JP2002241780A - ディーゼル内燃機関の慣らし運転用潤滑油組成物 - Google Patents

ディーゼル内燃機関の慣らし運転用潤滑油組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 船舶用ディーゼル内燃機関のシリンダライナ
ー表面をスカッフィングを発生させることなく適度に摩
耗させて、なじみ効果を持たせることができる慣らし運
転用潤滑油組成物を提供する。 【解決手段】 鉱油などの基油に、全塩基価が250〜
500mgKOH/gの過塩基性金属系清浄剤5.0〜
30.0重量%、および硫黄含量が5〜50重量%の非
金属系有機硫黄化合物0.1〜5.0重量%が溶解もし
くは分散されていて、全塩基価が20〜70であるディ
ーゼル内燃機関の慣らし運転用潤滑油組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼル内燃機
関の慣らし運転時のシリンダ油として用いられる潤滑油
組成物、およびその潤滑油組成物の調製に有利に用いら
れる添加剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より大型船舶の駆動機関として用い
られている低速二サイクルクロスヘッドディーゼル内燃
機関の運転に際しては、船舶用シリンダ潤滑油が使用さ
れており、この潤滑油をシリンダライナーの一定箇所か
らシリンダ内に連続的にあるいは間欠的に一定量注入す
ることにより、内燃機関の潤滑な運転が行なわれる。近
年使用されている潤滑油には、潤滑油自体の性能を高
め、かつ潤滑油の耐久性を高めるための各種の添加剤が
配合されている。
【0003】新しく建造された大型船舶では、実際に就
航させる前に短時間の試運転(ならし運転)を行なって
いる。これは、ディーゼル内燃機関の真新しいピストン
リングとシリンダライナーの表面を接触させて、なじみ
効果を持たせ、製造時の切削研磨などによる傷が消滅す
る程度に、適度にその表面を摩耗させることを目的とし
ている。シリンダライナー表面の研磨傷は、各種のトラ
ブルを発生させる原因となるとともに、潤滑油の拡散速
度を遅らせる。この慣らし運転の際に、シリンダライナ
ー表面のスカッフィングを引き起こさないような適度の
摩耗を達成するために、従来より、慣らし運転には就航
時のシリンダ油とは多少異なる組成の潤滑油、いわゆる
慣らし油(ブレークイン油)が使用されている。これま
で慣らし油としては、各社で独自に開発したものが使用
されているが、一般的には、全塩基価(TBN)が約2
0〜70mgKOH/gとなるような添加量のスルホネ
ート系清浄剤およびジチオリン酸亜鉛などを含有する、
全体として全塩基価が15mgKOH/g以下のものが
使用されている例が多い。
【0004】近年、船舶用ディーゼル内燃機関の低燃費
化を目的としてその熱効率を高めるための開発が進んだ
結果、内燃機関の熱負荷が高くなり、また回転速度が低
いために燃焼ガスの高温滞留時間が長くなっている。特
に、内燃機関の大口径シリンダライナー壁上部(ピスト
ントップリング溝付近)は、従来よりも20%以上も高
い温度(230℃〜260℃)にさらされる結果となっ
ている。そのため、慣らし運転においても、上記従来の
慣らし油では、焼き付きが生じやすいという問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、船舶用ディーゼル内燃機関のシリンダライナー表面
をスカッフィングを発生させることなく適度に摩耗させ
て、なじみ効果を持たせることができる慣らし運転用潤
滑油組成物を提供することにある。特に、最近の高出
力、高効率の低速二サイクルクロスヘッドディーゼル内
燃機関の慣らし運転時のシリンダ油として適した潤滑油
組成物を提供するものである。本発明の目的はまた、上
記の潤滑油組成物の製造に際して有利に用いることがで
きる添加剤組成物を提供することにもある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の問題
について研究を重ねた結果、潤滑油に硫化オレフィンな
どの硫黄化合物およびカルシウムスルホネートなどの金
属系清浄剤を添加すると、これらの添加剤が高温で熱分
解して硫黄分が金属と反応し、生成した硫黄化合物によ
って、慣らし運転の時間内でシリンダライナー表面が適
度に摩耗されること、すなわち、優れたなじみ効果が得
られることを見い出した。なお、硫化オレフィンは、こ
れまで工業用油用の添加剤としては知られているが、一
般には、腐食を起こし易いという理由もあることから、
ディーゼルエンジン油には使用されていない。
【0007】本発明は、鉱油および/または合成油から
なる基油に、少なくとも下記の成分が溶解もしくは分散
