JP2014130646A - 無線式感知器の試験用治具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無線式の感知器1を試験するための受信側治具4であって、当該無線式の感知器1から送信された信号を受信する受信側治具4において、無線式の感知器1から送信された信号を受信するアンテナと、アンテナにて受信された信号の強度を測定する信号強度測定部と、信号強度測定部にて測定された信号の強度の中で、最大の強度を特定する最大信号強度特定部と、信号強度測定部にて測定された信号の強度又は最大信号強度特定部にて特定された最大の強度を出力する信号強度表示灯と、を備える。
【選択図】図1
Description
最初に、実施の形態1について説明する。この形態は、無線式感知器から送信され、受信側治具で受信された信号の強度を、受信側治具の表示を見ることで測定する形態である。
最初に、本実施の形態に係る感知システムと試験方法の概要について説明する。この感知システムは、少なくとも1台の無線式感知器(以下、単に感知器)1と、この感知器1から送信された信号を受信する図示しない受信機器とを備えて構成されている。受信機器としては、無線中継器や受信機が該当する。無線中継器としては、感知器1から無線にて受信した信号を有線にて受信機に送信するものと、感知器1から無線にて受信した信号を無線にて再送信するもの(リピータ)を挙げることができる。あるいは、感知システムは、複数の感知器1を相互に無線通信可能となるように構成することもでき、この場合には、各感知器1が受信機器としても機能することになる。以下では、感知器1から送信された信号を無線中継器で受信する場合の通信試験を行う場合について説明する。
次に、送信側治具3の構成について説明する。図2は、送信側治具3の側面図、図3は、送信側治具3の収容部30に収容された感知器1の側面図である。この送信側治具3は、感知器1を試験するための試験用治具であって、当該感知器1を収容可能した状態で操作可能な試験用治具である。具体的には、送信側治具3は、収容部30と支持棒31を備えて構成されている。
次に、感知器1の構成について説明する。図4は、感知器1の電気的構成を示すブロック図である。この感知器1は、煙感知式(散乱光式)の火災感知器として構成されており、特記する場合を除いて、従来の煙感知式(散乱光式)の火災感知器と同様に構成されている。具体的には、感知器1は、図3、4に示すように、感知器カバー10の内部に感知器本体11を収容して構成されている。感知器本体11は、発光部13及び受光部14を有する検煙部12と、制御部15と、記憶部16とを備えて構成されている。検煙部12に煙が存在しない場合には、発光部13にて発せられた光は受光部14にて受光されず、検煙部12に煙が存在する場合には、発光部13にて発せられた光が煙粒子にて散乱されて受光部14にて受光される。制御部15は、当該受光部14での受光量に基づいて煙の濃度を算定し、この煙の濃度が一定濃度以上の場合には、火災が発生したものと判断して移報信号(火災検出信号)を無線にて送信する。また、記憶部16には、当該感知器1を一意に識別するための感知器IDが記憶されている。また、制御部15は、無線信号を生成するための電気回路も含んでいる。
次に、受信側治具4の構成について説明する。図5は、受信側治具4の正面図、図6は、受信側治具4の電気的構成を示すブロック図である。これら図5、6に示すように、受信側治具4は、正面長方形状の筐体40の正面に、電源灯41、機器登録灯42、信号強度表示灯43a〜43m、チャンネル選択スイッチ44、登録スイッチ45、リセットスイッチ46、ピークホールドスイッチ47、及びアンテナ端子48を備えて構成されており、このアンテナ端子48にはアンテナ49が接続可能となっている。また、筐体40の内部に、記憶部51、及び制御部52を備えて構成されている。この受信側治具4は、筐体40の正面に設けられた端子台を介して電源に接続され、当該電源から供給された電力により動作する。
