JP2002241781A - メッキ鋼線材の湿式伸線加工用潤滑剤組成物及び湿式伸線加工方法 - Google Patents

メッキ鋼線材の湿式伸線加工用潤滑剤組成物及び湿式伸線加工方法

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JP2002241781A JP2001036733A JP2001036733A JP2002241781A JP 2002241781 A JP2002241781 A JP 2002241781A JP 2001036733 A JP2001036733 A JP 2001036733A JP 2001036733 A JP2001036733 A JP 2001036733A JP 2002241781 A JP2002241781 A JP 2002241781A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メッキ鋼線材の湿式伸線加工における伸線加工
性の向上と、得られる伸線材のゴムに対する接着性との
向上とを、同時に且つ充分に図ることができる潤滑剤組
成物及び湿式伸線加工方法を提供する。 【解決手段】メッキ鋼線材の湿式伸線加工における潤滑
剤組成物として、有機カルボン酸アミン塩、有機リン酸
エステルアミン塩及び特定の有機金属塩を所定割合で含
有して成る3成分系のもの、或は更に特定の硬化ひまし
油誘導体を所定割合で含有して成る4成分系のものを用
いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメッキ鋼線材の湿式
伸線加工用潤滑剤組成物及び湿式伸線加工方法に係る。
タイヤ、高圧ホース、ベルト等にこれらの主材であるゴ
ムの補強用としてスチールコードが使用されている。こ
のスチールコードは一般にメッキ鋼線材を伸線加工した
伸線材を撚り合わせたもので、この伸線材は一般に、メ
ッキ鋼線材を潤滑剤組成物の水性液中にて伸線加工する
こと、すなわちメッキ鋼線材を湿式伸線加工することに
より製造されている。本発明はかかるメッキ鋼線材の湿
式伸線加工用潤滑剤組成物(以下、単に潤滑剤組成物と
いう)及び湿式伸線加工方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、前記のような潤滑剤組成物とし
て、有機カルボン酸石鹸とリン系化合物とを含有する各
種の組成物が提案されている。これには例えば、1)有
機カルボン酸金属石鹸とアルキルリン酸エステルアミン
塩とを含有する組成物(雑誌「潤滑」、1979年、第
24巻、第10号、643頁)、2)オレイン酸トリエ
タノールアミン塩とリン酸エチレンジアミン塩とを含有
する組成物(特許第2858967号)、3)脂肪酸塩
と無機リン酸塩とアルキルリン酸エステルとを含有する
組成物(特開平8−155532)等がある。ところ
が、これら従来の潤滑剤組成物には、湿式伸線加工にお
ける伸線加工性の向上と、得られる伸線材のゴムに対す
る接着性の向上とを、同時に且つ充分に図ることができ
ないという問題がある。メッキ鋼線材の湿式伸線加工に
おいては、線材の断線、湿式伸線加工に用いるダイスの
摩耗、伸線速度、得られる伸線材の表面品質等が複合的
に影響する伸線加工性の向上を図ることが求められ、同
時に得られる伸線材のゴムに対する接着性の向上を図る
ことが求められているが、従来の潤滑剤組成物では、か
かる伸線加工性及び接着性の向上を同時に且つ充分に図
ることができないのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、メッキ鋼線材の湿式伸線加工における伸線
加工性の向上と、得られる伸線材のゴムに対する接着性
の向上とを、同時に且つ充分に図ることができる潤滑剤
組成物及び湿式伸線加工方法を提供する処にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するべく研究した結果、有機カルボン酸アミン
塩、有機リン酸エステルアミン塩及び特定の有機金属塩
を所定割合で含有して成る潤滑剤組成物、或は更に特定
の硬化ひまし油誘導体を所定割合で含有して成る潤滑剤
組成物が正しく好適であり、またこれらの潤滑剤組成物
の所定濃度の水性液中でメッキ鋼線材を伸線加工する湿
式伸線加工方法が正しく好適であることを見出した。
【0005】すなわち本発明は、下記のA成分、B成分
及びC成分から成り、且つ該A成分を25〜90重量
%、該B成分を5〜70重量%及び該C成分を0.1〜
10重量%の割合で含有して成ることを特徴とする潤滑
剤組成物に係る。
【0006】また本発明は、下記のA成分、B成分及び
C成分と、更に下記のD成分とから成り、且つ該A成分
を25〜90重量%、該B成分を5〜70重量%、該C
成分を0.1〜10重量%及び該D成分を4〜30重量
%の割合で含有して成ることを特徴とする潤滑剤組成物
に係る。
【0007】更に本発明は、前記のような本発明に係る
潤滑剤組成物を0.5〜20重量%の水性液となし、該
水性液中でメッキ鋼線材を伸線加工することを特徴とす
る湿式伸線加工方法に係る。
【0008】A成分:有機カルボン酸アミン塩 B成分:有機リン酸エステルアミン塩 C成分:下記の式1で示される有機ジチオリン酸金属
