JP2002248342A - 気相酸化反応システムの制御方法および制御装置 - Google Patents

気相酸化反応システムの制御方法および制御装置

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JP2002248342A
JP2002248342A JP2001313320A JP2001313320A JP2002248342A JP 2002248342 A JP2002248342 A JP 2002248342A JP 2001313320 A JP2001313320 A JP 2001313320A JP 2001313320 A JP2001313320 A JP 2001313320A JP 2002248342 A JP2002248342 A JP 2002248342A
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phase oxidation
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Hisato Doke
久人 道家
Hiroshi Kameo
広志 亀尾
Shinji Iwade
慎二 岩出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭化水素と酸素含有ガスとを触媒の存在下で
反応させる気相酸化反応システム、特に、リサイクルシ
ステムを含む気相酸化反応システムにおいて、反応装置
からの排出流の組成、すなわち反応転化率や主製品選択
率を一定に保つように反応条件を容易に制御できるよう
な、オペレータの操作負担の少ない効率的な制御手段を
提供する。 【解決手段】 反応装置および一つまたはそれ以上の分
離装置を備えた気相酸化反応システムの制御方法および
制御装置であって、反応装置入口の合計流量あるいは該
反応装置またはいずれか一つ以上の分離装置からの排出
流量と反応装置入口の炭化水素濃度をそれぞれ一定に保
つように制御することを特徴とする気相酸化反応システ
ムの制御方法および制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化水素と酸素含
有ガスとを触媒の存在下で反応させる気相酸化反応シス
テムの制御方法および制御装置に関するものであり、特
に反応装置内部のガス流量とガス組成を一定に制御する
ことにより、気相酸化反応システムを安定に運転する制
御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】触媒の存在下で、炭化水素および酸素含
有ガスを反応させる気相酸化反応としては、例えば炭化
水素の接触酸化方法があり、炭素数4の炭化水素の酸化
による無水マレイン酸の製造や、炭素数3の炭化水素の
アンモ酸化によるアクリロニトリルの製造、エチレンの
オキシクロリネーションによる二塩化エチレンの製造な
どが広く知られている。
【0003】近年、これらの気相酸化反応において、目
的とする生成物を効率的に生産するために、反応装置で
の炭化水素の転化率を低く抑えることで生成物への選択
率を向上させる一方で、未反応の炭化水素を回収して反
応装置に循環させるリサイクル法が提案されている。
【0004】しかしながら、従来のワンパスプロセスで
は、例えば反応成績が変化した時に、反応条件(各ガス
の流量や、温度、圧力、触媒量)をそれぞれ単独で制御
することにより、安定に運転を継続することができた
が、リサイクルプロセスの場合は、反応装置を出たガス
が再び分離装置等を経由して最終的に反応装置に戻るた
めに、例えば反応成績が変化した時に従来のような反応
条件制御を行なおうとしても、リサイクルガスの流量や
組成が反応条件の変更の影響で変化するために、そのま
までは定常な状態に落ち着くことはなく、結果として酸
化反応を安定に継続することが困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題とすると
ころは、炭化水素と酸素含有ガスとを触媒の存在下で反
応させる気相酸化反応システムにおいて、反応装置から
の排出流の組成、すなわち反応転化率や主製品選択率を
一定に保つように反応条件を容易に制御できるような、
オペレータの操作負担の少ない効率的な制御手段を提供
することにある。特にその制御手段は、気相酸化反応シ
ステムがリサイクルシステムを含む場合にも有効なもの
であることが望まれる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、気相酸化反応
システムにおいて、反応装置入口の合計流量あるいは該
