JP2002247832A - 渦電流式減速装置 - Google Patents

渦電流式減速装置

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JP2002247832A
JP2002247832A JP2001042223A JP2001042223A JP2002247832A JP 2002247832 A JP2002247832 A JP 2002247832A JP 2001042223 A JP2001042223 A JP 2001042223A JP 2001042223 A JP2001042223 A JP 2001042223A JP 2002247832 A JP2002247832 A JP 2002247832A
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ring
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permanent magnet
plate
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JP2001042223A
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Toru Kuwabara
徹 桑原
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ショートを起こすことがない渦電流式減
速装置を提供する。 【解決手段】 リング状の強磁性体板50〜53の内周
面と底面との角部が面取りされているので、強磁性体5
1、52の面取りされた面51a(52a)から出る磁
束が他の強磁性体50、53の面取りされた面50a、
53aに到達するまでの磁路長が長くなると共に、面取
りされた面50、51(52、53)同士が形成する角
度が180度より大きくなるので、磁気回路が形成され
なくなり、従って磁気ショートがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、渦電流式減速装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図20は従来の渦電流式減速装置の説明
図である(特開2000−139070号公報参照)。
【0003】この渦電流式減速装置は、主に強磁性体か
らなる円筒部1aを有し、回転軸2に一体的に取り付け
られたロータ1と、このロータ1における円筒部1aの
内周面と所定の間隔を隔てて対向配置され、非磁性体3
を介して直列状に固定された強磁性体からなる複数の円
筒形のスイッチ板4と、これらスイッチ板4の内周面と
所定の間隔を隔てて対向配置された強磁性体からなる支
持リング5と、この支持リング5の外周面に配置され、
ロータ1の周方向に沿って極性の等しい永久磁石列6と
で構成されている。
【0004】この永久磁石列6を、エアシリンダ7によ
り回転軸2の軸方向に沿って図の上側に示す位置に移動
させることにより、支持リング5と、永久磁石列6と、
スイッチ板4と、ロータ1の円筒部1aとで磁気回路が
形成され(制動ON状態)、円筒部1aに永久磁石列6
からの磁束が作用して渦電流が生じて制動トルクが発生
する(磁束の流れは、永久磁石列6→スイッチ板4→円
筒部1a→隣接するスイッチ板4→隣接する永久磁石列
6→支持リング5となる。)。
【0005】これとは逆に永久磁石列6を、エアシリン
ダ7により回転軸2の軸方向に沿って図の下側に示す位
置に移動させることにより、支持リング5と、永久磁石
列6と、スイッチ板4と、永久磁石列6と、支持リング
5との間に短絡的な磁気回路が形成される(制動OFF
状態、磁束の流れは、永久磁石列6→スイッチ板4→隣
接する永久磁石列6→支持リング5となる。)。
【0006】尚、8は支持部材、9は放熱フィン、10
はケースをそれぞれ示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図21は図20に示し
た渦電流式減速装置を構成する永久磁石列を説明する斜
視図である。
【0008】永久磁石列6は、内周面及び外周面に磁極
を有する永久磁石リングを、回転軸2の軸方向に、極性
が反対となるように、複数列周設したものである。
【0009】ところで、このような内外周面に磁極を有
する永久磁石を製造するには、永久磁石の磁極面が円筒
形をなしているため、永久磁石を焼結によって成形する
時や永久磁石に機械加工を施したりする時に困難が伴う
ので、コスト高になるという問題があった。また、着磁
機を用いて着磁する際も磁極面が円筒形のため着磁機コ
ストが高くなってしまう。さらには、永久磁石の磁極面
がポールピースを介してロータ面に対向しているため、
耐熱性の高い永久磁石を使用しなければならず、これも
コスト高になっていた。
【0010】そこで本発明者は、製造が容易で低コスト
の渦電流式減速装置について出願した(特願2000−
390569号)。
【0011】図22(a)は本発明の前提となった渦電
流式減速装置のON状態を示す説明図であり、図22
(b)は図22(a)のOFF状態を示す説明図であ
る。尚、図22(a)、(b)には渦電流式減速装置の
エアシリンダの近傍の部分断面図が示されている。
