JP2002236455A

JP2002236455A - 表示体

Info

Publication number: JP2002236455A
Application number: JP2001032900A
Authority: JP
Inventors: Hiroki Kozono; 浩己小園
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-02-08
Filing date: 2001-02-08
Publication date: 2002-08-23

Abstract

(57)【要約】【課題】非使用時に表示を隠蔽することができる表示
体を提供する。【解決手段】表示体１を、表示部２１と表示部２１上
に積層されたマジックミラー２２により構成する。表示
部２１の面発光パネル２３をＥＬで構成し、表示部２１
の液晶パネル３１は面発光パネル２３からの光を透過す
る。液晶パネル３１は、状態表示領域３２に感度表示部
１３及び電池残量表示部１５を備え、内容表示領域４２
に文字等を表示する内容表示部１８を備える。マジック
ミラー２２は、片面が反射膜でコートされ、上面からの
光を反射し下面からの光を透過する。内容表示領域４２
上に位置する部位に、金属色の半透過領域６２を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯電話の
表示部分に適用される表示体に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、携帯電話には、入力した電話番号
を表示するための表示部が設けられている。

【０００３】この表示部は、文字などを表示する機能も
備えており、着信した電子メールを表示して閲覧できる
ように構成されている。また、前記表示部は、バックラ
イトを備えており、表示の視認性が高められている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな表示部にあっては、キー操作を終えてバックライト
が消灯した後も内容の視認が可能であり、バックライト
が消灯した通常時において、表示内容を隠蔽することが
できなかった。

【０００５】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、非使用時に表示を隠蔽することが
できる表示体を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の請求項１の表示体においては、文字や数字等
の表示対象を表示する光源を有した表示部と、該表示部
上に積層され、上面からの光を反射するとともに下面か
らの光を透過する半透過領域を有したマジックミラー部
と、を備えている。

【０００７】すなわち、表示部が発光されない状態で
は、マジックミラー部の半透過領域において上面からの
光が反射される。このため、この半透過領域下部の表示
部は隠蔽される。

【０００８】一方、表示部が発光された状態では、前記
半透過領域は下面からの光を透過する。このため、当該
半透過領域で隠蔽された前記表示部は、マジックミラー
部に表出される。

【０００９】また、請求項２の表示体においては、前記
表示部を、入力に基づいて前記表示対象を表示する液晶
パネルと、該液晶パネルを透過する光を、裏面から投光
する投光手段と、により構成した。

【００１０】すなわち、前記表示部は液晶パネルからな
り、入力に基づいて任意の文字等の表示対象を表示する
ことができる。そして、投光手段からの光が、液晶パネ
ルを透過することで、前記表示対象がマジックミラー部
に表出される。また、投光手段からの投光を停止するこ
とで、前記表示対象が隠蔽される。

【００１１】さらに、請求項３の表示体では、携帯端末
の表示部分を形成する表示体であって、前記液晶パネル
は、当該携帯端末の状態を示す状態表示領域と、操作や
通信等の任意の内容を表示する内容表示領域とを備え、
前記マジックミラー部の前記半透過領域を、少なくとも
前記内容表示領域上に設けた。

【００１２】すなわち、液晶パネルの内容表示領域に
は、入力データや通信データ等の内容が表示されるが、
マジックミラー部の前記半透過領域は、少なくとも前記
内容表示領域上に設けられている。このため、これらの
内容が投光手段の状態によって表示又は非表示される。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。図１は、本実施の形態にかかる
表示体１を備えた一携帯端末である携帯通信端末２を示
す図であり、この携帯通信端末２としては、携帯電話や
簡易携帯電話（ＰＨＳ）が挙げられる。

【００１４】この携帯通信端末２には、数字及び記号な
どからなる入力キー１１が設けられており、この入力キ
ー１１の上部には、表示パネル１２が設けられている。
該表示パネル１２の左方上部には、感度表示部１３が設
けられており、通信用電波の強度に応じた数のバー１
４，・・・を表示できるように構成されている。また、
前記表示パネル１２の右方上部には、電池残量表示部１
５が設けられており、内蔵電池の残容量に応じた数のバ
ー１６，・・・を表示できるように構成されている。こ
れらの感度表示部１３及び電池残量表示部１５によっ
て、当該携帯通信端末２の現在の作動状態を知ることが
できるように構成されている。そして、前記感度表示部
１３及び電池残量表示部１５の下部には、文字１７，・
・・などを表示するための内容表示部１８が設けられて
いる。

