JP2002199696A - 渦電流式減速装置 - Google Patents

渦電流式減速装置

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JP2002199696A
JP2002199696A JP2000390569A JP2000390569A JP2002199696A JP 2002199696 A JP2002199696 A JP 2002199696A JP 2000390569 A JP2000390569 A JP 2000390569A JP 2000390569 A JP2000390569 A JP 2000390569A JP 2002199696 A JP2002199696 A JP 2002199696A
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ring
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JP2000390569A
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Toru Kuwabara
徹 桑原
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易で低コストの渦電流式減速装置を
提供する。 【解決手段】 両底面に磁極を有する永久磁石板25、
26を用いて渦電流式減速装置を構成しても、内外両周
面に磁極を有する従来の永久磁石板を用いて渦電流式減
速装置を構成しても同様の制動効果が得られる。両底面
に磁極を有する永久磁石板25、26は、内外両周面に
磁極を有する従来の永久磁石と比べて磁極面が平面のた
め成形や機械加工が容易のうえ、平面部を着磁すること
ができるので、低コスト化が図れる。また、永久磁石の
磁極面が発熱部となるロータ内面から遠くなり、熱影響
を受け難くなることから耐熱性の低い永久磁石を使用す
ることが可能となり、低コスト化が図れることにもな
る。このため、製造が容易で低コストの渦電流式減速装
置の提供を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、渦電流式減速装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は従来の渦電流式減速装置の説明
図である(特開2000−139070号公報参照)。
【0003】この渦電流式減速装置は、主に強磁性体か
らなる円筒部1aを有し、回転軸2に一体的に取り付け
られたロータ1と、このロータ1における円筒部1aの
内周面と所定の間隔を隔てて対向配置され、非磁性体3
を介して直列状に固定された強磁性体からなる複数の円
筒形のスイッチ板4と、これらスイッチ板4の内周面と
所定の間隔を隔てて対向配置された強磁性体からなる支
持リング5と、この支持リング5の外周面に配置され、
ロータ1の周方向に沿って極性の等しい永久磁石列6と
で構成されている。
【0004】この永久磁石列6を、エアシリンダ7によ
り回転軸2の軸方向に沿って図の上側に示す位置に移動
させることにより、支持リング5と、永久磁石列6と、
スイッチ板4と、ロータ1の円筒部1aとで磁気回路が
形成され(制動ON状態)、円筒部1aに永久磁石列6
からの磁束が作用して渦電流が生じて制動トルクが発生
する。
【0005】これとは逆に永久磁石列6を、エアシリン
ダ7により回転軸2の軸方向に沿って図の下側に示す位
置に移動させることにより、支持リング5と、永久磁石
列6と、スイッチ板4と、永久磁石列6と、スイッチ板
4と、支持リング5との間に短絡的な磁気回路が形成さ
れる(制動OFF状態)。
【0006】尚、8は支持部材、9は放熱フィン、10
はケースをそれぞれ示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図16は図15に示し
た渦電流式減速装置を構成する永久磁石列を説明する斜
視図である。
【0008】永久磁石列6は、内周面及び外周面に磁極
を有する永久磁石リングを、回転軸2の軸方向に、極性
が反対となるように、複数列周設したものである。
【0009】ところで、このような内外周面に磁極を有
する永久磁石を製造するには、永久磁石の磁極面が円筒
形をなしているため、永久磁石を焼結によって成形する
時や永久磁石に機械加工を施したりする時に困難が伴う
ので、コスト高になるという問題があった。また、着磁
機を用いて着磁する際も磁極面が円筒形のため着磁機コ
ストが高くなってしまう。さらには、永久磁石の磁極面
がポールピースを介してロータ面に対向しているため、
耐熱性の高い永久磁石を使用しなければならず、これも
コスト高になっていた。
