JP2002237354A - コネクタ及び電気接続構造 - Google Patents

コネクタ及び電気接続構造

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JP2002237354A
JP2002237354A JP2001367149A JP2001367149A JP2002237354A JP 2002237354 A JP2002237354 A JP 2002237354A JP 2001367149 A JP2001367149 A JP 2001367149A JP 2001367149 A JP2001367149 A JP 2001367149A JP 2002237354 A JP2002237354 A JP 2002237354A
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connectors
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JP2001367149A
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興治 ▲崎▼山
Koji Sakiyama
Takehisa Ide
剛久 井出
Kazuya Akashi
一弥 明石
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コネクタ接続端子の欠損を防止することがで
きるコネクタ及び電気接続構造を提供する。 【解決手段】 配線接続用コネクタ10は、第1コネク
タ20と第2コネクタ30とからなる。第1コネクタ2
0の上面部には、係止爪26が形成され、コネクタ嵌合
方向右側壁27の内部には、矩形状の磁石28が内蔵さ
れている。第2コネクタ30のハウジング31には、ハ
ーネス33から分岐された電線34の先端に圧着された
第2接続端子35が端子収容孔32に収容されている。
第2コネクタハウジング31の上面部には、係止爪26
と係合する係止部36が形成され、コネクタ嵌合方向右
側壁37の内部には、矩形状の磁石38が内蔵されてい
る。第1コネクタ20と第2コネクタ30を互いに嵌合
すると、磁石28と磁石38が互いに強く引き合い半嵌
合状態から完全嵌合状態へ瞬時に移行するため、両コネ
クタ20,30同士が速い嵌合速度で完全嵌合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等に用い
られている配線システムにおいて、大電力負荷に接続さ
れるハーネスの接続部やヒューズブロックの接続部等に
適用可能なコネクタ及び電気接続構造に関し、特に、挿
抜時の放電によるコネクタ接続端子の溶損や放電花火に
よる車輌火災等を防止することができるコネクタ及び電
気接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会全体の急速な電子化に伴い、
例えば、従来は単なる「移動」だけを目的としていた輸
送手段のうちの一つである自動車にも快適性や利便性等
が求められるようになり、コンピュータによる中央制御
システムの下で、カーナビゲーション装置や電子制御式
サスペンション装置のような種々の電子制御部品が搭載
されるようになってきた。一方、このような快適性や利
便性の追求のみならず、いわゆる自動車の排気ガス問題
などに端を発した世界的環境問題等に関連して自動車用
機器は、必要的に機械的制御から電気的制御に移り変わ
るようになってきた。例えば、パワーステアリング装置
の動力は、従来はエンジンの回転力から得ていたが、最
近では電気的に動力を発生するような電動パワーステア
リング装置を搭載し、いわゆる環境に優しいクリーンな
電気エネルギーをより多く利用しようとする試みがなさ
れている。このような自動車用機器の多電子化に伴い、
例えば、現在自動車に使用されている最大で数百ワット
(W)程度の自動車用機器の電気的負荷が、近い将来5
〜6キロワット(kW)にまで及ぶものとなるとされ、
同時に電力供給を効率良く行わなければならないため、
車輌電源電圧を現在の14ボルト(V)から42ボルト