【００１５】この表示パネル１２を構成する前記表示体
１は、図２に示すように、文字等の表示対象を表示する
光源を有した表示部２１と、該表示部２１上に積層され
たマジックミラー２２(magic mirror)とによって構成さ
れている（透明板で覆われた表示体１上面に貼着されて
積層されるフィルム状のマジックミラー２２で構成して
も良い）。前記表示部２１は、投光手段としての面発光
パネル２３を備えており、該面発光パネル２３は、表面
が発光する長方形板状のＥＬ(electoroluminescence)に
よって構成されている。この面発光パネル２３からは、
図外の制御基板に接続されるコネクタ２４が延出してお
り、制御基板から供給される電源によって当該面発光パ
ネル２３を点灯又は消灯できるように構成されている。

【００１６】また、前記表示部２１は、前記面発光パネ
ル２３上に積層される長方形板状の液晶パネル３１(Liq
uid Crystal Panel)を備えている。該液晶パネル３１
は、透明性を有した基材からなり、裏面に投光された前
記面発光パネル２３からの光を表面側へ透過できるよう
に構成されている。該液晶パネル３１には、前記感度表
示部１３及び電池残量表示部１５が表示可能に設けられ
ており（表示した状態を図示）、これらの感度表示部１
３及び電池残量表示部１５が設けられた液晶パネル３１
の上縁部には、当該携帯通信端末２の現在の作動状態を
示す状態表示領域３２が形成されている。

【００１７】この状態表示領域３２の下部には、前記内
容表示部１８が設けられている。この内容表示部１８
は、多数のドット状の液晶セル４１，・・・がマトリク
ス状に配列されて構成されており、数字、文字、記号、
画像などを表示できるように構成されている。この内容
表示部１８が設けられた液晶パネル３１の部位には、キ
ー操作で入力された電話番号や、通信データである電子
メールや、記憶された電話帳データ等の任意の内容を表
示する内容表示領域４２が形成されている。

【００１８】この液晶パネル３１からは、図外の制御基
板に接続されるコネクタ５１が延出しており、制御基板
からの駆動信号を制御することで、前記感度表示部１３
及び電池残量表示部１５での表示と、前記内容表示部１
８への表示とを制御できるように構成されている。

【００１９】この表示部２１上に積層された前記マジッ
クミラー２２は、長方形板状の部材からなり、片面が反
射膜でコートされ、上面からの光を反射する一方、下面
からの光を透過するように構成されている。このマジッ
クミラー２２には、前記液晶パネル３１に積層された状
態で前記状態表示領域３２上に位置する部位に、前記反
射膜を有しない透明な透過領域６１が形成されており、
該透過領域６１では、上面及び下面からの光を透過でき
るように構成されている。これにより、状態表示領域３
２に設けられた感度表示部１３及び電池残量表示部１５
を常時表出させ、携帯通信端末２の作動状態を示せるよ
うに構成されている。そして、前記内容表示領域４２上
に位置する部位には、前記反射膜を有した金属色の半透
過領域６２が形成されている。

【００２０】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、携帯通信端末２で着信した電子メールを閲覧する際
には、入力キー１１を操作して電子メールの表示画面に
切り替える。すると、制御基板からの駆動信号を入力し
た液晶パネル３１の内容表示部１８には、電子メールの
内容が文字１７，・・・等として表示されるとともに、
制御基板からは、表示部２１の面発光パネル２３に電源
が供給され、該面発光パネル２３が点灯する。

【００２１】この状態において、前記液晶パネル３１の
半透過領域６２では、裏面に投光された前記面発光パネ
ル２３からの光が表面側に透過する。このため、当該半
透過領域６２で隠蔽された液晶パネル３１の内容表示領
域４２はマジックミラー２２に表出され、前記内容表示
部１８の表示内容をマジックミラー２２表面に表出する
ことができる。

【００２２】そして、電子メールの閲覧を終えてキー操
作を終了した際には、制御基板から面発光パネル２３へ
の電源供給が所定時間後に遮断され、該面発光パネル２
３が消灯する。この状態において、前記マジックミラー
２２の半透過領域６２は、上面からの光を反射する。こ
のため、この半透過領域６２下部に位置するの前記液晶
パネル３１の内容表示部１８は隠蔽され、該内容表示部
１８の表示が隠される。

