JP2002245877A - フラットケーブルの製造方法および屈曲成形装置 - Google Patents

フラットケーブルの製造方法および屈曲成形装置

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JP2002245877A
JP2002245877A JP2001044710A JP2001044710A JP2002245877A JP 2002245877 A JP2002245877 A JP 2002245877A JP 2001044710 A JP2001044710 A JP 2001044710A JP 2001044710 A JP2001044710 A JP 2001044710A JP 2002245877 A JP2002245877 A JP 2002245877A
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bending
heat
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shrinkable tube
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Takao Fuyushiba
隆夫 冬柴
Yoshihisa Kobayashi
良尚 小林
Masayuki Doi
雅之 土井
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットケーブルに用いる電線の調尺、切
断、皮剥ぎおよび端子圧着を機械に自動的に行わせるこ
とができ、作業性および製品品質の向上が図れ、角度付
け作業の簡略化および製品品質の向上が図れるフラット
ケーブルの製造方法およびそれに用いる屈曲成形装置を
提供する。 【解決手段】 このフラットケーブルの製造方法では、
1本ごとに互いに分離された単線の電線11を複数並列
配置してフラットケーブル1を作成する。すなわち、熱
収縮チューブ7に挿通された複数の電線11を並列配置
してクランプ21,23により張り渡し、両治具25,
27の棒状部材53,57により電線群13の並列配置
状態を保持した状態で、クランプ23を屈曲方向Vに移
動させて電線群13を成形部材51,55の当接面51
a,51b,55a,55bに沿わせるように屈曲させ
て、赤外線ヒータにより熱収縮チューブ7を熱収縮させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導体線の並列方向
に屈曲されたフラットケーブルの製造方法およびそれに
用いる屈曲成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、導体線の並列方向に屈曲された
フラットケーブルの平面図である。このフラットケーブ
ル1は、図5に示すように、絶縁状態を確保しつつ並列
配置された複数の導体線3を備え、所定の屈曲位置Pで
導体線の並列方向に沿って屈曲されている。ここでは、
フラットケーブル1の屈曲角度θは、163.3度に設
定されている。また、フラットケーブル1の片側端部に
は圧着端子5が接続されている。
【0003】このようなフラットケーブル1の従来の製
造方法では、リボンケーブルを用いてフラットケーブル
1が製造される。ここで、リボンケーブルとは、複数の
電線(被覆電線)がフラットに接合されたものであり、
その各電線の芯線が導体線3に対応している。
【0004】そして、そのリボンケーブルの屈曲位置P
周辺の部分を熱収縮チューブ7に挿通し、リボンケーブ
ルおよび熱収縮チューブ7を屈曲させた状態で熱収縮チ
ューブ7を熱収縮させ、その熱収縮した熱収縮チューブ
7によりフラットケーブル1の屈曲形状を保持するよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の製造方法では、リボンケーブルを用いてフラット
ケーブル1を製造するため、以下のような問題がある。
すなわち、リボンケーブルは複数の電線がフラットに接
合されてなるため、熱収縮チューブ5の装着収縮後(あ
