JP2002242165A - 外壁ユニット、コンクリート構造物および同構造物の施工方法 - Google Patents
外壁ユニット、コンクリート構造物および同構造物の施工方法Info
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Abstract
このコンクリートブロック10の両側部上端から上方に
それぞれ延出して設けられる一対の支持金具30,30
と、を備えた外壁ユニット1であって、コンクリートブ
ロック10の上段に積み重ねられるコンクリートブロッ
ク10を支持金具30により支持する。
Description
より構築される構造物の外壁を構成するための外壁ユニ
ット、該外壁ユニットを用いたコンクリート構造物およ
び同コンクリート構造物の施工方法に関する。
ート層で補強した構造の砂防ダムは、従来から知られて
いる。図20は、この種の砂防ダムを構築する従来の施
工方法を示す図である。同図に示す従来の砂防ダム30
0の施工方法は、まずH型鋼を一定の高さまで積み上げ
て型枠301を設置し、この型枠301内にコンクリー
トを投入して内部コンクリート層302を形成する。
外側に鉄筋303を一定の高さで設置するとともに、そ
の更に外側に型枠304を配設して、この型枠304と
内部コンクリート層302との間に、高い強度を有する
コンクリートを流し込んで外部コンクリート層305を
形成していた。
び外部コンクリートが固まるのを待って、更にその上段
に上記手順で型枠301の設置、内部コンクリート層3
02の形成、鉄筋303の設置、型枠304の設置、お
よび外部コンクリート層305の形成を繰り返し、砂防
ダム300を構築していた。
の砂防ダム300においては、外部コンクリート層30
5を施工するために多くの工程が必要で作業が煩雑であ
るばかりか、外部コンクリート層305が固まるまで、
更にその上段を施工することができなかった。
型枠304内にコンクリートを投入してから固まるまで
に長時間(24時間程度)を要し、しかも、砂防ダム
は、所望の高さになるまで多段階に分けて順次積み上げ
形成していくので、施工期間が長期化する大きな要因と
なっていた。
ンクリートブロックを積み重ねて外壁を形成するととも
に、この外壁の内側にコンクリートを投入して砂防ダム
を構築する施工方法も考えられている。
み重ねるときには、同ブロックの崩壊を防止するため
に、サポート部品を用いて個々のコンクリートブロック
を支持する必要があった。このようなサポートの施設作
業は思いのほか煩雑であるため、施工性の向上を図る上
で、改善の余地があった。
もので、コンクリート構造物の施工性の向上を図ること
を目的とする。
に、外壁ユニットに関する請求項1の発明は、矩形状の
コンクリートブロックと、このコンクリートブロックの
両側部上端から上方にそれぞれ延出して設けられ、当該
コンクリートブロックの上面に積み重ねられるコンクリ
ートブロックの少なくとも背面両側部を支持する一対の
支持金具と、を備えたことを特徴とする。
に備えた支持金具により、その上段に積み重ねられるコ
ンクリートブロックを支持することとしたので、少なく
とも上段に積み重ねられるコンクリートブロックを別体
のサポート部品で支持する必要がなくなり、施工性の向
上を図ることができる。
れており、上面に積み重ねられるコンクリートブロック
の背面が接する支持面と、同コンクリートブロックの側
面が接する案内面とを有する構成とすれば、支持金具の
支持面によって上段に積み重ねられるコンクリートブロ
ックを支持しながら、しかも案内面に沿ってその上段側
のコンクリートブロックを適正な積み重ね位置に案内す
ることができるので、その施工性を一層向上させること
ができる(請求項2)。
面に形成すれば、このような外壁ユニットを用いて構築
した外壁の内部作業に際して、邪魔になる突起物がなく
なり作業性が向上する(請求項3)。たとえば、外壁内
部に投入したコンクリートを、ローラ車両等の建設機械
を用いて転圧するような場合には、外壁の背面近くまで
建設機械を走らせることができるので、均一でむらのな
い転圧作業を実現することができる。
クには、支持金具の延出部を締結する締結部が設けてあ
り、下段側のコンクリートブロックから延出する支持金
具は、上段側のコンクリートブロックに設けたこの締結
部に締結する。これにより、順次積み重ねられるコンク
リートブロックが相互に連結されて、強固な施設状態を
形成することができる。
もに、延長方向に隣接する各コンクリートブロックの支
持金具に形成した連結部間に装着される連結金具を備え
