JP2002245714A - ディスクドライブシステム - Google Patents

ディスクドライブシステム

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JP2002245714A
JP2002245714A JP2001143600A JP2001143600A JP2002245714A JP 2002245714 A JP2002245714 A JP 2002245714A JP 2001143600 A JP2001143600 A JP 2001143600A JP 2001143600 A JP2001143600 A JP 2001143600A JP 2002245714 A JP2002245714 A JP 2002245714A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データバスを用いてディスクデータを転送し
ている最中でも、転送中断することなく、コマンドやメ
ッセージの転送を行う。 【解決手段】 本発明のディスクドライブシステムは、
ドライブ装置1と、ディスクデータに対するデータ処理
並びにドライブ装置1の制御を行うホストコントローラ
2とから構成される。ドライブ装置1とホストコントロ
ーラ2とは、ディスクデータが転送されるデータバス
と、ドライブ装置の動作を制御するコマンドがホストコ
ントローラ2からドライブ装置1へ送信され、ドライブ
装置1が有している情報が記述されたメッセージが当該
ドライブ装置1からホストコントローラ2へ送信される
コマンドバスとにより接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクドライブ
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディスクドライブ用ICとシ
ステムコントロール用ICとのディスクドライブインタ
ーフェースとして、ATAPI規格( Small Form Fact
or Committe ATA Packet Interface for CD-ROMs SFF80
22i 参照)が普及している。
【0003】ATAPI規格のインターフェースでは、
ドライブから送出されるデータと、ホストからのコマン
ド等とのやり取りを、1つのバスで行う。そのため、ド
ライブからデータを送出中に、新たなコマンドを発行し
たり、ドライブからのメッセージの返信を行う場合に
は、一旦バスをリセットして、データ転送を中断しなけ
ればならない。
【0004】また、ドライブが指定するタイミングでメ
ッセージを発行することができないので、ホストはドラ
イブの状態を定期的に読み出して監視しなければならな
い。
【0005】また、ATAPI規格のインターフェース
では、その仕様がハードウェア、通信プロトコル、コマ
ンド仕様が一体的に規定されている。そのため、その仕
様の変更等をする場合には、全て一体的に変更しなけれ
ばならなく、その自由度が小さい。
【0006】また、ドライブを制御する場合、システム
コントローラが常にディスクドライブの状態を管理し、
その状態を把握する必要がある。しかしながら、ATA
PI規格のインターフェースを用いて制御をする場合、
ドライブの状態を常に的確に把握することが困難であ
り、例えば、システムコントローラと、ドライブとの動
作状態の把握の違いにより、ドライブの動作が暴走して
しまうといった問題が生じていた。
【0007】また、近年、DVDを再生するDVD再生
システムが普及している。DVDでは、複数のカメラア
ングルから撮影した映像を記録しておき、再生時にシー
ムレスにアングルを切り換える、いわゆるマルチアング
ルと呼ばれる機能がある。このDVDでは、Cellと
呼ばれる再生単位を設けられており、このCell単位
でアングルを切り換えることによりシームレスに再生を
行うことができる。また、各アングルが記録されている
アドレスやCellの境界位置等の管理制御情報は、D
VDデータストリーム中のナビパックのDSIに記述さ
れている。
【0008】このようなDVD再生システムでは、通
常、DVDを再生するドライブ用ICと、このドライブ
用ICを制御するとともにビデオデコード処理を行うシ
ステムコントロール用ICとにより構成されている。そ
のため、アングルの切り換え処理を行う場合、システム
コントローラがナビパックを抽出し、その中のDSIか
ら切り換え先のアドレスを算出し、算出したアドレスを
ドライブ装置に対してコマンドで発行し、処理を行わな
ければならない。
【0009】しかしながら、このような処理をシステム
コントローラが行うのは、非常に処理負担が大きく、ま
た、システムコントローラからコマンドを発行する場合
には、その応答が遅くなることも考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、データバス
を用いてディスクデータを転送している最中でも、転送
中断することなく、コマンドやメッセージの転送を行う
ことができ、効率的に処理を行うディスクドライブシス
テム、ドライブ装置及びシステム制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】また、本発明はシステム制御装置がドライ
ブ装置の状態を常に監視しなくても、ドライブ装置から
のメッセージを受信することが可能なディスクドライブ
システム、ドライブ装置及びシステム制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】また、本発明は、インターフェースの仕様
の自由度を高めたディスクドライブシステム、ドライブ
装置及びシステム制御装置を提供することを目的とす
る。
【0013】また、本発明は、システム制御装置がドラ
イブ装置の動作状態を的確に把握することが可能なディ
スクドライブシステム、ドライブ装置を提供することを
目的とする。
【0014】また、本発明は、DVDを再生する際に、
Cellの境界でのアングルやストーリのシームレスな
切り換え、可変速再生時におけるアドレスの算出をドラ
イブ装置に負担させることができ、システム制御装置の
処理負担を軽減させることができるディスクドライブシ
ステム、ドライブ装置及びシステム制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0015】また、本発明は、ディスクタイプや転送要
求するデータタイプに応じて適応的にバスを選択するこ
とができ、用途に適応したシステムをフレキシブルに構
成することができるディスクドライブシステム、ドライ
ブ装置及びシステム制御装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるディスク
ドライブシステムは、ディスク状記録媒体の記録/再生
を行うドライブ装置と、上記ディスク状記録媒体の記録
データであるディスクデータに対するデータ処理並びに
上記ドライブ装置の制御を行うシステム制御装置とを備
え、上記ドライブ装置と上記システム制御装置とは、上
記ディスクデータが転送されるデータバスと、上記ドラ
イブ装置の動作を制御するコマンドがシステム制御装置
から当該ドライブ装置へ送信され、上記ドライブ装置が
有している情報が記述されたメッセージが当該ドライブ
装置からシステム制御装置へ送信されるコマンドバスと
により接続されていることを特徴とする。
【0017】本発明にかかるドライブ装置は、ディスク
状記録媒体の記録/再生を行う記録再生部と、上記ディ
スク状記録媒体の記録データであるディスクデータを、
データバスを介して、上記ディスクデータに対するデー
タ処理並びに本装置の制御を行うシステム制御装置との
間で送受信するデータインタフェースと、本装置の動作
を制御するコマンドをコマンドバスを介して上記システ
ム制御装置から受信するとともに、本装置が有している
情報が記述されたメッセージをコマンドバスを介して上
記システム制御装置へ送信するコマンドインターフェー
スとを備えることを特徴とする。
【0018】本発明にかかるシステム制御装置は、ディ
スク状記録媒体の記録データであるディスクデータに対
するデータ処理を行うデータ処理並びに上記ディスク状
記録媒体の記録/再生を行うドライブ装置の制御を行う
制御部と、上記ディスクデータをデータバスを介して上
記ドライブ装置との間で送受信するデータインタフェー
スと、上記ドライブ装置の動作を制御するコマンドをコ
マンドバスを介して当該ドライブ装置へ送信するととも
に、上記ドライブ装置が有している情報が記述されたメ
ッセージをコマンドバスを介して当該ドライブ装置から
受信するコマンドインターフェースとを備えることを特
徴とする。
【0019】本発明にかかるディスクドライブシステム
は、ディスク状記録媒体の記録/再生を行うドライブ装
置と、上記ディスク状記録媒体の記録データであるディ
スクデータに対するデータ処理並びに上記ドライブ装置
の制御を行うシステム制御装置とを備え、上記ドライブ
装置と上記システム制御装置とは、上記ディスクデータ
を転送するデータインターフェースと、上記ドライブ装
置の動作を制御するコマンドをシステム制御装置から当
該ドライブ装置へ送信し、上記ドライブ装置が有してい
る情報が記述されたメッセージをドライブ装置からシス
テム制御装置へ送信するコマンドインターフェースとに
より接続され、上記コマンドインターフェースは、当該
コマンドインターフェースのハードウェア構造が定義さ
れたハードウェアレイヤと、当該インターフェースの通
信プロトコルが定義されたコミュニケーションレイヤ
と、上記コマンド及びメッセージが定義されたコマンド
/メッセージレイヤとで階層構造化されて構成されてい
ることを特徴とする。
【0020】本発明にかかるドライブ装置は、ディスク
状記録媒体の記録/再生を行う記録再生部と、上記ディ
スク状記録媒体の記録データであるディスクデータを、
データバスを介して、上記ディスクデータに対するデー
タ処理並びに本装置の制御を行うシステム制御装置との
間で送受信するデータインタフェースと、本装置の動作
を制御するコマンドをコマンドバスを介して上記システ
ム制御装置から受信するとともに、本装置が有している
情報が記述されたメッセージをコマンドバスを介して上
記システム制御装置へ送信するコマンドインターフェー
スとを備え、上記コマンドインターフェースは、当該コ
マンドインターフェースのハードウェア構造が定義され
たハードウェアレイヤと、当該インターフェースの通信
プロトコルが定義されたコミュニケーションレイヤと、
上記コマンド及びメッセージが定義されたコマンド/メ
ッセージレイヤとで階層構造化されて構成されているこ
とを特徴とする。
【0021】本発明にかかるシステム制御装置は、ディ
スク状記録媒体の記録データであるディスクデータに対
するデータ処理を行うデータ処理並びに上記ディスク状
記録媒体の記録/再生を行うドライブ装置の制御を行う
制御部と、上記ディスクデータをデータバスを介して上
記ドライブ装置との間で送受信するデータインタフェー
スと、上記ドライブ装置の動作を制御するコマンドをコ
マンドバスを介して当該ドライブ装置へ送信するととも
に、上記ドライブ装置が有している情報が記述されたメ
ッセージをコマンドバスを介して当該ドライブ装置から
受信するコマンドインターフェースとを備え、上記コマ
ンドインターフェースは、当該コマンドインターフェー
スのハードウェア構造が定義されたハードウェアレイヤ
と、当該インターフェースの通信プロトコルが定義され
たコミュニケーションレイヤと、上記コマンド及びメッ
セージが定義されたコマンド/メッセージレイヤとで階
層構造化されて構成されていることを特徴とする。
【0022】本発明にかかるディスクドライブシステム
は、ディスク状記録媒体の記録/再生を行うドライブ装
置と、上記ディスク状記録媒体の記録データであるディ
スクデータに対するデータ処理並びに上記ドライブ装置
の制御を行うシステム制御装置とを備え、上記ドライブ
装置と上記システム制御装置とは、上記ディスクデータ
が転送されるデータバスと、上記ドライブ装置の動作を
制御するコマンドがシステム制御装置から当該ドライブ
装置へ送信され、上記ドライブ装置が有している情報が
記述されたメッセージが当該ドライブ装置からシステム
制御装置へ送信されるコマンドバスとにより接続されて
おり、上記ドライブ装置は、本装置の振る舞いを定義す
る複数のステートが定められたステートマシーンに応じ
て管理されることを特徴とする。
【0023】本発明にかかるドライブ装置は、ディスク
状記録媒体の記録/再生を行う記録再生部と、本装置を
制御する制御部と、上記ディスク状記録媒体の記録デー
タであるディスクデータを、データバスを介して、上記
ディスクデータに対するデータ処理並びに本装置の制御
を行うシステム制御装置との間で送受信するデータイン
ターフェースと、本装置の動作を制御するコマンドをコ
マンドバスを介して上記システム制御装置から受信する
とともに、本装置が有している情報が記述されたメッセ
ージをコマンドバスを介して上記システム制御装置へ送
信するコマンドインターフェースとを備え、上記制御部
は、本装置の振る舞いを定義する複数のステートが定め
られたステートマシーンに応じて本装置を制御すること
を特徴とする。
【0024】本発明にかかるディスクドライブシステム
は、DVDの再生を行うドライブ装置と、上記DVDの
記録データであるDVDデータに対するデータ処理並び
に上記ドライブ装置の制御を行うシステム制御装置とを
備え、上記ドライブ装置と上記システム制御装置とは、
上記ディスクデータが転送されるデータバスと、上記ド
ライブ装置の動作を制御するコマンドがシステム制御装
置から当該ドライブ装置へ送信され、上記ドライブ装置
が有している情報が記述されたメッセージが当該ドライ
ブ装置からシステム制御装置へ送信されるコマンドバス
とにより接続され、上記ドライブ装置は、上記DVDデ
ータからナビゲーションパックを検出し、このナビゲー
ションパックに含まれるDVDデータのサーチ情報を抽
出し、このサーチ情報に基づき上記DVDを再生制御す
る制御部を有することを特徴とする。
【0025】本発明にかかるドライブ装置は、DVDの
再生を行う再生部と、上記DVDの記録データであるD
VDデータを、データバスを介して、上記DVDに対す
るデータ処理並びに本装置の制御を行うシステム制御装
置との間で送受信するデータインタフェースと、本装置
の動作を制御するコマンドをコマンドバスを介して上記
システム制御装置から受信するとともに、本装置が有し
ている情報が記述されたメッセージをコマンドバスを介
して上記システム制御装置へ送信するコマンドインター
フェースと、上記DVDデータからナビゲーションパッ
クを検出し、このナビゲーションパックに含まれるDV
Dデータのサーチ情報を抽出し、このサーチ情報に基づ
き上記DVDを再生制御する制御部を備えることを特徴
とする。
【0026】本発明にかかるシステム制御装置は、DV
Dの記録データであるディスクデータに対するデータ処
理を行うデータ処理並びに上記DVDの再生を行うドラ
イブ装置の制御を行う制御部と、上記ディスクデータを
データバスを介して上記ドライブ装置との間で送受信す
るデータインタフェースと、上記ドライブ装置の動作を
制御するコマンドをコマンドバスを介して当該ドライブ
装置へ送信するとともに、上記ドライブ装置が有してい
る情報が記述されたメッセージをコマンドバスを介して
当該ドライブ装置から受信するコマンドインターフェー
スとを備え、上記ドライブ装置は、上記DVDデータか
らナビゲーションパックを検出し、このナビゲーション
パックに含まれるDVDデータのサーチ情報を抽出し、
このサーチ情報に基づき上記DVDを再生制御し、上記
制御部は、上記ドライブ装置に対応したコマンドを与え
ることを特徴とする。
【0027】本発明にかかるディスクドライブシステム
は、ディスク状記録媒体の記録/再生を行うドライブ装
置と、上記ディスク状記録媒体の記録データであるディ
スクデータに対するデータ処理並びに上記ドライブ装置
の制御を行うシステム制御装置とを備え、上記ドライブ
装置と上記システム制御装置とは、上記ディスクデータ
が転送されるパラレルデータバスと、上記ディスクデー
タが転送されるシリアルデータバスと、上記ドライブ装
置の動作を制御するコマンドがシステム制御装置から当
該ドライブ装置へ送信され、上記ドライブ装置が有して
いる情報が記述されたメッセージが当該ドライブ装置か
らシステム制御装置へ送信されるコマンドバスとにより
接続されていることを特徴とする。
【0028】本発明にかかるドライブ装置は、ディスク
状記録媒体の記録/再生を行う記録再生部と、上記ディ
スク状記録媒体の記録データであるディスクデータを、
パラレルデータバスを介して、上記ディスクデータに対
するデータ処理並びに本装置の制御を行うシステム制御
装置との間で送受信するパラレルデータインタフェース
と、上記ディスク状記録媒体の記録データであるディス
クデータを、シリアルデータバスを介して、上記ディス
クデータに対するデータ処理並びに本装置の制御を行う
システム制御装置との間で送受信するシリアルデータイ
ンタフェースと、本装置の動作を制御するコマンドをコ
マンドバスを介して上記システム制御装置から受信する
とともに、本装置が有している情報が記述されたメッセ
ージをコマンドバスを介して上記システム制御装置へ送
信するコマンドインターフェースとを備えることを特徴
とする。
【0029】本発明にかかるシステム制御装置は、ディ
スク状記録媒体の記録データであるディスクデータに対
するデータ処理を行うデータ処理並びに上記ディスク状
記録媒体の記録/再生を行うドライブ装置の制御を行う
制御部と、上記ディスクデータをパラレルデータバスを
介して上記ドライブ装置との間で送受信するパラレルデ
ータインタフェースと、上記ディスクデータをシリアル
データバスを介して上記ドライブ装置との間で送受信す
るシリアルデータインタフェースと、上記ドライブ装置
の動作を制御するコマンドをコマンドバスを介して当該
ドライブ装置へ送信するとともに、上記ドライブ装置が
有している情報が記述されたメッセージをコマンドバス
を介して当該ドライブ装置から受信するコマンドインタ
ーフェースとを備えることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態として、本発
明を適用したディスクドライブシステムについて説明を
行う。
【0031】全体構成 本発明の実施の形態のディスクドライブシステムは、D
VD(DVDspecification for R
ead-only-Disc)、VideoCD(Whi
te book)又はCD-Audio(Red Bo
ok)に記録されているデータを読み出し、読み出した
データのデコード処理を行ってビデオデータ、オーディ
オデータ、プログラムデータ等を出力する再生システム
である。このディスクドライブシステムは、図1に示す
ように、ドライブ装置1と、ホストコントローラ2とか
ら構成されている。ドライブ装置1及びホストコントロ
ーラ2は、例えばそれぞれ独立した半導体チップにIC
化され、ハードウェア化される。
【0032】ドライブ装置1は、DVD、VideoC
D、CD-Audio(以下、総称する場合には単にデ
ィスクと呼ぶ。)からディスクデータを読み出し、各デ
ィスクに対応したチャネルデコード処理(復調、誤り訂
正)を行う。そして、ドライブ装置1は、チャネルデコ
ード処理を行ったディスクデータを、ホストコントロー
ラ2に転送する。
【0033】ホストコントローラ2は、A/Vデコーダ
2a、及び、システムコントローラ2b等を備えてお
り、ドライブ装置1から転送されたデータのA/Vデコ
ード処理(MPEGデコード処理,CD−ROMデコー
ド処理等)、システム全体の管理、ドライブ装置1の再
生制御、ドライブ装置1の操作等を行う。
【0034】このようなドライブ装置1とホストコント
ローラ2とは、A/V(Audio/Video)バスインターフェ
ース4とコマンドインターフェース5とによって接続さ
れている。また、必要に応じて、これら2つのインター
フェースに加え、LegacyCD−DSPインターフ
ェース6でも接続される。
【0035】A/Vバスインターフェース4は、ディス
クから読み出されたディスクデータを、ドライブ装置1
からホストコントローラ2へ転送するパラレルバスイン
ターフェースである。
【0036】コマンドインターフェース5は、ドライブ
装置1の動作を制御するためのコマンド、及び、ドライ
ブ装置1の状態やディスクの情報等が記述されたメッセ
ージを転送するインターフェースである。
【0037】LegacyCD−DSPインターフェー
ス6は、再生対象となるディスクのうちのVideoC
D及びCD-Audioから再生されたディスクデータ
を、ドライブ装置1からホストコントローラ2へ転送す
るシリアルバスインターフェースである。このLega
