JP3631454B2 - 映像記録再生方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、映像記録再生方法及び装置に関する。また記録メディアとしてデジタルバーサタイルディスク(DVD)を用いたDVD規格に基き情報の記録再生を行なう装置であり、特に録画中に停電が生じたときでも、安定した録画を行なうことができるところに特徴を備えるものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、映像記録再生装置としては、ビデオテープレコーダ(VTR)がもっとも普及している。しかし近年、デジタルバーサタイルディスク(DVD)の技術が進歩し、DVD−RAM或はDVD−RWに、映像情報を録画する装置が開発されてきた。
【0003】
DVD−RAM或はDVD−RWに録画を行う装置は、DVD規格の1つであるビデオレコーディング(Video Recording)規格(以下VR規格)に準拠したフォーマットに入力データを変換し、記録処理を行っている。
【0004】
VR規格による記録処理は、必要な部分のみ簡単に述べると、以下の特徴を備えている。
【0005】
(1)記録メディア上に、ユニバーサルディスクフォーマット(UDF)Ver.2.0準拠のファイルシステムが構築されている。
【0006】
(2)映像信号(動画)はMPEG2形式で圧縮され、”/DVD_RTAV/VR_MOVIE.VRO”というファイルに保存される。
【0007】
(3)先の映像信号を検索するための管理情報は、”/DVD_RTAV/VR_MANGR.IFO”というファイルに保存される。
【0008】
従って、DVD−RAM,DVD−RWに記録する映像記録再生装置においては、上記3点を満たしたものでなくてはならない。
【0009】
(2)で述べた映像信号を作成するため、このような映像記録再生装置ではMPEG2 Encoderを搭載しており、このEncoderが生成したMPEG2 StreamをVR_MOVIE.VROファイルに保存している。また、1つの記録メディア上にこのファイルは1つしか存在しないため、複数回記録を行っても、MPEGデータはすべて同じファイルに追記されることになる。このようなファイルの中から、どの位置にどの番組が録画されているかを検索するために必要な情報が、(3)で述べた管理情報ファイルに記録されている。
【0010】
管理情報ファイル(VR_MANGR.IFO)に記述されている情報は、この記録メディア内にいくつの番組が記録されているか、またそれぞれの番組はVR_MOVIE.VROファイル内のどの位置から記録されているか等を示している。また、1つの番組内の検索などを容易にするため、600フィールド毎の位置が番組先頭からどの位置に記録されているか、1グループオブピクチャー(1GOP)毎のサイズと再生時間などの情報(以下TMAP情報と呼ぶ)も保存されている。このTMAP情報は、MPEG2 Encoderがエンコード処理を行う際に生成され、映像記録再生装置ではメモリに一時的に保持し、記録終了時にVR_MANGR.IFOファイルに書き込んでいる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術においては、タイムマップ(TMAP)情報をメモリに一時的に保持しており、もし録画中に停電などが発生すると、このTMAP情報が失われてしまうことになる。この情報が失われると、ビデオレーディング(VR)規格としては成立しなくなるため、停電までの録画情報は破棄せざるを得なくなる。これを防ぐため、SRAMなどにこれらの情報を保管しておき、停電に備えることが考えられる。しかし、SRAMという高価な部品を備える必要があるため、コストダウンの障壁となっていた。
【0012】
そこで本発明は、録画中に停電があっても、安定した録画処理を実現し、装置の信頼性を向上できるようにした映像記録装置及び方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明は、光ディスクに対して、情報の読み書きを実行するディスクドライブ部と、ハードディスクに対して、情報の読み書きを実行するハードディスクドライブ部と、前記ディスクドライブ部及びハードディスクドライブ部に、記録データを供給することができ、また、再生された信号を受け取ることができるデータプロセッサ部と、入力されたアナログビデオ信号、入力されたアナログオーディオ信号を、デジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有するエンコーダ部と、エンコーダ部の出力を、パックを複数含むビデオオブジェクトユニット列構造の所定のフォーマットに変換するフォーマッタと、前記光ディスク及びハードディスクに記録されたデータを再生するために、前記ビデオオブジェクトユニットを指定するエントリー情報を有する管理情報