JP2002249680A - 熱可塑性プラスチック基材用インモールドコートコーティング組成物およびその用途 - Google Patents

熱可塑性プラスチック基材用インモールドコートコーティング組成物およびその用途

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JP2002249680A JP2001386821A JP2001386821A JP2002249680A JP 2002249680 A JP2002249680 A JP 2002249680A JP 2001386821 A JP2001386821 A JP 2001386821A JP 2001386821 A JP2001386821 A JP 2001386821A JP 2002249680 A JP2002249680 A JP 2002249680A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリオレフィン基材など非極性の熱可塑性プ
ラスチック基材に対しても優れた密着性を有するととも
に、適度な流動性を備え、しかも耐侯性、耐久性や塗膜
外観等の塗膜性能に優れ、貯蔵安定性をも備えた、熱可
塑性プラスチック基材用インモールドコートコーティン
グ組成物を提供する。 【解決手段】 アクリル変性ポリオレフィン(A)と反
応性オリゴマーおよび/または反応性モノマー(B)と
ラジカル重合性開始剤(C)とを含有し、(A)と
(B)の割合が(A)/(B)=6.5/93.5〜6
0/40(重量比)であり、(C)の割合が(C)/
〔(A)+(B)〕=0.1/100〜10/100
(重量比)であり、(A)と(B)の総重量に対し、
(A)を構成するポリオレフィン成分が3.0重量%以
上、かつ、(A)を構成するアクリル成分が2.5重量
%以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオレフィン等
の熱可塑性プラスチック基材に対するインモールドコー
トに適したインモールドコートコーティング組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性プラスチックとして代表的なポ
リオレフィン系樹脂は、従来から、成形性、耐薬品性、
耐熱性、耐水性、良好な電気特性など多くの優れた性質
を有し、かつ安価であることから、例えば、家庭電化製
品や自動車部品等の各種工業材料として汎用されてい
る。しかし、ポリオレフィン系樹脂は非極性であるた
め、熱可塑性プラスチックの中でも特に、塗装や接着が
困難であるという欠点を有している。この欠点を解決す
るために、従来、ポリオレフィン系樹脂成形品に対して
塗装や接着を行なう際には、あらかじめその表面をプラ
ズマ処理やガス炎処理等によって活性化し、成形体表面
の付着性を改良することが行なわれているが、処理工程
が煩雑で多大な設備費や時間的損失を伴ううえ、成形品
の形状の複雑さや樹脂中の顔料や添加物の影響により表
面処理効果にバラツキが生じ、塗膜外観や塗膜性能を損
なうといった問題があった。
【0003】そこで、上述のように基材にプラズマ処理
やガス炎処理等を施すことなく、ポリオレフィン系樹脂
に対する密着性を改良する手段として、プライマー処理
を施す方法が開発されている。これまで、種々のプライ
マー組成物が提案されているが、一般に、プライマー組
成物としては、非極性のポリオレフィン系樹脂との密着
性だけでなく、通常、極性を有する上塗りとの密着性も
要求されるため、非極性成分と極性成分とを併せ持つこ
とが必要となる。ところが、両者は相溶しにくい傾向が
あるため、貯蔵時に両成分の分離が生じやすく、貯蔵安
定性や得られる塗膜外観を損なうこととなるといった問
題を招きやすかった。また、例えば、特公昭50−10
916号公報、特開昭57−36128号公報、特公昭
63−36624号公報等には、ポリオレフィンに対す
る密着性に優れる塩素化変性ポリオレフィンを主成分と
する組成物が開示されているが、これら塩素化物からな
るプライマー組成物は、耐侯性等の塗膜物性に劣るとい
う共通した欠点があり、その用途が限定されるという問
題があった。
【0004】一方、従来から、例えば自動車部品等の用
途において、インモールドコートによるプラスチック成
形品への加飾が行なわれているが、インモールドコート
に用いるコーティング組成物としては、基材に対する密
着性とともに、溶剤を含まないか、もしくは極めて少量
の溶剤で適度な流動性を示しうる特性が要求されてい
る。しかし、これまでのインモールドコート用コーティ
ング組成物は、熱硬化性樹脂や極性素材を基材とする場
合には充分な密着性を有するものの、ポリオレフィン系
樹脂などの非極性素材を基材とする場合には密着性が不
足するため充分な塗膜性能を得ることが困難であり、加
えて、良好な流動性をも兼ね備えたものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、ポリオレフィン基材など非極性の
熱可塑性プラスチック基材に対しても優れた密着性を有
するとともに、適度な流動性を備え、しかも耐侯性、耐
久性や塗膜外観等の塗膜性能に優れ、貯蔵安定性をも備
えた、熱可塑性プラスチック基材用インモールドコート
コーティング組成物およびその用途を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意検討を行った。その結果、特定のアクリ
ル変性ポリオレフィンと、反応性オリゴマーおよび/ま
たは反応性モノマーと、ラジカル重合性開始剤とを、特
定の割合で配合することにより、前記課題を解決しうる
ことを見いだし、本発明を完成した。すなわち、本発明
にかかるインモールドコートコーティング組成物は、ア
クリル変性ポリオレフィン(A)と、反応性オリゴマー
および/または反応性モノマー(B)と、ラジカル重合
性開始剤(C)とを含有してなり、前記アクリル変性ポ
リオレフィン(A)と反応性オリゴマーおよび/または
反応性モノマー(B)との割合が、(A):(B)=
6.5:93.5〜60:40(重量比)であり、前記
ラジカル重合性開始剤(C)の割合が、(C)/
〔(A)+(B)〕=0.1/100〜10/100
(重量比)であり、前記アクリル変性ポリオレフィン
(A)と反応性オリゴマーおよび/または反応性モノマ
ー(B)との総重量に対して、アクリル変性ポリオレフ
ィン(A)を構成するポリオレフィン成分が3.0重量
%以上、かつ、アクリル変性ポリオレフィン(A)を構
成するアクリル成分が2.5重量%以上である。
【0007】本発明にかかる熱可塑性プラスチック成形
品は、前記本発明のインモールドコートコーティング組
成物でコーティングされてなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の一形態に
ついて詳しく説明する。本発明のコーティング組成物
は、アクリル変性ポリオレフィン(A)と、反応性オリ
ゴマーおよび/または反応性モノマー(B)と、ラジカ
ル重合性開始剤(C)とを含有してなるものである。ア
クリル変性ポリオレフィン(A)を含有することによ
り、ポリオレフィン基材など非極性の熱可塑性プラスチ
ック基材に対しても優れた密着性を発揮するとともに、
反応性オリゴマーおよび/または反応性モノマー(B)
など極性の高い成分との相溶性を高め、良好な塗膜外観
を与え、貯蔵安定性を向上させることができる。また、
反応性オリゴマーおよび/または反応性モノマー(B)
とラジカル重合性開始剤(C)とを含有することによ
り、塗膜に架橋構造を形成して、耐久性や耐侯性を向上
させ、しかも適度な流動性を付与することができる。
【0009】前記アクリル変性ポリオレフィン(A)を
構成するポリオレフィン成分としては、例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレン−エチレン−ブテン共
重合体、スチレン−エチレン−プロピレン共重合体、ス
チレン−ブタジエン−イソプレン共重合体、およびエチ
レンやプロピレン等の炭素数が8以下の不飽和アルキル
のうち1種以上を用いた共重合ポリオレフィン等が挙げ
られる。本発明においては、特に、アクリル変性ポリオ
レフィン(A)を構成するポリオレフィン成分が、ポリ
プロピレンを主とするものであることが好ましい。な
お、アクリル変性ポリオレフィン(A)を構成するポリ
オレフィン成分は、1種または2種以上であってよい。
【0010】また、前記アクリル変性ポリオレフィン
(A)を構成するポリオレフィン成分としては、上記ポ
リオレフィンが、例えば、マレイン酸、シトラコン酸、
イタコン酸等のα,β−不飽和カルボン酸や、無水マレ
イン酸、無水シトラコン酸、無水イタコン酸等のα,β
−不飽和カルボン酸酸無水物により、変性されたもので
あってもよく、その場合の変性率は0〜10%、好まし
くは1〜8%であるのがよい。10%を超える変性は、
実質的に困難であると同時に、耐水性が低下する恐れが
ある。なお、前記α,β−不飽和カルボン酸またはその
酸無水物は、炭素数が1〜5のアルキルアルコールでエ
ステル化されたものであってもよい。さらに、前記アク
リル変性ポリオレフィン(A)を構成するポリオレフィ
ン成分は、上記ポリオレフィンがα,β−不飽和カルボ
ン酸(酸無水物)で変性されてなる変性物が、さらに、
