JP2002248852A - インクジェット記録シート - Google Patents

インクジェット記録シート

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JP2002248852A
JP2002248852A JP2001050736A JP2001050736A JP2002248852A JP 2002248852 A JP2002248852 A JP 2002248852A JP 2001050736 A JP2001050736 A JP 2001050736A JP 2001050736 A JP2001050736 A JP 2001050736A JP 2002248852 A JP2002248852 A JP 2002248852A
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ink
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ink jet
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JP2001050736A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Torii
宜弘 鳥居
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐刷性及びインク吸収性に優れた、高品位イン
クジェット記録シートを提供する。 【解決手段】シート状支持体に白色顔料とカチオン性イ
ンク定着剤を主成分とするインク受容層を設けたインク
ジェット記録シートにおいて、インク受容層に特定のア
ルカノールアミンを含有する。更に白色顔料の接着剤と
してポリビニルアルコール、又はシラノール変性ポリビ
ニルアルコールを含有することが好ましく、又、カチオ
ン性インク定着剤としては、アクリルアミド・アクリロ
ニトリル・N−ビニルアクリルアミジン塩酸塩・N−ビ
ニルアクリルアミド・ビニルアミン塩酸塩・N−ビニル
ホルムアミド共重合体、アクリルアミド・ジアリルアミ
ン共重合体が好ましく用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性インクを用いた
インクジェット記録方式に使用する記録シートに関し、
更に詳細には塗層強度向上及びインク吸収性向上により
優れた印字画像が得られるインクジェット記録シートに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】水性インクを用いてカラー記録を行うイ
ンクジェット方式のプリンターの性能、特にカラー化の
急速な発展に伴い、プリント速度、解像度、彩度などの
向上によって記録シートに対してもインク吸収性、イン
ク吸収容量、ドット均一性など、高度な特性が要求され
るようになり、インク受容性被覆層を設けた、いわゆる
塗工型インクジェット記録シートが開発された。
【0003】例えば、特開昭57−36692号公報に
はケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウムなどの白色顔料
の接着剤として塩基性ラテックスポリマーとポリアミド
−エピクロルヒドリン樹脂及びゼラチンを塗工又は含浸
する方法が提案されている。更に特開昭62−1580
84号公報には高吸油性白色顔料である合成微粒子シリ
カを用い、高いインク吸収性、優れた色再現性、色濃度
をもつインクジェット記録シートの製造方法が開示され
ている。このような合成微粒子シリカ等の高吸油性白色
顔料を主成分とする被覆層を木材パルプを主成分とする
紙の表面に設けるとインク吸収性は高く、均一なドット
が得られるが、高吸油顔料を使用すると塗層強度が低下
しやすく、接着剤増量が必要である。しかし、接着剤増
量はインク吸収性低下を招き、優れた印字画像をもつ高
品位なインクジェット記録シートは得られない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】塗層強度の低下はカラ
ープリンターの給紙用ゴムロールに塗層の粉が付着し、
搬送性低下に繋がる。又、名刺、葉書用途でのオフセッ
ト印刷時の耐刷性低下(ブランケット汚れ)が起こる。
更にインク吸収性低下は、特にカラー印字速度の速いカ
ードプリンターでのインクの溢れと滲みが発生し、実用
性に欠ける。そこで塗工量を増やしてインク吸収性を維
持しようとすると、塗層強度とインク吸収性のバランス
を取るには限界があり、大きな課題である。従って、本
