JP2002235269A - 伸縮性不織布及びその製造方法 - Google Patents

伸縮性不織布及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002235269A
JP2002235269A JP2001034379A JP2001034379A JP2002235269A JP 2002235269 A JP2002235269 A JP 2002235269A JP 2001034379 A JP2001034379 A JP 2001034379A JP 2001034379 A JP2001034379 A JP 2001034379A JP 2002235269 A JP2002235269 A JP 2002235269A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
identification
nonwoven fabric
straight line
unit
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001034379A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4034520B2 (ja
Inventor
Kazunori Ozaki
和則 尾崎
Katsuaki Shibachi
克彰 芝地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Vilene Co Ltd
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Vilene Co Ltd filed Critical Japan Vilene Co Ltd
Priority to JP2001034379A priority Critical patent/JP4034520B2/ja
Publication of JP2002235269A publication Critical patent/JP2002235269A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4034520B2 publication Critical patent/JP4034520B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Details Of Garments (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 凹部であることによって認識される鮮明なロ
ゴ等を有する場合であっても、伸縮性に優れる伸縮性不
織布、及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 文字、図形、模様、記号、絵からなる長
尺状の識別凹部単位の中心軸と一致する直線が、不織布
のたて方向に平行な直線とよこ方向に平行な直線のいず
れの直線とも交わるように配向しており、しかも識別凹
部単位の中心と、該識別凹部単位の不織布のよこ(た
て)方向に隣接する識別凹部単位の中心とを結ぶことに
よって形成される直線と、不織布のよこ(たて)方向に
平行な直線とが交わるように、識別凹部単位が複数個配
置した、不織布のたて方向又はよこ方向の50%モジュ
ラス強度が4N/50mm幅以下で、凹部を構成する繊
維が融着していない伸縮性不織布である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は伸縮性不織布及び
その製造方法に関する。より詳細には、鮮明なロゴマー
クなどを有するにもかかわらず、伸縮性に優れる伸縮性
不織布、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】伸縮性不織布は、例えばパップ剤などの
貼付薬用支持体、衣服に保型性を持たせるための芯地な
ど、追従性を求められる多くの分野で利用されている。
この伸縮性不織布を構成する繊維として、例えばポリウ
レタン樹脂など、構成樹脂自体が弾性を持つものを利用
する場合もある。しかしながら、例えばポリオレフィン
系樹脂やポリエステル系樹脂など、化学的に安定な樹脂
からなる繊維を利用した伸縮性不織布が主流となってい
る。
