JP2002290121A - アンテナ掲揚装置 - Google Patents

アンテナ掲揚装置

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JP2002290121A
JP2002290121A JP2001084316A JP2001084316A JP2002290121A JP 2002290121 A JP2002290121 A JP 2002290121A JP 2001084316 A JP2001084316 A JP 2001084316A JP 2001084316 A JP2001084316 A JP 2001084316A JP 2002290121 A JP2002290121 A JP 2002290121A
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antenna
mounting
support
base
adjustment
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JP2001084316A
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English (en)
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Yoshitaka Wakinaka
義孝 脇中
Kenichi Harakawa
健一 原川
Toshio Saito
俊夫 斉藤
Takeshi Kunishima
武史 国島
Kenichi Yoshimura
賢一 吉村
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Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Road Construction Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Takenaka Road Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナを所望の状態に設定して高所へ配置
し、電波反射障害等を試験する作業を容易に実行可能と
するアンテナ掲揚装置を提供する。 【解決手段】 昇降台装置本体100における昇降操作
される台部材104に取付用基台部材126を取り付
け、取付用基台部材126によって支持柱部材128を
縦方向に支持する。支持柱部材128の先端部に調整支
持取付器具130を配置し、調整支持取付器具130に
送信アンテナ12を装着する。これにより昇降台装置本
体100の台部材104を上昇させ、その台部材104
に取り付けた取付用基台部材取付用基台部材126に支
持した支持柱部材128と共に、支持柱部材128に調
整支持取付器具130を介して装着した送信アンテナ1
2を、高所の所定位置にセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アンテナを所望
の状態に設定して支持し、高所へ配置可能とするアンテ
ナ掲揚装置に関する。
【0002】
【従来の技術】次世代の道路交通システムであるインテ
リジェント交通システム(ITS)の一環として、有料
道路の自動料金収受システム(ETC)や、道路上を走
行する自動車の走行支援システム(AHS)の開発が進
んでいる。
【0003】この自動料金収受システムは、高速道路等
の有料道路を走行する自動車の往来を停止させずに、自
動車に搭載された自動料金支払装置(ICカード、電波
タグ等)と料金所のトールゲートに配置された自動料金
収受装置との間で無線通信により料金を収受するシステ
ムである。
【0004】この自動料金収受システムは、単に料金支
払いが簡単になるだけでなく、交通渋滞の緩和や人件費
の削減効果等の観点からも導入が期待されている。
【0005】この自動料金収受システムでは、トールゲ
ートに配置された自動料金収受装置のレーダ等の検出手
段によって、道路上を走行してきた自動車がトールゲー
トに対し所定距離まで接近したことを検知する。
【0006】このため従来のトールゲートには、道路面
上より5mの高さで鉛直方向に対して23度の角度に設
定して、自動料金収受装置の無線通信装置におけるアン
テナを設置する。
【0007】そして、このアンテナから走行中の自動車
に電波信号を発射し、自動車に搭載された自動料金支払
装置から自動車の通行料金の判別に必要な情報(車種、
契約内容、支払口座等)を無線通信により送信するよう
促す。
【0008】すると自動車側の自動料金支払装置は、自
動車の通行料金の判別に必要な情報を、自動料金収受装
置の無線通信装置に送信する。
【0009】この自動車の通行料金の判別に必要な情報
を受信した自動料金収受装置は、有料道路上での自動車
の走行距離等に基づき料金を計算し、料金の収受処理を
実行する。
【0010】このためインテリジェント交通システムに
おける自動料金収受システムでは、走行中の自動車が所
定の場所を走り抜ける瞬時に、高所に配置したアンテナ
を用い比較的高い周波数の電磁波を利用して通信し、検
出し又は計測する動作を正確に実行するよう構成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述のような自動料金
収受システムでは、これらのシステムから発射された比
較的高い周波数の電磁波が道路等で幅射することにより
不要な散乱電磁波が発生することがある。
【0012】そして、この不要な散乱電磁波が自動料金
収受システムの受信器に受信され、電波干渉を生じ通信
を阻害し若しくは検出又は計測の動作にエラーを生じる
虞がある。
【0013】そこで、有料道路の料金所に自動料金収受
システムの施設を建築するときには、その建築工事の最
中に、自動料金収受装置の無線通信装置と自動車側の自
動料金支払装置との間の無線通信が、道路や料金所の屋
根等で反射することにより発生した不要な散乱電磁波に
よる反射障害を受けるか否かを建設現場で試験し、施工
品質の保証をする必要がある。
【0014】そして、無線通信が反射障害を受けるとい
う試験結果が出た場合には、その反射障害を引き起こす
反射波を特定して原因を究明し、反射障害を取り除く有
効な手段を施した自動料金収受システムの施設を建築す
ることになる。
【0015】ところで自動料金収受装置の無線通信装置
のアンテナは、トールゲートにおける道路面上より5m
の高さの所定位置に、鉛直方向に対して23度の角度に
設定して配置するものであるから、建築工事中に反射障
害を試験する場合も試験用のアンテナを本来の取り付け
位置に配置する必要がある。
【0016】しかし、自動料金収受システムの施設を建
築工事の最中では、アンテナを設置するトールゲートが
建てられていないと、アンテナを道路面より5mの高さ
の所定位置に、鉛直方向に対して23度の角度に設定し
て配置する適切な手段がないことから、電波反射障害の
試験をするのが困難である。
【0017】これは、道路面が雨水等の排水を行うため
傾斜面となっていることから、5mもの高い柱を鉛直に
立てて保持するのが難しく、さらに柱が鉛直でないとア
ンテナの設定角度を23度に調整して設置するのが難し
いためである。
【0018】またトールゲートを建てた後では、アンテ
ナをトールゲートにおける5mの高さ位置に、鉛直方向
に対して23度の角度に固定して取り付けられる。
【0019】ただし、トールゲートは、アンテナを固定
して使用する構造であるから、トールゲートに固定した
直線偏波を発射するアンテナの偏波面を垂直偏波と水平
偏波とに切り替えて反射障害の試験をするためには、ト
