JPH10225098A - 発電機および電動機 - Google Patents

発電機および電動機

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JPH10225098A
JPH10225098A JP6165997A JP6165997A JPH10225098A JP H10225098 A JPH10225098 A JP H10225098A JP 6165997 A JP6165997 A JP 6165997A JP 6165997 A JP6165997 A JP 6165997A JP H10225098 A JPH10225098 A JP H10225098A
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K47/00Dynamo-electric converters
    • H02K47/18AC/AC converters
    • H02K47/20Motor/generators
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K16/00Machines with more than one rotor or stator

Abstract

(57)【要約】 【目的】エネルギー消費を最小限にして発電を行い,ま
たその発電電力で回転駆動を行う発電システムおよび駆
動システムで,省エネルギーおよび環境保全に寄与す
る。 【構成】回転軸に平行に走る磁束流を作り,この磁束流
に直角に発電コイルを設けて,磁束流あるいは発電コイ
ルのいずれかが回転し,あるいは両方が反転回転するこ
とにより起電力を得て発電を行い,回転駆動は電動駆動
機にて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,発電機と電動機に関す
るもので,外部からのエネルギー入力を最小限にして発
電し,これによって電動機を駆動する発電機と電動機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動機として駆動させるためには,電気
エネルギー源の供給を必要とし,また発電機として稼働
させるためには,回転動力用のエネルギーの供給を必要
としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】既に
【0001】に述べたように,発電のために使われる回
転動力用のエネルギーを最小限にして,所期の目的を達
成しようとするものである。また,その発電によって得
られた電気エネルギーを電動機の駆動用電力としても使
うもので,これによって,原動機としての機能をもた
せ,省エネルギーの達成と環境破壊問題の解決に寄与せ
んとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】磁束によって起電力を得
るためには,フレミングの右手の3本指の法則が原則で
ある。即ち,磁束を導電体で切ることが原則であり,斜
めに切るよりも直角に切る方が当然のこと乍ら効率が良
い。そして,その起電力は,e=Blv〔V〕{B:磁
束密度(Tesla),l:有効発電コイル長(m),
v:磁束を切る速度(m/s)}で与えられていること
は周知の通りである。即ち,磁束密度の高い磁石を用い
て,できるだけ長い発電コイルを用い,できるだけ高速
で磁束を切れば,より多くの起電力を得ることができ
る。
【0005】磁石(電磁石,永久磁石,超電導磁石を含
む)には,強磁性体を引きつける吸引力があり,透磁率
の高い材料は強磁性体であるため,磁束を空中に放散さ
せないで有効利用しようとすれば強磁性体を使うことに
なるが,クーロンの法則により磁束密度は空中では距離
の二乗に比例して減衰するため,磁石に近ずける必要が
生じ,このため必ずこの強磁性体への吸引力の影響を受
けることになり,磁束密度を高くすればするほど,この
吸引力も増大する。
【0006】従来の磁束を切る方式の発電機は,その構
造を要約すれば,回転軸から外側に向かって,回転軸⇒
ヨーク付き電磁石⇒エア・ギャップ⇒スロット固定の導
電線⇒ヨークの順になっていて,ヨーク付き電磁石が回
転しスロット固定導電線とヨークが固定子となってい
て,スロットは通常強磁性体である。この構造では,発
電部の導電線は回転軸に平行に張られていて,即ち発電
部の磁束は回転軸に垂直に移動し,導電線が磁束を切る
ためにヨーク付き電磁石(以降回転子という)は固定子
のスロットとヨークを構成している強磁性体との吸引力
を振り切って回転せねばんならず,そのために多大なエ
ネルギーを消費して,発電を行っているのが,現状であ
る。
【0007】本発明は,前述のエネルギー損失を最小限
にするため,電力需要のある場所の近くで容易に発電で
き,需給バランスも小型コンピュータあるいはマイクロ
・プロセッサなどで容易に発電量制御にフィード・バッ
クでき,無公害な発電機構造とシステムに係わるもので
ある。また,この発電を利用して,本発明の電動機を軌
道して動力源を得んとするものである。その目的を達す
るために,本発明では,磁気回路を回転軸と平行にと
り,発電コイルをその平行磁気回路に回転軸に対し垂直
になる角度で置きまたN極とS極で挟む形式をとり,従
ってフレミングの右手3指の法則のうち親指の力の働く
方向Fは発電コイル帯の両側で各々反対方向に働き相互
に打ち消し合うため結果的には零となり,発電コイルの
固定には非磁性材料を用いて磁力による吸引力を無く