【0003】伸縮性不織布には、外力が加わった際に寸
法変化を生じ、外力が解消された際に元の寸法形状に戻
ることが要求される。通常、上述した化学的に安定な樹
脂単独では、伸縮に適した大きな弾性を持たないため、
繊維ウエブを形成した後に、構成繊維の捲縮を発現させ
る技術が利用されている。即ち、熱による収縮特性の異
なる2種類以上の樹脂成分を偏芯型若しくはサイドバイ
サイド型(貼り合わせ型)に複合した構造を有する潜在
捲縮性繊維を使用して繊維ウエブを形成した後、少なく
とも1つの樹脂成分が収縮するが、他の樹脂成分が収縮
しない温度で熱処理を実施することによりコイル状又は
スパイラル状の捲縮を発現させて伸縮性不織布が製造さ
れる。この伸縮性繊維は捲縮が外力によって引き伸ばさ
れ、外力が開放された後に再び捲縮状態に戻るという現
象を利用して伸縮性を持たせたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、例えば貼付薬用
支持体として上記伸縮性不織布を用いる場合、包材から
取り出した後も出所表示が可能となるように、貼付薬の
製造元表示や商品名などのロゴを当該支持体に記す要望
が従来からあった。係る要望を満たすため、当該支持体
に熱エンボス処理を実施して、部分的に繊維を溶融固化
させてロゴを記す、ということが考えられた。
【0005】しかしながら、当該伸縮性不織布に対して
熱エンボスを実施することは、前述のような捲縮が発現
した繊維の外力による自由な引き伸ばしを阻害するた
め、伸縮性が悪くなるばかりでなく、風合いが硬くなっ
たり、通気性が悪くなるという問題があった。特に貼付
薬用支持体として使う場合には、上記溶融固化してフィ
ルム化した部分に材料破壊が生じて開孔を発生し、膏体
がしみ出してしまう場合もあった。
【0006】この発明は、上述した従来の問題点に鑑み
為されたものであり、本発明は、凹部であることによっ
て認識される鮮明なロゴ等を有する場合であっても、伸
縮性に優れる伸縮性不織布、及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明の、
凹部であることによって認識できる文字、図形、模様、
記号、絵、或いはこれらの組み合わせからなる長尺状の
識別凹部単位の中心軸と一致する直線が、不織布のたて
方向に平行な直線とよこ方向に平行な直線のいずれの直
線とも交わるように配向した前記識別凹部単位が複数個
配置しており、しかも不織布のたて方向又はよこ方向の
50%モジュラス強度が4N/50mm幅以下であるこ
とを特徴とする伸縮性不織布、によって解決することが
できる。つまり、「長尺状の識別凹部単位の中心軸と一
致する直線が、不織布のたて方向に平行な直線とよこ方
向に平行な直線のいずれの直線とも交わるように配向し
た識別凹部単位が配置している」ということは、識別凹
部単位が不織布のたて方向とよこ方向のいずれの方向に
対しても一直線状に配向していないことを意味するた
め、この伸縮性不織布のたて方向又はよこ方向から外力
を作用させたとしても、識別凹部単位による伸縮性の阻
害要因が小さい、不織布のたて方向又はよこ方向の50
%モジュラス強度が4N/50mm幅以下の、鮮明な識
別凹部単位を有するにもかかわらず、伸縮性に優れる伸
縮性不織布である。
【0008】なお、前記課題は、本発明の、識別凹部単
位の中心軸と一致する直線が、不織布のたて方向に平行
な直線とよこ方向に平行な直線のいずれの直線とも交わ
るように配向した前記識別凹部単位が複数個配置してお
り、しかも凹部を構成する繊維が融着していないことを
特徴とする伸縮性不織布、によっても解決することがで
きる。つまり、「長尺状の識別凹部単位の中心軸と一致
する直線が、不織布のたて方向に平行な直線とよこ方向
に平行な直線のいずれの直線とも交わるように配向した
識別凹部単位が配置している」ということは、識別凹部
単位が不織布のたて方向とよこ方向のいずれの方向に対
しても一直線状に配向していないことを意味するため、
この伸縮性不織布のたて方向又はよこ方向から外力を作
用させたとしても、識別凹部単位による伸縮性の阻害要
因が小さく、しかも「凹部を構成する繊維が融着してい
ない」ため、識別凹部単位による伸縮性の阻害要因が更
に小さく、鮮明な識別凹部単位を有するにもかかわら
ず、伸縮性に優れる伸縮性不織布である。
【0009】また、前記課題は、本発明の、(1)識別
凹部単位の中心と、該識別凹部単位の不織布のよこ方向
