JP2002244523A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002244523A
JP2002244523A JP2001038851A JP2001038851A JP2002244523A JP 2002244523 A JP2002244523 A JP 2002244523A JP 2001038851 A JP2001038851 A JP 2001038851A JP 2001038851 A JP2001038851 A JP 2001038851A JP 2002244523 A JP2002244523 A JP 2002244523A
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image forming
fixing roller
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humidity
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JP2001038851A
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English (en)
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Masahiko Fujita
正彦 藤田
Toshiya Mikita
俊也 御喜田
Yoshinobu Tateishi
嘉信 立石
Yasunori Mizuguchi
泰範 水口
Kozo Yamaguchi
孝三 山口
Hidenobu Bandai
英伸 万代
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の破損、記録媒体のズレ、画像のコ
スレ、記録媒体後端部のハネ現象などを防止し、所望の
画像を得ることができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像形成装置内の湿度を検知するための
湿度センサ36と、湿度センサ36からの検知信号に基
づいて定着ローラ32の回転速度を制御するための制御
装置とを設け、制御装置の制御に基づいて、記録媒体が
転写装置29から分離される際に、定着ローラ32をプ
ロセス速度よりも遅い第1の速度で回転させることによ
り、定着ローラ32の手前で記録媒体のループを形成さ
せ、湿度センサ36からの検知信号に対応した所定の時
間が経過した後、定着ローラ32をプロセス速度よりも
速い第2の速度に切り換えて回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に定着ロ
ーラの回転速度を適正に制御することが可能な画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置を、図12に示す。
なお、図12において、後に詳述する本発明の実施形態
に係る画像形成装置と同様の機能を有する部材には、同
一の符号を付して説明を行う。
【0003】従来の画像形成装置は、図12に示すよう
に、転写ベルト25から分離された記録媒体(例えば
紙)を、一対の定着ローラ32に向かって搬送する記録
媒体搬送経路を備えている。このような従来の画像形成
装置では、定着ローラ32の引っ張りによる記録媒体の
シワや破損を防止するために、記録媒体が転写ベルト2
5から分離され、一対の定着ローラ32の間に引き込ま
れる時点において、定着ローラ32の駆動速度Vhを、
転写ベルト25の駆動速度(以下、プロセス速度Vpと
いう)よりも若干遅い速度に切り換え、定着ローラ32
の手前で記録媒体のループを形成させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像形成装置では、装置内の湿度が変化する
と、転写ベルト25と記録媒体との静電吸着力も変化す
る。このため、湿度の高低によって転写ベルト25から
記録媒体が分離するタイミングが異なり、形成されるル
ープ量が少なかったり、あるいは、必要以上に多くなっ
たりする。このように記録媒体に形成されるループ量が
変化すると、記録媒体の破損、記録媒体のズレ、画像コ
スレ、記録媒体後端部におけるハネ現象など、種々の不
具合が発生していた。
【0005】本発明は、上述した問題に鑑みなされたも
