JP2002248203A - 遊技機用フロントパネル - Google Patents

遊技機用フロントパネル

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JP2002248203A
JP2002248203A JP2001048007A JP2001048007A JP2002248203A JP 2002248203 A JP2002248203 A JP 2002248203A JP 2001048007 A JP2001048007 A JP 2001048007A JP 2001048007 A JP2001048007 A JP 2001048007A JP 2002248203 A JP2002248203 A JP 2002248203A
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front panel
game
gaming machine
lamp
player
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JP2001048007A
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Masaharu Shirasawa
正晴 白沢
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Konami Parlor Entertainment KK
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Konami Parlor Entertainment KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流行性に富む意匠の移り変わりに対して柔軟
に、かつ、多様性を維持しつつ対応することができ、し
かも効率的なリサイクルにも対応することのできる遊技
機用フロントパネルを提供する。 【解決手段】 遊技媒体の投入を条件に遊技者に遊技を
行わせる遊技機に用いられ、その遊技機の前面を覆うよ
うに配される遊技機用フロントパネル21を、複数の成
形部材21a,21bからなる分割構造を有するように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパチスロ機
のような遊技機に用いられ、その遊技機の前面を覆うよ
うに配される遊技機用フロントパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パチスロ機、スロットマシン、
パチンコ機、アミューズメントゲーム機等といった遊技
機は、メダルやパチンコ玉等の遊技媒体の投入を条件に
遊技者に遊技を行わせるが、その遊技者の注目や興味を
ひくべく、遊技者に面した側、すなわち遊技機の前面側
が、各遊技機の機種毎に独自の意匠を施したフロントパ
ネルで覆われている。
【0003】このような遊技機用フロントパネルとして
は、従来、加工の容易性とコスト面を考慮して、ABS
樹脂等のプラスチック樹脂素材により一体成形されたも
のが広く知られている。さらに、その遊技機用フロント
パネルには、遊技者が見たり触れたり利用したりする部
分であることから、見栄えを良くして豪華さや立派さ等
を強調するために、表面が特に美しい鏡面光沢(金属光
沢)となるようなクロムメッキ等のメッキ処理を、一体
成形されたプラスチック樹脂上に施すことが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遊技機用フ
ロントパネルの意匠は、流行の影響により短期間で変更
されることが少なくない。このような場合に、従来の遊
技機用フロントパネルでは、意匠の変更が部分的なもの
であっても、一体成形されているため、パネル全体の変
更(例えばパネル交換や型修正等)が必要になってしま
う。したがって、従来の遊技機用フロントパネルでは、
必ずしも意匠の変更に容易に対応できるとはいえない。
【0005】さらに、一体成形された遊技機用フロント
パネルでは、メッキ処理により質感の向上を図っても、
例えば部分毎に異なる質感を表現するといったことが困
難であり、視覚的な多様性のある意匠を実現することが
