JP2002245624A - 光記録方法、光記録装置および光記録媒体 - Google Patents

光記録方法、光記録装置および光記録媒体

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JP2002245624A
JP2002245624A JP2001037746A JP2001037746A JP2002245624A JP 2002245624 A JP2002245624 A JP 2002245624A JP 2001037746 A JP2001037746 A JP 2001037746A JP 2001037746 A JP2001037746 A JP 2001037746A JP 2002245624 A JP2002245624 A JP 2002245624A
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linear velocity
pulse
optical recording
linear
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Tatsuya Kato
達也 加藤
Hiroshi Shinkai
浩 新開
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TDK Corp
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    • G11B7/125Optical beam sources therefor, e.g. laser control circuitry specially adapted for optical storage devices; Modulators, e.g. means for controlling the size or intensity of optical spots or optical traces
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    • G11B7/006Overwriting
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
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    • G11B7/006Overwriting
    • G11B7/0062Overwriting strategies, e.g. recording pulse sequences with erasing level used for phase-change media

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度記録可能な光記録媒体において、複数
の線速度で記録したときの再生信号のジッタを低減す
る。 【解決手段】 複数の線速度または連続的に変化する線
速度で記録を行う方法であって、記録光を変調する記録
波形は、直流部と記録パルス部とを有するものであり、
直流部の強度をPbi、上向きパルスの強度をPwとし、
線速度VLで記録を行う際のPwおよびPbiをそれぞれ
PwLおよびPbiLとし、VLよりも速く、かつ、1.
1≦VH/VLを満足する線速度VHで記録を行う際のP
wおよびPbiをそれぞれPwHおよびPbiHとしたと
き、PbiH/PbiL<1、(PbiH/PwH)/(Pbi
L/PwL)<1を満足する条件で記録を行う光記録方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相変化型光記録媒
体等の光記録媒体と、これに記録する方法と、これに記
録する装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高密度記録が可能で、しかも記録
情報を消去して書き換えることが可能な光記録媒体が注
目されている。書き換え可能型の光記録媒体のうち相変
化型のものは、レーザービームを照射することにより記
録層の結晶状態を変化させて記録を行い、このような状
態変化に伴なう記録層の反射率変化を検出することによ
り再生を行うものである。相変化型の光記録媒体は単一
のレーザービームの強度を変調することによりオーバー
ライトが可能であり、また、駆動装置の光学系が光磁気
記録媒体のそれに比べて単純であるため、注目されてい
る。
【0003】オーバーライトによる書き換えが可能な相
変化型媒体では、結晶質記録層に記録パワーレベルのレ
ーザー光を照射して溶融させ、溶融状態から急冷するこ
とにより非晶質記録マークを形成する。消去に際して
は、消去パワーレベルのレーザー光を照射して記録層の
結晶化温度以上融点未満の温度まで昇温し、次いで徐冷
することにより、非晶質記録マークを結晶化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】オーバーライト可能な
相変化媒体のうち実用化されているものとしては、例え
ばCD−RW、DVD−RW、DVD−RAMが挙げら
れる。CD−RWは、CD−DA(コンパクトディス
ク)と同等の640MBの記録容量をもつ。CD−RWで
は、CD−DAの4〜10倍の線速度範囲での記録が実
用化されている。一方、DVD−ROMと同じ4.7GB
の記録容量をもつDVD−RWおよびDVD−RAMで
は、1倍速(オリジナル線速度)を基準として、その2
倍を超える線速度での記録は実用化されていない。これ
は、DVD−RWやDVD−RAMの記録密度がCD−
RWに比べ著しく高いために、広い線速度範囲でジッタ
を小さくできるようにオーバーライトすることが技術的
に困難だからである。また、現在主流となっているDV
D(Digital Versatile Disk)系媒体よりもさらに高密
度記録を行う場合には、広い線速度範囲でジッタを小さ
くできるようにオーバーライトすることがさらに困難と
なる。
【0005】本発明は、高密度記録が可能な光記録媒体
において、複数の線速度で記録したときの再生信号のジ
ッタを低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(24)の本発明により達成される。 (1) 相変化材料を含む記録層を有する光記録媒体に
対し、記録波形により強度変調された記録光を用い、複
数の線速度または連続的に変化する線速度で記録を行う
方法であって、前記記録波形は、直流部と、記録マーク
を形成するための記録パルス部とを有するものであり、
直流部の強度をPbiで表し、上向きパルスを少なくとも
3つ有する記録パルス部において、先頭の上向きパルス
と最後尾の上向きパルスとに挟まれた上向きパルスの強
度をPwで表し、前記複数の線速度または前記連続的に
変化する線速度の1つをVLとし、線速度VLで記録を行
う際のPwおよびPbiをそれぞれPwLおよびPbiLと
し、前記複数の線速度または前記連続的に変化する線速
度のうちVLよりも速く、かつ、 1.1≦VH/VL を満足する線速度の1つをVHとし、線速度VHで記録を
行う際のPwおよびPbiをそれぞれPwHおよびPbiH
としたとき、 PbiH/PbiL<1、 (PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)<1 を満足する条件で記録を行う光記録方法。 (2) 相変化材料を含む記録層を有する光記録媒体に
対し、記録波形により強度変調された記録光を用い、複
数の線速度から選択される1つの線速度で記録を行う方
法であって、前記記録波形は、直流部と、記録マークを
形成するための記録パルス部とを有するものであり、直
流部の強度をPbiで表し、上向きパルスを少なくとも3
つ有する記録パルス部において、先頭の上向きパルスと
最後尾の上向きパルスとに挟まれた上向きパルスの強度
をPwで表し、前記複数の線速度の1つをVLとし、線
速度VLで記録を行う際のPwおよびPbiをそれぞれP
wLおよびPbiLとし、前記複数の線速度のうちVL
りも速く、かつ、 1.1≦VH/VL を満足する線速度の1つをVHとし、線速度VHで記録を
行う際のPwおよびPbiをそれぞれPwHおよびPbiH
としたとき、 PbiH/PbiL<1、 (PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)<1 を満足する条件で記録を行う光記録方法。 (3) 記録パルス部のうち上向きパルスを少なくとも
3つ有するものにおいて、最後尾の上向きパルスに続い
て下向きパルスが存在し、この下向きパルスの幅をTcl
で表し、線速度VLで記録を行う際のTclをTclLと
し、線速度VHで記録を行う際のTclをTclHとしたと
き、 TclH/TclL<1 として記録を行う上記(1)または(2)の光記録方
法。 (4) 記録パルス部のうち上向きパルスを少なくとも
3つ有するものにおいて、先頭の上向きパルスと最後尾
の上向きパルスとに挟まれた上向きパルスの幅をTmpで
表し、線速度VLで記録を行う際のTmpをTmpLとし、
線速度VHで記録を行う際のTmpをTmpHとしたとき、 TmpH/TmpL≦1 として記録を行う上記(1)〜(3)のいずれかの光記
録方法。 (5) 記録パルス部のうち上向きパルスを少なくとも
3つ有するものにおいて、先頭の上向きパルスの幅をT
topで表し、線速度VLで記録を行う際のTtopをTtopL
とし、線速度VHで記録を行う際のTtopをTtopHとし
たとき、 TtopH/TtopL≦1 として記録を行う上記(1)〜(4)のいずれかの光記
録方法。 (6) 記録パルス部のうち上向きパルスを少なくとも
3つ有するものにおいて、最後尾の上向きパルスの幅を
Tlpで表し、線速度VLで記録を行う際のTlpをTlpL
とし、線速度VHで記録を行う際のTlpをTlpHとした
とき、 1≦TlpH/TlpL として記録を行う上記(1)〜(5)のいずれかの光記
録方法。 (7) 線速度VLおよび線速度VHのそれぞれにおいて
使用するパルス強度およびパルス幅が、光記録媒体への
試し書きによって決定される上記(1)〜(6)のいず
れかの光記録方法。 (8) 記録に用いるレーザー光の波長をλ、照射光学
系の対物レンズの開口数をNA、検出窓幅をTw、最短
記録マークに対応する信号長をn・Twとしたとき、記
録に用いる最も速い線速度において n・Tw≦20ns である上記(1)〜(7)のいずれかの光記録方法。 (9) 相変化材料を含む記録層を有する光記録媒体に