ールゲートからアンテナを一端取り外し、このアンテナ
の偏波面が切り替わる状態にして、再度アンテナをトー
ルゲートに取り付けるという偏波面の切替作業を、作業
員がトールゲート上における5mの高さ位置で行わねば
ならない。
【0020】よって、反射障害の試験をする際に、アン
テナの偏波面を切り替える作業が困難であるという問題
がある。
【0021】本発明は上記事実を考慮し、有料道路の自
動料金収受システム用に屋外に建設される建築物に対す
る無線通信の電波反射障害等を試験する作業を容易に実
行可能とするため、アンテナを所望の状態に設定して高
所へ配置するのに用いて好適なアンテナ掲揚装置を新た
に提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のアンテナ掲揚装置は、載置面上に、3本以上の支持足
部材によって鉛直を向くように調整して起立可能な基台
と、基台から鉛直上方向を向くように伸縮可能に装着し
た単数又は複数の柱部材と、単数又は複数の柱部材にお
ける伸縮操作を行わせるよう装着した昇降操作手段と、
最上部の柱部材に、アンテナを装着する調整支持取付器
具と、を有することを特徴とする。
【0023】上述のように構成することにより、屋外に
建設された道路等の建築物の載置面上に、3本以上の支
持足部材で立たせて各支持足部材を基台が鉛直を向くよ
うに調整し、柱部材が基台から鉛直上方向を向いて伸縮
操作されるようにセットし、昇降操作手段を操作して柱
部材を伸ばし、最上部の柱部材に設置した調整支持取付
器具によってアンテナを支持する。
【0024】このようにして、屋外に建設された道路等
の建築物の載置面が水平に対して傾斜した面であっても
支持足部材を調整して基台が鉛直を向くようにできるの
で、アンテナ掲揚装置により、単数又は複数のアンテナ
を高所の所定位置にセットする作業をより正確にかつ容
易にできる。
【0025】本発明の請求項2に記載のアンテナ掲揚装
置は、載置面上に、3本以上の支持足部材によって鉛直
を向くように調整して起立可能な基台と、基台から鉛直
上方向を向くように伸縮可能に装着した単数又は複数の
柱部材と、単数又は複数の柱部材における伸縮操作を行
わせるよう装着した昇降操作手段と、最上部の柱部材
に、アンテナの設定角度の調整手段とアンテナの偏波面
調整手段とを介して単数又は複数のアンテナを装着する
調整支持取付器具と、を有することを特徴とする。
【0026】上述のように構成することにより、屋外に
建設された道路等の建築物の載置面上に、3本以上の支
持足部材で立たせて各支持足部材を基台が鉛直を向くよ
うに調整し、柱部材が基台から鉛直上方向を向いて伸縮
操作されるようにセットし、昇降操作手段を操作して柱
部材を伸ばし、最上部の柱部材に設置した調整支持取付
器具によって単数又は複数のアンテナを、それぞれ設定
角度の調整手段によってアンテナの設定角度を調整し、
偏波面調整手段によってアンテナの偏波面を調整し、複
数のアンテナを同時に支持可能とする。
【0027】このようにして、屋外に建設された道路等
の建築物の載置面が水平に対して傾斜した面であっても
支持足部材を調整して基台が鉛直を向くようにできるの
で、アンテナ掲揚装置により、単数又は複数のアンテナ
を高所の所定位置にセットする作業をより正確にかつ容
易にできる。
【0028】また単数又は複数のアンテナを、それぞれ
の設定角度と偏波面とを適正状態に調整し、高所の所定
位置により正確にセットして維持できるので、このアン
テナを利用した測定精度をより向上できる。
【0029】本発明の請求項3に記載のアンテナ掲揚装
置は、載置面上に、3本以上の支持足部材によって鉛直
を向くように調整して起立可能な基台と、基台から鉛直
上方向を向くように伸縮可能に装着した単数又は複数の
柱部材と、単数又は複数の柱部材における伸縮操作を行
わせるよう装着した昇降操作手段と、最上部の柱部材
に、アンテナの設定角度の調整手段とアンテナの偏波面
調整手段とを介して、複数のアンテナを装着した調整支
持取付器具と、最上部の柱部材と、複数のアンテナを装
着した調整支持取付器具との間に装着し、調整支持取付
器具を回動してアンテナの位置を変更し、所要のアンテ
ナから電波を発射する状態にセットするアンテナ切替装
置と、を有することを特徴とする。
【0030】上述のように構成することにより、屋外に
建設された道路等の建築物の載置面上に、3本以上の支
持足部材で立たせて各支持足部材を基台が鉛直を向くよ
うに調整し、柱部材が基台から鉛直上方向を向いて伸縮
操作されるようにセットし、昇降操作手段を操作して柱
部材を伸ばし、最上部の柱部材に設置した調整支持取付
器具によって単数又は複数のアンテナを、それぞれ設定
角度の調整手段によってアンテナの設定角度を調整し、
偏波面調整手段によってアンテナの偏波面を調整し、複
数のアンテナを同時に支持可能とする。
【0031】このようにして、屋外に建設された道路等
の建築物の載置面が水平に対して傾斜した面であっても
支持足部材を調整して基台が鉛直を向くようにできるの
で、アンテナ掲揚装置により、単数又は複数のアンテナ
を高所の所定位置にセットする作業をより正確にかつ容
易にできる。
【0032】また単数又は複数のアンテナを、それぞれ
の設定角度偏波面とを適正状態に調整し、高所の所定位
置において、より正確にセットして維持できるので、こ
のアンテナを利用した測定精度をより向上できる。
【0033】さらに、高所の同じ所定位置に配置したア
ンテナの偏波面を変更して測定する場合には、このアン
テナ掲揚装置に、予め所定複数の偏波面の状態に設定し
た複数のアンテナを調整支持取付器具に装着ししてお
き、アンテナ切替装置で調整支持取付器具を回動するこ
とにより、アンテナの位置を変更し、所要のアンテナを
選択して電波を発射する状態にセットし、測定作業を順
次実行できる。
【0034】よって、測定作業中にアンテナの偏波面を
変更するため、アンテナ掲揚装置の昇降操作手段を操作
して柱部材を降ろし、最上部の柱部材に設置した調整支
持取付器具に装着されているアンテナを外して、そのア
ンテナの偏波面を所望の偏波面の角度位置に調整して再
び装着しなおし、再度、アンテナ切替装置昇降操作手段
を操作して柱部材を伸ばし、アンテナを高所の所定位置
に配置し直すという面倒な作業を省略でき、作業効率を
向上できる。
【0035】本発明の請求項4に記載のアンテナ掲揚装
置は、昇降台装置における昇降操作される台部材に、着
脱可能に取り付ける取付用基台部材と、取付用基台部材
によって縦方向に支持される支持柱部材と、支持柱部材
の先端部に配置され、アンテナが装着される調整支持取
付器具と、を有することを特徴とする。
【0036】上述のように構成することにより、昇降操
作される台部材を装着した昇降台装置があれば、その台
部材に、アンテナ掲揚装置の取付用基台部材を取り付
け、その支持柱部材の調整支持取付器具にアンテナを装
着して、アンテナを高所の所定位置に容易にセットする
ことができる。
【0037】本発明の請求項5に記載のアンテナ掲揚装
置は、昇降台装置における昇降操作される台部材の平面
に平板を当てて着脱可能に取り付けられ、平板に固着さ
れた調整支持取付器具を保持するよう形成した取付用基
台部材と、取付用基台部材における調整支持取付器具に
よって、縦方向に支持される支持柱部材と、支持柱部材
の先端部に配置され、アンテナが装着される調整支持取
付器具と、を有することを特徴とする。
【0038】上述のように構成することにより、昇降操
作される台部材を装着した昇降台装置があれば、その台
部材の平面に、取付用基台部材の平板を当てて着脱可能
に取り付けると共に、この平板に固着された調整支持取
付器具によって支持柱部材を縦方向に支持させるように
して、昇降台装置にアンテナ掲揚装置を装着できるの
