JP2002240552A - 車両用サンバイザとその製造方法 - Google Patents

車両用サンバイザとその製造方法

Info

Publication number
JP2002240552A
JP2002240552A JP2001038859A JP2001038859A JP2002240552A JP 2002240552 A JP2002240552 A JP 2002240552A JP 2001038859 A JP2001038859 A JP 2001038859A JP 2001038859 A JP2001038859 A JP 2001038859A JP 2002240552 A JP2002240552 A JP 2002240552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide
light shielding
support
shielding plate
pinion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001038859A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeki Nonoyama
雄樹 野々山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Neo Ex Lab Inc
Original Assignee
Neo Ex Lab Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Neo Ex Lab Inc filed Critical Neo Ex Lab Inc
Priority to JP2001038859A priority Critical patent/JP2002240552A/ja
Publication of JP2002240552A publication Critical patent/JP2002240552A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要に応じて遮光面積を拡大して、遮光面積
を十分に確保できる車両用サンバイザを提供する。 【解決手段】 車両用サンバイザ1を、支持体2と、前
記支持体2の表裏両面に支持される第1のスライド遮光
板3及び第2のスライド遮光板4とによって構成する。
支持体2にはピニオン17が設けられており、第1及び
第2のスライド遮光板3、4には、前記ピニオン17に
噛み合うラック21a、21bがそれぞれ設けられてい
る。ピニオン17及びラック21a、21bによって構
成された連動機構は、第1のスライド遮光板3の左右一
方向へのスライドに伴って、第2のスライド遮光板4を
反対の方向にスライドさせる。これにより、車両用サン
バイザ1の遮光面積が、左右両側に向けて同時に拡大さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用サンバイザ
の構成技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用サンバイザにおいて、サン
バイザ本体の内部に対し遮光面積を拡張するためのスラ
イド遮光板が引き出し可能に収納された構造のものが知
られている。このような構造の車両用サンバイザでは、
スライド遮光板を引出可能に案内するためのケース状の
案内部材がサンバイザ本体の内部に組み付けられ、その
案内部材に前記スライド遮光板が収納される。そして、
前記スライド遮光板が前記案内部材の一側部から引き出
されることによって、サンバイザ本体の遮光面積が左右
いずれか一方向において拡張されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来の車両用サンバイザでは、スライド遮光板が1枚しか
ないために、サンバイザ本体に対して左右いずれか一方
向にしかスライド遮光板を引き出すことができず、同時
に左右両方へ遮光面積を拡大することはできなかった。
そのため、遮光を十分に行うことができない場合がある
ので問題であった。本発明はそのような問題に鑑みて創
案されたものであり、必要に応じて遮光面積を拡大し
て、遮光面積を十分に確保できる車両用サンバイザを提
供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、各請求項に記載の発明が構成される。請求項1に記
載の車両用サンバイザは、支持体と、その支持体によっ
て支持される第1のスライド遮光板及び第2のスライド
遮光板とを備えている。「スライド遮光板」とは、本発
明における車両用サンバイザを構成する一部分であっ
て、主に遮光を目的として車室内に配置される板状の部