塩、下記の式2で示される有機ジチオリン酸金属塩、下
記の式3で示される有機ジチオカルバミン酸金属塩及び
下記の式4で示される有機ジチオカルバミン酸金属塩の
有機金属塩から選ばれる一つ又は二つ以上 D成分:(ポリ)オキシアルキレン硬化ひまし油エーテ
ルと有機カルボン酸とをエステル化反応させて得られる
硬化ひまし油誘導体
【0009】
【式1】
【式2】
【式3】
【式4】
【0010】式1〜4において、 R1〜R6:炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数3〜
18のアルケニル基 X1,X2:カルシウム、亜鉛、カドミウム、錫、アンチ
モン又は鉛 m,n:1〜4の整数 y,z:0〜4の整数であって、y+z=4を満足する
整数 p,q:0〜4の整数であって、p+q=4を満足する
整数
【0011】本発明に係る潤滑剤組成物は、前記のA成
分、B成分及びC成分の3成分系から成るもの、或は前
記のA成分、B成分、C成分及びD成分の4成分系から
成るものである。
【0012】A成分は有機カルボン酸アミン塩であり、
該有機カルボン酸アミン塩は有機カルボン酸とアミン化
合物とから得られるものである。A成分の有機カルボン
酸アミン塩を得るのに用いる有機カルボン酸としては、
1)酢酸、プロピオン酸、カプロン酸、ラウリン酸、2
−エチルヘキサン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、
エルカ酸等の炭素数2〜30の脂肪族モノカルボン酸、
2)マロン酸、アジピン酸、イタコン酸、セバシン酸、
ペンタデセニルコハク酸等の炭素数3〜30の脂肪族ジ
カルボン酸、3)安息香酸、フタル酸、トリメリット酸
等の炭素数7〜30の芳香族カルボン酸、4)乳酸、酒
石酸、リシノール酸、12−ヒドロキシステアリン酸等
の炭素数3〜30の脂肪族ヒドロキシカルボン酸、5)
ラウリルチオ酢酸、ラウリルチオプロピオン酸、フェニ
ルメルカプト酢酸、チオジコハク酸、チオジプロピオン
酸、メチレンビスチオプロピオン酸等の総炭素数3〜3
0の含硫黄脂肪族カルボン酸等が挙げられる。なかでも
炭素数2〜22の脂肪族モノカルボン酸、炭素数3〜3
0の含硫黄脂肪族カルボン酸が好ましく、ラウリルチオ
プロピオン酸、チオジプロピオン酸等の総炭素数4〜2
0の含硫黄脂肪族カルボン酸が特に好ましい。
【0013】またA成分の有機カルボン酸アミン塩を得
るのに用いるアミン化合物としては、1)メチルアミ
ン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ブチルアミ
ン、ジブチルアミン、トリブチルアミン、オクチルアミ
ン等の脂肪族アミン化合物、2)モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソ
プロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリ
イソプロパノールアミン、ブチルジエタノールアミン、
オクチルジエタノールアミン、ラウリルジエタノールア
ミン等のアルカノールアミン化合物、3)α−ラウリル
アミノ−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(オキシ
エチレン単位の数6、以下v=6という)、α−ステア
リルアミノ−ω−ヒドロキシ−ポリオキシプロピレン
(オキシプロピレン単位の数6、以下w=6という)、
α−オレイルアミノ−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチ
レン(v=15)等の脂肪族アミンのオキシアルキレン
付加物、4)アニリン、2−ナフチルアミン、ベンジル
アミン等の芳香族アミン化合物、5)ピリジン、モルホ
リン、ピペラジン等の複素環アミン化合物等が挙げられ
る。なかでもアルカノールアミン化合物、脂肪族アミン
のオキシアルキレン付加物が好ましく、脂肪族アミンの
オキシアルキレン付加物が特に好ましい。
【0014】A成分の有機カルボン酸アミン塩は、公知
の方法で合成できる。これには例えば、1)脂肪族モノ
カルボン酸1モルを脂肪族アミンのオキシアルキレン付
加物1モルで中和する方法、2)脂肪族ジカルボン酸1
モルを脂肪族アミンのオキシアルキレン付加物2モルで
中和する方法が挙げられる。
【0015】B成分は有機リン酸エステルアミン塩であ
り、該有機リン酸エステルアミン塩は酸性有機リン酸エ
ステルとアミン化合物とから得られるものである。B成
分の有機リン酸エステルアミン塩を得るのに用いる酸性
有機リン酸エステルとしては、1)酸性オクチルリン酸
エステル、酸性2−エチルヘキシルリン酸エステル、酸
性ラウリルリン酸エステル、酸性イソステアリルリン酸
エステル、酸性エイコシルリン酸エステル、酸性ベヘニ
ルリン酸エステル、酸性テトラコシルリン酸エステル等
のアルキル基の炭素数が8〜24の酸性アルキルリン酸
エステル、2)酸性デセニルリン酸エステル、酸性ヘキ
サデセニルリン酸エステル、酸性オクタデセニルリン酸
エステル、酸性イコセニルリン酸エステル、酸性ドコセ
ニルリン酸エステル等のアルケニル基の炭素数が10〜
