JP2002240170A - スリッタナイフ受けロールの摺動装置 - Google Patents

スリッタナイフ受けロールの摺動装置

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JP2002240170A
JP2002240170A JP2001038662A JP2001038662A JP2002240170A JP 2002240170 A JP2002240170 A JP 2002240170A JP 2001038662 A JP2001038662 A JP 2001038662A JP 2001038662 A JP2001038662 A JP 2001038662A JP 2002240170 A JP2002240170 A JP 2002240170A
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Japan
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receiving roll
slitter
sliding
receiving
slitter knife
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JP2001038662A
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English (en)
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Eiji Okimasa
映治 意真
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Original Assignee
Isowa Industry Co Ltd
Isowa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリッタナイフがシートを裁断する際に受け
ロールに当接しても、受けロールの表面を凹凸の状態に
することなく、均一に摩耗させるとともに、受けロール
の表面が凹凸状態になって起こる裁断不良や、裁断加工
位置不良を防止するスリッタの受け装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 スリッタナイフと受けロールによって給
送される帯状シートの所望の位置に裁断加工を行うスリ
ッタで、受けロールを帯状シート給送方向に対して直交
する方向に摺動させる摺動装置を、受けロールに係合し
て配設し、スリッタナイフでシート裁断時に、摺動装置
によって、受けロールを帯状シート給送方向に対して直
交する方向に摺動させるスリッタナイフ受けロールの摺
動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、段ボールシート
を製造するコルゲートマシンにおけるスリッタスコアラ
のスリッタ受け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】段ボールシートを生産するコルゲートマ
シンは、図示しないシングルフェーサで連続する片面段
ボールシートを生産し、同じく図示しないダブルフェー
サで該片面段ボールシートとバックライナを貼り合わせ
て連続する段ボールシートが製造されてスリッタスコア
ラに給送され、該スリッタスコアラでシート搬送方向に
対して幅方向に生産するオーダーに応じて罫線の付与と
裁断が行われる。その後、カッタで生産オーダー寸法に
切断が行われて、スタッカで各オーダーごとに積載さ
れ、該シートに印刷等の加工を行う製函工程に送られた
り、出荷されたりする。
【0003】上記のように、連続して送られてくる段ボ
ールシート搬送方向の幅方向に対して各オーダーごとに
罫線加工や裁断加工を行うスリッタスコアラ1は、図1
1に示すようにフロアFL上で幅方向に立設するフレー
ム3,3間に上流側スコアラ7a,7bと下流側スコア
ラ8a,8bが設けられ、その下流側にスリッタ12,
13が設けられる。段ボールシートは図中矢印S方向か
ら給送されて、各スコアラ7a,7b,8a,8bに設
けられた図示しない罫線付与部材で、各オーダーに対応
した罫線が段ボールシートに付与される。段ボールシー
トに所望の罫線が付与された後に、該スリッタスコアラ
1に設けられたスリッタ12,13で各オーダーに対応
した裁断が段ボールシートに行われる。スリッタ12,
13は、上下ともスリッタナイフである2枚刃方式のス
リッタもあれば、近年主流となっているいずれか一方が
スリッタナイフで、他方が該スリッタナイフを受ける受
け部材からなるスリッタもある。本発明では、後述の一
方がスリッタナイフで、他方が該スリッタナイフを受け
る受け部材からなるスリッタについて説明を行う。
【0004】図12は図11のE−E矢視図で、該スリ
ッタは図12に示すように段ボールシートが通紙される
ペーパーラインに対して下方がスリッタナイフを有する
スリッタ12で、上方が該スリッタナイフを受ける受け
装置13から構成されるスリッタである。図12では上
記のスリッタを開示したが、段ボールシートが通紙され
るペーパーラインに対して上方がスリッタナイフを有す
るスリッタで、下方が該スリッタナイフを受ける受け部
材から構成されるスリッタも存在する。
【0005】スリッタ12は、スリッタフレーム14,
14間に軸受15,15を介して回転するスリッタ軸1
6が設けられ、該スリッタ軸16の周面上に複数のスリ
ッタホルダ17a,17b,17c,17d,17e,
17fと、該スリッタホルダ17a,17b,17c,
17d,17e,17fにそれぞれ保持されるスリッタ
ナイフ18a,18b,18c,18d,18e,18
fが設けられる。該スリッタナイフ18はスリッタホル
ダ17に保持された状態で、図示しない駆動装置からの
駆動を受けたスリッタ軸16とともに回転する。また、
図示しないスリッタナイフ横移動装置によって、各スリ
ッタナイフ18はスリッタホルダ17とともに生産する
オーダーに対応してスリッタ軸16上を機械幅方向に移
動するように構成されている。受け装置13は、受けロ
ール保持フレーム19,19間に軸受20,20を介し
て回転する受けロール21が設けられる。受けロール2
