JP2002250423A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2002250423A
JP2002250423A JP2001045158A JP2001045158A JP2002250423A JP 2002250423 A JP2002250423 A JP 2002250423A JP 2001045158 A JP2001045158 A JP 2001045158A JP 2001045158 A JP2001045158 A JP 2001045158A JP 2002250423 A JP2002250423 A JP 2002250423A
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Shinji Yasuhara
伸二 安原
Yasuo Asai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸方向寸法がコンパクトで、軸方向に付与さ
れる端末負荷に対しての耐久性に富むトロイダル型無段
変速機を提供する。 【解決手段】 端末負荷を付与する油圧シリンダ装置
(5,6,7)を、一方の入力ディスク5の背面にのみ
設ける。各出力ディスク14の背面には、ハウジング4
に支持された一対のころ軸受15を設け、その間に出力
部材16を挟持させる。出力ディスク14の中心、ころ
軸受15の内輪15b及び出力部材16にはスリーブ1
7を挿通させて、互いに一体回転可能とする。ころ軸受
15は、スリーブ17を介して出力ディスク14を回転
自在に支持するとともに、その内輪15bの側面全体で
端末負荷による軸方向への圧力を受けとめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の変
速装置として用いられるトロイダル型無段変速機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のトロイダル型無段変速機の
バリエータ部分を示す概略図である。このバリエータに
は、車両の動力源102により回転駆動される入力軸1
03が設けられており、その両端近傍にはそれぞれ入力
ディスク105が支持されている。各入力ディスク10
5の一側面には、凹湾曲状の軌道面105bが形成され
ており、その内周には複数条の溝を切ったスプライン穴
105aが形成されている。入力ディスク105は、そ
のスプライン穴105aを、入力軸103に設けられた
スプライン軸103aと結合させることによって、入力
軸103と一体回転可能に組み付けられている。また、
各入力ディスク105は、入力軸103に固定された係
止リング151によって互いに離反する方向への移動が
規制されている。
【0003】上記入力軸103の軸方向中央部には、出
力部材106aと、この出力部材106aにそれぞれ一
体回転可能に支持された一対の出力ディスク106bと
を備える出力部106が、入力軸103に対して相対回
転自在に設けられている。出力部106はさらに、ハウ
ジング101に固定された固定側部材106c,106
dと、固定側部材106dと出力部材106aとの間に
装着された玉軸受106eと、固定側部材106cと出
力部材106aの一部との間に装着されたころ軸受10
6fと、左側の出力ディスク106bの背面を覆うケー
シング106gと、ケーシング106gの内面と出力デ
ィスク106bの背面との間に隙間106hを設けて配
置されたバックアップ板106iと、外周にスプライン
溝が設けられ、右側の出力ディスク106b及び出力部
材106aがそれぞれスプライン結合するスリーブ10
6jとを備えている。
【0004】上記ケーシング106gの中心部は円筒状
のスリーブ106kを構成しており、スリーブ106j
と軸方向にスプライン結合している。また、スリーブ1
06kの右方の端部106k1及び106k2はそれぞ
れ、スリーブ106jの左方の端部106j1及び10
6j2と当接している。また、右側の出力ディスク10
6bにおける背面側中央の端部106b1は、スリーブ
106jの右方の端部106j3と当接している。ケー
シング106gの内部には隙間106hと連通する油路
106mが周方向に複数本設けられている。また、固定
側部材106cの内部には、油路106mと連通する油
路106nが設けられている。油路106mの右出口側
は周溝状に形成されており、ケーシング106gが回転
しても、油路106mと106nとの連通は維持され
る。油路106nには油圧動力源109から油圧が供給
され、この油圧が隙間106hに導入される。上記各部
のうち、各出力ディスク106b、ケーシング106g