対し、記録波形により強度変調された記録光を用いて記
録を行う方法であって、前記記録波形は、直流部と、記
録マークを形成するための記録パルス部とを有するもの
であり、直流部の強度をPbiで表し、上向きパルスを少
なくとも3つ有する記録パルス部において、先頭の上向
きパルスと最後尾の上向きパルスとに挟まれた上向きパ
ルスの強度をPwで表し、基準となる線速度と、この線
速度におけるPwおよびPbiの推奨値が与えられてお
り、この基準となる線速度とは異なる線速度で試し書き
を行うことにより、この試し書きの際の線速度またはこ
の線速度を含む線速度域において実際に情報を記録する
際に実際に使用するPwおよびPbiを決定するに際し、
線速度VLおよび 1.1≦VH/VL を満足する線速度VHの一方を前記基準となる線速と
し、他方を前記試し書きの際の線速度とし、線速度VL
で記録を行う際のPwおよびPbiをそれぞれPwLおよ
びPbiLとし、線速度VHで記録を行う際のPwおよび
PbiをそれぞれPwHおよびPbiHとしたとき、 PbiH/PbiL<1、 (PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)<1 を満足するように、試し書きの際のPwおよびPbiを設
定する光記録方法。 (10) 記録パルス部のうち上向きパルスを少なくと
も3つ有するものにおいて、最後尾の上向きパルスに続
いて下向きパルスが存在し、この下向きパルスの幅をT
clで表したとき、前記基準となる線速度におけるTclの
推奨値が与えられており、線速度VLで記録を行う際の
TclをTclLとし、線速度VHで記録を行う際のTclを
TclHとしたとき、 TclH/TclL<1 を満足するように試し書きの際のTclを設定することに
より、この試し書きの際の線速度またはこの線速度を含
む線速度域において実際に情報を記録する際に使用する
Tclを求める上記(9)の光記録方法。 (11) 記録パルス部のうち上向きパルスを少なくと
も3つ有するものにおいて、先頭の上向きパルスと最後
尾の上向きパルスとに挟まれた上向きパルスの幅をTmp
で表したとき、前記基準となる線速度におけるTmpの推
奨値が与えられており、線速度VLで記録を行う際のTm
pをTmpLとし、線速度VHで記録を行う際のTmpをTmp
Hとしたとき、 TmpH/TmpL≦1 を満足するように試し書きの際のTmpを設定することに
より、この試し書きの際の線速度またはこの線速度を含
む線速度域において実際に情報を記録する際に使用する
Tmpを求める上記(9)または(10)の光記録方法。 (12) 記録パルス部のうち上向きパルスを少なくと
も3つ有するものにおいて、先頭の上向きパルスの幅を
Ttopで表したとき、前記基準となる線速度におけるTt
opの推奨値が与えられており、線速度VLで記録を行う
際のTtopをTtopLとし、線速度VHで記録を行う際の
TtopをTtopHとしたとき、 TtopH/TtopL≦1 を満足するように試し書きの際のTtopを設定すること
により、この試し書きの際の線速度またはこの線速度を
含む線速度域において実際に情報を記録する際に使用す
るTtopを求める上記(9)〜(11)のいずれかの光
記録方法。 (13) 記録パルス部のうち上向きパルスを少なくと
も3つ有するものにおいて、最後尾の上向きパルスの幅
をTlpで表し、前記基準となる線速度におけるTlpの推
奨値が与えられており、線速度VLで記録を行う際のTl
pをTlpLとし、線速度VHで記録を行う際のTlpをTlp
Hとしたとき、 1≦TlpH/TlpL を満足するように試し書きの際のTlpHを設定すること
により、この試し書きの際の線速度またはこの線速度を
含む線速度域において実際に情報を記録する際に使用す
るTlpを求める上記(9)〜(12)のいずれかの光記
録方法。 (14) 記録に用いるレーザー光の波長をλ、照射光
学系の対物レンズの開口数をNA、検出窓幅をTw、最
短記録マークに対応する信号長をn・Twとしたとき、
記録に用いる最も速い線速度において n・Tw≦20ns である上記(9)〜(13)のいずれかの光記録方法。 (15) 上記(1)〜(8)のいずれかの光記録方法
を使用することが可能な光記録装置であって、線速度V
Lおよび線速度VHのそれぞれにおいて使用するパルス強
度およびパルス幅を保持する光記録装置。 (16) 上記(1)〜(8)のいずれかの光記録方法
を使用することが可能な光記録装置であって、線速度V
Lおよび線速度VHのそれぞれにおいて使用するパルス強
度およびパルス幅が、各線速度について複数保持されて
おり、これら複数のパルス強度およびパルス幅から、実
際に使用するパルス強度およびパルス幅を選択するに際
し、光記録媒体への試し書きを利用する光記録装置。 (17) 上記(1)〜(8)のいずれかの光記録方法
を使用することが可能な光記録装置であって、 線速度VLおよび線速度VHのそれぞれにおいて使用する
パルス強度およびパルス幅が、それぞれの線速度の関数
として定義されており、この関数を保持する光記録装
置。 (18) 上記(1)〜(8)のいずれかの光記録方法
を使用することが可能な光記録装置であって、 線速度VLおよび線速度VHのそれぞれにおいて使用する
パルス強度およびパルス幅が、それぞれの線速度の関数
として定義され、この関数が各線速度について複数保持
されており、これら複数の関数から、実際に使用する関
数を選択するに際し、光記録媒体への試し書きを利用す
る光記録装置。 (19) 上記(9)〜(14)のいずれかの光記録方
法を使用することが可能な光記録装置であって、前記基
準となる線速度におけるパルス強度およびパルス幅の推
奨値を保持する光記録装置。 (20) 上記(1)〜(8)のいずれかの光記録方法
が適用可能な光記録媒体であって、線速度VLおよび線
速度VHのそれぞれにおいて使用するパルス強度および
パルス幅が記録されている光記録媒体。 (21) 上記(1)〜(8)のいずれかの光記録方法
が適用可能な光記録媒体であって、線速度VLおよび線
速度VHのそれぞれにおいて使用するパルス強度および
パルス幅が、各線速度について複数記録されており、こ
れら複数のパルス強度およびパルス幅から、実際に使用
するパルス強度およびパルス幅を選択するに際し、光記
録媒体への試し書きが利用される光記録媒体。 (22) 上記(1)〜(8)のいずれかの光記録方法
が適用可能な光記録媒体であって、線速度VLおよび線
速度VHのそれぞれにおいて使用するパルス強度および
パルス幅が、それぞれの線速度の関数として定義されて
おり、この関数が記録されている光記録媒体。 (23) 上記(1)〜(8)のいずれかの光記録方法
が適用可能な光記録媒体であって、線速度VLおよび線
速度VHのそれぞれにおいて使用するパルス強度および
パルス幅が、それぞれの線速度の関数として定義され、
この関数が各線速度について複数記録されており、これ
ら複数の関数から、実際に使用する関数を選択するに際
し、光記録媒体への試し書きが利用される光記録媒体。 (24) 上記(9)〜(14)のいずれかの光記録方
法が適用可能な光記録媒体であって、前記基準となる線
速度におけるパルス強度およびパルス幅の推奨値が記録
されている光記録媒体。
【0007】
【発明の実施の形態】一般に、相変化型光記録媒体に記
録する際には、記録マークの長さに対応して記録光を直
流的に照射するのではなく、例えば特開平10−106
008号公報、特開平11−232652号公報、特開
2000−155945号公報に記載されているよう
に、マルチパルス記録を行うのが一般的である。
【0008】マルチパルス記録における記録波形の例
を、図1に示す。なお、本明細書において記録波形と
は、記録光を強度変調するための駆動信号パターンを意
味する。図1には、NRZI信号の5T信号と、この5
T信号に対応する記録波形とを示してある。
【0009】図1において、Pwは記録パワー、Pbiは
バイアスパワー、Pboはボトムパワーである。Pbiは、
オーバーライト可能な記録システムでは、通常、消去パ
ワーと呼ばれる。この記録波形は、記録マークを形成す
るための記録パルス部と、記録マークを消去するための
直流部とを有する。記録パルス部は、上向きパルス(強
度Pw)とこれに続く下向きパルス(強度Pbo)との組
み合わせが繰り返される構造であり、全体としてはPbi
から立ち上がり、Pbiに戻るものとなっている。すなわ
ち、隣り合う記録パルス部は、直流部によって連結され
ている。
【0010】図1において、Ttopは先頭の上向きパル
スの幅であり、Tmpは先頭の上向きパルスと最後尾の上
向きパルスとに挟まれた上向きパルス(マルチパルスと
もいう)の幅であり、Tlpは最後尾の上向きパルスの幅
であり、Tclは最後尾の上向きパルスの後ろに付加され
た下向きパルス(クーリングパルスともいう)の幅であ
る。これらのパルス幅は、基準クロック幅(1T)で規
格化した値で表される。図示する記録波形では、クーリ
ングパルスを含むすべての下向きパルスのパワー(ボト
ムパワーPbo)がバイアスパワーPbiよりも低く設定さ
れている。
【0011】図2に、4T信号の記録波形を示す。この
記録波形における記録パルス部は、2つの上向きパルス
と、それぞれの上向きパルスに続く下向きパルスとから
構成される。この記録パルス部において、先頭の上向き
パルスの幅はTtopで表され、先頭から2番目の上向き
パルスの幅はTlpで表される。
【0012】また、図3に、EFMプラス(8−16)
変調における最短信号である3T信号の記録波形を示
す。この記録波形における記録パルス部は、1つの上向
きパルスと1つの下向きパルスとだけから構成される。
この記録パルス部において、上向きパルスの幅はTtop
で表される。
【0013】本明細書におけるパルス幅は、基準クロッ
ク幅で規格化した規格化パルス幅である。線速度を変更
しても変調方式を変更しない場合には、基準クロック幅
を線速度に反比例して変更するため、同一信号の記録マ
ークであれば、媒体上のマーク長は線速度によらず一定
となる。すなわち、線記録密度(ビット密度)が一定と
なる。例えば、線速度を1/2としたときには基準クロ
ック幅を2倍とする。
【0014】本発明では、相変化型媒体に対し、複数の
線速度または連続的に変化する線速度で記録を行う。そ
して、これら複数の線速度または連続的に変化する線速
度が存在する線速度域のすべてにおいてジッタを小さく
するために、記録時の線速度に応じて、記録波形におけ
るパルス強度(パワーレベル)およびパルス幅を制御す