例えば、ラウリルメタクリレート等によりアクリル変性
されたものであってもよく、その場合のアクリル変性率
は、1〜20%であるのがよい。
【0011】前記アクリル変性ポリオレフィン(A)を
構成するポリオレフィン成分の重量平均分子量は、5,
000〜200,000であるのが好ましく、より好ま
しくは10,000〜80,000であるのがよい。ポ
リオレフィン成分の重量平均分子量が5,000未満で
あると、ポリオレフィン基材に対する密着性が低下し、
一方、200,000を超えると、組成物の粘度が高く
なり、流動性が著しく低下して、ハンドリング性が悪く
なる傾向がある。前記アクリル変性ポリオレフィン
(A)を構成するポリオレフィン成分の軟化点は69〜
94℃であることが好ましい。なお、本発明において、
該アクリル変性ポリオレフィン(A)を構成するポリオ
レフィン成分の軟化点は、ポリオレフィン成分が変性さ
れている場合には変性前のポリオレフィンの軟化点のこ
とを意味するものである。また、本発明においては、後
述するように、該軟化点に応じて、アクリル変性ポリオ
レフィン(A)の設計を変更することが好ましい。
【0012】前記アクリル変性ポリオレフィン(A)を
構成するアクリル成分であるアクリル系モノマーとして
は、例えば、メチル(メタ)アクリレート等の(メタ)
アクリル酸エステル;スチレン;等が挙げられる。ま
た、前記アクリル変性ポリオレフィン(A)を構成する
アクリル系モノマーは、活性水素を含有するものであっ
てもよいし、イソシアナート基を導入したものであって
もよい。活性水素を含有するアクリル系モノマーとして
は、例えば、4−ヒドロキシブチルアクリレート等の水
酸基含有(メタ)アクリレート等が挙げられ、イソシア
ナート基を含有するアクリル系モノマーとしては、例え
ば、2−アクリロイルエチルイソシアネート等が挙げら
れる。なお、アクリル変性ポリオレフィン(A)を構成
するアクリル系モノマーは、1種または2種以上であっ
てよい。
【0013】前記アクリル変性ポリオレフィン(A)
は、例えば、i)α,β−不飽和酸無水物で変性するな
どしたポリオレフィンに、活性水素を含有するアクリル
系モノマーを反応させる方法(例えば、後述のアクリル
変性ポリオレフィン(A1)(A5)を得る場合)、i
i)α,β−不飽和酸無水物で変性するなどしたポリオ
レフィンに、酸無水物基と反応する活性水素含有アクリ
ル系モノマーを反応させた後、さらにアクリル重合する
方法(例えば、後述のアクリル変性ポリオレフィン(A
2)(A6)を得る場合)、iii)α,β−不飽和酸
無水物で変性するなどしたポリオレフィンに活性水素を
含有するアクリル系モノマーを反応させた後、活性水素
を含有するアクリル系モノマーを含むアクリル系モノマ
ー成分をグラフト重合し、さらにイソシアナート基を有
するアクリル系モノマーを反応させて、グラフトしたア
クリル部分に反応性二重結合を導入する方法(例えば、
後述のアクリル変性ポリオレフィン(A3)を得る場
合)、iv)α,β−不飽和酸無水物で変性するなどし
たポリオレフィンと、アクリル系モノマーとを、活性水
素基含有アゾ系重合開始剤を用いて重合する方法(例え
ば、後述のアクリル変性ポリオレフィン(A4)を得る
場合)、v)ポリオレフィンもしくはα,β−不飽和酸
無水物で変性したポリオレフィンの溶液中で、水素引抜
き効果の高い有機過酸化物系の重合開始剤を用いて、ア
クリル重合する方法(例えば、後述のアクリル変性ポリ
オレフィン(A7)を得る場合)、vi)イソシアナー
ト基を導入したアクリル系モノマーを他のアクリル系モ
ノマーと共重合した後、片末端に水酸基を有するポリオ
レフィンと反応させる方法(例えば、後述のアクリル変
性ポリオレフィン(A8)を得る場合)、等により得る
ことができるが、これらの製法によって得られたものに
限定されるものではない。
【0014】本発明においては、前記アクリル変性ポリ
オレフィン(A)を構成するポリオレフィン成分の軟化
点が82℃以上94℃以下であるとき、前記アクリル変
性ポリオレフィン(A)が、下記(A1)〜(A4)の
いずれか1種以上であることが好ましい。 A1:ポリオレフィンのα,β−不飽和カルボン酸(酸
無水物)変性物(a1)および/またはポリオレフィン
のα,β−不飽和カルボン酸(酸無水物)変性物(a
1)をさらにアクリル(b2)で変性してなる変性物
(a2)を、活性水素を含有するアクリル系モノマー
(b1)と反応させてなるアクリル変性ポリオレフィ
ン。
【0015】A2:前記アクリル変性ポリオレフィン
(A1)を、さらにアクリル系モノマー(b1)と重合
させてなるアクリル変性ポリオレフィン。 A3:前記アクリル変性ポリオレフィン(A1)を、少
なくとも活性水素を含有するアクリル系モノマー(b
1)と重合させた後、さらにイソシアナート基を含有す
るアクリル系モノマー(b1)と反応させてなるアクリ
ル変性ポリオレフィン。 A4:活性水素基含有アゾ系重合開始剤を用いて、前記
ポリオレフィンのα,β−不飽和カルボン酸(酸無水
物)変性物(a1)および/またはポリオレフィンの
α,β−不飽和カルボン酸(酸無水物)変性物(a1)
をさらにアクリル(b2)で変性してなる変性物(a
2)と、アクリル系モノマー(b1)とを重合させてな
るアクリル変性ポリオレフィン。(このとき、活性水素
基含有アゾ系重合開始剤としては、例えば、2,2’−
アゾビス[2−メチル−N−[2−(1−ヒドロキシブチ
ル)]−プロピオンアミド](例えば、和光純薬工業
(株)製「VA−085」)等を用いればよい。) 一方、本発明においては、前記アクリル変性ポリオレフ
ィン(A)を構成するポリオレフィン成分の軟化点が6
9℃以上82℃未満であるとき、前記アクリル変性ポリ
オレフィン(A)が、下記(A5)〜(A8)のいずれ
か1種以上であることが好ましい。
【0016】A5:ポリオレフィンのα,β−不飽和カ
ルボン酸(酸無水物)変性物(a1)を活性水素を含有
するアクリル系モノマー(b1)と反応させてなるアク
リル変性ポリオレフィン。 A6:前記アクリル変性ポリオレフィン(A5)を、さ
らにアクリル系モノマー(b1)と重合させてなるアク
リル変性ポリオレフィン。 A7:ポリオレフィンのα,β−不飽和カルボン酸(酸
無水物)変性物(a1)にアクリル系モノマー(b1)
を、水素引き抜き能を有する有機過酸化物を用いてグラ
フト重合させてなるアクリル変性ポリオレフィン。(こ
のとき、水素引き抜き能を有する有機過酸化物として
は、例えば、ジクミルパーオキサイド等を用いればよ
い。) A8:イソシアナート基を含有するアクリル系モノマー
(b1)を、他のアクリル系モノマー(b1)と共重合
させた後、片末端に水酸基を有するポリオレフィンと反
応させてなるアクリル変性ポリオレフィン。(このと
き、片末端に水酸基を有するポリオレフィンとしては、
例えば、OH末端エチレン−ブテンコポリマー(例え
ば、クレイトン製「クレイトンリキッドL−120
3」)等を用いればよい。) 前記アクリル変性ポリオレフィン(A)において、ポリ
オレフィン成分である前記ポリオレフィン/アクリル成
分である前記アクリル系モノマー(重量比)の割合(例
えば、前記アクリル変性ポリオレフィンが(A1)〜
(A4)である場合には(a1)/[(b1)+(b
2)]の割合、前記アクリル変性ポリオレフィンが(A
5)〜(A6)である場合には(a1)/(b1)の割
合)は、25/75〜80/20(重量比)であること
が好ましい。さらに好ましくは、45/55〜80/2
0(重量比)であるのがよい。ポリオレフィンが前記範
囲より少ないと、言い換えればアクリル系モノマーが前
記範囲より多いと、ポリオレフィン基材に対する密着性
が低くなる傾向があるので好ましくない。一方、ポリオ
レフィンが前記範囲より多いと、言い換えればアクリル
系モノマーが前記範囲より少ないと、反応性オリゴマー
および/または反応性モノマー(B)との相溶性が低下
する傾向があるので好ましくない。
【0017】前記アクリル変性ポリオレフィン(A)中
のポリオレフィン成分は、アクリル変性ポリオレフィン
(A)と反応性オリゴマーおよび/または反応性モノマ
ー(B)との総重量に対して、3.0重量%以上である
ことが重要である。特に、アクリル変性ポリオレフィン
(A)が前記(A1)〜(A4)である場合には、アク
リル変性ポリオレフィン(A)を構成するポリオレフィ
ン成分である(a1)が前記(A)と前記(B)との総
重量に対して3.0〜36重量%であるのが好ましい。
一方、アクリル変性ポリオレフィン(A)が前記(A
5)〜(A8)である場合には、アクリル変性ポリオレ
フィン(A)を構成するポリオレフィン成分である(a
1)が前記(A)と前記(B)との総重量に対して2
2.5重量%以上であるのが好ましい。アクリル変性ポ
リオレフィン(A)中のポリオレフィン成分が前記範囲
よりも少ないと、ポリオレフィン基材に対する密着性が
不良となる。
【0018】前記アクリル変性ポリオレフィン(A)中
のアクリル成分は、アクリル変性ポリオレフィン(A)
と反応性オリゴマーおよび/または反応性モノマー
(B)との総重量に対して、2.5重量%以上であるこ
とが重要である。特に、アクリル変性ポリオレフィン
(A)が前記(A1)〜(A4)である場合には、アク
リル変性ポリオレフィン(A)を構成するアクリル成分
である[(b1)+(b2)]が前記(A)と前記(B)
との総重量に対して2.5〜22.5重量%であるのが