(スリーブ106kを含む。)、スリーブ106j及び
出力部材106aは、一体に且つ入力軸103とは別に
回転する部材である。
【0005】上記出力ディスク106bの、入力ディス
ク105の軌道面105bに対向する一側面には、凹湾
曲状の軌道面106pが形成されている。また、上記出
力部材106aの外周には図示しないチェーンと噛み合
うスプロケットギヤ106qが形成されており、チェー
ンを介して図示しない出力軸に動力が伝達されるように
なっている。
【0006】上記隙間106hは上記ケーシング106
gの他、図示しないシールによって密封されており、こ
の隙間106hに、油圧動力源109から端末負荷とし
ての油圧を供給することにより、左側の出力ディスク1
06bを、対向する入力ディスク105方向へ付勢す
る。また同時に、その反力で、スリーブ106k及び1
06jを介して、右側の出力ディスク106bを、対向
する入力ディスク105方向へ付勢する。
【0007】互いに対向する入力ディスク105の軌道
面105bと出力ディスク106bの軌道面106pと
の間は、トロイド状隙間として構成されており、このト
ロイド状隙間には、それぞれ各軌道面105b,106
pと圧接して回転する3個の円盤状のローラ107が円
周等配に配置されている。各ローラ107はキャリッジ
108によって回転自在に支持されているとともに、当
該キャリッジ108によって各軌道面105b,106
pとの相対位置を調整できるようになっている。
【0008】上記バリエータにおいては、入力ディスク
105から出力ディスク106bに対して、上記6個の
ローラ107を介してトルクが伝達される。また、上記
6個のローラ107の位置をキャリッジ108によって
調整することにより(図4の二点鎖線参照)、出力ディ
スク106bの回転数(変速比)を増減させることがで
きる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のト
ロイダル型無段変速機では、左側の出力ディスク106
bに油圧を付与する構成及びその反力を右側の出力ディ
スク106bに伝達する構成、並びに、各出力ディスク
106b等を入力軸103とは別に回転自在に支持する
複雑な構成がバリエータの中央部に存在する。従って、
これらの構成によって中央部に占める軸方向の寸法が大
きく、軸方向へのバリエータのコンパクト化が困難であ
る。また、左側の出力ディスク106bに付与される油
圧(端末負荷)の反力が、ケーシング106gからスリ
ーブ106k及び106jを介して右側の出力ディスク
106bに伝達されるとき、端部同士(106k1と1
06j1、106k2と106j2、106b1と10
6j3)が当接しているが、これらの当接部位の面積は
非常に小さく、そのため、応力が集中する。従って、当
該当接部位において、比較的早期に摩耗や変形が生じ
る。この結果、バリエータの寿命が短くなる。
【0010】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、軸方向寸法がコンパクトで、軸方向に付与される端
末負荷に対しての耐久性に富むトロイダル型無段変速機
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、一側面に凹湾
曲状の軌道面を有する一対の入力ディスクと、各入力デ
ィスクの軌道面にそれぞれ対向する凹湾曲状の軌道面を
有し、前記一対の入力ディスクの間に配置された一対の
出力ディスクと、前記入力ディスク及び出力ディスクの
それぞれの軌道面間で構成されるトロイド状隙間に配置
され、両軌道面に接して回転しながら両ディスク間のト
ルク伝達を行う複数のローラと、前記各入力ディスク及
び出力ディスクの中心に挿通され、各入力ディスクが一
体回転可能に連結された入力軸とを備えたトロイダル型
無段変速機において、前記一対の入力ディスクの一方に
おける軌道面とは反対側の背面にのみ設けられ、当該入
力ディスクを、対向する出力ディスクの方向に付勢する
端末負荷を付与する油圧シリンダ装置と、当該トロイダ
ル型無段変速機のハウジングに取り付けられ、かつ、前
記各出力ディスクの軌道面とは反対側の背面にそれぞれ
内輪が配置され、各出力ディスクを回転自在に支持する
一対の軸受と、前記各出力ディスクの中心及び前記各軸
受の内輪に挿通され、これらと一体回転可能に連結され
るとともに、前記入力軸に対して相対回転可能であるス
リーブと、前記スリーブに連結されるとともに、軸方向
には前記一対の軸受間に挟持されたリング状の出力部材
とを備えたものである(請求項1)。
【0012】上記のように構成されたトロイダル型無段