で、昇降操作される台部材を装着した昇降台装置があれ
ば、その台部材に、アンテナ掲揚装置の取付用基台部材
を容易にかつ確実に取り付け、その支持柱部材の調整支
持取付器具にアンテナを装着して、アンテナを高所の所
定位置に容易にセットすることができる。
【0039】また、このアンテナ掲揚装置は、昇降操作
される台部材を装着した昇降台装置を使用でき、しかも
取付用基台部材に縦方向に支持された支持柱部材の先端
部に、調整支持取付器具を介してアンテナを配置すると
いう部品点数が少なく簡素な構成なので、容易に製造で
きる。
【0040】本発明の請求項6に記載のアンテナ掲揚装
置は、昇降台装置における昇降操作される台部材に、着
脱可能に取り付ける取付用基台部材と、取付用基台部材
によって縦方向に支持される支持柱部材と、支持柱部材
の先端部に取り付け部分を固定して配置し、取り付け部
分の側部に平板部を固定し、平板部に突設した支持板材
に対して板部材を所要角度回動した状態で固定ねじによ
り締結し、板部材に固着した保持部材の取り付け透孔に
挿通したアンテナの固定用ねじ棒を軸に回動調整してア
ンテナの偏波面を所要角度にセットした状態で、固定用
ねじ棒にナットを嵌合してアンテナを保持部材に締結す
るように構成した調整支持取付器具と、を有することを
特徴とする。
【0041】上述のように構成することにより、昇降操
作される台部材を装着した昇降台装置があれば、その台
部材に、アンテナ掲揚装置の取付用基台部材を取り付
け、その支持柱部材の調整支持取付器具にアンテナを装
着して、アンテナを高所の所定位置に容易にセットする
ことができる。
【0042】さらに、このアンテナ掲揚装置は、昇降操
作される台部材を装着した昇降台装置を使用でき、しか
も取付用基台部材に縦方向に支持された支持柱部材の先
端部に、調整支持取付器具を介してアンテナを配置する
という部品点数が少なく簡素な構成なので、容易に製造
できる。
【0043】また、支持柱部材の先端部に取り付けた調
整支持取付器具における、支持板材と板部材とを締結す
る固定ねじを緩め、板部材を回動してアンテナの設定角
度(俯角)を所望の角度に適切に調整することができ
る。
【0044】さらにまた、保持部材に締結されたアンテ
ナの固定用ねじ棒に嵌合されたナットを緩め、アンテナ
の固定用ねじ棒を軸にアンテナを回動調整してアンテナ
の偏波面を所要角度にセットし、固定用ねじ棒に嵌合す
るナットを締め付けてアンテナを保持部材に再び締結す
ることにより、アンテナ掲揚装置に支持されたアンテナ
の偏波面を所要角度にセットすることができる。
【0045】よって、昇降操作される台部材を装着した
昇降台装置が、このアンテナ掲揚装置を支持する状態に
位置や角度上の誤差があっても、これを調整支持取付器
具で調整して、アンテナを適切な位置及び状態にセット
できる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明のアンテナ掲揚装置
に係わる第1実施の形態について図1乃至図6によって
説明する。図1には、本第1実施の形態に係るアンテナ
掲揚装置を用いた自動料金収受システムにおける無線通
信の電波反射障害をテストする試験装置の全体概略構成
が示されている。
【0047】この試験装置は、有料道路の自動料金収受
所(高速道路のインターに建設するトールゲートに設置
されるアンテナを利用した自動料金収受システム)にお
ける無線通信の電波反射障害をテストするのに用いて好
適なように構成されている。
【0048】この自動料金収受システムは、図示しない
が車両検出用のレーダと、無線通信装置とを備えてお
り、道路の所定場所に設置されたトールゲートに有料道
路の各走行車線に対応して各自動料金収受装置のアンテ
ナを配置する。
【0049】この自動料金収受装置は、その車両検出用
のレーダからトールゲートの手前側の所定範囲にレーダ
のミリ波を発射し、トールゲートの手前側の所定位置に
車両が来たことを検知する。
【0050】また、この自動料金収受装置は、車両検出
用のレーダで道路走行車線上の所定位置に車両を検知す
ると、自動料金収受装置の無線通信装置のアンテナから
通信信号を発射して走行中の車両に信号を送信する。
【0051】車両には、自動料金支払装置が搭載されて
いて、この自動料金支払装置が、自動料金収受装置の無
線通信装置からの通信信号を受信する。そして、自動料
金支払装置は、この車両の通行料金の収受に必要な情報
(車種、重量、型式、登録番号等)を無線通信により送
信する。
【0052】この車両の通行料金の判別に必要な情報を
受信した自動料金収受装置は、有料道路上での自動車の
走行距離等に基づき料金を計算し、料金の収受処理を実
行する。
【0053】上述した自動料金収受システムでは、少な
くとも自動料金収受装置の無線通信装置からのアンテナ
から指向性をもって発射される例えば5.80GHzの
周波数帯の電波である通信信号が、道路面や自動料金収
受所の屋根等で不要に反射される電波によって無線通信
又は車両検出の動作が阻害され、料金収受等の動作に支
障が生じる電磁波障害を生じる虞がある。
【0054】そこで、電磁波障害を確実に解消させるた
めに、自動料金収受所の舗装道路や施設を現場で施工す
る建設作業中に道路や料金所の屋根等で反射することに
より発生した不要な散乱電磁波による反射障害を受ける
か否かを建設現場で試験し、反射障害を受ける場合に
は、その反射障害を引き起こす反射波を特定して原因を
究明し、反射障害を取り除く有効な手段を施した自動料
金収受システムの施設を完成させることが必要になる。
【0055】この無線通信の電波反射障害をテストする
試験装置では、アンテナ掲揚装置本体10によって、送
信アンテナ12(本第1実施の形態では、ダブルリジッ
ドホーンアンテナを用いる)を、本来の料金所における
自動料金収受装置の無線通信装置に係わるアンテナを設
置すべき、トールゲートにおける道路面より5mの高さ
で鉛直方向に対して設定角度23度の状態で配置する。
【0056】また、料金所における走行車線を走行する
自動車に搭載された自動料金支払装置が自動料金収受装
置の無線通信装置と無線通信を行うと想定される位置
に、市販のアンテナスタンド14によって受信アンテナ
16(本第1実施の形態では、ダイポールアンテナを用
いる)を配置する。
【0057】さらに、タイムドメイン機能を有するネッ
トワークアナライザである試験装置18を用意し、試験
装置18から引き出した出力ライン20を送信アンテナ
12に接続し、試験装置18から入力ライン22を引き
出しプリアンプ24を介して受信アンテナ16に接続す
る。
【0058】そして試験装置18により、送信アンテナ
12から電波を発射し、これを受信アンテナ16で受信
することにより、自動料金収受システムにおける無線通
信の電波反射障害をテスト可能に構成する。
【0059】この試験装置に用いられるアンテナ掲揚装
置本体10は、基台26に対して第1段の伸縮柱部材2
8を伸縮操作可能に装着し、この第1段の伸縮柱部材2
8に第2段の延出柱部材30を装着し、この第2段の延
出柱部材30の先端部に装着したアンテナ切替装置32
によって、複数の送信アンテナ12を保持するよう構成
する。
【0060】この基台26は、アンテナ掲揚装置本体1
0を道路面34等の載置面に対して鉛直に起立させるた
め、その下端部に台座36を設ける。
【0061】図1及び図2に示すように、台座36は、
円板状に形成し、その上面中央に基台26を垂直に立設
し、その下面に4個のキャスタ38を配置すると共に3
本の水平の支持足部材40を装着する。
【0062】これら3本の支持足部材40は、それぞれ
台座36の中心に対し中心角120度を開けた3分割方
向に延出するよう台座36の下面部に設置する。
【0063】各支持足部材40は、台座36の下面部に
