JP2002245340A - 電子pop広告システムおよび電子pop広告端末装置 - Google Patents

電子pop広告システムおよび電子pop広告端末装置

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JP2002245340A
JP2002245340A JP2001044100A JP2001044100A JP2002245340A JP 2002245340 A JP2002245340 A JP 2002245340A JP 2001044100 A JP2001044100 A JP 2001044100A JP 2001044100 A JP2001044100 A JP 2001044100A JP 2002245340 A JP2002245340 A JP 2002245340A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品の特徴の説明を効率的におこない、展示
物や商品への集客効果を高める電子POP広告システム
を得ること。 【解決手段】 情報送受信サーバ1において一元管理さ
れた商品に関する情報を複数の電子POP広告端末11
1〜11nに一斉に送信し、各電子POP広告端末は、顧
客によって選択された商品の情報をその選択がおこなわ
れた時点で情報送受信サーバ1に送信する。また、各電
子POP広告端末111〜11nは、優先的に表示する商
品の情報を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、店舗や展示場に
おける見学者に対する情報の収集と発信をおこなうシス
テムに関し、特に店舗や展示場での、商品や展示物の特
徴説明を効率化する技術、および商品や展示品に対する
関心度調査を効率化する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、店舗等において商品を購入しよう
とする顧客は、店外の看板や商品に直接貼付されまたは
近傍に配置されたいわゆるPOP広告(Point O
f Purchase Advertising)によ
って、その商品の概要や価格を把握している。また、店
舗側においても、このPOP広告によって、顧客に対す
る商品の特徴理解と商品への集客および購買意欲の喚起
を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、商品の
特徴が多様化する昨今、事前に用意したPOP広告が必
ずしも顧客の購買意欲を喚起する特徴説明となっていな
い場合がある。この場合、広告用の紙やシールを作成し
なおし、再度、店舗等に設置する必要がある。特に、商
品の製造元によって作成される商品の宣伝広告は、異な
る店舗間で共通して使用されることが多いため、POP
広告の臨機的な作成は、費用ならびに時間を多く要する
という問題が生じていた。
【0004】一方、店員による商品の特徴説明は一般に
理解しやすいとされているが、店員の商品に対する知識
レベルの違い等により、必ずしも顧客の購買意欲を喚起
する説明になっていない場合も多く、また、店員間にお
いて説明の違いも生じてしまう。加えて、店舗等を経営
する側としては、人員削減による効率的な経営は常に課
題であり、できるだけ少ない人員で顧客に対応したいと
望むことも多い。
【0005】説明員不足に対してはカタログの設置で特
徴説明の代用とする店舗等もあるが、この場合は顧客が
その商品のどの特徴に興味を持っているかが、店員ある
いは商品提供者に情報としてフィードバックされず、購
買意欲を喚起するための商品改善やセールス戦略の変更
につながらないという欠点がある。また、カタログの設
置だけでは商品の特性を一目でつかむことができず、集
客効果も薄い。
【0006】さらに、顧客の関心がどこにあるのかの調
査は通常、購入時に製品に同梱されたアンケートによる
ものや、ランダムに配布したアンケート用紙に対して回
答してもらうパターンが一般的だが、いずれも回答を回
収した後に初めて商品開発やセールス戦略のための情報
として利用されることから、そのような調査は、効果的
なタイミングでおこなわれているとは言えない場合も多
い。
【0007】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、商品の特徴の説明を効率的におこない、
展示物や商品への集客効果を高め、かつ顧客の商品への
関心度を、開発者、営業者を含む商品提供者にとって有
用なタイミングである購買前にリアルタイムで把握する
ことができ、さらに顧客の関心に従って、提供すべき商
品の特徴情報を柔軟に変更できる電子POP広告システ
ムおよび電子POP広告端末装置を提供することを目的
としている。
【0008】加えて、顧客の関心度を集計する対象を1
店舗内あるいは1展示場内に限らず、複数の店舗や展示
場、さらにはインターネットWebにまで拡大し、それ
ら広範な情報を判断材料とすることで、店舗側が顧客の
欲する情報をより正確に把握することができるととも
に、顧客に対してもそのような情報を提供することがで
きる電子POPシステムを提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明にかかる電子POP広告
システムにあっては、商品の広告を表示した表示データ
を管理する情報送受信サーバと、前記表示データを通信
回線を介して受信し、受信した表示データを表示する複
数の電子POP広告端末装置と、を具備した電子POP
広告システムにおいて、前記情報送受信サーバは、同一
の商品に関する複数の情報をそれぞれ異なる表示データ
として保持するとともに、前記表示データのうちの一つ
を優先表示データに設定し、前記電子POP広告端末装
置から受信した項目選択情報を管理し、当該項目選択情
報に対応する表示データを前記電子POP広告端末装置
に送信し、前記電子POP広告端末装置は、前記情報送
受信サーバから受信した表示データを表示する表示手段
と、前記異なる表示データのそれぞれを選択項目として
選択する入力手段と、前記電子POP広告端末装置近傍
の人体の存在を感知する人体感知手段とを備えるととも
に、前記人体感知手段によって所定時間内に人体の存在
が感知されない場合に前記優先表示データを表示し、前
記入力手段によって前記選択項目が選択された際に、当
該選択項目に関する項目選択情報を前記情報送受信サー
バに送信することを特徴とする。
【0010】この発明によれば、情報送受信サーバにお
いて一元管理された商品に関する情報を複数の電子PO
P広告端末装置に一斉に送信することができるととも
に、各電子POP広告端末装置において選択表示された
商品の情報をその選択がおこなわれた時点で回収するこ
とができる。また、電子POP広告端末装置において、
優先的に表示する商品の情報を設定することができる。
【0011】つぎの発明にかかる電子POP広告システ
ムにあっては、請求項1の発明において、前記情報送受
信サーバは、前記項目選択情報に基づいて、前記優先表
示データを変更し、変更した優先表示データを前記電子
POP広告端末に送信することを特徴とする。
【0012】この発明によれば、複数の電子POP広告
端末装置においてその時点で関心度の高い選択項目を各
電子POP広告端末装置で優先的に表示することができ
る。