に隣接する識別凹部単位の中心とを結ぶことによって形
成される直線と、不織布のよこ方向に平行な直線とが交
わる、及び/又は(2)識別凹部単位の中心と、該識別
凹部単位の不織布のたて方向に隣接する識別凹部単位の
中心とを結ぶことによって形成される直線と、不織布の
たて方向に平行な直線とが交わるように、識別凹部単位
が複数個配置しており、しかも不織布のたて方向又はよ
こ方向の50%モジュラス強度が4N/50mm幅以下
であることを特徴とする伸縮性不織布、によっても解決
することができる。つまり、「(1)識別凹部単位の中
心と、該識別凹部単位の不織布のよこ方向に隣接する識
別凹部単位の中心とを結ぶことによって形成される直線
と、不織布のよこ方向に平行な直線とが交わる」という
ことは、識別凹部単位が不織布のよこ方向に対して一直
線上に配置していないことを意味し、識別凹部単位によ
る伸縮性阻害要因が小さいため、伸縮性不織布のよこ方
向における伸縮性を確保することができ、「(2)識別
凹部単位の中心と、該識別凹部単位の不織布のたて方向
に隣接する識別凹部単位の中心とを結ぶことによって形
成される直線と、不織布のたて方向に平行な直線とが交
わる」ということは、識別凹部単位が不織布のたて方向
に対して一直線上に配置していないことを意味し、識別
凹部単位による伸縮性阻害要因が小さいため、伸縮性不
織布のたて方向における伸縮性を確保することができる
ことを意味する。しかも不織布のたて方向又はよこ方向
の50%モジュラス強度が4N/50mm幅以下である
ため、鮮明な識別凹部単位を有するにもかかわらず、伸
縮性に優れる伸縮性不織布である。
【0010】更に、前記課題は、本発明の、(1)識別
凹部単位の中心と、該識別凹部単位の不織布のよこ方向
に隣接する識別凹部単位の中心とを結ぶことによって形
成される直線と、不織布のよこ方向に平行な直線とが交
わる、及び/又は(2)識別凹部単位の中心と、該識別
凹部単位の不織布のたて方向に隣接する識別凹部単位の
中心とを結ぶことによって形成される直線と、不織布の
たて方向に平行な直線とが交わるように、識別凹部単位
が複数個配置しており、しかも凹部を構成する繊維が融
着していないことを特徴とする伸縮性不織布、によって
も解決することができる。つまり、「(1)識別凹部単
位の中心と、該識別凹部単位の不織布のよこ方向に隣接
する識別凹部単位の中心とを結ぶことによって形成され
る直線と、不織布のよこ方向に平行な直線とが交わる」
ということは、識別凹部単位が不織布のよこ方向に対し
て一直線上に配置していないことを意味し、識別凹部単
位による伸縮性阻害要因が小さいため、伸縮性不織布の
よこ方向における伸縮性を確保することができ、
「(2)識別凹部単位の中心と、該識別凹部単位の不織
布のたて方向に隣接する識別凹部単位の中心とを結ぶこ
とによって形成される直線と、不織布のたて方向に平行
な直線とが交わる」ということは、識別凹部単位が不織
布のたて方向に対して一直線上に配置していないことを
意味し、識別凹部単位による伸縮性阻害要因が小さいた
め、伸縮性不織布のたて方向における伸縮性を確保する
ことができることを意味する。しかも「凹部を構成する
繊維が融着していない」ため、識別凹部単位による伸縮
性の阻害要因が更に小さく、鮮明な識別凹部単位を有す
るにもかかわらず、伸縮性に優れる伸縮性不織布であ
る。
【0011】前記課題は、本発明の、潜在捲縮性繊維を
主体とする繊維ウエブを、前記潜在捲縮性繊維の捲縮が
発現する温度で熱処理し、前記潜在捲縮性繊維の捲縮を
発現させて捲縮発現繊維ウエブを形成した後、前記潜在
捲縮性繊維の捲縮発現温度よりも低い温度に設定された
一対のロールにより押圧して、前記捲縮発現繊維ウエブ
に識別凹部単位を付与する伸縮性不織布の製造方法であ
り、前記一対のロールの少なくとも1つのロールとし
て、ロールの周面をロールの軸方向と一致する方向に切
断して展開した時に、凸部であることによって認識でき
る文字、図形、模様、記号、絵、或いはこれらの組み合
わせの鏡像からなる長尺状の識別凸部単位の中心軸と一
致する直線が、ロールの軸方向と平行な直線と、ロール
の軸方向に直交する方向と平行な直線のいずれの直線と
も交わるように配向した前記識別凸部単位が複数個配置
したロールを用いることを特徴とする、伸縮性不織布の
製造方法、によって解決することができる。つまり、潜
在捲縮性繊維の捲縮発現温度よりも低い温度に設定され