1はスリッタナイフ18と当接するように構成されても
よいし、非当接状態でスリッタナイフ18をサポートす
るように構成されてもよい。そして、受けロール21は
図示しない駆動装置によって積極的に駆動回転させても
良いし、駆動装置による積極的な回転ではなく、スリッ
タナイフ18が受けロール21に当接または非当接状態
でスリッタナイフ18をサポートするようにして、その
スリッタナイフ18が受けロール21に当接したときに
受ける回転力や、受けロール21が搬送されるシートに
接して、そのシート搬送力によって従動的に回転させて
もよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなスリッタ
スコアラにおいて、段ボールシートが給送され、スリッ
タスコアラ1のスリッタ12で各オーダーに応じた裁断
加工が行われる。スリッタ12のスリッタナイフ18は
受け装置13の受けロール21に例えば当接して給送さ
れる段ボールシートを裁断するが、スリッタナイフ18
は、そのオーダーの生産が開始されると、その生産が完
了するまでは受けロール21と常に同じ位置で回転接触
をすることになる。従って、スリッタナイフ18は、同
一位置で受けロール21と接触をしていることから、ス
リッタナイフ18の刃物によって、受けロール13の表
面をわずかながらも削り落とすことになり、その生産オ
ーダーが長時間にもおよぶような場合には、その位置は
著しく摩耗することになる。また、スリッタ12は、生
産する段ボールシートのオーダーに応じてスリッタナイ
フ18を所望の位置に位置決めして、その位置で段ボー
ルシートへの裁断加工を行うこと、及びその生産は各オ
ーダーごとに生産長が異なることから、スリッタナイフ
18が受けロール21に当接している時間も異なる。
【0007】また、スリッタナイフ18が受けロール2
1に当接しない非当接状態でスリッタナイフ18をサポ
ートする構成のスリッタでも、スリッタナイフ18を受
ける軸または受けロール21自体が自重で撓んで、スリ
ッタナイフ18が受けロール21に当接したり、もしく
は機械振動でスリッタナイフ18が受けロール21に当
接したりして、スリッタナイフ18と受けロール21が
非当接状態の構成のスリッタでも受けロール21の周面
は摩耗することがある。
【0008】このような生産を続けていると、受けロー
ル21の表面は短期間で凹凸が現れる状態となり、受け
ロール21の表面で摩耗が激しい箇所は、スリッタナイ
フ18を正確に受けることができない状態、すなわちス
リッタナイフ18が受けロール21に当接しない状態と
なり、段ボールシートの裁断が行えない状態が発生す
る。また、凹部と凸部の中間位置で傾斜状態となってい
る位置では、スリッタナイフ18の刃先が凹部側に傾い
て接触することから、スリッタナイフ18が正規の位置
からわずかにずれた位置で段ボールシートを裁断するこ
とになるため、段ボールシートの正確な裁断加工が行え
ない、いわゆる不良シートを生産することになる。
【0009】本発明は、前述した従来の技術に内在して
いる課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案された
ものであって、スリッタナイフが段ボールシートを裁断
する際に受けロールに当接していても、受けロールの表
面を凹凸の状態にすることなく、均一に摩耗させるよう
にするとともに、受けロールの表面が凹凸状態になって
起こる裁断不良や、裁断加工位置不良を防止するスリッ
タの受け装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を克服し、所
期の目的を好適に達成するために本発明は、シート搬送
位置を挟んで一方に給送される帯状シートの所望の位置
に裁断加工を行うスリッタナイフと、該シート搬送位置
を挟んで他方に該スリッタナイフと対向する位置で、該
スリッタナイフを受ける受けロールが配設され、該スリ
ッタナイフと該受けロールによって給送される帯状シー
トの所望の位置に裁断加工を行うスリッタにおいて、該
受けロールを帯状シート給送方向に対して直交する方向
に摺動させる摺動装置を、該受けロールに係合して配設
し、該スリッタナイフでシート裁断時に、該摺動装置に
よって、受けロールを帯状シート給送方向に対して直交
する方向に摺動させるスリッタナイフ受けロールの摺動
装置である。
【0011】そして、さらに具体的には、前記摺動装置
は前記受けロールが回転する回転運動を摺動運動に変換
する装置であって、該摺動装置は、該受けロールのいず
れか一方の軸端部に、該受けロールの回転運動を伝達す
る回転体と、伝達軸からなる回転伝達体が配設され、該
回転伝達体に一端が回転伝達体内を伝達する伝達軸に偏
芯位置で嵌装されるとともに、他端が固定端に固設され
た支持体に支持され、該伝達軸の回転に対して偏芯回転
する摺動アームと、該回転伝達体の一辺に、該受けロー
ルが帯状シートの給送方向に対して直交する方向に摺動
させる方向と同じ方向に摺動させる機構とからなり、該
受けロールの回転運動を該回転伝達体の伝達軸に偏芯位
置で嵌装される摺動アームを該回転伝達体に対して偏芯
回転させて、該回転伝達体を該受けロールが帯状シート
の給送方向に対して直交する方向に摺動させる方向と同
じ方向に摺動させる機構に沿って摺動させて、受けロー
ルを帯状シートの給送方向に直交する方向に摺動させる
摺動装置からなるスリッタナイフ受けロールの摺動装置
である。
【0012】また、別の手段として、前記摺動装置は、
流体媒体を用いて該流体媒体を流動させることで伸縮作
用を発生させる摺動駆動装置であって、該摺動駆動装置
が受けロールのいずれか一方の軸端部に設けられ、受け
ロールを帯状シートの給送方向に直交する方向に摺動さ
せる摺動装置からなるスリッタナイフ受けロールの摺動
装置である。
【0013】さらに別の手段として、前記摺動装置は、
回転動力を発生させる電動駆動装置であって、該電動駆
動装置が受けロールのいずれか一方の軸端部に設けら
れ、該電動駆動装置の回転動力を受けロールが帯状シー
トの給送方向に直交する方向に摺動させる摺動動力に変
換する機構を、該電動駆動装置と該受けロールの間に配
設し、該電動駆動装置の回転動力を摺動動力に変換し
て、受けロールを帯状シートの給送方向に直交する方向
に摺動させる摺動装置からなるスリッタナイフ受けロー