発明の目的は塗層強度向上及びインク吸収性向上により
優れた高品位な印字画像が得られるインクジェット記録
シートを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は広範な研究と
実験を鋭意進めた結果、シート状支持体に白色顔料とカ
チオン性インク定着剤を主成分とするインク受容層を設
けたインクジェット記録シートにおいて、インク受容層
が下記一般式(1)で表されるアルカノールアミンを含
有することにより目的が達成されるという知見をもって
本発明に至った。
【0006】
【化2】
【0007】一般式(1)中、R1〜R3は互いに同一で
も異なってもよく、水素原子又は置換基を有してもよい
低級アルキル基を示す。但し、R1〜R3のうち少なくと
もひとつは上記で定義される低級アルキル基で、且つ基
内に少なくともひとつの水酸基を有するものでなければ
ならない。本発明では上記の一般式(1)R1〜R3の置
換基を有してもよい低級アルキルキの置換基としては、
水酸基以外にアルコキシ基、アミノ基が挙げられる。置
換基は複数存在することもでき、その場合の置換基は互
いに同一でも異なってもよい。本発明のアルカノールア
ミンをインク受容層に含有することにより、化学的根拠
は難しく今のところ不明であるが、インク受容層の塗層
強度が向上し、それに伴い接着剤減量が可能となりイン
ク吸収性が向上することゝなった。本発明では、白色顔
料の接着剤としてポリビニルアルコール、又はシラノー
ル変性ポリビニルアルコールを含有することが好まし
く、又、カチオン性インク定着剤としてアクリルアミド
・アクリロニトリル・N−ビニルアクリルアミジン塩酸
塩・N−ビニルアクリルアミド・ビニルアミン塩酸塩・
N−ビニルホルムアミド共重合体またはアクリルアミド
・ジアリルアミン共重合体を含有することが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に使用するシート状支持体
は一般の塗工紙用の酸性紙、中性紙などが適宜使用され
る。シート状支持体は木材パルプを主成分として構成さ
れるが、必要に応じて白色顔料が添加・混合される。木
材パルプは各種化学パルプ、機械パルプ、再生パルプな
どであり、これらのパルプは抄紙適性、塗工適性、更に
はインク吸収性、印字面質などのインクジェット記録適
性を維持するために叩解機により叩解度(フリーネス)
を調整する。パルプの叩解度はパルプの種類により異な
り、特に限定しないが一般に300〜500ml〔カナ
ディアンスタンダードフリーネス(以下、CSFとい
う):JISP−8121〕が好ましい。白色顔料は不
透明度性、インク吸収性などを調整するために、例えば
タルク、焼成カオリン、シリカ、炭酸カルシウム、二酸
化チタンなどを適宜混合する。混合比率はパルプ100
重量部に対して1〜30重量部であり、好ましくは5〜
20重量部である。
【0009】助剤としてサイズ剤、紙力増強剤、歩留ま
り向上剤などを添加し、更にデンプンなどの水溶性高分
子を抄紙機のサイズプレス工程において塗工・含浸さ
せ、表面強度、サイズ度などを調整する。抄造されるシ
ート状支持体の坪量は40〜350g/m2であり、坪
量によりサイズ度は異なるが、ステキヒトサイズ度で1
〜250秒の範囲であり、サイズ度が低いと塗工時の紙
切れ、皺などによる操業上問題となり、サイズ度が高い
と吸収性が劣り、滲みが発生する。
【0010】本発明に使用するインク受容層の白色顔料
としては、例えばタルク、カオリン、焼成カオリン、酸
性白土、活性白土、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸
化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、ケイ酸
アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウ
ム、水酸化アルミニウム、合成非晶質シリカ、コロイダ
ルシリカ、コロイダルアルミナ、アルミナ、リトポン、
ゼオライト、加水ハロイサイトなどの無機系白色顔料;
ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアクリレートなどの
プラスチックピグメント、尿素樹脂、メラミン樹脂など
の有機系白色顔料が挙げられ、1種、又は2種以上混合
して使用するが、特に好ましくは合成非晶質シリカであ
る。
【0011】本発明に使用するアルカノールアミンとし
ては、例えばモノアルカノールアミン、ジアルカノール
アミン、トリアルカノールアミン、アルキルアルカノー
ルアミン、アルキルジアルカノールアミン、ジアルキル