材である。本発明における車両用サンバイザは少なくと
も2枚のスライド遮光板を有しており、そのうちの一の
スライド遮光板を「第1のスライド遮光板」と呼び、他
のスライド遮光板を「第2のスライド遮光板」と呼ぶ。
「支持体」とは、同じく本発明における車両用サンバイ
ザを構成する一部分であって、前記第1及び第2のスラ
イド遮光板を車両の車室内で支持しておくための部材で
ある。つまり、共通の「支持体」によって、第1及び第
2のスライド遮光板が車両の車室内で遮光可能な配置と
なるように支持される。前記第1及び第2のスライド遮
光板は、それぞれが、前記支持体に対して左右にスライ
ド可能である。ここで、「左右にスライド可能」とは、
第1及び第2のスライド遮光板が支持体に支持された状
態で、かつ、その支持された状態を維持しながら、左右
の方向には自由に移動できる状態を指している。第1及
び第2のスライド遮光板を左右にスライド可能とするた
めには、例えば、支持体に対して左右方向に延びるレー
ル状のレール部材を設け、そのレール部材と嵌合し、そ
のレール部材の長手方向に沿って摺動可能なレール受け
用の部分を第1及び第2のスライド遮光板に設けるよう
にするのが好ましい。「支持体に対して左右にスライド
可能」とは、例えば支持体が車室内の所定位置に固定さ
れた場合に、その固定位置を基準として、第1及び第2
のスライド遮光板が左右両方向へスライドできることを
指している。第1及び第2のスライド遮光板が支持体に
対して左右にスライド可能であることにより、例えば第
1のスライド遮光板を右側にスライドさせるのと同時
に、第2のスライド遮光板を左側にスライドさせること
ができる。つまり、車両用サンバイザの左右両側へ向け
て同時に遮光面積を拡大することが可能である。ここ
で、「遮光面積」とは、スライド遮光板もしくは支持体
によって、主に車外から射し込む光を遮ることのできる
面積を指している。したがって、請求項1に記載の車両
用サンバイザでは、支持体に支持された第1及び第2の
スライド遮光板を左右の方向へ同時にスライドさせるこ
とによって、必要に応じて十分な遮光面積を確保するこ
とができる。左右いずれか一方向にしかスライド遮光板
をスライドさせることができない場合よりも、遮光を行
うことのできる幅が広くなるので、さまざまな方向から
射し込む車外からの光に対して柔軟に対応することがで
きる。
【0005】請求項2に記載の車両用サンバイザでは、
第1のスライド遮光板を左右いずれか一方向へスライド
させた場合に、第2のスライド遮光板を前記第1のスラ
イド遮光板とは反対の方向へスライドさせるための連動
機構が設けられている。このように構成された車両用サ
ンバイザを車両の車室内に設置した場合に、車両用サン
バイザの遮光面積を左右両方向に向けて拡大する場合に
は、第1のスライド遮光板を左右いずれか一方向へ引き
出すだけで、第2のスライド遮光板も自動的に反対の方
向にスライドさせることができる。つまり、一度の動作
を行うだけで、左右両方向に向けて同時に遮光面積を拡
大することができるので作業が簡便になる。なお、上述
した連動機構についての説明は、「第1のスライド遮光
板」の語と「第2のスライド遮光板」の語とを置き換え
て説明した場合でも成立し得る。
【0006】請求項3に記載の車両用サンバイザでは、
支持体にピニオンが設けられ、第1及び第2のスライド
遮光板には、前記ピニオンと噛み合うラックが設けられ
ている。そして、前記ピニオンと前記ラックによって連
動機構が構成されている。「ピニオンとラックによって
連動機構が構成されている」とは、第1及び第2のスラ
イド遮光板が、支持体に設けられたピニオンを間に挟ん
で対向した状態で配置されており、第1のスライド遮光
板が左右いずれかの方向にスライドすると、その第1の
スライド遮光板に設けられたラックが前記ピニオンを回
転させて、回転されたピニオンが、第2のスライド遮光
板に設けられたラックに噛み合って、前記第2のスライ
ド遮光板を前記第1のスライド遮光板のスライド方向と
は反対の方向にスライドさせるように構成されているこ
とを示している。なお、「第1のスライド遮光板」の語
と「第2のスライド遮光板」の語とを置き換えた場合で
も、上記した関係は成立し得る。請求項3に記載の車両
用サンバイザでは、連動機構がピニオン及びラックとい
う機械的な噛み合いのみによって構成されているので、
構造が非常に簡素である。したがって、車両用サンバイ
ザの製造が容易となり、連動機構を設けたとしてもコス
ト高となりにくい。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面にし
たがって説明する。図3は、本実施の形態における車両
用サンバイザ1の外観を現した斜視図である。図3に示
すように、車両用サンバイザ1は、支持体2と、第1の