のであり、定着ローラの回転速度制御を湿度センサから
の信号に対応して制御し、装置内の湿度の変化にかかわ
らず、常に最適なループを形成させた後、定着ローラの
回転速度を高速に切り換えて記録媒体を搬送することに
より、記録媒体の破損、記録媒体のズレ、画像のコス
レ、記録媒体後端部のハネ現象などを防止し、所望の画
像を得ることができる画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、像担持体と、該像担持体に形成されたトナー画像を
記録媒体に転写するための転写装置と、該転写装置によ
り転写されたトナー像を定着するための一対の定着ロー
ラとを備えた画像形成装置において、画像形成装置内の
湿度を検知するための湿度センサと、該湿度センサから
の検知信号に基づいて前記定着ローラの回転速度を制御
するための制御装置とを設け、該制御装置の制御に基づ
いて、前記記録媒体が前記転写装置から分離される際
に、前記定着ローラをプロセス速度よりも遅い第1の速
度で回転させることにより、前記定着ローラの手前で前
記記録媒体のループを形成させ、前記湿度センサからの
検知信号に対応した所定の時間が経過した後、前記定着
ローラをプロセス速度よりも速い第2の速度に切り換え
て回転させるようにしたことを特徴とするものである。
【0007】また、前記転写装置は、前記記録媒体を静
電吸着して搬送する転写ベルトにより構成することが可
能である。
【0008】また、前記制御装置は、予め設定された適
正ループ量と、湿度変化によるループ量との差に基づい
て、前記定着ローラの速度切換を制御することが可能で
ある。
【0009】また、前記定着ローラの第1の速度は、プ
ロセス速度よりも−1.25%以下の速度であることが
好ましい。また、前記定着ローラの第1の速度は、プロ
セス速度よりも−1.75%以上の速度であることが好
ましい。また、前記定着ローラの第2の速度は、プロセ
ス速度よりも+1%以下の速度であることが好ましい。
【0010】本発明の画像形成装置において、制御装置
の制御に基づいて、記録媒体が転写装置から分離される
際に、定着ローラをプロセス速度よりも遅い第1の速度
で回転させることにより、定着ローラの手前で記録媒体
のループを形成させる。湿度センサからの検知信号に対
応した所定の時間が経過した後、定着ローラをプロセス
速度よりも速い第2の速度に切り換えて回転させてい
る。このため、湿度変化にかかわらず、記録媒体のルー
プを常に最適化することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
画像形成装置の実施形態を説明する。
【0012】以下の説明では、代表的な画像形成装置と
してタンデム式デジタルカラー複写機を例にとって説明
するが、本発明は、この他に、例えば、プリンタ、ファ
クシミリ等の画像形成装置にも適用することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタルカラー複写
機の概略構成図である。また、図2は、画像形成ステー
ションおよび定着装置の拡大図、図3は、定着装置の拡
大図である。
【0013】このデジタルカラー複写機は、図1に示す
ように、複写機本体1の上面に、原稿を裁置するための
原稿台2が設けられてあり、複写機本体1の内部には、
画像読み取り部3、画像形成部4および給紙部5が設け
られている。前記原稿台2の上部には、原稿台2に対し
て開閉可能に支持され、原稿台2の上面に対して所定の
位置関係を有した自動原稿送り装置(ADF)6が装着
されている。前記画像読み取り部3は、原稿台2の下方
に配置されており、原稿台2の下面に沿って平行に往復
移動する原稿走査体7、光学レンズ8、光電変換素子で
あるCCDラインセンサ9とを有し、前記自動原稿送り
装置6(ADF)により原稿台2上に送られてきた原稿
の画像を読み取るようになっている。
【0014】前記画像形成部4は、複数の画像形成ステ
ーション10a〜dからなる。この画像形成ステーショ
ン10a〜dは、実質的に同一の構成を有しており、記
録媒体としての用紙22の搬送路に沿って並設されてい
る。また、画像形成ステーション10a〜dには、回転
駆動される像担持体、例えば、感光体ドラム11a〜d
が設けられている。前記感光体ドラム11a〜dの周辺
には、感光体ドラム11をそれぞれ一様に帯電するため
の帯電器12a〜dと、感光体ドラム11上に形成され
た静電潜像をそれぞれ現像するための現像装置13a〜