次に、これら送信側治具3、感知器1、及び受信側治具4を用いて行われる試験方法について説明する。図8は、試験方法のフローチャートである(以下、ステップを「S」と略記する)。なお、以下に説明する感知器1の動作のうち、特に説明なき動作については、制御部15にて実行されるものとし、また、以下に説明する受信側治具4の動作のうち、特に説明なき動作については、制御部52にて実行されるものとする。また、この試験方法では、基本的に、2人の作業者が試験を行うことを前提とし、送信側治具3や感知器1の操作等を行う作業者を送信側作業者、受信側治具4の操作等を行う作業者を受信側作業者と、それぞれ称する。
最初に、透過型試験方法について説明する。まず、チャンネル選択工程を行う(SA1)。このチャンネル選択工程は、感知器1からの信号を受信するチャンネルを選択する工程である。具体的には、受信側作業者が受信側治具4のチャンネル選択スイッチ44を押すと、受信側治具4の制御部52は、その時点で選択されているチャンネル(初回操作時には、工場出荷時に選択されたチャンネル)を記憶部51から取得し、当該取得したチャンネルに応じた信号強度表示灯43a〜43m(Aチャンネルが選択されている場合には信号強度表示灯43m、Bチャンネルが選択されている場合には信号強度表示灯43l)を点灯させることで、選択されているチャンネルを受信側作業者に報知する。チャンネルを変更する必要がある場合に、受信側作業者が信号強度表示灯43m、43lの点灯中にチャンネル選択スイッチ44を再び押すと、受信側治具4の制御部52は、その時点で選択されているチャンネルとは異なるチャンネルを記憶部51に新たに記憶させると共に、当該新たに記憶させたチャンネルに応じた信号強度表示灯43m、43lを点灯させることで、チャンネルが変更されたことを受信側作業者に報知する。これにてチャンネル選択工程が終了する。
次に、感知器登録工程を行う(SA2)。この感知器登録工程は、登録された感知器1から送信された信号の強度のみを受信側治具4に表示させるために、試験を行う感知器1を受信側治具4に登録する工程である。具体的には、受信側作業者が受信側治具4の登録スイッチ45を所定方法で操作(例えば1秒間以上の長押し)すると、受信側治具4の制御部52は、当該受信側治具4を登録待ち状態とすると共に、機器登録灯42を点滅させることで、当該受信側治具4を登録待ち状態としたことを受信側作業者に報知する。
次に、送信側配置工程を行う(SA3)。この送信側配置工程は、感知器1を設置予定位置に配置する工程である。具体的には、送信側作業者は、送信継続型の感知器1を送信側治具3の収容部30に収容した後、この支持棒31を保持して感知器1を天井面の近傍に持ち上げることで、感知器1を送信側予定位置(例えば図1のP1)に配置する。これにて送信側配置工程が終了する。
次に、信号送信工程を行う(SA4)。この信号送信工程は、感知器1を操作することにより、当該感知器1から信号を送信させる工程である。具体的には、送信側作業者は、送信継続型の感知器1に所定方法で操作を行うことで、この感知器1を送信状態とする。例えば、感知器1に磁石を近接させることで送信状態にする場合、送信側治具3の固定部30bに固定された感知器1に磁石を近接させることで送信状態にした後、固定部30bにより収容部本体30aを閉じて、感知器1を天井面の近傍に持ち上げる。あるいは、磁石の磁力が収容部30を介して感知器1に届く場合には、固定部30bにより収容部本体30aを閉じた後に、感知器1に磁石を近接させることで送信状態にし、感知器1を天井面の近傍に持ち上げてもよい。これにて信号送信工程が終了する。このように、送信側配置工程と信号送信工程は、いずれを先に行ってもよく、あるいは相互に混在させてもよい。