た構成とすれば、延長方向にもコンクリートブロックが
相互に連結されて、一層強固な施設状態を形成すること
ができる(請求項5)。なお、本発明においては、コン
クリートブロックを横に並べて配設していく方向を、
「延長方向」と定義してしている。
の上面および下面に相互に噛み合う段差部を延長方向に
延在して形成することを特徴とする。この構成によれ
ば、コンクリートブロックを積み重ねる際に、組み積み
されるコンクリートブロックの段差部を噛み合わせるこ
とで、容易にコンクリートブロック相互間の位置合わせ
を行うことができる。
7の発明は、内部コンクリートと、この内部コンクリー
トの外側に設けられた外壁とを含むコンクリート構造物
であって、外壁を上記本発明の外壁ユニットで構成する
ことを特徴とする。この発明によれば、上記外壁ユニッ
トでコンクリート構造物の外壁を構成することで、この
ような構造物の施工性を向上させることができる。
おいて、クラッシャランを骨材として用いたコンクリー
トにより、上記内部コンクリートを構築することを特徴
とする。クラッシャランは、道路舗装の下層路盤に使用
される粒状路盤材であり、JIS(日本工業規格) A
5001において品質規格されている道路用砕石であ
る。このように、クラッシャランは、品質規格に適合す
るように粒度調節されているため、安価で汎用性があ
り、一定の品質のものを各地で容易に入手することがで
きる。したがって、クラッシャランを骨材として用いた
コンクリートにより構造物の内部を形成することで、標
準的な品質管理基準や施工要領等を作成することができ
るので、その施工性を一層向上させることができる。
関する請求項9の発明は、上記外壁ユニットを配設して
外壁を構築する外壁施工工程と、外壁の内側にコンクリ
ートを投入する投入工程と、投入したコンクリートを敷
き均しするとともに該コンクリートに振動を加えてこの
コンクリートを転圧する敷き均し転圧工程と、を含むこ
とを特徴とする。
設して外壁を構築するので、外壁の施工作業が容易とな
り、施工期間の短縮を図ることができる。また、外壁内
にコンクリートを投入する投入工程と、投入したコンク
リートを敷き均しするとともに該コンクリートに振動を
加えてこのコンクリートを転圧する敷き均し転圧工程と
を含むこととしたので、外壁内に投入されるコンクリー
トの硬化を長時間待つ必要がなくなり、施工期間を一層
短縮することができる。なお、投入工程は、クラッシャ
ランを骨材として用いたコンクリートを外壁の内側に投
入する工程とすることができる(請求項10)。
て、延長方向に隣接する各外壁ユニットの高さ位置をず
らして配設するとともに、逐次、外壁ユニットを積み重
ねていくことを特徴とする。この発明によれば、組み積
みされるコンクリートブロック間の接合部分を延長方向
に不連続とすることができるので、土石流等の衝突に伴
い外壁が受ける横方向の荷重に対する剪断抵抗が大きく
なり、コンクリート構造物の強度を向上させることがで
きる。
いて詳細に説明する。 〈外壁ユニットに関する実施形態(以下、実施形態1と
する)〉この発明の実施形態1に係る外壁ユニット1
は、図1乃至図4に示すように、コンクリートブロック
10、一対の支持金具30,30、および連結金具40
を有している。
ロック10は、矩形状に形成してあり、例えば、呼び強
度21N/mm2程度の比較的強度の高いコンクリート
から構成されている。このコンクリートブロック10の
上面および下面には、段差部11,12が延長方向に延
在して設けてあり、これら段差部11,12はコンクリ
ートブロック10を積み重ねたとき相互に噛み合わせ可
能に形成されている。
凹溝13,14が高さ方向に延在して設けてあり、これ
ら凹溝13,14には、シール材15,16が装着され
ている。これらシール材15,16は、例えば、エチレ
ン・プロピレンゴム等のゴム材料で形成される。
には、凹部17,18が高さ方向に延在して設けてあ
り、この凹部17,18に支持金具30を配置すること
で支持金具30の厚みを吸収する構造としてある。
aは平坦面に形成してあり、その両側部の上端近くには
第1締結孔19および第2締結孔20を高さ方向に並べ
て設けてある。また、第2締結孔20の下方には、適所
に第3締結孔21が設けてある。これら締結孔19〜2
1には埋め込みナットが埋設してあり、ボルト等の締結
具を用いて、支持金具30および連結部材40を締結す
ることができる。
は、後述する敷き均し高さに相当する箇所にフック22
が埋設されている。このフック22には、後述するよう