cyCD−DSPインターフェース6は、ホストコント
ローラ2が、上記A/Vバスインタフェース4に対応し
ていない場合に用いることが可能である。なお、Vid
eoCD及びCD-Audioから再生されたディスク
データは、上記A/Vバスインターフェース4によって
も転送可能であるため、本ディスクドライブシステムで
は、このLegacyCD−DSPインターフェース6
は、必要に応じて設ければよい。
【0038】ドライブ装置の構成 つぎに、ドライブ装置1のブロック構成について図2を
参照して説明をする。
【0039】ドライブ装置1は、メカユニット11と、
再生制御部12とから構成される。
【0040】メカユニット11は、ディスクを回転駆動
する回転駆動機構、ディスクを着脱自在に上記回転駆動
機構に装填するディスクトレイ、ディスクにレーザ光を
照射して再生信号を検出するピックアップ、ピックアッ
プのスレッド制御を行うスレッド機構等を備えて構成さ
れる。
【0041】再生制御部12は、RFアンプ13と、サ
ーボコントローラ14と、DVDチャネルデコーダ15
と、DVDエラー訂正回路16と、CDチャネルデコー
ダ17と、CDエラー訂正回路18と、トラックバッフ
ァコントローラ19と、トラックバッファ20と、シス
テムコントローラ21とを備えて構成されている。
【0042】RFアンプ13は、メカユニット11内の
ピックアップにより検出された電気信号から、再生信
号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を
生成する。RFアンプ13により生成された再生信号
は、DVDチャネルデコーダ15及びCDチャネルデコ
ーダ17に供給される。また、RFアンプ13により生
成されたフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信
号等は、サーボコントローラ14に供給される。
【0043】サーボコントローラ14は、RFアンプ1
3から供給されたフォーカスエラー信号やトラッキング
エラー信号等に基づき、サーボシステムの制御を行う。
すなわち、サーボコントローラ14は、メカユニット1
1のピックアップ、スレッド機構、回転駆動機構等を駆
動することによって、フォーカスサーボ制御、トラッキ
ングサーボ制御、スレッドサーボ制御、スピンドルサー
ボ制御等の各種サーボ制御を行う。
【0044】DVDチャネルデコーダ15及びDVDエ
ラー訂正回路16は、DVDの再生を行う場合に動作す
る。DVDチャネルデコーダ15は、入力された再生信
号に対して符号化処理や復調処理等を行って、デジタル
データを出力する。DVDエラー訂正回路16は、復調
されたデジタルデータに付加されているパリティ(P
I,PO)を用いてエラー訂正処理を行う。エラー訂正
がされたデータは、DVDデータとしてトラックバッフ
ァコントローラ19及びシステムコントローラ21に供
給される。
【0045】CDチャネルデコーダ17及びCDエラー
訂正回路18は、VideoCD及びCD-Audio
の再生を行う場合に動作を行う。CDチャネルデコーダ
17は、入力された再生信号に対して符号化処理や復調
処理等を行って、デジタルデータを出力する。CDエラ
ー訂正回路18は、復調されたデジタルデータに付加さ
れているパリティ(C1,C2)を用いてエラー訂正処
理を行う。エラー訂正がされたデータは、CDデータと
してトラックバッファコントローラ19に供給される。
また、LegcyCD−DSPインターフェース6を用
いる場合には、このエラー訂正がされたデータは、トラ
ックバッファコントローラ19に供給されず、直接Le
gcyCD−DSPインターフェース6を介してホスト
コントローラ2に送出される。
【0046】トラックバッファコントローラ19は、入
力されたディスクデータをトラックバッファ20に一時
的に格納する。そして、トラックバッファコントローラ
19は、トラックバッファ20に格納したディスクデー
タを、A/Vバスインターフェース4を介して、ホスト
コントローラ2に送出する。
【0047】システムコントローラ21は、このドライ
ブ装置1のシステム制御を行う。このシステムコントロ
ーラ21は、ホストコントローラ2からコマンドインタ
ーフェース5を介して供給されるコマンド等に従いシス
テム制御を行う。また、システムコントローラ21は、
DVDの再生を行う場合、DVDデータからDSIを抽
出し、DSIテーブルを作成する。システムコントロー
ラ21は、セル単位での再生命令や変速再生命令がホス
トコントローラ2から与えられたときには、DSIテー
ブルを参照して、読み出しアドレスを算出する。また、
システムコントローラ21は、必要に応じて、ホストコ
ントローラ2に対してコマンドインターフェース5を介
してメッセージを供給する。なお、このコマンド、メッ
セージについては、その詳細を後述する。
【0048】以上のように本発明の実施の形態のディス
クドライブシステムでは、ディスクデータを転送するイ
ンターフェースと、コマンド及びメッセージを転送する
インターフェースとを分離して構成している。このた
め、ディスクデータの転送状態に依存することなく、コ
マンドやメッセージを転送することが可能となる。従っ
て、ディスクデータを転送している最中に別のコマンド
を発行する場合などでも、バスリセットを行って転送を
中断する必要がなくなり、効率的に処理を行うことがで
きる。
【0049】ドライブ装置1のステート つぎに、ドライブ装置1の動作状態の制御について説明
をする。
【0050】ドライブ装置1は、本ドライブ装置1の振
る舞いを定義する複数のステートから構成されるステー
トマシーンにより動作が管理及び制御される。ドライブ
装置1内のシステムコントローラ21は、コマンドイン
ターフェース5を介してホストコントローラ2から転送
されてくるコマンド、或いは、ディスクの状態等に応じ
て、ステートを遷移させる。
【0051】図3に、このドライブ装置1を管理及び制
御するステートマシーンを示す。
【0052】このステートマシーンは、リセットステー
トS1、クローズステートS2、オープンステートS
3、レディーステートS4、プレイステートS5、スリ
ープステートS6、No/BadディスクステートS7
の7つのステートから構成される。なお、各ステートS
1〜S7のうち、リセットステートS1は、ドライブ装
置1を初期状態とした初期ステートであり、ステートS
2〜S7は、ドライブ装置1の動作可能な状態とした動
作ステートである。
【0053】リセットステートS1は、本ドライブ装置
1のハードウェアリセットがされた直後の初期状態であ
る。このステートマシーンは、電源投入後、ホストコン
トローラ2からコマンドインターフェース5を介して、
DRVRST信号がアサートされると、まず、このリセ
ットステートS1へ遷移する。従って、このドライブ装
置1は、電源を投入した直後やリセットボタン等を押し
た直後に、動作可能な状態となるのではなく、電源が投
入され且つホストコントローラ2によって明示的に信号
が与えられることにより、ハードウェアリセットされ
る。このディスクドライブシステムでは、ホストコント
ローラ2によって明示的にハードウェアリセット状態と
されるので、ホストコントローラ2とドライブ装置1と
の動作状態の不整合を防ぐことが可能となり、安定した
起動を行うことができる。なお、DRVRST信号は、
コマンドインターフェース5のハードウェアレイヤで規
定されている信号であるが、その詳細については後述す
る。
【0054】また、ドライブ装置1は、このリセットス
テートS1で、ホストコントローラ2からSetMod
eコマンドが発行されることにより、動作ステート(具
体的にはクローズステートS2)へ遷移する。このディ
スクドライブシステムでは、ホストコントローラ2から
コマンドを与えられることによって明示的に初期ステー
トから動作ステートへ遷移するので、ホストコントロー
ラ2とドライブ装置1との動作状態の不整合を防ぐこと
が可能となり、安定した起動を行うことができる。例え
ば、ドライブ装置1がホストコントローラ2より先に起
動してしまい、コマンド不定によりドライブ装置1が暴
走してしまうといった、不測の事態を防ぐことができ
る。
【0055】また、このSetModeコマンドでは、
ドライブのファームウェアの選択や、インターフェース
の構成の選択(ハードウェアレイヤ、コミュニケーショ
ンレイヤ、コマンド&メッセージレイヤの選択)等の、
ドライブの動作モードの選択を行う。従って、このディ
スクドライブシステムでは、ホストコントローラ2によ
り、ドライブ装置1の動作モードが選択されるため、ド
ライブ装置1とホストコントローラ2との動作モードの
不整合を防ぐことができる。なお、このSetMode
コマンドについては、その詳細を後述する。
【0056】クローズステートS2は、ディスクが載置
されるディスクトレイが閉じた直後、或いは、リセット
ステートS1から遷移してきた直後に、或いは、Res
tartコマンドが発行されたのちに、遷移するステー
トである。クローズステートS2は、サーボシステムの
起動、メディアタイプの検出、TOC等のディスクを再
生するための管理データであるメディア情報の新たな読
み込み、トラックバッファのクリア、インタフェースの
リセットといった、ソフトウェアリセット処理を行うス
テートである。このクローズステートS2で、サーボシ
ステムが起動できなかった場合やメディア情報が検出で
きなかった場合には、再生不可能なディスクがディスク
トレイに装填されている(bad disc)、或い
は、ディスクトレイにディスクが装填されていない(n
o disc)と判断する。No/Badディスクと判
断した場合には、このクローズステートS2からNo/
BadディスクステートS7に遷移する。また、ドライ
ブ装置1に有効なディスクが装填されており、サーボシ
ステムの起動及びメディア情報の検出が完了した場合に
は、このクローズステートS2からレディーステートS
4に遷移する。
【0057】オープンステートS3は、ディスクトレイ
が開いている状態、すなわち、ディスクトレイにディス
クを装着、或いは、ディスクトレイからディスクを取り
出しできる状態である。ドライブ装置1は、クローズス
テートS2,レディーステートS4,プレイステートS
5,スリープステートS6,No/Badディスクステ
ートS7の各ステートで、OpenTrayコマンドが
発行された場合に、このオープンステートS3へ遷移す
る。
【0058】レディーステートS4は、ディスクをすぐ
に再生することが可能な待機状態である。すなわち、サ
ーボシステムが起動しており、且つ、システムコントロ
ーラ21がメディア情報を保持していて、再生コマンド
(PlayDVDコマンド、PlayCDコマンド等)
を受け付けることができる状態である。ドライブ装置1
は、クローズステートS2で有効なディスクが装填され
ていると判断された場合、プレイステートS5でSto
pコマンドが発行された場合、プレイステートS5で再
生が完了した場合、或いは、スリープステートS6でW
akeUpコマンドが発行された場合、このレディース
テートS4に遷移する。
【0059】プレイステートS5は、ディスクを再生し
ている状態である。なお、ここでは、バックワード再生
や変速再生等の特殊再生やポーズ等も、このプレイステ
ートS5で行われる。ドライブ装置1は、レディーステ
ートS4で再生関連のコマンド(PlayDVDコマン
ド、PlayCDコマンド等)が発行されると、このプ
レイステートS5に遷移する。
【0060】スリープステートS6は、レーザ、スピン
ドル、フォーカス、トラッキング、スレッド等のサーボ
システムが全てオフした状態である。ただし、このスリ
ープステートS6では、ディスクトレイには再生可能な
ディスクが装填されており、また、そのディスクのメデ
ィア情報も保持している。ドライブ装置1は、レディー
ステートS4でSleepコマンドが発行されると、こ
のスリープステートS6に遷移する。
【0061】No/BadディスクステートS7は、デ
ィスクを再生することができない動作状態である。すな
わち、ディスクトレイにディスクが装填されていない
か、或いは、再生できない無効なディスクが装填されて
いる状態である。ドライブ装置1は、クローズステート
S2で、サーボシステムが起動しなかったり或いはメデ
ィア情報を検出できずにNo/Badディスクと判断さ
れた場合に、このNo/BadディスクステートS7に
遷移する。
【0062】以上のようにドライブ装置1では、ドライ
ブの各ステートを定め、そのステートにおける振る舞い
を定めたステートマシーンにより動作を制御及び管理す
ることによって、ホストコントローラ2側がドライブ装
置1の状態を的確に把握することができる。そのため、
ホストコントローラ2がドライブ装置1に対する次の制
御を、容易且つ的確に行うことができる。
【0063】また、このドライブ装置1では、初期ステ
ートとしてリセットステートS1を設け、電源投入後、
ホストコントローラ2からコマンドインターフェース5
を介してDRVRST信号がアサートされたときに、初
めてこのリセットステートS1に遷移するように状態を
制御している。従って、ドライブ装置1は、電源を投入
した直後やリセットボタン等を押した直後にハードウェ
アリセット状態とするのではなく、ホストコントローラ
2によって明示的にハードウェアリセット状態とされ
る。このため、ホストコントローラ2によって明示的に
ハードウェアリセット状態に遷移するので、ホストコン
トローラ2とドライブ装置1との起動状態の不整合を防
ぐことが可能となり、安定した起動動作を行うことがで
きる。
【0064】また、このドライブ装置1は、リセットス
テートS1のときにSetModeコマンドが発行され
ることにより、初期ステートから動作可能な動作ステー
トへ遷移する。このSetModeコマンドでは、ドラ
イブのファームウェアの選択や、インターフェースの構
成の選択(ハードウェアレイヤ、コミュニケーションレ
イヤ、コマンド&メッセージレイヤの選択)等の、ドラ
イブの動作モードの選択を行う。従って、このディスク
ドライブシステムでは、ホストコントローラ2により、
ドライブ装置1の動作モードが選択されるため、ドライ
ブ装置1とホストコントローラ2との動作モードの不整
合を防ぐことができる。
【0065】インタフェースのレイヤ構造 つぎに、ドライブ装置1とホストコントローラ2との間
のインタフェースについて説明をする。
【0066】図4に、ドライブ装置1とホストコントロ
ーラ2との間のインターフェースのレイヤ構造を示す。
【0067】AVインターフェース(A/Vバスインタ
ーフェース4及びLegacyCD−DSPインターフ
ェース6)は、図4(A)に示すように、ハードウェア
レイヤの1階層のみでその仕様が定められている。この
AVバスインターフェースのハードウェアレイヤでは、
信号の仕様、データの伝送タイミングの仕様、データの
転送フォーマットの仕様が定められている。
【0068】一方、コマンドインターフェースでは、図
4(B)に示すように、ハードウェアレイヤ、コミュニ
ケーションレイヤ、コマンド&メッセージレイヤの3階
層で仕様が定められている。このコマンドインターフェ
ースのハードウェアレイヤでは、信号の仕様、データ伝
送タイミングの仕様などのハードウェア的な仕様が定め
られている。また、コミュニケーションレイヤでは、デ
ータの伝送フォーマット等の通信に関する仕様が定めら
れている。また、コマンド&メッセージレイヤでは、コ
マンド及びメッセージの記述内容の仕様が定められてい
る。
【0069】ドライブ装置1及びホストコントローラ2
は、それぞれ、ハードウェアレイヤで規定された仕様の
モジュール、コミュニケーションレイヤで規定された仕
様に対応したモジュール、コマンド&メッセージレイヤ
で規定された仕様に対応したモジュールをソフトウェア
或いはハードウェア的に設けて、コマンドインターフェ
ースを構成する。このように各階層毎にそれぞれ定義さ
れたモジュールを設けてインターフェースを構成するこ
とにより、例えばインターフェースの仕様変更があった
場合であっても、その仕様の変更があった階層のモジュ
ールのみを交換すればよく、他のモジュールは交換せず
に対応を図ることができる。例えば、コマンドやメッセ
ージの内容を追加したり変更したりする場合には、コマ
ンドやメッセージが記述された対応テーブル等のソフト
ウェアモジュールだけを書き換えれば、入出力用のイン
タフェースIC毎交換するといったことはしなくても、
対応することができる。また、異なる信号の仕様のドラ
イブ装置1とホストコントローラ2とを接続する場合に
は、例えば入出力用のインタフェースICだけを交換す
れば、コマンドやメッセージが記述されたテーブルや伝
送フォーマット生成用のモジュールを書き換えなくて
も、対応することができる。
【0070】ハードウェアレイヤ (コマンドインターフェースのハードウェアレイヤ)つ
ぎに、コマンドインターフェース5のハードウェアレイ
ヤの構成について説明をする。
【0071】コマンドインターフェース5では、図5に
示すように、DRVRDY信号、DRVRX信号、DR
VTX信号、DRVCLK信号、DRVRST信号、D
RVIRQ信号が伝送される。
【0072】DRVRDY信号は、ホストコントローラ
2から発行されるコマンドを、ドライブ装置1が受信可
能であることを通知する信号である。このDRVRDY
信号は、ドライブ装置1からホストコントローラ2へア
サートされる。ホストコントローラ2は、このDRVR
DY信号がアサートされているときに、コマンドを伝送
することが可能である。
【0073】DRVRX信号は、コマンド等のホストコ
ントローラ2からドライブ装置1へ伝送されるシリアル
の伝送データである。
【0074】DRVTX信号は、メッセージ等のドライ
ブ装置1からホストコントローラ2へ伝送されるシリア
ルの伝送データである。
【0075】DRVCLK信号は、ホストコントローラ
2からドライブ装置1へ送出されるクロックである。
【0076】DRVRST信号は、ホストコントローラ
2側でドライブ装置1をハードウェアレベルでリセット
する信号である。このDRVRST信号は、ホストコン
トローラ2からドライブ装置1へアサートされる。ドラ
イブ装置1は、このDRVRST信号が一定期間アサー
トされ続けると、ハードウェア上の動作をリセットす
る。なお、上述したようにドライブ装置1は、このDR
VRST信号がアサートされると、状態をリセットステ
ートS1へ遷移させる。
【0077】DRVIRQ信号は、ドライブ装置1がホ
ストコントローラ2に割り込み要求を通知する信号であ
る。このDRVIRQ信号は、ドライブ装置1からホス
トコントローラ2へアサートされる。このDRVIRQ
信号は、例えば、非同期コマンド(詳細は後述する)に
対する処理が完了したときや、予期しないエラー等が発
生したときなど、ドライブ装置1がホストコントローラ
2へ非同期にメッセージを発行する際に用いられる。
【0078】(AVバスインターフェースのハードウェ
アレイヤ)つぎに、A/Vバスインターフェース4のハ
ードウェアレイヤの構成について説明をする。
【0079】A/Vバスインターフェース4では、図6
に示すように、HDRQ信号、XHAC信号、XSHD
信号、DCK信号、VDT[7..0]信号、VEFG信号
が伝送される。
【0080】HDRQ信号は、読み出されたディスクデ
ータの伝送要求を通知する信号であり、ホストコントロ
ーラ2からドライブ装置1へアサートされる。このHD
RQ信号がアサートされているときに、ドライブ装置1
は再生したディスクデータをホストコントローラ2へ送
信する。
【0081】XHAC信号は、VDT[7..0]信号の有
効性を示す信号であり、ドライブ装置1からホストコン
トローラ2へ供給される。
【0082】XSHD信号は、セクタの開始位置を示す
信号であり、ドライブ装置1からホストコントローラ2
へ供給される。
【0083】DCK信号は、データクロックであり、ド
ライブ装置1からホストコントローラ2へ供給される。
【0084】VDT[7..0]信号は、ディスクから読み
出された8ビットのパラレルのディスクデータであり、
ドライブ装置1からホストコントローラ2へ供給され
る。
【0085】VEFG信号は、読み出されたデータがエ
ラー訂正をできたか否かを示すエラーフラグであり、ド
ライブ装置1からホストコントローラ2へ供給される。
【0086】なお、ホストコントローラ2は、再生関連
のコマンド(PlayCDやPlayDVD等)を発行
している最中、再生の一時停止(ポーズ)を行う場合、
新たにポーズ用のコマンドを発行するのではなく、この
ハードウェアレイヤのHDRQ信号を無効とすることに
よって行う。ドライブ装置1は、ディスクの再生中に、
HDRQ信号が無効とされた場合は、ホストコントロー
ラ2へのデータの送出は停止するが、ディスクの再生自
体は停止せずにトラックバッファへのデータを格納して
