JPH10308027A - 記録制御パルス生成装置とその方法、及び、かかる装置を利用した光ディスクの記録装置と光ディスクの記録・再生装置、並びに、かかる装置に適合した光ディスク - Google Patents

記録制御パルス生成装置とその方法、及び、かかる装置を利用した光ディスクの記録装置と光ディスクの記録・再生装置、並びに、かかる装置に適合した光ディスク

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JPH10308027A
JPH10308027A JP9116636A JP11663697A JPH10308027A JP H10308027 A JPH10308027 A JP H10308027A JP 9116636 A JP9116636 A JP 9116636A JP 11663697 A JP11663697 A JP 11663697A JP H10308027 A JPH10308027 A JP H10308027A
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Japan
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recording
control pulse
optical disk
recording control
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JP9116636A
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Junichi Ishii
純一 石井
Takashi Hoshino
隆司 星野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線速度や媒体特性に応じて最適な記録制御パ
ルスを生成して信頼性の高い記録再生を可能とする光デ
ィスクの記録装置その他を提供する。 【解決手段】 記録制御パルスを複数に分割し各部分の
パルスを部分パルス生成回路302で生成し、部分パル
ス選択回路303で選択された部分パルスを部分パルス
合成回路304で合成し記録制御パルスを出力する。部
分パルス選択回路303で部分パルスを選択するための
選択信号は、記録パワー,線速度,媒体情報,テスト記
録の結果等により生成される。そのため、常に最適な記
録制御パルスを出力する事により記録媒体上には再生時
に符号誤りの発生頻度の低い形状のピットを形成し、信
頼性の高い記録再生を行なうことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの光ビー
ムによって記録可能な媒体である光ディスク上に記録・
再生時の線速度の変化や記録再生特性の異なる記録媒体
に対しても最適な記録制御パルスを生成する記録制御パ
ルス生成装置とその方法、及び、かかる装置を利用した
光ディスクの記録装置と光ディスクの記録・再生装置
に、さらには、かかる装置に適合した光ディスクに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ等の光源からの光ビーム
を、対物レンズを有する光学系により微小スポット光に
絞り、当該微小スポット光により形成された微小ピット
から光学的に情報を再生し、かつ、情報を光学的に記録
することの可能な光学的記録媒体(以下、単に「光ディ
スク」と呼ぶ)の開発に伴い、かかる光ディスク上に既
に記録された前記ピットから情報を再生すると共に、当
該光ディスク上に当該微小スポット光により微小ピット
を記録することの可能な光ディスク記録・再生装置が開
発され、広く利用されるようになってきている。
【0003】かかる光ディスクは、従来、例えば音楽用
CD(Compact Disk)として広く利用されていたが、しか
しながら、その記録容量の大きさから、音楽等の記録メ
ディアとしてだけではなく、映像情報の記録メディアや
コンピュータ用の記憶媒体としても普及してきている。
【0004】近年、上記音楽用CD(3.5インチ)と
同じサイズのディスクに、従来のCDの7倍以上の記録
容量を持つ光ディスクとして、DVD(Digital Video D
isc)と呼ばれる光ディスク(光学的記録媒体)が提案さ
れている。このDVDは、その記録容量の大きさから、
その提案当初から映像・音楽の記録メディアとしてだけ
ではなく、コンピュータ用の記憶媒体として広く利用さ
れると予想されており、そのため、コンピュータ用デー
タの再生を行なうための光ディスクとしてのDVD−R
OM(Digital Video Disc−Read Only Memory)、デー
タの記録再生が可能なDVD−RAM(Digital Video D
isc−Random Access Memory)等が提案され、規格化さ
れている。
【0005】かかる大容量の上記光ディスクにおいて
も、特に、前記DVD−RAMと呼ばれる光ディスクに
おいては、ディスク表面への記録・再生方式としては、
相変化方式と呼ばれる方式が提案されている。
【0006】また、現在、繰り返し記録可能な光ディス
クを媒体としてデータを記録・再生する光ディスク装置
における記録・再生方式としては、再生方式や媒体の記
録材料の違いにより、(1)磁化方向による偏向面が回
転する光磁気効果により記録・再生を行なう光磁気方式
と、(2)アモルファス状態と結晶状態の屈折率の変化
により記録・再生を行なう相変化方式との2つが主な方
式となっている。なお、これらデータの記録・再生のい
ずれの方式においても、光ディスク上に情報を記録する
場合には、光ディスク上に集光された微小スポットの光
ビームの出力を上げ、記録部分を高熱とする必要があ
る。そのため、上記両方式においても、記録ピットの部
分において光ビームの出力を上げて光ディスク上の記録
部分の温度を高温とし、もって、ピットを形成すること
により情報の記録が行なわれる。