に昇圧しようとする動きが起こり始めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな大電力負荷となる自動車用機器が動作中に、その機
器と機器とを繋ぐワイヤハーネスのコネクタを抜いたり
挿したりすると、いわゆるアーク放電が発生し、そのエ
ネルギーでコネクタの接続端子が溶損するだけでなく、
放電火花が継続して起こることにより、極端な場合、車
輌火災等が発生する可能性も否定できない。この原因の
一つとしては、コネクタとコネクタの接続端子同士が接
触するかしないかの位置関係が長く続くということが挙
げられる。特に、人手によりコネクタを挿抜するとき
は、コネクタ同士を嵌合又は離脱する際の状態が不安定
であり、アーク放電が生じるという問題がある。また、
コネクタが未結合又は半嵌合の状態のまま走行すると、
走行時の振動により、コネクタの第1接続端子と第2接
続端子とが互いに接触・非接触を間欠的に繰り返すチャ
タリングが発生する。この場合にも、アーク放電が継続
的に発生するという問題がある。
【0004】この発明は、このような問題点に鑑みてな
されたもので、コネクタの挿抜時のアーク放電によるコ
ネクタ接続端子の溶損や放電火花の継続による車輌火災
等を防止することができるコネクタ及び電気接続構造を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコネクタ
は、第1接続端子を内部で支持する第1コネクタハウジ
ングを有する第1コネクタと、前記第1接続端子と接続
される第2接続端子を内部で支持する第2コネクタハウ
ジングを有する第2コネクタとを備えたコネクタであっ
て、前記第1コネクタハウジングの少なくとも一方の壁
に第1の磁性吸引部材を内設すると共に、前記第2コネ
クタハウジングの少なくとも一方の壁に第2の磁性吸引
部材を内設し、前記第1及び第2の磁性吸引部材は、前
記第1及び第2両コネクタの完全嵌合時に前記第1及び
第2両接続端子の挿入方向と直交する方向に対向して、
該方向に磁場を生成すると共に、互いに吸引されるよう
に配置されていることを特徴とする。
【0006】この発明に係る電気接続構造は、第1接続
端子を内部で支持する第1部材と、前記第1接続端子と
接続される第2接続端子を内部で支持する第2部材とを
備えた電気接続構造であって、前記第1部材の少なくと
も一方の壁に第1の磁性吸引部材を内設すると共に、前
記第2部材の少なくとも一方の壁に第2の磁性吸引部材
を内設し、前記第1及び第2の磁性吸引部材は、前記第
1及び第2部材の完全嵌合時に前記第1及び第2両接続
端子の挿入方向と直交する方向に対向して、該方向に磁
場を生成すると共に、互いに吸引されるように配置され
ていることを特徴とする。
【0007】この発明によれば、第1コネクタハウジン
グの少なくとも一方の壁と、第2コネクタハウジングの
少なくとも一方の壁とに、それぞれ例えば永久磁石を内
設し、これら永久磁石が第1及び第2両コネクタ(以
下、「両コネクタ」と略記。)の完全嵌合時に、第1及
び第2両接続端子(以下、「両接続端子」と略記。)の
挿入方向と直交する方向に対向してこの方向に磁場を生
成し互いに吸引されるように配置されているコネクタを
実現している。このため、コネクタ挿入時には両コネク
タの嵌合速度が速くなり、コネクタ挿入時のアーク放電
が起こり難くなる。また、このコネクタは、第1及び第
2両コネクタハウジング(以下、「両コネクタハウジン
グ」と略記。)に内設された、例えば永久磁石が生成す
る磁場の磁力による引合力により、常に完全嵌合状態を
確保しようとするため、両コネクタの半嵌合状態を防止
し、両接続端子同士が間欠的に接触・非接触を繰り返す
といういわゆるチャタリングが起こり難くなり、アーク
放電の発生を防止することが可能となる。更に、コネク
タ挿入時に限らずコネクタ引抜時を含め両接続端子同士
が接触・非接触する瞬間に、もし仮にアーク放電が発生
したとしても、両コネクタハウジングに内設された、例
えば永久磁石による磁界の作用によりアークの電子が曲
げられ、アーク放電の両接続端子への影響を最小限に止
めることができる。これにより、両接続端子の溶損を防
止することが可能となる。
【0008】なお、前記第1及び第2の磁性吸引部材