容易ではない。
【0006】また、意匠が古くなった遊技機用フロント
パネルは、リサイクルによってその素材を再利用するこ
とも考えられるが、意匠の変更が部分的なものであって
も、一体成形されていると、その全体がリサイクルの対
象となるため、決して効率的であるとはいえない。しか
も、プラスチック樹脂自体は粉砕することでリサイクル
が可能であっても、その表面にメッキ処理が施されてい
ると、メッキ部分の剥離が非常に困難なので、事実上リ
サイクルが不可能になってしまう。
【0007】そこで、本発明は、上記事情を鑑み、流行
性に富む意匠の移り変わりに対して柔軟に、かつ、多様
性を維持しつつ対応することができ、しかも効率的なリ
サイクルにも対応することのできる遊技機用フロントパ
ネルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された遊技機用フロントパネルであ
る。すなわち、遊技媒体の投入を条件に遊技者に遊技を
行わせる遊技機に用いられ、当該遊技機の前面を覆うよ
うに配される遊技機用フロントパネルであって、複数の
成形部材からなる分割構造を有することを特徴とするも
のである。
【0009】上記構成の遊技機用フロントパネルによれ
ば、複数の成形部材からなる分割構造を有しているの
で、部分的な意匠の変更が生じた場合であっても、該当
する部分の成形部材のみの変更によって対応することが
できるようになる。その上、成形部材毎に異なる質感を
表現するといったことも可能である。
【0010】さらに、本発明は、前記成形部材が、アル
ミニウム−マグネシウム系のアルミニウム合金であるヒ
ドロナリウムをダイカスト鋳造したものであり、かつ、
バレル研磨等によって表面に金属光沢が与えられたもの
であってもよい。
【0011】この場合、成形部材には、バレル研磨等に
よって表面に金属光沢が与えられているので、メッキ処
理等を施さなくても質感の向上が図れる。しかも、メッ
キ処理等が不要で、かつ、ヒドロナリウムをダイカスト
鋳造したものであることから、素材の溶融等を経てリサ
イクルに供することも可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
遊技機用フロントパネルについて説明する。ただし、こ
こでは、本発明をパチスロ機に用いられる遊技機用フロ
ントパネルに適用した場合を例に挙げて説明する。
【0013】先ず、遊技機用フロントパネルの説明に先
立ち、その遊技機用フロントパネルが用いられるパチス
ロ機について説明する。図1は、標準的なパチスロ機の
一例の外観構成を示す正面図である。図例のように、パ
チスロ機1は、前面パネル部2と、これを開閉自在に支
持する箱型のキャビネット部3とから構成される。
【0014】前面パネル部2は、パチスロ機1の前面側
を覆うように配される遊技機用フロントパネル(以下、
単に「フロントパネル」という)21を備えて構成され
ている。
【0015】フロントパネル21には、その略中央付近
に第1の開口部分が設けられている。そして、その第1
の開口部分から視認可能となるように、各リールの図柄
を3コマ分ずつ表示可能な図柄表示窓22aと、この図
柄表示窓22aの左側に位置するランプ部22b(1枚
賭けランプ、2枚賭けランプ、3枚賭けランプ等)と、
図柄表示窓22aの右側に位置するランプ部22c(イ
ンサートメダルランプ、ウィンランプ、ボーナスゲーム
ランプ、ビッグボーナスゲームランプ、ゲームオーバー
ランプ、リプレイランプ等)とが、それぞれ配されてい
る。
【0016】これらの上方には、フロントパネル21に
設けられた第2の開口部分から視認可能となるように、
各種画像を表示して遊技の演出効果を高めるための液晶
パネル部23が配されている。なお、液晶パネル部23
は、例えばメカ機構の動作によって遊技の演出効果を高
める、いわゆる役物装置等であってもよい。
【0017】また、フロントパネル21には、図柄表示
窓22a等が配された第1の開口部分の下方に、遊技媒
体であるメダルを投入するためのメダル投入口24と、
遊技者が操作する操作ボタン(ベットボタン25a、ス
タートレバー25bおよびリール毎に設けられたストッ
プボタン25c)と、各種の数値をデジタル表示する表
示部26(クレジット表示部、ペイアウト表示部、ボー
