JP2002295618A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2002295618A
JP2002295618A JP2001104851A JP2001104851A JP2002295618A JP 2002295618 A JP2002295618 A JP 2002295618A JP 2001104851 A JP2001104851 A JP 2001104851A JP 2001104851 A JP2001104851 A JP 2001104851A JP 2002295618 A JP2002295618 A JP 2002295618A
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toroidal
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disk
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Taiji Bisata
泰治 美佐田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクに環状のストッパを設けることなくロ
ーラがディスクの軌道面からはみ出すのを防止すること
ができるトロイダル型無段変速機を提供する。 【解決手段】油圧シリンダ9の内部に、キャリッジ8の
軸線回りの回動をローラ7の変速領域に対応する範囲内
に規制するためのストッパ機構を設けた。このストッパ
機構を、ピストンロッド9aとシリンダケース9bとの
相対回動を規制する第1のストッパ部11と、ピストン
ロッド9aに対する前記キャリッジ8の回動範囲を規制
する第2のストッパ部12とで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車の
無段変速機に用いられるトロイダル型無段変速機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 図7は従来のトロイダル型無段変速機
のバリエータ100部分を示す概略図である。このバリ
エータ100は、車両の動力源102により回転駆動さ
れる入力軸103を備えており、この入力軸103はそ
の両端近傍にそれぞれ熱処理硬化された入力ディスク1
05を支持している。これら入力ディスク105は、ス
プラインSによって入力軸103の軸方向への僅かな移
動が許容された状態で入力軸103に一体回転可能に組
み付けられている。このように入力ディスク105の移
動が許容されているのは、油圧動力源106に接続した
油圧シリンダ107により例えば図において右側の入力
ディスク105を左側の入力ディスク105側へ付勢す
ることにより、バリエータ100に所要の端末負荷を加
えるためである。また、前記入力ディスク105の一側
面には凹湾曲状の軌道面105bが形成されている。
【0003】前記入力軸103の軸方向中央部には、バ
リエータ100の出力部108が相対回転自在に支持さ
れている。この出力部108は出力部材109と、この
出力部材109にそれぞれ一体回転可能に支持された一
対の出力ディスク110とを備えており、この出力ディ
スク110の前記入力ディスク105の軌道面105b
に対向する一側面には、凹湾曲状の軌道面110bが形
成されている。また、前記出力部材109の外周には動
力伝達用のチェーン113と噛み合うスプロケットギヤ
109aが形成されている。さらに、互いに対向する入
力ディスク105の軌道面105bと出力ディスク11
0の軌道面110bとの間には、それぞれ各軌道面10
5b,110bと転がり接触する3個の円盤状のローラ
111が円周等配に配置されている。各ローラ111は
入力軸103と交差する方向へ延びるキャリッジ112
によって回転自在に支持されており、このキャリッジ1
12は、図8に示すように、球面軸受115を介して油
圧シリンダ114に回動自在に支持されている。
【0004】前記ローラ111はキャリッジ112を介
して前記油圧シリンダ114により各軌道面に押し付け
られる方向に付勢されており、前記油圧シリンダ114
に供給する油圧を制御することにより、ローラ111が
受けるトルク伝達力にバランスする力を、キャリッジ1
12を介してローラ111に与えるようになっている。
このように前記バリエータ100は、入力ディスク10
5、出力ディスク110、及びローラ111を1組とし
てこれを一対設けた、いわゆるダブルキャビティ型に構
成されており、入力ディスク105から出力ディスク1