次に、受信側配置工程を行う(SA5)。この受信側配置工程は、感知器1から送信された信号を受信し、当該受信した信号の強度を表示する受信側治具4を、感知器1から送信された信号を受信する受信機器の設置予定位置に配置する工程である。具体的には、受信側作業者は、透過型収容箱2の内部に受信側治具4を配置する。この際、受信側作業者は、受信側治具4のピークホールドスイッチ47をオフにし、受信側治具4の信号強度表示灯43a〜43mが透過型収容箱2の外部から見えるような状態(例えば、透過型収容箱2の扉を開いたままの状態)とする。このように受信側治具4の信号強度表示灯43a〜43mが透過型収容箱2の外部から見える状態にするのは、透過型収容箱2は信号を透過するため、透過型収容箱2の内部に受信側治具4を密閉して試験を行った場合と、透過型収容箱2の一部を開放して試験を行った場合とで、同じ結果を得ることができるため、透過型収容箱2の一部を開放した状態で(信号強度表示灯43a〜43mが透過型収容箱2の外部から見える状態で)試験を行うことで、信号強度表示灯43a〜43mの確認を容易にし、試験作業効率を高めるためである。これにて受信側配置工程が終了する。この受信側配置工程は、送信側配置工程や信号送信工程より先に行ってもよく、あるいは、送信側配置工程や信号送信工程と同時に行ってもよい。
次に、信号強度測定工程を行う(SA6)。この信号強度測定工程は、送信側配置工程、受信側配置工程、及び信号送信工程の後に、受信側治具4にて表示された信号の強度を測定することにより、当該強度に基づいて感知器1の試験結果を判定することを可能とする工程である。具体的には、送信側配置工程で配置され信号送信工程で送信された感知器1からの信号は、透過型収容箱2を透過して、受信側治具4に到達し、アンテナ49を介して受信側治具4にて受信される。受信側治具4の制御部52は、信号に含まれる感知器IDが自己の記憶部51に記憶されている感知器IDと一致するか否かを判断し、一致する場合には信号強度測定部52aが当該信号の強度を測定し、当該測定した強度に応じて信号強度表示灯43a〜43mを点灯させ、一方、一致する場合には何ら処理を行わない。この信号は、感知器1から2秒毎に送信され、各種の条件によってその強度が変化する可能性があり、このように強度が変化した場合に、その都度、最新の強度のみに応じて信号強度表示灯43a〜43mが点灯される(ここでは、受信側配置工程でピークホールドスイッチ47をオフにしているので、ピークホールドは行われない)。そして、この強度を受信側作業者が読み取ることで、感知器1の試験結果を判定する(感知器1を送信側予定位置P1に配置した場合の信号強度を確認する)。これにて信号強度測定工程が終了する。
次に、不透過型試験方法について説明する。まず、チャンネル選択工程(SA1)、感知器登録工程(SA2)、及び送信側配置工程(SA3)を、透過型試験方法の場合とそれぞれ同様に行う。ただし、送信側配置工程においては、送信逐次型の感知器1を送信側治具3の収容部30に収容し、この感知器1の点検ヒモ11bの他端を、挿通孔30cを介して収容部30の外部に引き出して、支持棒31の長手方向の中央位置近傍に垂れ下げた状態としておく。また、感知器1のピークホールドスイッチ47はオンにする。
次に、信号送信工程を行う(SA4)。具体的には、送信側作業者は、感知器1の点検ヒモ11bの他端を引っ張ることで、点検ヒモ11bを介して点検スイッチ11aをオンさせて、感知器1に点検処理を開始させる。この点検処理では、感知器1の制御部15は、移報信号を所定時間(例えば30秒間)、断続的に送信する。なお、このように断続的な送信を行うのは、電波法の制約上、休止時間を設ける必要があるためである。
次に、受信側配置工程を行う(SA5)。具体的には、受信側作業者は、不透過型収容箱2の内部に受信側治具4を配置する。この際、受信側作業者は、受信側治具4を不透過型収容箱2の内部に完全に収容する。このように受信側治具4を不透過型収容箱2の内部に完全に収容するのは、不透過型収容箱2は信号を透過しないため、不透過型収容箱2の内部に受信側治具4を密閉して試験を行った場合と、不透過型収容箱2の一部を開放して試験を行った場合とで、結果が異なり得るため、不透過型収容箱2の一部を開放しない状態で(信号強度表示灯43a〜43mが不透過型収容箱2の外部から見えない状態で)試験を行うことで、試験を正確に行うためである。ただし、受信側治具4が信号を受信可能となるように、受信側治具4のアンテナ端子48に外部アンテナを接続する。これにて受信側配置工程が終了する。この受信側配置工程は、送信側配置工程より先に行ってもよく、あるいは、送信側配置工程と同時に行ってもよいが、信号送信工程よりは先に行う必要がある。
