JP2002240803A - 農産物の計量箱詰装置 - Google Patents
農産物の計量箱詰装置Info
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Abstract
量機の調整手間を省いてコスト安価に形成し得ると共
に、均一重量の安定した箱詰め状態が容易に得られる農
産物の計量箱詰装置を提供する。 【解決手段】農産物を供給する供給手段と、該供給手段
から供給される農産物を受けて一時収納するホッパー装
置を有し該ホッパー装置の重量を計量する計量手段と、
ホッパー装置の下方で供給手段の終端側にその搬送方向
が略直交する如く設けられ、ホッパー装置から供給され
る農産物を受けて供給手段の搬送方向の両側に搬送する
正逆転可能な農産物搬送手段と、該農産物搬送手段の搬
送方向の両端側にそれぞれ設けられて収容箱を農産物搬
送手段の終端部下方に搬送・待機させる収容箱搬送手段
と、を備えたことを特徴とする。前記ホッパー装置は、
上下方向に配置された開閉可能な少なくとも2段のシャ
ッターを有する。
Description
を計量し収容箱内に自動的に箱詰めする農産物の計量箱
詰装置に関する。
の段ボール箱内に箱詰めする計量箱詰装置としては、例
えば特公昭57−7364号公報に開示のものが知られ
ている。この計量箱詰装置は、秤量装置上に用意された
段ボール箱内に、広幅ベルトと1個送りベルトとからな
る供給装置を用いて農産物を投入するものであるが、農
産物を1個つづ投入する方式であることから、箱詰め作
業の効率面で極めて劣るという不都合を有している。
箱詰装置として、例えば特開平10−90041号公
報、特開平8−40411号公報及び特許第29037
80号公報に開示のものが提案されている。これらの計
量箱詰装置は、供給コンベアの先に、大量供給コンベア
と少量供給コンベアとを配置すると共に、それぞれのコ
ンベアを正逆転可能に構成し、この大量供給コンベア及
び少量供給コンベアの両端部側に、秤量機を備えた箱待
機部をそれぞれ設け、一方側の収容箱に農産物を供給し
ている間に他方側の収容箱の入れ換えを行うようにした
ものである。
量箱詰装置にあっては、一方側の収容箱に農産物を投入
している間に、他方側の農産物入り収容箱(製品)の送
り出し作業と空箱の供給作業ができるため、箱詰め処理
時間の迅速化が図れると共に、収容箱の供給動作や排出
動作が完了するまで収容箱への農産物の投入を待機させ
る必要がないことから、農産物の投入作業が略連続的に
行えて、作業能率の向上が図れるという利点は得られる
ものの、次のような問題点を有している。
これを制御する装置をそれぞれ設けているため、計量機
の台数が多くなって計量機自体のコストやメンテナンス
コストがアップすると共に、各計量機の制御のためのコ
ストもアップし、計量箱詰装置がコスト高になり易い。
また、2台の計量機を使用するため、それぞれの計量機
の性能バラツキによって箱詰め重量等の箱詰め状態にバ
ラツキが発生し易く、このバラツキを抑えて両方の計量
機の均一性を確保するためには、各計量機の調整作業を
頻繁に行う必要があって調整手間が掛かる等、メンテナ
ンス費用のコストアップを一層招き易くなる。
たもので、その目的は、装置自体のコストや制御コスト
を低減したり秤量機の調整手間を省いてコスト安価に形
成し得ると共に、均一重量の安定した箱詰め状態が容易
に得られる農産物の計量箱詰装置を提供することにあ
る。また、他の目的は、前記目的に加え、箱詰め時の農
産物の傷付きを防止したり、箱詰め作業の処理能力の向
上や収容箱の入れ換え作業のロス時間等を減少させ得る
農産物の計量箱詰装置を提供することにある。
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、農産物を供給
する供給手段と、該供給手段から供給される農産物を受
けて一時収納するホッパー装置を有し該ホッパー装置の
重量を計量する計量手段と、ホッパー装置の下方で供給
手段の終端側にその搬送方向が略直交する如く設けら