変速機では、油圧シリンダ装置から付与される端末負荷
が、軸受の内輪を介して軸方向に伝達される。従って、
端末負荷は、内輪の側面全体に作用する。このため、圧
力を受ける面積が十分に確保され、単位面積あたりの圧
力は小さくなるので、内輪の側面と、これに接触する部
材との接触部で変形や摩耗は長期にわたって生じない。
また、油圧シリンダ装置は一方の入力ディスクの背面に
のみ設けられ、一対の出力ディスク間には油圧シリンダ
装置が設けられていない。
【0013】また、上記トロイダル型無段変速機におい
て、軸受の内輪は、対応する各出力ディスクと一体に形
成されていてもよい(請求項2)。この場合、出力ディ
スクと内輪との間での摩耗は起こり得ない。また、部品
点数も減少する。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態について添付図面を参照しながら説明する。図1は本
発明の一実施形態によるトロイダル型無段変速機のバリ
エータ1部分を示す概略図である。このトロイダル型無
段変速機において、上記バリエータ1には、車両の動力
源により回転駆動される入力軸3が設けられており、そ
の両端近傍にはそれぞれ入力ディスク5が支持されてい
る。
【0015】各入力ディスク5の一側面には、凹湾曲状
の軌道面5bが形成されており、その内周には複数条の
溝を切ったスプライン穴5aが形成されている。入力デ
ィスク5は、そのスプライン穴5aを、入力軸3に設け
られたスプライン軸3aに結合させることによって、入
力軸3と一体回転可能に組み付けられている。右側の入
力ディスク5は、入力軸3に一体に設けられた係止部3
bによって図示の状態から右方への移動が規制されてい
る。また、左側の入力ディスク5の軌道面5bと反対側
の背面には、当該背面全体を覆うケーシング6と、ケー
シング6の内周に内接したバックアップ板7と、入力軸
3に固定され、入力ディスク5及びバックアップ板7が
軸方向の左方に移動することを規制する係止リング8及
び止め輪9と、係止リング8の外周に装着され、バック
アップ板7に予圧を付与するワッシャ10とが設けられ
ている。
【0016】上記バックアップ板7の外周にはOリング
11が装着されており、ケーシング6の内面と、入力デ
ィスク5の背面と、バックアップ板7とによって囲まれ
た入力軸3の周りの空間に油室Aが形成されている。油
室Aは、入力軸3の中心軸方向に設けられた油路3c及
びその右端部近傍から径方向に設けられた油路3dと連
通している。また、油路3cは、入力軸3の端部に挿入
された固定部材2の内部に設けられた油路2aと連通し
ている。この油路2aは、油圧動力源12と接続されて
いる。このようにして、ケーシング6及びバックアップ
板7をシリンダとし、入力ディスク5をピストンとする
油圧シリンダ装置が構成されている。
【0017】上記入力軸3の軸方向中央部には、入力デ
ィスク5の軌道面5bに対向する一側面に凹湾曲状の軌
道面14bが形成された一対の出力ディスク14と、各
出力ディスク14の軌道面14bとは反対側の背面に配
置された一対のころ軸受(円筒ころ軸受)15と、軸方
向において一対のころ軸受15間に挟持された出力部材
16と、各出力ディスク14の中心及び各ころ軸受15
の内輪15bに挿通され、入力軸3と同軸かつ非接触で
相対回転可能に配置されたスリーブ17と、リング状の
一対のガイド18とからなる出力部13が設けられてい
る。
【0018】上記ころ軸受15は、ハウジング4の内周
から内方に設けられた支持部4aに取り付けられ、内輪
15bの側面を、各出力ディスク14の背面に当接させ
るようにして配置されている。また、内輪15bは、軸
方向に押された場合、その移動が可能な程度に装着され
ている。上記出力部材16は、リング状の形状の外周に
スプロケットギヤ16bが形成されており、このスプロ
ケットギヤ16bにかけられたチェーン19により、外
部へ動力が取り出される。
【0019】上記出力ディスク14の内周、ころ軸受1
5の内輪15bの内周及び出力部材16の内周には、そ
れぞれ複数条の溝を切ったスプライン穴14a、15a
及び16aが設けられており、これらの部材は、スリー
ブ17に設けられたスプライン軸17aに挿通されるこ
とにより、スリーブ17とスプライン結合している。従
って、スリーブ17、出力ディスク14、ころ軸受15
及び出力部材16は、一体回転が可能である。また、ス
リーブ17の両端はねじ加工されており、ここにガイド
18が螺着される。このガイド18の外周及び、それと
接触する出力ディスク14の内周は精密に表面仕上げさ
れており、ガイド18を螺着することにより、出力ディ
スク14が、スリーブ17に対して正確に垂直な姿勢で
