JP2002235270A - フェルト材料を含む筒状体、その製造方法及びその製造に使用する冶具 - Google Patents

フェルト材料を含む筒状体、その製造方法及びその製造に使用する冶具

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JP2002235270A
JP2002235270A JP2001027282A JP2001027282A JP2002235270A JP 2002235270 A JP2002235270 A JP 2002235270A JP 2001027282 A JP2001027282 A JP 2001027282A JP 2001027282 A JP2001027282 A JP 2001027282A JP 2002235270 A JP2002235270 A JP 2002235270A
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felt
needle felt
fiber
band
shaped needle
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Tetsuo Takeuchi
徹夫 竹内
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Ichikawa Woolen Textile Co Ltd
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Ichikawa Woolen Textile Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決すべき課題】 特殊なニードルマシンを使用する
ことなく、希望する内径寸法の筒状フェルトを簡便に製
造する方法、その方法によって製造される筒状フェルト
及びその製造に使用される冶具を提供する。 【解決手段】 フェルト材料を含む筒状体であって、繊
維基材に積層された該基材に用いられる繊維と同種又は
異種の繊維からなるウェッブが複数枚重なったバットを
必要量ニードリングにて繊維基材に絡合一体化された帯
状ニードルフェルトを用いて、スパイラル状に円筒を形
成してなる、前記筒状体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェルト材料を含
む筒状体及びその製造方法及びその製造に使用する冶具
に関する。
【0002】
【従来の技術】ニードルフェルトは、化学繊維を主原料
とし、基布層の上に繊維のウェッブを数層重ね、無数の
特殊針でニードリングを施すことにより、繊維を絡み合
わせて製造される。このようなニードルフェルトは、工
業用繊維資材として様々な分野で利用されている。ニー
ドルフェルトの形状として、平状・袋状のもののほか筒
状のもの等がある。
【0003】筒状フェルトは、搬送用ベルトのロールカ
バー材等各種工業用資材として用いられるが、典型的に
は図4に示すアルミ形材等の高温製品を搬送するロール
カバー材に用いられているので、アルミ形材について簡
単に触れておく。アルミ形材は、押出機103により押
出成形されると、プラー104により引っ張られ搬送工
程に入る。その後徐々に冷却され、クーリングベルト1
05、ストレッチャーベルト106により搬送され、両
端のストレッチャー107により引き延ばされ形を整え
た後、ソーテーブルベルト109まで搬送される。押出
成形直後のアルミ形材温度は550℃〜450℃の高温
となっており、搬送材には耐熱性が要求される。通常、
この押出し直後のランナウトチューブ101のロールカ
バー材として耐熱性繊維から成る筒状のニードルフェル
トが使用されている。なお、熱のかからないソーテーブ
ルチューブ109等の金属の裸ロールや塩ビロールなど
を使用している工程においても、傷付き防止のためにポ
リエステル原料を主にした筒状フェルトのロールカバー
材を使用することができる。
【0004】さらにここで、筒状の耐熱性ニードルフェ
ルトが使用されるようになった経緯について、簡単に説
明する。従来はこの押出されたアルミ形材を載せて搬送
するのに、スラットコンベアが使用されていた。このス
ラットコンベアの表面には、耐熱性と耐摩耗性を備えた
平板状の硬く熱伝導率の良いカーボンブロックが取付け
られ使用されていた。しかしアルミ形材押出し時、熱伝
導率のよいカーボンブロックが、アルミ形材の同一箇所
に長時間接触していると、その接触箇所のみ急激に温度
低下を起こすためアルミ結晶構造が異なってしまい、ア
ルミ形材表面に"曇り"と呼ばれる汚れが発生する。これ
を防止するために、アルミ形材の押出し速度とスラット
