JP2002246799A - 板状部材の搬送保持方法及び同装置、回路形成体保持装置、並びに接着剤塗布装置及び部品実装装置 - Google Patents

板状部材の搬送保持方法及び同装置、回路形成体保持装置、並びに接着剤塗布装置及び部品実装装置

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JP2002246799A
JP2002246799A JP2001038339A JP2001038339A JP2002246799A JP 2002246799 A JP2002246799 A JP 2002246799A JP 2001038339 A JP2001038339 A JP 2001038339A JP 2001038339 A JP2001038339 A JP 2001038339A JP 2002246799 A JP2002246799 A JP 2002246799A
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rail
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JP2001038339A
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English (en)
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Yuzuru Inaba
譲 稲葉
Eiichiro Terayama
栄一郎 寺山
Naoichi Chikahisa
直一 近久
Shunji Hashimoto
俊二 橋本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板状部材の幅寸法の大小に拘わらず、板厚方
向の確実な位置決めを可能にし、位置決め精度を向上さ
せる板状部材の搬送保持装置を提供する。 【解決手段】 板状部材2の幅寸法の大小に拘わらず、
板状部材2をその板厚方向の基準面に押し付ける押し付
け力の作用点が、板状部材2を幅方向の両縁で支える一
対のレールユニット50a、50bの間に位置するよう
前記押し付け力を及ぼす駆動源の配置を定める。前記駆
動源は好ましくは一対のシリンダ22からなる。両シリ
ンダ22は、板状部材2を当該板状部材2の主要平面と
平行な軸方向へ移動させる駆動機構13との干渉を避け
て配置され、板状部材2の保持位置と駆動機構13の駆
動中心とを接近させて移動時の慣性によるばらつきを抑
える。前記板状部材2の主要平面と平行な面方向の位置
決めに必要な基準ピン71の駆動源は、前記板厚方向の
位置決めに使用する駆動源が兼ねて構造を簡略化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状部材を搬送し
て位置決めする板状部材の搬送保持装置に関する。当該
搬送保持装置には、例えば電子回路基板に代表される回
路形成体などを搬送して保持する回路形成体保持装置が
含まれる。本発明は更に、前記回路形成体保持装置を備
えた接着剤塗布装置、及び部品実装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】板状部材の搬送保持装置、例えば回路形
成体保持装置を使用する例として、回路形成体に部品を
接着する際に接着剤を回路形成体に塗布する接着剤塗布
装置がある。図7は、このような接着剤塗布装置100
の一例を示している。図において、接着剤塗布装置10
0は、回路形成体を装置内に搬入して保持する回路形成
体保持装置101と、回路形成体に接着剤を塗布する接
着剤塗布ヘッド103と、接着剤塗布ヘッド103を搬
送するXロボット104と、装置全体の動作を制御する
コントローラ106と、を主な構成要素としている。こ
の内、回路形成体保持装置101は、モータ107の駆
動によって保持した回路形成体を図のY方向に往復搬送
し、また、Xロボット104は、モータ108の駆動に
より接着剤塗布ヘッド103を図のX方向(これを第1
の方向とする。)に往復搬送する。この接着剤塗布ヘッ
ド103のX方向の移動と、平面上で前記X方向と直交
するY方向(これを第2の方向とする。)への回路形成
体保持装置101の移動とにより、接着剤塗布ヘッド1
03は図のZ方向(これを第3の方向とする。)に接着
剤塗布ノズル下降させて回路形成体の任意の位置に接着
剤を塗布することができる。接着剤塗布ヘッド103の
X方向の移動と回路形成体保持装置101のY方向の移
動、及び接着剤塗布ヘッド103の塗布動作は、コント
ローラ106によって制御される。
【0003】図8から図10は、上述の接着剤塗布装置
に備えられた回路形成体保持装置101の概要を示して
おり、この内、図8は側面断面図、図9は正面断面図、
図10は平面図をそれぞれ表す。回路形成体保持装置1
01は、Yロボット部110と、前記Yロボット部11
0に搭載されてY方向に往復移動可能なレールフレーム
部120と、前記レールフレーム部120に取り付けら
れ、回路形成体を搬入保持するガイドレール部140
と、から大きく構成される。ガイドレール部140に
は、2点鎖線で示す電子回路基板などの回路形成体10
2(図8参照)が保持されている。この内、Yロボット
部110は、図8の側面断面図に最もよく表されている
ように、ベース111と、ベース111に固定されたA
Cサーボモータ112と、前記ACサーボモータ112
の出力軸に取り付けられたボールねじ113と、前記ボ
ールねじ113に螺合するナット部114と、から主に
構成されている。Yロボット部110は、ACサーボモ
ータ112の正逆回転によってボールねじ113を回転
駆動させ、ナット部114に固定されたレールフレーム
部120とガイドレール部140とを、図8のY方向に
往復搬送する。図9に示す正面断面図で見た場合、レー
ルフレーム部120とガイドレール部140とは、フレ
ーム本体121から延びる一対のサイドフレーム116
a、116bに固定されたリニアモーション・ユニット
117a、117bを介してベース111上を図面に垂
直なY方向にスライド移動する。
【0004】また、レールフレーム部120は、フレー
ム本体121と、フレーム本体121に固定されたエア
シリンダ(以下、「シリンダ」という。)122と、シ
リンダ122の伸縮によって図のZ方向に昇降されるサ
ポートフレーム123と、サポートフレーム123に搭
載されたサポートテーブル124と、から主に構成され
る。レールフレーム部120は、シリンダ122の伸張
によってサポートフレーム123とサポートテーブル1
24とを図のZ方向に押し上げる。サポートフレーム1
23には複数のガイドシャフト126が固定されてお
り、このガイドシャフト126がフレーム本体121に
対してスライド移動可能に支持されることによってサポ
ートフレーム123とサポートテーブル124との安定
したZ方向への昇降移動を確保する。サポートフレーム
123の上昇により、図9に示すサポートフレーム12
3のX方向両端末に設けられた一対のプレート125
が、ガイドレール部140に設けられたブロック片14
1にそれぞれ当接してこれを持ち上げる。後述するよう
に、この持ち上げ動作によって回路形成体102をZ方
向に位置決めする。サポートフレーム123の上昇は更
に、サポートテーブル124に固定されるサポートピン
を持ち上げ、このサポートピンの先端が回路形成体の背
面(下面)に当接してこれを支持する。これらの詳細に
ついては後述する。
【0005】図10の平面図に示すサポートテーブル1
24の表面に設けられた多数の孔127(図はその一部
のみを表す。)は、前述のサポートピンを固定するため
のもので、回路形成体102の支持面(下面)に既に装
着されている部品などとの干渉を避ける位置を選択した
上で、適当な位置にある任意の孔127を利用して、通
常は複数個のサポートピンが図面に垂直な方向に固定さ
れる。回路形成体102を規正保持するため、一対の平
行に配置されたレールユニット150a、150bが対
向して図のX方向に延在している。回路形成体102
は、例えば図の右側から図示しないローダによって両レ
ールユニット150a、150bの間に搬入保持され、
回路形成体への接着剤塗布など所定の加工が完了した後
には、例えば図の左側に設けられる図示しないアンロー
ダへと搬出される。前記所定の加工の間には、回路形成
体102の所定位置への位置決めのため、ACサーボモ
ータ112の正逆回転によりガイドレール部140は回
路形成体を規正保持したままで図のY方向へ往復移動す
る。各種幅寸法の回路形成体102を保持するため、通
常一対のレールユニット150a、150bのうちの一
方(例えば150b)が図のY方向に平行移動すること
により、保持すべき回路形成体120の幅寸法に対応し
て両レールユニット150a、150b間の間隙が調整
される。なお、図のサポートプレート124の中央部に
破線で描かれているのは、サポートプレート124ほか
を押し上げるシリンダ122の作用点である。
【0006】図11は、レールフレーム部120の主要
部を示す斜視図である。図は、2点鎖線で示すフレーム
本体121に搭載されたサポートフレーム123、及び
サポートテーブル124と、サポートテーブル124に
設けられた多数の孔127にサポートピン128が立設
固定される状態を示している。図中には1つのサポート
ピン128のみを示しているが、サポートテーブル12
4上に設けられた多数の孔127に複数のサポートピン
128が立設可能であり、サポートテーブル124に固
定された側と反対側の各サポートピン128の端末面