ルの摺動装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るスリッタの受
け装置について、好適な実施例を挙げて添付図面を参照
しながら以下説明する。図1は本発明のスリッタを表す
側面図で、前述したコルゲートマシンの図示しないシン
グルフェーサで片面段ボールシートが製造され、同じく
図示しないダブルフェーサで製造されて連続して給送さ
れる。段ボールシート搬送方向の幅方向に対して各オー
ダーごとに罫線加工や裁断加工を行うスリッタスコアラ
1は、図1に示すようにフロアFL上においてスリッタ
スコアラ1のベース2上で幅方向に立設するフレーム
3,3間に上流側スコアラ7a,7bと下流側スコアラ
8a,8bが設けられ、その下流側にスリッタ23と、
スリッタ受け装置51が設けられる。図中において4
a,4b,4c,4dは、フレーム3,3を堅牢に構成
するためのステーである。また、図中の5a,5b及び
6a,6bはスリッタスコアラ1がシート搬送方向に対
して直交する方向に移動させるための移動装置である。
そして、段ボールシートは図中矢印S方向から給送され
て、各スコアラ7a,7b,8a,8bに設けられた図
示しない罫線付与部材で、各オーダーに対応した罫線が
段ボールシートに付与される。図中において9,10は
シートを下流工程に導くためのシートガイドである。ま
た、図中において11は、シートの両側をスリッタ23
でトリミングした際に発生するトリムを除去するトリム
ダクトである。いずれも本発明とは直接関係がないため
詳述は省略する。
【0015】段ボールシートに所望の罫線が付与された
後に、該スリッタスコアラ1に設けられたスリッタ23
とスリッタ受け装置51で各オーダーに対応した裁断加
工が段ボールシートに行われる。本発明では、段ボール
シートが通紙されるペーパーラインに対して下方にスリ
ッタナイフ32を有するスリッタ23で、上方が該スリ
ッタナイフ32を受ける受けロール57を有するスリッ
タ受け装置51から構成される。しかし、本発明はこの
構成に限定されるものではなく、段ボールシートが通紙
されるペーパーラインに対して上方がスリッタナイフ3
2を有するスリッタ23で、下方が該スリッタナイフ3
2を受ける受けロール57を有するスリッタ受け装置5
1から構成されるスリッタでも同様の作用及び効果を有
するものである。
【0016】スリッタ23は図2に示すように、スリッ
タヨーク33に設けられたスリッタブラケット41に軸
受45,45を介してスリッタ軸42が図示しない駆動
装置で回転可能に軸支されるとともに、止め具46及び
蓋体43,44によって固定される。該スリッタ軸42
の一端にはスリッタホルダ35,36が設けられ、スリ
ッタナイフ32が保持されるとともに、他端にはスリッ
タナイフ32を回転駆動する駆動伝達装置が設けられ
る。スリッタ軸42に嵌装する部材47はカラーであ
る。駆動伝達装置は、図示しない駆動装置から駆動軸3
7を介して該駆動軸37に図示しないキー材等を介して
駆動軸37回転駆動力が伝達されるとともに、該駆動軸
37の軸方向に移動可能に嵌装された回転伝達体38
と、スリッタ軸42の一端に係止される回転伝達体40
とを伝導体39で結んで構成される。一般的には、伝導
体39はタイミングベルト等の伝達ベルトが用いられ、
回転伝達体38,40はベルトプーリが用いられる。も
ちろん、これらはチェーンとチェーンスプロケットであ
っても良い。また、スリッタヨーク33は後述するスリ
ッタ横移動装置の作用によって機械幅方向である駆動軸
37の軸方向に任意の位置に移動可能であるが、該スリ
ッタヨーク33は該駆動軸37をガイド軸として機械幅
方向に移動できるようになっている。すなわち、スリッ
タヨーク33はヨークホルダ49に保持されて、駆動軸
37の周面上を駆動軸方向スライドするよう嵌装された
スライド体48と軸受50を介して連結されている。ま
た、図2の図中に開示される符号22はシートガイドで
ある。
【0017】次に、スリッタ23の機械幅方向への移動
は、スリッタ横移動装置によって行われる。スリッタ横
移動装置は図1に示すように、スリッタスコアラ1のフ
レーム3,3間に装架されたステー24をガイドレール
として、スリッタヨーク33から延設するスリッタ横移
動ブラケット26に設けられた車輪25,25が該ステ
ー24上を転動するように狭持する。そして、スリッタ
ヨーク33にスリッタ横移動駆動装置27が取り付けら
れ、該スリッタ横移動駆動装置27からの駆動力を伝達
する回転伝達体28と、スリッタスコアラ1のフレーム
3,3間に回転不能に架設されたねじ軸31に螺合する
とともに、スリッタヨーク33に取り付けられる回転伝
達体30との間を伝達体29で結んで構成する。この伝
達体29及び回転伝達体28,30はタイミングベルト
等のベルト体とベルトプーリとからなる構成である。こ
のスリッタ横移動装置によって、スリッタスコアラ1の
機械幅方向に複数個配設される各スリッタ23は生産す
るオーダーに応じて任意の位置に位置決めされる。ま
た、スリッタ23は図1に示すように、エアーシリンダ
等のアクチュエータ33でスリッタナイフ32が段ボー
ルシートを裁断する裁断位置と、段ボールシートに干渉
しない退避位置とに移動できるように構成されている。
【0018】次に、スリッタ23のスリッタナイフ32
を受けるスリッタ受け装置51の構成について説明す
る。図3は図1におけるA−A矢視図である。スリッタ
受け装置51は図3に示すように、スリッタスコアラ1
のフレーム3,3に装架したステー53に、一端を係止
したエアーまたは油圧等の流体媒体を用いたアクチュエ
ータ54a,54bを懸架して、他端をスリッタ受け装
置フレーム52,52に係止する。そして、スリッタ受
け装置フレーム52,52間に回動軸55を装架すると
ともに、該回動軸55の延長軸上でスリッタ受け装置フ
レーム52とスリッタスコアラ1のフレーム3の間にそ
れぞれ支点軸55a,55aを設ける。支点軸55a,
55aは、該アクチュエータ54a,54bの作動によ
ってスリッタ受け装置フレーム52が支点軸55a,5
5aを支点に回動できるよう支点軸55aと、スリッタ
スコアラ1のフレーム3との間には軸受56,56が設
けられる。そして、スリッタ受け装置フレーム52,5
2には軸受58,58を介して受けロール57が回転可
能に軸支される。すなわち、図4は図3におけるB−B
矢視図であるが、スリッタ受け装置51は図4に示すよ