コンベアの速度を変えてやると"曇り"現象はなくなるも
のの、逆にカーボンブロックとアルミ形材が擦れて柔ら
かいアルミ形材に傷が付くという問題が発生する。
【0005】上記した問題を解決するために開発された
のが耐熱繊維を使用した平板状のフェルト搬送材であ
る。フェルト搬送材は平板状のフェルトを一定の大きさ
に切断し、スラットコンベアの表面に樹脂を用いて取付
けて使用されることもあるが、熱による樹脂の劣化が原
因でフェルトの剥がれが発生したり、スラットコンベア
の保守管理の煩雑さ等の問題がある。そこで最近では、
フェルト搬送材の利点を生かすと共に保守管理が簡便な
方法として、アルミ製などのロールに耐熱性の筒状フェ
ルトを装着して、これをアルミ形材の流れ方向に数十本
並べて使用するロール方式が考案され、主流となってき
ている。
【0006】通常、筒状ニードルフェルトは、専用の特
殊なニードルマシンを用いて、基材の上にウェッブを十
数層針打ちしながら巻き込んで絡合一体化して製作され
るが、平状のニードルフェルトと比較して、外径及び幅
寸法に応じた受注生産の形をとらなければならないな
ど、製造の際の技術上の問題が多く、これがコスト高の
要因ともなっている。
【0007】筒状フェルトは、ニードルマシンの構造
上、各筒毎に作らなければならず、また、外径寸法が変
る毎に、その製作寸法に合った円形状ニードルボード、
針植えボードに交換して生産するため段取り時間等が掛
かり生産性を悪くしている。一方、これらの冶具を製作
寸法に合ったものと交換しないで生産した場合には、針
折れ等のトラブルが発生し、逆に生産性の悪化を招くこ
ととなる。更に、製作できる幅寸法も製作内径寸法が小
さい程、円形状ニードルボードの強度の点で制約を受け
る。生産性向上のため同一径の筒状フェルトを連続して
製作し、在庫管理することも考えられるが、それでは、
生産量の少ない径の製品が、急遽ユーザーで必要となっ
た場合などに、在庫がなく納期が間に合わないという事
態も発生しかねない等、問題点は多い。
【0008】このように筒状フェルトは、フェルトの弾
力性、保温性、耐久性、耐熱性、走行安定性等の特性か
ら様々なところで活用することができるが、平板状のフ
ェルトの製造と比較して筒状フェルトは上述のように、
製造の際のトラブル、生産性の悪さ等の点から問題が多
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
の問題点を解決し、特殊なニードルマシンを使用するこ
となく、希望する内径寸法の筒状フェルトを簡便に製造
する方法、その方法によって製造される筒状フェルト及
びその製造に使用される冶具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねる中で、帯状ニードルフェル
トをスパイラル状に円筒形状に成形することにより、上
記課題を解決できることを見出し、さらに研究を進めた
結果、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明は、フェルト材料を含む
筒状体であって、繊維基材に積層された該基材に用いら
れる繊維と同種又は異種の繊維からなるウェッブが複数
枚重なったバットを必要量ニードリングにて繊維基材に
絡合一体化された帯状ニードルフェルトを用いて、スパ
イラル状に円筒を形成してなる、前記筒状体に関する。
また、本発明は、繊維基材及び/又はウェッブに用いら
れる繊維が、220℃未満では、融解も分解もしない繊
維であることを特徴とする、前記筒状体に関する。さら
に、本発明は、繊維基材及び/又はウェッブに用いられ
る繊維が、ポリエステル、アクリル酸化繊維、メタ系芳
香族ポリアミド繊維、パラ系芳香族ポリアミド繊維、P
BO繊維からなる群から選択される、1種又は2種以上
の繊維であることを特徴とする、前記筒状体に関する。
また、本発明は、帯状ニードルフェルトが、熱硬化性樹
脂で塗布及び/又は含浸されていることを特徴とする、
前記筒状体に関する。さらに、本発明は、筒状体の内面
が補強材で補強されていることを特徴とする、前記筒状
体に関する。また、本発明は、補強材が、耐熱繊維から
なる基材に熱硬化性樹脂が含浸されたプリプレグである
ことを特徴とする、前記筒状体に関する。さらに、本発
明は、耐熱繊維がガラス繊維であることを特徴とする、
前記筒状体に関する。また、本発明は、筒状体が、高温
域で使用されるロールカバー材であることを特徴とす
る、前記筒状体に関する。さらに、本発明は、ロールカ
バー材がアルミ形材搬送用ロールカバー材であることを
特徴とする、前記筒状体に関する。
【0012】また、本発明は、フェルト材料を含む筒状
体の製造に用いられる冶具であって、 a.筒状体の内径寸法を決定する内筒であって、帯状ニ