は、これら両磁性吸引部材がそれぞれ磁石であっても良
いし、これらのうちの一方が磁石であり、他方が磁化し
ていない強磁性体であっても良い。このようにすれば、
磁石が生成する磁場の磁力によりアーク放電等を防止す
ることができるからである。なお、前記強磁性体は、例
えば鉄片である。
【0009】また、この場合、前記磁石は、永久磁石又
は電磁石であることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例に係
る配線接続用コネクタを斜め上側から見た斜視図、図2
及び図3は、図1の両コネクタの半嵌合時の水平断面図
及び完全嵌合時の水平断面図である。
【0011】この実施例の配線接続用コネクタ10は、
例えば水平方向に3列、垂直方向に2段で大電力負荷へ
の接続用端子を配置した第1コネクタ(プラグコネク
タ)20と第2コネクタ(レセプタクルコネクタ)30
とからなる。
【0012】第1コネクタ20は、次のように構成され
ている。即ち、合成樹脂等を成形してなる第1コネクタ
ハウジング21には、コネクタ嵌合方向に延びる複数の
端子収容孔22が第1コネクタハウジング21の水平方
向に3列、垂直方向に2段で形成され、これら端子収容
孔22に大電力負荷の接続用のハーネス23から分岐さ
れた電線24の先端に圧着された第1接続端子25が収
容されている。第1コネクタハウジング21の上面部に
は、弾性係止片を備える係止爪26が形成され、コネク
タ嵌合方向右側壁27の内部には、矩形状の磁石28が
内蔵されている。この磁石28は、例えば右側壁27の
外側方向がN極で、内側方向がS極となるように右側壁
27に内設されている。
【0013】一方、第2コネクタ30は、次のように構
成されている。即ち、合成樹脂等を成形してなる第2コ
ネクタハウジング31には、第1コネクタ20の第1接
続端子25に対応して、大電力負荷の接続用のハーネス
33から分岐された電線34の先端に圧着された第2接
続端子35が端子収容孔32に収容されている。第2コ
ネクタハウジング31の上面部には、両コネクタ20,
30の完全嵌合時に第1コネクタハウジング21の係止
爪26と係合する係止部36が形成され(これは係止爪
26と共にロック機構を構成する。)、第2コネクタハ
ウジング31の嵌合方向右側壁37の内部には、磁石2
8と同じく矩形状の磁石38が内蔵されている。この磁
石38は、例えば右側壁37の外側方向がS極で、内側
方向がN極となるように右側壁37に内設されている。
【0014】このように構成された第1コネクタ20と
第2コネクタ30を互いに嵌合し始めると、図2及び図
3に示すように、第1コネクタハウジング21と第2コ
ネクタハウジング31のそれぞれの嵌合方向右側壁2
7,37に内設された磁石28のS極と磁石38のN極
とが互いに強く引き合い半嵌合状態から完全嵌合状態へ
瞬時に移行するため、両コネクタ20,30同士が速い
嵌合速度で完全嵌合する。例えば、嵌合の際に、両コネ
クタ20,30の両接続端子35,25同士がこの速い
嵌合速度域で接触を開始するようにすれば、アーク放電
を起こし難くなり、接続端子の溶損を防止し安全にコネ
クタの嵌合作業を行うことが可能となる。
【0015】また、図4に示すように、第1コネクタ2
0と第2コネクタ30の嵌合時のみならず、これら両コ
ネクタ20,30の離脱時も含め、もし仮に両接続端子
35,25同士が非接触から接触、接触から非接触にな
る瞬間にこれら両接続端子間にアーク放電が起きたとし
ても、第1コネクタハウジング21と第2コネクタハウ
ジング31のそれぞれの嵌合方向右側壁27,37に内
設された磁石28,38による磁界Tの作用により、例
えば図中に放物線αで描くようにアークの電子が曲げら
れアーク放電の軌跡が両接続端子の直線距離よりも大き
く離れて描かれるため、アーク放電の両接続端子35,
25への破壊的影響を低減することが可能となる。これ
は、通常、磁石を設けていない配線接続用コネクタの場
合、両接続端子がそれぞれ所定の距離を離れることでア
ーク放電は終了するものであるが、この例の配線接続用
コネクタ10のように両コネクタ20,30に磁石2
8,38を設けることで、その所定の距離を両接続端子
35,25同士の接触から非接触、非接触から接触への