されてなり、全塩基価が20〜70mgKOH/gの範
囲にあることを特徴とするディーゼル内燃機関の慣らし
運転用潤滑油組成物にある。 (1)全塩基価が250〜500mgKOH/gの範囲
にある過塩基性金属系清浄剤5.0〜30.0重量%;
および(2)硫黄含量が5〜50重量%の非金属系有機
硫黄化合物0.1〜5.0重量%。 本発明において、全塩基価(TBN)は、JIS−K2
501による測定値であって、単位はmgKOH/gで
ある。また、本発明において、過塩基性金属系清浄剤と
は、通常の過塩基性金属系清浄剤の製造に際して反応溶
媒として用いられた鉱油等の溶媒を含有する溶液もしく
は分散液状態のものを意味し、従って、全塩基価および
重量%は、その溶液もしくは分散液としての過塩基性金
属系清浄剤についての全塩基価および重量%を意味す
る。
【0008】本発明は、ディーゼル内燃機関を、上記の
潤滑油組成物を用いて慣らし運転することを特徴とす
る、ディーゼル内燃機関の慣らし運転方法にもある。
【0009】本発明はまた、鉱油からなる基油に、少な
くとも下記の成分が溶解もしくは分散されてなり、そし
て全塩基価が150〜500mgKOH/gの範囲にあ
ることを特徴とする上記の潤滑油組成物の製造に有利に
用いられる組成物にもある。 (1)全塩基価が250〜500mgKOH/gの範囲
にある過塩基性金属系清浄剤40〜99重量%;および
(2)硫黄含量が約5〜50重量%の非金属系有機硫黄
化合物0.1〜20重量%。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の潤滑油組成物に用いられ
る基油は、鉱油、合成油あるいはそれらの混合物であ
る。好ましくは、40℃での動粘度が22〜350mm
2/s、より好ましくは70〜300mm2/sのもので
ある。鉱油としては、原油を常圧蒸留または減圧蒸留し
て得られた油留分に溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分
解、溶剤脱ろう、水素化精製などの処理を行って精製し
た油を用いることができる。
【0011】本発明の潤滑油組成物には、全塩基価が約
250〜500mgKOH/gの過塩基性金属系清浄剤
を5.0〜30.0重量%、好ましくは10〜20重量
%(潤滑油組成物全体量に対する割合であって、前述の
ように、過塩基性金属系清浄剤の製造時に反応溶媒とし
て用いられ、その後に残留している鉱油などの炭化水素
油を含む量である)の範囲の量で配合する。
【0012】過塩基性金属系清浄剤は、全塩基価が約2
50〜500mgKOH/g、好ましくは300〜40
0mgKOH/gの範囲のものである。過塩基性金属系
清浄剤としては、アルカリ土類金属スルホネートが好ま
しく、特に好ましくはカルシウムスルホネートである。
【0013】カルシウムスルホネートは、分子量が約4
00〜6000の鉱油のスルホネート、あるいは炭素原
子数(平均炭素原子数)が約8〜30のアルキル基を有
する芳香族化合物のスルホネートのカルシウム塩であ
る。例えば、特表平9−511015号公報に記載の方
法によって製造されたアルキルオキシベンゼンスルホネ
ートのカルシウム塩、およびアルキルベンゼンスルホン
酸のカルシウム塩が有利に用いられる。
【0014】潤滑油組成物中の過塩基性金属系清浄剤の
配合量が5.0重量%に満たない場合には、その潤滑油
に充分な全塩基価を付与できず、また潤滑油の粘度の上
昇を充分に抑制できない。また配合量を30.0重量%
を超える量としても、その配合量の増加に相応する添加
効果の向上はなく、経済性を損なう。
【0015】本発明の潤滑油組成物にはまた、硫黄含量
が約5〜50重量%の非金属系有機硫黄化合物を0.1
〜5.0重量%、好ましくは、0.5〜3.0重量%
(潤滑油組成物全体量に対する割合であって、非金属系
有機硫黄化合物の製造時に用いられ、その後に残留して
いる炭化水素油を含む量である)の範囲の量で配合され
ている。
【0016】非金属系有機硫黄化合物は、硫黄含量が約
5〜50重量%、好ましくは10〜40重量%の範囲に
あるものである。非金属系有機硫黄化合物としては、炭
素原子数2〜24個、好ましくは3〜12個のオレフィ
ンの硫化物を挙げることができる。オレフィンとして
は、例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、特にイソ
ブチレン、1−オクテン、および1−デセンを挙げるこ
とができる。
【0017】潤滑油組成物中の非金属系有機硫黄化合物
の配合量が0.1重量%に満たない場合には、充分な摩
耗を達成できない。また配合量が5.0重量%を超える
と、逆に過大な摩耗が生じる場合もあり、経済性を損な
う。
【0018】上記の非金属系有機硫黄化合物は、熱分解
