JP2002241963A - 熱交換器用アルミニウムフィン材 - Google Patents

熱交換器用アルミニウムフィン材

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JP2002241963A
JP2002241963A JP2001038716A JP2001038716A JP2002241963A JP 2002241963 A JP2002241963 A JP 2002241963A JP 2001038716 A JP2001038716 A JP 2001038716A JP 2001038716 A JP2001038716 A JP 2001038716A JP 2002241963 A JP2002241963 A JP 2002241963A
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aluminum
heat exchanger
weight
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JP2001038716A
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English (en)
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Masato Yamamoto
真人 山本
Yasuhiko Haruta
泰彦 春田
Jun Akui
潤 阿久井
Toru Hayase
徹 早瀬
Naoko Hatano
直子 波多野
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】親水性、耐食性に優れ、且つ臭気の問題のない
熱交換器用アルミニウムフィン材を提供する。 【解決手段】 アルミニウム又はアルミニウム合金製の
フィン材表面に、下地処理剤(A)と親水化処理剤
(B)とを塗布することにより得られる熱交換器用アル
ミニウムフィン材であって、該下地処理剤(A)が、加
水分解して水酸基になる基を含有するチタンモノマー及
び/又はその低縮合物を過酸化水素水と反応させて得ら
れるチタンを含む水性液(a)と、チタンハロゲン化物
及びその塩、ジルコニウムハロゲン化物及びその塩から
選ばれる少なくとも1種の金属ハロゲン化物(b)とを
含むものであり、該親水化処理剤(B)がチタンハロゲ
ン化物及びその塩、ジルコニウムハロゲン化物及びその
塩、フッ化水素酸から選ばれる少なくとも1種のハロゲ
ン化物(e)を含有する有機系親水化処理剤であること
を特徴とする親水化処理された熱交換器用アルミニウム
フィン材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、親水化処理され
た、特に熱交換器から発生するたばこ等の不快な臭気を
抑制する効果を有する熱交換器アルミニウムフィン材、
及び該フィン材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】 空調機の熱交換器用のフ
ィン基材としては、軽量性、加工性、熱伝導性に優れた
アルミニウム又はアルミニウム合金に化成処理を施した
ものが一般に使用されている。
【0003】空調機の熱交換器は冷房時に発生する凝縮
水が水滴となってフィン間に水のブリッジを形成し、空
気の通風路を狭めるため通風抵抗が大きくなって電力の
損失、騒音の発生、水滴の飛散などの不具合が発生する
といった問題がある。かかる現象を防止する方策とし
て、例えば、アルミニウム製フィン材(以下、「フィン
材」という)の表面を親水化処理して水滴及び水滴によ
るブリッジの形成を防止することが行われている。
【0004】親水化処理方法としては、例えば、(1)
アルミニウムの表面処理法として知られているベーマイ
ト処理方法;(2)一般式mSiO/nNaOで示
される水ガラスを塗布する方法(例えば、特公昭55−
1347号公報、特開昭58−126989号公報など
参照);(3)有機樹脂にシリカ、水ガラス、水酸化ア
ルミニウム、炭酸カルシウム、チタニアなどを混合した
塗料又はこれらの塗料に界面活性剤を併用した塗料を塗
布する方法(例えば、特公昭57−46000号公報、
特公昭59−8372号公報、特公昭62−61078
号公報、特開昭59−229197号公報、特開昭61
−225044号公報など参照);(4)有機−無機
(シリカ)複合体樹脂と界面活性剤よりなる塗料を塗布
する方法(特開昭59−170170号公報参照);
(5)ポリビニルアルコールと特定の水溶性ポリマーと
水溶性架橋剤とを組合せて用いる方法(特開平3−26
381号公報、特開平1−299877号公報参照);
(6)特定の親水性モノマーからなる親水性重合体部分
と疎水性重合体部分とからなるブロック共重合体と、金
属キレート型架橋剤とを組合せて用いる方法(特開平2
−107678号公報、特開平2−202967号公報
参照);(7)ポリアクリルアミド系樹脂を用いる方法
(特開平1−104667号公報、特開平1−2709
77号公報参照);(8)ポリアクリル酸ポリマーなど
の高分子と、この高分子と水素結合によるポリマーコン
プレックスを形成し得るポリエチレンオキサイドやポリ
ビニルピロリドンなどの高分子とを組合せて用いる方法
(特開平6−322292号公報参)などが挙げられ、
これら方法の中の一部は既に実用化されている。
【0005】以上に例示したごとく熱交換器の親水化処
理技術は実用化されているものの、処理板の親水性の持
続性、耐食性、臭気などの点で未だ改良すべき問題があ
る。
【0006】上記問題点の1つである臭気についてみる
と、親水化処理皮膜自身から発生する臭気の問題の他
に、たばこの煙等環境に起因する物質が親水化処理皮膜
に吸着し、熱がかかった時にそれらの物質が一斉に皮膜
より離脱することによる臭気とがあり、改善が強く求め