れ、ホッパー装置から供給される農産物を受けて供給手
段の搬送方向の両側に搬送する正逆転可能な農産物搬送
手段と、該農産物搬送手段の搬送方向の両側にそれぞれ
設けられて収容箱を農産物搬送手段の終端部下方に搬送
・待機させる収容箱搬送手段と、を備えたことを特徴と
する。
で搬送されてくる農産物は、供給手段から計量手段のホ
ッパー装置内に供給され、その重量が例えば所定量づつ
計量されて箱詰め用の農産物搬送手段上に供給される。
この農産物搬送手段上に供給された所定量の農産物は、
当該農産物搬送手段の正転もしくは逆転動作で、農産物
搬送手段の搬送方向の両側に交互に搬送され、収容箱搬
送手段で農産物搬送手段の終端部下方に待機されている
収容箱内に箱詰めされる。これにより、1台の計量手段
で計量された所定量の農産物を農産物搬送手段の両端側
に待機された収容箱に交互に箱詰めできることから、計
量手段の設置台数が1台でよく、計量手段自体のコスト
やそのメンテナンスコスト及び制御のためのコストが低
減される。また、1台の計量手段で箱詰め用の農産物が
計量されることから、箱詰め時の農産物の重量アンバラ
ンスを防止できて、均一重量の安定した箱詰め状態が容
易に得られる。
置が、上下方向に配置された開閉可能な少なくとも2段
のシャッターを有することを特徴とする。このように構
成することにより、上下方向に配置された少なくとも2
段のシャッター上に農産物が所定量づつ一時収納され、
この農産物が各シャッターの開動作で下方に段階的に供
給されることから、ホッパー装置内等における農産物の
落下距離が短くなり、農産物に加わる衝撃が緩和されて
その傷付きが防止される。
ッターのうち、上段シャッターが、その閉動作によって
第1所定量の農産物を収納すると共に、開動作によって
前記収納された第1所定量の農産物を下段シャッター上
に供給し、下段シャッターが、第2所定量の農産物が収
納された際に開放して、当該農産物を農産物搬送手段上
に供給することを特徴とする。このように構成すること
により、上下2段のシャッターの開動作で所定量の農産
物が下方に段階的に供給されることから、農産物の傷付
きが確実に防止されると共に、上下2段のシャッターを
関連付けて開閉させることで、農産物のホッパー装置内
への投入及び農産物搬送手段への供給を略連続的に行え
ることから、箱詰め作業の処理能力の向上が図れる。
ッターのうち上段シャッターが、下段シャッターの開動
作した所定時間後に閉動作していることを特徴とする。
このように構成することにより、例えば下段シャッター
の開動作で所定量の農産物を農産物搬送手段上に供給し
た後に、上段のシャッターが閉動作して次の農産物が収
納できる状態に自動設定されることから、供給手段によ
る次の収容箱への農産物の投入サイクルを早めることが
できて、箱詰め作業の処理能力の一層の向上が図れる。
置が、底板と側板で形成された回動可能なホッパー本体
と、該ホッパー本体内にその先端部が底板の内面に沿っ
て回動可能に配置された受板とを有し、ホッパー本体と
受板の関連した回動動作によって、受板で受け止めた農
産物をホッパー本体の排出口に段階的に案内すると共
に、ホッパー本体の排出口を開放させて内部の農産物を
農産物搬送手段上に供給することを特徴とする。
本体内の回動可能な受板で受け止められた農産物は、受
板の回動動作でホッパー本体の排出口方向に段階的に案
内され、例えばホッパー本体の排出口が受板から離間す
ることで排出口が開放されて、ホッパー本体内の所定量
の農産物が下方の農産物搬送手段上に略投入した順に落
下供給される。これにより、所定量の農産物の略先入れ
先出しが可能になって、農産物の傷付きがより確実に防
止される。
手段が、農産物搬送手段の搬送方向の両端側に収容箱を
載置する傾動式の受台を有することを特徴とする。この
ように構成することにより、傾動状態の受台に空の収容
箱がセットされ、この収容箱内に農産物が箱詰めされる
ことから、空の収容箱を安定保持した状態で箱詰めでき
て、箱詰め作業の処理能力の一層の向上が図れると共