スライド遮光板3と、第2のスライド遮光板4と、支軸
5を主体として構成されている。図3に示すように、支
持体2は、略長方形の板状の部材であり、第1のスライ
ド遮光板3をその表面において支持し、第2のスライド
遮光板4を裏面において支持できるように構成されてい
る。第1及び第2のスライド遮光板3、4は、支持体2
の表裏両面において互いに平行な状態で支持され、か
つ、それぞれ左右にスライドできるように構成されてい
る。支軸5は、縦軸部6と横軸部7とを備えてほぼL字
状に形成され、その縦軸部6においてブラケット8を介
して車室天井面の所定位置に装着される。支軸5の横軸
部7には、支持体2が回動可能に装着されている。そし
て、支持体2が横軸部7の軸回りに回動操作されること
によって、第1及び第2のスライド遮光板3、4を含め
た車両用サンバイザ1が、車室の天井面に沿う格納位置
と、フロントガラスに沿う遮光位置とに配置切換される
ようになっている。
【0008】車両用サンバイザ1の各構成部分につい
て、以下詳細に説明する。図1は、支持体2の外観を現
す斜視図であり、支持体2に対して、第1及び第2のス
ライドレール9、10、及び、ピニオン17が組み付け
られる前の状態を示している。前述したように、支持体
2は左右に伸長した略長方形型の板状の部材として構成
されている。本実施の形態では、支持体2は熱可塑性合
成樹脂の射出成形によって形成されているが、その他に
も例えば、熱可塑性合成樹脂のブロー成形等によって形
成されてもよい。支持体2には、表面及び裏面に対して
第1のスライドレール9及び第2のスライドレール10
がそれぞれ組み付けられる。これら第1及び第2のスラ
イドレール9、10は、第1及び第2のスライド遮光板
3、4を左右にスライド可能な状態で支持しておくため
の部材である。後述するように、第1及び第2のスライ
ド遮光板3、4には、前記第1及び第2のスライドレー
ル9、10と嵌合させるためのスライドレール受部がそ
れぞれ形成される。図1に示すように、第1のスライド
レール9、10は、左右方向に伸長する略長方形の板状
の部材として形成されているが、上辺及び下辺に相当す
る部分は長手方向に沿って突出しており、スライドレー
ル爪部12aを形成している。同様に、第2のスライド
レール10の上辺及び下辺に相当する部分も長手方向に
沿って突出しており、スライドレール爪部12bを形成
している。また、第1のスライドレール9には、計4つ
の係合爪13a〜13dが片側面の四隅に設けられてい
る。同じように、第2のスライドレール10の片側面の
四隅にも計4つの係合爪14a〜14dが設けられてい
る。そして、支持体2には、係合爪13a〜13dにそ
れぞれ対応する位置に挿通孔15a〜15dが設けられ
ており、係合爪14a〜14dにそれぞれ対応する位置
に挿通孔16a〜16dが設けられている。係合爪13
a〜13dがそれぞれ挿通孔15a〜15dに挿入され
て係合することによって、第1のスライドレール9が支
持体2の表面に対して組み付けられる。同様にして、係
合爪14a〜14dがそれぞれ挿通孔16a〜16dに
挿入されて係合することによって、第2のスライドレー
ル10が支持体2の裏面に対して組み付けられるように
なっている。
【0009】図1に示すように、第1及び第2のスライ
ドレール9、10及び支持体2には、ピニオン17を配
置するための開口部18が設けられている。開口部18
は、ピニオン17の回転軸19を縦にした状態で配置し
た場合に、そのピニオン17の周囲に若干の間隔が確保
されて、ピニオン17の回転に支障とならない程度の大
きさを有する略四角形の開口として形成されている。支
持体2に設けられた開口部18の上辺及び下辺に相当す
る部分の略中央部には、ピニオン17の回転軸19の両
端部を回動可能な状態で保持するための保持溝20が形
成されている。保持溝20に対してピニオン17の回転
軸19の両端部が収納されて、さらに支持体2の表裏両
面に第1及び第2のスライドレール9、10が組み付け
られると、回転軸19の両端部が第1及び第2のスライ
ドレール9、10の間に挟まれた状態となって、保持溝
20からの抜け止めの機能を果たすように構成されてい
る。そして、図2に示すように、第1及び第2のスライ
ドレール9、10が組み付けられた支持体2の開口部1
8からは、ピニオン17の歯が支持体2の表裏両面に現
れた状態となる。本実施の形態では、ピニオン17とし
て、熱可塑性合成樹脂を歯車状に射出成形したものが用
いられるが、熱可塑性合成樹脂以外にも、例えばアルミ
ニウム等の金属を歯車状に成形したものが用いられても
よい。
【0010】図2に示すように、第1のスライド遮光板
3には、第1のスライドレール9とほぼ同じ縦幅を有
し、第1のスライドレール9の約2倍程度の横幅を有す