dと、現像された感光体ドラム11上のトナー像を用紙
22へ転写するための転写ローラ14a〜dと、感光体
ドラム11上に残留するトナーを除去するためのクリー
ニング装置15a〜dとがそれぞれ配置されている。
【0015】また、各感光体ドラム11の上方には、帯
電器12により帯電された感光体ドラム11の表面を露
光するためのレーザ光学装置16a〜dが設けられてい
る。このレーザ光学装置16a〜dは、画像データに応
じて変調されたドット光を発する半導体レーザ素子(図
示せず)と、この半導体レーザ素子からのレーザビーム
を主走査方向に偏向するためのポリゴンミラー17(偏
向装置)と、このポリゴンミラー17により偏向された
レーザビームを感光体ドラム11a〜dの表面に結像さ
せるための第1および第2のfθレンズ18、19と、
光路を所定の方向に折曲するための第1および第2の反
射ミラー20、21とから構成されている。なお、図1
において、レーザ光学装置16a〜dを構成する各機器
については、第1のレーザ光学装置16aにのみ符号を
付しているが、他のレーザ光学装置16b〜dにおいて
も同様の構成となっている。
【0016】前記レーザ光学装置16aにはカラー原稿
画像の黒色(Bk)成分像に対応する画素信号が入力さ
れ、レーザ光学装置16bにはカラー原稿画像のシアン
色(C)成分像に対応する画素信号が入力され、前記レ
ーザ光学装置16cにはカラー原稿画像のマゼンタ色
(M)成分像に対応する画素信号が入力され、前記レー
ザ光学装置16dにはカラー原稿画像のイエロー色
(Y)成分像に対応する画素信号が入力される。これに
より、色変換された原稿画像情報に対応する静電潜像
が、各感光体ドラム11上に形成される。
【0017】また、現像装置13aには黒色(Bk)の
トナー、現像装置13bにはシアン色(C)のトナー、
現像装置13cにはマゼンタ色(M)のトナー、現像装
置13dにはイエロー色(Y)のトナーがそれぞれ収容
されており、感光体ドラム11a〜d上に形成される静
電潜像は、これら各色のトナーにより現像される。これ
により、画像形成部4により色変換された原稿画像情報
が、各色のトナー像として再現される。
【0018】また、前記画像形成部4の下方には、給紙
カセット内に積載収容されている用紙22(記録媒体)
を1枚ずつ分離して、画像形成部4に向けて供給するた
めの給紙機構23を有する給紙部5が設けられている。
この給紙部5により1枚ずつ分離供給された用紙22
は、画像形成部4の手前に配置された一対のレジストロ
ーラ24によりタイミングが制御されて画像形成部4に
搬送される。
【0019】また、前記画像形成部4の下方には、感光
体ドラム11a〜dに形成されたトナー画像を用紙22
に転写せしめるための転写ベルト25が配置されてい
る。この転写ベルト25は、駆動ローラ26と従動ロー
ラ27との間に略平行に伸びるように張架されており、
図中矢印で示す方向に回転駆動されて、給紙部5より送
られて来る用紙22を静電吸着し、画像形成ステーショ
ン10a〜dの感光体ドラム11a〜dと接触させる。
【0020】前記画像形成ステーション10a〜dによ
り形成された各色のトナー像は、転写バイアスが印加さ
れた転写ローラ14a〜dにおいて、転写ベルト25に
より搬送される用紙22に対して順次転写され、カラー
の色合成が行われる。
【0021】さらに、トナー像が転写されて、転写ベル
ト25に吸着搬送される用紙22は、剥離部材28によ
り転写ベルト25から剥離され、下側からガイド板35
により支持され、転写装置29の下流側に設けた光セン
サ等からなる用紙検知センサ30により検知された後、
定着装置31に向けて送られる。前記定着装置31は、
内部にヒータが設けられた一対の定着ローラ32から構
成されており、用紙22が定着ローラ32のニップ部を
通過することによって、用紙22上にトナー像が溶融定
着される。前記定着装置31においてトナー像が定着さ
れた用紙22は、排出ローラ33により排紙トレイ34
上に排出される。
【0022】次に、前記定着ローラ32の駆動制御につ
いて、図2および図3に基づき説明する。前記定着ロー
ラ32の駆動は、制御装置37の制御に基づいて、転写
装置29と定着装置31の間で、用紙22のループが形
成されるように制御される。この制御装置37は、詳細
には図示しないが、CPU、ROM、RAM等の機能を
有したマイクロコンピュータ等により構成され、ROM
等に記憶されたシーケンシャルプログラムに従ってCP
