JP2002249906A - 介護用衣服及びその支持部 - Google Patents

介護用衣服及びその支持部

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JP2002249906A JP2001043244A JP2001043244A JP2002249906A JP 2002249906 A JP2002249906 A JP 2002249906A JP 2001043244 A JP2001043244 A JP 2001043244A JP 2001043244 A JP2001043244 A JP 2001043244A JP 2002249906 A JP2002249906 A JP 2002249906A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 介護者の介護負担を軽減でき、且つ要介護者
の自尊心に配慮してより自然な動作で要介護者を高い安
定性で支持でき、また低価格でファッションの高度性と
多様性を実現可能な介護用衣服及びその支持部を提供す
る。 【解決手段】 衣服本体の腰挿通部の両側に略前後方向
へ少なくとも2箇所の穴部がそれぞれ設けられ、衣服本
体内部の股下で略十字状に交差している股下部に、衣服
本体の外側を通って該穴部の一つから他の一つへ挿通さ
れている帯状若しくは紐状の把持部が連設されている支
持部を有することを特徴とする介護用衣服。前記支持部
を略8字状の紐状体若しくは帯状体とし、前記紐状体若
しくは帯状体の略交差部を股下部にし、前記紐状体若し
くは帯状体の略輪部を前記把持部にすると好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として病人や身
体障害者など要介護者が着用することで、介護者による
要介護者の移動を容易にすることができる介護用衣服及
びその支持部に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、病人・身体障害者・寝たきり老人
など自力で体を動かすことが困難な要介護者を介護者が
移動する際には、介護者が要介護者を抱きかかえる様に
して移動する、ズボンのウエスト部分を掴んで持ち上げ
移動する、或いは要介護者の腰に回して結んだ紐やベル
トを利用して移動すること等が行われている。そして、
要介護者を移動する際の介護者の負担を軽減すべく、要
介護者の移動を容易にする発明が提案されている。
【0003】特開平10−37012号には、股上の前
中央の開きをファスナーで開閉できるようにしたズボン
において、股下内側を左右連続して開き、これをファス
ナーで開閉できるよう構成すると共に、上記股上の前中
央の開きを上記股下内側の開きに連続させ、且つ腰部及
びヒップ部付近の左右の脇近傍に、ベルト係止部材を上
下2箇所に固着し、該ベルト係止部材にベルトを係止し
該ベルトを肩に掛けてズボン着用者を抱え上げ移動させ
ることができるようにしたズボン、及び前記ズボンの後
脇布の腰部及びヒップ部付近を跨ぎズボン着用者の体重
を受ける体重受け部を一体的に連設したズボン着用者を
抱え上げるためのベルトが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
10−37012号のズボンは、例えば腰部及びヒップ
部付近の左右の脇近傍にベルト係止部材が上下2箇所に
固着されている構成等、要介護者用のズボンであること
が外観上顕著であり、一般のズボンに比してファッショ
ン性に非常に劣る。そのため、要介護者のファッション
性に対する欲求に応えるのに不十分である。
【0005】また、上記のような複雑な構成のズボン
は、一般のズボンの製造工程とはかなり異なる特殊な製
造工程で製造する必要があり、更には一般のズボンに比
し販売数が限られ大量生産が困難であることから、製造
コストが高騰し、販売価格も高く設定せざる得ない。そ
のため、要介護者は多種類のズボンを保有することがで
きず、要介護者のファッションの多様性に対する欲求に
応えることは難しい。
【0006】また、上記特開平10−37012号のズ
ボン及びベルトは、その図4に示されるように、介護者
が要介護者を完全に抱え上げる構成であって、例えば介
護者以外の第三者がいる場所で要介護者を移動する場合
に、要介護者の自尊心への配慮を十分に行うことができ
ない。特に、ズボンでなくスカートを同様に構成して実
