JP2002243659A - 電波吸収材料の性能測定装置 - Google Patents
電波吸収材料の性能測定装置Info
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- JP2002243659A JP2002243659A JP2001041416A JP2001041416A JP2002243659A JP 2002243659 A JP2002243659 A JP 2002243659A JP 2001041416 A JP2001041416 A JP 2001041416A JP 2001041416 A JP2001041416 A JP 2001041416A JP 2002243659 A JP2002243659 A JP 2002243659A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 道路等の電波吸収材料の電波吸収性能を測定
するのに用いて好適な電波吸収材料の性能測定装置を提
供する。 【解決手段】 円弧状に形成したアーチ部材16の周上
の所要箇所にアンテナ12、14を配置可能とし、アー
チ部材16に単数又は複数の支持体18を装着し、この
アーチ部材16を載置する平面に対してアーチ部材16
が直立した状態を維持するようにセット可能とする。支
持体18を装着したアーチ部材16を平面上に載置する
だけで、アーチ部材16を平面上に直立した状態を実現
できる。よって、平面上に直立した状態で載置されたア
ーチ部材18の所要箇所に配置したアンテナ12、14
の組みを正規反射の状態にセットして測定する作業を容
易にできる。
するのに用いて好適な電波吸収材料の性能測定装置を提
供する。 【解決手段】 円弧状に形成したアーチ部材16の周上
の所要箇所にアンテナ12、14を配置可能とし、アー
チ部材16に単数又は複数の支持体18を装着し、この
アーチ部材16を載置する平面に対してアーチ部材16
が直立した状態を維持するようにセット可能とする。支
持体18を装着したアーチ部材16を平面上に載置する
だけで、アーチ部材16を平面上に直立した状態を実現
できる。よって、平面上に直立した状態で載置されたア
ーチ部材18の所要箇所に配置したアンテナ12、14
の組みを正規反射の状態にセットして測定する作業を容
易にできる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、走行する車両と
の間で電磁波を用いて通信し若しくは検出し又は計測を
行う際に不要な電磁波を吸収することにより電磁波障害
を防止する為に、道路等の建築物における舗装版として
施工した電波吸収材料の性能測定装置に関する。
の間で電磁波を用いて通信し若しくは検出し又は計測を
行う際に不要な電磁波を吸収することにより電磁波障害
を防止する為に、道路等の建築物における舗装版として
施工した電波吸収材料の性能測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】次世代の道路交通システムであるインテ
リジェント交通システム(ITS)の一環として、有料
道路の自動料金収受システム(ETC)や、道路上を走
行する自動車の走行支援システム(AHS)の開発が進
んでいる。
リジェント交通システム(ITS)の一環として、有料
道路の自動料金収受システム(ETC)や、道路上を走
行する自動車の走行支援システム(AHS)の開発が進
んでいる。
【0003】この自動料金収受システムは、高速道路等
の有料道路を走行する自動車の往来を停止させずに、自
動車に搭載された自動料金支払装置(ICカード、電波
タグ等)と料金所のトールゲートに配置された自動料金
収受装置との間で無線通信により料金を収受するシステ
ムである。この自動料金収受システムは、単に料金支払
いが簡単になるだけでなく、交通渋滞の緩和や人件費の
削減効果等の観点からも導入が期待されている。
の有料道路を走行する自動車の往来を停止させずに、自
動車に搭載された自動料金支払装置(ICカード、電波
タグ等)と料金所のトールゲートに配置された自動料金
収受装置との間で無線通信により料金を収受するシステ
ムである。この自動料金収受システムは、単に料金支払
いが簡単になるだけでなく、交通渋滞の緩和や人件費の
削減効果等の観点からも導入が期待されている。
【0004】自動料金収受システムでは、トールゲート
に配置された自動料金収受装置のレーダ等の検出手段に
よって、道路上を走行してきた自動車がトールゲートに
対し所定距離まで接近したことを検知する。
に配置された自動料金収受装置のレーダ等の検出手段に
よって、道路上を走行してきた自動車がトールゲートに
対し所定距離まで接近したことを検知する。
【0005】すると、自動料金収受装置の無線通信装置
が走行中の自動車に信号を送信し、自動車に搭載された
自動料金支払装置から自動車の通行料金の判別に必要な
情報(車種、契約内容、支払口座等)を無線通信により
送信するよう促す。すると、自動車側の自動料金支払装
置は、自動車の通行料金の判別に必要な情報を、自動料
金収受装置の無線通信装置に送信する。
が走行中の自動車に信号を送信し、自動車に搭載された
自動料金支払装置から自動車の通行料金の判別に必要な
情報(車種、契約内容、支払口座等)を無線通信により
送信するよう促す。すると、自動車側の自動料金支払装
置は、自動車の通行料金の判別に必要な情報を、自動料
金収受装置の無線通信装置に送信する。
【0006】この自動車の通行料金の判別に必要な情報
を受信した自動料金収受装置は、有料道路上での自動車
の走行距離等に基づき料金を計算し、料金の収受処理を
実行する。
を受信した自動料金収受装置は、有料道路上での自動車
の走行距離等に基づき料金を計算し、料金の収受処理を
実行する。
【0007】また自動車の走行支援システムでは、例え
ば道路上における自動車の走行車線に沿った道路の各所
定位置にそれぞれレーンマーカを設置し、この道路上を
走行する自動車に搭載された走行支援装置のレーダ等の
検出装置がレーンマーカの位置を検出して適正な走行ル
ートを検知し、自動車をこの適正な走行ルートに沿って
走行させるため走行車線からの逸脱の可能性等をドライ
バに警告あるいは自動車の操舵装置に自動介入して安全
な走行に役立てる。また、道路上に配置されたレーンマ
ーカの通信機器と車両との間で種々の通信を行い、カー
ナビゲーションシステムによる走行ルートの決定に役立
てて、交通の便に供する。
ば道路上における自動車の走行車線に沿った道路の各所
定位置にそれぞれレーンマーカを設置し、この道路上を
走行する自動車に搭載された走行支援装置のレーダ等の
検出装置がレーンマーカの位置を検出して適正な走行ル
ートを検知し、自動車をこの適正な走行ルートに沿って
走行させるため走行車線からの逸脱の可能性等をドライ
バに警告あるいは自動車の操舵装置に自動介入して安全
な走行に役立てる。また、道路上に配置されたレーンマ
ーカの通信機器と車両との間で種々の通信を行い、カー
ナビゲーションシステムによる走行ルートの決定に役立
てて、交通の便に供する。
【0008】このようなインテリジェント交通システム
における自動料金収受システムや自動車の走行支援シス
テムでは、走行中の自動車が対象となって比較的高い周
波数の電磁波を利用して通信し、検出し又は計測を行
う。このため、走行中の自動車が所定の場所を走り抜け
る瞬時に、比較的高い周波数の電磁波を利用して通信
し、検出し又は計測する動作を正確に実行せねばならな
い。
における自動料金収受システムや自動車の走行支援シス
テムでは、走行中の自動車が対象となって比較的高い周
波数の電磁波を利用して通信し、検出し又は計測を行
う。このため、走行中の自動車が所定の場所を走り抜け
る瞬時に、比較的高い周波数の電磁波を利用して通信
し、検出し又は計測する動作を正確に実行せねばならな
い。
【0009】ところが、この自動料金収受システム又は
自動車の走行支援システムでは、これらのシステムから
発射された比較的高周波の電磁波が道路等で幅射するこ
とにより不要な散乱電磁波が発生する。そして、この不
要な散乱電磁波が自動料金収受システム又は自動車の走
行支援システムの受信器に受信され、通信を阻害し若し
くは検出又は計測の動作にエラーを生じる虞がある。
自動車の走行支援システムでは、これらのシステムから
発射された比較的高周波の電磁波が道路等で幅射するこ
とにより不要な散乱電磁波が発生する。そして、この不
要な散乱電磁波が自動料金収受システム又は自動車の走
行支援システムの受信器に受信され、通信を阻害し若し
くは検出又は計測の動作にエラーを生じる虞がある。
【0010】そこで、従来から自動料金収受システムと
自動車とが通信する近傍の道路部分、又は自動車の走行
支援システムにおけるレーンマーカを設置した道路部分
の舗装版を、これらのシステムから発射された電磁波を
効率良く吸収して不要な散乱電磁波の発生を抑制する電
波吸収材料として構成することが提案されている。
自動車とが通信する近傍の道路部分、又は自動車の走行
支援システムにおけるレーンマーカを設置した道路部分
の舗装版を、これらのシステムから発射された電磁波を
効率良く吸収して不要な散乱電磁波の発生を抑制する電
波吸収材料として構成することが提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、自動料
金収受システムと自動車とが通信する近傍の道路部分、
又は自動車の走行支援システムにおけるレーンマーカを
設置した道路部分の舗装版を電波吸収材料として構成す
る場合には、電波吸収特性を付与する材料を添加したコ
ンクリート若しくはアスファルト材料によって舗装版を
施工したり、コンクリート若しくはアスファルト材料を
利用して電波吸収機能を発揮する構造の舗装版を施工す
る。
金収受システムと自動車とが通信する近傍の道路部分、
又は自動車の走行支援システムにおけるレーンマーカを
設置した道路部分の舗装版を電波吸収材料として構成す
る場合には、電波吸収特性を付与する材料を添加したコ
ンクリート若しくはアスファルト材料によって舗装版を
施工したり、コンクリート若しくはアスファルト材料を
利用して電波吸収機能を発揮する構造の舗装版を施工す
る。
【0012】このような電波吸収材料として構成する舗
装版は、一般の道路と同様に建設現場で施工され構築さ
れる。
装版は、一般の道路と同様に建設現場で施工され構築さ
れる。
【0013】このため電波吸収材料として構成した舗装
版の性能評価を建設現場で行い、この道路の舗装版が電
波を吸収する機能を適切に発揮するように施工品質の保
証をする必要がある。
版の性能評価を建設現場で行い、この道路の舗装版が電
波を吸収する機能を適切に発揮するように施工品質の保
証をする必要がある。
【0014】しかし、電波吸収材料の性能測定は、電波
暗室の中に設置してある電波吸収材料の性能測定装置を
用いて行うのが普通であり、屋外に建設された道路等の
建築物を構成する電波吸収材料の電波吸収性能を測定す
るための電波吸収材料の性能測定装置として適切なもの
は存在しなかった。
暗室の中に設置してある電波吸収材料の性能測定装置を
用いて行うのが普通であり、屋外に建設された道路等の
建築物を構成する電波吸収材料の電波吸収性能を測定す
るための電波吸収材料の性能測定装置として適切なもの
は存在しなかった。
【0015】本発明は上記事実を考慮し、屋外に建設さ
れた道路等の建築物を構成する電波吸収材料の電波吸収
性能を測定するのに用いて好適な電波吸収材料の性能測