(図の上面側)が回路形成体102の裏面に当接するこ
とにより、回路形成体102を裏面から支持する。サポ
ートテーブル124の図のX方向両端側には、一対のプ
レート125が取り付けられており、このプレート12
5は前述のような回路形成体102を規正保持する際に
ガイドレール部140のブロック片141を押し上げる
作用をする。
【0007】図12は、図11に示すレールフレーム部
120(一部を2点鎖線で示す)の上に搭載されるガイ
ドレール部140を示す斜視図である。ガイドレール部
140は、回路形成体を保持するための固定側レールユ
ニット150a及び可動側レールユニット150bと、
各種の駆動装置との組み合わせから構成されている。図
のY方向奥側に位置する可動側レールユニット150b
は、一対の可動ブロック151の上部に固定され、可動
ブロック151とレールユニット150bとは一体的に
図のY方向に往復移動可能となっている。一方、Y方向
手前側にある固定側レールユニット150aは、一対の
固定ブロック152の上部に固定されており、したがっ
てレールフレーム部120に対して固定されている。
【0008】可動側レールユニット150bの図のX方
向左端側には1つのプーリ153が、右端側には2つの
プーリ153とレール駆動用モータ154とが取り付け
られ、これらの間に回路形成体搬送用の無端状の平ベル
ト156が張設されている。図のY方向手前側に位置す
る固定側レールユニット150aにおいては、上述した
可動側レールユニット150bと同様な平ベルト156
を含む回路形成体を搬送するための機構が点対称で設け
られている。各レールユニット150a、150bに装
着された各レール駆動モータ154の回転駆動により各
平ベルト156が移動し、両平ベルト156に両端を支
持された回路形成体102を図のX方向へ搬送する。こ
の際、両平ベルト156は、例えば図のX方向右側から
左側へと同一方向に同一速度で移動するようレール駆動
用モータ154の回転方向と速度とが制御される。
【0009】同じく図12において、上述した可動側レ
ールユニット150bが固定された一対の可動ブロック
151は、それぞれ対向する位置にある固定側レールユ
ニット150aを固定している一対の固定ブロック15
2との間で一対のねじ軸157を介して結ばれている。
ねじ軸157は、固定ブロック152の側では軸受支持
され、可動ブロック151の側では可動ブロック151
のナット部151aと螺合している。したがって、ねじ
軸157が回転駆動されることによって一対の可動ブロ
ック151、及びこれに固定された可動側レールユニッ
ト150bが、図のY方向に往復移動する。固定ブロッ
ク152側の手前に突出した各ねじ軸157の先端部に
はプーリ158を介してタイミングベルト159が張設
されている。図12に示す例においては、X方向左側に
位置する一方のプーリに歯車161が固定されており、
図示しないモータがこの歯車161と係合してこれを回
転させる。歯車161の代わりにこの部分にモータを直
接設けることであってもよい。歯車161の正逆回転に
よって両ねじ軸157が同期して回転し、これにより可
動側レールユニット150bが固定側レールユニット1
50aと平行を保ったままでY方向に往復移動する。こ
のレールユニット間の幅寄せ動作により、各種幅寸法の
回路形成体102を両レールユニット150a、150
bの間で保持することが可能となる。
【0010】図13は、図12に示す一対のレールユニ
ット150a、150bが回路形成体102を保持して
いる状態を切断して見た部分斜視図である。図におい
て、両レールユニット150a、150bが対向して図
のX方向に延在している。両レールユニット150a、
150bにはそれぞれ溝部162が互いに対向する向き
に設けられ、その溝部162に沿って無端状の平ベルト
156が移動可能に張設されている。回路形成体102
は、対向する一対の溝部162にその両縁部が嵌り、2
つの平ベルト156上に載置されて図のX方向に搬送さ
れる。各レールユニット150a、150bの上面に
は、L字状断面の基準レール163がメインレール16
4に固定ピン165によって固定されている。このL字
状の基準レール163の回路形成体102に対向する側
の面(下面)は、回路形成体102のZ方向への基準面
を形成する。
【0011】両レールユニット150a、150bの下
部にはサポートテーブル124が位置し、サポートテー
ブル124には回路形成体102のサイズに応じた必要
数のサポートピン128が固定されている。回路形成体
102が搬送され、所定位置で平ベルト156が停止し
た後、レールフレーム部120のシリンダ122(図8
参照)の伸張によってサポートテーブル124が上昇
し、平ベルト156を溝内に収納する保持レール167
と共に回路形成体102を裏面から押し上げることによ
り、回路形成体102の上面が基準レール163の下面
である前記基準面に密着し、回路形成体102がZ方向
に位置決めされる。同時に、サポートテーブル124に
立設された複数のサポートピン128が、回路形成体1
02の裏面に当接してこれを下側から支持する。
【0012】図14、図15は、一対のレールユニット
150a、150bと、両レールユニット150a、1
50bに保持された回路形成体102を位置決めする際
の位置決め機構となるレールフレーム部120の主要構
成要素との関係を示す断面図である。両図に示すレール
ユニット150a、150bにおいて、基準レール16
3とメインレール164とが結合ピン165で結合され
て一体に固定されている。また、メインレール164に
沿って図に垂直な長手方向に複数個配置される支持ブロ
ック168と保持レール167とが、ボルト169で結
合されている(図12参照。なお、図14、図15にお
いては、支持ブロック168は可動側レールユニット1
50b側にのみ表示。)。各支持ブロック168は、図
の断面形状で横向きのT字型に形成され、各支持ブロッ
ク168のT字型の突出部分を、メインレール164の
長手方向に沿って複数個設けられた穴171に通した
後、保持レール167と固定される。これにより、各支
持ブロック168と保持レール167とは、メインレー
ル164に対して図の上下方向に移動可能な状態でメイ
ンレール164に取り付けられる。なお、固定側レール
ユニット150aの側に示すL字状ばね166は、基準
レール163に位置決めされた後の回路形成体102を
基準位置から解放する際、回路形成体102と基準面と
の密着を押し離す役割を果たす。このL字状ばね166
は、可動側レールユニット150bの側にも設けられて
いる。
【0013】レールユニット150a、150bの動作
は次の通りである。電子基板などの回路形成体102を
搬入する際、もしくは搬出する際などの回路形成体10
2の移動時には、各保持レール167と支持ブロック1
68とが図14に示す位置に自重によって下がってい
る。このため基準レール163の前記基準面と回路形成
体102を搭載する平ベルト156の搭載面との間に
は、図示の間隙Gが生じている。この状態において、一
対のレールユニット150a、150bのレール駆動モ
ータ154(図12参照)を同期して駆動することによ
り、両平ベルト156を同時に移動させ、両平ベルト1
56に載置された回路形成体102を図面に垂直なX方
向に搬送可能である。
【0014】一方、回路形成体102を規正保持する場
合には、図14に示すシリンダ122が矢印172に示
す方向に伸張してサポートフレーム123、及びサポー
トフレーム123に固定されたプレート125を持ち上
げ、この結果、図15に示す状態に変化する。すなわ
ち、プレート125が保持レール167の下端部に固定
されたブロック片141に当接し、図14の下降位置か
ら図15に示す上昇位置までブロック片141を介して
両レールユニット150a、150bの保持レール16
7を持ち上げる。この結果、両平ベルト156に載置さ
れた回路形成体102の両縁部が各レールユニット15
0a、150bの平ベルト156と基準レール163の
前記基準面との間にそれぞれ挟み込まれ、両レールユニ
ット150a、150bに固定される。これにより、基
準面である基準レール163の下面に回路形成体102
の上面が当接して支持されることから、回路形成体10
2のZ方向の位置決めをすることができる。この状態に
おいて更に、サポートテーブル124に立設されたサポ
ートピン128の上端面が回路形成体102の裏面に当
接し、回路形成体102を下側から支持する。
【0015】次に、回路形成体102のX方向とY方向
との位置決め機構につき説明する。回路形成体102に
は、回路形成体保持装置に搬入された際に、前記Z方向
の位置決めをする前にX方向とY方向との位置決めがさ
れる。このX方向とY方向の位置決めのため、通常、回
路形成体102には、その搬送方向両縁部に一対の基準
穴が板厚方向に設けられている。この基準穴に回路形成
体保持装置に設けられた一対の基準ピンをそれぞれ貫通
させることによって前記の位置決めを行うる。図16
は、2つのサイズの回路形成体102に設けられた基準
穴の配置位置の例を示す平面図で、この基準穴の位置
は、回路形成体102の各種サイズに応じて変化する。
例えば、図中に実線で示す小型の回路形成体102aに
おいては基準穴の位置がaとbであったものが、2点鎖
線で示す大型の回路形成体102bにおいてはaとb’
に変化する。したがって回路形成体保持装置に回路形成
体102を保持した状態で基準ピンをこの回路形成体1
02の所定基準穴位置に貫通させるため、基準ピンを取
り付けている一対のブロック182、183の内、いず
れか一方(図示の例では182)を回路形成体102の