る。具体的には、以下のとおりである。
【0015】まず、前記複数の線速度または前記連続的
に変化する線速度の1つを線速度V Lとし、前記複数の
線速度または前記連続的に変化する線速度のうちVL
りも速く、かつ、 1.1≦VH/VL を満足する線速度の1つをVHとする。また、記録パル
ス部のうち上向きパルスを少なくとも3つ有するものに
おいて、線速度VLで記録を行う際のPwおよびPbiを
それぞれPwLおよびPbiLとし、線速度VHで記録を
行う際のPwおよびPbiをそれぞれPwHおよびPbiH
とする。このとき、本発明では、 PbiH/PbiL<1、 (PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)<1 を満足する条件で記録を行う。これにより、高密度記録
を行う場合においてVLに対するVHの比が大きいとき
に、どちらの線速度で記録してもジッタを小さくするこ
とができる。
【0016】上記した (PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)<1 は、PbiL/PwL>PbiH/PwH と同義であり、したがって、 PwH/PwL>PbiH/PbiL と同義である。すなわち本発明では、線速度が速くなる
にしたがってPbiを減少させるが、Pwは線速度が速く
なるにしたがって増大してもよく、減少してもよく、一
定であってもよい。ただし、減少する場合には、Pwの
減少率はPbiの減少率よりも大きくする。これにより、
広い線速度範囲においてジッタを許容範囲内に収めるこ
とが容易にできる。
【0017】また、前記線速度VLで記録を行う際のTc
lをTclLとし、前記線速度VHで記録を行う際のTclを
TclHとしたとき、本発明では、好ましくは TclH/TclL<1 として記録を行う。これにより、広い線速度範囲におい
て線速度変化に伴うジッタ増大をさらに抑制することが
可能となる。
【0018】また、前記線速度VLで記録を行う際のTm
pをTmpLとし、前記線速度VHで記録を行う際のTmpを
TmpHとしたとき、本発明では、好ましくは TmpH/TmpL≦1 として記録を行う。これにより、広い線速度範囲におい
て線速度変化に伴うジッタ増大をさらに抑制することが
可能となる。
【0019】また、前記線速度VLで記録を行う際のTt
opをTtopLとし、前記線速度VHで記録を行う際のTto
pをTtopHとしたとき、本発明では、好ましくは TtopH/TtopL≦1 として記録を行う。これにより、広い線速度範囲におい
て線速度変化に伴うジッタ増大をさらに抑制することが
可能となる。
【0020】また、前記線速度VLで記録を行う際のTl
pをTlpLとし、前記線速度VHで記録を行う際のTlpを
TlpHとしたとき、本発明では、好ましくは 1≦TlpH/TlpL として、より好ましくは 1<TlpH/TlpL として記録を行う。これにより、広い線速度範囲におい
て線速度変化に伴うジッタ増大をさらに抑制することが
可能となる。
【0021】前記VLおよび前記VHのそれぞれにおいて
使用するパルス強度およびパルス幅は、PbiH/Pbi
L、(PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)、TmpH
/TmpL、TclH/TclL、TtopH/TtopL、TlpH
/TlpLが本発明で限定する範囲内となるように決定さ
れる。このようにして決定される各線速度におけるパル
ス強度およびパルス幅は、光記録装置が保持していても
よく、媒体に記録されていてもよい。すなわち、これら
の値をテーブル化し、これを光記録装置内の記憶手段に
格納しておいてもよく、媒体にあらかじめ記録しておい
てもよい。また、テーブル化する替わりに、例えばそれ
ぞれの線速度において使用するパルス強度およびパルス
幅を、その線速度の関数として定義しておき、この関数
を前記記憶手段に格納または媒体に記録しておいてもよ
い。
【0022】本発明は、CLV(Constant Linear Velo
city)フォーマットにおいて複数の記録線速度に対応す
る必要があり、かつ、前記複数の線速度の違いが大きい
場合に特に有効である。この場合の複数の線速度とは、
通常、オリジナル線速度(例えばDVD−RWでは3.
49m/s)およびその整数倍の線速度であるが、必ずし
も整数倍である必要はない。また、前記複数の線速度に
オリジナル線速度が含まれる必要はなく、例えばオリジ
ナル線速度の2倍以上、あるいは4倍以上の線速度だけ
に対応する高速記録システムに本発明を適用してもよ
い。
【0023】なお、本発明は、CLVフォーマットであ
って、かつ、複数の線速度に対応する記録システムにお
いて、それぞれの線速度での記録条件同士の関係を定め
たことに特徴をもつ。したがって、そのような記録シス
テムに属する1つの媒体に対し、上記複数の線速度から
選択された1つの線速度だけを用いて記録を行うこと
も、本発明に包含される。
【0024】また、本発明は、CAV(Constant Angul
ar Velocity)フォーマットにも適用できる。CAVフ
ォーマットでは、ディスク状媒体に対し回転数一定で記
録を行うので、連続的に変化する線速度で記録を行うこ
とになり、媒体の内周部よりも外周部において線速度が
速くなる。なお、本明細書において、上記CLVフォー
マットはMCLV(Modified CLV)フォーマットを
包含するものとし、また、上記CAVフォーマットはM
CAV(Modified CAV)フォーマットを包含するも
のとする。MCLVフォーマットおよびMCAVフォー
マットについては、例えば1989年2月10日にラジ
オ技術社から刊行された「光ディスク技術」の第223
ページに記載されている。
【0025】本発明では、線速度の増大または減少が連
続的であっても、パルス強度およびパルス幅を連続的に
制御する必要はない。例えばCAVフォーマットでの記
録に際しては、線速度が連続的に変化するが、それに伴
ってパルス強度およびパルス幅を連続的に変更する必要
はなく、使用するパルス強度とパルス幅との組み合わせ
は数種程度であってよい。すなわち、CAVフォーマッ
トにおける最低線速度と最高線速度との間を複数の線速
度域に分割し、分割された各線速度域において、パルス
強度とパルス幅との組み合わせを1つ設定すればよい。
【0026】直径12cm程度のディスク状媒体をCAV
方式で使用する場合、最内周における線速度と最外周に
おける線速度との比は一般に2〜3の範囲であり、通常
は2.5程度である。この場合、設定される前記組み合
わせの数は、好ましくは2以上、より好ましくは3以上
である。使用する組み合わせの数が少なすぎると、本発
明の効果が不十分となる。一方、使用する組み合わせの
数を多くしても、ジッタ低減効果は著しくは増大しない
ので、組み合わせの数が40を超える必要はない。ただ
し、線速度変化に対応してパルス強度およびパルス幅を
連続的に変化させてもよい。
【0027】一方、CLVフォーマットでの記録に際し
ては、通常、線速度は2倍速、4倍速、6倍速、8倍速
等の整数倍で変更され、VH/VLが比較的大きくなるの
で、各線速度においてパルス強度およびパルス幅を変化
させることが好ましい。
【0028】前記VHは、好ましくは 1.1≦VH/VL、より好ましくは 1.2≦VH/VL が成立するように選択された線速度である。VH/VL
小さい場合には、両線速度においてパルス強度およびパ
ルス幅を異なる値とする必要はない。一方、VH/VL
大きすぎる場合、本発明を適用しても十分な効果が得ら
れにくくなるため、好ましくは VH/VL≦8 とし、より好ましくは VH/VL≦4 とする。
【0029】本発明では、CLVフォーマットにおいて
特定の線速度で実際に記録する前に、その線速度で試し
書きを行うことにより、実際の記録に使用するパルス強
度およびパルス幅を決定する記録方法に適用できる。ま
た、CAVフォーマットにおいて実際に記録する前に、
少なくとも1つの線速度で試し書きを行うことにより、
実際の記録に使用するパルス強度およびパルス幅を決定
する記録方法に適用できる。
【0030】試し書きに際しては、パルス強度に関する
各パラメータおよびパルス幅に関する各パラメータから
少なくとも1つのパラメータを選択してその値を変更
し、媒体に対し試し書きを行う。次いで、試し書きした
信号を再生してエラーおよび/またはジッタを測定する
ことにより、再生信号の品質を判定する。そして、品質
が低ければ、そのパラメータを再び変更して、および/
または、他のパラメータを変更して、再び試し書きを行
う。この手順の繰り返しにより、実際に使用する記録条
件の最適値を求める。ディスク状媒体では、通常、内周
側から記録されるので、試し書きは少なくとも内周部に
おいて行い、好ましくは内周部および外周部において行
う。特に、CAVフォーマットでは、内周部と外周部と
で線速度がかなり異なるので、内周部および外周部の両
方で試し書きを行うことが好ましい。なお、試し書き
は、通常、データ記録領域とは別に設けた試し書き領域
において行う。
【0031】以下、試し書きによって最適記録条件を決
定する記録方法に本発明を適用する場合について説明す
る。
【0032】試し書きを利用する第1の方法では、線速
度VLおよび線速度VHのそれぞれにおいて使用するパル
ス強度およびパルス幅が、各線速度について複数与えら
れている。そして、特定の線速度で記録する際に、その
線速度での記録のために用意された複数のパルス強度お
よびパルス幅の組み合わせから、実際に使用するパルス
強度およびパルス幅を選択するために、試し書きが利用
される。また、第1の方法では、それぞれの線速度にお
いて使用するパルス強度およびパルス幅を、その線速度
の関数として定義しておき、この関数が、各線速度につ
いて複数用意されていてもよい。この場合、各線速度で
実際に利用する関数を、試し書きによって決定すること
になる。なお、各線速度のそれぞれについて用意された
複数のパルス強度およびパルス幅の組み合わせまたは関
数は、光記録装置が保持していてもよく、媒体に記録さ
れていてもよい。
【0033】次に、試し書きを利用する第2の方法につ
いて説明する。第2の方法では、基準となる線速度が与
えられ、かつ、その線速度におけるパルス強度およびパ
ルス幅の推奨値が与えられている必要がある。まず、基
準となる線速度をVLとし、試し書きに使用する線速度
をVHとする。線速度VHは、CLVフォーマットでは実
際の記録に用いる線速度である。一方、CAVフォーマ
ットでは、前記したように最低線速度と最高線速度との