を作成して、前記データプロセッサ部を介して記録中の前記光ディスク又はハードディスクに記録する手段と、前記光ディスク又はハードディスクに情報を記録している途中で、定期的に、それまでに作成した管理情報を、前記データプロセッサ部を介して前記ハードディスクに確保された停電対策ファイルに保存する手段と、操作入力により録画停止要求があったとき、または録画が正常終了したときには、バッファメモリに構築している管理情報を、記録中の光ディスク又はハードディスクの管理ファイルに記録して、前記停電対策ファイル内をクリアする手段と、電源が投入されたときに、停電対策ファイル内がクリアされているか否かをチェックし、クリアされていないときは、前記停電対策ファイル内の管理情報を再現し、前記光ディスク又はハードディスクの管理ファイル内に記録し、前記停電対策ファイル内をクリアする手段と、停電の復帰後の初期の期間に記録される映像情報には、停電があったことを示す表示データを多重して記録する手段とを有する。
【0014】
【発明の実施形態】
以下、図面を参照しながら本実施の形態について説明する。
【0015】
図1は、この発明を適用した記録再生装置の一実施例の形態を示す図である。図1の各ブロックを大きく分けると、左側には記録部の主なブロックを示し、右側には再生部の主なブロックを示している。
【0016】
この記録再生装置は、ビデオファイルを構築できる情報記憶媒体である第1のメディアとしての光ディスク1001を回転駆動し、情報の読み書きを実行するディスクドライブ部1002を有する。また第2のメディアとしてのハードディスクを駆動するハードディスクドライブ部2001を有する。データプロセッサ部1003は、ディスクドライブ部1002及びハードディスクドライブ部2001に、記録データを供給することができ、また、再生された信号を受け取ることができる。
【0017】
ディスクドライブ部1002は、光ディスク1001に対する回転制御系、レーザ駆動系、光学系などを有する。データプロセッサ部1003は、記録或いは再生単位のデータを取り扱うもので、バッファ回路、変調・復調回路、エラー訂正部などを含む。
【0018】
また記録再生装置は、録画側を構成するエンコーダ部50と、再生側を構成するデコーダ部60と、装置本体の動作を制御するマイクロコンピュータブロック30を主たる構成要素としている。
【0019】
エンコーダ部50は、入力されたアナログビデオ信号、入力されたアナログオーディオ信号を、デジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有する。エンコーダ部50の出力は、バッファメモリを含むフォーマッタ51にて、所定のDVD−VRのフォーマットに変換され記憶される。
【0020】
エンコーダ部50には、AV入力部41からの外部アナログビデオ信号と外部アナログオーディオ信号、或いはTVチューナ42からのアナログビデオ信号とアナログオーディオ信号が入力される。ビデオエンコーダでは、デジタルビデオ信号は、MPEG2またはMPEG1規格に基づいた可変ビットレートで圧縮されたデジタルビデオ信号に変換される。デジタルオーディオ信号は、MPEGまたはAC−3規格に基づいた固定ビットレートで圧縮されたデジタルオーディオ信号、またはリニアPCMのデジタルオーディオ信号に変換される。
【0021】
エンコードされたデジタルビデオ信号、デジタルオーディオ信号は、フォーマッタ51においてパック化され、ビデオパック、オーディオパックとなり、さらにこれらが集合されて、DVD−VR規格(例えばDVD−RAM,DVD−RW等の規格)で規定されたフォーマットに変換される。ここで、本装置は、フォーマッタ51でフォーマット化された情報(ビデオ、オーディオなどのパック)及び作成された管理情報を、データプロセッサ1003を介してハードディスクドライブ部2001(或いはディスクドライブ部1002)に供給し、ハードディスク(或いは光ディスク1001)に記録することができる。またハードディスク(或いは光ディスク1001)に記録された情報を、データプロセッサ部1003、ディスクドライブ部1002を介して光ディスク1001(或いはハードディスク)に記録することもできる。これは、ハードディスク及び光ディスク1001に記録されている情報のデータフォーマットが同じであることによる。
【0022】
マクロコンピュータブロック30は、MPU(マイクロプロセシングユニット)、またはCPU(セントラルプロセシングユニット)と、制御プログラム等が書きこまれたROMと、プログラム実行に必要なワークエリアを提供するためのRAMとを含んでいる。マイクロコンピュータブロック30のMPUは、そのROMに格納された制御プログラムに従い、RAMをワークエリアとして用いて、欠陥場所検出、未記録領域検出、録画情報記録位置設定、UDF記録、AVアドレス設定等を実行する。またマイクロコンピュータブロック30は、システム全体を制御するため必要な情報処理部を有するもので、ワークRAM、ディレクトリ検知部、VMG(全体のビデオ管理情報)情報作成部などを備える。