サイズに関係なく固定し、いずれか他方(同、183)
を図のように回路形成体102のサイズに応じて移動さ
せ、基準ピンが前記基準穴を貫通できるようX方向の位
置を調整する。なお、図示の回路形成体102a、10
2bにおいて、図の下側の縁が固定側レールユニット1
50aによって保持され、上側の縁が可動側レールユニ
ット150bによって保持される。このように、通常、
前記基準穴は、固定側レールユニット150aによって
保持される側にある回路形成体102の縁に設けられ
る。
【0016】図17は、回路形成体102を規正保持す
る際に、上述の回路形成体102を位置決めするための
基準ピン部180の概要を示している。図17におい
て、基準ピン部180は2点鎖線で示すレールフレーム
部120に取り付けられており、固定側の基準ピンを図
のZ方向に昇降可能に保持する固定側ブロック182
と、移動側の基準ピンを図のZ方向に昇降可能に保持す
る移動側ブロック183と、移動側ブロック183を回
路形成体102のサイズに応じて図のX方向に移動させ
るため、図示しないモータによって回転駆動されるボー
ルスクリュ・シャフト184と、両基準ピンを図のZ方
向に昇降させるために回転駆動されるスプライン・シャ
フト185と、から主に構成されている。図のX方向左
側端部に一部見られるシリンダ186が図のY方向に伸
縮することにより、レバーを介してスプライン・シャフ
ト185を回転させ、この回転によって基準ピンを昇降
させる。
【0017】図18は上述の基準ピン部180の構成の
主要部を詳細に示すもので、図18(a)は、図17に
示す基準ピン部180をZ方向上側から見た平面図を、
図18(b)は、同じくX方向右側から見た側面図をそ
れぞれ示している。特に図18(b)に示す側面図でよ
り明確なように、基準ピン181は、リニアモーション
・ユニット187を介して図のZ方向に高精度で昇降可
能に移動側ブロック183に取り付けられている(固定
側ブロック182についても同様)。移動側ブロック1
83のナット部188には上述のボールスクリュ・シャ
フト184が螺合して貫通しており、ボールスクリュ・
シャフト184の回転によって移動側ブロック183は
図面の垂直なX方向に往復移動可能である。一方、スプ
ライン・シャフト185の両端末には、一対のレバー1
89が固定されており、このレバー189は、スプライ
ン・シャフト185の回転によって図の2点鎖線で示す
基準ピン下降位置と実線で示す上昇位置との間を回動可
能である。スプライン・シャフト185に固定された側
と反対側のレバー189の端末には、カム・フォロア1
91が取り付けられており、このカム・フォロア191
はブラケット193のカム溝194に嵌合している。ブ
ラケット193は、リニアモーション・ユニット192
を介して、図のZ方向に昇降可能にレールフレーム部1
20に取り付けられている。ブラケット193には、基
準ピン・ガイドレール194が取り付けられており、こ
の基準ピン・ガイドレール194の突出部195(2点
鎖線部に表示)が、基準ピン181の下端部に設けられ
た溝部196(同)と係合している。
【0018】図18(a)に示す平面図においてより明
確なように、前記の基準ピン・ガイドレール194は、
ボールスクリュ・シャフト184と平行に図のX方向に
固定側ブロック182まで延びている。前記の基準ピン
181の溝部196は、移動側ブロック183のX方向
に移動に応じて、このX方向に延びる基準ピン・ガイド
レール194の前記突出部195と係合したままでX方
向にスライド移動する。
【0019】上述の構成にかかる基準ピン部180の動
作時には、搬入された回路形成体102の送り方向の長
さに応じ、コントローラ106(図7参照)の指令によ
りモータの駆動でボールスクリュ・シャフト184が回
転して移動側ブロック183がX方向の所定位置にまで
移動し、移動側ブロック183と固定側ブロック182
との間で前記回路形成体102のサイズに対応した間隔
を保つ。次に、回路形成体102を位置決めするに、同
様にコントローラ106の指令によりシリンダ186
(図17参照)が駆動してスプライン・シャフト185
を図18(b)における反時計回りに回転させ、これに
よるレバー189の回動でカム・フォロア191を介し
てブラケット193がリニアモーション・ユニット19
2のスライド移動により引き上げられる。ブラケット1
93に取り付けられた基準ピン・ガイドレール194の
突出部195と基準ピン181の溝部196とが係合し
ていることから、前記ブラケット193の上昇に応じて
基準ピン181がリニアモーション・ユニット187の
スライド移動により上昇する。基準ピン181の上側先
端部にはテーパが設けられており、上記基準ピン181
の上昇によりこの先端部が図16に示す回路形成体10
2の基準孔a、bにそれぞれ差し込まれる。これによっ
て回路形成体102のX方向及びY方向の位置決めがさ
れる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような構成に係る従来技術の回路形成体保持装置101
にはいくつかの問題があった。即ち、回路形成体の規正
保持時において、例えば図19(a)に示すような、Y
方向に十分幅広い回路形成体102bを一対のレールユ
ニット150a、150bの間で保持し、シリンダ12
2の矢印198方向の伸張により規正保持する場合には
問題はなかった。すなわち、図19(b)に示すよう
に、▽印で示す前記基準面による回路形成体の上方から
の一対の支持点に対し、矢印で示すシリンダによる作用
点が前記支持点の中間に位置しているため、回路形成体
102は両支持点においてはいずれも上向きの力が働い
ている。上述のように、レールユニット150a、15
0bの基準レール163(図13参照)の下面が基準面
となっているため、回路形成体にこのような上向きの力
が作用する場合には回路形成体を確実に位置決めするこ
とができる。
【0021】これに対して図19(c)に示すように回
路形成体102aの幅が狭い場合には可動側レールユニ
ット150bがY方向に移動し、固定側レールユニット
150aに接近して回路形成体102aを保持すること
となり、シリンダ122が矢印198で示すように可動
側レール150bの外側で保持レール167(図13参
照)を押し上げる状態となり得る。この際には、図19
(d)に示すように、回路形成体102aへの前記基準
面による上方からの支持点に対して、シリンダ122に
よる上方への作用点がその外側に存在することとなり、
特に固定側レールユニット150aの側では支持点に対
して離れる方向の力が作用する。このため、回路形成体
102aが基準レール163の基準面に確実に当接しな
い事態が考えられる。本願出願人らが行った実験によっ
ても、回路形成体102aの表面が、基準レール163
の基準面に対して僅かに離れる傾向が見られている。昨
今の電子機器の小型化要請に対応するには、回路形成体
の正確な規正保持による加工精度の維持が益々重要とな
っており、上述のような基準面に対する回路形成体の乖
離現象は問題となり得る。
【0022】更に、図9を参照すると明らかなように、
従来技術による回路形成体保持装置101では、レール
フレーム部120に固定されたシリンダ122が、サポ
ートフレーム123のX方向のほぼ中央に配置されてい
る。レールフレーム部120をY方向に精度よく搬送す
るため、Yロボット部110のACサーボモータ112
及びボールねじ113は、同じくX方向の中央部に配置
されている。前記シリンダ122とこのボールねじ11
3ほかのYロボット部110構成要素との配置が重複す
ることから、この干渉を回避させる必要がある。従来技
術においてはこれに対応するため、図9に示すように、
シリンダ122をボールねじ113の上方に配置させた
レイアウトとしている。このような配置によってシリン
ダ122の位置が高くなるため、レールフレーム部12
0、及びガイドレール部140の全体高さも高くなる傾
向にあった。この結果、ガイドレール部140における
回路形成体の規正保持位置が、Y方向移動の駆動力を伝
達するボールねじ113の軸心からの離れた位置とな
り、精度維持上好ましい配置とはいえなかった。さら
に、装置全体の寸法と質量とを大きくすることにつなが
っていた。
【0023】そして、図17及び図18を参照して説明
したように、従来技術による回路形成体をX方向及びY
方向に位置決めするための位置決め機構である基準ピン
部180は、構造が複雑であり、部品点数が多いという
問題があった。この部品点数の多さは、精度と信頼性を
維持する上で好ましいことではなかった。
【0024】したがって、本発明は、以上のような従来
技術にある問題点を解消し、回路形成体の位置決め規正
時には回路形成体のサイズに拘わらずこれを確実に基準
面に押し当てることを可能とし、回路形成体のガイドレ
ール部における規正保持位置をガイドフレームの搬送駆
動中心に近づけて規正の位置精度を高め、そして、回路
形成体を位置決めする基準ピン部の構造を簡略化するこ
とができる回路形成体保持装置を提供することを目的と
している。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回路形成体
保持装置では、回路形成体をZ方向に位置決めするため
の押し付け力の作用点が、常に一対のレールユニットの
間となるようにシリンダを配置し、また、前記シリンダ
の配置を変更することにより、レールフレーム駆動軸と
の干渉を回避してガイドレール部の高さを抑え、そして
基準ピン部の昇降駆動にサポートプレーの昇降を利用し
て個別の駆動源を廃止することにより、それぞれ上述の
課題を解決しようとするものであり、具体的には以下の