るいは熱収縮チューブ5の装着前)に、リボンケーブル
の導体線3に圧着端子5を接続する場合、手作業でリボ
ンケーブル端部の各電線同士を互いに切り離し、その分
離された各電線の末端部を半自動皮剥機で皮剥ぎし、そ
の露出された各電線の導体線3に圧着機で圧着端子5を
圧着するという手作業割合の多い煩雑な工程が必要であ
るという問題がある。このように手作業の割合が多い
と、作業負担が大きく、製品の品質がバラツキやすいと
いう問題がある。なお、リボンケーブルを用いる場合、
リボンケーブルの調尺切断も手作業により行われる場合
が多い。
【0006】また、リボンケーブルをその導体線3の並
列方向に屈曲させるためには、少なくとも屈曲位置P周
辺に位置するリボンケーブルの接合された各電線を屈曲
容易なように互いに切り離すという煩雑な作業が必要で
ある。例えば、リボンケーブルの両端から3、4cmだ
け残して、それ以外の中間部分の各電線を裂いて分離し
ている。
【0007】しかも、このようにしてリボンケーブルの
各電線を裂くと、電線に癖が発生するため、熱収縮チュ
ーブ7内において分離した各電線の配列を整えるのが難
しいという問題もある。
【0008】そこで、前記問題点に鑑み、本発明の第1
の目的は、フラットケーブルに用いる電線の調尺、切
断、皮剥ぎおよび端子圧着を機械に自動的に行わせるこ
とができ、作業性および製品品質の向上が図れるフラッ
トケーブルの製造方法を提供することである。
【0009】また、本発明の第2の目的は、角度付け作
業の簡略化および製品品質の向上が図れるフラットケー
ブルの製造方法およびそれに用いる屈曲成形装置を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、絶縁状態を確保しつつ並列配置された
複数の導体線を備え、所定の屈曲位置で前記導体線の並
列方向に沿って屈曲されているフラットケーブルの製造
方法であって、前記各導体線を樹脂被覆により個別に絶
縁被覆して形成され、1本ごとに互いに分離された複数
の電線を並列配置した状態で、その複数の電線からなる
電線群の屈曲させるべき部分周辺に熱収縮チューブを外
挿する電線挿通工程と、前記電線群および前記熱収縮チ
ューブを前記屈曲位置で前記並列方向に屈曲させた状態
で前記熱収縮チューブを熱収縮させ、熱収縮した前記熱
収縮チューブにより前記電線群の並列形状および屈曲形
状を保持する屈曲成形工程と、を備えることを特徴とす
る。
【0011】また、前記目的を達成するための技術的手
段は、前記請求項1に記載のフラットケーブルの製造方
法に用いる屈曲成形装置であって、前記熱収縮チューブ
に挿通され、並列配置された前記電線群の一端部および
他端部を、前記電線群に張力を付与した状態で固定する
第1および第2の固定手段と、前記第2の固定手段を、
所定の初期位置から、前記電線群を屈曲させるべき屈曲
方向に向けて移動させる第1の駆動手段と、前記電線群
の前記屈曲位置に対応する位置で「く」の字形に交わる
長尺状の第1および第2の当接面を有し、その第1の当
接面に、前記第1の固定手段と前記初期位置に位置され
た前記第2の固定手段とによって固定された前記電線群
の前記屈曲位置から前記一端側の部分の屈曲方向下流側
側面が当接された状態で、前記電線群の前記屈曲位置か
ら前記他端側の部分の前記屈曲方向下流側側面が前記第
2の当接面に当接するまで、前記第1の駆動手段により
前記2の固定手段が前記屈曲方向に移動されることによ
り前記電線群の屈曲角度を規定する成形部材と、前記第
1の固定手段および前記第2の固定手段によって固定さ
れた前記電線群を、前記電線群の前記屈曲方向への屈曲
変形を許容しつつ、上下から挟み込んで前記電線群の並
列配置状態を保持する第1および第2のガイド部材と、
前記第1の固定手段および前記第2の固定手段によって
固定された前記電線群に外挿された前記熱収縮チューブ
を加熱して熱収縮させる加熱手段と、を備えていること
を特徴とする。
【0012】さらに、好ましくは、前記加熱手段は、前
記第1の固定手段および前記第2の固定手段によって固
定された前記電線群の上下両側に配設された赤外線ヒー