る略長方形状の凹部23aが形成されている。第2のス
ライド遮光板4にも同様に、第2のスライドレール10
とほぼ同じ長さの縦幅を有し、第2のスライドレール1
0の約2倍程度の横幅を有する略長方形状の凹部23b
が形成されている。支持体2の表面に組み付けられた第
1のスライドレール9は、第1のスライド遮光板3に設
けられた凹部23aに対して嵌め込まれるようになって
いる。同じように、支持体2の裏面に組み付けられた第
2のスライドレール10は、第2のスライド遮光板4に
設けられた凹部23bに対して嵌め込まれるようになっ
ている。前述したように、凹部23a及び凹部23b
は、それぞれ第1及び第2のスライドレール9、10の
約2倍の横幅を有しているので、第1及び第2のスライ
ド遮光板3、4は、第1及び第2のスライドレール9、
10に支持された状態を保ちながら、左右方向へはある
程度の移動(スライド)が可能な構造となっている。
【0011】第1及び第2のスライド遮光板3、4に設
けられた凹部23a及び凹部23bの底面には、ピニオ
ン17と噛み合うように形成された歯が左右方向に連続
して並んでおり、それぞれラック21a、21bを形成
している。本実施の形態では、第1及び第2のスライド
遮光板3、4は、熱可塑性合成樹脂によって射出成形さ
れているが、ラック21a、21bは、第1及び第2の
スライド遮光板3、4が射出成形されるのと同時に、第
1及び第2のスライド遮光板3、4に対して一体状に成
形される。第1のスライド遮光板3に設けられた凹部2
3aの上辺及び下辺に相当する部分には、第1のスライ
ドレール9の上辺部及び下辺部に形成されたスライドレ
ール爪部12aと係合させるためのスライドレール受部
22aが左右方向に沿って設けられている。同様に、第
2のスライド遮光板4に設けられた凹部23bの上辺及
び下辺に相当する部分にも、第2のスライドレール10
の上辺部及び下辺部に形成されたスライドレール爪部1
2bと係合させるためのスライドレール受部22bが左
右方向に沿って設けられている。支持体2に組み付けら
れた第1のスライドレール9に対して、第1のスライド
遮光板3に設けられた凹部23aを強制的に押し込むよ
うにして嵌め込めば、第1のスライドレール9の上辺部
及び下辺部に設けられたスライドレール爪部12aが、
第1のスライド遮光板3に設けられた凹部23aのスラ
イドレール受部22aに対して係合する。そして、第1
のスライド遮光板3に設けられた凹部23aに第1のス
ライドレール9が嵌め込まれるのと同時に、ピニオン1
7とラック21aとが互いに噛み合って連動するように
なる。第1のスライドレール9が嵌め込まれたのと同様
にして、支持体2の裏面に組み付けられた第2のスライ
ドレール10が第2のスライド遮光板4に設けられた凹
部23bに嵌め込まれ、ピニオン17とラック21bと
が噛み合う。すると、図3に示すように、支持体2の表
裏両面に対して、第1及び第2のスライド遮光板3、4
が左右にスライド可能な状態でそれぞれ支持されて、車
両用サンバイザ1が完成することになる。
【0012】図4は、図3に示す車両用サンバイザ1の
A−A線における断面図であり、支持体2及びピニオン
17を間に介して、第1及び第2のスライド遮光板3、
4が対向して配置された状態を示す断面図である。図4
に示すように、第1及び第2のスライド遮光板3、4に
設けられたラック21a、21bは、互いに対向する側
からピニオン17に噛み合って連動機構を構成してい
る。
【0013】図5に示すように、第1のスライド遮光板
3を左方向(図中の矢印Bの方向)にスライドさせる
と、第1のスライド遮光板3に設けられたラック21a
がピニオン17を一定方向へ回転させる。すると、回転
されたピニオン17は、反対側に配置する第2のスライ
ド遮光板4に設けられたラック21bを右方向(図中の
矢印Cの方向)に移動させる。すなわち、第1のスライ
ド遮光板3の左方向へのスライドに伴って、ラック21
a、21b及びピニオン17によって構成された連動機
構が、第1のスライド遮光板3のスライド方向とは反対
の方向(右方向)へ、第2のスライド遮光板4を移動
(スライド)させることになる。このように構成された
車両用サンバイザ1を車両の車室内に設置し、左右両方
向へ向けて遮光面積を拡大したいと考えた場合には、第
1のスライド遮光板3のみを左右いずれか一方向へスラ
イドさせることによって、同時に第2のスライド遮光板
4を反対の方向にスライドさせることができる。もしく
は、第2のスライド遮光板4のみを左右いずれか一方向
へスライドさせることによって、同時に第1のスライド
遮光板3を反対の方向へスライドさせることができる。
一度の操作によって、車両用サンバイザ1の左右両側へ
向けて同時に遮光面積の拡大を図ることができるので、
車両用サンバイザ1の利用者にとって作業が極めて簡便