アルカノールアミンなどが挙げられるが、これらのアル
キル基、又はアルカノール基のアルキル鎖は、メチル、
エチル、プロピル、ブチルであり、特に好ましい化合物
としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、N−エチルジエタノールア
ミンである。本発明に使用するアルカノールアミンのイ
ンク受容層への混合比率は白色顔料100重量部に対し
て重量固形分で0.5〜20重量部であり、特に好まし
くは2〜10重量部である。0.5重量部未満では塗層
強度向上が少なく、20重量部を越えると印字濃度が低
下する。
【0012】本発明では通常接着剤を使用するが、接着
剤としては、例えばデンプン、カゼイン、大豆蛋白、ゼ
ラチン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロースなどの天然又は半合成水溶性高分子類;ポ
リビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコ
ール及びその誘導体などの水溶性高分子;スチレン・ブ
タジエン共重合体、メチルメタアクリレート・ブタジエ
ン共重合体などの共役ジエン系重合体ラテックス、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体などのビニル系重合体ラテッ
クスが挙げられ、1種、又は2種以上混合して使用す
る。好ましくはポリビニルアルコール、シラノール変性
ポリビニルアルコールである。
【0013】本発明に使用するポリビニルアルコールの
インク受容層への混合比率は白色顔料の吸油量、又は比
表面積及びポリビニルアルコールの重合度或いはケン化
度により異なり、特に限定されることなく、塗層強度と
インク吸収性のバランスを図ることが重要である。た
だ、一般的には白色顔料100重量部に対して重量固形
分で5〜50重量部であり、好ましくは10〜40重量
部である。
【0014】本発明に使用するカチオン性インク定着剤
としては、例えばポリエチレンイミンの酢酸、安息香
酸、p−トルエンスルホン酸などの有機酸塩、ジメチル
ジアリルアンモニウムクロライドとアクリルアミドの共
重合体、(メタ)アクリル酸アルキル又は(メタ)アク
リル酸アミドアルキルの4級アンモニウム化物の重合体
或いは4級アンモニウム化物を50モル%以上含有する
共重合体、アクリルアミド・アクリルニトリル・N−ビ
ニルアクリルアミジン塩酸塩・N−ビニルアクリルアミ
ド・ビニルアミン塩酸塩・N−ビニルホルムアルデヒド
共重合体、ジメチルアミン・エピクロロヒドリン重縮合
体、ポリエチレンポリアミン・ジメチルアミン・エピク
ロロヒドリン重縮合体、アクリルアミド・ジアリルアミ
ン共重合体などが挙げられ、1種、又は2種以上混合し
て使用するが、好ましくはアクリルアミド・アクリロニ
トリル・N−ビニルアクリルアミジン塩酸塩・N−ビニ
ルアクリルアミド・ビニルアミン塩酸塩・N−ビニルホ
ルムアミド共重合体、アクリルアミド・ジアリルアミン
共重合体である。
【0015】本発明に使用するカチオン性インク定着剤
のインク受容層への混合比率は白色顔料100重量部に
対して重量固形分で5〜60重量部であり、好ましくは
10〜40重量部である。5重量部未満では十分なイン
ク定着効果が得られず、印字画像の耐水・耐光性が劣
り、60重量部を越えるとインク吸収性低下及び印字濃
度低下を起こす。
【0016】本発明では印字画像の鮮明性向上を図り、
高品位画像を得るために蛍光増白剤及びドット調整剤を
混合するのが好ましい。蛍光増白剤としては、例えばピ
レン誘導体、クマリン誘導体、アミノクマリン誘導体、
カーポスチリル誘導体、ジベンゾオキサゾリル誘導体、
チアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ベンゾイミダ
ゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピラゾリン誘導
体、ベンジジン誘導体、スチルベン誘導体、ジスチルベ
ン誘導体、ジスルホン酸誘導体、ナフタルイミド誘導
体、ジスチリルビフェニル誘導体などが挙げられるが、
特に好ましくはジスルホン酸誘導体であり、具体的には
フルオレスセント−85、フルオレスセント−86、フ
ルオレスセント−90、4,4′−ビス[2−ソジウム
スルファニル−4−ジ(ヒドロキシエチル)アミノ−
1,3,5−トリアジニル−(6)−アミノ]スチルベ
ン−2,2′−ジスルホン酸ナトリウムなどである。
【0017】ドット調整剤としては、例えば強化ロジン
サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、エマルジョンサイズ
剤、アルケニル無水コハク酸等の反応性サイズ剤、自己
定着型カチオン性樹脂サイズ剤、ワックスエマルジョ
ン、シリコン類、或いは接着剤で使用する各種ラテック
スが挙げられる。更に本発明では所望により、脂肪酸石
鹸、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアル
キルエーテルなどの湿潤剤;ベンツイミダゾリルカルバ
ミン酸メチルエステル、アリルメタノールモノ(ポリ)
ヘミフォマルなどの防腐剤を適宜添加してインク受容層
用塗工液と成し、ブレードコーター、エアーナイフコー
ター、カーテンコーター、バーコーター、グラビアコー
ター、ロールコーターなどの塗工方式でシート状支持体
に塗工量が3〜30g/m2(乾燥重量固形分)となる
ように塗工・乾燥してインク受容層を設けてインクジェ
ット記録シートを得る。本発明のインク受容層は高平滑
な面質となっているが、より一段の高品位画像を得るた
めにスーパーカレンダー、ソフトカレンダーなどの平滑
化装置で処理することが好ましい。
【0018】本発明のインクジェット記録シートの支持
体は紙が好ましいが、これに制限されるものではなく、
紙以外に、シート状支持体の両面をポリオレフィン系樹
脂で被覆した合成樹脂被覆紙、又はフィルム状支持体で
も良い。更に本発明のインクジェット記録シートの裏面
に感圧接着層、或いはラベル粘着層を設けることができ
る。
【0019】
【実施例】以下、最も代表的な実施例により、本発明の
好適態様とその優れた効果を具体的に説明する。尚、以
下において部はすべて重量部であり、%はすべて重量%
である。
【0020】 〔支持体の作製〕 LBKP(CSF350ml) 90部 NBKP(CSF350ml) 10部 タルク 20部 ロジンサイズエマルジョン 2部 硫酸バンド 5部 両性デンプン 2部
【0021】上記配合の1%スラリーを抄造した後、6
%酸化デンプン(日本食品化工製:MS−3800)水
溶液で両面付着量1.5g/m2(乾燥重量固形分)と
なるようにサイズプレスを行い、坪量80g/m2の支
持体を得た。
【0022】 実施例1 〔インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(東亜合成化学工業製:T−40) 1.25部 非晶質合成シリカ粉末(トクヤマ製:ファインシールX−37B、平均粒子径3 .7μm、吸油量275ml/100g) 100部 シリカ分散水 454部 モノエタノールアミン 5部 10%リン酸エステル化デンプン水溶液(日本食品化工製:MS−4600) 50部 48%カルボキシ変性スチレンブタジエン共重合体ラテックス(旭化成製:L− 1457) 62.5部 アクリルアミド・アクリロニトリル・N−ビニルアクリルアミジン塩酸塩・N− ビニルアクリルアミド・ビニルアミン塩酸塩・N−ビニルホルムアミド共重合体 の30%水溶液 100部 希釈水 125部
【0023】上記配合をインク受容層用塗工液とした。
次いで上記で得た坪量80g/m2の支持体に該塗工液
をエアーナイフコーターで塗工量が7g/m2(乾燥重
量固形分)となるように塗工、乾燥した後、スーパーカ
レンダー処理してインクジェット記録シートを得た。
【0024】実施例2 実施例1の48%カルボキシ変性スチレンブタジエン共
重合体ラテックス(L−1457) 62.5部を5
4.2部に減量した以外は同様の方法でインクジェット
記録シートを得た。
【0025】 実施例3 〔インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(T−40) 1.25部 非晶質合成シリカ粉末(ファインシールX−37B) 100部 シリカ分散水 454部 モノエタノールアミン 5部 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ製:PVA117、重合度1700 、ケン化度98.5モル%) 300部 アクリルアミド・アクリロニトリル・N−ビニルアクリルアミジン塩酸塩・N− ビニルアクリルアミド・ビニルアミン塩酸塩・N−ビニルホルムアミド共重合体 の30%水溶液 100部
【0026】上記配合をインク受容層用塗工液とした。
次いで上記で得た坪量80g/m2の支持体に該塗工液
をエアーナイフコーターで塗工量が7g/m2(乾燥重
量固形分)となるように塗工・乾燥した後、スーパーカ
レンダー処理してインクジェット記録シートを得た。
【0027】実施例4 実施例3の10%ポリビニルアルコール水溶液(PVA