にアンカー105の基端部を引っ掛けることができる。
種類のコンクリートブロックの構成例を示している。
り、その屈曲した内側部分には支持面31と案内面32
とが形成されている。支持面31は、コンクリートブロ
ック10を積み重ねたときに、上段側のコンクリートブ
ロック10の背面を支持する面である。案内面32は、
コンクリートブロック10を積み重ねる際に、上段側の
コンクリートブロック10の側面に接して、同コンクリ
ートブロック10を案内する機能を有している。
結孔33および第2連結孔34が高さ方向に並べて設け
られるとともに、その先端部には、高さ方向に延びる長
孔状の第3連結孔35が設けてある。
30は、それぞれ第2連結孔34がボルト等の締結具を
介してコンクリートブロック10の第2締結孔20,2
0に締結され、これによりコンクリートブロック10の
背面両側部に装着される。このとき、支持金具30の第
1連結孔33は、コンクリートブロック10の第1締結
孔19と対応する位置に配置される。また、図7に示す
ように、支持金具30,30は、コンクリートブロック
10の側面に形成した凹部17,18に側片部分を配置
することで、凹部17,18内に厚みが吸収される。
中間部から先端にかけての部分が、コンクリートブロッ
ク10の上面両側部から上方に延出している。ここで、
コンクリートブロック10の上端から支持金具30に形
成した第3連結孔35までの長さは、コンクリートブロ
ック10の下端から第3締結孔21までの長さに対応さ
せてある。
された案内面32の間隔は、コンクリートブロック10
の幅とほぼ同じ寸法となる。したがって、これら案内面
32,32で上段側のコンクリートブロック10の両側
面を案内しながら、該コンクリートブロック10を適正
な積み重ね位置に案内することができる。
み重ねるときには、まず図3に示すように、一対の支持
金具30,30の案内面32,32の間に、上段側のコ
ンクリートブロック10を差し込む。そして、このコン
クリートブロック10の背面両側部を支持金具30の支
持面31に摺接させるとともに、同コンクリートブロッ
ク10の両側面を支持金具30の案内面32に摺接さ
せ、同コンクリートブロック10を適正位置へ支持しな
がら案内していく。
リートブロック10は、下面に形成した段差部12が、
下段側のコンクリートブロック10の上面に形成した段
差部11と噛み合うので、各コンクリートブロック10
の相互間の位置合わせを容易に行うことができる。
ク10の上端から支持金具30に形成した第3連結孔3
5までの長さを、コンクリートブロック10の下端から
第3締結孔21までの長さに対応させてあるので、下段
側のコンクリートブロック10から延出する支持金具3
0の第3連結孔35は、上段側のコンクリートブロック
10に形成した第3締結孔21に対応する位置に配置さ
れる。そして、これら第3連結孔35と第3締結孔21
とをボルト等の締結具を介して締結することで、上下段
のコンクリートブロック10が相互に連結され、強固な
施設状態を形成することができる(図3参照)。
高さ方向に延びる長孔状に形成したので、例えば、積み
重ねられるコンクリートブロック10の高さ位置が僅か
にずれる場合にあっても、支持金具30の第3連結孔3
5とコンクリートブロック10の第3締結孔21との位
置合わせを容易に行うことができる。
ートブロック10の背面10aが支持金具30の支持面
31によって支持されるので、サポート部品を用いなく
とも積み重ねたコンクリートブロック10の倒壊や位置
ずれを防止することができる。したがって、サポート部
品の施設作業が省略されるので、施工性が向上する。
状に形成してあり、この連結金具40には、第1ボルト
差込孔41および第2ボルト差込孔42が延長方向に並
べて設けてある。この連結金具40は、延長方向に隣接
するコンクリートブロック10を連結するためのもの
で、第1ボルト差込孔41を支持金具30の第1連結孔
33(および第1締結孔19)に合わせてボルト等の締
結具を介して締結するとともに、第2ボルト差込孔42
を延長方向に隣接するコンクリートブロック10に装着
した支持金具30の第3連結孔35に合わせてボルト等
の締結具を介して締結することにより、延長方向に隣接
するコンクリートブロック10の相互間も連結すること
ができ、一層強固な施設状態を形成することができる。
と支持金具30の第3連結孔35との連結は、上述した
支持金具30の第3連結孔35とコンクリートブロック
10の第3締結孔21との締結に際して同時に行えば、
コンクリートブロック10の連結作業を簡略化すること
ができる。