間を複数の線速度域に分割し、各線速度域の中央付近の
線速度を試し書き線速度VHとする。試し書き線速度VH
は、前記したV LとVHとの関係と同様に、 1.1≦VH/VLを満足するものである。線速度VL
おけるPwおよびPbiの推奨値を、それぞれPwLおよ
びPbiLとし、線速度VHで試し書きを行うときのPw
およびPbiを、それぞれPwHおよびPbiHとすると、 PbiH/PbiL<1、 (PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)<1 を満足するようにPwHおよびPbiHを設定して試し書
きを行えばよい。これにより、基準線速度VLより速い
線速度VHおよびその近傍における最適記録条件に、短
い手順で到達することが可能となる。
【0034】なお、Tcl、Tmp、TtopおよびTlpに関
しても、同様に考えることができる。すなわち、基準と
なる線速度VLにおけるTclの推奨値としてTclLが与
えられており、線速度VHで試し書きを行う際のTclを
TclHとしたとき、 TclH/TclL<1 を満足するようにTclHを設定して試し書きを行うこと
により、線速度VHおよびその近傍におけるTclの最適
値を短い手順で求めることが可能となる。また、基準と
なる線速度VLにおけるTmpの推奨値としてTmpLが与
えられており、線速度VHで試し書きを行う際のTmpを
TmpHとしたとき、 TmpH/TmpL≦1 を満足するようにTmpHを設定して試し書きを行うこと
により、線速度VHおよびその近傍におけるTmpの最適
値を短い手順で求めることが可能となる。また、基準と
なる線速度VLにおけるTtopの推奨値としてTtopLが
与えられており、線速度VHで試し書きを行う際のTtop
をTtopHとしたとき、 TtopH/TtopL≦1 を満足するようにTtopHを設定して試し書きを行うこ
とにより、線速度VHおよびその近傍におけるTtopの最
適値を短い手順で求めることが可能となる。また、基準
となる線速度VLにおけるTlpの推奨値としてTlpLが
与えられており、線速度VHで試し書きを行う際のTlp
をTlpHとしたとき、 1≦TlpH/TlpL を満足するようにTlpHを設定して試し書きを行うこと
により、線速度VHおよびその近傍におけるTlpの最適
値を短い手順で求めることが可能となる。
【0035】また、基準となる線速度よりも遅い線速度
で記録する場合の試し書きに際しても、同様に本発明を
適用することができる。この場合、まず、基準となる線
速度をVHとし、試し書きに使用する線速度をVLとす
る。試し書き線速度VLは、前記したVLとVHとの関係
と同様に、好ましくは 1.1≦VH/VL を満足するものである。また、線速度VHにおけるPw
およびPbiの推奨値を、それぞれPwHおよびPbiHと
し、線速度VLで試し書きを行うときのPwおよびPbi
を、それぞれPwLおよびPbiLとすると、 PbiH/PbiL<1、 (PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)<1 を満足するようにPwLおよびPbiLを設定して試し書
きを行えばよい。これにより、基準線速度VHより遅い
線速度VLおよびその近傍における最適記録条件に、短
い手順で到達することが可能となる。また、Tcl、Tm
p、TtopおよびTlpに関しても、上記と同様に考えるこ
とができる。
【0036】なお、基準となる線速度およびその線速度
におけるパルス強度およびパルス幅の推奨値は、試し書
きに際して光記録装置が読み出せる状態にあればよく、
例えば、光記録装置が保持していてもよく、媒体に記録
されていてもよい。なお、本明細書において、パルス強
度およびパルス幅の推奨値とは、媒体メーカーが推奨す
る値、または、その記録システムの規格において規定さ
れた最適値ないし推奨値を意味する。
【0037】上記方法で使用する基準となる線速度は、
本発明が適用される記録システムにおけるオリジナル線
速度である必要はなく、任意の値であってよい。例え
ば、オリジナル線速度が3.5m/sの場合、基準となる
線速度が2倍速の7m/sであってもよい。また、この記
録方法を適用する場合、記録線速度は複数である必要は
なく、基準となる線速度の例えば4倍の線速度だけで記
録を行ってよい。
【0038】本発明が特に効果を発揮する線速度域は、
H/VLが上記範囲内であって、かつ、前記複数の線速
度または前記連続的に変化する線速度の最低値が好まし
くは2m/s以上、より好ましくは2.5m/s以上、さらに
好ましくは3m/s以上である領域である。
【0039】VH/VLが上記範囲内であるときには、 0.2≦PbiH/PbiL<1、 0.5≦(PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)<
1、 0≦TclH/TclL<1、 0.2≦TmpH/TmpL≦1、 0.2≦TtopH/TtopL≦1、 1≦TlpH/TlpL≦3 とすることが好ましく、 0.3≦PbiH/PbiL≦0.99、 0.5≦(PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)≦
0.99、 0.05≦TclH/TclL≦0.99、 0.3≦TmpH/TmpL≦0.99、 0.3≦TtopH/TtopL≦0.99、 1.01≦TlpH/TlpL≦3 とすることがより好ましい。パルス強度の比やパルス幅
の比が上記範囲を外れると、VH/VLが上記範囲である
線速度域において、ジッタを小さくすることが困難とな
る。
【0040】本発明では、図2に示すように、記録パル
ス部に上向きパルスが2つ存在する記録波形において
も、また、図3に示すように、記録パルス部に上向きパ
ルスが1つだけ存在する記録波形においても、PbiH/
PbiL、(PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)、T
clおよびTtopH/TtopLが上記した限定範囲内にある
ことが好ましく、図2に示すような記録波形では、Tlp
H/TlpLも上記した限定範囲内にあることが好まし
い。
【0041】先頭の上向きパルスはバイアスパワーPbi
から立ち上がるパルスなので、先頭の上向きパルスの幅
Ttopを他の上向きパルスの幅Tmpより小さくすると、
記録層の温度上昇が不十分になって、所定長さの記録マ
ークが得られにくいことがある。そのため、好ましくは 1≦Ttop/Tmp とする。ただし、Ttop/Tmpが大きすぎると、マルチ
パルス記録の効果が損なわれるので、好ましくは Ttop/Tmp≦3 とする。また、最後尾の上向きパルスの幅Tlpを制御す
ることにより、記録マークの長さの調整が可能である。
ただし、Tlp/Tmpが小さすぎても大きすぎてもマルチ
パルス記録の効果が損なわれるので、通常、 0.5≦Tlp/Tmp≦2 となるようにTlpを設定することが好ましい。
【0042】本発明では、記録パルス部において上向き
パルスに続く下向きパルスの強度をPboで表したとき、 Pbo≦Pbi として記録を行うことが好ましい。これは、下向きパル
スを設けることによる効果を損なわないためである。た
だし、下向きパルスのパワーレベルは、トラッキングサ
ーボをかけるために0より大きいことが必要である。P
bo=Pbiとすれば、光記録装置が有する制御手段の負担
を小さくできる。なお、すべての下向きパルスにおいて
Pboを同じとし、かつPbo=Pbiとしたとき、クーリン
グパルスは存在しなくなる。ただし、クーリングパルス
を他の下向きパルスと独立して制御してもよい。本発明
では、前記したようにクーリングパルスを線速度に応じ
て制御することによりジッタを低減できるので、クーリ
ングパルスは設けることが好ましい。
【0043】なお、先頭の上向きパルスの強度および最
後尾の上向きパルスの強度は、これらに挟まれた上向き
パルスの強度(Pw)と異なっていてもよい。先頭の上
向きパルスの強度をPtopで表し、最後尾の上向きパル
スの強度をPlpで表したとき、TtopをTmpより大きく
する替わりにPtopをPwより大きくしたり、TlpをTm
pより大きくまたは小さくする替わりにPlpをPwより
大きくまたは小さくしてもよい。また、TtopおよびPt
opを共に制御したり、TlpおよびPlpを共に制御したり
してもよい。ただし、光記録装置が有する制御手段の負
担を小さくするためには、Ptop=Pwとし、また、Pl
p=Pwとすることが好ましい。
【0044】本発明は、書き換え型システムに適用され
る。したがって、Pbiは消去パワーとなるため、Pbiの
下限は記録マークの結晶化が可能なように記録層の組成
やオーバーライト線速度などに応じて決定すればよい。
一方、Pbiの上限は、記録層が非晶質化しないように、
また、繰り返し照射により記録層にダメージを与えない
ように決定すればよい。
【0045】なお、本発明では、信号長が同じであるす
べての記録マークにおいて、TtopおよびTlpをそれぞ
れ同一とする必要はなく、例えば、直前の記録マークの
長さに応じて記録マークごとにTtopを適宜制御した
り、直後の記録マークの長さに応じて記録マークごとに
Tlpを適宜制御したりする適応型制御を行ってもよい。
【0046】ところで、前記した特開平10−1060
08号公報、特開平11−232652号公報および特
開2000−155945号公報には、マルチパルス記
録において、線速度に応じてパルス幅およびパルス高さ
を制御することが記載されている。しかし、特開平10
−106008号公報および特開平11−232652
号公報には、Pbi、およびPbiとPwとの比を線速度に
応じて制御することは記載されていない。また、特開2
000−155945号公報には、本発明とは逆に PbiL/PwL<PbiH/PwH とすることが記載されている。
【0047】この特開2000−155945号公報に
記載された発明は、記録トラックピッチがDVDに比べ
広いCD−RWへの適用を考えてなされたものであり、
同公報ではCD−RWについて実験を行っている。これ
に対し本発明は、後述するように、CD−RWに比べ、
著しく高密度の記録がなされる媒体を対象とする。ま
た、本発明は、記録トラックピッチ0.74μmのDV
D−RWと同等の記録トラックピッチまたはそれより小
さい記録トラックピッチをもつ媒体を対象とする。その
ため、PbiL/PwLとPbiH/PwHとの関係が、特
開2000−155945号公報とは全く逆となったと
考えられる。なお、本発明は、記録トラックピッチ0.