うに、アクチュエータ54a,54bの伸縮作用によっ
て、支点軸55a,55aを支点にして、スリッタ受け
装置フレーム52,52に支承される受けロール57を
裁断加工位置と待機位置に移動できるようになってい
る。図4において、実線で示す位置がスリッタ受け装置
51の受けロール57がスリッタ23のスリッタナイフ
32を受けるスリッタによる裁断加工位置で、2点鎖線
で示す位置が待機位置である。なお、スリッタ受け装置
フレーム52,52にはスリッタナイフ32及び受けロ
ール57の下流側にガイドロール60が設けられ、スリ
ッタナイフ32と受けロール57によって裁断される段
ボールシートがスリッタナイフ32の裁断応力で捲れ上
がる作用を抑える働きをしている。また、該ガイドロー
ル60の全周面に例えばナイロン製等のブラシを植設す
ると、スリッタナイフ32によって削り取られた受けロ
ール57のウレタンアンビルの切削粉が除去でき。段ボ
ールシートに付着して下流工程まで及ぶことはない。な
お、本発明の説明を一環して行うため、スリッタナイフ
32が受けロール57に当接する構成のスリッタについ
て以下説明する。しかし、本発明は後述するように、ス
リッタナイフ32が受けロール57に当接する構成に限
定されるものではなく、スリッタナイフ32が受けロー
ル57に当接しない非当接の構成によるスリッタも本発
明の範疇である。
【0019】続いて、スリッタ受け装置51において、
スリッタナイフ32によって受けロール57の表面が凹
凸になることを防止して、摩耗を均一にさせる本発明の
装置61,108の構成について説明する。該装置6
1,108は、本発明の目的を達成させるために受けロ
ール57を帯状シートである段ボールシートが給送され
る方向に対して直交する方向、いわゆる機械幅方向に所
望の領域で摺動させる受けロール摺動装置61,108
である。
【0020】例えば受けロール57の回転を利用して、
その回転運動を受けロール57の摺動運動に機械的に変
換する装置として、受けロール摺動装置61が図3に開
示されており、該受けロール摺動装置61は例えば一般
的には受けロール57の軸方向延長線上に設けられる。
該受けロール57の回転運動を摺動運動に機械的に変換
して受けロール57を摺動させる該受けロール摺動装置
61の詳細は図5乃至図7に開示される。該受けロール
57は、一端に配設された受けロール摺動装置61の作
用を受けて受けロール57が機械幅方向、いわゆる受け
ロール57の軸方向に摺動することから、スリッタ受け
装置フレーム52に対する受けロール57の軸受59
は、受けロール57の摺動を許容できる円筒コロ軸受け
や針状コロ軸受けなどが用いられる。本実施例ではスリ
ッタ受け装置フレーム52と該軸受59との間に軸受保
持体58を介して構成されている。
【0021】次に、受けロール57の回転運動を摺動運
動に変換する受けロール摺動装置61の変換機構は、受
けロール57の軸端部に軸受63を介してギヤボックス
62が設けられる。該ギヤボックス62内には、後述す
る受けロール57の回転運動を摺動運動に変換する変換
機構が配設される。ギヤボックス62内は、ギヤボック
ス62内に配設される後述する各ギヤ及び伝達軸を滑動
させるために所量の潤滑油が封入されており、該潤滑油
が漏泄することを防止するために、蓋体65及びシール
部材64が設けられている。また、図6の図中に開示さ
れる符号89は、潤滑油抜き孔を塞ぐ蓋体である。
【0022】ギヤボックス62は、該ギヤボックス62
本体と、カバー体74、及び後述する各伝達軸69,7
7を固定及びカバーする蓋体72,73,79,80か
らなる。そして、ギヤボックス62内で受けロール57
の回転運動を摺動運動に変換したときギヤボックス62
の摺動をガイドするガイド機構がギヤボックス62のい
ずれか一面に設けられる。図5乃至図7では、ギヤボッ
クス62の上面に配設されている実施例を開示した。該
ガイド機構は主に図5及び図6に示すように、スリッタ
受け装置フレーム52に固設されたブラケット93に取
り付けられたガイドレール94上を、ギヤボックス62
の一面に設けた台座95上のスライド部材96が摺動す
るように構成される。そして、後述する受けロール57
の回転運動を摺動運動に変換する変換機構によって、ギ
ヤボックス62の摺動運動をガイドするように構成され
ている。なお、ここで説明したガイド機構については必
ずしも必須の構成ではなく、ギヤボックス62を円滑に
摺動させる補助的な構成体である。
【0023】続いて、受けロール57の一端には、受け
ロール57の回転を受けロール摺動装置61のギヤボッ
クス62内に伝達する第1ギヤ66が止め具67によっ
て係止されている。該第1ギヤ66は、ギヤボックス6
2に軸受70,70を介して回転可能に軸支され、止め
具71,71と蓋体72,73によってギヤボックス6
2に固定された第1伝導軸69に設けられた第2ギヤ6
8と噛合している。そして、同じく該第1伝達軸69上
にはウォームギヤ75が設けられ、該ウォームギヤ75
は、ギヤボックス62に軸受78,78によって回転可
能に軸支され、蓋体79,80によってギヤボックス6
2に固定された第2伝達軸77に係止される第3ギヤ7
6と噛合する。さらに、第3ギヤ76が係止される第2
伝達軸77の軸上には第4ギヤ81が係止され、ギヤボ
ックス62に軸受84,84を介して回転可能に軸支さ
れた第3伝達軸83に係止される第5ギヤ82と噛合さ
れる。
【0024】第3伝達軸83の両端部には、上述したギ
ヤボックス62内で伝達してきた受けロール57の回転
運動を摺動運動に変換する摺動アーム87a,87bが
偏芯ピン85a,85bを介して設けられる。第3伝達
軸83の両端部には、それぞれ偏芯ピン85a,85b
が第3伝達軸83の回転と共に回転するようにボルト8
8a,88bによって取り付けられている。該偏芯ピン
85a,85bは、第3伝達軸83の係止側と反対側に
第3伝達軸83の軸芯と偏芯した位置に、摺動アーム8
7a,87bと係合する摺動アーム係合部85x,85
yを有する。従って、第3伝達軸83が回転することで
偏芯ピン85a,85bの摺動アーム係合部85x,8
5yは第3伝達軸83の軸芯と偏芯した位置で回転をす
ることになる。そして、偏芯ピン85a,85bの摺動
アーム係合部85x,85yには軸受86a,86bを
介して摺動アーム87a,87bが挿嵌されている。摺