られている。
【0007】本発明の目的は、親水性、耐食性に優れ、
且つ臭気の問題のない熱交換器用アルミニウムフィン材
を提供することであり、該フィン材の製造方法を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明者らは、鋭意研
究の結果、フィン材表面に、加水分解して水酸基になる
基を含有するチタンモノマー及び/又はその低縮合物を
過酸化水素水と反応させて得られるチタンを含む水性液
と特定の金属ハロゲン化物とを含有する下地処理剤の皮
膜を形成し、さらにその上に親水性皮膜形成性有機樹脂
と特定のハロゲン化物とを含有する親水化処理剤の皮膜
を形成せしめることにより、上記目的を達成できること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】かくして本発明によれば、アルミニウム又
はアルミニウム合金製のフィン材表面に、下地処理剤
(A)と親水化処理剤(B)とを塗布することにより得
られる熱交換器用アルミニウムフィン材であって、該下
地処理剤(A)が、加水分解して水酸基になる基を含有
するチタンモノマー及び/又はその低縮合物を過酸化水
素水と反応させて得られるチタンを含む水性液(a)
と、チタンハロゲン化物及びその塩、ジルコニウムハロ
ゲン化物及びその塩から選ばれる少なくとも1種の金属
ハロゲン化物(b)とを含むものであり、該親水化処理
剤(B)がチタンハロゲン化物及びその塩、ジルコニウ
ムハロゲン化物及びその塩、フッ化水素酸から選ばれる
少なくとも1種のハロゲン化物(e)を含有する有機系
親水化処理剤であることを特徴とする親水化処理された
熱交換器用アルミニウムフィン材を提供するものであ
り、該フィン材を用いた熱交換器の製造方法を提供する
ものである。
【0010】
【発明の実施の形態】 本発明の熱交換器用アルミニウ
ムフィン材は、アルミニウム又はアルミニウム合金製の
フィン材表面に、下地処理剤(A)による皮膜と親水化
処理剤(B)による皮膜とが形成されてなるものであ
る。
【0011】まず、下地処理剤(A)について説明す
る。
【0012】下地処理剤(A) 本発明の熱交換器用アルミニウムフィン材用下地処理剤
(A)は、チタンを含む水性液(a)と金属ハロゲン化
物(b)とを含有するものである。
【0013】チタンを含む水性液(a) 下地処理剤の(a)成分であるチタンを含む水性液は、
加水分解して水酸基になる基を含有するチタンモノマー
及び/又はその低縮合物を過酸化水素水と反応させて得
られるチタンを含む水性液(a1)である。上記反応は
酸化チタンゾルの存在化で行なってもよく、酸化チタン
ゾルの存在化で反応させて得られるチタンを含む水性液
を(a2)とする。
【0014】該加水分解して水酸基になる基を含有する
チタンモノマーとしては、特に一般式Ti(OR)
(式中、Rは同一もしくは異なって炭素数1〜5のア
ルキル基を示す)のテトラアルコキシチタンが好まし
い。炭素数1〜5のアルキル基としては、例えば、メチ
ル基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル基、
n-ブチル基、iso-ブチル基、sec-ブチル基、t
ert-ブチル基等が挙げられる。
【0015】また、加水分解して水酸基になる基を含有
するチタンモノマーの低縮合物としては、特に上記した
Ti(OR)をお互いに縮合反応させてなる縮合度2
〜30の化合物が使用可能で、特に縮合度2〜10の範
囲内のものを使用することが好ましい。
【0016】チタンを含む水性液(a1)について以下
に述べる。
【0017】水性液(a1)は、上記加水分解して水酸
基になる基を含有するチタンモノマー及び/又はその低
縮合物を過酸化水素水と反応させて得られる水性液であ
る。
【0018】加水分解して水酸基になる基を含有するチ
タンモノマー及び/又はその低縮合物(以下、これらの
ものを単に「加水分解性チタン」と略す)と過酸化水素
水との混合割合は、加水分解性チタン10重量部に対し
て過酸化水素換算で0.1〜100重量部、特に1〜2
0重量部の範囲内が好ましい。過酸化水素換算で0.1
重量部未満になるとキレート形成が十分でなく白濁沈殿
してしまう。一方、100重量部を超えると未反応の過
酸化水素が残存し易く貯蔵中に危険な活性酸素を放出す
るので好ましくない。
【0019】過酸化水素水の過酸化水素濃度は特に限定
されないが3〜30重量%の範囲内であることが取り扱
いやすさ、塗装作業性に関係する生成液の固形分の点で
好ましい。
【0020】チタンを含む水性液(a1)は、加水分解
性チタンを過酸化水素水と反応温度1〜70℃の範囲内
で10分〜20時間反応させることにより製造できる。
【0021】チタンを含む水性液(a1)は、加水分解
性チタンを過酸化水素水と反応させることにより、加水
分解性チタンが水で加水分解されて水酸基含有チタン化
合物を生成し、次いで過酸化水素が生成した水酸基含有
チタン化合物に配位するものと推察され、室温域で安定
性が極めて高く長期の保存に耐えるキレート液を生成す
る。従来の製法で用いられる水酸化チタンゲルはTi-
O-Ti結合により部分的に三次元化しており、このゲ
ルと過酸化水素水を反応させた物とは組成、安定性に関
し本質的に異なる。
【0022】また、上記チタンを含む水性液(a1)を
80℃以上で加熱処理あるいはオートクレーブ処理を行
うと結晶化した酸化チタンの超微粒子を含む酸化チタン
分散液が得られる。80℃未満では十分に酸化チタンの
結晶化が進まない。このようにして製造された酸化チタ
ン分散液は、酸化チタン超微粒子の粒子径が10nm以
下、好ましくは1nm〜6nmの範囲である。また、該
分散液の外観は半透明状のものである。該粒子径が10
nmより大きくなると造膜性が低下(1μm以上でワレ
を生じる)するので好ましくない。この分散液も同様に
使用することができる。
【0023】チタンを含む水性液(a1)は、アルミニ
