JP2002239410A - ボイラ排煙処理設備におけるセレン捕集装置 - Google Patents

ボイラ排煙処理設備におけるセレン捕集装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑且つ高価な設備を用いることなく、脱硫
排水中のセレン濃度を低減し得、環境規制に対応し得る
ボイラ排煙処理設備におけるセレン捕集装置を提供す
る。 【解決手段】 電気集塵機6を通過した燃焼排ガスの一
部を電気集塵機6の入側へ再循環させる再循環ライン1
4を設けると共に、電気集塵機6で捕集された灰の一部
を再循環ライン14へ導入するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ排煙処理設
備におけるセレン捕集装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のボイラ排煙処理設備の一例
を表わすものであって、1は石炭等の燃料を燃焼させ蒸
気を発生させるボイラ、2はボイラ1から排出される燃
焼排ガス中に含まれる窒素酸化物を除去するための脱硝
装置、3は脱硝装置2で窒素酸化物が除去された燃焼排
ガスとボイラ1へ供給される燃焼用空気等の空気とを熱
交換させるための空気予熱器、4は燃焼用空気を空気予
熱器3を介してボイラ1へ送風するための押込通風機、
5は空気予熱器3を通過して温度降下した燃焼排ガスか
ら更に熱を回収するためのガスガスヒータの熱回収器、
6は空気予熱器3並びにガスガスヒータの熱回収器5で
熱回収が行われた燃焼排ガス中に含まれる灰を捕集する
ための電気集塵機、7は電気集塵機6の下流側に設けら
れた誘引通風機、8は電気集塵機6で灰が捕集され誘引
通風機7を経て送り込まれる燃焼排ガス中に含まれる硫
黄酸化物を除去するための湿式脱硫装置、9は湿式脱硫
装置8で硫黄酸化物が除去された燃焼排ガスを熱回収器
5で回収した熱によって再加熱するためのガスガスヒー
タの再加熱器、10はガスガスヒータの再加熱器9の下
流側に設けられた脱硫通風機、11はガスガスヒータの
再加熱器9で再加熱され脱硫通風機10で昇圧された燃
焼排ガスを大気中へ放出するための煙突である。
【0003】尚、図4中、12は電気集塵機6で捕集さ
れた灰が導入される灰処理ライン、13は灰処理ライン
に導入された灰を灰処理装置へ圧送するコンプレッサで
ある。
【0004】図4に示される従来のボイラ排煙処理設備
においては、ボイラ1で石炭等の燃料の燃焼が行われて
蒸気が発生され、その際にボイラ1から排出される燃焼
排ガスは、脱硝装置2で窒素酸化物が除去され、空気予
熱器3において、押込通風機4によりボイラ1へ供給さ
れる燃焼用空気等の空気と熱交換して温度降下し、ガス
ガスヒータの熱回収器5で更に熱が回収された後、電気
集塵機6で灰が捕集され、誘引通風機7を経て湿式脱硫
装置8で硫黄酸化物が除去され、ガスガスヒータの再加
熱器9において前記熱回収器5で回収した熱によって再
加熱され、脱硫通風機10で昇圧され煙突11から大気
中へ放出されるようになっている。
【0005】前記電気集塵機6で捕集された灰は、コン
プレッサ13の作動により灰処理ライン12を経て灰処
理装置へ圧送されるようになっている。
【0006】尚、前記湿式脱硫装置8で硫黄酸化物が除
去されて排出される燃焼排ガスは、通常、およそ50
[℃]前後まで温度降下し飽和状態となっており、この
脱硫後の燃焼排ガスをそのまま煙突11から大気中へ放
出すると、白煙が発生するため、前記熱回収器5と再加
熱器9とからなるガスガスヒータを用いて前記湿式脱硫
装置8から排出される燃焼排ガスを再加熱するようにな
っている。
【0007】又、図4に示されるボイラ排煙処理設備
は、空気予熱器3並びにガスガスヒータの熱回収器5で
熱回収が行われた排ガスを電気集塵機6へ導くようにな
っており、電気集塵機6の入口側の排ガス温度がおよそ