好ましい。一方、アクリル変性ポリオレフィン(A)が
前記(A5)〜(A8)である場合には、アクリル変性
ポリオレフィン(A)を構成するアクリル成分である
(b1)が5.0重量%以上であるのが好ましい。アク
リル変性ポリオレフィン(A)中のアクリル成分が前記
範囲よりも少ないと、反応性オリゴマーおよび/または
反応性モノマー(B)との相溶性が不良となり、前記範
囲よりも多いと、ポリオレフィン基材に対する密着性が
不良となる。
【0019】前記アクリル変性ポリオレフィン(A)の
重量平均分子量は、12,000〜250,000であ
るのが好ましい。アクリル変性ポリオレフィン(A)の
重量平均分子量が12,000未満であると、塗膜物性
が低下する傾向があり、一方、250,000を超える
と、反応性オリゴマーおよび/または反応性モノマー
(B)との相溶性が低下するうえ、流動性が低下する傾
向がありコーティング時の作業性を損なう恐れがある。
本発明における反応性オリゴマーおよび/または反応性
モノマー(B)としては、例えば、ウレタン(メタ)ア
クリレート(オリゴマー)、エポキシ(メタ)アクリレ
ート(オリゴマー)、ポリエステル(メタ)アクリレー
ト(オリゴマー)、ポリエーテル(メタ)アクリレート
(オリゴマー)等が挙げられる。
【0020】前記反応性オリゴマーおよび/または反応
性モノマー(B)は、従来公知の方法によって得ること
ができる。前記反応性オリゴマーおよび/または反応性
モノマー(B)の重量平均分子量は、100〜50,0
00であるのが好ましい。(B)の重量平均分子量が1
00未満であると、塗膜物性が低下する傾向があり、一
方、50,000を超えると、流動性が低下する傾向が
ありコーティング時の作業性を損なう恐れがある。本発
明においては、前記アクリル変性ポリオレフィン(A)
と反応性オリゴマーおよび/または反応性モノマー
(B)との割合が、(A)/(B)=6.5/93.5
〜60/40(重量比)であることが重要である。特
に、アクリル変性ポリオレフィン(A)が前記(A1)
〜(A4)である場合には、(A)/(B)=6.5/
93.5〜45/55(重量比)であることが好まし
く、アクリル変性ポリオレフィン(A)が前記(A5)
〜(A8)である場合には、(A)/(B)=30/7
0〜60/40(重量比)であることが好ましい。アク
リル変性ポリオレフィン(A)が前記範囲より少ない
と、言い換えれば反応性オリゴマーおよび/または反応
性モノマー(B)が前記範囲より多いと、ポリオレフィ
ン基材に対する密着性が不良となり、本発明の効果を発
揮しえない。一方、アクリル変性ポリオレフィン(A)
が前記範囲より多いと、言い換えれば反応性オリゴマー
および/または反応性モノマー(B)が前記範囲より少
ないと、流動性が損なわれるうえ、耐久性や耐侯性など
の塗膜性能に劣ることとなる。
【0021】本発明におけるラジカル重合性開始剤
(C)としては、例えば、t−アミルパーオキシ−2−
エチルヘキサノエート、ビス(4−t−ブチルシクロヘ
キシル)パーオキシジカボーネート等の熱重合開始剤;
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メ
チル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モル
フォリノプロパン−1−オン等の光増感剤;等が挙げら
れる。前記ラジカル重合性開始剤(C)の割合は、
(C)/〔前記(A)+前記(B)〕=0.1/100
〜10/100(重量比)とすることが重要である。好
ましくは(C)/〔前記(A)+前記(B)〕=0.5
/100〜5/100(重量比)であるのがよい。ラジ
カル重合性開始剤(C)が前記範囲より少ないと、重合
が不充分となり、耐久性、耐侯性を発揮できなくなる。
一方、ラジカル重合性開始剤(C)が前記範囲より多い
と、コーティング組成物の貯蔵安定性が低下すると同時
に、耐侯性も損なうこととなる。
【0022】なお、前記アクリル変性ポリオレフィン
(A)、前記反応性オリゴマーおよび/または反応性モ
ノマー(B)、およびラジカル重合性開始剤(C)は、
それぞれ、1種のみ用いてもよいし、2種以上を併用し
てもよい。本発明のコーティング組成物は、さらに、ポ
リオレフィンおよび/またはポリオレフィンのα,β−
不飽和カルボン酸変性物(D)を含有してもよい。ま
た、そのときの(D)の割合は、前記アクリル変性ポリ
オレフィン(A)が前記(A1)〜(A4)である場合
には、〔アクリル変性ポリオレフィン(A)を構成する
(a1)+(D)〕/〔(A)+(B)+(D)〕=5
/100〜40/100(重量比)とすることが好まし
く、一方、前記アクリル変性ポリオレフィン(A)が前
記(A5)〜(A6)である場合には、(D)/
〔(A)+(B)〕=1/100〜25/100(重量
比)とすることが好ましい。ポリオレフィンおよび/ま
たはポリオレフィンのα,β−不飽和カルボン酸変性物
(D)が前記範囲より多いと、相溶性不良となり、均一
な塗膜が得られないと同時に、組成物の粘度が高くな
り、流動性を損なうことがある。
【0023】本発明のコーティング組成物は、必要に応
じて、光輝材および/または着色剤をも含有することが
好ましい。前記光輝材としては、例えば、アルミニウ
ム、銅、亜鉛、鉄、ニッケル、スズ、酸価アルミニウム
等の金属または合金、マイカ粉、グラファイト顔料等が
挙げられる。これら光輝材は着色されていてもよいし、
無着色であってもよい。また、その形状は特に限定され
ないが、例えば、平均粒径が2〜50μm、好ましくは
10〜35μmで、厚さが0.1〜5μmのものが好ま
しい。これら光輝材の含有量は、特に制限されないが、
コーティング組成物中0.5〜10重量%とすることが
好ましい。
【0024】前記着色剤としては、公知の顔料や染料等
を用いることができる。具体的には、顔料としては、例
えば、アゾキレート系顔料、不溶性アゾ系顔料、縮合ア
ゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、インジゴ顔料、ペリ
ノン系顔料、ペリレン系顔料、ジオキサン系顔料、キナ
クドリン系顔料、インインドリノン顔料、金属錯体顔
料、酸化チタン、黄鉛、黄色酸化鉄、ベンガラ、カーボ
ンブラック、シンカシャレッド等の有機系・無機系の着
色顔料等が挙げられる。これら着色剤の含有量は、特に
制限されないが、コーティング組成物中0.5〜10重
量%とすることが好ましい。
【0025】本発明のコーティング組成物には、さらに
必要に応じて、例えば、表面調製剤、レベリング剤、顔
料分散剤、溶剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、重合禁
止剤、重合促進剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、
充填剤、離型剤等の従来公知の添加物を、本発明の効果
を損なわない範囲で含有していても良い。本発明のコー
ティング組成物には、必要に応じて、例えば、ポリエス
テル、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等を含有させること
もできる。本発明のコーティング組成物は、極性である
樹脂に対しても良好な相溶性を示すので、これらを含有
させても、貯蔵安定性や塗膜外観を損なうといった問題
は生じない。なお、これらの配合量は、特に制限されな
いが、好ましくはコーティング組成物中20重量%以下
とするのがよい。
【0026】本発明のコーティング組成物は、例えば、
ポリオレフィン基材、ABS基材、ポリカーボネート基
材、ウレタン基材、ポリエステル基材、ポリスチレン基
材、塩化ビニル基材、ポリアミド基材等の熱可塑性プラ
スチック基材に対する優れた密着性を有するとともに、
耐侯性や塗膜外観等の塗膜性能に優れたものであるの
で、例えば、各種プラスチック成形材料のインモールド
コートにおけるコーティング剤として好適に用いること
ができる。とりわけ、本発明のコーティング組成物は、
非極性で密着を発現しにくいポリオレフィン基材に対し
ても優れた密着性を発揮することができるので、ポリオ
レフィン基材に対するインモールドコートにおいて有用
なものである。
【0027】本発明の熱可塑性プラスチック成形品は、
前述の本発明のコーティング組成物でコーティングされ
てなるものである。本発明のコーティング組成物をコー
ティングする手段としては、特に制限はなく、例えば、
金型内へ注入する等従来公知の方法を採用すればよい。
また、本発明のコーティング組成物を硬化させる手段に
ついても特に制限はなく、従来公知の方法から適宜選択
して行えばよい。なお、コーティング組成物でコーティ
ングされる成形品は、特に限定されるものではなく、例
えば、ポリオレフィン樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチ
レン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂等等の熱可
塑性プラスチックで成形された成形品であればよい。
【0028】
【実施例】以下、本発明にかかる実施例および比較例に
ついて説明するが、本発明は該実施例により何ら制限さ
れるものではない。 <参考例1>温度170℃、圧力75kg/cm2に設