になる。また、以上のように構成された車両サンバイザ
1では、左右両側へ向けて遮光面積の拡大を図ることが
できるので、左右いずれか一方向にしか遮光面積を拡大
できない場合よりも、車外から射し込む光に対して対応
できる範囲が広くなる。
【0014】なお、この発明は前記実施の形態に限定す
るものではない。例えば、前記実施の形態では、ピニオ
ン17及びラック21a、21bによって連動機構を構
成する例を示したが、ピニオン17の替わりに円筒状の
ローラーを設けるようにする。そして、第1及び第2の
スライド遮光板3、4には、ラック21a、21bの替
わりに前記円筒状のローラーと接触するゴム製の板(ゴ
ム板)をそれぞれ貼り付けるようにする。第1のスライ
ド遮光板3を左右いずれか一方向にスライドさせると、
第1のスライド遮光板3に貼り付けられたゴム板が摩擦
力によって前記筒状のローラーを一定方向に回転させ
る。すると、回転された円筒状のローラーは、反対側に
配置する第2のスライド遮光板4に貼り付けられたゴム
板を、前記第1のスライド遮光板3とは反対の方向に移
動させる。つまり、円筒状のローラーと、ゴム板によっ
て「連動機構」を構成する。このように、ピニオンとラ
ックとの噛み合いによって連動機構が構成される必然性
はなく、例えば上記した円筒状のローラーとゴム板とに
よって構成した場合のように、他の手段によって連動機
構が構成されるようにしてもよい。
【0015】前記実施の形態では、連動機構が単一のピ
ニオン17によって構成されている例を示したが、この
ような態様に限定するものではない。例えば、径の異な
る3つのピニオンを組み合わせてギアを構成し、第1及
び第2のスライド遮光板3、4に設けられたラック21
a、21bをそれぞれ前記ギアに噛み合わせるようにし
て連動機構を構成する。前記ギアのギア比を1:1以
外、例えば、2:1のギア比で構成すると、第1のスラ
イド遮光板3の左右一方向へのスライドに伴って、第2
のスライド遮光板4が反対の方向に2倍の距離をスライ
ドすることになる。このように構成された車両用サンバ
イザを車室内に設置した場合には、例えば第1のスライ
ド遮光板3を右方向へ5cmスライドさせるだけで、第
2のスライド遮光板4を左方向に10cmスライドさせ
ることができる。このような連動機構を備えた車両用サ
ンバイザを使用することによって、車室の幅等に合わせ
て、より適切な状態で車両用サンバイザの遮光面積の拡
大を図ることができる。
【0016】実施の形態では、支持体やスライド遮光板
が熱可塑性合成樹脂の射出成形により成形されている例
を示したが、その他にも種々の方法で成形された車両用
サンバイザに対して本発明を適用できる。例えば、熱可
塑性合成樹脂のブロー成形によって支持体やスライド遮
光板を形成された場合であっても、本発明を適用でき
る。支持体及びスライド遮光板を構成するための材料は
熱可塑性合成樹脂に限定されず、その他にも、例えば、
発泡体、金属、木材等、種々の材料で構成することがで
きる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、必要に応じて容易に遮
光面積を拡大でき、遮光を十分に行うことのできる車両
用サンバイザを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において、支持体にスライ
ドレール及びピニオンを組み付ける前の状態を示す斜視
図である。
【図2】本発明の実施の形態において、支持体に第1及
び第2のスライド遮光板を支持させる前の状態を示す斜
視図である。
【図3】本発明の実施の形態における車両用サンバイザ
を示す斜視図である。
【図4】図3における車両用サンバイザの、A−A線に
おける断面図である。
【図5】第1及び第2のスライド遮光板を左右両方向へ
向けてスライドさせた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 … 車両用サンバイザ 2 … 支持体 3 … 第1のスライド遮光板 4 … 第2のスライド遮光板 5 … 支軸 9 … 第1のスライドレール 10 … 第2のスライドレール 12a、12b … スライドレール爪部 17 … ピニオン 18 … 開口部 19 … 回転軸 20 … 保持溝 21a、21b … ラック 22a、22b … スライドレール受部 23a、23b … 凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、前記支持体に支持される第1
    及び第2のスライド遮光板とを備えた車両用サンバイザ
    であって、 前記第1及び第2のスライド遮光板は、それぞれ前記支
    持体に対して左右にスライド可能となっていることを特