た一対のロールにより押圧することにより、凹部を構成
する繊維が融着していない識別凹部単位を有する伸縮性
不織布を製造できるため、識別凹部単位による伸縮性阻
害要因を極めて小さくすることができる。また、「識別
凸部単位の中心軸と一致する直線が、ロールの軸方向と
平行な直線と、ロールの軸方向に直交する方向と平行な
直線のいずれの直線とも交わるように配向した前記識別
凸部単位が複数個配置したロール」を使用すると、前述
のような「長尺状の識別凹部単位の中心軸と一致する直
線が、不織布のたて方向に平行な直線とよこ方向に平行
な直線のいずれの直線とも交わるように配向した識別凹
部単位が配置」した、識別凹部単位が不織布のたて方向
とよこ方向のいずれの方向に対しても一直線状に配向し
ていないように識別凹部単位を形成できるため、識別凹
部単位による伸縮性阻害要因を小さくすることができ
る。したがって、鮮明な識別凹部単位を有するにもかか
わらず、伸縮性に優れる伸縮性不織布を製造することが
できる。
【0012】前記課題は、本発明の、潜在捲縮性繊維を
主体とする繊維ウエブを、前記潜在捲縮性繊維の捲縮が
発現する温度で熱処理し、前記潜在捲縮性繊維の捲縮を
発現させて捲縮発現繊維ウエブを形成した後、前記潜在
捲縮性繊維の捲縮発現温度よりも低い温度に設定された
一対のロールにより押圧して、前記捲縮発現繊維ウエブ
に識別凹部単位を付与する伸縮性不織布の製造方法であ
り、前記一対のロールの少なくとも1つのロールとし
て、ロールの周面をロールの軸方向と一致する方向に切
断して展開した時に、(1)識別凸部単位の中心と、該
識別凸部単位のロール軸方向に隣接する識別凸部単位の
中心とを結ぶことによって形成される直線と、ロールの
軸方向に平行な直線とが交わる、及び/又は(2)識別
凸部単位の中心と、該識別凸部単位のロールの軸方向と
直交する方向に隣接する識別凸部単位の中心とを結ぶこ
とによって形成される直線と、ロールの軸方向と直交す
る方向に平行な直線とが交わるように、識別凸部単位が
複数個配置したロールを用いることを特徴とする、伸縮
性不織布の製造方法、によっても解決することができ
る。つまり、潜在捲縮性繊維の捲縮発現温度よりも低い
温度に設定された一対のロールにより押圧することによ
り、凹部を構成する繊維が融着していない識別凹部単位
を有する伸縮性不織布を製造できるため、識別凹部単位
による伸縮性阻害要因を極めて小さくすることができ
る。また、「(1)識別凸部単位の中心と、該識別凸部
単位のロール軸方向に隣接する識別凸部単位の中心とを
結ぶことによって形成される直線と、ロールの軸方向に
平行な直線とが交わる、及び/又は(2)識別凸部単位
の中心と、該識別凸部単位のロールの軸方向と直交する
方向に隣接する識別凸部単位の中心とを結ぶことによっ
て形成される直線と、ロールの軸方向と直交する方向に
平行な直線とが交わるように、識別凸部単位が複数個配
置したロール」を使用すると、前述のような「(1)識
別凹部単位の中心と、該識別凹部単位の不織布のよこ方
向に隣接する識別凹部単位の中心とを結ぶことによって
形成される直線と、不織布のよこ方向に平行な直線とが
交わる、及び/又は(2)識別凹部単位の中心と、該識
別凹部単位の不織布のたて方向に隣接する識別凹部単位
の中心とを結ぶことによって形成される直線と、不織布
のたて方向に平行な直線とが交わるように、識別凹部単
位が複数個配置」した、識別凹部単位が不織布のたて方
向及び/又はよこ方向に対して、一直線上に配置してい
ないように識別凹部単位を配置できるため、識別凹部単
位による伸縮性阻害要因を小さくすることができる。し
たがって、鮮明な識別凹部単位を有するにもかかわら
ず、伸縮性に優れる伸縮性不織布を製造することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の1つの伸縮性不織布は、
凹部であることによって認識できる文字、図形、模様、
記号、絵、或いはこれらの組み合わせからなる長尺状の
識別凹部単位の中心軸と一致する直線(以下、「識別凹
部単位直線」という)が、不織布のたて方向に平行な直
線(以下、「たて方向直線」という)と、不織布のよこ
方向に平行な直線(以下、「よこ方向直線」という)
の、いずれの直線とも交わるように配向した識別凹部単
位が複数個配置しているため、伸縮性の優れるものであ
る。つまり、本発明の識別凹部単位は長尺状であるた
め、この識別凹部単位が不織布のたて方向又はよこ方向