定装置を新たに提供することを目的とする。
れた道路等の建築物を構成する電波吸収材料の電波吸収
性能を測定するのに用いて好適な電波吸収材料の性能測
定装置を新たに提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の電波吸収材料の性能測定装置は、円弧状に形成され、
その周上の所要箇所にアンテナを配置可能なアーチ部材
と、アーチ部材を載置する平面に対してアーチ部材が直
立した状態を維持するように、アーチ部材に装着した単
数又は複数の支持体と、を有することを特徴とする。
の電波吸収材料の性能測定装置は、円弧状に形成され、
その周上の所要箇所にアンテナを配置可能なアーチ部材
と、アーチ部材を載置する平面に対してアーチ部材が直
立した状態を維持するように、アーチ部材に装着した単
数又は複数の支持体と、を有することを特徴とする。
【0017】上述のように構成することにより、支持体
を装着したアーチ部材を平面上に載置するだけで、アー
チ部材を平面上に直立した状態で載置できる。よって、
この平面上に直立した状態で載置されたアーチ部材の所
要箇所に配置したアンテナの組みを正規反射の状態にセ
ットし、測定する作業を容易にできる。さらに、屋外に
建設された道路等の建築物の平面上に載置し、道路等の
電波吸収材料の電波吸収性能を測定するのに用いて好適
である。
を装着したアーチ部材を平面上に載置するだけで、アー
チ部材を平面上に直立した状態で載置できる。よって、
この平面上に直立した状態で載置されたアーチ部材の所
要箇所に配置したアンテナの組みを正規反射の状態にセ
ットし、測定する作業を容易にできる。さらに、屋外に
建設された道路等の建築物の平面上に載置し、道路等の
電波吸収材料の電波吸収性能を測定するのに用いて好適
である。
【0018】本発明の請求項2に記載の電波吸収材料の
性能測定装置は、半円弧状に構成したアーチ部材と、ア
ーチ部材を載置する平面に対して、アーチ部材の円弧を
含む平面が水平又は傾斜した平面に対して直角に起立し
た状態を維持するように、アーチ部材に着脱可能に装着
した支持足部材と、アーチ部材の両端側と、支持足部材
との間に補強するよう着脱可能に架設した補助梁部材
と、アーチ部材の周上の所要箇所にあって、アンテナを
所定方向に向けて支持するための取付手段と、を有する
ことを特徴とする。
性能測定装置は、半円弧状に構成したアーチ部材と、ア
ーチ部材を載置する平面に対して、アーチ部材の円弧を
含む平面が水平又は傾斜した平面に対して直角に起立し
た状態を維持するように、アーチ部材に着脱可能に装着
した支持足部材と、アーチ部材の両端側と、支持足部材
との間に補強するよう着脱可能に架設した補助梁部材
と、アーチ部材の周上の所要箇所にあって、アンテナを
所定方向に向けて支持するための取付手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0019】上述のように構成することにより、支持足
部材を装着し、補助梁部材を架設して補強したアーチ部
材を平面上に載置するだけで、アーチ部材を平面上に直
立した状態で載置できる。よって、この平面上に直立し
た状態で載置されたアーチ部材の所要箇所に配置したア
ンテナの対応する1組みを正規反射の状態にセットし、
測定する作業を容易にできる。
部材を装着し、補助梁部材を架設して補強したアーチ部
材を平面上に載置するだけで、アーチ部材を平面上に直
立した状態で載置できる。よって、この平面上に直立し
た状態で載置されたアーチ部材の所要箇所に配置したア
ンテナの対応する1組みを正規反射の状態にセットし、
測定する作業を容易にできる。
【0020】さらに、支持足部材と、アーチ部材の両端
側との間に補助梁部材を架設して補強したので、アーチ
部材を、より剛構造で支持して、平面に対して直角に起
立した状態をより正確に維持させることができる。これ
と共に、屋外に建設された道路等の建築物の平面上に載
置し、道路等の電波吸収材料の電波吸収性能を測定する
のに用いて好適である。
側との間に補助梁部材を架設して補強したので、アーチ
部材を、より剛構造で支持して、平面に対して直角に起
立した状態をより正確に維持させることができる。これ
と共に、屋外に建設された道路等の建築物の平面上に載
置し、道路等の電波吸収材料の電波吸収性能を測定する
のに用いて好適である。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2に記載の電波吸収材料の性能測定装置において、ア
ーチ部材の円弧の半径がRと定まり、測定対象の試料の
大きさがLと定まったとき、支持体である支持足部材の
先端とアーチ部材の円弧との間の距離Tが、 T≧RL/(2R−L) の条件式を満足するように構成したことを特徴とする。
項2に記載の電波吸収材料の性能測定装置において、ア
ーチ部材の円弧の半径がRと定まり、測定対象の試料の
大きさがLと定まったとき、支持体である支持足部材の
先端とアーチ部材の円弧との間の距離Tが、 T≧RL/(2R−L) の条件式を満足するように構成したことを特徴とする。
【0022】上述のように構成することにより、請求項
1又は請求項2に記載における電波吸収材料の性能測定
装置の作用、効果に加えて反射板を用いて測定する電波
吸収材料の性能測定装置の全体構成を最小限の大きさに
構成可能とする。
1又は請求項2に記載における電波吸収材料の性能測定
装置の作用、効果に加えて反射板を用いて測定する電波
吸収材料の性能測定装置の全体構成を最小限の大きさに
構成可能とする。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3の何れかに記載の電波吸収材料の性能測定装置にお
いて、直立したアーチ部材の周上の所要箇所にアンテナ
を設置した際、アーチ部材が倒れないように、支持体で
ある支持足部材を重量構造とし、又は支持体である支持
足部材に重りを付けることを特徴とする。
項3の何れかに記載の電波吸収材料の性能測定装置にお
いて、直立したアーチ部材の周上の所要箇所にアンテナ
を設置した際、アーチ部材が倒れないように、支持体で
ある支持足部材を重量構造とし、又は支持体である支持
足部材に重りを付けることを特徴とする。
【0024】上述のように構成することにより、請求項
1乃至請求項3の何れかに記載の電波吸収材料の性能測
定装置における作用、効果に加えて、アンテナを装着し
たアーチ部材の据わりを安定化できる。
1乃至請求項3の何れかに記載の電波吸収材料の性能測
定装置における作用、効果に加えて、アンテナを装着し
たアーチ部材の据わりを安定化できる。
【0025】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4の何れかに記載の電波吸収材料の性能測定装置にお
いて、アンテナに、アンテナの指向方向を示すレーザ光
線を発射するレーザ光発射装置を装着し、一組の送信ア
ンテナと受信アンテナとが電波の反射面に対する垂直軸
から見て各々同じ角度をなす正規反射の位置にあること
を確認可能に構成したことを特徴とする。
項4の何れかに記載の電波吸収材料の性能測定装置にお
いて、アンテナに、アンテナの指向方向を示すレーザ光
線を発射するレーザ光発射装置を装着し、一組の送信ア
ンテナと受信アンテナとが電波の反射面に対する垂直軸
から見て各々同じ角度をなす正規反射の位置にあること
を確認可能に構成したことを特徴とする。
【0026】上述のように構成することにより、請求項
1乃至請求項4の何れかに記載の電波吸収材料の性能測
定装置における作用、効果に加えて、アーチ部材の円弧
を含む平面が水平若しくは傾斜した平面に対して直角に
起立した状態にあることを確認可能である。さらに、一
組の送信アンテナ又は受信アンテナに取り付けたレーザ
光発射装置によって、一組の送信アンテナ又は受信アン
テナの方向を正規反射の方向に実際にセットできるの
で、測定精度をより向上できる。
1乃至請求項4の何れかに記載の電波吸収材料の性能測
定装置における作用、効果に加えて、アーチ部材の円弧
を含む平面が水平若しくは傾斜した平面に対して直角に
起立した状態にあることを確認可能である。さらに、一
組の送信アンテナ又は受信アンテナに取り付けたレーザ
光発射装置によって、一組の送信アンテナ又は受信アン
テナの方向を正規反射の方向に実際にセットできるの
で、測定精度をより向上できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電波吸収材料の性
能測定装置に係わる実施の形態について図1乃至図9に
よって説明する。図1乃至図3の全体斜視図に示すよう
に、本実施の形態に係る電波吸収材料の性能測定装置
は、支持枠体治具10に送信アンテナ12と受信アンテ
ナ14とを取り付けて構成する。
能測定装置に係わる実施の形態について図1乃至図9に
よって説明する。図1乃至図3の全体斜視図に示すよう
に、本実施の形態に係る電波吸収材料の性能測定装置
は、支持枠体治具10に送信アンテナ12と受信アンテ
ナ14とを取り付けて構成する。
【0028】この支持枠体治具10は、アーチ部材16
と、支持足部材18と、2本の補助梁部材20とを一体
に組み立てて構成する。このアーチ部材16は、例えば
木材の集成材を断面矩形で、全体が半円弧形の曲がり梁
状に形成したものを用いる。
と、支持足部材18と、2本の補助梁部材20とを一体
に組み立てて構成する。このアーチ部材16は、例えば
木材の集成材を断面矩形で、全体が半円弧形の曲がり梁
状に形成したものを用いる。
【0029】なお、このアーチ部材16を、グラスファ
イバ入りの合成樹脂(FRP等)又は金属製のパイプ若
しくはアングル材等で構成しても良い。また、支持足部
材18と2本の補助梁部材20とを木製の角材、グラス
ファイバ入りの合成樹脂(FRP等)又は金属製のパイ
プ若しくはアングル材等で構成しても良い。
イバ入りの合成樹脂(FRP等)又は金属製のパイプ若
しくはアングル材等で構成しても良い。また、支持足部
材18と2本の補助梁部材20とを木製の角材、グラス
ファイバ入りの合成樹脂(FRP等)又は金属製のパイ
プ若しくはアングル材等で構成しても良い。
【0030】このアーチ部材16の頂点に当たる中央部
には、支持足部材18の一端部を取り付け、この支持足
部材18の他端部とアーチ部材16の両端部とが相俟っ
て3点支持の状態で起立するように構成する。
には、支持足部材18の一端部を取り付け、この支持足
部材18の他端部とアーチ部材16の両端部とが相俟っ
て3点支持の状態で起立するように構成する。
【0031】さらに、このアーチ部材16が道路等の電
波吸収材料の平面上に起立して載置された際に、アーチ
部材16の円弧を含む平面が電波吸収材料の平面に対し
て直角に起立するように支持足部材18の全長を設定す
る。
波吸収材料の平面上に起立して載置された際に、アーチ
部材16の円弧を含む平面が電波吸収材料の平面に対し
て直角に起立するように支持足部材18の全長を設定す
る。
【0032】すなわち、アーチ部材16の両足の自由端
と、支持足部材18の足の自由端とを含む平面が道路の
表面の平面と一致する状態に設定する。(言い換える
と、アーチ部材16の両端を結ぶ直径の線分が、道路表
面上に一致して通る状態に設定する。) また、この支持枠体治具10では、アーチ部材16の円
弧を含む平面が電波吸収材料の平面に対して直角に起立
する状態を堅持可能とするため、図4に示すように、支
持足部材18の一端部を斜状に切欠してアーチ部材16
の中央側面に当接させ、2本のボルト22とナット23
とによって剛構造になるよう締結する。