ウム含有金属材料に塗布乾燥、または低温で加熱処理す
ることにより、それ自体で付着性に優れた緻密な酸化チ
タン膜を形成できる。
【0024】加熱処理温度としては、例えば200℃以
下、特に150℃以下の温度で酸化チタン膜を形成する
ことが好ましい。
【0025】チタンを含む水性液(a1)は、上記した
温度により水酸基を若干含む非晶質(アモルファス)の
酸化チタン膜を形成する。
【0026】また、80℃以上の加熱処理をした酸化チ
タン分散液は塗布するだけで結晶性の酸化チタン膜が形
成できるため、加熱処理をできない材料のコーティング
材として有用である。
【0027】次ぎに、チタンを含む水性液(a2)につ
いて以下に述べる。
【0028】チタン水性液(a2)は、酸化チタンゾル
の存在下で、上記加水分解して水酸基になる基を含有す
るチタンモノマー及び/又はその低縮合物を過酸化水素
水と反応させて得られるものである。
【0029】酸化チタンゾルは、無定型チタニア、アナ
タース型チタニア微粒子が水(必要に応じて、例えば、
アルコール系、アルコールエーテル系等の水性有機溶剤
を含有しても構わない)に分散したゾルである。
【0030】上記した酸化チタンゾルとしては従来から
公知のものを使用することができる。該酸化チタンゾル
としては、例えば、(1)硫酸チタンや硫酸チタニルな
どの含チタン溶液を加水分解して得られるもの、(2)
チタンアルコキシド等の有機チタン化合物を加水分解し
て得られるもの、(3)四塩化チタン等のハロゲン化チ
タン溶液を加水分解又は中和して得られるもの等の酸化
チタン凝集物を水に分散した無定型チタニアゾルや該酸
化チタン凝集物を焼成してアナタース型チタン微粒子と
しこのものを水に分散したものを使用することができ
る。無定形チタニアの焼成は少なくともアナターゼの結
晶化温度以上の温度、例えば、400℃〜500℃以上
の温度で焼成すれば、無定形チタニアをアナターゼ型チ
タニアに変換させることができる。該酸化チタンの水性
ゾルとして、例えば、TKS−201(テイカ(株)社
製、商品名、アナターズ型結晶形、平均粒子径6n
m)、TA−15(日産化学(株)社製、商品名、アナ
ターズ型結晶形)、STS−11(石原産業(株)社
製、商品名、アナターズ型結晶形)等が挙げられる。
【0031】チタンモノマーやその縮合物と過酸化水素
水とを反応させるために使用する際の上記酸化チタンゾ
ルとチタン過酸化水素反応物との重量比率は造膜性など
の点から1/99〜99/1、好ましくは約10/90
〜90/10の範囲内が適している。
【0032】加水分解して水酸基になる基を含有するチ
タンモノマー及び/又はその低縮合物(以下、これらの
ものを単に「加水分解性チタン」と略す)と過酸化水素
水との混合割合は、加水分解性チタン10重量部に対し
て過酸化水素換算で0.1〜100重量部、特に1〜2
0重量部の範囲内が好ましい。過酸化水素換算で0.1
重量部未満になるとキレート形成が十分でなく白濁沈殿
してしまう。一方、100重量部を超えると未反応の過
酸化水素が残存し易く貯蔵中に危険な活性酸素を放出す
るので好ましくない。
【0033】過酸化水素水の過酸化水素濃度は特に限定
されないが3〜30重量%の範囲内であることが取り扱
いやすさ、塗装作業性に関係する生成液の固形分の点で
好ましい。
【0034】また、水性液(a2)は、酸化チタンゾル
の存在下で加水分解性チタンを過酸化水素水と反応温度
1〜70℃の範囲内で10分〜20時間反応させること
により製造できる。
【0035】水性液(a2)は、加水分解性チタンを過
酸化水素水と反応させることにより、加水分解性チタン
が水で加水分解されて水酸基含有チタン化合物を生成
し、次いで過酸化水素が生成した水酸基含有チタン化合
物に配位するものと推察され、この加水分解反応及び過
酸化水素による配位が同時近くに起こることにより得ら
れたものであり、室温域で安定性が極めて高く長期の保
存に耐えるキレート液を生成する。従来の製法で用いら
れる水酸化チタンゲルはTi−O−Ti結合により部分
的に三次元化しており、このゲルと過酸化水素水を反応
させた物とは組成、安定性に関し本質的に異なる。又、
酸化チタンゾルを使用することにより、合成時に一部縮
合反応が起きて増粘するのを防ぐことができる。その理
由は縮合反応物が酸化チタンゾルの表面に吸着され、溶
液状態での高分子化を防ぐためと考えられる。
【0036】また、チタンを含む水性液(a2)を80
℃以上で加熱処理あるいはオートクレーブ処理を行うと
結晶化した酸化チタンの超微粒子を含む酸化チタン分散
液が得られる。80℃未満では十分に酸化チタンの結晶
化が進まない。このようにして製造された酸化チタン分
散液は、酸化チタン超微粒子の粒子径が10nm以下、
好ましくは1nm〜6nmの範囲である。また、該分散
液の外観は半透明状のものである。該粒子径が10nm
より大きくなると造膜性が低下(1μm以上でワレを生
じる)するので好ましくない。 この分散液も同様に使
用することができる。チタンを含む水性液(a2)は、
アルミニウム含有金属材料に塗布乾燥、または低温で加
熱処理することにより、それ自体で付着性に優れた緻密
な酸化チタン膜を形成できる。
【0037】加熱処理温度としては、例えば200℃以
下、特に150℃以下の温度で酸化チタン膜を形成する
ことが好ましい。
【0038】チタンを含む水性液(a2)は、上記した
温度により水酸基を若干含むアナタース型の酸化チタン
膜を形成する。
【0039】上記したチタンを含む水性液(a)の中で
も、水性液(a1)は貯蔵安定性、耐食性などに優れた
性能を有するのでこのものを使用することが好ましい。
【0040】上記チタンを含む水性液(a)には、他の
顔料やゾルを必要に応じて添加分散する事も出来る。添
加物としては、市販されている酸化チタンゾル、酸化チ
タン粉末等、マイカ、タルク、シリカ、バリタ、クレー
等を一例として挙げることができる。
【0041】金属ハロゲン化物(b) 下地処理剤の(b)成分である金属ハロゲン化物は、チ
