JP2002251682A - 喫煙感知器 - Google Patents

喫煙感知器

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JP2002251682A
JP2002251682A JP2001047152A JP2001047152A JP2002251682A JP 2002251682 A JP2002251682 A JP 2002251682A JP 2001047152 A JP2001047152 A JP 2001047152A JP 2001047152 A JP2001047152 A JP 2001047152A JP 2002251682 A JP2002251682 A JP 2002251682A
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Japan
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smoking
sensor
infrared
detecting
infrared rays
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Application number
JP2001047152A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Imaizumi
善晴 今泉
Mitsunori Katagiri
光典 片切
Shintaro Nomura
愼太郎 野村
Akihisa Kudo
彰久 工藤
Shuji Maeda
修二 前田
Hiroyuki Hozumi
裕之 保住
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Jamco Corp
Nittan Co Ltd
Original Assignee
Jamco Corp
Nittan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 喫煙感知器において、喫煙の感知妨害を防
ぐ。 【解決手段】 赤外線を検出する喫煙センサ13を備え
る喫煙感知器1において、喫煙感知に対する妨害行為を
検出する距離センサ16と、妨害を検出したとき及び喫
煙を感知したときのいずれかであれば、警報を出力する
スピーカー20とを備える。距離センサ16は、赤外線
を発光し、かつ、被測定物からの反射光を受光すること
によって、被測定物までの距離を測定し、被測定物が所
定範囲内にあることを検出する赤外線反射型測距センサ
である。また、喫煙センサ13には、タバコの火および
ライターの炎から放出される赤外線を選択的に透過し、
人体が発する赤外線をカットする石英フィルタ14が設
けられ、さらに頭部15bがフレネルレンズであるセン
サキャップ15を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、喫煙が禁止され
ている場所で喫煙者がいないかどうか監視する喫煙感知
器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より喫煙の禁止されている場所、例
えばトイレなどで喫煙する者がいないか監視するための
喫煙感知器が知られている。喫煙感知器に設けられるセ
ンサとしては、タバコやライターのなどから発せられる
赤外線を検出する焦電素子を用いたり、煙を検出する煙
検出器を用いたり、あるいは喫煙による臭いを検出する
臭いセンサなどが用いられている。喫煙感知器は、これ
らセンサを備え、喫煙の禁止されている場所の天井等に
設置され、喫煙状態を検出すると、喫煙を止めるよう警
告したり、検出信号を他所へ出力し通報する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、喫煙者の中
には、上記のような喫煙感知器の存在に気づき、喫煙前
に喫煙感知器のセンサ部を手などで覆って監視を妨害
し、感知されずに喫煙する者があり、これに対しては手
立てがなかった。
【0004】本発明の課題は、喫煙感知器において、確
実な監視のために喫煙感知の妨害を防ぐことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、例えば図1、図2及び図
6に示すように、喫煙を感知する喫煙感知素子(喫煙セ
ンサ13)を備える喫煙感知器(1)において、喫煙感
知に対する妨害行為を検出する妨害行為検出手段(距離
センサ16)と、妨害行為検出手段によって妨害を検出
したとき、及び喫煙感知素子により喫煙を感知したとき
の少なくともいずれか一方であれば、警報を出力する警