反応装置またはいずれか一つ以上の分離装置からの排出
流量と反応装置入口のガス組成をそれぞれ一定に制御す
ることにより、反応装置内部での気相酸化反応の条件を
安定させ、反応転化率や主製品選択率の安定化を図るも
のである。
【0007】本発明において、反応装置入口のガス組成
の一定化は、反応装置入口の合計炭化水素濃度を一定に
制御することで実現され、リサイクルラインから還流す
るガス中の炭化水素流量が変動しても、その影響は除去
される。本発明による気相酸化反応システムの制御方法
と制御装置の構成は、以下の各項に示されるように具体
化される。
【0008】(1)反応装置、一つまたはそれ以上の分
離装置およびリサイクル流を備えた気相酸化反応システ
ムの制御方法であって、反応装置入口の合計流量あるい
は該反応装置またはいずれか一つ以上の分離装置からの
排出流量と、反応装置入口の炭化水素濃度をそれぞれ一
定に保つように制御することを特徴とする気相酸化反応
システムの制御方法。
【0009】(2)前項(1)において、反応装置入口
の合計流量あるいは該反応装置またはいずれか一つ以上
の分離装置からの排出流量を一定に保つ制御は、反応装
置へ供給する原料ガスの合計流量、あるいは反応装置と
分離装置の任意のものからの排出流の流量を検出し、該
検出した流量を所望値に保つように制御するものである
ことを特徴とする気相酸化反応システムの制御方法。
【0010】(3)前項(1)または(2)において、
反応装置入口の合計流量あるいは該反応装置またはいず
れか一つ以上の分離装置からの排出流量を一定に保つ制
御は、反応装置へ供給する空気または不活性ガスの流量
を操作することにより行なうことを特徴とする気相酸化
反応システムの制御方法。 (4)前項(1)ないし(3)のいずれかにおいて、反
応装置入口の炭化水素濃度を一定に保つ制御は、反応装
置入口の各原料ガスに含有される炭化水素の流量を検出
して合計炭化水素流量を求めることにより行なうことを
特徴とする気相酸化反応システムの制御方法。
【0011】(5)前項(4)において、反応装置入口
の各原料ガスに含有される炭化水素の流量を検出する原
料ガスは、炭化水素およびリサイクル流の各ガスである
ことを特徴とする気相酸化反応システムの制御方法。 (6)反応装置、一つまたはそれ以上の分離装置および
リサイクル流を備えた気相酸化反応システムの制御装置
であって、反応装置入口の合計流量あるいは該反応装置
またはいずれか一つ以上の分離装置からの排出流量を一
定に保つように制御する第1の制御系と、該反応装置入
口の炭化水素濃度を一定に保つように制御する第2の制
御系とを並列に備えていることを特徴とする気相酸化反
応システムの制御装置。
【0012】(7)前項(6)において、反応装置入口
の合計流量あるいは該反応装置またはいずれか一つ以上
の分離装置からの排出流量を一定に保つ第1の制御系
は、反応装置へ供給する原料ガスの合計流量、あるいは
反応装置と分離装置の任意のものからの排出流の流量を
検出する手段と、該検出した流量を所望値に保つように
制御する手段とを有するものであることを特徴とする気
相酸化反応システムの制御装置。
【0013】(8)前項(6)または(7)において、
反応装置入口の合計流量あるいは該反応装置またはいず
れか一つ以上の分離装置からの排出流量を一定に保つ第
1の制御系は、反応装置へ供給する空気または不活性ガ
スの流量を操作する手段を有することを特徴とする気相
酸化反応システムの制御装置。 (9)前項(6)ないし(8)のいずれかにおいて、反
応装置入口のガス組成を一定に保つ第2の制御系は、反
応装置入口の各原料ガスに含有される炭化水素の流量を
検出して合計炭化水素流量を求める手段を有することを
特徴とする気相酸化反応システムの制御装置。
【0014】(10)前項(9)において、反応装置入
口の合計炭化水素流量を求める手段が反応装置入口で炭
化水素の流量を検出するガスは、炭化水素およびリサイ
クル流の各ガスであることを特徴とする気相酸化反応シ
ステムの制御装置。図1に、本発明を適用した気相酸化
反応システムの概要構成を示す。以下、図1に基づき本
発明の詳細を説明する。
【0015】図1の気相酸化反応システムは、少なくと
も一つの反応装置1と、一つ又はそれ以上の分離装置2
−A〜2−Nと、リサイクルループ3とを有する。反応
装置1に供給される炭化水素、酸素、空気あるいは不活
性ガスおよびその他の気相原料の新規供給分は、それぞ
れ流量指示調整器4、5、6、7で流量F1、F2、F
3、F4に調整される。また図示省略されているが、反
応装置1には触媒を存在させている。
【0016】反応装置1からの反応生成物や副生成物、