【0013】つぎの発明にかかる電子POP広告システ
ムにあっては、請求項1または2の発明において、前記
項目選択情報は、前記選択項目の選択回数を含んでいる
ことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、選択項目ごとの選択回
数を項目選択情報に含めるので、その選択回数を関心度
の調査の指標として利用することができる。
【0015】つぎの発明にかかる電子POP広告システ
ムにあっては、請求項1〜3の発明において、前記電子
POP広告端末装置は、前記人体感知手段によって人体
の存在が感知されている間に表示している表示データの
表示時間を前記項目選択情報に含めて前記情報送受信サ
ーバに送信することを特徴とする。
【0016】この発明によれば、選択項目に対応する表
示データの表示時間を項目選択情報に含めるので、その
表示時間を関心度の調査の指標として利用することがで
きる。
【0017】つぎの発明にかかる電子POP広告システ
ムにあっては、請求項1〜4の発明において、前記情報
送受信サーバと前記電子POP広告端末装置との間で通
信を仲介するとともに、前記情報送受信サーバによって
管理される表示データとは異なる表示データを管理する
サーバを備え、前記情報送受信サーバは、前記項目選択
情報を前記サーバから受信するとともに、受信した項目
選択情報に対応する表示データを前記サーバに送信し、
前記電子POP広告端末装置は、前記表示データを前記
サーバから受信するとともに、前記項目選択情報を前記
サーバに送信し、前記サーバは、前記電子POP広告端
末装置から受信した項目選択情報が所定の選択項目を示
す場合に、前記表示データを前記電子POP広告端末装
置に送信することを特徴とする。
【0018】この発明によれば、例えば、同一グループ
に属する複数の電子POP広告端末装置に配信する表示
データや優先表示データを、同グループに属する2次サ
ーバが、それら電子POP広告端末装置間において収拾
した選択項目情報に応じて提供することができる。
【0019】つぎの発明にかかる電子POP広告システ
ムにあっては、請求項1〜5の発明において、前記情報
送受信サーバによって管理される表示データおよび項目
選択情報にアクセスするとともに、前記表示データをW
ebページとしてインターネット上に配信するWebサ
ーバを備え、前記Webサーバは、当該Webサーバに
アクセスしたWeb端末装置によって配信要求された表
示データに関する情報を、前記項目選択情報として前記
情報送受信サーバに送信することを特徴とする。
【0020】この発明によれば、Webサーバによっ
て、情報送受信サーバと同様の環境をインターネット上
に提供することができる。
【0021】つぎの発明にかかる電子POP広告端末装
置にあっては、同一の商品に関する複数の情報をそれぞ
れ異なる表示データとして通信回線を介して受信する受
信手段と、前記受信手段によって受信された表示データ
を表示する表示手段と、前記異なる表示データのそれぞ
れを選択項目として選択する入力手段と、近傍の人体の
存在を感知する人体感知手段と、前記人体感知手段によ
って所定時間内に人体の存在が感知されない場合に、前
記表示データのうち優先表示データとして設定されたデ
ータを前記表示手段に表示させ、前記入力手段によって
前記選択項目が選択された際に、当該選択項目に関する
項目選択情報を生成する生成手段と、前記項目選択情報
を前記通信回線上に送信する送信手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0022】この発明によれば、例えば、情報送受信サ
ーバから配信された商品に関する表示データのうちの一
つを優先的に顧客等に提示できるとともに、顧客等によ
って選択された選択内容を上記情報送受信サーバ等に提
供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、この発明にかかる電子P
OP広告システムおよび電子POP広告端末装置の実施
の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実
施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0024】実施の形態1.まず、実施の形態1にかか
る電子POP広告システムについて説明する。図1は、
実施の形態1にかかる電子POP広告システムの概略構
成を示すブロック図である。
【0025】図1において、電子POP広告システム
は、商品の特徴や価格等の広告情報を表示する複数の電
子POP広告端末111〜11nと、上記広告情報を管理
するとともに、通信回線2を介して電子POP広告端末
111〜11nに対してその広告情報を配信する情報送受
信サーバ1と、情報送受信サーバ1による種々の処理結
果を表示するとともに情報送受信サーバ1を操作・指示
するためのコンソールとして機能する入出力端末4とを
備えて構成される。
【0026】特に、電子POP広告端末111〜11
nは、店舗や展示場などにおいて展示される商品単体ま
たは商品陳列棚などの近傍に設置され、一商品に対して
一つの電子POP広告端末11k(ここで、添字kは1
〜nのうち任意の一つを意味し、電子POP広告端末1
kは、複数の電子POP広告端末111〜11nのうち
の任意の一つの電子POP広告端末を意味する。以下同
じ。)を割り当て、複数個の電子POP広告端末111
〜11nが設置されることで、店舗または展示場に陳列
される複数種の商品のPOP広告表示を可能とする。
【0027】また、一つの電子POP広告端末11
kが、同時に複数種の商品の広告を表示することもで
き、これは、電子POP広告端末11kを店舗や展示場
の出入口付近に設置した場合などに効果がある。
【0028】図2は、電子POP広告端末11kの概略
構成を示すブロック図である。図2に示すように、電子
POP広告端末11kは、表示装置12、入力装置1
3、記憶装置14、人感センサ15、制御装置16およ
び送受信装置17を備えて構成される。
【0029】ここで、表示装置12は、商品の広告情報
や選択項目を表示する手段であり、LCDやCRTディ
スプレイなどである。入力装置13は、表示装置12上
に表示された選択項目のいずれかを選択したり、表示さ
れた指示に応じて画面の切り替えなどの種々の操作をお
こなうための手段であり、キーパッド、表示装置12上
の画面に表示されたポインタを操作するポインティング
デバイス、表示装置12上に配置されたタッチパネルな
どである。
【0030】記憶装置14は、情報送受信サーバ1から
受信した表示データを記憶する手段であり、磁気ディス
ク装置や不揮発性の半導体メモリなどである。人感セン
サ15は、電子POP広告端末11kから一定範囲内の
見学者の存在を検知する手段であり、赤外線センサや超
音波センサなどである。
【0031】制御装置16は、送受信装置17から受信
した表示データを記憶装置14に書き込ませたり、記憶
装置14に記憶された表示データの表示装置12に表示
させたり、入力装置13によって選択された選択項目の
情報等を送受信装置17に送信したり、人感センサ15
から出力された検知信号を受信して見学者等の存在を認
識するなどの統括的な制御をおこなう手段であり、CP
Uやその他のコントロールユニットである。