し,発電コイルの回転軸と同一の回転軸あるいはギア等
の伝達機構を介して動力を伝える回転軸に電動機を設置
して回転を得て,発電を行うシステムである。
【0008】添付の図では,発電用および駆動用磁石
は,簡易化のために永久磁石で示しているが,本発明で
は,これに限らず強い磁束を出せるもの,たとえば,電
磁石,超電導磁石等を含むものである。また,電磁石を
用いる場合は電力導入線が,また超電導磁石を用いる場
合は外箱全体を覆う保温層と箱内全体を冷却する装置を
付加する必要がある。
【0009】現在商業的に使える最も透磁性の高い材料
でも2.2〜2.3テスラで磁気飽和となるため,超電
導電流をこれ以上の磁束密度で使おうとすると,空芯コ
イルで使わざるを得ない。従って,添付の図は,超電導
コイルを使った超電導磁石の場合は,制御し易い2.2
〜2.3テスラの磁束密度を1つの目安とし,これ以上
の高い磁束密度で使う場合は,両端部ではU字型をした
磁石として使うことが望ましい。また,超電導磁石の場
合も電磁石の場合も同じ使い方であるので,直流電流を
使うことになる。
【0010】また,本発明の電動発電機の添付の図で
は,第12図を除き駆動部は発電コイル部の内周側に表
しているが,これは別に意味は無く,駆動部は発電コイ
ル用磁石環の外周側でもかまわない。円周の半径が梃子
の原理でトルクを発生させる構造となっているため,外
周側に駆動部を置けば,その駆動部と被駆動部の比で,
必要とされるトルクが変わるものである。
【0011】また,添付の図では,磁石はN極,S極が
交互に間隙なく配置されているが,極間に間隙をおくこ
とを否定するものでは無い。しかし,間隙があるとその
分だけ磁束の漏洩がありエネルギー源を失うことにな
る。逆に添付の図のように,間隙なく磁石を交互に異極
を配置することにより,両隣間からの磁束漏洩を防止し
ている。
【0012】本発明では,交流発電と直流発電の2種類
の発電がある。添付図のうち,第15,16,17,1
8,28,および29図は直流発電機に関するもので,
それ以外は全て交流発電に係わるものである。本発明の
交流発電システムは,一旦直流に整流して,そのまま直
流で使う場合と交流に直して交流電力として使う場合の
2種類の用途を考慮に入れている。従って,本発明の発
電機の交流発電電力は,正弦波形の必要は全くなく,発
電用磁石からできるだけ多くの電力を取り出せる方式を
採っている。この結果,第8図AAに示す波形の交流波
形が得られ,それを整流すると同図BBの波形の電力が
得られる。第40図はすでに発表されている文献から引
用した資料であるが,この回路図は無停電電源装置とし
てすでに使われているもので,本発明の電力は,交流電
源として使う場合は,これと同等の回路と組み合わせて
使われる。
【0013】本発明の発電機の駆動源は,第33,3
4,35,および36図の実施例にて,駆動原理が説明
されているように,発電用磁石あるいは発電用コイルあ
るいはその両方の回転軸につながれていて,小型コンピ
ューターあるいはマイクロ・プロセッサーに制御された
インバータを含む電子回路にて駆動される。この制御
は,発電用としてはおもに回転速度,回転トルク,回転
方向,回転同調性,および最も経済的な駆動電力消費で
あり,この制御は,発電用としては電力需要に対応する
ものである。従来の商業発電に於ては,その地域あるい
は国で使われている交流周波数を正確に守る必要があ
り,従って発電機の回転数を変えることはできないが,
本発明では,一旦整流の上必要な交流電圧と交流周波数
に変換するため,自由に回転速度を調整することがで
き,幅広い電力需要変動に対応することができる。
【0014】さらに幅広い電力需要変動に対応するため
には,同じ寸法および容量の発電機で,発電用磁石と発
電用コイルを相互に反回転させることにより,同じ回転
数でその発電能力を2倍に増大させることができ,2倍
の電力需要変動に対応することができる。
【0015】第1〜4,および10〜12図の交流発電
機は,第13〜14図に例示するごとく発電磁石盤と発
電コイル部を必要に応じて随時増やし,また回転軸と平
行する発電磁路数も円周方向の発電磁石層を増やすこと
により随時増やすことができる。第13〜14図は一例
で,磁石盤数と発電コイル部数および円周方向での発電
磁束層数は,必要に応じた設計次第であり,これらの数
が増えるほど機器は大型化する。
【0016】発電用磁石および駆動用磁石に永久磁石を
使用する場合は,永久磁石の特性として第23図に1例
を挙げたように,磁石の寸法比(L/D)および形状に
より磁荷がかわる。図は円柱型NSK(鉄,ニッケル,
コバルト,アルミニウム,チタニウムなどが主成分)磁
石の例であるが,他の永久磁石についても同様の寸法性
能曲線を有する。引用例では,NKS−750を例にと
ると,磁束密度12テスラを得ようとするとL/D≒4
を必要とする。すなわち,使用する円形磁極直径の4倍
の磁石長さを必要とする。これでは,寸法と重量が大き
くなりすぎて実務上使用が限定される。従って第24図
の磁石を第25図のように,着磁前にL/D特性に合わ
せて細分化し,細分化した着磁前の磁石を接着力の強い
接着剤で第24図のように合わせ,また各々の細分化し
た磁石が磁気的に独立できるようにし,さらに必要な場
合には形に合わせた型に入れたうえで磁化することによ
り,各々の永久磁石材料が持つ磁力特性を100%発揮
させることができると同時に,磁石を小型化することが
できる。さらに,使用する側の磁極(片側あるいは両