おく。そして、トラックバッファの容量が一杯となった
ところで、ディスクの再生を停止するようにする。この
ようにポーズ動作を、HDRQ信号を用いて制御するこ
とによって、再生を復活した際には、すぐにデータの送
出を開始することが可能となる。
【0087】コミュニケーションレイヤ つぎに、コマンドインターフェース5のコミュニケーシ
ョンレイヤについて説明をする。
【0088】コマンドインターフェース5のコミュニケ
ーションレイヤでは、図7に示すように、コマンドを伝
送するコマンドフェーズと、メッセージを伝送するメッ
セージフェーズの2つのフェーズでデータ伝送が行われ
る。
【0089】コマンドフェーズでは、コマンド、並び
に、そのコマンドを正しく受信できたことを示す承認
(ACK)或いはそのコマンドを正しく受信できなかっ
たことを示す非承認(NCK)が、コマンドプロトコル
に従った伝送フォーマットで伝送される。メッセージフ
ェーズでは、メッセージ、並びに、そのメッセージを正
しく受信できたことを示す承認(ACK)或いはそのメ
ッセージを正しく受信できなかったことを示す非承認
(NCK)が、メッセージプロトコルに従った伝送フォ
ーマットで伝送される。
【0090】コマンドフェーズは、ホストコントローラ
2がドライブ装置1へ対して何らかの動作制御命令を与
える場合、或いは、割り込み要求を通知するDRVIR
Q信号がドライブ装置1からホストコントローラ2へア
サートされた場合に、発生する。また、メッセージフェ
ーズは、コマンドフェーズが終了した後、一定時間内
に、発生する。
【0091】コマンドフェースの伝送プロトコルである
コマンドプロトコルについて説明をする。
【0092】コマンドプロトコルでは、図8に示すよう
に、“ Command Length ”と、“ Command ”と、“ Co
mmand Check Sum ”と、“ Acknowledgement ”とが、
この順序で伝送される。
【0093】“ Command Length ”は、次の“ Command
”のバイト長を示している。この“ Command Length
”は、1バイト長のデータで、ホストコントローラ2
からドライブ装置1へ伝送される。この“ Command Len
gth ”は、ドライブ装置1からホストコントローラ2へ
は伝送されない。
【0094】“ Command ”は、コマンドの内容及びそ
の引数を示している。この“ Command ”は、Nバイト
長のデータで、ホストコントローラ2からドライブ装置
1へ伝送される。具体的に、この“ Command ”は、図
9に示すように、“ Command Code ”と“ Command Arg
ument ”とで構成されている。“ Command Code ”は、
1バイト長のデータで、コマンドの内容を特定するコー
ドである。“ Command Argument ”は、Mバイト(M=
(N−1)、Nは1以上の整数)長のデータで、コマン
ドの引数を示す値である。コマンドに引数が含まれるか
どうか並びに引数のデータ長は、そのコマンドの内容に
よって異なる。この“ Command ”は、ドライブ装置1
からホストコントローラ2へは伝送されない。
【0095】“ Command Check Sum ”は、“ Command
”に記述されたデータのバイト毎の加算合計値を示し
ている。この“ Command Check Sum ”は、1バイト長
のデータで、ホストコントローラ2からドライブ装置1
へ伝送される。ドライブ装置1では、受信した“ Comma
nd ”の加算合計値と、この“ Command Check Sum ”に
記述された値とを比較し、エラーチェックが行われる。
この“ Command Check Sum ”は、ドライブ装置1から
ホストコントローラ2へは伝送されない。
【0096】“ Acknowledgement ”は、伝送された“
Command ”に伝送エラーが生じていたかどうかを通知す
るための承認(ACK)/非承認(NCK)を示してい
る。この“ Acknowledgement ”は、1バイト長のデー
タで、ドライブ装置1からホストコントローラ2へ伝送
される。ドライブ装置1は、エラーチェックの結果、受
信した“ Command ”にエラーがなければ、すなわち、
“ Command ”の加算合計値と“ Command Check Sum ”
に記述された値とが一致すれば、“ Command Check Sum
”に記述された値の補数をこの“ Acknowledgement ”
に記述し、ホストコントローラ2へ返信する。また、ド
ライブ装置1は、エラーチェックの結果、受信した“ C
ommand ”にエラーが生じていれば、すなわち、“ Comm
and ”の加算合計値と“ Command Check Sum ”に記述
された値とが一致しなければ、“Command Check Sum ”
に記述された値の補数以外の値をこの“ Acknowledgeme
nt”に記述し、ホストコントローラ2へ返信する。この
“ Acknowledgement ”は、ホストコントローラ2から
ドライブ装置1へデータは伝送されない。
【0097】ホストコントローラ2は、“ Acknowledge
ment ”を受信して“ Command Check Sum ”の補数が記
述されていれば、ドライブ装置1へ正しくコマンドが送
信されたと判断し、コマンドフェーズの処理を完了す
る。一方、ホストコントローラ2は、“ Acknowledgeme
nt ”を受信して“ Command Check Sum ”の補数以外値
が記述されていれば、ドライブ装置1へ正しくコマンド
が送信なかったと判断し、同じコマンドフェーズをリト
ライする。
【0098】以上のようにコマンドプロトコルでは、ホ
ストコントローラ2からドライブ装置1へコマンドを送
信することができる。そのため、ドライブ装置1では、
そのコマンドに従った動作を行うことができる。
【0099】また、このコマンドプロトコルでは、ホス
トコントローラ2からドライブ装置1へコマンドのエラ
ーチェックデータも送信される。そのため、ドライブ装
置1では、コマンドインタフェースで行われた通信にエ
ラーが生じているかどうかを容易に判断することがで
き、通信エラーによる誤動作が生じなくなる。
【0100】また、このコマンドプロトコルでは、伝送
されたコマンドに通信エラーが生じていたかどうかを示
す承認(ACK)/非承認(NCK)をドライブ装置1
からホストコントローラ2へ返信する。そのため、通信
エラーが生じた場合でも、ドライブ装置1とホストコン
トローラ2との間で動作の不整合が生じず、速やかに復
帰処理を行うことができる。
【0101】続いて、メッセージプロトコルについて説
明をする。
【0102】メッセージプロトコルは、図10に示すよ
うに、“ Message Length ”と、“Message ”と、“ M
essage Check Sum ”と、“ Acknowledgement ”とで構
成される。
【0103】“ Message Length ”は、次の“ Message
”のバイト長を示している。この“ Message Length
”は、1バイト長のデータで、ドライブ装置1からホ
ストコントローラ2へ伝送される。この“ Message Len
gth ”は、ホストコントローラ2からドライブ装置1へ
は伝送されない。
【0104】“ Message ”は、メッセージの内容及び
その引数を示している。この“ Message ”は、Nバイ
ト長のデータで、ドライブ装置1からホストコントロー
ラ2へ伝送される。具体的に、この“ Message ”は、
図11に示すように、“ Message Code ”と“ Message
Argument ”とで構成されている。“ Message Code ”
は、1バイト長のデータで、メッセージの内容を特定す
るコードである。“ Message Argument ”は、Mバイト
(M=(N−1)、Nは1以上の整数)長のデータで、
メッセージの引数を示す値である。メッセージに引数が
含まれるかどうか並びに引数のデータ長は、そのメッセ
ージの内容によって異なる。この“ Message ”は、ホ
ストコントローラ2からドライブ装置1へは伝送されな
い。
【0105】“ Message Check Sum ”は、“ Message
”に記述されたデータの加算合計値を示している。こ
の“ Message Check Sum ”は、1バイト長のデータ
で、ドライブ装置1からホストコントローラ2へ伝送さ
れる。ホストコントローラ2では、受信した“ Message
”の加算合計値と、この“ Message Check Sum ”に記
述された値とを比較し、エラーチェックが行われる。こ
の“ Message Check Sum”は、ホストコントローラ2か
らドライブ装置1へは伝送されない。
【0106】“ Acknowledgement ”は、伝送された“
Message ”に伝送エラーが生じていたかどうかを通知す
るための承認(ACK)/非承認(NCK)を示してい
る。この“ Acknowledgement ”は、1バイト長のデー
タで、ホストコントローラ2からドライブ装置1へ伝送
される。ホストコントローラ2は、エラーチェックの結
果、受信した“ Message ”にエラーがなければ、すな
わち、“ Message ”の加算合計値と“ Message Check
Sum ”に記述された値とが一致すれば、“ Message Che
ck Sum ”に記述された値の補数をこの“ Acknowledgem
ent ”に記述し、ドライブ装置1へ返信する。また、ホ
ストコントローラ2は、エラーチェックの結果、受信し
た“ Message ”にエラーが生じていれば、すなわち、
“ Message ”の加算合計値と“ Message Check Sum ”
に記述された値とが一致しなければ、“ Message Check
Sum ”に記述された値の補数以外の値をこの“ Acknow
ledgement ”に記述し、ドライブ装置1へ返信する。こ
の“ Acknowledgement ”は、ドライブ装置1からホス
トコントローラ2へは伝送されない。
【0107】ドライブ装置1は、“ Acknowledgement
”を受信して“ Message Check Sum”の補数が記述さ
れていれば、ホストコントローラ2へ正しくメッセージ
が送信されたと判断し、メッセージフェーズの処理を完
了する。一方、ドライブ装置1は、“ Acknowledgement
”を受信して“ Message Check Sum ”の補数以外値が
記述されていれば、ホストコントローラ2へ正しくメッ
セージが送信なかったと判断し、同じメッセージフェー
ズをリトライする。
【0108】以上のようにメッセージプロトコルでは、
ドライブ装置1からホストコントローラ2へメッセージ
が送信される。そのため、ホストコントローラ2では、
そのメッセージに従った動作を行うことができる。
【0109】また、このメッセージプロトコルでは、ド
ライブ装置1からホストコントローラ2へメッセージの
エラーチェックデータも送信される。そのため、ホスト
コントローラ2では、メッセージインタフェースで行わ
れた通信にエラーが生じているかどうかを容易に判断す
ることができ、通信エラーによる誤動作が生じなくな
る。
【0110】また、このメッセージプロトコルでは、伝
送されたメッセージに通信エラーが生じていたかどうか
を示す承認(ACK)/非承認(NCK)をホストコン
トローラ2からドライブ装置1へ返信する。そのため、
通信エラーが生じた場合でも、ドライブ装置1とホスト
コントローラ2との間で動作の不整合が生じず、速やか
に復帰処理を行うことができる。
【0111】なお、図12に示すように、コマンドフェ
ーズにおいて“ Command Length ”、“ Command ”、
“ Command Check Sum ”、メッセージフェーズ時の“
Acknowledgement ”を送信している最中に、ドライブ装
置1から何らかのデータの送信があった場合(本来はド
ライブ装置1からのデータ伝送はないときに何らかのデ
ータが伝送されてしまった場合)、ホストコントローラ
2は、現在のコマンドプロトコルを中断し、再度新たに
コマンドプロトコルをリトライし、エラーの回復を行
う。同様に、メッセージフェーズにおいて“ Message L
ength ”、“ Message ”、“ Message Check Sum ”、
コマンドフェーズ時の“ Acknowledgement”を送信して
いる最中に、ホストコントローラ2から何らかのデータ
の送信があった場合(本来はホストコントローラ2から
のデータ伝送はないときに何らかのデータが伝送されて
しまった場合)、ドライブ装置1は、現在のメッセージ
プロトコルを中断し、再度新たなコマンドフェーズの要
求を行い、エラーを回復する。
【0112】コマンド&メッセージレイヤ つぎに、コマンド&メッセージレイヤについて説明をす
る。
【0113】コマンド&メッセージレイヤでは、コマン
ド及びメッセージの内容、そのコードの定義、引数の定
義等が定められている。
【0114】(コマンド&メッセージシーケンス)本シ
ステムには、コマンド及びメッセージのシーケンスとし
て、同期コマンドシーケンスと、非同期コマンドシーケ
ンスとがある。また、これらのシーケンスに対応して、
コマンドには、同期コマンドと、非同期コマンドの2種
類が定義されている。また、同様に、メッセージには、
即時メッセージと、非同期メッセージの2種類が定義さ
れている。
【0115】同期コマンドシーケンスは、ホストコント
ローラ2が同期コマンドを送信し、その同期コマンドに
応じてドライブ装置1が即時メッセージを返信するシー
ケンスである。同期コマンドは、ドライブ装置1側が即
時的に応答をすることができる制御内容が記述されたコ
マンドである。また、即時メッセージは、ドライブ装置
1が常に内部メモリ等に格納している情報を返信する場
合など、ホストコントローラ2からの命令に対して即時
に返答をすることができる情報が記述されたメッセージ
である。
【0116】例えば、同期コマンドシーケンスは、図1
3に示すように、ホストコントローラ2がGetVer
sionコマンド(ドライブ装置のID情報の返信要求
コマンド。詳細は後述する。)を送信し、ドライブ装置
1がこのコマンドに対してVersionメッセージ
(自己のID情報を記述したメッセージ。詳細は後述す
る。)を返信する、といったようなシーケンスである。
【0117】ドライブ装置1は、同期コマンドを受信し
た場合には、即時コマンドを所定時間内(例えば、15
m秒以内)に返信する。
【0118】非同期コマンドシーケンスは、ホストコン
トローラ2が非同期コマンドを送信し、その非同期コマ
ンドに対応した非同期メッセージをドライブ装置1が返
信するシーケンスである。非同期コマンドは、ドライブ
装置1側が即時的に応答ができない制御内容が記述され
たコマンドである。例えば、トレイのオープン命令、ト
レイのクローズ命令、ディスクの再生命令等の、命令を
受けてから一定の時間が経過しなければ動作が完了しな
いような制御命令が記述されている。また、非同期メッ
セージは、非同期コマンドに応じた動作が完了したこと
を示す情報、或いは、ドライブ装置1から一方的にホス
トコントローラ2へ通知する情報が記述されたメッセー
ジである。例えば、トレイのオープンが完了した旨を示
す情報、トレイのクローズが完了した旨を示す情報、再
生しているディスクデータの最終セクタまでトラックバ
ッファに格納したことを示す情報などが記述されたメッ
セージである。
【0119】例えば、非同期コマンドシーケンスは、図
14に示すように、ホストコントローラ2が非同期コマ
ンドであるOpenTrayコマンド(ディスクトレイ
をオープンする動作制御コマンド。詳細は後述する。)
を送信し、ドライブ装置1がこの命令に従い動作状態を
レディーステートS4からオープンステートS3まで遷
移させ、TrayOpenedメッセージ(ディスクト
レイがオープンしたことを示す情報。詳細は後述す
る。)を返信する、といったようなシーケンスである。
具体的に、この図14に示すシーケンスの場合、ホスト
コントローラ2がOpenTrayコマンドを送信する
と、ドライブ装置1からそのコマンドを受信した旨を示
すCMD_OKコマンド(即時メッセージ)が一旦返信
される。続いて、ドライブ装置1は、レディーステート
S4から各種サーボをストップさせ、スリープステート
S6へ遷移する。このとき、ドライブ装置1は、割り込
み要求を通知するDRVIRQ信号をホストコントロー
ラ2にアサートする。DRVIRQ信号を受けたホスト
コントローラ2は、ドライブに非同期メッセージの返信
要求を与えるGetMsgコマンドを送信する。このG
etMsgコマンドを受けるとドライブ装置1は、スリ
ープステートS6となったことを示す非同期メッセージ
であるSleptメッセージを返信する。続いて、ドラ
イブ装置1は、スリープステートS6からディスクトレ
イをオープンさせオープンステートS3へ遷移する。こ
のとき、ドライブ装置1は、割り込み要求を通知するD
RVIRQ信号をホストコントローラ2にアサートす
る。DRVIRQ信号を受けたホストコントローラ2
は、ドライブに非同期メッセージの返信要求を与えるG
etMsgコマンドを送信する。このGetMsgコマ
ンドを受けるとドライブ装置1は、オープンステートS
3となったことを示す非同期メッセージであるTray
Openedメッセージを返信する。
【0120】(コマンドのプログラミングモデル)つぎ
に、コマンド&メッセージレイヤでのコマンドインター
フェース5のドライブ装置1側のプログラミング構成に
ついて説明をする。
【0121】コマンド&メッセージレイヤにおけるコマ
ンドインターフェース5のドライブ装置1側のプログラ
ミング構成は、図15に示すように、コマンド及びメッ
セージの処理を行うコマンド&メッセージモジュール4
1と、PlayDVDコマンドを格納するコマンドキュ
ー42と、非同期メッセージを格納するメッセージキュ
ー43と、非同期メッセージと即時メッセージとを切り
換えて出力するセレクタ44とを備えて構成される。
【0122】コマンド&メッセージモジュール41は、
例えばシステムコントローラ21内に備えられるソフト
ウェアモジュールであり、コマンドに対するデータ処
理、メッセージの生成処理等を行う。
【0123】コマンドキュー42は、例えばシステムコ
ントローラ21内に備えられるソフトウェアモジュール
である。コマンドキュー42は、プレイステートの時に
ホストコントローラ2から、コマンドキューに保持する
モードのPlayDVDコマンド或いはコマンドキュー
に保持するモードのPlayDVDCellコマンドが
発行された場合、このPlayDVDコマンド或いはP
layDVDCellコマンドを保持しておくキューで
ある。なお、コマンドキューに保持するモードのPla
yDVDコマンド及びコマンドキューに保持するモード
のPlayDVDCellコマンド以外のコマンドは、
コマンドキューに保持されず、コマンド&メッセージモ
ジュール41に処理がされる。
【0124】メッセージキュー43は、例えばシステム
コントローラ21内に備えられるソフトウェアモジュー
ルであり、コマンド&メッセージモジュール41から発
行された非同期メッセージを格納するキューである。メ
ッセージキュー43は、コマンド&メッセージモジュー
ルから発行された非同期メッセージを格納するキューで
ある。非同期メッセージは、コマンド&メッセージモジ
ュール41によって発行されてから、DRVIRQ信号
によりホストコントローラ2に割り込み要求し、Get
Msgコマンドが返信されてから、送信される。そのた
め、メッセージキュー43では、GetMsgコマンド
が返信されるまで、一時的に非同期メッセージを保持し
ておく。メッセージキュー43は、例えば5個の非同期
メッセージの格納領域を有しており、発行順に順次非同
期メッセージの送出を行う。
【0125】セレクタ44は、例えばシステムコントロ
ーラ21内に備えられるソフトウェアモジュールであ
り、コマンド&メッセージモジュール41から発行され
た非同期メッセージと即時メッセージとを切り換えて送
出する。
【0126】ドライブ装置1では、以上のようなプログ
ラミング構成によって、コマンド及びメッセージの伝送
を行うこととなる。 (コマンド、メッセージ)つぎに、コマンド及びメッセ
ージの具体的な内容について説明をする。
【0127】同期コマンドセット 図16に、同期コマンドのコマンドセットテーブルを示
す。
【0128】同期コマンドには、GetDiscTyp
eコマンド、GetTOCコマンド、GetTOC_A
LLコマンド、GetStatusコマンド、GetL
astErrコマンド、GetMsgコマンド、Get
Vesionコマンド、FlushPlayQueue
コマンド、GetSubCodeコマンド、Synch