水平に延出するよう固定した固定足部材42に対し、調
整足部材44を水平方向に伸縮させて図示しない固定手
段によって任意の位置に固定可能に装着する。
【0064】各調整足部材44には、その自由端部に、
道路面34等の載置面に向けて高さ微調整機構を装着す
る。この高さ微調整機構は、調整足部材44の自由端部
を貫通するよう穿設したねじ孔に、ねじ棒の先端に小板
を固着した調整支持部材48のねじ棒部分を螺挿して構
成する。
【0065】そして台座36は、そのキャスタ38によ
って道路面34等の載置面上を転動して移動可能であ
る。
【0066】また、台座36は、道路面34等の載置面
上における任意の位置で、必要に応じて固定足部材42
から調整足部材44を延出させ、調整支持部材48を回
動することによって調整足部材44から調整支持部材4
8を所要長さ延出させることにより、キャスタ38を道
路面34等の載置面から浮かせる状態とし、3個の調整
支持部材48によるいわゆる3点支持の状態で立つよう
にする。
【0067】さらに、アンテナ掲揚装置本体10を道路
面34等の載置面上の試験を行う所定位置にセットする
場合には、作業員が台座36の上に水準器(図示せず)
を置き、所要の調整支持部材48を回動してこれを伸縮
操作することにより、台座36を3点支持の状態で水平
に調整する。
【0068】このように台座36が水平に設定される
と、基台26は自ずと鉛直に起立した状態となる。
【0069】この基台26は、平面矩形で中空の柱状に
形成し、その中空の内部には、同じく一回り小さい平面
矩形で中空の柱状に形成した第1段の伸縮柱部材28を
昇降自在に装着する。
【0070】このため基台26における中空内部の相対
向する各側面には、基台26の軸線に沿ったガイドレー
ル部46を形成する。
【0071】さらに第1段の伸縮柱部材28の基端部に
は、その相対向する各側部にそれぞれガイドレール部4
6上を転動することにより第1段の伸縮柱部材28を基
台26の軸線に沿って昇降動作させるようガイドするガ
イドローラ50を軸着する。
【0072】図1乃至図3に示すように、基台26の上
端部と第1段の伸縮柱部材28の基端部との間には、第
1段の伸縮柱部材28を昇降操作する為の昇降操作手段
を装着する。
【0073】この昇降操作手段は、基台26の上端外側
面部に配置した手動巻き揚げ機52に巻装したワイヤ5
4を、基台26の先端に配置した滑車56と第1段の伸
縮柱部材28の基端に配置した滑車58とにガイドさせ
るよう引き回し、このワイヤ54の一端部を第1段の伸
縮柱部材28の基端に固着して構成する。
【0074】この昇降操作手段は、作業者が巻き揚げ機
52のハンドル60を回してワイヤ54を巻き取ること
により、基台26から第1段の伸縮柱部材28を上に所
要位置まで伸ばして、図示しないストッパでその引き出
した使用状態で保持する。
【0075】また、この昇降操作手段では、作業者が巻
き揚げ機52のハンドル60を回してワイヤ54を引き
出すことにより、基台26内に第1段の伸縮柱部材28
を引き込んで収納状態とする。
【0076】図1及び図4に示すように、第1段の伸縮
柱部材28の上端部には、昇降ガイド支持部材62によ
って昇降動作をガイドされるよう装着した第2段の延出
柱部材30を、昇降操作手段によって昇降操作可能に装
着する。
【0077】この第2段の延出柱部材30は、FRP等
の強化プラスチック材料を中空角柱状に形成し、その側
面には軸線に沿ったガイド溝64を形成する。
【0078】この第2段の延出柱部材30を支受する昇
降ガイド支持部材62は、第1段の伸縮柱部材28の上
端部に固着して配置し、その矩形開口内部に第2段の延
出柱部材30を摺動自在に挿通する。
【0079】これと共に、昇降ガイド支持部材62は、
その矩形開口内部に突設したガイドブロック66を第2
段の延出柱部材30のガイド溝64に摺動自在に臨ませ
ることにより、第2段の延出柱部材30を基台26及び
第1段の伸縮柱部材28の軸線に沿って昇降動作させる
ようガイドする。
【0080】また、第2段の延出柱部材30を昇降操作
する為の昇降操作手段は、第1段の伸縮柱部材28の上
端部と第2段の延出柱部材30の基端部との間に装着す
る。
【0081】この昇降操作手段は、第1段の伸縮柱部材
28の上端外側面部に配置した手動巻き揚げ機52に巻
装したワイヤ54を、第1段の伸縮柱部材28における
上端の両角部に配置した滑車68と滑車70とにガイド
させるよう引き回し、このワイヤ54の一端部を、第2
段の延出柱部材30の基端に固着して構成する。
【0082】この昇降操作手段は、作業者が巻き揚げ機
52のハンドル60を回してワイヤ54を巻き取ること
により、昇降ガイド支持部材62に支受されている第2
段の延出柱部材30を上方に所要位置まで伸ばして、図
示しないストッパでその引き出した使用状態で保持す
る。
【0083】また、この昇降操作手段では、作業者が巻
き揚げ機52のハンドル60を回してワイヤ54を引き
出すことにより、昇降ガイド支持部材62に支受されて
いる第2段の延出柱部材30を下方に引き下げて不使用
時の待機状態とする。
【0084】図1及び図5に示すように、第2段の延出
柱部材30における先端部分には、アンテナ切替装置3
2を装着する。
【0085】このアンテナ切替装置32は、第2段の延
出柱部材30の先端に出力軸の回転角度を制御可能なモ
ータ72を固定し、このモータ72の出力軸に第2段の
延出柱部材30と断面が同形の小角柱状の取り付け柱部
74を一体に固着して構成する。
【0086】そして、このアンテナ切替装置32では、
図示しない制御装置でモータ72を回転駆動することに
より取り付け柱部74を、第2段の延出柱部材30の中
心軸回りに所望角度だけ回転して、その角度位置を保持
可能に構成する。
【0087】図1、図5及び図6に示すように、アンテ
ナ切替装置32の取り付け柱部74部分には、アンテナ
の設定角度(俯角)調整手段とアンテナの偏波面調整手
段とを有する調整支持取付器具76によって2個の送信
アンテナ12を配置する。
【0088】なお、第2段の延出柱部材30と一体的に
装着された取り付け柱部74が正確に鉛直方向を向くよ
う設定する場合は、調整支持取付器具76にアンテナの
設定角度(俯角)調整手段とアンテナの偏波面調整手段
とを構成せずに、動く部分が無い一体構造に構成しても
良い。
【0089】図6に示すように調整支持取付器具76
は、取り付け柱部74に取り付けるための取り付け部分
82の両端部に、各送信アンテナ12を装着するための
調整支持部分84をそれぞれ配置して構成する。
【0090】この取り付け部分82は、プラスチック材
料を略矩形枠状に形成する。そして、取り付け部分82
の矩形の貫通穴内に取り付け柱部74を挿通し、取り付
け部分82の側面中央に装着したハンドル付ねじ棒86
をねじ込むことにより、取り付け部分82を取り付け柱
部74に締結可能に構成する。
【0091】調整支持取付器具76の調整支持部分84
は、固定支持部材88に可動支持部材90を傾動可能に
支持して構成する。
【0092】この固定支持部材88は、取り付け部分8
2に固定する平板部88Aに、矩形板材の一方の端部を
半円形に形成した一対の支持板材88Bを板一枚分の隙
間を開けて平行に立設して構成する。また、一対の支持
板材88Bの中央部には、その中央部を貫通するように
軸孔を穿孔する。
【0093】可動支持部材90は、矩形板材の一方の端
部を半円形に形成した板部材90Aの他方の矩形状端部
に、コの字状に折曲形成した保持部材90Bにおける両
自由端近くの部分を溶接等の手段で固着して一体に構成
する。また、板部材90Aの中央部には、その中央部を
貫通するように軸孔を穿孔する。
【0094】保持部材90Bの自由端面には、その中央