24の酸性アルケニルリン酸エステル、3)酸性(ポ
リ)オキシアルキレンオクチルリン酸エステル、酸性
(ポリ)オキシアルキレン−2−エチルヘキシルリン酸
エステル、酸性(ポリ)オキシアルキレンイソステアリ
ルリン酸エステル、酸性(ポリ)オキシアルキレンベヘ
ニルリン酸エステル、酸性(ポリ)オキシアルキレンテ
トラコシルリン酸エステル等のアルキル基の炭素数が8
〜24であり且つ(ポリ)オキシアルキレン基を構成す
るオキシアルキレン基の数が1〜5である酸性(ポリ)
オキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル、
4)酸性(ポリ)オキシアルキレンデセニルリン酸エス
テル、酸性(ポリ)オキシアルキレンヘキサデセニルリ
ン酸エステル、酸性(ポリ)オキシアルキレンオクタデ
セニルリン酸エステル、酸性(ポリ)オキシアルキレン
イコセニルリン酸エステル、酸性(ポリ)オキシアルキ
レンドコセニルリン酸エステル等のアルケニル基の炭素
数が10〜24であり且つ(ポリ)オキシアルキレン基
を構成するオキシアルキレン基の数が1〜5である酸性
(ポリ)オキシアルキレンアルケニルエーテルリン酸エ
ステルが挙げられる。ここで(ポリ)オキシアルキレン
基としては、(ポリ)オキシエチレン基、(ポリ)オキ
シプロピレン基、(ポリ)オキシエチレン(ポリ)オキ
シプロピレン基等が挙げられる。以上例示した酸性有機
リン酸エステルのなかでもアルキル基の炭素数が8〜1
8であり且つ(ポリ)オキシアルキレン基を構成するオ
キシアルキレン基の数が1〜5である酸性(ポリ)オキ
シアルキレンアルキルエーテルリン酸エステルが好まし
い。
【0016】またB成分の有機リン酸エステルアミン塩
を得るのに用いるアミン化合物としてはA成分の有機カ
ルボン酸アミン塩を得るのに用いる前記したアミン化合
物と同じものが使用できる。
【0017】B成分の有機リン酸エステルアミン塩は、
公知の方法で合成できる。これには例えば、脂肪族アル
コール3モルと五酸化リン1モルとから酸性有機リン酸
エステルを得た後、この酸性有機リン酸エステルをアミ
ン化合物で中和する方法が挙げられる。
【0018】C成分は、1)式1で示される有機ジチオ
リン酸金属塩、2)式2で示される有機ジチオリン酸金
属塩、3)式3で示される有機ジチオカルバミン酸金属
塩及び4)式4で示される有機ジチオカルバミン酸金属
塩の有機金属塩から選ばれる一つ又は二つ以上である。
【0019】C成分の式1で示される有機ジチオリン酸
金属塩としては、1)ジ−n−プロピルジチオリン酸亜
鉛塩、ジ−n−アミルジチオリン酸アンチモン塩、ジ−
(2−エチルヘキシル)ジチオリン酸鉛塩、ジステアリ
ルジチオリン酸カルシウム塩等のアルキル基の炭素数が
1〜18のジアルキルジチオリン酸金属塩、2)ジアリ
ルジチオリン酸亜鉛塩、ジオレイルジチオリン酸鉛塩等
のアルケニル基の炭素数が3〜18のジアルケニルジチ
オリン酸金属塩が挙げられる。かかる式1で示される有
機ジチオリン酸金属塩の合成には公知の方法、例えば特
公平3−32596号公報に記載された方法を適用でき
る。例えば、脂肪族アルコール4モルと五硫化リン1モ
ルとから酸性有機ジチオリン酸エステルを得た後、この
酸性有機ジチオリン酸エステルを塩化カルシウムや塩化
亜鉛等の金属塩化物で中和することにより合成できる。
【0020】C成分の式2で示される有機ジチオリン酸
金属塩としては、1)硫化オキシモリブデン−ジ−イソ
プロピルホスホロジチオエート、硫化オキシモリブデン
−ジ−n−アミルホスホロジチオエート、硫化オキシモ
リブデン−ジ−(2−エチルヘキシル)ホスホロジチオ
エート、硫化オキシモリブデン−ジ−ステアリルホスホ
ロジチオエート等のアルキル基の炭素数が1〜18の硫
化オキシモリブデンジアルキルホスホロジチオエート、
2)硫化オキシモリブデン−ジ−アリルホスホロジチオ
エート、硫化オキシモリブデン−ジ−オレイルホスホロ
ジチオエート等の炭素数が3〜18の硫化オキシモリブ
デンジアルケニルホスホロジチオエートが挙げられる。
かかる式2で示される有機ジチオリン酸金属塩の合成に
は公知の方法、例えば特公平3−32596号公報に記
載された方法を適用できる。例えば、脂肪族アルコール
4モルと五硫化リン1モルとから酸性有機ジチオリン酸
エステルを得た後、この酸性有機ジチオリン酸エステル
1モルと三酸化モリブデン0.25モルとを反応させる
ことにより合成できる。
【0021】C成分の式3で示される有機ジチオカルバ
ミン酸金属塩としては、1)ジ−n−プロピルジチオカ
ルバミン酸亜鉛塩、ジ−n−アミルジチオカルバミン酸
アンチモン塩、ジ−(2−エチルヘキシル)ジチオカル
バミン酸鉛塩、ジステアリルジチオカルバミン酸カルシ
ウム塩等のアルキル基の炭素数が1〜18のジアルキル
ジチオカルバミン酸金属塩、2)ジアリルジチオカルバ
ミン酸亜鉛塩、ジオレイルジチオカルバミン酸アンチモ
ン塩等のアルケニル基の炭素数が3〜18のジアルケニ
ルジチオカルバミン酸金属塩が挙げられる。かかる式3
で示される有機ジチオカルバミン酸金属塩の合成には公
知の方法、例えば化学大辞典4巻321頁(共立出版株
式会社発行)に記載された方法を適用できる。例えば、