に、受台が農産物搬送手段の両端側に設けられることか
ら、収容箱の入れ換え作業によるロス時間の減少が図れ
る。また、受台の傾斜角度を適宜に設定することで、箱
詰め時の農産物の衝撃がより緩和されてその傷付きがよ
り一層確実に防止される。
に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は、本発明に係
わる農産物の計量箱詰装置の一実施例を示し、図1がそ
の平面図、図2がその正面図、図3が側面図、図4ホッ
パー装置部分の拡大断面図、図5がその動作説明図であ
る。
農産物が搬送されるベルト式の引出コンベア2と、この
引出コンベア2の下流側に配置されたバイブレータ3
と、このバイブレータ3に接続されたホッパー装置5を
有する計量手段としての秤量機4と、ホッパー装置5の
下部に配置された箱詰め用農産物搬送手段としての搬送
コンベア6と、この搬送コンベア6の搬送方向イの両端
部下方に配置された収容箱供給排出装置7と、この収容
箱供給排出装置7に接続されストッパー板8aを有する
搬送コンベア8等を有している。
3で本発明の農産物の供給手段が形成され、前記収容箱
供給排出装置7、搬送コンベア8、この搬送コンベア8
の始端側に接続された空箱搬送コンベア9及び搬送コン
ベア8の終端側に接続された製品搬送コンベア10等で
収容箱搬送手段が形成される。
くとも排出口11の搬送方向と直交する方向の形状が、
図2に示す如く、左右の傾斜面部11aと平坦底面部1
1b及び三角状底面部11cとで形成されている。そし
て、このバイブレータ3の排出口11とホッパー装置5
との間には、所定角度傾斜した終端側がホッパー装置5
上面の投入口5a上に位置する投入シュート12が配置
され、この投入シュート12とバイブレータ3の排出口
11と間には、シャッター板13が上下動可能に配置さ
れている。
記三角状底面部11cに対応した部分に方形状の切欠き
部13aを有し、シリンダー26(図4参照)の作動で
図2の矢印ロの如く上下動するように構成されている。
さらに、シャッター板13の切欠き部13aに対応し
て、回転シリンダー14の回転軸に連結されたストッパ
ー板15が図2の矢印ハの如く回動可能に配置されてい
る。そして、このシャッター板13の上下動やストッパ
ー板15の回動動作によって、バイブレータ3からホッ
パー装置5内に投入される農産物の量が後述する如く調
整される。
された秤量機4上に、平板上の支持フレーム18と枠状
の支持フレーム19を介して取り付けられており、その
側板5c内には、観音開き式に開閉可能な上段シャッタ
ー20と下段シャッター21が上下方向に所定の間隔を
有して配置されている。すなわち、図4に示すように、
ホッパー装置5の一方の側板5cに上段シャッター開閉
用のシリンダー22が配置され、他方の側板5cに下段
シャッター開閉用のシリンダー22(図示せず)が配置
されている。
や連結棒24を介して上段シャッター20と下段シャッ
ター21の2枚のシャッター板の支持軸にそれぞれ連結
固定され、各シリンダー22が作動してそのシャフトが
後退することで2枚のシャッター板が矢印ニの如くそれ
ぞれ下方に回動して、上段シャッター20及び下段シャ
ッター21が開放される。また、各シリンダー22のシ
ャフトが進出することで、上段シャッター20及び下段
シャッター21の2枚のシャッター板がそれぞれ上方に
回動して略水平状態となり、各シャッター20、21が
閉塞される。
ベアで形成され、ホッパー装置5底面の排出口5bの下
方に、水平状態でかつその搬送方向イが引出コンベア2
(バイブレータ3)の搬送方向と直交する状態で配置さ
れ、図示しないモータの正転及び逆転動作により、その
搬送方向イが図2の左方向か右方向のいずれかに交互に
設定されるように構成されている。そして、この搬送コ
ンベア6の搬送方向イの両端部には、先端が下方に傾斜
したシュート板25がそれぞれ連結されている。
収容箱供給排出装置7が配置されている。この収容箱供
給排出装置7は、図2に示すように、所定形状に形成さ
れ軸27を中心に傾動可能な左右一対の受台28と、こ