に取り付け透孔92を穿設すると共に、この取り付け透
孔92に直線状に並んだ補助支持透孔94を穿孔する。
【0095】このように構成した可動支持部材90は、
その板部材90Aを一対の支持板材88Bの間に挟ん
で、これら3者の軸孔を貫通するように合致させた状態
で固定ねじ96を締結することにより、一対の支持板材
88Bの間に任意の角度で挟んだ板部材90Aを摩擦で
動かないように支持する。
【0096】なお、固定ねじ96を緩めることにより、
可動支持部材90は、固定ねじ96を軸にして任意の角
度に回動可能となるので、アンテナの設定角度(俯角)
を所望の角度に適切に調整可能である。
【0097】調整支持取付器具76に装着する直線偏波
用のダブルリジッドホーンアンテナである送信アンテナ
12は、図6に示すように、アンテナ本体の基端部に固
定用ねじ棒78が突設してある。
【0098】この送信アンテナ12は、その固定用ねじ
棒78を保持部材90Bの取り付け透孔92に挿通し、
固定用ねじ棒78にナット80を嵌合して締結する。
【0099】なお、保持部材90Bに締結する送信アン
テナ12は、ナット80を緩めることにより、送信アン
テナ12を固定用ねじ棒78の回りに回動することによ
り送信アンテナ12の偏波面を垂直又は水平の適正状態
に変更調整する作業を行うことができる。
【0100】上述のように構成した調整支持取付器具7
6には、2個の送信アンテナ12を第2段の延出柱部材
30の中心軸に対して中心角が23度となるように、そ
れぞれ支持板材88Bと板部材90Aとの接合角を調整
して、各々固定ねじ96で締結して設置する。
【0101】また調整支持取付器具76には、一方の送
信アンテナ12を水平偏波が発射される状態に調整して
保持部材90Bに締結すると共に、他方の送信アンテナ
12を垂直偏波が発射される状態に調整して保持部材9
0Bに締結する。
【0102】そして、このようにアンテナ掲揚装置本体
10に2個の送信アンテナ12を設置して自動料金収受
システムにおける無線通信の電波反射障害をテストする
場合には、アンテナ切替装置32のモータ72を図示し
ない制御装置で回転駆動することにより、取り付け柱部
74を第2段の延出柱部材30の中心軸回りに所望角度
だけ回転してトールゲートに送信アンテナ12を設置す
るときの所定位置に、一方の送信アンテナ12を配置
し、この一方の送信アンテナ12から電波を発射する状
態にセットし、例えば水平偏波を発射してタイムドメイ
ン法により電波反射障害をテストする。
【0103】次に、アンテナ切替装置32を図示しない
制御装置で駆動制御して他方の送信アンテナ12をトー
ルゲートに送信アンテナ12を設置するときの所定位置
に配置し、この他方の送信アンテナ12から電波を発射
する状態にセットし、例えば垂直偏波を発射してタイム
ドメイン法により電波反射障害をテストする。
【0104】このように電波反射障害のテストを水平偏
波と垂直偏波とを利用して実施する場合には、アンテナ
切替装置32によって水平偏波と垂直偏波とにセットし
た2個の送信アンテナ12を切り替え操作するだけで、
アンテナ切替装置32における制御動作によって所要の
送信アンテナ12から電波を発射する状態にセットし、
容易かつ迅速に電波反射障害のテストを行える。
【0105】また、アンテナ切替装置32の取り付け柱
部74部分に設置する調整支持取付器具76は、3個以
上のアンテナの設定角度(俯角)調整手段とアンテナの
偏波面調整手段とを有する調整支持取付器具として構成
し、これによって3個以上の送信アンテナ12をそれぞ
れ測定に必要な異なる偏波角度に設定した状態で配置し
て用いることもできる。
【0106】なお、一つの送信アンテナ12を用いて電
波反射障害のテストを水平偏波と垂直偏波とを利用して
実施する場合には、水平偏波と垂直偏波との測定を行う
度に、送信アンテナ12を水平偏波が発射される状態と
垂直偏波が発射される状態とに付け替える作業が必要に
なり、手間が掛かることになる。
【0107】次に、本第1実施の形態に係るアンテナ掲
揚装置を用いた自動料金収受システムに係る無線通信の
電波反射障害をテストする試験装置における測定手段に
ついて説明する。この電波反射障害をテストする試験装
置の測定手段では、タイムドメイン計測により不要電波
を除去して適切な結果を得るよう測定する。
【0108】このようにタイムドメイン計測により不要
電波を除去して電波反射障害をテストする場合には、送
信アンテナ12を実際に自動料金収受所で使用するとき
の位置にセットしてテストする必要がある。
【0109】このため、アンテナ掲揚装置本体10によ
って、送信アンテナ12(ダブルリジッドホーンアンテ
ナを用いる)を、本来の料金所における自動料金収受装
置の無線通信装置に係わるアンテナを設置すべき、トー
ルゲートにおける道路面より5mの高さで鉛直方向に対
して設定角度23度の状態で配置する。
【0110】そして、試験装置18で発振した電波信号
を送信アンテナ12から照射し、その電波信号を受信ア
ンテナ16で受信し、プリアンプ24でこの電波信号を
増幅してから試験装置18に入力し、タイムドメイン計
測を行う。
【0111】なお、このテストは、必要に応じて複数回
行い、測定結果の信頼性の向上を図ることができる。
【0112】次に、この無線通信の電波反射障害をテス
トする試験装置における測定手段の一つとしての自由空
間タイムドメインを用いたタイムドメイン法で電波反射
障害をテストする場合について説明する。
【0113】このタイムドメイン法では、実際の測定に
当たり受信アンテナ16で受信される電磁波に、周囲設
置物(例えば、道路、料金所の屋根や建築物等)からの
反射波、散乱波および送信アンテナ12から受信アンテ
ナ16に直接伝搬する電磁波が含まれているが、これら
の反射波又は散乱波を分別して測定し、この反射波又は
散乱波が生じる原因の究明を可能とする。
【0114】このタイムドメイン法では、周波数ドメイ
ンの特性を逆フーリエ変換によりタイムドメインに変換
する原理に基づいて、周波数ドメインの測定特性を測定
器であるネットワークアナライザに内蔵されるタイムド
メイン機能により、タイムドメインに変換する。
【0115】ここで、道路又は周囲設置物からの反射
波、散乱波および直接受信アンテナに伝搬する波は、そ
れぞれ伝搬経路が異なるために受信アンテナ16までの
到達時間が異なる。すなわち、それぞれの波はタイムド
メイン上で異なった時間値で生じることになる。
【0116】そこで、そのタイムドメイン上で測定の目
的となるの反射波又は散乱波のみをゲーティングにより
選択し、フーリエ変換を施すことにより、その他の反射
波、散乱波等の影響が除去された測定の目的となる電波
の周波数特性を得る。
【0117】また作業者は、アンテナ切替装置32を操
作して送信アンテナ12から照射される電波を、垂直偏
波から水平偏波へ又はその逆に切替えて、タイムドメイ
ン法により測定の目的となる電波の周波数特性の測定を
所要回行う。
【0118】このようにして得られた測定結果を分析し
て、電波反射障害の有無、及び電波反射障害の原因の究
明を行う。
【0119】この結果、電波反射障害が無ければ、道路
及び自動料金収受所が基準を満たすように適切に施工さ
れたことが確認できる。なお、電波反射障害がある場合
には、この電波反射障害を取り除く手段を施して建設
し、又は施工済みの所要部分を壊して、再度建設し直
す。
【0120】なお上述した本第1実施の形態では、有料
道路の自動料金収受所の電波反射障害を測定することに
ついて説明したが、本発明のアンテナ掲揚装置はこれに
用いられることに限定されるものではなく、その他の電
磁波障害の測定等にも使用できることは勿論である。
【0121】次に、本発明のアンテナ掲揚装置に係わる