ジアルキルアミン1モルと二硫化炭素1モルと水酸化ナ
トリウム1モルとからジアルキルジチオカルバミン酸ナ
トリウム塩を得た後、このジアルキルジチオカルバミン
酸ナトリウム塩と塩化カルシウムや塩化亜鉛等の金属塩
化物とを反応させることにより合成できる。
【0022】C成分の式4で示される有機ジチオカルバ
ミン酸金属塩としては、1)硫化オキシモリブデンジ−
n−プロピルジチオカルバメート、硫化オキシモリブデ
ンジ−n−アミルジチオカルバメート、硫化オキシモリ
ブデンジ−n−(2−エチルヘキシル)ジチオカルバメ
ート、硫化オキシモリブデンジ−ステアリルジチオカル
バメート等のアルキル基の炭素数が1〜18の硫化オキ
シモリブデンジアルキルジチオカルバメート、2)硫化
オキシモリブデンジ−アリルジチオカルバメート、硫化
オキシモリブデンジ−オレイルジチオカルバメート等の
アルケニル基の炭素数が3〜18の硫化オキシモリブデ
ンジアルケニルジチオカルバメートが挙げられる。かか
る式4で示される有機ジチオカルバミン酸金属塩の合成
には公知の方法、例えば特公昭40−8426号公報に
記載された方法を適用できる。例えば、ジアルキルアミ
ン1モルと二硫化炭素1モルと水酸化ナトリウム1モル
とからジアルキルジチオカルバミン酸ナトリウム塩を得
た後、このジアルキルジチオカルバミン酸ナトリウム塩
とモリブデン酸ナトリウムのジハイドレート水溶液とを
反応させることにより合成できる。
【0023】以上説明したC成分は、単独物として、或
は混合物として用いることができるが、単独物として用
いる場合には式1で示される有機ジチオリン酸金属塩又
は式3で示される有機ジチオカルバミン酸金属塩が好ま
しく、式1で示される有機ジチオリン酸金属塩と式3で
示される有機ジチオカルバミン酸金属塩との混合物が特
に好ましい。
【0024】D成分は(ポリ)オキシアルキレン硬化ひ
まし油エーテルと有機カルボン酸とをエステル化反応さ
せて得られる硬化ひまし油誘導体である。ここで(ポ
リ)オキシアルキレン硬化ひまし油エーテルは硬化ひま
し油にアルキレンオキサイドを付加反応或は挿入反応さ
せて得られるものである。D成分の硬化ひまし油誘導体
を得るのに用いる(ポリ)オキシアルキレン硬化ひまし
油エーテルとしては、1)オキシエチレン(v=1)硬
化ひまし油エーテル、ポリオキシエチレン(v=5)硬
化ひまし油エーテル、ポリオキシエチレン(v=10)
硬化ひまし油エーテル、ポリオキシエチレン(v=2
5)硬化ひまし油エーテル、ポリオキシエチレン(v=
35)硬化ひまし油エーテル等の(ポリ)オキシエチレ
ン硬化ひまし油エーテル、2)オキシプロピレン(w=
1)硬化ひまし油エーテル、ポリオキシプロピレン(w
=5)硬化ひまし油エーテル、ポリオキシプロピレン
(w=10)硬化ひまし油エーテル、ポリオキシプロピ
レン(w=25)硬化ひまし油エーテル等の(ポリ)オ
キシプロピレン硬化ひまし油エーテル、3)オキシエチ
レン(v=1)オキシプロピレン(w=1)硬化ひまし
油エーテル、ポリオキシエチレン(v=10)ポリオキ
シプロピレン(w=10)硬化ひまし油エーテル、ポリ
オキシエチレン(v=15)ポリオキシプロピレン(w
=15)硬化ひまし油エーテル等の(ポリ)オキシエチ
レンポリオキシプロピレン硬化ひまし油エーテルが挙げ
られる。なかでもポリオキシエチレン(v=25)硬化
ひまし油エーテル、ポリオキシエチレン(v=10)ポ
リオキシプロピレン(w=10)硬化ひまし油エーテ
ル、ポリオキシエチレン(v=15)ポリオキシプロピ
レン(w=15)硬化ひまし油エーテルが好ましい。こ
れらの(ポリ)オキシアルキレン硬化ひまし油エーテル
の合成には公知の方法、例えばジャーナルオブザアメリ
カンオイルケミカルソサイティー72巻781頁に記載
された方法を適用できる。
【0025】またD成分の硬化ひまし油誘導体を得るの
に用いる有機カルボン酸としては、 1)酢酸、プロピオン酸、酪酸、ピバル酸、カプロン
酸、ラウリン酸、2−エチルヘキサン酸、イソステアリ
ン酸、オレイン酸、エルカ酸等の炭素数2〜30の脂肪
族モノカルボン酸、2)マロン酸、琥珀酸、グルタン
酸、アジピン酸、イタコン酸、セバシン酸、ペンタデセ
ニルコハク酸、2,3,5−ヘキサントリカルボン酸、
1,2,3−ブタントリカルボン酸、2−(3−カルボ
キシプロピル)−1,1,5,6−ヘプタンテトラカル
ボン酸等の炭素数3〜30の脂肪族ポリカルボン酸、
3)安息香酸、メチルベンゼンカルボン酸、ナフタレン
カルボン酸等の芳香族モノカルボン酸、4)フタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメ
リット酸等の芳香族ポリカルボン酸、5)乳酸、グリセ
リン酸、リシノール酸、12−ヒドロキシステアリン酸
等の炭素数3〜30の脂肪族ヒドロキシモノカルボン
酸、6)タルトロン酸、りんご酸、酒石酸等の炭素数3
〜30の脂肪族ヒドロキシポリカルボン酸、7)プロピ
ルチオ酢酸、ラウリルチオ酢酸、ラウリルチオプロピオ
ン酸、フェニルメルカプト酢酸等の炭素数3〜30の含
硫黄モノカルボン酸、8)チオジコハク酸、チオジプロ
ピオン酸、メチレンビスチオプロピオン酸等の炭素数3
〜30の含硫黄ジカルボン酸等が挙げられる。なかでも