側)にポール・ピースを設置することにより,均質な磁
束を得ることができる。この永久磁石の磁力強化法は,
本発明の電動発電機および発電電動機以外の用途にも使
用されるべき発明である。
【0017】発電コイルのある間隙から発電用磁石の磁
束漏洩がある。これを防ぐ方法として,交流発電機では
30,31,および32図に例示のごとく,コイルの上
端および下端に発電用磁石と同等の磁石を配して発電用
磁束と同じ方向の磁束流を得て,発電用磁束の漏洩を防
止するものである。また,直流発電においては,第28
および29図に例示の如く,発電コイル束の最外周部お
よび最内周部にコイルを張り,発電機の外に取り出す直
前の発電電流を例示の如くながして,エルステッドの原
理に基ずき例示の如く磁束流を得て,発電用磁束の外部
への漏洩を防止し,発電部を通過する磁束流を増やすこ
とにより起電力を向上させることができる。
【0018】本発明の発電機は,構造上大型化すると断
面形状は回転中心軸から細長く伸びた円盤あるいは円筒
状をしており,特に発電コイル部はほとんどが巻コイル
であり,また支持元以外の3面は発電磁石および中心回
転軸あるいはその延長部でこれらの全てが回転している
ため,発電コイル部の支持構造は脆弱になり易い。そこ
で,本発明ではこの発電コイル部の先端に非接触磁力回
転体支持機構を設け,その支持構造をより強固にしてい
る。この非接触磁力回転体支持機構は,第19,20,
および21図に示すごとく,片面がN極でもう一方の面
がS極をした中空円盤状の磁石体を,もう一方の固定体
あるいは回転体に固定された一ケ所に2組の磁石を,中
空円盤状の磁石のN極に対しN極をまたS極に対しS極
を対峙させて,そのような対峙個所と対峙面積を必要に
応じた個所と対峙面積とし,その斤力あるいは反発力に
より,発電コイル部を非接触で固定する。前記の中空円
盤状磁石の両対面の組磁石は,中空円盤状磁石とするこ
ともできる。また,この中空円盤状磁石は,型に組み込
んだ磁石片の集合体とすることもできる。この磁石の斤
力あるいは反発力による非接触回転体支持装置は,本発
明の主目的である発電機および電動機以外の用途にも使
用されるべき考案である。
【0019】本発明の電動機および発電電動機は,第1
図の4に示すように駆動用磁石を回転軸と同じ円中心点
をもった一定の円周に沿って交互に磁極を1つの環とな
るように並べ,回転軸と平行に磁束層流を走らせて,駆
動用電磁石も同様に同寸法の円周上に磁石と同じあるい
は類似の円周幅をもって環となるように並べ,第2図の
3,4,5,おび6に示すように,固定された電磁石環
を両端にヨークの付いた2組の磁石環がエア・ギャップ
を設けて両側に挟むように設置され,その2組のヨーク
付き磁石環は回転軸に固定され,あるいは第10,1
1,および12図の3,4,5,および6に示されるよ
うに,1組の磁石環を2組のヨーク付き電磁石環が挟む
ように固定設置され第33,34,35,および36図
にて説明のように,電磁石に電流を流して交番磁界をつ
くり,斤力と引力を得て磁石環を駆動し回転軸を回転さ
せるものである。従って,駆動用電磁石環を固定してい
るため,回転軸には電気を伝えるスリップ・リングは無
い。以上の説明は,電磁石環を固定しているが,逆に電
磁石環を回転軸に結んで駆動することもできるが,この
場合は電力供給のための配線とスリップ・リング・セッ
トが必要となる。
【0020】本発明の駆動装置は,駆動用磁束を回転軸
と平行にして走らせる構造に特徴があり,このために駆
動磁石環の円周を大きくすれば,梃子の原理で,比例し
てより大きなトルクを得ることができる。更に,第37
および38図に示すように,容易に駆動磁石環を多層化
することができ,また,磁路を継いで同一回転軸に単層
あるいは多層の駆動磁石環をもった回転体あるいは回転
盤を複数設置することが容易で,大出力化することが容
易である。
【0021】後記の「実施例」の項で詳述しているが,
交番磁界を得る交流はサイリスタあるいは同等のパルス
電流波形,パルス幅変調,パルス速度調整,電圧,電流
等を調整可能な電動機駆動電子回路を使い,また運転制
御のためにフォト・エンコーダー,ホール素子,等を使
った回転位置検出器を装備して駆動状況を検出して,マ
イクロ・プロセッサーあるいは小型コンピューターに入
力してデータ処理し,その結果を駆動運転に戻して制御
するものである。更に,電動発電機の場合は,現在の発
電状況と需要との差異を検出しデータ入力して駆動運転
制御を行う。それでも間に合わない急激な電力需要増加
のために,また起動あるいは急激な回転速度上昇のため
に,第40図に示すごとく,蓄電池をシステム内に装備
して浮動充電を行い,そのような急激かつ一時的な電力
需要上昇に対応するものである。
【0022】本発明の電動機は,その特性上従来の直流
電動機に極似しており,そのために可変速運転にも適
し,急速な回転速度上昇や速度低下に良い特性を発揮
し,更に消費電力は出力に概ね比例する。
【0023】
【作用】本発明は,前述のごとく,N極からS極へ発電
コイル部の空間を磁束を横断させて,発電コイル部を固
定した場合は,N極およびS極を有する複数の磁石が回
転し,N極およびS極を有する磁石が固定されている場
合は,発電コイル環が回転し,あるいは一方に遊星ギア
を施して残る一方を回転させることにより,相互に反転
回転させることにより,磁束を切って起電力を得る方法
のため,磁石による吸引力は働かない。また,フレミン
グの右手3本指の法則の親指の方向にコイルが動こうと
する力Fは,磁石に面するコイル環の両側に異なった方