【0012】渦電流式減速装置は、回転軸(例えばトラ
ックのプロペラシャフト)に設けられたロータと、ロー
タの円筒部の内側に隣接するように固定側から支持され
非磁性体からなる環状ケーシングと、両底面に磁極を有
する少なくとも1枚のリング状の永久磁石板及び永久磁
石板を挟むように配置された複数のリング状の強磁性体
からなり、環状ケーシング内に回転軸の軸方向に摺動自
在に収容された可動ステータと、環状ケーシングの円筒
部側の外壁に上記軸方向に所定の間隔を隔てて設けられ
た少なくとも2枚のリング状の強磁性体板と、可動ステ
ータ、環状ケーシングのリング状の強磁性体及び円筒部
の間に磁気回路が形成される位置(図22(a)に示す
位置)と可動ステータ及び環状ケーシングの強磁性体板
の間に磁気回路が形成される位置(図22(b)に示す
位置)との間で可動ステータを移動させるエアシリンダ
とで構成されている。
【0013】尚、31〜33はスライドブッシュであ
る。
【0014】次に図22(a)、(b)に示した渦電流
式減速装置の動作について説明する。
【0015】(ON状態)図22(a)に示すエアシリ
ンダ35の一方(図では左側)の吸排気口35aに図示
しないポンプからエア(矢印39方向)が供給されると
共に、他方(図では右側)の吸排気口35bからエア
(矢印40方向)が排出されると、エアシリンダ35の
ピストン37は環状ケーシング21側、すなわち同図に
示す位置に移動する。可動ステータ30の一方(図の左
側)の永久磁石板25からは強磁性体板28、強磁性体
板23、円筒部20a、強磁性体板22及び強磁性体板
27を通る磁束Φ1a(図では1本であるが限定されな
い。)が形成される。同様に可動ステータ30の他方
(図の右側)の永久磁石板26からは強磁性体板28、
強磁性体板23、円筒部20a、強磁性体板24及び強
磁性体板29を通る磁束Φ2aが形成される。この結
果、回転するロータ20の円筒部20aに渦電流が発生
し、ロータ20に制動力が発生する。 (OFF状態)図22(b)に示すエアシリンダ35の
吸排気口35bに図示しないポンプからエア(矢印41
方向)が供給されると共に、吸排気口35aからエア
(矢印42方向)が排出されると、エアシリンダ35の
ピストン37は環状ケーシング21から離れる方向に移
動して可動ステータ30は同図に示す位置に移動する。
永久磁石板25と円筒部20aとの間には強磁性体板2
2が入る形になるので、可動ステータ30の永久磁石板
25からは強磁性体板28、強磁性体板22及び強磁性
体板27を通る磁束Φ1bが短絡的に発生する。同様に
可動ステータ30の永久磁石板26からは強磁性体板2
8、強磁性体板23及び強磁性体板29を通る磁束Φ2
bが短絡的に発生する。この結果、ロータ20の円筒部
20aには渦電流による制動力は発生しない。
【0016】しかしながら、図22(a)、(b)に示
した渦電流式減速装置はリング状の強磁性体板の内周面
が回転軸と平行なため、永久磁石の磁力が強い場合には
ON状態、OFF状態にかかわらず永久磁石板の両底面
に隣接配置された強磁性体板の内周面側から一部の磁束
Φs1、Φs2が漏れて磁気ショートを起こすことが懸
念される。
【0017】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、磁気ショートを起こすことがない渦電流式減速装置
を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の渦電流式減速装置は、回転軸に設けられたロ
ータと、ロータの円筒部の内側に隣接するように固定側
から支持され非磁性体からなる環状ケーシングと、両底
面に磁極を有する少なくとも1枚のリング状の永久磁石
板及び永久磁石板を挟むように配置された複数のリング
状の強磁性体からなり、環状ケーシング内に回転軸の軸
方向に摺動自在に収容された可動ステータと、環状ケー
シングの円筒部側の外壁に軸方向に所定の間隔を隔てて
設けられた少なくとも2枚のリング状の強磁性体板と、
可動ステータ、環状ケーシングのリング状の強磁性体及
び円筒部の間に磁気回路が形成される位置と可動ステー
タ及び環状ケーシングの強磁性体板の間に磁気回路が形
成される位置との間で可動ステータを移動させる移動手
段とを備えた渦電流式減速装置において、リング状の強
磁性体板の内周面と底面との角部が面取りされているも
のである。
【0019】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
のリング状の強磁性体は、永久磁石板と接していない方
の底面と内周面との角部が面取りされているのが好まし
い。
【0020】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
のリング状の強磁性体の面取りされた面は平坦であって
もよい。
【0021】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
のリング状の強磁性体の面取りされた面は内側に向かっ
てV字断面形状になっていてもよい。
【0022】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
のリング状の強磁性体の面取りされた面は内側に向かっ
て湾曲していてもよい。
【0023】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