【0010】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、製造が容易で低コストの渦電流式減速装置を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の渦電流式減速装置は、回転軸に設けられたロ
ータと、ロータの円筒部の内側に隣接するように固定側
から支持され非磁性体からなる環状ケーシングと、両底
面に磁極を有する少なくとも1枚のリング状の永久磁石
板及び永久磁石板を挟むように配置された複数のリング
状の強磁性体板からなり、環状ケーシング内に回転軸の
軸方向に摺動自在に収容された可動ステータと、環状ケ
ーシングの円筒部側の外壁に軸方向に所定の間隔を隔て
て設けられた少なくとも2つのリング状の強磁性体板
と、可動ステータ、環状ケーシングのリング状の強磁性
体板及び円筒部の間に磁気回路が形成される位置と可動
ステータ及び環状ケーシングの強磁性体板の間に磁気回
路が形成される位置との間で可動ステータを移動させる
移動手段とを備えたものである。
【0012】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
の永久磁石板は複数の扇状の磁石片がリング状に配列さ
れたものであってもよい。
【0013】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
の永久磁石板は複数の台形状の磁石片がリング状に配列
されたものであってもよい。
【0014】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
の永久磁石板は複数の矩形状の磁石片からなり、隙間を
隔ててリング状に配列されたものであってもよい。
【0015】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
のリング状の永久磁石板の外径がリング状の強磁性体板
の外径より小さく、かつ、強磁性体板の外周部に永久磁
石板と接触しないように通しボルト用穴が形成されてい
てもよい。
【0016】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
の環状ケーシングの各強磁性体板は、互いに対向する底
面が周面に対して傾斜し、かつ平行であってもよい。
【0017】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
の環状ケーシングの外壁に設けられた各強磁性体板は、
互いに対向する面のうちの一方の面の外周側から他方の
面の近傍まで延びる環状突起と、互いに対向する面のう
ちの他方の面の内周側から一方の面の近傍まで延びる環
状突起とが形成されていてもよい。
【0018】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
は、リング状の永久磁石板で挟まれたリング状の強磁性
体板の周面の中央に周方向の溝が形成されていてもよ
い。
【0019】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
は、円筒部の内周面若しくは環状ケーシングのリング状
の強磁性体板の間の位置の円筒部の内周面に銅等の電気
良伝導電体が設けられていてもよい。
【0020】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
は、円筒部の内周面と環状ケーシングの外周面とが回転
軸に対して平行に傾斜しており、円筒部の内周面の径及
び環状ケーシングの外周面の径が固定側から遠ざかる方
向に向かって小さくなっていてもよい。
【0021】上記構成に加え本発明の渦電流式減速装置
は、環状ケーシングの内周面と可動ステータの外周面と
が回転軸に対して平行に傾斜しており、環状ケーシング
の径及び可動ステータの径が固定側から遠ざかる方向に
向かって小さくなっていてもよい。
【0022】本発明によれば、両底面に磁極を有する永
久磁石を用いて渦電流式減速装置を構成しても、内外両
周面に磁極を有する従来の永久磁石を用いて渦電流式減
速装置を構成しても同様の制動効果が得られる。両底面
に磁極を有する永久磁石は、内外両周面に磁極を有する
従来の永久磁石と比べて磁極面が平面のため成形や機械
加工が容易のうえ、平面部を着磁することができるの
で、低コスト化が図れる。また、永久磁石の磁極面が発
熱部となるロータ内周面から遠くなり、熱の影響を受け
難くなることから耐熱性の低い永久磁石を使用すること
が可能となり、低コスト化が図れることにもなる。この
結果、製造が容易で低コストの渦電流式減速装置の提供
を実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0024】図1(a)は本発明の渦電流式減速装置の