の受台28を傾動させるシリンダー29をそれぞれ有し
ている。そして、シリンダー29が作動してそのシャフ
トが進出することで、図2の左側に示すように受台28
にセットされた空の段ボール箱30を所定角度傾斜した
箱詰め位置S1に設定し、シャフトが後退することで、
図2の右側に示すように受台28にセットされた段ボー
ル箱30を水平状態にした空箱供給位置もしくは農産物
入り段ボール箱の排出位置(以下、箱供給排出位置S2
という)に設定される。
ベア9は、例えば多数のローラを有するローラコンベア
で形成され、空箱搬送コンベア9と2条の搬送コンベア
8との接続位置には、図3に示すように、空の段ボール
箱30を空箱搬送コンベア9から搬送コンベア8上に押
し出す配函装置31がそれぞれ配置されている。また、
前記各種シリンダー22、26,29や回転シリンダー
14、搬送コンベア6駆動用モータ等は、図示しない制
御装置に接続されており、この制御装置には前記秤量機
4が接続されてその計量値が時々刻々入力されるように
構成されている。
図5等に基づいて説明する。先ず、収容箱供給排出装置
7のシリンダー29を所定の作動状態として、図2に示
すよう、搬送コンベア6の一方側の受台28を傾斜させ
て箱詰め位置S1に設定し、他方側の受台28を水平の
箱供給排出位置S2に設定すると共に、上段シャッター
20と下段シャッター21の開閉用のシリンダー22を
閉動作状態に設定する。また、前記制御装置に、上段シ
ャッター20を開放させる第1所定重量値、下段シャッ
ター21を開放させる第2所定重量値をそれぞれ設定す
る。なお、説明の便宜上、第1所定重量値が2kg、第
2所定重量値が5kgとする。
くる農産物としての例えば馬鈴薯Wは、バイブレータ3
で振動されつつ転動してその排出口11方向に搬送さ
れ、投入シュート12からホッパー装置5の投入口5a
に投入される。この時、上段シャッター20の2枚のシ
ャッター板が閉じて略水平状態に設定されているため、
図5(a)に示すように、この上段シャッター20上に
馬鈴薯Wが収納されると共に、この馬鈴薯Wの収納によ
る支持フレーム18、19を含むホッパー装置5の全重
量が秤量機4で計量される。
加分(以下、単に計量値という)が前記第1所定重量値
(2kg)になると、制御装置からの開放信号で上段シ
ャッター開閉用のシリンダー22が作動し、そのシャフ
トが後退し2枚のシャッター板を下方側に回動させて、
図5(b)に示すように、略垂直状態として上段シャッ
ター20を開放する。この上段シャッター20の開放に
より、2kgの馬鈴薯Wが下方に落下して下段シャッタ
ー21上に供給される。
で、図5(c)に示すように、投入シュート12からさ
らに新たな馬鈴薯Wが供給される。そして、秤量機4で
重量が計量されその計量値が第2所定重量値である5k
gになると、制御装置からの開放信号で下段シャッター
開閉用のシリンダー22が作動し、図5(d)に示すよ
うに、下段シャッター21の2枚のシャッター板が下方
に回動して略垂直状態となる。
れ、該シャッター21上に収納されていた5kgの馬鈴
薯Wが下方の搬送コンベア6上に落下供給される。この
時、ホッパー装置5内に投入される馬鈴薯Wは、投入シ
ュート12から高さが高い位置にある上段シャッター2
0上に一旦供給され、これが上下2段のシャッター2
0、21を介して所定重量づつ段階的に落下することか
ら、投入シュート12とボッパー装置5間及びホッパー
装置5内のおける馬鈴薯Wの落下距離(自然落下距離)
が短縮され、投入落下時の馬鈴薯Wに加わる衝撃が緩和
されて、その傷付き等が防止されることになる。
シャッター21上に収納されていた5kgの馬鈴薯Wが
下方の搬送コンベア6上に供給されると、上段シャッタ
ー20は、下段シャッター21が開放した所定時間(0
分も含む)後に、制御装置からの閉信号で、上方に回動
して略水平状態となり、図5(d)に示すように、次の
馬鈴薯Wの受け入れ体制が可能な状態に自動設定され
る。
パー装置5への馬鈴薯Wの投入量は、例えば次のように