あるいは不要成分は、分離装置2−A〜2−Nのそれぞ
れから任意に取り出されあるいは除去される。R点は反
応装置1からの排出流、A点は第一番目の分離装置2−
Aからの排出流、…、N点は第N番目の分離装置2−N
からの排出流を示す。最終又は第N番目の分離装置2−
Nからの排出流は、供給流の一部としてリサイクルルー
プ3を介して反応装置1にリサイクルされる。このリサ
イクル流量はF5で表わされる。
【0017】反応装置1における気相酸化反応処理は、
制御装置8により制御される。制御装置8としては、ど
のようなタイプのPID(proportional−
integral−derivative)制御装置で
も、またどのような種類のフィードバック型制御装置で
も或いはどのような種類のフィードフォワード型制御装
置であってもよい。
【0018】制御装置8は、反応装置入口の合計流量あ
るいは該反応装置またはいずれか一つ以上の分離装置か
らの排出流量を一定に保つように制御するためのガス流
量制御部9(第1の制御系に対応)と、反応装置入口の
合計炭化水素流量を一定に保つように制御する炭化水素
流量制御部10(第2の制御系に対応)からなってい
る。これらの制御部9、10は独立して機能し、並列的
に動作する。
【0019】ガス流量制御部9は、図示の例では反応装
置入口の合計流量、すなわち反応装置1に供給される炭
化水素、酸素、空気または不活性ガス、その他の原料、
およびリサイクルガスを含む各原料ガスの合計流量(F
1+F2+F3+F4+F5)を制御変数として検出
し、検出した合計流量が所望値となるように合計流量を
直接的あるいは間接的に調整する。図示の例では、反応
装置入口の空気または不活性ガスの供給流量のみを操作
変数として合計流量を間接的に調整している。なお、反
応装置1入口の合計流量を制御変数として用いる代わり
に、反応装置1からの排出流の流量や、分離装置2−A
〜2−Nの任意の一つあるいは複数のものからの排出流
の流量を制御変数に用いることができる。
【0020】炭化水素流量制御部10は、反応装置1入
口のガス組成を一定化するために、反応装置1入口の各
原料ガスに含まれる炭化水素の流量を検出して、反応装
置1入口での合計炭化水素流量を求め、この合計炭化水
素流量を制御変数としてそれが所望値となるように原料
の炭化水素の供給流量を操作している。これにより、リ
サイクル流中の炭化水素流量に変動があると、その変動
を打ち消す方向にフィードフォワード的に原料の炭化水
素の流量が調整される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施の形
態について説明する。図2は、本発明による気相酸化反
応システムの制御装置の1例の構成を示す。図2中に参
照番号1〜10で示される要素は、図1中に同一参照番
号で示される要素に対応している。ここで制御装置8
は、どのような種類のPID制御装置やフィードバック
制御装置であってもよく、また単一の装置である必要は
ない。そして、制御装置8内に示されているガス流量制
御部9とガス組成制御部10は機能的なものであり、ハ
ードウェアあるいはソフトウェアによって容易に実現で
きる。
【0022】図2に示される気相酸化反応システムの主
要な構成と動作は、図1のシステムと同様であり、一つ
の反応装置1と、一つ又はそれ以上の分離装置2−A〜
2−Nとリサイクルループ3からなり、反応装置1に
は、炭化水素、酸素、空気あるいは不活性ガス、および
その他の気相原料の新規供給分が供給される。反応装置
1からの反応生成物、副生成物、および不要成分は、分
離装置によって取り出され、あるいは除去される。R点
には反応装置1からの排出流があり、A点には分離装置
2−Aからの排出流があり、以下同様にしてN点には分
離装置2−Nからの排出流がある。最終のN点の排出流
は、供給流の一部として反応装置1にリサイクルされ
る。
【0023】図2において、ガス流量制御部9の制御変
数は、反応装置1の入口の合計流量(F1+F2+F3
+F4+F5)またはA点〜N点のいずれか一つ以上か
らの排出流の流量であり、ここではA点からの排出流の
流量が用いられる。また操作変数は反応装置1へ供給さ
れる空気または不活性ガスの流量F3である。炭化水素
流量制御部10の制御変数は、反応装置1入口の合計炭
化水素濃度であり、操作変数は反応装置1へ供給される
炭化水素の流量F1である。ここで制御変数である反応
装置1入口の合計炭化水素流量は、供給炭化水素の流量
F1と、リサイクル流の流量F5およびリサイクル流中
の炭化水素濃度(%)とから次式によって算出される。
【0024】合計炭化水素流量=F1+F5×F5中の