一実施の形態のON状態を示す説明図であり、図1
(b)はOFF状態を示す説明図である。尚、図1
(a)、(b)には渦電流式減速装置のエアシリンダの
近傍の部分断面図が示されている。図2は図1(a)、
(b)に示した渦電流式減速装置に用いられる可動ステ
ータの拡散分解斜視図である。
【0025】図1(a)において、図には示されていな
い回転軸(例えばトラックのプロペラシャフト)に支持
部材を介してロータ20が取り付けられている。ロータ
20の円筒部20aの内側(図では下側)には固定側と
してのミッションケース(図示せず)から環状ケーシン
グ21が同心円状に隣接するように支持されている。
【0026】環状ケーシング21は、非磁性体(例えば
アルミニウム、ステンレス等)からなっている。環状ケ
ーシング21の円筒部20a側の外壁は所定の間隔を隔
てた3枚のリング状の強磁性体板22、23、24と非
磁性体板21a、21bとで構成されている(すなわ
ち、非磁性体板21a、21bと強磁性体板22〜24
とが交互に直列配置された状態になっている。)。
【0027】環状ケーシング21内には図2に示すよう
な2枚のリング状の永久磁石板(例えばネオジム等の希
土類元素を用いたもの)25、26と、永久磁石板2
5、26を挟むように3枚のリング状の強磁性体板(例
えば鉄板)27、28、29とが一体的に重ね合わされ
て通しボルト(図示せず。)で固定された(若しくは接
着剤で接着された)可動ステータ30が収容されてい
る。
【0028】可動ステータ30の強磁性体板27〜29
の厚さは永久磁石板の厚さより厚く示されているが、こ
れに限定されるものではない。永久磁石板25、26で
挟まれた強磁性体板28の厚さは、強磁性体板27、2
9より厚く示されているが、これに限定されるものでは
ない。永久磁石板25、26は両底面に磁極を有してお
り、例えば永久磁石板25の一方(図では左側)の底面
がS極の場合には他方(図では右側)の底面はN極とな
る。この場合、永久磁石板26の一方(図では左側)の
底面がN極となり、他方(図では右側)の底面はS極と
なる。このようなリング状の永久磁石板25、26は周
面に磁極を有するリング状の永久磁石板に比べて磁極面
が平面のため成形や機械加工が容易のうえ、平面部を着
磁することができるので着磁法も容易である。
【0029】尚、永久磁石板25、26及び強磁性体板
27〜29の25a〜29aはピストンロッド用の穴で
あり、25b〜29bはガイドロッド用の穴であり、2
5c〜29cは通しボルト用の穴である。また、永久磁
石25、26は共通のものを使用してもよい。さらに、
強磁性体板28は強磁性体板27、29を重ね合わせた
ものとしてもよい。そうすることにより、永久磁石、強
磁性体板の各々では共通化を図ることができる。
【0030】図1(a)に示す可動ステータ30の各強
磁性体板27〜29の内周面にはスライドブッシュ3
1、32、33がそれぞれ取り付けられており、環状ケ
ーシング21内には隙間34が設けられているので、環
状ケーシング21内を可動ステータ30が摺動できるよ
うになっている。
【0031】尚、スライドブッシュを取り付ける代わり
にガイドロッド用の穴にドライブッシュを圧入して可動
ステータをスライドさせるようにしてもよい(その際に
は、強磁性体及び永久磁石と接する環状ケーシングの内
面の表面に簡単な耐摩擦処理を施しておくことが好まし
い。)。
【0032】環状ケーシング21の一方(図では左側)
の底面21cにはエアシリンダ35が取り付けられてい
る。エアシリンダ35のピストンロッド36は可動ステ
ータ30に取り付けられている。エアシリンダ35のピ
ストン37のストロークは、可動ステータ30の永久磁
石板25(26)が環状ケーシング21の非磁性体板2
1a(21b)の位置と強磁性体板22(23)の位置
との間を移動できる大きさに設定されている。尚、38
は渦電流によってロータ20の円筒部20aに発生した
熱を放熱するための放熱フィンである。
【0033】次に図1(a)、(b)に示した渦電流式
減速装置の動作について説明する。 (ON状態)図1(a)に示すエアシリンダ35の一方
(図では左側)の吸排気口35aに図示しないポンプか
らエア(矢印39方向)が供給されると共に、他方(図
では右側)の吸排気口35bからエア(矢印40方向)
が排出されると、エアシリンダ35のピストン37は環
状ケーシング21側、すなわち同図に示す位置に移動す
る。可動ステータ30の一方(図の左側)の永久磁石板
25からは強磁性体板28、強磁性体板23、円筒部2
0a、強磁性体板22及び強磁性体板27を通る磁束Φ
1a(図では1本であるが限定されない。)が形成され
る。同様に可動ステータ30の他方(図の右側)の永久
磁石板26からは強磁性体板28、強磁性体板23、円