のリング状の強磁性体の面取りされた面は外側に向かっ
て湾曲していてもよい。
【0024】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
の永久磁石板は複数の扇状の磁石片がリング状に配列さ
れたものであってもよい。
【0025】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
の永久磁石板は複数の台形状の磁石片がリング状に配列
されたものであってもよい。
【0026】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
の永久磁石板は複数の矩形状の磁石片からなり、隙間を
隔ててリング状に配列されたものであってもよい。
【0027】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
のリング状の永久磁石板の外径がリング状の強磁性体板
の外径より小さく、かつ、強磁性体板の外周部に永久磁
石板と接触しないように通しボルト用穴が形成されてい
てもよい。
【0028】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
の環状ケーシングの各強磁性体板は、互いに対向する底
面が周面に対して傾斜し、かつ平行であってもよい。
【0029】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
の環状ケーシングの外壁に設けられた各強磁性体板は、
互いに対向する面のうちの一方の面の外周側から他方の
面の近傍まで延びる環状突起と、互いに対向する面のう
ちの他方の面の内周側から一方の面の近傍まで延びる環
状突起とが形成されていてもよい。
【0030】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
のリング状の永久磁石板で挟まれたリング状の強磁性体
板の周面の中央に周方向の溝が形成されていてもよい。
【0031】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
の円筒部の内周面若しくは環状ケーシングのリング状の
強磁性体板の間の位置の円筒部の内周面に電気良伝導体
が設けられているのが好ましい。
【0032】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
の円筒部の内周面と環状ケーシングの外周面とが回転軸
に対して平行に傾斜しており、円筒部の内周面の径及び
環状ケーシングの外周面の径が固定側から遠ざかる方向
に向かって小さくなっていてもよい。
【0033】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
の環状ケーシングの内周面と可動ステータの外周面とが
回転軸に対して平行に傾斜しており、環状ケーシングの
径及び可動ステータの径が固定側から遠ざかる方向に向
かって小さくなっていてもよい。
【0034】本発明によれば、リング状の強磁性体板の
内周面と底面との角部が面取りされているので、強磁性
体の面取りされた面から出る磁束が他の強磁性体の面取
りされた面に到達するまでの磁路長が長くなると共に、
面取りされた面同士が形成する角度が180度より大き
くなるので、磁気回路が形成されなくなり、従って磁気
ショートがなくなる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0036】図1は本発明の渦電流式減速装置の一実施
の形態を示す部分断面図である。図2は図1に示した渦
電流式減速装置に用いられる永久磁石板及び強磁性体板
の拡散分解図である。尚、図22(a)、(b)に示し
た渦電流減速装置と同様の部材には共通の符号を用い
た。
【0037】図1において、図には示されていない回転
軸(例えばトラックのプロペラシャフト)に支持部材を
介してロータ20が取り付けられている。ロータ20の
円筒部20aの内側(図では下側)には固定側としての
ミッションケース(図示せず)から環状ケーシング21
が同心円状に隣接するように支持されている。
【0038】環状ケーシング21は、非磁性体(例えば
アルミニウム、ステンレス等)からなっている。環状ケ
ーシング21の円筒部20a側の外壁は所定の間隔を隔
てた3枚のリング状の強磁性体板22、23、24と非
磁性体板21a、21bとで構成されている(すなわ
ち、非磁性体板21a、21bと強磁性体板22〜24
とが交互に直列配置された状態になっている。)。
【0039】環状ケーシング21内には図2に示すよう
な2枚のリング状の永久磁石板(例えばネオジム等の希
土類元素を用いたもの)25、26と、永久磁石板2
5、26を挟むように4枚のリング状の強磁性体板(例
えば鉄板)50、51、52、53とが一体的に重ね合
わされて通しボルト(図示せず。)で固定された(若し
くは接着剤で接着された)可動ステータ54が収容され
ている。
【0040】強磁性体板50〜53は、永久磁石板2
5、26と接していない方の底面と内周面との角部が内
周面全面にわたって面取りされている。面取りされた各
面50a〜53aはそれぞれ図には示されていない回転
軸を中心とする円錐面の一部となっている。
【0041】可動ステータ54の強磁性体板50〜53