ードルフェルトによりスパイラル状に捲回被覆される該
内筒、 b.筒状体の外径寸法を決定する分割可能な外筒であっ
て、前記内筒を被覆する帯状ニードルフェルトを外側か
ら押圧する該外筒、及び c.筒状体を軸方向に加圧する加圧装置であって、前記
外筒に押圧された帯状ニードルフェルトを両端から加圧
する該加圧装置を含む、前記冶具に関する。さらに、本
発明は、外筒及び/又は内筒の帯状ニードルフェルト接
触面に、剥離材としてテフロンガラスクロスが配設され
ていることを特徴とする、前記冶具に関する。また、本
発明は、治具の材質が、SUS材であることを特徴とす
る、前記冶具に関する。
【0013】さらに、本発明は、フェルト材料を含む筒
状体を製造する方法であって、熱硬化性樹脂が塗布及び
/又は含浸された半硬化状態の帯状ニードルフェルト
を、前記筒状体の内径寸法を決定する内筒表面にスパイ
ラル状に捲回して被覆し、しかる後、その表面を外筒で
締め付けるとともに軸方向に加圧し、加熱、硬化、冷却
してなることを特徴とする、前記方法に関する。さら
に、本発明は、フェルト材料を含む筒状体を製造する方
法であって、筒状体の内径寸法を決定する内筒表面に耐
熱繊維からなる基材に熱硬化性樹脂が含浸されたプリプ
レグを載置した後、帯状ニードルフェルトをスパイラル
状に捲回して被覆し、しかる後、その表面を外筒で締め
付けるとともに軸方向に加圧し、加熱、硬化、冷却して
なることを特徴とする、前記方法に関する。また、本発
明は、帯状ニードルフェルトが、熱硬化性樹脂が塗布及
び/又は含浸された半硬化状態の帯状ニードルフェルト
であることを特徴とする、前記方法に関する。さらに、
本発明は、帯状ニードルフェルトに熱硬化性樹脂を塗布
及び/又は含浸させ半硬化状態とした後、再度半硬化温
度以上の温度をかけることにより硬化することを特徴と
する、前記方法に関する。
【0014】本発明によれば、通常の平状のフェルトの
製造工程により製造される帯状ニードルフェルトを用い
ることで、特殊なニードルマシンを使用することなく、
希望する寸法に応じた筒状フェルトを簡便に製造するこ
とができる。このため予め同一材料の帯状ニードルフェ
ルトを量産し、適宜必要に応じて筒状製品とすることが
できるので、生産性の向上に寄与することができる。
【0015】
【発明実施の形態】本発明の実施の形態を、アルミ形材
搬送用ロールカバー材に用いられる筒状体を例に図を用
いながら説明する。まず、使用される冶具は、以下の3
種の部材を含むものである。
【0016】内筒:フェルト材料を含む筒状体の内径
寸法を決める筒であり、帯状ニードルフェルトによりス
パイラル状に捲回被覆されるものである。この部材の熱
膨張率は低い方がよい。内筒の肉厚は加熱時に熱硬化性
樹脂加工してあるフェルトの収縮力、または熱硬化性樹
脂がガラス繊維に含浸された補強材の収縮力及び外筒の
締付け力で変形しない厚みさえあれば薄い方が取扱い上
好ましい。内筒の寸法は、外径については製作品の内径
寸法と同じとし、幅については、で説明する加圧装置
の安定性を良くするために製作幅+50mm以上あるこ
とが好ましい。
【0017】外筒:帯状ニードルフェルト9をスパイ
ラル状に巻いて発生する帯状ニードルフェルト9の巻き
癖と表面の凹凸等を修正し、筒状体の外径寸法を決定す
る分割可能な筒であり、取扱い性が良ければ、2分割で
も3分割以上できるものであってもよい。分割されてい
る外筒2を組立てるには分割されている外筒2の側面に
付いている外筒組立て用取付け金具12をボルト、ナッ
ト等で固定する。必要であれば外筒の外側をホースバン
ド等で補強しても良い。肉厚は使用時変形しなければ薄
い方が乾燥時の使用熱量が少なく、効果的である。外筒
2の寸法は、内径については製作品の内径寸法、即ち内
筒2の外径寸法に帯状ニードルフェルト9の厚みの2倍
値を加えたものとする。幅については加圧装置の安定性
を良くするために内筒の幅寸法+50mm程度が好適で
ある。
【0018】加圧装置:帯状ニードルフェルト9同士
の側面密着性を向上させるために、加熱時に帯状ニード
ルフェルト9の剛性低下及び樹脂の収縮に追従して軸方
向に絶えず加圧できる加圧装置である。
【0019】次に、加圧装置は下記の部品から構成され
ている。 芯棒3:両端部に螺子が切られ、製造時、加圧装置の
他の部品を保持して内筒1内を軸方向に貫通する芯棒で
ある。芯棒の径は軸方向に加圧が掛かった時に変形しな
ければ、任意でよい。 コイルスプリング6:スパイラル状に巻かれた帯状ニ
ードルフェルト9側面に絶えず圧力を加えるコイルスプ
リングである。 締付け用ナット8:スパイラル状に巻かれた帯状ニー
ドルフェルト9側面に加える圧力を調整すると共に製品
の幅を決める締付け用ナットである。 サイド押さえ円形カラー4:内筒1と外筒2の隙間に