筒部20a、強磁性体板24及び強磁性体板29を通る
磁束Φ2aが形成される。この結果、回転するロータ2
0の円筒部20aに渦電流が発生し、ロータ20に制動
力が発生する。 (OFF状態)図1(b)に示すエアシリンダ35の吸
排気口35bに図示しないポンプからエア(矢印41方
向)が供給されると共に、吸排気口35aからエア(矢
印42方向)が排出されると、エアシリンダ35のピス
トン37は環状ケーシング21から離れる方向に移動し
て可動ステータ30は同図に示す位置に移動する。永久
磁石板25と円筒部20aとの間には強磁性体板22が
入る形になるので、可動ステータ30の永久磁石板25
からは強磁性体板28、強磁性体板22及び強磁性体板
27を通る磁束Φ1bが短絡的に発生する。同様に可動
ステータ30の永久磁石板26からは強磁性体板28、
強磁性体板23及び強磁性体板29を通る磁束Φ2bが
短絡的に発生する。この結果、ロータ20の円筒部20
aには渦電流による制動力は発生しない。
【0034】このように、両底面に磁極を有する永久磁
石板25、26を用いて渦電流式減速装置を構成して
も、内外両周面に磁極を有する永久磁石板を用いた従来
の渦電流式減速装置(図15参照)と同様の制動効果が
得られる。両底面に磁極を有する永久磁石板25、26
は、内外両周面に磁極を有する従来の永久磁石と比べて
磁極面が平面のため、成形や機械加工が容易のうえ、平
面部を着磁することができるので安価に製造することが
できる。このため、製造が容易で低コストの渦電流式減
速装置が得られる。
【0035】図3は図1に示した渦電流式減速装置に用
いられるリング状の永久磁石板の変形例を示す外観斜視
図である。
【0036】図3に示した永久磁石板43の図2に示し
た永久磁石との相違点は、複数(図では8個であるが限
定されない。)の扇状の磁石片43a〜43hがリング
状に配列された点である。
【0037】このような永久磁石板43を用いて渦電流
式減速装置を製造しても図2に示した永久磁石板25、
26と同様の制動効果が得られる。また、永久磁石板4
3は、小型で磁極面が平面であることから成形や機械加
工が容易のうえ、平面部を着磁することができるので、
着磁法も容易であるからその分だけ渦電流式減速装置を
安価に製造することができる。
【0038】図4は図1に示した渦電流式減速装置に用
いられるリング状の永久磁石板の変形例を示す部分拡大
平面図である。
【0039】図4に示すように各扇状の磁石片44の接
合面にピストンロッド用の穴45や通しボルト用の穴4
6を形成して渦電流式減速装置を製造しても図2に示し
た永久磁石板25、26と同様の制動効果が得られる。
また、永久磁石片44は、小型で磁極面が平面であるこ
とから成形や機械加工が容易のうえ、平面部を着磁する
ことができるので、着磁法も容易であり、さらにピスト
ンロッド用の穴45や通しボルト用の穴46は側面に窪
みを設けることにより作製でき、穴開け加工の必要もな
いので、その分だけ渦電流式減速装置を安価に製造する
ことができる。
【0040】図5は図1(a)、(b)に示した渦電流
式減速装置に用いられるリング状の永久磁石板の他の変
形例を示す平面図である。
【0041】図2に示した永久磁石板との相違点は、複
数(図では8個であるが限定されない。)の台形状の磁
石片47a〜47hがリング状に配列された点である。
各磁石片47a〜47hの磁束の方向は紙面に垂直な方
向である(例えば表側がN極、裏側がS極)。尚、48
は強磁性体板である。
【0042】このような永久磁石板47を用いて渦電流
式減速装置を製造しても図2に示した永久磁石板25、
26と同様の制動効果が得られる。また、永久磁石板4
7は、小型で磁極面が平面であることから成形や機械加
工が容易のうえ、平面部を着磁することができるので、
着磁法も容易であるからその分だけ渦電流式減速装置を
安価に製造することができる。
【0043】図6は図1(a)、(b)に示した渦電流
式減速装置に用いられるリング状の永久磁石板の他の変
形例を示す平面図である。
【0044】図2に示した永久磁石板との相違点は、複
数(図では8個であるが限定されない。)の矩形状の磁
石片49a〜49hが隙間を隔ててリング状に配列され
た点である。尚、図中、50は強磁性体板であり、51
はガイドロッド(図示せず。)用の穴であり、52はピ
ストンロッド用の穴であり、53は通しボルト用の穴で
ある。
【0045】このような永久磁石板49を用いて渦電流
式減速装置を製造しても図2に示した永久磁石板25、
26とほぼ同様の制動効果が得られる。また、永久磁石
板49は、小型で磁極面が平面であることから成形や機
械加工が容易のうえ、平面部を着磁することができるの
で、着磁法も容易であり、さらに穴開け加工の必要もな
いので、その分だけ渦電流式減速装置を安価に製造する