の厚さは永久磁石板25、26の厚さより厚く示されて
いるが、これに限定されるものではない。永久磁石板2
5、26は両底面に磁極を有しており、例えば永久磁石
板25の一方(図では左側)の底面がS極の場合には他
方(図では右側)の底面はN極となる。この場合、永久
磁石板26の一方(図では左側)の底面がN極となり、
他方(図では右側)の底面はS極となる。
【0042】尚、永久磁石板25、26及び強磁性体板
50〜53の50b〜53bはガイドロッド用の穴であ
り、円筒形のブッシュが圧入される。50c〜53cは
ピストンロッド用の穴であり、50d〜53dは永久磁
石板25、26と強磁性体板50〜53とを締結するた
めの締結ボルト用の穴である。また、永久磁石板25、
26は共通のものを使用してもよい。さらに、強磁性体
板51、52は重ね合わせたものでなく、1枚板であっ
てもよい。
【0043】図3は図1に示した可動ステータを環状ケ
ーシング内で回転軸方向に案内するためのガイド機構を
示す断面図である。
【0044】永久磁石板25、26及び強磁性体板50
〜53に形成されたガイドロッド用の穴50b〜53b
にガイドロッド55が貫通されている。ガイドロッド5
5の一端(図では右側)が環状ケーシング21の一方
(図では右側)の底面に形成された穴21dに挿入され
ると共に、ガイドロッド55の他端(図では左側)が環
状ケーシング21の他方(図では左側)の底面21cに
形成されたネジ溝21eと螺合し、ナット56で締結さ
れている。環状ケーシング21内には隙間34が設けら
れているので、環状ケーシング21内を可動ステータ5
4が矢印57(図1参照)方向に摺動できるようになっ
ている。尚、永久磁石板25、26や強磁性体板50〜
53に形成されたガイドロッド用の穴50b〜53b内
にブッシュ(図示せず。)を圧入し可動ステータ54を
矢印57方向に摺動させるようにしてもよい(その際に
は、強磁性体板50〜53及び永久磁石板25、26と
接する環状ケーシング21の内面の表面に簡単な耐摩擦
処理を施しておくことが好ましい。)。
【0045】図1に示す環状ケーシング21の一方(図
では左側)の底面21cには移動手段としてのエアシリ
ンダ35が取り付けられている。エアシリンダ35のピ
ストンロッド36は可動ステータに取り付けられてい
る。エアシリンダ35のピストン37のストロークは、
可動ステータ54の永久磁石板25(26)が環状ケー
シング21の非磁性体板21a(21b)の位置と強磁
性体板22(23)の位置との間を移動できる大きさに
設定されている。尚、38は渦電流によってロータ20
の円筒部20aに発生した熱を放熱するための放熱フィ
ンである。
【0046】本渦電流式減速装置は、リング状の強磁性
体板50〜53の内周面と底面との角部が面取りされて
いるので、強磁性体板51、52の面取りされた面51
a(52a)から出ようとする磁束が他の強磁性体板5
0、53の面取りされた面50a(53a)に到達する
までの磁路長が長くなると共に、面取りされた面51a
(25a)と面50a(53a)同士が形成する角度が
180度より大きくなるので、破線で示すような磁気回
路が形成されなくなり、従って磁気ショートがなくな
る。
【0047】尚、図1に示した渦電流式減速装置のO
N、OFF動作(ON状態とOFF状態)については図
22に示した渦電流式減速装置のON、OFF動作と同
様のため省略する。
【0048】図4は本発明の渦電流式減速装置に用いら
れるリング状の強磁性体板の変形例を示す部分断面図で
ある。
【0049】図1に示した渦電流式減速装置のリング状
の強磁性体板50〜53との相違点は、リング状の強磁
性体板50、53、58の面取りされた面50e、53
e、58eが内側に向かってV字断面形状になっている
点である。
【0050】このような強磁性体板50、53、58を
用いて渦電流式減速装置を構成しても図1に示した渦電
流式減速装置と同様の効果が得られる。
【0051】図5は本発明の渦電流式減速装置に用いら
れるリング状の強磁性体板の変形例を示す部分断面図で
ある。
【0052】図1に示したリング状の強磁性体板50〜
53との相違点は、リング状の強磁性体板50、53、
58の面取りされた面50f、53f、58fが内側に
向かって(回転軸から離れる方向に)湾曲している点で
ある。
【0053】このような強磁性体板を用いて渦電流式減
速装置を構成しても図1に示した渦電流式減速装置と同
様の磁気ショート防止効果が得られる。
【0054】図6は本発明の渦電流式減速装置に用いら
れるリング状の強磁性体板の変形例を示す部分断面図で
ある。
【0055】図1に示したリング状の強磁性体板50〜
53との相違点は、リング状の強磁性体板50、53、
58の面取りされた面50g、53g、58gが外側に
向かって(回転軸に近付く方向に)湾曲している点であ
る。
【0056】このような強磁性体板50、53、58を
用いて渦電流式減速装置を構成しても図1に示した渦電
流式減速装置と同様の磁気ショート防止効果が得られ
る。
【0057】尚、図4〜6に示した変形例において、永
久磁石板25、26で挟まれたリング状の強磁性体板5
8は図では1枚の強磁性体で構成されているが、本発明
はこれに限定されるものではなく、2枚のリング状の強
磁性体板で構成されていてもよい。
【0058】図7は図1に示した渦電流式減速装置に用
いられる永久磁石板の変形例を示す外観斜視図である。