炭素数2〜22の脂肪族モノカルボン酸、炭素数3〜2
2の脂肪族ジカルボン酸が好ましく、炭素数8〜18の
脂肪族モノカルボン酸が特に好ましい。
【0026】D成分の硬化ひまし油誘導体は、以上説明
した(ポリ)オキシアルキレン硬化ひまし油エーテルと
有機カルボン酸とをエステル化反応させて得られるもの
であるが、これには例えば、1)(ポリ)オキシアルキ
レン硬化ひまし油エーテルのラウリン酸トリエステル、
(ポリ)オキシアルキレン硬化ひまし油エーテルのステ
アリン酸トリエステル、(ポリ)オキシアルキレン硬化
ひまし油エーテルのオレイン酸トリエステル等の、(ポ
リ)オキシアルキレン硬化ひまし油エーテルのヒドロキ
シ基/有機カルボン酸のカルボキシル基=1/1(モル
比)の条件でエステル反応させて得られる硬化ひまし油
誘導体、2)(ポリ)オキシアルキレン硬化ひまし油エ
ーテルのアジピン酸ジエステル、(ポリ)オキシアルキ
レン硬化ひまし油エーテルのテレフタル酸ジエステル、
(ポリ)オキシアルキレン硬化ひまし油エーテルのリシ
ノール酸モノエステル、(ポリ)オキシアルキレン硬化
ひまし油エーテルのチオジプロピオン酸ジエステル等
の、(ポリ)オキシアルキレン硬化ひまし油エーテルの
ヒドロキシ基/有機カルボン酸のカルボキシル基>1/
1(モル比)の条件でエステル反応させて得られる硬化
ひまし油誘導体、3)(ポリ)オキシアルキレン硬化ひ
まし油エーテルのピロメリット酸トリエステル、(ポ
リ)オキシアルキレン硬化ひまし油エーテルの2−(3
−カルボキシプロピル)−1,1,5,6−ヘプタンテ
トラカルボン酸トリエステル等の、(ポリ)オキシアル
キレン硬化ひまし油エーテルのヒドロキシ基/有機カル
ボン酸のカルボキシル基<1/1(モル比)の条件でエ
ステル反応させて得られる硬化ひまし油誘導体が挙げら
れる。なかでも(ポリ)オキシアルキレン硬化ひまし油
エーテルのラウリン酸トリエステル、(ポリ)オキシア
ルキレン硬化ひまし油エーテルのステアリン酸トリエス
テル、(ポリ)オキシアルキレン硬化ひまし油エーテル
のオレイン酸トリエステルが好ましい。
【0027】本発明に係る潤滑剤組成物は、それが以上
説明したようなA成分、B成分及びC成分の3成分系か
ら成るものである場合、A成分を25〜90重量%、B
成分を5〜70重量%及びC成分を0.1〜10重量%
の割合で含有して成るものであるが、A成分を40〜7
0重量%、B成分を25〜55重量%及びC成分を1〜
5重量%の割合で含有して成るものが好ましい。また本
発明に係る潤滑剤組成物は、それが以上説明したような
A成分、B成分、C成分及びD成分の4成分系から成る
ものである場合、A成分を25〜90重量%、B成分を
5〜70重量%、C成分を0.1〜10重量%及びD成
分を4〜30重量%の割合で含有して成るものである
が、A成分を30〜70重量%、B成分を20〜50重
量%、C成分を1〜5重量%及びD成分を9〜20重量
%の割合で含有して成るものが好ましい。
【0028】本発明に係る湿式伸線加工方法では、以上
説明したような本発明に係る潤滑剤組成物を0.5〜2
0重量%の水性液となし、該水性液中でメッキ鋼線材を
伸線加工する方法である。水性液中でのメッキ鋼線材の
伸線加工に際しては、合目的的に他の剤、例えば、抗酸
化剤、防腐剤、防黴剤、防錆剤、消泡剤、キレート剤等
を適宜に併用することができるが、その使用量は可及的
に少量とするのが好ましい。
【0029】本発明に係る伸線加工方法はメッキ鋼線材
の湿式伸線加工に適用するものであるが、とりわけブラ
スメッキ鋼線材に適用する場合により効果が高い。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明に係る潤滑剤組成物及び伸
線加工方法の実施形態としては、次の1)〜8)が挙げ
られる。 1)下記の有機カルボン酸アミン塩(A−1)65重量
%、下記の有機リン酸エステルアミン塩(B−1)34
重量%、下記の有機金属塩(C−1)0.5重量%及び
下記の有機金属塩(C−3)0.5重量%から成る潤滑
剤組成物(T−10)。そしてこの潤滑剤組成物(T−
10)を3重量%の水性液となし、該水性液中でブラス
メッキ鋼線材を伸線加工する伸線加工方法。 有機カルボン酸アミン塩(A−1):ラウリルチオプロ
ピオン酸=α−ラウリルアミノ−ω−ヒドロキシ−ポリ
オキシエチレン(v=6) 有機リン酸エステルアミン塩(B−1):ポリオキシエ
チレン(V=3)−2−エチルヘキシルリン酸エステル
=α−ラウリルアミノ−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエ
チレン(v=6) 有機金属塩(C−1):ジ−n−プロピルジチオリン酸
亜鉛塩 有機金属塩(C−3):ジ−n−アミルジチオカルバミ
ン酸アンチモン塩
【0031】2)下記の有機カルボン酸アミン塩(A−
2)50重量%、下記の有機リン酸エステルアミン塩
(B−2)46重量%、下記の有機金属塩(C−2)
2.5重量%及び下記の有機金属塩(C−4)1.5重
量%から成る潤滑剤組成物(T−11)。そしてこの潤
滑剤組成物(T−11)を3重量%の水性液となし、該
水性液中でブラスメッキ鋼線材を伸線加工する伸線加工
方法。 有機カルボン酸アミン塩(A−2):チオジプロピオン