【0007】ところで、上記した記録可能な光ディスク
に記録した信号を正しく再生するためには、その記録を
行う記録装置により、上記光ディスク上の正しい位置
に、正しい大きさ(長さ)のピットが形成されている必
要がある。また、エッジ記録方式を用いて記録密度の向
上を図るような場合には、記録されたピット位置と大き
さ(長さ)だけでなく、さらに、記録面上に形成される
ピットの形状が再生時のデータ信頼性に大きな影響を与
える。
【0008】そのため、高密度記録が可能な光ディスク
記録・再生装置において、信頼性の高い情報の記録・再
生を可能とするためには、単に、記録ピットの部分にお
いて光ビームの出力を上げて高温とするだけではなく、
光ビームの出力を制御することによって光ディスク上に
形成される記録ピットの形状をも制御することが必要と
なる。
【0009】一般に、光ディスクによりデータの記録・
再生を行う光ディスク記録・再生装置では、光ビームの
光源として、半導体レーザ(以下、LD)を使用してい
る。かかるレーザビームにより光ディスク上に形成する
ピット形状を制御するためには、LDからの光ビーム
(レーザ光)出力を制御するため、パルス状の制御信号
を使用する。なお、このパルス状の制御信号を以後、
「記録制御パルス」と称する。
【0010】図10には、上記従来のディスク記録・再
生装置における記録回路の一例を示す。この図10にお
いて、符号901は光ディスク上に記録されるデータが
入力される入力端子、符号902は記録制御パルス生成
回路、符号904はレーザ光を出力するLD、そして、
符号903は上記LD904からのレーザ出力が上記記
録制御パルス生成回路902から出力される記録制御パ
ルスの示す出力となるように駆動するLDドライバを示
している。また、図中の符号905は上記LD904か
らから出力されたレーザ光を光ディスク上に集光するた
めの対物レンズであり、符号906は情報が記録される
記録媒体である光ディスクである。
【0011】上記図10に示す記録回路においては、入
力端子901から入力された記録データパルスのマーク
部分の長さ(記録周波数の周期Tを用いてnTとして示
す。n:整数)により、例えば図11に示すような記録
制御パルスを(図には、マーク部分の長さが3T、4
T、5Tの場合の記録制御パルスを示す)、上記記録制
御パルス生成回路902により生成する。かかる記録制
御パルスが入力されたLDドライバ903は、上記記録
制御パルス生成回路902により生成された記録制御パ
ルスにより示されたレーザ出力でLD904を駆動する
ため、LD駆動電流をLD904に出力する。そして、
LD904は、上記LDドライバ903の出力する駆動
電流によりそのレーザ出力を制御しながらレーザ光を出
力し、このLD904から出力されたレーザ光は対物レ
ンズ905により光ディスク906上に集光される。
【0012】このように制御されたレーザ出力により、
光ディスク906上に形成されるピット形状は、図12
に示すように、レーザ光を単に記録ピットの長さだけ一
定の強度で出力した場合(図12(a)を参照)に比べ、
形成されるピット形状に適応した記録制御パルスに基づ
いてその強度を制御する(図12(b)を参照)ことによ
り、再生に適した形状となり、信頼性の高い情報の記録
再生が可能となる。また、形成されるピット形状は、記
録媒体である光ディスクの記録面の材質や記録方式によ
っても、さらには、レーザ光スポットが光ディスクの周
方向上を移動する線速度(倍速数)等によってもそれぞ
れ異なることは言うまでもない。
【0013】なお、上記のような記録制御パルスを用い
て光ディスクの記録面上に再生に適した形状のピットを
形成することは、例えば、特開平6−60380号公報
「光ディスク装置」、特開平7−37250号公報「情
報記録再生装置」、あるいは、特開平7−44867号
公報「光ディスク記録装置」等により既に知られてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、光ディス
ク記憶・再生装置においては、一般に、最適な記録制御
パルスの形状や記録パワーは、記録媒体である光ディス
クの特性やレーザ光スポットが光ディスクの周方向上を
移動する線速度などに対応してそれぞれ異なる。そこ
で、光ディスク記憶・再生装置の線速度、記録制御パル
スが規格で規定されている場合には、媒体である光ディ
スクを制作するディスクメーカは、規格で規定された基
準となる線速度や記録制御パルスにおいて一定以上の性
能を有する媒体を制作する。他方、光ディスク記憶・再
生装置を設計する側も、定められた線速度に対して規定
の記録制御パルスを出力するように記録制御パルス生成
回路を設計することとなる。
【0015】しかしながら、必ずしも、規格によって光
ディスクの特性を統一して一種の記録制御パルスにより
信頼性の高い情報の記録・再生を可能とする形状のピッ
トを形成することは難しく、また、レーザ光スポットが
光ディスクの周方向上を移動する線速度に関しても、C
AV(Constant Angular Velocity)方式のように線速
度が広範囲に変化する記録フォーマットの場合、また
は、通常の記録速度に対して高速の記録再生を可能とす
る光ディスク装置の場合には、対応する線速度の全てに
対して、最適なピット形状を形成するに適した記録パワ
ーを設定し、それぞれに適した記録制御パルスを生成す
る必要がある。
【0016】特に、光磁気方式に比べて大きな出力の記
録パワーが要求される相変化方式の場合、記録パワーが
同じ場合であっても、その記録制御パルスの形状によっ
て、形成されるピットの形状、換言すれば、記録・再生
特性は大きく変化する。そのため、特に、複数の線速度
(倍速)に対応する相変化方式の光ディスク記録・再生
装置の場合、この変化する線速度に応じた記録制御パル
スを生成することは必須となる。すなわち、この場合、
線速度の範囲が広ければ広いほど、より多くの形状の記
録制御パルス生成回路が必要となり、光ディスク記録・