入りスパイラル状に巻かれた帯状ニードルフェルト9側
面に押付け圧力を伝達するサイド押さえ円形カラーであ
る。 サイド押さえ板5:コイルスプリング6からの押付け
圧力をサイド押さえ円形カラー4に伝達するサイド押さ
え板である。板5は外筒内に挿入されるよう、その径は
外筒2の内径寸法より若干小さい。 座金7:締付けナット8とコイルスプリング6の間、
及びコイルスプリング6とサイド押さえ板5の間に入れ
る座金である。
【0020】加圧装置は、軸方向に加圧できるものであ
れば、上述の6種類の部品からなるものでなくとも良
い。また、加圧源はコイルスプリング6だけではなく、
内筒1の軸方向に圧力が掛けられれば板バネ等を使用し
た別の方法でも良い。内筒、外筒および加圧装置に用い
られる部品の材質は、加工温度以上の耐熱性があり、少
なくとも200℃の加熱・冷却(水冷を含む)の繰返し使
用において錆び難い材質であれば、金属のほか、いずれ
の材料を用いてもよいが、SUS(ステンレススチール
special use stainless)材が特に好ましい。
【0021】さらに、本発明のフェルト材料を含む筒状
体およびその製造方法について説明する。本発明に用い
られる基材及び/又はウェッブを構成する繊維は、ニー
ドルフェルトに用いられる繊維であれば、いずれの繊維
を用いてもよいが、耐熱性を要求される箇所への使用を
考えると、220℃未満では、融解も分解もしない繊維
が好ましい。例えば、ナイロン、ポリエステル、アクリ
ル酸化繊維、メタ系芳香族ポリアミド繊維、パラ系芳香
族ポリアミド繊維、PPS(ポリフェニレンサルファイ
ドpolyphenylene sulfide)繊維、PBO(ポリパラフェ
ニレンベンゾビスオキサゾール polypara-phenylene-b
enzbisoxazole)繊維等の耐熱繊維が挙げられるが、特に
ポリエステル、アクリル酸化繊維、メタ系芳香族ポリア
ミド繊維、パラ系芳香族ポリアミド繊維、PBO繊維が
好ましい。また、基材とウェッブを構成する繊維は同種
であっても異種であってもよい。また、耐摩耗性の向上
のため、樹脂加工で繊維の結合を強化する。基材にウェ
ッブが複数枚重なったバットを必要量ニードリングにて
絡合一体化した丈寸法10〜20m、幅寸法100〜2
00cm、厚み5〜15mm程度の有端状の平板状ニー
ドルフェルト原反を準備しておく。
【0022】この平板状ニードルフェルト原反を適度な
幅寸法(25〜100mm程度で円筒に巻き易い幅)に
切断し帯状のフェルト9を準備する。この帯状ニードル
フェルト9をそのまま使用するか、または熱硬化性樹脂
を内筒接触側に塗布及び/又は含浸させ、必要に応じて
風乾又は硬化しない温度で乾燥させ、半硬化状態として
準備する。あるいはニードルフェルト原反のまま熱硬化
性樹脂を内筒接触側に塗布及び/又は含浸させ、半硬化
状態のまま帯状に適当な幅に切断しても良い。
【0023】本発明に用いられる熱硬化性樹脂は、10
0℃前後で半硬化状態としても、200℃前後の温度を
掛けることにより硬化する樹脂であればいずれの材料で
もよいが、アルミ形材のような500℃程度の高温の搬
送物と接触する場合は、搬送物に悪影響をあたえない樹
脂を用いる必要がある。具体的には、シリコーンワニ
ス、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン
樹脂、フェノール樹脂等が好適である。
【0024】帯状に切断したニードルフェルトの所要丈
寸法は、経験上、製作する筒状体の外径・内径と長さ及
び帯状ニードルフェルトの幅から算出した値に両端部の
幅方向にテーパーを付ける分と加熱処理中の若干の収縮
分を加味して決定される。テーパー分の丈寸法は直角三
角形の斜辺を中間径{(外径+外径と内径の中間)/
2}の円周長とし、高さを帯状ニードルフェルト9幅と
した時の底辺となる。計算式で示すと 丈寸法=(外径+外径と内径の中間径)/2×π×(製品
幅/帯状フェルト幅) テーパー分丈寸法=帯状フェルト幅/tanθ 帯状フェルト幅/A=sinθ *ここで、A=(外径+外径と内径の中間径)/2×π
とする。 θ=テーパー角度 所要丈寸法=丈寸法+テーパー分丈寸法(収縮分を含
む) 上記した所要丈寸法で帯状ニードルフェルト9を切断
し、両端部に左右逆のテーパーを付けて準備しておく。
【0025】次に、前記した冶具である製作内径寸法に
合った内筒1と内筒1の内径寸法に、帯状ニードルフェ
ルト9の厚み分を加算した径の分割できる外筒2を帯状
ニードルフェルト9が巻き入れ易いように若干緩めの状
態で留めておき、この外筒2の中に内筒入れて準備す
る。内筒1の幅寸法は製作幅寸法より50mm以上長い
ものを、外筒2の幅寸法は内筒1幅寸法より50mm程