して制御される。すなわち、秤量機4で計量される計量
値が4.5kgまでは、図2の実線で示すように、シャ
ッター板13が下降してバイブレータ3の排出口11を
全開放とし、比較的量の多い所定量の馬鈴薯Wが連続的
にホッパー装置5内に投入される。この馬鈴薯Wの投入
で計量値が4.5kgに達すると、この時点で図2の二
点鎖線で示すように、シャッター板13を上昇させて、
排出口11の平坦底面部11bを塞ぐ。これにより、バ
イブレータ3で送られる馬鈴薯Wは、シャッター板13
の幅の狭い切欠き部13a部分のみからホッパー装置5
内に少量づつ投入されることになる。
前記回転シリンダー14が作動して、図2の二点鎖線で
示すように、ストッパー板15でシャッター板13の切
欠き部13aが閉塞され、これによりバイブレータ3の
排出口11がシャッター板13とストッパー板15で完
全に閉塞された状態となり、馬鈴薯Wのホッパー装置5
内への投入が停止される。
搬送コンベア6上に供給された5kg馬鈴薯Wは、搬送
コンベア6の正転方向への動作で、図2の左方向に搬送
され、箱詰め位置S1に傾斜状態でセットされている空
の段ボール箱30内にシュート板25を介して供給され
る。この5kgの馬鈴薯Wが供給された段ボール箱30
は、収容箱供給排出装置7のシリンダー29の作動で、
水平状態に設定されて搬送コンベア8のローラ上に載置
(箱供給排出位置S2にセット)される。
5kgの馬鈴薯Wの箱詰め作業が終了し、この馬鈴薯W
が箱詰めされた段ボール箱30(製品)は、搬送コンベ
ア8の作動によって搬送されて製品搬送コンベア10に
供給され、この馬鈴薯入り段ボール箱30が排出された
箱供給排出位置S2には、搬送コンベア8のストッパー
8aの下降で次の空の段ボール箱30が供給される。
馬鈴薯Wの箱詰め作業が終了すると、収納箱供給排出装
置7の一方側のシリンダー29の作動と同期して他方側
のシリンダー29が作動し、水平状態にある受台28が
傾動して、箱供給排出位置S2にある空の段ボール箱3
0が箱詰め位置S1にセットされる。また、閉状態に設
定されているホッパー装置5の上段シャッター20上
に、前述したと同様に次の馬鈴薯Wが投入され、その計
量値が2kgになった際に開放して、水平状態に復帰し
ている下段シャッター21上に供給され、この下段シャ
ッター21上の馬鈴薯Wが5kgになった際に、搬送コ
ンベア6上に落下供給される。そして、この5kgの馬
鈴薯Wは、逆転している搬送コンベア6により、図2の
右方向に搬送されて右側の箱詰め位置S1にセットされ
ている段ボール箱30に箱詰めされる。
馬鈴薯Wが投入されると共に、この馬鈴薯Wが上段シャ
ッター20及び下段シャッター21の開放動作で段階的
に下方に案内(落下)されて搬送コンベア6上に供給さ
れ、この搬送コンベア6上の馬鈴薯Wが、該コンベア6
の正逆転動作で搬送コンベア6の左方向と右方向に交互
に搬送されて、左右の箱詰め位置S1に傾斜状態でセッ
トされている段ボール箱30に交互に箱詰めされる。し
たがって、一つの秤量機4で所定量の馬鈴薯Wの重量を
計量しつつ、この計量された馬鈴薯Wが左右一対の段ボ
ール箱30に略連続的に箱詰めされることになる。な
お、以上の例においては、ホッパー装置5内に2段のシ
ャッター20、21を観音開き式に配置したが、例えば
シャッターの段数を適宜に増減したり、両シャッターを
片開き式に構成することもできる。
にあっては、一つの秤量機4上にホッパー装置5を配置
し、このホッパー装置5の排出口5b下方に正逆転可能
な搬送コンベア6を配置すると共に、搬送コンベア6の
両端部に収容箱供給排出装置7を配置しているため、ホ
ッパー装置5内に投入される馬鈴薯Wの重量を一つの秤
量機4で計量しつつ、交互に搬送方向が変わる搬送コン
ベア6上に供給して、2つの箱詰め位置S1にセットさ
れた段ボール箱30に交互に箱詰めすることができる。
その結果、馬鈴薯Wを計量する秤量機4が1台でよく、
秤量機4自体のコストとその制御コストを低減させるこ
とができると共に、秤量機4のメンテナンスコストも低