ナスゲーム回数表示部等)と、が配設されている。
【0018】さらに、これらの下方には、機種名等を表
示したデザイン画パネル27がフロントパネル21に設
けられた第3の開口部分から視認可能となるように配さ
れているとともに、フロントパネル21の下端近傍に位
置するように、メダルを排出するためのメダル払い出し
口28と、そのメダルが排出されるメダル受け皿29
と、が設けられている。
【0019】また、前面パネル部2の裏側には、メダル
投入口24に接続され、投入されたメダルの真偽や枚数
を判別するメダル判別装置(ただし不図示)が設けられ
ている。
【0020】図2は、パチスロ機の一例の内部構成を示
す概略図である。キャビネット部3の内部には、外周面
上に複数の図柄がプリントされた3個のリール31a〜
31cと、各リール31a〜31cの回転制御をはじめ
とした各種制御に必要な回路基板32と、多数枚(例え
ば200枚)のメダルを貯留可能なホッパ33を持つメ
ダル払い出し装置34と、各種効果音を出力するスピー
カ35と、各部への電源供給を行う電源ボックス36
と、が組み込まれている。
【0021】続いて、以上のように構成されたパチスロ
機1を使用した遊技の手順およびその際のパチスロ機1
での動作の概要について説明する。パチスロ機1を使用
して遊技する場合、遊技者は、先ず、メダル投入口24
にメダルを投入する。このとき、前面パネル部2では、
遊技者にメダル投入を促すべく、ランプ部22cのイン
サートメダルランプが点灯している。
【0022】メダルの投入があると、メダル投入口24
に接続するメダル判別装置は、投入されたメダルが有効
なものであるか否かを判別する。そして、メダル判別装
置で所定の条件に照らし合格と判別されたメダルは、有
効なメダルとしてカウントされ、ホッパ33へと送られ
る。一方、不合格のメダルは、カウントされずにメダル
払い出し口28から返却される。
【0023】有効なメダルがカウントされると、前面パ
ネル部2では、そのカウント枚数に応じてランプ部22
bが点灯する。例えば、カウント枚数が1枚であれば、
1枚賭けランプが点灯し、賭数が1枚に設定されたこと
を遊技者に報知する。カウント枚数が2枚であれば、1
枚賭けランプおよび2枚賭けランプが点灯し、賭数が2
枚に設定されたことを遊技者に報知する。カウント枚数
が3枚であれば、1枚賭けランプ、2枚賭けランプおよ
び3枚賭けランプが全て点灯し、賭数が3枚に設定され
たことを遊技者に報知する。このように、ランプ部22
bは、3個のリール31a〜31c上における有効ライ
ンを表示する役割も兼ねている。
【0024】また、カウント枚数が4枚以上であれば、
前面パネル部2では、3枚を超えた枚数分を表示部26
のうちのクレジット表示部がデジタル表示する。クレジ
ット表示部による表示(クレジット表示)は、メダルの
投入毎に1ずつ加算更新される。なお、クレジット数が
予め設定された制限数(例えば50)に達した等の理由
によって、インサートメダルランプが消灯しているとき
にメダル投入があると、そのメダルはカウントされずに
メダル払い出し口28から返却される。
【0025】ところで、クレジット表示部の表示が既に
1以上となっている場合には、遊技者は、新たにメダル
を投入しなくても、ベットボタン25aを押下すること
によって、パチスロ機1を使用して遊技することが可能
である。ベットボタン25aには、例えば1枚ベットボ
タン、2枚ベットボタンおよびMAXベットボタンの各
種類がある。すなわち、クレジット表示部の表示が1以
上となっている場合に、1枚ベットボタンを押下すれ
ば、クレジット表示が1減算更新されるとともに、1枚
賭けランプが点灯する。さらに、減算更新後のクレジッ
ト表示が0でなければ、1枚ベットボタンの押下の度
に、2枚賭けランプおよび3枚賭けランプが順次点灯す
る。また、クレジット表示部の表示が2以上となってい
る場合に、2枚ベットボタンを1回押下すれば、クレジ
ット表示が2減算更新されるとともに、2枚賭けランプ
が点灯する。また、クレジット表示部の表示が3以上で
あれば、MAXベットボタンを1回押下することで、ラ
ンプ部22bが全て点灯し、賭数が3枚に設定される。
このように、賭数の設定は、メダル投入のみならず、ベ
ットボタン25aの押下によって行うことも可能であ
る。
【0026】賭数の設定後、遊技者が遊技開始を要求す