瞬間に、瞬時にかせぐことができるからである。
【0016】図5は、この発明の他の実施例に係る配線
接続用コネクタを斜め上側から見た斜視図、図6及び図
7は、図5の両コネクタの半嵌合時の水平断面図及び完
全嵌合時の水平断面図である。この例の配線接続用コネ
クタ40は、例えば水平方向に3列、垂直方向に2段で
大電力負荷への接続用端子を配置した第1コネクタ50
と第2コネクタ60とからなる。
【0017】第1コネクタ50の合成樹脂等を成形して
なる第1コネクタハウジング51には、コネクタ嵌合方
向に延びる複数の端子収容孔52が第1コネクタハウジ
ング51の水平方向に3列、垂直方向に2段で形成さ
れ、これら端子収容孔52に大電力負荷の接続用ハーネ
ス53から分岐された電線54の先端に圧着された第1
接続端子55が収容されている。この第1コネクタハウ
ジング51の上面部には、弾性係止片を有する係止爪5
6が形成され、コネクタ嵌合方向左側壁57の内部に
は、矩形状の磁石58が内蔵されている。この磁石58
は、例えば左側壁57の外側方向がS極で、内側方向が
N極となるように左側壁57に内設されている。
【0018】一方、第2コネクタ60の合成樹脂等を成
形してなる第2コネクタハウジング61は、第1コネク
タ50の第1接続端子55に対応して、大電力負荷の接
続用のハーネス63から分岐された電線64の先端に圧
着された第2接続端子65が端子収容孔62に収容され
ている。第2コネクタハウジング61の上面部には、両
コネクタ50,60の完全嵌合時に第1コネクタハウジ
ング51の係止爪56と係合しロック機構を構成する係
止部66が形成され、第2コネクタハウジング61のコ
ネクタ嵌合方向右側壁67の内部には、磁石58と同じ
く矩形状の磁石68が内蔵されている。この磁石68
は、例えば右側壁67の外側方向がS極で、内側方向が
N極となるように右側壁67に内設されている。
【0019】このように構成された第1コネクタ50と
第2コネクタ60を互いに嵌合し始めると、図6及び図
7に示すように、第1コネクタハウジング51のコネク
タ嵌合方向左側壁57と第2コネクタハウジング61の
コネクタ嵌合方向右側壁67とにそれぞれ内設された磁
石58のS極と磁石68のN極とが互いに強く引き合い
半嵌合状態から完全嵌合状態へ瞬時に移行するため、両
コネクタ50,60同士が速い嵌合速度で完全嵌合す
る。これにより、例えば嵌合の際に、両コネクタ50,
60の両接続端子65,55同士がこの速い嵌合速度域
で接触を開始するようにすれば、アーク放電を起こし難
くなり、接続端子の溶損を防止し安全にコネクタの嵌合
作業を行うことができると共に、磁石58,68による
磁界の作用によりアーク放電の両接続端子65,55へ
の破壊的影響を低減することができる。
【0020】図8は、この発明の更に他の実施例に係る
配線接続用コネクタを斜め上側から見た斜視図である。
この配線接続用コネクタ70は、例えば水平方向に4列
で大電力負荷への接続用端子を配置した第1コネクタ8
0と第2コネクタ90とからなる。第1コネクタ80の
合成樹脂等を成形してなる第1コネクタハウジング81
には、コネクタ嵌合方向に延びる複数の端子収容孔82
が第1コネクタハウジング81の水平方向に4列で形成
され、これら端子収容孔82に大電力負荷の接続用のハ
ーネス83から分岐された電線84の先端に圧着された
第1接続端子(図示せず)が収容されている。第1コネ
クタハウジング81の上部壁87の上面部には、弾性係
止片を備える係止爪86が形成され、この上部壁87の
内部には、矩形板状の磁石88が内蔵されている。この
磁石88は、例えば上部壁87の上側方向がN極で、下
側方向がS極となるように上部壁87に内設されてい
る。
【0021】一方、第2コネクタ90の合成樹脂等を成
形してなる第2コネクタハウジング91は、第1コネク
タ80の第1接続端子(図示せず)に対応して、大電力
負荷の接続用のハーネス93から分岐された電線94の
先端に圧着された第2接続端子95が端子収容孔(図示
せず)に収容されている。第2コネクタハウジング91
の上面部には、両コネクタ80,90の完全嵌合時に第
1コネクタハウジング80の係止爪86と係合しロック
機構を構成する係止部96が形成され、下部壁97の内