と、支持足部材18の足の自由端とを含む平面が道路の
表面の平面と一致する状態に設定する。(言い換える
と、アーチ部材16の両端を結ぶ直径の線分が、道路表
面上に一致して通る状態に設定する。) また、この支持枠体治具10では、アーチ部材16の円
弧を含む平面が電波吸収材料の平面に対して直角に起立
する状態を堅持可能とするため、図4に示すように、支
持足部材18の一端部を斜状に切欠してアーチ部材16
の中央側面に当接させ、2本のボルト22とナット23
とによって剛構造になるよう締結する。
【0033】これにより、アーチ部材16に支持足部材
18を締結した状態で、電波吸収材料の平面上に載置す
れば、アーチ部材16の円弧を含む平面が電波吸収材料
の平面に対して直角に起立することになる。
18を締結した状態で、電波吸収材料の平面上に載置す
れば、アーチ部材16の円弧を含む平面が電波吸収材料
の平面に対して直角に起立することになる。
【0034】さらに、アーチ部材16における支持足部
材18を締結した部分の上下面にはそれぞれ補強板24
をねじで締結して強度を高める。なお、このアーチ部材
16と支持足部材18との締結部の強度を向上するた
め、その他種々の補強を施しても良いことは勿論であ
る。
材18を締結した部分の上下面にはそれぞれ補強板24
をねじで締結して強度を高める。なお、このアーチ部材
16と支持足部材18との締結部の強度を向上するた
め、その他種々の補強を施しても良いことは勿論であ
る。
【0035】なお、アーチ部材16の中間部を着脱可能
に構成してアーチ部材16を複数の部分に分割可能と
し、持ち運びの便に供するようにしても良い。
に構成してアーチ部材16を複数の部分に分割可能と
し、持ち運びの便に供するようにしても良い。
【0036】さらに本実施の形態では、図1乃至図3に
示すように、アーチ部材16に支持足部材18を締結し
た部分の補強構造として、2本の補助梁部材20を取り
付ける。
示すように、アーチ部材16に支持足部材18を締結し
た部分の補強構造として、2本の補助梁部材20を取り
付ける。
【0037】この2本の補助梁部材20は、アーチ部材
16の両端近くの各部位と、支持足部材18の自由端近
くの部位との間に張り渡される補強梁として設置する。
16の両端近くの各部位と、支持足部材18の自由端近
くの部位との間に張り渡される補強梁として設置する。
【0038】各補助梁部材20の一端部は、それぞれ図
5に示すように、その端部を斜状に切欠してアーチ部材
16の内周面に当接させ、ボルト22とナット23とで
締結する。
5に示すように、その端部を斜状に切欠してアーチ部材
16の内周面に当接させ、ボルト22とナット23とで
締結する。
【0039】さらに、各補助梁部材20の他端部は、そ
れぞれ図6に示すように、その各端部を斜状に切欠して
支持足部材18の対応する側面に当接させ、ボルト22
とナット23とでこれら3個の部材を一体に締結する。
れぞれ図6に示すように、その各端部を斜状に切欠して
支持足部材18の対応する側面に当接させ、ボルト22
とナット23とでこれら3個の部材を一体に締結する。
【0040】このようにして、アーチ部材16、支持足
部材18及び2本の補助梁部材20は、全体が立体の剛
構造に構成されて、電波吸収材料の平面上に載置するだ
で、アーチ部材16の円弧を含む平面が電波吸収材料の
平面に対して直角に起立した状態にセット可能となる。
部材18及び2本の補助梁部材20は、全体が立体の剛
構造に構成されて、電波吸収材料の平面上に載置するだ
で、アーチ部材16の円弧を含む平面が電波吸収材料の
平面に対して直角に起立した状態にセット可能となる。
【0041】なお、上述した図1乃至図3に示す本電波
吸収材料の性能測定装置では、電波吸収材料の平面上に
アーチ部材16の両端部と支持足部材18の端部との3
点で立つ構成について説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、アーチ部材16を含み、支持足部
材18を複数設置して4点支持以上の支持状態で立つ構
成としても良い。
吸収材料の性能測定装置では、電波吸収材料の平面上に
アーチ部材16の両端部と支持足部材18の端部との3
点で立つ構成について説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、アーチ部材16を含み、支持足部
材18を複数設置して4点支持以上の支持状態で立つ構
成としても良い。
【0042】例えば、アーチ部材16に対し、支持足部
材18と対称の状態で別個に支持足部材を設置すれば、
アーチ部材16が、その円弧を含む平面を電波吸収材料
の平面に対して直角に起立させた状態を、各部の重量バ
ランスを考慮することなく安定して保持できる。
材18と対称の状態で別個に支持足部材を設置すれば、
アーチ部材16が、その円弧を含む平面を電波吸収材料
の平面に対して直角に起立させた状態を、各部の重量バ
ランスを考慮することなく安定して保持できる。
【0043】図1乃至図3に示すように、アーチ部材1
6には、単数又は複数の送信アンテナ12と受信アンテ
ナ14とを装着する。このとき、アーチ部材16の頂点
である中央部にアンテナを取り付ける場合には、送信ア
ンテナ12と受信アンテナ14とを兼用するアンテナを
取り付ける。
6には、単数又は複数の送信アンテナ12と受信アンテ
ナ14とを装着する。このとき、アーチ部材16の頂点
である中央部にアンテナを取り付ける場合には、送信ア
ンテナ12と受信アンテナ14とを兼用するアンテナを
取り付ける。
【0044】ここで図9に例示するようにアーチ部材1
6に一組の送信アンテナ12と受信アンテナ14とを3
組み装着する場合には、各送信アンテナ12又は受信ア
ンテナ14を、それぞれ図7に例示する取付手段として
の取付構造で装着することができる。
6に一組の送信アンテナ12と受信アンテナ14とを3
組み装着する場合には、各送信アンテナ12又は受信ア
ンテナ14を、それぞれ図7に例示する取付手段として
の取付構造で装着することができる。
【0045】この図7に示す取付手段としての取付構造
では、取付部材26とボルト22及びナット23とを用
いて、アーチ部材16に各送信アンテナ12又は受信ア
ンテナ14をそれぞれ取り付ける。
では、取付部材26とボルト22及びナット23とを用
いて、アーチ部材16に各送信アンテナ12又は受信ア
ンテナ14をそれぞれ取り付ける。
【0046】このため、取付部材26は金属片を側面視
L字形に折曲して形成し、その両平面部の各所定位置
に、それぞれ締結用の透孔28、30を穿設する。
L字形に折曲して形成し、その両平面部の各所定位置
に、それぞれ締結用の透孔28、30を穿設する。
【0047】また、アーチ部材16には、その頂点に当
たる中央位置から鉛直線を下ろしアーチ部材16の直径
に当たる線分に交差する点を中心として対頂角が等しく
なるように、中心角30度、中心角45度、中心角60
度の各角度における半径の線分と、アーチ部材16との
各交点位置に対応して、それぞれボルト22を挿通する
貫通孔である締結孔32を穿孔する。
たる中央位置から鉛直線を下ろしアーチ部材16の直径
に当たる線分に交差する点を中心として対頂角が等しく
なるように、中心角30度、中心角45度、中心角60
度の各角度における半径の線分と、アーチ部材16との
各交点位置に対応して、それぞれボルト22を挿通する
貫通孔である締結孔32を穿孔する。
【0048】そして、アーチ部材16の内周面に取付部
材26の一方の端片部を当接させ締結孔32と透孔28
とを一致させた状態で、これらの孔にボルト22を挿通
しナット23を嵌合して、アーチ部材16に対して取付
部材26を締結する。
材26の一方の端片部を当接させ締結孔32と透孔28
とを一致させた状態で、これらの孔にボルト22を挿通
しナット23を嵌合して、アーチ部材16に対して取付
部材26を締結する。
【0049】このとき、アーチ部材16の側面と取付部
材26の他方の端片部との間にダンパ機能を持つスペー
サ34を配置すれば、アーチ部材16に対して取付部材
26をより適切な位置に正確に締結できると共に、取付
部材26の他方の端片部に後述するように送信アンテナ
12又は受信アンテナ14を取り付けた際、振動を抑制
する支持構造とすることができる。
材26の他方の端片部との間にダンパ機能を持つスペー
サ34を配置すれば、アーチ部材16に対して取付部材
26をより適切な位置に正確に締結できると共に、取付
部材26の他方の端片部に後述するように送信アンテナ
12又は受信アンテナ14を取り付けた際、振動を抑制
する支持構造とすることができる。
【0050】この取付部材26の他方の端片部に取り付
ける送信アンテナ12又は受信アンテナ14は、共に同
形の方形開口を持つ標準ゲインホーンアンテナを用い
る。このホーンアンテナである送信アンテナ12又は受
信アンテナ14には、それぞれそのホーン部の側面所定
位置に台座36を設け、その上面から突出する取付ボル
ト38を設ける。
ける送信アンテナ12又は受信アンテナ14は、共に同
形の方形開口を持つ標準ゲインホーンアンテナを用い
る。このホーンアンテナである送信アンテナ12又は受
信アンテナ14には、それぞれそのホーン部の側面所定
位置に台座36を設け、その上面から突出する取付ボル
ト38を設ける。
【0051】そして、送信アンテナ12又は受信アンテ
ナ14は、その取付ボルト38を取付部材26の他方の
端片部に穿孔した透孔30に通し、ナット23を嵌合し
て取付部材26に取り付ける。
ナ14は、その取付ボルト38を取付部材26の他方の
端片部に穿孔した透孔30に通し、ナット23を嵌合し
て取付部材26に取り付ける。
【0052】上述のようにして、送信アンテナ12又は
受信アンテナ14は、それぞれ取付部材26等の部材に
よって、アーチ部材16の各所定位置に一体的に装着す
る。
受信アンテナ14は、それぞれ取付部材26等の部材に
よって、アーチ部材16の各所定位置に一体的に装着す
る。
【0053】なお、アーチ部材16の複数の所定位置に
それぞれ取付部材26を予め設置しておき、一組の送信
アンテナ12と受信アンテナ14とをそれぞれ対応す
る、いわゆる反射面に対する垂直軸から見て各々同じ角
度をなす位置(正規反射の位置)に付け替えて用いるよ
うにしても良い。
それぞれ取付部材26を予め設置しておき、一組の送信
アンテナ12と受信アンテナ14とをそれぞれ対応す
る、いわゆる反射面に対する垂直軸から見て各々同じ角
度をなす位置(正規反射の位置)に付け替えて用いるよ
うにしても良い。
【0054】さらに取付手段の別の構成として図示しな
いが、アーチ部材16の円周上を摺動可能で、かつアー
チ部材16上の任意の位置で固定可能に構成した取付手
段としての摺動取付治具を介して、アーチ部材16に送
信アンテナ12、受信アンテナ14を装着する。
いが、アーチ部材16の円周上を摺動可能で、かつアー
チ部材16上の任意の位置で固定可能に構成した取付手
段としての摺動取付治具を介して、アーチ部材16に送
信アンテナ12、受信アンテナ14を装着する。
【0055】これと共に、アーチ部材16の側面には、
送信アンテナ12又は受信アンテナ14の取付角度位置
を表示する目盛りをつけておく。
送信アンテナ12又は受信アンテナ14の取付角度位置
を表示する目盛りをつけておく。
【0056】そして、送信アンテナ12又は受信アンテ
ナ14を取付た前述の摺動取付治具を、取付角度位置を
表示する目盛りを読んでアーチ部材16上で移動し、所
望の角度位置(正規反射の位置)に固定して用いるよう
にしても良い。