るためスタートレバー25bを操作すると、3個のリー
ル31a〜31cは、図示しないリール駆動モータ(ス
テッピングモータ)の駆動によって回転し、図柄の可変
表示を開始する。その後、遊技者がストップボタン25
cを押下すると、各ストップボタン25cに対応するリ
ール31a〜31cがそれぞれ個別に停止する。ただ
し、遊技者がストップボタン25cを押下しない場合に
は、所定時間の経過後に各リール31a〜31cが自動
的に停止する。
【0027】全てのリール31a〜31cが止まると、
一遊技が終了するとともに、そのときの図柄表示窓22
aの有効ライン(入賞判定ライン)上に揃った図柄の組
み合わせが予め定められた「当選役」と比較され、遊技
の結果、すなわち入賞の有無が判定される。このとき、
賭数が1枚であれば、図柄表示窓22aに表示される中
段の横1列が入賞判定ラインとなる。また、賭数が2枚
であれば、図柄表示窓22aに表示される上段、中段、
下段の横3列が入賞判定ラインとなる。また、賭数が3
枚であれば、図柄表示窓22aに表示される横3列と斜
め対角線上2列の合計5列が入賞判定ラインとなる。な
お、図柄の比較及び判定は、回路基板32上に実現され
る制御機能によって行われる。
【0028】遊技結果には、大別すると、「当たり」と
「はずれ」と「再遊技」がある。また、「当たり」の例
としては、「小当たり(小役)」と「中当たり(レギュ
ラーボーナス)」と「大当たり(ビッグボーナス)」が
ある。
【0029】例えば、後述する以外の所定図柄である小
役図柄が入賞判定ライン上に揃うと、遊技結果は、「当
たり」の中の「小役」となり、揃った図柄の種類に応じ
て予め定められた枚数(例えば2枚〜15枚)分だけ、
クレジット表示の加算またはメダル払い出し口28から
のメダル払い出しが行われる。この場合、遊技者には、
前面パネル部2におけるランプ部22cのウィンランプ
の点灯によって遊技結果が小役入賞であることが報知さ
れる。さらには、表示部26のうちのペイアウト表示部
によるデジタル表示によって、メダルの払い出し枚数が
報知される。
【0030】また、レギュラーボーナス図柄(例えば
「BAR」)が入賞判定ライン上に揃うと、遊技結果
は、「当たり」の中の「レギュラーボーナス」となり、
所定枚数(例えば15枚)のメダル払い出しに加えて、
「レギュラーボーナスゲーム」と呼ばれる特別遊技を所
定遊技数だけ行うことが可能となる。この場合、遊技者
には、前面パネル部2におけるランプ部22cのボーナ
スゲームランプの点灯によって遊技結果がレギュラーボ
ーナス入賞であることが報知される。
【0031】レギュラーボーナスゲーム時には、遊技者
にとって有利な特別遊技が所定遊技数(例えば最大12
回)だけ続く。レギュラーボーナスゲームでは、遊技毎
の賭数が1枚しか認められないが、入賞判定ライン上に
所定図柄を揃えることにより(以下、これを「ボーナス
入賞」という)、所定枚数(例えば15枚)のメダル払
い出しが得られる。そして、所定遊技数が終了するか、
またはボーナス入賞が所定回数(例えば8回)発生する
と、レギュラーボーナスゲームは終了し通常の遊技状態
に戻る。
【0032】ビッグボーナス図柄(例えば「7」)が入
賞判定ライン上に揃った場合には、遊技結果は「当た
り」の中の「ビッグボーナス」となり、所定枚数(例え
ば15枚)のメダル払い出しに加えて、「ビッグボーナ
スゲーム」と呼ばれる特別遊技を所定条件が満了するま
で行うことが可能となる。この場合、遊技者には、前面
パネル部2におけるランプ部22cのビッグボーナスゲ
ームランプの点灯によって遊技結果がビッグボーナス入
賞であることが報知される。
【0033】ビッグボーナスゲーム時には、遊技者にと
ってレギュラーボーナスゲーム時よりも一層有利な特別
遊技が所定遊技数(例えば最大30回)だけ続く。ビッ
グボーナスゲームでは、通常の遊技の場合と同様に小役
入賞またはレギュラーボーナス入賞の発生によってメダ
ル払い出しが得られるが、その入賞確率が通常よりも高
くなる。そして、所定遊技数が終了するか、またはレギ
ュラーボーナス入賞が所定回数(例えば3回)発生する
と、ビッグボーナスゲームは終了し通常の遊技状態に戻
る。
【0034】なお、レギュラーボーナスゲームおよびビ
ッグボーナスゲームの消化回数は、前面パネル部2にお