向に働くため,相互に力が働いて結果的にはFの力は零
となる。このため,駆動に要する力は,回転体質量の回
転に要するエネルギーが,回転駆動に要するトルクとな
る。発電用磁石および駆動用磁石に永久磁石を用いれ
ば,駆動用交番磁界を作る電力が消費エネルギーであ
る。また,発電用磁石および駆動用磁石の超電導磁石を
用いた場合も同様である。発電用磁石,駆動用磁石およ
び駆動用交番磁界用磁石に電力を用いた場合は,この消
費電力が即ち消費エネルギーである。この必要回転トル
クに要する電力と起電力の差が,起電力の方が大きるな
るように設計すると電動発電機となり,起電力と消費電
力の均衡のとれた設計をすれば,発電電動機となる。発
電電動機として,仮に起電力が消費電力よりも少ない場
合でも,起電力を得た部分は,外部からの電力供給を必
要としないため,相応の省エネルギーとなる。
【0024】
【実施例】本発明をより詳細に説述するために,添付の
図面に従ってこれを説明する。第1図は,電動発電機に
基本図で第2図A−Aの断面図であるが,回転軸8の外
周側に回転軸から距離をおいて磁石列4が一定の中心角
度と幅をもって,N極S極が交互に配列されている。こ
の磁石列4は,回転体の駆動用で,第2図に示すよう
に,電磁石5と6で電気的に駆動される。第1図の磁石
環1は,発電用の磁石環で,第2図の断面図でも解るよ
うに,環状発電コイル2を異なった磁極で挟んでいる。
この発電磁石列が発電コイルを挟んでいる状況は,第1
図のB−B断面図である第3図に更に詳しく描かれてい
る。そして,その磁束流の模式を第4図に示している。
第1図の11は,回転体の飛散防止用の防護板で,回転
体が高速で回転し,発電磁石環の直径が大きくなると,
非常に強い回転遠心力を受けるので,そのための飛散防
止板である。第1図の13は通風口で,第2図からも解
るよううに,発電コイル部への通風口は第2図7のエア
・ギャップしか無いので,発電コイルおよび駆動電磁石
のコイルの通電による発熱を冷却するもので,図には記
載されていないが送風あるいは吸引扇をこの通風口に設
置することにより,強制通風を可能にする。第1図15
は,システム付属機材を組み込むスペースである。第1
図14は,外箱で内部で発生する磁気を外部に出さない
ためのもので,強磁性体材料を用いるのが有効である。
また,第1図は据付用基板であるが,内部の構造は設置
方向を選ばないので,どの方向あるいは位置にも設ける
ことができる。
【0025】第2図は,前述のごとく第1図A−Aの断
面図である。3は磁石のヨークで,第1図のB−B断面
図は第3図のごとくで,磁束の動きは第4図に示すよう
に1極の磁束は両隣の異極に1/2ずつ左右に分かれて
移動するため,U字型ヨークに比べ1/2の厚みで済
む。矢印のように磁束は移動して,この環をぐるぐる廻
りする。磁極を飛び出した磁束は,磁極正面から見て全
角方向に飛散し同じ磁石のS極に戻って来るが,両隣に
磁石があり磁束が反対方向に流れているため,両隣方向
には拡散できないので,より多くの磁束が発電コイル部
を横断して対面の異極に吸引されることになり,ここを
横切る発電コイルはより多くの磁束を切ることになるた
め,発電量が多くなる。第5図は,その様子を模式図化
したものである。
【0026】また,第6図は本発明の発電コイル中心線
部の磁束密度を模式化した図で,第7図は現在使われて
いる交流を発電するときの1極の正弦波用磁束密度の模
式図である。この結果,1相当りの発電される交流電力
波形は第8図AAのようになり,これを整流すると第8
図BBのようになる。この整流後の直流は,現在使われ
ている1相当りの正弦波の整流後の直流波形と較べる
と,非常に大きな差異を生ずる。この波形差は,即ち電
流差であるから,本発明の方式の優位さがはっきりす
る。
【0027】本発明では回転軸に平行に走る磁束流を使
って発電しているため,第1図に示すごとく,発電コイ
ルは回転軸の中心点を中心基点とした円周を使うことに
なる。その結果,発電コイルは第9図のごとく,2つの
円周の間に放射線状に張られコイルが磁束を切る発電コ
イルの実効部分となる。交流発電では,発電用磁石のピ
ッチに合わせてあるいはその前後でコイルが巻かれる
が,本発明の発電用磁石1個の角度をΘとすると,その
Θ角に張られた発電コイルのコイル1層の状況は第9図
のようになり,2つの円周はR1とR2で示されてお
り,その間隔が e=Blv〔V〕の式のlに当てはま
る。普通は発電コイルとして同じ幅の平角線あるいは丸
線を使うが,第9図のように,2つの円周が異なるた
め,W2幅のコイルを使うとR1に隙間ができて磁束損
失につながるため第9図ではW1とW2に合わせた発電
コイルを示している。第10図は,駆動用磁石環が1つ
で,これを回転させる電磁石環が2つとした例でこの駆
動用磁石環に2環の発電用磁石とそのヨークが取り付け
られている点が第2図と異っている。
【0028】第11図は,駆動用磁石環に発電コイルが
取り付けられた例で,この例では発電用磁石と駆動用電
磁石が固定され,発電コイルが回転する。従って,発電
された電力を取り出すのにスリップ・リング・セットが
必要となる。
【0029】第12図は,発電コイル環に駆動用磁石環
を取り付けて回転軸を廻し,この回転軸から遊星ベアリ
ングを介して2式のヨーク付き発電用磁石環を反転させ
る機構を示している。これと同様に,2式のヨーク付き
発電用磁石環を駆動して回転軸を廻し,遊星ベアリング
を介して発電コイルを反転させることもできる。第12
図は,この様な発電用コイルと発電用磁石を反転回転さ