報出力手段(スピーカー20)とを備えることを特徴と
する。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、喫煙感知
器において、妨害行為検出手段と、妨害検出及び喫煙感
知の少なくともいずれか一方であれば警報を出力する警
報出力手段を備えることから、喫煙前に喫煙感知を妨害
しようとすれば、妨害行為検出手段によって検知されて
警報が出力され、妨害しようとした者はそれ以上妨害行
為を続けることができなくなる。また、妨害はせずに喫
煙しても喫煙感知素子により感知され警報が出力され
る。従って、確実に喫煙を監視できるようになる。ここ
で、妨害行為としては、具体的には喫煙感知器を手など
で覆う、テープや紙などを貼り付けるといったことであ
る。警報出力手段としては、例えば合成音声や録音音声
といった音声メッセージを発するスピーカーや、無機的
な音声を繰り返すベルなどが挙げられる。また、警報
は、喫煙者(妨害者)に対して発せられるものであって
もよいし、感知器が設置されている場所を管理している
管理室などの他所に報知するということでもよいし、喫
煙者及び管理室の両方に対してであってもよい。
【0007】請求項1に記載の喫煙感知器において、妨
害検出時も喫煙感知時も同様の警報であってもよい。ま
た、請求項2に記載の発明のように、妨害行為検出手段
による妨害検出と、喫煙感知素子による喫煙感知を区別
して、警報出力手段によって異なる警報が出力されるよ
うに構成してもよい。具体的には、音声であればメッセ
ージの内容を変えるといったことや、ベルなどであれば
その種類や間隔を変えるといったことである。
【0008】請求項1または2に記載の喫煙感知器にお
いて、妨害行為検出手段は、請求項3に記載の発明のよ
うに、赤外線を検出する赤外線センサであってもよい。
赤外線センサとしては、物体の発する赤外線をとらえる
タイプでもよいし、発光素子を有する反射型でもよい。
特に請求項3に記載の喫煙感知器において、請求項4に
記載の発明のように、赤外線センサが、赤外線を発光
し、かつ、その反射光を受光することによって、物体ま
での距離を測定し、前記物体が所定範囲内にあることを
検出する赤外線反射型測距センサであれば、確実に感知
器に近づいた手や妨害物などを検出し妨害行為を検出で
きる。
【0009】また、請求項1または2に記載の喫煙感知
器において、請求項5に記載の発明のように、妨害行為
検出手段は、照度センサ(40)であってもよい。照度
センサを用いた場合には、手などで感知器を覆った場合
に暗くなると妨害を検出することができる。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項5記載の
喫煙感知器において、喫煙感知素子をほぼ覆う覆い部材
(センサキャップ15)が設けられ、照度センサは、覆
い部材内に設けられていることを特徴とする。請求項6
に記載の発明によれば、喫煙感知素子を覆う覆い部材内
に妨害行為検出手段である照度センサが設けられている
ので、喫煙感知器全体をコンパクトな構造にできる。
【0011】請求項1〜6のいずれか記載の喫煙感知器
において、喫煙感知素子としては、光、臭い、煙、熱、
ガスなどの各種センサを用いることができる。あるいは
請求項7や請求項8のように赤外線センサであってもよ
い。すなわち、請求項7記載の発明は、喫煙感知素子
は、赤外線を検出する赤外線センサであり、喫煙感知素
子には、燃焼現象に特有な波長の赤外線を透過し、人体
が発する赤外線をカットするフィルタ(石英フィルタ1
4)が設けられていることを特徴とする。請求項7に記
載の発明によれば、赤外線センサからなる喫煙感知素子
には燃焼現象に特有な波長の赤外線を透過するが人体が
発する赤外線をカットするフィルタが設けられているの
で、喫煙感知素子は誤って人体に反応することはなく、
喫煙の検出確度が向上する。
【0012】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
〜6のいずれか記載の喫煙感知器において、喫煙感知素
子は、赤外線を検出する赤外線センサであり、喫煙感知
素子を覆うように、喫煙感知素子に外部からの赤外線が
集光しやすいようにフレネルレンズ(頭部15b)が設
けられていることを特徴とする。請求項8に記載の発明
によれば、喫煙感知素子はフレネルレンズで覆われてい
るので、火源の存在を広範囲にわたってカバーでき、確
実に喫煙を感知できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。図1には、本発明
の一例としての喫煙感知器1の外観を示した。喫煙感知
器1は、例えばトイレ内などの喫煙が禁止されている場
所の天井などに設置される。なお、図1、図3、図4で