酸=α−ステアリルアミノ−ω−ヒドロキシ−ポリオキ
シプロピレン(w=6) 有機リン酸エステルアミン塩(B−2):ポリオキシエ
チレン(V=5)オレイルリン酸エステル=ジエタノー
ルアミン 有機金属塩(C−2):ジ−(2−エチルヘキシル)ジ
チオリン酸鉛塩 有機金属塩(C−4):ジステアリルジチオカルバミン
酸カルシウム塩
【0032】3)下記の有機カルボン酸アミン塩(A−
3)68重量%、前記の有機リン酸エステルアミン塩
(B−1)30重量%、前記の有機金属塩(C−1)1
重量%及び前記の有機金属塩(C−4)1重量%から成
る潤滑剤組成物(T−12)。そしてこの潤滑剤組成物
(T−12)を8重量%の水性液となし、該水性液中で
ブラスメッキ鋼線材を伸線加工する伸線加工方法。 有機カルボン酸アミン塩(A−3):フェニルメルカプ
ト酢酸=ジエタノールアミン
【0033】4)下記の有機カルボン酸アミン塩(A−
4)65重量%、前記の有機リン酸エステルアミン塩
(B−1)34重量%、前記の有機金属塩(C−2)
0.5重量%及び前記の有機金属塩(C−3)0.5重
量%から成る潤滑剤組成物(T−13)。そしてこの潤
滑剤組成物(T−13)を5重量%の水性液となし、該
水性液中でブラスメッキ鋼線材を伸線加工する伸線加工
方法。 有機カルボン酸アミン塩(A−4):メチレンビスチオ
プロピオン酸=モノエタノールアミン
【0034】5)前記の有機カルボン酸アミン塩(A−
1)57重量%、前記の有機リン酸エステルアミン塩
(B−1)30重量%、前記の有機金属塩(C−1)
0.5重量%、前記の有機金属塩(C−3)0.5重量
%及び下記の硬化ひまし油誘導体(D−1)12重量%
から成る潤滑剤組成物(T−14)。そしてこの潤滑剤
組成物(T−14)を2重量%の水性液となし、該水性
液中でブラスメッキ鋼線材を伸線加工する伸線加工方
法。 硬化ひまし油誘導体(D−1):ポリオキシエチレン
(v=25)硬化ひまし油エーテルのオレイン酸トリエ
ステル
【0035】6)前記の有機カルボン酸アミン塩(A−
2)54重量%、前記の有機リン酸エステルアミン塩
(B−2)29重量%、前記の有機金属塩(C−2)1
重量%、前記の有機金属塩(C−4)1重量%及び下記
の硬化ひまし油誘導体(D−2)15重量%から成る潤
滑剤組成物(T−15)。そしてこの潤滑剤組成物(T
−15)を2重量%の水性液となし、該水性液中でブラ
スメッキ鋼線材を伸線加工する伸線加工方法。 硬化ひまし油誘導体(D−2):ポリオキシプロピレン
(w=20)硬化ひまし油エーテルのラウリン酸トリエ
ステル
【0036】7)前記の有機カルボン酸アミン塩(A−
3)53重量%、前記の有機リン酸エステルアミン塩
(B−1)28重量%、前記の有機金属塩(C−1)
0.5重量%、前記の有機金属塩(C−4)0.5重量
%及び前記の硬化ひまし油誘導体(D−3)18重量%
から成る潤滑剤組成物(T−16)。そしてこの潤滑剤
組成物(T−16)を3重量%の水性液となし、該水性
液中でブラスメッキ鋼線材を伸線加工する伸線加工方
法。 硬化ひまし油誘導体(D−3):ポリオキシエチレン
(v=10)ポリオキシプロピレン(w=10)硬化ひ
まし油エーテルのラウリン酸トリエステル
【0037】8)前記の有機カルボン酸アミン塩(A−
4)55重量%、前記の有機リン酸エステルアミン塩
(B−1)29重量%、前記の有機金属塩(C−2)
0.5重量%、前記の有機金属塩(C−3)0.5重量
%及び下記の硬化ひまし油誘導体(D−4)15重量%
から成る潤滑剤組成物(T−17)。そしてこの潤滑剤
組成物(T−17)を3重量%の水性液となし、該水性
液中でブラスメッキ鋼線材を伸線加工する伸線加工方
法。 硬化ひまし油誘導体(D−4):ポリオキシエチレン
(v=5)ポリオキシプロピレン(w=15)硬化ひま
し油エーテルのオレイン酸トリエステル
【0038】以下、本発明の構成及び効果をより具体的
にするため、実施例等を挙げるが、本発明が該実施例に
限定されるというものではない。尚、以下の実施例等に
おいて、別に記載しない限り、部は重量部、%は重量%
である。
【0039】
【実施例】試験区分1(硬化ひまし油誘導体の合成) ・硬化ひまし油誘導体(D−1)の合成 硬化ひまし油938g(1モル)及び水酸化カリウム4
gをオートクレーブに仕込み、窒素ガスでパージ後、1
20〜140℃に温度を保ちながらエチレンオキサイド
1100g(25モル)を3時間かけて圧入した後、同
温度で1時間の熟成を行い、触媒を除去して反応物を得
た。ここで得られた反応物を分析したところ、水酸基価
82、平均分子量2040(GPC法、ポリスチレン換
算、以下同じ)であって、硬化ひまし油1モルにエチレ
ンオキサイド25モルが挿入反応した(NMR分析法、
以下同じ)ポリオキシエチレン硬化ひまし油エーテルで
あった。このポリオキシエチレン硬化ひまし油エーテル
204g(0.1モル)、オレイン酸85g(0.3モ
ル)及び硫酸1gをフラスコに仕込み、窒素ガス気流下
で撹拌しながら120〜130℃に加温した。同温度で
生成する水を減圧下に除去しながら2時間反応を続けて
生成物を得た。ここで得られた生成物は、ポリオキシエ
チレン硬化ひまし油エーテルの3個の水酸基にオレイン