ナ14を取付た前述の摺動取付治具を、取付角度位置を
表示する目盛りを読んでアーチ部材16上で移動し、所
望の角度位置(正規反射の位置)に固定して用いるよう
にしても良い。
【0057】さらにまた取付手段の別の構成として図示
しないが、上述した摺動取付治具を取付手段としての自
走式の摺動保持装置として構成しても良い。
しないが、上述した摺動取付治具を取付手段としての自
走式の摺動保持装置として構成しても良い。
【0058】この取付手段としての摺動保持装置は、送
信アンテナ12又は受信アンテナ14を取付た状態で、
制御装置で駆動制御されることにより、アーチ部材16
の円周上を自走して移動し、かつアーチ部材16上の所
要の位置で停止して固定される状態とできるよう構成す
る。
信アンテナ12又は受信アンテナ14を取付た状態で、
制御装置で駆動制御されることにより、アーチ部材16
の円周上を自走して移動し、かつアーチ部材16上の所
要の位置で停止して固定される状態とできるよう構成す
る。
【0059】この取付手段の場合には、例えばアーチ部
材16に歯車の内歯又は外歯を設け、この歯に摺動保持
装置に装着した駆動歯車を噛合させ、この駆動歯車を回
転駆動制御するよう構成すれば、摺動保持装置をアーチ
部材16上で所望の位置に移動して停止させる動作を正
確にかつ適切に行える。
材16に歯車の内歯又は外歯を設け、この歯に摺動保持
装置に装着した駆動歯車を噛合させ、この駆動歯車を回
転駆動制御するよう構成すれば、摺動保持装置をアーチ
部材16上で所望の位置に移動して停止させる動作を正
確にかつ適切に行える。
【0060】また、アーチ部材16に取付手段によって
装着された各送信アンテナ12又は受信アンテナ14
は、それぞれ半円形に形成したアーチ部材16に対応し
た所定のラジアル方向(半円の中心を向く方向)を向く
ようにセットする。
装着された各送信アンテナ12又は受信アンテナ14
は、それぞれ半円形に形成したアーチ部材16に対応し
た所定のラジアル方向(半円の中心を向く方向)を向く
ようにセットする。
【0061】すなわち図9に示すように、送信アンテナ
12から発射された電波が試料の表面に反射して、電波
の入射角と同じ電波の反射角の延長線上(正規反射の状
態)で、反射点から同距離に位置する受信アンテナ14
に正確に入射するようセットする。
12から発射された電波が試料の表面に反射して、電波
の入射角と同じ電波の反射角の延長線上(正規反射の状
態)で、反射点から同距離に位置する受信アンテナ14
に正確に入射するようセットする。
【0062】この支持枠体治具10では、アーチ部材1
6における支持足部材18を設けたのと反対側に送信ア
ンテナ12と受信アンテナ14を装着するので、支持足
部材18が道路面から持ち上がって倒れ易くなることが
ある。このような場合は、支持足部材18の足先近くの
部分に重りを付けて支持枠体治具10が倒れるのを防止
することが望ましい。
6における支持足部材18を設けたのと反対側に送信ア
ンテナ12と受信アンテナ14を装着するので、支持足
部材18が道路面から持ち上がって倒れ易くなることが
ある。このような場合は、支持足部材18の足先近くの
部分に重りを付けて支持枠体治具10が倒れるのを防止
することが望ましい。
【0063】なお支持枠体治具10の転倒を防止するた
めに、支持足部材18は、それ自体を重量構造とし、さ
らに支持足部材18を伸ばすことにより安定した支持構
造とすることが望ましい。
めに、支持足部材18は、それ自体を重量構造とし、さ
らに支持足部材18を伸ばすことにより安定した支持構
造とすることが望ましい。
【0064】次に、アーチ部材16と支持足部材18と
2本の補助梁部材20とを一体に組み立て、最小限の大
きさの支持枠体治具10を構成する場合における、各部
材の寸法を決定するための条件式について説明する。
2本の補助梁部材20とを一体に組み立て、最小限の大
きさの支持枠体治具10を構成する場合における、各部
材の寸法を決定するための条件式について説明する。
【0065】ここで、図8及び図9に示すように、 アーチの半径 R(m) アンテナの開口端の半径 P(m) 1/2電力ビーム幅 θ(度) 試料の大きさ L(m) 支持体である支持足部材18の先端とアーチからの距離 T(m) と定義する。
【0066】すると、試料の大きさLは、波長をλとし
たとき2λ×2λ以上で、かつ測定ダイナミックレンジ
確保の面から、1/2電力ビーム幅以上の大きさが望ま
しいため、L≧2Ptanθの式で求められる。
たとき2λ×2λ以上で、かつ測定ダイナミックレンジ
確保の面から、1/2電力ビーム幅以上の大きさが望ま
しいため、L≧2Ptanθの式で求められる。
【0067】この式で求めた試料の大きさLより、支持
体のアーチ中心からの距離T(m)を求める式は、T/
(L/2)=R/(R−L/2)の条件から、 T≧RL/(2R−L) となり、この条件式を満足するように支持枠体治具10
を構成するアーチ部材16の半径、支持足部材18の寸
法、2本の補助梁部材20の寸法を決定すれば、各部材
を組み立てるだけでアーチ部材16の円弧を含む平面が
電波吸収材料の平面に対して直角に起立するようにセッ
トでき、しかも最小限の大きさの支持枠体治具10を構
成できる。
体のアーチ中心からの距離T(m)を求める式は、T/
(L/2)=R/(R−L/2)の条件から、 T≧RL/(2R−L) となり、この条件式を満足するように支持枠体治具10
を構成するアーチ部材16の半径、支持足部材18の寸
法、2本の補助梁部材20の寸法を決定すれば、各部材
を組み立てるだけでアーチ部材16の円弧を含む平面が
電波吸収材料の平面に対して直角に起立するようにセッ
トでき、しかも最小限の大きさの支持枠体治具10を構
成できる。
【0068】また本実施の形態では、具体的に、アーチ
部材16の半径Rを1.3mとする。
部材16の半径Rを1.3mとする。
【0069】アーチ部材16に取付けた送信アンテナ1
2又は受信アンテナ14の開口端の半径Pを1.1mと
する。
2又は受信アンテナ14の開口端の半径Pを1.1mと
する。
【0070】1/2電力ビーム幅θを、約23度とす
る。(なお、標準ゲインホーンアンテナを使用し、周波
数5.8GHz帯の電波を用いることを条件とする)こ
の具体例の場合に、数値を条件式L≧2Ptanθに代
入すると、L≧2×1.1×0.424≒0.93mと
なる。
る。(なお、標準ゲインホーンアンテナを使用し、周波
数5.8GHz帯の電波を用いることを条件とする)こ
の具体例の場合に、数値を条件式L≧2Ptanθに代
入すると、L≧2×1.1×0.424≒0.93mと
なる。
【0071】従って、試料の大きさは、望ましくは0.
93m以上必要である。
93m以上必要である。
【0072】よって、例えば試料としての反射板40の
大きさを一辺1mの正方形の平板とすると、アーチ部材
16の半円の中心から支持足部材18の足の自由端まで
の距離T(m)は、T=RL/(2R−L)の条件式に
数値を代入すると、 T=1.3×1/(2×1.3−1) =0.8123(m) すなわち、上述のアーチ部材16の半径Rを1.3mと
し、T=0.8123(m)とするように支持足部材1
8の長さと、補助梁部材20の長さを決定すれば良い。
なお、三角形の斜辺に当たる支持足部材18の長さと補
助梁部材20の長さとは、それぞれ三角形の直交する2
辺に当たるアーチ部材16の半径Rの値と、アーチ部材
16の半円の中心から支持足部材18の足の自由端まで
の距離Tの値とから、ピタゴラスの定理を利用して容易
に求められる。
大きさを一辺1mの正方形の平板とすると、アーチ部材
16の半円の中心から支持足部材18の足の自由端まで
の距離T(m)は、T=RL/(2R−L)の条件式に
数値を代入すると、 T=1.3×1/(2×1.3−1) =0.8123(m) すなわち、上述のアーチ部材16の半径Rを1.3mと
し、T=0.8123(m)とするように支持足部材1
8の長さと、補助梁部材20の長さを決定すれば良い。
なお、三角形の斜辺に当たる支持足部材18の長さと補
助梁部材20の長さとは、それぞれ三角形の直交する2
辺に当たるアーチ部材16の半径Rの値と、アーチ部材
16の半円の中心から支持足部材18の足の自由端まで
の距離Tの値とから、ピタゴラスの定理を利用して容易
に求められる。
【0073】ここで、試料としての反射板40の最小限
の大きさは、波長をλとするとき、2λ×2λ以上の大
きさとなる。ここで、周波数5.8GHzのとき波長λ
は、λ≒0.05mであるから、約0.01m2の平板
に対する寸法を基準にして支持枠体治具10を構成する
各部材の寸法を設定しても良い。
の大きさは、波長をλとするとき、2λ×2λ以上の大
きさとなる。ここで、周波数5.8GHzのとき波長λ
は、λ≒0.05mであるから、約0.01m2の平板
に対する寸法を基準にして支持枠体治具10を構成する
各部材の寸法を設定しても良い。
【0074】また、支持枠体治具10を、アーチ部材1
6と支持足部材18とだけで構成する場合は、補助梁部
材20が邪魔になることがないから、アーチ部材16の
半円の中心から支持足部材18の足の自由端までの距離
T(m)は、T=L/2に設定すれば良い。
6と支持足部材18とだけで構成する場合は、補助梁部
材20が邪魔になることがないから、アーチ部材16の
半円の中心から支持足部材18の足の自由端までの距離
T(m)は、T=L/2に設定すれば良い。
【0075】さらに、この支持枠体治具10の製造作業
をする際に、支持枠体治具10はアーチ部材16の両端
と支持足部材18の先端との3点で支持して支持枠体治
具10が起立することになるから、各アーチ部材16の
両端部と、支持足部材18の先端部との足の長さを調整
し、アーチ部材16の円弧を含む平面が電波吸収材料の
床平面に対して直角に起立するように、水準器を見なが
ら支持足部材18の傾きを調整して支持枠体治具10を
適切に製作する。
をする際に、支持枠体治具10はアーチ部材16の両端
と支持足部材18の先端との3点で支持して支持枠体治
具10が起立することになるから、各アーチ部材16の
両端部と、支持足部材18の先端部との足の長さを調整
し、アーチ部材16の円弧を含む平面が電波吸収材料の
床平面に対して直角に起立するように、水準器を見なが
ら支持足部材18の傾きを調整して支持枠体治具10を
適切に製作する。
【0076】また、支持枠体治具10におけるアーチ部
材16が床平面に対して直立するように製造する作業を
容易にする為、アーチ部材16の半円の中心から支持足
部材18の足の自由端までの距離Tと、アーチ部材16
の半径の長さと、支持足部材18の長さとの比を、3対
4対5に設定しても良い。このように構成すれば、これ
らの距離を図るだけで直角であることが解かるから、ア
ーチ部材16の円弧を含む平面が電波吸収材料の床平面
に対して直角に起立していることを容易に確認できる。
材16が床平面に対して直立するように製造する作業を
容易にする為、アーチ部材16の半円の中心から支持足
部材18の足の自由端までの距離Tと、アーチ部材16
の半径の長さと、支持足部材18の長さとの比を、3対
4対5に設定しても良い。このように構成すれば、これ
らの距離を図るだけで直角であることが解かるから、ア
ーチ部材16の円弧を含む平面が電波吸収材料の床平面
に対して直角に起立していることを容易に確認できる。
【0077】また、支持枠体治具10の製造時に、アー
チ部材16の円弧を含む平面が電波吸収材料の床平面に
対して直角に起立していることを確認する手段として、
次のような手段を用いることができる。