部には、磁石88と同じく矩形板状の磁石98が内蔵さ
れており、この磁石98は、例えば下部壁97の上側方
向がN極で、下側方向がS極となるように下部壁97に
内設されている。
【0022】このように構成された第1コネクタ80と
第2コネクタ90を互いに嵌合し始めると、第1コネク
タハウジング81の上部壁87と第2コネクタハウジン
グ91の下部壁97とにそれぞれ内設された磁石88の
S極と磁石98のN極とが互いに強く引き合い半嵌合状
態から完全嵌合状態へ瞬時に移行するため、両コネクタ
80,90同士が速い嵌合速度で完全嵌合する。これに
より、例えば嵌合の際に、両コネクタ80,90の両接
続端子同士がこの速い嵌合速度域で接触を開始するよう
にすれば、アーク放電を起こし難くなり、接続端子の溶
損を防止し安全にコネクタの嵌合作業を行うことができ
ると共に、磁石88,98による磁界の作用によりアー
ク放電の両接続端子への破壊的影響を低減することがで
きる。
【0023】図9は、この発明の更に他の実施例に係る
配線接続用コネクタを斜め上側から見た斜視図である。
この配線接続用コネクタ100は、例えば水平方向に4
列で大電力負荷への接続用端子を配置した第1コネクタ
110と第2コネクタ120とからなる。第1コネクタ
110の合成樹脂等を成形してなる第1コネクタハウジ
ング111には、コネクタ嵌合方向に延びる複数の端子
収容孔112が第1コネクタハウジング111の水平方
向に4列で形成され、これら端子収容孔112に大電力
負荷の接続用のハーネス113から分岐された電線11
4の先端に圧着された第1接続端子(図示せず)が収容
されている。第1コネクタハウジング111の上面部に
は、弾性係止片を備える係止爪116が形成され、下部
壁117の内部には、矩形板状の磁石118が内蔵され
ている。この磁石118は、例えば下部壁117の上側
方向がN極で、下側方向がS極となるように下部壁11
7に内設されている。
【0024】一方、第2コネクタ120の合成樹脂等を
成形してなる第2コネクタハウジング121は、第1コ
ネクタ110の第1接続端子(図示せず)に対応して、
大電力負荷の接続用のハーネス123から分岐された電
線124の先端に圧着された第2接続端子125が端子
収容孔(図示せず)に収容されている。第2コネクタハ
ウジング121の上面部には、両コネクタ110,12
0の完全嵌合時に第1コネクタハウジング111の係止
爪116と係合しロック機構を構成する係止部126が
形成され、下部壁127の内部には、磁石118と同じ
く矩形板状の磁石128が内蔵されており、この磁石1
28は、例えば下部壁127の上側方向がN極で、下側
方向がS極となるように下部壁127に内設されてい
る。
【0025】このように構成された第1コネクタ110
と第2コネクタ120を互いに嵌合し始めると、第1コ
ネクタハウジング111の下部壁117と第2コネクタ
ハウジング121の下部壁127とにそれぞれ内設され
た磁石118のS極と磁石128のN極とが互いに強く
引き合い半嵌合状態から完全嵌合状態へ瞬時に移行する
ため、両コネクタ110,120同士が速い嵌合速度で
完全嵌合する。これにより、例えば嵌合の際に、両コネ
クタ110,120の両接続端子同士がこの速い嵌合速
度域で接触を開始するようにすれば、アーク放電を起こ
し難くなり、接続端子の溶損を防止し安全にコネクタの
嵌合作業を行うことができると共に、磁石118,12
8による磁界の作用によりアーク放電の両接続端子への
破壊的影響を低減することができる。
【0026】図10は、この発明の更に他の実施例に係
る配線接続用コネクタを斜め上側から見た斜視図であ
る。この配線接続用コネクタ130は、例えば水平方向
に4列、垂直方向に2段で大電力負荷への接続用端子を
配置した第1コネクタ140と第2コネクタ150とか
らなる。第1コネクタ140の合成樹脂等を成形してな
る第1コネクタハウジング141には、コネクタ嵌合方
向に延びる複数の端子収容孔142が第1コネクタハウ
ジング141の水平方向に4列、垂直方向に2段で形成
され、これら端子収容孔142に大電力負荷の接続用の
ハーネス143から分岐された電線144の先端に圧着
された第1接続端子(図示せず)が収容されている。第