動アーム87a,87bは図5及び図7に開示されるよ
うに、一端は前述した偏芯ピン85a,85bに嵌装さ
れるとともに、他端はスリッタ受け装置フレーム52に
ボルト92a,92bによって持設した支持部材91
a,91bに係止される支点ピン90a,90bに嵌装
される。
【0025】このように構成されたスリッタ受け装置5
1の受けロール57を摺動させる摺動装置61は、受け
ロール57が回転することによって、その回転運動を摺
動装置61のギヤボックス62内に配設される各ギヤ及
び各伝達軸に伝わり、該ギヤボックス62内から偏芯ピ
ン85を介して該ギヤボックス62とリンクするスリッ
タ受け装置フレーム52に持設された摺動アーム87が
支点ピン90を支点にして偏芯ピン85の周りを回転す
ることで、該ギアボックス62全体がスリッタ受け装置
フレーム52に固設されたブラケット93のガイドレー
ル93上を摺動する動きとなり、受けロール57を機械
幅方向に摺動させる作用を発生させる。
【0026】なお、受けロール57の回転運動は、後述
する例えば駆動装置によって積極的に回転させても良
い。また、受けロール57は段ボールシートの裁断及び
シート搬送の役割から、必ずしも積極的に回転をさせな
ければならないということはないので、積極的な回転駆
動装置は有さず、スリッタ23のスリッタナイフ32と
当接することによるスリッタナイフ32から伝わるスリ
ッタナイフ32が回転する力や、シート裁断時に受けロ
ール57がシートと接触をして、シートの搬送される力
等を受けて回転するように構成されてもよい。これらの
場合には受けロール57が回転したときのみ、その回転
運動が摺動運動に変換され、受けロール57が機械幅方
向に摺動することになる。
【0027】受けロール57を積極的に回転させる駆動
装置の実施例としては、例えば図8に示すように摺動装
置61が設けられる受けロール57の反対側に受けロー
ル回転駆動装置97の駆動を伝達する回転伝達機構を設
ける方式などがある。具体的には、受けロール回転駆動
装置97に設けられた第1回転体98と伝導軸101に
設けられた第2回転体100を伝達体99で巻掛け、受
けロール回転駆動装置97の回転駆動力を伝導軸101
に伝える。該伝導軸101には同軸上に第3回転体10
2が設けられ、該第3回転体102はスリッタスコアラ
1のフレーム3に取り付けられた支持軸104、106
に設けられた第4回転体103及び第5回転体105を
介して受けロール57の軸上に設けられた受けロール回
転入力体107に回転力が伝わるように構成される。上
述した各回転体98,100,102,103,10
5,107はギヤでも良く、また、伝導体にタイミング
ベルト等のベルト体を用いればベルトプーリーとなり、
同じく伝導体にチェーンを用いればチェーンスプロケッ
トになる。図8における実施例では、伝導体99がベル
ト体であるため第1回転体98及び第2回転体100は
ベルトプーリーとなり、第3回転体102から受けロー
ル回転入力体107まではギヤによる噛合の伝達事例を
紹介している。なお、受けロール57の回転駆動装置は
必ずしも上述した機構には限定されず、受けロール57
に回転駆動モータを直接取り付けて回転させるようにし
ても良い。さらには、図8中に示すように受けロール5
7と上述の回転駆動装置との間に例えばクラッチ120
を設け、受けロール57の回転駆動が必要なときはクラ
ッチ120を接続した状態で回転駆動装置97の回転駆
動力を受けロール57に伝達するようにし、受けロール
57の回転駆動が必要ないときはクラッチ120を非接
続状態として、受けロール57が自由回転できるように
構成してもよい。
【0028】次に、本発明に係る使用について説明す
る。スリッタスコアラ1は、加工をしていない状態では
スコアラ7,8及びスリッタ23とスリッタ受け装置5
1はそれぞれ待機位置に位置している。この状態で次に
生産するオーダーの生産情報を図示しない生産管理装置
から受けて、そのオーダーに対応する位置にスコアラ
7,8及びスリッタ23が位置決めを行う。スリッタ2
3では、機械幅方向に複数個配設された各スリッタ23
が、前述した図示しない生産管理装置からの各オーダー
の位置決め情報を受けて、図1に示すスリッタ23のス
リッタ横移動駆動装置27が作動し、回転伝達体28を
回転させて伝達体29を介して回転伝達体30を回転さ
せ、該回転伝達体30が螺合するねじ軸31上を回転す
ることで、スリッタヨーク33がスリッタスコアラ1の
フレーム3,3間に装架されたステー24に沿って機械
幅方向に移動し、生産管理装置から指令を受けた位置で
停止して位置決めを行う。機械幅方向に複数個配設され
た各スリッタ23の機械幅方向への位置決めが完了する
と、オーダーチェンジ指令である生産管理装置からの生
産開始指令があるまではしばらく待機状態となる。
【0029】生産管理装置から生産開始の指令を受ける
と、スリッタ23はアクチュエータ34が作動してスリ
ッタ23のスリッタナイフ32をシート裁断位置まで移
動させる。同時に図示しないスリッタナイフ駆動装置が
作動し、駆動軸37を回転させ、図2に示す回転伝達体
38を回転させ、伝達体39を介して回転伝達体40が
回転することでスリッタ軸42が回転する。そして、ス
リッタ軸42に取り付けられているスリッタナイフ32
を保持するスリッタナイフホルダ35,36も回転して
スリッタナイフ32が回転する。このように段ボールシ
ートが給送されるシート裁断位置でスリッタナイフ32
が回転し、後述する受けロール57との作用とともに段
ボールシートが裁断される。
【0030】上記で説明したスリッタ23の裁断位置へ
の移動及び裁断開始と同時に、スリッタ受け装置51も
待機位置から裁断位置へと移動を行い、スリッタ23と
共動して段ボールシートの裁断を行う。スリッタ23と
同様に図示しない生産管理装置からの指令を受けてスリ
ッタ受け装置51のアクチュエータ54が作動し、スリ
ッタ受け装置51を待機位置から裁断位置へと移動させ
る。スリッタ受け装置51が待機位置から裁断位置へと
移動することにより、スリッタ受け装置51の受けロー
ル57がスリッタナイフ32と当接することになる。受
けロール57は前述したように例えば図8に示すような
積極的に回転するように駆動装置が設けられるように構
成されていてもよいし、駆動装置を有さないでスリッタ