【００２３】このように、面発光パネル２３点灯時に
は、マジックミラー２２の半透過領域６２で隠蔽された
内容表示部１８の文字１７，・・・等を表出することが
できる一方、面発光パネル２３消灯には、マジックミラ
ー２２の半透過領域６２によって前記内容表示部１８の
表示を隠蔽することができる。したがって、電子メール
の内容の不用意な漏洩を防止することができる。特に、
本実施の形態にあっては、外出先で多用される携帯通信
端末２の表示部分を構成するため、前述した表示内容の
漏洩防止効果を有効に活用することができる。

【００２４】また、着信した電子メールを消去すること
無く、内容を隠蔽することができるため、利便性が向上
する。

【００２５】そして、この半透過領域６２は、上面から
の光を反射することで金属色に輝くため、遮蔽板を利用
する又は表示された文字１７，・・・等を消去して隠蔽
する場合と比較して、美観を高めることができ、外観品
質の向上に寄与することができる。また、この状態にお
いて鏡として利用することができるので、化粧時のコン
パクトとして活用することもできる。

【００２６】加えて、前記面発光パネル２３を任意に点
灯及び消灯させるキー操作を行うことによって、前記内
容表示部１８の表示を選択的に表示又は非表示させるこ
とができる。

【００２７】なお、本実施の形態にあっては、表示体１
を携帯通信端末２の表示部分に応用するとともに、その
表示部２１を液晶パネル３１で構成した場合を例に挙げ
て説明したが、これに限定されるものでは無い。例え
ば、表示自体が光源となるテレビジョン(television)の
ブラウン管、コンピュータ用のＣＲＴディスプレイ(cat
hode ray tube)、プラズマディスプレイ(Plasma Displa
y)や、バックライトを備えた液晶ディスプレイ(Liquid
Crystal Display)等の画面に前述した半透過領域６２を
有するマジックミラー部を設けても良い。

【００２８】また、携帯情報端末の表示画面を構成する
ものであっても良い。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項１の
表示体にあっては、表示部発光時には、マジックミラー
部の半透過領域で隠蔽された表示部を表出することがで
きる一方、表示部未発光時には、マジックミラー部の半
透過領域によって前記表示部を隠蔽することができる。

【００３０】したがって、表示部に表示された文字等の
表示対象を隠すことができ、不用意な内容の漏洩を防止
することができる。

【００３１】そして、この半透過領域は、上面からの光
を反射するため、遮蔽板を利用する又は表示対象を消去
して隠蔽する場合と比較して、美観を高めることがで
き、外観品質の向上に寄与することができる。加えて、
この状態において鏡として利用することができるので、
化粧時のコンパクトとして活用することもできる。

【００３２】また、請求項２の表示体においては、前記
表示部は液晶パネルからなり、入力に基づいて任意の文
字等の表示対象を表示することができる。したがって、
投光手段からの光を制御することで、任意文字等からな
る表示対象を選択的に表示又は非表示させることができ
る。

【００３３】さらに、請求項３の表示体では、前記液晶
パネルの内容表示領域に表示される入力データや通信デ
ータ等の内容を、前記投光手段の状態によって表示又は
非表示することができる。このとき、当該表示体は、外
出先での利用が可能な携帯端末の表示部分を形成してお
り、外出先での表示に利用される。このため、前述した
表示内容の漏洩防止効果を有効に活用することができ
る。

【００３４】また、電子メールの表示等に利用した際に
は、取得した電子メールを消去すること無く、内容を隠
蔽することができる。これにより、利便性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を示す正面図である。

【図２】同実施の形態における表示体を分解した状態を
示す模式図である。

【符号の説明】

１表示体２携帯通信端末２１表示部２２マジックミラー２３面発光パネル（投光手段）３１液晶パネル３２状態表示領域４２内容表示領域６２半透過領域

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】文字や数字等の表示対象を表示する光源
を有した表示部と、該表示部上に積層され、上面からの光を反射するととも
に下面からの光を透過する半透過領域を有したマジック
ミラー部と、を備えたことを特徴とする表示体。
【請求項２】前記表示部を、入力に基づいて前記表示対象を表示する液晶パネルと、該液晶パネルを透過する光を、裏面から投光する投光手
段と、により構成したことを特徴とする請求項１記載の表示
体。
【請求項３】携帯端末の表示部分を形成する表示体で
あって、前記液晶パネルは、当該携帯端末の状態を示す状態表示
領域と、操作や通信等の任意の内容を表示する内容表示
領域とを備え、前記マジックミラー部の前記半透過領域を、少なくとも
前記内容表示領域上に設けたことを特徴とする請求項２
記載の表示体。