U等が動作することにより、デジタルカラー複写機を構
成する各機器を制御するようになっている。
【0023】用紙22が引き込まれる時点における定着
ローラ32の速度(第1の速度)Vh1は、転写ベルト
25に吸着されて搬送される用紙22を強制的に引っ張
ることがなく、定着ローラ32と転写ベルト25との間
でループを形成させるように、転写ベルト25の搬送速
度(プロセス速度)Vpよりも遅い速度(第2の速度)
に設定されている。
【0024】さらに、本実施形態の画像形成装置では、
図1および図3に示すように、複写機の内部に、複写機
内部の湿度を検出するための湿度センサ36を設け、こ
の湿度センサ36により検出される信号を、定着ローラ
32を駆動制御せしめる制御装置37に送信するように
構成してある。
【0025】次に、湿度によって用紙22が形成するル
ープが異なる現象を説明する。図4〜図6は、湿度と用
紙22の搬送状態の関係を示すもので、図4は常湿時に
おける用紙22の搬送状態の説明図、図5は高湿時にお
ける用紙22の搬送状態の説明図、図6は低湿時におけ
る用紙22の搬送状態の説明図である。常湿時において
は、転写ベルト25から搬送される用紙22は、図1
2、図4に示すように、搬送経路aに示すように搬送さ
れ、そのときの搬送距離(用紙22が転写ベルト25か
ら分離される位置Aと定着ローラ32のニップ位置Bと
の距離)をLaとする。
【0026】装置内の湿度が高い場合には、図5に示す
ように、用紙22と転写ベルト25の静電吸着力が弱く
なるため、転写ベルト25から定着ローラ32に搬送さ
れる用紙22は、直線的な搬送経路bに示すように搬送
され、そのときの搬送距離Lbは、常湿時の搬送距離L
aより短くなる(Lb<La)。また、装置内の湿度が
低い場合には、図6に示すように、用紙22と転写ベル
ト25の静電吸着力が強くなるため、用紙22は、剥離
部材28によって剥離された後、搬送経路cに示すよう
に搬送され、そのときの搬送距離Lcは、常湿時の搬送
距離Laより長くなる(Lc>La)。
【0027】図7に、湿度と初期搬送距離および適正ル
ープ量との関係についての実験結果を示す。本発明者ら
の実験結果によれば、図7に示すように、湿度50%
(常湿時)の場合に、用紙22の搬送経路aにおいて、
用紙22が転写ベルト25から分離される位置Aから定
着ローラ32のニップ位置Bまでの搬送距離Laが96
mmであるとすると、湿度80%(高湿時)の場合に、
用紙22の搬送経路bにおける搬送距離Lbは94mm
であり、湿度20%(低湿度)の場合に、用紙22の搬
送経路cにおける搬送距離Lcは97mmであった。
【0028】したがって、湿度が高い場合には、図5に
示すように、定着ローラ32が常湿時と同じタイミング
で高速のプロセス速度Vpに切り換わると、用紙22
は、十分にループが形成されない状態のままプロセス速
度Vpで搬送されて、定着ローラ32に引っ張られるこ
とになり、用紙22がずれたり、用紙22が破損したり
して、所望の画像が得られないという不都合が生じる。
【0029】また、湿度が低い場合には、図6に示すよ
うに、定着ローラ32が常湿時と同じタイミングで高速
のプロセス速度Vpに切り換わると、用紙22のループ
が必要以上に形成されるたため、用紙22の上面に転写
されている未定着のトナー画像が定着ローラ32の周面
と接触して擦れたり、また、用紙22の後端部が転写ベ
ルト25から分離する際に跳ねたりして、トナー画像が
乱されるといった不都合が生じる。
【0030】これに対して、本実施形態の画像形成装置
では、装置内の湿度を検知するための湿度センサ36の
信号に基づいて定着ローラ32を制御する制御装置37
を設けたことにより、用紙22が転写ベルト25から分
離される際に、定着ローラ32をプロセス速度Vpより
も遅い第1の速度Vh1として、定着ローラ32の手前
で用紙22のループを形成させるとともに、湿度センサ
36の検知信号に対応した所定の時間が経過し、用紙2
2に対して所定のループが形成されると、定着ローラ3
2をプロセス速度Vpよりも速い第2の速度Vh2に切
り換えるようにしている。
【0031】例えば、定着ベルトの搬送速度(プロセス
速度)Vpを117mm/sとし、定着ローラ32の第
1の速度Vh1をプロセス速度Vpの−1.0%となる
115.83mm/sと設定したとき、前述したよう
に、湿度50%(常湿)時の転写ベルト25と定着ロー
ラ32との間の搬送距離Laが96mmであり、湿度8
0%(高湿)時の搬送距離Lbが94mmであり、湿度