ronousStopコマンドがある。
【0129】GetDiscTypeコマンドは、ドラ
イブ装置1に装填されているディスクのメディアタイプ
の返信命令である。コードは、例えば0x01である。
コマンドが有効なステートは、レディーステートS4、
プレイステートS5、スリープステートS6、No/B
adディスクステートS7である。コマンドが有効なメ
ディアタイプは、全てである。また、引数はない。返信
されるメッセージは、DiscTypeメッセージ、E
rr_Contextメッセージである。
【0130】GetTOCコマンドは、ドライブ装置1
に装填されているCD(CD-Audio,Video
CD)のTOC(Table of Contents)の一部の返信命
令である。コードは、例えば0x02である。コマンド
が有効なステートは、レディーステートS4、プレイス
テートS5、スリープステートS6である。コマンドが
有効なメディアタイプは、CD(VideoCD,CD
-Audio)である。また、引数は、例えば、特徴点
のスタートポイント、第1トラックナンバー、最終トラ
ックナンバー、リードアウト領域のスタートポイント等
である。返信されるメッセージは、TOCメッセージ、
Err_Contextメッセージである。
【0131】GetTOC_ALLコマンドは、ドライ
ブ装置1に装填されているCD(CD-Audio,V
ideoCD)のTOCの返信命令である。コードは、
例えば0x03である。コマンドが有効なステートは、
レディーステートS4、プレイステートS5、スリープ
ステートS6である。コマンドが有効なメディアタイプ
は、CD(CD-Audio,VideoCD)であ
る。また、引数は、例えば特徴点のスタートポイント、
第1トラックナンバー、最終トラックナンバー、リード
アウト領域のスタートポイント等である。返信されるメ
ッセージは、TOC_ALLメッセージ、Err_Co
ntextメッセージである。
【0132】GetStatusコマンドは、ドライブ
装置1の現在の各種状態(ドライブ装置のステート、コ
マンドキューの状態、ディスクトレイの状態、トラック
バッファの内部状態等)の返信命令である。コードは例
えば0x04である。コマンドが有効なステートは、全
てである。コマンドが有効なメディアタイプは、全てで
ある。また、引数はない。返信されるメッセージは、S
tatusメッセージである。
【0133】GetLastErrコマンドは、ドライ
ブ装置1に発生した最後のエラー情報(トレイトラブ
ル、フォーカスNG、ディスク判別不能、ディスクなし
等の情報)の返信命令である。コードは、例えば0x0
5である。コマンドが有効なステートは、全てである。
コマンドが有効なメディアタイプは、全てである。ま
た、引数はない。返信されるメッセージは、LastE
rrメッセージメッセージである。
【0134】GetMsgコマンドは、ドライブ装置1
から送信される非同期メッセージの返信命令である。ド
ライブ装置1からアサートされたDRVIRQ信号に応
じて、送信される。コードは、例えば0x06である。
コマンドが有効なステートは、全てである。コマンドが
有効なメディアタイプは、全てである。また、引数はな
い。返信されるメッセージは、全ての非同期メッセージ
である。
【0135】GetVersionコマンドは、ドライ
ブ装置1の設定情報、製造者ID、ファームウェアバー
ジョン等の返信命令である。コードは、例えば、0x0
7である。コマンドが有効なステートは、全てである。
コマンドが有効なメディアタイプは、全てである。ま
た、引数はない。返信されるメッセージは、Versi
onメッセージである。
【0136】FlushPlayQueueコマンド
は、ドライブ装置1のコマンドキュー43に保持されて
いるPlayDVDコマンドの消去命令である。コード
は、例えば、0x0Dである。コマンドが有効なステー
トは、プレイステートS5である。コマンドが有効なメ
ディアタイプは、DVDである。また、引数はない。返
信されるメッセージは、CMD_OKメッセージ、Er
r_CmQEmpメッセージである。
【0137】GetSubCodeコマンドは、ドライ
ブ装置1に装填されているCD(VideoCD,CD
-Audio)のサブコードの返信命令である。コード
は、例えば、0x0Eである。コマンドが有効なステー
トは、プレイステートS5である。コマンドが有効なメ
ディアタイプは、CD(CD-Audio,Video
CD)である。また、引数には、アブソリュートMSF
(A-Min,A-Sec,A-Frame)の返信命令、MSF(Min,Se
c,Frame)の返信命令、TNO、Xの返信命令が記述さ
れる。返信されるメッセージは、AMSFメッセージ、
MSFメッセージ、TNO_Xメッセージ、Err_C
ontextメッセージである。
【0138】SynchronousStopコマンド
は、ドライブ装置1のプレイ状態を中断させ、トラック
バッファに格納されているディスクデータを消去する命
令である。このSynchronousStopコマン
ドを与えると、ドライブ装置1は、再生を中断し、トラ
ックバッファに格納されているディスクデータを消去す
るとともに、ステートをプレイステートS5からレディ
ーステートS4に遷移させる。コードは、例えば、0x
0Fである。コマンドが有効なステートは、プレイステ
ートS5である。コマンドが有効なメディアタイプは、
全てである。また、引数はない。返信されるメッセージ
は、CMD_OKメッセージ、Err_Context
メッセージである。
【0139】非同期コマンドセット つぎに、非同期コマンドについて説明をする。
【0140】非同期コマンドは、図17に示すように、
SetModeコマンド、Restartコマンド、O
penTrayコマンド、CloseTrayコマン
ド、PlayDVDコマンド、PlayCDコマンド、
JumpResetコマンド、Sleepコマンド、W
akeUpコマンド、AsynchronousSto
pコマンドがある。
【0141】SetModeコマンドは、ドライブ装置
1のステートをリセットステートS1からクローズステ
ートS2に遷移させ、ドライブ装置1を初期状態から動
作状態に遷移させる命令である。コードは、例えば、0
x10である。コマンドが有効なステートは、リセット
ステートS1である。コマンドが有効なメディアタイプ
は、全てである。また、引数には、例えばファームウェ
アのバージョンが記述される。返信されるメッセージ
は、CMD_OKメッセージ、Err_Context
メッセージ、TrayClosedメッセージ、Wok
eUpメッセージである。
【0142】なお、このSetModeコマンドを送信
すると、ドライブ装置1は、初期化動作を行う。その初
期化シーケンスは、図18に示すようになる。すなわ
ち、ホストコントローラ2からSetModeコマンド
が送信され、それに対してドライブ装置1がCMD_O
Kメッセージを返信する。続いて、ドライブ装置1は、
ステートをクローズステートS2に遷移させ、ディスク
トレイを閉じる。ディスクトレイが閉じると、ドライブ
装置1は、DRVIRQ信号を送信し、ホストコントロ
ーラ2からGetMsgコマンドを受け、TrayCl
osedメッセージを返信する。続いて、クローズステ
ートS2では、各種サーボループの引き込み動作が行わ
れるとともに、メディア情報が取得される。ドライブ装
置1に有効なディスクが装填されている場合には、クロ
ーズステートS2からレディーステートS4に遷移させ
る。レディーステートS4に遷移すると、ドライブ装置
1は、DRVIRQ信号を送信し、ホストコントローラ
2からGetMsgコマンドを受け、WokeUpメッ
セージを返信する。
【0143】Restartコマンドは、サーボシステ
ム、コマンドキュー、メッセージキュー、トラックバッ
ファを全て初期化する命令である。Restartコマ
ンドを受けたドライブ装置1は、ステートをクローズス
テートS2に遷移させる。コードは、例えば0x41で
ある。コマンドが有効なステートは、リセットステート
S1以外の全てである。コマンドが有効なメディアタイ
プは、全てである。また、引数はない。返信されるメッ
セージは、TrayClosedメッセージ、Woke
Upメッセージ、CMD_OKメッセージ、Err_C
ontextメッセージである。
【0144】なお、このRestartコマンドによる
初期化シーケンスは、図19に示すようになる。すなわ
ち、ホストコントローラ2からRestartコマンド
が送信され、それに対してドライブ装置1がCMD_O
Kメッセージを返信する。続いて、ドライブ装置1は、
ステートをクローズステートS2に遷移させ、ディスク
トレイを閉じる。ディスクトレイが閉じると、ドライブ
装置1は、DRVIRQ信号を送信し、ホストコントロ
ーラ2からGetMsgコマンドを受け、TrayCl
osedメッセージを返信する。続いて、クローズステ
ートS2では、各種サーボループの引き込み動作が行わ
れるとともに、メディア情報が取得され、さらに、コマ
ンドキュー、メッセージキュー、トラックバッファー等
が初期化される。ドライブ装置1に有効なディスクが装
填されている場合には、クローズステートS2からレデ
ィーステートS4に遷移させる。レディーステートS4
に遷移すると、ドライブ装置1は、DRVRIQ信号を
送信し、ホストコントローラ2からGetMsgコマン
ドを受け、WokeUpメッセージを返信する。
【0145】OpenTrayコマンドは、ドライブ装
置1のディスクトレイをオープンさせる命令である。コ
ードは例えば0x42である。コマンドが有効なステー
トは、リセットステートS1及びオープンステートS3
以外の全てである。コマンドが有効なメディアタイプ
は、全てである。また、引数はない。返信されるメッセ
ージは、Sleptメッセージ、TrayOpened
メッセージ、CMD_OKメッセージ、Err_Con
textメッセージである。このOpenTrayコマ
ンドが発行されると、ドライブ装置1のステートが、レ
ディーステートS4又はプレイステートS5の場合、一
旦、スリープステートS6を経由して、オープンステー
トS3へ遷移する。クローズステートS2又はスリープ
ステートS6の場合には、そのままオープンステートS
3へ遷移する。
【0146】CloseTrayコマンドは、ドライブ
装置1のディスクトレイをクローズさせ、さらに、サー
ボシステム、コマンドキュー、メッセージキュー、トラ
ックバッファを全て初期化する命令である。コードは、
例えば0x43である。コマンドが有効なステートは、
オープンステートS3である。コマンドが有効なメディ
アタイプは、全てである。また、引数はない。返信され
るメッセージは、TrayClosedメッセージ、W
okeUpメッセージ、CMD_OKメッセージ、Er
r_Contextメッセージである。
【0147】なお、このCloseTrayコマンドに
よる初期化シーケンスは、図20に示すようになる。す
なわち、ホストコントローラ2からCloseTray
コマンドが送信され、それに対してドライブ装置1がC
MD_OKメッセージを返信する。続いて、ドライブ装
置1は、ステートをクローズステートS2に遷移させ、
ディスクトレイを閉じる。ディスクトレイが閉じると、
ドライブ装置1は、DRVIRQ信号を送信し、ホスト
コントローラ2からGetMsgコマンドを受け、Tr
ayClosedメッセージを返信する。続いて、クロ
ーズステートS2では、各種サーボループの引き込み動
作が行われるとともに、メディア情報が取得され、さら
に、コマンドキュー、メッセージキュー、トラックバッ
ファー等が初期化される。ドライブ装置1に有効なディ
スクが装填されている場合には、クローズステートS2
からレディーステートS4に遷移させる。レディーステ
ートS4に遷移すると、ドライブ装置1は、DRVIR
Q信号を送信し、ホストコントローラ2からGetMs
gコマンドを受け、WokeUpメッセージを返信す
る。
【0148】PlayDVDコマンドは、DVDの再生
命令である。PlayDVDコマンドでは、読み出しデ
ータのスタートアドレス及びエンドアドレスを指定す
る。ドライブ装置1は、指定されたスタートアドレスか
らエンドアドレスまで、DVDからデータを読み出し、
トラックバッファに格納する。コードは、例えば0x4
4である。コマンドが有効なステートは、レディーステ
ートS4、プレイステートS5である。コマンドが有効
なメディアタイプは、DVDである。また、引数には、
スタートアドレス及びエンドアドレス、モード設定情報
が記述される。スタートアドレス及びエンドアドレス
は、ロジカルブロック番号(或いはフィジカルセクタ番
号)で記述される。返信されるメッセージは、Last
Sectorメッセージ、ReturnedReady
メッセージ、CMD_OKメッセージ、Err_Con
textメッセージである。エンドアドレスまでトラッ
クバッファにデータが読み込まれると、LastSec
torメッセージが返信される。その後、トラックバッ
ファにあるエンドアドレスまでのデータを全てホストコ
ントローラ2が受信し、ドライブ装置1のステートがレ
ディーステートS4に遷移したときにReturned
Readyメッセージが返信される。
【0149】PlayCDコマンドは、CDの再生命令
である。ドライブ装置1は、指定されたスタート位置か
らエンド位置まで、CDからデータを読み出す。また、
PlayCDコマンドでCDを再生する場合、インター
フェースにA/Vバスインターフェース4を用いるか、
LegacyCD−DSPインターフェース6を用いる
かをも選択する。A/Vバスインターフェース4を用い
る場合には、トラックバッファが使用される。Lega
cyCD−DSPインターフェース6を用いる場合に
は、トラックバッファは使用されない。コードは例えば
0x45である。コマンドが有効なステートは、レディ
ーステートS4、プレイステートS5である。コマンド
が有効なメディアタイプは、CD(CD-Audio,
VideoCD)である。また、引数には、スタート位
置及びエンド位置、モード設定情報が記述される。スタ
ート位置及びエンド位置は、アブソリュートMSF
(分、秒、フレーム番号)で記述される。返信されるメ
ッセージは、LastSectorメッセージ、Ret
uredReadyメッセージ、CMD_OKメッセー
ジ、Err_Contextメッセージである。エンド
アドレスまでトラックバッファにデータが読み込まれる
と、LastSectorメッセージが返信される。そ
の後、トラックバッファにあるエンドアドレスまでのデ
ータを全てホストコントローラ2が受信し、ドライブ装
置1のステートがレディーステートS4に遷移したとき
にReturnedReadyメッセージが返信され
る。
【0150】JumpResetコマンドは、ドライブ
装置1のディスクトレイを閉じ、レーザ、スピンドル、
フォーカス、トラッキング、スレッド等のサーボシステ
ムを停止した状態にさせ、ステートをリセットステート
S1に遷移させる命令である。コードは、例えば0x4
6である。コマンドが有効なステートは、リセットステ
ートS1以外の全てである。コマンドが有効なメディア
タイプは全てである。また、引数はない。返信されるメ
ッセージは、JumpedResetメッセージ、CM
D_OKメッセージ、Err_Contextメッセー
ジである。ディスクトレイが閉じた状態でサーボシステ
ムが停止し、リセットステートS1に遷移すると、Ju
mpedResetメッセージが返信される。
【0151】Sleepコマンドは、レーザ、スピンド
ル、フォーカス、トラッキング、スレッド等のサーボシ
ステムを停止させ、ステートをスリープステートS6に
遷移させる命令である。なお、ドライブ装置1は、Sl
eepコマンドが発行されても、ディスクのメディア情
報は保持したままとしておく。コードは例えば0x4A
である。コマンドが有効なステートは、レディーステー
トS4である。コマンドが有効なメディアタイプは、全
てである。また、引数はない。返信されるメッセージ
は、Sleptメッセージ、CMD_OKメッセージ、
Err_Contextメッセージである。サーボシス
テムが停止し、スリープステートS6に遷移すると、S
leptメッセージが返信される。
【0152】WakeUpコマンドは、レーザ、スピン
ドル、フォーカス、トラッキング、スレッド等のサーボ
システムを起動させ、ステートをスリープステートS6
からレディーステートS4に遷移させる命令である。コ
ードは例えば0x4Bである。コマンドが有効なステー
トは、スリープステートS6である。コマンドが有効な
メディアタイプは、全てである。また、引数はない。返
信されるメッセージは、WokeUpメッセージ、CM
D_OKメッセージ、Err_Contextメッセー
ジである。サーボシステムが起動し、レディーステート
S4に遷移すると、WokeUpメッセージが返信され
る。
【0153】AsynchronousStopコマン
ドは、このコマンドを受信したときに送信しているセク
タデータを転送した後に、ドライブ装置のプレイ状態を
中断させ、トラックバッファに格納されているディスク
データを消去するとともにステートをプレイステートS
5からレディーステートS4に遷移させる。コードは、
例えば0x4Fである。コマンドが有効なステートは、
プレイステートS5である。コマンドが有効なメディア
タイプは、全てである。また、引数はない。返信される
メッセージは、ReturnedReadyメッセー
ジ、CMD_OKメッセージ、Err_Context
メッセージである。転送中のセクタデータをホストコン
トローラ2に全て転送し、レディーステートS4に遷移
すると、ReturnedReadyメッセージが返信
される。
【0154】つぎに、DVD再生用のエクステンション
コマンドについて説明をする。
【0155】DVDの再生用のコマンドには、通常の非
同期コマンドであるPlayDVDコマンドの他に、エ
クステンションのコマンドセットがある。通常のPla
yDVDコマンドは、ディスクデータをセクタ(或いは
ブロック)レベルで制御するコマンドである。例えば、
セクタ単位で開始位置を特定して再生を行う、といった
制御が行われる。それに対して、エクステンションコマ
ンドは、DVDの再生をCellレベルで制御するため
のコマンドである。例えば、DVDのアングルの切換、
セル単位で切り換え位置を特定して再生を行うといっ
た、Cellレベルでの制御が行われる。
【0156】そのため、ドライブ装置1のシステムコン
トローラ21は、DVDの再生を行う場合、DVDスト
リームの中からDSIテーブルを抽出する。そして、ア
ングルの切換の命令が与えられた場合には、DSIテー
ブルと与えられたアングル番号とを参照し、目的のアン
グルのアドレスを算出する。
【0157】DVD再生用のエクステンションコマンド
は、図21に示すように、AngleSetコマンド、
ScanDVDコマンド、PlayDVDCellコマ
ンドがある。
【0158】AngleSetコマンドは、再生するア
ングルを切り換える命令である。DVDでは、複数のカ
メラアングルから撮影した映像を記録しておき、再生時
にシームレスにアングルを切り換える、いわゆるマルチ
アングルと呼ばれる機能がある。このDVDでは、Ce
llと呼ばれる再生単位を設けられており、このCel
l単位でアングルを切り換えることによりシームレスに
再生を行うことができる。AngleSetコマンド
は、PlayDVDCellコマンドによってドライブ
装置1がCell単位で再生制御を行っているときに、
有効となる。このAngleSetコマンドのコード
は、例えば0x0Aである。コマンドが有効なステート
は、PlayDVDCell実行中のプレイステートS
5である。コマンドが有効なメディアタイプは、DVD
である。また、引数には、アングル番号が記述される。
返信されるメッセージは、CMD_OKメッセージ、E
rr_Contextメッセージである。
【0159】ScanDVDコマンドは、可変速順方向
再生、可変速逆方向再生を行う命令である。ScanD
VDコマンドを受けたドライブ装置1は、DVDデータ
に含まれているナビパック内のDSIを参照し、再生方
向及び再生速度に応じて、次に読み出すVOBU(Vide
o Object Unit)を算出する。そして、算出したVOB
UをDVDから順次読み出していくことによって、可変
速再生を行うことができる。このScanDVDコマン
ドのコードは、例えば0x0Bである。コマンドが有効
なステートは、PlayDVDCellコマンド実行中
のプレイステートS5である。コマンドが有効なメディ
アタイプは、DVDである。また、引数には、速度、方
向、ピクチャの再生枚数等の情報が記述される。返信さ
れるメッセージは、CMD_OKメッセージ、Err_
Contextメッセージである。
【0160】PlayDVDCellコマンドは、Ce