定した攪拌式反応装置に、プロピレンを2.5kg/h
rで、1−ブテンエチレンを0.8kg/hrで、ミネ
ラルスピリットを0.6kg/hrで、アルミニウム−
還元酸化チタン/トリエチルアルミニウム=2/1(重
量比)のスラリーを0.003kg/hrで、それぞれ
連続的に供給して反応させた。また、反応中は水素を3
0分間隔で断続的に0.002kg/hrで添加して粘
度を制御した。反応装置内の平均滞留時間は3.5時間
とし、反応混合物を反応装置から連続的に取出した。取
り出した反応混合物からコポリマーおよび溶剤の混合物
を分離し、該混合物を濾過して触媒粒子を除去し、次い
でアルミナ床で処理した後、溶剤を除去して、軟化点7
9℃、重量平均分子量(Mw)32,000のエチレン
−プロピレン−ブテンターポリマーを得た。
【0029】次に、攪拌羽根、温度計、温度制御棒、滴
下ロートおよび冷却管を備えた1Lの反応装置に、上記
で得られたエチレン−プロピレン−ブテンのターポリマ
ー320gとキシレン260gとを仕込み、窒素雰囲気
下135℃まで昇温し、ポリマーを完全に溶解した。溶
解後、無水マレイン酸の20%キシレン溶液160g、
およびジクミルパーオキサイドの10%キシレン溶液6
4gの混合物を6時間かけて滴下ロートより滴下し、滴
下終了後2時間熟成して反応を終了した。次いで、大過
剰のアセトンを加え樹脂分を沈殿析出し、沈殿物を分別
して、再度アセトンにて洗浄した。洗浄終了後80℃に
て1時間蒸発乾固し、315gの無水マレイン酸変性エ
チレン−プロピレン−ブテンターポリマーを得た。得ら
れたポリマーは、IR分析におけるカルボニル基のピー
ク比より計算した無水マレイン酸の付加率が約5重量%
であるものであった。
【0030】<参考例2>乾燥させた7Lの反応装置を
窒素でフラッシュ洗浄し、液状プロピレン4.0kgを
仕込み、次いで、10mmolのメチルアルミノキサン
を6gのトルエンに溶解して反応装置内に添加し、30
℃にて15分間攪拌した。次いで、温度を70℃にまで
上げて、反応装置内の圧力を40kg/cm2に上げ
た。その後、1−ブテンを加えることにより反応装置内
の圧力を43kg/cm2に上げ、引き続き、エチレン
を導入して反応装置内の全圧を48kg/cm2とし
た。他方、別容器にて、メタロセンとしてエチレン[1
−(3−トリメチルシリルインデニル)]−ジルコニウ
ム−ジクロライド0.8mgをトルエン溶液2.6g
(4.3mmol)に溶解し、15分間放置して予備活
性化させておき、該溶液を、上記反応装置に添加して、
重合を開始した。そして、反応装置内の全圧をエチレン
の連続的供給により48kg/cm2に保ちながら70
℃で90分間反応させ、最後にイソプロピルアルコール
を添加して反応を終了させた後、反応物を取出して精製
し、軟化点89℃、重量平均分子量(Mw)28,00
0、不揮発分100%のエチレン−プロピレン−ブテン
ターポリマーを得た。なお、該エチレン−プロピレン−
ブテンターポリマーは、ポリオレフィン(D1)として
後述する実施例および比較例で用いた。
【0031】次に、攪拌羽根、温度計、温度制御棒、滴
下ロートおよび冷却管を備えた1Lの反応装置に、上記
で得られたエチレン−プロピレン−ブテンターポリマー
320gとキシレン260gとを仕込み、窒素雰囲気下
135℃まで昇温し、ポリマ0を完全に溶解した。溶解
後、無水マレイン酸の20%キシレン溶液160g、お
よびジクミルパーオキサイドの10%キシレン溶液64
gの混合物を6時間かけて滴下ロートより滴下し、滴下
終了後2時間熟成して反応を終了した。次いで、大過剰
のアセトンを加え樹脂分を沈殿析出し、沈殿物を分別し
て、再度アセトンにて洗浄した。洗浄終了後80℃にて
1時間蒸発乾固し、300gの無水マレイン酸変性エチ
レン−プロピレン−ブテンターポリマー(不揮発分10
0%)を得た。得られたポリマーは、IR分析における
カルボニル基のピーク比より計算した無水マレイン酸の
付加率が約5重量%であるものであった。なお、該無水
マレイン酸変性エチレン−プロピレン−ブテンターポリ
マーは、α、β−不飽和カルボン酸変性ポリオレフィン
(D2)として後述する実施例および比較例で用いた。
【0032】<参考例3>1L用混練装置に、参考例2
で得られた無水マレイン酸変性エチレン−プロピレン-
ブテンターポリマー800g、ラウリルメタクリレート
80g、およびジクミルパーオキサイド8gを仕込み、
200℃にて30分間混練りして反応させた。反応終了
後、反応混合物をキシレンに溶解し、アセトンにて樹脂
分を沈降析出させた。さらに、アセトンにて洗浄し、約
600gのアクリルおよび無水マレイン酸変性エチレン
−プロピレン−ブテンターポリマーを得た。得られたポ
リマーは、IR分析におけるカルボニル基のピーク比よ
り計算したアクリルの付加率(変性率)が約6重量%で
あるものであった。
【0033】<製造例1−1>攪拌羽根、温度計、温度
制御棒、滴下ロートおよび冷却管を備えた1Lの反応装
置に、参考例1で得られた無水マレイン酸変性エチレン
−プロピレン-ブテンターポリマー450gを入れ、窒
素雰囲気下160℃に昇温して1時間攪拌し、マレイン
酸を閉環させた。次に、105℃まで冷却し、温度が低
下しないようトルエン300gをゆっくり滴下した。次
に、乾燥空気を送りながら、水酸基含有メタアクリレー
ト(ダイセル化学工業(株)製、「プラクセルFM−
4」)135gを投入し、攪拌下3時間反応させ、冷却
して反応物を取出し、不揮発分66.1%の上記水酸基
含有メタアクリレートで変性したエチレン−プロピレン
−ブテンターポリマーであるアクリル変性ポリオレフィ
ン(A5−1)を得た。
【0034】<製造例1−2>攪拌羽根、温度計、温度
制御棒、滴下ロートおよび冷却管を備えた1Lの反応装
置に、参考例1で得られた無水マレイン酸変性エチレン
−プロピレン-ブテンターポリマー150gを入れ、窒
素雰囲気下160℃に昇温して1時間攪拌し、マレイン
酸を閉環させた。次に、105℃まで冷却し、温度が低
下しないようトルエン600gをゆっくり滴下した。次
に、乾燥空気を送りながら、4−ヒドロキシブチルアク
リレート15.6gを投入し、攪拌下2時間反応させ
て、4−ヒドロキシブチルアクリレート変性エチレン−
プロピレン−ブテンターポリマーを得た。
【0035】次に、攪拌羽根、温度計、温度制御棒、滴
下ロートおよび冷却管を備えた上記とは別の1Lの反応
装置に、トルエン300gを入れ、窒素雰囲気下105
℃まで昇温した。次いで、上記で得られた4−ヒドロキ
シブチルアクリレート変性エチレン−プロピレン−ブテ
ンターポリマーのトルエン溶液507.7g、メチルメ
タクリレート49.7g、n−ブチルアクリレート2
2.6g、およびt−ブチルパーオキシ2エチルヘキサ
ナート5gの混合物を滴下ロートより3時間かけて滴下
し、1時間熟成した後に、t−ブチルパーオキシ2エチ
ルヘキサナートの10%トルエン溶液10gを30分間
かけて滴下し、1時間熟成した。その後、さらにt−ブ
チルパーオキシ2エチルヘキサナートの10%トルエン
溶液10gを30分間かけて滴下して1時間熟成後、冷
却して反応物を取出し、不揮発分21.2%のアクリル
変性エチレン−プロピレン−ブテンターポリマーである
アクリル変性ポリオレフィン(A6−1)を得た。
【0036】<製造例1−3>参考例1で得られた無水
マレイン酸変性エチレン−プロピレン-ブテンターポリ
マーの代わりに、参考例2で得られた無水マレイン酸変
性エチレン−プロピレン-ブテンターポリマーを用いた
こと以外は、製造例1−1と同様にして、不揮発分6
6.1%の水酸基含有メタアクリレートで変性したエチ
レン−プロピレン−ブテンターポリマーであるアクリル
変性ポリオレフィン(A1−1)を得た。 <製造例1−4>参考例1で得られた無水マレイン酸変
性エチレン−プロピレン-ブテンターポリマーの代わり
に、参考例3で得られたアクリルおよび無水マレイン酸
変性エチレン−プロピレン−ブテンターポリマーを用い
たこと以外は、製造例1−1と同様にして、不揮発分6
6.1%の水酸基含有メタアクリレートで変性したエチ
レン−プロピレン−ブテンターポリマーであるアクリル
変性ポリオレフィン(A1−2)を得た。
【0037】<製造例1−5>参考例1で得られた無水
マレイン酸変性エチレン−プロピレン-ブテンターポリ
マーの代わりに、参考例2で得られた無水マレイン酸変
性エチレン−プロピレン-ブテンターポリマーを用いた
こと以外は、製造例1−2と同様にして、不揮発分2
1.2%のアクリル変性エチレン−プロピレン−ブテン
ターポリマーであるアクリル変性ポリオレフィン(A2
−1−1)を得た。 <製造例1−6>参考例1で得られた無水マレイン酸変
性エチレン−プロピレン-ブテンターポリマーの代わり
に、参考例2で得られた無水マレイン酸変性エチレン−
プロピレン-ブテンターポリマーを用いたこと以外は、
製造例1−2と同様にして、4−ヒドロキシブチルアク
リレート変性エチレン−プロピレン−ブテンターポリマ
ーを得た。
【0038】次に、攪拌羽根、温度計、温度制御棒、滴
下ロートおよび冷却管を備えた上記とは別の1Lの反応
装置に、トルエン200gを入れ、窒素雰囲気下105
℃まで昇温した。次いで、上記で得られた4−ヒドロキ
シブチルアクリレート変性エチレン−プロピレン−ブテ
ンターポリマーのトルエン溶液507.7g、メチルメ
タクリレート18.8g、n−ブチルアクリレート8.