内容を含んでいる。
【0026】すなわち、請求項1に記載の本発明は、第
1の方向と前記第1の方向に直交する第2の方向とに伸
展する板状部材を前記第2の方向の両側から挟持して前
記第1の方向に搬送すると共に、前記板状部材を前記第
1と第2の両方向に直交する第3の方向へ押し付けて位
置決めをする板状部材の搬送保持方法であって、前記板
状部材の前記第2の方向の幅寸法の大小の如何に拘わら
ず、前記第3の方向への押し付け力が常に前記板状部材
の前記第2の方向の幅寸法の間に作用するよう調整され
ることを特徴とする板状部材の搬送保持方法に関する。
前記押し付け力が常に板状部材の幅方向の間に作用する
よう調整し、前記第3の方向の位置決め精度を高めるも
のである。
【0027】請求項2に記載の本発明に係る板状部材の
搬送保持方法は、前記第3の方向への押し付け力の作用
する位置が、前記板状部材の前記第2の方向の幅寸法の
変化に応じて前記第2の方向に移動可能であることを特
徴としている。前記押し付け力の作用する位置を板状部
材の幅の間に位置するよう移動させるものである。
【0028】請求項3に記載の本発明に係る板状部材の
搬送保持方法は、前記第3の方向への押し付け力の作用
点が、前記板状部材の前記幅寸法の大小の如何に拘わら
ず、常に前記板状部材の前記第2の方向の幅寸法の間に
作用する位置に固定されていることを特徴としている。
前記押し付け力の作用点を、予め想定される板状部材の
幅の変化があっても常に幅の間に来る位置に固定してお
くものである。
【0029】請求項4に記載の本発明は、第1の方向に
延びる溝部を備えた、前記第1の方向に延びる第1のレ
ールユニットと、前記第1のレールユニットの溝部と対
向する前記第1の方向に延びる溝部を備えた、前記第1
のレールユニットと平行して前記第1の方向に延びて対
向する第2のレールユニットであって、前記第1のレー
ルユニットとの平行状態を維持したままで前記第1の方
向と平面上で直交する第2の方向に移動可能な第2のレ
ールユニットと、前記第1と第2の両レールユニットの
溝部に保持される前記第1と第2の両方向に伸展する板
状部材を前記第1の方向に搬送する搬送機構と、前記第
1と第2の両レールユニットに設けられた前記第1と第
2の両方向に直交する第3の方向への前記板状部材の動
きを規正する基準面に対し、前記板状部材を前記第3の
方向に移動させて前記板状部材の一面を前記基準面に押
し付ける位置決め機構と、を備えた板状部材の搬送保持
装置であって、前記位置決め機構に含まれる前記板状部
材の一面を前記基準面に押し付けるための駆動源が、前
記第2のレールユニットの前記第2の方向の移動に応じ
て前記第1のレールユニットと前記第2のレールユニッ
トの間に位置するよう前記第2の方向に移動可能に配置
されていることを特徴とする板状部材の搬送保持装置に
関する。前記押し付け力が板状部材の幅が変化しても、
常に板状部材の幅方向の間に作用するよう前記駆動源の
位置を移動可能にするものである。
【0030】請求項5に記載の本発明に係る板状部材の
搬送保持装置は、前記駆動源が、前記第2の方向に移動
可能な前記第2のレールユニットに固定されていること
を特徴としている。前記駆動源の移動を簡単な機構で実
現するものである。
【0031】請求項6に記載の本発明は、第1の方向に
延在する溝部を備えた前記第1の方向に延在する第1の
レールユニットと、前記第1のレールユニットの溝部と
対向する前記第1の方向に延在する溝部を備えた前記第
1のレールユニットと平行して前記第1の方向に延在す
る第2のレールユニットであって、前記第1のレールユ
ニットとの平行状態を維持したままで前記第1の方向と
平面上で直交する第2の方向に移動可能な第2のレール
ユニットと、前記第1と第2の両レールユニットの溝部
に保持された前記第1と第2の両方向に伸展する板状部
材を前記第1の方向に搬送する搬送機構と、前記第1と
第2の両方向に直交する第3の方向への前記板状部材の
動きを規正する前記第1と第2のレールユニットに設け
られた基準面に対し前記板状部材を前記第3の方向に移
動させて前記板状部材の一面を前記基準面に押し付ける
位置決め機構と、を備えた板状部材の搬送保持装置にお
いて、前記第2のレールユニットの前記第2の方向の移
動により、前記第2のレールユニットが前記第1のレー
ルユニットから最も離れた際の前記第1と第2の両レー
ルユニットの前記基準面間の前記第2の方向の間隙をL
max、前記第2のレールユニットが前記第1のレール
ユニットに最も接近した際の前記第1と第2の両レール
ユニットの前記基準面間の前記第2の方向の間隙をLm
in、前記第1のレールユニットの基準面と前記位置決
め機構の押し付け力の作用点との間の前記第2の方向の
間隙をdとしたとき、前記Lmax、Lminとdとの
間に、 (Lmax/2)≧d>0 及び、 Lmin≧d>0 の関係が成り立つよう構成されていることを特徴とする
板状部材の搬送保持装置に関する。このような構成とす
ることにより、位置決めのための押し付け力の作用点が
常に一対の板状部材の支持点の中間に位置するものとな
り、確実な位置決めを可能にする。
【0032】請求項7に記載の本発明に係る板状部材の
搬送保持装置は、前記Lmaxとdとの間に、 (Lmax/5)≧d>0 の関係が成り立つよう構成されていることを特徴として
いる。位置決めのための押し付け力の作用点を固定側の
レールユニットに更に近づけ、より幅の狭い板状部材の
位置決めを可能にするものである。
【0033】請求項8に記載の本発明は、前記板状部材
の搬送保持装置が、当該装置全体を前記第2の方向に搬
送する搬送機構を更に備えていることを特徴としてい
る。規正保持された板状部材の一軸方向への搬送を可能
にし、加工時の自由度を得るものである。
【0034】請求項9に記載の本発明に係る板状部材の
搬送保持装置は、前記板状部材の搬送保持装置が、当該
装置全体を前記第1および第2の両方向に搬送する搬送
機構を更に備えていることを特徴としている。規正保持
された板状部材の二軸方向への搬送を可能にし、加工時
の自由度をより高めるものである。
【0035】請求項10に記載の本発明は、第1の方向
に延びる溝部を備えた前記第1の方向に延びる第1のレ
ールユニットと、前記第1のレールユニットの溝部と対
向する前記第1の方向に延びる溝部を備えた前記第1の
レールユニットと平行して前記第1の方向に延びて対向
する第2のレールユニットであって、前記第1のレール
ユニットとの平行状態を維持したままで前記第1の方向
と平面上で直交する第2の方向に移動可能な第2のレー
ルユニットと、前記第1と第2の両レールユニットの溝
部に保持される前記第1と第2の両方向に伸展する板状
部材を前記第1の方向に搬送する第1の搬送機構と、前
記第1と第2の両レールユニットに設けられた前記第1
と第2の両方向に直交する第3の方向への前記板状部材
の動きを規正する基準面に対して前記板状部材を前記第
3の方向に移動させて前記板状部材の一面を前記基準面
に押し付ける位置決め機構と、前記第1と第2の両レー
ルユニットと前記第1の搬送機構と前記位置決め機構と
を前記第2の方向に搬送する第2の搬送機構と、を備え
た板状部材の搬送保持装置において、前記位置決め機構
に含まれる前記板状部材の一面を前記基準面に押し付け
るための駆動源が、前記第2の搬送機構との間で前記第
3の方向に重複しない位置に配置されていることを特徴
とする板状部材の搬送保持装置に関する。前記両部材が
重複することによる干渉を排除することで装置の小型、
軽量化を実現するものである。
【0036】請求項11に記載の本発明に係る板状部材
の搬送保持装置は、前記駆動源が、複数のアクチュエー
タを含むことを特徴としている。アクチュエータを複数
とすることによって配置の自由度を高め、更に個々のア
クチュエータの容量を抑えることによって装置の小型化
するものである。
【0037】請求項12に記載の本発明に係る板状部材
の搬送保持装置は、前記アクチュエータがエアシリンダ
であることを特徴としている。
【0038】請求項13に記載の本発明は、前記板状部
材の搬送保持装置が、当該装置全体を前記第1の方向に
搬送する搬送機構を更に備えていることを特徴としてい
る。規正保持された板状部材の搬送方向を更に追加し、
加工時の自由度をより高めるものである。
【0039】請求項14に記載の本発明は、第1の方向
に延びる溝部を備えた前記第1の方向に延びる第1のレ
ールユニットと、前記第1のレールユニットの溝部と対
向する前記第1の方向に延びる溝部を備えた前記第1の
レールユニットと平行して前記第1の方向に延びる第2
のレールユニットであって、前記第1のレールユニット
との平行状態を維持したままで前記第1の方向と平面上
で直交する第2の方向に移動可能な第2のレールユニッ
トと、前記第1と第2の両レールユニットの溝部に保持
された前記第1と第2の両方向に伸展する板状部材を前
記第1の方向に搬送する搬送機構と、前記第1と第2の
両レールユニットに設けられた前記第1と第2の両方向
に直交する第3の方向への前記板状部材の動きを規正す
る基準面に対して前記板状部材を前記第3の方向に移動
させて前記板状部材の一面を前記基準面に押し付ける第
1の位置決め機構と、前記板状部材の板厚方向に設けら
れた少なくとも一対の基準穴に前記第3の方向に移動可
能な基準ピンを貫通させることにより前記板状部材を前
記第1と第2の両方向に位置決めする第2の位置決め機
構と、を備えた板状部材の搬送保持装置において、前記
第1の位置決め機構の前記板状部材を前記第3の方向に
移動させる駆動源が、前記第2の位置決め機構の前記基
準ピンを前記第3の方向へ移動させる駆動源を兼ねてい
ることを特徴とする板状部材の搬送保持装置に関する。