により硫黄分が金属と反応し、適度の腐食摩耗を起こさ
せる。これにより、ピストンリングおよびシリンダライ
ナーの表面を滑らかにすることができる。
【0019】本発明の潤滑剤組成物には更に、所望によ
り無灰分散剤など他の添加剤が含有されていてもよい。
【0020】上記添加剤を含有する本発明の潤滑剤組成
物は、全塩基価が約20〜70mgKOH/g、好まし
くは約30〜60mgKOH/gの範囲にある。これに
より、高い清浄性を保持することができる。
【0021】本発明の潤滑油組成物は、鉱油などの基油
に各成分をそれぞれ別に、同時に、あるいは順次添加し
て製造することができる。あるいは、およそ5〜10倍
濃度の添加剤組成物を予め調製し、この添加材組成物と
基油とを混合して製造することもできる。
【0022】
【実施例】[実施例1]基油に下記の添加剤成分を添加
して、SAE粘度グレードが50で、全塩基価(TB
N:JIS−K2501による測定値)が40mgKO
H/gの慣らし油用潤滑油組成物を製造した。 (1)カルシウムスルホネート清浄剤(TBN:320
mgKOH/g、商品名:OLOA247Z、シェブロ
ンオロナイト(株)製):12.7重量% (2)硫黄系−1:硫化イソブチレン(硫黄含量:42
重量%、商品名:Mobilad C−100、モービ
ルケミカル社製):1.0重量%
【0023】[実施例2]実施例1において添加剤成分
を下記の成分に変えたこと以外は実施例1と同様にし
て、慣らし油用潤滑油組成物を製造した。 (1)カルシウムスルホネート清浄剤:12.7重量% (2)硫黄系−2:硫化オレフィン・リン系添加剤(硫
黄含量:30重量%、商品名:Elco 7、エルコ社
製):1重量%
【0024】[比較例1]実施例1において添加剤成分
を下記の成分に変えたこと以外は実施例1と同様にし
て、慣らし油用潤滑油組成物を製造した。 (1)カルシウムスルホネート清浄剤:12.7重量%
【0025】[比較例2]実施例1において添加剤成分
を下記の成分に変えたこと以外は実施例1と同様にし
て、慣らし油用潤滑油組成物を製造した。 (1)カルシウムスルホネート清浄剤:12.7重量% (2)一級ジチオリン酸亜鉛(商品名:OLOA269
R、シェブロンオロナイト(株)製):1重量%
【0026】[比較例3]実施例1において添加剤成分
を下記の成分に変えたこと以外は実施例1と同様にし
て、慣らし油用潤滑油組成物を製造した。 (1)カルシウムスルホネート清浄剤:12.7重量% (2)二級ジチオリン酸亜鉛(商品名:OLOA26
2、シェブロンオロナイト(株)製):1重量%
【0027】[比較例4]実施例1において添加剤成分
を下記の成分に変えたこと以外は実施例1と同様にし
て、慣らし油用潤滑油組成物を製造した。 (1)カルシウムスルホネート清浄剤:12.7重量% (2)芳香族系ジチオリン酸亜鉛(商品名:OLOA2
60、シェブロンオロナイト(株)製):1重量%
【0028】[ディーゼル内燃機関の慣らし油用潤滑油
組成物の評価]実施例及び比較例のディーゼル内燃機関
の慣らし油用潤滑油組成物について、その慣らし油とし
ての性能を、本出願人が新たに開発したベンチ評価試験
機(エンド−フェイス・スライディング・テスタ)を用
いて評価した。このベンチ評価試験機は、二個の円筒の
各端面を互いに接触させ、荷重を下方から掛けて上部円
筒を回転させるものである。試験用のディーゼル内燃機
関のシリンダライナと同じ材質の円筒を試験機に装填
し、上記潤滑油組成物を注入しながら温度280℃で1
0時間回転運転した後、円筒の端面摺動部を光学顕微鏡
写真に撮り、スカッフィングの発生状況、摩耗の程度、
およびなじみ効果について観察および測定を行った。こ
こで、なじみ効果が良好であるとは、過大な摩耗や引っ
掻き傷が見られず、逆に摩耗が不足すると残存しやすい
当初の研磨傷がなく、適度の摩耗(10μm程度)によ
って表面が滑らかである状態を意味する。得られた結果
をまとめて表1に示す。また、実施例1および比較例
1、2についての円筒の端面摺動部の光学顕微鏡写真を
図1〜4にそれぞれ示す。
【0029】
【表1】
【0030】図1は、試験前の研磨傷のある円筒の端面
の光学顕微鏡写真(倍率:93倍)であり、図2は、実
施例1についての試験後の円筒の端面摺動部の光学顕微
鏡写真(倍率:93倍)であり、図3は、比較例1につ
いての試験後の円筒の端面摺動部の光学顕微鏡写真(倍
率:93倍)であり、そして図4は、比較例2について
の試験後の円筒の端面摺動部の光学顕微鏡写真(倍率:
93倍)である。
【0031】表1から、本発明のディーゼル内燃機関の
慣らし油用潤滑油組成物(実施例1および2)ではいず
れも、スカッフィングが発生せず、摩耗が10μm程度
で適切であり、良好ななじみ効果を示したことが分る。