タンハロゲン化物、チタンハロゲン化物塩、ジルコニウ
ムハロゲン化物、ジルコニウムハロゲン化物塩から選ば
れる少なくとも1種の金属ハロゲン化物である。該成分
として、塩を形成するものとしては、例えば、ナトリウ
ム、カリウム、リチウム、アンモニウム等が挙げられ
る。塩を形成するものとしては、カリウム、ナトリウム
が好ましい。ハロゲンとしては、弗素、塩素、沃素など
が挙げられる。ハロゲンとしては、特に弗素が貯蔵安定
性、耐食性、親水性などに優れた性能を有するのでこの
ものを使用することが好ましい。
【0042】下地処理剤(A)における上記(a)及び
(b)成分の配合割合は、チタンを含む水性液(a)1
00重量部(固形分)に対して、金属ハロゲン化合物
(b)が10〜300重量部、好ましくは20〜150
重量部の範囲である。
【0043】上記下地処理剤(A)は、酸性領域で安定
な液体となり、特にPH2〜6、特に3〜5の範囲が好
ましい。
【0044】次に上記下地処理剤(A)の上に塗布され
る親水化処理剤(B)について述べる。
【0045】親水化処理剤(B) 本発明の熱交換器アルミニウムフィン材用親水化処理剤
(B)は、親水性皮膜形成性有機樹脂及びハロゲン化物
(e)を含有するものである。
【0046】上記親水性皮膜形成性有機樹脂は、親水性
で十分な皮膜強度を有し、耐水性、素地への密着性が良
好な皮膜を形成できるものであれば特に限定されるもの
ではなく、例えば、分子内に水酸基、カルボキシル基又
はアミノ基を含有し、そのままで、又は官能基に応じ酸
もしくは塩基で中和することにより、水溶化ないしは水
分散化可能な樹脂などを挙げることができる。
【0047】親水性皮膜形成性有機樹脂の具体例として
は、例えば、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルア
ルコール(例えば、アクリルアミド、不飽和カルボン
酸、スルホン酸モノマー、カチオン性モノマー、不飽和
シランモノマーなどとの共重合物)、ポリアクリル酸、
ポリエチレングリコール、カルボキシル基含有アクリル
樹脂、カルボキシル基含有ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂とアミンとの付加物、エチレンとアクリル酸との共
重合体アイオノマーなどの合成親水性樹脂;デンプン、
セルロース、アルギンなどの天然多糖類;酸化デンプ
ン、デキストリン、アルギン酸プロピレングリコール、
カルボキシメチルデンプン、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルデンプン、ヒドロキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロースなどの天然多糖類
の誘導体を挙げることができる。
【0048】親水性皮膜形成性有機樹脂としては中で
も、ポリグリセリン及びポリビニルアルコールから選ば
れるポリマー(c)と高酸価アクリル樹脂(d)との組
み合わせが親水持続性、臭気などの観点から適してい
る。
【0049】ポリマー(c) ポリマー(c)は、ポリグリセリン及びポリビニルアル
コールから選ばれる少なくとも1種のポリマーである。
【0050】上記ポリグリセリンは、造膜成分としての
役割を果たすとともに親水持続性を維持するものであっ
て、グリセリンのポリエーテル化物であり、通常、数平
均分子量が200〜30,000、好ましくは300〜
3,000の範囲内にあることが乾燥皮膜の形成性や皮
膜の親水性などの面から適当である。
【0051】上記ポリビニルアルコールは、造膜成分と
しての役割を果たすとともに分子中に二級水酸基が多量
に存在するため水との親和性に富み、さらにこの水酸基
と他の構成成分との相互作用により耐水性と親水持続性
を維持する作用を示す。ポリビニルアルコールはケン化
度87%以上のポリビニルアルコールであることが好ま
しく、なかでもケン化度98%以上の、いわゆる完全ケ
ン化ポリビニルアルコールであることが特に好ましく、
また数平均分子量が3,000〜100,000の範囲
内にあることが好適である。
【0052】完全ケン化ポリビニルアルコールは、常温
下における水に対する溶解度が低く、常温以下で使用さ
れる熱交換器フィン材用の皮膜材料として好ましい性質
を示す。ポリビニルアルコールとしては、他の有機化合
物と反応させたいわゆる変性ポリビニルアルコール(例
えば、アクリルアミド、不飽和カルボン酸、スルホン酸
モノマー、カチオン性モノマー、不飽和シランモノマー
などとの共重合物)も使用することができる。
【0053】上記ポリグリセリン及びポリビニルアルコ
ールは、それぞれ単独で又は2種以上を組合せて使用す
ることができ、またポリグリセリンとポリビニルアルコ
ールとを組合せて使用することもできる。
【0054】高酸価アクリル樹脂(d) 高酸価アクリル樹脂(d)は、カルボキシル基含有エチ
レン性不飽和モノマーの重合体、又は該カルボキシル基
含有エチレン性不飽和モノマーとその他モノマーとの共
重合体であり、樹脂酸価が300mgKOH/g以上、
好ましくは500〜780mgKOH/gの範囲内にあ
るものであって、通常、重量平均分子量が3,000〜
300,000、好ましくは4,000〜250,00
0の範囲内にあることが好適である。
【0055】上記カルボキシル基含有エチレン性不飽和
モノマーとしては、アクリル酸、メタアクリル酸、マレ
イン酸、無水マレイン酸、クロトン酸、イタコン酸など
を挙げることができる。これらは一種で又は2種以上を
組合せて使用することができる。
【0056】上記アクリル樹脂が共重合体である場合
に、上記カルボキシル基含有エチレン性不飽和モノマー
と共重合されるその他モノマーとしては、例えば、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、n−オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、