減させることができて、安価な計量箱詰装置1を得るこ
とが可能になる。
Wを計量するため、従来のように複数台の秤量機4毎の
計量バラツキを考慮する必要がなくなり、メンテナンス
がより容易に行えると共に、均一重量の馬鈴薯Wを各段
ボール箱30に安定して箱詰めすることができ、結果と
して、安定した製品(所定重量の馬鈴薯入り段ボール箱
30)を得ることが可能になる。
段のシャッター20、21を設け、所定量の馬鈴薯Wを
段階的に下方に落下させて搬送コンベア6上に供給する
ため、馬鈴薯Wのバイブレータ3からホッパー装置5内
あるいはホッパー装置5内における落下距離を短縮で
き、落下時の馬鈴薯Wに加わる衝撃が緩和されてその傷
付きを防止することができる。また、収容箱供給排出装
置7に受台28を傾動可能に配置し、箱詰め位置S1に
おいて段ボール箱30を所定角度傾斜させた状態で箱詰
めできるため、馬鈴薯Wを傾斜したシュート板25から
傾斜状態の段ボール箱30にスムーズに供給することが
できて、段ボール箱30への箱詰め時の馬鈴薯Wの傷付
きも防止することができる。これらにより、箱詰め作業
による馬鈴薯Wの傷付きを確実に防止することが可能に
なる。
ら所定時間後に上段シャッター20を閉じて、次の馬鈴
薯Wの受け入れ体制が自動的に設定されるため、搬送コ
ンベア6上の所定量の全ての馬鈴薯Wが段ボール箱30
に箱詰めされる間に、次の馬鈴薯Wをホッパー装置5の
上段シャッター20上に投入でき、略連続的な馬鈴薯W
の投入動作を行うことができる。また、収容箱供給排出
装置7を搬送コンベア6の搬送方向両端部に設けてその
動作が交互になるように制御されるため、段ボール箱3
0の入れ換えによる供給作業時間のロスを減少させるこ
とができると共に、段ボール箱30の箱詰め位置S1へ
の供給、及び箱供給排出位置S2への空の段ボール箱3
0の供給や箱詰めされた段ボール箱30の排出を効率的
に行うことができる。
する搬送コンベア6が正逆転可能に設けられているた
め、この搬送コンベア6の搬送方向に関連付けて収容箱
供給排出装置7を作動させることで、段ボール箱30の
入り換え作業時間のより短縮化を図ることができ、これ
らのことから、箱詰め作業の処理能力を大幅に向上させ
ることが可能になる。
置におけるホッパー装置の変形例を示し、図6がその側
面図、図7が他の側面図、図8がその動作説明図であ
る。以下、上記実施例と同一部位には、同一符号を付し
て説明する。この実施例の特徴は、ホッパー装置5が、
回動かつ上下動可能なホッパー本体40と、このホッパ
ー本40体内に回動可能に配置された受板41を有する
ように構成した点にある。
側板42を略扇形状に形成し、この側板42間に円弧形
状の底板43を固定して、断面略扇形状で扇の円弧に沿
った一端側(図の上側)に供給口40aが形成され、円
弧に沿った他端側(図の右側)に排出口40bを有する
ホッパー本体40を形成する。そして、側板42の略中
心部分に水平な回転軸44を設け、この回転軸44の周
面に前記受板41の基端部に固定すると共に、回転軸4
4を連結杆45を介して本体回動用シリンダー46に連
結する。
の回転軸44部分に、連結杆47を介して受板回動用シ
リンダー48を連結する。さらに、ホッパー本体40の
両側板42に連結部材を介して昇降フレーム49をそれ
ぞれ連結し、この昇降フレーム49にガイド50を設け
ると共に、このガイド50を前記フレーム19に垂直状
態で固定されたガイド棒51に摺動可能に係合し、かつ
昇降フレーム49に昇降シリンダー52を連結する。こ
れにより、受板回動用シリンダー48が作動することに
より、受板41が図6の矢印ト方向に回動し、本体回動
用シリンダー46が作動することにより、ホッパー本体
40が図6の矢印ホ方向に回動する。また、昇降シリン
ダー52が作動することにより、ホッパー本体40と受
板41が図6の矢印ヘ方向に上下動する。
合、ホッパー本体40の底板43の内面は、底板43自
体の材質や樹脂板等の貼り付けにより農産物が滑り易い
面に形成されている。また、前記受板41は、図6及び