は、天井に設置した場合に下となる側を上方として示
し、図2では天井に設置した状態で示している。喫煙感
知器1の筐体は、直方体形状の箱型で最も広い面が開口
となっているケース2と、ケース2の前記開口を覆う略
矩形状の蓋であるカバー3とから構成される。ケース2
には、側面の下方に開口2b(図2)が形成され、その
開口から後述する外部出力部17が、図1(b)、
(d)に示すように突出している。図2では外部出力部
17は省略している。
【0014】カバー3には、図2に示すように、第1開
口3a、第2開口3b、及び報音口3cが横に並ぶよう
に形成されている。第1開口3aには、赤外線は通すが
可視光は通さない不透明な板状のプラスチックからなる
妨害検出窓21が、内側から取り付けられている。第2
開口3bは、内側に向かって漏斗状に落ち込むように形
成され、後述のセンサキャップ15の頭部15bが収め
られている。報音口3cの内側には、スピーカー20が
取り付けられており、スピーカー20で発せられた音声
は、筐体内で共振し音圧が高められた状態で、報音口3
cを介して外部に出力されるようになっている。
【0015】ケース2内には図2に示すように、センサ
ユニット10が設けられている。図3にセンサユニット
10全体の斜視図を示した。センサユニット10は、主
に回路基板11とセンサ基台12とから構成される。回
路基板11とセンサ基台12は、それらの間に複数のス
ペーサ18を介設することで所定の高さ離れた状態で互
いに固定される。なお、ケース2の底面には、図1
(c)に示すようにネジ穴2a、2aが貫通するように
形成されている。回路基板11は、これらネジ穴2a、
2aにネジ(図示せず)を螺合して、ケース2に固定さ
れるようになっている。
【0016】回路基板11には、図3では省略している
が、後述の制御回路30(図6)の主要部が形成されて
いる。回路基板11の端部には外部出力部17が固定さ
れており、該外部出力部17を介して外部から電源供給
を受けるとともに、妨害検出信号や喫煙検出信号を外部
に出力するようになっている。ここで、「外部」とは、防
災センターなどである。
【0017】センサ基台12の中央部には、図2に示す
ように、センサ支持部13bを介して喫煙センサ(喫煙
感知素子)13が固定されており、これを覆うようにセ
ンサキャップ15が取り付けられている。図4は、セン
サキャップ15を外した状態のセンサ基台12の中央部
を示す。喫煙センサ13は、焦電素子を用いた赤外線セ
ンサからなり、喫煙の際のライターの炎や火のついたタ
バコの発する赤外線を検出し、アナログ信号を出力す
る。
【0018】喫煙センサ13の表面には、赤外線用フィ
ルタ13aが固定されている。さらにその上に石英フィ
ルタ14が固着されている。図5には、赤外線用フィル
タ13a及び石英フィルタ14の透過波長域を、それぞ
れ点線A、実線Bで示した。図5から分かるように、赤
外線用フィルタ13aは、赤外線を幅広い波長域にわた
って透過させる性質を有し、特に中赤外域と言われる3
〜5μmは100%近く透過する。一方、石英フィルタ
14は、3.5μm近辺の光を多く透過し、5.5μm
の光よりも波長の長い光をカットする。ところで、タバ
コの火のような高温熱源からは3.5μm近辺の赤外線
が多く放出され、また、ライターのような炎からは酸化
の際に発生する炭酸ガスの共鳴放射により4.3μmの
特有なスペクトルを有する赤外線が強く発生する。よっ
て、石英フィルタ14を用いることにより、このタバコ
の火およびライターの炎から放出される赤外線が焦電素
子13に選択的に入射するようになっている。なお、人
間が発する赤外線は、約10μmであり人間が近づいた
だけでは、喫煙センサ13によって検出されることはな
い。
【0019】センサキャップ(覆い部材)15は、赤外
線が透過できるプラスチックによりドーム型に形成さ
れ、開口側には周方向に沿って爪部15aが4箇所に設
けられている(図2では2個図示)。一方、センサ基台
12には、図4に示すように、爪部15aが係止される
穴である係止穴12aが4個形成され、センサキャップ
15は4つの爪部15aをそれぞれ係止穴12aに係止
して、センサ基台12に取り付けられるようになってい
る。そして、センサキャップ15の頭部15bは前記第
2開口3bに臨んでいる。
【0020】センサキャップ15の頭部15bは、その
内側に異なる方向を向いた多数の平面が形成されてフレ
ネルレンズとなっている。センサキャップ15の頭部1
5bをフレネルレンズとすることにより、様々な方向か
らの光がセンサキャップ15に入射し、火源の動きを広
範囲に検出できるとともに、喫煙センサ13の表面付近
に集光し、効率よく検出される。前述のようにカバー3
の第2開口3bは、内側に向かって漏斗状に落ち込むよ