90[℃]程度であって、一般に低低温EPシステムと
称されるが、ガスガスヒータの熱回収器5を電気集塵機
6と湿式脱硫装置8との間に配置し、空気予熱器3で熱
回収が行われた排ガスを電気集塵機6へ導くことによ
り、電気集塵機6の入口側の排ガス温度がおよそ130
[℃]程度となるようにした、低温EPシステムと称さ
れるボイラ排煙処理設備もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、石炭等の燃
料中にはセレン(Se4+,Se6+)が含まれ、燃焼排ガ
ス中にも存在しており、該燃焼排ガス中に存在するセレ
ンは湿式脱硫装置8の吸収塔において吸収液中に捕捉さ
れSe4+(SeO3 2-)又はSe6+(SeO4 2-)とな
る。
【0009】Se4+は湿式脱硫装置8の吸収塔から抜き
出される吸収液を中和することにより、例えば、
【化1】2Fe3++3SeO3 2-→Fe2(SeO33↓ という化学反応式で示されるように水酸化鉄との共沈で
固形化され、沈殿物として石膏等と一緒に回収できる
が、Se6+については処理が難しく、脱硫排水中にほと
んどが残留する形で系外へ排出される。
【0010】近年、セレンは環境規制対象物質に指定さ
れており、このため、脱硫排水中に残留するセレン(特
にSe6+)を処理する技術も開発されてきているが、設
備が複雑且つ高価であるという欠点を有していた。
【0011】本発明は、斯かる実情に鑑み、複雑且つ高
価な設備を用いることなく、脱硫排水中のセレン濃度を
低減し得、環境規制に対応し得るボイラ排煙処理設備に
おけるセレン捕集装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、ボイラの
燃焼排ガス中に含まれる灰を捕集するための電気集塵機
と、該電気集塵機で灰が捕集された燃焼排ガス中に含ま
れる硫黄酸化物を除去するための湿式脱硫装置とを備え
たボイラ排煙処理設備におけるセレン捕集装置であっ
て、電気集塵機を通過した燃焼排ガスの一部を電気集塵
機の入側へ再循環させる再循環ラインを設けると共に、
電気集塵機で捕集された灰の一部を再循環ラインへ導入
するよう構成したことを特徴とするボイラ排煙処理設備
におけるセレン捕集装置にかかるものである。
【0013】第二の発明は、ボイラの燃焼排ガス中に含
まれる灰を捕集するための電気集塵機と、該電気集塵機
で灰が捕集された燃焼排ガス中に含まれる硫黄酸化物を
除去するための湿式脱硫装置とを備えたボイラ排煙処理
設備におけるセレン捕集装置であって、外部空気を電気
集塵機の入側へ供給する空気供給ラインを設けると共
に、電気集塵機で捕集された灰の一部を空気供給ライン
へ導入するよう構成したことを特徴とするボイラ排煙処
理設備におけるセレン捕集装置にかかるものである。
【0014】第三の発明は、ボイラの燃焼排ガス中に含
まれる灰を捕集するための電気集塵機と、該電気集塵機
で灰が捕集された燃焼排ガス中に含まれる硫黄酸化物を
除去するための湿式脱硫装置とを備えたボイラ排煙処理
設備におけるセレン捕集装置であって、電気集塵機で捕
集された灰の一部を電気集塵機の入側へ導入するよう構
成したことを特徴とするボイラ排煙処理設備におけるセ
レン捕集装置にかかるものである。
【0015】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0016】第一の発明においては、電気集塵機を通過
した燃焼排ガスの一部が再循環ラインを介して電気集塵
機の入側へ再循環されつつ、電気集塵機で捕集された灰
の一部が再循環ライン14へ導入され、これにより、電
気集塵機の入側においては灰の量が増加し、燃焼排ガス
中に含まれるセレンが灰に付着し該灰と一緒に電気集塵
機で捕集され、この結果、電気集塵機の出側即ち湿式脱
硫装置の入側における燃焼排ガス中のセレンの量を大幅