【0032】送受信装置17は、情報送受信サーバ1か
ら通信回線2を介して配信された表示データを受信して
制御装置16に送信したり、制御装置16から受信した
選択項目の情報等を通信回線2を介して情報送受信サー
バ1に送信する通信手段であり、TA(Termina
l Adapter)やその他の通信インターフェース
ユニットである。なお、通信回線2は、公衆回線でも専
用回線でもよく、有線か無線かも問わないし、インター
ネットであってもよい。
【0033】以下に、実施の形態1にかかる電子POP
広告システムの動作について説明する。図3は、実施の
形態1にかかる電子POP広告システムの動作を示すフ
ローチャートである。図3において、まず、電子POP
広告端末11kは、見学者によって操作されるまでは、
初期状態として、記憶装置14に記憶されている表示デ
ータのうち、優先的に表示されるデータとして設定され
ている表示データ(以下、優先表示データと称する。)
を表示する(ステップS101)。特に、この優先表示
データは、広告対象となっている商品について最も強調
したい内容や見学者が最も興味を引くと思われる表示形
態を示すものである。
【0034】電子POP広告端末11kは、この優先表
示データの表示を、入力装置13による操作がおこなわ
れるまで維持する(ステップS102否定)。この状態
で、優先表示データによって表示されている内容に関心
を示した見学者が、その内容に該当する商品についての
他の情報を知りたい等の欲求を起因として、電子POP
広告端末11kの入力装置13を操作し、表示装置12
上に表示されている複数の選択項目のいずれかを選択す
ると(ステップS102肯定)、電子POP広告端末1
kは、選択された項目を示すコードと自端末を識別す
るための端末識別情報とを情報送受信サーバ1に送信す
る(ステップS103)。
【0035】図4は、優先表示データによる広告情報が
表示された状態の電子POP広告端末の外観例を示す図
である。なお、図中、図2と共通する部分については同
一の符号を付してその説明を省略する。図4において、
12A〜12Dは、上記した選択項目であり、13A〜
13Dは、選択項目12A〜12Dと一対一に対応する
選択ボタンである。図4では、優先表示データが示す広
告情報が大きく表示され、その他の表示データは、選択
項目12A〜12Dによって簡易的に表示されている。
【0036】情報送受信サーバ1は、電子POP広告端
末11kから選択項目コードおよび端末識別情報を受信
すると(ステップS201肯定)、受信した端末識別情
報から電子POP広告端末11kを特定する(ステップ
S202)。つづいて、情報送受信サーバ1は、受信し
た選択項目コードに該当する表示データ(以下、リクエ
スト表示データと称する。)をデータベース(図示せ
ず)から抽出し(ステップS203)、そのリクエスト
表示データを上記した電子POP広告端末11kに対し
て返信する(ステップS204)。
【0037】また、情報送受信サーバ1は、電子POP
広告端末111〜11nにおいて選択可能な選択項目(優
先表示データも選択項目の一つとする。)ごとに、見学
者によって選択された回数(以下、選択回数と称す
る。)の総計を管理しており、ステップS201におい
て受信した選択項目コードに対応する選択項目の選択回
数を1だけ積算する(ステップS205)。そして、情
報送受信サーバ1は、積算した選択回数を、入出力端末
4上に表示する(ステップS206)。
【0038】一方、電子POP広告端末11kは、情報
送受信サーバ1からリクエスト表示データを受信すると
(ステップS104肯定)、受信したリクエスト表示デ
ータが示す広告情報を、それまでに表示されていた広告
情報に代えて表示する(ステップS105)。
【0039】図5は、選択項目の選択によって広告情報
が置換表示された状態の電子POP広告端末の外観例を
示す図である。なお、図中、図4と共通する部分につい
ては同一の符号を付してその説明を省略する。図5は、
特に、図4に示した状態において、選択項目12Cが選
択された際の状態を示しており、この場合、それまで表
示されていた優先表示データによる広告情報は、選択項
目12Cに対応付けられる。
【0040】電子POP広告端末11kは、リクエスト
表示データが示す広告情報を表示した後、人感センサ1
5によって、見学者が自端末前に存在するか否かを監視
し、所定の時間を過ぎても見学者を検知した状態である
場合に(ステップS106肯定)、再度、ステップS1
02に処理を戻し、見学者による選択項目の選択待機状
態に移行する。逆に、上記所定の時間内に見学者等を検
知されなくなった場合には(ステップS106否定)、
ステップS101に処理を戻し、あらかじめ設定された
優先表示データが示す広告情報を表示する。すなわち、
上記外観例では、図5に示した状態から図4に示した状
態に表示画面が切り替わる。
【0041】このように、所定の時間経過後に強制的に
優先表示データが示す広告情報に切り替えることで、見
学者が電子POP広告端末11kに表示された広告情報
の確認を終わった後に、上記した優先表示データが示す
広告情報が表示されて新たな見学者の関心を引くことが
できるとともに、見学者が早急に立ち去った後でもリク
エスト表示データが示す広告情報の表示時間を確保で
き、これにより操作をしていた見学者以外の見学者は、
その広告情報を十分に確認することができる。
【0042】以上に説明したとおり、実施の形態1にか
かる電子POP広告システムによれば、電子POP広告
端末11kを、例えば商品や展示物近辺に設置して、広
告情報を表示することができるので、説明員や紙媒体に
頼らずとも、その商品に関心のある顧客等に商品や展示
物の特徴等を伝えることができる。また、電子POP広
告端末11kにおいて表示される広告情報は、情報送受
信サーバ1が各電子POP広告端末111〜11nに配信
するので、その広告情報の作成や変更を情報送受信サー
バ1側において一元管理することができるとともに、複
数の電子POP広告端末111〜11nに一斉にその広告
情報を提供することができる。これにより、従来の紙媒
体によるPOP広告の変更時に生じていた印刷物の再作
成時間や説明員の育成時間を削減することができ、ま
た、説明員の個人能力の違いによる問題も発生しない。
なお、この電子POP広告システムを、従来の紙媒体に
よるPOP広告や説明員による説明と併用することで、
商品説明の補助手段としても活用でき、より大きな効果
が期待できる。
【0043】また、情報送受信サーバ1が、複数の電子
POP広告端末111〜11nの間で選択回数が最も大き
な選択項目、すなわち関心度が最も高い広告情報が何で
あるかを知得できるので、上記した広告情報の作成や変
更をより集客力の高い適切な内容でおこなうことができ
る。
【0044】実施の形態2.つぎに、実施の形態2にか
かる電子POP広告システムについて説明する。実施の
形態1で説明した情報送受信サーバは、電子POP広告
端末で選択された選択項目の選択回数をその選択項目ご
とに積算して表示することを特徴の一つとしていたが、
実施の形態2にかかる電子POP広告システムは、情報
送受信サーバが、上記選択回数に基づいて優先表示デー
タを設定し、設定した優先表示データを電子POP広告
端末に配信することを特徴としている。なお、実施の形
態2にかかる電子POP広告システムの構成は、図1お