孔33と延長方向に隣接するコンクリートブロック10
に装着された支持金具30の第3連結孔35とを連結す
ることとすれば、延長方向に隣接するコンクリートブロ
ック10の高さ位置をずらして配設することができる。
トブロック10の側面に形成した凹部17,18に側片
部分を配置してあるので、この凹部17,18に支持金
具30,30の厚みが吸収される。したがって、コンク
リートブロック10を延長方向に並べて配置したときに
も、隣接する各コンクリートブロック10の相互間に隙
間が生じることがなくなる(図7参照)。
向に連結したとき、隣接するコンクリートブロック10
相互間の接合部分(側面)は、シール材15,16によ
りシールされる。
(以下、実施形態2とする)〉図8は本実施形態2のコ
ンクリート構造物、すなわち河川に構築される砂防ダム
を示す正面図、図9は同砂防ダムの内部構造を示す側面
断面図である。これらの図に示すように、砂防ダム10
0は、内部コンクリート101および外壁102等から
構成されており、外壁102は、上述した実施形態1の
外壁ユニット1を積み重ねて構築されている。この外壁
102は、地面から一定の高さ(図示102aの高さ位
置)までは勾配を設けて構築してあり、更にその上部は
地面とほぼ垂直に立ち上がるように勾配を変化させてい
る。そして、地面から一定の高さまでの外壁102を構
成する外壁ユニット1は、コンクリートブロック10
を、例えば1m程度の高さに設定してある。
埋設される各フック22(図1参照)は、例えば、コン
クリートブロック10の下端からの25cmおよび75
cm程度の高さ位置に埋設してある。なお、上流側に設
けられる外壁102には、図5に示すような厚みのある
コンクリートブロック10を用いており、これにより土
石流の衝突等に対する耐衝撃性を向上させている。一
方、土石流等が直接衝突することのない下流側の外壁1
02は、図6に示すような薄いコンクリートブロック1
0を用いることができる。
シャランを用いたコンクリートで構成されている。この
骨材に用いられるクラッシャランは、既述したように、
道路舗装の下層路盤に使用される粒状路盤材であり、J
IS A 5001において品質規格されている道路用
砕石である。すなわち、クラッシャランは、日本工業規
格(JIS)に適合するように粒度調節され、一定の品
質を有している。
材に比べて均一性が高く、安価で汎用性があるため、施
工現場がどこであっても一定の品質のものを近隣から容
易に入手でき、標準的な品質管理基準や施工要領等を作
成することができるとともに、煩雑でコストのかかる試
験調査等を簡略化することができる。なお、この発明に
おいて、クラッシャランにはいわゆる再生クラッシャラ
ンも含まれる。
ム100の施工方法について説明する。まず、図10に
示すように、基礎103の延長方向に外壁ユニット1を
配設して、外壁102の最下段を形成していく。このと
き、相互に隣接するコンクリートブロック10の高さ位
置をずらせて千鳥状に配置する。例えば、1m程度の高
さのコンクリートブロック10と、50cm程度の高さ
のコンクリートブロック10とを、延長方向に交互に配
置していく。なお、図11に示すように、最下段に配置
した外壁ユニット1は、支持部材104によって傾斜姿
勢を保持しておく。
現場に仮設された混合ヤード200内で、クラッシャラ
ン、セメントおよび水等をバックホウ201によって練
り混ぜて、コンクリートを生成し、このコンクリートを
ダンプトラック202により搬送し、外壁102内に投
入する(図12(b)参照)。そして、この投入したコ
ンクリートの敷き均しを行う。敷き均し工程では、図1
3(a)に示すように、例えば、敷き均し厚さを25c
m程度として、コンクリートブロック10の背面下部に
埋設されたフック22の近傍にコンクリート層101a
の上面がくるように敷き均しを行う。
1aの敷き均しが終了した後、図14に示すように、棒
状のアンカー105をコンクリート層101aの上面に
延在するように配置する。そして、棒状のアンカー10
5の基端部をコンクリートブロック10のフック22に
回動自在に取り付ける。図には示されていないが、アン
カー105の基端部は、コンクリートブロック10のフ
ック22に回動自在に取り付けるためにフック形状とし
てあり、その先端部は、外側への引抜き抵抗を増加させ
るために屈曲させてある。
面に、さらに、コンクリートを投入して、第2層目の敷
き均し工程を行う。この第2層目についても、敷き均し
厚さを25cm程度として、第1層目および第2層目を
合わせた層厚さを50cm程度とし、この第2層目の上