図7の実線で示す、その先端部が下方に所定角度(例え
ば30度程度)傾斜した傾斜位置と、同図の二点鎖線で
示す略垂直位置との間で2段階で回動し得るように設定
されているが、この受板41の回動範囲や段階数は、適
宜に変更することができる。
8(a)の初期位置状態で、ホッパー本体40の投入口
40aから傾斜した受板41上に馬鈴薯Wが投入され、
その重量が所定計量値になった際に、受板回動用シリン
ダー46が作動して、図の二点鎖線で示すように、受板
41が回転軸44を中心にして回動する。この受板41
の回動で受板41上に受け止められた馬鈴薯Wが排出口
40b方向に案内され、受板41で排出口40b外への
排出が阻止された状態でホッパー本体40内に収納され
る。
した状態で、図8(b)に示すように、昇降シリンダー
52を作動させてホッパー本体40を所定距離矢印ヘの
如く下降させ、ホッパー本体40の排出口40bを搬送
コンベア6上に近づける。次に、この下降位置で本体回
動用シリンダー46を作動させて、ホッパー本体40を
図8(c)に示すように、矢印ホ方向に回動させ、排出
口40bを受板41から離間させる。これにより、ホッ
パー本体40の排出口40bが開放されて、ホッパー本
体40内に収納されていた所定量の馬鈴薯Wが直下の搬
送コンベア6上に落下供給される。
給されたら、次に図8(d)に示すように、昇降シリン
ダー52を作動させてホッパー本体40と受板41を矢
印ヘの如く上昇させ、ホッパー本体40の側板42等を
搬送コンベア6の直上方から離間させる。この離間によ
り、搬送コンベア6上に積まれた状態の馬鈴薯Wの搬送
にホッパー本体40等が邪魔になることがなくなる。そ
して、この搬送コンベア6上の馬鈴薯Wは、上記実施例
と同様に搬送されて収容箱供給排出装置7の傾斜した受
台28にセットされている段ボール箱30に箱詰めされ
る。
ホッパー本体40と受板41は、搬送コンベア6の作動
中に、本体回動用シリンダー46及び受板回動用シリン
ダー48の作動で図8(a)に示す位置に戻され、次の
馬鈴薯Wの受け入れ体制に自動的に設定される。つま
り、この実施例のホッパー装置5によれば、ホッパー本
体40の投入口40aから投入された馬鈴薯Wを受板4
1の回動動作で段階的(2段階)に排出口40b方向に
移動(案内)させ、所定重量の馬鈴薯Wが収納れた時点
で、ホッパー本体40を下降させると共に回動させて排
出口40bを開放することで搬送コンベア6に供給す
る。したがって、馬鈴薯Wが略投入された順に排出され
る先入れ先出し状態で箱詰めすることが可能になる。
パー装置5と同様に、ホッパー装置5内における馬鈴薯
Wの落下距離を短縮できて、その傷付きを防止すること
ができると共に、前述したように略先入れ先出し状態で
の箱詰め作業が行えることから、落下距離をより短縮で
きて、傷付きをより確実に防止できる。また、略先入れ
先出し状態で箱詰めにより、投入したままの状態により
近い状態での箱詰めを行うことができて、均一した箱詰
め状態を容易に得ることができる。
構成は、側板42と底板43に限らず、例えば底板を上
下方向の配置された昇降自在で回転自在なローラと、こ
のローラに巻回されたベルト等で構成することもでき、
要は、所定量づつの農産物を計量しつつ下方に段階的も
しくは連続的に落下させて搬送コンベア6上に供給する
適宜のホッパー構造を採用することができる。
明によれば、1台の計量手段で計量された所定量の農産
物を農産物搬送手段の両端側に待機された収容箱に交互
に箱詰めできるため、計量手段の設置台数が1台でよ
く、計量手段自体のコストやメンテナンスコスト及び制
御のためのコストを低減することができて、安価な計量
箱詰装置が得られると共に、1台の計量手段で農産物が
計量されるため、箱詰め時の農産物の重量アンバランス
を防止できて、均一重量の安定した箱詰め状態を容易に
得ることができる。
項1記載の発明の効果に加え、上下方向に配置された少
なくとも2段のシャッター上に農産物が所定量づつ一時
収納され、この農産物が各シャッターの開動作で下方に
段階的に供給されるため、農産物の落下距離が短くなっ