ける表示部26のうちのボーナスゲーム回数表示部によ
る表示を通じて、遊技者に報知される。また、レギュラ
ーボーナスゲーム時およびビッグボーナスゲーム時も、
メダルの払い出し枚数については、小役入賞の場合と同
様に、表示部26のうちのペイアウト表示部にデジタル
表示される。
【0035】入賞判定ライン上に同一図柄が全く揃わな
かった場合には、遊技結果が「はずれ」となり、遊技者
に対して何らの遊技上の特典も与えられない。
【0036】また、入賞判定ライン上に揃った図柄が再
遊技図柄であると、遊技結果は、いわゆる引き分けに相
当する「再遊技」となり、メダルの払い出しは行われな
いが、遊技者は新たなメダルの投入またはベットを行わ
ずに再び遊技を行うことが可能になる。この場合、遊技
結果が「再遊技」である旨は、前面パネル部2における
ランプ部○のリプレイランプの点灯によって遊技者に報
知される。
【0037】このようにして、一遊技が終了し、遊技結
果が決定し、その遊技結果が報知されると、遊技者は、
報知された遊技結果に対応しつつ、引き続き次の遊技を
行うことになる。
【0038】なお、遊技結果の報知は、上述したような
ランプ部22cの点灯ではなく、ランプ部22cの点滅
やスピーカ35からの効果音の出力等と組み合わせて行
うようにしてもよい。
【0039】次に、以上のようなパチスロ機1に用いら
れるフロントパネル21について詳しく説明する。図3
は本発明に係る遊技機用フロントパネルの一構成例を示
す分解斜視図であり、図4は他の構成例を示す分解斜視
図である。
【0040】フロントパネル21は、既に説明したよう
にパチスロ機1の前面側を覆うように配されたものであ
り、デザイン画パネル27等と共に、パチスロ機1の機
種毎に独自の意匠を構成するものである。
【0041】ただし、本実施形態で説明するフロントパ
ネル21は、従来のようにプラスチック樹脂素材により
一体成形されたものとは異なり、複数部材からなる分割
構造を有している。
【0042】詳しくは、例えば図3に示すように、フロ
ントパネル21は、そのフロントパネル21の左右端を
構成すべく略垂直方向に延びる2つの縦部材21aと、
これら縦部材21aを連結すべく略水平方向に延びる4
つの横部材21bと、からなる分割構造を有している。
これら縦部材21aおよび横部材21bは、その断面が
平形、略L字形、略コ字形またはクランク形に成形され
た板状部材からなるものである。そして、これら縦部材
21aおよび横部材21bの組み合わせによって、フロ
ントパネル21が構成されるとともに、第1〜第3の開
口部分が形成されることになる。
【0043】また、例えば図4に示すように、フロント
パネル21は、第1〜第3の開口部分をそれぞれ個別に
形成する3つの枠部材21cからなる分割構造を有した
ものであってもよい。この場合、各枠部材21cが上下
に連結することによって、フロントパネル21が構成さ
れる。
【0044】なお、フロントパネル21の分割構造の例
は、図3および図4の例に限定されないことはいうまで
もない。例えば、図3に示した縦部材21aおよび縦部
材21aと、図4に示した枠部材21cとを、互いに組
み合わせてフロントパネル21を構成しても構わない。
すなわち、縦部材21a、縦部材21aまたは枠部材2
1c(以下、これらを「成形部材」と総称する)の形状
や数等は、パチスロ機1の意匠に合わせて適宜決定すれ
ばよい。
【0045】成形部材21a,21b,21cは、それ
ぞれが個別に成形されたものであるが、例えば金属製の
精密な鋳型の中に溶かしたアルミニウム−マグネシウム
系のアルミニウム合金(ヒドロナリウム)を圧力をかけ
て流し込み鋳造する、いわゆるダイカストによる鋳造を
行うことによって成形されているものとする。ヒドロナ
リウムとしては、例えばJIS H 5302の規格に
おける5種と6種(各々記号ADC5、ADC6)に分
類されるもの、すなわち化学成分としてマグネシウムを
4.0%〜8.5%含有するADC5と、マグネシウム
を2.5%〜4.0%含有するADC6とが挙げられ
る。
【0046】さらに、成形部材21a,21b,21c
は、その表面にバレル研磨(barrelfinishing)が施さ
れている。バレル研磨とは、回転形バレル研磨機または
振動形バレル研磨機のバレルの中に、被研磨物と研磨剤