ナイフ32との当接によるスリッタナイフ32から受け
る回転力や、給送される段ボールシートと摩擦によって
回転するようにしても良い。いずれの場合でも受けロー
ル57は所望の回転をすることになる。
【0031】そして、受けロール57が回転すること
で、該受けロール57の一端に設けられた受けロール摺
動装置61内に受けロール57の回転運動が伝わる。該
受けロール摺動装置61は、受けロール57の回転運動
をギヤボックス62内に設けられた各ギヤ及び伝達軸を
介して、ギヤボックス62に偏芯ピン85を介してリン
クする摺動アーム87に伝達し、該摺動アーム87が偏
芯ピン85とともに回転することで、ギヤボックス62
がスリッタ受け装置フレーム52に固設されたブラケッ
ト93内のガイドレール94上を摺動する。そして、ギ
ヤボックス62が摺動することでギヤボックス62内に
つながる受けロール57を機械幅方向に摺動させる。
【0032】受けロール57が摺動すると、スリッタナ
イフ32が受けロール57の周面に当接した状態で受け
ロール57は回転しながら所望の領域を摺動することに
なる。このとき図8に開示される受けロール回転駆動装
置97による積極的な回転駆動を行っておれば、受けロ
ール57の摺動も連続的となるが、図8に開示される受
けロール回転駆動装置97による積極的な回転駆動を行
っておらず、前述したようなスリッタナイフ32との当
接、及び給送される段ボールシートとの摩擦による回転
のときは基本的には連続的な摺動となるが、必ずしも連
続的な摺動とはならず回転力が伝わったときのみ、その
回転運動が摺動運動に変換されて受けロール57が摺動
することになる。また、摺動領域は機械的な設計及び摺
動アーム87と偏芯ピン85との設計等にもよるが、一
般的には数ミリから100ミリ程度の摺動領域である。
そして、摺動速度も機械的な設計及び摺動アーム87と
偏芯ピン85との設計、またはギアボックス内のギヤ比
等によって決まるが、一般的には回転するスリッタナイ
フ32の裁断作用に影響しないように低速で摺動させる
ことが好ましい。
【0033】このように作動させることによって、スリ
ッタナイフ32が受けロール57に当接しても、受けロ
ール57は所望の領域で機械幅方向に摺動するため、受
けロール57の周面は特定の位置のみがスリッタナイフ
32によって削られることはない。従って、長期的にス
リッタの運転が行われても受けロール57の周面は機械
幅方向、いわゆる受けロール57の軸方向に均一に摩耗
することになり、受けロール57はスリッタナイフ32
を常に最善の状態で確実に当接させることができること
から、段ボールシートの裁断加工を良好な状態で行うこ
とができ、良品シートを生産することに寄与する。
【0034】また、前述したように受けロール57の摺
動装置は図5乃至図7に開示される摺動装置61には限
定されない。例えば、図9に開示される摺動装置108
も前述した摺動装置61と同様の作用及び効果をする。
具体的には摺動装置108は図9に示すように、受けロ
ール57の延長軸上でスリッタ受け装置フレーム52に
固設されたブラケット110に取り付けられた受けロー
ル摺動駆動装置111が設けられる。図9に開示される
該受けロール摺動駆動装置111は、例えばエアーシリ
ンダや油圧シリンダ等の流体媒体を用いたアクチュエー
タで、一般的には重量物の受けロール57を機械幅方向
である軸方向に摺動させることから、流体媒体の圧縮変
動が少なく、大きな摺動力が得られる油圧媒体を用いた
アクチュエータが好ましい。そして、該アクチュエータ
のシリンダロッドと受けロール57の軸端部を連結具1
09で連結する構成となっている。連結具109は、受
けロール57の回転をアクチュエータ側に伝えない、い
わゆるフリージョイント等が用いられる。
【0035】該摺動装置108において、スリッタ23
のスリッタナイフ32が段ボールシート裁断位置に移動
するとともに、スリッタ受け装置51の受けロール57
も裁断位置へ移動を行うと、スリッタナイフ32と受け
ロール57によって段ボールシートの裁断が開始され
る。段ボールシートの裁断が開始されると、図示しない
管理装置からの信号を受けて、受けロール摺動装置10
8が受けロール57を機械幅方向に摺動させるために作
動する。受けロール摺動装置108の摺動駆動装置11
1は受けロール57を機械幅方向に摺動させるために、
アクチュエータのシリンダロッドを所望の摺動速度で連
続的にまたは所望の時間間隔で伸長させたり収縮させた
りして、該摺動駆動装置111のシリンダロッドに取り
付けられる連結具109を介して受けロール57を機械
幅方向に摺動させる。このように作動させることによっ
て、スリッタナイフ32が受けロール57に当接して
も、受けロール57は所望の領域で機械幅方向に摺動す
るため、受けロール57の周面は特定の位置のみがスリ
ッタナイフ32によって削られることはなく、長期的に
スリッタの運転が行われても、受けロール57の周面は
均一に摩耗することになり、段ボールシートの裁断加工
が良好な状態で行われることになる。
【0036】また、図9に開示される該受けロール摺動
駆動装置111は例えばエアーシリンダや油圧シリンダ
等の流体媒体を用いたアクチュエータであるが、例えば
図10に開示する電動モータ115を用いて、該電動モ
ータ115に噛合する例えばラック117とピニオン1
16機構による摺動機構112で受けロール57を摺動
させるようにしても良く、このような装置112でも前
述した摺動装置61,108と同等の作用及び効果を有
する。具体的には図10に示すように、受けロール57
の延長軸上でスリッタ受け装置フレーム52に固設され
たブラケット114に取り付けられた正転及び逆転可能
な受けロール摺動用電動モータ115が設けられる。そ
して、該電動モータ115にギヤ116を噛合させ、該
ギヤ116に受けロール57の軸端部と連結されるラッ
ク部材が設けられた摺動部材117のラック部に噛合さ
せる。受けロール57と摺動部材117との連結部は、
受けロール57の回転を摺動部材117側に伝えない、
いわゆるフリージョイント等からなる連結具113が用
いられる。すなわち、電動モータ115が発生させる回
転動力をギヤ116とラック部材を有する摺動部材11
7によって摺動動力に変換し、この摺動動力で受けロー
ル57を機械幅方向に摺動させる摺動機構である。
【0037】該摺動装置112において、スリッタ23