8μm以下の媒体に対し特に有効である。ただし、記録
トラックピッチが狭すぎる媒体については、本発明を適
用しても十分な効果が得られにくいため、本発明は記録
トラックピッチ0.1μm以上の媒体に適用することが
好ましい。
【0048】本発明において、記録に用いるレーザー光
の波長をλ、照射光学系の対物レンズの開口数をNA、
検出窓幅をTw、最短記録マークに対応する信号長をn
・Twとしたとき、記録に用いる最も速い線速度におい
て n・Tw≦20ns、特に n・Tw≦18ns となるように記録を行う場合、本発明は特に有効であ
る。すなわち、最短記録マークに対応する信号長(以
下、単に最短信号長ということがある)n・Twが一定
値以上である場合に、本発明は特に有効である。
【0049】最短信号長n・Twはデータ転送レートに
関係し、n・Twが短いほどデータ転送レートは大きく
なる。n・Twを短くするためには、記録および再生に
用いるレーザービームのスポット径を小さくして高密度
記録を行ったり、記録線速度を速くしたりする必要があ
る。記録時のレーザー出力を一定に保った場合、記録線
速度が速いほど記録層に熱が溜まりにくい。一方、ビー
ムスポット径を小さくするためには、レーザー波長を短
くしたり、レーザービーム照射光学系の対物レンズの開
口数を大きくするが、その場合、レーザービームスポッ
トの単位面積当たりのエネルギーが高くなるので、記録
時に記録層に熱が溜まりやすくなる。したがって、記録
層に熱が溜まりやすいかどうかは、ビームスポット径と
記録線速度とに依存する。記録層に熱が溜まりやすい
と、記録時に、記録層の面内方向への熱伝導により、形
成した記録マークの一部が再結晶化してしまうセルフイ
レーズが発生しやすくなる。セルフイレーズが発生する
と、ジッタが大きくなる。本発明者らの実験によれば、
最短信号長n・Twが20nsを超える条件下では、記録
線速度の影響が相対的に大きくなるため、上記セルフイ
レーズが発生しにくく、n・Twが20ns以下となる条
件下では、レーザービームスポット径を小さくした影響
が相対的に大きくなるため、上記セルフイレーズが発生
しやすいことがわかった。そのため、n・Twが20ns
以下である場合に、本発明にしたがって PbiH/PbiL<1 とすれば、すなわち、線速度が速くなるほどPbiを小さ
くすれば、セルフイレーズの影響によるジッタ増大を顕
著に低減できる。
【0050】相変化型媒体において書き換えを可能とす
るためには、加熱により記録マークが消去(結晶化)で
きるように、記録層の組成および媒体の線速度が決定さ
れる。そのため、書き換え可能な相変化型媒体では、記
録層に溜まった熱によりセルフイレーズが発生しやす
い。したがって本発明は、相変化型媒体を書き換え可能
型として使う場合に特に有効である。
【0051】本発明において線速度が遅いほどTclを大
きくすることが好ましい理由も、セルフイレーズを防ぐ
ためである。また、線速度が速いほどTmpおよびTtop
を小さくすることが好ましい理由も、記録層に熱が溜ま
ることによって生じるセルフイレーズを防ぐためであ
る。
【0052】なお、レーザーダイオードの応答性、すな
わち立ち上がりおよび立ち下がりには制限があり、n・
Twが短すぎると最短記録マーク形成時にレーザーダイ
オードが正常に発光できなくなる。そのため、好ましく
は 2ns≦n・Tw とし、より好ましくは 4ns≦n・Tw とする。
【0053】最短信号長n・Twは、例えば1−7変調
では2T信号に対応し、その場合にはn=2である。ま
た、8−16変調では3T信号に対応し、その場合には
n=3である。
【0054】なお、いわゆるデータ転送レートはn・T
wと相関するが、フォーマット効率とも相関し、n・T
wが同じであってもフォーマット効率が低いほどデータ
転送レートは低くなってしまう。したがって、n・Tw
により、書き込み速度をより直接的に表現することがで
きる。従来の光記録ディスクのうち、4.7GB/面の記
録容量をもつDVD−RAM4.7は、 線速度:8.2m/s、 転送レート:22Mbps n・Tw:51.41ns である。また、同じく4.7GB/面の記録容量をもつD
VD−RWは、 線速度:3.5m/s、 転送レート:11Mbps、 n・Tw:78.48ns である。このように、本発明における n・Tw≦20ns は、従来の光記録ディスクにおけるn・Twに比べ著し
く短い。
【0055】本発明では、記録に用いるレーザー光の波
長をλ、照射光学系の対物レンズの開口数をNAとした
とき、 λ/NA≦680nm とし、好ましくは λ/NA≦630nm とする。λ/NAが大きすぎると、記録トラックの配列
ピッチを大きくする必要が生じるため、記録密度を高く
することが難しくなる。また、λ/NAが大きすぎる
と、レーザー光のビームスポット内におけるエネルギー
密度が十分に高くならないため、記録時に記録層に熱が
溜まりにくいので、本発明を適用することによる効果が
小さくなる。ただし、利用可能なレーザー波長および開
口数には制限があり、著しく短い波長および著しく大き
い開口数とすることは困難であるため、通常、 350nm≦λ/NA とすることが好ましい。
【0056】記録波形において、上向きパルスとこれに
続く下向きパルスとの組において上向きパルスの占める
幅の比率、すなわちデューティー比は、好ましくは0.