に減らすことが可能となり、これに伴って脱硫排水中に
残留するセレンの濃度も低減される形となり、セレンを
処理するための複雑且つ高価な設備も設けなくて済む。
【0017】第二の発明においては、外部空気が空気供
給ラインを介して電気集塵機の入側へ供給されつつ、電
気集塵機で捕集された灰の一部が空気供給ラインへ導入
され、これにより、電気集塵機の入側においては灰の量
が増加し、燃焼排ガス中に含まれるセレンが灰に付着し
該灰と一緒に電気集塵機で捕集され、この結果、電気集
塵機の出側即ち湿式脱硫装置の入側における燃焼排ガス
中のセレンの量を大幅に減らすことが可能となり、これ
に伴って脱硫排水中に残留するセレンの濃度も低減され
る形となり、セレンを処理するための複雑且つ高価な設
備も設けなくて済む。
【0018】第三の発明においては、電気集塵機で捕集
された灰の一部が電気集塵機の入側へ導入され、これに
より、電気集塵機の入側においては灰の量が増加し、燃
焼排ガス中に含まれるセレンが灰に付着し該灰と一緒に
電気集塵機で捕集され、この結果、電気集塵機の出側即
ち湿式脱硫装置の入側における燃焼排ガス中のセレンの
量を大幅に減らすことが可能となり、これに伴って脱硫
排水中に残留するセレンの濃度も低減される形となり、
セレンを処理するための複雑且つ高価な設備も設けなく
て済む。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0020】図1は本発明を実施する形態の第一の例で
あって、図中、図4と同一の符号を付した部分は同一物
を表わしており、基本的な構成は図4に示す従来のもの
と同様であるが、本図示例の特徴とするところは、燃焼
排ガス中のセレンは、浮遊している灰に付着させて該灰
と一緒に電気集塵機6で捕集することが可能であり、こ
のように燃焼排ガス中のセレンを捕集する場合、浮遊し
ている灰の量が多いほど有利となるため、図1に示す如
く、電気集塵機6を通過した燃焼排ガスの一部を電気集
塵機6の入側へ再循環させる再循環ライン14を設ける
と共に、電気集塵機6で捕集された灰の一部を再循環ラ
イン14へ導入するよう構成した点にある。
【0021】尚、図1中、15は電気集塵機6を通過し
た燃焼排ガスの一部を電気集塵機6の入側へ圧送するた
めに再循環ライン14途中に設けられたファン、16は
電気集塵機6で捕集された灰の一部を再循環ライン14
へ導入するために再循環ライン14途中に設けられた灰
混合装置である。
【0022】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0023】図1に示すボイラ排煙処理設備において
は、従来の場合と同様、ボイラ1で石炭等の燃料の燃焼
が行われて蒸気が発生され、その際にボイラ1から排出
される燃焼排ガスは、脱硝装置2で窒素酸化物が除去さ
れ、空気予熱器3において、押込通風機4によりボイラ
1へ供給される燃焼用空気等の空気と熱交換して温度降
下し、ガスガスヒータの熱回収器5で更に熱が回収され
た後、電気集塵機6で灰が捕集され、誘引通風機7を経
て湿式脱硫装置8で硫黄酸化物が除去され、ガスガスヒ
ータの再加熱器9において前記熱回収器5で回収した熱
によって再加熱され、脱硫通風機10で昇圧され煙突1
1から大気中へ放出されるようになっており、前記電気
集塵機6で捕集された灰は、コンプレッサ13の作動に
より灰処理ライン12を経て灰処理装置へ圧送されるよ
うになっているが、電気集塵機6を通過した燃焼排ガス
の一部がファン15の作動により再循環ライン14を介
して電気集塵機6の入側へ再循環されつつ、電気集塵機
6で捕集された灰の一部が灰混合装置16により再循環
ライン14へ導入される。
【0024】これにより、電気集塵機6の入側において
は灰の量が増加し、燃焼排ガス中に含まれるセレンが灰
に付着し該灰と一緒に電気集塵機6で捕集される。
【0025】この結果、電気集塵機6の出側即ち湿式脱