せることのできる例を示している。
【0030】第13図は,円周の異なる発電用磁石環を
2環列と駆動用磁石1環列を1つ回転体に組み込み,両
端の回転体にはこの他にヨークを加えて,この回転体5
組を発電コイル部と駆動用電磁石環を取り付ける空隙を
空けて,1つの回転軸に取り付け,回転軸と平行に片側
3列の磁束流層をつくり,この磁束流層の1つは駆動用
とし,残る2層に発電コイル環を取り付けたい一例を示
している。この例は,磁束流の多層化と発電コイル盤の
複数化を示した一例である。第14図は第13図のA−
A断面に於る磁束流の流れを模式図化したものである。
【0031】第15,16,17,および18図は,直
流発電機の断面構造を示したもので,各々の構造に於
て,発電用磁石の磁極はどの角度の断面を同一である。
交流発電機と異なって発電用磁石は,第15および16
図に示す構造では中空円盤形であり,第17および18
図では円筒形であり,また発電コイル部を切る磁束流
は,回転軸の対して垂直である。本発明の直流発電機
は,1極の磁極面積が大きくなり易く,それに比例して
ヨークの厚さも増える。
【0032】第19,20,および21図は,非接触回
転体支持機構に関するもので,第19図は第17図およ
び第28図のA部分を,また第20図は第18図のA部
分を拡大して説明した図である。第21図は上視図であ
る。この非接触回転体支持機構は永久磁石の同極を向か
い合わせてその斤力で接触を防ぐ方法であり,決めた位
置を保持できるだけの外部支持が必要である。そして,
ここに加わるぶれの力に対抗できる力は磁石の磁束密度
と面積の積であるから,より大きい対抗力をえるにはよ
り強い磁束密度を有する磁石と面積を必要とする。
【0033】第23図は,アルニコ永久磁石の1つであ
るNSK 磁石(主成分:鉄,ニッケル,コバルト,ア
ルミニウム,チタニウム)の円柱形永久磁石の長さLに
対する直径Dの比率に対する磁束密度BR(単位=テス
ラT)を製造会社のカタログから引用した図である。図
から明らかなごとく,たとえば12テスラの磁束密度を
得るには,NSK−750でL/D≒4 すなわち L
≒4D 直径の4倍の磁石長が必要である。他の永久磁
石も類似のL/D特性を持っている。
【0034】第24,25,および26図は,この永久
磁石の特性を改良する手法に係わり,第24図は,製造
方法により異なるが説明用として,着磁前の磁石母材お
よび第25図に示すように細分化され1個の独立磁石と
して磁壁加工を施した後再集合させた形を示している。
第25図は,第24図の磁石母材を細分化した1個の独
立磁石とする単体磁石材,あるいは第24図の集合磁石
を作るべく粉末成形された磁石材である。第26図は,
第24図のごとく細分化した独立磁石材を集合させ一体
化して着磁した完成磁石の側面図で磁石の両極にポール
・ピースを施した例を示している。図には表現されてい
ないが,集合磁石の物理的強度保持に必要な場合は,側
壁部あるいは全体を高透磁性材料,たとえばパーメンジ
ュール材等でケーシングすることもできる。
【0035】第27および28図は,直流発電機の発電
コイル部に於る発電用磁束の漏洩防止法に関するもの
で,第27図は第17図の発電コイル部分を拡大して利
用した図であり,第27図は第26図の磁束の流れを説
明している。第27図のように,発電コイル環の内径端
と外径端にコイルを張り,発電して外部に取り出す直前
の電流を流すと,第28図に示す磁束流がコイル周りに
できるため,発電部の発電用磁束は漏洩を防止される。
【0036】第29,30,および31図は,交流発電
機の発電コイル部の発電用磁束の漏洩防止法に係わる。
発電用磁石を第29図のような断面形状にすることによ
り空隙部が小さくなり漏洩空隙面積が減少すること,お
よび空隙部が小さいとその部分の磁束流が増えまた磁束
密度が高くなることの2つの理由により発電用磁束漏洩
を最小限に減らすことができる。第31図は第30図の
A部分の拡大図で,この方法も効果は第29図の場合と
ほぼ同じである。
【0037】第32,33,34,および35図は,本
発明の駆動メカニズムに係わる。第32図は駆動用電磁
石を固定し,エア・ギャップを挟んでその電磁石の両側
にある駆動用磁石および付帯するヨークを白抜き矢印の
方向に回転させる場合のメカニズムで,MCLは磁束中
心線を示し,Gはギャップを示し,Pはピッチを示し,
DおよびEは電磁石でXYZと示されている列に位置し
ている。MCL−1からMCL−4は回転する磁石の磁
束中心線で,MCL−5およびMCL−6は電磁石の磁
束中心線である。電磁石DおよびEのMCLがそれぞれ
XおよびYにあるとき,電磁石DのA磁極はN電磁石E
のB磁極はSとなるように電流をながし,電磁石Dおよ
びEのMCLがそれぞれYおよびZにあるときA磁極は
SでB磁極はNとなるよう電流を流すことにより,駆動
磁石列は交番磁界の切り替え速度に従って,白抜き矢印
の方向に回転する。
【0038】第33図は,駆動磁石列D,Eが両側に挟
まれた電磁石列ABCおよびabcにより駆動される形
式のメカニズムで,MCL−1からMCL−4は電磁石
の磁束中心線を示し,MCL−5およびMCL−6は駆
動される磁石列の磁石DおよびEの磁束中心線を示す。
GおよびPは,第33図と同じである。磁石DおよびE
のMCLがそれぞれYおよびZにあるとき,電磁石Bお
よびcの駆動される磁石列に面した磁極はS電磁石Cお
よびbの駆動される磁石列に面した極はNを,同様に,
磁石DおよびEがそれぞれXおよびYにあるとき,電磁