度長いものを準備する。必要に応じて内筒1の外面及び
/又は外筒2の内面に加工後の製品との剥離性を良くす
るためにテフロンガラスクロス等の剥離材を使用する。
【0026】ここで前記した両端部にテーパーをつけた
所要丈寸法に切断されている帯状ニードルフェルト9を
内筒1と外筒2の隙間に軸方向に対してテーパー角度と
同じ角度で巻き入れて行く。
【0027】帯状ニードルフェルト9巻き入れ後、両端
部の外筒1と内筒2の間に製作品の寸法に合ったサイド
押さえ円形カラー4とサイド押さえ板5を、内筒1中を
軸方向に伸びる両端部に螺子が切ってある芯棒3に通
し、更に、芯棒3に座金7、コイルスプリング6、座金
7、ナット8の順にセッティングする。この時、サイド
押さえ円形カラー4の肉厚が帯状ニードルフェルト9の
厚みより薄い場合は、巻き入れた帯状ニードルフェルト
9の側面に均一に圧力が掛かるように両端部の外筒1と
内筒2の間に製作品の寸法に合ったサイド押さえ筒状フ
ェルト10を使用する。
【0028】この後、若干緩めに締めていた外筒1をし
っかり固定し、更に必要であればホースバンド11等で
外筒の外側から締め付けてもよい。そしてサイドセット
用の冶具である両端部に螺子が切ってある芯棒3に付い
ているナット8を締めることにより、コイルスプリング
6、サイド押さえ板5、サイド押さえカラー4及びサイ
ド押さえ筒状フェルト10を通してスパイラル状に巻い
た帯状ニードルフェルト9の両端部に圧力が掛かり、帯
状ニードルフェルト9側面と帯状ニードルフェルト9側
面の接触部分が密着し境界がきれいにフィットする。軸
方向に加圧できる加圧装置を設けることにより、加熱
中、帯状ニードルフェルト9の剛性の低下や熱硬化収縮
にも追従できる軸方向圧縮力を供給できる。
【0029】上記した方法で準備した製作用冶具を所望
温度の熱風乾燥機に入れ、帯状ニードルフェルト9、及
び/又は補強材に使用している熱硬化性樹脂が硬化する
まで加熱処理を行い、加熱処理完了後、冷却(水冷も含
む)し冶具を外して希望するところのフェルト材料を含
む筒状体を得る。帯状ニードルフェルト9内面に補強材
であるガラス繊維等の耐熱繊維からなる基材に熱硬化性
樹脂を含浸したプリプレグを使用しない場合は、冶具か
ら外すとコイルバネのようにスパイラル状に分離するこ
ともあるが、搬送用ロール等に装着した際に、両サイド
を固定すれば筒状フェルトとして使用ができる。この場
合、ロールを分解しなくてもセットすることができるメ
リットがある。
【0030】帯状ニードルフェルト9内面に補強材であ
るガラス繊維等の耐熱繊維からなる基材に熱硬化性樹脂
がを含浸されたプリプレグを使用した場合は、筒状フェ
ルトとなる。
【0031】
【実施例】以下、本発明のフェルト材料を含む筒状体に
ついて、実施例を用いてさらに詳しく説明するが、これ
らは本発明を何ら限定するものではない。 〔実施例1〕アルミ形材押出機のランナウト工程で使用
する内径寸法76.3mmφで有効面長500mmのロ
ールに装着する厚み10mmの耐熱性搬送用ロールカバ
ー材を本発明に基づいて製作する方法を手順に従って説
明する。まず始めに、耐熱性繊維であるメタ系芳香族ポ
リアミド繊維のスパン糸からなる基布に、耐熱性繊維の
パラ系芳香族ポリアミド繊維とアクリル酸化繊維を混紡
したウェッブを複数層積層しニードリングにて絡合一体
化して、製作丈寸法10.5m×幅寸法200cm、目
付4000g/mで厚み10mm、の耐熱性のフェル
ト原反を製作し、これを50mm幅で短冊状に切断し帯
状フェルトとする。
【0032】この帯状フェルトに水分散型シリコーン樹
脂を含浸して付着量(固形分)9%とし、100℃で1
時間乾燥する(半硬化状態)。これを内径寸法76.3
mmφ、面長寸法500mmのロールカバー材とするた
めに、帯状ニードルフェルトの丈寸法(帯状ニードルフ
ェルトの幅が50mmなので面長500mmのロールカ
バー材であれば円周の10周分あれば良い)は経験値か
らロールカバー材の中間径と外径の中間寸法の10周分
〔(中間径寸法:86.3mmφ+外径寸法:96.3
mmφ)/2×3.14(π)×10周分≒2867m
m〕と次式から計算したテーパー分丈寸法約290mm
(樹脂硬化時の収縮分を含む)を テーパー分丈寸法=帯状フェルト幅/tanθ 帯状フェルト幅/A=sinθ *ここで、A=(外径+外径と内径の中間径)/2×π
とする。 θ=テーパー角度 加えた316cmで切断し、両端部に左右逆向きな長さ
290mmのテーパーを付けておく。
【0033】次に外径寸法76.3mmφで長さが60
0mmの内筒を組立て時の内径寸法が96.3mmφで
長さ650mmの外筒の内側に入れて準備する。この
時、外筒は緩めの状態で組立てておく。この内筒と外筒