5g、およびt−ブチルパーオキシ2エチルヘキサナー
ト2.2gの混合物を滴下ロートより3時間かけて滴下
し、1時間熟成した後に、t−ブチルパーオキシ2エチ
ルヘキサナートの10%トルエン溶液5gを30分間か
けて滴下し、1時間熟成した。その後、さらにt−ブチ
ルパーオキシ2エチルヘキサナートの10%トルエン溶
液5gを30分間かけて滴下して1時間熟成後、冷却し
て反応物を取出し、不揮発分18.2%のアクリル変性
エチレン−プロピレン−ブテンターポリマーであるアク
リル変性ポリオレフィン(A2−1−2)を得た。
【0039】<製造例1−7>参考例1で得られた無水
マレイン酸変性エチレン−プロピレン-ブテンターポリ
マーの代わりに、参考例2で得られた無水マレイン酸変
性エチレン−プロピレン-ブテンターポリマーを用いた
こと以外は、製造例1−2と同様にして、4−ヒドロキ
シブチルアクリレート変性エチレン−プロピレン−ブテ
ンターポリマーを得た。次に、攪拌羽根、温度計、温度
制御棒、滴下ロートおよび冷却管を備えた上記とは別の
1Lの反応装置に、トルエン150gを入れ、窒素雰囲
気下105℃まで昇温した。次いで、上記で得られた4
−ヒドロキシブチルアクリレート変性エチレン−プロピ
レン−ブテンターポリマーのトルエン溶液507.7
g、メチルメタクリレート11.9g、n−ブチルアク
リレート5.4g、およびt−ブチルパーオキシ2エチ
ルヘキサナート1.6gの混合物を滴下ロートより3時
間かけて滴下し、1時間熟成した後に、t−ブチルパー
オキシ2エチルヘキサナートの10%トルエン溶液5g
を30分間かけて滴下し、1時間熟成した。その後、さ
らにt−ブチルパーオキシ2エチルヘキサナートの10
%トルエン溶液5gを30分間かけて滴下して1時間熟
成後、冷却して反応物を取出し、不揮発分18.3%の
アクリル変性エチレン−プロピレン−ブテンターポリマ
ーであるアクリル変性ポリオレフィン(A2−1−3)
を得た。
【0040】<製造例1−8>参考例1で得られた無水
マレイン酸変性エチレン−プロピレン-ブテンターポリ
マーの代わりに、参考例3で得られたアクリルおよび無
水マレイン酸変性エチレン−プロピレン−ブテンターポ
リマーを用いたこと以外は、製造例1−2と同様にし
て、不揮発分21.2%のアクリル変性エチレン−プロ
ピレン−ブテンターポリマーであるアクリル変性ポリオ
レフィン(A2−2)を得た。 <製造例1−9>参考例1で得られた無水マレイン酸変
性エチレン−プロピレン-ブテンターポリマーの代わり
に、参考例2で得られた無水マレイン酸変性エチレン−
プロピレン-ブテンターポリマーを用いたこと以外は、
製造例1−2と同様にして、4−ヒドロキシブチルアク
リレート変性エチレン−プロピレン−ブテンターポリマ
ーを得た。
【0041】次に、攪拌羽根、温度計、温度制御棒、滴
下ロートおよび冷却管を備えた上記とは別の1Lの反応
装置に、トルエン300gを入れ、窒素雰囲気下105
℃まで昇温した。次いで、上記で得られた4−ヒドロキ
シブチルアクリレート変性エチレン−プロピレン−ブテ
ンターポリマーのトルエン溶液507.7g、メチルメ
タクリレート49.7g、4−ヒドロキシブチルアクリ
レート12.6g、およびt−ブチルパーオキシ2エチ
ルヘキサナート5gの混合物を滴下ロートより3時間か
けて滴下し、1時間熟成した後に、t−ブチルパーオキ
シ2エチルヘキサナートの10%トルエン溶液10gを
30分間かけて滴下し、1時間熟成後、60℃まで冷却
した。次に、乾燥空気を送り込みながら、2−メタクリ
ロイドエチルイソシアナート10gと、ジブチル錫ジラ
ウレートの10%トルエン溶液0.5gとを、それぞれ
30分間かけて滴下し、滴下終了後1時間反応させ、そ
の後さらに、n−ブチルアルコール10gを投入して1
時間熟成後、冷却して反応物を取出し、不揮発分20.