面が外壁102上面の凹部近傍にくるようにする(図1
3(b))。アンカー105は、コンクリート層101
aの第1層目と第2層目の間に埋設される。このアンカ
ーを介して、、コンクリートブロック10とコンクリー
ト層101aとが連結されるので、外壁102と内部コ
ンクリート101とが一体化する。
(c)に示すように転圧工程を行う。転圧工程では、例
えば、1t級、3t級または6t級の振動ローラ203
の自重による圧密と、振動による骨材間摩擦の減少およ
びモルタルの流動作用により、内部コンクリート層10
1aを締め固める。
1のコンクリートブロック10は、背面10aが平坦面
に形成してあるので(図1参照)、コンクリートブロッ
ク10の背面近くまで振動ローラ203を走らせること
ができ、均一でむらのない転圧作業を実現することがで
きる。
101aが締め固められて沈下し、この沈下にともない
コンクリート層101a内のアンカー105も沈下する
が、本実施形態にあっては、アンカー105の基端部は
コンクリートブロック10の背面に埋設したフック22
に回動自在に取り付けあるので、このようにアンカー1
05が沈下してもコンクリートブロック10が内側に引
っ張られることが少なく、コンクリートブロック10が
内側に倒壊するなどの不具合も防止することができる。
コンクリートブロック10の上面に、さらにコンクリー
トブロックを積み重ね、再び上述した手順でコンクリー
ト層101aを形成し、一定の高さまで砂防ダム100
を構築する。
るコンクリートブロック10の高さ位置をずらして千鳥
状に配設したので、高さ方向に組み積みされるコンクリ
ートブロック10の相互間の接合部分は延長方向に不連
続となって、土石流等の衝突に伴い外壁102が受ける
横方向の荷重に対する剪断抵抗が大きくなり、砂防ダム
100の強度を向上させることができる。
の勾配を変化させる部位(図8,9の102a)に、図
15に示す二種類の外壁ユニット210,220を用い
ている。なお、図15に示す外壁ユニット210,22
0において、図1,図2に示した外壁ユニット1と共通
の構成部分には同一の符号を付してある。これら外壁ユ
ニット210,220は、コンクリートブロック21
1,221に屈曲部211a,221aが形成してあ
り、図16に示すように、千鳥状に組み積みされた外壁
ユニット1の上段に、これら外壁ユニット210,22
0を交互に並べて組み積みすることで、各屈曲部211
a,221aが延長方向に連続する構成となっている。
この屈曲部211a,221aは、砂防ダム100の勾
配を変化させる部位102aに位置決めされ、これによ
って砂防ダム100の上部が地面に対しほぼ垂直に立ち
上がる。
つつ、屈曲部211a,211aにより砂防ダム100
の勾配を変化させているので、かかる部位においても横
方向の荷重に対する大きな剪断抵抗を保持することがで
きる。
発明の実施形態1に係る外壁ユニット1を用いたコンク
リート構造物の他の構造物への適用例を説明する。図1
7に示すように、例えば、道路擁壁に用いられる重力擁
壁230やもたれ式擁壁240の外壁231,241を
実施形態1に係る外壁ユニット1を用いたコンクリート
構造物で構築することで、これら擁壁230,240の
施工性の向上を図ることができる。
の外壁251を構築することで、堤防250の施工性の
向上が図られるとともに、従来の盛土により形成された
堤防よりもその強度を大幅に向上させることができるの
で、河川の氾濫による堤防の決壊等を防止することがで
きる(図18参照)。さらに、従来は盛土により構築さ
れていた橋台260の周辺構造を、外壁ユニット1によ
り外壁271を構成したコンクリート構造物270によ
り構築することで、車両の通過等による地盤沈下が防止
され、安定した施工状態を保持することができる(図1
9参照)。
れるものではない。例えば、コンクリート構造物を構成
する内部コンクリートは、クラッシャランを骨材に用い
たコンクリートに限らず、現地発生材等を骨材に用いた
一般的なコンクリートにより構築してもよいことは勿論
である。
ットは、コンクリートブロックに備えた支持金具によ
り、その上段に積み重ねられるコンクリートブロックを
支持することとしたので、サポート部品を用いずにコン
クリートブロックの積み重ね作業を迅速に行うことがで
き、施工性の向上を図ることができる。
コンクリート構造物の施工方法は、上記外壁ユニットに
より外壁を構成したので、特に外壁の構築作業が容易と
なり、施工性の向上を図ることができる。
成を示す分解斜視図である。
視図である。