オクタデシル(メタ)アクリレート、イソステアリル
(メタ)アクリレート等の炭素数1〜24のアルキル
(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、2,3−ジヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート及びポ
リエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の、
多価アルコールとアクリル酸又はメタクリル酸とのモノ
エステル化物;上記多価アルコールとアクリル酸又はメ
タクリル酸とのモノエステル化物にε-カプロラクトン
を開環重合した化合物などの水酸基含有モノマー;スチ
レン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビ
ニルなどが挙げられる。これらの化合物は、1種で、又
は2種以上を組合せて使用することができる。本発明に
おいて、「(メタ)アクリレート」は、アクリレート又
はメタアクリレートを意味する。
【0057】高酸価アクリル樹脂(d)としては、なか
でもポリアクリル酸が好適である。
【0058】上記ポリマー(c)と高酸価アクリル樹脂
(d)との配合割合は、特に限定されるものではない
が、通常、ポリマー(c)/高酸価アクリル樹脂(d)
が重量比において10/90〜80/20、好ましくは
15/85〜70/30の範囲内にあることが好適であ
る。
【0059】ハロゲン化物(e) 親水化処理剤(B)における(e)成分であるハロゲン
化物は、チタンハロゲン化物及びその塩、ジルコニウム
ハロゲン化物及びその塩、弗化水素酸から選ばれる少な
くとも1種のハロゲン化物である。該成分として、塩を
形成するものとしては、例えば、ナトリウム、カリウ
ム、リチウム、アンモニウム等が挙げられる。塩を形成
するものとしては、カリウム、ナトリウムが好ましい。
ハロゲンとしては、弗素、塩素、沃素などが挙げられ
る。ハロゲンとしては、特に弗素が貯蔵安定性、耐食
性、親水性などに優れた性能を有するのでこのものを使
用することが好ましい。
【0060】また、ハロゲン化物(e)の配合割合は、
親水性皮膜形成性有機樹脂100重量部(固形分)に基
づいて、ハロゲン化合物(e)が10〜300重量部、
好ましくは20〜150重量部の範囲内が適している。
【0061】親水化処理剤(B)は上記親水性皮膜形成
性有機樹脂及びハロゲン化物(e)を必須成分として含
有するものであるが、通常、さらにこれらの成分を溶解
ないしは分散するための水性溶媒を含有し、さらに必要
に応じて、塩基性化合物、架橋剤、界面活性剤、コロイ
ダルシリカ、防菌剤、着色顔料、それ自体既知の防錆顔
料(たとえばクロム酸塩系、鉛系、モリブデン酸系な
ど)、防錆剤(たとえばタンニン酸、没食子酸などのフ
ェノール性カルボン酸およびその塩類、フイチン酸、ホ
スフィン酸などの有機リン酸、重リン酸の金属塩類、亜
硝酸塩など)などを含有することができる。
【0062】上記水性媒体は、水であってもよいし、水
と少量の有機溶剤や塩基性化合物との混合溶媒であって
もよい。混合溶媒において、通常、水の含有量は80重
量%以上である。塩基性化合物は、高酸価アクリル樹脂
(B)のカルボキシル基の中和剤として働き、塩を形成
して該樹脂の水溶化の向上などに寄与することができ
る。
【0063】上記塩基性化合物としては、例えば、水酸
化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの
アルカリ金属水酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化カ
ルシウムなどのアルカリ土類金属水酸化物;アンモニ
ア;エチルアミン、ブチルアミン、ベンジルアミン、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロ
パノールアミン、N−メチルエタノールアミン、N,N
−ジメチルアミノエタノール、トリエチルアミン、トリ
エタノールアミン、ジエチレントリアミンなどのアミン
化合物などを挙げることができる。
【0064】上記架橋剤は、得られる皮膜の耐水溶解性
を向上させるなどの目的で必要に応じて配合されるもの
であり、該架橋剤としては、例えば、メラミン樹脂、尿
素樹脂、フェノール樹脂、ポリエポキシ化合物、ブロッ
ク化ポリイソシアネート化合物、チタンキレートなどの
金属キレート化合物などを挙げることができる。該架橋
剤は一般に水溶性又は水分散性を有していることが好ま
しい。架橋剤の配合量は、親水性皮膜形成性有機樹脂1
00重量部に基づいて、通常、30重量部以下、好まし
くは1〜20重量部、さらに好ましくは2〜10重量部
の範囲内が適している。
【0065】上記界面活性剤は、得られる皮膜に付着し
た水分が水滴を形成せず、拡張濡れし易くするためなど
の目的で必要に応じて配合されるものであり、該界面活
性剤としては、表面湿潤作用を有するものであれば、陰
イオン系、陽イオン系、両性イオン系、非イオン系のい
ずれの界面活性剤であってもよい。使用しうる界面活性
剤の代表例としては、ジアルキルスルホコハク酸エステ
ル塩およびアルキレンオキシドシラン化合物を挙げるこ
とができる。これらの界面活性剤は、それぞれ単独で又
は2種以上を組合わせて使用することができる。界面活
性剤の配合量は、通常、親水性皮膜形成性有機樹脂10
0重量部に基づいて20重量部以下、好ましくは0.5
〜10重量部、さらに好ましくは1〜5重量部の範囲内
が適している。
【0066】上記コロイダルシリカは、得られる皮膜に
親水性を付与し、皮膜の水接触角を低下させるなどの目
的で必要に応じて配合されるものであり、該コロイダル
シリカとしては、いわゆるシリカゾル又は微粉状シリカ
であって、粒子径が5nm〜10μm、好ましくは7n
m〜1μmで、通常、水分散液として供給されているも