4%の反応性二重結合含有アクリル変性エチレン−プロ
ピレン−ブテンターポリマーであるアクリル変性ポリオ
レフィン(A3−1)を得た。
【0042】<製造例1−10>参考例2で得られた無
水マレイン酸変性エチレン−プロピレン-ブテンターポ
リマーの代わりに、参考例3で得られたアクリルおよび
無水マレイン酸変性エチレン−プロピレン−ブテンター
ポリマーを用いて、4−ヒドロキシアクリレート変性エ
チレン−プロピレン−ブテンターポリマーを得たこと以
外は、製造例1−9と同様にして、不揮発分20.4%
の反応性二重結合含有アクリル変性エチレン−プロピレ
ン−ブテンターポリマーであるアクリル変性ポリオレフ
ィン(A3−2)を得た。
【0043】<製造例1−11>攪拌羽根、温度計、温
度制御棒、滴下ロートおよび冷却管を備えた1Lの反応
装置に、参考例2で得られた無水マレイン酸変性エチレ
ン−プロピレン−ブテンターポリマー150gを入れ、
窒素雰囲気下160℃に昇温して1時間攪拌し、マレイ
ン酸を閉環させた。次に、120℃まで冷却し、温度が
低下しないようキシレン150gをゆっくり滴下した。
次に、エチルメタクリレート96g、n−ブチルアクリ
レート24g、酢酸ブチル127.5g、およびOH含
有アゾ系重合開始剤(和光純薬工業(株)製「VA−0
85」)7.5gの混合物を滴下ロートに仕込み、窒素
雰囲気下3時間かけて滴下した。滴下終了後、120℃
にて3時間反応させた後、t−ブチルパーオキシ2エチ
ルヘキサナートの10%トルエン溶液10gを30分間
かけて滴下して1時間熟成後、冷却して反応を取出し、
不揮発分49.7%のアクリル変性エチレン−プロピレ
ン−ブテンターポリマーであるアクリル変性ポリオレフ
ィン(A4−1)を得た。
【0044】<製造例1−12>参考例2で得られた無
水マレイン酸変性エチレン−プロピレン−ブテンターポ
リマーの代わりに、参考例3で得られたアクリルおよび
無水マレイン酸変性エチレン−プロピレン−ブテンター
ポリマーを用いたこと以外は、製造例1−11と同様に
して、不揮発分49.7%のアクリル変性エチレン−プ
ロピレン−ブテンターポリマーであるアクリル変性ポリ
オレフィン(A4−2)を得た。 <実施例1−1〜1−18および比較例1−1〜1−5
>攪拌羽根、温度計、温度制御棒、冷却管およびデカン
ターを備えた1Lの容器に、上記製造例のいずれかで得
られたアクリル変性ポリオレフィン、ウレタンオリゴマ
ー(日本合成化学工業製「UV−7510B」)/多官
能アクリレート(日本化薬製「KAYARADTHE−
330」)/2官能アクリレート(共栄社化学製「ライ
トアクリレートDCP−A」)=50/15/35(重
量比)からなる反応性オリゴマーおよび反応性モノマ
ー、参考例2で得られたポリオレフィン(D1)、およ
び参考例2で得られたα、β−不飽和カルボン酸変性ポ
リオレフィン(D2)を、表1〜表3に示す配合割合
(アクリル変性ポリオレフィンおよび(D1)、(D
2)については固形分換算)となるように仕込み、温浴
中で攪拌下、空気を吹き込みながら90℃まで昇温し
た。続いて、空気を多量に吹き込んで系中の溶剤分を完
全に除去した後、40℃まで冷却した。次いで、ラジカ
ル重合性開始剤(化薬アクゾ製「トリゴノックス121
−50」)、HALS(チバガイギー製「チヌビン29
2」)、紫外線吸収剤(チバガイギー製「チヌビン40
0」)、光輝材(東洋アルミ製「MH−8801」)、
および着色顔料を、表1〜表3に示す配合割合(着色顔
料については固形分換算)となるように投入し、均一に
なるまで攪拌した後、室温まで冷却した。その後、さら
に、真空乾燥機にて室温で3時間脱泡を行い、コーティ
ング組成物を得た。
【0045】なお、上記着色顔料は、以下のようにして
作製したものを用いた。すなわち、カーボンブラック
(カーボット製「モナーク1300」)25gおよび2
官能アクリレート(共栄社製「DCP−A」)475g
を混合した混合物と、ガラスビーズとを、ガラスビーズ
/前記混合物=1/1(容量比)で用い、SGミルを用
いて15000rpmにて60分間分散させて、粒径5
μm以下、PWC50重量%のカーボンブラックの分散
ペーストである着色顔料を作製した。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】上記実施例1−1〜1−18、比較例1−
1〜1−5で得られた各コーティング組成物を用いて各
種評価を行なった。結果を表4〜表6に示す。 (実施例1−1〜1−9、実施例1−11〜1−18、
および比較例1−1〜1−5で得られたコーティング組
成物を用いた試験片の作製) 射出成形機(名機製作所
製)を用いて、ポリプロピレン(三井化学製「ミラスト
マー7030B」)を100℃に調整した100mm×
200mm×3mmの金型内に射込み、1分後に金型を
1mm開き、液状注入装置(ナカリキッド製)を用いて
約1秒でコーティング組成物を注入し、再び金型を閉
じ、90秒間保持した後、金型を40℃まで冷却して、
成形品を取り出し、試験片とした。
【0050】(実施例1−10で得られたコーティング
組成物を用いた試験片の作製) 射出成形機(名機製作
所製)を用いて、ABS樹脂(三菱レイヨン製「ダイタ
ペット7001」)を90℃に調整した100mm×2
00mm×3mmの金型内に射込み、1分後に金型を1
mm開き、液状注入装置(ナカリキッド製)を用いて約
1秒でコーティング組成物を注入し、再び金型を閉じ、
90秒間保持した後、成形品を取り出し、試験片とし
た。 〔相溶性〕 コーティング組成物中の光輝材および着色
顔料を除いた組成物約3gを100mm×200mm×
0.1mmの金型内に載せ、10kg/cm2にて加圧
してフィルム状にし、100℃で5分間硬化させ、10
0mm×200mm×0.1mmのフィルムを作製し
た。このフィルムのヘイズを測定し、ヘイズ値が5以下
のものを〇とし、5を超え15以下のものを△とし、1
5を超えるものを×とした。
【0051】〔流動性〕 コーティング組成物中の着色
顔料を除いた組成物を、100mm×200mm×0.
1mmの金型内に、ボジロード式液状注入装置(ナカリ
キッド製)を用いて300kg/cm2の圧力で注入
し、レーザー式メタリック感測定装置(関西ペイント製
「ALCOPELMR−100」)を用いて、IV値
(intensity value)を測定した。3点測定し、平均値
が170以上のものを○とし、100以上170未満の
ものを△とし、100未満か、もしくは完全に充填でき
なかったものを×とした。 〔初期密着性〕 カッターを用いて、試験片を、幅2m
m、100マスの碁盤目状にクロスカットした。カット
した碁盤目上にセロテープ(登録商標、ニチバン製)を
強く押し付けた後、剥離したときに、セロテープととも
に剥離せずに残存している碁盤目数を数えた。これを3
回行い、平均値を算出し、残存している碁盤目数の平均
値/100で評価した。
【0052】〔耐水二次密着性〕 試験片を40℃の温
水中に240時間浸漬し、取り出した試験片について、
24時間後に、上記初期密着性と同様の評価を行った。 〔耐水性外観〕 試験片を40℃の温水中に240時間
浸漬し、取り出した試験片の外観を、目視にて観察し
た。全く異常が認められないものを○とし、ブリスター
の発生はないものの、外観が変化しているものを△と
し、ブリスターが発生しているものを×とした。 〔外観60度グロス〕 BYK社製「MICRO−TR
I−GLOSS」を使用して、入射反射角度60°で反
射率を測定した。
【0053】〔耐擦傷性〕 試験片にガーゼを8枚重
ね、その上に500gの分銅をのせて磨耗試験機にか
け、100往復後の試験片の外観を目視にて観察し、傷
のない場合を〇とし、傷が認められる場合を×とした。 〔耐侯性〕 サンシャインウエザオメーターを用い、1
000時間後の光沢(GR)および初期時との色差(Δ
E)を計測した。
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】<製造例2−1(アクリル変性ポリオレフ
ィン(1)の製造)>攪拌羽根、温度計、温度制御棒、
滴下ロートおよび冷却管を備えた1Lの反応装置に、無
水マレイン酸変性ポリオレフィン(日本製紙(株)製
「X200S」)100g、トルエン400gを仕込
み、酸素雰囲気中で110℃まで昇温した。次いで、水
酸基含有メタアクリレート(ダイセル化学工業(株)製
「プラクセルFM−5」)35.7gを仕込み、110
℃で3時間反応させた。その後、冷却して反応生成物を
取り出し、不揮発分(110℃で3時間乾燥後の残分重
量%、以下同様)25.5%のアクリル変性ポリオレフ
ィン(1)を得た。
【0058】<製造例2−2(アクリル変性ポリオレフ
ィン(2)の製造)>攪拌羽根、温度計、温度制御棒、
滴下ロートおよび冷却管を備えた1Lの反応装置に、無
水マレイン酸変性ポリオレフィン(日本製紙(株)製
「X200S」)80g、トルエン320gを仕込み、
酸素雰囲気中で110℃まで昇温した。次いで、4−ヒ
ドロキシルブチルアクリレート6.2gを添加し、2時
間反応させた。冷却後、得られた反応物を、メチルメタ
クリレート56.4g、n−ブチルアクリレート17.