石の駆動磁石列面の極は,AおよびbがSを,またBお
よびaがNとなるよう電流を流して交番磁界をつくる
と,磁石列DEは白抜き矢印の方向に,交番磁界の変わ
る速さに従って回転駆動する。
【0039】上記駆動メカニズムを第34図にて更に詳
しく説明する。Aは駆動を受ける磁石列を示し,Bは交
番磁界をつくる固定された電磁石列を示す。MCLと表
示されている破線は電磁石のMCLである。また,駆動
を受ける磁石のMCLは表示無しの破線で示されてい
る。Iは被駆動磁石列のMCLが電磁石のMCLを通過
したところで電磁石は図に示した極性になったところで
ある。示した電磁石の斤力と引力により磁石列は白抜き
矢印の方向に駆動される。IIでは,まだIの状況が続
くが,この後すぐに電磁石の電流がきれて,IIIの状
況,即ち電磁石に極性がなくなる。磁石列のMCLが電
磁石列のMCLを惰性で超えると,すぐにIVのごとく
電磁石は表示の極性にかわることにより,磁石列は進行
方向に駆動され,以上の工程を繰り返すことにより回転
駆動を得る。以上の説明は,駆動原理の説明であり,駆
動磁石と電磁石のMCLが全部同時に重なり合うように
説明しているが,回転を更に円滑に行うには,磁石によ
って,あるいは磁石列の部分を分割して,あるいは磁石
列あるいは磁石環により,MCLの重なり合う位置ある
いは角度をずらすことのより,より円滑な回転を得るこ
とができる。
【0040】第35図は,第34図の駆動電力を送るパ
ルス電力例である。Eを除いたAのパルス電力波は従来
の直流電動機の入力電力と同じで最も駆動力の高いパル
ス波である。Eは第34図のIIIにおいて電力は切れ
ても磁芯に残留磁気が残っているため,この残留磁気を
消去するパルス電流である。Dのパルス電流で駆動され
れば最も電力消費の少ない運転となり,駆動トルクも小
さくなり高速回転になったときこれに近い運転が可能に
なる。Bは正弦波交流に代わるパルス波である。
【0041】第36図および第37図は,発電電動機の
一例である。第37図では,Aが発電部でBが駆動部で
あり,駆動部には回転軸に平行に,一例として3層の磁
束流を走らせまた3層の磁石あるいは磁石とヨークを備
えた回転体を3盤の例を示している。発電部は同軸上に
別置きしている。第38図は,同じ回転体に一層の発電
用磁束流と2層の駆動用磁束流を設けて4盤の磁石ある
いは磁石とヨークを備えた回転体の例を示しており,A
は駆動部をまたBは発電部を示している。単に駆動のみ
の場合は,駆動用の必要トルク,回転数等を考慮して最
大消費電力を計算し,それに見合う発電を行うのが得策
である。なお,既に述べたように,本発明では,回転軸
と駆動部の半径が設計次第で自由に変えることでき,駆
動トルクは梃子の原理で駆動部の半径に比例して増加さ
せることができる。
【0042】第38図は,現在既に使われている無停電
電源装置の整流回路および直流から正弦波交流をつくる
回路と主要部での電力波形を示している。Aは整流器,
Bは直流リアクトル,Cは蓄電池,Dは直流フィルタ
ー,Eは逆変換器,Fは変圧器,Gは交流フィルター,
HはD〜Gをユニットにしたインバーターである。この
インバーターの設計次第で交流電圧と交流周波数を自由
に選択することができる。
【0043】
【発明の効果】上記のように構成された発電機および電
動機を組み合わせ,磁力の強い永久磁石たとえば希土類
磁石のような磁石を使い,起動時に蓄電池から起動用電
力を得て駆動を始めるとすぐに発電を始めるので,一定
の回転速度に達すれば,駆動用電力消費よりも発電量を
多くすることができる。発電機として使う場合は,この
ようにして駆動電力よりも発電量を多くして発電機と
し,駆動用動力源として使う場合は発電量のほとんどを
駆動用として消費することにより,大きな動力源とな
る。また蓄電池は浮動充電を行い乍ら使用するものであ
る。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【第1図】 第2図のA−A断面図で,主に電動発電機
の磁石の配置状況を示している
【第2図】 第1図のA−A断面図で,主に本発明の基
本となる電動発電機の回転機構を示している。
【第3図】 第1図のB−B断面図で,主に磁石の配置
状況と極性を示している。
【第4図】 第3図に於ける磁束の流れを磁束線で示し
ている。
【第5図】 第4図の部分を拡大して磁束の流れをもう
少し詳細に示している。
【第6図】 本発明に使われている発電磁石の磁束強度
を示した模擬図である。
【第7図】 従来使われている正弦波交流電気をつくる
発電磁石の磁束強度を示した模式図である。
【第8図】 本発明に係わる電力波形で,AAは発電さ
れた交流波形,BBは整流された直後の直流フィルター
処理前の直流波形である。
【第9図】 本発明の回転軸と平行に走る磁束流に使わ
れる発電コイルの平角導線の横幅のサイジングの一案を
示している。
【第10図】 第2図と異なった機構で2組の発電用磁
石盤が回転する電動発電機の第2図相当の断面図であ
る。
【第11図】 発電磁石盤が固定され,発電コイル部が
回転する機構を持った電動発電機の第2図相当の断面図
である。
【第12図】 発電用磁石盤と発電コイル部が反回転す
る機構を持った電動発電機の第2図相当の断面図であ
る。
【第13図】 複数の発電コイル盤と複数の発電用磁路
層を有する電動発電機の一例で,図では発電用磁路層が
2層で発電コイル盤が4盤の例を示している第2図相当
の断面図である。
【第14図】 第13図のA−A断面の磁束流を示した
説明図である。