のをそのまま使用するか、または微粉状シリカを水に分
散させて使用することができる。コロイダルシリカの配
合量は、通常、親水性皮膜形成性有機樹脂100重量部
に基づいて、20重量部以下、好ましくは10重量部以
下の範囲内が適している。
【0067】上記防菌剤は、得られる皮膜における微生
物の発生や繁殖を阻止するなどの目的で必要に応じて配
合されるものであり、それ自体既知の防菌・殺菌作用を
もつ脂肪族系、芳香族系の有機化合物の中から選ぶこと
ができ、例えば、ハロアリルスルホン系、ヨードプロパ
ギル系、N−ハロアルキルチオ系、ベンツチアゾール
系、ニトリル系、ピリジン系、8−オキシキノリン系、
ベンゾチアゾール系、イソチアゾリン系、フェノール
系、第4級アンモニウム塩系、トリアジン系、チアジン
系、アニリド系、アダマンタン系、ジチオカーバメイト
系、ブロムインダノン系等の防菌剤が挙げられる。
【0068】上記防菌剤の具体例としては、2−(4−
チアゾリル)−ベンツイミダゾール、N−(フルオロジ
クロロメチルチオ)フタルイミド、N−ジメチル−N´
−フェノール−N´−(フルオロジクロロメチルチオ)
−スルファミド、O−フェニルフェノール、10,10
´−オキシビスフェノキシアルシン、2,3,5,6−
テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、
2,4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリル、ジ
ヨードメチル−p−トルイルスルホン、2−ベンツイミ
ダゾールカルバミン酸メチル、ビス(ジメチルチオカル
バモイル)ジサルファイド、N−(トリクロロメチルチ
オ)−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボキシイミ
ドなどを挙げることができる。また、無機塩系の防菌剤
も使用でき、例えばメタホウ酸バリウム、ホウ酸銅、ホ
ウ酸亜鉛、ゼオライト(アルミノシリケート)などが代
表的なものである。
【0069】これらの防菌剤はそれぞれ単独で用いても
よく或いは併用することができ、その配合量は防菌剤の
種類等に応じて変えることができるが、一般には、本発
明組成物の安定性、造膜性、皮膜の親水性、フィン材の
耐食性を阻害しない等の点を考慮して、通常、親水性皮
膜形成性有機樹脂100重量部に基づいて、20重量部
以下、好ましくは15重量部以下の範囲内が適してい
る。
【0070】親水化処理剤(B)は、例えば、前記親水
性皮膜形成性有機樹脂及びハロゲン化物(e)を、必要
に応じて配合される成分とともに、水性媒体中に溶解な
いしは分散することにより調製することができる。
【0071】熱交換器用アルミニウムフィン材の製造 本発明の熱交換器用アルミニウムフィン材の製造方法に
ついて次に説明する。
【0072】本発明の熱交換器用アルミニウムフィン材
は、アルミニウム又はアルミニウム合金製のフィン材表
面に、下地処理剤(A)による皮膜と親水化処理剤
(B)による皮膜とが形成されてなるものである。
【0073】上記アルミニウムフィン材としては、表面
が脱脂されたアルミニウム板(熱交換器に組立てられた
ものであってもよい)を挙げることができ、特に表面が
化成処理されていなくても十分な密着性及び耐食性が得
られるが、必要により化成処理を施してもよい。
【0074】上記アルミニウムフィン材上に下地処理剤
(A)を塗装し乾燥させることによって下地処理皮膜を
形成することができる。下地処理剤(A)は、基材であ
るアルミニウムフィン材(熱交換器に組み立てられたも
のであってもよい)上に、それ自体既知の塗装方法、例
えば、浸漬塗装、シャワー塗装、スプレー塗装、ロール
塗装、電着塗装などによって塗装することができる。下
地処理剤(A)の乾燥条件は、通常、素材到達最高温度
が約60〜250℃となる条件で約30分間から約2秒
乾燥させることが好適である。
【0075】また、下地処理剤(A)の乾燥膜厚として
は通常、0.05〜3.0g/m、特に0.1〜2.
0g/mの範囲内が耐食性、耐水性、親水性などの観
点から適している。
【0076】次に、上記により形成された下地処理皮膜
上に親水化処理剤(B)を塗装し焼付けて皮膜を形成す
る。乾燥皮膜の膜厚は、0.2〜5μm、好ましくは
0.5〜3μmの範囲にあることが皮膜の耐水膨潤性、
親水性、耐食性などの観点から適している。
【0077】親水化処理剤(B)の塗装は、それ自体既
知の方法、例えば浸漬塗装、シャワー塗装、スプレー塗
装、ロール塗装、電気泳動塗装などによって行うことが
でき、塗装した後、焼付けることにより乾燥皮膜を形成
することができる。焼付けは、一般に、素材到達最高温
度が約80〜約250℃で焼付時間が約30分〜5秒の
条件下で行なうことによって良好な親水化処理皮膜を形
成することが可能である。
【0078】
【実施例】 以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明する。以下、「部」および「%」は
それぞれ「重量部」および「重量%」を意味する。本発
明は以下の実施例に制限されるものではない。
【0079】作成例1 デンカポバールK−05(電気化学工業(株)製、ポリ
ビニルアルコール、ケン化度99%、重合度550)を
水に溶解し、固形分14%のポリビニルアルコール水溶
液(c−1)を得た。
【0080】作成例2 PGL10(ダイセル化学工業(株)製、ポリグリセリ
ン、数平均分子量約1,000、水酸基価約900mg
KOH/g)を水に溶解し、固形分10%のポリグリセ
リン水溶液(c−2)を得た。
【0081】作成例3 AC10LP(日本化薬(株)製、ポリアクリル酸、重
量平均分子量約25,000、酸価779mgKOH/
g)を水に溶解し、固形分10%のポリアクリル酸水溶
液(d−1)を得た。
【0082】作成例4 AC10LHP(日本化薬(株)製、ポリアクリル酸、