再生装置における記録制御パルス生成回路の回路規模が
大きくなってしまうという問題点がある。
【0017】また、上記にも述べたように、規格などに
より一定の線速度に対して統一的に規定された記録制御
パルスは、異なる特性を持つ媒体や異なるディスクメー
カが製作した光ディスクによっても記録・再生が行なえ
るように示された、単に、一定の互換性を保つための基
準であるため、必ずしも、各光ディスクに対する真に最
適な記録制御パルス形状であるとは限らない。そのた
め、異なる光ディスク毎に最適な記録制御パルスによる
記録が行なう事が出来れば、上記の統一的に規定された
記録制御パルスを用いて記録を行う光ディスク記録・再
生装置よりも、より信頼性の高い記録再生を行なうこと
が可能となる。
【0018】そこで、かかる従来技術における問題点に
鑑み、本発明の目的は、異なる線速度や光ディスクの特
性に対応した最適形状のピットの形状を形成するための
記録制御パルスを、回路規模の増大を押さえながら、自
在に生成することが可能な記録制御パルス生成装置を提
供し、さらには、かかる記録制御パルス生成装置を備え
ることにより、より信頼性の高い情報の記録・再生が可
能な光ディスク記録・再生装置と、かかる記録制御パル
ス生成装置に適合して、より信頼性の高い情報の記録・
再生が可能な記録媒体である光ディスクを提供すること
をその目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明においては、まず、記録すべき情報の変調符
号に対応し、記録媒体である光ディスクの記録面上にレ
ーザ光を照射してピットを形成するレーザ光発信手段の
発信出力を制御し、もって、レーザ光の照射によって形
成されるピットの形状を制御する記録制御パルスを生成
するための記録制御パルス生成装置であって、前記記録
制御パルスを複数の部分に分割した各部分に対する部分
パルスをそれぞれ複数の種類生成する部分パルス生成手
段と、前記部分パルス生成手段により生成された各部分
パルスに対する複数の種類の中から1の部分パルスを、
記録すべき光ディスクの特性あるいは前記レーザ光の光
ディスク周方向の移動速度に応じて選択する選択手段
と、前記選択手段で選択された部分パルスを合成し記録
制御パルスを生成する合成手段とを備えた記録制御パル
ス生成装置が提供される。
【0020】また、本発明によれば、光ディスクの記録
面上に収束したレーザ光を螺旋状に照射して、前記光デ
ィスクの記録面上に情報を記録する光ディスクの記録装
置であって、前記レーザ光を発生するレーザ光発信手段
の発信出力を、前記に記載した記録制御パルス生成装置
により生成される記録制御パルスにより制御して前記光
ディスクの記録面上に情報を記録する光ディスクの記録
装置が提供される。
【0021】さらに、本発明によれば、光ディスクの記
録面上に収束したレーザ光を螺旋状に照射して、前記光
ディスクの記録面上に記録した情報を再生し、あるい
は、前記光ディスクの記録面上に情報を記録する光ディ
スクの記録・再生装置であって、前記レーザ光を発生す
るレーザ光発信手段の発信出力を、前記に記載した記録
制御パルス生成装置により生成される記録制御パルスに
より制御して前記光ディスクの記録面上に情報を記録す
る光ディスクの記録・再生装置が提供される。
【0022】加えて、本発明によれば、記録すべき情報
の変調符号に対応し、記録媒体である光ディスクの記録
面上にレーザ光を照射してピットを形成するレーザ光発
信手段の発信出力を制御し、もって、レーザ光の照射に
よって形成されるピットの形状を制御する記録制御パル
スを生成するための記録制御パルス生成方法であって、
前記記録制御パルスを複数の部分に分割した各部分に対
する部分パルスをそれぞれ複数の種類生成し、前記生成
された各部分パルスに対する複数の種類の中から1の部
分パルスを、記録すべき光ディスクの特性あるいは前記
レーザ光の光ディスク周方向の移動速度に応じて選択
し、前記選択された複数の部分パルスを合成し記録制御
パルスを生成する記録制御パルス生成方法が提供され
る。
【0023】また、本発明によれば、円盤形状の一方の
表面に、情報が記録された情報記録面と、情報が記録可
能な情報記録可能面とを備えた光ディスクであって、前
記情報記録面の一部に、前記に記載した記録制御パルス
生成装置により生成される記録制御パルスの形状に関す
る情報が記録されていることを特徴とする光ディスクが
提供される。
【0024】そして、本発明によれば、さらに、円盤形
状の一方の表面に、情報が記録された情報記録面と、情
報が記録可能な情報記録可能面とを備えた光ディスクで
あって、前記情報記録可能面の一部に、前記請求項1に
記載した記録制御パルス生成装置により生成される記録
制御パルスに応じて形成されるピットを検証するための
テスト記録エリアを備えた光ディスクが提供される。
【0025】すなわち、本発明によれば、記録制御パル
ス生成する際に記録制御パルスを複数の部分に分割しそ
れぞれについて複数のパルスを生成する部分パルス生成
手段と、前記部分パルス生成手段の生成した部分パルス
を選択するパルス選択手段と、選択された記録制御パル
スの各部分を合成する記録制御パルス合成手段とを有す
ることにより回路規模の小さい複数の記録制御パルスを
出力することができる記録制御パルス生成装置を実現す
る。また、前記記録制御パルス生成装置と、線速度及び
記録媒体に対し最適な記録制御パルスを前記記録制御パ
ルス生成装置で生成させるための部分パルス選択信号出
力手段を有することにより線速度及び記録媒体に対し最
適な記録制御パルスを生成し信頼性の高い記録再生を行
なう光学式記録再生装置を実現する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を用いて説明する。
【0027】図1は、本発明の記録制御パルス生成方法
を実施する記録制御パルス生成装置を、光学的に記録・
再生が可能な光ディスク上に情報を記録・再生する光デ