てその傷付きを防止することができる。
項2記載の発明の効果に加え、上下2段のシャッターの
開動作で所定量の農産物が下方に段階的に供給されるた
め、農産物の傷付きが確実に防止されると共に、上下2
段のシャッターを関連付けて開閉させることで、農産物
の投入が略連続的に行え、箱詰め作業の処理能力の向上
を図ることができる。
項2または3記載の発明の効果に加え、下段シャッター
の開動作で所定量の農産物を農産物搬送手段に供給した
後に、上段のシャッターが閉動作して次の農産物が収納
できる状態に自動設定されるため、供給手段による次の
収容箱への農産物の投入サイクルを早めることができ
て、箱詰め作業の処理能力の一層の向上を図ることがで
きる。
項1記載の発明の効果に加え、ホッパー本体内の回動可
能な受板で受け止められた農産物が、受板の回動動作で
ホッパー本体の排出口方向に段階的に案内されると共
に、ホッパー本体の受板からの回動離間で排出口が開放
されてホッパー本体内の農産物が下方に排出されるた
め、所定量の農産物の略先入れ先出しが可能になって、
農産物の傷付きをより確実に防止すること等ができる。
項1ないし5記載の発明の効果に加え、傾動状態の受台
に空の収容箱がセットされ、この収容箱内に農産物が箱
詰めされるため、空の収容箱を安定保持した状態で箱詰
めできて、箱詰め作業の処理能力の一層の向上を図るこ
とができると共に、受台が搬送コンベアの両端部に設け
られることから、収容箱の入れ換え作業によるロス時間
の減少が図れ、かつ受台の傾斜角度を適宜に設定するこ
とで、箱詰め時の農産物の衝撃が緩和されてその傷付き
をより確実に防止することができる等の効果を奏する。
例を示す平面図
Claims (6)
- 【請求項1】農産物を供給する供給手段と、該供給手段
から供給される農産物を受けて一時収納するホッパー装
置を有し該ホッパー装置の重量を計量する計量手段と、
前記ホッパー装置の下方で前記供給手段の終端側にその
搬送方向が略直交する如く設けられ、ホッパー装置から
供給される農産物を受けて供給手段の搬送方向の両側に
搬送する正逆転可能な農産物搬送手段と、該農産物搬送
手段の搬送方向の両端側にそれぞれ設けられて収容箱を
農産物搬送手段の終端部下方に搬送・待機させる収容箱
搬送手段と、を備えたことを特徴とする農産物の計量箱
詰装置。 - 【請求項2】前記ホッパー装置は、上下方向に配置され
た開閉可能な少なくとも2段のシャッターを有すること
を特徴とする請求項1記載の農産物の計量箱詰装置。 - 【請求項3】前記2段のシャッターのうち、上段シャッ
ターは、その閉動作によって第1所定量の農産物を収納
すると共に、開動作によって前記収納され第1所定量の
農産物を下段シャッター上に供給し、下段シャッター
は、第2所定量の農産物が収納された際に開動作して、
当該農産物を前記農産物搬送手段上に供給することを特
徴とする請求項2記載の農産物の計量箱詰装置。 - 【請求項4】前記2段のシャッターのうち上段シャッタ
ーは、下段シャッターが開動作した所定時間後に閉動作
していることを特徴とする請求項2または3記載の農産
物の計量箱詰装置。 - 【請求項5】前記ホッパー装置は、底板と側板で形成さ
れた回動可能なホッパー本体と、該ホッパー本体内にそ
の先端部が前記底板の内面に沿って回動可能に配置され
た受板とを有し、前記ホッパー本体と受板の関連した回
動動作によって、受板で受け止めた農産物をホッパー本
体の排出口に段階的に案内すると共に、ホッパー本体の
排出口を開放させて内部の農産物を前記農産物搬送手段
上に供給することを特徴とする請求項1記載の農産物の
計量箱詰装置。 - 【請求項6】前記収容箱搬送手段は、前記農産物搬送手
段の搬送方向の両端側に収容箱を載置する傾動式の受台
を有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
に記載の農産物の計量箱詰装置。
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