のスリッタナイフ32が段ボールシート裁断位置に移動
するとともに、スリッタ受け装置51の受けロール57
も裁断位置へ移動を行うと、スリッタナイフ32と受け
ロール57によって段ボールシートの裁断が開始され
る。段ボールシートの裁断が開始されると、図示しない
管理装置からの信号を受けて、受けロール摺動装置11
2が受けロール57を機械幅方向に摺動させるために作
動する。受けロール摺動装置112の電動モータ115
は受けロール57を機械幅方向に摺動させるために、電
動モータ115を介してギヤ116を正転及び逆転さ
せ、ラック部材が設けられた摺動部材117を所望の摺
動速度で連続的にまたは所望の時間間隔で摺動させる。
該摺動部材117は連結具113を介して受けロール5
7を機械幅方向に摺動させる。このように作動させるこ
とによって、スリッタナイフ32が受けロール57に当
接しても、受けロール57は所望の領域で機械幅方向に
摺動するため、受けロール57の周面は特定の位置のみ
がスリッタナイフ32によって削られることはなく、長
期的にスリッタの運転が行われても、受けロール57の
周面は均一に摩耗することになり、段ボールシートの裁
断加工が良好な状態で行われることになる。
【0038】また、上述した電動モータを正転及び逆転
させて、その回転動力を摺動動力に変換する方式の他
に、図示はしないが同じく電動モータを用いて、該電動
モータを一方向のみに回転させ、該回転動力を例えば図
5乃至図7で開示したギヤボックス62と摺動アーム等
を用いて摺動動力に変換し、該摺動動力で受けロール5
7を機械幅方向に摺動させる方式も前述した作用及び効
果が得られる。
【0039】上述した図9及び図10に開示される各摺
動装置108,112の実施例において、受けロール5
7の摺動は必ずしも必須の要件ではなく、受けロール5
7の摺動が必要ないときは各摺動装置108,112の
作動を停止させ、受けロール57を自由回転状態として
おいても良い。
【0040】なお、敢えて図示はしないが、受けロール
57は上述及び各図にて図示した機械幅方向に1つの面
長を有する構成のものに限られることはなく、例えば、
100ミリ前後の所望面長を有する受けロールが機械幅
方向に複数個分割して配設され、スリッタと同様の機構
でシート搬送ラインを挟んでスリッタナイフと対向する
ようにそれぞれ位置決めが行われ、シート裁断時には前
述した受けロールの摺動機構によって、機械幅方向に複
数個配設されたそれぞれの受けロールが、所望の摺動速
度で所望の摺動量を摺動するようにしても良い。このよ
うに構成された受けロールも前述したスリッタの受け装
置と同様の効果が得られる。
【0041】また、前述の説明ではスリッタナイフ32
が受けロール57に当接する構成のスリッタで説明をし
たが、本発明のスリッタにおけるスリッタ受け装置はス
リッタナイフ32が受けロール57に当接する構成のス
リッタに限定されるものではな。すなわち、前述したよ
うに、スリッタナイフ32が受けロール57に当接しな
い非当接状態でスリッタナイフ32をサポートする構成
のスリッタでも、スリッタナイフ32を受けるスリッタ
軸または受けロール57自体が自重で撓んで、スリッタ
ナイフ32が受けロール57に当接したり、もしくは機
械振動でスリッタナイフ32が受けロール57に当接し
たりして、スリッタナイフ32と受けロール57が非当
接状態の構成のスリッタでも受けロール57の周面は摩
耗することがある。これらのスリッタナイフ32が受け
ロール57に当接しない非当接状態のスリッタでも前述
した受けロール57を摺動させる摺動機構を用いれば、
前述したスリッタナイフ32と受けロール57が当接す
る構成のスリッタと同様の作用及び効果を有することか
ら、これら非当接状態の構成によるスリッタも同じ範疇
である。
【0042】
【発明の効果】本発明のスリッタのスリッタナイフ受け
装置によれば、スリッタのスリッタナイフが受けロール
に当接しても、受けロールが機械幅方向に摺動すること
で受けロールに対するスリッタナイフの当接位置が受け
ロールの軸方向に摺動しながら当接することになり、ス
リッタナイフによる受けロールの周面の摩耗は、受けロ
ールが摺動する所望の領域で均一となる。すなわち、従
来のような一定位置での当接ではなくなり、従来発生し
ていた受けロールの周面が凹凸状態になって、受けロー
ルがスリッタナイフを正確に受けることができずに、段
ボールシートの裁断不良や裁断加工位置不良という不具
合が解消される。従って、本発明のスリッタのスリッタ
ナイフ受け装置によれば、シート裁断部がきれいで正確
な裁断加工が行える。
【0043】また、受けロールの周面が均一に摩耗する
ことから、受けロールのどの周面上でスリッタナイフが
当接して裁断加工しても同じ条件となるとともに、受け
ロールの周面が均一に摩耗することから受けロールの寿
命が長くなり、メンテナンスコストが削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスリッタ受け装置を含むスリッタスコ
アラ全体の構成を表した側面図である。
【図2】スリッタの取付構造及びスリッタの回転機構を
表した断面図である。
【図3】スリッタ受け装置の昇降機構と本発明の受けロ
ール摺動装置を表したスリッタスコアラの正面図であ
る。
【図4】スリッタ受け装置の昇降状態を表した図3のA
−A矢視図である。
【図5】本発明のスリッタ受けロール摺動機構を表した
正面断面図である。
【図6】本発明のスリッタ受けロール摺動機構を表した
図5のB−B矢視側面断面図である。
【図7】本発明のスリッタ受けロール摺動機構の摺動状
態を表した図5のC−C矢視平面図である。
【図8】受けロールと受けロール回転駆動装置を表した
スリッタスコアラの正面図である。
【図9】本発明の別実施例による受けロール摺動装置
で、摺動装置が流体媒体を用いた摺動装置を表したスリ
ッタスコアラの正面図である。
【図10】本発明の別実施例による受けロール摺動装置
で、摺動装置が電動モータを用いた摺動装置を表したス
リッタスコアラの正面図である。
【図11】従来のスリッタスコアラの構成を表す側面図
である。
【図12】スリッタと受けロールの構成を表すスリッタ
の正面図である。
【符号の説明】
1 スリッタスコアラ 3 フレー
ム 7 上流側スコアラ 8 下流側
スコアラ 23 スリッタ 51 スリッ