10に対して、前記6個のローラ111を介してトルク
が伝達される。また、前記6個のローラ111の位置を
油圧シリンダ114及びキャリッジ112によって調整
することにより(図7の二点鎖線参照)、出力ディスク
110の回転数(変速比)を増減させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記トロイ
ダル型無段変速機においては、トルク伝達を急激に停止
した場合や、負荷を急激に変動させた場合等において、
ローラ111がキャリッジ112の軸線回りに大きく傾
いて、その外周面が各ディスク105,110の軌道面
105b,110bからはみ出すことがあり、この場合
には、軌道面105b,110bの外周縁がローラ11
1によって損傷するおそれがある。そこで、前記軌道面
105b,110bの外周縁に沿って、ローラ111の
はみ出しを規制するための環状のストッパ105c,1
10cを突設することが行われている。しかし、この場
合には、軌道面105b,110bを超仕上げする際に
ストッパ105c,110cが邪魔になるので、超仕上
げ加工に困難を伴うという新たな問題が生じていた。こ
の発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、ディ
スクに環状のストッパを設けることなくローラがディス
クの軌道面からはみ出すのを防止することができるトロ
イダル型無段変速機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のこの発明のトロイダル型無段変速機は、側面に凹湾曲
状の軌道面を有する入力ディスクと、この入力ディスク
の軌道面に対向する凹湾曲状の軌道面を有する出力ディ
スクと、入力ディスクと出力ディスクのそれぞれの軌道
面間で構成されるトロイド状隙間に配置され、両軌道面
を転走しながら両ディスク間のトルク伝達を行う複数の
ローラと、このローラを回転自在に支持するキャリッジ
と、球面軸受を介して前記キャリッジをその軸線回りに
回動自在に支持するとともに、当該キャリッジを軸方向
に移動させる油圧シリンダとを備えるトロイダル型無段
変速機において、前記キャリッジの軸線回りの回動をロ
ーラの変速領域に対応する範囲内に規制するストッパ機
構を備え、このストッパ機構が、前記油圧シリンダのピ
ストンロッドとシリンダケースとの相対回動を規制する
第1のストッパ部と、前記ピストンロッドの内部に設け
られ、当該ピストンロッドに対する前記キャリッジの回
動範囲を規制する第2のストッパ部とを有することを特
徴としている(請求項1)。
【0007】このような構成のトロイダル型無段変速機
によれば、前記ストッパ機構の第1のストッパ部によっ
て油圧シリンダのピストンロッドとシリンダケースとの
相対回動を規制し、第2のストッパ部によってピストン
ロッドに対する前記キャリッジの回動範囲を規制するこ
とができ、これにより、前記キャリッジの軸線回りの回
動をローラの変速領域に対応する範囲内に規制すること
ができる。したがって、ディスクに環状のストッパを設
けることなくローラがディスクの軌道面からはみ出すの
を防止することができる。また、前記第2のストッパ部
がピストンロッドの内部に設けられているので、これを
ピストンロッドの外部に設ける場合に比べて小型化を図
ることができる。
【0008】前記トロイダル型無段変速機において、前
記第2のストッパ部は、前記キャリッジに設けられた径
方向に突出する凸部と、この凸部と係合して当該凸部の
回動範囲を規制する係合部とを有するものであってもよ
い(請求項2)。この場合には、簡素な構造にて動作の
信頼性を高めることができる。また、この場合において
は、前記キャリッジの凸部を設けた部分の断面形状が矩
形であり、前記係合部が前記凸部を挿通させた矩形断面
の係合孔であるのが好ましく(請求項3)、これによ
り、第2のストッパ部の構造をより一層簡素化すること
ができる。
【0009】前記トロイダル型無段変速機において、第
2のストッパ部は前記球面軸受の内輪の外周に設けられ
た径方向に突出する凸部と、前記球面軸受の外輪の内周
に設けられ、前記凸部の回動範囲を規制するストッパ溝
とを有するものであってもよい(請求項4)。この場合
にも、簡素な構造にて動作の信頼性を高めることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】 次いで、この発明の好ましい実
施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1はこの発明のトロイダル型無段変速機のバリエータ