20%(低湿)時の搬送距離Lcが97mmであった。
【0032】ここで、実験に基づき、適正ループ量を形
成するときの搬送経路Lxを98mmと設定する。図7
に示すように、湿度50%(常湿時)において、適正ル
ープ量との差は、2mm(98mm−96mm)とな
り、適正ループ量を形成するまでの時間は、1.71秒
となる。同様に、高湿時には、適正ループ量との差は4
mm(98mm−94mm)となり、適正ループ量を形
成する時間は3.42秒となり、低湿時には、適正ルー
プ量との差は1mm(98mm−97mm)となり、適
正ループ量を形成する時間は0.85秒となる。したが
って、適正ループ量を形成するため、制御装置37にお
いて定着ローラ32の速度を第1の速度Vh1から第2
の速度Vh2へ切り換える時間を、常湿時においては
1.71秒、高湿時においては3.42秒、低湿時にお
いては0.85秒と設定する。
【0033】なお、その他の湿度に対する切り換え時間
については、図8に示すグラフ等を参考に特定すること
ができる。なお、図8は、湿度と切換タイミングとの関
係を示す説明図である。
【0034】このように、湿度によるループ量の変化を
予め計測しておき、ループ量の適正値との差に対応する
時間に基づいて、定着ローラ32の速度の切り換えを行
うことにより、用紙22に対して適正なループ量を形成
させることができる。これにより、従来の画像形成装置
のように、湿度の変化に起因した画像コスレ、用紙22
後端のハネ現象、用紙22が引っ張られて生じるシワや
破損等を防止し、所望の画像を得ることが可能となる。
【0035】なお、上述した実施形態では、定着ローラ
32の第1の速度Vh1を、プロセス速度Vp(117
mm/s)の−1.0%(115.83mm/s)とし
て例示したが、図示した実験例によれば、A3の用紙2
2が定着ローラ32に引き込まれた後、転写ベルト25
から外れるまでの時間が2.73秒であり、それまでに
搬送距離98mm確保するためには、図9、図10から
明らかなように、定着ローラ32の第1の速度Vh1を
−1.25%以下とする必要がある。ここで、図9は、
定着ローラ32の第1の速度と速度切換タイミングとの
関係を示す説明図、図10は、定着ローラ32の第1の
速度と速度切換タイミングとの関係を示すグラフ化した
説明図である。また、切り換えタイミングを0.5秒以
上とすると、第1の速度Vh1は、−1.75%以上と
する必要がある。
【0036】さらに、定着ローラ32、転写ローラ14
などの精度のばらつきを考慮し、最終ループ搬送距離を
95mm以上とする場合には、図11に示すように、定
着ローラ32の第2の速度Vh2は1%以下にする必要
がある。ここで、図11は、定着ローラ32の第2の速
度時における最終ループ搬送距離を示す説明図である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、画像形成装置内の湿度を検知するための
湿度センサと、湿度センサからの検知信号に基づいて定
着ローラの回転速度を制御するための制御装置とを設
け、制御装置の制御に基づいて、記録媒体が転写装置か
ら分離される際に、定着ローラをプロセス速度よりも遅
い第1の速度で回転させることにより、定着ローラの手
前で記録媒体のループを形成させ、湿度センサからの検
知信号に対応した所定の時間が経過した後、定着ローラ
をプロセス速度よりも速い第2の速度に切り換えて回転
させている。したがって、湿度変化にかかわらず、記録
媒体のループを常に最適化することが可能となり、画像
コスレ、記録媒体後端のハネ現象、記録媒体が定着ロー
ラに引っ張られて生じるシワや破損等を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルカラー複写
機の概略構成図である。
【図2】画像形成ステーションおよび定着装置の拡大図
である。
【図3】定着装置の拡大図である。
【図4】常湿時における用紙の搬送状態の説明図であ
る。
【図5】高湿時における用紙の搬送状態の説明図であ
る。
【図6】低湿時における用紙の搬送状態の説明図であ
る。
【図7】湿度と初期搬送距離および適正ループ量との関
係についての実験結果を示す説明図である。
【図8】湿度と切換タイミングとの関係を示す説明図で
ある。
【図9】定着ローラの第1の速度と速度切換タイミング
との関係を示す説明図である。
【図10】定着ローラの第1の速度と速度切換タイミン