取り付けられるようになっている。また、ガイド18
は、出力ディスク14に対する抜け止めの役割も有して
いる。これにより、一対のガイド18は、一対の出力デ
ィスク14の間に、一対のころ軸受15と、出力部材1
6とを軸方向に互いに密接させた状態に保持している。
【0020】上記のような構造により、一対のころ軸受
15は、スリーブ17を介して、一対の出力ディスク1
4を回転自在に支持しているとともに、出力部材16を
回転自在に支持している。また、一対のころ軸受15に
よりスリーブ17を支持することで、容易に、スリーブ
17と入力軸3とは互いに同軸に配置される。このよう
にしてスリーブ17と入力軸3との同軸性を確保すると
ともに、前述のガイド18による姿勢の矯正により、出
力ディスク14は入力軸3に対して垂直に配置される。
また、前述のように、ころ軸受15の内輪15bが軸方
向に移動可能であることにより、一対の出力ディスク1
4と、一対のころ軸受15と、出力部材16とは、一体
的に、軸方向へ所定範囲で移動可能である。この所定範
囲とは、出力ディスク14が支持部4aに当接するまで
のストロークより短い微小な距離範囲である。
【0021】一方、互いに対向する入力ディスク5の軌
道面5bと出力ディスク14の軌道面14bとの間は、
トロイド状隙間として構成されており、このトロイド状
隙間には、それぞれ各軌道面5b,14bと圧接して回
転する3個の円盤状のローラ20が円周等配に配置され
ている。各ローラ20はキャリッジ21によって回転自
在に支持されているとともに、当該キャリッジ21によ
って各軌道面5b,14bとの相対位置を調整できるよ
うになっている。
【0022】上記バリエータ1において、油圧動力源1
2から油室Aに、端末負荷としての油圧が付与される
と、左側の入力ディスク5が右方に付勢され、ローラ2
0を介して左側の出力ディスク14が右方に付勢され
る。これにより、左側の出力ディスク14から左側の内
輪15b、出力部材16、右側の内輪15bを介して、
右側の出力ディスク14が右方に付勢される。これによ
り、右側の出力ディスク14からローラ20を介して右
側の入力ディスク5が押圧されるが、この入力ディスク
5は係止部3bにより止められているため、上記端末負
荷がバリエータ1全体に付与され、左右の各ローラ20
が両ディスク5,14間に所定の圧力で挟持された状態
となる。
【0023】上記のような軸方向への負荷伝達構造にお
いて、各出力ディスク14と内輪15bとの接触面積
は、実質的に内輪15bの側面全体の面積となる。これ
により、所定の十分な面積が確保され、単位面積あたり
の圧力は小さくなる。その結果として、内輪15bと各
出力ディスク14との接触部で変形や摩耗は長期にわた
って生じない。また、各内輪15bと出力部材16との
接触についても同様である。従って、当該構造は、軸方
向に付与される端末負荷に対しての耐久性に優れたもの
となる。一方、上記出力部13には油圧シリンダ装置が
設けられていない。従って、出力部13の構造が簡素で
あり、軸方向にコンパクトである。また、上記出力部1
3では、出力部材16を中心として、同一のころ軸受1
5bが左右対称に配置される。従って、用意するころ軸
受は一種類でよく、製造が容易である。
【0024】このようにして所定の端末負荷が付与され
た上記バリエータ1においては、各入力ディスク5から
対応する出力ディスク14に対して、各3個(左右で6
個)のローラ20を介してトルクが伝達される。また、
左右各3個のローラ20の位置をキャリッジ21によっ
て調整することにより(図1の二点鎖線参照)、出力デ
ィスク14の回転数(変速比)を増減させることができ
る。
【0025】なお、上記実施形態では、ころ軸受15の
内輪15bと出力ディスク14とは互いに別部材である
が、他の実施形態として図2に示すように、両者を一体
化してもよい。この場合当然に、出力ディスク14と内
輪14cとの間での摩耗は起こり得ない。従って、さら
に耐久性が向上する。また、部品点数も減少する。
【0026】なお、図2において、出力ディスク14及
び出力部材16は、スプライン軸17aとのスプライン
結合により動力伝達を行うが、出力部材16の軸方向幅
が充分に広く確保できない場合には出力部材16とスプ
ライン軸17aとの結合におけるスプライン応力が増大
して、スプラインに過度の負担がかかる可能性もある。
そこで、スプラインに代えて、例えば図3に示すような
他の結合形態(キー結合、凹凸結合、ピン結合等)を採
用することもできる。すなわち、(a)においては、出
力部材16の軸端面及びこれらに対向する出力ディスク
14の端面にそれぞれ凹部16d及び14dを設け、こ