図8(a)は永久磁石片の平面図であり、図8(b)は
図8(a)に示した永久磁石片をリング状に配置した状
態を示す部分拡大図である。
【0059】図2に示した永久磁石板25(26)との
相違点は、複数(図では12個)の扇状の永久磁石片5
9をリング状に配置した点である。
【0060】各永久磁石片59の両端にはガイドロッ
ド、締結ボルト若しくはピストンロッド用の穴60を形
成するための半円状の切り欠き61が形成されている。
【0061】このような永久磁石片59で構成したリン
グ状の永久磁石板62を用いて渦電流式減速装置を構成
しても図1に示した渦電流式減速装置と同様の磁気ショ
ート防止効果が得られる。
【0062】図9(a)は図1に示した渦電流式減速装
置に用いられる永久磁石板を構成する永久磁石片の変形
例を示す平面図であり、図9(b)は図9(a)をリン
グ状に配置した状態を示す部分拡大図である。
【0063】図8(a)に示した永久磁石片59との相
違点は台形状に形成した点である。
【0064】このような台形状の永久磁石片63で構成
した永久磁石板を用いて渦電流式減速装置を構成しても
図1に示した渦電流式減速装置と同様の磁気ショート防
止効果が得られる。尚、64はリング状の強磁性体板を
示す。
【0065】図10は図1に示した渦電流式減速装置に
用いられる永久磁石板の変形例を示す平面図である。
【0066】図2に示した永久磁石板との相違点は、複
数(図では8個であるが限定されない。)の矩形状の磁
石片65を隙間を隔ててリング状の強磁性体66に配列
した点である。尚、67はガイドロッド及びピストンロ
ッド用の穴であり、68は締結ボルト用の穴である。
【0067】これら磁石片65及び強磁性体板66から
なる永久磁石板69を用いて渦電流式減速装置を構成し
ても図1に示した渦電流式減速装置と同様の磁気ショー
ト防止効果が得られる。また、永久磁石板は、小型で磁
極面が平面であるため成形や機械加工が容易のうえ、平
面部を着磁することができるので、着磁法も容易であ
り、さらに穴開け加工の必要もないので、その分だけ渦
電流式減速装置を安価に製造することができる。
【0068】図11は本発明の渦電流式減速装置に用い
られる環状ケーシングの他の実施の形態を示す部分断面
図である。
【0069】図1に示した実施の形態との相違点は、環
状ケーシング21の円筒部側の外壁に設けられた各強磁
性体板70、71の互いに対向する底面が周面に対して
傾斜している点である。すなわち、対向する強磁性体板
の断面が傾斜しているのである。
【0070】この渦電流式減速装置は、環状ケーシング
21の対向する強磁性体板の傾斜部が庇を形成してお
り、OFF状態のときに永久磁石板25、26からの磁
束Φ3、Φ4の一部が強磁性体板70、71の間の非磁
性体板72から漏れようとしても、その庇の部分の磁気
抵抗が非磁性体板72の磁気抵抗より小さいため円筒部
側に磁束Φ3、Φ4が漏れ出ることが無くなる。したが
って図に示すOFF状態のときにロータの円筒部に不必
要な制動がかかることがない。
【0071】尚、このような渦電流式減速装置において
も図10と同様の磁気ショート防止効果が得られる。
【0072】図12は本発明の渦電流式減速装置に用い
られる環状ケーシングの他の実施の形態を示す部分断面
図である。
【0073】図11に示した実施の形態との相違点は、
環状ケーシング21の円筒部側の外壁に設けられた各強
磁性体板73、74の互いに対向する面のうちの強磁性
体板73の底面の外周側から強磁性体板74の底面の近
傍まで延びる環状突起73aと、強磁性体板74の底面
の内周側から強磁性体板73の底面の近傍まで延びる環
状突起74aとが形成されている点である。
【0074】すなわち、環状ケーシング21の対向する
強磁性体板の環状突起73a、74aが庇を形成してお
り、図に示すOFF状態のときに永久磁石板25、26
からの磁束Φ5、Φ6の一部が強磁性体板73、74の
間の非磁性体板75から漏れようとしても、その庇の部
分の磁気抵抗が非磁性体板75の磁気抵抗より小さいた
め円筒部側に磁束Φ5、Φ6が漏れ出ることが無くな
る。したがってOFF状態のときにロータの円筒部に不
必要な制動がかかることがなくなる。
【0075】尚、このような渦電流式減速装置において
も図11に示した渦電流式減速装置と同様の磁気ショー
ト防止効果が得られる。
【0076】図13は本発明の渦電流式減速装置に用い
られる環状ケーシングの他の実施の形態を示す部分断面
図である。
【0077】図1に示した実施の形態との相違点は、永
久磁石板25、26間の強磁性体板51、52の外周面
の中央に周方向の溝76aが形成されている点である。
【0078】溝76aは強磁性体板51、52の外周面
と互いに接触する底面との角部に形成された段差51
b、52bとで形成されている。
【0079】この渦電流式減速装置は永久磁石板25か
ら発生する磁束Φ7の溝76aの底面から非磁性体板2
1aまで間の経路の比透磁率が、溝76aが無い場合に
比べて小さくなる(鉄の比透磁率は120〜2000
0、空気の比透磁率は1.0)。このため、磁束Φ7は
強磁性体板22を通る際に永久磁石板25と溝76aと
の間を通るように形成される。すなわち、永久磁石板2
5から発生する磁束Φ7は強磁性体板51、強磁性体板
22及び強磁性体板50を通るように形成される。同様