【第15図】 電動直流発電機の一例で第2図相当の断
面図で示している。
【第16図】 電動直流発電機の一例で第15図とは異
なった機構を示した第2図相当の断面図である。
【第17図】 電動直流発電機の一例で第15および1
6図と異なり発電部の磁路は回転軸に対して垂直とした
機構を有する第2図相当の断面図である。
【第18図】 電動直流発電機の一例で発電部の磁路は
回転軸に対し垂直であるが第17図とは異なったヨーク
磁路を有する第2図相当の断面図である。
【第19図】 回転体接触防止支持機構の一例を示した
第21図A−Aの断面図である。
【第20図】 第19図と異なった機構を有する回転体
接触防止支持装置の一例を示した断面図である。
【第21図】 第17図の部分上視図で第19図の回転
体接触防止支持機構の部分を示している。
【第22図】 (削除)
【第23図】 永久磁石のL/D特性を示す一例でNS
K磁石の例を示した図である。
【第24図】 着磁前の永久磁石を細分化し,また細分
化された磁石材の各々の磁壁を独立化処理した後再集合
させた状況を説明する説明図である。
【第25図】 第24図の細分化された1個の磁石材を
示す説明図である。
【第26図】 第24図のごとく再集合の上,個々の磁
石が接合されて1個の磁石となった時の第24図の側面
図で磁極の両面にポール・ピースを装着した一例を示し
た説明図である。
【第27図】 第17図の直流発電機の発電コイル部の
拡大詳細図で発電用磁束の漏洩を防止するコイルの巻き
方を示す説明図である。
【第28図】 第27図の磁束線図で,発電用磁束の漏
洩防止を説明している。
【第29図】 第2,10,11,12,および13図
の交流発電機に適用される発電用磁束の漏洩防止方法の
一例を示す説明図で,機能的には第31図と同じであ
る。
【第30図】 第29図とは異なる磁石構成をした交流
発電用磁束漏洩防止方法を示した一例で漏洩防止部の拡
大図は第32図の通りである。
【第31図】 第30図の磁束漏洩防止部の拡大図であ
る。
【第32図】 第2図のC−C断面の磁束線図で駆動の
メカニズムを説明する説明図である。
【第33図】 第32図とは異なり駆動用永久磁石盤を
2組の電磁石盤が挟んだ形式を有する駆動方式の駆動メ
カニズムを説明する説明図である。交流発電機では第1
0,11,および12図の断面図の駆動部がこれに相当
する。
【第34図】 この駆動メカニズムを更に詳細に説明し
ている説明図である。
【第35図】 駆動に使われるパルス電流の一例で,駆
動用パルス電流を説明している説明図である。
【第36図】 発電電動機の一例で,発電部と駆動部が
回転軸に対し垂直に分かれている例を,駆動部に2組の
電磁石盤と回転軸に対し3層の磁路層を持った例を示し
た第2図相当の断面図である。
【第37図】 発電電動機の一例で,発電部と駆動部が
回転軸に対し平行に分かれている例を,駆動用電磁石と
発電コイル部を同じ盤に組み,1つの盤の外周側に駆動
部を2層設け円周の内側に発電部を1層設けた盤を1組
として合計3組を設けた例を示した第2図相当の断面図
である。
【第38図】 既に市販されている無停電電源装置の回
路説明図
【符号の説明】
1:発電用磁石 2:発電用コイル 3:ヨーク 4:駆動用磁石 5:駆動用電磁石芯 6:電磁石コイル 7:エア・ギャプ 8:回転軸 9:ベアリング 10:機構保持兼用半径調整体 11:磁石保持用外殻 12:電磁石・発電コイル等支持体 13:通風口 14:外箱 15:システム部材収納スペース 16:取付板あるいは取付台 17:スリップ・リング・セット 18:遊星ベアリング 19:磁石およびヨーク保持体 20:磁束漏洩防止用磁石 21:駆動力取出軸 22:非接触回転体支持磁石 23:発電用磁束漏洩防止用コイル N:N極 S:S極

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発電用磁束流の複数の磁路環を回転軸と平
    行にとり,N極とS極を対峙させた空間を設け,その空
    間と反対側の磁極は両側に隣接する磁極とヨークで結ん
    で磁路環を形成し,またその空間に発電用コイルを設置
    し,発電用コイルを固定してN極とS極および磁路が同
    一回転軸で磁路をずらさずに一緒に回転することによ
    り,あるいは磁極と磁路を固定して発電用コイルを回転
    させ,あるいはその両方を反転回転させることにより,
    起電力を得ることを特徴とする発電機。
  2. 【請求項2】請求項1にあって,複数の磁路環の回転軸
    と平行して磁束が走る部分に,円周と磁石配列が磁束流
    の流れに合致する磁石列を有する盤を1盤あるいは複数
    盤挿入し,各盤間に発電用コイルを設置できるだけの空
    間をつくり,その空間に発電用コイルを挿入設置するこ
    とにより,より大きな起電力を得ることを特徴とする発
    電機。
  3. 【請求項3】請求項1および2にあって,回転軸に対し
    垂直方向に1および2と同じ磁石,ヨーク,および発電
    用コイルを磁束流に合わせて磁路環を形成できるように
    増設し,更に大きな起電力を得ることを特徴とする発電
    機。
  4. 【請求項4】中空円盤状の円盤面の表裏を磁極とした2
    盤の磁石の間に空間を設け,その空間に発電用コイルを
    配し,対面する磁石面は互いに異極とし,対面と反対側
    の2盤の磁極をヨークで結んで磁束環をつくり,2盤の
    磁石あるいは発電用コイルのいずれかを回転させ,ある