次に、信号強度測定工程を行う(SA6)。具体的には、送信側配置工程で配置され信号送信工程で送信された感知器1からの信号は、外部アンテナを介して受信側治具4にて受信される。受信側治具4の制御部52は、透過型試験方法の信号強度測定工程の場合と同様に、信号に含まれる感知器IDが記憶部51に記憶された感知器IDと一致する場合にのみ、信号の強度を測定し、当該測定した強度に応じて信号強度表示灯43a〜43mを点灯させる。この信号は、感知器1から30秒間継続して送信されるが、各種の条件によってその強度が変化する可能性がある。ここで、ピークホールドスイッチ47がオンにされていることから、最大信号強度特定部52bは、信号強度測定部52aにて測定された信号の強度の中で、最大の強度を常時特定し、当該特定した最大の強度が表示されるように、信号強度表示灯43a〜43mを点灯させる。例えば、信号強度測定部52aにて測定された信号の強度が、−99dBmから−81dBmに変化し、さらに−105dBmに変化した場合には、最大の強度である−81dBmに対応する信号強度表示灯43iを点灯させる。そして、感知器1からの信号の送信が終了した後に、受信側作業者が不透過型収容箱2から受信側治具4を取り出し、信号強度表示灯43a〜43mにて表示されている最大の強度を読み取ることで、感知器1を送信側予定位置に配置した場合の信号強度を確認する。これにて信号強度測定工程が終了する。
このように実施の形態1によれば、感知器1を送信側予定位置に対して移動可能に配置し、受信側治具4を受信機器の受信側予定位置に配置して、受信側治具4にて表示された信号の強度を測定することにより、当該強度に基づいて感知器1の試験結果を判定することができるので、感知器1を送信側予定位置に対して実際に固定することなく試験を行うことが可能となり、試験作業効率を高めることができる。また、感知器1を送信側予定位置に対して実際に固定する場合には、天井面に対してネジ留め等、損傷を与える方法で固定する必要が生じることも想定されるが、このような固定の方法を用いることで、天井面に損傷を与えずに試験を行うことができる。また、実際に天井がまだ張られていない建築途中の段階でも、天井が張られる予定の高さに感知器1を固定することができ、天井が張られる前の段階で試験を行うことができる。
次に、実施の形態2について説明する。この形態は、受信側治具で受信した信号の強度を示す信号を無線送信する形態である。ただし、実施の形態2における構成は、特記する部分を除いて、実施の形態1における構成と同一であり、実施の形態1で使用した符号を必要に応じて付することにより、その説明を省略する。
最初に、本実施の形態2に係る感知器6の構成について説明する。図9は、感知器6の電気的構成を示すブロック図である。この感知器6は、制御部60を備えて構成されている。この制御部60は、実施の形態1における感知器1の制御部15とほぼ同様に構成されているが、最大強度報知部60aが設けられている点で異なる。この最大強度報知部60aは、受信側治具4から送信された信号に基づいて、当該感知器6から送信されて受信側治具4によって測定された信号の最大強度を、送信側作業者に報知する最大強度報知手段である。
次に、本実施の形態2に係る受信側治具7の構成について説明する。図10は、受信側治具7の電気的構成を示すブロック図である。この受信側治具7は制御部70を備えて構成されている。この制御部70は、実施の形態1における受信側治具4の制御部52とほぼ同様に構成されているが、最大強度送信部70aが設けられている点で異なる。この最大強度送信部70aは、感知器6から送信されて受信側治具7によって受信された信号の最大強度を示す信号を無線送信する送信手段である。この信号は、チャンネル選択スイッチ44を用いて設定されたチャンネルで行われる。