ことができる。
【0046】尚、上記変形例の他、リング状の永久磁石
板の外径がリング状の強磁性体板の外径より小さくなる
ように形成し、強磁性体板の外周部に永久磁石板が接触
しないように通しボルト用穴が形成されていてもよい。
【0047】ここで、図1(a)、(b)に示した渦電
流式減速装置において、永久磁石板25、26の磁界が
強すぎたり、環状ケーシング21の強磁性体板22〜2
4間の間隔が広すぎたり、可動ステータ30の強磁性体
板27〜29の厚さが薄い場合には、OFF状態のとき
に永久磁石板の磁束の一部が非磁性体板21a、21b
から漏れて円筒部20aに到達し、走行中のロータ20
の回転に制動がかかり、常に円筒部20aに渦電流が流
れてジュール熱による温度上昇の結果、ロータ20が破
損するおそれがある。また、破損に至らないとしても燃
費が悪くなる。
【0048】そこで、本発明者はOFF状態のときに可
動ステータ30の永久磁石板25、26の磁束がロータ
20の円筒部20aに漏れるのを防止した渦電流式減速
装置を試みた。以下、図7〜図9にそれらの渦電流式減
速装置を示す。
【0049】図7は本発明の渦電流式減速装置の他の実
施の形態を示す部分断面図である。
【0050】図1(a)、(b)に示した実施の形態と
の相違点は、環状ケーシング21の円筒部側の外壁に設
けられた各強磁性体板54、55の互いに対向する底面
が周面に対して傾斜している点である。すなわち、対向
する強磁性体板54、55の断面が傾斜しているのであ
る。
【0051】この渦電流式減速装置は、環状ケーシング
21の対向する強磁性体板54、55の傾斜部が庇を形
成しており、OFF状態のときに永久磁石板25、26
からの磁束Φ3、Φ4の一部が強磁性体板54、55の
間の非磁性体板56から漏れようとしても、その庇の部
分の磁気抵抗が非磁性体板56の磁気抵抗より小さいた
め円筒部側に磁束Φ3、Φ4が漏れ出ることが無くな
る。したがってOFF状態のときにロータの円筒部に不
必要な制動がかかることがなくなる。
【0052】図8は本発明の渦電流式減速装置の他の実
施の形態を示す部分断面図である。
【0053】図1(a)、(b)に示した実施の形態と
の相違点は、環状ケーシング21の円筒部側の外壁に設
けられた各強磁性体板57、58の互いに対向する面の
うちの強磁性体板57の底面の外周側から強磁性体板5
8の底面の近傍まで延びる環状突起57aと、強磁性体
板58の底面の内周側から強磁性体板57の底面の近傍
まで延びる環状突起58aとが形成されている点であ
る。
【0054】このような渦電流式減速装置においても図
7に示した渦電流式減速装置と同様の効果が得られる。
すなわち、環状ケーシング21の対向する強磁性体板5
7、58の環状突起57a、58aが庇を形成してお
り、OFF状態のときに永久磁石板25、26からの磁
束Φ5、Φ6の一部が強磁性体板57、58の間の非磁
性体板59から漏れようとしても、その庇の部分の磁気
抵抗が非磁性体板59の磁気抵抗より小さいため円筒部
側に磁束Φ5、Φ6が漏れ出ることが無くなる。したが
ってOFF状態のときにロータの円筒部に不必要な制動
がかかることがなくなる。
【0055】図9(a)、(b)は本発明の渦電流式減
速装置の他の実施の形態を示す部分断面図である。
【0056】図9(a)に示す渦電流式減速装置の図1
(a)、(b)に示した実施の形態との相違点は、永久
磁石板25、26で挟まれた強磁性体板60の周面の中
央に周方向の溝60aが形成されている点である。
【0057】この渦電流式減速装置は永久磁石板25か
ら発生する磁束Φ7の溝60aの底面から非磁性体板2
1aまでの間の経路の比透磁率が、溝60aが無い場合
に比べて小さくなる(鉄の比透磁率は120〜2000
0、空気の比透磁率は1.0)。このため、磁束Φ7は
強磁性体板60を通る際に永久磁石板25と溝60aと
の間を通るように形成される。すなわち、永久磁石板2
5から発生する磁束Φ7は強磁性体板60、強磁性体板
22及び強磁性体板27を通る。同様に永久磁石板26
から発生する磁束Φ8は強磁性体板60、強磁性体板2
2及び強磁性体板27を通る。したがって、OFF状態
のときに永久磁石板25、26から発生する磁束Φ7、
Φ8は環状ケーシング21の強磁性体板22、23の隙
間の非磁性体板21aからロータの円筒部に漏れること
がなくなる。尚、溝60aの深さは渦電流式減速装置が
OFF状態のときに永久磁石板25、26からの磁束が
非磁性体板21aから外部に漏れない程度の深さは幅を
有していればよい。
【0058】また、図9(b)に示すように強磁性体板
60−1、60−2を完全に離脱させてピストンロッド
36aで連結させてもよい。
【0059】ここで、ON状態においてロータの円筒部
を流れる渦電流は環状ケーシングの強磁性体板及び可動