【0023】
MPUの実行結果のうち、ユーザに通知すべき内容は、DVDビデオレコーダの表示部43に表示されるか、またはモニタディスプレイにOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示される。また、マイクロコンピュータブロック30には、この装置を操作するための操作信号を与えるキー入力部44を有する。なお、マイクロコンピュータブロック30が、ディスクドライブ部1002、データプロセッサ部1003、エンコーダ部50及び/またはデコーダ部60等を制御するタイミングは、システムタイムクロック(STC)38からの時間データに基づいて、実行することができる。録画や再生の動作は通常はSTC38からのタイムクロックに同期して実行されるが、それ以外の処理はSTC38とは独立したタイミングで実行されてもよい。
【0024】
デコーダ部60は、パック構造を持つDVDフォーマットの信号から各パックを分離して取り出すセパレータと、パック分離やその他の信号処理実行時に使用するメモリと、セパレータで分離された主映像データ(ビデオパックの内容)をデコードするVデコーダと、セパレータで分離されたオーディオデータ(オーディオパックの内容)をデコードするAデコーダを有する。デコーダ部60の出力ビデオ信号は、ビデオミキシング部71に入力される。ビデオミキシング部71では、テキストデータの合成が行われる。またビデオミキシング部71には、TVチューナ41やA/V入力部42からの信号を直接取り込むラインも接続されている。ビデオミキシング部71には、バッファとして用いるフレームメモリ72が接続されている。ビデオミキシング部71の出力がデジタル出力の場合は、インタフェース(I/F)73を介して外部へ出力され、アナログ出力の場合は、デジタルアナログ変換器74を介して外部へ出力される。デコーダ部60の出力オーディオ信号は、セレクタ76を介してデジタルアナログ変換機77でアナログ変換され外部に出力される。セレクタ76は、マイクロコンピュータブロック30からのセレクト信号により制御される。これにより、セレクタ76は、TVチューナ41やA/V入力部42からのデジタル信号を直接モニタするとき、エンコーダ部50をスルーした信号を直接選択することも可能である。
【0025】
なお、エンコーダ部50のフォーマッタでは、録画中、タイムマップ(TMAP)情報を作成し、定期的にマイクロコンピュータブロック30のMPUへ送る(GOP先頭割り込み時などの情報)。TMAP情報としてはVOBUのパック数、VOBU先頭からのIピクチャのエンドアドレス、VOBUの再生時間が記述されたVOBUエントリ情報(VOBU_ENT)と、600フィールド(field)毎の録画開始からのパック数、600field毎の位置に対応するVOBU_ENT番号、600field目の位置が対応するVOBU_ENT先頭から何fieldずれているかの情報が記述されたタイムエントリ情報(TM_ENT)がエンコーダ部50から出力される。
【0026】
データプロセッサ部1003は、エンコーダ部50のフォーマッタからVOBU単位のデータを受け取り、ディスクドライブ部1002に供給している。またマイクロコンピュータブロック30のMPUは、記録したデータを再生するのに必要な管理情報を作成し、データ記録終了のコマンドを認識すると、作成した管理情報をデータ処理部1003に送る。これにより、管理情報がディスクに記録される。従ってエンコードが行われているとき、エンコーダ部50からマイクロコンピュータブロック30のMPUは、TMAP情報を受け取り、ワークメモリに保管する。
【0027】
ここで、DVD−VR規格の管理情報と、コンテンツであるビデオオブジェクトとの関係を簡単に説明する。
【0028】
図2において、まずビデオオブジェクト(VOB)について説明する。VOBはファイルとしてはVR_MOVIE.VROファイルに記録される。ビデオファイルは階層構造であり、1つのファイルは1つ又は複数のVOB(ビデオオブジェクト)で構成され、1つのVOBは、1つ又は複数のVOBU(ビデオオブジェクトユニット)で構成され、1つのVOBUは、複数パックから構成される。複数のパックとしては、RDIパック、V(ビデオ)パック、A(オーディオ)パック等が存在する。副映像パック(SPパック)が存在しても良い。
【0029】
RDIパックは、リアルタイムデータ情報パックと称される。このパックには、これが属するVOBUの最初のフィールドが再生される開始時間を示す情報、当該VOBUの記録時を示す情報、製造者情報(MNFI)等を含む。また、ディスプレイ制御情報(DCI)及びコピーコントロール情報(CCI)を含む。ディスプレイ制御情報は、アスペクト比情報、サブタイトルモード情報、フィルムカメラモード情報を示す。コピーコントロール情報(CCI)は、コピー許可情報(0,0)、またはコピー禁止情報(1,1)のいずれかを含む。