タを備え、前記第1のガイド部材および前記第2のガイ
ド部材は、前記第1の固定手段および前記第2の固定手
段によって張り渡された前記電線群の長手方向に間隔を
あけて複数配置され、上下から前記電線群に当接して挟
み込む耐熱性の棒状部材を備えているのがよい。
【0013】また、好ましくは、前記屈曲成形装置は、
前記第1のガイド部材および前記第2のガイド部材の少
なくともいずれか一方の前記各棒状部材を、前記電源群
の前記長手方向に移動する第2の駆動手段をさらに備え
ているのがよい。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
フラットケーブルの製造方法に用いられる屈曲成形装置
の構成を示す平面図であり、図2は図1の屈曲成形装置
の要部拡大断面図であり、図3は図1の屈曲成形装置の
要部拡大側面図である。
【0015】本実施形態に係る製造方法は、前述の図5
に示すように、絶縁状態を確保しつつ並列配置された複
数の導体線3を備え、所定の屈曲位置Pで導体線3の並
列方向に対して所定角度θ(ここでは163.3度)に
屈曲されているフラットケーブル1を製造するためのも
のであり、電線挿通工程と、それに続く屈曲成形工
程とを備えており、後述する屈曲成形装置を用いてフラ
ットケーブル1の製造を行うようになっている。そし
て、この製造方法では、各導体線3を絶縁樹脂により1
本ごとに個別に被覆して形成され、1本ごとに互いに分
離された単線の複数の電線11(図4参照)を用いてフ
ラットケーブル1が作成されている。
【0016】上記の電線挿通工程では、図4に示すよ
うに、その複数の電線11が並列配置された状態で、そ
の複数の電線11からなる電線群13の屈曲させるべき
部分(ここでは屈曲位置Pの周辺部分)に熱収縮チュー
ブ7が外挿される。
【0017】続く上記の屈曲成形工程では、詳細は後
述するように、電線群13および熱収縮チューブ7が屈
曲位置Pで電線群13の並列方向に屈曲させた状態で、
熱収縮チューブ7が熱収縮され、熱収縮した熱収縮チュ
ーブ7により電線群13の並列形状および屈曲形状が保
持される。
【0018】屈曲成形装置は、図1ないし図3に示すよ
うに、第1および第2のクランプ(第1および第2の固
定手段)21,23と、第1および第2の治具25,2
7と、第1ないし第4の駆動機構29,31,33,3
5と、赤外線ヒータ(加熱手段)37,39(図2参
照)とを備えている。このうち、第1および第2の治具
25,27の後述する成形部材51,55が本発明の成
形部材に対応しており、第1および第2の治具25,2
7の後述する複数の棒状部材53,57が本発明の第1
および第2のガイド部材に対応している。また、第1お
よび第2の駆動機構29,31が本発明の第1および第
2の駆動手段に対応している。なお、図1ないし図3
中、符号X,Y,Zは互いに直交する第1ないし第3の
方向を示している。
【0019】第1のクランプ21は、図示しない装置基
台に取り付けられており、並列配置された電線群13の
一端部を上下から挟み込んで固定する。その固定および
固定の解除は、レバー21aを操作することにより行わ
れる。また、第1のクランプ21の外側には、電線群1
3の各電線11の一端を当接させて端部を揃えるための
ストッパ41が設けられている。
【0020】第2のクランプ23は、第1の可動基台4
3上にその可動基台43に対して第1の方向Xに移動自
在に設けられた第2の可動基台45上に取り付けられて
おり、並列配置された電線群13の他端部を上下から挟
み込んで固定する。その固定および固定解除は、レバー
23aを操作することにより行われる。
【0021】第2の可動基台45は、第1の可動基台4
3に取り付けられた第3の駆動機構(ここではシリンダ
機構)33によって、第1の可動基台43に対して第1
の方向Xに沿って駆動される。なお、この第3の駆動機
構33によって、第2の可動基台45を介して第2のク
ランプ23を第1のクランプ21から遠ざかる方向に駆
動することにより、両クランプ21,23によって両端
が固定された電線群13に張力が付与されるようになっ
ている。