炭化水素濃度(%)/100 なお、ここで使用される流量は、差圧式流量計、渦式流
量計、コリオリ式流量計、面積式流量計などにより、通
常用いられているガス流量測定手順にしたがって測定さ
れる。またリサイクル流中の炭化水素濃度は、各種オン
ライン測定計や炭化水素濃度を測定できる分析計等の通
常用いられている炭化水素濃度測定手段により測定され
る。しかし、ガスクロマトグラフのような非連続の分析
手順を用いるよりも、連続的に濃度を測定できる手段を
用いることが望ましい。また、合計炭化水素流量のかわ
りに、反応装置へ供給する全ガス中の炭化水素濃度を制
御変数としてもよい。この時、合計炭化水素濃度は、合
計炭化水素流量/反応装置入口の合計流量×100
(%)で算出される。
【0025】制御装置8中のガス流量制御部9と炭化水
素流量制御部10の各ブロックには、それぞれの制御フ
ローが単位となる処理手段11ないし18を用いて示さ
れている。以下、これらのフローにしたがって制御装置
8の各部の動作を説明する。ガス流量制御部9の動作 ガス流量制御部9において、排出流流量検出手段11
は、反応装置1出口A点の排出流について流量を検出す
る。一方、排出流流量目標値設定手段12により、出口
A点の排出流流量目標値があらかじめ設定されている。
【0026】次に偏差検出手段13が実行され、検出さ
れた排出流流量と設定されている排出流流量目標値とが
比較されて、偏差量が検出される。次に空気あるいは不
活性ガス流量操作値演算手段14が実行され、検出され
た偏差値に基づき反応装置1へ供給する空気あるいは不
活性ガスの流量F3を修正するための操作値が算出され
る。この操作値は、あらかじめ用意されているテーブル
や演算式を用いて算出される。算出された操作値は、空
気あるいは不活性ガスの流量指示調整器6へ送られ、空
気あるいは不活性ガスの供給流量が修正される。
【0027】これらの動作シーケンスは、たとえば一定
の周期で繰り返される。炭化水素流量制御部10の動作 炭化水素流量制御部10では、合計炭化水素流量計算手
段15が、反応装置1入口の炭化水素とリサイクル流の
各原料ガスについて個々に炭化水素の流量を検出し、上
記した式によりそれらを合計して合計炭化水素流量を算
出する。一方、合計炭化水素流量目標値設定手段16に
より、合計炭化水素流量の目標値があらかじめ設定され
ている。
【0028】次に偏差検出手段17が実行され、検出さ
れた合計炭化水素流量と設定されている合計炭化水素流
量目標値とが比較されて、偏差量が検出される。次に炭
化水素流量操作値演算手段18が実行され、検出された
偏差値に基づき反応装置1へ供給する炭化水素の流量F
1を修正するための操作値が算出される。この操作値
は、あらかじめ用意されているテーブルや演算式を用い
て算出される。算出された操作値は、炭化水素の流量指
示調整器4へ送られ、炭化水素の供給流量が修正され
る。
【0029】これらの動作シーケンスは、ガス流量制御
部9の場合と同様に、たとえば一定の周期で繰り返され
る。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、反応装置へ供給する原
料ガスの合計流量が直接的あるいは間接的に一定に制御
されると同時に、反応装置入口の合計炭化水素流量が一
定に制御されるため、反応装置内部の反応条件が一定と
なり、反応の安定化を図ることができる。これにより、
反応リサイクルラインから還流するガス中の炭化水素流
量が変動しても、その影響は自動的に除去されるため、
気相酸化反応システムの運転の安定化と容易化が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による気相酸化反応システム制御の原理
説明図である。
【図2】本発明の1実施の形態による気相酸化反応シス
テム制御装置の構成説明図である。
【符号の説明】
1 反応装置 2−A〜2−N 分離装置 3 リサイクル流 4〜7 流量指示調整器 8 制御装置 9 ガス流量制御部 10 ガス組成制御部 11 排出流流量検出手段 12 排出流流量目標値設定手段 13 偏差検出手段 14 空気あるいは不活性ガス流量操作値演算手段 15 合計炭化水素流量計算手段 16 合計炭化水素流量目標値設定手段 17 偏差検出手段 18 炭化水素流量操作値演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩出 慎二 岡山県倉敷市潮通三丁目10番地 三菱化学 株式会社水島事業所内 Fターム(参考) 4G075 AA03 AA13 AA23 AA62 AA65 BA01 BA06 BD12 DA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応装置、一つまたはそれ以上の分離装