【0030】
Vパックは、ビデオデータがMPEG2方式で圧縮されたもので、パックヘッダ、パケットヘッダ、ビデオデータ部で構成される。Aパックは、オーディオデータが、例えばリニアPCM或いはMPEG、或いはAC3などの方式で処理されたものであり、パックヘッダ、パケットヘッダ、オーディオデータ部で構成される。
【0031】
管理情報は、ビデオマネージャ(VMG)と称され、その中には、再生すべき対象となるビデオオブジェクト(VOB)に関する情報である、ビデオオブジェクト情報(VOBI)が定義される。ビデオオブジェクト情報(VOBI)の中で、特に動画に関するものをムービービデオオブジェクト情報(M_VOBI)と呼ぶ。M_VOBI内には、フォーマッタ51にて生成された、TMAP情報が記述されている。このTMAPは、M_VOBIに対応するVOBを構成しているVOBUを指定する情報(VOBU_ENT情報)と、VOB内のシークに用いるため、600field毎に生成されるインデックス情報(TM_ENT情報)から成り立っている。
【0032】
前述の通り、マイクロコンピュータブロック30のMPUは、ユーザからの録画停止要求を受け取ると、ワークメモリに保管していたTMAP情報を用いて管理情報を作成し、ディスクに保管する。
【0033】
このため、もし録画停止前に停電等によって記録再生装置に電源が供給されなくなると、ディスク上の管理情報が更新される前に、ワークメモリ内のTMAP情報が失われてしまうことになる。
【0034】
本発明では、このTMAP情報をワークメモリに保管すると同時に、ハードディスクのあらかじめ用意した領域に保存することにより、停電が発生しても、TMAP情報をハードディスクから読み出し管理情報の復元を実現する。
【0035】
図3は、本発明の装置の、ハードディスク内部のデータ構造を示している。ハードディスクの先頭部分には、ファイルシステムのためのUDF領域が記述されている。本記録再生装置では、ハードディスクフォーマット時に、UDF領域のすぐ次に、DVD−RAM停電対策ファイル用領域と、HDD停電対策ファイル用領域を確保した後、VRフォーマットの管理情報ファイル(VR_MANGR.IFO)領域、ビデオオブジェクトファイル(VR_MOVIE.VRO)領域を確保する。各ドライブ用停電対策ファイル領域をあらかじめハードディスク上に確保することにより、ハードディスク内の常に同じアドレスに停電対策用データが保管されることになる。なお、DVD−RAM用とハードディスク用の停電対策ファイルが、どちらもハードディスク上に確保されている理由は、DVD−RAMの場合は性能上の限界から、MPEGストリーム記録中に停電対策ファイルへ同時に書きこむことが不可能であるためである。一方、ハードディスクの場合は、アクセススピードが高速であるため、ハードディスクに対してMPEGストリームを書きこんでいる最中に、停電対策ファイルへの書き込みを実行することができる。
【0036】
図4は、本発明の装置が録画のために使用されたときの動作をフローチャートで示している。この図ではDVD−RAM(光ディスク1001)に対する録画について示しているが、ハードディスクに対する録画動作も、同様なフローチャートで示すことができる。DVD−RAMに対する録画が開始されるとエンコーダ部50でエンコードされたビデオ情報、オーディオ情報は、フォーマッタ51でフォーマットされ、データプロセッサ部1003、ディスクドライブ1002を介して記録が行われる(ステップA1,A2,A3)。また、DVD−VR規格に基づくTMAP情報がエンコーダ部50からMPUに渡され、これをバッファメモリ52に一時的に格納する(ステップA4)。ここで、録画開始後或いは前回TMAP情報をハードディスク内の停電対策ファイルに書き込んでから1分以上経過していたら、バッファメモリ52に保管しているTMAP情報を、ハードディスクの停電対策ファイルに書き込む(ステップA5,A6)。
【0037】
ユーザから録画停止要求があったら、バッファメモリ51のTMAP情報等を含む管理情報を作成し、ハードディスクのVR_MANGR.IFOファイルに書きこみ、停電対策ファイルの内容をクリアしてから、録画を終了する(ステップA7,A8,A9,A10,A11)。
【0038】
図5は、ハードディスクに保存される停電対策ファイルの内容を図示したものである。停電対策ファイルは、あらかじめハードディスクのフォーマット時に固定サイズの領域が確保されている。本記録再生装置は、録画中に例えば1分毎に、図5に示すように決められたデータを決められた位置に保存する。停電対策ファイルの先頭部分には、現在録画中のM_VOBIに関する情報が記録される。具体的には、録画開始時刻、MPEG圧縮形式やアスペクト比といったビデオ属性、オーディオコーディングモードやオーディオチャネル数といったオーディオ属性、現在までのTM_ENT、VOBU_ENTの個数等である。停電対策ファイルの次の部分には、その時点でバッファメモリ51に蓄えられているTM_ENTとVOBU_ENT情報を、それぞれ記録する。