1コネクタハウジング141の上面部には、弾性係止片
を備える係止爪146が形成され、コネクタ嵌合方向左
側壁147の内部には、例えば円盤状の電磁石148が
内蔵されている。
【0027】一方、第2コネクタ150の合成樹脂等を
成形してなる第2コネクタハウジング151は、第1コ
ネクタ140の第1接続端子(図示せず)に対応して、
大電力負荷の接続用のハーネス153から分岐された電
線154の先端に圧着された第2接続端子155が端子
収容孔(図示せず)に収容されている。第2コネクタハ
ウジング151の上面部には、両コネクタ140,15
0の完全嵌合時に第1コネクタハウジング141の係止
爪146と係合しロック機構を構成する係止部156が
形成され、コネクタ嵌合方向右側壁157の内部には、
電磁石148に引きつけられる強磁性体の鉄片158が
内蔵されている。
【0028】このように構成された第1コネクタ140
と第2コネクタ150を互いに嵌合し始め、第1コネク
タハウジング141の左側壁147に内設された電磁石
148に電流を通電して磁場を発生させると、第2コネ
クタハウジング151の右側壁157に内設された鉄片
158が電磁石148に強く引きつけられ半嵌合状態か
ら完全嵌合状態へ瞬時に移行するため、両コネクタ14
0,150同士が速い嵌合速度で完全嵌合する。これに
より、例えば嵌合の際に、両コネクタ140,150の
両接続端子同士がこの速い嵌合速度域で接触を開始する
ようにすれば、アーク放電を起こし難くなり、接続端子
の溶損を防止し安全にコネクタの嵌合作業を行うことが
できると共に、電磁石148から発生した磁界の作用に
よりアーク放電の両接続端子への破壊的影響を低減する
ことができる。
【0029】なお、この例の配線接続用コネクタ130
では、第1コネクタ140側に電磁石148を設け、第
2コネクタ150側に鉄片158を設けたが、特にこれ
に限定されるものではなく、反対に第1コネクタ140
側に電磁石を、第2コネクタ150側に鉄片を設けても
良い。また、本発明は、上述したハーネス同士の接続用
コネクタだけでなく、例えばスイッチや負荷等の補機と
ハーネスとの接続部や、ヒューズブロックとヒューズと
の接続部等、大電力負荷に接続される全ての電気接続構
造に適用可能である。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
第1コネクタハウジングの少なくとも一方の壁と、第2
コネクタハウジングの少なくとも一方の壁とに、それぞ
れ例えば永久磁石を内設し、これら永久磁石が両コネク
タの完全嵌合時に、両接続端子の挿入方向と直交する方
向に対向してこの方向に磁場を生成し互いに吸引される
ように配置されているコネクタを実現している。このた
め、コネクタ挿入時には両コネクタの嵌合速度が速くな
り、コネクタ挿入時のアーク放電が起こり難くなる。ま
た、このコネクタは、両コネクタハウジングに内設され
た永久磁石等が生成する磁場の磁力による引合力によ
り、常に完全嵌合状態を確保しようとするため、両コネ
クタの半嵌合状態を防止し、両接続端子同士が間欠的に
接触・非接触を繰り返すといういわゆるチャタリングが
起こり難くなり、アーク放電の発生を防止することが可
能となる。更に、コネクタ挿入時に限らずコネクタ引抜
時を含め両接続端子同士が接触・非接触する瞬間に、も
し仮にアーク放電が発生したとしても、両コネクタハウ
ジングに内設された、例えば永久磁石による磁界の作用
によりアークの電子が曲げられ、アーク放電の両接続端
子への影響を最小限に止めることができる。これによ
り、両接続端子の溶損を防止することが可能となるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る配線接続用コネク
タを斜め上側から見た斜視図である。
【図2】 図1の両コネクタの半嵌合時の水平断面図で
ある。
【図3】 図1の両コネクタの完全嵌合時の水平断面図
である。
【図4】 両接続端子間に発生するアーク放電の軌跡を
説明するための図である。
【図5】 この発明の他の実施例に係る配線接続用コネ
クタを斜め上側から見た斜視図である。
【図6】 図5の両コネクタの半嵌合時の水平断面図で
ある。
【図7】 図5の両コネクタの完全嵌合時の水平断面図