第2実施の形態について図7乃至図11により説明す
る。本第2実施の形態は、既存の昇降台装置を利用して
アンテナ掲揚装置を構成するものである。
【0122】図7に示す昇降台装置本体100は、高所
作業をする作業員を乗せる台を、昇降可能に構成した既
存のものである。この昇降台装置本体100は、基盤1
02上に設置した伸縮支持機構により、作業員を乗せる
台部材104を昇降操作するよう構成する。
【0123】この基盤102には、その下側にキャスタ
38と4本の足部材106とを装着する。この足部材1
06は、その基端部をそれぞれ基盤102に軸着し、基
盤102の平面の延長方向に沿って回動して展開可能に
装着する。各足部材106の先端部には、支持高さを調
整するため、ねじ機構で高さ調整可能に伸縮するよう調
整支持部材108を装着する。
【0124】そして、昇降台装置本体100をアンテナ
掲揚装置本体10として使用する場合には、作業員がキ
ャスタ38を用いて地上(道路面等の上)の設置位置ま
で昇降台装置本体100を移動し、4本の足部材106
をそれぞれ展開してから、基盤102の上に置いた水準
器を見ながら4つの調整支持部材108を適宜回動して
各足部材106のそれぞれの高さ位置を調整し、基盤1
02を水平に設定する。これにより、昇降台装置本体1
00が略鉛直に起立することになる。
【0125】昇降台装置本体100の伸縮支持機構は、
2段に伸縮操作可能に構成する。このため基盤102の
上側には、矩形筒状の固定支柱110を立設し、固定支
柱110の筒内部に、一回り小さく形成した矩形筒状の
第1伸縮部材112を伸縮操作可能に装着する。
【0126】この第1伸縮部材112には、その筒穴内
部に、筒穴より一回り小さく形成した矩形柱状の第2伸
縮部材114を伸縮操作可能に装着する。
【0127】また、この昇降台装置本体100の伸縮支
持機構では、図示しない昇降操作機構を操作することに
よって、図7に示す伸縮支持機構が伸びた使用状態にセ
ット可能にすると共に、図示しないが固定支柱110に
第1伸縮部材112を収納しかつ第1伸縮部材112に
第2伸縮部材114を収納した待機状態に移行可能に構
成する。
【0128】さらに、この伸縮支持機構における第2伸
縮部材114の先端には、作業員を乗せる台部材104
を固定して配置する。
【0129】この昇降台装置本体100では、作業員が
台部材104に登るために伸縮操作可能な梯子116、
118、120を架設する。
【0130】このため、固定支柱110の上端部に矩形
枠状の支枠部材122を固着し、この支枠部材122と
基盤102との間に梯子116を架設する。また、第1
伸縮部材112の上端部に矩形枠状の支枠部材124を
固着し、この支枠部材124に梯子118の上端部を取
り付ける。さらに、台部材104の端辺部に梯子120
の上端部を取り付ける。
【0131】このように構成することにより、第1伸縮
部材112と第2伸縮部材114とを引き伸ばす操作に
より、梯子118、120を長く伸ばすよう展開し、第
1伸縮部材112と第2伸縮部材114とを引き縮める
操作により、梯子118、120を短く畳んで収納可能
となる。
【0132】図7に示すように、昇降台装置本体100
の台部材104には、取付用基台部材126に支持させ
た支持柱部材128の先端部に、調整支持取付器具13
0を介して送信アンテナ12を配置する。
【0133】図7及び図8に示すように、取付用基台部
材126は、鉄製で、その小矩形平板129の一端辺部
に、この小矩形平板129と直交するように矩形筒状の
調整支持取付器具130を、三角形の支持板132で一
体に固着して構成する。
【0134】この小矩形平板129には、円形小孔13
4を全面に等間隔で多数穿孔する。また、調整支持取付
器具130には、相対向する側面に連通する透孔を2組
穿孔し、この連通した各透孔にそれぞれボルト136を
通し蝶ナット138を嵌合して締結可能に構成する。
【0135】このように構成した取付用基台部材126
は、その小矩形平板129を台部材104の水平面に設
定される上面に載置し、台部材104と小矩形平板12
9とを同時にしゃこ万力140で挟み付けて固定する。
【0136】これにより水平面に設置された小矩形平板
129と直交する調整支持取付器具130が鉛直方向を
に設定され、支持柱部材128を鉛直方向に支持可能と
なる。
【0137】なお、取付用基台部材126を、その小矩
形平板129の円形小孔134とねじ部品とを用いて台
部材104に取り付けても良い。また、取付用基台部材
126の小矩形平板129を昇降台装置本体100以外
の既存の昇降装置における水平面に設定された部分に装
着し、(横方向に配置しても良い)小矩形平板129と
直交する調整支持取付器具130を鉛直方向にし、(縦
方向に配置しても良い)支持柱部材128を鉛直方向に
支持して使用することもできる。(縦方向に支持して使
用しても良い)。
【0138】図9に示すように支持柱部材128には、
相対向する側面間を連通する透孔142を支持柱部材1
28の長さ方向に、調整支持取付器具130の2組の透
孔と等間隔となるように一列に並べて穿設する。
【0139】このように構成した支持柱部材128は、
取付用基台部材126の調整支持取付器具130に挿通
し、その突出長さを調整し、調整支持取付器具130の
2組の透孔に支持柱部材128の対応する透孔142を
合致させた状態で、これら連通する各透孔にボルト13
6を通し蝶ナット138を嵌合して締結することによ
り、取付用基台部材126により支持柱部材128を立
てた状態に保持する。
【0140】図7及び図9に示すように、支持柱部材1
28の先端部には、調整支持取付器具130によって送
信アンテナ12を配置する。
【0141】この調整支持取付器具130は、図10及
び図11に示すように、取り付け部分144に、調整支
持部分84を一体に取り付けて構成する。この取り付け
部分144は、略H形に形成した溝部構成部材146
と、溝部構成部材146の溝部を塞ぐ矩形厚板状の押さ
え部材148とを、2個のハンドル付きボルト150で
一体に締結可能に構成する。
【0142】この取り付け部分144は、溝部構成部材
146の溝内に支持柱部材128を挿通し、押さえ部材
148を2個のハンドル付きボルト150で締結して、
押さえ部材148とこれに対向する溝部構成部材146
の側面との間に支持柱部材128を挟み付けることによ
り、支持柱部材128の所定位置に固定して配置する。
【0143】なお、取り付け部分144は、ねじ部品を
利用して直接支持柱部材128に締結するよう構成して
も良い。
【0144】取り付け部分144には、その押さえ部材
148を締結するのと反対側の側部に調整支持部分84
を設置する。
【0145】この調整支持部分84は、固定支持部材8
8に可動支持部材90を傾動可能に支持して構成する。
【0146】この固定支持部材88は、取り付け部分8
2に固定する平板部88Aに、矩形板材の一方の端部を
半円形に形成した一対の支持板材88Bを板一枚分の隙
間を開けて平行に立設して構成する。また、一対の支持
板材88Bの中央部には、その中央部を貫通するように
軸孔を穿孔する。
【0147】可動支持部材90は、矩形板材の一方の端
部を半円形に形成した板部材90Aの他方の矩形状端部
に、コの字状に折曲形成した保持部材90Bにおける両
自由端近くの部分を溶接等の手段で固着して一体に構成
する。また、板部材90Aの中央部には、その中央部を
貫通するように軸孔を穿孔する。
【0148】保持部材90Bの自由端面には、その中央
に取り付け透孔92を穿設すると共に、この取り付け透
孔92に直線状に並んだ補助支持透孔94を穿孔する。
【0149】このように構成した可動支持部材90は、
その板部材90Aを一対の支持板材88Bの間に挟ん