うに形成されている。このような形状に形成すること
で、センサキャップ15に光が入射するエリアを広く確
保できるとともに、センサキャップ15がカバー3から
突出していないので、目立たなくなり、悪戯されること
を防ぐことができる。
【0021】センサ基台12の縁部近傍には、センサ基
台12を貫通した状態で妨害行為検出手段としての距離
センサ16が固定されている。距離センサ16は、前記
妨害検出窓21の直下に配置されている。距離センサ1
6は、赤外線を発光する発光素子と、発光素子から発せ
られた赤外線が照射された物体からの反射光を受光する
受光素子とを備える周知の赤外線反射型測距センサであ
る。距離センサ16は、マイコンを内蔵しており、受光
素子による受光スポットの位置により距離を正確に判断
し、所定距離に物体が接近すれば、その旨のデジタル信
号をCPU31に出力する。
【0022】図3に示すように、センサ基台12にはス
ピーカー端子部19が設けられており、該スピーカー端
子部19と前記スピーカー20が図示しない配線によっ
て接続される。回路基板11の制御回路30からの信号
は、スピーカー端子部19を介して、スピーカー20に
出力されるようになっている。
【0023】図6には、制御回路30のブロック図を示
した。制御回路30は、CPU(Central Procesing Un
it)31に対して、記憶部32、距離センサ16、外部
出力部17が接続され、さらにアンプ回路33及び比較
回路34を介して喫煙センサ13が接続されている。ア
ンプ回路33は喫煙センサ13からのアナログ信号を増
幅するもので、比較回路34はアンプ回路33において
増幅されたアナログ信号を所定値と比較し超えていれ
ば、CPU31に信号を送信するものである。
【0024】また、CPU31には、音声合成回路36
が接続されている。音声合成回路36は、スピーカー2
0から発する警報に関するメモリを有するとともに、C
PU31からの指示により所定の警報メッセージを合成
するものである。音声合成回路36で合成された音声
は、アンプ回路35で増幅されて、スピーカー20から
報知される。音声合成回路36のメモリ内には、例えば
「妨害をやめてください」や「ここは禁煙です」などの内容
が記憶されている。なお、メッセージは、日本語に限ら
ず、英語などの外国語でもよいし、複数の言語に対応可
能であり切り替えるように構成されていてもよい。
【0025】記憶部32は、喫煙感知器1の各種動作を
制御するための制御プログラムや制御データを記憶し、
またCPU31が一時的にデータを格納するためのメモ
リエリアも有する。CPU31は、制御プログラムや制
御データに従いながら、喫煙センサ13や距離センサ1
6からの信号を受信すると、音声合成回路36を介し
て、スピーカーから音声警報を出力させる。CPU31
は、喫煙センサ13からの信号と、妨害センサ16から
の信号をソフトウェア上で識別しており、どちらのセン
サからの信号かによって、スピーカー20からの警報メ
ッセージの内容を変えるようになっている。さらに、C
PU31は、外部出力部17に対して妨害を検出した旨
の信号(妨害検出信号)や喫煙を感知した旨の信号(喫
煙感知信号)を出力するようになっている。
【0026】以上の構成を有する喫煙感知器1におい
て、例えば、喫煙したい者が、喫煙感知器1の存在に気
づき、感知器1のカバー3を手やテープなどで覆うと、
それが距離センサ16によって検出され、CPU31の
制御の下で、スピーカー20から、例えば「妨害を止め
てください」と警報が発せられる。また、妨害行為はせ
ずに、ライターの火を付けたりたばこに火をつければ、
喫煙センサ13によって検出され、例えば「ここは禁煙
です」と警報が発せられる。なお、妨害した上で、たば
こを吸った場合でも、喫煙センサ13が検出できれば、
警報を発するのは勿論である。
【0027】以上の喫煙感知器1によれば、妨害行為を
検出する距離センサ16が設けられており、喫煙感知を
妨害しようとして感知器1を覆うなどの行為を行えば距
離センサ16により検出され、スピーカー20から警報
メッセージが出力されるので、それ以上妨害行為を続け
ることができなくなる。また、感知を妨害しないで喫煙
すれば、喫煙センサ13により感知され、スピーカー2
0から警告される。以上のように、喫煙感知器1であれ
ば、確実に喫煙を監視できる。
【0028】また、喫煙センサ13にはタバコの火およ
びライターの炎から放出される赤外線を選択的に透過す
る石英フィルタ14を設けたので、タバコの火およびラ
イターの炎を検出し、約10μmの波長を発する人体を
誤って検出することはなく、検出精度を向上させること
ができる。しかも、喫煙センサ13を頭部15bがフレ
ネルレンズであるセンサキャップ15で覆ったので、広