3〜0.9である。このデューティー比が小さすぎる
と、高パワーのレーザー光が必要となるため、好ましく
ない。一方、このデューティー比が大きすぎると、記録
マークの幅、長さ、形状に乱れが生じやすく、その結
果、ジッタが大きくなりやすい。
【0057】なお、例えば前記特開2000−1559
45号公報に記載されているように、先頭の上向きパル
スの直前に、消去パワーよりも低いパワーレベルの下向
きパルス(余熱調節パルス)を設けてもよく、また、先
頭の上向きパルスの直前に、これよりも強度の低い上向
きパルスを設けることにより、記録層の温度上昇を補助
する構成としてもよい。
【0058】本発明において、信号長kT(kは1以上
の整数、Tは基準クロック幅)の記録マークを形成する
ための記録パルス部の幅は、kTである必要はない。レ
ーザー照射時間をkTとした場合、記録トラック長さ方
向への熱伝導により記録マーク長が長くなりすぎること
があるため、一般には、記録パルス部の幅を実際の信号
長よりも短くする。図1〜図3では、kT信号記録用の
記録パルス部における上向きパルスの数をk−2として
いるが、これに限定されず、例えばk−1であってもよ
い。また、本発明において、変調方式は限定されない。
【0059】本発明はマークエッジ記録方式に適用され
る場合に、特に有効である。
【0060】光記録媒体の駆動装置において、記録・再
生・消去用のレーザー光を強度変調する駆動信号には、
記録周波数に比べ桁違いに高い高周波、例えば数百メガ
ヘルツ程度の高周波が重畳されることが一般的である。
本明細書における直流レーザー光は、このような高周波
が重畳された直流信号によって駆動されるレーザー光を
包含する。
【0061】次に、本発明が適用される光記録媒体の構
成例について説明する。
【0062】図4に示す構造 本発明の光記録媒体の構成例を、図4に示す。この光記
録媒体は、透光性基体2上に、第1誘電体層31、記録
層4、第2誘電体層32、反射層5および保護層6をこ
の順で有し、記録または再生のためのレーザー光は、透
光性基体2を通して入射する。
【0063】透光性基体2 透光性基体2は、記録または再生のためのレーザー光に
対し透光性を有する。透光性基体2の厚さは、通常、
0.2〜1.2mm、好ましくは0.4〜1.2mmとすれ
ばよい。透光性基体2は樹脂から構成すればよいが、ガ
ラスから構成してもよい。光記録媒体において通常設け
られるグルーブ(案内溝)2Gは、レーザー光入射側か
ら見て手前側に存在する領域であり、隣り合うグルーブ
間に存在する凸条がランド2Lである。
【0064】本発明では、ランドおよび/またはグルー
ブを記録トラックとして利用することができる。
【0065】第1誘電体層31および第2誘電体層32 これらの誘電体層は、記録層の酸化、変質を防ぎ、ま
た、記録時に記録層から伝わる熱を遮断ないし面内方向
に逃がすことにより、支持基体20や透光性基体2を保
護する。また、これらの誘電体層を設けることにより、
変調度を向上させることができる。各誘電体層は、組成
の相異なる2層以上の誘電体層を積層した構成としても
よい。
【0066】これらの誘電体層に用いる誘電体として
は、例えば、Si、Ge、Zn、Al、希土類元素等か
ら選択される少なくとも1種の金属成分を含む各種化合
物が好ましい。化合物としては、酸化物、窒化物または
硫化物が好ましく、これらの化合物の2種以上を含有す
る混合物を用いることもできる。
【0067】媒体を急冷構造としたい場合、誘電体層、
特に第2誘電体層32を、熱伝導率の高い誘電体から構
成することが好ましい。熱伝導率の高い誘電体として
は、例えば硫化亜鉛と酸化ケイ素との混合物(ZnS−
SiO2)、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、窒
化ケイ素、酸化タンタルなどが好ましく、特に、Alの
酸化物および/または窒化物、Siの酸化物および/ま
たは窒化物が好ましい。ZnS−SiO2としては、S
iO2を30〜60モル%含有するものが好ましい。S
iO2含有量が少なすぎると、熱伝導率が低くなりすぎ
る。一方、SiO2含有量が多すぎると、他の層との密
着性が不十分となるため、長期間保存する際に層間の剥
離が生じやすい。
【0068】急冷構造とする場合、第2誘電体層の熱伝
導率は、好ましくは1W/mK以上、より好ましくは1.5
W/mK以上である。第2誘電体層の熱伝導率の上限は特に
ないが、誘電体層として使用可能な材料は、通常、熱伝
導率が20W/mK程度以下である。本明細書における第2
誘電体層の熱伝導率は、薄膜状態での測定値ではなく、
バルク材料での値である。
【0069】第1誘電体層および第2誘電体層の厚さ
は、保護効果や変調度向上効果が十分に得られるように
適宜決定すればよいが、通常、第1誘電体層31の厚さ
は好ましくは30〜300nm、より好ましくは50〜2
50nmであり、第2誘電体層32の厚さは好ましくは1
0〜50nmである。ただし、追記型媒体では、非晶質記
録マークが結晶化しにくいように急冷構造とすることが
好ましく、そのためには、第2誘電体層の厚さを好まし
くは30nm以下、より好ましくは25nm以下とする。
【0070】各誘電体層は、スパッタ法により形成する
ことが好ましい。
【0071】記録層4 記録層の組成は特に限定されず、各種相変化材料から適
宜選択すればよいが、少なくともSbおよびTeを含有
するものが好ましい。SbおよびTeだけからなる記録
層は、結晶化温度が130℃程度と低く、保存信頼性が
不十分なので、結晶化温度を向上させるために他の元素
を添加することが好ましい。この場合の添加元素として
は、In、Ag、Au、Bi、Se、Al、P、Ge、
H、Si、C、V、W、Ta、Zn、Ti、Sn、P
b、Pdおよび希土類元素(Sc、Yおよびランタノイ
ド)から選択される少なくとも1種が好ましい。これら
のうちでは、保存信頼性向上効果が特に高いことから、
希土類元素、Ag、InおよびGeから選択される少な
くとも1種が好ましい。
【0072】SbおよびTeを含有する組成としては、
以下のものが好ましい。SbおよびTeをそれぞれ除く
元素をMで表し、記録層構成元素の原子比を 式I (SbxTe1-x1-yy で表したとき、好ましくは 0.2≦x≦0.9、 0≦y≦0.4 であり、より好ましくは 0.5≦x≦0.85、 0.01≦y≦0.2 である。具体的には、記録線速度や媒体の熱設計に応
じ、xを適宜決定すればよい。
【0073】上記式IにおいてSbの含有量を表すxが
小さすぎると、結晶化速度が遅くなるため、比較的速い
線速度での記録マークの消去が困難となる。また、記録
層の結晶質領域での反射率が低くなるため、再生信号出
力が低くなる。また、xが著しく小さいと、記録も困難
となる。一方、xが大きすぎると、結晶状態と非晶質状
態との間での反射率差が小さくなるため、再生信号出力
が低くなってしまう。
【0074】元素Mは特に限定されないが、保存信頼性
向上効果を示す上記元素のなかから少なくとも1種を選
択することが好ましい。元素Mの含有量を表すyが大き
すぎると、結晶化速度が速くなりすぎたり、再生出力が
低くなったりする。
【0075】記録層の厚さは、好ましくは4nm超50nm
以下、より好ましくは5〜30nmである。記録層が薄す
ぎると結晶相の成長が困難となり、結晶化が困難とな
る。一方、記録層が厚すぎると、記録層の熱容量が大き
くなるため記録が困難となるほか、再生信号出力の低下
も生じる。
【0076】記録層の形成は、スパッタ法により行うこ
とが好ましい。
【0077】なお、本発明において記録層の構造は特に
限定されない。例えば、特開平8−221814号公報
や特開平10−226173号公報に記載された多層構
造の記録層を有する媒体にも本発明は適用可能である。
【0078】反射層5 反射層構成材料は特に限定されず、通常、Al、Au、
Ag、Pt、Cu、Ni、Cr、Ti、Si等の金属ま
たは半金属の単体あるいはこれらの1種以上を含む合金
などから構成すればよい。
【0079】媒体を急冷構造としたい場合、熱伝導率の
高い材料から反射層を構成することが好ましい。熱伝導
率の高い材料としては、AgまたはAlが好ましい。し
かし、AgまたはAlの単体では十分な耐食性が得られ
ないため、耐食性向上のための元素を添加することが好
ましい。
【0080】ただし、他の元素を添加すると熱伝導率が
低下するため、その場合には熱伝導率のより高いAgを
主成分元素として用いることが好ましい。Agに添加す
ることが好ましい副成分元素としては、例えば、Mg、
Pd、Ce、Cu、Ge、La、S、Sb、Si、Te
およびZrから選択される少なくとも1種が挙げられ
る。これら副成分元素は、少なくとも1種、好ましくは
2種以上用いることが望ましい。反射層中における副成
分元素の含有量は、各金属について好ましくは0.05
〜2.0原子%、より好ましくは0.2〜1.0原子%
であり、副成分全体として好ましくは0.2〜5原子
%、より好ましくは0.5〜3原子%である。副成分元
素の含有量が少なすぎると、これらを含有することによ
る効果が不十分となる。一方、副成分元素の含有量が多
すぎると、熱伝導率が小さくなってしまう。
【0081】急冷構造とする場合、反射層の熱伝導率
は、好ましくは100W/mK以上、より好ましくは150
W/mK以上である。熱伝導率は、例えば、4探針法を用い
て求めた反射層の電気抵抗値から、Widemann-Franzの法
則により算出することができる。反射層の熱伝導率の上
限は特にない。すなわち、反射層構成材料として使用可
能なもののうち最も高い熱伝導率を有する純銀(熱伝導
率250W/mK)も使用可能である。
【0082】反射層の厚さは、通常、10〜300nmと
することが好ましい。厚さが前記範囲未満であると十分
な反射率を得にくくなる。また、前記範囲を超えても反
射率の向上は小さく、コスト的に不利になる。反射層
は、スパッタ法や蒸着法等の気相成長法により形成する
ことが好ましい。
【0083】保護層6 保護層6は、耐擦傷性や耐食性の向上のために設けられ
る。この保護層は種々の有機系の物質から構成されるこ
とが好ましいが、特に、放射線硬化型化合物やその組成
物を、電子線、紫外線等の放射線により硬化させた物質
から構成されることが好ましい。保護層の厚さは、通
常、0.1〜100μm程度であり、スピンコート、グ
ラビア塗布、スプレーコート、ディッピング等、通常の
方法により形成すればよい。
【0084】図5に示す構造 本発明の光記録媒体の構成例を、図5に示す。この光記