チ部材16の円弧を含む平面が電波吸収材料の床平面に
対して直角に起立していることを確認する手段として、
次のような手段を用いることができる。
【0078】第1の手段は、支持枠体治具10を水平な
平面上に置き、アーチ部材16の頂点(アーチ部材16
の中央点の幅方向中央)から糸の先端につけた重りを吊
り下げ、この重りの中心がアーチ部材16の両端の幅方
向中央位置を結ぶ線分を2等分する点上に位置するよう
に、支持足部材18の長さ等を調整する。
平面上に置き、アーチ部材16の頂点(アーチ部材16
の中央点の幅方向中央)から糸の先端につけた重りを吊
り下げ、この重りの中心がアーチ部材16の両端の幅方
向中央位置を結ぶ線分を2等分する点上に位置するよう
に、支持足部材18の長さ等を調整する。
【0079】この第1の手段の調整により、アーチ部材
16の円弧を含む平面が水平な平面に対して直角に起立
した状態に支持枠体治具10を構成できる。
16の円弧を含む平面が水平な平面に対して直角に起立
した状態に支持枠体治具10を構成できる。
【0080】第2の手段は、各送信アンテナ12又は受
信アンテナ14に対し、アンテナの指向方向を指し示す
ために、例えばアンテナのビームの中心軸に沿ってレー
ザ光線を発射するレーザ光発射装置を装着する。
信アンテナ14に対し、アンテナの指向方向を指し示す
ために、例えばアンテナのビームの中心軸に沿ってレー
ザ光線を発射するレーザ光発射装置を装着する。
【0081】そして、アーチ部材16の頂点に配置した
送信アンテナ12又は受信アンテナ14のレーザ光発射
装置から床平面に対して照射したレーザ光の点と、アー
チ部材16における所要各所にそれぞれ配置した送信ア
ンテナ12又は受信アンテナ14のレーザ光発射装置か
ら床平面に対して照射したレーザ光の点とが一致するよ
うに(例えば図9に例示したと同様の状態)、支持枠体
治具10における支持足部材18の長さ又は各部材の組
み付け角度等を調整する。
送信アンテナ12又は受信アンテナ14のレーザ光発射
装置から床平面に対して照射したレーザ光の点と、アー
チ部材16における所要各所にそれぞれ配置した送信ア
ンテナ12又は受信アンテナ14のレーザ光発射装置か
ら床平面に対して照射したレーザ光の点とが一致するよ
うに(例えば図9に例示したと同様の状態)、支持枠体
治具10における支持足部材18の長さ又は各部材の組
み付け角度等を調整する。
【0082】この第2の手段の調整により、支持枠体治
具10のアーチ部材16の円弧を含む平面が水平又は傾
斜した平面に対して直角に起立した状態に調整できる。
具10のアーチ部材16の円弧を含む平面が水平又は傾
斜した平面に対して直角に起立した状態に調整できる。
【0083】なお、この第2の手段の調整は傾斜した平
面上でも行えるので、支持枠体治具10の製造後、これ
を使用する時に測定現場の道路上で調整作業をし、又は
アーチ部材16の円弧を含む平面が水平若しくは傾斜し
た平面に対して直角に起立した状態にあることを確認す
る作業をすることも可能である。
面上でも行えるので、支持枠体治具10の製造後、これ
を使用する時に測定現場の道路上で調整作業をし、又は
アーチ部材16の円弧を含む平面が水平若しくは傾斜し
た平面に対して直角に起立した状態にあることを確認す
る作業をすることも可能である。
【0084】さらに、各送信アンテナ12又は受信アン
テナ14に取り付けたレーザ光発射装置によって、各送
信アンテナ12又は受信アンテナ14の方向を正規反射
の方向に実際にセットできるので、測定精度をより向上
できる。
テナ14に取り付けたレーザ光発射装置によって、各送
信アンテナ12又は受信アンテナ14の方向を正規反射
の方向に実際にセットできるので、測定精度をより向上
できる。
【0085】次に、上述のように構成された電波吸収材
料の性能測定装置の使用方法について説明する。
料の性能測定装置の使用方法について説明する。
【0086】この図1乃至図9に示す電波吸収材料の性
能測定装置は、電磁波障害を防止するための舗装版を利
用して建設した有料道路の自動料金収受所(高速道路の
インターに設けたトールゲート付近の場所等)における
電波吸収機能の性能測定を行うのに用いて好適に構成さ
れている。
能測定装置は、電磁波障害を防止するための舗装版を利
用して建設した有料道路の自動料金収受所(高速道路の
インターに設けたトールゲート付近の場所等)における
電波吸収機能の性能測定を行うのに用いて好適に構成さ
れている。
【0087】この自動料金収受システムでは、図示しな
いが、道路の所定場所に設置されたトールゲートに、有
料道路の各走行車線に対応して各自動料金収受装置を配
置する。
いが、道路の所定場所に設置されたトールゲートに、有
料道路の各走行車線に対応して各自動料金収受装置を配
置する。
【0088】この自動料金収受装置は、車両検出用のレ
ーダと、無線通信装置とを備えており、その車両検出用
のレーダからトールゲートの手前側の所定範囲にレーダ
のミリ波を発射し、トールゲートの手前側の所定位置に
車両が来たことを検知する。
ーダと、無線通信装置とを備えており、その車両検出用
のレーダからトールゲートの手前側の所定範囲にレーダ
のミリ波を発射し、トールゲートの手前側の所定位置に
車両が来たことを検知する。
【0089】また、この自動料金収受装置は、車両検出
用のレーダで道路走行車線上の所定位置に車両を検知す
ると、自動料金収受装置の無線通信装置から通信信号を
発射して走行中の車両に信号を送信する。
用のレーダで道路走行車線上の所定位置に車両を検知す
ると、自動料金収受装置の無線通信装置から通信信号を
発射して走行中の車両に信号を送信する。
【0090】車両には、自動料金支払装置が搭載されて
いて、この自動料金支払装置が、自動料金収受装置の無
線通信装置からの通信信号を受信する。そして、自動料
金支払装置は、この車両の通行料金の収受に必要な情報
(車種、重量、型式、登録番号等)を無線通信により送
信する。
いて、この自動料金支払装置が、自動料金収受装置の無
線通信装置からの通信信号を受信する。そして、自動料
金支払装置は、この車両の通行料金の収受に必要な情報
(車種、重量、型式、登録番号等)を無線通信により送
信する。
【0091】この車両の通行料金の判別に必要な情報を
受信した自動料金収受装置は、有料道路上での自動車の
走行距離等に基づき料金を計算し、料金の収受処理を実
行する。
受信した自動料金収受装置は、有料道路上での自動車の
走行距離等に基づき料金を計算し、料金の収受処理を実
行する。
【0092】上述した自動料金収受システムでは、少な
くとも自動料金収受装置の無線通信装置から指向性をも
って発射される例えば5.80GHzの周波数帯の電波
である通信信号が照射される所定の範囲と、自動料金収
受装置の車両検知用のレーダから発射されたミリ波が照
射される所定の範囲とに渡る道路の部分を、通信、検出
又は計測用の低強度の電磁波を吸収する特性を有する電
磁波吸収機能を有する舗装版で建設する。
くとも自動料金収受装置の無線通信装置から指向性をも
って発射される例えば5.80GHzの周波数帯の電波
である通信信号が照射される所定の範囲と、自動料金収
受装置の車両検知用のレーダから発射されたミリ波が照
射される所定の範囲とに渡る道路の部分を、通信、検出
又は計測用の低強度の電磁波を吸収する特性を有する電
磁波吸収機能を有する舗装版で建設する。
【0093】これにより、道路面で不要に反射される電
波によって無線通信又は車両検出の動作が阻害され、料
金収受等の動作に支障が生じる電磁波障害を抑制する。
波によって無線通信又は車両検出の動作が阻害され、料
金収受等の動作に支障が生じる電磁波障害を抑制する。
【0094】このように、電磁波障害を確実に解消させ
るようにするためには、通信、検出又は計測用の低強度
の電磁波を吸収する性能の高い舗装道路を現場で施工す
る必要があり、施工された舗装道路の電磁波を吸収する
性能を電波吸収材料の性能測定装置で測定して確認する
作業が必要になる。
るようにするためには、通信、検出又は計測用の低強度
の電磁波を吸収する性能の高い舗装道路を現場で施工す
る必要があり、施工された舗装道路の電磁波を吸収する
性能を電波吸収材料の性能測定装置で測定して確認する
作業が必要になる。
【0095】しかし、一般に舗装道路は、雨水等の水は
けを良くするため、道路面を一方の路肩方向に下向する
傾斜面に施工するのが普通である。このように道路面が
傾斜していても、送信アンテナ12と受信アンテナ14
との組みを正規反射の位置に適切にセットしなければな
らない。
けを良くするため、道路面を一方の路肩方向に下向する
傾斜面に施工するのが普通である。このように道路面が
傾斜していても、送信アンテナ12と受信アンテナ14
との組みを正規反射の位置に適切にセットしなければな
らない。
【0096】そこで、支持枠体治具10を利用して送信
アンテナ12と受信アンテナ14との組みを正規反射の
位置に適切にかつ迅速にセットすることにより、舗装道
路の電磁波を吸収する性能を電波吸収材料の性能測定装
置で測定して確認する作業を容易に行うことができる。
アンテナ12と受信アンテナ14との組みを正規反射の
位置に適切にかつ迅速にセットすることにより、舗装道
路の電磁波を吸収する性能を電波吸収材料の性能測定装
置で測定して確認する作業を容易に行うことができる。
【0097】すなわち、支持枠体治具10を傾斜した道
路面の上に置くと、この支持枠体治具10は、アーチ部
材16の両端と支持足部材18の端部との3点支持の状
態で傾斜した道路面の上に立ち、しかもアーチ部材16
の円弧を含む平面が電波吸収材料の平面に対して直角に
起立した状態となる。
路面の上に置くと、この支持枠体治具10は、アーチ部
材16の両端と支持足部材18の端部との3点支持の状
態で傾斜した道路面の上に立ち、しかもアーチ部材16
の円弧を含む平面が電波吸収材料の平面に対して直角に
起立した状態となる。
【0098】よって、アーチ部材16に装着された送信
アンテナ12と受信アンテナ14との組みは、そのまま
で正規反射の位置に適切にかつ迅速にセットされること
になる。
アンテナ12と受信アンテナ14との組みは、そのまま
で正規反射の位置に適切にかつ迅速にセットされること
になる。
【0099】このように支持枠体治具10を使用すれ
ば、支持枠体治具10を道路面上に置くだけで、送信ア
ンテナ12と受信アンテナ14との組みを正規反射の位
置にセットでき、即座に電波吸収材料としての道路の性
能測定を実行できるから、測定作業の効率を向上でき
る。
ば、支持枠体治具10を道路面上に置くだけで、送信ア
ンテナ12と受信アンテナ14との組みを正規反射の位
置にセットでき、即座に電波吸収材料としての道路の性
能測定を実行できるから、測定作業の効率を向上でき
る。
【0100】また、この支持枠体治具10は、コンパク
トに構成可能なので、道路面上の路肩近くやトールゲー
ト等の建造物の近くといった種々の場所に移動して設置
し、電波吸収材料としての道路の性能測定を実行できる
から、測定エリアをくまなく測定することができる。
トに構成可能なので、道路面上の路肩近くやトールゲー
ト等の建造物の近くといった種々の場所に移動して設置
し、電波吸収材料としての道路の性能測定を実行できる
から、測定エリアをくまなく測定することができる。
【0101】さらに、支持枠体治具10は、アーチ部材
16、支持足部材18、補助梁部材20をボルト22と
ナット23とを用いて組み立てる構成であるから、支持
枠体治具10を各構成部品に分解することも容易であ