範囲にわたる火源を確実に検出できる。さらに、センサ
キャップ15が臨む第2開口3bを漏斗状に落ち込むよ
うに形成したので、センサキャップ15は目立たなくな
り悪戯されることを防ぐことができる。また、妨害検出
窓21は、不透明で、かつ、赤外線を透過しながら可視
光を遮断するプラスチックから形成したので、距離セン
サ16の機能は損なわれることなく、しかも外部から直
接見えず、距離センサ16が悪戯されることを防ぐこと
ができる。なお、喫煙センサ13には石英フィルタ14
を設け、タバコの火およびライターの炎から放出される
赤外線を選択的に検出するように構成し、距離センサ1
6は所定距離の障害物を検出するように構成したこと
で、喫煙が行われたときと妨害行為が生じたときを区別
して検出できるとともに、信号処理のプロセスを簡単な
ものにできる。また、喫煙感知と妨害検出は、相互に干
渉しないよう独立に検出動作し、CPU31に信号を出
力する。そして、CPU31はそれぞれからの信号を識
別し、これによってスピーカー20は、喫煙感知と妨害
検出では異なる警報を出力するようになっているので、
状況に応じて適切な対応がなされる。
【0029】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ることはなく適宜変更可能である。例えば、妨害センサ
としては、反射型ではない赤外線センサであってもよい
し、さらには赤外線センサでなくてもよい。具体的に
は、図6の点線で示す照度センサ40であってもよい。
照度センサ40を用いれば、手などで覆われて暗くなる
と妨害されたと検出できる。この場合、上記実施の形態
のように、喫煙センサとは別に設けてもよいが、図6の
ようにセンサキャップ15内に喫煙センサ13とともに
設けてもよい。このような構成とすれば、カバー3に妨
害検出窓21を設ける必要がなく感知器全体をコンパク
トに構成できるし、妨害検出手段の存在に気づかれな
い。
【0030】スピーカーからの警報メッセージの内容に
ついても、上記実施の形態で挙げたものに限定されるこ
とはない。例えば、妨害を検出したときも喫煙を感知し
たときも同じメッセージ、例えば「ここは禁煙です」とい
ったメッセージであれば、穏やかな注意となる。複数の
メッセージを記憶し、状況に合わせて適切なものを選択
するように構成してもよい。
【0031】また、上記実施の形態では、喫煙センサと
して焦電素子による赤外線センサを用いたが、紫外線な
どのその他の波長を検出するセンサ、臭いを検出するセ
ンサ、熱センサ、光素子を使った煙センサ、ガスセンサ
など適宜選択することができる。また、上記では外部か
ら電源供給を受ける構造としたが、電池を内蔵する構成
としてもよいし、外部電源と電池の両方から電源供給可
能としてもよい。さらに、外部出力部からの他所への出
力は、トイレなどの他者からの直接的な監視を受けにく
い場所に設置される場合には有用ではあるが、本発明に
おいては必須ではない。加えて、喫煙感知器は、トイレ
などの狭い場所に設置されると特に有用であるが、より
オープンな空間でもよく、病院・公共施設といった喫煙
が好ましくない場所に適宜設置することができる。その
他、喫煙感知器の筐体や回路基板等の具体的な形状や大
きさなど適宜変更可能であるのは勿論である。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、喫煙感
知器において、妨害行為検出手段と、妨害検出及び喫煙
感知の少なくともいずれか一方であれば警報を出力する
警報出力手段を備えることから、喫煙前に喫煙感知を妨
害しようとすれば、妨害行為検出手段によって検知され
て警報が出力され、妨害しようとした者はそれ以上妨害
行為を続けることができなくなる。また、妨害はせずに
喫煙しても喫煙感知素子により感知され警報が出力され
る。従って、確実に喫煙を監視できるようになる。妨害
行為検出手段としては、特に請求項4に記載の発明のよ
うに、赤外線反射型測距センサであれば、確実に感知器
に近づいた手や妨害物などを検出し妨害行為を検出でき
る。
【0033】請求項5に記載の発明によれば、、妨害行
為検出手段が照度センサであるので、手などで感知器を
覆った場合に暗くなると妨害を検出することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、喫煙感知素子を
覆う覆い部材内に妨害行為検出手段である照度センサが
設けられているので、喫煙感知器全体をコンパクトな構
造にできる上に、妨害検出手段の存在に気づかれない。
【0034】請求項7に記載の発明によれば、赤外線セ
ンサからなる喫煙感知素子には燃焼現象に特有な波長の
赤外線を透過するが人体が発する赤外線をカットするフ
ィルタが設けられているので、喫煙感知素子は誤って人