グとの関係をグラフ化した説明図である。
【図11】定着ローラの第2の速度時における最終ルー
プ搬送距離を示す説明図である。
【図12】従来の画像形成装置の要部を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1 複写機本体 2 原稿台 3 画像読み取り部 4 画像形成部 5 給紙部 6 自動原稿送り装置 7 原稿走査体 8 光学レンズ 9 CCDラインセンサ 10 画像形成ステーション 11 感光体ドラム 12 帯電器 13 現像装置 14 転写ローラ 15 クリーニング装置 16 レーザ光学装置 17 ポリゴンミラー 18 第1のfθレンズ 19 第2のfθレンズ 20 第1の反射ミラー 21 第2の反射ミラー 22 用紙 23 給紙機構 24 レジストローラ 25 転写ベルト 26 駆動ローラ 27 従動ローラ 28 剥離部材 29 転写装置 30 用紙検知センサ 31 定着装置 32 定着ローラ 33 排出ローラ 34 排紙トレイ 35 ガイド板 36 湿度センサ 37 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立石 嘉信 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 水口 泰範 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 山口 孝三 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 万代 英伸 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA14 DA20 DA38 DC00 ED16 ED24 ED25 EE03 EE07 EF09 2H033 AA01 AA15 BA08 BA15 BA57 BB01 BB37 CA11 CA30 CA36 CA40 2H200 FA01 FA08 FA20 GA05 GA12 GA23 GA47 GB25 GB30 JB06 JB25 PA11 PA18 PA23 PB28

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体に形成されたト
    ナー画像を記録媒体に転写するための転写装置と、該転
    写装置により転写されたトナー像を定着するための一対
    の定着ローラとを備えた画像形成装置において、 画像形成装置内の湿度を検知するための湿度センサと、 該湿度センサからの検知信号に基づいて前記定着ローラ
    の回転速度を制御するための制御装置とを設け、 該制御装置の制御に基づいて、前記記録媒体が前記転写
    装置から分離される際に、前記定着ローラをプロセス速
    度よりも遅い第1の速度で回転させることにより、前記
    定着ローラの手前で前記記録媒体のループを形成させ、 前記湿度センサからの検知信号に対応した所定の時間が
    経過した後、前記定着ローラをプロセス速度よりも速い
    第2の速度に切り換えて回転させるようにしたことを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写装置は、前記記録媒体を静電吸
    着して搬送する転写ベルトからなることを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、予め設定された適正ル
    ープ量と、湿度変化によるループ量との差に基づいて、
    前記定着ローラの速度切換を制御することを特微とする
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記定着ローラの第1の速度は、プロセ
    ス速度よりも−1.25%以下の速度であることを特徴
    とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記定着ローラの第1の速度は、プロセ
    ス速度よりも−1.75%以上の速度であることを特徴
    とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記定着ローラの第2の速度は、プロセ
    ス速度よりも+1%以下の速度であることを特徴とする
    画像形成装置。
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