録媒体は、支持基体20上に、金属または半金属から構
成される反射層5、第2誘電体層32、記録層4、第1
誘電体層31および透光性基体2を、この順で積層して
形成したものである。記録または再生のためのレーザー
光は、透光性基体2を通して入射する。なお、支持基体
20と反射層5との間に、誘電体材料からなる中間層を
設けてもよい。
【0085】この構成例における透光性基体2には、図
4における透光性基体2と同程度の厚さの樹脂板やガラ
ス板を用いてもよい。ただし、記録再生光学系の高NA
化によって高記録密度を達成するためには、透光性基体
2を薄型化することが好ましい。その場合の透光性基体
の厚さは、30〜300μmの範囲から選択することが
好ましい。透光性基体が薄すぎると、透光性基体表面に
付着した塵埃による光学的な影響が大きくなる。一方、
透光性基体が厚すぎると、高NA化による高記録密度達
成が難しくなる。
【0086】透光性基体2を薄型化するに際しては、例
えば、透光性樹脂からなる光透過性シートを各種接着剤
や粘着剤により第1誘電体層31に貼り付けて透光性基
体としたり、塗布法を利用して透光性樹脂層を第1誘電
体層31上に直接形成して透光性基体としたりすればよ
い。
【0087】支持基体20は、媒体の剛性を維持するた
めに設けられる。支持基体20の厚さおよび構成材料
は、図4に示す構成例における透光性基体2と同様とす
ればよく、透明であっても不透明であってもよい。グル
ーブ2Gは、図示するように、支持基体20に設けた溝
を、その上に形成される各層に転写することにより、形
成できる。
【0088】このほかの各層は、図4に示す構成例と同
様である。
【0089】
【実施例】実施例1 図5に示す構造をもつ光記録ディスクサンプルを、以下
の手順で作製した。
【0090】支持基体20には、直径120mm、厚さ
1.1mmのディスク状ポリカーボネートを用いた。この
支持基体の表面には、透光性基体2に転写後にグルーブ
およびランドとなる凹凸パターンを設けた。
【0091】反射層5は、Ar雰囲気中においてスパッ
タ法により形成した。ターゲットにはAg98Pd1Cu1
を用いた。反射層の厚さは100nmとした。
【0092】第2誘電体層32は、Al23ターゲット
を用いてAr雰囲気中でスパッタ法により形成した。第
2誘電体層の厚さは20nmとした。
【0093】記録層4は、合金ターゲットを用い、Ar
雰囲気中でスパッタ法により形成した。記録層の組成
(原子比)は {(Sb0.82Te0.180.93(In0.14
0.860.070.98Tb0.02 とした。記録層の厚さは12nmとした。
【0094】第1誘電体層31は、ZnS(85モル
%)−SiO2(15モル%)ターゲットを用いてAr
雰囲気中でスパッタ法により形成した。第1誘電体層の
厚さは130nmとした。
【0095】透光性基体2は、第1誘電体層31の表面
に、溶剤型の紫外線硬化型アクリル系樹脂からなる厚さ
3μmの接着層を介して、ポリカーボネートシート(厚
さ100μm)を接着することにより形成した。
【0096】このようにして作製したサンプルをバルク
イレーザーにより初期化(結晶化)した後、光記録媒体
評価装置(パルステック社製DDU−1000)を用
い、 レーザー波長:405nm、 開口数:0.85、 記録信号:(1,7)RLL変調信号、 の条件で、グルーブに信号を記録し、次いで、記録信号
の再生を行った。記録時の線速度V、Pw、Pbi、Pbi
/Pw、Tlp、Tmp、TtopおよびTlpと、再生信号の
ジッタとを表1に示す。表1に示すNは、線速度5.7
m/sを基準とした倍速表示であり、N=V/5.7であ
る。なお、Pboは0.1mWに固定した。マルチパルスに
おいて、上向きパルスの幅と下向きパルスの幅との合計
は1Tとした。したがって、デューティー比はTmpと等
しい。また、図2および図3にそれぞれ示される記録波
形では、Tmp以外のパラメータを図1に示される記録波
形と同じとした。また、この記録の際の最短信号長n・
Twは、線速度Vが5.7m/sのときに30.3ns、V
が14.6m/sのときに11.8nsである。
【0097】表1に示すジッタは、再生信号をタイムイ
ンターバルアナライザ(横河電機株式会社製)により測
定し、ウインドウ幅をTwとして σ/Tw (%) により算出したクロックジッタである。このクロックジ
ッタは、基準クロック幅(1T)に対応する周波数に対
する再生信号の時間的揺らぎである。チルトマージンを
考慮しても、すなわちディスクのチルトによるジッタ増
大を見込んでも、無チルト時のクロックジッタが10%
以下、好ましくは9%以下であれば、信号品質に問題は
ないといえる。
【0098】
【表1】
【0099】表1のすべてのケースにおいて、各線速度
におけるPwおよびPbiと、他の全ての線速度における
それらとの間に、 PbiH/PbiL<1、 (PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)<1 が成立している。そのため、すべての線速度においてジ
ッタが10%以下となっている。
【0100】さらに、表1のケースNo.101〜103
では、各線速度におけるTclおよびTmpと、他の全ての
線速度におけるそれらとの間に、 TclH/TclL<1、 TmpH/TmpL≦1 が成立している。そのため、すべての線速度においてジ
ッタが9%以下となっている。
【0101】なお、表1に示すジッタは、オーバーライ
トを10回行った後に測定した値である。すなわち、上
記サンプルは、表1に示すすべての線速度でオーバーラ
イトが可能であった。
【0102】比較例1 実施例1で作製したサンプルについて、記録条件を表2
に示すものとしたほかは実施例1と同様な測定を行っ
た。結果を表2に示す。なお、表2のケースNo.201
は、表1のケースNo.101と同条件である。
【0103】
【表2】
【0104】表2においてジッタが許容範囲内に収まっ
ているケースNo.201(1倍速)を基準ケースとして
考えると、基準ケースとケースNo.202との関係で
は、 PbiH/PbiL<1 が成立していない。また、基準ケースとケースNo.20
2およびケースNo.203との関係では、 (PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)<1 が成立していない。その結果、ケースNo.202、No.2
03では、ジッタが許容範囲を超えている。
【0105】
【発明の効果】本発明では、マルチパルス記録におい
て、線速度に応じて記録波形を制御するため、広い線速
度範囲においてジッタを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】5T信号およびその記録波形を示すグラフであ
る。
【図2】4T信号の記録波形を示すグラフである。
【図3】3T信号の記録波形を示すグラフである。
【図4】光記録媒体の構成例を示す断面図である。
【図5】光記録媒体の構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 透光性基体 20 支持基体 2G グルーブ 2L ランド 31 第1誘電体層 32 第2誘電体層 4 記録層 5 反射層 6 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D029 JB48 PA03 PA08 5D066 DA02 DA12 DA16 5D090 AA01 BB05 CC01 CC14 CC18 DD03 EE02 GG33 JJ12 KK04 5D119 AA23 BA01 BB04 DA01 HA19 HA45

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相変化材料を含む記録層を有する光記録
    媒体に対し、記録波形により強度変調された記録光を用
    い、複数の線速度または連続的に変化する線速度で記録
    を行う方法であって、 前記記録波形は、直流部と、記録マークを形成するため
    の記録パルス部とを有するものであり、直流部の強度を
    Pbiで表し、上向きパルスを少なくとも3つ有する記録
    パルス部において、先頭の上向きパルスと最後尾の上向
    きパルスとに挟まれた上向きパルスの強度をPwで表
    し、 前記複数の線速度または前記連続的に変化する線速度の
    1つをVLとし、線速度VLで記録を行う際のPwおよび
    PbiをそれぞれPwLおよびPbiLとし、 前記複数の線速度または前記連続的に変化する線速度の
    うちVLよりも速く、かつ、 1.1≦VH/VL を満足する線速度の1つをVHとし、線速度VHで記録を
    行う際のPwおよびPbiをそれぞれPwHおよびPbiH
    としたとき、 PbiH/PbiL<1、 (PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)<1 を満足する条件で記録を行う光記録方法。
  2. 【請求項2】 相変化材料を含む記録層を有する光記録
    媒体に対し、記録波形により強度変調された記録光を用
    い、複数の線速度から選択される1つの線速度で記録を
    行う方法であって、 前記記録波形は、直流部と、記録マークを形成するため
    の記録パルス部とを有するものであり、直流部の強度を
    Pbiで表し、上向きパルスを少なくとも3つ有する記録
    パルス部において、先頭の上向きパルスと最後尾の上向
    きパルスとに挟まれた上向きパルスの強度をPwで表
    し、 前記複数の線速度の1つをVLとし、線速度VLで記録を
    行う際のPwおよびPbiをそれぞれPwLおよびPbiL
    とし、 前記複数の線速度のうちVLよりも速く、かつ、 1.1≦VH/VL を満足する線速度の1つをVHとし、線速度VHで記録を
    行う際のPwおよびPbiをそれぞれPwHおよびPbiH
    としたとき、 PbiH/PbiL<1、 (PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)<1 を満足する条件で記録を行う光記録方法。
  3. 【請求項3】 記録パルス部のうち上向きパルスを少な
    くとも3つ有するものにおいて、最後尾の上向きパルス
    に続いて下向きパルスが存在し、この下向きパルスの幅
    をTclで表し、 線速度VLで記録を行う際のTclをTclLとし、線速度