酸が各1個導入された、平均分子量2800のポリオキ
シエチレン硬化ひまし油エーテルのオレイン酸トリエス
テルである硬化ひまし油誘導体(D−1)であった。
【0040】・硬化ひまし油誘導体(D−2)〜(D−
8)の合成 硬化ひまし油誘導体(D−1)の場合と同様にして、硬
化ひまし油誘導体(D−2)〜(D−8)を合成した。
以上で合成した各硬化ひまし油誘導体の内容を表1にま
とめて示した。
【0041】
【表1】
【0042】試験区分2(潤滑剤組成物の調製) ・実施例1{潤滑剤組成物(T−1)の調製} 有機カルボン酸アミン塩(A−1)55部、有機リン酸
エステルアミン塩(B−1)43部及び有機金属塩(C
−1)2部を混合して、実施例1の潤滑剤組成物(T−
1)を調製した。
【0043】・実施例2〜21及び比較例1〜6{潤滑
剤組成物(T−2)〜(T−21)及び(R−1)〜
(R−6)の調製} 実施例1の潤滑剤組成物(T−1)と同様にして、実施
例2〜21の潤滑剤組成物(T−2)〜(T−21)及
び比較例1〜5の潤滑剤組成物(R−1)〜(R−6)
を調製した。以上の各例で調製した潤滑剤組成物の内容
を表2及び表3にまとめて示した。
【0044】試験区分3(メッキ鋼線材の湿式伸線加工
及び評価) ・メッキ鋼線材の湿式伸線加工 試験区分2で調製した各例の潤滑剤組成物に水を加え、
所定濃度の潤滑剤組成物の水性液とした。これを潤滑液
槽に満たした後、超硬合金製ダイスを装着した強制潤滑
・冷却伸線装置を用いて、1.2mm径のブラスメッキ鋼
線材を0.25mm径の伸線材に湿式伸線加工した。
【0045】・伸線加工性の評価 伸線材50kgを得るまでの湿式伸線加工時における断線
の程度を下記の基準で評価した。結果を表2及び表3に
まとめて示した。 ◎:断線はなく、伸線加工性に優れている ○:断線はごく僅であり、伸線加工性に問題なし △:断線が時々あり、伸線加工性にやや問題あり ×:断線が頻繁にあり、伸線加工性に重大な問題あり
【0046】・ゴムに対する接着性の評価 伸線材を3本撚り合わせてスチールコードを作製した。
このスチールコードを未加硫ゴム上に並べて載せ、更に
その上に未加硫ゴムを張り合わせ、スチールコードが動
かない状態として、温度160℃、圧力4MPaで30
分加硫して、スチールコードの埋め込み試料を作製し
た。作製した埋め込み試料からスチールコードをAST
M−D−2229に準じた条件で引き抜く試験を行い、
スチールコードへのゴムの付着率を測定した。同様の試
験を5回行い、測定値の平均値を次の基準で評価した。
結果を表2及び表3にまとめて示した。 ◎:90%以上 ○〜◎:90%未満〜80%以上 ○:80%未満〜70%以上 △:70%未満〜50%以上 ×:50%未満
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】表2及び表3において、 浴濃度:潤滑液槽に満たした水性液の潤滑剤組成物濃度
(%) 割合:% A−1:ラウリルチオプロピオン酸=α−ラウリルアミ
ノ−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(v=6) A−2:チオジプロピオン酸=α−ステアリルアミノ−
ω−ヒドロキシ−ポリオキシプロピレン(w=6) A−3:フェニルメルカプト酢酸ジエタノールアミン A−4:メチレンビスチオプロピオン酸モノエタノール
アミン A−5:オレイン酸モノエタノールアミン A−6:セバシン酸ジエタノールアミン A−7:フタル酸トリエチルアミン A−8:リシノール酸イソプロパノールアミン
【0050】B−1:ポリオキシエチレン(V=3)−
2−エチルヘキシルリン酸エステル=α−ラウリルアミ
ノ−ω−ヒドロキシ−ポリオキシエチレン(v=6) B−2:ポリオキシエチレン(V=5)オレイルリン酸
エステル=ジエタノールアミン B−3:2−エチルヘキシルリン酸エステル=モルホリ
ン B−4:イソステアリルリン酸エステル=トリエチルア
ミン
【0051】C−1:ジ−n−プロピルジチオリン酸亜
鉛塩 C−2:ジ−(2−エチルヘキシル)ジチオリン酸鉛塩 C−3:ジ−n−アミルジチオカルバミン酸アンチモン
塩 C−4:ジステアリルジチオカルバミン酸カルシウム塩 C−5:ジオレイルジチオリン酸鉛塩 C−6:硫化オキシモリブデンジ−n−アミルホスホロ
ジチオエート C−7:硫化オキシモリブデンジ−オレイルホスホロジ
チオエート C−8:硫化オキシモリブデンジ−n−アミルジチオカ
ルバメート C−9:硫化オキシモリブデンジ−アリルジチオカルバ
メート
【0052】D−1:ポリオキシエチレン(v=25)
硬化ひまし油エーテルのオレイン酸トリエステル D−2:ポリオキシエチレン(v=25)硬化ひまし油
エーテルのラウリン酸トリエステル D−3:ポリオキシエチレン(v=10)ポリオキシプ
ロピレン(w=10)硬化ひまし油エーテルのステアリ
ン酸トリエステル D−4:ポリオキシエチレン(v=5)ポリオキシプロ
ピレン(w=15)硬化ひまし油エーテルのオレイン酸
トリエステル D−5:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(v
=15,w=15)硬化ひまし油エーテルのアジピン酸