    徴とした車両用サンバイザ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用サンバイザであ
    って、 第1のスライド遮光板の左右一方向へのスライドに伴っ
    て、第2のスライド遮光板を反対の方向にスライドさせ
    るための連動機構が設けられていることを特徴とした車
    両用サンバイザ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車両用サンバイザであ
    って、 支持体にはピニオンが設けられており、 第1及び第2のスライド遮光板には、前記ピニオンに噛
    み合うラックがそれぞれ設けられており、 前記ピニオンと前記ラックによって連動機構が構成され
    ていることを特徴とした車両用サンバイザ。
JP2001038859A 2001-02-15 2001-02-15 車両用サンバイザとその製造方法 Pending JP2002240552A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001038859A JP2002240552A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 車両用サンバイザとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001038859A JP2002240552A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 車両用サンバイザとその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002240552A true JP2002240552A (ja) 2002-08-28

Family

ID=18901766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001038859A Pending JP2002240552A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 車両用サンバイザとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002240552A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016028929A (ja) * 2014-07-25 2016-03-03 トヨタ自動車株式会社 車両用サンバイザ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016028929A (ja) * 2014-07-25 2016-03-03 トヨタ自動車株式会社 車両用サンバイザ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009073259A (ja) サンシェード装置
KR102647350B1 (ko) 차량용 러기지박스 장치
JP2009126516A (ja) 支持フレームと支持フレームのための連結部とを有する収納構造
JP6027237B2 (ja) 自動車用スライディングヘッドライナ
JP2002240552A (ja) 車両用サンバイザとその製造方法
JP5515550B2 (ja) 車両用サンシェード装置
US6758517B1 (en) Collapsible sunroof sunshade
JP2007261336A (ja) サンシェード装置
JP2008265413A (ja) サンシェード装置
KR100531473B1 (ko) 카멀티미디어기기의 디스플레이 유닛 고정장치
JPH1086763A (ja) 表示装置
JP2000255261A (ja) 車両用サンバイザ
JP4218933B2 (ja) スライドプレート付きサンバイザ
JP2008279802A (ja) サンシェード装置
JP2004284455A (ja) 車両用サンバイザ装置
JP2008179276A (ja) サンバイザ
JP2010241350A (ja) 車両の荷室構造
JP2004106752A (ja) 車両用サンバイザ
JPH05139160A (ja) 自動車用サンルーフ
JP2009113549A (ja) サンシェード装置
JPH11189099A (ja) 車両用収納ボックス装置
JP2002002278A (ja) 車両用サンバイザ
JP2016028929A (ja) 車両用サンバイザ
JP2748266B2 (ja) 自動車の遮光板の支持構造
US3009288A (en) Toy vehicle window construction