際に使用することは困難である。
【0007】また、上記ズボン及びベルトのようにズボ
ンの外部から要介護者の重心を支える構成では、要介護
者の移動時に、より自然な動作で要介護者を高い安定性
で支持することには限界があり、より自然な動作で要介
護者を高い安定性で支持することができ、且つ介護者の
負担を軽減することができる介護用衣服が切望されてい
る。
【0008】本発明は上記課題を解消するためになされ
たものであって、要介護者の移動時に於ける介護者の介
護負担を軽減することができ、且つ要介護者の自尊心に
配慮してより自然な動作で要介護者を高い安定性で支持
することができ、また低価格でファッションの高度性と
多様性を実現可能な介護用衣服及びその支持部を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の介護用衣服は、
衣服本体の腰挿通部の両側に略前後方向へ少なくとも2
箇所の穴部がそれぞれ設けられ、該衣服本体内部の股下
で略十字状に交差している股下部に、該衣服本体の外側
を通って該穴部の一つから他の一つへ挿通されている帯
状若しくは紐状の把持部が連設されている支持部を有す
ることを特徴とする。
【0010】さらに、本発明の介護用衣服は、上記介護
用衣服に於いて、前記支持部が略8字状の紐状体若しく
は帯状体であって、該紐状体若しくは該帯状体の略交差
部が前記股下部となると共に、該紐状体若しくは該帯状
体の略輪部が前記把持部になることを特徴とする。
【0011】さらに、本発明の介護用衣服は、上記介護
用衣服に於いて、前記把持部が伸縮可能な素材からなる
ことを特徴とする。把持部を伸縮可能とすることによ
り、要介護者の移動を行わない時には、衣服外周に把持
部を沿わせることが可能となるので、より見栄えが向上
する。
【0012】また、本発明の支持部は、衣服本体の腰挿
通部の両側に略前後方向へ少なくとも2箇所の穴部がそ
れぞれ設けられた介護用衣服に用いる支持部であって、
該衣服本体内部の股下で略十字状に交差する股下部に、
該衣服本体の外側を通って該穴部の一つから他の一つへ
挿通される帯状若しくは紐状の把持部が連設されている
ことを特徴とする。さらに前記支持部は、略8字状の紐
状体若しくは帯状体であって、該紐状体若しくは該帯状
体の略交差部が前記股下部となると共に、該紐状体若し
くは該帯状体の略輪部が前記把持部になるようにすると
好適である。
【0013】上記介護用衣服は、ズボンやスカートなど
下半身用衣服や、上半身用衣服と下半身用衣服が一体と
なった衣服とする等適宜であるが、介護用衣服がズボ
ン、或いはつなぎなどズボンが上半身用衣服と一体とな
った衣服の場合には、略十字状に交差した股下部をズボ
ンの股下に衣服本体内部で固着し、着用しているズボン
が要介護者からズレないようにし、要介護者の支持及び
移動動作の安定性をより向上するようにすると好適であ
る。
【0014】また、本発明の介護用具は、交差部を有す
る略8字状の紐状体若しくは帯状体の装着部と、該装着
部の一方の輪部に設けられた細長状の保持部と、該保持
部に長手方向へ位置調整可能に取り付けられた一方の連
結部と、該装着部の他方の輪部近傍に設けられた他方の
連結部とを備え、該一方の連結部と該他方の連結部が着
脱可能であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の介護用衣服及びそ
の支持部を図に於ける具体的な実施形態に基づき説明す
る。図1乃至図3は本発明の介護用衣服によるズボンの
実施形態に関するもので、図1は前記ズボンの正面図、
図2は前記ズボンの平面図、図3は前記ズボンの側面図
である。
【0016】本実施形態に於ける介護用衣服は、図1乃
至図3に示すように、ズボン10であり、ズボン10の
本体11は通常のズボンとほぼ同様の構成であって、本
体11にはウエスト12から股下13にかけて腰挿通部
14が形成され、腰挿通部14は股下13から左右に分
かれ、下方へ向かって各々左脚挿通部15aと右足挿通
部15bとが形成されている。
【0017】前記腰挿通部14の正面視両側のウエスト
12近傍には、略前後方向に2箇所の穴部16がそれぞ
れ設けられ、片側2箇所ずつの計4箇所設けられてい
る。各穴部16はスリット状に形成され、本体11の上
方から下方へ向かって内側へ斜めに切り込まれており、
各穴部16は本体11の外側から内側へ貫通して設けら
れている。