ィスク記録・再生装置に適応した第一の実施の形態を示
す回路ブロック図である。なお、この実施の形態になる
光ディスク記録・再生装置は、コンピュータ用のデータ
を記録するための記憶手段として使用する例を示す。
【0028】図1において、符号101は、図示しない
ホストとのデータの受け渡しをするためのI/F回路、
102は記録するデータを符号変調するための変調回
路、103は前記変調回路102で変調された信号に基
づき記録制御パルスを生成するための記録制御パルス生
成回路である。また、符号104は、前記記録制御パル
ス生成回路103の出力する記録制御パルスに基づいて
レーザ出力を制御するためのLDドライバ、105は光
ディスク記録・再生装置の光源となる半導体レーザであ
る。さらに、符号106は、前記光源である半導体レー
ザ105からのレーザ光を記録媒体である光ディスク上
に出射光として出力させ、前記媒体である光ディスクか
らの反射光を分離して以後にも示すフォトディテクタ1
08へ導くためのビームスプリッタであり、符号107
はレーザ光を媒体上に集光させるための対物レンズ、符
号108は前記反射光を受光して電気信号に変換するフ
ォトディテクタである。
【0029】また、符号109は前記フォトディテクタ
108の出力する電気信号から光ディスク上に記録され
た信号を検出し、そのための動作クロックを生成する再
生回路である。また、符号110は、上記再生回路10
9により再生された媒体上に記録されたデータを復調す
るための復調回路であり、111は、上記光ディスク記
録・再生装置全体を制御するためのドライブマイコンで
ある。さらに、符号112は、上記にも述べた記録・再
生可能な記録媒体としての光ディスクであり、符号11
3は上記光ディスク112を回転させるためのスピンド
ルモータである。
【0030】なお、上記図1の光ディスク記録・再生装
置における記録方式は、前述の相変化方式であり、光デ
ィスク上に記録される記録データは、上記変調回路10
2により符号変調された後にNRZI(Non Return to
Zero Inverted)変換される、エッジ記録方式が採用さ
れている。すなわち、図1において、図示しないホスト
から記録データがI/F回路101に入力されると、そ
の記録データは、次に、変調回路102で変調される。
そして、記録制御パルス生成回路103では、この変調
された記録データを基にして、レーザ出力を制御するた
めの記録制御パルスを生成する。
【0031】本発明によれば、図2に示すように、この
記録制御パルス生成回路103では、上記記録制御パル
スを複数の部分に分割することによって記録制御パルス
を生成する。例えば、本実施の形態では、便宜的に図2
に示すように、記録制御パルスを4つの部分に分割し、
最初のパルスをファースト・パルス(以下「FR
P」)、このFRPに続くWrite Powerのパルスの最終
のパルスの1個手前までをミッド・パルス(以下「MD
P」)、そして、最後のパルスをエンド・パルス(以下
「ENP」)とする。さらに、このENPの後に、その
Powerを0まで落とす事により媒体上の温度を低下させ
るためのパルスをクーリング・パルス(以下「CL
P」)とする。なお、この図では、期間7T(T:クロ
ックの周期)のNRZI信号に対する記録制御パルスの
一例が示されている。
【0032】次に、上記記録制御パルス生成回路103
内では、その記録制御パルスをどのようにして生成され
るのかを、図3を用いて説明する。なお、この図3は、
上記記録制御パルス生成回路103の内部のより詳細な
回路構成を示すブロック図である。
【0033】図3において、符号301は入力されたN
RZI信号に変換するためのNRZI変換回路であり、
符号302は、変換されたNRZI信号を基にして、前
記記録制御パルス4つの部分(FRP、MDP、EN
P、CLP)のそれぞれに対応した複数種の部分パルス
を生成するための部分パルス生成回路部である。また、
図中の符号303は、前記部分パルス生成回路302に
おいて各部分ごとに生成された複数の部分パルスから、
各部分毎に1つの部分パルスを選択するための部分パル
ス選択回路部であり、符号304は、上記部分パルス選
択回路部303で選択された各部分パルスを合成して一
つのパルス信号、すなわち、記録制御パルスとして出力
するための部分パルス合成回路である。
【0034】上記の構成になる記録制御パルス生成回路
103では、まず、NRZI変換回路301により上記
変調回路102(図1を参照)からパラレルに出力され
る記録データをシリアルなNRZI信号に変換する。そ
の際の動作クロックは、上記再生回路109(図1を参
照)から出力される動作クロックである。これは、線速
度が異なる場合にはこの動作クロックが変化するため、
そこで、光ディスク記録・再生装置全体のシステムクロ
ックとは別系統のクロックとしたものである。そのた
め、記録媒体である光ディスク112に記録する際の線
速度が複数設定されている場合においても、システム全
体のクロックを複数の値に設定するために切り替える必
要はない。
【0035】また、設定線速度範囲内での最大のデータ
転送レートを保証するために必要となるI/F回路10
1や変調回路102の固定転送レートに対し、その動作
クロックが異なる上記記録制御パルス生成回路103に
おけるデータ転送レートは、設定される線速度によって
可変となる。しかしながら、そのデータ転送レートの違
いは、NRZI変換回路301が変調データを受け取る
際のインターフェイスにより調整することが出来る。
【0036】上記のNRZI変換を行った後、パルスの
開始位置や終了位置を認識できるように、シフトレジス
タで数クロック遅延させたNRZI信号を部分パルス生
成回路302に出力する。これは、例えば、図4の波形
図もに示すように、NRZI変換回路からの変調出力で
ある信号NRZIを1クロック(T:クロックの周期)
ずつ遅延した信号D1、D2、D3を出力する。このよ
うにすれば、例えば、遅延信号D2に同期した記録制御