硫装置8の入側における燃焼排ガス中のセレンの量を大
幅に減らすことが可能となり、これに伴って脱硫排水中
に残留するセレンの濃度も低減される形となり、セレン
を処理するための複雑且つ高価な設備も設けなくて済
む。
【0026】こうして、複雑且つ高価な設備を用いるこ
となく、脱硫排水中のセレン濃度を低減し得、環境規制
に対応し得る。
【0027】図2は本発明を実施する形態の第二の例で
あって、図中、図1と同一の符号を付した部分は同一物
を表わしており、外部空気を電気集塵機6の入側へ供給
する空気供給ライン17を設けると共に、電気集塵機6
で捕集された灰の一部を空気供給ライン17へ導入する
よう構成したものである。
【0028】この場合、外部空気を電気集塵機6の入側
へ供給するために、ファン15は、空気供給ライン17
の端部に設けてあり、又、電気集塵機6で捕集された灰
の一部を空気供給ライン17へ導入するために、灰混合
装置16は、空気供給ライン17途中に設けてある。
【0029】図2に示す例においても、従来の場合と同
様、ボイラ1で石炭等の燃料の燃焼が行われて蒸気が発
生され、その際にボイラ1から排出される燃焼排ガス
は、脱硝装置2で窒素酸化物が除去され、空気予熱器3
において、押込通風機4によりボイラ1へ供給される燃
焼用空気等の空気と熱交換して温度降下し、ガスガスヒ
ータの熱回収器5で更に熱が回収された後、電気集塵機
6で灰が捕集され、誘引通風機7を経て湿式脱硫装置8
で硫黄酸化物が除去され、ガスガスヒータの再加熱器9
において前記熱回収器5で回収した熱によって再加熱さ
れ、脱硫通風機10で昇圧され煙突11から大気中へ放
出されるようになっており、前記電気集塵機6で捕集さ
れた灰は、コンプレッサ13の作動により灰処理ライン
12を経て灰処理装置へ圧送されるようになっている
が、図2に示す例の場合、外部空気がファン15の作動
により空気供給ライン17を介して電気集塵機6の入側
へ供給されつつ、電気集塵機6で捕集された灰の一部が
灰混合装置16により空気供給ライン17へ導入され、
これにより、電気集塵機6の入側においては灰の量が増
加し、燃焼排ガス中に含まれるセレンが灰に付着し該灰
と一緒に電気集塵機6で捕集され、この結果、電気集塵
機6の出側即ち湿式脱硫装置8の入側における燃焼排ガ
ス中のセレンの量を大幅に減らすことが可能となり、こ
れに伴って脱硫排水中に残留するセレンの濃度も低減さ
れる形となり、セレンを処理するための複雑且つ高価な
設備も設けなくて済む。
【0030】こうして、図2に示す例の場合も、図1に
示す例の場合と同様、複雑且つ高価な設備を用いること
なく、脱硫排水中のセレン濃度を低減し得、環境規制に
対応し得る。
【0031】図3は本発明を実施する形態の第三の例で
あって、図中、図1及び図2と同一の符号を付した部分
は同一物を表わしており、電気集塵機6で捕集された灰
の一部を電気集塵機6の入側へ導入するよう構成したも
のである。
【0032】この場合、電気集塵機6で捕集された灰の
一部を電気集塵機6の入側へ導入するために、灰混合装
置16は、電気集塵機6の入側のダクト途中に設けてあ
る。
【0033】図3に示す例においても、従来の場合と同
様、ボイラ1で石炭等の燃料の燃焼が行われて蒸気が発
生され、その際にボイラ1から排出される燃焼排ガス
は、脱硝装置2で窒素酸化物が除去され、空気予熱器3
において、押込通風機4によりボイラ1へ供給される燃
焼用空気等の空気と熱交換して温度降下し、ガスガスヒ
ータの熱回収器5で更に熱が回収された後、電気集塵機
6で灰が捕集され、誘引通風機7を経て湿式脱硫装置8
で硫黄酸化物が除去され、ガスガスヒータの再加熱器9
において前記熱回収器5で回収した熱によって再加熱さ
れ、脱硫通風機10で昇圧され煙突11から大気中へ放
出されるようになっており、前記電気集塵機6で捕集さ
れた灰は、コンプレッサ13の作動により灰処理ライン