の間に上記で準備した両端部にテーパー付きの樹脂含浸
帯状ニードルフェルトをテーパーの角度に合わせてスパ
イラル状に挿入して行く。挿入後、外筒を十分に締め付
けて、更にホースバンドで締付けを補った。
【0034】この後、挿入した帯状ニードルフェルト両
端部に加圧装置を取付ける。この加圧装置は上記で説明
したように軸方向に圧力を掛けるために内筒を貫通して
いる両端部に螺子が切ってある直径20.0mmφの芯
棒の両端に中央部から、サイド押さえ円形カラー(内径
は78.0mmφ、外径が95.0mmφで、長さは5
0mm)、中心部に芯棒が通る直径25.0mmφ穴が
開いているサイド押さえ板(直径は95.0mmφ)、
座金、コイルスプリング、座金、ナットの順でセットす
る。製品長が500mmとなるようにナットを締めると
共にスパイラル状に挿入したフェルト側面に軸方向の加
圧力が絶えず作用することになる。
【0035】上記した方法で準備した帯状ニードルフェ
ルトをスパイラル状に挿入した製作用冶具を200℃の
熱風乾燥機の中に1時間入れて樹脂を硬化させる。硬化
後十分冷却してから外筒を分解して樹脂によりスパイラ
ル状に成形された製品長500mmの筒状体を得ること
ができた。これをユーザーにてロールに巻込んで両端部
をストッパーで押さえて、フェルト間が口開きしないよ
うにして使用した。
【0036】〔実施例2〕実施例1と同様に、内径寸法
76.3mmφで有効面長500mmのロールに装着す
る厚み10mmの筒状となっている搬送用ロールカバー
材を製作する場合について説明する。剥離用のテフロン
ガラスクロスを内筒表面に貼った外径寸法が、76.3
mmφ内筒を準備し、その上に厚み0.2mmのガラス
繊維基材にエポキシ樹脂が200g/m塗布されたプ
リプレグを配置し、実施例1と同じ両サイドにテーパー
が付いた樹脂が含浸されている帯状ニードルフェルトを
スパイラル状に外筒とプリプレグの間に挿入し、実施例
1と同じく、加圧装置を取付け、200℃の熱風乾燥機
に1時間入れ樹脂を硬化させ、最後に冷却した後、外筒
を分解して内筒からガラス基材プリプレグで帯状フェル
トの内面が固定された筒状のロールカバー材を得た。
【0037】〔実施例3〕次に、樹脂含浸タイプでは表
面が固すぎて搬送用ロールカバー材に用いた場合に搬送
材に傷を付ける虞があるため、表面が柔軟で弾性に富ん
だ筒状の耐熱性搬送用ロールカバー材も供給できる。こ
れについて、内径寸法49.6mmφで有効面長400
mmのロールに装着する厚み7mmの筒状の耐熱性搬送
用ロールカバー材を実施例1及び2に準じた製作方法を
説明する。
【0038】まず始めに、耐熱性繊維であるパラ系芳香
族ポリアミド繊維のスパン糸からなる基布に、耐熱性繊
維のパラ系芳香族ポリアミド繊維100%のウェッブを
複数層積層しニードリングにて絡合一体化して、製作丈
寸法10.5m×幅寸法100cm、目付3500g/
で厚み7.0mmの耐熱性のフェルト原反を製作す
る。
【0039】このフェルト原反を50mm幅の短冊状に
切断して、帯状ニードルフェルトとした。 これを内径
寸法49.6mmφ、面長寸法400mmのロールカバ
ー材とするために、帯状ニードルフェルトの丈寸法(帯
状ニードルフェルトの幅が50mmで面長400mmの
ロールカバー材なので円周の8周分あれば良い)は経験
値からロールカバー材の中間径と外径の中間寸法の8周
分〔(中間径寸法:56.6mmφ+外径寸法:63.
6mmφ)/2×3.14(π)×8周分≒1510m
m〕と下記した計算式に基づいて計算したテーパー分丈
寸法約190mm テーパー分丈寸法=帯状フェルト幅/tanθ 帯状フェルト幅/A=sinθ *ここで、A=(外径+外径と内径の中間径)/2×π
とする。 θ=テーパー角度 (樹脂硬化時の収縮分を含む)を加えた170cmで切
断して、両端部に左右逆向きな長さ190mmのテーパ
ーを付けておく。
【0040】次に剥離用のテフロンガラスクロスを内筒
表面に巻いた外径寸法が49.6mmφ長さが450m
mの内筒を準備し、その上に厚み0.2mmのガラス繊
維基材にエポキシ樹脂が200g/m塗布されたプリ
プレグを配置し、組立て時の内径寸法が63.6mmφ
で長さ500mmの外筒の内側に前記内筒を入れて準備
する。この時外筒は緩めの状態で組立てておく。この内
筒表面のプリプレグと外筒の間に上記で準備した両端部
にテーパー付きの帯状ニードルフェルトをテーパーの角
度に合わせてスパイラル状に挿入して行く。挿入後、外
筒を十分に締め付けてフェルトの装着を完了した。
【0041】この後、挿入した帯状ニードルフェルト両
端部の軸方向に圧力を掛けるために、加圧装置の部品で
ある内径が51.0mmφで外径が62.0mmφ・長
さは50mmサイド押さえ円形カラー、及び直径62.