基準ピンによる板状部材の位置決め機構をより簡略化す
るものである。
【0040】請求項15に記載の本発明に係る板状部材
の搬送保持装置は、前記の駆動源が、前記第3の方向に
伸縮可能なアクチュエータと、前記アクチュエータに駆
動されて前記第3の方向へ移動可能な前記第1と第2の
両方向へ伸展するサポートフレームと、前記サポートフ
レームの前記第1の方向に延びる縁面の一方に設けら
れ、前記基準ピンに形成された溝部との間で前記第1の
方向に相対移動可能に係合するガイドレールとから構成
され、前記第2の位置決め機構が、前記アクチュエータ
の駆動による前記サポートフレームの前記第3の方向へ
の移動により、前記ガイドレールで係合する前記基準ピ
ンが前記第3の方向へ移動して前記板状部材に設けられ
た基準穴を貫通するよう構成されていることを特徴とし
ている。上述の基準ピンの簡略化を実現するための具体
構造である。
【0041】請求項16に記載の本発明に係る板状部材
の搬送保持装置は、前記アクチュエータが、エアシリン
ダであることを特徴としている。
【0042】請求項17に記載の本発明は、以上の各請
求項に記す板状部材が回路形成体であり、前記板状部材
の搬送保持装置が回路形成体保持装置であることを特徴
としている。本発明にかかる板状部材の搬送保持装置の
技術を、回路形成体保持装置に適用するものである。
【0043】請求項18に記載の本発明は、前記の回路
形成体保持装置を備えたことを特徴とする接着剤塗布装
置に関する。前記回路形成体を接着剤塗布装置に適用
し、接着剤塗布装置の精度向上と構造の簡略化を図るも
のである。
【0044】そして、請求項19に記載の本発明は、前
記の回路形成体保持装置を備えたことを特徴とする部品
実装装置に関する。前記回路形成体を部品実装装置に適
用し、部品実装装置の精度向上と構造の簡略化を図るも
のである。
【0045】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る板状部材の
搬送保持装置の各実施の形態につき説明する。なお、以
下の説明においては、実施の形態の対象例として、板状
部材としては電子回路基板に代表される回路形成体を、
また搬送保持装置としては接着剤塗布装置に使用される
回路形成体保持装置をそれぞれ用いるものとする。但
し、本発明の適用がこれらのものに限定されるものでは
ない。
【0046】本発明の第1の実施の形態にかかる回路形
成体保持装置につき、図面を参照して説明する。図1か
ら図3は、本実施の形態に係る回路形成体保持装置1を
示しており、この内、図1は側面断面図、図2は正面断
面図、図3は平面図をそれぞれ示している。図1、図
2、図3は、従来技術で説明した図8、図9、図10に
それぞれ対応している。また、本実施の形態に係る回路
形成体保持装置1を取り付けた接着剤塗布装置の全体概
要は、図7を参照して説明した接着剤塗布装置100の
全体概要と同様である。なお、図1から図6までに示す
X方向(第1の方向)、Y方向(第2の方向)、Z方向
(第3の方向)は、それぞれ図7のXYZ座標に示す各
方向に対応している。
【0047】図1から図3に示す本実施の形態にかかる
回路形成体保持装置1は、Yロボット部10と、Yロボ
ット部10に搭載されてY方向に移動可能なレールフレ
ーム部20と、レールフレーム部20に取り付けられ、
回路形成体2を搬入保持するガイドレール部40と、か
ら大きく構成される。この内、Yロボット部10は、図
1の側面断面図に最もよく表されているように、ベース
11と、ベース11に固定されたACサーボモータ12
と、前記ACサーボモータ12の出力軸に取り付けられ
たボールねじ13と、前記ボールねじ13に螺合するナ
ット部14とから構成されている。このYロボット部1
0は、ACサーボモータ12の正逆回転によってボール
ねじ12が回転駆動され、ナット部14に固定されたレ
ールフレーム部20及びガイドレール部40を、図のY
方向に往復搬送が可能である。
【0048】図2に示す正面断面図で見た場合、レール
フレーム部20とガイドレール部40とは、ベース11
から上方に延びる一対のサイドメンバ16a、16bに
設けられたリニアモーション・ユニット17a、17b
を介してベース11上をスライド移動して搬送される。
また、レールフレーム部20は、フレーム本体21と、
前記フレーム本体21に固定された一対のシリンダ22
と、前記シリンダ22の伸縮によって昇降されるサポー
トフレーム23と、前記サポートフレーム23に搭載さ
れたサポートテーブル24と、から主に構成される。レ
ールフレーム部20は、シリンダ22の伸張によってサ
ポートフレーム23とサポートテーブル24とを、図の
Z方向に押し上げる。サポートフレーム23には複数の
ガイドシャフト26が固定されており、このガイドシャ
フト26がフレーム本体21にスライド移動可能に支持
されることによって、サポートフレーム23とサポート
テーブル24との安定した昇降移動が確保される。サポ
ートテーブル24の上昇により、サポートテーブル24
に固定されるサポートピンの先端が回路形成体の背面
(下面)に当接してこれを支持する。さらに、サポート
フレーム23のX方向両端に取り付けられた一対のプレ
ート25が、ガイドレール部40に設けられたブロック
片41を介してこれを押し上げることにより、ガイドレ
ール部40に保持された回路形成体2をZ方向に位置決
めする。
【0049】図3の平面図に示すサポートテーブル24
の表面には、従来技術におけると同様に多数の孔27が
設けられ、保持される回路形成体に合わせてこの内の任
意の孔27に任意の数のサポートピンの固定が可能であ
る。図に示す孔27は、サポートテーブル24の表面全
体に設けられた孔27の一部のみを表示しており、ま
た、この孔27の数と配列とはいずれも任意に設定が可
能である。ガイドレール部40では、一対のレールユニ
ット50a、50bが図のX方向に平行に配置されて対
向しており、両レールユニット50a、50bの間に回
路形成体が保持される。図示の例では、下側に示すレー
ルユニット50aが固定側、上側に示すレールユニット
50bが回路形成体2の幅に合わせて図の上下方向に平
行移動する可動側としている。このレールユニット50
bの移動機構に関しては、図12を参照して説明した従
来技術にかかるものと同様である。
【0050】以上のような構成に係る本実施の形態の回
路形成体保持装置1の特徴を以下に述べる。まず、図1
の側面断面図において、本実施の形態に係る回路形成体
保持装置1では、レールフレーム部20ほかを昇降させ
るシリンダ22が、従来技術によるものに比べて固定側
のレールユニット50aにより接近した位置(固定側レ
ールユニット50aからY方向の距離d)にシリンダ2
2の作用点がくるように配置されている。図8及び図1
0に示す従来技術における回路形成体保持装置100に
おいては、固定側レールユニット150aと可動側レー
ルユニット150bとの間隙が、可動側レールユニット
150bのY方向の移動によって最大の値(Lmaxと
する)となったときにシリンダ122の作用点がほぼそ
の中間(Lmax/2)となるよう配置されていた。本
実施の形態における回路形成体保持装置1においては、
シリンダ22の作用点が従来技術によるものよりも固定
側レールユニット50aにより接近しており((Lma
x/2)>d)、かつ、可動側レールユニット50bの
Y方向の移動によって固定側レールユニット50aと可
動側レールユニット50bとの間隙が最小の値(Lmi
nとする)となったときにおいても、シリンダ22の作
用点が可動側レールユニット50bに比較して固定側レ
ールユニット50aにY方向により近い位置となるよう
(Lmin≧d)、シリンダ22が配置されている。
【0051】可動側レールユニット50bをY方向に移
動させる目的は、上述のように各種サイズの回路形成体
2を両レールユニット50a、50bの間に保持可能と
するためである。しかしながら、極端に大小のサイズ差
がある回路形成体を同一装置に搬入して加工することは
非能率となることもあり、同一の回路形成体保持装置に
搬入保持される幅サイズのばらつきの比率は、通常は一
定の限度に抑えられる。この限度は、好ましくは通常概
略5:1ほどである。したがって、両レールユニット5
0a、50bの最大間隙(Lmax)に対して、上述の
固定側レールユニット50aとシリンダ22の作用点と
の距離(d)が、前記最大間隙の1/5以下となるよう
にすることが好ましい(Lmax/5≧d)。1つの実
施例として、両レールユニット50a、50bの間隙の
最大値が250mm、最小値が50mmの形式の回路形
成体保持装置において、固定側レールユニット50aと
シリンダ22の作用点との距離dを50mmとしてい
る。この場合の前記ばらつき比率は5:1である。
【0052】以上のようなシリンダ22の配置とするこ
とにより、回路形成体2の幅方向両縁にある両レールユ
ニット50a、50bの各支持基準面に対して、可動側
レールユニット50bのY方向の移動位置の如何に拘わ
らず、シリンダ22の作用点を常にY方向で両者の間に
設けることができる。この結果、回路形成体をZ方向に
位置決めするため両レールユニット50a、50bの基
準面に回路形成体2の一面を当接するに際し、図19
(d)を参照して説明したようなシリンダ22の押し付
け力が回路形成体2に逆方向に作用することを回避する
ことができる。なお、前記の実施例では、シリンダ22
の作用点が可動側レールユニット50aの直下に位置す
ることとなるが、このような配置とすることであって
も、少なくとも図19(d)に示すような固定側レール
ユニットに逆方向の力が作用することにはならないので