llレベルで再生制御をする命令である。ドライブ装置
1には、上述したようにシステムコントローラ21がD
VDデータのナビパックからDSIを抽出する。そのた
め、ドライブ装置1は、セルレベルでオペレーションを
行うことができる。
【0161】このようにドライブ装置1がナビパック内
のDSIを抽出して管理することにより、ホストコント
ローラ2からCellレベルでの再生命令を与えること
ができる。このため、アングル切り換えやマルチストー
リ等のDVD特有の機能に対応した処理を、ドライブ装
置1に負担させることができ、ホストコントローラ2の
処理負担を軽減させることができる。
【0162】即時メッセージ 図22に、即時メッセージのメッセージセットテーブル
を示す。
【0163】即時メッセージには、DiscTypeメ
ッセージ、TOCメッセージ、TOC_ALLメッセー
ジ、Statusメッセージ、LastErrメッセー
ジ、Versionメッセージ、AMSFメッセージ、
MSFメッセージ、TNO_Xメッセージ、SubQメ
ッセージ、CMD_OKメッセージ、Err_CMDメ
ッセージ、Err_ARGメッセージ、Err_Con
textメッセージ、Err_COMメッセージ、Er
r_ComQEmpメッセージがある。
【0164】DiscTypeメッセージは、ドライブ
装置1の装填されているディスクのメディアタイプを通
知する。コードは例えば0x01である。関連するコマ
ンドは、GetDiscTypeコマンドである。引数
には、ディスクが装填されていない、判別不能、シング
ルレイヤのDVD、デュアルレイヤパラレルトラックの
DVD、デュアルレイヤ対向トラックのDVD、Vid
eoCD、CD-Audio等の情報が記述される。
【0165】TOCメッセージは、ドライブ装置1に装
填されているCD(VideoCD,CD-Audi
o)のTOCの内容の一部を通知する。コードは例えば
0x02である。関連するコマンドは、GetTOCコ
マンドである。引数には、特徴点のスタートポイント、
第1トラックナンバー、最終トラックナンバー、リード
アウト領域のスタートポイント等が記述される。
【0166】TOC_ALLメッセージは、ドライブ装
置1に装填されているCDのTOC内容を通知する。コ
ードは、例えば0x03である。関連するコマンドは、
GetTOC_ALLコマンドである。引数には、特徴
点のスタートポイント、第1トラックナンバー、最終ト
ラックナンバー、リードアウト領域のスタートポイント
等が記述される。
【0167】Statusメッセージは、ドライブ装置
1の現在の各種状態を通知する。コードは、例えば0x
04である。関連するコマンドは、GetStatus
コマンドである。引数には、ドライブ装置のステート、
コマンドキューの状態、ディスクトレイの状態、トラッ
クバッファの状態等が記述される。
【0168】LastErrメッセージは、ドライブ装
置1に発生した最後のエラー情報を通知する。コード
は、例えば0x05である。関連するコマンドは、Ge
tLastErrコマンドである。引数には、トレイト
ラブル、フォーカスNG、ディスク判別不能、ディスク
なし等の情報が記述される。
【0169】Versionメッセージは、ドライブ装
置1の現在の各種設定情報を通知する。コードは、例え
ば0x06である。関連するコマンドは、GetVer
sionコマンドである。引数には、ファームウェアの
バージョン、製造者ID、ドライブ装置1の設定情報が
記述される。
【0170】AMSFメッセージは、ドライブ装置1で
再生されているCDの現在のアブソリュートMSFデー
タを通知する。コードは、例えば0x07である。関連
するコマンドは、GetSubCodeコマンドであ
る。引数には、現在のアブソリュートの分、秒、フレー
ムが記述される。
【0171】MSFメッセージは、ドライブ装置1で再
生されているCDの現在のMSFデータを通知する。コ
ードは、例えば0x08である。関連するコマンドは、
GetSubCodeコマンドである。引数には、現在
のトラックにおける分、秒、フレームが記述される。
【0172】TNO_Xメッセージは、ドライブ装置1
で再生されているCDの現在のTNO及びXデータを通
知する。コードは、例えば0x09である。関連するコ
マンドは、GetSubCodeコマンドである。引数
には、TNO、Xが記述される。
【0173】SubQメッセージは、ドライブ装置1で
再生されているCDの現在のCTL/ADL、TNO、
X、MSF、AMSF等のデータを通知する。コード
は、例えば0x0Aである。関連するコマンドは、Ge
tSubCodeコマンドである。引数には、コントロ
ール/アドレスデータ、現在のトラックナンバー、イン
デックス、現在のアブソリュートの分、秒、フレーム、
現在のトラックにおける分、秒、フレーム等が記述され
る。
【0174】CMD_OKメッセージは、コマンドを受
信したことを通知する。コードは、例えば0x21であ
る。
【0175】Err_CMDメッセージは、送信された
コマンドのコードのエラーを通知する。コードは、例え
ば0x22である。
【0176】Err_ARGメッセージは、送信された
コマンドの引数のエラーを通知する。コードは、例えば
0x23である。
【0177】Err_Contextメッセージは、送
信されたコマンドのコンテクストエラーを通知する。コ
ードは、例えば0x24である。
【0178】Err_COMメッセージは、送信された
コマンドの通信エラーを通知する。コードは、例えば0
x27である。
【0179】Err_ComQEmpメッセージは、F
lushPlayQueuコマンドが送信された場合、
すでにコマンドキューが空であったときに通知する。コ
ードは、例えば0x28である。
【0180】非同期メッセージ 図23に、非同期メッセージのメッセージセットテーブ
ルを示す。
【0181】非同期メッセージには、TrayPush
edメッセージ、TrayOpenedメッセージ、T
rayClosedメッセージ、JumpedRese
tメッセージ、WokeUpメッセージ、Sleptメ
ッセージ、ReturnedReadyメッセージ、L
astSectorメッセージ、ErrFatalFa
ilureメッセージ、MsgNullメッセージがあ
る。
【0182】TrayPushedメッセージは、開い
ているディスクトレイがユーザにより押されたことを通
知する。コードは、例えば0x41である。
【0183】TrayOpenedメッセージは、ディ
スクトレイが開き、オープンステートS3となったこと
を通知する。コードは、例えば0x42である。関連す
るコマンドは、OpenTrayコマンドである。
【0184】TrayClosedメッセージは、ディ
スクトレイが閉じ、クローズステートS2となったこと
を通知する。コードは、例えば0x44である。関連す
るコマンドは、CloseTrayコマンド、SetM
odeコマンド、Restartコマンドである。
【0185】JumpedResetメッセージは、J
umpResetコマンドによりリセットステートS1
に遷移したことを通知する。コードは、例えば0x46
である。関連するコマンドは、JumpResetコマ
ンドである。
【0186】WokeUpメッセージは、レディーステ
ートS4となったことを通知する。コードは、例えば0
x47である。関連するコマンドは、WakeUpコマ
ンド、CloseTrayコマンド、SetModeコ
マンド、Restartコマンドである。
【0187】Sleptメッセージは、スリープステー
トS6となったことを通知する。コードは、例えば0x
48である。関連するコマンドは、Sleepコマン
ド、OpenTrayコマンドである。
【0188】ReturnedReadyメッセージ
は、再生しているディスクのデータをホストコントロー
ラ2に転送完了し、レディーステートS4に遷移したこ
とを通知する。コードは、例えば0x49である。関連
するコマンドは、AsynchronousStopコ
マンド、PlayDVDコマンド、PlayCDコマン
ド、playDVDCellコマンドである。
【0189】LastSectorメッセージは、再生
しているディスクデータの最後のセクタ(ブロック)が
トラックバッファに格納されたことを通知する。コード
は、例えば0x4Cである。関連するコマンドは、Pl
ayDVDコマンド、PlayCDコマンド、play
DVDCellコマンドである。
【0190】ErrFatalFailureメッセー
ジは、復活不能のエラーが発生したことを通知する。コ
ードは、例えば0x4Eである。
【0191】MsgNullメッセージは、GetMs
gコマンドを受信した場合に、返信するメッセージがな
いこと、すなわち、メッセージキューに非同期メッセー
ジがないことを通知する。コードは、例えば0x4Fで
ある。
【0192】具体的な伝送例 (同期コマンドシーケンスの伝送例)図24に、ホスト
コントローラ2がGetVersionコマンドを送信
し、それに応じてドライブ装置1がVersionメッ
セージを返信する際の具体的なハードウェアレイヤ上の
伝送例を示す。
【0193】DRVRX信号は、ホストコントローラ2
からドライブ装置1へ送信されるデータを伝送する。ま
た、DRVTX信号は、ドライブ装置1からホストコン
トローラ2へ送信されるデータを伝送する。DRVRX
信号、DRVTX信号に伝送されるデータは、DRVC
LK信号に同期して伝送され、さらに、DRVRDY信
号が有効(0)となっているときに、データの1バイト
伝送を開始できる。
【0194】まず、GetVersionコマンドがコ
マンドプロトコルに従い、ホストコントローラ2からド
ライブ装置1へ伝送される。
【0195】コマンドプロトコルでは、まず、ホストコ
ントローラ2からドライブ装置1へ、“ Command ”の
バイト長を示す“ Command Length ”が伝送され(0x
01)、続いて、GetVersionコマンドのコマ
ンドコードである“ Command”が伝送され(0x0
7)、続いて、“ Command ”の加算合計値“ Command
Check Sum ”が伝送される(0x07)。つぎに、ドラ
イブ装置1からホストコントローラ2へ、“ Command C
heck Sum ”の補数が“ Acknowledgement ”として伝送
される(0xF8)。
【0196】ここで、コマンドプロトコルが完了する。
コマンドプロトコルが完了した後、所定時間内(例えば
15ms以内)に、Versionメッセージがドライ
ブ装置1からホストコントローラ2へ伝送される。
【0197】メッセージプロトコルでは、まず、ドライ
ブ装置1からホストコントローラ2へ、“ Message ”
のバイト長を示す“ Message Length ”が伝送され(0
x05)、続いて、Versionメッセージのメッセ
ージコードである“ MessageCode ”が伝送され(0x
06)、続いて、Versionメッセージの引数であ
る“ Arg.1 ”〜“ Arg.4 ”が伝送され(0x01,
0x02,0x03,0x04)、続いて、“ Message
Code ”及び“ Arg.1 ”〜“ Arg.4 ”の加算合計値
“ Message Check Sum ”が伝送される(0x10)。
つぎに、ホストコントローラ2からドライブ装置1へ、
“ Message Check Sum ”の補数が“ Acknowledgement
”として伝送される(0xEF)。
【0198】(非同期コマンドシーケンスの伝送例)図
25に、ホストコントローラ2がOpenTrayコマ
ンドを送信し、それに応じて、ドライブ装置1がSle
ptメッセージ、TrayOpendメッセージを返信
する際の際の具体的なハードウェアレイヤ上の伝送例を
示す。
【0199】DRVRX信号は、ホストコントローラ2
からドライブ装置1へ送信されるデータを伝送する。ま
た、DRVTX信号は、ドライブ装置1からホストコン
トローラ2へ送信されるデータを伝送する。DRVRX
信号、DRVTX信号に伝送されるデータは、DRVC
LK信号に同期して伝送され、さらに、DRVRDY信
号が有効(0)となっているときに、データの1バイト
伝送を開始できる。
【0200】まず、OpenTrayコマンドがコマン
ドプロトコルに従い、ホストコントローラ2からドライ
ブ装置1へ伝送される。
【0201】コマンドプロトコルでは、まず、ホストコ
ントローラ2からドライブ装置1へ、“ Command ”の
バイト長を示す“ Command Length ”が伝送され、続い
て、OpenTrayコマンドのコマンドコードである
“ Command ”が伝送され、続いて、“ Command ”の加
算合計値“ Command Check Sum ”が伝送される。つぎ
に、ドライブ装置1からホストコントローラ2へ、“ C
ommand Check Sum ”の補数が“ Acknowledgement ”と
して伝送される。ここで、コマンドプロトコルが完了す
る。
【0202】コマンドプロトコルが完了した後、所定時
間内(例えば15ms以内)に、CMD_OKメッセー
ジがメッセージプロトコルに従いドライブ装置1からホ
ストコントローラ2へ伝送される。
【0203】メッセージプロトコルでは、まず、ドライ
ブ装置1からホストコントローラ2へ、“ Message ”
のバイト長を示す“ Message Length ”が伝送され、続
いて、CMD_OKメッセージのメッセージコードであ
る“ Message Code ”が伝送され、続いて、“ Message
Code ”の加算合計値“ Message Check Sum ”が伝送
される。つぎに、ホストコントローラ2からドライブ装
置1へ、“ Message Check Sum ”の補数が“ Acknowle
dgement ”として伝送される。ここで、メッセージプロ
トコルが完了する。
【0204】ドライブ装置1は、CMD_OKメッセー
ジを送信すると、スピンドルサーボ等の各種サーボシス
テムを停止し、ステートをスリープステートS6に遷移
させる。
【0205】スリープステートS6への遷移が完了する
と、DRVIRQ信号をアクティブ(0)として、ホス
トコントローラ2へ割り込み要求を行う。
【0206】ホストコントローラ2は、ドライブ装置1
から割り込み要求があると、GetMsgコマンドをコ
マンドプロトコルに従い、ドライブ装置1へ送信する。
【0207】コマンドプロトコルでは、まず、ホストコ
ントローラ2からドライブ装置1へ、“ Command ”の
バイト長を示す“ Command Length ”が伝送され、続い
て、GetMsgコマンドのコマンドコードである“ C
ommand ”が伝送され、続いて、“ Command ”の加算合
計値“ Command Check Sum ”が伝送される。つぎに、
ドライブ装置1からホストコントローラ2へ、“ Comma
nd Check Sum ”の補数が“ Acknowledgement ”として
伝送される。ここで、コマンドプロトコルが完了する。
【0208】コマンドプロトコルが完了した後、所定時
間内(例えば15ms以内)に、Sleptメッセージ
がドライブ装置1からホストコントローラ2へ伝送され
る。
【0209】続いて、ドライブ装置1は、ディスクトレ
イをオープンさせ、ステートをオープンステートS3に
遷移させる。
【0210】オープンステートS3への遷移が完了する
と、DRVIRQ信号をアクティブ(0)として、ホス
トコントローラ2へ割り込み要求を行う。
【0211】ホストコントローラ2は、ドライブ装置1
から割り込み要求があると、GetMsgコマンドをコ
マンドプロトコルに従い、ドライブ装置1へ送信する。
【0212】コマンドプロトコルが完了した後、所定時
間内(例えば15ms以内)に、TrayOpened
メッセージがドライブ装置1からホストコントローラ2
へ伝送される。
【0213】DVDのCell単位での再生動作 DVD(DVD−Videoディスク)には、記録され
ているコンテンツを再生するために必要となる制御デー
タ(DSI( Data Search Information ))が記述さ
れている。DVDを再生する場合、通常、DSIを検出
してDSIテーブルを作成し、このDSIテーブルに基
づき、DVDデータの読み出し制御を行う。
【0214】ここで、本システムでは、このDSIテー
ブルをドライブ装置1側で作成して、DVDデータの読
み出し制御が可能となっている。具体的には、ドライブ
装置1内のシステムコントローラ21がDSIテーブル
を作成することによって、ホストコントローラ2から与
えられるPlayDVDCellコマンド、ScanD
VDコマンド、AnglSetコマンドに対応した、C
ell単位での通常再生処理、可変速順方向再生、可変
速逆方向再生、アングル切り換え処理を行う。なお、可
変速順方向再生及び可変速逆方向再生を以下まとめて可
変速再生と呼ぶ。
【0215】以下、上記の各処理について説明をする前
に、まず、DVDのフォーマット(DVD−Video
ディスクのフォーマット)について簡単に説明をする。
【0216】DVDでは、図26に示すように、記録さ
れている映画や番組等のプログラムがPGC( Program
Chain )と呼ばれる一連のシーケンスで管理されてい
る。PGCは、Videoデータの実体であるVOBS
と、VOBSを再生する手順及びその他の制御手順を記
述したPCGIにより構成されている。
【0217】PGCで管理されている各プログラムは、
複数のCellで構成されている。Cellは、例えば
映画における1シーンや1カット等の再生単位となり、
1Cellが数分から10数分という時間の単位とな
る。DVD−Videoでは、例えば、1つの映画を複
数のストーリー展開で見ることができるマルチストーリ
といった機能を備えており、このような機能は、複数C
ellの組み合わせにより作成される。
【0218】各Cellは、図27に示すように、複数
のVideo Object Unit(VOBU)により構成されてい
る。VOBUは、動画像で0.4から1.2秒程度の単
位であり、VOBUの中に通常MPEG2のフォーマッ
トにおける1以上のGOP(Group Of Pictures )が含
まれることになる。
【0219】VOBUは、当該VOBUの管理情報を有
するパックであるNV_PCK(ナビパック)と、ビデ
オデータが格納されるパックであるV_PCKと、音声
データが格納されるパックであるA_PCKと、副映像
データが格納されるパックであるSP_PCKとが含ま
れている。
【0220】NV_PCKは、各VOBUの先頭位置に
配置されている。従って、VOBUの先頭アドレスから
データを読み出せば、当該VOBUの管理情報を有する
NV_PCKをまず読み出すこととなる。NV_PCK
は、ヘッダと、PCI_PKT( Presentation Contro
l Information )と、DSI_PKT(Data Serch Inf
ormation )から構成されている。そして、NV_PC
K内のDSI_PKTにDSI( Data Seachi Informa
tion )が含まれている。
【0221】DSIは、図28に示すように、全般の制
御情報が含まれるDSI General Information(DSI_
GI)と、シームレス再生をする際の再生制御情報が含
まれるSeamless Playback Information(SML_PB
I)と、シームレスにアングル切り換えを行う際の他の
インタリーブユニットのアドレス情報が含まれるAngle
Information for seamless(SML_AGLI)と、V
OBU間の時間間隔等の検索情報が含まれるVOB Unit S
earch Information(VOBU_SRI)と、音声デー
タ及び副映像データと時間的な一致を示すシンクロ情報
が含まれるSynchronous Information(SYNCI)と
が含まれている。
【0222】DSI_GIには、図29に示すように、
NV_PCK_SCRと、NV_PCK_LBNと、V
OBU_EAと、VOBU_1STREF_EAと、V
OBU_2NDREF_EAと、VOBU_3RDRE
F_EAと、VOBU_VOB_IDNと、VOBU_
C_IDNと、C_ELTMとが含まれている。
【0223】NV_PCK_SCRには、システムクロ
ックの基準が示されている。NV_PCK_LBNに
は、当該NV_PCKのアドレスが示されている。VO
BU_EAには、当該VOBUのエンドアドレスが示さ
れている。VOBU_1STREF_EAには、当該V
OBU内の最初のI−Pictureのエンドアドレス
が示されている。VOBU_2NDREF_EAには、
当該VOBU内の最初から2番目のI−Picture
又はP−Pictureのエンドアドレスが示されてい
る。VOBU_3RDREF_EAには、当該VOBU