【0039】
もし録画中に停電が発生したとしても、停電対策ファイルはハードディスク上の固定の位置に常に存在するため、このファイルを検索することによって、停電前に録画していた番組のM_VOBI情報、TM_ENT情報、VOBU_ENT情報を、停電直前の状態にまで復元することが可能である。また、録画が正常に終了したときは、図4のフローチャートのステップA10で示すとおり、停電対策ファイルの内容をクリアする。これにより、このファイルの内容がクリアされていない場合には、録画中に停電があったことを検出することもできる。
【0040】
なおDVDを利用したリアルタイム記録再生機において、注意すべき点は、データをアクセスする場合、そのアクセス(シーク)している間に、とぎれないで再生を続けるために、最低限連続するセクタが必要になってくる。この単位をCDA(コンティギュアス・データ・エリア)という。つまりシームレス再生を実現するために予め取り決められているデータサイズである。
【0041】
このCDAは、ECC(エラー訂正コード)ブロック単位となっている方が有利である。そのため、CDAサイズは16セクタの倍数にし、ファイルシステムでは、このCDA単位で記録を行っている。
【0042】
図6は、録画中に停電が発生した後、再度記録再生装置に電源が投入されたときの動作をフローチャートで示している。本記録再生装置は、電源が投入されると、ディスクから管理情報ファイルを読み込み、既に録画されている情報をローディングする(ステップB1,B2)。録画中に停電が発生した場合は、新たな管理情報ファイルの書き込みは行われていないため、最後の録画が行われる前までの状態がロードされることになる。次にハードディスク内の停電対策ファイルを読み込み、このファイルがクリアされているか否かを調べる(ステップB3,B4)。もしこのファイルがクリアされていない場合は、録画中に停電が発生したことを示している。このときは、停電対策ファイルに記述されている情報を元に、M_VOBIを作成し、TM_ENT、VOBU_ENTといったTMAP情報を復元し、管理情報を再度作成しなおして、VR_MANGR.IFOファイルに保存する。その後、停電対策ファイルは不要となるので、内容をクリアする(ステップB6,B7,B8,B9)。これにより、録画中に停電が発生した場合でも、停電以前までに録画していた情報を復元することが可能になる。
【0043】
図1に戻り説明する。上記のフローチャートで示した動作は、マイクロコンピュータブロック30でソフトウエアにより機能する停電対策処理部が実行する。ここで停電検出は、録画モードであるにもかかわらず装置自身の電源がオフした場合である。そのために、電源検出部34からの情報が、マイクロコンピュータブロック30に供給されている。
【0044】
第1或は第2の記録メディア(ハードディスク、RAM−ディスク)に対する映像は、停電期間は記録されない。したがって、記録された映像を再生した場合、停電前の映像と停電後の映像とが繋がることになる。この場合、ユーザは、映像内容がジャンプするので、装置が誤動作したと勘違いする場合がある。そこで、このシステムではユーザの誤認を無くすために、停電復帰後の初期の期間に記録される映像情報には、停電或は入力の一時中断があったことを示す表示データを多重して記録すことも可能である。この表示データは、例えば停電復帰表示テキストメモリ35からのデータが読み出され使用される。同期検出が得られない場合に「停電」であると判定した場合と、電源がオフしたときに「停電」であると判定した場合とで、停電復帰表示テキストの表示内容は異なるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、録画中に停電があっても、安定した録画処理を実現し、装置の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された録画再生装置の全体ブロックを示す図。
【図2】DVD−VR規格における管理情報とビデオオブジェクトの管理単位及びデータを説明するために示した図。
【図3】本発明に係る録画再生装置のハードディスク内のファイル構造を説明するために示した図。
【図4】本発明に係る録画再生装置の録画時の動作例を説明するために示したフローチャート。
【図5】本発明に係る装置の停電対策ファイル内部の情報を説明するために示した図。
【図6】本発明に係る装置が停電後に再度電源復帰したときの動作例を説明するために示したフローチャート。
【符号の説明】