に永久磁石板26から発生する磁束Φ8は強磁性体板5
2、強磁性体板23及び強磁性体板53を通る。したが
って、OFF状態のときに永久磁石板25、26から発
生する磁束Φ7、Φ8は環状ケーシング21の強磁性体
板22、23の隙間の非磁性体板21aからロータの円
筒部に漏れることがなくなる。
【0080】このような渦電流式減速装置においても図
1に示した渦電流式減速装置と同様の磁気ショート防止
効果が得られる。
【0081】尚、溝76aの深さは渦電流式減速装置が
OFF状態のときに永久磁石板25、26からの磁束Φ
7、Φ8が非磁性体板21aから外部に漏れない程度の
深さ及び幅を有していればよい。
【0082】図14は本発明の渦電流式減速装置に用い
られる環状ケーシングの他の実施の形態を示す部分断面
図である。
【0083】図13に示した実施の形態との相違点は、
強磁性体板51、52を完全に離脱させて強磁性体板5
1、52同士をピストンロッド77で連結させた点であ
る。
【0084】このような渦電流式減速装置においても図
10に示した渦電流式減速装置と同様の磁気ショート防
止効果が得られる。
【0085】図15は本発明の渦電流式減速装置の他の
実施の形態を示す部分断面図である。
【0086】図1に示した実施の形態との相違点は、ロ
ータ20の円筒部20aの内周面の環状ケーシング21
の非磁性体板21a、21bに対向する位置にリング状
の導体(例えば銅箔若しくは銅メッキ膜)が設けられて
いる点である。
【0087】このような渦電流式減速装置においても図
1に示した渦電流式減速装置と同様の磁気ショート防止
効果が得られる。
【0088】この渦電流式減速装置は、図15に示すO
N状態での円筒部20aの内周面の非磁性体板21a、
21bの位置にそれぞれ電気良伝導体78、79が設け
られているので、円筒部20aの主成分である鉄の抵抗
率(9.8×10-8Ω・m)より低くなり(1.72×
10-8Ω・m)、その分だけ磁束Φ11、Φ12によっ
て円筒部20aに生じる渦電流が流れやすくなるので、
結果として円筒部20aの渦電流が分散され、円筒部2
0aの局所的な過熱が防止される。
【0089】図16は本発明の渦電流式減速装置の他の
実施の形態を示す部分断面図である。
【0090】図15に示した実施の形態との相違点は、
電気良伝導体80が円筒部20aの内周面全面に設けら
れている点である。
【0091】このような渦電流式減速装置においても図
15に示した渦電流式減速装置と同様の磁気ショート防
止効果が得られる。
【0092】図17は本発明の渦電流式減速装置の他の
実施の形態を示す部分断面図である。
【0093】図1に示した実施の形態との相違点は、ロ
ータ81の円筒部81aの内周面と環状ケーシング82
の外周面が回転軸の軸方向に対してテーパ状に傾斜して
いる点である。
【0094】永久磁石板25からの磁束Φ15は、強磁
性体板51、強磁性体板84、円筒部81a、強磁性体
板83及び強磁性体板50を通る歪んだ台形状に形成さ
れる。同様に、永久磁石板26からの磁束Φ16a、1
6bは、強磁性体板52、強磁性体板84、円筒部81
a、強磁性体板85及び強磁性体板53を通る歪んだ台
形状に形成される。
【0095】ここで、円筒部81a側から可動ステータ
54側に向かって反抗磁界(磁石を遠ざけようとする
力)86が発生している。反抗磁界86は、円筒部81
aが傾斜しているため可動ステータ54を矢印87方向
に押す力となり、可動ステータ54は図に示すON状態
の位置から図示しないOFF状態の位置に移動しOFF
状態が維持される。従って、エアシリンダ35のエア漏
れやコントロール系の配管途中のエア漏れ等が生じた場
合に渦電流式減速装置が自動的にOFF状態に復帰する
ので、走行中にロータ20に不要な制動力が発生するの
が防止される。
【0096】このような渦電流式減速装置においても図
1に示した渦電流式減速装置と同様の磁気ショート防止
効果が得られる。
【0097】図18は本発明の渦電流式減速装置の他の
実施の形態を示す部分断面図である。
【0098】図17に示した実施の形態との相違点は、
環状ケーシング88の内周面と可動ステータ89の外周
面とが回転軸に対して平行かつテーパ状に傾斜してお
り、環状ケーシング88の径及び可動ステータ89の径
が固定側から遠ざかる方向に向かって小さくなっている
点である。
【0099】この渦電流式減速装置も図17に示した渦
電流式減速装置と同様に永久磁石板97からの磁束Φ1
7は、強磁性体板91、強磁性体板95、円筒部20
a、強磁性体板94及び強磁性体板90を通る歪んだ平
行四辺形状に形成される。同様に永久磁石板98からの
磁束Φ18a、Φ18bは強磁性体板92、強磁性体板
95、円筒部20a、強磁性体板96及び強磁性体板9
3を通る歪んだ平行四辺形状に形成される。尚、90a
〜93aは強磁性体板90〜93の面取りされた面を示
す。
【0100】ここで、円筒部20a側から可動ステータ
89側に向かって反抗磁界が発生している。反抗磁界は
図示すると矢印99となる。反抗磁界99は可動ステー
タ89側が傾斜しているため、可動ステータ89を矢印
100方向に押す力となり、可動ステータ89は図に示
すON状態の位置から図示しないOFF状態の位置に移
動しOFF状態が維持される。従って、図17に示した
渦電流式減速装置と同様に、エアシリンダ35のエア漏
れやコントロール系の配管途中のエア漏れ等が生じた場