ステータの強磁性体板に対向する部分に集中するのでジ
ュール熱により円筒部が局所的に過熱してしまう。
【0060】そこで、本発明者は円筒部に流れる渦電流
を分散させることを試みた。以下、図10、図11にロ
ータの円筒部に流れる渦電流を分散させた渦電流式減速
装置を示す。
【0061】図10及び図11は本発明の渦電流式減速
装置の他の実施の形態を示す断面図である。
【0062】図10に示した実施の形態と図1(a)、
(b)に示した実施の形態との相違点は、ロータ20の
円筒部20aの内周面の環状ケーシング21の非磁性体
板21a、21bに対向する位置にリング状の電気良伝
導体(例えば銅箔若しくは銅メッキ膜)61、62が設
けられている点である。
【0063】この渦電流式減速装置は、ON状態での円
筒部20aの内周面の非磁性体の位置に導体が設けられ
ているので、円筒部の主成分である鉄の抵抗率(9.8
×10-8Ω・m)より低くなり(1.72×10-8Ω・
m)、その分だけ磁束Φ9、Φ10によって円筒部20
aに生じる渦電流が流れやすくなるので、結果として円
筒部20aの渦電流が分散され、円筒部20aの局所的
な過熱が防止される。
【0064】尚、図11に示すように導体63を円筒部
20aの内周面全面に設けてもよい。また、電気良伝導
体61〜63の材質は銅に限定されるものではなく、円
筒部20aより電気抵抗が小さく耐熱性を有すれば他の
材料を用いてもよい。
【0065】ここで、何等かの原因でエアシリンダ35
のエア漏れやコントロール系の配管途中のエア漏れ等、
制御系の故障があった場合、渦電流式減速装置がON状
態のままOFF状態に復帰しないことがある。
【0066】渦電流式減速装置を車両に搭載し、このよ
うな状態で走行していると、ロータの温度が700℃以
上に上昇し、ロータの変形や破壊が生じることがある。
【0067】そこで、本発明者はエア系統に故障が生じ
てもON状態からOFF状態に自動復帰する渦電流式減
速装置を試みた。以下、図12、図13に可動ステータ
がOFF状態に自動復帰できる渦電流式減速装置を示
す。
【0068】図12(a)は本発明の渦電流式減速装置
の他の実施の形態のON状態を示す説明図であり、図1
2(b)はOFF状態を示す説明図である。
【0069】図1に示した実施の形態との相違点は、ロ
ータ64の円筒部64aの内周面と環状ケーシング65
の外周面が回転軸の軸方向に対してテーパ状に傾斜して
いる点である。
【0070】図12(a)において、永久磁石板25か
らの磁束Φ12は、強磁性体板28、強磁性体板67、
円筒部64a、強磁性体板66及び強磁性体板27を通
るので、歪んだ台形状に形成される。
【0071】ここで、円筒部64a側から可動ステータ
30側に向かって反抗磁界(磁石を遠ざけようとする
力)が発生している。反抗磁界は、図示すると矢印10
0となる。矢印100は円筒部64aが傾斜しているた
め可動ステータ30を矢印69方向に押す力となりON
状態の位置からOFF状態の位置に移動する。
【0072】可動ステータ30がOFF状態の位置に移
動すると、永久磁石板25と円筒部64aとの間に形成
されていた磁束Φ12は環状ケーシング65の外壁に設
けられた強磁性体板66で遮断されると共に、永久磁石
板25と強磁性体板66との間に新たに磁束Φ14から
なる短絡的な磁気回路が形成される。同様に永久磁石板
26と強磁性体板67との間に新たに磁束Φ15からな
る短絡的な磁気回路が形成される。この結果、渦電流式
減速装置のOFF状態が維持される(図12(b))。
【0073】図13(a)は本発明の渦電流式減速装置
の他の実施の形態のON状態を示す説明図であり、図1
3(b)はOFF状態を示す説明図である。
【0074】図12(a)、(b)に示した実施の形態
との相違点は、環状ケーシング70の内周面と可動ステ
ータ71の外周面とが回転軸に対して平行かつテーパ状
に傾斜しており、環状ケーシング70の径及び可動ステ
ータ71の径が固定側から遠ざかる方向に向かって小さ
くなっている点である。
【0075】この渦電流式減速装置も図12(a)、
(b)に示した渦電流式減速装置と同様に永久磁石板7
6からの磁束Φ16は、強磁性体板75、強磁性体板7
2、円筒部20a、強磁性体板73及び強磁性体板77
を通るので、歪んだ平行四辺形状に形成される。
【0076】ここで、円筒部20a側から可動ステータ
71側に向かって反抗磁界が発生している。反抗磁界は
図示すると矢印101となる。矢印101は可動ステー
タ71側が傾斜しているため、可動ステータ71を矢印
80方向に押す力となりON状態の位置からOFF状態
の位置に移動する。尚、74は強磁性体板である(図1
3(a))。
【0077】可動ステータ71がOFF状態の位置に移
動すると、永久磁石板76と円筒部20aとの間に形成