    いは2磁石盤と発電用コイルを反転回転させることによ
    り,起電力を得ることを特徴とする直流発電機。
  5. 【請求項5】円筒状の内面および外面を磁極とした円筒
    直径の異なる磁石の直径の大きい円筒状磁石内に直径の
    小さい円筒状磁石を挿入し,2つの磁石の間に中空部を
    設け,その中空部に面した磁極は互いに異極とし,その
    中空部に発電コイルを設け,また2つの磁石の中空部と
    反対側を互いにヨークで結んで環状磁路を形成し,その
    ヨークと2つの磁石あるいは発電コイルのいずれかを回
    転させ,あるいはその両方を各々反転させることにより
    起電力を得ることを特徴とする直流発電機。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4,および5にあっ
    て,その回転駆動力を,同一の回転軸あるいは回転伝達
    機構によって結ばれた回転軸に,1,2,3,4,ある
    いは5にて発電した電力の一部を用いて,電磁石を利用
    して回転駆動力を得ることを特徴とする電動発電機。
  7. 【請求項7】回転軸に垂直に2組あるいはそれ以上の組
    を持つ盤状体を設け,その盤状体に回転軸と同一の円周
    中心点を有する一定の円周上に同じ寸法と磁束密度を有
    する磁石を一定の円周角で,極性をN極S極交互にまた
    磁束流が回転軸と平行に走るように配列し,両端の盤状
    体の最外端部には両隣の磁石に磁束が流れ易いようにヨ
    ークを設け,各組の盤状体の磁石列が中空部を挟んで向
    かい合う対面の盤状体に配置された磁石の磁極はN対
    S,S対Nのごとく磁束が良く流れる向きおよび同じ円
    周および円周角位置に配置し,中空部には盤状体の磁石
    列との間に微小なエア・ギャップを設けて固定した電磁
    石列を磁石列と対応するように配列し,この電磁石の極
    性を磁石列の磁石との間で斤力引力の働くように,かつ
    駆動時に引力で駆動が停止しないように,交番磁界をつ
    くる電流を流すことにより回転駆動力を得ること,およ
    び電流を流す角位置をずらせて,磁石列の回転を制動す
    る斤力と引力の働きをする磁極と磁束密度を発生させ得
    ることを特徴とする電動機。
  8. 【請求項8】回転軸に垂直に1組あるいは複数組の盤状
    体を設け,その盤状体に回転軸と同一の円周中心点を有
    する一定の円周上に同じ寸法と磁束密度を有する磁石を
    一定の円周角で,極性をN,S交互にまた磁束流が回転
    軸と平行に走るように配列し,その両対面にエア・ギャ
    ップを挟んで固定した電磁石列を設置し,その電磁石の
    交番磁極が対面の磁石に斤力と引力が働き,かつ駆動時
    に引力で駆動が停止しないように,交番磁界をつくる電
    流を流すことにより回転駆動力を得ること,および電流
    を流す角位置をずらせて,磁石列の回転を制動する斤力
    と引力の働きをする磁極と磁束密度を発生させ得ること
    を特徴とする電動機。
  9. 【請求項9】請求項7および8にあって,7および8に
    て得られた回転駆動力の一部を使って,1,2,3,
    4,および5のいずれかの発電機を稼働させて,その発
    電電力を回転駆動用電力とする発電電動機。
  10. 【請求項10】永久磁石の磁束密度を強化するために,
    磁材の断面形状と面積に対する磁石長さの比率に対する
    磁束密度特性に関し,最適の磁石長さに合致する磁石長
    を選んで細分化のうえ独立磁材とし,これを集合させ
    て,必要ならば外枠とポール・ピースをもうけて,1個
    の磁石とした永久磁石。
  11. 【請求項11】第19,20,21図に例示するよう
    に,回転部に固定された一枚の中空あるいは非中空円盤
    永久磁石の両対面をエア・ギャップをもって挟む形で設
    置する固定部に固定された磁石の相対峙する面の磁極を
    中空円盤磁石と同じ磁極とし,あるいは回転部に2枚の
    中空あるいは非中空円盤永久磁石を空隙をもって固定
    し,固定部に対称的に配置された磁石を固定してこの磁
    石を2枚の磁石の空隙にエア・ギャップをもって挿入で
    きるようにし,相対峙する面の磁極を同じにして,回転
    部および固定部は他の部分で支持し,斤力により非接触
    で回転を可能にする非接触磁力回転体支持装置。
  12. 【請求項12】直流発電機にあっては第28および29
    図に例示するように,発電コイル部の2個の磁石の空隙
    部に,直流発電機にあっては発電コイル部の主たる磁束
    の流れる左右端あるいは上下端に導電線をコイルに沿っ
    て巻き,その導電線に発電した最終電力を図に示すよう
    に流すことにより,また交流発電機にあっては,第30
    および31図に例示するように,発電コイル部の空隙部
    に磁石を張り出して小さい空隙にすることにより空隙部
    に磁流を増やして,主たる発電用磁束の漏洩を防止した
    ことを特徴とする発電機。
  13. 【請求項13】回転軸と平行した磁束流を利用した発電
    機にあって,その発電コイル部の内径と外径が異なるた
    め,第9図に示すように,内径側と外径側とコイル幅の
    異なるコイルを使用した発電機。
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