こにキー22を装着する。これにより、キー22を介し
て出力ディスク14から出力部材16に動力伝達が行わ
れる。また、(b)に示すように、出力部材16の軸端
面及びこれに対向する出力ディスク14の端面のいずれ
か一方に凹部を形成し、他方にはこれに嵌合する凸部を
設けることにより、凹凸の嵌合部Xを形成してもよい。
さらに(c)に示すように、出力ディスク14と出力部
材16とを、ピン23を介して互いに結合してもよい。
これらの結合形態を採用した場合は、スプライン加工や
シェービング加工が不要となり、製造コストを削減する
ことができる。また、図1に示す構成においても、出力
ディスク14と内輪15bとの間、及び、内輪15bと
出力部材16との間で、上記のような他の結合形態を採
用することもできる。
【0027】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。請求項1のトロイダル型無段変速機によ
れば、油圧シリンダ装置から付与される端末負荷が、軸
受の内輪を介して軸方向に伝達されるので、端末負荷
は、内輪の側面全体に作用する。このため、圧力を受け
る面積が十分に確保され、単位面積あたりの圧力は小さ
くなるので、内輪の側面と、これに接触する部材との接
触部で変形や摩耗は長期にわたって生じない。従って、
当該トロイダル型無段変速機は、軸方向に付与される端
末負荷に対しての耐久性に優れたものとなる。また、油
圧シリンダ装置は一方の入力ディスクの背面にのみ設け
られ、一対の出力ディスク間には油圧シリンダ装置が設
けられていないので、一対の出力ディスク間の構造が簡
素化され、その分、軸方向にコンパクトになる。
【0028】請求項2のトロイダル型無段変速機によれ
ば、出力ディスクと内輪との間での摩耗は起こり得ない
ので、さらに耐久性が向上する。また、部品点数も減少
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるトロイダル型無段変
速機のバリエータ部分を示す概略図である。
【図2】本発明の他の実施形態によるトロイダル型無段
変速機のバリエータ部分を示す概略図である。
【図3】図2の構成の一部におけるスプライン結合に代
わる他の結合形態の例を示す部分断面図である。
【図4】従来のトロイダル型無段変速機のバリエータ部
分を示す概略図である。
【符号の説明】
3 入力軸 4 ハウジング 5 入力ディスク 5b 軌道面 6 ケーシング 7 バックアップ板 14 出力ディスク 14b 軌道面 15 ころ軸受 15b 内輪 16 出力部材 17 スリーブ 20 ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側面に凹湾曲状の軌道面を有する一対の
    入力ディスクと、各入力ディスクの軌道面にそれぞれ対
    向する凹湾曲状の軌道面を有し、前記一対の入力ディス
    クの間に配置された一対の出力ディスクと、前記入力デ
    ィスク及び出力ディスクのそれぞれの軌道面間で構成さ
    れるトロイド状隙間に配置され、両軌道面に接して回転
    しながら両ディスク間のトルク伝達を行う複数のローラ
    と、前記各入力ディスク及び出力ディスクの中心に挿通
    され、各入力ディスクが一体回転可能に連結された入力
    軸とを備えたトロイダル型無段変速機において、 前記一対の入力ディスクの一方における軌道面とは反対
    側の背面にのみ設けられ、当該入力ディスクを、対向す
    る出力ディスクの方向に付勢する端末負荷を付与する油
    圧シリンダ装置と、 当該トロイダル型無段変速機のハウジングに取り付けら
    れ、かつ、前記各出力ディスクの軌道面とは反対側の背
    面にそれぞれ内輪が配置され、各出力ディスクを回転自
    在に支持する一対の軸受と、 前記各出力ディスクの中心及び前記各軸受の内輪に挿通
    され、これらと一体回転可能に連結されるとともに、前
    記入力軸に対して相対回転可能であるスリーブと、 前記スリーブに連結されるとともに、軸方向には前記一
    対の軸受間に挟持されたリング状の出力部材とを備えた
    ことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】前記軸受の内輪は、対応する各出力ディス
    クと一体に形成されている請求項1記載のトロイダル型
    無段変速機。
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Cited By (3)

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