4g、およびt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサ
ネート4.0gとともに滴下ロートに仕込んだ。
【0059】攪拌羽根、温度計、温度制御棒および冷却
管を備えた1Lの反応装置に上記の滴下ロートを取り付
け、該反応装置にトルエン320gを仕込み、窒素雰囲
気中で110℃まで昇温し、上記の滴下ロートの内容物
を3時間かけて滴下した。滴下終了後1時間110℃に
保ち、次いで、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキ
サネート0.8gとトルエン7.2gとを再度滴下ロー
トに仕込み、30分間かけて反応装置内に滴下した。滴
下終了後1時間110℃に保ち、次いで、再度、t−ブ
チルパーオキシ−2−エチルヘキサネート0.8gとト
ルエン7.2gとを再度滴下ロートに仕込み、30分間
かけて反応装置内に滴下した。滴下終了後1時間110
℃に保った後、冷却して反応生成物を取り出し、不揮発
分20.0%のアクリル変性ポリオレフィン(2)を得
た。
【0060】<製造例2−3(アクリル変性ポリオレフ
ィン(3)の製造)>攪拌羽根、温度計、温度制御棒、
滴下ロートおよび冷却管を備えた1Lの反応装置に、無
水マレイン酸変性ポリオレフィン(日本製紙(株)製
「X200S」)80g、炭化水素系溶剤(エクソン化
学(株)製「ソルベッソ100」)320gを仕込み、
150℃まで昇温した。次いで、メチルメタクリレート
25g、2−エチルヘキシルアクリレート11g、およ
びジ−t−ブチルパーオキサイド5gを滴下ロートに仕
込み、温度を150℃に保ちながら2時間かけて反応装
置内に滴下し、滴下終了後1時間150℃に保った。次
いで、ジ−t−ブチルパーオキサイド0.6gと炭化水
素系溶剤(エクソン化学(株)製「ソルベッソ10
0」)5.4gとを再度滴下ロートに仕込み、30分間
かけて反応装置内に滴下し、滴下終了後1.5時間10
0℃に保った。その後、冷却して反応生成物を取り出
し、不揮発分26.9%のアクリル変性ポリオレフィン
(3)を得た。
【0061】<製造例2−4(アクリル変性ポリオレフ
ィン(4)の製造)>攪拌羽根、温度計、温度制御棒、
滴下ロートおよび冷却管を備えた1Lの反応装置に、ト
ルエン214gを仕込み、窒素雰囲気中で100℃まで
昇温した。続いて、2−アクリロイルエチルイソシアネ
ート10g、メチルメタクリレート140g、n−ブチ
ルアクリレート54g、およびt−ブチルパーオキシ−
2−エチルヘキサネート14gを滴下ロートに仕込み、
温度を100℃に保ちながら3時間かけて反応装置内に
滴下し、滴下終了後1時間100℃に保った。次いで、
トルエン18gとt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘ
キサネート2gとを再度滴下ロートに仕込み、30分間
かけて反応装置内に滴下し、滴下終了後1時間100℃
に保った。その後、60℃まで冷却して、OH末端エチ
レンブテンコポリマー(クレイトン製「クレイトンリキ
ッドL−1203」)162.6gと、ジブチル錫ジラ
ウレートの10%トルエン溶液2gとを反応装置内に投
入し、再度110℃に昇温した。4時間110℃に保っ
た後、イソブチルアルコール10gを加え、さらに1時
間反応させた後、冷却して反応生成物を取り出し、不揮
発分51.2%のアクリル変性ポリオレフィン(4)を
得た。
【0062】<製造例2−5〜2−8(アクリル変性ポ
リオレフィン(5)〜(8)の製造)および比較製造例
2−1〜2−3(比較アクリル変性ポリオレフィン
(1)〜(3)の製造)>各原料の使用量(g)を表7
に示す量としたこと以外は、製造例2−2と同様の方法
でアクリル変性ポリオレフィン(5)〜(8)および比
較アクリル変性ポリオレフィン(1)〜(3)を得た。
【0063】
【表7】
【0064】<原色の製造例>製造例2−1〜2−8で
得たアクリル変性ポリオレフィンおよび比較製造例2−
1〜2−3で得た比較アクリル変性ポリオレフィンをそ
れぞれ用いて、熱ロールにて、酸化チタン顔料(石原産
業(株)製「タイペークCR−95」)を分散し、原色
を作製した。なお、分散PWCは、50%とした。 <実施例2−1>フラスコに、製造例2−1で得たアク
リル変性ポリオレフィン(1)を仕込み、エバポレータ
を用いて80℃の温水中で3時間真空脱溶剤を行い、溶
剤分を除去した。得られた生成物35.7gを容器に移
し、ウレタンアクリレートオリゴマー(ダイセル・ユー
シービー製「エベクリルEB−8402」)158.4
g、多官能アクリレート(日本化薬製「DPCA−2
0」)52.9g、2官能アクリレート(新中村化学製
「NKエステル2G」)52.9g、およびアクリル変
性ポリオレフィン(1)を用いて作製した原色200g
を投入し、100℃まで昇温した。続いて、ホモジナイ
ザーを用い、温度を100℃に保ったまま、1400r
pmにて10分間攪拌した。次いで、40℃まで冷却
し、パーオキサイド(化薬アクゾ製「パーカドックス1
6」)1gをパーオキサイド(化薬アクゾ製「トリゴノ
ックス121−50」)3gに溶解した重合開始剤、お
よびHALS(チバガイギー製「チヌピン292」)3
gを投入し、ホモジナイザーを用いて、40℃にて14
000rpmで1分間攪拌した。その後、さらに真空乾
燥機にて減圧下、室温で3時間脱泡と残存溶剤の除去を
行い、コーティング組成物を得た。
【0065】<実施例2−2〜2−8および比較例2−
1〜2−3>製造例2−2〜2−8で得たアクリル変性
ポリオレフィン(2)〜(8)および比較製造例2−1
〜2−3で得た比較アクリル変性ポリオレフィン(1)
〜(3)をそれぞれ用い、各成分の配合割合を表8また
は表9に示す通りとしたこと以外は、実施例2−1と同
様にして、コーティング組成物を得た。
【0066】
【表8】
【0067】
【表9】
【0068】<実施例2−9>実施例2−1と同様にし
て、製造例2−2で得たアクリル変性ポリオレフィン
(2)の溶剤分を除去した。得られた生成物100g
を、ウレタンアクリレートオリゴマー(ダイセル・ユー
シービー製「エベクリルEB−8402」)403.5
g、多官能アクリレート(日本化薬製「DPCA−2
0」)131.6g、光増感剤(チバガイギー製「イル
ガキュア184」)35.1g、HALS(チバガイギ
ー製「チヌビン292」)17.5g、UVA(チバガ
イギー製「チヌビン400」)35.1gとともに、二
軸混練機に投入して混練し、コーティング組成物を得
た。
【0069】<実施例2−10>実施例2−1と同様に
して、製造例2−4で得たアクリル変性ポリオレフィン
(4)の溶剤分を除去した。得られた生成物100g
を、ウレタンアクリレートオリゴマー(ダイセル・ユー
シービー製「エベクリルEB−8402」)403.5
g、多官能アクリレート(日本化薬製「DPCA−2
0」)131.6g、光増感剤(チバガイギー製「イル
ガキュア184」)31.6g、HALS(チバガイギ
ー製「チヌビン292」)17.5g、UVA(チバガ
イギー製「チヌビン400」)35.1gとともに、二
軸混練機に投入して混練し、コーティング組成物を得
た。
【0070】<比較例4>未変性の無水マレイン酸変性
ポリオレフィン20gを容器に入れ、ウレタンアクリレ
ートオリゴマー(ダイセル・ユーシービー製「エベクリ
ルEB−8402」)136.0g、多官能アクリレー
ト(日本化薬製「DPCA−20」)40.0g、2官
能アクリレート(新中村化学製「NKエステル2G」)
40.0g、および前記未変性の無水マレイン酸変性ポ
リオレフィンを用いて前述の方法で別途作製した原色1
60gを投入し、100℃まで昇温した。以後は、実施
例2−1と同様に行い、コーティング組成物を得た。
【0071】上記実施例2−1〜2−10、比較例2−
1〜2−4で得られた各コーティング組成物を用いて各
種評価を行なった。結果を表10および表11に示す。
なお、下記評価に用いた試験片は以下のようにして作製
し、正常な試験片が得られなかったものは、表11中
「測定不能」とした。また、実施例2−9および2−1
0で得たコーティング組成物については、流動性に関す
る評価は行わなかったので、表10中「未測定」とし
た。 (実施例2−1〜2−8および比較例2−1〜2−4で
得られたコーティング組成物) 射出成形機(名機製作
所製)を用いて、ポリプロピレン(三井化学製「ミラス
トマー7030B」)を100℃に調整した100mm
×200mm×3mmの金型内に射込み、1分後に金型
を1mm開き、液状注入装置(ナカリキッド製)を用い
て約1秒でコーティング組成物を注入し、再び金型を閉
じ、90秒間保持した後、金型を40℃まで冷却して、
成形品を取り出し、試験片とした。
【0072】(実施例2−9、2−10で得られたコー
ティング組成物) 射出成形機(名機製作所製)を用い
て、ポリプロピレン(三井化学製「ミラストマー703
0B」)を水冷した100mm×200mm×3mmの
金型内に射込み、1分後に金型を開いて成形品を取り出
した。次に、改めて得られた成形品を金型内にセット
し、金型を1mm開いた状態で、コーティング組成物を
該成形機により射出し、直ちに金型を閉じて皮膜を作製
した。次いで、UV照射装置(日本電池製「GS120
W」)を用いて1000mJでUV照射して架橋させ、
試験片を得た。 〔相溶性〕 コーティング組成物をシリコンPETフィ
ルムに挟み、ヒートプレス機を用いて10kg/cm2
の圧力にて、100℃で5分間硬化させ、約100μm
の厚みのフィルムを作製した。このフィルムのヘイズを
測定し、ヘイズ値が5以下のものを〇とし、5を超える
ものを×とした。
【0073】〔流動性〕 100℃に設定した100m
m×200mm×0.1mmの金型内に、コーティング
組成物を、ボジロード式液状注入装置(ナカリキッド
製)を用いて300kg/cm2の圧力で注入し、均一
なフィルムができたものを〇とし、フィルムが得られな
いか、もしくは得られたフィルムが均一にならなかった