【0022】第1の可動基台43は、前記装置基台上に
その装置基台に対して電線群13の屈曲方向Vに沿った
方向である第4の方向Wに移動可能に設けられている。
そして、第2の駆動機構29が第1の可動基台43を前
記装置基台に対して第4の方向Wに駆動することによ
り、第2の可動基台45および第2のクランプ23が前
記装置基台に対して第4の方向Wに駆動される。
【0023】第1の治具25は、成形部材51と、成形
部材51に設けられた複数の棒状部材53とを備えてお
り、前記装置基台に固定的に取り付けられている。成形
部材51は、耐熱性の部材によって形成され、電線群1
3の屈曲位置Pに対応する位置で「く」の字形に交わる
長尺状の第1および第2の当接面51a,51bを有し
ている。第1の当接面51aは、第1の方向Xに沿って
延びており、第2の当接面51bは、第1の方向Xに対
してフラットケーブル1の屈曲角度θに相当する角度だ
け屈曲方向Vに傾いて延びている。
【0024】複数の棒状部材53は、耐熱性の部材(こ
こではセラミック)で形成され、第1の方向Xに対して
間隔をあけて、成形部材51の第1および第2の当接面
51a,51bの下方部分から突設されている。そし
て、成形部材51の第1および第2の当接面51a,5
1bに電線群13の屈曲方向V下流側側面13aが当接
したときに、各棒状部材53が電線群13の下面に当接
するようになっている。
【0025】第2の治具27は、第1および第2の方向
X,Yに平行な面に対して第1の治具25と実質的に面
対象な構成を有しており、成形部材55と、成形部材5
5に設けられた複数の棒状部材57とを備えており、第
4の駆動機構35によって支持されている。
【0026】成形部材55は、耐熱性の部材によって形
成され、電線群13の屈曲位置Pに対応する位置で
「く」の字形に交わる長尺状の第1および第2の当接面
55a,55bを有している。第1の当接面55aは、
第1の方向Xに沿って延びており、第2の当接面55b
は、第1の方向Xに対してフラットケーブル1の屈曲角
度θに相当する角度だけ屈曲方向Vに傾いて延びてい
る。
【0027】複数の棒状部材57は、耐熱性の部材(こ
こではセラミック)で形成され、第1の方向Xに対して
間隔をあけて、成形部材55の第1および第2の当接面
55a,55bの上方部分から突設されている。そし
て、成形部材55の第1および第2の当接面55a,5
5bに電線群13の屈曲方向V下流側側面13aが当接
したときに、各棒状部材57が電線群13の上面に当接
するようになっている。
【0028】このような第2の治具27は、第4の駆動
機構(ここではシリンダ機構)35によって支持されて
おり、その第4の駆動機構35によって前記装置基台に
対して第2および第3の方向Y,Zに駆動される。
【0029】また、第4の駆動機構35は、前記装置基
台上にその装置基台に対して第1の方向Xに移動自在に
取り付けられており、第2の駆動機構(ここではシリン
ダ機構)によって前記装置基台に対して第1の方向Xに
駆動されるようになっている。
【0030】赤外線ヒータ37,39は、図2に示すよ
うに、第1および第2のクランプ21,23によって両
端部が固定された電線群13の上下方向から熱線を照射
し、その電線群13に外挿されている熱収縮チューブ7
を加熱して熱収縮させる。
【0031】なお、第1ないし第4の駆動機構29,3
1,33,35の駆動制御、および赤外線ヒータ37,
39のオン、オフ制御は、この屈曲成形装置に備えられ
る図示しない制御部によって行われる。
【0032】次に、この屈曲成形装置を用いたフラット
ケーブル1の製造方法について説明する。まず、フラッ
トケーブル1の作成に用いられる各電線11に対して調
尺が行われるとともに、必要に応じてその両端部への皮
剥ぎおよび圧着端子5の接続が行われる。ここでは、各
電線11の一端部では、皮剥ぎのみが行われ、他端部で
は皮剥ぎおよび端子圧着が行われている。本実施形態で
は、単線の電線11を用いてフラットケーブル1を作成
するため、電線11に対する調尺、皮剥ぎおよび端子圧
着を自動機に自動的に行わせることができる。