パルスを生成するものととすれば、上記の信号NRZ
I、D1、D3を見ることにより、パルスの開始位置や
終了位置を認識できることとなる。つまり、この遅延信
号D2に同期した記録制御パルスを生成する場合には、
この記録制御パルスの開始位置は、信号D3が“L”
(低レベル)であり、かつ、信号D1とD2が“H”
(高レベル)となっている領域が、生成する記録制御パ
ルスの最初のFRP部分(形成されるピットの最初の1
Tの部分)であることがわかる。同様にして、遅延した
複数の信号間の関係により、生成する記録制御パルスの
他の部分(MDP、ENP、CLP)についても、それ
ぞれ認識することが出来る。
【0037】次に、上記部分パルス生成回路部302で
は、例えば上記図3に示すように、その部分パルス生成
回路が4つの部分に分割されており、これらの部分はそ
れぞれの部分パルスFRP、MDP、ENP、CLPを
複数種生成する。例えば、部分パルスFRPについて
は、図5にFRP F、FRP R、FRP 1Tで示
すように、パルス幅の違いとパルス位置の違いで3種類
の部分パルスFRPを、さらに加えると、FRP 1T
を反転した部分パルスをも加えると4種類の部分パルス
を生成する。なお、この部分パルスFRPの出力タイミ
ングは、前述のように、前記NRZI変換回路301か
ら出力されるNRZI信号と、その遅延信号D1、D
2、D3との間の関係で求められることとなる。
【0038】同様に、上記MDP、ENP、CLPの部
分パルスについても、それらのパルス幅や出力位置の違
いにより、複数の種類の部分パルスが上記部分パルス生
成回路部302で生成される。なお、上記図5には、部
分パルスFRPに加え、MDP(MDP 0T、MDP
0.5T、MDP INVの3種類)、ENP(EN
P F、ENP R、ENP 1Tの3種類)、CLP
(CLP 0.5T、CLP 1T、CLP 1.5T
の3種類)が示されている。
【0039】その後、これらFRP、MDP、ENP、
CLPのそれぞれに対して複数種生成された部分パルス
は、それぞれの部分毎に、部分パルス選択回路部303
によって選択される。なお、本実施の形態においては、
この部分パルス選択回路部303により選択される基準
は、光ディスク記録・再生装置全体を制御するために設
けられたドライブマイコン111(図1を参照)からの
選択信号である。この選択信号に基づいて選択された各
部の部分パルスは、上記部分パルス合成回路304によ
り合成され、レーザ出力を制御するための記録制御パル
スとなる。
【0040】ここでは、例えば、ドライブマイコン11
1からの選択信号により、FRPとしてはパルス幅が1
TのFRP 1T(図5のパルス波形を参照)を、MD
Pとしては反転したMDP INVを、ENPとしては
パルス幅が1TのENP 1Tを、そして、CLPとし
てもパルス幅が1TのCLP 1Tを選択したとする
と、これら選択された各部分パルスを合成することによ
り生成される記録制御パルスは、さらに、NRZIの遅
延信号D2に同期させると、図6に示すような形状とな
る。
【0041】そして、この記録制御パルスの形状は、上
記選択信号によって各部分パルスを選択する組み合わせ
の数だけ作ることが可能である。さらに、上記部分パル
ス生成回路部302を構成する部分パルス生成回路の数
を増やしてここで生成する部分パルスの種類を増やし、
あるいは、各部分パルス生成回路で生成する部分パルス
の種類を増やせば、クロックTに同期した記録制御パル
スであればほぼ全ての形状のパルスを、この記録制御パ
ルスとして作成することが可能となる。そして、上記の
構成によれば、上記の記録制御パルスの形状を、例えば
線速度や光ディスクの特性に対応して変化させるには、
上記ドライブマイコン111がその選択信号を切り替え
るだけであるため、線速度・記録媒体特性に対し最適な
記録制御パルスを容易に得ること出来、これにより、信
頼性の高い情報の記録・再生が可能になる。
【0042】そして、この記録制御パルスの形状は、上
記選択信号によって各部分パルスを選択する組み合わせ
の数だけ作ることが可能である。さらに、上記部分パル
ス生成回路部302を構成する部分パルス生成回路の数
を増やしてここで生成する部分パルスの種類を増やし、
あるいは、各部分パルス生成回路で生成する部分パルス
の種類を増やせば、クロックTに同期した記録制御パル
スであればほぼ全ての形状のパルスを、この記録制御パ
ルスとして作成することが可能となる。そして、上記の
構成によれば、上記の記録制御パルスの形状を、例えば
線速度や光ディスクの特性に対応して変化させるには、
上記ドライブマイコン111がその選択信号を切り替え
るだけであるため、線速度・記録媒体特性に対し最適な
記録制御パルスを容易に得ることが出来、これにより、
信頼性の高い情報の記録・再生が可能になる。
【0043】以上に説明した実施の形態になる構成によ
れば、上記記録制御パルスの選択信号はドライブマイコ
ン111から出力される。すなわち、このドライブマイ
コン111の内部では、各種の設定線速度に対応してピ
ット形成に最適な形状となるような記録制御パルスが選
択され、その選択結果により選択信号が出力される。こ
れは、例えば、各線速度に対して最適な形状の記録制御
パルスを予めテーブルに記憶しておき、このテーブルに
より光ディスク記録・再生装置が動作している線速度に
対して記録制御パルスを選択させるようにすることによ
り、どの形状の記録制御パルスを出力すれば設定された
線速度に対応することが出来るかを知ることができる。
そこで、上記ドライブマイコン111がシステム全体の
線速度を設定した時に、この選択信号をテーブルを参照
することにより最適な記録制御パルスを選択して上記選
択信号を設定するようにしておけば良い。
【0044】また、他の録制御パルス形状の選択方法と
しては、図7にも示すように、記録媒体である光ディス
ク112の最外周あるいは最内周に近い部分にテスト記
録エリア(斜線部分)TRAを設け、このテスト記録エ