ものを×とした。 〔初期密着性〕 カッターを用いて、試験片を、幅2m
m、100マスの碁盤目状にクロスカットした。カット
した碁盤目上にセロテープ(登録商標、ニチバン製)を
強く押し付けた後、剥離したときに、セロテープととも
に剥離せずに残存している碁盤目数を数えた。これを3
回行い、平均値を算出し、残存している碁盤目数の平均
値/100で評価した。
【0074】〔耐水二次密着性〕 試験片を40℃の温
水中に240時間浸漬し、取り出した試験片について、
24時間後に、上記初期密着性と同様の評価を行った。 〔外観60度グロス〕 BYK社製「MICRO−TR
I−GLOSS」を使用して、入射反射角度60°で反
射率を測定した。 〔耐擦傷性〕 試験片にガーゼを8枚重ね、その上に5
00gの分銅をのせて磨耗試験機にかけ、100往復後
の試験片の外観を目視にて観察し、傷のない場合を〇と
し、傷が認められる場合を×とした。 〔耐侯性〕 サンシャインウエザオメーターを用い、1
000時間後の光沢(GR)および初期時との色差(Δ
E)を計測した。
【0075】
【表10】
【0076】
【表11】
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、ポリオレフィン基材な
ど非極性の熱可塑性プラスチック基材に対しても優れた
密着性を有するとともに、適度な流動性を備え、しかも
耐侯性や塗膜外観等の塗膜性能に優れ、貯蔵安定性をも
備えた、熱可塑性プラスチック基材用インモールドコー
トコーティング組成物を提供することができる。また、
該コーティング組成物を用いることにより、インモール
ドコートで、耐久性や意匠性等の優れた性能が付与され
た熱可塑性プラスチック成形品を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 151/06 C09D 151/06 155/00 155/00 157/00 157/00 (72)発明者 水口 克美 大阪府枚方市招提大谷2丁目14番1号 日 本ビー・ケミカル株式会社内 Fターム(参考) 4J027 AA00 AB01 AC01 AE01 AG01 AJ01 AJ06 AJ08 BA03 BA07 BA09 BA13 CB01 CB03 CB10 CC02 CC03 CD01 CD08 4J038 CA041 CB001 CB091 CB141 CC021 CC041 CG141 CH191 CJ131 CP021 CR061 FA231 GA01 GA06 GA08 GA11 JA33 JA66 JB16 JB39 KA03 MA13 NA03 NA12 NA26 PC08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリル変性ポリオレフィン(A)と、反
    応性オリゴマーおよび/または反応性モノマー(B)
    と、ラジカル重合性開始剤(C)とを含有してなり、 前記アクリル変性ポリオレフィン(A)と反応性オリゴ
    マーおよび/または反応性モノマー(B)との割合が、
    (A)/(B)=6.5/93.5〜60/40(重量
    比)であり、 前記ラジカル重合性開始剤(C)の割合が、(C)/
    〔(A)+(B)〕=0.1/100〜10/100
    (重量比)であり、 前記アクリル変性ポリオレフィン(A)と反応性オリゴ
    マーおよび/または反応性モノマー(B)との総重量に
    対して、アクリル変性ポリオレフィン(A)を構成する
    ポリオレフィン成分が3.0重量%以上、かつ、アクリ
    ル変性ポリオレフィン(A)を構成するアクリル成分が
    2.5重量%以上である、熱可塑性プラスチック基材用
    インモールドコートコーティング組成物。
  2. 【請求項2】前記アクリル変性ポリオレフィン(A)を
    構成するポリオレフィン成分の軟化点が82℃以上94
    ℃以下であるとき、前記アクリル変性ポリオレフィン
    (A)が、下記(A1)〜(A4)のいずれか1種以上
    である、請求項1に記載の熱可塑性プラスチック基材用
    インモールドコートコーティング組成物。 A1:ポリオレフィンのα,β−不飽和カルボン酸(酸
    無水物)変性物(a1)および/またはポリオレフィン
    のα,β−不飽和カルボン酸(酸無水物)変性物(a
    1)をさらにアクリル(b2)で変性してなる変性物
    (a2)を、活性水素を含有するアクリル系モノマー
    (b1)と反応させてなるアクリル変性ポリオレフィ
    ン。 A2:前記アクリル変性ポリオレフィン(A1)を、さ
    らにアクリル系モノマー(b1)と重合させてなるアク
    リル変性ポリオレフィン。 A3:前記アクリル変性ポリオレフィン(A1)を、少
    なくとも活性水素を含有するアクリル系モノマー(b
    1)と重合させた後、さらにイソシアナート基を含有す
    るアクリル系モノマー(b1)と反応させてなるアクリ
    ル変性ポリオレフィン。 A4:活性水素基含有アゾ系重合開始剤を用いて、前記
    ポリオレフィンのα,β−不飽和カルボン酸(酸無水
    物)変性物(a1)および/またはポリオレフィンの
    α,β−不飽和カルボン酸(酸無水物)変性物(a1)
    をさらにアクリル(b2)で変性してなる変性物(a
    2)と、アクリル系モノマー(b1)とを重合させてな
    るアクリル変性ポリオレフィン。
  3. 【請求項3】前記アクリル変性ポリオレフィン(A)を
    構成するポリオレフィン成分の軟化点が69℃以上82
    ℃未満であるとき、前記アクリル変性ポリオレフィン
    (A)が、下記(A5)〜(A8)のいずれか1種以上
    である、請求項1に記載のポリオレフィン基材用インモ
    ールドコートコーティング組成物。 A5:ポリオレフィンのα,β−不飽和カルボン酸(酸
    無水物)変性物(a1)を活性水素を含有するアクリル
    系モノマー(b1)と反応させてなるアクリル変性ポリ
    オレフィン。 A6:前記アクリル変性ポリオレフィン(A5)を、さ
    らにアクリル系モノマー(b1)と重合させてなるアク
    リル変性ポリオレフィン。 A7:ポリオレフィンのα,β−不飽和カルボン酸(酸
    無水物)変性物(a1)にアクリル系モノマー(b1)
    を、水素引き抜き能を有する有機過酸化物を用いてグラ
    フト重合させてなるアクリル変性ポリオレフィン。 A8:イソシアナート基を含有するアクリル系モノマー
    (b1)を、他のアクリル系モノマー(b1)と共重合
    させた後、片末端に水酸基を有するポリオレフィンと反
    応させてなるアクリル変性ポリオレフィン。
  4. 【請求項4】前記(A1)〜(A4)において、(a
    1)/[(b1)+(b2)]=25/75〜80/2
    0(重量比)である、請求項2に記載の熱可塑性プラス
    チック基材用インモールドコートコーティング組成物。
  5. 【請求項5】さらに、ポリオレフィンおよび/またはポ
    リオレフィンのα,β−不飽和カルボン酸変性物(D)
    をも含有してなり、該(D)の割合が、[アクリル変性
    ポリオレフィン(A)を構成する(a1)+(D)]/
    〔(A)+(B)+(D)〕=5/100〜40/10
    0(重量比)である、請求項2または4に記載の熱可塑
    性プラスチック基材用インモールドコートコーティング
    組成物。
  6. 【請求項6】前記(A)と前記(B)との割合が、
    (A)/(B)=6.5/93.5〜45/55(重量
    比)であり、 前記(A1)〜(A4)において、前記(A)と前記
    (B)との総重量に対して、アクリル変性ポリオレフィ
    ン(A)を構成するポリオレフィン成分である(a1)
    が3.0〜36重量%、かつアクリル変性ポリオレフィ
    ン(A)を構成するアクリル成分である[(b1)+
    (b2)]が2.5〜22.5重量%である、請求項2
    または4または5に記載の熱可塑性プラスチック基材用
    インモールドコートコーティング組成物。
  7. 【請求項7】前記(A5)〜(A6)において、(a
    1)/(b1)=25/75〜80/20(重量比)で
    ある、請求項3に記載のポリオレフィン基材用インモー
    ルドコートコーティング組成物。
  8. 【請求項8】さらに、ポリオレフィンおよび/またはポ
    リオレフィンのα,β−不飽和カルボン酸変性物(D)
    をも含有してなり、該(D)の割合が(D)/〔(A)
    +(B)〕=1/100〜25/100(重量比)であ
    る、請求項3または7に記載のポリオレフィン基材用イ
    ンモールドコートコーティング組成物。
  9. 【請求項9】前記(A)と前記(B)との割合が、
    (A)/(B)=30/70〜60/40(重量比)で
    あり、 前記(A5)〜(A8)において、前記(A)と前記
    (B)との総重量に対して、アクリル変性ポリオレフィ
    ン(A)を構成するポリオレフィン成分である(a1)
    が22.5重量%以上、かつアクリル変性ポリオレフィ
    ン(A)を構成するアクリル成分である(b1)が5.
    0重量%以上である、請求項3または7または8に記載
    のポリオレフィン基材用インモールドコートコーティン
    グ組成物。
  10. 【請求項10】光輝材および/または着色剤をも含有す
    る、請求項1から9までのいずれかに記載の熱可塑性プ
    ラスチック基材用インモールドコートコーティング組成
    物。
  11. 【請求項11】請求項1から10までのいずれかに記載
    のインモールドコートコーティング組成物でコーティン
    グされてなる、熱可塑性プラスチック成形品。
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