30…マイクロコンピュータブロック、41…A/V入力部、42…TVチューナ、43…表示部、44…キー入力部、50…エンコーダ部、60…デコーダ部、71…ビデオミクサー、72…フレームメモリ、73…インターフェース、74、77…デジタルアナログ変換器、76…セレクタ、1001…光ディスク、1002…ディスクドライブ部、1003…データプロセッサ部、2001…ハードディスク装置。

Claims (4)

  1. 光ディスクに対して、情報の読み書きを実行するディスクドライブ部と、
    ハードディスクに対して、情報の読み書きを実行するハードディスクドライブ部と、
    前記ディスクドライブ部及びハードディスクドライブ部に、記録データを供給することができ、また、再生された信号を受け取ることができるデータプロセッサ部と、
    入力されたアナログビデオ信号、入力されたアナログオーディオ信号を、デジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有するエンコーダ部と、
    エンコーダ部の出力を、パックを複数含むビデオオブジェクトユニット列構造の所定のフォーマットに変換するフォーマッタと、
    前記光ディスク及びハードディスクに記録されたデータを再生するために、前記ビデオオブジェクトユニットを指定するエントリー情報を有する管理情報を作成して、前記データプロセッサ部を介して記録中の前記光ディスク又はハードディスクに記録する手段と、
    前記光ディスク又はハードディスクに情報を記録している途中で、定期的に、それまでに作成した管理情報を、前記データプロセッサ部を介して前記ハードディスクに確保された停電対策ファイルに保存する手段と、
    操作入力により録画停止要求があったとき、または録画が正常終了したときには、バッファメモリに構築している管理情報を、記録中の光ディスク又はハードディスクの管理ファイルに記録して、前記停電対策ファイル内をクリアする手段と、
    電源が投入されたときに、停電対策ファイル内がクリアされているか否かをチェックし、クリアされていないときは、前記停電対策ファイル内の管理情報を再現し、前記光ディスク又はハードディスクの管理ファイル内に記録し、前記停電対策ファイル内をクリアする手段と、
    停電の復帰後の初期の期間に記録される映像情報には、停電があったことを示す表示データを多重して記録する手段と、
    を具備したことを特徴とする映像記録再生装置。
  2. 前記表示データは、停電復帰表示テキストメモリから読み出されるデータであることを特徴とする請求項1記載の映像記録再生装置。
  3. 同期検出が得られない場合に「停電」であると判定した場合と、電源がオフしたときに「停電」であると判定した場合とで、停電復帰表示テキストの表示内容が異なることを特徴とする請求項2記載の映像記録再生装置。
  4. 光ディスクに対して、情報の読み書きを実行するディスクドライブ部と、ハードディスクに対して、情報の読み書きを実行するハードディスクドライブ部と、前記ディスクドライブ部及びハードディスクドライブ部に、記録データを供給することができ、また、再生された信号を受け取ることができるデータプロセッサ部と、入力されたアナログビデオ信号、入力されたアナログオーディオ信号を、デジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログデジタルコンバータと、ビデオエンコーダと、オーディオエンコーダとを有するエンコーダ部と、エンコーダ部の出力を、パックを複数含むビデオオブジェクトユニット列構造の所定のフォーマットに変換するフォーマッタと、前記光ディスク及びハードディスクに記録されたデータを再生するために、前記ビデオオブジェクトユニットを指定するエントリー情報を有する管理情報を作成して、前記データプロセッサ部を介して記録中の前記光ディスク又はハードディスクに記録する手段とを有する装置の映像記録再生方法であって、
    前記光ディスク又はハードディスクに情報を記録している途中で、定期的に、それまでに作成した管理情報を、前記データプロセッサ部を介して前記ハードディスクに確保された停電対策ファイルに保存し、
    操作入力により録画停止要求があったとき、または録画が正常終了したときには、バッファメモリに構築している管理情報を、記録中の光ディスク又はハードディスクの管理ファイルに記録して、前記停電対策ファイル内をクリアし、
    電源が投入されたときに、停電対策ファイル内がクリアされているか否かをチェックし、クリアされていないときは、前記停電対策ファイル内の管理情報を再現し、前記光ディスク又はハードディスクの管理ファイル内に記録し、前記停電対策ファイル内をクリアするようにし、
    停電の復帰後の初期の期間に記録される映像情報には、停電があったことを示す表示データを多重して記録する
    ことを特徴とする映像記録再生方法。
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