る。よって、支持枠体治具10を各構成部品に分解すれ
ば、車両での運搬に便宜であり、遠方へ持ち運んで測定
作業を行うのにも便宜である。
16、支持足部材18、補助梁部材20をボルト22と
ナット23とを用いて組み立てる構成であるから、支持
枠体治具10を各構成部品に分解することも容易であ
る。よって、支持枠体治具10を各構成部品に分解すれ
ば、車両での運搬に便宜であり、遠方へ持ち運んで測定
作業を行うのにも便宜である。
【0102】次に上述のように構成された電波吸収材料
の性能測定装置の測定手段について説明する。この電波
吸収材料の性能測定装置の測定手段では、反射板を利用
する。
の性能測定装置の測定手段について説明する。この電波
吸収材料の性能測定装置の測定手段では、反射板を利用
する。
【0103】すなわち、図1乃至図3に示すように、試
験体面(道路面)上に反射板40(例えば金属板)を設
置した状態で、送信アンテナ12から被測定試料である
反射板40に電磁波を照射し、それによって生じた反射
波を受信アンテナ14で受信し、測定器にて周波数応答
を計測し、場合によってはタイムドメイン計測により不
要電波を除去して周波数応答を計測し、測定対象周波数
の受信電力レベルを測定する。
験体面(道路面)上に反射板40(例えば金属板)を設
置した状態で、送信アンテナ12から被測定試料である
反射板40に電磁波を照射し、それによって生じた反射
波を受信アンテナ14で受信し、測定器にて周波数応答
を計測し、場合によってはタイムドメイン計測により不
要電波を除去して周波数応答を計測し、測定対象周波数
の受信電力レベルを測定する。
【0104】また、反射板40を除去し、送信アンテナ
12から被測定試料である電波吸収材料としての道路に
電磁波を照射し、それによって生じた反射波を受信アン
テナ14で受信し、測定器にて周波数応答を計測し、場
合によってはタイムドメイン計測により不要電波を除去
して周波数応答を計測し、測定対象周波数の受信電力レ
ベルを測定する。
12から被測定試料である電波吸収材料としての道路に
電磁波を照射し、それによって生じた反射波を受信アン
テナ14で受信し、測定器にて周波数応答を計測し、場
合によってはタイムドメイン計測により不要電波を除去
して周波数応答を計測し、測定対象周波数の受信電力レ
ベルを測定する。
【0105】このときの反射板40を設置した時の受信
電力レベルをLr(dB)とし、試験体である道路(反
射板を除去した道路)の受信電力レベルをLm(dB)
とすると、道路の反射率LW(dB)は、LW=Lr−
Lmとして比較評価できる。
電力レベルをLr(dB)とし、試験体である道路(反
射板を除去した道路)の受信電力レベルをLm(dB)
とすると、道路の反射率LW(dB)は、LW=Lr−
Lmとして比較評価できる。
【0106】なお、この測定は、必要に応じて複数回行
い、測定結果の信頼性の向上を図ることができる。
い、測定結果の信頼性の向上を図ることができる。
【0107】次に、電波吸収材料の性能測定装置におけ
る測定手段の一つとしての自由空間タイムドメイン法を
用いた電波吸収体性能評価計測方法について説明する。
この自由空間タイムドメイン法を用いた電波吸収体性能
評価計測方法は、電磁波の周波数が1.9GHz帯以上
のものに対して適用できる。
る測定手段の一つとしての自由空間タイムドメイン法を
用いた電波吸収体性能評価計測方法について説明する。
この自由空間タイムドメイン法を用いた電波吸収体性能
評価計測方法は、電磁波の周波数が1.9GHz帯以上
のものに対して適用できる。
【0108】このタイムドメイン法では、実際の測定に
当たり受信アンテナ14で受信される電磁波に目的とす
る試料(道路又は反射板40)の反射波だけではなく、
周囲設置物(例えば料金所の屋根や建築物等)からの反
射波、散乱波および送信アンテナ12から受信アンテナ
14に直接伝搬する電磁波が含まれているが、その不要
な反射波、散乱波を抑圧して目的とする試料(道路又は
反射板40)の反射波を主に測定可能とする。
当たり受信アンテナ14で受信される電磁波に目的とす
る試料(道路又は反射板40)の反射波だけではなく、
周囲設置物(例えば料金所の屋根や建築物等)からの反
射波、散乱波および送信アンテナ12から受信アンテナ
14に直接伝搬する電磁波が含まれているが、その不要
な反射波、散乱波を抑圧して目的とする試料(道路又は
反射板40)の反射波を主に測定可能とする。
【0109】このタイムドメイン法では、周波数ドメイ
ンの特性を逆フーリエ変換によりタイムドメインに変換
する原理に基づいて、周波数ドメインの測定特性を測定
器であるネットワークアナライザに内蔵されるタイムド
メイン機能により、タイムドメインに変換する。
ンの特性を逆フーリエ変換によりタイムドメインに変換
する原理に基づいて、周波数ドメインの測定特性を測定
器であるネットワークアナライザに内蔵されるタイムド
メイン機能により、タイムドメインに変換する。
【0110】ここで、周囲設置物からの反射波、散乱波
および直接受信アンテナに伝搬する波は、試料(道路又
は反射板40)の反射波と伝搬経路が異なるために受信
アンテナまでの到達時間が異なる。すなわち、それぞれ
の波はタイムドメイン上で異なった時間値で生じること
になる。
および直接受信アンテナに伝搬する波は、試料(道路又
は反射板40)の反射波と伝搬経路が異なるために受信
アンテナまでの到達時間が異なる。すなわち、それぞれ
の波はタイムドメイン上で異なった時間値で生じること
になる。
【0111】そこで、そのタイムドメイン上で試料(道
路又は反射板40)の反射波のみをゲーティングにより
選択し、フーリエ変換を施すことにより、周囲設置物か
らの反射波、散乱波の影響が除去された試料(道路又は
反射板40)の反射波の周波数特性を得る。
路又は反射板40)の反射波のみをゲーティングにより
選択し、フーリエ変換を施すことにより、周囲設置物か
らの反射波、散乱波の影響が除去された試料(道路又は
反射板40)の反射波の周波数特性を得る。
【0112】このタイムドメイン法で、電波吸収材料の
性能測定を行うときの主な要件は、次の通りである。 □測定量: 反射係数(周波数、入・反射角、偏波をパ
ラメータとする) □測定装置: アンテナ: ホーンアンテナを用いる。
性能測定を行うときの主な要件は、次の通りである。 □測定量: 反射係数(周波数、入・反射角、偏波をパ
ラメータとする) □測定装置: アンテナ: ホーンアンテナを用いる。
【0113】なお、ダブルリッジドガイドアンテナな
ど、使用するアンテナが広帯域であるほど測定分解能は
向上し、近距離にある物体の反射波を分離することがで
きる。
ど、使用するアンテナが広帯域であるほど測定分解能は
向上し、近距離にある物体の反射波を分離することがで
きる。
【0114】測定器: タイムドメイン機能を有するネ
ットワークアナライザを用いる。
ットワークアナライザを用いる。
【0115】なお、必要に応じて電力増幅器を用いる。
【0116】ケーブル: 測定器、アンテナのインピー
ダンスに準じたものを用いる。低損失のものが望まし
い。
ダンスに準じたものを用いる。低損失のものが望まし
い。
【0117】反射板: この反射板40は、所定面積の
金属平板であれば材質および厚みは任意で良い。ここで
は、反射板40としてアンテナの1/2電力ビーム幅を
カバーする大きさの正方形の金属板を用いる。 □測定環境: 測定空間において、被測定試料(道路又
は反射板40)の反射波以外に周囲設置物からの反射
波、散乱波が存在しても構わないが、タイムドメインの
測定分解能以上に両者の受信アンテナまでの伝搬時間に
差がなければ分離は完全に行われない。この点を考慮し
て測定環境を選定する。
金属平板であれば材質および厚みは任意で良い。ここで
は、反射板40としてアンテナの1/2電力ビーム幅を
カバーする大きさの正方形の金属板を用いる。 □測定環境: 測定空間において、被測定試料(道路又
は反射板40)の反射波以外に周囲設置物からの反射
波、散乱波が存在しても構わないが、タイムドメインの
測定分解能以上に両者の受信アンテナまでの伝搬時間に
差がなければ分離は完全に行われない。この点を考慮し
て測定環境を選定する。
【0118】タイムドメインの測定分解能はネットワー
クアナライザの機種およびその設定により異なるが、一
例として 1.92/測定周波数スパン[sec] で与えられる。
クアナライザの機種およびその設定により異なるが、一
例として 1.92/測定周波数スパン[sec] で与えられる。
【0119】測定周波数スパンは、アンテナの仕様帯域
に基づいて決定する。測定周波数スパンを4.2GHz
とすると0.46nsと求められ、それに相当する伝搬
距離は13.7cmとなる。
に基づいて決定する。測定周波数スパンを4.2GHz
とすると0.46nsと求められ、それに相当する伝搬
距離は13.7cmとなる。
【0120】すなわち、試料(道路又は反射板40)の
反射波と13.7cm以上の伝搬距離差がある波であれ
ば、分離、抑圧が可能である。 □測定入・反射角と偏波: 入・反射角は同じ値(正規
反射)とする。最低限下記の角度の測定を実施する。
反射波と13.7cm以上の伝搬距離差がある波であれ
ば、分離、抑圧が可能である。 □測定入・反射角と偏波: 入・反射角は同じ値(正規
反射)とする。最低限下記の角度の測定を実施する。
【0121】0°, 30° 偏波に関しては、TE、TM入射の2種を行う。 □測定方法:測定装置の設置: 入射角、偏波に応じ
て、被測定試料である道路上に支持枠体治具10を用い
て、送信アンテナ12、受信アンテナ14を正規反射の
位置に設置する。
て、被測定試料である道路上に支持枠体治具10を用い
て、送信アンテナ12、受信アンテナ14を正規反射の
位置に設置する。
【0122】なお0°入射の場合には、アンテナを1つ
のみ用いて、SパラメータのS11(S22)を測定する。
のみ用いて、SパラメータのS11(S22)を測定する。
【0123】道路面と送信アンテナ12、受信アンテナ
14間の距離は、このアンテナからの放射界が遠方界と
見なせる距離とする。アンテナ開口の最大寸法をD、波
長をλとすると2D2/λ以上とすれば良い。
14間の距離は、このアンテナからの放射界が遠方界と
見なせる距離とする。アンテナ開口の最大寸法をD、波
長をλとすると2D2/λ以上とすれば良い。
【0124】試料としての道路の測定部分の大きさは2
λ×2λ以上で、かつ、測定ダイナミックレンジ確保の
面からアンテナの1/2電力ビーム幅をカバーできる大
きさが望ましい。
λ×2λ以上で、かつ、測定ダイナミックレンジ確保の
面からアンテナの1/2電力ビーム幅をカバーできる大
きさが望ましい。
【0125】ネットワークアナライザの設定:測定キャ
リブレーション(ベクトル誤差補正)を行う必要はな
い。
リブレーション(ベクトル誤差補正)を行う必要はな
い。
【0126】周波数ドメイン:測定周波数スパン:アン
テナの仕様帯域に設定する。
テナの仕様帯域に設定する。
【0127】通常のホーンアンテナは、給電導波管の寸
法で帯域が決定される。例えば、WRJ−10の規格の
導波管であれば、帯域は8.2〜12.4GHzであ
る。
法で帯域が決定される。例えば、WRJ−10の規格の
導波管であれば、帯域は8.2〜12.4GHzであ
る。
【0128】掃引当たりのデータ点数: タイムドメイ
ンの測定可能時間領域を考慮して決定する。
ンの測定可能時間領域を考慮して決定する。
【0129】ケーブル長+アンテナから試料(道路又は
反射板40)までの距離(片道)をLeとすると、試料