117)300部を270部に減量した以外は同様の方
法でインクジェット記録シートを得た。
【0028】実施例5 実施例3のモノエタノールアミン5部をジエタノールア
ミン5部に置き換えた以外は同様の方法でインクジェッ
ト記録シートを得た。
【0029】実施例6 実施例3のモノエタノールアミン5部をジエタノールア
ミン5部に置き換え、10%ポリビニルアルコール水溶
液(PVA117)300部を280部に減量した以外
は同様の方法でインクジェット記録シートを得た。
【0030】実施例7 実施例3のモノエタノールアミン5部をトリエタノール
アミン5部に置き換えた以外は同様の方法でインクジェ
ット記録シートを得た。
【0031】実施例8 実施例3のモノエタノールアミン5部をトリエタノール
アミン5部に置き換え、10%ポリビニルアルコール水
溶液(PVA117)300部を260部に減量した以
外は同様の方法でインクジェット記録シートを得た。
【0032】実施例9 実施例3のモノエタノールアミン5部をN−エチルジエ
タノールアミン5部に置き換えた以外は同様の方法でイ
ンクジェット記録シートを得た。
【0033】実施例10 実施例3のモノエタノールアミン5部をN−エチルジエ
タノールアミン5部に置き換え、10%ポリビニルアル
コール水溶液(PVA117)300部を265部に減
量した以外は同様の方法でインクジェット記録シートを
得た。
【0034】 実施例11 〔インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(T−40) 1.25部 非晶質合成シリカ粉末(ファインシールX−37B) 100部 シリカ分散水 454部 50%フルオレスセント−85水溶液 4部 N−エチルジエタノールアミン溶液 4部 10%ポリビニルアルコール水溶液(PVA117) 300部 アクリルアミド・アクリロニトリル・N−ビニルアクリルアミジン塩酸塩・N− ビニルアクリルアミド・ビニルアミン塩酸塩・N−ビニルホルムアミド共重合体 の30%水溶液 100部
【0035】上記配合をインク受容層用塗工液とした。
次いで上記で得た坪量80g/m2の支持体に該塗工液
をエアーナイフコーターで塗工量が7g/m2(乾燥重
量固形分)となるように塗工・乾燥した後、スーパーカ
レンダー処理してインクジェット記録シートを得た。
【0036】実施例12 実施例11の10%ポリビニルアルコール水溶液(PV
A117)300部を270部に減量した以外は同様の
方法でインクジェット記録シートを得た。
【0037】実施例13 実施例11の10%ポリビニルアルコール水溶液(PV
A117)を10%シラノール変性ポリビニルアルコー
ル水溶液(クラレ製:R1130、重合度1700、ケ
ン化度98.5モル%)に同量置き換えた以外は同様の
方法でインクジェット記録シートを得た。
【0038】実施例14 実施例11の10%ポリビニルアルコール水溶液(PV
A117)300部を10%シラノール変性ポリビニル
アルコール水溶液(R1130)250部に減量した以
外は同様の方法でインクジェット記録シートを得た。
【0039】 実施例15 〔インクジェット記録シートの作製〕 40%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液(T−40) 1.25部 非晶質合成シリカ粉末(ファインシールX−37B) 100部 シリカ分散水 454部 50%フルオレスセント−85水溶液 8部 N−エチルジエタノールアミン 5部 10%ポリビニルアルコール水溶液(PVA117) 300部 アクリルアミド・アクリロニトリル・N−ビニルアクリルアミジン塩酸塩・N− ビニルアクリルアミド・ビニルアミン塩酸塩・N−ビニルホルムアミド共重合体 の30%水溶液 50部 30%アクリルアミド・ジアリルアミン共重合体水溶液 50部
【0040】上記配合をインク受容層用塗工液とした。
次いで上記で得た坪量80g/m2の支持体に該塗工液
をエアーナイフコーターで塗工量が7g/m2(乾燥重
量固形分)となるように塗工・乾燥した後、スーパーカ
レンダー処理してインクジェット記録シートを得た。
【0041】実施例16 実施例15の10%ポリビニルアルコール水溶液(PV
A117)300部を270部に減量した以外は同様の
方法でインクジェット記録シートを得た。
【0042】比較例1 実施例3のモノエタノールアミンを除いた以外は同様の
方法でインクジェット記録シートを得た。
【0043】比較例2 実施例3のモノエタノールアミンを除き、10%ポリビ
ニルアルコール水溶液(PVA117)300部を33
0部に増量した以外は同様の方法でインクジェット記録