と平行に配向していると、伸縮性不織布のたて方向又は
よこ方向における伸縮性を損なうことになるが、本発明
においては、識別凹部単位直線がたて方向直線とよこ方
向直線のいずれの直線とも交わるように配向している、
つまり、識別凹部単位が不織布のたて方向とよこ方向の
いずれの方向とも平行に配向していないため、識別凹部
単位による伸縮性の阻害要因が小さいものである。
【0014】なお、このように配向している識別凹部単
位は一部であっても良いが、全ての識別凹部単位の識別
凹部単位直線がたて方向直線とよこ方向直線のいずれと
も交わるように配向しているのが好ましく、全ての識別
凹部単位の識別凹部単位直線がたて方向直線とよこ方向
直線のいずれとも交わるように配向しており、しかも全
ての識別凹部単位直線が同じ方向に配向しているのが更
に好ましい。
【0015】より具体的には、識別凹部単位直線とよこ
方向直線との交わりにより形成される鋭角の角度が30
°〜60°であるように、識別凹部単位が配向している
のが好ましく、30°〜45°の範囲内にあるように、
識別凹部単位が配向しているのがより好ましい。つま
り、図5に示すような、よこ方向直線5と平行な直線5
1と識別凹部単位直線4との間に形成される角度αが3
0°〜60°の範囲内にあるように、識別凹部単位が配
向しているのが好ましく、30°〜45°の範囲内にあ
るように、識別凹部単位が配向しているのがより好まし
い。識別凹部単位直線とよこ方向直線との交わりにより
形成される鋭角の角度が30°未満であっても、60°
を越える場合であっても、伸縮性不織布のよこ方向及び
たて方向における伸縮性のバランスが悪くなる傾向があ
るためである。特に、後述のような識別凹部単位の比率
(X/Y)が3以上である場合には、識別凹部単位直線
とよこ方向直線との交わりにより形成される鋭角の角度
が30°〜45°であるように、識別凹部単位が配向し
ているのが好ましい。
【0016】なお、このように配向している識別凹部単
位は一部であっても良いが、全ての識別凹部単位の識別
凹部単位直線がたて方向直線とよこ方向直線のいずれと
も交わるように配向しているのが好ましく、全ての識別
凹部単位の識別凹部単位直線がたて方向直線とよこ方向
直線のいずれとも交わるように配向しており、しかも全
ての識別凹部単位直線が同じ方向に配向しているのが更
に好ましい。
【0017】本発明の1つの伸縮性不織布は、上述のよ
うに配向した識別凹部単位が複数個配置しており、しか
も不織布のたて方向又はよこ方向の50%モジュラス強
度が4N/50mm幅以下(より好ましくは3N/50
mm幅以下、更に好ましくは2N/50mm幅以下、最
も好ましくは1.5N/50mm幅以下、下限は0.5
N/50mm幅程度)のものである。この50%モジュ
ラス強度が4N/50mm幅以下であるということは、
弱い外力によって容易に引き伸ばすことができることを
意味しているため、このような50%モジュラス強度を
有する本発明の伸縮性不織布は伸縮性の優れるものであ
る。つまり、伸縮性不織布の50%モジュラス強度が4
N/50mm幅を越えると、伸縮性が悪くなり、用途を
限定される可能性がある。
【0018】特に、本発明の伸縮性不織布を貼付薬用支
持体として使用する場合、50%モジュラス強度は3N
/50mm幅以下であるのが好ましく、2N/50mm
幅以下であるのがより好ましく、1.5N/50mm幅
以下であるのが更に好ましい。
【0019】なお、50%モジュラス強度は次のように
して得られる値をいう。 (1)伸縮性不織布をたて方向直線又はよこ方向直線と
軸(試料の対角線の交点を通り、試料の長辺と平行な直
線)とが平行であるように、幅50mm、長さ150m
mの長方形状に切断して試料を作成する。 (2)上記(1)で作成した試料を引張り強さ試験機
(例えば、オリエンテック製、テンシロンUTM―III
―100)のチャック間(距離:100mm)に固定
し、引張り速度200mm/minで引っ張り、チャッ
ク間距離が150mmとなった時の応力を測定する。 (3)上記(1)〜(2)の操作を繰り返し、3枚の試
料について前記応力を測定し、その算術平均を50%モ
ジュラス強度とする。
【0020】本発明の別の伸縮性不織布は、上述のよう
に配向した識別凹部単位が複数個配置しており、しかも
凹部を構成する繊維が融着していない状態にある。この
ように、「凹部を構成する繊維が融着していない」とい