【0018】前記ズボン10は略8字状の帯状である支
持部17を有し、前記支持部17の略十字状に交差して
いる部分が股下部17aになると共に、前記支持部17
の輪の部分が把持部17bになる。略十字状の股下部1
7aは、本体11内部で股下13の上部に、ズボン10
の着用者が左右両脚を脚挿通部15a、15bに挿通可
能に配置され、股下13に縫合すること等によって固着
されており、また、前記輪の部分である把持部17b
は、腰挿通部14の片側に於いて、前方に位置する一つ
の穴部16から後方に位置する他の一つの穴部16へ、
本体11の外側を通るように挿通されており、本体11
の外側から内側へ各穴部16に挿通された把持部17b
の帯状体は、それぞれ略十字状の股下部17aに連設さ
れている。
【0019】略8字状の支持部17は、各穴部16に挿
通された把持部17bがズボン本体11の外側で若干余
裕を有する程度の長さとされているが、把持部17bが
ズボン本体11の外側に沿う程度の長さとすることも可
能である。また、把持部17b或いは把持部17bを含
む支持部17全体を、人間一人の荷重を支えられ且つ伸
縮可能な素材で形成する、例えば40kg以上100k
g以下の人間の荷重を支えられ、且つ前記荷重を支えた
ときに、把持部17b或いは把持部17bを含む支持部
17全体で、0cm超30cm以下の伸縮をする素材と
すると、ズボン本体11の外周に把持部17bを沿わせ
ることが可能となり、見栄えが向上するので好適であ
る。
【0020】上記ズボン10を使用する場合には、図4
に示すように、略十字状の股下部17aが要介護者30
の股下に位置するようにして、要介護者30にズボン1
0を予め着用してもらい、要介護者30の移動の際に
は、腰挿通部14の両側でそれぞれ穴部16に挿通して
外側に設けられている一対の把持部17b・17bを、
介護者40が両手で保持して持ち上げ、要介護者30の
体重を股下部17aを中心とする支持部17で支えて移
動する。この際に、股下部17aは要介護者30の股下
に位置して要介護者30の重心を支えることになるか
ら、高い安定性で支持及び移動を行うことができると共
に、介護者40の移動に要する労力を軽減することがで
きる。
【0021】加えて、本実施形態のズボン10では、股
下部17aが本体11の股下13に固着されているか
ら、移動の際に。要介護者30が着用しているズボン1
0がズレることがなく、これにより、要介護者30の支
持及び移動動作の安定性をより図ることができ、介護者
40の移動に要する労力を一層軽減することができる。
【0022】尚、本実施形態の支持部17bは、股下部
17aと把持部17bが一体として設けられた略8字状
の帯状体とし、要介護者の荷重を股下部17aなど支持
部17で支持したときに、その自重により支持部17が
要介護者にくいこむことを回避し、移動時に於ける要介
護者或いは要介護者及び介護者の両者の負担を軽減した
が、これに限定されるものではなく、要介護者或いは要
介護者及び介護者の両者の負担を軽減することが可能で
あれば、その支持部を、例えば股下部と把持部が一体と
して設けられた略8字状の紐状体とする、或いは股下部
と把持部を別体で構成する、或いは股下部を帯状体で把
持部を紐状体とする、或いは股下部をネット状とする、
或いはこれらを組み合わせる等、適宜構成とすることが
可能である。
【0023】また、本実施形態の介護用衣服はズボン1
0としたが、これに限定されるものではなく、図5に示
すようにスカート20としてもよい。前記スカート20
は、スカートであること以外は上記ズボン10の介護用
衣服と同様の構成であり、本体21のウエスト22の下
方に位置する腰挿通部24の両側に、略前後方向に2箇
所のスリット状の穴部26がそれぞれ設けられている。
そして、略8字状の帯状である支持部27を有し、その
略十字状の股下部はスカート20の着用者が左右両脚を
挿通可能に平面視略中央に配置され(図示せず)、その
輪の部分である把持部27bは、腰挿通部24の片側に
於いて、前方に位置する一つの穴部26から後方に位置
する他の一つの穴部26へ、本体21の外側を通るよう
に挿通されており、本体21の外側から内側へ各穴部2
6に挿通された把持部27bの帯状体は、それぞれ略十
字状の股下部に連設されている(図示せず)。
【0024】更には、ズボン10やスカート20のよう
に下半身用衣服以外であっても、例えばつなぎのように
下半身用の衣服と上半身用の衣服が一体となって設けら