である。
【図8】 この発明の更に他の実施例に係る配線接続用
コネクタを斜め上側から見た斜視図である。
【図9】 この発明の更に他の実施例に係る配線接続用
コネクタを斜め上側から見た斜視図である。
【図10】 この発明の更に他の実施例に係る配線接続
用コネクタを斜め上側から見た斜視図である。
【符号の説明】
10…配線接続用コネクタ、20,50,80,11
0,140…第1コネクタ、21,51,81,11
1,141…第1コネクタハウジング、30,60,9
0,120,150…第2コネクタ、31,61,9
1,121,151…第2コネクタハウジング、22,
32,52,62,82,112,142…端子収容
孔、23,33,53,63,83,93,113,1
23143,153…ハーネス、24,34,54,6
4,84,94,114,124,144,154…電
線、25,55…第1接続端子、35,65,95,1
25,155…第2接続端子、28,38,58,6
8,88,98,118,128…磁石、148…電磁
石、158…鉄片。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 明石 一弥 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 5E021 FA09 FB07 FB20 FC31 HB20 HC26 5G355 AA03 BA01 BA11 5G375 AA02 CA02 CA19 DB16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1接続端子を内部で支持する第1コネ
    クタハウジングを有する第1コネクタと、 前記第1接続端子と接続される第2接続端子を内部で支
    持する第2コネクタハウジングを有する第2コネクタと を備えたコネクタであって、 前記第1コネクタハウジングの少なくとも一方の壁に第
    1の磁性吸引部材を内設すると共に、前記第2コネクタ
    ハウジングの少なくとも一方の壁に第2の磁性吸引部材
    を内設し、 前記第1及び第2の磁性吸引部材は、前記第1及び第2
    両コネクタの完全嵌合時に前記第1及び第2両接続端子
    の挿入方向と直交する方向に対向して、該方向に磁場を
    生成すると共に、互いに吸引されるように配置されてい
    ることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の磁性吸引部材は、磁
    石であることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の磁性吸引部材のうち
    の、一方は磁石であり、他方は磁化していない強磁性体
    であることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記強磁性体は、鉄片であることを特徴
    とする請求項3記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記磁石は、永久磁石であることを特徴
    とする請求項2〜4のいずれか1項記載のコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記磁石は、電磁石であることを特徴と
    する請求項2〜4のいずれか1項記載のコネクタ。
  7. 【請求項7】 第1接続端子を内部で支持する第1部材
    と、 前記第1接続端子と接続される第2接続端子を内部で支
    持する第2部材とを備えた電気接続構造であって、 前記第1部材の少なくとも一方の壁に第1の磁性吸引部
    材を内設すると共に、前記第2部材の少なくとも一方の
    壁に第2の磁性吸引部材を内設し、 前記第1及び第2の磁性吸引部材は、前記第1及び第2
    部材の完全嵌合時に前記第1及び第2両接続端子の挿入
    方向と直交する方向に対向して、該方向に磁場を生成す
    ると共に、互いに吸引されるように配置されていること
    を特徴とする電気接続構造。
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