よび図2に示したとおりなので、ここではその説明を省
略する。
【0045】以下に、実施の形態2にかかる電子POP
広告システムの動作について説明する。図6は、実施の
形態2にかかる電子POP広告システムの動作を示すフ
ローチャートである。図6において、電子POP広告端
末11kによるステップS101〜S106の各処理お
よび情報送受信サーバ1によるステップS201〜S2
06の各処理は、図3に示したとおりなので、ここでは
それらの説明を省略する。
【0046】図6に示したフローチャートにおいて、図
3と異なるのは、情報送受信サーバ1が、選択回数を表
示した後(ステップS206)、その選択回数が最も多
い選択項目に該当する表示データを特定し、特定した表
示データをデータベースから抽出して優先表示データに
設定する点(ステップS207)と、設定した優先表示
データを電子POP広告端末11kに配信する点(ステ
ップS208)である。
【0047】電子POP広告端末11kは、情報送受信
サーバ1から優先表示データを受信すると、その優先表
示データを電子POP広告端末11kでの優先表示デー
タとして設定し、つぎに優先表示データを表示するため
の処理時に、それまで優先表示データとして表示されて
いた広告情報から新たに設定された優先表示データが示
す広告内容に表示を切り替える(ステップS101)。
【0048】これにより、複数の電子POP広告端末1
1〜11nの間で最も選択回数の多かった選択項目、換
言すれば、最も関心度が高かった広告情報を各電子PO
P広告端末において優先的に表示させることができる。
【0049】以上に説明したとおり、実施の形態2にか
かる電子POP広告システムによれば、実施の形態1に
よる効果に加え、情報送受信サーバ1が、選択回数が最
も大きな選択項目に対応する広告情報を優先表示データ
として電子POP広告端末111〜11nに送信し、電子
POP広告端末11kがその優先表示データを、選択項
目が選択されていない状態において優先的に表示するの
で、従来において聞き取り調査等の手間を必要としてい
た購入前顧客の商品に対する関心度調査を洩れなくかつ
リアルタイムにおこなうことができ、その関心度に応じ
て顧客に訴える情報を変更するなどの柔軟な対応が可能
となるとともに、展示物への集客効果をより高めること
ができる。
【0050】実施の形態3.つぎに、実施の形態3にか
かる電子POP広告システムについて説明する。実施の
形態1で説明した情報送受信サーバは、電子POP広告
端末で選択された選択項目の選択回数をその選択項目ご
とに積算して表示することを特徴の一つとしていたが、
実施の形態3にかかる電子POP広告システムは、情報
送受信サーバが、電子POP広告端末において同一の選
択項目に対する見学者の閲覧時間をその選択項目ごとに
積算して表示することを特徴としている。なお、実施の
形態3にかかる電子POP広告システムの構成は、図1
および図2に示したとおりなので、ここではその説明を
省略する。
【0051】以下に、実施の形態3にかかる電子POP
広告システムの動作について説明する。図7は、実施の
形態3にかかる電子POP広告システムの動作を示すフ
ローチャートである。図7において、まず、電子POP
広告端末11kは、見学者によって操作されるまでは、
初期状態として、記憶装置14に記憶されている表示デ
ータのうち、優先表示データを表示する(ステップS1
11)。
【0052】そして、電子POP広告端末11kは、こ
の優先表示データが表示した状態で、人感センサ15に
より見学者が検知されているか否かを判定し、検知され
ている場合(ステップS112肯定)、すなわち見学者
が優先表示データを閲覧している場合、後述する時間カ
ウンタが計時中であるか否かを判定する(ステップS1
13)。
【0053】計時中でない場合には、電子POP広告端
末11kは、新たな見学者がその電子POP広告端末1
kに関心を示して近づいてきたと判断し、制御装置1
6によって実現される時間カウンタにより計時を開始す
る(ステップS114)。なお、この時間カウンタは、
選択項目(優先表示データに対応する広告情報も選択項
目の一つに含める。)ごとに用意されてそれぞれ独立し
て計時される。換言すれば、現在、時間カウンタが計時
状態を示す場合のその計時は、現在表示されている広告
情報に対応する選択項目に対するものである。
【0054】現在表示中の選択項目ステップS113の
判定において計時中であった場合(ステップS113肯
定)とステップS114によって計時が開始された後に
は、見学者が入力装置13によって選択項目の選択をお
こなったか否かが判定される(ステップS116)。
【0055】一方、ステップS112において見学者を
検知されていない場合(ステップS112否定)、すな
わち優先表示データを閲覧している見学者が存在しない
場合にも、後述する時間カウンタが計時中であるか否か
を判定する(ステップS115)。計時中でない場合に
は、電子POP広告端末11kは、見学者が存在しない
と判断し、選択項目の選択をおこなったか否かを判定す
る(ステップS116)。選択項目の選択がおこなわれ
ない場合には(ステップS116否定)、再度、ステッ
プS112に処理を戻し、見学者の検知をおこなう。
【0056】また、ステップS115の判定において計
時中であった場合(ステップS115肯定)には、電子
POP広告端末11kは、ステップS114によって計
時開始のトリガとなった見学者が立ち去ったものと判定
し、それまでに表示されていた広告情報に代えて優先表
示データが示す広告情報を表示する(ステップS11
9)。そして、電子POP広告端末11kは、現在の計
時を終了する(ステップS121)。この場合のステッ
プS121による計時の終了は、優先表示データが示す
広告情報が表示されるために、それまで表示されていた
広告情報の連続表示時間が確定されることを意味する。
なお、ステップS121以降の処理については後述す
る。
【0057】ステップS116において、見学者が、電
子POP広告端末11kの入力装置13を操作し、表示
装置12上に表示されている複数の選択項目のいずれか
を選択すると(ステップS116肯定)、電子POP広
告端末11kは、選択された項目を示すコードと自端末
を識別するための端末識別情報とを情報送受信サーバ1
に送信する(ステップS117)。
【0058】情報送受信サーバ1は、電子POP広告端
末11kから選択項目コードおよび端末識別情報を受信
すると(ステップS211肯定)、受信した端末識別情
報から電子POP広告端末11kを特定する(ステップ
S212)。つづいて、情報送受信サーバ1は、受信し
た選択項目コードに該当する表示データ、すなわちリク
エスト表示データをデータベース(図示せず)から抽出
し(ステップS213)、そのリクエスト表示データを
上記した電子POP広告端末11kに対して返信する
(ステップS214)。
【0059】一方、電子POP広告端末11kは、情報
送受信サーバ1からリクエスト表示データを受信すると
(ステップS118肯定)、リクエスト表示データが示
す広告情報を、それまでに表示されていた広告情報に代
えて表示し(ステップS120)、時間カウンタによる
計時を終了する(ステップS121)。このステップS
121による計時の終了は、リクエスト表示データの受