ジエステル D−6:ポリオキシエチレン(v=25)硬化ひまし油
エーテルのフタル酸ジエステル D−7:ポリオキシプロピレン(w=20)硬化ひまし
油エーテルのリシノール酸ジエステル D−8:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(v
=15,w=15)硬化ひまし油エーテルのチオジプロ
ピオン酸ジエステル
【0053】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、メッキ鋼線材の湿式伸線加工における伸線加工
性の向上と、得られる伸線材のゴムに対する接着性の向
上とを、同時に且つ充分に図ることができるという効果
がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 135/18 C10M 135/18 135/26 135/26 137/08 137/08 137/10 137/10 A // C10N 30:00 C10N 30:00 Z 40:32 40:32 Fターム(参考) 4E096 EA02 EA12 EA26 JA04 JA06 JA13 4H104 BB16C BB18C BB19C BB22C BB23C BB47C BG10C BG14C BH05C BH07C CB14C FA02 FA04 FA05 FA06 LA20 PA34 PA37 QA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のA成分、B成分及びC成分から成
    り、且つ該A成分を25〜90重量%、該B成分を5〜
    70重量%及び該C成分を0.1〜10重量%の割合で
    含有して成ることを特徴とするメッキ鋼線材の湿式伸線
    加工用潤滑剤組成物。 A成分:有機カルボン酸アミン塩 B成分:有機リン酸エステルアミン塩 C成分:下記の式1で示される有機ジチオリン酸金属
    塩、下記の式2で示される有機ジチオリン酸金属塩、下
    記の式3で示される有機ジチオカルバミン酸金属塩及び
    下記の式4で示される有機ジチオカルバミン酸金属塩の
    有機金属塩から選ばれる一つ又は二つ以上 【式1】 【式2】 【式3】 【式4】 (式1〜4において、 R1〜R6:炭素数1〜18のアルキル基又は炭素数3〜
    18のアルケニル基 X1,X2:カルシウム、亜鉛、カドミウム、錫、アンチ
    モン又は鉛 m,n:1〜4の整数 y,z:0〜4の整数であって、y+z=4を満足する
    整数 p,q:0〜4の整数であって、p+q=4を満足する
    整数)
  2. 【請求項2】 請求項1記載のA成分、B成分及びC成
    分と、更に下記のD成分とから成り、且つ該A成分を2
    5〜90重量%、該B成分を5〜70重量%、該C成分
    を0.1〜10重量%及び該D成分を4〜30重量%の
    割合で含有して成ることを特徴とするメッキ鋼線材の湿
    式伸線加工用潤滑剤組成物。D成分:(ポリ)オキシア
    ルキレン硬化ひまし油エーテルと有機カルボン酸とをエ
    ステル化反応させて得られる硬化ひまし油誘導体
  3. 【請求項3】 A成分が含硫黄脂肪族カルボン酸アミン
    塩である請求項1又は2記載のメッキ鋼線材の湿式伸線
    加工用潤滑剤組成物。
  4. 【請求項4】 B成分が(ポリ)オキシアルキレンアル
    キルエーテルリン酸エステルアミン塩である請求項1〜
    3のいずれか一つの項記載のメッキ鋼線材の湿式伸線加
    工用潤滑剤組成物。
  5. 【請求項5】 C成分が式1で示される有機ジチオリン
    酸金属塩又は式3で示される有機ジチオカルバミン酸金
    属塩である請求項1〜4のいずれか一つの項記載のメッ
    キ鋼線材の湿式伸線加工用潤滑剤組成物。
  6. 【請求項6】 C成分が式1で示される有機ジチオリン
    酸金属塩と式3で示される有機ジチオカルバミン酸金属
    塩との混合物である請求項1〜4のいずれか一つの項記
    載のメッキ鋼線材の湿式伸線加工用潤滑剤組成物。
  7. 【請求項7】 D成分が、(ポリ)オキシアルキレン硬
    化ひまし油エーテルのラウリン酸トリエステル、(ポ
    リ)オキシアルキレン硬化ひまし油エーテルのステアリ
    ン酸トリエステル及び(ポリ)オキシアルキレン硬化ひ
    まし油エーテルのオレイン酸トリエステルから選ばれる
    一つ又は二つ以上である請求項2〜6のいずれか一つの
    項記載のメッキ鋼線材の湿式伸線加工用潤滑剤組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一つの項記載の
    メッキ鋼線材の湿式伸線加工用潤滑剤組成物を0.5〜
    20重量%の水性液となし、該水性液中でメッキ鋼線材
    を伸線加工することを特徴とするメッキ鋼線材の湿式伸
    線加工方法。
  9. 【請求項9】 メッキ鋼線材がブラスメッキ鋼線材であ
    る請求項8記載のメッキ鋼線材の湿式伸線加工方法。
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