    Hで記録を行う際のTclをTclHとしたとき、 TclH/TclL<1 として記録を行う請求項1または2の光記録方法。
  4. 【請求項4】 記録パルス部のうち上向きパルスを少な
    くとも3つ有するものにおいて、先頭の上向きパルスと
    最後尾の上向きパルスとに挟まれた上向きパルスの幅を
    Tmpで表し、線速度VLで記録を行う際のTmpをTmpL
    とし、線速度VHで記録を行う際のTmpをTmpHとした
    とき、 TmpH/TmpL≦1 として記録を行う請求項1〜3のいずれかの光記録方
    法。
  5. 【請求項5】 記録パルス部のうち上向きパルスを少な
    くとも3つ有するものにおいて、先頭の上向きパルスの
    幅をTtopで表し、線速度VLで記録を行う際のTtopを
    TtopLとし、線速度VHで記録を行う際のTtopをTtop
    Hとしたとき、 TtopH/TtopL≦1 として記録を行う請求項1〜4のいずれかの光記録方
    法。
  6. 【請求項6】 記録パルス部のうち上向きパルスを少な
    くとも3つ有するものにおいて、最後尾の上向きパルス
    の幅をTlpで表し、 線速度VLで記録を行う際のTlpをTlpLとし、線速度
    Hで記録を行う際のTlpをTlpHとしたとき、 1≦TlpH/TlpL として記録を行う請求項1〜5のいずれかの光記録方
    法。
  7. 【請求項7】 線速度VLおよび線速度VHのそれぞれに
    おいて使用するパルス強度およびパルス幅が、光記録媒
    体への試し書きによって決定される請求項1〜6のいず
    れかの光記録方法。
  8. 【請求項8】 記録に用いるレーザー光の波長をλ、照
    射光学系の対物レンズの開口数をNA、検出窓幅をT
    w、最短記録マークに対応する信号長をn・Twとした
    とき、記録に用いる最も速い線速度において n・Tw≦20ns である請求項1〜7のいずれかの光記録方法。
  9. 【請求項9】 相変化材料を含む記録層を有する光記録
    媒体に対し、記録波形により強度変調された記録光を用
    いて記録を行う方法であって、前記記録波形は、直流部
    と、記録マークを形成するための記録パルス部とを有す
    るものであり、直流部の強度をPbiで表し、上向きパル
    スを少なくとも3つ有する記録パルス部において、先頭
    の上向きパルスと最後尾の上向きパルスとに挟まれた上
    向きパルスの強度をPwで表し、基準となる線速度と、
    この線速度におけるPwおよびPbiの推奨値が与えられ
    ており、この基準となる線速度とは異なる線速度で試し
    書きを行うことにより、この試し書きの際の線速度また
    はこの線速度を含む線速度域において実際に情報を記録
    する際に実際に使用するPwおよびPbiを決定するに際
    し、線速度VLおよび 1.1≦VH/VL を満足する線速度VHの一方を前記基準となる線速と
    し、他方を前記試し書きの際の線速度とし、線速度VL
    で記録を行う際のPwおよびPbiをそれぞれPwLおよ
    びPbiLとし、線速度VHで記録を行う際のPwおよび
    PbiをそれぞれPwHおよびPbiHとしたとき、 PbiH/PbiL<1、 (PbiH/PwH)/(PbiL/PwL)<1 を満足するように、試し書きの際のPwおよびPbiを設
    定する光記録方法。
  10. 【請求項10】 記録パルス部のうち上向きパルスを少
    なくとも3つ有するものにおいて、最後尾の上向きパル
    スに続いて下向きパルスが存在し、この下向きパルスの
    幅をTclで表したとき、 前記基準となる線速度におけるTclの推奨値が与えられ
    ており、線速度VLで記録を行う際のTclをTclLと
    し、線速度VHで記録を行う際のTclをTclHとしたと
    き、 TclH/TclL<1 を満足するように試し書きの際のTclを設定することに
    より、この試し書きの際の線速度またはこの線速度を含
    む線速度域において実際に情報を記録する際に使用する
    Tclを求める請求項9の光記録方法。
  11. 【請求項11】 記録パルス部のうち上向きパルスを少
    なくとも3つ有するものにおいて、先頭の上向きパルス
    と最後尾の上向きパルスとに挟まれた上向きパルスの幅
    をTmpで表したとき、前記基準となる線速度におけるT
    mpの推奨値が与えられており、線速度VLで記録を行う
    際のTmpをTmpLとし、線速度VHで記録を行う際のTm
    pをTmpHとしたとき、 TmpH/TmpL≦1 を満足するように試し書きの際のTmpを設定することに
    より、この試し書きの際の線速度またはこの線速度を含
    む線速度域において実際に情報を記録する際に使用する
    Tmpを求める請求項9または10の光記録方法。
  12. 【請求項12】 記録パルス部のうち上向きパルスを少
    なくとも3つ有するものにおいて、先頭の上向きパルス
    の幅をTtopで表したとき、 前記基準となる線速度におけるTtopの推奨値が与えら
    れており、線速度VLで記録を行う際のTtopをTtopL
    とし、線速度VHで記録を行う際のTtopをTtopHとし
    たとき、 TtopH/TtopL≦1 を満足するように試し書きの際のTtopを設定すること
    により、この試し書きの際の線速度またはこの線速度を
    含む線速度域において実際に情報を記録する際に使用す
    るTtopを求める請求項9〜11のいずれかの光記録方
    法。
  13. 【請求項13】 記録パルス部のうち上向きパルスを少
    なくとも3つ有するものにおいて、最後尾の上向きパル
    スの幅をTlpで表し、 前記基準となる線速度におけるTlpの推奨値が与えられ
    ており、線速度VLで記録を行う際のTlpをTlpLと
    し、線速度VHで記録を行う際のTlpをTlpHとしたと
    き、 1≦TlpH/TlpL を満足するように試し書きの際のTlpHを設定すること
    により、この試し書きの際の線速度またはこの線速度を
    含む線速度域において実際に情報を記録する際に使用す
    るTlpを求める請求項9〜12のいずれかの光記録方
    法。
  14. 【請求項14】 記録に用いるレーザー光の波長をλ、
    照射光学系の対物レンズの開口数をNA、検出窓幅をT
    w、最短記録マークに対応する信号長をn・Twとした
    とき、記録に用いる最も速い線速度において n・Tw≦20ns である請求項9〜13のいずれかの光記録方法。
  15. 【請求項15】 請求項1〜8のいずれかの光記録方法
    を使用することが可能な光記録装置であって、 線速度VLおよび線速度VHのそれぞれにおいて使用する
    パルス強度およびパルス幅を保持する光記録装置。
  16. 【請求項16】 請求項1〜8のいずれかの光記録方法
    を使用することが可能な光記録装置であって、 線速度VLおよび線速度VHのそれぞれにおいて使用する
    パルス強度およびパルス幅が、各線速度について複数保
    持されており、これら複数のパルス強度およびパルス幅
    から、実際に使用するパルス強度およびパルス幅を選択
    するに際し、光記録媒体への試し書きを利用する光記録
    装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜8のいずれかの光記録方法
    を使用することが可能な光記録装置であって、 線速度VLおよび線速度VHのそれぞれにおいて使用する
    パルス強度およびパルス幅が、それぞれの線速度の関数
    として定義されており、この関数を保持する光記録装
    置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜8のいずれかの光記録方法
    を使用することが可能な光記録装置であって、 線速度VLおよび線速度VHのそれぞれにおいて使用する
    パルス強度およびパルス幅が、それぞれの線速度の関数
    として定義され、この関数が各線速度について複数保持
    されており、これら複数の関数から、実際に使用する関
    数を選択するに際し、光記録媒体への試し書きを利用す
    る光記録装置。
  19. 【請求項19】 請求項9〜14のいずれかの光記録方
    法を使用することが可能な光記録装置であって、 前記基準となる線速度におけるパルス強度およびパルス
    幅の推奨値を保持する光記録装置。
  20. 【請求項20】 請求項1〜8のいずれかの光記録方法
    が適用可能な光記録媒体であって、 線速度VLおよび線速度VHのそれぞれにおいて使用する
    パルス強度およびパルス幅が記録されている光記録媒
    体。
  21. 【請求項21】 請求項1〜8のいずれかの光記録方法
    が適用可能な光記録媒体であって、 線速度VLおよび線速度VHのそれぞれにおいて使用する
    パルス強度およびパルス幅が、各線速度について複数記
    録されており、これら複数のパルス強度およびパルス幅
    から、実際に使用するパルス強度およびパルス幅を選択
    するに際し、光記録媒体への試し書きが利用される光記
    録媒体。
  22. 【請求項22】 請求項1〜8のいずれかの光記録方法
    が適用可能な光記録媒体であって、 線速度VLおよび線速度VHのそれぞれにおいて使用する
    パルス強度およびパルス幅が、それぞれの線速度の関数
    として定義されており、この関数が記録されている光記
    録媒体。
  23. 【請求項23】 請求項1〜8のいずれかの光記録方法
    が適用可能な光記録媒体であって、 線速度VLおよび線速度VHのそれぞれにおいて使用する
    パルス強度およびパルス幅が、それぞれの線速度の関数
    として定義され、この関数が各線速度について複数記録
    されており、これら複数の関数から、実際に使用する関
    数を選択するに際し、光記録媒体への試し書きが利用さ
    れる光記録媒体。
  24. 【請求項24】 請求項9〜14のいずれかの光記録方
    法が適用可能な光記録媒体であって、 前記基準となる線速度におけるパルス強度およびパルス
    幅の推奨値が記録されている光記録媒体。
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