信によって新たな選択項目の広告情報が表示されるため
に、それまで表示されていた広告情報の連続表示時間が
確定されることを意味する。そして、電子POP広告端
末11kは、この計時時間を情報送受信サーバ1に送信
する(ステップS122)。
【0060】ここで、情報送受信サーバ1は、電子PO
P広告端末111〜11nにおいて選択可能な選択項目
(優先表示データも選択項目の一つとする。)ごとに、
見学者によって閲覧されていた時間(すなわち上記計時
時間)を総計した総時間を管理しており、ステップS2
11において受信した選択項目コードに対応する計時時
間を上記総時間に積算する(ステップS217)。そし
て、情報送受信サーバ1は、積算された総時間を、入出
力端末4上に表示する(ステップS218)。
【0061】なお、電子POP広告端末11kは、計時
を終了させると、ステップS112に処理を戻し、再
度、見学者の検知をおこなう。
【0062】以上に説明したとおり、実施の形態3にか
かる電子POP広告システムによれば、情報送受信サー
バ1が、複数の電子POP広告端末111〜11nの間で
閲覧された時間が最も大きな選択項目、すなわち関心度
が最も高い広告情報が何であるかを知得できるので、実
施の形態1に示した選択回数以外でも、実施の形態1と
同様の効果を享受することができる。
【0063】実施の形態4.つぎに、実施の形態4にか
かる電子POP広告システムについて説明する。実施の
形態3で説明した情報送受信サーバは、電子POP広告
端末で選択された選択項目の閲覧時間をその選択項目ご
とに積算して表示することを特徴の一つとしていたが、
実施の形態4にかかる電子POP広告システムは、情報
送受信サーバが、上記閲覧時間に基づいて優先表示デー
タを設定し、設定した優先表示データを電子POP広告
端末に配信することを特徴としている。なお、実施の形
態4にかかる電子POP広告システムの構成は、図1お
よび図2に示したとおりなので、ここではその説明を省
略する。
【0064】以下に、実施の形態4にかかる電子POP
広告システムの動作について説明する。図8は、実施の
形態4にかかる電子POP広告システムの動作を示すフ
ローチャートである。図8において、電子POP広告端
末11kによるステップS111〜S122の各処理お
よび情報送受信サーバ1によるステップS211〜S2
13、S217およびS218の各処理は、図7に示し
たとおりなので、ここではそれらの説明を省略する。
【0065】図8に示したフローチャートにおいて、図
7と異なるのは、情報送受信サーバ1が、計時時間を表
示した後(ステップS218)、その計時回数が最も多
い選択項目に該当する表示データを特定し、特定した表
示データをデータベースから抽出して優先表示データに
設定する点(ステップS219)と、設定した優先表示
データを電子POP広告端末11kに配信する点(ステ
ップS220)である。
【0066】電子POP広告端末11kは、情報送受信
サーバ1から優先表示データを受信すると、その優先表
示データを電子POP広告端末11kでの優先表示デー
タとして設定し、つぎに優先表示データを表示するため
の処理時(ステップS119)に、それまで優先表示デ
ータとして表示されていた広告情報から新たに設定され
た優先表示データが示す広告内容に表示を切り替える。
【0067】これにより、複数の電子POP広告端末1
1〜11nの間で最も閲覧時間の多かった選択項目、換
言すれば、最も関心度が高かった広告情報を各電子PO
P広告端末において優先的に表示させることができる。
【0068】以上に説明したとおり、実施の形態4にか
かる電子POP広告システムによれば、実施の形態3に
よる効果に加え、情報送受信サーバ1が、閲覧時間が最
も大きな選択項目に対応する広告情報を優先表示データ
として電子POP広告端末111〜11nに送信し、電子
POP広告端末11kがその優先表示データを、選択項
目が選択されていない状態において優先的に表示するの
で、従来において聞き取り調査等の手間を必要としてい
た購入前顧客の商品に対する関心度調査を洩れなくかつ
リアルタイムにおこなうことができ、その関心度に応じ
て顧客に訴える情報を変更するなどの柔軟な対応が可能
となるとともに、展示物への集客効果をより高めること
ができる。
【0069】実施の形態5.つぎに、実施の形態5にか
かる電子POP広告システムについて説明する。実施の
形態5にかかる電子POP広告システムは、上述した実
施の形態2および4においてそれぞれ表示優先度の決定
の指標とした選択回数と閲覧時間の両方を表示優先度決
定の指標として、優先表示データを決定することを特徴
としている。なお、実施の形態5にかかる電子POP広
告システムの構成は、図1および図2に示したとおりな
ので、ここではその説明を省略する。
【0070】以下に、実施の形態5にかかる電子POP
広告システムの動作について説明する。図9は、実施の
形態5にかかる電子POP広告システムの動作を示すフ
ローチャートである。図9において、電子POP広告端
末11kによるステップS111〜S122の各処理お
よび情報送受信サーバ1によるステップS211〜S2
13、S217、S218およびS220の各処理は、
図8に示したとおりなので、ここではそれらの説明を省
略する。
【0071】図9に示したフローチャートにおいて、図
8と異なるのは、情報送受信サーバ1が、電子POP広
告端末111〜11nにおいて選択可能な選択項目(優先
表示データも選択項目の一つとする。)ごとに、見学者
によって選択された回数(以下、選択回数と称する。)
の総計を管理している点と、リクエスト表示データを送
信した後(ステップS214)、ステップS211にお
いて受信した選択項目コードに対応する選択項目の選択
回数を1だけ積算する点(ステップS215)と、積算
した選択回数を入出力端末4上に表示する点(ステップ
S216)と、計時時間を表示した後(ステップS21
8)、その計時回数と上記選択回数との総和が最も多い
選択項目に該当する表示データを特定し、特定した表示
データをデータベースから抽出して優先表示データに設
定する点(ステップS219)である。
【0072】選択回数と閲覧時間とは次元が異なるた
め、上記ステップS219の処理をおこなうために、情
報送受信サーバ1に接続された入出力端末4において、
それぞれに換算値を入力してもよい。例えば、選択回数
100回を1点、閲覧時間1時間を1点などの換算値を
設定し、それら点数の合計が最も高い選択項目を優先表
示データに設定することかできる。
【0073】以上に説明したとおり、実施の形態5にか
かる電子POP広告システムによれば、情報送受信サー
バ1が、複数の電子POP広告端末111〜11nの間
で、選択された回数と閲覧された時間との総計がともに
最も大きな選択項目、すなわち関心度が最も高い広告情
報が何であるかを知得できるので、実施の形態2および
4においてそれぞれ単独の指標で優先表示データを決定
した場合よりも、より信憑性の高い関心度を知得して最
適な優先表示データを電子POP広告端末側に表示させ
ることが可能となり、実施の形態2や実施の形態4によ
る効果をより高めることができる。
【0074】実施の形態6.つぎに、実施の形態6にか
かる電子POP広告システムについて説明する。上述し
た実施の形態2、4および5では、電子POP広告端末