で、これら3者の軸孔を貫通するように合致させた状態
で固定ねじ96を締結することにより、一対の支持板材
88Bの間に任意の角度で挟んだ板部材90Aを摩擦で
動かないように支持する。なお、固定ねじ96を緩める
ことにより、可動支持部材90は、固定ねじ96を軸に
して任意の角度に回動可能となる。
【0150】調整支持取付器具130の調整支持部分8
4に装着する直線偏波用のダブルリジッドホーンアンテ
ナである送信アンテナ12は、図10に想像線で示すよ
うに、アンテナ本体の基端部に固定用ねじ棒78が突設
してある。
【0151】この送信アンテナ12は、その固定用ねじ
棒78を保持部材90Bの取り付け透孔92に挿通し、
固定用ねじ棒78にナット80を嵌合して締結する。
【0152】なお、保持部材90Bに締結する送信アン
テナ12は、ナット80を緩めることにより、送信アン
テナ12を固定用ねじ棒78の回りに回動することによ
り送信アンテナ12の偏波面を垂直又は水平の適正状態
に変更調整する作業を行うことができる。
【0153】上述のように構成した調整支持取付器具1
30には、1個の送信アンテナ12を支持柱部材128
の中心軸に対して中心角が23度となるように支持板材
88Bと板部材90Aとの接合角を調整して、固定ねじ
96で締結して設置する。
【0154】また調整支持取付器具130には、送信ア
ンテナ12を例えば水平偏波が発射される状態に調整し
て保持部材90Bに締結する。
【0155】そして、自動料金収受システムにおける無
線通信の電波反射障害をテストする場合には、昇降台装
置本体100をトールゲートに対応した所要の位置に移
動し、昇降台装置本体100の台部材104の高さ位置
を調整することによってトールゲートに送信アンテナ1
2を設置するときの所定位置に送信アンテナ12を配置
し、水平偏波を発射してタイムドメイン法により電波反
射障害をテストする。
【0156】次に、作業者は、調整支持取付器具130
の固定ねじ96を緩め、保持部材90Bに装着した送信
アンテナ12を垂直偏波が発射される状態に調整して保
持部材90Bに締結する。そして、トールゲートに送信
アンテナ12を設置するときの所定位置に、送信アンテ
ナ12を配置し垂直偏波を発射してタイムドメイン法に
より電波反射障害をテストする。
【0157】なお、本第2実施の形態における以上説明
した以外の構成、作用、効果及び使用態様等は前述した
第1実施の形態と同様であるので、同一部材には同一符
号を付し、その理解の便に供することとして、その詳細
な説明を省略する。
【0158】
【発明の効果】本発明のアンテナ掲揚装置は、第1に、
屋外に建設された道路等の建築物といった載置面が水平
に対して傾斜した面である載置面上に、基台を3本以上
の支持足部材を調整することによって鉛直を向くように
起立させるので、このアンテナ掲揚装置により、アンテ
ナを高所の所定位置にセットする作業をより正確にかつ
容易にできるという効果がある。
【0159】第2に、アンテナを最上部の柱部材に、調
整支持取付器具におけるアンテナの設定角度の調整手段
とアンテナの偏波面調整手段とによって、単数又は複数
のアンテナを、それぞれの設定角度と偏波面とを適正状
態に調整し、高所の所定位置により正確にセットして維
持できるので、このアンテナを利用した測定精度をより
向上できるという効果がある。
【0160】第3に、最上部の柱部材と、複数のアンテ
ナを装着した調整支持取付器具との間にアンテナ切替装
置を装着し、このアンテナ切替装置により調整支持取付
器具を回動してアンテナの位置を変更し、所要のアンテ
ナから電波を発射する状態に遠隔操作でセット可能とす
る。
【0161】このように構成することにより、高所の同
じ所定位置に配置したアンテナの偏波面を変更して測定
する場合には、このアンテナ掲揚装置に、予め所定複数
の偏波面の状態に設定した複数のアンテナを調整支持取
付器具に装着ししておき、アンテナ切替装置で調整支持
取付器具を回動することにより、アンテナの位置を変更
し、所要のアンテナを選択して電波を発射する状態にセ
ットし、測定作業を順次、迅速に実行できるという効果
がある。
【0162】よって、測定作業中にアンテナの偏波面を
変更するため、アンテナ掲揚装置の昇降操作手段を操作
して柱部材を降ろし、最上部の柱部材に設置した調整支
持取付器具に装着されているアンテナを外して、そのア
ンテナの偏波面を所望の偏波面の角度位置に調整して再
び装着しなおし、再度、アンテナ切替装置昇降操作手段
を操作して柱部材を伸ばし、アンテナを高所の所定位置
に配置し直すという面倒な作業を省略して、作業効率を
向上できるという効果がある。
【0163】第4に、昇降操作される台部材を備えた昇
降台装置における昇降操作される台部材に、着脱可能に
取り付けられる取付用基台部材と、この取付用基台部材
によって縦方向に支持される支持柱部材と、この支持柱
部材の先端部に配置される、アンテナを装着した調整支
持取付器具とによって、アンテナ掲揚装置を構成したの
で、既存の昇降操作される台部材を装着した昇降台装置
を利用して、その台部材に、アンテナ掲揚装置の取付用
基台部材を取り付け、その支持柱部材の調整支持取付器
具にアンテナを装着して、アンテナを高所の所定位置に
容易にセットすることができるという効果がある。
【0164】第5に、昇降台装置における昇降操作され
る台部材の平面に、取付用基台部材の平板を当てて着脱
可能に取り付けると共に、この平板に固着された調整支
持取付器具によって支持柱部材を縦方向に支持させるよ
うにして、昇降台装置にアンテナ掲揚装置を装着できる
ので、昇降操作される台部材を装着した昇降台装置があ
れば、その台部材に、アンテナ掲揚装置の取付用基台部
材を容易にかつ確実に取り付け、その支持柱部材の調整
支持取付器具にアンテナを装着して、アンテナを高所の
所定位置に容易にセットすることができるという効果が
ある。
【0165】また、このアンテナ掲揚装置は、昇降操作
される台部材を装着した昇降台装置を使用でき、しかも
取付用基台部材に縦方向に支持された支持柱部材の先端
部に、調整支持取付器具を介してアンテナを配置すると
いう部品点数が少なく簡素な構成なので、容易に製造で
きるという効果がある。
【0166】第6に、支持柱部材の先端部にアンテナを
配置するため設置される調整支持取付器具が、支持柱部
材の先端部に取り付け部分を固定して配置し、取り付け
部分の側部に平板部を固定し、平板部に突設した支持板
材に対して板部材を所要角度回動した状態で固定ねじに
より締結し、板部材に固着した保持部材の取り付け透孔
に挿通したアンテナの固定用ねじ棒を軸に回動調整して
アンテナの偏波面を所要角度にセットした状態で、固定
用ねじ棒にナットを嵌合してアンテナを保持部材に締結
するよう構成されているので、支持柱部材の先端部に取
り付けた調整支持取付器具における、支持板材と板部材
とを締結する固定ねじを緩め、板部材を回動してアンテ
ナの設定角度(俯角)を所望の角度に適切に調整するこ
とができるという効果がある。
【0167】また、保持部材に締結されたアンテナの固
定用ねじ棒に嵌合されたナットを緩め、アンテナの固定
用ねじ棒を軸にアンテナを回動調整してアンテナの偏波
面を所要角度にセットし、固定用ねじ棒に嵌合するナッ
トを締め付けてアンテナを保持部材に再び締結すること
により、アンテナ掲揚装置に支持されたアンテナの偏波
面を所要角度にセットすることができるという効果があ
る。
【0168】よって、昇降操作される台部材を装着した
昇降台装置が、このアンテナ掲揚装置を支持する状態に
位置や角度上の誤差があっても、これを調整支持取付器
具で調整して、アンテナを適切な位置及び状態にセット