うことは、外力が作用した際に、繊維の引き伸ばしが阻
害されないことを意味するため、このような状態にある
本発明の伸縮性不織布は伸縮性に優れるものである。よ
り好ましくは、凹部を構成する繊維が融着していないこ
とに加えて、不織布のたて方向又はよこ方向の50%モ
ジュラス強度が4N/50mm幅以下(より好ましくは
3N/50mm幅以下、更に好ましくは2N/50mm
幅以下、最も好ましくは1.5N/50mm幅以下、下
限は0.5N/50mm幅程度)である。
【0021】なお、「融着していない」とは、繊維が溶
融し、固化していない状態を意味し、製法的には、潜在
捲縮性繊維の捲縮発現温度よりも低い温度で加圧した場
合に、繊維が融着していない状態とすることができる。
【0022】本発明の更に別の伸縮性不織布は、前述の
ような不織布のたて方向又はよこ方向の50%モジュラ
ス強度が4N/50mm幅以下(より好ましくは3N/
50mm幅以下、更に好ましくは2N/50mm幅以
下、最も好ましくは1.5N/50mm幅以下、下限は
0.5N/50mm幅程度)であることに加えて、
(1)識別凹部単位の中心と、この識別凹部単位の不織
布のよこ方向に隣接する識別凹部単位の中心とを結ぶこ
とによって形成される直線(以下、「よこ方向隣接識別
凹部単位間直線」という)と、よこ方向直線とが交わ
る、及び/又は(2)識別凹部単位の中心と、この識別
凹部単位の不織布のたて方向に隣接する識別凹部単位の
中心とを結ぶことによって形成される直線(以下、「た
て方向隣接識別凹部単位間直線」という)と、たて方向
直線とが交わるように、識別凹部単位が複数個配置して
いる。このように識別凹部単位が配置しているというこ
とは、たて方向直線とよこ方向直線のいずれとも一致す
るように識別凹部単位が配置していないことを意味する
ため、少なくとも不織布のたて方向又はよこ方向におけ
る伸縮性は損なわれない。不織布のたて方向及びよこ方
向のいずれの方向においても伸縮性に優れているよう
に、よこ方向隣接識別凹部単位間直線とよこ方向直線と
が交わり、しかもたて方向隣接識別凹部単位間直線とた
て方向直線とが交わるのが好ましい。
【0023】より具体的には、よこ方向隣接識別凹部単
位間直線とよこ方向直線との交わりにより形成される鋭
角の角度(以下、「よこ方向隣接角度」という)が3°
〜80°であるように、識別凹部単位が配置しているの
が好ましい。このように識別凹部単位が配置しているこ
とによって、伸縮性を損なわず、外観的にも優れる伸縮
性不織布であることができる。より好ましいよこ方向隣
接角度は4°〜60°であり、更に好ましいよこ方向隣
接角度は5°〜45°であり、最も好ましいよこ方向隣
接角度は5°〜30°である。つまり、図6に示すよう
な、よこ方向直線5と平行な直線51とよこ方向隣接識
別凹部単位間直線6との間に形成される角度βが3°〜
80°であるのが好ましく、4°〜60°であるのがよ
り好ましく、5°〜45°であるのが更に好ましく、5
°〜30°であるのが最も好ましい。
【0024】なお、このように配置している識別凹部単
位の組み合わせは一部であっても良いが、全ての識別凹
部単位の組み合わせに関して、よこ方向隣接角度が3°
〜80°であるように配置しているのが好ましく、全て
の識別凹部単位の組み合わせに関して、よこ方向隣接角
度が3°〜80°であり、しかもよこ方向隣接角度がい
ずれの組み合わせにおいても同じであるのが更に好まし
い。
【0025】他方、たて方向隣接識別凹部単位間直線と
たて方向直線との交わりにより形成される鋭角の角度
(以下、「たて方向隣接角度」という)が3°〜80°
であるように、識別凹部単位が配置しているのが好まし
い。このように識別凹部単位が配置していることによっ
て、伸縮性を損なわず、外観的にも優れる伸縮性不織布
であることができる。より好ましいたて方向隣接角度は
4°〜60°であり、更に好ましいたて方向隣接角度は
5°〜45°であり、最も好ましいたて方向隣接角度は
5°〜30°である。つまり、図7に示すような、たて
方向直線7と平行な直線71とたて方向隣接識別凹部単
位間直線8との間に形成される角度γが3°〜80°で
あるのが好ましく、4°〜60°であるのがより好まし
く、5°〜45°であるのが更に好ましく、5°〜30
°であるのが最も好ましい。
【0026】なお、このように配置している識別凹部単
位の組み合わせは一部であっても良いが、全ての識別凹