において優先的に表示する表示データを情報送受信サー
バから配信された優先表示データとしていたが、実施の
形態6にかかる電子POP広告システムでは、複数の電
子POP広告端末をいくつかのグループに分け、グルー
プごとに同グループ内の各電子POP広告端末と情報送
受信サーバとの間の通信を仲介する2次サーバを設け
て、その2次サーバ上でグループ内での選択項目の選択
回数や閲覧時間を管理し、優先表示データの決定も可能
としたことを特徴としている。
【0075】図10は、実施の形態6にかかる電子PO
P広告システムの概略構成を示すブロック図である。な
お、図10において、図1と共通する部分については同
一の符号を付してその説明を省略する。図10に示す電
子POP広告システムでは、複数の電子POP広告端末
111〜11iを1つのグループ3とし、各電子POP広
告端末111〜11iは、同グループに属する2次サーバ
50に接続される。ここで、グループとは、例えば同一
の店舗や同一の展示場などの物理的に仕切られた空間だ
けでなく、複数の店舗によって構成される同一のフラン
チャイズグループなども意味する。
【0076】2次サーバ50には、2次入出力端末51
が接続されており、この2次入出力端末51は、情報送
受信サーバ1に接続された入出力端末4と同機能を有す
る。また、2次サーバ50は、通信回線2を介して情報
送受信サーバ1と通信可能となっている。すなわち、各
電子POP広告端末111〜11iは、2次サーバ50を
介して情報送受信サーバ1と通信可能な状態にある。
【0077】以下に、実施の形態6にかかる電子POP
広告システムの動作について説明する。特に、ここで
は、実施の形態2で説明した電子POP広告システムに
対して、2次サーバによる仲介処理をおこなう場合を説
明する。図11は、実施の形態6にかかる電子POP広
告システムの動作を示すフローチャートである。なお、
図11において、図6と共通する処理については同一の
ステップ番号を付してその説明を省略する。
【0078】図11に示したフローチャートにおいて、
図6と異なるのは、電子POP広告端末11kにおい
て、選択項目コードおよび端末識別情報の送信(ステッ
プS103)が2次サーバ50に対しておこなわれる点
と、リクエスト表示データおよび優先表示データを2次
サーバ50から受信する点(ステップS307およびS
313)と、情報送受信サーバ1において、選択項目コ
ードおよび端末識別情報を2次サーバ50から受信する
点(ステップS303)と、リクエスト表示データおよ
び優先表示データの送信が2次サーバ50に対しておこ
なわれる点(ステップS204およびS208)であ
る。また、2次サーバ50が上記データの送受信につい
て電子POP広告端末11kと情報送受信サーバ1との
間を仲介し、必要に応じてそれらデータに変更等を加え
ることが可能な点(ステップS300)も異なる。
【0079】図12は、2次サーバの動作を示すフロー
チャートである。図12において、2次サーバ50は、
電子POP広告端末11kから選択項目コードおよび端
末識別情報を受信すると(ステップS301肯定)、受
信した端末識別情報から電子POP広告端末11kを特
定する(ステップS302)。つづいて、2次サーバ5
0は、受信した選択項目コードが、所定の設定項目コー
ドに一致するか否かを判定する(ステップS304)。
【0080】ここで、所定の設定項目コードとは、情報
送受信サーバ1によって配信される表示データに代え
て、2次サーバ50側で独自に用意した表示データを電
子POP広告端末11kに対して送信したい場合に、置
換対象となる表示データに対応する選択項目コードのこ
とをいう。
【0081】ステップS304において、受信した選択
項目コードが上記設定項目コードと一致しない場合には
(ステップS304否定)、2次サーバ50は、情報送
受信サーバ1からリクエスト表示データが受信されたか
否かを判定し、リクエスト表示データが受信された場合
には(ステップS306肯定)、受信したリクエスト表
示データを電子POP広告端末11kに送信する(ステ
ップS307)。
【0082】一方、ステップS304において、受信し
た選択項目コードが上記設定項目コードと一致する場合
には(ステップS304肯定)、2次サーバ50は、受
信した選択項目コードに該当する表示データ(2次サー
バ用表示データ)をリクエスト表示データとして自端末
のデータベース(図示せず)から抽出し(ステップS3
05)、そのリクエスト表示データを電子POP広告端
末11kに送信する(ステップS307)。
【0083】ここで、2次サーバ用表示データとは、ス
テップS306において情報送受信サーバ1から受信す
るリクエスト表示データを2次入出力端末51を用いて
適宜加工したデータ、または、グループ3内において独
自に作成されたデータである。
【0084】また、2次サーバ50は、同一のグループ
3に属する電子POP広告端末11 1〜11iにおいて選
択可能な選択項目(優先表示データも選択項目の一つと
する。)ごとに、見学者によって選択された選択回数の
総計を管理しており、上記ステップS307の後に、ス
テップS301において受信した選択項目コードに対応
する選択項目の選択回数を1だけ積算する(ステップS
308)。そして、2次サーバ50は、積算した選択回
数を、2次入出力端末51上に表示する(ステップS3
09)。
【0085】さらに、2次サーバ50は、電子POP広
告端末11kにおいて優先的に表示する表示データとし
て、情報送受信サーバ1から配信される優先表示データ
を用いるか、または2次サーバ50側で独自に作成また
は修正した優先表示データを用いるかについて設定され
た独自設定内容を確認する(ステップS310)。ステ
ップS310において、独自の優先表示データを用いな
い場合には(ステップS310否定)、情報送受信サー
バ1から優先表示データが受信されたか否かを判定し
(ステップS312)、優先表示データが受信された場
合には(ステップS312肯定)、受信した優先表示デ
ータを電子POP広告端末11kに送信する(ステップ
S313)。
【0086】一方、ステップS310において、独自の
優先表示データを用いない場合には(ステップS310
肯定)、2次サーバ50は、あらかじめ作成されていた
優先表示データを自端末のデータベース(図示せず)か
ら抽出し(ステップS311)、その優先表示データを
電子POP広告端末11kに送信する(ステップS31
3)。
【0087】以上に説明したとおり、実施の形態6にか
かる電子POP広告システムによれば、実施の形態2に
よる効果に加え、同一グループに属する複数の電子PO
P広告端末111〜11iに配信するリクエスト表示デー
タや優先表示データを、同グループに属する2次サーバ
50が、電子POP広告端末111〜11i間における選
択項目の選択回数に応じて提供することができるので、
展示場など一定の範囲での顧客の関心度の傾向が、情報
送受信サーバ1によって得られる全電子POP広告端末
111〜11nでの関心度とは大きく異なる場合などに
も、その展示場などの範囲内での関心度調査がおこなえ
るとともに、その範囲内でのみ集客力のある広告情報を
迅速に提供することかできる。
【0088】なお、上述した実施の形態6の説明では、
選択回数のみを優先度の指標としたが、実施の形態4お