でき、測定精度をより向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るアンテナ掲揚装
置の全体の概略構成を示す正面図である。
【図2】図1のII−II線により切断してアンテナ掲
揚装置の基台側部分を示す平面図である。
【図3】図2のIII−III線により縦に切断して昇
降操作手段の部分を取り出して示す要部拡大正面図であ
る。
【図4】本発明の第1実施の形態に係るアンテナ掲揚装
置における第2段の延出柱部材に対する昇降操作手段の
部分を取り出して示す要部拡大正面図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係るアンテナ掲揚装
置における第2段の延出柱部材の先端部に、アンテナ切
替装置と調整支持取付器具とを介してアンテナを装着し
た部分を取り出して示す要部拡大正面図である。
【図6】本発明の第1実施の形態に係るアンテナ掲揚装
置における調整支持取付器具部分を取り出して示す要部
拡大斜視図である。
【図7】本発明の第2実施の形態に係るアンテナ掲揚装
置の全体の概略構成を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2実施の形態に係るアンテナ掲揚装
置の取付用基台部材部分を取り出して示す要部概略斜視
図である。
【図9】本発明の第2実施の形態に係るアンテナ掲揚装
置の支持柱部材に取り付けた調整支持部分を取り出して
示す要部斜視図である。
【図10】本発明の第2実施の形態に係るアンテナ掲揚
装置の調整支持部分を取り出して示す要部拡大斜視図で
ある。
【図11】本発明の第2実施の形態に係るアンテナ掲揚
装置の調整支持部分を取り出してべつの角度から見たと
ころを示す要部拡大斜視図である。
【符号の説明】
10 アンテナ掲揚装置本体 12 送信アンテナ 14 アンテナスタンド 16 受信アンテナ 18 試験装置 26 基台 28 第1段の伸縮柱部材 30 第2段の延出柱部材 32 アンテナ切替装置 34 道路面 36 台座 40 水平支持足部材 42 固定足部材 44 調整足部材 48 調整支持部材 52 巻き揚げ機 54 ワイヤ 60 ハンドル 62 昇降ガイド支持部材 72 モータ 74 柱部 76 調整支持取付器具 78 固定用ねじ棒 80 ナット 82 取り付け部分 84 調整支持部分 86 ハンドル付ねじ棒 88 固定支持部材 88A 平板部 88B 支持板材 90 可動支持部材 90A 板部材 90B 保持部材 92 取り付け透孔 94 補助支持透孔 100 昇降台装置本体 102 基盤 104 台部材 106 足部材 108 調整支持部材 110 固定支柱 112 第1伸縮部材 114 第2伸縮部材 126 取付用基台部材 128 支持柱部材 129 小矩形平板 130 調整支持取付器具 132 支持板 134 円形小孔 136 ボルト 138 蝶ナット 140 万力 144 取り付け部分 146 溝部構成部材 148 押さえ部材 150 ハンドル付きボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原川 健一 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 斉藤 俊夫 千葉県印西市大塚1丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 国島 武史 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中道路内 (72)発明者 吉村 賢一 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式会 社竹中道路内 Fターム(参考) 5J021 DA02 DA05 DA06 GA02 HA05 JA10 5J046 AA01 AA09 AA10 AB09 DA03 5J047 AA01 AA09 AA10 AB09 BF10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 載置面上に、3本以上の支持足部材によ
    って鉛直を向くように調整して起立可能な基台と、 前記基台から鉛直上方向を向くように伸縮可能に装着し
    た単数又は複数の柱部材と、 前記単数又は複数の柱部材における伸縮操作を行わせる
    よう装着した昇降操作手段と、 前記最上部の柱部材に、アンテナを装着する調整支持取
    付器具と、 を有することを特徴とするアンテナ掲揚装置。
  2. 【請求項2】 載置面上に、3本以上の支持足部材によ
    って鉛直を向くように調整して起立可能な基台と、 前記基台から鉛直上方向を向くように伸縮可能に装着し
    た単数又は複数の柱部材と、 前記単数又は複数の柱部材における伸縮操作を行わせる
    よう装着した昇降操作手段と、 前記最上部の柱部材に、アンテナの設定角度の調整手段
    と当該アンテナの偏波面調整手段とを介して前記単数又
    は複数のアンテナを装着する調整支持取付器具と、 を有することを特徴とするアンテナ掲揚装置。
  3. 【請求項3】 載置面上に、3本以上の支持足部材によ
    って鉛直を向くように調整して起立可能な基台と、 前記基台から鉛直上方向を向くように伸縮可能に装着し
    た単数又は複数の柱部材と、 前記単数又は複数の柱部材における伸縮操作を行わせる
    よう装着した昇降操作手段と、 前記最上部の柱部材に、アンテナの設定角度の調整手段
    と当該アンテナの偏波面調整手段とを介して、前記複数
    のアンテナを装着した調整支持取付器具と、 前記最上部の柱部材と、前記複数のアンテナを装着した
    前記調整支持取付器具との間に装着し、前記調整支持取
    付器具を回動して前記アンテナの位置を変更し、所要の
    アンテナから電波を発射する状態にセットするアンテナ
    切替装置と、 を有することを特徴とするアンテナ掲揚装置。
  4. 【請求項4】 昇降台装置における昇降操作される台部
    材に、着脱可能に取り付ける取付用基台部材と、 前記取付用基台部材によって縦方向に支持される支持柱
    部材と、 前記支持柱部材の先端部に配置され、アンテナが装着さ
    れる調整支持取付器具と、 を有することを特徴とするアンテナ掲揚装置。
  5. 【請求項5】 昇降台装置における昇降操作される台部
    材の平面に平板を当てて着脱可能に取り付けられ、当該
    平板に固着された調整支持取付器具を保持するよう形成
    した取付用基台部材と、 前記取付用基台部材における調整支持取付器具によっ
    て、縦方向に支持される支持柱部材と、 前記支持柱部材の先端部に配置され、アンテナが装着さ
    れる調整支持取付器具と、 を有することを特徴とするアンテナ掲揚装置。
  6. 【請求項6】 昇降台装置における昇降操作される台部
    材に、着脱可能に取り付ける取付用基台部材と、 前記取付用基台部材によって縦方向に支持される支持柱
    部材と、 前記支持柱部材の先端部に取り付け部分を固定して配置
    し、当該取り付け部分の側部に平板部を固定し、当該平
    板部に突設した支持板材に対して板部材を所要角度回動
    した状態で固定ねじにより締結し、前記板部材に固着し
    た保持部材の取り付け透孔に挿通したアンテナの固定用
    ねじ棒を軸に回動調整して当該アンテナの偏波面を所要
    角度にセットした状態で、前記固定用ねじ棒にナットを
    嵌合して前記アンテナを前記保持部材に締結するように
    構成した調整支持取付器具と、 を有することを特徴とするアンテナ掲揚装置。
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