(例えばスチールボール)とメディア(媒質)とを入れ
て、バレルの回転または振動により被研磨物の表面仕上
げやバリの除去等を行う加工法をいう。これにより、ヒ
ドロナリウムを用いてダイカスト鋳造された成形部材2
1a,21b,21cは、メッキ処理を施さなくても、
その表面にクロムメッキ処理をした場合と略同等の鏡面
光沢(金属光沢)が与えられる。そして、成形部材21
a,21b,21cの表面には、強固な酸化皮膜が形成
されるので、その金属光沢が長期間に渡って維持される
ことになる(バレル研磨以外の研磨方法でも良い)。
【0047】このような複数の成形部材21a,21
b,21cからなるフロントパネル21によれば、その
各成形部材21a,21b,21cによる分割構造ゆ
え、流行性に対応すべくパチスロ機1の意匠に部分的な
変更が生じても、該当する部分の成形部材21a,21
b,21cのみを変更すれば済むので、パネル全体が一
体成形されている場合に比べて意匠の変更に容易に対応
することができる。
【0048】さらには、分割構造ゆえ、例えば全ての成
形部材21a,21b,21cをダイカスト鋳造後にバ
レル研磨したものとするのではなく、その一部を樹脂材
料の成型品(ただし、リサイクルを考慮してメッキ処理
のないもの)や、ステンレス鋼等の不鋳鋼材(表面に強
い酸化膜を形成し金属光沢を保持するもの)を板金・プ
レス加工したものに置き換えれば、成形部材21a,2
1b,21c毎に異なる質感を表現するといったことも
可能となり、結果として視覚的な多様性のある意匠を実
現することが容易となる。つまり、各成形部材21a,
21b,21cは、必ずしも全てがダイカスト鋳造後に
バレル研磨したものである必要はない。
【0049】また、全ての成形部材21a,21b,2
1cがダイカスト鋳造されたものである場合には、パネ
ル全体を一体成形にすることも可能であるが、イニシャ
ル(金型代)およびランニング(材料・成形費)コスト
を考慮すれば、分割構造にして数個のパートからなる金
型にて各成形部材21a,21b,21cを製造するほ
うが、経済的にも有利であると考えられる。
【0050】その上、分割構造とすることによって、従
来、フロントパネル21とは別に製作されていたメダル
投入口24やメダル受け皿29も、例えば枠部材21c
と一体に成形することが可能となり、より一層のコスト
低減を達成することができる。
【0051】また、意匠が古くなったフロントパネル2
1はリサイクルによってその素材を再利用することが考
えられるが、その点においても、本実施形態で説明した
フロントパネル21は、従来よりも好適なものとなる。
すなわち、意匠の変更が部分的なものである場合には、
分割構造ゆえ、該当する部分の成形部材21a,21
b,21cのみがリサイクルの対象となり、従来のよう
にパネル全体がリサイクルの対象となってしまうことが
ない。
【0052】特に、各成形部材21a,21b,21c
がダイカスト鋳造後にバレル研磨等したものである場合
には、そのバレル研磨によって表面に金属光沢が与えら
れるので、メッキ処理等を施さなくても質感の向上が図
れる。つまり、メッキ処理を施さなくても金属光沢を与
え得るため、メッキ部分がリサイクルの障害になってし
まうといったことがない。そのため、各成形部材21
a,21b,21cは、不要となったらそのまま溶融し
てリサイクルすることができ、従来のように高額の処理
費用を要したり、リサイクル不能で廃棄処分されたりす
ることがなくなる。
【0053】しかも、バレル研磨によって金属光沢が与
えられた成形部材21a,21b,21cは、ヒドロナ
リウム自身の表面を金属光沢面にしているので、メッキ
処理の場合と異なり、仮に製造途中または製造後に表面
に多少の傷や腐食等が生じても、再度バレル研磨を行う
ことで簡単に修復可能である。つまり、メッキ剥がれ等
の不具合が生じることがなく、バレル研磨においては研
磨の不良という問題が殆ど発生しないことから、フロン
トパネル21の製造歩留まりが向上する。
【0054】これらのことから、ダイカスト鋳造後にバ
レル研磨等をした成形部材21a,21b,21cは、
製造後に意匠の変更等があった場合には勿論、製造過程
でたとえ不良品となった場合であっても、素材への溶融
によるリサイクルができるため、廃棄処理する必要が殆
どなくなるとともに、再利用によるコスト低減が図れる