よび5のように閲覧時間を優先度の指標としたり、選択
回数と閲覧時間をともに優先度の指標にしてもよい。
【0089】実施の形態7.つぎに、実施の形態7にか
かる電子POP広告システムについて説明する。実施の
形態7にかかる電子POP広告システムは、上述した実
施の形態1〜6に示した情報送受信サーバ1の管理デー
タ、すなわち選択項目ごとの表示データ、選択回数、閲
覧時間および優先表示データにアクセス可能なWebサ
ーバを備え、インターネットに接続可能なWeb端末か
らそれら管理データを閲覧できることを特徴としてい
る。
【0090】図13は、実施の形態7にかかる電子PO
P広告システムの概略構成を示すブロック図である。な
お、図13において、図1と共通する部分については同
一の符号を付してその説明を省略する。図13に示すよ
うに、実施の形態7にかかる電子POP広告システム
は、情報送受信サーバ1に接続されたWebサーバ5
と、Webサーバ5にインターネット8を介してアクセ
ス可能なWeb端末9を備えて構成される。なお、情報
送受信サーバ1に接続される入出力端末4や図1に示し
た電子POP広告端末11kもこのシステムに含まれ
る。
【0091】Webサーバ5は、Web端末9の要求に
応じて、いわゆるWebページを配信する装置であり、
そのWebページを、情報送受信サーバ1が管理する上
記各種データに基づいて作成する。また、Web端末9
は、汎用的なコンピュータシステムやインターネット・
アプライアンスである。
【0092】以下に、実施の形態7にかかる電子POP
広告システムの動作について説明する。特に、ここで
は、実施の形態1で説明した情報送受信サーバによって
管理されるデータをWebサーバ5が共有する場合を説
明する。図14は、実施の形態7にかかる電子POP広
告システムの動作を示すフローチャートである。
【0093】図14において、まず、Web端末9は、
所定のURL(Uniform Resource L
ocator)を指定することで、Webサーバ5にア
クセスし、商品の広告ページの配信を要求する(ステッ
プS401)。Webサーバ5は、広告ページの配信要
求を受信すると、情報送受信サーバ1のデータベースか
ら優先表示データと選択項目に関する情報を特定/抽出
し(ステップS501)、優先表示データがトップペー
ジに表示されるような広告ページを編成して(ステップ
S502)、その広告ページをWeb端末9に返信する
(ステップS503)。
【0094】Web端末9は、広告ページを受信する
と、その広告ページ、すなわち優先表示データを表示し
(ステップS402)、ユーザによって、その広告ペー
ジ上に配置された選択項目ボタンが選択されると(ステ
ップS403肯定)、その選択項目にリンクされたWe
bページの配信要求、すなわち選択項目についての情報
をWebサーバ5に送信する(ステップS404)。
【0095】Webサーバ5は、選択項目についての情
報を受信すると(ステップS504肯定)、その選択項
目に対応する表示データ、すなわちリクエスト表示デー
タを、情報送受信サーバ1のデータベースから特定/抽
出し(ステップS505)、抽出したリクエスト表示デ
ータからWebページ(リクエストページ)を編成して
(ステップS506)、そのリクエストページをWeb
端末9に返信する(ステップS507)。この際、We
bサーバ5は、ステップS504において受信した選択
項目についての情報をその受信通知とともに情報送受信
サーバ1に送信する(ステップS508)。
【0096】情報送受信サーバ1は、選択項目について
の情報を受信すると、図3に示したステップS205、
S206と同様に、該当する選択項目に対応する選択回
数を1だけ積算し、その結果を表示する。一方、Web
端末9は、リクエストページを受信すると、受信したリ
クエストページを表示し(ステップS405)、ユーザ
による他の選択項目ボタン等の選択を待つ。
【0097】以上に説明したとおり、実施の形態7にか
かる電子POP広告システムによれば、実施の形態1に
おいて説明した情報送受信サーバ1にアクセスできるW
ebサーバ5を備え、Web端末9による選択項目の選
択を情報送受信サーバ1に通知するので、電子POP広
告端末が設置された範囲に限られない広範な関心度調査
が実施でき、その調査精度を向上させることができる。
【0098】
【発明の効果】以上、説明したとおり、この発明によれ
ば、情報送受信サーバにおいて一元管理された商品に関
する情報を複数の電子POP広告端末装置に一斉に送信
することができるとともに、各電子POP広告端末装置
において選択表示された商品の情報をその選択がおこな
われた時点で回収することができ、また、電子POP広
告端末装置において、優先的に表示する商品の情報を設
定することができるので、従来の紙媒体によるPOP広
告の変更時に生じていた印刷物の再作成時間や説明員の
育成時間を削減することができるとともに、関心度が最
も高い広告情報が何であるかを知得でき、また、説明員
の個人能力の違いによる問題も発生しないという効果を
奏する。
【0099】つぎの発明によれば、複数の電子POP広
告端末装置においてその時点で関心度の高い選択項目を
各電子POP広告端末装置で優先的に表示することがで
きるので、従来において聞き取り調査等の手間を必要と
していた購入前顧客の商品に対する関心度調査を洩れな
くかつリアルタイムにおこなうことができ、その関心度
に応じて顧客に訴える情報を変更するなどの柔軟な対応
が可能となるとともに、展示物への集客効果をより高め
ることができるという効果を奏する。
【0100】つぎの発明によれば、選択項目ごとの選択
回数を項目選択情報に含めるので、その選択回数を関心
度の調査の指標として利用することができるという効果
を奏する。
【0101】つぎの発明によれば、選択項目に対応する
表示データの表示時間を項目選択情報に含めるので、そ
の表示時間を関心度の調査の指標として利用することが
できるという効果を奏する。
【0102】つぎの発明によれば、例えば、同一グルー
プに属する複数の電子POP広告端末装置に配信する表
示データや優先表示データを、同グループに属する2次
サーバが、それら電子POP広告端末装置間において収
拾した選択項目情報に応じて提供することができるの
で、展示場など一定の範囲での顧客の関心度の傾向が、
情報送受信サーバによって得られる全電子POP広告端
末装置での関心度とは大きく異なる場合などにも、その
展示場などの範囲内での関心度調査がおこなえるととも
に、その範囲内でのみ集客力のある広告情報を迅速に提
供することができるという効果を奏する。
【0103】つぎの発明によれば、Webサーバによっ
て、情報送受信サーバと同様の環境をインターネット上
に提供することができるので、電子POP広告端末装置
が設置された範囲に限られない広範な関心度調査が実施
でき、その調査精度を向上させることができるという効
果を奏する。
【0104】つぎの発明によれば、例えば、情報送受信
サーバから配信された商品に関する表示データのうちの
一つを優先的に顧客等に提示できるとともに、顧客等に
よって選択された選択内容を上記情報送受信サーバ等に
提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態にかかる電子POP広告システム