されていた磁気回路は環状ケーシング70の強磁性体板
72で遮断されると共に、可動ステータ71の永久磁石
板76から発生する磁束Φ18は強磁性体板72との間
で短絡磁気回路を形成する。同様に、永久磁石板78と
円筒部20aとの間に形成されていた磁気回路も環状ケ
ーシング70の強磁性体板73で遮断されると共に、永
久磁石板78から発生する磁束Φ19は強磁性体板73
との間で短絡磁気回路を形成するのでOFF状態の位置
を維持する(図13(b))。
【0078】以上において本実施の形態によれば、両底
面に磁極を有する永久磁石を用いて渦電流式減速装置を
構成しても、内外両周面に磁極を有する従来の永久磁石
を用いて渦電流式減速装置を構成しても同様の制動効果
が得られる。両底面に磁極を有する永久磁石は、内外両
周面に磁極を有する従来の永久磁石と比べて磁極面が平
面のため成形や機械加工が容易のうえ、平面部を着磁す
ることができるので、安価な永久磁石が得られる。この
ため、製造が容易で低コストの渦電流式減速装置の提供
を実現することができる。
【0079】尚、本実施の形態では可動ステータは2枚
の永久磁石板と3枚の強磁性体板とで構成したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、図14に示すよう
に可動ステータを1枚の永久磁石板と2枚の強磁性体板
とで構成してもよく、可動ステータを3枚以上の永久磁
石板と4枚以上の強磁性体板とで構成してもよい。
【0080】図14(a)は本発明の渦電流式減速装置
の変形例のON状態を示す説明図であり、図14(b)
はOFF状態を示す説明図である。 (ON状態)図14(a)に示すエアシリンダ35の吸
排気口35aに図示しないポンプからエア(矢印81方
向)が供給されると共に、吸排気口35bからエア(矢
印82方向)が排出されると、エアシリンダ35のピス
トン37は環状ケーシング83側、すなわち同図に示す
位置に移動する。可動ステータ84の永久磁石板85か
らは強磁性体板86、強磁性体板88、図示しないロー
タの円筒部及び強磁性体板87を通る磁束Φ20が形成
される。この結果、回転するロータの円筒部に渦電流が
発生し、ロータに制動力が発生する。尚、89、90は
スライドブッシュである。尚、スライドブッシュを取り
付ける代わりに永久磁石及び強磁性体板にガイドロック
用の穴を設け、この穴にドライブッシュを圧入して可動
ステータをスライドさせるようにしてもよい(その際に
は、強磁性体板及び永久磁石と接する環状ケーシング内
面の表面に簡単な耐摩耗処理を施しておくことが好まし
い。)。 (OFF状態)図14(b)に示すエアシリンダ35の
吸排気口35bにエア(矢印91方向)が供給されると
共に、吸排気口35aからエア(矢印92方向)が排出
されると、エアシリンダ35のピストン37は環状ケー
シング83から離れる方向に移動して可動ステータ84
は同図に示す位置に移動する。永久磁石板85と円筒部
との間には強磁性体板88が入る形になるので、可動ス
テータ84の永久磁石板25からは強磁性体板86、強
磁性体板88及び強磁性体板90を通る磁束Φ21bが
短絡的に発生する。この結果、回転するロータの円筒部
(図示せず)には渦電流による制動力は発生しない。
【0081】このような渦電流式減速装置においても十
分な制動効果が得られ、製造が容易で低コストが図れ
る。
【0082】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0083】製造が容易で低コストの渦電流式減速装置
の提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の渦電流式減速装置の一実施の
形態のON状態を示す説明図であり、(b)はOFF状
態を示す説明図である。
【図2】図1(a)、(b)に示した渦電流式減速装置
に用いられる可動ステータ本体の拡散分解図である。
【図3】図1に示した渦電流式減速装置に用いられるリ
ング状の永久磁石の変形例を示す外観図である。
【図4】図1に示した渦電流式減速装置に用いられるリ
ング状の永久磁石の変形例を示す外観図である。
【図5】図1(a)、(b)に示した渦電流式減速装置
に用いられるリング状の永久磁石の他の変形例を示す外
観図である。
【図6】図1(a)、(b)に示した渦電流式減速装置
に用いられるリング状の永久磁石の他の変形例を示す外
観図である。
【図7】本発明の渦電流式減速装置の他の実施の形態を
示す部分断面図である。
【図8】本発明の渦電流式減速装置の他の実施の形態を
示す部分断面図である。
【図9】(a)、(b)は本発明の渦電流式減速装置の
他の実施の形態を示す部分断面図である。
【図10】本発明の渦電流式減速装置の他の実施の形態
を示す断面図である。