れている衣服でもよく、下半身用衣服或いは下半身用の
衣服を部分的に有する衣服であれば、適宜に本発明の介
護用衣服とすることが可能である。
【0025】また、本発明による支持部は、利用者が保
有する適宜のズボンやスカート等の衣服に取り付けて使
用することが可能であり、この場合には、衣服の腰挿通
部の両側に形成した穴部に挿通するために、支持部の股
下部或いは把持部に着脱可能な部分を形成すると好適で
ある。また、穴部16を片側に3個以上の複数個設け
て、把持部17bを取り付ける構成とすることも可能で
ある。
【0026】また、ズボン10の内側で支持部17を布
地で被覆する、或いはズボン10の内側で支持部17の
内側に更に下着部若しくは服地部を設けて二重にする
等、支持部17が要介護者の肌に直接触れないようにす
ると、着用時に於ける要介護者の快適性が高まり好適で
ある。同様にスカート20の場合にも、その内側に於い
て支持部27の上方にブルマーなどの下着部若しくは服
地部を設けて二重にする等、支持部27が要介護者の肌
に直接触れないようにすると、着用時に於ける要介護者
の快適性が高まり好適である。
【0027】また、本発明を使用する際には、把持部を
掴んだ介護者の両腕の内側で要介護者の脇を挟むように
持ち上げ、そのときに要介護者が介護者の両肩に腕を腕
を回して抱きつくようにすることで、要介護者の上半身
をより安定させて移動することが可能となって好適であ
る。
【0028】また、麻痺など要介護者が抱きつく力を有
せず、上半身が多少不安定になる場合には、要介護者の
上半身を保持する別体の介護用具を用いると好適であ
る。前記介護用具としては、例えば図6に示す補助ベル
ト50がある。前記補助ベルト50は、交差部51aか
ら輪部51bに連なる略8字状の装着ベルト51と、前
記装着ベルト51の左右両輪部51b・51bの部分に
各々取り付けられた保持ベルト52・52とを備え、一
方の保持ベルト52にはバックルの挿入部53aが保持
ベルト52の長手方向へ位置調整可能に取り付けられ、
他方の保持ベルト52の先端にはバックルの受部53b
が取り付けられている。
【0029】補助ベルト50は、介護者が輪部51bの
それぞれ左右両腕を挿入して交差部51aが介護者の背
中に位置するように装着ベルト51を着用し、介護者の
前方にいる要介護者の背中に挿入部53aを有する保持
ベルト52を回し込んで長さを調整し、要介護者の前方
にある他方の保持ベルト52の受部53bに挿入部53
aを嵌挿して留め、要介護者の上半身を保持する構成で
ある。一方の保持ベルト52は前方の介護者の背中に回
し込み、挿入部53aが要介護者の脇から前方へ突出す
る長さであり、また、他方の保持ベルト52は要介護者
の前方に位置して受部53bが脇に当たらない長さと
し、バックルが要介護者に当たらないようにしている。
尚、保持ベルト52は、ネット状とする等、要介護者の
体にフィットしやすい適宜の材質を使用することが可能
であり、また装着ベルト51に対して着脱可能にし、要
介護者の身体の状態によって使い分けるようにすると好
適である。
【0030】
【発明の効果】本発明の介護用衣服やその支持部を用い
ることにより、要介護者の移動時に於ける介護者の介護
負担を軽減することができると共に、要介護者の自尊心
に配慮してより自然な動作で介護者が要介護者を移動す
ることができ、且つ介護者は要介護者を高い安定性で支
持することができるという効果を奏する。
【0031】また、例えば通常販売されているズボンや
スカートなど下半身用衣服或いはつなぎなど上半身と下
半身が一体となった衣服と、ほぼ同様の製造工程或いは
若干変更を加えた製造工程で製造可能で、大量生産も可
能であるから、低価格化を図ることができると共に、通
常の衣服の種類をそのまま介護用衣服の種類として製造
し、且つ要介護者が購買できる介護用衣服の数も増加す
るから、要介護者のファッションの多様性に対する欲求
を充足することができる。
【0032】また、例えば通常の下半身用衣服に若干変
更が加えられた程度の外観でほぼ同様の見栄えであるか
ら、要介護者のファッションの高度性に対する欲求をも
充足することができる。また、例えば通常販売されてい
る下半身用衣服や上半身と下半身が一体となった衣服に
対し、本発明に於ける支持部を用いて本発明の介護用衣
服と同様の構成とすることも可能であることから、要介
護者は好みに合致したズボンやスカートなど介護用衣服
を身に付けることができる。