【0033】続いて、このような調尺等の後、電線群1
3を構成する複数(ここでは6本)の電線11の一端部
が、その端面がストッパ41に当接されて並列配置され
た状態で第1のクランプ21によって固定される。この
とき、上側の第2の治具27は、作業が行いやすいよう
に図1に示すように第1の治具25の上方から、待避さ
れている。
【0034】続いて、図1に示すように、その電線群1
3の屈曲位置Pの周辺部分に熱収縮チューブ7が外挿さ
れるとともに、電線群13の他端部が並列配置された状
態で第2のクランプ23によって固定される。このと
き、前記装置基台上における第2のクランプ23の位置
は、第1のクランプ21との間で張り渡した電線群13
が第1の方向Xに沿って延びるような位置に設定されて
いる。また、ここで、第1の治具25は、このように張
り渡された電線群13および電線群13に外挿された熱
収縮チューブ7の屈曲方向V下流側側面13aが成形部
材51の第1の当接面51aに当接するような位置に取
り付けられている。よって、このとき、張り渡された電
線群13の屈曲位置Pから一端側の部分の側面13aに
は成形部材51の第1の当接面51aが当接している。
【0035】このように電線群13および熱収縮チュー
ブ7の設置工程が終了すると、屈曲成形装置に備えられ
る図示しないスタートスイッチを介して屈曲成形の開始
を指示することにより、これ以後屈曲成形装置により自
動的に屈曲成形が行われる。
【0036】すなわち、スタートスイッチを介して屈曲
成形の開始が指示されると、前記制御部によって第3の
駆動機構33が駆動されて、可動基台45を介して第2
のクランプ23が第1のクランプ21から離反する方向
に駆動され、これによって、張り渡された電線群13に
所定の張力が付与される。
【0037】また、これに伴って、前記制御部の制御に
よって第4の駆動機構35が駆動されて、第2の治具2
7が第2および第3の方向Y,Zに駆動され、図1に示
す待避位置から図2および図3に示す挟み込み位置に移
動される。
【0038】この挟み込み位置とは、図2および図3に
示すように、第2の治具27が第1の治具25と対向
し、第1の治具25の棒状部材53と第2の治具27の
棒状部材57との間で電線群13および熱収縮チューブ
7をフラット形状を保持するように上下から挟み込む位
置である。
【0039】また、この挟み込み位置における第2の治
具27の第1の方向Xに対する位置は、その成形部材5
5の両当接面55a,55bの交点が、第1の治具25
の成形部材51の両当接面51a,51bの交点上に位
置するように設定されている。
【0040】そして、この第2の治具27の挟み込み位
置への移動に伴って、所定のタイミングで前記制御部に
よって上下の赤外線ヒータ37,39がオンされ、熱収
縮チューブ7の加熱が開始される。この赤外線ヒータ3
7,39のオン動作は、例えば、第2の治具27が挟み
込み位置にセットされたことがリミットスイッチにより
検知され、その検知に伴って行われる。
【0041】この熱収縮チューブ7の加熱の開始後、電
線群13が第1の方向Xに沿った直線状に張り渡された
状態で、熱収縮チューブ7の加熱収縮が所定時間(第1
の所定時間)だけ行われる(予備熱収縮処理)。これに
よって、熱収縮チューブ7が適度に熱収縮され、電線群
13が熱収縮チューブ7によって適度に締め付けられた
状態となり、電線群13を屈曲させた際の電線群13の
並列配置状態や屈曲形状の品質が向上されるようになっ
ている。
【0042】そして、この予備熱収縮処理の後、前記制
御部によって第1の駆動機構29が駆動され、第1の駆
動機構29によって可動基台43が屈曲方向Vに所定距
離だけ駆動される。これに伴って、第2のクランプ23
が、電線群13に張力を付与した状態で図1に示される
初期位置から屈曲方向Vに向けて、電線群13および熱
収縮チューブ7の側面13aが両治具25,27の成形
部材51,55の第2の当接面51b,55bに当接す
る角度付け位置まで駆動され、これによって、電線群1
3および熱収縮チューブ7がフラット形状を保持した状
態で屈曲される。
【0043】この角度付け位置に第2のクランプ23が