(道路又は反射板40)の反射波はほぼ2Le/3×1
08[sec]でネットワークアナライザに到達する
(ケーブルでの伝搬速度を自由空間と等しいと仮定、通
常は67%)。従って、周波数ドメインの掃引当たりの
データ点数は、 2Le×測定周波数スパン/3×108+1 以上必要となる。
反射板40)までの距離(片道)をLeとすると、試料
(道路又は反射板40)の反射波はほぼ2Le/3×1
08[sec]でネットワークアナライザに到達する
(ケーブルでの伝搬速度を自由空間と等しいと仮定、通
常は67%)。従って、周波数ドメインの掃引当たりの
データ点数は、 2Le×測定周波数スパン/3×108+1 以上必要となる。
【0130】Le=8m、測定周波数スパン4.2GH
zとすると、データ点数は225以上としなければなら
ない。但し、データ点数を多くすると測定時間が長くな
る。
zとすると、データ点数は225以上としなければなら
ない。但し、データ点数を多くすると測定時間が長くな
る。
【0131】タイムドメイン:周波数ドメインからタイ
ムドメインへの変換モード: タイムドメインバンドパ
スモードに設定する。
ムドメインへの変換モード: タイムドメインバンドパ
スモードに設定する。
【0132】ウインドウ: ネットワークアナライザの
プリセットの設定で良い。
プリセットの設定で良い。
【0133】ゲート形状: ネットワークアナライザの
プリセットの設定で良い。
プリセットの設定で良い。
【0134】反射板40の反射波レベル(Rm)の測
定:反射板40を支持枠体治具10の下方の道路面上に
設置する。タイムドメイン法により周囲設置物からの反
射波、散乱波および直接受信アンテナに伝搬する波を除
去する。反射板40の反射波レベルを測定する。この結
果より測定のダイナミックレンジを求め、必要ならば、
測定環境、測定装置の再検討をする試料としての電磁波
を吸収する性能を有する道路に対する反射波レベル(R
s)の測定: 送信アンテナ12、受信アンテナ14を
装着した支持枠体治具10を道路面上の測定したい場所
に設置する。これにより、送信アンテナ12と受信アン
テナ14とは、それぞれ正規反射の位置に配置される。
この状態で、試料である道路の一部の反射波レベルを測
定する。□測定結果:上述のようにして求めた測定値よ
り反射係数を求める。
定:反射板40を支持枠体治具10の下方の道路面上に
設置する。タイムドメイン法により周囲設置物からの反
射波、散乱波および直接受信アンテナに伝搬する波を除
去する。反射板40の反射波レベルを測定する。この結
果より測定のダイナミックレンジを求め、必要ならば、
測定環境、測定装置の再検討をする試料としての電磁波
を吸収する性能を有する道路に対する反射波レベル(R
s)の測定: 送信アンテナ12、受信アンテナ14を
装着した支持枠体治具10を道路面上の測定したい場所
に設置する。これにより、送信アンテナ12と受信アン
テナ14とは、それぞれ正規反射の位置に配置される。
この状態で、試料である道路の一部の反射波レベルを測
定する。□測定結果:上述のようにして求めた測定値よ
り反射係数を求める。
【0135】R=Rs/Rm ここで R:反射係数 Rs:試料反射波レベル Rm:導体平板(反射板40)の反射波レベル 次に、道路の電波吸収性能を測定するときの具体的手順
について説明する。
について説明する。
【0136】測定作業の初めに作業者は、図示しない測
定装置に付随する切替器を操作して、第1の角度の組み
となる送信アンテナ12と受信アンテナ14とに切り替
える。
定装置に付随する切替器を操作して、第1の角度の組み
となる送信アンテナ12と受信アンテナ14とに切り替
える。
【0137】次に作業者は、試験体となる道路面上に、
反射板40を設置する。
反射板40を設置する。
【0138】次に作業者は、測定器によって第1の角度
の組みとなる送信アンテナ12と受信アンテナ14を利
用し、タイムドメイン計測を実行して不要波を除去した
周波数応答を計測し、測定対象周波数の受信電力レベル
を測定して記録する。
の組みとなる送信アンテナ12と受信アンテナ14を利
用し、タイムドメイン計測を実行して不要波を除去した
周波数応答を計測し、測定対象周波数の受信電力レベル
を測定して記録する。
【0139】次に作業者は、道路上から反射板を除去す
る。
る。
【0140】次に作業者は、測定器によって第1の組み
となる送信アンテナ12と受信アンテナ14を利用し、
タイムドメイン計測を実行して不要波を除去した周波数
応答を計測し、測定対象周波数の受信電力レベルを測定
して記録する。
となる送信アンテナ12と受信アンテナ14を利用し、
タイムドメイン計測を実行して不要波を除去した周波数
応答を計測し、測定対象周波数の受信電力レベルを測定
して記録する。
【0141】そして、反射板40を設置した時の受信電
力レベルであるLr(dB)と、道路の部分を試験した
時の受信電力レベルであるLm(dB)とから、試験体
の反射率LW(dB)を下記の式で求める。
力レベルであるLr(dB)と、道路の部分を試験した
時の受信電力レベルであるLm(dB)とから、試験体
の反射率LW(dB)を下記の式で求める。
【0142】LW=Lr−Lm なお、必要に応じて上述の測定を複数回行う。
【0143】次に作業者は、切替器にて第2の角度の組
みとなる送信アンテナ12と受信アンテナ14とに切り
替える。
みとなる送信アンテナ12と受信アンテナ14とに切り
替える。
【0144】そして作業者は、前述したと同様に、反射
板40を置いた場合と、道路の一部とに対する測定を所
要回行う。
板40を置いた場合と、道路の一部とに対する測定を所
要回行う。
【0145】次に作業者は、切替器にて第3の角度の組
みとなる送信アンテナ12と受信アンテナ14とに切り
替えて前述したと同様に、反射板40を置いた場合と、
道路の一部とに対する測定を所要回行う。
みとなる送信アンテナ12と受信アンテナ14とに切り
替えて前述したと同様に、反射板40を置いた場合と、
道路の一部とに対する測定を所要回行う。
【0146】このようにして、複数の角度の組みとなる
送信アンテナ12と受信アンテナ14とに切り替えて、
反射板40を置いた場合と、道路の一部とに対する測定
を所要回行い、その測定結果から、道路のその部分にお
ける電波吸収性能の評価を行う。
送信アンテナ12と受信アンテナ14とに切り替えて、
反射板40を置いた場合と、道路の一部とに対する測定
を所要回行い、その測定結果から、道路のその部分にお
ける電波吸収性能の評価を行う。
【0147】このようにして測定し評価した反射係数R
が所定の基準を満足していれば、施工した道路の電磁波
を吸収する性能が基準を満たすように適切に施工された
ことが確認できる。なお、反射係数Rが所定の基準を満
たさない場合は、この施工された道路の所要部分を壊し
て、再度道路を施工し直す。
が所定の基準を満足していれば、施工した道路の電磁波
を吸収する性能が基準を満たすように適切に施工された
ことが確認できる。なお、反射係数Rが所定の基準を満
たさない場合は、この施工された道路の所要部分を壊し
て、再度道路を施工し直す。
【0148】なお上述した実施の形態では、有料道路の
自動料金収受所における道路の電波吸収性能を測定する
ことについて説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、電波吸収材料の性能測定装置を、自動車の
走行支援システム用のレーンマーカを付加して自動車の
走行支援システムに対する電磁波障害を防止するための
道路部分の測定等に使用できることは勿論である。
自動料金収受所における道路の電波吸収性能を測定する
ことについて説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、電波吸収材料の性能測定装置を、自動車の
走行支援システム用のレーンマーカを付加して自動車の
走行支援システムに対する電磁波障害を防止するための
道路部分の測定等に使用できることは勿論である。
【0149】
【発明の効果】本発明の電波吸収材料の性能測定装置
は、第1に、円弧状に形成したアーチ部材の周上の所要
箇所にアンテナを配置可能とし、アーチ部材に単数又は
複数の支持体を装着し、このアーチ部材を載置する平面
に対してアーチ部材が直立した状態を維持するようにセ
ットできるので、支持体を装着したアーチ部材を平面上
に載置するだけで、アーチ部材を平面上に直立した状態
を実現できる。よって、この平面上に直立した状態で載
置されたアーチ部材の所要箇所に配置したアンテナの組
みを正規反射の状態にセットし、測定する作業を容易に
できるという効果がある。さらに、屋外に建設された道
路等の建築物の平面上に載置し、道路等の電波吸収材料
の電波吸収性能を測定するのに用いれば、その測定作業
の能率を向上できるという効果がある。
は、第1に、円弧状に形成したアーチ部材の周上の所要
箇所にアンテナを配置可能とし、アーチ部材に単数又は
複数の支持体を装着し、このアーチ部材を載置する平面
に対してアーチ部材が直立した状態を維持するようにセ
ットできるので、支持体を装着したアーチ部材を平面上
に載置するだけで、アーチ部材を平面上に直立した状態
を実現できる。よって、この平面上に直立した状態で載
置されたアーチ部材の所要箇所に配置したアンテナの組
みを正規反射の状態にセットし、測定する作業を容易に
できるという効果がある。さらに、屋外に建設された道
路等の建築物の平面上に載置し、道路等の電波吸収材料
の電波吸収性能を測定するのに用いれば、その測定作業
の能率を向上できるという効果がある。
【0150】第2に、半円弧状に構成したアーチ部材に
支持足部材を着脱可能に装着し、アーチ部材の円弧を含
む平面が、このアーチ部材を載置する水平又は傾斜した
平面に対して直角に起立した状態を維持するように保持
できると共に、アーチ部材の両端側と、支持足部材との
間に補強するよう補助梁部材を着脱可能に架設したの
で、アーチ部材を、より剛構造で支持して、平面に対し
て直角に起立した状態をより正確に維持させることがで
きるという効果がある。これと共に、アーチ部材、支持
足部材、補助梁部材を取り外して別々に持ち運びでき、
取り扱えるので、屋外に建設された道路等の建築物の現
場まで運ぶのが容易であり、これを組み立てて平面上に
載置し、道路等の電波吸収材料の電波吸収性能を測定す
るのに用いて好適である。
支持足部材を着脱可能に装着し、アーチ部材の円弧を含
む平面が、このアーチ部材を載置する水平又は傾斜した
平面に対して直角に起立した状態を維持するように保持
できると共に、アーチ部材の両端側と、支持足部材との
間に補強するよう補助梁部材を着脱可能に架設したの
で、アーチ部材を、より剛構造で支持して、平面に対し
て直角に起立した状態をより正確に維持させることがで
きるという効果がある。これと共に、アーチ部材、支持
足部材、補助梁部材を取り外して別々に持ち運びでき、
取り扱えるので、屋外に建設された道路等の建築物の現
場まで運ぶのが容易であり、これを組み立てて平面上に
載置し、道路等の電波吸収材料の電波吸収性能を測定す
るのに用いて好適である。
【0151】第3に、アーチ部材の円弧の半径がRと定
まり、測定対象の試料の大きさがLと定まったとき、支
持体である支持足部材の先端とアーチ部材の円弧との間
の距離Tが、 T≧RL/(2R−L) の条件式を満足するように構成する場合には、電波吸収
材料の性能測定装置の全体構成を最小限の大きさにコン
パクトに構成できるという効果がある。
まり、測定対象の試料の大きさがLと定まったとき、支