視図である。
を示す斜視図である。
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、
(d)は背面図である。
で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面
図、(d)は背面図である。
示す拡大図である。
である。
めの背面図である。
クの支持構造を説明するための側面図である。
り、(a)は練り混ぜ工程を示し、(b)は投入工程を
示し、(c)は敷き均し転圧工程を示す。
に続く背面図である。
に続く側面図である。
ニットの構成を示す斜視図である。
である。
造物の他の適用例を示す図である。
す図である。
す図である。
図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 矩形状のコンクリートブロックと、 このコンクリートブロックの両側部上端から上方にそれ
ぞれ延出して設けられ、当該コンクリートブロックの上
面に積み重ねられるコンクリートブロックの少なくとも
背面両側部を支持する一対の支持金具と、を備えたこと
を特徴とする外壁ユニット。 - 【請求項2】 請求項1記載の外壁ユニットにおいて、 前記各支持金具は、断面L字状に形成されており、前記
上面に積み重ねられるコンクリートブロックの背面が接
する支持面と、同コンクリートブロックの側面が接する
案内面とを有することを特徴とする外壁ユニット。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の外壁ユニットに
おいて、 前記コンクリートブロックは、背面が平坦面に形成して
あることを特徴とする外壁ユニット。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
外壁ユニットにおいて、 前記コンクリートブロックには、前記支持金具の延出部
を締結する締結部が設けてあることを特徴とする外壁ユ
ニット。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
外壁ユニットにおいて、 前記支持金具に連結部を形成するとともに、 延長方向に隣接する各コンクリートブロックの支持金具
に形成した連結部間に装着される連結金具を備えたこと
を特徴とする外壁ユニット。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
外壁ユニットにおいて、 前記コンクリートブロックの上面および下面に、相互に
噛み合う段差部を延長方向に延在して形成することを特
徴とする外壁ユニット。 - 【請求項7】 内部コンクリートと、この内部コンクリ
ートの外側に設けられた外壁とを含むコンクリート構造
物であって、 前記外壁を請求項1乃至6のいずれか一項に記載の外壁
ユニットで構成することを特徴とするコンクリート構造
物。 - 【請求項8】 請求項7記載のコンクリート構造物にお
いて、 前記内部コンクリートは、クラッシャランを骨材として
用いたコンクリートにより構築されることを特徴とする
コンクリート構造物。 - 【請求項9】 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
外壁ユニットを配設して外壁を構築する外壁施工工程
と、 前記外壁の内側にコンクリートを投入する投入工程と、 前記投入したコンクリートを敷き均しするとともに該コ
ンクリートに振動を加えてこのコンクリートを転圧する
敷き均し転圧工程と、を含むことを特徴とするコンクリ
ート構造物の施工方法。 - 【請求項10】 請求項9記載のコンクリート構造物の
施工方法において、 前記投入工程は、クラッシャランを骨材として用いたコ
ンクリートを前記外壁の内側に投入する工程であること
を特徴とするコンクリート構造物の施工方法。 - 【請求項11】 請求項9または10記載のコンクリー
ト構造物の施工方法において、 前記外壁施工工程では、延長方向に隣接する各外壁ユニ
ットの高さ位置をずらして配設するとともに、逐次、外
壁ユニットを積み重ねていくことを特徴とするコンクリ
ート構造物の施工方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 2001-02-21 JP JP2001045858A patent/JP4412572B2/ja not_active Expired - Lifetime
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