ある状態では、電線群13および熱収縮チューブ7が、
両治具25,27の棒状部材53,57間に上下から挟
み込まれた状態で、成形部材51,55の第1および第
2の当接面51a,51b,55a,55bに沿って
「く」の字形に屈曲されている。
【0044】なお、両治具25,27の棒状部材53,
57は、電線群13および熱収縮チューブ7の屈曲変形
を許容するようにこれらを挟持しており、これによっ
て、電線群13および熱収縮チューブ7が、フラット形
状を保持した状態で屈曲されるようになっている。
【0045】そして、第2のクランプ23が角度付け位
置に位置された状態で、赤外線ヒータ37,39によっ
て熱収縮チューブ7の加熱収縮が所定時間(第2の所定
時間)だけ行われる。続いて、その第2の所定時間の経
過に伴って、前記制御部によって第2の駆動機構31が
駆動されて、第1の治具27が所定距離(例えば、約棒
状部材57の太さ分の距離)だけ第1の方向(ここでは
図1の右方向)Xに駆動され、さらに所定時間(第3の
所定時間)だけ赤外線ヒータ37,39による加熱収縮
が行われた後、前記制御部によって赤外線ヒータ37,
39がオフされて、熱収縮処理が終了される。
【0046】続いて、熱収縮処理の終了後、自然冷却等
により熱収縮チューブ7等が冷却された後、この屈曲成
形装置に備えられた図示しないリターンスイッチが操作
されると、前記制御部によって第1ないし第4の駆動機
構29,31,33,35が駆動され、屈曲成形装置の
装置状態が図1に示す初期状態に復帰される。
【0047】そして、処理状態に復帰されると、第1お
よび第2のクランプ21,23を解除することにより、
完成されたフラットケーブル1を装置から取り外すこと
ができる。
【0048】以上のように、本実施形態に係る製造方法
よれば、1本ごとに互いに分離された単線の電線11を
複数並列配置してフラットケーブル1を作成するため、
各電線11に圧着端子5を接続する場合等には、例えば
電線11を熱収縮チューブ7に挿通する前に各電線11
ごと独立して調尺、切断、皮剥ぎ、端子圧着を行うこと
等によって、各電線11の調尺、切断、皮剥ぎ、端子圧
着を自動機を用いて自動的に行うことができ、その結
果、作業負担を軽減して作業性の向上が図れるととも
に、手作業の割合を抑制することによって製品の品質の
バラツキを抑え、品質の向上が図れる。
【0049】また、電線群13を屈曲させる際に従来の
ように電線11同士を裂いて分離する作業が不要であ
り、従来のように引き裂きにより電線11に癖がつくこ
ともなく、複数の電線11を容易に整然と並列配置して
屈曲させることができ、角度付け作業の簡略化および製
品品質の向上が図れる。
【0050】さらに、本実施形態に用いられる屈曲成形
装置によれば、熱収縮チューブ7に挿通された複数の電
線11の両端部を第1および第2のクランプ21,23
により張力を付与して張り渡し、両治具25,27の棒
状部材53,57により電線群13の並列配置状態を保
持した状態で、第1の駆動機構29により第2のクラン
プ23を電線群13の屈曲方向Vに移動させて電線群1
3および熱収縮チューブ7を両治具25,27の成形部
材51,55の第1および第2の当接面51a,51
b,55a,55bに沿わせるように屈曲させ、赤外線
ヒータ37,39により熱収縮チューブ7を熱収縮させ
るようになっているため、複数の単線の電線11からな
る電線群13に対し、整然と並列配置された状態で所定
の屈曲位置Pおよび屈曲角度θで正確にかつ容易に角度
付けを行うことができる。
【0051】また、両治具25,27の成形部材51,
55の第1および第2の当接面51a,51b,55
a,55bのなす角度、および屈曲成形時の第1の駆動
機構29による第2のクランプ23の移動距離等を変更
することにより、電線群13の屈曲角度等の変更に容易
に対応することができる。
【0052】さらに、第1および第2の両治具25,2
7は、第1の方向Xに対して間隔をあけて設けられた複
数の棒状部材53,57によって電線群13を挟み込む
構成であるため、各棒状部材53,57の隙間を介して