リアTRAに光ディスク112の記録再生特性を検証す
るためのデータを記録しておき、このテスト記録エリア
TRAのデータを記録・再生装置によって再生した場合
の再生信号を上記ドライブマイコン111等により解析
させることによっても、やはり、記録媒体である光ディ
スク112に最適な記録制御パルスとなるように選択信
号を設定して記録特性に最適な記録制御パルスを設定す
ることが出来る。あるいは、記録媒体である光ディスク
112の一部(例えば、ディスクの最外周あるいは最内
周に近い部分)に予めその光ディスクに最適な記録制御
パルスと記録パワー等を示す情報(記録制御パルス設定
情報)を記録させておくことによれば、上記のようなテ
スト記録を行なわずに、ドライブマイコン111が記録
・再生装置によって再生された再生信号の中からこの記
録制御パルス設定情報を読み取ることで、やはり、最適
な記録制御パルス形状となる選択信号を設定することが
出来る。
【0045】以上のように、上記記録制御パルス生成回
路103の部分パルス合成回路304では、光ディスク
112に最適な形状が選択された記録制御パルスに基づ
いて、選択された部分パルスを合成して記録制御パルス
を出力するが、本実施の形態では、この記録制御パルス
は、図示されない変換回路により3種のチャンネルイネ
ーブル信号(ch1 enb、ch2 enb、ch3
enb)に変換され、図7に示すLDドライバ104
に入力され、このLDドライバ104によりLD制御電
流に変換されてLD105へ供給される。すなわち、本
実施の形態では、図6に示すような記録制御パルスで直
接にLD105を制御するようにはなっていない。これ
は、通常、このLDドライバ104は複数のチャンネル
の電流アンプにより構成されており、各チャンネルごと
に電圧/電流変換を行なった入力電流を増幅し、これを
電流加算してレーザ駆動電流を生成して出力する構成と
なっているである。そのため、本実施の形態でも、上記
の部分パルス合成回路304は、選択された部分パルス
を合成してLD105を直接制御するのではなく、さら
に、LDドライバ104を介して図6に示すような出力
でLD105を駆動するための制御信号を合成して出力
する構成となっている。
【0046】具体的には、このLDドライバ104は図
8に示すような構成となっている。この図8において、
符号701は複数(ここでは3個)のチャンネル(出力
端子)へそれぞれのディジタル電圧制御信号を出力する
ためのセレクタを示している。例えば、この図の例で
は、上記ドライブマイコン111からは、3個のチャン
ネル(チャンネル数=3)を選択するチャンネル数選択
信号と、これら3個のチャンネルに対する出力電圧を示
すディジタル電圧制御信号が出力される。すなわち、こ
れらチャンネル数選択信号とディジタル電圧制御信号に
基づいて、セレクタ701は3個のチャンネルに対して
それぞれ指定されたディジタル電圧制御信号を出力す
る。なお、このディジタル電圧制御信号は、後の説明か
らも明らかとなるが、各チャンネル(ch1〜ch3)
から供給されるLD駆動用の電流の大きさを示してお
り、上記ドライブマイコン111が設定した光ディスク
の記録特性に最適な記録制御パルスに基づき、例えば、
ch1にはRead Powerに対応する値の電圧値を、ch2
にはRead Powerと合わせてErase Powerとなる値の電圧
値を、ch3にはRead Power及びErase Powerと合わせ
てWrite Powerとなる値の電圧値を出力する。
【0047】このようなセレクタ701の各チャンネル
(ch1〜ch3)からのディジタル電圧出力は、次
に、DAC1〜3(Digital Analog Converter)70
2、703、704へ入力されてアナログ電圧に変換さ
れ、さらに、それぞれの電圧−電流(V/I)変換器7
05、706、707により電流に変換される。その
後、これら各チャンネルの電流は、それぞれ、電流を増
幅するためのイネーブル端子付の電流増幅アンプ70
8、709.710を介して電流加算器711へ導かれ
てLD105を制御・駆動するLD制御電流として出力
される。
【0048】そして、図からも明らかなように、上記各
チャンネル(ch1〜ch3)の電流増幅アンプ70
8、709.710のイネーブル端子には、上記記録制
御パルス生成回路103の部分パルス合成回路304か
ら出力された記録制御パルスを変換して生成した3種の
チャンネルイネーブル信号(ch1 enb、ch2e
nb、ch3 enb)が入力されている。すなわち、
上記に説明した記録制御パルスの形状に基づいて各チャ
ンネルを通る電流が選択され、所望の電流パターンのL
D制御電流が得られる。
【0049】例えば、図9(a)に示すような記録制御
パルスに対しては、同図(b)に示されるチャンネル信
号(ch1 enb、ch2 enb、ch3 en
b)が出力される。そして、これら各チャンネル信号に
応じて電流増幅アンプ708、709.710がそれぞ
れの大きさの電流を出力し、これら電流増幅アンプ70
8、709.710からの出力電流を上記電流加算器7
11で加算することにより、図9(a)の記録制御パル
スに対応したパターン形状の電流信号がえられることと
なる。なお、記録制御パルスの各パターン(Write Powe
r、Erase Power、Read Power、0)とチャンネル信号
(ch1 enb、ch2 enb、ch3enb)と
の関係を以下の表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】このように、上記図8のLDドライバ10
4によれば、上記チャンネル数選択信号、ディジタル電
圧制御信号、そして、チャンネルイネーブル信号(ch
1enb、ch2 enb、ch3 enb)を与える
ことにより各電流増幅アンプ708、709.710の
イネーブル状態を制御することによりLD制御電流を生
成してLD105を制御する。