シートを得た。
【0044】比較例3 実施例3のモノエタノールアミンを除き、10%ポリビ
ニルアルコール水溶液(PVA117)300部を27
0部に減量した以外は同様の方法でインクジェット記録
シートを得た。
【0045】比較例4 実施例11のN−エチルジエタノールアミンを除いた以
外は同様の方法でインクジェット記録シートを得た。
【0046】比較例5 実施例11のN−エチルジエタノールアミンを除き、1
0%ポリビニルアルコール水溶液(PVA117)30
0部を330部に増量した以外は同様の方法でインクジ
ェット記録シートを得た。
【0047】比較例6 実施例11のN−エチルジエタノールアミンを除き、1
0%ポリビニルアルコール水溶液(PVA117)30
0部を270部に減量した以外は同様の方法でインクジ
ェット記録シートを得た。
【0048】実施例1〜実施例16及び比較例1〜比較
例6で得たインクジェット記録シートを下記方法により
測定・評価した。
【0049】評価方法 《インク受容層の塗層強度》墨インキ(大日本インキ
製:インキ墨、T・V25)を使用し、RIテスター
(石川島産業機械製:AKIRA)で加速印刷した時の
塗層剥がれを目視判定した。 ◎:塗層剥がれなし。 ○:僅かにある。 △:塗装剥がれあるが実用的に問題ない。 ×:塗装剥がれが著しく実用性に欠ける。 《耐刷性》藍インキ(大日本インキ製:GEOS−G
藍)を使用し、印刷機(三菱重工製:ダイヤ3H−4)
でオフセット印刷した時のブランケット汚れを目視判定
した。 ◎:汚れがまったくない。 ○:殆どない。 △:僅かにあるが実用的に問題ない。 ×:汚れが多く実用性に欠ける。
【0050】《インク吸収性》カードプリンター(キヤ
ノンP400CII)によりシアン+マゼンタ重色ベタ印
字したインクが乾燥するまでの秒数を測定した。 ○:印字と殆ど同時に乾燥する。 △:印字後2〜3秒で乾燥する。実用的下限である。 ×:印字後10秒以上であり実用的ではない。 《印字濃度》カラーインクジェットプリンターPM70
0Cで印字したブラックのベタ画像の光学濃度をマクベ
ス濃度計RD918で測定した。数値は大きい方が濃度
は高く優れていることを示す。
【0051】以上の評価結果を纏めて表1に示す。
【0052】
【表1】 総合評価は ◎:非常に優れている。 ○:優れている。 △:やや劣る。 ×:劣る。
【0053】
【発明の効果】以上の実施例から明かなように、本発明
によれば、名刺・葉書用途での印刷時の耐刷性向上、更
にインク吸収性向上により、画像鮮明性が向上し、特に
印字速度の速いカードプリンター印字時のインクの溢れ
防止に効果的であり、本発明はインクジェット記録シー
トの一段の品質向上と用途拡大に繋がった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状支持体に白色顔料とカチオン性
    インク定着剤を主成分とするインク受容層を設けたイン
    クジェット記録シートにおいて、インク受容層が下記一
    般式(1)で表されるアルカノールアミンを含有するこ
    とを特徴とするインクジェット記録シート。 【化1】 〔一般式(1)中、R1〜R3は互いに同一でも異なって
    もよく、水素原子又は置換基を有してもよい低級アルキ
    ル基を示す。但し、R1〜R3のうち少なくともひとつは
    上記で定義される低級アルキル基で、且つ基内に少なく
    ともひとつの水酸基を有するものでなければならな
    い。〕
  2. 【請求項2】 インク受容層に接着剤であるポリビニル
    アルコール、又はシラノール変性ポリビニルアルコール
    を含有することを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ット記録シート。
  3. 【請求項3】 カチオン性インク定着剤がアクリルアミ
    ド・アクリロニトリル・N−ビニルアクリルアミジン塩
    酸塩・N−ビニルアクリルアミド・ビニルアミン塩酸塩
    ・N−ビニルホルムアミド共重合体またはアクリルアミ
    ド・ジアリルアミン共重合体であることを特徴とする請
    求項1記載のインクジェット記録シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161209A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Seiko Pmc Corp 紙塗工用組成物及びインクジェット記録用紙

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