問題はない。但し、シリンダ22の作用点は、可動側レ
ールユニット50bの位置よりも僅かでも固定側レール
ユニット50aに近い位置であることがより好ましい。
なお、前記説明中、レールユニット50a、50bのY
方向の位置とは、回路形成体2を位置決めする基準レー
ル163(図14参照)の基準面(回路形成体に当接す
る下側の面)の位置をいい、より具体的には、例えば前
記基準面のY方向の中心点と定めることができる。
【0053】次に、図2の正面断面図において、本実施
の形態に係る回路形成体保持装置では、レールフレーム
部20ほかを昇降させるシリンダ22を一対とし、この
一対のシリンダ22を、Yロボット部10のボールねじ
13との干渉を避けてボールねじ13の両測に配置して
いる。すなわち、シリンダ22とボールねじ13ほかの
Yロボット部10の駆動機構の構成要素とが、Z方向に
重複しない位置に配置されている。図9に示す従来技術
と対比すれば明らかなように、従来技術では単一のシリ
ンダ122をレールフレーム部120の概略中央に配置
しているため、ボールねじ113との干渉を避けてシリ
ンダ122を高い位置に配置せざるを得なかった。本実
施の形態では、上述のような配置とすることで、シリン
ダ22の位置を低く下げることができ、このためレール
フレーム部20及びガイドレール部40全体をも低く抑
えることができる。1つの実施例として、図2に示すボ
ールねじ13の軸心からガイドレール部40の回路形成
体保持基準面までの高さHを、従来技術による201m
mから166mmにまで大幅に短縮している。レールフ
レーム部20及びガイドレール部40がボールねじ13
を介してY方向に駆動されるものであることから、回路
形成体の規正位置と駆動中心との間の距離の短縮は、精
度向上につなげることができる。
【0054】更に、図2と図9とを対比して分かるよう
に、従来技術にあったレールフレーム部120からサイ
ドフレーム116a、116bを延ばす方式を改め、本
実施の形態にかかる回路形成体保持装置1ではYロボッ
ト部10のベース11からサイドメンバ16a、16b
を上方に延ばして移動部分を支持する方式としている。
これによって、レールフレーム部20ほかの移動部分の
質量を軽減している。前記の高さの削減による質量軽減
効果と重心位置を低くすることの効果とを加え、移動部
分の慣性によるばらつきが軽減され、更なる精度向上
と、例えば駆動エネルギの低減などの他の効果をも得る
ことができる。
【0055】本実施の形態では、図2に示すように、ガ
イドレール部40を昇降させる一対のシリンダ22をボ
ールねじ13の両側に配置するものとしている。この一
対のシリンダに代え、単一のシリンダをZ方向でボール
ねじとの干渉を避ける位置に配置することであっても良
い。この場合には、シリンダの容量増のため、上述の本
実施の形態のレールフレーム部20の高さよりも若干の
高くはなるが、従来技術によるものに比べればより低く
抑えることができる。また上述の実施の形態に比べて構
造が簡略化される。この際、サポートテーブル24ほか
の移動部材の円滑な昇降のために必要であれば、ボール
ねじ13のX方向の位置を可能な限り移動させること、
又は、ガイドシャフト26によるガイド機構の剛性を高
めることなどの対応が考えられる。
【0056】逆に、シリンダ22の数をさらに増やし、
例えばより小容量のシリンダ4個を使用するなどの形態
としてもよい。この場合、各シリンダは、図3に示すサ
ポートテーブル24にほぼ均等に分散配置されるようす
ることが好ましい。例えば、2個のシリンダを図1から
図3に示すものと同じ位置に、追加の2個のシリンダ
を、前記の2個のシリンダとの間でサポートテーブル2
4の平面領域内で矩形状をなす位置に配置することであ
ってもよい。各シリンダの小容量化により、レールフレ
ーム部20の高さを更に低く抑える効果がある。この場
合、上述の追加される2個のシリンダのY方向における
作用点の位置が、可動側レールユニット50bのY方向
の移動位置によっては両レールユニット50a、50b
の外側に位置することにもなり得る。但し、このような
場合においても、残りの2個のシリンダの作用点が、上
述したように両レールユニット50a、50bの間に位
置していることから、回路形成体のZ方向の位置決めを
確実に行うことには支障がない。
【0057】なお、本実施の形態においては、レールフ
レーム部20ほかの構成要素の昇降用の駆動源として上
述のようにシリンダ22を使用するものとしているが、
前記昇降用の駆動源がこれに限定されるものではない。
一般にはエアシリンダを使用するが、他に、油圧シリン
ダ、ボールねじ、あるいはモータ駆動のリンク機構な
ど、広く昇降用の駆動源として利用可能なアクチュエー
タであれば良い。
【0058】また、本実施の形態は、板状部材をY方向
から挟持してX方向に搬送すると共に、Z方向に位置決
めする板状部材の搬送保持方法であって、前記位置決め
の際のZ方向の押し付け力が常に前記板状部材のY方向
の幅寸法の間に作用するよう調整される板状部材の搬送
保持方法をも包含している。
【0059】次に、本発明に係る第2の実施の形態の板
状部材の搬送保持装置(回路形成体保持装置)につき、
図面を参照して説明する。第1の実施の形態に係る回路
形成体保持装置では、板状部材(回路形成体)をZ方向
に位置決めする場合の駆動力であるエアシリンダ(もし
くは他のアクチュエータ)をフレーム部に固定して配置
していた。本実施の形態に係る板状部材の搬送保持装置
においては、エアシリンダの作用点が板状部材の幅寸法
の大小に拘わらず常にその幅方向の間に位置するよう、
エアシリンダをY方向に移動可能に構成するものであ
る。
【0060】図4は、本実施の形態に係る回路形成体保
持装置200を示し、図5はこの回路形成体保持装置2
00に取り付けられるガイドレール部210を示してい
る。まず図5において、本実施の形態に係るガイドレー
ル部210は、図12に示す従来技術に係るガイドレー
ル部140に対して、シリンダ固定フレーム211と、
そのシリンダ固定フレーム211に固定されたシリンダ
212が追加されている。シリンダ固定フレーム211
は、可動側レールユニット150bを搭載している図の
X方向左右両側に配置された一対の可動ブロック151
を結ぶように形成されている。したがって、可動側レー
ルユニット150bが一対のねじ軸157の回転駆動に
より図のY方向に移動する際には、このシリンダ固定フ
レーム211も同期してY方向に移動する。
【0061】シリンダ固定フレーム211には、図示の
例では2つのシリンダ212が、Z方向に伸縮可能に取
り付けられている。すなわち、第1の実施の形態におい
ては図5の2点鎖線で示すフレーム部120の固定位置
に取り付けられていたシリンダ22が、本実施の形態で
はガイドレール部210にY方向に移動可能に取り付け
られている。
【0062】図4に示す回路形成体保持装置200にお
いては、シリンダ212は、可動側レールユニット15
0bからY方向に距離sだけ固定側レールユニット15
0a寄りに接近した位置で、シリンダ固定フレーム21
1を介して可動ブロック151に固定されている。回路
形成体2のY方向の幅Lの変化により、これを支持する
可動側レールユニット150bが固定側レールユニット
150aに対してY方向に接近/後退移動する際には、
シリンダ212も同時に固定側レールユニット150a
に対して接近/後退する。すなわち、可動側レールユニ
ット150bがY方向に移動しても、シリンダ212と
可動側レールユニット150bとの間の距離sは常に一
定である。さらに、この距離sは、最小幅の回路形成体
2を支持するために可動側レールユニット150bが固
定側レールユニット150aに最接近したときにも、シ
リンダ212と固定側レールユニット150aとが干渉
しないような距離に設定されている。なお、図4に示す
回路形成体保持装置200の他の構成要素に関しては、
第1の実施の形態で説明した図1に示す回路形成体保持
装置1に対応する各構成要素と同じである。
【0063】シリンダ212の機能は、第1の実施の形
態にかかる図1に示すエアシリンダ22と全く同様であ
る。すなわち、シリンダ212が伸張することにより、
サポートフレーム23を図のZ方向に押し上げ、これに
よって両レールユニット150a、150bの各保持レ
ール167(図14参照)を押し上げて回路形成体2を
Z方向に位置決めし、同時にサポートピン128(同)
を介して回路形成体2を裏面から支持する。なお、シリ
ンダ212がY方向に移動する際には、図4から明らか
なようにシリンダ212の作用点がサポートフレーム2
3の下面に当接したままで移動することとなる。この移
動を円滑にするため、例えばシリンダ212の前記作用
点にはY方向に転動可能なローラなどをつけることにし
ても良い。
【0064】シリンダ212を本実施の形態に示すよう
なY方向に移動可能に取り付けることにより、板状部材
の幅の大小の如何に拘わらず、板状部材のZ方向の位置
決めをする際の押し付け力の作用点を常に前記板状部材
の幅の間に配置することができる。これにより、図19
(D)に示すような前記押し付け力の作用点が板状部材
の幅から外れることによる位置決め不良の発生を回避す
ることができ、高い精度での板状部材の位置決めを可能
にする。
【0065】なお、図4、図5に示す例においては、シ
リンダ212が可動側レールユニット150bの側に固
定されるものとしているが、本実施の形態がこれに限定
されるものではない。例えば、シリンダ212をフレー
ム部120(図5参照)の側に移動可能に取り付け、別
途準備する駆動力を使用してこのエアシリンダを板状部
材の幅寸法の大小に応じてY方向に移動させる機構を設