【0052】その後、上記のように、記録制御パルス生
成回路103において、記録情報(形成されるピットの
長さ)に対応し、かつ、記憶媒体の記録特性に最適に生
成された記録制御パルスの形状パターンに従い、上記L
Dドライバ104によって駆動されるLD105が出力
するレーザ光は、図1に示すように、ビームスプリッタ
106で反射され、対物レンズ107で集光され、記録
媒体である光ディスク112の記録面上に光スポットを
形成する。この光ディスク112上に集光された光スポ
ットにより、この光ディスク112の記録面にピットが
形成される。そして、前記のように、この形成されるピ
ットは、記録媒体である光ディスク、記録・再生時の線
速度、記録パワーなどの種々の特性に対応し、最適な記
録制御パルスにより形成されるため、その再生時におい
ても、その形成された記録ピットの形状に起因する符号
誤りの発生頻度を少なくすることが出来、そのため、信
頼性の高い情報の記録再生が可能となる。
【0053】以上のように、本発明の実施の形態になる
光ディスク記録・再生装置によれば、記録制御パルス生
成回路103はLDドライバ104に対し、LD105
を記憶媒体の特性や線速度を含む各種の条件に対して最
適なパルス形状で駆動するための記録制御パルスを出力
するため、記録が行われる光ディスク112上には、こ
の最適な記録制御パルスにより、上記の図12(b)に
示すような良好に形状が制御されたピットが形成される
こととなる。また、このように、常に形状の制御された
ピットを光ディスク112の記録面上に形成することに
より、その再生時にも、符号誤りなどの発生頻度が減少
し、信頼性の高い情報の記録再生が可能となる。
【0054】また、上記の本発明の実施の形態になる光
ディスク記録・再生装置によれば、多くの種類の記録制
御パルスの出力が可能となっているが、しかしながら、
発生する多数の種類の記録制御パルスに応じて記録制御
パルスを発生する記録パルス生成回路を光ディスク装置
内に内蔵する従来の方式に比べ、上述のように記録制御
パルスの部分ごとに生成・合成を行なうことにより、回
路規模の増加を押さえることが可能になる。そのため、
回路規模の比較的小さい回路によっても、各種の条件に
対しても最適な記録制御パルスを生成する記録制御パル
ス生成回路を実現することが可能となることから、回路
規模の大きさを押さえた光ディスク記録・再生装置によ
っても、信頼性の高い情報の記録・再生が可能となる。
【0055】なお、以上に説明した本発明の実施の形態
では、光ディスク媒体上に情報を記録する際の記録パワ
ー(Write Power)や、消去パワーに(Erase Power)つ
いては、これを一定のものとし、特に詳細には説明を行
なっていないが、この記録パワーは線速度が変化する場
合には、変化する線速度に応じ設定する必要がある。ま
た、光ディスク記録媒体により、それぞれ、最適な記録
パワーや消去パワーが存在するため、その媒体毎にレー
ザ出力を変更する必要がある。そのためには、上記記録
制御パルスの形状だけでなく、それら記録パワーの制御
も同時に行なうことにより、更に信頼性の高い情報の記
録再生が可能となる。これは、例えば、図1に内部構成
を示した光ディスク記録・再生装置において、そのドラ
イブマイコン111から上記記録制御パルス生成回路1
03に選択信号を出力する場合、同時に、LDドライバ
104にも、線速度や記録媒体に応じたレーザ出力を設
定するための上記チャンネル数選択信号やディジタル電
圧制御信号(図8を参照)を出力するようにすれば良
い。
【0056】
【発明の効果】以上の様に、本発明によれば、記録制御
パルスを複数の部分に分割した部分パルスを複数生成・
選択して合成することにより記録制御パルスを生成する
ため、記録制御パルスを構成するこれら部分パルスの選
択・設定により、記録媒体である光ディスクの特性やそ
の記録・再生装置の線速度などに対応した最適な形状パ
ターンの記録制御パルスを生成することが出来る。
【0057】また、また、記録制御パルスによる形状パ
ターンの最適化により、記録媒体上に形成されるピット
形状は、再生時の符号誤りの発生頻度が少ない理想的な
形状となるように制御され、そのため、本発明の記録制
御パルス生成装置を用いることにより、信頼性の高い情
報の記録・再生の可能な光ディスク記録・再生装置を提
供することが可能になる。加えて、部分パルスを合成す
ることにより記録条件に最適な記録パルスを自在に生成
することから、種類別に多数の記録制御パルスを発生す
るための大規模な記録制御パルス生成回路を持つ必要が
ないため、記録制御パルス生成回路の簡略化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になる光ディスク記録・再
生装置の内部回路構成を示すブロック図である。
【図2】上記光ディスク記録・再生装置における記録制
御パルスの分割の一例を説明する信号波形図である。
【図3】上記光ディスク記録・再生装置における記録制
御パルス生成回路の一具体例を示す回路ブロック図であ
る。
【図4】上記光ディスク記録・再生装置におけるNRZ
I変換回路において、遅延出力でNRZI信号のピット
位置を求める一例を説明するための信号波形図である。
【図5】上記NRZI信号に対する記録制御パルス生成
回路各部分からのパルス信号の一例を示す信号波形図で
ある。
【図6】上記部分パルスの合成による記録制御パルスの
生成を説明するための信号波形図である。
【図7】上記本発明の光ディスク記録・再生装置の記録
制御パルス生成装置に適合した光ディスクの構造の一例
示す斜視図である。
【図8】上記本発明の光ディスク記録・再生装置のLD
ドライバの一具体例を示す回路ブロック図である。
【図9】上記LDドライバの動作を説明するための各種
制御信号の一例を示す信号波形図である。
【図10】従来技術における光ディスク装置における一
般的な記録回路の一例を示す回路ブロック図である。
【図11】かかる従来技術の記録回路における記録制御