赤外線ヒータ37,39が発する熱線を熱収縮チューブ
7に直接照射することができ、熱収縮チューブ7の加熱
を効率よく行うことができる。
【0053】また、赤外線ヒータ37,39によって熱
収縮チューブ7を熱収縮させる際に、第2の駆動機構3
1によって第2の治具27が第1の方向Xに所定距離だ
けずらされるようになっているため、棒状部材57の影
になる部分にも赤外線ヒータ37の熱線を当てることが
でき、熱収縮チューブ7の加熱収縮を均一に行うことが
できる。
【0054】なお、本実施形態では、第1および第2の
治具25,27のうち、第2の治具27のみを第1の方
向Xにずらすようにしたが、第2の駆動機構31と同様
な駆動機構を第1の治具25についても設けて、加熱収
縮処理時に第1の治具25も第1の方向Xにずらすよう
にしてもよい。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、1本ご
とに互いに分離された複数の電線を並列配置してフラッ
トケーブルを作成するため、各電線に圧着端子を接続す
る場合等には、例えば電線を熱収縮チューブに挿通する
前に各電線ごと独立して調尺、切断、皮剥ぎ、端子圧着
を行うこと等によって、各電線の調尺、切断、皮剥ぎ、
端子圧着を自動機を用いて自動的に行うことができ、そ
の結果、作業負担を軽減して作業性の向上が図れるとと
もに、手作業の割合を抑制することによって製品の品質
のバラツキを抑え、品質の向上が図れる。
【0056】また、電線群を屈曲させる際に従来のよう
に電線同士を裂いて分離する作業が不要であり、従来の
ように引き裂きにより電線に癖がつくこともなく、複数
の電線を容易に整然と並列配置して屈曲させることがで
き、角度付け作業の簡略化および製品品質の向上が図れ
る。
【0057】請求項2に記載の発明によれば、熱収縮チ
ューブに挿通された複数の電線の両端部を第1および第
2の固定手段により張力を付与しつつ固定し、第1およ
び第2のガイド部材により電線群の並列配置状態を保持
した状態で、第1の駆動手段により第2の固定手段を電
線群の屈曲方向に移動させて電線群および熱収縮チュー
ブを成形部材の第1および第2の当接面に沿わせるよう
に屈曲させて、加熱手段により熱収縮チューブを熱収縮
させるようになっているため、複数の単線の電線からな
る電線群に対し、整然と並列配置された状態で所定の屈
曲位置および屈曲角度で正確にかつ容易に角度付けを行
うことができる。
【0058】また、成形部材の第1および第2の当接面
のなす角度、および屈曲成形時の第1の駆動手段による
第2の固定手段の移動距離等を変更することにより、電
線群の屈曲角度等の変更に容易に対応することができ
る。
【0059】請求項3に記載の発明によれば、加熱手段
には、第1の固定手段および第2の固定手段によって固
定された電線群の上下両側に配設された赤外線ヒータが
備えられ、第1および第2のガイド部材が、電線群の長
手方向に間隔をあけて複数配置され、上下から電線群に
当接して挟み込む耐熱性の棒状部材を備えているため、
各棒状部材の隙間を介して赤外線ヒータが発する熱線を
熱収縮チューブに直接照射することができ、熱収縮チュ
ーブの加熱を効率よく行うことができる。
【0060】請求項4に記載の発明によれば、赤外線ヒ
ータによって熱収縮チューブを熱収縮させる際に、第2
の駆動手段によって第1および第2のガイド部材の少な
くともいずれか一方の各棒状部材を電源群の長手方向に
移動させることができ、これによって、棒状部材の影に
なる部分にも赤外線ヒータの熱線を当てることができ、
熱収縮チューブの加熱収縮を均一に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るフラットケーブルの
製造方法に用いられる屈曲成形装置の構成を示す平面図
である。
【図2】図1の屈曲成形装置の要部拡大断面図である。
【図3】図1の屈曲成形装置の要部拡大側面図である。
【図4】熱収縮チューブに挿通された電線群の平面図で
ある。
【図5】屈曲成形されたフラットケーブルの平面図であ
る。
【符号の説明】