けることであっても良い。また、シリンダ212を可動
側レールユニット150bの側に固定する場合において
も、図5に示すように、シリンダ212を必ずしもシリ
ンダフレーム211を介して可動ブロック151に固定
しなくとも、可動側レールユニット150bのいずれか
の構成要素、あるいはその駆動機構のいずれかの可動要
素とシリンダとが直接もしくは間接的に結合されていれ
ばよい。
【0066】さらに、本実施の形態のシリンダを単数も
しくは2つ以上の複数としてもよいこと、シリンダを他
のアクチュエータに置き換えてもよいこと、そして本実
施の形態が、板状部材を搬送して位置決めする板状部材
の搬送保持方法であって、位置決めの際の押し付け力が
常に板状部材の幅寸法の間に作用するよう調整される板
状部材の搬送保持方法をも包含していることは、第1の
実施の形態と同様である。
【0067】次に、本発明に係る第3の実施の形態の回
路形成体保持装置につき、図面を参照して説明する。本
実施の形態は、基準ピン部の構造を簡略化すると共に、
回路形成体のX方向とY方向との位置決め信頼性を高め
るものである。図6(a)は、本実施の形態に係る回路
形成体保持装置の基準ピン部70の部分平面図、図6
(b)は部分側面図をそれぞれを示している。図6
(a)、(b)は、従来技術において説明した図18
(a)、(b)にそれぞれ対応している。図6(a)、
(b)において、基準ピン71は、図に示す移動側ブロ
ック72(固定側ブロックについても同様)に、リニア
モーション・ユニット73を介して図のZ方向に高精度
で昇降可能に取り付けられている。移動側ブロック72
のナット部74には従来技術と同様にボールスクリュ・
シャフト76が螺合して貫通しており、図示しないモー
タの駆動によるボールスクリュ・シャフト76の正逆回
転によって、移動側ブロック72は図面に垂直なX方向
に往復移動可能である。この往復移動により、回路形成
体2の長さの長短に応じた基準ピン71のX方向の位置
決めがされる。
【0068】本実施の形態に係る基準ピン部70では、
基準ピン71の下端部に設けられた溝部77に、サポー
トフレーム23の縁に設けられた突起状の基準ピン・ガ
イドレール78が嵌っている。図6(a)に示す平面図
において、この基準ピン・ガイドレール78は、サポー
トフレーム23の縁に沿って図のX方向に固定側ブロッ
クに至るまで延びており、したがって回路形成体の長さ
に応じて移動側ブロック72が図のX方向に移動して
も、前記基準ピン71の溝部77と基準ピン・ガイドレ
ール78との係合状態が常に保たれている。
【0069】以上の構成に係る基準ピン部70の動作時
には、搬入された回路形成体2の送り方向の長さに応
じ、図示しないモータの駆動でボールスクリュ・シャフ
ト76が回転して移動側ブロック72がX方向の所定位
置にまで移動し、固定側ブロックとの間で前記回路形成
体2のサイズに対応した間隔を保つ。回路形成体2の規
正保持の際には、回路形成体保持装置のレールフレーム
部20にあるシリンダ22(いずれも、図1参照)が伸
張し、サポートフレーム23を図6(b)に示すZ方向
に持ち上げる。これによって基準ピン・ガイドレール7
8も上昇し、基準ピン・ガイドレール78と前記の溝部
77との係合を介して、基準ピン71がリニアモーショ
ン・ユニット73を介して持ち上げられ、基準ピン71
の先端部が図16に示す回路形成体の基準穴a、bに差
し込まれる。図6(a)、(b)では、移動側ブロック
72に取り付けられた基準ピン71の状態を示している
が、図示しない固定側ブロックにおいても同様にして基
準ピン71が持ち上げられ、回路形成体2の基準穴に差
し込まれる結果、回路形成体2が図のX方向、及びY方
向に位置決めされる。その後、更なるシリンダ22の伸
張によって、サポートテーブル24に固定された図示し
ないサポートピンが回路形成体2の下面に当接すると共
に、従来技術で説明したものと同様に両レールユニット
の保持レール167が回路形成体を持ち上げて基準レー
ル163(各、図14参照)の基準面に押し当て、回路
形成体がZ方向においても位置決めがされる。
【0070】本実施の形態に係る基準ピン部70は、第
1もしくは第2の実施の形態で説明した回路形成体保持
装置1、200への適用に限定されるものではなく、図
8−図10を参照して説明した従来技術による回路形成
体101に対しても同様に適用が可能である。
【0071】本実施の形態に係る基準ピン部70の実施
により、図17、図18に示した従来技術の基準ピン部
180に対して、シリンダ186、スプライン・シャフ
ト185、レバー189、ブラケット193ほかの回転
駆動要素、リニアモーション・ユニット192などの構
成要素を廃止することができ、基準ピン部の構造を大幅
に簡略化することができる。さらに、シャフト、レバー
などの回転を上下動に変換する複雑な機構を設けること
なく基準ピンの昇降を可能にすることから、回路形成体
の位置決めの精度と信頼性とを高めることもできる。
【0072】以上、本発明に係る板状部材の搬送保持装
置につき、接着剤塗布装置へ適用される回路形成体保持
装置を例として説明してきた。しかしながら、本発明に
係る板状部材の搬送保持装置の適用はこれに限定される
ものではなく、一般に板状部材を搬入して位置決めする
ための装置に対して広く適用することが可能である。例
えば、第1もしくは第2の実施の形態に示した回路形成
体保持装置1、200に含まれるようなYロボット部は
備えず、単に一定方向に搬送される板状部材を一時的に
位置決めするために規正保持する搬送保持装置への適用
も可能である。あるいは、例えば回路形成体に電子部品
などの部品を実装する部品実装装置などの、凡そ回路形
成体を規正保持して加工を施す他の装置に利用される回
路形成体保持装置に対しても本発明の適用が可能であ
る。なお、部品実装装置などの場合においては、回路形
成体保持装置をX・Yロボットと組み合わせて回路形成
体保持装置をX、Y両方向へ平面的に搬送移動する形式
のものある。この場合においては、例えば図1から図3
に示す第1の実施の形態に係る回路形成体保持装置をX
ロボット部に搭載することなどにより、本発明の適用が
容易に可能となる。
【0073】
【発明の効果】本発明に係る板状部材の搬送保持装置の
実施により、特に幅の狭い板状部材を含む各種サイズの
板状部材を、当該板状部材の板厚方向に確実に位置決め
することが可能となり、板状部材をより精度良く規正保
持することができ、これに伴う各種加工精度の向上をも
たらすことができる。
【0074】さらに、本発明に係る板状部材の搬送保持
装置の実施により、Yロボット部により駆動される移動
部分の重心を駆動中心に近づけ、さらに移動部分の質量
を軽減できることから、特にYロボット部による移動、
位置決めの精度を高めることができ、また、搬送保持装
置全体を小型化できる。これにより、当該搬送保持装置
を備える各種装置全体の小型化、軽量化、低コスト化を
図ることが可能となる。
【0075】本発明に係る基準ピン部の実施により、基
準ピン部の構造を簡略化して構成要素の大幅削減が可能
となり、また、基準ピン部の操作性と板状部材の位置決
めの信頼性とを高めることができる。
【0076】そして、本発明に係る回路形成体保持装置
を実施することにより、回路形成体の位置決め精度を高
めることができ、当該回路形成体保持装置を備えた部品
実装装置や接着剤塗布装置における加工精度を高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る回路形成体保持装
置を示す側面断面図である。
【図2】 図1に示す回路形成体保持装置の正面断面図
である。
【図3】 図1に示す回路形成体保持装置の平面図であ
る。
【図4】 本発明の他の実施の形態に係る回路形成体保
持装置を示す側面断面図である。
【図5】 図4に示す回路形成体のガイドレール部の概
要を示す斜視図である。
【図6】 本発明の他の実施の形態に係る板状部材の搬
送保持装置に使用される基準ピン部の平面図(a)及び
側面図(b)である。
【図7】 従来技術による接着剤塗布装置の全体概要を
示す斜視図である。
【図8】 従来技術による回路形成体保持装置を示す側
面断面図である。
【図9】 図8に示す回路形成体保持装置の正面断面図
である。
【図10】 図8に示す回路形成体保持装置の平面図で
ある。
【図11】 図8に示す回路形成体保持装置のレールフ
レーム部の概要を示す斜視図である。
【図12】 図8に示す回路形成体保持装置のガイドレ
ール部の概要を示す斜視図である。
【図13】 図12に示すガイドレール部の断面を含む
部分拡大斜視図である。
【図14】 図12に示すガイドレール部の断面図で、
回路形成体を搬送可能に保持する状態を示す。
【図15】 図12に示すガイドレール部の断面図で、
回路形成体を規正保持した状態を示す。
【図16】 回路形成体の基準穴位置を示す説明図であ
る。
【図17】 従来技術による回路形成体保持装置の基準
ピン部の全体概要を示す斜視図である。
【図18】 図17に示す基準ピン部を示す平面図
(a)、及び側面図(b)である。
【図19】 従来技術による回路形成体保持装置の位置
決め時における問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1.回路形成体保持装置、 2.回路形成体、 10.
Yロボット部、 12.ACサーボモータ、 13.ボ
ールねじ、 14.ナット部、 20.レールフレーム
部、 21.フレーム本体、 22.シリンダ、 2
3.サポートフレーム、 24.サポートテーブル、
25.プレート、 40.ガイドレール部、41.ブロ
ック片、 50a、50b.レールユニット、 70.