タ受け装置 52 スリッタ受け装置フレーム 57 受けロ
ール 61 摺動装置 62 ギアボ
ックス 85 偏芯ピン 87 摺動ア
ーム 94 ガイドレール 108 摺動装
置 111 摺動用アクチュエータ 112 摺動装
置 115 電動モータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート搬送位置を挟んで一方に給送され
    る帯状シートの所望の位置に裁断加工を行うスリッタナ
    イフ(32)と、該シート搬送位置を挟んで他方に該スリッ
    タナイフ(32)と対向する位置で、該スリッタナイフ(32)
    を受ける受けロール(57)が配設され、該スリッタナイフ
    (32)と該受けロール(57)によって給送される帯状シート
    の所望の位置に裁断加工を行うスリッタにおいて、 該受けロール(57)を帯状シート給送方向に対して直交す
    る方向に摺動させる摺動装置(61,108,112)を、該受けロ
    ール(57)に係合して配設し、 該スリッタナイフ(32)でシート裁断時に、該摺動装置(6
    1,108,112)によって、受けロール(57)を帯状シート給送
    方向に対して直交する方向に摺動させることを特徴とす
    るスリッタナイフ受けロールの摺動装置。
  2. 【請求項2】 前記摺動装置(61)は前記受けロール(57)
    が回転する回転運動を摺動運動に変換する装置であっ
    て、 該摺動装置(61)は、該受けロール(57)のいずれか一方の
    軸端部に、該受けロール(57)の回転運動を伝達する回転
    体(66,68,75,76,81,82)と、伝達軸(69,77,83)からなる
    回転伝達体(62)が配設され、 該回転伝達体(62)に一端が回転伝達体(62)内を伝達する
    伝達軸(83)に偏芯位置で嵌装されるとともに、他端が固
    定端(52)に固設された支持体(90)に支持され、該伝達軸
    (83)の回転に対して偏芯回転する摺動アーム(87)と、 該回転伝達体(62)の一辺に、該受けロール(57)が帯状シ
    ートの給送方向に対して直交する方向に摺動させる方向
    と同じ方向に摺動させる機構(94,96)とからなり、 該受けロール(57)の回転運動を該回転伝達体(62)の伝達
    軸(83)に偏芯位置で嵌装される摺動アーム(87)を該回転
    伝達体(62)に対して偏芯回転させて、該回転伝達体(6
    2)を該受けロール(57)が帯状シートの給送方向に対し
    て直交する方向に摺動させる方向と同じ方向に摺動させ
    る機構(94,96)に沿って摺動させて、受けロール(57)を
    帯状シートの給送方向に直交する方向に摺動させる摺動
    装置(61)からなる請求項1記載のスリッタナイフ受けロ
    ールの摺動装置。
  3. 【請求項3】 前記受けロール(57)は、受けロール回転
    駆動装置(97)によって積極的に回転させられ、該受けロ
    ール回転駆動装置(97)によって回転させられた受けロー
    ル(57)の回転運動を前記摺動装置(61)によって摺動運動
    に変換して該受けロール(57)を摺動させる請求項2記載
    のスリッタナイフ受けロールの摺動装置。
  4. 【請求項4】 前記受けロール(57)と前記受けロール回
    転駆動装置(97)との間にクラッチ(120)を配設し、該ク
    ラッチ(120)を非接続状態としたときに受けロール(57)
    はスリッタナイフ(32)が受けロール(57)に当接すること
    によって該スリッタナイフ(32)から受ける回転力、また
    は/及び受けロール(57)が給送される帯状シートに接触
    することによって該給送される帯状シートの搬送力によ
    って回転させられ、これらによって回転させられた該受
    けロール(57)の回転運動を前記摺動装置(61)によって摺
    動運動に変換して該受けロール(57)を摺動させる請求項
    3記載のスリッタナイフ受けロールの摺動装置。
  5. 【請求項5】 前記受けロール(57)は、スリッタナイフ
    (32)が受けロール(57)に当接することによって該スリッ
    タナイフ(32)から受ける回転力、または/及び受けロー
    ル(57)が給送される帯状シートに接触することによって
    該給送される帯状シートの搬送力によって回転させら
    れ、これらによって回転させられた該受けロール(57)の
    回転運動を前記摺動装置(61)によって摺動運動に変換し
    て該受けロール(57)を摺動させる請求項2記載のスリッ
    タナイフ受けロールの摺動装置。
  6. 【請求項6】 前記摺動装置(108)は、流体媒体を用い
    て該流体媒体を流動させることで伸縮作用を発生させる
    摺動駆動装置(111)であって、該摺動駆動装置(111)が受
    けロール(57)のいずれか一方の軸端部に設けられ、受け
    ロール(57)を帯状シートの給送方向に直交する方向に摺
    動させる摺動装置(108)からなる請求項1記載のスリッ
    タナイフ受けロールの摺動装置。
  7. 【請求項7】 前記摺動装置(112)は、回転動力を発生
    させる電動駆動装置(115)であって、該電動駆動装置(11
    5)が受けロール(57)のいずれか一方の軸端部に設けら
    れ、該電動駆動装置(115)の回転動力を受けロール(57)
    が帯状シートの給送方向に直交する方向に摺動させる摺
    動動力に変換する機構(116,117)を、該電動駆動装置(11
    5)と該受けロールの間に配設し、該電動駆動装置(115)
    の回転動力を摺動動力に変換して、受けロール(57)を帯
    状シートの給送方向に直交する方向に摺動させる摺動装
    置(112)からなる請求項1記載のスリッタナイフ受けロ
    ールの摺動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106142175A (zh) * 2016-07-18 2016-11-23 上海五同同步带有限公司 一种同步带整模割带机

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