また、図1と図2の比較からも、実施例1の潤滑油組成
物では、研磨傷が完全に消滅し、同時にスカッフィング
が生じていないことが明らかである。
【0032】一方、表1から、比較のための潤滑油組成
物(比較例1〜4)のうちの比較例1、3、4では、ス
カッフィングが発生し、かつ過度に摩耗され、なじみ効
果が不良であり、比較例2ではスカッフィングは発生し
なかったが、摩耗が過小であり、結果としてなじみ効果
が不良であったことが分る。また、図3から、比較例1
ではスカッフィングが生じていることが明らかである。
図4から、比較例2では研磨傷が相当残っていることが
明らかである。
【0033】
【発明の効果】本発明のディーゼル内燃機関の慣らし運
転用潤滑油組成物は、ディーゼル内燃機関のシリンダラ
イナ壁温度230℃〜260℃前後の高温下で使用して
も、スカッフィングを発生させることなくシリンダライ
ナ表面を適度に摩耗させて、なじみ効果を持たせること
ができる。従って、本発明の潤滑油組成物は、最近の高
出力、高効率のディーゼル内燃機関、特に低速二サイク
ルクロスヘッドディーゼル内燃機関の慣らし運転時のシ
リンダ油として適したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験前の研磨傷のある円筒端面表面の光学顕微
鏡写真である。
【図2】実施例1についての試験後の円筒端面摺動部表
面の光学顕微鏡写真である。
【図3】比較例1についての試験後の円筒端面摺動部表
面の光学顕微鏡写真である。
【図4】比較例2についての試験後の円筒端面摺動部表
面の光学顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10N 30:04 C10N 30:04 40:25 40:25

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉱油および/または合成油からなる基油
    に、少なくとも下記の成分が溶解もしくは分散されてな
    り、全塩基価が20〜70mgKOH/gの範囲にある
    ことを特徴とするディーゼル内燃機関の慣らし運転用潤
    滑油組成物: (1)全塩基価が250〜500mgKOH/gの範囲
    にある過塩基性金属系清浄剤5.0〜30.0重量%;
    および(2)硫黄含量が5〜50重量%の非金属系有機
    硫黄化合物0.1〜5.0重量%。
  2. 【請求項2】 過塩基性金属系清浄剤がカルシウムスル
    ホネートである請求項1に記載のディーゼル内燃機関の
    慣らし運転用潤滑油組成物。
  3. 【請求項3】 非金属系有機硫黄化合物が硫化オレフィ
    ンである請求項1に記載のディーゼル内燃機関の慣らし
    運転用潤滑油組成物。
  4. 【請求項4】 全塩基価が30〜60mgKOH/gの
    範囲にある請求項1に記載のディーゼル内燃機関の慣ら
    し運転用潤滑油組成物。
  5. 【請求項5】 鉱油からなる基油に、少なくとも下記の
    成分が溶解もしくは分散されてなり、そして全塩基価が
    150〜500mgKOH/gの範囲にあることを特徴
    とする添加剤組成物: (1)全塩基価が250〜500mgKOH/gの範囲
    にある過塩基性金属系清浄剤40〜99重量%;および
    (2)硫黄含量が約5〜50重量%の非金属系有機硫黄
    化合物0.1〜20重量%。
  6. 【請求項6】 過塩基性金属系清浄剤がカルシウムスル
    ホネートである請求項5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 非金属系有機硫黄化合物が硫化オレフィ
    ンであることを特徴とする請求項5に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 全塩基価が約200〜400mgKOH
    /gの範囲にある請求項5に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 ディーゼル内燃機関を、鉱油および/ま
    たは合成油からなる基油に、少なくとも下記の成分が溶
    解もしくは分散されてなり、全塩基価が20〜70mg
    KOH/gの範囲にある潤滑油組成物を用いて慣らし運
    転することを特徴とする、ディーゼル内燃機関の慣らし
    運転方法: (1)全塩基価が250〜500mgKOH/gの範囲
    にある過塩基性金属系清浄剤5.0〜30.0重量%;
    および(2)硫黄含量が5〜50重量%の非金属系有機
    硫黄化合物0.1〜5.0重量%。
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