基準ピン部、 71.基準ピン、 72.移動側ブロッ
ク、 76.ボールスクリュ・シャフト、 78.基準
ピン・ガイドレール、 100.接着剤塗布装置、 1
01.回路形成体保持装置、 102.回路形成体、
163.基準レール、 164.メインレール、 16
7.保持レール、 185.スプライン・シャフト。
フロントページの続き (72)発明者 近久 直一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 橋本 俊二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3C030 DA23 DA36 DA37 DA38 4D075 AC73 AC79 AC88 AC93 CA47 DA06 DC19 EA35 4F042 AA02 AA06 AB01 DF07 DF24 DF26 DF31 5E313 AA01 AA11 CC02 DD01 DD05 DD12 DD13 FF13 FF14

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の方向と前記第1の方向に直交する
    第2の方向とに伸展する板状部材を前記第2の方向の両
    側から挟持して前記第1の方向に搬送すると共に、前記
    板状部材を前記第1と第2の両方向に直交する第3の方
    向へ押し付けて位置決めをする板状部材の搬送保持方法
    において、 前記板状部材の前記第2の方向の幅寸法の大小に拘わら
    ず、前記第3の方向への押し付け力が常に前記板状部材
    の前記第2の方向の幅寸法の間に作用するよう調整され
    ることを特徴とする板状部材の搬送保持方法。
  2. 【請求項2】 前記第3の方向への押し付け力の作用す
    る位置が、前記板状部材の前記第2の方向の幅寸法の変
    化に応じて前記第2の方向に移動可能であることを特徴
    とする、請求項1に記載の板状部材の搬送保持方法。
  3. 【請求項3】 前記第3の方向への押し付け力の作用点
    が、前記板状部材の前記幅寸法の大小に拘わらず、常に
    前記板状部材の前記第2の方向の幅寸法の間に作用する
    位置に固定されていることを特徴とする、請求項1に記
    載の板状部材の搬送保持方法。
  4. 【請求項4】 第1の方向に延びる溝部を備えた、前記
    第1の方向に延びる第1のレールユニットと、 前記第1のレールユニットの溝部と対向する前記第1の
    方向に延びる溝部を備えた、前記第1のレールユニット
    と平行して前記第1の方向に延びて対向する第2のレー
    ルユニットであって、前記第1のレールユニットとの平
    行状態を維持したままで前記第1の方向と平面上で直交
    する第2の方向に移動可能な第2のレールユニットと、 前記第1と第2の両レールユニットの溝部に保持される
    前記第1と第2の両方向に伸展する板状部材を前記第1
    の方向に搬送する搬送機構と、 前記第1と第2の両レールユニットに設けられた前記第
    1と第2の両方向に直交する第3の方向への前記板状部
    材の動きを規正する基準面に対し、前記板状部材を前記
    第3の方向に移動させて前記板状部材の一面を前記基準
    面に押し付ける位置決め機構と、を備えた板状部材の搬
    送保持装置において、 前記位置決め機構に含まれる前記板状部材の一面を前記
    基準面に押し付けるための駆動源が、前記板状部材の前
    記第2の方向の幅寸法の大小に拘わらず、前記第1のレ
    ールユニットと前記第2のレールユニットの間に位置す
    るよう前記第2の方向に移動可能に配置されていること
    を特徴とする板状部材の搬送保持装置。
  5. 【請求項5】 前記板状部材の一面を前記基準面に押し
    付けるための駆動源が、前記第2のレールユニットの前
    記第2の方向の動きに同期して移動するよう前記第2の
    レールユニットの構成要素、もしくは前記第2のレール
    ユニットの前記第2の方向の駆動機構に固定されている
    ことを特徴とする、請求項4に記載の板状部材の搬送保
    持装置。
  6. 【請求項6】 第1の方向に延在する溝部を備えた、前
    記第1の方向に延在する第1のレールユニットと、 前記第1のレールユニットの溝部と対向する前記第1の
    方向に延在する溝部を備えた、前記第1のレールユニッ
    トと平行して前記第1の方向に延在する第2のレールユ
    ニットであって、前記第1のレールユニットとの平行状
    態を維持したままで前記第1の方向と平面上で直交する
    第2の方向に移動可能な第2のレールユニットと、 前記第1と第2の両レールユニットの溝部に保持された
    前記第1と第2の両方向に伸展する板状部材を前記第1
    の方向に搬送する搬送機構と、 前記第1と第2の両方向に直交する第3の方向への前記
    板状部材の動きを規正する前記第1と第2のレールユニ
    ットに設けられた基準面に対し、前記板状部材を前記第
    3の方向に移動させて前記板状部材の一面を前記基準面
    に押し付ける位置決め機構と、を備えた板状部材の搬送
    保持装置において、 前記第2のレールユニットの前記第2の方向の移動によ
    り、前記第2のレールユニットが前記第1のレールユニ
    ットから最も離れた際の前記第1と第2の両レールユニ
    ットの前記基準面間の前記第2の方向の間隙をLma
    x、前記第2のレールユニットが前記第1のレールユニ
    ットに最も接近した際の前記第1と第2の両レールユニ
    ットの前記基準面間の前記第2の方向の間隙をLmi
    n、前記第1のレールユニットの基準面と前記位置決め
    機構の押し付け力の作用点との間の前記第2の方向の間
    隙をdとしたとき、前記Lmax、Lminとdとの間
    に、 (Lmax/2)≧d>0 及び、 Lmin≧d>0 の関係が成り立つよう構成されていることを特徴とする
    板状部材の搬送保持装置。
  7. 【請求項7】 前記Lmaxとdとの間に、 (Lmax/5)≧d>0 の関係が成り立つよう構成されていることを特徴とす
    る、請求項6に記載の板状部材の搬送保持装置。
  8. 【請求項8】 前記板状部材の搬送保持装置が、当該装
    置全体を前記第2の方向に搬送する搬送機構を更に備え
    ていることを特徴とする、請求項4から請求項7のいず
    れか一に記載の板状部材の搬送保持装置。
  9. 【請求項9】 前記板状部材の搬送保持装置が、当該装
    置全体を前記第1および第2の両方向に搬送する搬送機
    構を更に備えていることを特徴とする、請求項4から請
    求項7のいずれか一に記載の板状部材の搬送保持装置。
  10. 【請求項10】 第1の方向に延びる溝部を備えた、前
    記第1の方向に延びる第1のレールユニットと、 前記第1のレールユニットの溝部と対向する前記第1の
    方向に延びる溝部を備えた、前記第1のレールユニット
    と平行して前記第1の方向に延びて対向する第2のレー
    ルユニットであって、前記第1のレールユニットとの平
    行状態を維持したままで前記第1の方向と平面上で直交
    する第2の方向に移動可能な第2のレールユニットと、 前記第1と第2の両レールユニットの溝部に保持される
    前記第1と第2の両方向に伸展する板状部材を前記第1
    の方向に搬送する第1の搬送機構と、 前記第1と第2の両レールユニットに設けられた前記第
    1と第2の両方向に直交する第3の方向への前記板状部
    材の動きを規正する基準面に対し、前記板状部材を前記
    第3の方向に移動させて前記板状部材の一面を前記基準
    面に押し付ける位置決め機構と、 前記第1と第2の両レールユニットと、前記第1の搬送
    機構と、前記位置決め機構とを前記第2の方向に搬送す
    る第2の搬送機構と、を備えた板状部材の搬送保持装置
    において、 前記位置決め機構に含まれる前記板状部材の一面を前記
    基準面に押し付けるための駆動源が、前記第2の搬送機
    構との間で前記第3の方向に重複しない位置に配置され
    ていることを特徴とする板状部材の搬送保持装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動源が、複数のアクチュエータ
    を含むことを特徴とする、請求項4、請求項5、請求項
    10のいずれか一に記載の板状部材の搬送保持装置。
  12. 【請求項12】 前記アクチュエータがエアシリンダで
    あることを特徴とする、請求項11に記載の板状部材の
    搬送保持装置。
  13. 【請求項13】 前記板状部材の搬送保持装置が、当該
    装置全体を前記第1の方向に搬送する搬送機構を更に備
    えていることを特徴とする、請求項10から請求項12
    のいずれか一に記載の板状部材の搬送保持装置。
  14. 【請求項14】 第1の方向に延びる溝部を備えた、前
    記第1の方向に延びる第1のレールユニットと、 前記第1のレールユニットの溝部と対向する前記第1の
    方向に延びる溝部を備えた、前記第1のレールユニット
    と平行して前記第1の方向に延びる第2のレールユニッ
    トであって、前記第1のレールユニットとの平行状態を
    維持したままで前記第1の方向と平面上で直交する第2
    の方向に移動可能な第2のレールユニットと、 前記第1と第2の両レールユニットの溝部に保持された
    前記第1と第2の両方向に伸展する板状部材を前記第1
    の方向に搬送する搬送機構と、 前記第1と第2の両レールユニットに設けられた前記第
    1と第2の両方向に直交する第3の方向への前記板状部
    材の動きを規正する基準面に対し、前記板状部材を前記
    第3の方向に移動させて前記板状部材の一面を前記基準
    面に押し付ける第1の位置決め機構と、 前記板状部材の板厚方向に設けられた少なくとも一対の
    基準穴に前記第3の方向に移動可能な基準ピンを貫通さ
    せることにより、前記板状部材を前記第1と第2の両方
    向に位置決めする第2の位置決め機構と、を備えた板状
    部材の搬送保持装置において、 前記第1の位置決め機構の前記板状部材を前記第3の方
    向に移動させる駆動源が、前記第2の位置決め機構の前
    記基準ピンを前記第3の方向へ移動させる駆動源を兼ね
    ていることを特徴とする板状部材の搬送保持装置。
  15. 【請求項15】 前記駆動源が、前記第3の方向に伸縮
    可能なアクチュエータと、前記アクチュエータに駆動さ
    れて前記第3の方向へ移動可能な前記第1と第2の両方
    向へ伸展するサポートフレームと、前記サポートフレー
    ムの前記第1の方向に延びる縁面の一方に設けられ、前
    記基準ピンに形成された溝部との間で前記第1の方向に
    相対移動可能に係合するガイドレールと、から構成さ
    れ、 前記第2の位置決め機構が、前記アクチュエータの駆動
    による前記サポートフレームの前記第3の方向への移動
    により、前記ガイドレールで係合する前記基準ピンが前
    記第3の方向へ移動して前記板状部材に設けられた基準
    穴を貫通するよう構成されていることを特徴とする、請
    求項14に記載の板状部材の搬送保持装置。
  16. 【請求項16】 前記アクチュエータが、エアシリンダ
    であることを特徴とする、請求項15に記載の板状部材
    の搬送保持装置。
  17. 【請求項17】 前記板状部材が回路形成体であり、前
    記板状部材の搬送保持装置が回路形成体保持装置である
    ことを特徴とする、請求項4から請求項16のいずれか
    一に記載の板状部材の搬送保持装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の回路形成体保持装
    置を備えたことを特徴とする接着剤塗布装置。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の回路形成体保持装
    置を備えたことを特徴とする部品実装装置。
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