体に反応することはなく、喫煙の検出確度が向上する。
請求項8に記載の発明によれば、喫煙感知素子はフレネ
ルレンズで覆われているので、火源の存在を広範囲にわ
たってカバーでき、確実に喫煙を感知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例としての喫煙感知器を示すもの
で、(a)は上からの平面図、(b)は左側面図、
(c)は底面図、(d)は正面図である。
【図2】図1の喫煙感知器の縦断面図である。
【図3】センサユニットの全体を示す斜視図である。
【図4】センサ基台の中央部の斜視図である。
【図5】赤外線用フィルタと石英フィルタの透過波長域
を示すグラフである。
【図6】制御回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 喫煙感知器 2 ケース 3 カバー 3a 第1開口 3b 第2開口 3c 報音口 10 センサユニット 11 回路基板 12 センサ基台 13 喫煙センサ(喫煙感知素子) 13a 赤外線用フィルタ 14 石英フィルタ 15 センサキャップ 15b 頭部(フレネルレンズ) 16 距離センサ(妨害行為検出手段) 17 外部出力部 20 スピーカー(警報出力手段) 21 妨害検出窓 30 制御回路 31 CPU 40 照度センサ(妨害行為検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片切 光典 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目11番6号 ニッ タン株式会社内 (72)発明者 野村 愼太郎 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目11番6号 ニッ タン株式会社内 (72)発明者 工藤 彰久 東京都渋谷区幡ケ谷1丁目11番6号 ニッ タン株式会社内 (72)発明者 前田 修二 東京都三鷹市大沢6丁目11番25号 株式会 社ジャムコ内 (72)発明者 保住 裕之 東京都三鷹市大沢6丁目11番25号 株式会 社ジャムコ内 Fターム(参考) 5C086 AA39 BA04 CB16 DA08 DA40 EA11 EA31 EA45 FA02 FA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】喫煙を感知する喫煙感知素子を備える喫煙
    感知器において、 喫煙感知に対する妨害行為を検出する妨害行為検出手段
    と、 妨害行為検出手段によって妨害を検出したとき、及び喫
    煙感知素子により喫煙を感知したときの少なくともいず
    れか一方であれば、警報を出力する警報出力手段とを備
    えることを特徴とする喫煙感知器。
  2. 【請求項2】妨害行為検出手段による妨害検出と、喫煙
    感知素子による喫煙感知を区別して、警報出力手段によ
    って異なる警報が出力されることを特徴とする請求項1
    に記載の喫煙感知器。
  3. 【請求項3】妨害行為検出手段は赤外線を検出する赤外
    線センサであることを特徴とする請求項1または2に記
    載の喫煙感知器。
  4. 【請求項4】赤外線センサは、赤外線を発光し、かつ、
    その反射光を受光することによって、物体までの距離を
    測定し、前記物体が所定範囲内にあることを検出する赤
    外線反射型測距センサであることを特徴とする請求項3
    に記載の喫煙感知器。
  5. 【請求項5】妨害行為検出手段は照度センサであること
    を特徴とする請求項1または2に記載の喫煙感知器。
  6. 【請求項6】喫煙感知素子をほぼ覆う覆い部材が設けら
    れ、 照度センサは、覆い部材内に設けられていることを特徴
    とする請求項5に記載の喫煙感知器。
  7. 【請求項7】喫煙感知素子は、赤外線を検出する赤外線
    センサであり、 喫煙感知素子には、燃焼現象に特有な波長の赤外線を透
    過し、人体が発する赤外線をカットするフィルタが設け
    られていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか記
    載の喫煙感知器。
  8. 【請求項8】喫煙感知素子は、赤外線を検出する赤外線
    センサであり、 喫煙感知素子を覆うように、喫煙感知素子に外部からの
    赤外線が集光しやすいようにフレネルレンズが設けられ
    ていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載の
    喫煙感知器。
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