合に渦電流式減速装置が自動的にOFF状態に復帰する
ので、走行中にロータ20に不要な制動力が発生するの
が防止される。
【0101】このような渦電流式減速装置においても図
1に示した渦電流式減速装置と同様の磁気ショート防止
効果が得られる。
【0102】図19は本発明の渦電流式減速装置に用い
られる環状ケーシングの変形例を示す部分断面図であ
る。
【0103】図1に示した実施の形態との相違点は、可
動ステータの永久磁石板が1枚しか無い点である。
【0104】すなわち、可動ステータ101は、両底面
に磁極を有する1枚のリング状の永久磁石板102と、
永久磁石板102を挟むように配置され、永久磁石板1
02と反対側の底面と内周面との角部が面取りされた2
枚のリング状の強磁性体板103、104とで構成され
からなり、環状ケーシング105内に回転軸の軸方向
(矢印106方向)に摺動自在に収容されたものであ
る。尚、103a、104aは面取りされた面を示す。
【0105】同図に示すエアシリンダ35の吸排気口3
5aに図示しないポンプからエア(矢印107方向)が
供給されると共に、吸排気口35bからエア(矢印10
8方向)が排出されると、エアシリンダ35のピストン
37は環状ケーシング側、すなわち同図に示す位置に移
動する。可動ステータ101の永久磁石板102からは
強磁性体板103、強磁性体板109、図示しないロー
タの円筒部、強磁性体板110及び強磁性体板104を
通る磁束Φ19が形成される。この結果、回転するロー
タの円筒部に渦電流が発生し、ロータに制動力が発生す
る。渦電流式減速装置をOFF状態にするにはエアシリ
ンダ35の吸排気方向を逆にすればよい。
【0106】このような渦電流式減速装置においても図
1に示した渦電流式減速装置と同様の磁気ショート防止
効果が得られる。
【0107】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0108】磁気ショートを起こすことがない渦電流式
減速装置の提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の渦電流式減速装置の一実施の形態を示
す部分断面図である。
【図2】図1に示した渦電流式減速装置に用いられる永
久磁石板及び強磁性体板の拡散分解図である。
【図3】図1に示した可動ステータを環状ケーシング内
で回転軸方向に案内するためのガイド機構を示す断面図
である。
【図4】本発明の渦電流式減速装置に用いられるリング
状の強磁性体板の変形例を示す部分断面図である。
【図5】本発明の渦電流式減速装置に用いられるリング
状の強磁性体板の変形例を示す部分断面図である。
【図6】本発明の渦電流式減速装置に用いられるリング
状の強磁性体板の変形例を示す部分断面図である。
【図7】図7は図1に示した渦電流式減速装置に用いら
れる永久磁石板の変形例を示す外観斜視図である。
【図8】(a)は永久磁石片の平面図であり、(b)は
(a)に示した永久磁石片をリング状に配置した状態を
示す部分拡大図である。
【図9】(a)は図1に示した渦電流式減速装置に用い
られる永久磁石板を構成する永久磁石片の変形例を示す
平面図であり、(b)は(a)をリング状に配置した状
態を示す部分拡大図である。
【図10】図1に示した渦電流式減速装置に用いられる
永久磁石板の変形例を示す平面図である。
【図11】本発明の渦電流式減速装置に用いられる環状
ケーシングの他の実施の形態を示す部分断面図である。
【図12】本発明の渦電流式減速装置に用いられる環状
ケーシングの他の実施の形態を示す部分断面図である。
【図13】本発明の渦電流式減速装置に用いられる環状
ケーシングの他の実施の形態を示す部分断面図である。
【図14】本発明の渦電流式減速装置に用いられる環状
ケーシングの他の実施の形態を示す部分断面図である。
【図15】本発明の渦電流式減速装置の他の実施の形態
を示す部分断面図である。
【図16】本発明の渦電流式減速装置の他の実施の形態
を示す部分断面図である。
【図17】本発明の渦電流式減速装置の他の実施の形態
を示す部分断面図である。
【図18】本発明の渦電流式減速装置の他の実施の形態
を示す部分断面図である。
【図19】本発明の渦電流式減速装置に用いられる環状
ケーシングの変形例を示す部分断面図である。
【図20】従来の渦電流式減速装置の説明図である。
【図21】図20に示した渦電流式減速装置を構成する
永久磁石列を説明する斜視図である。
【図22】(a)は本発明の前提となった渦電流式減速
装置のON状態を示す説明図であり、(b)は(a)の
OFF状態を示す説明図である。
【符号の説明】 20 ロータ 20a 円筒部 21 環状ケーシング 21a、21b 非磁性体板 22〜24 50〜53 強磁性体板 25、26 永久磁石板 35 エアシリンダ 50a〜53a 面取りされた面 54 可動ステータ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に設けられたロータと、該ロータ
    の円筒部の内側に隣接するように固定側から支持され非
    磁性体からなる環状ケーシングと、両底面に磁極を有す
    る少なくとも1枚のリング状の永久磁石板及び該永久磁
    石板を挟むように配置された複数のリング状の強磁性体
    からなり、上記環状ケーシング内に上記回転軸の軸方向