次に、送信側治具3、感知器6及び受信側治具7を用いて行われる試験方法について説明する。ここでは、実施の形態1とは異なり、一人の作業者が試験を行う場合を説明する。ただし、特に説明なき場合には、実施の形態1の受信側作業者と送信側作業者を、一人の作業者が兼ねるものと考えることで説明ができるため、繰り返して説明することを省略する。
次に、試験方法について説明する。本実施の形態では、透過型試験方法と不透過型試験方法とをほぼ同様の方法で行うことができる。具体的には、作業者は、チャンネル選択工程、感知器登録工程、送信側配置工程、信号送信工程、及び受信側配置工程を、実施の形態1の場合と同様に行う。この受信側配置工程において、作業者は、受信側治具7のピークホールドスイッチ47をオフにする。受信側治具7の透過型収容箱2への収容は、透過型試験方法の場合には、実施の形態1の場合と同様に、受信側治具7の信号強度表示灯43a〜43mが透過型収容箱2の外部から見えるような状態としてもよいが、透過型試験方法と不透過型試験方法とのいずれにおいても、受信側治具7を透過型収容箱2に密閉状に収容してもよい。
このように実施の形態2によれば、感知器6から送信され受信側治具7で受信された信号の強度を、当該感知器6において表示することができるので、送信側の作業者のみで、無線式感知器6を複数の送信側予定位置に順次移動させながら、当該移動を行う毎に信号の強度を容易に測定することができるので、試験作業効率を一層高めることができる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
送信側治具3は、感知器1、6を収容部30に完全に収容するように構成されているが、感知器1、6の一部を収容部30から外部に露出させるように構成しても、信号の送信強度には影響を与えないため、当該外部への露出が可能となるような構成としてもよい。また、点検スイッチ11aは、点検ヒモ11b以外で操作できるようにしてもよい。例えば、固定部30bに開口部を形成しておき、この開口部から点検スイッチ11aのみが固定部30bの外部に露出するようにし、収容部30を天井面に下方から押し当てることで、点検スイッチ11aがオン操作されるようにしてもよく、この場合には、支持棒31を介して感知器1、6を配置予定位置に配置するだけで、信号を送信させることができる。
感知器1、6としては、送信継続型の感知器と、送信逐次型の感知器との2種類の感知器を準備するものとして説明したが、1台の感知器1、6にスイッチ等の切り替え手段を設け、この切り替え手段を操作することで、送信継続型の感知器と送信逐次型の感知器とに必要に応じて切り替えることができるようにしてもよい。
実施の形態2では、感知器6から送信され受信側治具7で受信された信号の最大の強度を示す信号のみを、感知器6に送信するものとして説明したが、最大の強度に代えて、あるいは最大の強度に加えて、受信側治具7で測定された各信号の強度を示す信号を感知器6に送信するようにしてもよい。また、感知器6から送信され受信側治具7で受信された信号の強度を送信側で確認可能とするための構成としては、実施の形態2で説明した構成以外の構成を採用してもよく、例えば、受信側治具7において、感知器6から送信された信号の強度を所定の閾値と比較し、この比較結果に応じた音を出力するようにしてもよい。例えば、信号の強度が所定の閾値以上である場合には、連続ブザー音を出力させ、信号の強度が所定の閾値未満である場合には、断続ブザー音を出力させるようにする。この場合には、送信側でこの音を聴くことで、信号の強度を確認することが可能となる。また、受信側治具4、7における信号の強度の出力や、最大の強度の出力は、信号強度表示灯43a〜43mで行うものとして説明したが、他の出力手段で行うようにしてもよく、例えば、液晶モニタを設けて強度を数値表示したり、スピーカを設けて強度を音や音声メッセージ(例えば「最大強度は−90dBmです」)等で出力してもよい。