の最初から3番目のI−Picture又はP−Pic
tureのエンドアドレスが示されている。VOBU_
VOB_IDNには、当該VOBUのID番号が示され
ている。VOBU_C_IDNには、当該VOBUが含
まれるCellのID番号が示されている。C_ELT
Mには、当該VOBUが含まれるCellの先頭からの
経過時間が示されている。
【0224】SML_AGLIには、図30に示すよう
に、アングル番号1〜9に対応する各インタリーブユニ
ットのアドレス及びデータサイズが示されている。各イ
ンタリーブユニットは、図31に示すように、再生開始
点及び終了点が、各アングル毎全てで同時刻となってい
る。ユーザによりアングル切換操作が行われたときに、
DVDシステムでは、インタリーブユニットの切れ目の
時刻までまってにアングルの切換を行う。このことによ
って、シームレスにアングル切換をすることができる。
【0225】VOBU_SRIには、図32に示すよう
に、FWDNextと、FWDInと、FWDIVid
eoと、BWDprevと、BWDInと、BWDVi
deoとが記述されている。
【0226】FWDInには、当該VOBUから所定時
間先のVOBUのアドレスが示されている。ここで、添
字のnは、時間を表しており、実際には、n×0.5秒
の単位である。例えば、0.5秒先のVOBUのアドレ
スはFWDI1に示されており、5秒後のVOBUのア
ドレスはFWDI10に示されており、30秒先のVO
BUのアドレスはFWDI60に示されている。同様
に、BWDInには、当該VOBUから時間軸方向に前
のVOBUのアドレスが示されている。添字のnは、F
WDIと同一である。なお、同一のCell内に、所定
時間以降の或いは所定時間以前のVOBUが無い場合
は、このアドレスを示すデータの下30bitはすべて
1となる(なお、当該VOBUのアドレスを示すデータ
は、4Biteで示されている。)。例えば、Cell
の一番最初のVOBUであれば、それ以前のVOBUは
このVOBU_SRIには示されないため各BWDIの
アドレスを示すデータは、全て1となる。また、Cel
lの一番最後のVOBUであれば、各FWDIのアドレ
スを示すデータは、全て1となる。
【0227】FWDINextには、このVOBUの直
後のVOBUのアドレスが示されている。また、BWD
IPrevには、このVOBUの直前のVOBUのアド
レスが示されている。
【0228】FWDIVideoには、当該VOBUの
次のビデオデータがあるVOBUのアドレスが示されて
いる。例えば、ビデオデータが存在しないVOBUが連
続して続く場合は、当該VOBUの次にビデオデータが
存在するVOBUのアドレスを示している。また、BW
DIVideoには、当該VOBUの直前のビデオデー
タがあるVOBUのアドレスが示されている。例えば、
当該VOBU以前のVOBUにビデオデータが存在して
いないVOBUが続いていれば、最後にビデオデータが
存在したVOBUのアドレスである。
【0229】なお、以上説明したVOBU_SRIのア
ドレスは、VOBUの先頭からの距離を示した相対アド
レスである。すなわち、このVOBU_SRIに示され
るアドレスのVOBUのデータを取得するときは、この
VOBU_SRIが含まれる当該VOBUのアドレス
(NV_PCK_LBN)に例えばFWDInを加える
こととなる。
【0230】(Cell単位での通常再生処理)一般的
にDVDを再生する場合には、Cell単位で再生処理
が行われる。例えば、あるCellが、図33に示すよ
うに、所定の開始アドレス(address_A)から所定の終
了アドレス(address_B)までに格納されているとす
る。このCellに対して再生を行う場合、従来のシス
テムでは、図34に示すように、ホストコントローラ側
がDSIを解析して、読み出し開始アドレス(address_
A)と終了アドレス(address_B)とを指定し、ドライブ
装置に再生命令を与えなければならなかった。例えば、
本システムにおける通常のDVD再生命令であるPla
yDVDコマンドは、このような処理となる。
【0231】しかしながら、本システムでは、ドライブ
装置1側にDSIを検索する機能が設けられているた
め、図35に示すように、ホストコントローラ2が読み
出し開始アドレス(address_A)のみを指定してドライ
ブ装置1に再生命令を与えれば、このドライブ装置1が
読み出し開始アドレスが含まれるCellを自動的に最
後まで再生することができる。すなわち、ドライブ装置
1は、読み出し開始アドレスで指定されたVOBUのD
SIをまず読み出して、そのVOBUのDSIテーブル
を作成し、そのDSIテーブルから続くVOBUを順次
検索していくので、Cellの終了位置まで自動的に再
生することができる。本システムでは、上述したPla
yDVDCellコマンドがこのような処理命令とな
る。
【0232】また、Cellは、物理的に不連続にディ
スク上に記録されている場合もある。例えば、ある1つ
のCellが、図36に示すように、address_A〜addre
ss_B、address_C〜address_D、address_E〜address_Fと
いったようにディスク上に離散的に配置されている場合
がある。このような場合、従来のシステムでは、図37
に示すように、ホストコントローラ側がDSIを解析し
て、アドレス(address_A)とアドレス(address_B)と
を指定してドライブ装置に再生命令を与え、続いて、ア
ドレス(address_C)とアドレス(address_D)とを指定
してドライブ装置に再生命令を与え、続いて、アドレス
(address_E)とアドレス(address_F)とを指定してド
ライブ装置に再生命令を与えなければならなかった。図
34で示したように、ホストコントローラ2が読み出し
開始アドレス(address_A)のみを指定してドライブ装
置1に再生命令を与えれば、このドライブ装置1が読み
出し開始アドレスが含まれるCellを自動的に最後ま
で再生することができる。
【0233】(再生速度可変処理)DVDでは、DSI
のVOBU_SRI内に、現在再生しているVOBUか
ら所定時間先のVOBUのアドレスが示されている(F
WDIn)。また、現在再生しているVOBUから所定
時間前のVOBUのアドレスも示されている(BWDI
n)。そのため、逆方向への再生を含めて、速度を可変
させて再生することができる。すなわち、図38及び図
39に示すようにシーケンシャルなプログラムに対し
て、所定時間間隔のジャンプと所定秒数の再生を繰り返
せば、任意倍速の順方向再生や逆方向再生を行うことが
できる。
【0234】このような可変速再生をする場合、従来の
システムでは、図40に示すように、ホストコントロー
ラ側がDSIを解析して、まず、読み出し開始アドレス
(address_A)と終了アドレス(address_B)とを指定し
てドライブ装置に再生命令を与える。続いて、再生停止
命令を与えて、当該Cellの再生を停止する。続い
て、所定秒数の再生を行う再生部分の開始アドレスと終
了アドレスを順次与えていくことにより、可変速再生を
行わなければならなかった。例えば、本システムにおけ
る通常のDVD再生命令であるPlayDVDコマンド
は、このような処理となる。
【0235】しかしながら、本システムでは、ドライブ
装置1側にDSIを検索する機能が設けられているた
め、図41に示すように、読み出し開始アドレス(addr
ess_A)のみを指定してドライブ装置1に再生命令を与
え、続いて、再生方向の情報(順方向/逆方向)と、ジ
ャンプする距離(再生速度)と、再生部分の長さ(再生
するピクチャ枚数)を指定すれば、ドライブ装置1がV
OBU_SRIを参照して読み出すVOBUを抽出し
て、速度を可変して再生することができる。本システム
では、上述したScanDVDCellコマンドがこの
ような処理命令となる。
【0236】(アングル切換)DVDでは、いわゆるマ
ルチアングルという機能が設けられている。マルチアン
グルは、最大9個までの異なるカメラアングルから撮影
した映像をディスクに記録しておき、再生中に見たいア
ングルからの映像を切り換えることができる。特に、こ
のマルチアングルでは、図42に示すように、同時進行
している複数のアングルの映像を、アングルの切換操作
に伴い、切れ目なしにシームレスにつなぎあわせながら
再生を行うことができる。そのため、DVDでは、DS
IのSML_AGLIを参照し、アングル毎に時間的な
同期を取ったインタリーブユニットの切れ目で、アング
ルの切換が行われる。
【0237】このようなアングル切換を行う場合、従来
のシステムでは、図43に示すように、ホストコントロ
ーラ側がDSIを解析して、まず、読み出し開始アドレ
ス(address_A)と終了アドレス(address_B)とを指定
してドライブ装置に再生命令を与える。続いて、ユーザ
からのアングル切換操作に伴い、ホストコントローラ側
がDSIを解析して、インタリーブユニットの切れ目を
検出し、切換先のアングルの読み出し開始アドレスと終
了アドレスとを指定してドライブ装置に再生命令を与え
なければならなかった。
【0238】しかしながら、本システムでは、ドライブ
装置1側にDSIを検索する機能が設けられているた
め、図44に示すように、読み出し開始アドレス(addr
ess_A)のみを指定して所定のアングルの再生命令をド
ライブ装置1に与え、続いて、アングル切換操作があっ
たときに、アングル切換命令とともにアングル番号のみ
を与えれば、アングル切換を行うことができる。本シス
テムでは、上述したAngleSetコマンドがこのよ
うな処理命令となる。
【0239】(ドライブ装置1の具体的な処理フロー)
つぎに、ドライブ装置1のシステムコントローラ21に
よるCellレベルの再生処理手順について説明をす
る。
【0240】図45にCellレベルでの再生処理フロ
ーを示す。
【0241】ドライブ装置1のシステムコントローラ2
1は、ホストコントローラ2からセルレベルでの再生命
令(PlayDVDCellコマンド)が与えられる
と、以下のステップS11からの処理を開始する。ホス
トコントローラ2は、PlayDVDCellコマンド
を発行する際に、引数として読み出し開始位置を示す読
み出し開始アドレスを指定する。
【0242】ステップS11において、ドライブ装置1
は、指定された読み出し開始アドレスから、DVDデー
タの読み出しを開始する。
【0243】続いて、ステップS12において、ドライ
ブ装置1は、読み出したDVDデータから所定のVOB
UのDSIを取得する。
【0244】続いて、ステップS13において、ドライ
ブ装置1は、読み出しアドレスで指定されるVOBUの
再生処理を行う。このVOBUレベルでの再生処理の内
容についてはその詳細を後述する。
【0245】続いて、ステップS14において、ドライ
ブ装置1は、ステップS13で再生した当該VOBUが
Cellの終末のVOBUであるかどうかを判断する。
判断した結果、Cellの終末のVOBUである場合に
は、このCellレベルでの再生処理フローを終了す
る。また、判断した結果、Cellの終末のVOBUで
ない場合には、続くステップS15に進む。なお、この
Cellの終末のVOBUであるかどうかの判断処理に
ついてはその詳細を後述する。
【0246】続いて、ステップS15において、ステッ
プS13で再生したVOBU内のDSIを参照すること
によって、次に読み込むVOBUのスタートアドレスを
算出する。そして、再度ステップS12に進み、次のV
OBUにして同様の処理を繰り返していく。なお、この
次に読み込むVOBUのスタートアドレスの算出処理に
ついてはその詳細を後述する。
【0247】次に上記ステップS13のVOBUレベル
での再生処理フローについて図46を参照して説明をす
る。
【0248】まず、ステップS21において、ドライブ
装置1は、可変速再生命令(ScanDVDコマンド)
が与えられているかどうかを判断する。判断した結果、
ScanDVDコマンドが与えられていない場合には、
ステップS22に進む。また、判断した結果、Scan
DVD命令が与えられている場合には、ステップS23
に進む。
【0249】続いて、ステップS22において、ドライ
ブ装置1は、当該VOBUの先頭から当該VOBUの終
末までのデータを再生し、この再生処理フローを終了す
る。なお、VOBUのエンドアドレスは、DSI_GI
内のVOBU_EAに記述されている。また、当該VO
BUのスタートアドレスは、最初に再生するVOBUに
関してはホストコントローラ2から与えられており、2
番目以降に再生するVOBUに関しては、上述したステ
ップS15で前のVOBUのDSIを参照して求められ
ている。
【0250】一方、ステップS23において、ドライブ
装置1は、当該VOBUを、第1のリファレンスピクチ
ャまで再生をするか、第2のリファレンスピクチャまで
再生をするか、第3のリファレンスピクチャまで再生を
するかを判断する。これらは、ScanDVDコマンド
により引数として与えられる再生ピクチャ数の情報に基
づき判断する。当該VOBUを第1のリファレンスピク
チャまで再生を行う場合にはステップS24に進み、当
該VOBUを第2のリファレンスピクチャまで再生をす
る場合にはステップS25に進み、当該VOBUを第3
のリファレンスピクチャまで再生をする場合にはステッ
プS26に進む。
【0251】続いて、ステップS24において、ドライ
ブ装置1は、当該VOBUの先頭から第1のリファレン
スピクチャの終末までのデータを再生し、この再生処理
フローを終了する。なお、第1のリファレンスピクチャ
のエンドアドレスは、DSIのDSI_GI内のVOB
U_1STREF_EAに記述されている。
【0252】続いて、ステップS25において、ドライ
ブ装置1は、当該VOBUの先頭から第2のリファレン
スピクチャの終末までのデータを再生し、この再生処理
フローを終了する。なお、第2のリファレンスピクチャ
のエンドアドレスは、DSIのDSI_GI内のVOB
U_2NDREF_EAに記述されている。
【0253】続いて、ステップS26において、ドライ
ブ装置1は、当該VOBUの先頭から第3のリファレン
スピクチャの終末までのデータを再生し、この再生処理
フローを終了する。なお、第3のリファレンスピクチャ
のエンドアドレスは、DSIのDSI_GI内のVOB
U_3RDREF_EAに記述されている。
【0254】次に上記ステップS14での当該VOBU
がCellの終末であるかどうかの判断処理フローにつ
いて図47を参照して説明をする。
【0255】まず、ステップS31において、ドライブ
装置1は、可変速再生命令(ScanDVDコマンド)
が与えられているかどうかを判断する。判断した結果、
ScanDVDコマンドが与えられていない場合には、
ステップS32に進む。また、判断した結果、Scan
DVD命令が与えられている場合には、ステップS33
に進む。
【0256】ステップS32において、ドライブ装置1
は、当該VOBUの次のVOBUが存在するかどうかを
判断する。DVD−Videoでは、当該VOBUがC
ellの終末である場合には、当該VOBUの次のVO
BUが存在しないため、VOBU_SRI内のFWDI
Nextにはアドレスの代わりに“3FFF FFFh”と記述
されることが規定されている。従って、ドライブ装置1
は、VOBU_SRI内のFWDINextを参照し、
そこに記述されているアドレスが、“3FFF FFFh”であ
るか否かを判断することにより、当該VOBUの次のV
OBUが存在するかどうかを判断することができる。ド
ライブ装置1は、FWDINextに“3FFF FFFh”と
記述されていればCellの終末であると判断し、FW
DINextに“3FFF FFFh”と記述されていなければ
Cellの終末ではないと判断する。
【0257】ステップS33において、ドライブ装置1
は、所定の間隔で可変速再生をした際に当該VOBUの
次に読み出されるVOBUが当該Cell内に存在する
かどうかを判断する。すなわち、可変速再生をしてCe
llの終末を通り越してしまうかどうかを判断する。な
お、次に読み込むVOBUのアドレスは、ScanDV
Dコマンドの引数として与えられる再生速度に基づき判
断する。DVD−Videoでは、Cell内にFWD
In(又はBWDIn)で読み出されるVOBUが存在
しない場合、そのFWDIn(又はBWDIn)にはア
ドレスの代わりに“3FFF FFFh”と記述されることが規
定されている。従って、ドライブ装置1は、VOBU_
SRI内のFWDInを参照し、そこに記述されている
アドレスが、“3FFF FFFh”であるか否かを判断するこ
とにより、当該VOBUの所定秒数先のVOBUが存在
するかどうかを判断することができる。ドライブ装置1
は、FWDInに“3FFF FFFh”と記述されていればC
ellの終末を通り過ぎたと判断し、FWDInに“3F
FF FFFh”と記述されていなければCellの終末では
ないと判断する。
【0258】つぎに、上記ステップS15での次のVO
BUのスタートアドレスの算出処理について図48を参
照して説明をする。
【0259】まず、ステップS41において、ドライブ
装置1は、可変速再生命令(ScanDVDコマンド)
が与えられているかどうかを判断する。判断した結果、
ScanDVDコマンドが与えられている場合には、ス
テップS42に進む。また、判断した結果、ScanD
VD命令が与えられていない場合には、ステップS43
に進む。
【0260】続いて、ステップS42において、ドライ
ブ装置1は、現在のVOBUから、ScanDVDコマ
ンドで引数で与えられる再生速度と方向情報とにより、
当該VOBUから次に再生するVOBUとの時間間隔を
求める。そして、その時間間隔のDSI_SRIのFW
DIn(BWDIn)を検出し、次に再生するVOBU
のスタートアドレスを読み出す。例えば、時間間隔が5
0秒であればFWDI10のアドレスを検出し、また、
時間間隔が−100秒(100秒前のVOBU)であれ
ばBWDI20のアドレスを検出して、処理を終了す
る。
【0261】一方ステップS43において、ドライブ装
置1は、ホストコントローラ2からアングル切換命令
(AngleSetコマンド)があったかどうかを判断
する。AngleSetコマンドがあった場合には、ス
テップS44に進み、AngleSetコマンドがない
場合には、ステップS45に進む。
【0262】続いて、ステップS44において、当該V
OBUがILVUの終末かどうかを判断する。当該VO
BUがILVUの終末であるかどうかは、DSIのSM
L_PBI内のVOBU_SML_CATの4ビット目
にあるUnitEndflagを参照することにより判
断することができる。当該VOBUがILVUの終末で
あると判断した場合には、ステップS46に進み、当該
VOBUがILVUの終末でないと判断した場合には、
ステップS44に進む。
【0263】続いて、ステップS45において、ドライ
ブ装置1は、DSI_SRIのFWDINextからア
ドレスを検出して、処理を終了する。
【0264】続いて、ステップS46において、ドライ
ブ装置1は、AngleSetコマンドの引数として指
定されるアングル番号のSML_AGL_Cn_DST
Aからアドレスを検出して、処理を終了する。
【0265】
【発明の効果】本発明にかかるディスクドライブシステ
ム、ドライブ装置及びシステム制御装置では、ディスク
データを転送するデータインタフェースと、コマンド及
びメッセージを転送するコマンドインタフェースとを分
離している。
【0266】このことにより、本発明では、データバス
を用いてディスクデータを転送している最中でも、転送
中断することなく、コマンドやメッセージの転送を行う
ことができ、効率的に処理を行うことができる。
【0267】また、本発明では、ドライブ装置が割り込
み要求ラインを用いてシステム制御装置に割り込み要求
を通知し、システム制御装置がその割り込み要求を取得
すると、メッセージの取得が可能であることを示すコマ
ンドをドライブ装置に送信する。そしてドライブ装置
は、システム制御装置からメッセージの取得が可能であ
ることを示すコマンドを受信すると、非同期メッセージ
を上記システム制御装置に送信する。
【0268】このことにより、本発明では、システム制
御装置がドライブ装置の状態を常に監視しなくても、ド
ライブ装置からのメッセージを受信することができる。
そのため、演算処理の負荷の軽減や、トラフィックの低
減をすることができ、さらに、ドライブ装置からのメッ
セージを時間差なく得ることができる。
【0269】本発明にかかるディスクドライブシステ
ム、ドライブ装置、システム制御装置では、ディスクデ
ータを転送するデータインタフェースと、コマンド及び
メッセージを転送するコマンドインタフェースとを分離
しており、さらに、コマンドインターフェースを、当該
コマンドインターフェースのハードウェア構造が定義さ