持体である支持足部材の先端とアーチ部材の円弧との間
の距離Tが、 T≧RL/(2R−L) の条件式を満足するように構成する場合には、電波吸収
材料の性能測定装置の全体構成を最小限の大きさにコン
パクトに構成できるという効果がある。
【0152】第4に、直立したアーチ部材の周上の所要
箇所にアンテナを設置した際、アーチ部材が倒れないよ
うに、支持体である支持足部材を重量構造とし、又は支
持体である支持足部材に重りを付けた構成とした場合
は、アンテナを装着したアーチ部材の据わりを安定化で
きるという効果がある。
箇所にアンテナを設置した際、アーチ部材が倒れないよ
うに、支持体である支持足部材を重量構造とし、又は支
持体である支持足部材に重りを付けた構成とした場合
は、アンテナを装着したアーチ部材の据わりを安定化で
きるという効果がある。
【0153】第5に、アンテナに、アンテナの指向方向
を示すレーザ光線を発射するレーザ光発射装置を装着
し、一組の送信アンテナと受信アンテナとが電波の反射
面に対する垂直軸から見て各々同じ角度をなす正規反射
の位置にあることを確認可能に構成した場合は、一組の
送信アンテナ又は受信アンテナに取り付けたレーザ光発
射装置によって、一組の送信アンテナ又は受信アンテナ
の方向を正規反射の方向に実際にセットし、測定精度を
より向上できるという効果がある。
を示すレーザ光線を発射するレーザ光発射装置を装着
し、一組の送信アンテナと受信アンテナとが電波の反射
面に対する垂直軸から見て各々同じ角度をなす正規反射
の位置にあることを確認可能に構成した場合は、一組の
送信アンテナ又は受信アンテナに取り付けたレーザ光発
射装置によって、一組の送信アンテナ又は受信アンテナ
の方向を正規反射の方向に実際にセットし、測定精度を
より向上できるという効果がある。
【図1】本発明の実施の形態に係る電波吸収材料の性能
測定装置の全体構成を示す斜視図である。
測定装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電波吸収材料の性能
測定装置の全体構成を示す他の方向から見た斜視図であ
る。
測定装置の全体構成を示す他の方向から見た斜視図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態に係る電波吸収材料の性能
測定装置の全体構成を示す他の方向から見た斜視図であ
る。
測定装置の全体構成を示す他の方向から見た斜視図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態に係る電波吸収材料の性能
測定装置におけるアーチ部材と支持足部材との締結部を
示す要部拡大斜視図である。
測定装置におけるアーチ部材と支持足部材との締結部を
示す要部拡大斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る電波吸収材料の性能
測定装置におけるアーチ部材と補助梁部材との締結部を
示す要部拡大斜視図である。
測定装置におけるアーチ部材と補助梁部材との締結部を
示す要部拡大斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る電波吸収材料の性能
測定装置における支持足部材と2つの補助梁部材との締
結部を示す要部拡大斜視図である。
測定装置における支持足部材と2つの補助梁部材との締
結部を示す要部拡大斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る電波吸収材料の性能
測定装置におけるアーチ部材に取付部材を介してアンテ
ナを締結した部分を示す要部拡大断面図である。
測定装置におけるアーチ部材に取付部材を介してアンテ
ナを締結した部分を示す要部拡大断面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る電波吸収材料の性能
測定装置における反射板と補助梁部材とが干渉しない構
成を説明するための概略説明線図である。
測定装置における反射板と補助梁部材とが干渉しない構
成を説明するための概略説明線図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る電波吸収材料の性能
測定装置におけるアーチ部材に3組みのアンテナを配置
した状態を示す全体概略斜視図である。
測定装置におけるアーチ部材に3組みのアンテナを配置
した状態を示す全体概略斜視図である。
10 支持枠体治具 12 送信アンテナ 14 受信アンテナ 16 アーチ部材 18 支持足部材 20 補助梁部材 22 ボルト 23 ナット 26 取付部材 40 反射板
フロントページの続き (72)発明者 原川 健一 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 斉藤 俊夫 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 国島 武史 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中道路内 (72)発明者 吉村 賢一 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中道路内 Fターム(参考) 5J021 AA02 AB07 DA06 EA01 JA10 5J047 AA01 AA09 AB09 BG01 BG02 BG10
Claims (5)
- 【請求項1】 円弧状に形成され、その周上の所要箇所
にアンテナを配置可能なアーチ部材と、 前記アーチ部材を載置する平面に対して前記アーチ部材
が直立した状態を維持するように、前記アーチ部材に装
着した単数又は複数の支持体と、 を有することを特徴とする電波吸収材料の性能測定装
置。 - 【請求項2】 半円弧状に構成したアーチ部材と、 前記アーチ部材を載置する平面に対して、前記アーチ部
材の円弧を含む平面が水平又は傾斜した平面に対して直
角に起立した状態を維持するように、前記アーチ部材に
着脱可能に装着した支持足部材と、 前記アーチ部材の両端側と、前記支持足部材との間に補
強するよう着脱可能に架設した補助梁部材と、 前記アーチ部材の周上の所要箇所にあって、アンテナを
所定方向に向けて支持するための取付手段と、 を有することを特徴とする電波吸収材料の性能測定装
置。 - 【請求項3】 前記アーチ部材の円弧の半径がRと定ま
り、測定対象の試料の大きさがLと定まったとき、前記
支持体である前記支持足部材の先端と前記アーチ部材の
円弧との間の距離Tが、 T≧RL/(2R−L) の条件式を満足するように構成したことを特徴とする請
求項1又は請求項2に記載の電波吸収材料の性能測定装
置。 - 【請求項4】 直立した前記アーチ部材の周上の所要箇
所に前記アンテナを設置した際、前記アーチ部材が倒れ
ないように、前記支持体である前記支持足部材を重量構
造とし、又は前記支持体である前記支持足部材に重りを
付けることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか
に記載の電波吸収材料の性能測定装置。 - 【請求項5】 前記アンテナに、前記アンテナの指向方
向を示すレーザ光線を発射するレーザ光発射装置を装着
し、一組の前記送信アンテナと前記受信アンテナとが電
波の反射面に対する垂直軸から見て各々同じ角度をなす
正規反射の位置にあることを確認可能に構成したことを
特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の電波
吸収材料の性能測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001041416A JP2002243659A (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | 電波吸収材料の性能測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001041416A JP2002243659A (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | 電波吸収材料の性能測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002243659A true JP2002243659A (ja) | 2002-08-28 |
Family
ID=18903865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001041416A Pending JP2002243659A (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | 電波吸収材料の性能測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002243659A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006053010A (ja) * | 2004-08-11 | 2006-02-23 | Tokimec Inc | 電磁界パターン測定装置 |
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CN104698011A (zh) * | 2015-02-12 | 2015-06-10 | 上海卫星装备研究所 | 吸波材料高频吸波性能测试装置及测试方法 |
CN105973943A (zh) * | 2016-05-30 | 2016-09-28 | 成都飞机工业(集团)有限责任公司 | 一种吸波材料行波抑制性能测试装置及方法 |
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CN108802119A (zh) * | 2018-05-30 | 2018-11-13 | 中国科学院东北地理与农业生态研究所 | 一种自由空间波法测量装置 |
CN109239015A (zh) * | 2018-10-19 | 2019-01-18 | 北京环境特性研究所 | 一种太赫兹波段反射弓形架装置 |
CN109708948A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-05-03 | 长沙晶优新材料科技有限公司 | 用于吸波材料反射率测试的加热装置及加热方法 |
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KR102546338B1 (ko) * | 2022-12-26 | 2023-06-21 | 국방과학연구소 | 전자기 성능 분석 장치 |
-
2001
- 2001-02-19 JP JP2001041416A patent/JP2002243659A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11742595B2 (en) | 2018-11-27 | 2023-08-29 | Morita Tech Co., Ltd. | Testing device |
CN109708948B (zh) * | 2018-12-28 | 2021-07-27 | 长沙晶优新材料科技有限公司 | 用于吸波材料反射率测试的加热装置及加热方法 |
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