0mmφで中心部に直径20.0mmφの芯棒が通る直
径30.0mmφの穴が開いているサイド押さえ板、更
に内筒を貫通している芯棒にあった座金、コイルスプリ
ング、座金、ナットの順で芯棒にセットし、ナットを締
めて帯状ニードルフェルトの側面に圧力を掛ける。
【0042】次に、実施例1及び2同様に200℃の熱
風乾燥機に1時間入れ樹脂を硬化させ、最後に冷却した
後、外筒を分解して内筒からガラス繊維基材プリプレグ
で帯状ニードルフェルトの内面が固定された表面が柔軟
で弾力性に富んだ筒状の耐熱性のある長さ400mmの
搬送用ロールカバー材を得た。
【0043】〔実施例4〕温度が50℃前後のパートで
使用される内径寸法38.0mmφで有効面長300m
mのロールに装着する厚み7mmのポリエステル搬送用
ロールカバー材を2本一緒に製作する方法を実施例1〜3
に準じて説明する。まず始めに、ポリエステル繊維のス
パン糸からなる基布に、ポリエステル100%のウェッ
ブを複数層積層しニードリングにて絡合一体化して、製
作丈寸法10.5m×幅寸法200cm、目付3500
g/mで厚み7.0mm、のフェルト原反を製作す
る。
【0044】このフェルト原反の裏面に無機フィラーを
混合した水分散型エポキシ樹脂を固形分で300g/m
塗布して80℃で1.5時間乾燥する(半硬化状
態)。乾燥後、25mm幅の短冊状に切断して、帯状ニ
ードルフェルトとする。これを内径寸法38.0mm
φ、面長寸300mmのロールカバー材を2本製作する
ために、帯状ニードルフェルトの丈寸法はロールカバー
材の中間径と外径の中間寸法の24周分(製品幅600
mmで帯状ニードルフェルト幅25mmであるので24
周となる)〔(中間径寸法:45.0mmφ+外径寸
法:52.0mmφ)/2×3.14(π)×24周分
≒3655mm〕3655mmと下記した計算式に基づ
いて計算したテーパー分丈寸法約150mm(樹脂硬化
時の収縮分を含む) テーパー分丈寸法=帯状フェルト幅/tanθ 帯状フェルト幅/A=sinθ *ここで、A=(外径+外径と内径の中間径)/2×π
とする。 θ=テーパー角度 を加えた382cmで切断して、両端部に左右逆向きな
長さ150mmのテーパーを付けておく。
【0045】次に剥離用のテフロンガラスクロスを内筒
表面に巻いた外径寸法が38.0mmφ長さが650m
mの内筒を準備し、組立て時の内径寸法が52.0mm
φで長さ700mmの外筒を組立て螺子を緩めの状態で
締めた外筒の内側に内筒を入れ、内筒と外筒の間に上記
で準備した両端部にテーパー付きの裏面に樹脂が塗布さ
れた帯状ニードルフェルトをテーパーの角度に合わせて
スパイラル状に巻込んで行く。巻込み後、外筒を十分に
締め付ける。
【0046】この後、挿入した帯状ニードルフェルト両
端部の軸方向に圧力を掛けるために、加圧装置の部品で
ある内径が40.0mmφで外径が48.0mmφ・長
さは50mmサイド押さえ円形カラー、及び直径51.
8mmφで中心部に直径12.0mmφの芯棒が通る直
径15.0mmφの穴が開いているサイド押さえ板、更
に内筒を貫通している芯棒にあった座金、コイルスプリ
ング、座金、ナットの順で芯棒にセットする。また今回
は、サイド押さえ円形カラーの肉厚が薄いので帯状ニー
ドルフェルトの側面に均一に圧力が掛かるように内径が
38.2mmφで外径が51.8mmφ・長さは20m
mのサイド押さえ円形フェルト(割れ円)をサイド押さ
え円形カラーと帯状ニードルフェルトの間に入れた。そ
して、ナットを締めて帯状ニードルフェルトの側面に圧
力を掛ける。
【0047】次に、実施例1及び2同様に180℃の熱
風乾燥機に1時間入れ樹脂を硬化させ、最後に冷却した
後、外筒を分解して内筒から外し、樹脂によりスパイラ
ル状に成形された表面が柔軟で弾力性に富んだ搬送用ロ
ールカバー材を得た。これを2分割して長さ300mm
の製品2本得た。
【0048】
【発明の効果】本発明は、筒状フェルトと同一の原料配
合で坪量、厚みがほぼ同じである平状のニードルフェル
トがあれば、いつでも瞬時に希望する内径寸法と長さの
フェルト材料を含む筒状体を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 内筒にスパイラル状に帯状ニードルフェルト
を巻いた状態
【図2】 内筒、外筒、および加圧装置を取り付けた状
【図3】 図2の断面図
【図4】 アルミ形材押し出し成形後の搬送の工程
【符号の簡単な説明】
1 内筒 2 分解可能な外筒(半割外筒) 3 両端部に螺子が切られている芯棒 4 サイド押さえ円形カラー 5 サイド押さえ板 6 コイルスプリング 7 座金 8 締付け用ナット 9 帯状ニードルフェルト 10 サイド押さえ筒状フェルト(割れ円) 11 テーパー 101 ランナウトチューブ 102 イニシャルテーブル 103 押出機 104 プラー 105 クーリングベルト 106 ストレッチャーベルト 107 ストレッチャー 108 ストレージベルト 109 ソーテーブルチューブ 110 ソーテーブルベルト 111 ソー 112 インスペクションテーブル