れたハードウェアレイヤと、当該インターフェースの通
信プロトコルが定義されたコミュニケーションレイヤ
と、上記コマンド及びメッセージが定義されたコマンド
/メッセージレイヤとで階層構造化されて構成されてい
る。
【0270】このことにより本発明では、1つの階層の
みを入れ替えて、インタフェースの仕様を変更すること
が可能となり、インターフェースの仕様の自由度が大き
くなる。従って、例えば、ハードウェア構成が異なるイ
ンターフェースと接続する場合には、ハードウェアレイ
ヤの構成のみを変更すればよく、また、コマンドやメッ
セージの内容が異なるインターフェースと接続する場合
には、コマンド/メッセージレイヤの構成だけを変更す
ればよい。
【0271】また、本発明では、上記コミュニケーショ
ンレイヤで、エラーチェックデータを含む伝送データを
伝送する。
【0272】このことにより本発明では、コマンドイン
ターフェースでエラーが生じた場合でも、速やかにエラ
ーを検出することができる。
【0273】本発明にかかるディスクドライブシステム
及びドライブ装置では、振る舞いを定義する複数のステ
ートが定められたステートマシーンに応じてドライブ装
置が管理される。
【0274】このことにより本発明では、システム制御
装置がドライブ装置の動作状態を的確に把握することが
でき、そのためコマンドを供給することによって次の制
御を容易且つ的確に行うことができる。
【0275】また、本発明は、ステートマシーンが、ド
ライブ装置をハードウェアリセットがされた初期状態に
制御する初期ステートを有しており、ハードウェアリセ
ット信号がシステム制御装置から与えられた場合に、初
期ステートへ遷移する。
【0276】このことにより本発明では、電源を投入し
た直後やリセットボタン等を押した直後にハードウェア
リセット状態とするのではなく、システム制御装置によ
って明示的にハードウェアリセット状態とされる。この
ため、システム制御装置とドライブ装置との起動状態の
不整合を防ぐことが可能となり、安定した起動動作を行
うことができる。
【0277】また、本発明は、初期ステートのときに起
動を指示するコマンドがシステム制御装置から与えられ
た場合には、ステートマシーンが、上記初期ステートか
ら本装置の動作が定義された動作ステートに遷移するこ
とを特徴とする。
【0278】このことにより本発明では、ドライブ装置
の動作モードの選択をシステム制御装置と不整合なく安
定的に行うことができる。
【0279】本発明にかかるディスクドライブシステ
ム、ドライブ装置及びシステム制御装置では、ドライブ
装置がDVDデータからナビゲーションパックを検出
し、このナビゲーションパックに含まれるDVDデータ
のサーチ情報を抽出し、このサーチ情報に基づき上記D
VDを再生制御し、システム制御装置が、ドライブ装置
に対して対応したコマンドを与える。
【0280】このことにより本発明では、再生するデー
タのアドレスをドライブ装置が算出することができるの
で、例えば、Cellの境界でのアングルやストーリの
シームレスな切り換え、可変速再生時におけるアドレス
の算出をドライブ装置に負担させることができ、システ
ム制御装置の処理負担を軽減させることができる。
【0281】本発明にかかるディスクドライブシステ
ム、ドライブ装置及びシステム制御装置では、パラレル
データインターフェースとシリアルデータインタフェー
スとの2つのインターフェースによって、ディスク状記
録媒体のデータが転送される。
【0282】このことにより、ディスクタイプや転送要
求するデータタイプに応じて適応的にバスを選択するこ
とができ、用途に適応したシステムをフレキシブルに構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディスクドライブシステ
ムのシステム構成図である。
【図2】上記ディスクドライブシステムのドライブ装置
のブロック構成図である。
【図3】ドライブ装置を管理及び制御するステートマシ
ーンを示す図である。
【図4】ドライブ装置1とホストコントローラ2との間
のインターフェースのレイヤ構造を示す図である。
【図5】コマンドインタフェースのハードウェア構成を
示す図である。
【図6】AVバスインタフェースのハードウェア構成を
示す図である。
【図7】コマンドインターフェースのコミュニケーショ
ンレイヤのフェーズを示す図である。
【図8】コマンドプロトコルのデータ構成を示す図であ
る。
【図9】コマンドプロトコル内の“ Command ”のデー
タ構成を示す図である。
【図10】メッセージプロトコルのデータ構成を示す図
である。
【図11】メッセージプロトコル内の“ Message ”の
データ構成を示す図である。
【図12】コマンドフェーズ及びメッセージフェーズに
おけるエラー回復について説明する図である。
【図13】同期コマンドシーケンスの一例を示す図であ
る。
【図14】非同期コマンドシーケンスの一例を示す図で
ある。
【図15】コマンド&メッセージレイヤにおけるコマン
ドインターフェースのドライブ装置側のプログラミング
構成を示す図である。
【図16】同期コマンドのコマンドセットテーブルを示
す図である。
【図17】非同期コマンド(ベーシックコマンド)のコ
マンドセットテーブルを示す図である。
【図18】SetModeコマンドによるドライブ装置
の初期化シーケンスを示す図である。
【図19】Restartコマンドによるドライブ装置
の初期化シーケンスを示す図である。
【図20】CloseTrayコマンドによるドライブ
装置の初期化シーケンスを示す図である。
【図21】非同期コマンド(エクステンションコマン
ド)のコマンドセットテーブルを示す図である。
【図22】即時メッセージのメッセージセットテーブル
を示す図である。
【図23】非同期メッセージのメッセージセットテーブ
ルを示す図である。
【図24】ホストコントローラがGetVersion
コマンドを送信し、それに応じてVersionメッセ
ージを返信する際の具体的なハードウェアレイヤ上の伝
送例を示す図である。
【図25】ホストコントローラがOpenTrayコマ
ンドを送信し、それに応じて、ドライブ装置がSlep
tメッセージ、TrayOpendメッセージを返信す
る際の際の具体的なハードウェアレイヤ上の伝送例を示
す図である。
【図26】DVD−Videoフォーマットで規定され
るPCGについて説明をするための図である。
【図27】DVD−Videoフォーマットで規定され
るCell及びVOBUについて説明をするための図で
ある。
【図28】DVD−Videoフォーマットで規定され
るDSIについて説明をするための図である。
【図29】DVD−Videoフォーマットで規定され
るDSI_GIについて説明をするための図である。
【図30】DVD−Videoフォーマットで規定され
るAML_AGLIについて説明をするための図であ
る。
【図31】アングル切換動作ついて説明をするための図
である。
【図32】DVD−Videoフォーマットで規定され
るVOBU_SRIについて説明をするための図であ
る。
【図33】Cell単位での再生処理について説明する
ための図である。
【図34】Cell単位での再生処理を行う場合のドラ
イブ装置に与えられる一般的な命令を説明するための図
である。
【図35】Cell単位での再生処理を行う場合のドラ
イブ装置に与えられる本システムでの命令を説明するた
めの図である。
【図36】ディスク上に離散的に配置されたCellの
再生処理について説明するための図である。
【図37】ディスク上に離散的に配置されたCellの
再生処理を行う場合のドライブ装置に与えられる一般的
な命令を説明するための図である。
【図38】順方向の可変速再生処理について説明するた
めの図である。
【図39】逆方向の可変速再生処理について説明するた
めの図である。
【図40】可変速再生処理を行う場合のドライブ装置に
与えられる一般的な命令を説明するための図である。
【図41】可変速再生処理を行う場合のドライブ装置に
与えられる本システムでの命令を説明するための図であ
る。
【図42】アングル切換処理について説明するための図
である。
【図43】アングル切換処理を行う場合のドライブ装置
に与えられる一般的な命令を説明するための図である。
【図44】アングル切換処理を行う場合のドライブ装置
に与えられる本システムでの命令を説明するための図で
ある。
【図45】ドライブ装置によって行われるCellレベ
ルでの再生処理手順を示すフローチャートである。
【図46】ドライブ装置によって行われるVOBUレベ
ルでの再生処理手順を示すフローチャートである。
【図47】ドライブ装置によって行われるCellの終
末判断手順を示すフローチャートである。
【図48】ドライブ装置によって行われる次のVOBU
のアドレス検出処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ドライブ装置、2 ホストコントローラ、4 A/
Vバスインターフェース、5 コマンドインターフェー
ス、6 LegacyCD−DSPインターフェース、
11 メカユニット、12 再生制御部、13 RFア
ンプ、14 サーボコントローラ、15 DVDチャネ
ルデコーダ、16 DVDエラー訂正回路、17 CD
チャネルデコーダ、18 CDエラー訂正回路、19
トラックバッファコントローラ、20 トラックバッフ
ァ、21 システムコントローラ、41 コマンド&メ
ッセージモジュール、42 コマンドキュー、43 メ
ッセージキュー、44 セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B065 BA04 CA06 CA11 CE02 CH13 EK01 ZA13 5D044 AB05 AB07 BC02 CC04 HL01 5D077 AA23 BA09 BA15 CA02 CB16 DC03 DC09 DC10 EA23

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体の記録/再生を行う
    ドライブ装置と、 上記ディスク状記録媒体の記録データであるディスクデ
    ータに対するデータ処理並びに上記ドライブ装置の制御
    を行うシステム制御装置とを備え、 上記ドライブ装置と上記システム制御装置とは、 上記ディスクデータが転送されるデータバスと、 上記ドライブ装置の動作を制御するコマンドがシステム
    制御装置から当該ドライブ装置へ送信され、上記ドライ
    ブ装置が有している情報が記述されたメッセージが当該
    ドライブ装置からシステム制御装置へ送信されるコマン
    ドバスとにより接続されていることを特徴とするディス
    クドライブシステム。
  2. 【請求項2】 上記ドライブ装置は、上記コマンドに応
    じて即時に上記ドライブ装置から上記システム制御装置
    へ返信される即時メッセージと、上記コマンドに対して
    非同期に上記ドライブ装置から上記システム制御装置へ
    送信される非同期メッセージとを、上記メッセージとし
    て送信することを特徴とする請求項1記載のディスクド
    ライブシステム。
  3. 【請求項3】 上記ドライブ装置は、上記システム制御
    装置からコマンドを受信してから一定時間内に、上記即
    時メッセージを上記システム制御装置に送信することを
    特徴とする請求項2記載のディスクドライブシステム。
  4. 【請求項4】 上記コマンドバスには、上記ドライブ装
    置から上記システム制御装置へ割り込み要求を通知する
    割り込み要求ラインが設けられており、 上記ドライブ装置は、上記割り込み要求ラインを用いて
    上記システム制御装置に割り込み要求を通知し、 上記システム制御装置は、上記割り込み要求を取得する
    と、メッセージの取得が可能であることを示すコマンド
    を上記ドライブ装置に送信し、 上記ドライブ装置は、上記システム制御装置からメッセ
    ージの取得が可能であることを示すコマンドを受信する
    と、上記非同期メッセージを上記システム制御装置に送
    信することを特徴とする請求項2記載のディスクドライ
    ブシステム。
  5. 【請求項5】 上記ドライブ装置は、上記非同期メッセ
    ージをメッセージキューに待機させ、上記システム制御
    装置からメッセージの取得が可能であることを示すコマ
    ンドを受信すると、上記メッセージキューに待機させて
    いる非同期メッセージを上記システム制御装置に送信す
    ることを特徴とする請求項4記載のディスクドライブシ
    ステム。
  6. 【請求項6】 ディスク状記録媒体の記録/再生を行う
    記録再生部と、 上記ディスク状記録媒体の記録データであるディスクデ
    ータを、データバスを介して、上記ディスクデータに対
    するデータ処理並びに本装置の制御を行うシステム制御
    装置との間で送受信するデータインタフェースと、 本装置の動作を制御するコマンドをコマンドバスを介し
    て上記システム制御装置から受信するとともに、本装置
    が有している情報が記述されたメッセージをコマンドバ
    スを介して上記システム制御装置へ送信するコマンドイ
    ンターフェースとを備えることを特徴とするドライブ装
    置。
  7. 【請求項7】 上記コマンドインターフェースは、上記
    コマンドに応じて即時に本装置から上記システム制御装
    置へ返信される即時メッセージと、上記コマンドに対し
    て非同期に本装置から上記システム制御装置へ送信され
    る非同期メッセージとを、上記メッセージとして送信す
    ることを特徴とする請求項6記載のドライブ装置。
  8. 【請求項8】 上記コマンドインターフェースは、上記
    システム制御装置からコマンドを受信してから一定時間
    内に、上記即時メッセージを上記システム制御装置に送
    信することを特徴とする請求項7記載のドライブ装置。
  9. 【請求項9】 上記コマンドバスには、本装置から上記
    システム制御装置へ割り込み要求を通知する割り込み要
    求ラインが設けられており、 上記コマンドインタフェースは、上記割り込み要求ライ
    ンを用いて上記システム制御装置に割り込み要求を通知
    し、 上記システム制御装置は、上記割り込み要求を取得する
    と、メッセージの取得が可能であることを示すコマンド
    を本装置に送信し、 上記コマンドインターフェースは、上記システム制御装
    置からメッセージの取得が可能であることを示すコマン
    ドを受信すると、上記非同期メッセージを上記システム
    制御装置に送信することを特徴とする請求項7記載のド
    ライブ装置。
  10. 【請求項10】 上記コマンドインターフェースは、上
    記非同期メッセージをメッセージキューに待機させ、上
    記システム制御装置からメッセージの取得が可能である
    ことを示すコマンドを受信すると、上記メッセージキュ
    ーに待機させている非同期メッセージを上記システム制
    御装置に送信することを特徴とする請求項9記載のドラ
    イブ装置。
  11. 【請求項11】 ディスク状記録媒体の記録データであ
    るディスクデータに対するデータ処理を行うデータ処理
    並びに上記ディスク状記録媒体の記録/再生を行うドラ
    イブ装置の制御を行う制御部と、 上記ディスクデータをデータバスを介して上記ドライブ
    装置との間で送受信するデータインタフェースと、 上記ドライブ装置の動作を制御するコマンドをコマンド
    バスを介して当該ドライブ装置へ送信するとともに、上
    記ドライブ装置が有している情報が記述されたメッセー
    ジをコマンドバスを介して当該ドライブ装置から受信す
    るコマンドインターフェースとを備えることを特徴とす
    るシステム制御装置。
  12. 【請求項12】 上記ドライブ装置は、上記コマンドに
    応じて即時に上記ドライブ装置から本装置へ返信される
    即時メッセージと、上記コマンドに対して非同期に上記
    ドライブ装置から本装置へ送信される非同期メッセージ
    とを、上記メッセージとして送信することを特徴とする
    請求項11記載のシステム制御装置。
  13. 【請求項13】 上記ドライブ装置は、本装置からコマ
    ンドを受信してから一定時間内に、上記即時メッセージ
    を本装置に送信することを特徴とする請求項12記載の
    システム制御装置。
  14. 【請求項14】 上記コマンドバスには、上記ドライブ
    装置から本装置へ割り込み要求を通知する割り込み要求
    ラインが設けられており、 上記ドライブ装置は、上記割り込み要求ラインを用いて
    本装置に割り込み要求を通知し、 上記コマンドインターフェースは、上記割り込み要求を
    取得すると、メッセージの取得が可能であることを示す
    コマンドを上記ドライブ装置に送信し、 上記ドライブ装置は、本装置からメッセージの取得が可
    能であることを示すコマンドを受信すると、上記非同期
    メッセージを本装置に送信することを特徴とする請求項
    12記載のシステム制御装置。
  15. 【請求項15】 上記ドライブ装置は、上記非同期メッ
    セージをメッセージキューに待機させ、本装置からメッ
    セージの取得が可能であることを示すコマンドを受信す
    ると、上記メッセージキューに待機させている非同期メ
    ッセージを本装置に送信することを特徴とする請求項1
    4記載のシステム制御装置。
  16. 【請求項16】 ディスク状記録媒体の記録/再生を行
    うドライブ装置と、 上記ディスク状記録媒体の記録データであるディスクデ
    ータに対するデータ処理並びに上記ドライブ装置の制御
    を行うシステム制御装置とを備え、 上記ドライブ装置と上記システム制御装置とは、 上記ディスクデータを転送するデータインターフェース
    と、上記ドライブ装置の動作を制御するコマンドをシス
    テム制御装置から当該ドライブ装置へ送信し、上記ドラ
    イブ装置が有している情報が記述されたメッセージをド
    ライブ装置からシステム制御装置へ送信するコマンドイ
    ンターフェースとにより接続され、 上記コマンドインターフェースは、当該コマンドインタ
    ーフェースのハードウェア構造が定義されたハードウェ
    アレイヤと、当該インターフェースの通信プロトコルが
    定義されたコミュニケーションレイヤと、上記コマンド
    及びメッセージが定義されたコマンド/メッセージレイ
    ヤとで階層構造化されて構成されていることを特徴とす
    るディスクドライブシステム。
  17. 【請求項17】 上記ハードウェアレイヤは、少なくと
    も、 伝送データをシステム制御装置からドライブ装置へ伝送
    する第1の伝送ラインと、 伝送データをドライブ装置からシステム制御装置へ伝送
    する第2の伝送ラインと、 上記ドライブ装置を起動させる起動信号をシステム制御
    装置からドライブ装置へ伝送する起動信号ラインと、 上記ドライブ装置の割り込み要求をドライブ装置からシ
    ステム制御装置へ通知する割り込み要求ラインとを有し
    ていることを特徴とする請求項16記載のディスクドラ
    イブシステム。
  18. 【請求項18】 上記コミュニケーションレイヤでは、
    少なくとも、 コマンド又はメッセージを特定するコードと、 コマンド又はメッセージの引数と、 エラーチェックデータとを含む伝送データを伝送するこ
    と特徴とする請求項16記載のディスクドライブシステ
    ム。
  19. 【請求項19】 上記コミュニケーションレイヤでは、
    さらに、エラーチェックデータに基づき行われたエラー
    チェック結果に応じて、伝送されたコマンド又はメッセ
    ージの承認/非承認を示すアクノーレッジを返信するこ
    とを特徴とする請求項18記載のディスクドライブシス
    テム。
  20. 【請求項20】 ディスク状記録媒体の記録/再生を行
    う記録再生部と、 上記ディスク状記録媒体の記録データであるディスクデ
    ータを、データバスを介して、上記ディスクデータに対
    するデータ処理並びに本装置の制御を行うシステム制御
    装置との間で送受信するデータインタフェースと、 本装置の動作を制御するコマンドをコマンドバスを介し
    て上記システム制御装置から受信するとともに、本装置
    が有している情報が記述されたメッセージをコマンドバ
    スを介して上記システム制御装置へ送信するコマンドイ
    ンターフェースとを備え、 上記コマンドインターフェースは、当該コマンドインタ
    ーフェースのハードウェア構造が定義されたハードウェ