12を経て灰処理装置へ圧送されるようになっている
が、図3に示す例の場合、電気集塵機6で捕集された灰
の一部が灰混合装置16により電気集塵機6の入側へ導
入され、これにより、電気集塵機6の入側においては灰
の量が増加し、燃焼排ガス中に含まれるセレンが灰に付
着し該灰と一緒に電気集塵機6で捕集され、この結果、
電気集塵機6の出側即ち湿式脱硫装置8の入側における
燃焼排ガス中のセレンの量を大幅に減らすことが可能と
なり、これに伴って脱硫排水中に残留するセレンの濃度
も低減される形となり、セレンを処理するための複雑且
つ高価な設備も設けなくて済む。
【0034】こうして、図3に示す例の場合も、図1及
び図2に示す例の場合と同様、複雑且つ高価な設備を用
いることなく、脱硫排水中のセレン濃度を低減し得、環
境規制に対応し得る。
【0035】尚、本発明のボイラ排煙処理設備における
セレン捕集装置は、上述の図示例にのみ限定されるもの
ではなく、低温EPシステムのボイラ排煙処理設備にも
適用可能なこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
〜3記載のボイラ排煙処理設備におけるセレン捕集装置
によれば、複雑且つ高価な設備を用いることなく、脱硫
排水中のセレン濃度を低減し得、環境規制に対応し得る
という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の第一の例の概要構成図
である。
【図2】本発明を実施する形態の第二の例の概要構成図
である。
【図3】本発明を実施する形態の第三の例の概要構成図
である。
【図4】従来例の概要構成図である。
【符号の説明】
1 ボイラ 6 電気集塵機 8 湿式脱硫装置 12 灰処理ライン 14 再循環ライン 15 ファン 16 灰混合装置 17 空気供給ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/64 B03C 3/02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラの燃焼排ガス中に含まれる灰を捕
    集するための電気集塵機と、該電気集塵機で灰が捕集さ
    れた燃焼排ガス中に含まれる硫黄酸化物を除去するため
    の湿式脱硫装置とを備えたボイラ排煙処理設備における
    セレン捕集装置であって、 電気集塵機を通過した燃焼排ガスの一部を電気集塵機の
    入側へ再循環させる再循環ラインを設けると共に、電気
    集塵機で捕集された灰の一部を再循環ラインへ導入する
    よう構成したことを特徴とするボイラ排煙処理設備にお
    けるセレン捕集装置。
  2. 【請求項2】 ボイラの燃焼排ガス中に含まれる灰を捕
    集するための電気集塵機と、該電気集塵機で灰が捕集さ
    れた燃焼排ガス中に含まれる硫黄酸化物を除去するため
    の湿式脱硫装置とを備えたボイラ排煙処理設備における
    セレン捕集装置であって、 外部空気を電気集塵機の入側へ供給する空気供給ライン
    を設けると共に、電気集塵機で捕集された灰の一部を空
    気供給ラインへ導入するよう構成したことを特徴とする
    ボイラ排煙処理設備におけるセレン捕集装置。
  3. 【請求項3】 ボイラの燃焼排ガス中に含まれる灰を捕
    集するための電気集塵機と、該電気集塵機で灰が捕集さ
    れた燃焼排ガス中に含まれる硫黄酸化物を除去するため
    の湿式脱硫装置とを備えたボイラ排煙処理設備における
    セレン捕集装置であって、 電気集塵機で捕集された灰の一部を電気集塵機の入側へ
    導入するよう構成したことを特徴とするボイラ排煙処理
    設備におけるセレン捕集装置。
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