1部分を示す概略図である。このトロイダル型無段変速
機において、前記バリエータ1には、車両の動力源2に
より回転駆動される入力軸3が設けられており、その両
端近傍にはそれぞれ入力ディスク5が支持されている。
【0011】各入力ディスク5の一側面には、凹湾曲状
の軌道面5bが形成されており、その内周には複数条の
溝を切ったスプライン穴5aが形成されている。各入力
ディスク5は、前記スプライン穴5aを入力軸3のスプ
ライン軸3aに嵌合させることによって入力軸3に一体
回転可能に組み付けられている。また、各入力ディスク
5は、入力軸3に固定された係止リング51によって互
いに離反する方向への移動が規制されている。
【0012】前記入力軸3の軸方向中央部には、出力部
材6aとこの出力部材6aにそれぞれ一体回転可能に支
持された出力ディスク6bとを備える出力部6が、当該
入力軸3に対して相対回転自在に設けられている。この
出力ディスク6bの前記入力ディスク5の軌道面5bに
対向する一側面には、凹湾曲状の軌道面6cが形成され
ている。また、前記出力部材6aの外周にはチェーン6
dと噛み合うスプロケットギヤ6eが形成されており、
前記チェーン6dを介して図示しない出力軸に動力が伝
達されるようになっている。さらに、前記出力部6に
は、出力部材6aと一体に筒状のスリーブ6jが形成さ
れている。このスリーブ6jは入力軸3と出力ディスク
6bとの間の隙間に導入されており、その外周にはスプ
ライン軸6kが形成されている。
【0013】各出力ディスク6bの内周にはスプライン
穴6mが形成されており、当該出力ディスク6bはその
スプライン穴6mを前記スリーブ6jのスプライン軸6
kに嵌合させることにより、軸方向への微動が許容され
た状態で出力部材6aに一体回転可能に組み付けられて
いる。また、各出力ディスク6bの背面には隙間6gを
設けてバックアップ板6hが配置されている。前記隙間
6gはケーシング6f及び図示しないシールによって密
封されており、この隙間6gに油圧動力源Pから油圧を
供給することにより、出力ディスク6bを対向する入力
ディスク5方向へ付勢して、所定の端末負荷が加えられ
ている。
【0014】互いに対向する入力ディスク5の軌道面5
bと出力ディスク6bの軌道面6cとの間は、トロイド
状隙間として構成されており、このトロイド状隙間に
は、それぞれ各軌道面5b,6cと転がり接触する3個
の円盤状のローラ7が円周等配に配置されている。各ロ
ーラ7はキャリッジ8を介して油圧シリンダ9に個別に
支持されているとともに(図2参照)、この油圧シリン
ダ9によって各ディスク5,6bの軌道面5b,6cに
押し付けられる方向に付勢されている。また、前記油圧
シリンダ9に供給する油圧を制御することにより、ロー
ラ7が受けるトルク伝達力にバランスする力を、キャリ
ッジ8を介してローラ7に与えており、これにより入力
ディスク5のトルクに対して出力ディスク6bのトルク
が釣り合うようにローラ7の角度が変化する。
【0015】前記キャリッジ8は、図2に示すようにロ
ーラ7を回転自在に支持する支持枠8aと、この支持枠
8aを油圧シリンダ9に連結する支軸8bとを備えてい
る。前記ローラ7は支持枠8aに図示しない転がり軸受
を介して回転自在に取り付けられている。また、支軸8
bは前記油圧シリンダ9のピストンロッド9aの内部に
導入されており、その導入側の端部が球面軸受10を介
してピストンロッド9aに連結されている。これによ
り、前記支軸8bは揺動が許容された状態でその軸線回
りに回動自在になっている。
【0016】前記油圧シリンダ9は、変速機のケーシン
グCに取り付けられたシリンダケース9bと、その内部
に導入された前記ピストンロッド9aと、このピストン
ロッド9aに一体形成されたピストン9cとを備えてい
る。前記シリンダケース9bは本体9b1の開口部にキ
ャップ9b2を嵌入することによって油室9eを構成し
ており、この油室9eに連通させて中空部9b3が形成
されている。ピストンロッド9aは円筒状のものであ
り、その右端部が前記シリンダケース9bの中空部9b
3に導入されている。このピストンロッド9aの内部の
前記ピストン9cを設けた部分には、環状空間9a1が
形成されており、この環状空間9a1に前記球面軸受1
0の外輪10aが嵌合されている。前記油圧シリンダ9
のピストン9cを挟んだ二つの油室9eには、対応する
油圧ポンプP1,P2及び圧力制御弁V1,V2に接続
されており、これら圧力制御弁V1,V2を操作するこ
とによって、油圧ポンプP1,P2から各油室9eに供
給される作動油の圧力を調整して、油圧シリンダ9がロ