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態にかかる電子POP広告システム
電子POP広告端末の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 実施の形態1にかかる電子POP広告システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図4】 優先表示データによる広告情報が表示された
状態の電子POP広告端末の外観例を示す図である。
【図5】 選択項目の選択によって広告情報が置換表示
された状態の電子POP広告端末の外観例を示す図であ
る。
【図6】 実施の形態2にかかる電子POP広告システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図7】 実施の形態3にかかる電子POP広告システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図8】 実施の形態4にかかる電子POP広告システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図9】 実施の形態5にかかる電子POP広告システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図10】 実施の形態6にかかる電子POP広告シス
テムの概略構成を示すブロック図である。
【図11】 実施の形態6にかかる電子POP広告シス
テムの動作を示すフローチャートである。
【図12】 実施の形態6にかかる電子POP広告シス
テムにおける2次サーバの動作を示すフローチャートで
ある。
【図13】 実施の形態7にかかる電子POP広告シス
テムの概略構成を示すブロック図である。
【図14】 実施の形態7にかかる電子POP広告シス
テムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 情報送受信サーバ、2 通信回線、3 グループ、
4 入出力端末、5情報送受信サーバ、111〜11n
電子POP広告端末、13 入力装置、14記憶装置、
15 人感センサ、16 制御装置、17 送受信装
置、50 2次サーバ、51 2次入出力端末。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品の広告を表示した表示データを管理
    する情報送受信サーバと、前記表示データを通信回線を
    介して受信し、受信した表示データを表示する複数の電
    子POP広告端末装置と、を具備した電子POP広告シ
    ステムにおいて、 前記情報送受信サーバは、同一の商品に関する複数の情
    報をそれぞれ異なる表示データとして保持するととも
    に、前記表示データのうちの一つを優先表示データに設
    定し、前記電子POP広告端末装置から受信した項目選
    択情報を管理し、当該項目選択情報に対応する表示デー
    タを前記電子POP広告端末装置に送信し、 前記電子POP広告端末装置は、前記情報送受信サーバ
    から受信した表示データを表示する表示手段と、前記異
    なる表示データのそれぞれを選択項目として選択する入
    力手段と、前記電子POP広告端末装置近傍の人体の存
    在を感知する人体感知手段とを備えるとともに、前記人
    体感知手段によって所定時間内に人体の存在が感知され
    ない場合に前記優先表示データを表示し、前記入力手段
    によって前記選択項目が選択された際に、当該選択項目
    に関する項目選択情報を前記情報送受信サーバに送信す
    ることを特徴とする電子POP広告システム。
  2. 【請求項2】 前記情報送受信サーバは、前記項目選択
    情報に基づいて、前記優先表示データを変更し、変更し
    た優先表示データを前記電子POP広告端末に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子POP広告シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記項目選択情報は、前記選択項目の選
    択回数を含んでいることを特徴とする請求項1または2
    に記載の電子POP広告システム。
  4. 【請求項4】 前記電子POP広告端末装置は、前記人
    体感知手段によって人体の存在が感知されている間に表
    示している表示データの表示時間を前記項目選択情報に
    含めて前記情報送受信サーバに送信することを特徴とす
    る請求項1、2または3に記載の電子POP広告システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記情報送受信サーバと前記電子POP
    広告端末装置との間で通信を仲介するとともに、前記情
    報送受信サーバによって管理される表示データとは異な
    る表示データを管理するサーバを備え、 前記情報送受信サーバは、前記項目選択情報を前記サー
    バから受信するとともに、受信した項目選択情報に対応
    する表示データを前記サーバに送信し、 前記電子POP広告端末装置は、前記表示データを前記
    サーバから受信するとともに、前記項目選択情報を前記
    サーバに送信し、 前記サーバは、前記電子POP広告端末装置から受信し
    た項目選択情報が所定の選択項目を示す場合に、前記表
    示データを前記電子POP広告端末装置に送信すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の電子
    POP広告システム。
  6. 【請求項6】 前記情報送受信サーバによって管理され
    る表示データおよび項目選択情報にアクセスするととも
    に、前記表示データをWebページとしてインターネッ
    ト上に配信するWebサーバを備え、 前記Webサーバは、当該Webサーバにアクセスした
    Web端末装置によって配信要求された表示データに関
    する情報を、前記項目選択情報として前記情報送受信サ
    ーバに送信することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か一つに記載の電子POP広告システム。
  7. 【請求項7】 同一の商品に関する複数の情報をそれぞ
    れ異なる表示データとして通信回線を介して受信する受
    信手段と、 前記受信手段によって受信された表示データを表示する
    表示手段と、 前記異なる表示データのそれぞれを選択項目として選択
    する入力手段と、 近傍の人体の存在を感知する人体感知手段と、 前記人体感知手段によって所定時間内に人体の存在が感
    知されない場合に、前記表示データのうち優先表示デー
    タとして設定されたデータを前記表示手段に表示させ、
    前記入力手段によって前記選択項目が選択された際に、
    当該選択項目に関する項目選択情報を生成する生成手段
    と、 前記項目選択情報を前記通信回線上に送信する送信手段
    と、を備えたことを特徴とする電子POP広告端末装
    置。
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