重量平均分子量約250,000、酸価779mgKO
H/g)を水に溶解し、固形分10%のポリアクリル酸
水溶液(d−2)を得た。
【0083】下地処理剤の製造 製造例1 テトラiso-プロポキシチタン2.84部を30%過
酸化水素水9.06部と脱イオン水88.06部の混合
物中に20℃で1時間かけて撹拌しながら滴下した。そ
の後25℃で2時間熟成し黄色透明の少し粘性のあるチ
タン処理剤を得た。このチタン処理剤にさらに40%ジ
ルコニウム弗化水素酸1.25部、10%水酸化リチウ
ム水溶液4部、40%弗化マグネシウム水溶液1.25
部を添加しよく攪拌して下地処理剤A1を得た。
【0084】製造例2 30%過酸化水素水を3倍量使用する以外は製造例1と
同様にして製造し下地処理剤A2を得た。
【0085】製造例3 テトラiso-プロポキシチタンの替わりにテトラn-ブ
トキシチタンを使用する以外は製造例1と同様にして製
造し下地処理剤A3を得た。
【0086】製造例4 40%ジルコニウム弗化水素酸1.25部の替わりに1
0%6弗化チタン酸アンモニウム5部使用する以外は製
造例1と同様にして製造し下地処理剤A4を得た。
【0087】親水化処理剤の製造 製造例5 固形分10%のポリアクリル酸水溶液(d−1)400
部に10%水酸化リチウム水溶液116.4部を攪拌し
ながら添加した後、固形分14%のポリビニルアルコー
ル水溶液(c−1)285.7部、固形分10%のポリ
グリセリン水溶液(c−2)200部、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル10部、エチレングリコールモ
ノヘキシルエーテル5部及びニューコール290M(日
本乳化剤(株)製、アルキレンオキシドシラン系ノニオ
ン性界面活性剤)1.3部を加えてよく攪拌した。その
後、10%チタン弗化水素酸115部を攪拌しながら混
合し、親水化処理剤B1を得た。
【0088】製造例6 固形分10%のポリアクリル酸水溶液(d−1)400
部に10%水酸化リチウム水溶液116.4部を攪拌し
ながら添加した後、固形分14%のポリビニルアルコー
ル水溶液(c−1)428.6部、エチレングリコール
モノブチルエーテル10部、エチレングリコールモノヘ
キシルエーテル5部及びニューコール290M1.3部
を加えてよく攪拌した。その後、10%弗化水素酸81
部を攪拌しながら混合し、親水化処理剤B2を得た。
【0089】製造例7 固形分10%のポリアクリル酸水溶液(d−2)400
部に10%水酸化リチウム水溶液116.4部を攪拌し
ながら添加した後、固形分10%のポリグリセリン水溶
液(c−2)600部、エチレングリコールモノブチル
エーテル10部、エチレングリコールモノヘキシルエー
テル5部及びニューコール290M1.3部を加えてよ
く攪拌した。その後、40%ジルコニウム弗化水素酸1
9.1部を攪拌しながら混合し、親水化処理剤B3を得
た。
【0090】試験塗板の作成 実施例1 板厚0.1mmのアルミニウム板(A1050)を、ア
ルカリ脱脂剤(日本シービーケミカル(株)製、商品名
「ケミクリーナー561B」)を溶解した濃度2%の水
溶液を使用して脱脂、水洗した素材を用い、上記製造例
1で得た下地処理剤A1を乾燥皮膜重量が0.2g/m
となるように塗布し、素材到達温度が100℃になる
ようにして5秒間焼付けて下地処理皮膜を形成した。つ
いで得られた下地処理皮膜を形成したアルミニウム板
に、製造例5で得た親水化処理剤B1を乾燥膜厚が1μ
mとなるように塗布し、素材到達温度が230℃になる
ようにして10秒間焼付けて塗装板を得た。
【0091】実施例2〜6 表1に示す下地処理剤及び親水化処理剤の組み合わせに
する以外は実施例1と同様にして各塗装板を得た。 比較例1 下地処理剤を塗布する工程を省いた以外は実施例1と同
様にして塗装板を作成した。比較例2 親水化処理剤を塗布する工程を省いた以外は実施例1と
同様にして塗装板を作成した。 比較例3 実施例1と同様の脱脂、水洗した素材をクロメート処理
剤(日本パーカライジング(株)製、商品名「アルクロ
ム712」)でクロメート処理(金属クロム換算塗着量
30mg/m)を行った。ついで得られたクロメート
処理アルミニウム板に製造例5で得た親水化処理剤B1
を乾燥膜厚が1μmとなるように塗布し、素材到達温度
が230℃になるようにして10秒間焼付けて塗装板を
得た。 比較例4 実施例1と同様の脱脂、水洗した素材上に、製造例1で
得た下地処理剤A1を乾燥皮膜重量が0.2g/m
なるように塗布し、素材到達温度が100℃になるよう
にして5秒間焼付けて下地処理皮膜を形成した。ついで
得られた下地処理皮膜を形成したアルミニウム板に、
「コスマー1310」(関西ペイント(株)製、親水性
有機樹脂とコロイダルシリカを主成分とする親水化処理
組成物、商品名)を乾燥膜厚が1μmとなるように塗布
し、素材到達温度が230℃になるようにして10秒間
焼付けて塗装板を得た。
【0092】実施例1〜6及び比較例1〜4で得た塗装
板を下記試験方法にて評価した。得られた結果を表1に
示す。
【0093】試験方法 親水性:試験板を水道水流水(流水量は塗板1m当り
15kg/時)中に7時間浸漬し、引き上げて17時間
室内で乾燥させる乾湿工程を1サイクルとし、5サイク
ル行なったサイクル試験板を80℃で5分間乾燥したの
ち、各試験板の塗面上に注射器にて0.03ccの脱イ
オン水を滴下し水滴を形成し、水滴の接触角を協和化学
(株)製コンタクタングルメーターDCAA型にて測定
した。
【0094】たばこ臭:5cm×1cmの試験片を上部
に排煙筒を有する内容量5リッターの箱型容器に入れ、
火のついたたばこ(マイルドセブン、日本たばこ産業社
製)をセットした喫煙筒を経由した200ml/分の空
気を該容器内に吹き込んだ。たばこを交換しながら2時
間煙を吹き込んだ後、容器に蓋をして1時間放置し、試
験板を20mlのバイアル瓶に移して密閉した。このバ
イアル瓶を110℃で20分間加温し、揮発成分をガス