    置およびリサイクル流を備えた気相酸化反応システムの
    制御方法であって、 反応装置入口の合計流量あるいは該反応装置またはいず
    れか一つ以上の分離装置からの排出流量と、反応装置入
    口の炭化水素濃度をそれぞれ一定に保つように制御する
    ことを特徴とする気相酸化反応システムの制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、反応装置入口の合計
    流量あるいは該反応装置またはいずれか一つ以上の分離
    装置からの排出流量を一定に保つ制御は、反応装置へ供
    給する原料ガスの合計流量、あるいは反応装置と分離装
    置の任意のものからの排出流の流量を検出し、該検出し
    た流量を所望値に保つように制御するものであることを
    特徴とする気相酸化反応システムの制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、反応
    装置入口の合計流量あるいは該反応装置またはいずれか
    一つ以上の分離装置からの排出流量を一定に保つ制御
    は、反応装置へ供給する空気または不活性ガスの流量を
    操作することにより行なうことを特徴とする気相酸化反
    応システムの制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかにお
    いて、反応装置入口の炭化水素濃度を一定に保つ制御
    は、反応装置入口の各原料ガスに含有される炭化水素の
    流量を検出して合計炭化水素流量を求めることにより行
    なうことを特徴とする気相酸化反応システムの制御方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、反応装置入口の各原
    料ガスに含有される炭化水素の流量を検出する原料ガス
    は、炭化水素およびリサイクル流の各ガスであることを
    特徴とする気相酸化反応システムの制御方法。
  6. 【請求項6】 反応装置、一つまたはそれ以上の分離装
    置およびリサイクル流を備えた気相酸化反応システムの
    制御装置であって、 反応装置入口の合計流量あるいは該反応装置またはいず
    れか一つ以上の分離装置からの排出流量を一定に保つよ
    うに制御する第1の制御系と、該反応装置入口の炭化水
    素濃度を一定に保つように制御する第2の制御系とを並
    列に備えていることを特徴とする気相酸化反応システム
    の制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、反応装置入口の合計
    流量あるいは該反応装置またはいずれか一つ以上の分離
    装置からの排出流量を一定に保つ第1の制御系は、反応
    装置へ供給する原料ガスの合計流量、あるいは反応装置
    と分離装置の任意のものからの排出流の流量を検出する
    手段と、該検出した流量を所望値に保つように制御する
    手段とを有するものであることを特徴とする気相酸化反
    応システムの制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7において、反応
    装置入口の合計流量あるいは該反応装置またはいずれか
    一つ以上の分離装置からの排出流量を一定に保つ第1の
    制御系は、反応装置へ供給する空気または不活性ガスの
    流量を操作する手段を有することを特徴とする気相酸化
    反応システムの制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし請求項8のいずれかにお
    いて、反応装置入口のガス組成を一定に保つ第2の制御
    系は、反応装置入口の各原料ガスに含有される炭化水素
    の流量を検出して合計炭化水素流量を求める手段を有す
    ることを特徴とする気相酸化反応システムの制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、反応装置入口の合
    計炭化水素流量を求める手段が反応装置入口で炭化水素
    の流量を検出するガスは、炭化水素およびリサイクル流
    の各ガスであることを特徴とする気相酸化反応システム
    の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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