1 フラットケーブル 3 導体線 5 圧着端子 7 熱収縮チューブ 11 電線 13 電線群 21 第1のクランプ 23 第2のクランプ 25 第1の治具 27 第2の治具 29 第1の駆動機構 31 第2の駆動機構 33 第3の駆動機構 35 第4の駆動機構 41 ストッパ 51,55 成形部材 51a,55a 第1の当接面 51b,55b 第2の当接面 53,57 棒状部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁状態を確保しつつ並列配置された複
    数の導体線を備え、所定の屈曲位置で前記導体線の並列
    方向に沿って屈曲されているフラットケーブルの製造方
    法であって、 前記各導体線を樹脂被覆により個別に絶縁被覆して形成
    され、1本ごとに互いに分離された複数の電線を並列配
    置した状態で、その複数の電線からなる電線群の屈曲さ
    せるべき部分周辺に熱収縮チューブを外挿する電線挿通
    工程と、 前記電線群および前記熱収縮チューブを前記屈曲位置で
    前記並列方向に屈曲させた状態で前記熱収縮チューブを
    熱収縮させ、熱収縮した前記熱収縮チューブにより前記
    電線群の並列形状および屈曲形状を保持する屈曲成形工
    程と、を備えることを特徴とするフラットケーブルの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のフラットケーブル
    の製造方法に用いる屈曲成形装置であって、 前記熱収縮チューブに挿通され、並列配置された前記電
    線群の一端部および他端部を、前記電線群に張力を付与
    した状態で固定する第1および第2の固定手段と、 前記第2の固定手段を、所定の初期位置から、前記電線
    群を屈曲させるべき屈曲方向に向けて移動させる第1の
    駆動手段と、 前記電線群の前記屈曲位置に対応する位置で「く」の字
    形に交わる長尺状の第1および第2の当接面を有し、そ
    の第1の当接面に、前記第1の固定手段と前記初期位置
    に位置された前記第2の固定手段とによって固定された
    前記電線群の前記屈曲位置から前記一端側の部分の屈曲
    方向下流側側面が当接された状態で、前記電線群の前記
    屈曲位置から前記他端側の部分の前記屈曲方向下流側側
    面が前記第2の当接面に当接するまで、前記第1の駆動
    手段により前記2の固定手段が前記屈曲方向に移動され
    ることにより前記電線群の屈曲角度を規定する成形部材
    と、 前記第1の固定手段および前記第2の固定手段によって
    固定された前記電線群を、前記電線群の前記屈曲方向へ
    の屈曲変形を許容しつつ、上下から挟み込んで前記電線
    群の並列配置状態を保持する第1および第2のガイド部
    材と、 前記第1の固定手段および前記第2の固定手段によって
    固定された前記電線群に外挿された前記熱収縮チューブ
    を加熱して熱収縮させる加熱手段と、を備えていること
    を特徴とする屈曲成形装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段は、 前記第1の固定手段および前記第2の固定手段によって
    固定された前記電線群の上下両側に配設された赤外線ヒ
    ータを備え、 前記第1のガイド部材および前記第2のガイド部材は、 前記第1の固定手段および前記第2の固定手段によって
    張り渡された前記電線群の長手方向に間隔をあけて複数
    配置され、上下から前記電線群に当接して挟み込む耐熱
    性の棒状部材を備えていることを特徴とする請求項2に
    記載の屈曲成形装置。
  4. 【請求項4】 前記屈曲成形装置は、 前記第1のガイド部材および前記第2のガイド部材の少
    なくともいずれか一方の前記各棒状部材を、前記電源群
    の前記長手方向に移動する第2の駆動手段をさらに備え
    ていることを特徴とする請求項3に記載の屈曲成形装
    置。
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