ーラ7に付与する力を制御し、この力がローラ7の受け
るトルク反力とバランスするようにしている。
【0017】前記油圧シリンダ9の内部には、前記キャ
リッジ8の軸線回りの回動をローラ7の変速領域に対応
する範囲内に規制するためのストッパ機構が設けられて
いる。このストッパ機構はピストンロッド9aとシリン
ダケース9bとの相対回動を規制する第1のストッパ部
11と、当該ピストンロッド9aに対する前記キャリッ
ジ8の回動範囲を規制する第2のストッパ部12とで構
成されている。前記第1のストッパ部11は、ピストン
ロッド9aの右端部の外周に突設された一つの凸部11
aと、シリンダケース9bの中空部9b3の内周壁に形
成されたキー溝状の凹部11bとによって構成されてお
り、前記凸部11aを凹部11bに摺動自在に嵌合させ
ることによって、ピストンロッド9aとシリンダケース
9bとが相対的に回動するのを規制している(図3参
照)。なお、前記凸部11a及び凹部11は、ピストン
ロッド9aの進退動作に支障が生じないようにその軸方
向の長さが設定されている。
【0018】前記第2のストッパ部12は、前記キャリ
ッジ8の支軸8bに設けられた径方向に突出する凸部1
2aと、この凸部12aと係合して支軸8bの軸線回り
における当該凸部12aの回動範囲を規制する係合部1
2bとによって構成されている。前記凸部12aは球面
軸受10に隣接させた状態で、支軸8bの外周の相対向
する2箇所に設けられており、その支軸8bを含む断面
形状は矩形になっている(図4参照)。一方、前記係合
部12bはピストンロッド9aの内周壁の一部を内方に
突出させ、この突出させた部分に前記凸部12aを隙間
を有して挿通させる矩形断面の係合孔12cを形成した
ものであり、この係合孔12cの内周に前記凸部12a
の先端コーナ部を突き当てることにより、前記キャリッ
ジ8の軸線回りの回動範囲を規制する。このキャリッジ
8の軸線回りの回動範囲は、ローラ7の変速領域に対応
する範囲である。なお、前記支軸8bの凸部12aを形
成した部分以外の断面形状は特に限定されない。
【0019】前記バリエータ1においては、入力ディス
ク5から出力ディスク6bに対して、前記6個のローラ
7を介してトルクが伝達される。また、前記6個のロー
ラ7の位置を油圧シリンダ9によって調整することによ
り(図1の二点鎖線参照)、出力ディスク6bの回転数
(変速比)を増減させることができる。そして、このト
ルク伝達状態において負荷を急激に変動させたり、トル
ク伝達を急激に停止したりすることにより、ローラ7が
キャリッジ8の軸線回りに過度に傾くのを、前記第1の
ストッパ部11及び第2のストッパ部12によって阻止
することができる。このため、ローラ7の外周面が軌道
面5b,6cからはみ出すのを阻止するための環状のス
トッパを各ディスク5,6bの外周縁に突設する必要が
なく、軌道面5b,6cを容易に超仕上げすることがで
きる。
【0020】しかも、前記第2のストッパ部12がピス
トンロッド9aの内部に設けられているので、これをピ
ストンロッド9aの外部に設ける場合に比べて軸方向の
長さを短くすることができ、その分、トロイダル型無段
変速機を小型化することができる。さらに、前記キャリ
ッジ8の凸部12aを設けた部分の断面形状が矩形であ
り、前記係合部12bが前記凸部12aを挿通させた矩
形断面の係合孔12cであるので、第2のストッパ部1
2の構造を簡素化することができるとともに、その動作
の信頼性を高めることができる。
【0021】図5は他の実施の形態を示す要部断面図で
ある。この実施の形態が図2に示す実施の形態と異なる
点は、第2のストッパ部12を、球面軸受10の内輪1
0aの外周に設けられた凸部12dと、この球面軸受1
0の外輪10bの内周に設けられたストッパ溝12eと
によって構成した点である。前記凸部12dは内輪10
aの外周の相対向する2箇所において径方向に突出して
いる。この凸部12dの軸方向幅は内輪10aの軸方向
幅と等しくなっている(図6参照)。一方、ストッパ溝
12eは外輪10bの内周の相対向する2箇所に形成さ
れており、その内部に前記凸部12dが回動可能に導入
されている。この第2のストッパ部12の軸方向両端
は、外輪10bの両側面に開口している。前記第2のス
トッパ部12は、前記ストッパ溝12eの側壁12fに
凸部12dの先端コーナ部を突き当てることにより、前
記キャリッジ8の軸線回りの回動範囲を規制する。この
キャリッジ8の軸線回りの回動範囲についても、ローラ
7の変速領域に対応する範囲である。この実施の形態に
おいても、ローラ7がキャリッジ8の軸線回りに過度に
傾くのを、前記第1のストッパ部11及び第2のストッ