パルスの一例を示す信号波形図である。
【図12】上記記録制御パルスによる形成ピットの違い
を示す説明図である。
【符号の説明】
103 記録制御パルス生成回路 112 光ディスク TRA テスト記録エリア 301 NRZI変換回路 302 部分パルス生成回路 303 部分パルス選択回路 304 部分パルス合成回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録すべき情報の変調符号に対応し、記
    録媒体である光ディスクの記録面上にレーザ光を照射し
    てピットを形成するレーザ光発信手段の発信出力を制御
    し、もって、レーザ光の照射によって形成されるピット
    の形状を制御する記録制御パルスを生成するための記録
    制御パルス生成装置であって、前記記録制御パルスを複
    数の部分に分割した各部分に対する部分パルスをそれぞ
    れ複数の種類生成する部分パルス生成手段と、前記部分
    パルス生成手段により生成された各部分パルスに対する
    複数の種類の中から1の部分パルスを、記録すべき光デ
    ィスクの特性あるいは前記レーザ光の光ディスク周方向
    の移動速度に応じて選択する選択手段と、前記選択手段
    で選択された部分パルスを合成し記録制御パルスを生成
    する合成手段とを備えたことを特徴とする記録制御パル
    ス生成装置。
  2. 【請求項2】 光ディスクの記録面上に収束したレーザ
    光を螺旋状に照射して、前記光ディスクの記録面上に情
    報を記録する光ディスクの記録装置であって、前記レー
    ザ光を発生するレーザ光発信手段の発信出力を、前記請
    求項1に記載した記録制御パルス生成装置により生成さ
    れる記録制御パルスにより制御して前記光ディスクの記
    録面上に情報を記録することを特徴とする光ディスクの
    記録装置。
  3. 【請求項3】 光ディスクの記録面上に収束したレーザ
    光を螺旋状に照射して、前記光ディスクの記録面上に記
    録した情報を再生し、あるいは、前記光ディスクの記録
    面上に情報を記録する光ディスクの記録・再生装置であ
    って、前記レーザ光を発生するレーザ光発信手段の発信
    出力を、前記請求項1に記載した記録制御パルス生成装
    置により生成される記録制御パルスにより制御して前記
    光ディスクの記録面上に情報を記録することを特徴とす
    る光ディスクの記録・再生装置。
  4. 【請求項4】 記録すべき情報の変調符号に対応し、記
    録媒体である光ディスクの記録面上にレーザ光を照射し
    てピットを形成するレーザ光発信手段の発信出力を制御
    し、もって、レーザ光の照射によって形成されるピット
    の形状を制御する記録制御パルスを生成するための記録
    制御パルス生成方法であって、前記記録制御パルスを複
    数の部分に分割した各部分に対する部分パルスをそれぞ
    れ複数の種類生成し、前記生成された各部分パルスに対
    する複数の種類の中から1の部分パルスを、記録すべき
    光ディスクの特性あるいは前記レーザ光の光ディスク周
    方向の移動速度に応じて選択し、前記選択された複数の
    部分パルスを合成し記録制御パルスを生成することを特
    徴とする記録制御パルス生成方法。
  5. 【請求項5】 円盤形状の一方の表面に、情報が記録さ
    れた情報記録面と、情報が記録可能な情報記録可能面と
    を備えた光ディスクであって、前記情報記録面の一部
    に、前記請求項1に記載した記録制御パルス生成装置に
    より生成される記録制御パルスの形状に関する情報が記
    録されていることを特徴とする光ディスク。
  6. 【請求項6】 円盤形状の一方の表面に、情報が記録さ
    れた情報記録面と、情報が記録可能な情報記録可能面と
    を備えた光ディスクであって、前記情報記録可能面の一
    部に、前記請求項1に記載した記録制御パルス生成装置
    により生成される記録制御パルスに応じて形成されるピ
    ットを検証するためのテスト記録エリアを備えたことを
    特徴とする光ディスク。
JP9116636A 1997-05-07 1997-05-07 記録制御パルス生成装置とその方法、及び、かかる装置を利用した光ディスクの記録装置と光ディスクの記録・再生装置、並びに、かかる装置に適合した光ディスク Pending JPH10308027A (ja)

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JP9116636A JPH10308027A (ja) 1997-05-07 1997-05-07 記録制御パルス生成装置とその方法、及び、かかる装置を利用した光ディスクの記録装置と光ディスクの記録・再生装置、並びに、かかる装置に適合した光ディスク

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002065462A1 (fr) * 2001-02-14 2002-08-22 Tdk Corporation Procede d'enregistrement optique, enregistreur optique et support d'enregistrement optique

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002065462A1 (fr) * 2001-02-14 2002-08-22 Tdk Corporation Procede d'enregistrement optique, enregistreur optique et support d'enregistrement optique
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