【0033】また、本発明に於ける股下部は股下で略十
字状に交差され、要介護者の重心を支えると共に荷重を
分散するので、要介護者の股下にかかる負担が減少さ
れ、また股下部と連設された両把持部を介護者が掴んで
持ち上げる構成により、介護者が少ない負担で安定して
要介護者を保持することが可能で、介護者と要介護者の
両方がバランスよく移動することができる。好適には把
持部の略上端或いは前記把持部を掴んだ介護者の手がウ
エストより下に位置する構成とすることにより、介護者
が把持部を掴んで持ち上げたときに、要介護者の重心に
より近い部分を左右等距離の位置で持ち上げることがで
き、より少ない力と安定した状態での移動が可能とな
る。
【0034】また、要介護者が半身不随の場合や要介護
者がウエスト部分がゴム状に衣服を着用している場合等
であっても、要介護者を真っ直ぐな姿勢で移動すること
が可能で、要介護者や介護者がバランスを崩すことを回
避することができる。
【0035】また、介護者が要介護者を移動する際、要
介護者のズボン等のウエスト部分ではなく、ズボン等の
両サイド外側の把持部を持ち上げるので、ズボン等の衣
服にかかる負担が取り除かれ、ズボン等が痛むことがな
い。また、本発明では、着脱自在な衣服に介護用具が一
体化されているので、例えばトイレ介助の場合等により
有効性が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の介護用衣服によるズボンを示す正面
図。
【図2】図1のズボンを示す平面図。
【図3】図1のズボンを示す側面図。
【図4】図1のズボンの使用状態を示す説明図。
【図5】本発明の介護用衣服によるスカートを示す正面
図。
【図6】本発明に於ける介護用具の例を示す正面図。
【符号の説明】
10 ズボン 20 スカート 11、21 本体 12、22 ウエスト 13 股下 14、24 腰挿通部 15a 左脚挿通部 15b 右脚挿通部 16、26 穴部 17、27 支持部 17a 股下部 17b、27b 把持部 30 要介護者 40 介護者 50 補助ベルト 51 装着ベルト 52 保持ベルト 53a 挿入部 53b 受部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衣服本体の腰挿通部の両側に略前後方向
    へ少なくとも2箇所の穴部がそれぞれ設けられ、該衣服
    本体内部の股下で略十字状に交差している股下部に、該
    衣服本体の外側を通って該穴部の一つから他の一つへ挿
    通されている帯状若しくは紐状の把持部が連設されてい
    る支持部を有することを特徴とする介護用衣服。
  2. 【請求項2】 前記支持部が略8字状の紐状体若しくは
    帯状体であって、該紐状体若しくは該帯状体の略交差部
    が前記股下部となると共に、該紐状体若しくは該帯状体
    の略輪部が前記把持部になることを特徴とする請求項1
    記載の介護用衣服。
  3. 【請求項3】 前記把持部が伸縮可能な素材からなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の介護用衣服。
  4. 【請求項4】 衣服本体の腰挿通部の両側に略前後方向
    へ少なくとも2箇所の穴部がそれぞれ設けられた介護用
    衣服に用いる支持部であって、該衣服本体内部の股下で
    略十字状に交差する股下部に、該衣服本体の外側を通っ
    て該穴部の一つから他の一つへ挿通される帯状若しくは
    紐状の把持部が連設されていることを特徴とする支持
    部。
  5. 【請求項5】 略8字状の紐状体若しくは帯状体であっ
    て、該紐状体若しくは該帯状体の略交差部が前記股下部
    となると共に、該紐状体若しくは該帯状体の略輪部が前
    記把持部になることを特徴とする請求項4記載の支持
    部。
  6. 【請求項6】 交差部を有する略8字状の紐状体若しく
    は帯状体の装着部と、該装着部の一方の輪部に設けられ
    た細長状の保持部と、該保持部に長手方向へ位置調整可
    能に取り付けられた一方の連結部と、該装着部の他方の
    輪部近傍に設けられた他方の連結部とを備え、該一方の
    連結部と該他方の連結部が着脱可能であることを特徴と
    する介護用具。
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