パ部12によって阻止することができる。
【0022】
【発明の効果】以上のようにこの発明のトロイダル型無
段変速機によれば、ストッパ機構によってキャリッジの
軸線回りの回動をローラの変速領域に対応する範囲内に
規制することができるので、ディスクに環状のストッパ
を設けることなくローラがディスクの軌道面からはみ出
すのを防止することができる。このため、ディスクの軌
道面の超仕上げ加工が容易となる。また、第2のストッ
パ部がピストンロッドの内部に設けられているので、こ
れをピストンロッドの外部に設ける場合に比べて小型化
を図ることができる。
【0023】請求項2記載のトロイダル型無段変速機に
よれば、第2のストッパ部がキャリッジに設けられた凸
部と、この凸部と係合して当該凸部の回動範囲を規制す
る係合部とを有するものであるので、簡素な構造にて動
作の信頼性を高めることができる。請求項3記載のトロ
イダル型無段変速機によれば、キャリッジの凸部を設け
た部分の断面形状が矩形であり、前記係合部が前記凸部
を挿通させた矩形断面の係合孔であるので、第2のスト
ッパ部の構造をより一層簡素化することができる。
【0024】請求項4記載のトロイダル型無段変速機に
よれば、第2のストッパ部が球面軸受の内輪の外周に設
けられた凸部と外輪の内周に設けられたストッパ溝とを
有するものであるので、簡素な構造にて動作の信頼性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のトロイダル型無段変速機の一実施形
態を示す要部概略図である。
【図2】同じくローラの支持構造を示す概略断面図であ
る。
【図3】図2のX−X線拡大断面図である。
【図4】図2のY−Y線拡大断面図である。
【図5】他の実施の形態を示す要部断面図である。
【図6】図5のZ−Z線断面図である。
【図7】従来のトロイダル型無段変速機の要部概略図で
ある。
【図8】従来のローラの支持構造を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 バリエータ 3 入力軸 5 入力ディスク 5b 軌道面 6b 出力ディスク 6c 軌道面 7 ローラ 8 キャリッジ 9 油圧シリンダ 9a ピストンロッド 9b シリンダケース 10 球面軸受 11 第1のストッパ部 12 第2のストッパ部 12a 凸部 12b 係合部 12c 係合孔 12d 凸部 12e ストッパ溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側面に凹湾曲状の軌道面を有する入力ディ
    スクと、この入力ディスクの軌道面に対向する凹湾曲状
    の軌道面を有する出力ディスクと、入力ディスクと出力
    ディスクのそれぞれの軌道面間で構成されるトロイド状
    隙間に配置され、両軌道面を転走しながら両ディスク間
    のトルク伝達を行う複数のローラと、このローラを回転
    自在に支持するキャリッジと、球面軸受を介して前記キ
    ャリッジをその軸線回りに回動自在に支持するととも
    に、当該キャリッジを軸方向に移動させる油圧シリンダ
    とを備えるトロイダル型無段変速機において、 前記キャリッジの軸線回りの回動をローラの変速領域に
    対応する範囲内に規制するストッパ機構を備え、このス
    トッパ機構が、前記油圧シリンダのピストンロッドとシ
    リンダケースとの相対回動を規制する第1のストッパ部
    と、前記ピストンロッドの内部に設けられ、当該ピスト
    ンロッドに対する前記キャリッジの回動範囲を規制する
    第2のストッパ部とを有することを特徴とするトロイダ
    ル型無段変速機。
  2. 【請求項2】前記第2のストッパ部が、前記キャリッジ
    に設けられた径方向に突出する凸部と、この凸部と係合
    して当該凸部の回動範囲を規制する係合部とを有する請
    求項1記載のトロイダル型無段変速機。
  3. 【請求項3】前記キャリッジの凸部を設けた部分の断面
    形状が矩形であり、前記係合部が前記凸部を挿通させた
    矩形断面の係合孔である請求項1記載のトロイダル型無
    段変速機。
  4. 【請求項4】前記第2のストッパ部が、前記球面軸受の
    内輪の外周に設けられた径方向に突出する凸部と、前記
    球面軸受の外輪の内周に設けられ、前記凸部の回動範囲
    を規制するストッパ溝とを有する請求項1記載のトロイ
    ダル型無段変速機。
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