クロマトグラフィーにて測定した。たばこ臭付着量の評
価はガスクロマトグラフィーチャートのピーク面積で行
なった。
【0095】耐食性:JIS−Z−2371塩水噴霧試
験法に準ずる。試験時間は240時間で行ない、下記基
準により評価した。 ○:塗面に白サビ、フクレの発生が認められない。 △:白サビ又はフクレが少し発生。 ×:白サビ又はフクレが著しく発生。
【0096】
【表1】
【0097】
【発明の効果】本発明のアルミニウムフィン材は親水
性、耐食性に優れているだけでなく、たばこの煙等の不
快な臭気が吸着、脱着しにくいため、熱交換器用アルミ
ニウムフィン材として特に適したものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 171/08 C09D 171/08 201/00 201/00 C23C 18/12 C23C 18/12 F28F 13/18 F28F 13/18 B // F28F 21/08 21/08 A (72)発明者 早瀬 徹 愛知県西加茂郡三好町大字莇生字平地1番 地 関西ペイント株式会社内 (72)発明者 波多野 直子 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 Fターム(参考) 4D075 CA37 DA23 DB07 DC16 EB22 EB55 EC01 4J038 AA011 AA012 BA021 BA022 BA141 BA142 BA161 BA162 BA171 BA172 CB161 CB162 CE021 CE022 CG031 CG032 CG061 CG062 CG071 CG072 CG081 CG082 CH151 CH152 DB391 DB392 DD001 DD002 DF011 DF012 DF021 DF022 GA03 GA06 GA09 HA096 HA126 HA211 HA212 NA03 NA06 NA27 PA18 PB06 PC02 4K022 AA02 AA49 BA15 BA22 BA26 BA33 CA17 CA24 DA06 DB24 4K044 AA06 AB10 BA02 BA21 BB03 CA15 CA44 CA53

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム又はアルミニウム合金製の
    フィン材表面に、下地処理剤(A)と親水化処理剤
    (B)とを塗布することにより得られる熱交換器用アル
    ミニウムフィン材であって、該下地処理剤(A)が、加
    水分解して水酸基になる基を含有するチタンモノマー及
    び/又はその低縮合物を過酸化水素水と反応させて得ら
    れるチタンを含む水性液(a)と、チタンハロゲン化物
    及びその塩、ジルコニウムハロゲン化物及びその塩から
    選ばれる少なくとも1種の金属ハロゲン化物(b)とを
    含むものであり、該親水化処理剤(B)がチタンハロゲ
    ン化物及びその塩、ジルコニウムハロゲン化物及びその
    塩、フッ化水素酸から選ばれる少なくとも1種のハロゲ
    ン化物(e)を含有する有機系親水化処理剤であること
    を特徴とする親水化処理された熱交換器用アルミニウム
    フィン材。
  2. 【請求項2】 チタンを含む水性液(a)が、酸化チタ
    ンゾルの存在下で、加水分解して水酸基になる基を含有
    するチタンモノマー及び/又はその低縮合物を過酸化水
    素水と反応させて得られるものである請求項1記載の熱
    交換器用アルミニウムフィン材。
  3. 【請求項3】 上記加水分解して水酸基になる基を含有
    するチタンモノマーが、一般式Ti(OR)(式中、
    Rは同一もしくは異なって炭素数1〜5のアルキル基を
    示す)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    熱交換器用アルミニウムフィン材。
  4. 【請求項4】 加水分解して水酸基になる基を含有する
    チタンモノマー及び/又はその低縮合物に対する過酸化
    水素水の混合割合が、チタンモノマー及び/又はその低
    縮合物10重量部に対して過酸化水素換算で0.1〜1
    00重量部の範囲内であることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれか1項に記載の熱交換器用アルミニウムフ
    ィン材。
  5. 【請求項5】 親水化処理剤(B)を構成する有機樹脂
    がポリグリセリン及びポリビニルアルコールから選ばれ
    る少なくとも1種のポリマー(c)及び300mgKO
    H/g以上の樹脂酸価を有する高酸価アクリル樹脂
    (d)である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の熱
    交換器用アルミニウムフィン材。
  6. 【請求項6】 上記親水化処理剤(B)におけるポリマ
    ー(c)と高酸価アクリル樹脂(d)との配合割合が、
    両者の合計重量に基いて、前者が10〜80重量%、後
    者が20〜90重量%の範囲内にあることを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の熱交換器用アル
    ミニウムフィン材。
  7. 【請求項7】 アルミニウム又はアルミニウム合金製の
    フィン材表面に、下地処理剤(A)を乾燥皮膜重量が
    0.05〜3.0g/mとなるように塗布、乾燥させ
    た後、該下地処理剤皮膜上に親水化処理剤(B)を乾燥
    膜厚0.2〜5μmとなるように塗布、乾燥させること
    を特徴とする親水化処理された熱交換器アルミニウムフ
    ィン材の製造方法。
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