実施の形態1では、2人の作業者が試験を行うことを前提としたが、1人の作業者で試験を行うことも可能であり、例えば、透過型試験方法においては、各工程を、1人の作業者が必要に応じて移動しながら順次行ってもよい。ただし、感知器1、6の配置予定位置から受信側治具4、7の信号強度表示灯43a〜43mを見ることができない場合には、不透過型試験方法と同様に、受信側治具4、7のピークホールドスイッチ47をオンにすることで、感知器1、6からの信号送信後に、受信側治具4、7において信号の最大の強度を確認することができるようにしてもよい。
付記1の無線式感知器の試験方法は、無線式感知器を試験するための試験方法であって、前記無線式感知器を設置予定位置に対して移動可能に配置する送信側配置工程と、前記無線式感知器を操作することにより、当該無線式感知器から信号を送信させる信号送信工程と、前記無線式感知器から送信された信号を受信し、当該受信した信号の強度を表示する受信側治具を、前記無線式感知器から送信された信号を受信する受信機器の設置予定位置に配置する受信側配置工程と、前記送信側配置工程、前記受信側配置工程、及び前記信号送信工程の後に、前記受信側治具にて表示された信号の強度を測定することにより、当該強度に基づいて前記無線式感知器の試験結果を判定することを可能とする信号強度測定工程とを含む。
付記1に記載の無線式感知器の試験方法によれば、無線式感知器を設置予定位置に対して移動可能に配置し、受信側治具を受信機器の設置予定位置に配置して、受信側治具にて表示された信号の強度を測定することにより、当該強度に基づいて無線式感知器の試験結果を判定することができるので、無線式感知器を設置予定位置に対して実際に固定したり、受信機器の設置予定位置に配置することなく試験を行うことが可能となり、試験作業効率を高めることができる。
2 収容箱、透過型収容箱、不透過型収容箱
3 送信側治具
4、7 受信側治具
10 感知器カバー
11 感知器本体
11a 点検スイッチ
11b 点検ヒモ
12 検煙部
13 発光部
14 受光部
15、52、60、70 制御部
16、51 記憶部
17、49 アンテナ
18 表示灯
19、50 電池
30 収容部
30a 収容部本体
30b 固定部
30c 挿通孔
31 支持棒
31a 保持部
40 筐体
41 電源灯
42 機器登録灯
43a〜43m 信号強度表示灯
44 チャンネル選択スイッチ
45 登録スイッチ
46 リセットスイッチ
47 ピークホールドスイッチ
48 アンテナ端子
52a 信号強度測定部
52b 最大信号強度特定部
60a 最大強度報知部
70a 最大強度送信部
P1〜P3 送信側予定位置
P4 受信側予定位置
Claims (4)
- 無線式感知器を試験するための試験用治具であって、当該無線式感知器から送信された信号を受信する試験用治具において、
前記無線式感知器から送信された信号を受信する受信手段と、
前記受信手段にて受信された信号の強度を測定する信号強度測定手段と、
前記信号強度測定手段にて測定された信号の強度の中で、最大の強度を特定する最大信号強度特定手段と、
前記信号強度測定手段にて測定された信号の強度又は前記最大信号強度特定手段にて特定された最大の強度を出力する出力手段と、
を備える無線式感知器の試験用治具。 - 前記出力手段は、前記信号強度測定手段にて測定された信号の強度に応じて点灯又は点滅する複数の表示手段を備える、
請求項1に記載の無線式感知器の試験用治具。 - 前記出力手段は、前記信号強度測定手段にて測定された信号の強度又は前記最大信号強度特定手段にて特定された最大の強度を示す信号を無線送信する送信手段を備える、
請求項1又は2に記載の無線式感知器の試験用治具。 - 無線式感知器を試験するための試験用治具であって、当該無線式感知器を設置予定位置に対して移動可能に配置する試験用治具において、
前記無線式感知器を収容するための収容手段であって、電波透過材料にて構成された収容手段と、
前記収容手段を支持するための支持手段と、
を備える無線式感知器の試験用治具。
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