【図11】本発明の渦電流式減速装置の他の実施の形態
を示す断面図である。
【図12】(a)は本発明の渦電流式減速装置の他の実
施の形態のON状態を示す説明図であり、(b)はOF
F状態を示す説明図である。
【図13】(a)は本発明の渦電流式減速装置の他の実
施の形態のON状態を示す説明図であり、(b)はOF
F状態を示す説明図である。
【図14】(a)は本発明の渦電流式減速装置の変形例
のON状態を示す説明図であり、(b)はOFF状態を
示す説明図である。
【図15】従来の渦電流式減速装置の説明図である。
【図16】図15に示した渦電流式減速装置を構成する
永久磁石列を説明する斜視図である。
【符号の説明】
20 ロータ 20a 円筒部 25、26 永久磁石板 21 環状ケーシング 21a 非磁性体板 22、23、24、27、28、29 強磁性体板 35 エアシリンダ 37 ピストン

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に設けられたロータと、該ロータ
    の円筒部の内側に隣接するように固定側から支持され非
    磁性体からなる環状ケーシングと、両底面に磁極を有す
    る少なくとも1枚のリング状の永久磁石板及び該永久磁
    石板を挟むように配置された複数のリング状の強磁性体
    板からなり、上記環状ケーシング内に上記回転軸の軸方
    向に摺動自在に収容された可動ステータと、上記環状ケ
    ーシングの上記円筒部側の外壁に上記軸方向に所定の間
    隔を隔てて設けられた少なくとも2つのリング状の強磁
    性体板と、上記可動ステータ、上記環状ケーシングのリ
    ング状の強磁性体板及び上記円筒部の間に磁気回路が形
    成される位置と上記可動ステータ及び上記環状ケーシン
    グの強磁性体板の間に磁気回路が形成される位置との間
    で上記可動ステータを移動させる移動手段とを備えたこ
    とを特徴とする渦電流式減速装置。
  2. 【請求項2】 上記永久磁石板は複数の扇状の磁石片が
    リング状に配列されたものである請求項1に記載の渦電
    流式減速装置。
  3. 【請求項3】 上記永久磁石板は複数の台形状の磁石片
    がリング状に配列されたものである請求項1に記載の渦
    電流式減速装置。
  4. 【請求項4】 上記永久磁石板は複数の矩形状の磁石片
    からなり、隙間を隔ててリング状に配列されたものであ
    る請求項1に記載の渦電流式減速装置。
  5. 【請求項5】 上記リング状の永久磁石板の外径が上記
    リング状の強磁性体板の外径より小さく、かつ、上記強
    磁性体板の外周部に上記永久磁石板と接触しないように
    通しボルト用穴が形成されている請求項1から4のいず
    れかに記載の渦電流式減速装置。
  6. 【請求項6】 上記環状ケーシングの各強磁性体板は、
    互いに対向する底面が周面に対して傾斜し、かつ平行で
    ある請求項1から5のいずれかに記載の渦電流式減速装
    置。
  7. 【請求項7】 上記環状ケーシングの外壁に設けられた
    各強磁性体板は、互いに対向する面のうちの一方の面の
    外周側から他方の面の近傍まで延びる環状突起と、互い
    に対向する面のうちの他方の面の内周側から一方の面の
    近傍まで延びる環状突起とが形成されている請求項1か
    ら5のいずれかに記載の渦電流式減速装置。
  8. 【請求項8】 上記リング状の永久磁石板で挟まれたリ
    ング状の強磁性体板の周面の中央に周方向の溝が形成さ
    れている請求項1から5のいずれかに記載の渦電流式減
    速装置。
  9. 【請求項9】 上記円筒部の内周面若しくは上記環状ケ
    ーシングのリング状の強磁性体板の間の位置の上記円筒
    部の内周面に電気良伝導体が設けられている請求項1か
    ら8のいずれかに記載の渦電流式減速装置。
  10. 【請求項10】 上記円筒部の内周面と上記環状ケーシ
    ングの外周面とが上記回転軸に対して平行に傾斜してお
    り、上記円筒部の内周面の径及び上記環状ケーシングの
    外周面の径が上記固定側から遠ざかる方向に向かって小
    さくなっている請求項1から10のいずれかに記載の渦
    電流式減速装置。
  11. 【請求項11】 上記環状ケーシングの内周面と上記可
    動ステータの外周面とが上記回転軸に対して平行に傾斜
    しており、上記環状ケーシングの径及び上記可動ステー
    タの径が上記固定側から遠ざかる方向に向かって小さく
    なっている請求項1から10のいずれかに記載の渦電流
    式減速装置。
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