ようになる。
【0055】また、ヒドロナリウムによる成形部材21
a,21b,21cは、プラスチック樹脂の成型品に比
べて破壊等に強くなるのに加えて、メッキ処理の数百倍
といった厚さの金属からなるため、電磁波等の透過を抑
制する効果が増大し、パチスロ機1の誤動作等が減少し
安定した運転確保が可能となるといったことも期待でき
る。
【0056】なお、本実施形態では、パチスロ機1に用
いられるフロントパネル21を例に挙げて説明したが、
本発明はこれに限定されるものではない。例えば、パチ
ンコ機に用いられるフロントパネルにも、全く同様に適
用することができる。さらには、パチスロ機やパチンコ
機以外にも、例えばコインを投入して遊技するスロット
マシンをはじめとした他のアミューズメントゲーム機器
に適用することが考えられる。したがって、本実施形態
で説明した3個のリール31a〜31cは、回胴式のも
のに限らず、例えばCRT(Cathode Ray Tube)等から
なるビデオ表示タイプのものであってもよい。
【0057】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る遊
技機用フロントパネルは、複数の成形部材からなる分割
構造を有しているので、部分的な意匠の変更が生じた場
合であっても、該当する部分の成形部材のみの変更によ
って対応することができるようになる。しかも、成形部
材毎に異なる質感を表現するといったことも可能であ
る。その上、リサイクルによってその素材を再利用する
ことにも効率的に対応し得るようになる。したがって、
本発明に係る遊技機用フロントパネルによれば、流行性
に富む意匠の移り変わりに対して柔軟に、かつ、多様性
を維持しつつ対応することができ、しかも効率的なリサ
イクルにも対応することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機用フロントパネルが用いら
れる遊技機の一例の外観構成を示す正面図である。
【図2】本発明に係る遊技機用フロントパネルが用いら
れる遊技機の一例の内部構成を示す概略図である。
【図3】本発明に係る遊技機用フロントパネルの一構成
例を示す分解斜視図である。
【図4】本発明に係る遊技機用フロントパネルの他の構
成例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…パチスロ機、2…前面パネル部、21…フロントパ
ネル、21a…縦部材、21b…横部材、21c…枠部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技媒体の投入を条件に遊技者に遊技を
    行わせる遊技機に用いられ、当該遊技機の前面を覆うよ
    うに配される遊技機用フロントパネルであって、 複数の成形部材からなる分割構造を有することを特徴と
    する遊技機用フロントパネル。
  2. 【請求項2】 前記成形部材としてフロントパネルを構
    成する縦部材および横部材を有することを特徴とする請
    求項1記載の遊技機用フロントパネル。
  3. 【請求項3】 前記成形部材としてフロントパネルを構
    成する枠部材を有することを特徴とする請求項1または
    2記載の遊技機用フロントパネル。
  4. 【請求項4】 前記成形部材は、アルミニウム−マグネ
    シウム系のアルミニウム合金であるヒドロナリウムをダ
    イカスト鋳造したものであり、かつ、バレル研磨等によ
    って表面に金属光沢が与えられたものであることを特徴
    とする請求項1,2または3記載の遊技機用フロントパ
    ネル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006175127A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Sophia Co Ltd スロット遊技機
JP2017006773A (ja) * 2016-10-19 2017-01-12 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

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