    に摺動自在に収容された可動ステータと、上記環状ケー
    シングの上記円筒部側の外壁に上記軸方向に所定の間隔
    を隔てて設けられた少なくとも2枚のリング状の強磁性
    体板と、上記可動ステータ、上記環状ケーシングのリン
    グ状の強磁性体及び上記円筒部の間に磁気回路が形成さ
    れる位置と上記可動ステータ及び上記環状ケーシングの
    強磁性体板の間に磁気回路が形成される位置との間で上
    記可動ステータを移動させる移動手段とを備えた渦電流
    式減速装置において、上記リング状の強磁性体板の内周
    面と底面との角部が面取りされていることを特徴とする
    渦電流式減速装置。
  2. 【請求項2】 上記リング状の強磁性体は、上記永久磁
    石板と接していない方の底面と内周面との角部が面取り
    されている請求項1に記載の渦電流式減速装置。
  3. 【請求項3】 上記リング状の強磁性体の面取りされた
    面は平坦である請求項1または2に記載の渦電流式減速
    装置。
  4. 【請求項4】 上記リング状の強磁性体の面取りされた
    面は内側に向かってV字断面形状になっている請求項1
    または2に記載の渦電流式減速装置。
  5. 【請求項5】 上記リング状の強磁性体の面取りされた
    面は内側に向かって湾曲している請求項1または2に記
    載の渦電流式減速装置。
  6. 【請求項6】 上記リング状の強磁性体の面取りされた
    面は外側に向かって湾曲している請求項1または2に記
    載の渦電流式減速装置。
  7. 【請求項7】 上記永久磁石板は複数の扇状の磁石片が
    リング状に配列されたものである請求項1から6のいず
    れかに記載の渦電流式減速装置。
  8. 【請求項8】 上記永久磁石板は複数の台形状の磁石片
    がリング状に配列されたものである請求項1から6のい
    ずれかに記載の渦電流式減速装置。
  9. 【請求項9】 上記永久磁石板は複数の矩形状の磁石片
    からなり、隙間を隔ててリング状に配列されたものであ
    る請求項1から6のいずれかに記載の渦電流式減速装
    置。
  10. 【請求項10】 上記リング状の永久磁石板の外径が上
    記リング状の強磁性体板の外径より小さく、かつ、上記
    強磁性体板の外周部に上記永久磁石板と接触しないよう
    に通しボルト用穴が形成されている請求項1から9のい
    ずれかに記載の渦電流式減速装置。
  11. 【請求項11】 上記環状ケーシングの各強磁性体板
    は、互いに対向する底面が周面に対して傾斜し、かつ平
    行である請求項1から6のいずれかに記載の渦電流式減
    速装置。
  12. 【請求項12】 上記環状ケーシングの外壁に設けられ
    た各強磁性体板は、互いに対向する面のうちの一方の面
    の外周側から他方の面の近傍まで延びる環状突起と、互
    いに対向する面のうちの他方の面の内周側から一方の面
    の近傍まで延びる環状突起とが形成されている請求項1
    から6のいずれかに記載の渦電流式減速装置。
  13. 【請求項13】 上記リング状の永久磁石板で挟まれた
    リング状の強磁性体板の周面の中央に周方向の溝が形成
    されている請求項1から6のいずれかに記載の渦電流式
    減速装置。
  14. 【請求項14】 上記円筒部の内周面若しくは上記環状
    ケーシングのリング状の強磁性体板の間の位置の上記円
    筒部の内周面に電気良伝導体が設けられている請求項1
    から13のいずれかに記載の渦電流式減速装置。
  15. 【請求項15】 上記円筒部の内周面と上記環状ケーシ
    ングの外周面とが上記回転軸に対して平行に傾斜してお
    り、上記円筒部の内周面の径及び上記環状ケーシングの
    外周面の径が上記固定側から遠ざかる方向に向かって小
    さくなっている請求項1から13のいずれかに記載の渦
    電流式減速装置。
  16. 【請求項16】 上記環状ケーシングの内周面と上記可
    動ステータの外周面とが上記回転軸に対して平行に傾斜
    しており、上記環状ケーシングの径及び上記可動ステー
    タの径が上記固定側から遠ざかる方向に向かって小さく
    なっている請求項1から13のいずれかに記載の渦電流
    式減速装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014146795A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Pfeiffer Vacuum Gmbh 回転子の磁石軸受の磁石リングをコーティング及び/又は塗布するための方法並びに回転子の磁石軸受及び真空ポンプ

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JP2014146795A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Pfeiffer Vacuum Gmbh 回転子の磁石軸受の磁石リングをコーティング及び/又は塗布するための方法並びに回転子の磁石軸受及び真空ポンプ

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