    アレイヤと、当該インターフェースの通信プロトコルが
    定義されたコミュニケーションレイヤと、上記コマンド
    及びメッセージが定義されたコマンド/メッセージレイ
    ヤとで階層構造化されて構成されていることを特徴とす
    るドライブ装置。
  21. 【請求項21】 上記ハードウェアレイヤは、少なくと
    も、 伝送データをシステム制御装置から本装置へ伝送する第
    1の伝送ラインと、 伝送データを本装置からシステム制御装置へ伝送する第
    2の伝送ラインと、 本装置を起動させる起動信号をシステム制御装置から本
    装置へ伝送する起動信号ラインと、 本装置の割り込み要求を本装置からシステム制御装置へ
    通知する割り込み要求ラインとを有していることを特徴
    とする請求項20記載のドライブ装置。
  22. 【請求項22】 上記コミュニケーションレイヤでは、
    少なくとも、 コマンド又はメッセージを特定するコードと、 コマンド又はメッセージの引数と、 エラーチェックデータとを含む伝送データを伝送するこ
    とを特徴とする請求項20記載のドライブ装置。
  23. 【請求項23】 上記コミュニケーションレイヤでは、
    さらに、エラーチェックデータに基づき行われたエラー
    チェック結果に応じて、伝送されたコマンド又はメッセ
    ージの承認/非承認を示すアクノーレッジを返信するこ
    とを特徴とする請求項22記載のドライブ装置。
  24. 【請求項24】 ディスク状記録媒体の記録データであ
    るディスクデータに対するデータ処理を行うデータ処理
    並びに上記ディスク状記録媒体の記録/再生を行うドラ
    イブ装置の制御を行う制御部と、 上記ディスクデータをデータバスを介して上記ドライブ
    装置との間で送受信するデータインタフェースと、 上記ドライブ装置の動作を制御するコマンドをコマンド
    バスを介して当該ドライブ装置へ送信するとともに、上
    記ドライブ装置が有している情報が記述されたメッセー
    ジをコマンドバスを介して当該ドライブ装置から受信す
    るコマンドインターフェースとを備え、 上記コマンドインターフェースは、当該コマンドインタ
    ーフェースのハードウェア構造が定義されたハードウェ
    アレイヤと、当該インターフェースの通信プロトコルが
    定義されたコミュニケーションレイヤと、上記コマンド
    及びメッセージが定義されたコマンド/メッセージレイ
    ヤとで階層構造化されて構成されていることを特徴とす
    るシステム制御装置。
  25. 【請求項25】 上記ハードウェアレイヤは、少なくと
    も、 伝送データを本装置からドライブ装置へ伝送する第1の
    伝送ラインと、 伝送データをドライブ装置から本装置へ伝送する第2の
    伝送ラインと、 上記ドライブ装置を起動させる起動信号を本装置からド
    ライブ装置へ伝送する起動信号ラインと、 上記ドライブ装置の割り込み要求をドライブ装置から本
    装置へ通知する割り込み要求ラインとを有していること
    を特徴とする請求項24記載のシステム制御装置。
  26. 【請求項26】 上記コミュニケーションレイヤでは、
    少なくとも、 コマンド又はメッセージを特定するコードと、 コマンド又はメッセージの引数と、 エラーチェックデータとを含む伝送データを伝送するこ
    とを特徴とする請求項24記載のシステム制御装置。
  27. 【請求項27】 上記コミュニケーションレイヤでは、
    さらに、エラーチェックデータに基づき行われたエラー
    チェック結果に応じて、伝送されたコマンド又はメッセ
    ージの承認/非承認を示すアクノーレッジを返信するこ
    とを特徴とする請求項26記載のシステム制御装置。
  28. 【請求項28】 ディスク状記録媒体の記録/再生を行
    うドライブ装置と、 上記ディスク状記録媒体の記録データであるディスクデ
    ータに対するデータ処理並びに上記ドライブ装置の制御
    を行うシステム制御装置とを備え、 上記ドライブ装置と上記システム制御装置とは、 上記ディスクデータが転送されるデータバスと、 上記ドライブ装置の動作を制御するコマンドがシステム
    制御装置から当該ドライブ装置へ送信され、上記ドライ
    ブ装置が有している情報が記述されたメッセージが当該
    ドライブ装置からシステム制御装置へ送信されるコマン
    ドバスとにより接続されており、 上記ドライブ装置は、 本装置の振る舞いを定義する複数のステートが定められ
    たステートマシーンに応じて管理されることを特徴とす
    るディスクドライブシステム。
  29. 【請求項29】 上記ステートマシーンは、上記ドライ
    ブ装置をハードウェアリセットがされた初期状態に制御
    する初期ステートを有しており、ハードウェアリセット
    信号がシステム制御装置から与えられた場合に、上記初
    期ステートへ遷移することを特徴とする請求項28記載
    のディスクドライブシステム。
  30. 【請求項30】 上記ステートマシーンは、上記初期ス
    テートのときに起動を指示するコマンドがシステム制御
    装置から与えられた場合には、上記初期ステートから本
    装置の動作が定義された動作ステートに遷移することを
    特徴とする請求項29記載のディスクドライブシステ
    ム。
  31. 【請求項31】 上記ステートマシーンは、上記ドライ
    ブ装置の初期化、サーボシステムの起動及びディスク制
    御情報の読み込みを行う起動ステートを有しており、 上記初期ステートのときに起動を指示するコマンドがシ
    ステム制御装置から与えられた場合には、上記初期ステ
    ートから上記起動ステートに遷移することを特徴とする
    請求項30記載のディスクドライブシステム。
  32. 【請求項32】 上記ステートマシーンは、本装置の動
    作が定義された各動作ステートのときに再起動を指示す
    るコマンドがシステム制御装置から与えられた場合に
    は、上記起動ステートに遷移することを特徴とする請求
    項31記載のディスクドライブシステム。
  33. 【請求項33】 上記ステートマシーンは、ディスクト
    レイをオープンにしているオープンステートのときに上
    記ディスクトレイをクローズするコマンドがシステム制
    御装置から与えられた場合には、上記オープンステート
    から上記起動ステートに遷移することを特徴とする請求
    項31記載のディスクドライブシステム。
  34. 【請求項34】 上記ステートマシーンは、 上記ドライブ装置をハードウェアリセットがされた初期
    状態に制御する初期ステートと、 上記ドライブ装置の初期化、サーボシステムの起動及び
    ディスク制御情報の読み込みを行う起動ステートと、 ディスクトレイをオープンにしているオープンステート
    と、 サーボシステムを起動した待機状態のレディーステート
    と、 サーボシステムを停止した待機状態のスリープステート
    と、 ディスクを再生するプレイステートと、 ディスクトレイにディスクが装填されていない状態又は
    ディスクトレイに再生不可能なディスクが装填されてい
    る状態のNo/Badディスクステートとを有している
    ことを特徴とする請求項28記載のディスクドライブシ
    ステム。
  35. 【請求項35】 ディスク状記録媒体の記録/再生を行
    う記録再生部と、 本装置を制御する制御部と、 上記ディスク状記録媒体の記録データであるディスクデ
    ータを、データバスを介して、上記ディスクデータに対
    するデータ処理並びに本装置の制御を行うシステム制御
    装置との間で送受信するデータインターフェースと、 本装置の動作を制御するコマンドをコマンドバスを介し
    て上記システム制御装置から受信するとともに、本装置
    が有している情報が記述されたメッセージをコマンドバ
    スを介して上記システム制御装置へ送信するコマンドイ
    ンターフェースとを備え、 上記制御部は、本装置の振る舞いを定義する複数のステ
    ートが定められたステートマシーンに応じて本装置を制
    御することを特徴とするドライブ装置。
  36. 【請求項36】 上記ステートマシーンは、本装置をハ
    ードウェアリセットがされた初期状態に制御する初期ス
    テートを有しており、ハードウェアリセット信号がシス
    テム制御装置から与えられた場合に、上記初期ステート
    へ遷移することを特徴とする請求項35記載のドライブ
    装置。
  37. 【請求項37】 上記ステートマシーンは、上記初期ス
    テートのときに起動を指示するコマンドがシステム制御
    装置から与えられた場合には、上記初期ステートから本
    装置の動作が定義された動作ステートに遷移することを
    特徴とする請求項36記載のドライブ装置。
  38. 【請求項38】 上記ステートマシーンは、本装置の初
    期化、サーボシステムの起動及びディスク制御情報の読
    み込みを行う起動ステートを有しており、 上記初期ステートのときに起動を指示するコマンドがシ
    ステム制御装置から与えられた場合には、上記初期ステ
    ートから上記起動ステートに遷移することを特徴とする
    請求項37記載のドライブ装置。
  39. 【請求項39】 上記ステートマシーンは、本装置の動
    作が定義された各動作ステートのときに再起動を指示す
    るコマンドがシステム制御装置から与えられた場合に
    は、上記起動ステートに遷移することを特徴とする請求
    項38記載のドライブ装置。
  40. 【請求項40】 上記ステートマシーンは、ディスクト
    レイをオープンにしているオープンステートのときに上
    記ディスクトレイをクローズするコマンドがシステム制
    御装置から与えられた場合には、上記オープンステート
    から上記起動ステートに遷移することを特徴とする請求
    項38記載のドライブ装置。
  41. 【請求項41】 上記ステートマシーンは、 本装置をハードウェアリセットがされた初期状態に制御
    する初期ステートと、 本装置の初期化、サーボシステムの起動及びディスク制
    御情報の読み込みを行う起動ステートと、 ディスクトレイをオープンにしているオープンステート
    と、 サーボシステムを起動した待機状態のレディーステート
    と、 サーボシステムを停止した待機状態のスリープステート
    と、 ディスクを再生するプレイステートと、 ディスクトレイにディスクが装填されていない状態又は
    ディスクトレイに再生不可能なディスクが装填されてい
    る状態のNo/Badディスクステートとを有している
    ことを特徴とする請求項35記載のドライブ装置。
  42. 【請求項42】 DVDの再生を行うドライブ装置と、 上記DVDの記録データであるDVDデータに対するデ
    ータ処理並びに上記ドライブ装置の制御を行うシステム
    制御装置とを備え、 上記ドライブ装置と上記システム制御装置とは、 上記ディスクデータが転送されるデータバスと、 上記ドライブ装置の動作を制御するコマンドがシステム
    制御装置から当該ドライブ装置へ送信され、上記ドライ
    ブ装置が有している情報が記述されたメッセージが当該
    ドライブ装置からシステム制御装置へ送信されるコマン
    ドバスとにより接続され、 上記ドライブ装置は、上記DVDデータからナビゲーシ
    ョンパックを検出し、このナビゲーションパックに含ま
    れるDVDデータのサーチ情報を抽出し、このサーチ情
    報に基づき上記DVDを再生制御する制御部を有するこ
    とを特徴とするディスクドライブシステム。
  43. 【請求項43】 上記システム制御装置は、セルレベル
    で再生することを指示する再生コマンドを上記ドライブ
    装置に与え、 上記ドライブ装置の制御部は、セルレベルでの再生コマ
    ンドが与えられた場合には、上記サーチ情報を参照し
    て、セル単位でDVDデータの再生を行うことを特徴と
    する請求項42記載のディスクドライブシステム。
  44. 【請求項44】 上記システム制御装置は、アングル番
    号が指定されたアングル切り換えコマンドを上記ドライ
    ブ装置に与え、 上記ドライブ装置の制御部は、上記アングル切り換えコ
    マンドが与えられた場合には、上記サーチ情報を参照し
    て切り換え先のアングルのアドレスを算出し、DVDか
    らの読み出し位置を制御することを特徴とする請求項4
    3記載のディスクドライブシステム。
  45. 【請求項45】 上記システム制御装置は、再生速度を
    指定するとともにサーチ再生をすることを指示するサー
    チコマンドを上記ドライブ装置に与え、 上記ドライブ装置の制御部は、上記サーチコマンドが与
    えられた場合には、指定された再生速度に対応するDV
    Dデータが記録されたアドレスを上記サーチ情報に基づ
    き算出し、DVDからのデータ読み出し位置を制御する
    ことを特徴とする請求項42記載のディスクドライブシ
    ステム。
  46. 【請求項46】 DVDの再生を行う再生部と、 上記DVDの記録データであるDVDデータを、データ
    バスを介して、上記DVDに対するデータ処理並びに本
    装置の制御を行うシステム制御装置との間で送受信する
    データインタフェースと、 本装置の動作を制御するコマンドをコマンドバスを介し
    て上記システム制御装置から受信するとともに、本装置
    が有している情報が記述されたメッセージをコマンドバ
    スを介して上記システム制御装置へ送信するコマンドイ
    ンターフェースと、 上記DVDデータからナビゲーションパックを検出し、
    このナビゲーションパックに含まれるDVDデータのサ
    ーチ情報を抽出し、このサーチ情報に基づき上記DVD
    を再生制御する制御部を備えることを特徴とするドライ
    ブ装置。
  47. 【請求項47】 上記システム制御装置から、セルレベ
    ルで再生することを指示する再生コマンドが与えられ、 上記制御部は、セルレベルでの再生コマンドが与えられ
    た場合には、上記サーチ情報を参照して、セル単位でD
    VDデータの再生を行うことを特徴とする請求項46記
    載のドライブ装置。
  48. 【請求項48】 上記システム制御装置から、アングル
    番号が指定されたアングル切り換えコマンドが与えら
    れ、 上記制御部は、上記アングル切り換えコマンドが与えら
    れた場合には、上記サーチ情報を参照して切り換え先の
    アングルのアドレスを算出し、DVDからの読み出し位
    置を制御することを特徴とする請求項47記載のドライ
    ブ装置。
  49. 【請求項49】 上記システム制御装置から、再生速度
    を指定するとともにサーチ再生をすることを指示するサ
    ーチコマンドが与えられ、 上記制御部は、上記サーチコマンドが与えられた場合に
    は、指定された再生速度に対応するDVDデータが記録
    されたアドレスを上記サーチ情報に基づき算出し、DV
    Dからのデータ読み出し位置を制御することを特徴とす
    る請求項46記載のドライブ装置。
  50. 【請求項50】 DVDの記録データであるディスクデ
    ータに対するデータ処理を行うデータ処理並びに上記D
    VDの再生を行うドライブ装置の制御を行う制御部と、 上記ディスクデータをデータバスを介して上記ドライブ
    装置との間で送受信するデータインタフェースと、 上記ドライブ装置の動作を制御するコマンドをコマンド
    バスを介して当該ドライブ装置へ送信するとともに、上
    記ドライブ装置が有している情報が記述されたメッセー
    ジをコマンドバスを介して当該ドライブ装置から受信す
    るコマンドインターフェースとを備え、 上記ドライブ装置は、上記DVDデータからナビゲーシ
    ョンパックを検出し、このナビゲーションパックに含ま
    れるDVDデータのサーチ情報を抽出し、このサーチ情
    報に基づき上記DVDを再生制御し、 上記制御部は、上記ドライブ装置に対応したコマンドを
    与えることを特徴とするシステム制御装置。
  51. 【請求項51】 上記制御部は、セルレベルで再生する
    ことを指示する再生コマンドを上記ドライブ装置に与え
    ることを特徴とする請求項50記載のシステム制御装
    置。
  52. 【請求項52】 上記制御部は、アングル番号が指定さ
    れたアングル切り換えコマンドを上記ドライブ装置に与
    えることを特徴とする請求項51記載のシステム制御装
    置。
  53. 【請求項53】 上記制御部は、再生速度を指定すると
    ともにサーチ再生をすることを指示するサーチコマンド
    を上記ドライブ装置に与えることを特徴とする請求項5
    0記載のシステム制御装置。
  54. 【請求項54】 ディスク状記録媒体の記録/再生を行
    うドライブ装置と、 上記ディスク状記録媒体の記録データであるディスクデ
    ータに対するデータ処理並びに上記ドライブ装置の制御
    を行うシステム制御装置とを備え、 上記ドライブ装置と上記システム制御装置とは、 上記ディスクデータが転送されるパラレルデータバス
    と、 上記ディスクデータが転送されるシリアルデータバス
    と、 上記ドライブ装置の動作を制御するコマンドがシステム
    制御装置から当該ドライブ装置へ送信され、上記ドライ
    ブ装置が有している情報が記述されたメッセージが当該
    ドライブ装置からシステム制御装置へ送信されるコマン
    ドバスとにより接続されていることを特徴とするディス
    クドライブシステム。
  55. 【請求項55】 上記システム制御装置は、ディスクデ
    ータを選択するコマンドを上記ドライブ装置に与え、 上記ドライブ装置は、バスを選択するコマンドに応じ
    て、上記パラレルデータバス又は上記シリアルデータバ
    スのいずれか一方を用いて、ディスクデータを転送する
    ことを特徴とする請求項54記載のディスクドライブシ
    ステム。
  56. 【請求項56】 ディスク状記録媒体の記録/再生を行
    う記録再生部と、 上記ディスク状記録媒体の記録データであるディスクデ
    ータを、パラレルデータバスを介して、上記ディスクデ
    ータに対するデータ処理並びに本装置の制御を行うシス
    テム制御装置との間で送受信するパラレルデータインタ
    フェースと、 上記ディスク状記録媒体の記録データであるディスクデ
    ータを、シリアルデータバスを介して、上記ディスクデ
    ータに対するデータ処理並びに本装置の制御を行うシス
    テム制御装置との間で送受信するシリアルデータインタ
    フェースと、 本装置の動作を制御するコマンドをコマンドバスを介し
    て上記システム制御装置から受信するとともに、本装置
    が有している情報が記述されたメッセージをコマンドバ
    スを介して上記システム制御装置へ送信するコマンドイ
    ンターフェースとを備えることを特徴とするドライブ装
    置。
  57. 【請求項57】 ディスクデータを選択するコマンドが
    上記システム制御装置から与えられ、このコマンドに応
    じて、上記パラレルデータバス又は上記シリアルデータ
    バスのいずれか一方を用いて、ディスクデータを転送す
    ることを特徴とする請求項56記載のドライブ装置。
  58. 【請求項58】 ディスク状記録媒体の記録データであ
    るディスクデータに対するデータ処理を行うデータ処理
    並びに上記ディスク状記録媒体の記録/再生を行うドラ
    イブ装置の制御を行う制御部と、 上記ディスクデータをパラレルデータバスを介して上記
    ドライブ装置との間で送受信するパラレルデータインタ
    フェースと、 上記ディスクデータをシリアルデータバスを介して上記
    ドライブ装置との間で送受信するシリアルデータインタ
    フェースと、 上記ドライブ装置の動作を制御するコマンドをコマンド
    バスを介して当該ドライブ装置へ送信するとともに、上
    記ドライブ装置が有している情報が記述されたメッセー
    ジをコマンドバスを介して当該ドライブ装置から受信す
    るコマンドインターフェースとを備えることを特徴とす
    るシステム制御装置。
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