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェルト材料を含む筒状体であって、繊
    維基材に積層された該基材に用いられる繊維と同種又は
    異種の繊維からなるウェッブが複数枚重なったバットを
    必要量ニードリングにて繊維基材に絡合一体化された帯
    状ニードルフェルトを用いて、スパイラル状に円筒を形
    成してなる、前記筒状体。
  2. 【請求項2】 繊維基材及び/又はウェッブに用いられ
    る繊維が、220℃未満では、融解も分解もしない繊維
    であることを特徴とする、請求項1に記載の筒状体。
  3. 【請求項3】 繊維基材及び/又はウェッブに用いられ
    る繊維が、ポリエステル、アクリル酸化繊維、メタ系芳
    香族ポリアミド繊維、パラ系芳香族ポリアミド繊維、P
    BO繊維からなる群から選択される、1種又は2種以上
    の繊維であることを特徴とする、請求項1又は2に記載
    の筒状体。
  4. 【請求項4】 帯状ニードルフェルトが、熱硬化性樹脂
    で塗布及び/又は含浸されていることを特徴とする、請
    求項1〜3のいずれかに記載の筒状体。
  5. 【請求項5】 筒状体の内面が補強材で補強されている
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の筒
    状体。
  6. 【請求項6】 補強材が、耐熱繊維からなる基材に熱硬
    化性樹脂が含浸されたプリプレグであることを特徴とす
    る、請求項1〜5のいずれかに記載の筒状体。
  7. 【請求項7】 耐熱繊維がガラス繊維であることを特徴
    とする、請求項6に記載の筒状体。
  8. 【請求項8】 筒状体が、高温域で使用されるロールカ
    バー材であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれ
    かに記載の筒状体。
  9. 【請求項9】 ロールカバー材がアルミ形材搬送用ロー
    ルカバー材であることを特徴とする、請求項8に記載の
    筒状体。
  10. 【請求項10】 フェルト材料を含む筒状体の製造に用
    いられる冶具であって、 a.筒状体の内径寸法を決定する内筒であって、帯状ニ
    ードルフェルトによりスパイラル状に捲回被覆される該
    内筒、 b.筒状体の外径寸法を決定する分割可能な外筒であっ
    て、前記内筒を被覆する帯状ニードルフェルトを外側か
    ら押圧する該外筒、及び c.筒状体を軸方向に加圧する加圧装置であって、前記
    外筒に押圧された帯状ニードルフェルトを両端から加圧
    する該加圧装置を含む、前記冶具。
  11. 【請求項11】 外筒及び/又は内筒の帯状ニードルフ
    ェルト接触面に、剥離材としてテフロン(登録商標)ガ
    ラスクロスが配設されていることを特徴とする、請求項
    10に記載の冶具。
  12. 【請求項12】 治具の材質が、SUS材であることを
    特徴とする、請求項10又は11に記載の冶具。
  13. 【請求項13】 フェルト材料を含む筒状体を製造する
    方法であって、熱硬化性樹脂が塗布及び/又は含浸され
    た半硬化状態の帯状ニードルフェルトを、前記筒状体の
    内径寸法を決定する内筒表面にスパイラル状に捲回して
    被覆し、しかる後、その表面を外筒で締め付けるととも
    に軸方向に加圧し、加熱、硬化、冷却してなることを特
    徴とする、前記方法。
  14. 【請求項14】 フェルト材料を含む筒状体を製造する
    方法であって、筒状体の内径寸法を決定する内筒表面に
    耐熱繊維からなる基材に熱硬化性樹脂が含浸されたプリ
    プレグを載置した後、帯状ニードルフェルトをスパイラ
    ル状に捲回して被覆し、しかる後、その表面を外筒で締
    め付けるとともに軸方向に加圧し、加熱、硬化、冷却し
    てなることを特徴とする、前記方法。
  15. 【請求項15】 帯状ニードルフェルトが、熱硬化性樹
    脂が塗布及び/又は含浸された半硬化状態の帯状ニード
    ルフェルトであることを特徴とする、請求項14に記載
    の方法。
  16. 【請求項16】 帯状ニードルフェルトに熱硬化性樹脂
    を塗布及び/又は含浸させ半硬化状態とした後、再度半
    硬化温度以上の温度をかけることにより硬化することを
    特徴とする、請求項13〜15に記載の方法。
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