部単位の組み合わせに関して、たて方向隣接角度が3°
〜80°であるように配置しているのが好ましく、全て
の識別凹部単位の組み合わせに関して、たて方向隣接角
度が3°〜80°であり、しかもたて方向隣接角度がい
ずれの組み合わせにおいても同じであるのが更に好まし
い。
【0027】なお、よこ方向隣接角度とたて方向隣接角
度とが、実質的に同じ角度であると、たて方向及びよこ
方向における伸縮性が優れ、外観的にも優れた伸縮性不
織布であることができる。このような関係を満たす識別
凹部単位の組み合わせは一部であっても良いが、全ての
識別凹部単位の組み合わせに関してこの関係を満たすの
が好ましく、全ての識別凹部単位の組み合わせに関し
て、この関係を満たし、しかもよこ方向隣接角度とたて
方向隣接角度が全ての組み合わせにおいて実質的に同じ
であるのが更に好ましい。
【0028】また、この伸縮性不織布において、前述の
ように、識別凹部単位が配向(識別凹部単位直線とよこ
方向直線との交わりにより形成される鋭角の角度が30
°〜60°であるように識別凹部単位が配向しているの
が好ましく、30°〜45°であるように識別凹部単位
が配向しているのがより好ましい)していたり、凹部を
構成する繊維が融着していなかったり、これらいずれの
条件も満たすと、更に、伸縮性に優れる伸縮性不織布で
あることができる。
【0029】更に別の本発明の伸縮性不織布は、前述と
全く同様に、(1)よこ方向隣接識別凹部単位間直線と
よこ方向直線とが交わる、及び/又は(2)たて方向隣
接識別凹部単位間直線とたて方向直線とが交わるよう
に、識別凹部単位が複数個配置していることに加えて、
凹部を構成する繊維が融着していない。前述と全く同様
の作用により、伸縮性の優れる伸縮性不織布であること
ができる。よこ方向隣接識別凹部単位間直線とよこ方向
直線とが交わり、しかもたて方向隣接識別凹部単位間直
線とたて方向直線とが交わるのがより好ましい。
【0030】この伸縮性不織布においても、前述と同様
に、よこ方向隣接角度が3°〜80°であるように、識
別凹部単位が配置しているのが好ましく、4°〜60°
であるのがより好ましく、5°〜45°であるのが更に
好ましく、5°〜30°であるのが最も好ましい。
【0031】なお、このように配置している識別凹部単
位の組み合わせは一部であっても良いが、全ての識別凹
部単位の組み合わせに関して、よこ方向隣接角度が3°
〜80°であるように配置しているのが好ましく、全て
の識別凹部単位の組み合わせに関して、よこ方向隣接角
度が3°〜80°であり、しかもよこ方向隣接角度がい
ずれの組み合わせにおいても同じであるのが更に好まし
い。
【0032】また、たて方向隣接角度が3°〜80°で
あるように、識別凹部単位が配置しているのが好まし
く、4°〜60°であるのがより好ましく、5°〜45
°であるのが更に好ましく、5°〜30°であるのが最
も好ましい。
【0033】なお、このように配置している識別凹部単
位の組み合わせは一部であっても良いが、全ての識別凹
部単位の組み合わせに関して、たて方向隣接角度が3°
〜80°であるように配置しているのが好ましく、全て
の識別凹部単位の組み合わせに関して、たて方向隣接角
度が3°〜80°であり、しかもたて方向隣接角度がい
ずれの組み合わせにおいても同じであるのが更に好まし
い。
【0034】なお、よこ方向隣接角度とたて方向隣接角
度とが、実質的に同じ角度であると、たて方向及びよこ
方向における伸縮性が優れ、外観的にも優れた伸縮性不
織布であることができる。このような関係を満たす識別
凹部単位の組み合わせは一部であっても良いが、全ての
識別凹部単位の組み合わせに関してこの関係を満たすの
が好ましく、全ての識別凹部単位の組み合わせに関し
て、この関係を満たし、しかもよこ方向隣接角度とたて
方向隣接角度が全ての組み合わせにおいて実質的に同じ
であるのが更に好ましい。
【0035】また、この伸縮性不織布において、前述の
ように、識別凹部単位が配向(識別凹部単位直線とよこ
方向直線との交わりにより形成される鋭角の角度が30
°〜60°であるように識別凹部単位が配向しているの
が好ましく、30°〜45°であるように識別凹部単位
が配向しているのがより好ましい)していたり、不織布
のたて方向又はよこ方向の50%モジュラス強度が4N
/50mm幅以下(より好ましくは3N/50mm幅以
下、更に好ましくは2N/50mm幅以下、最も好まし
くは1.5N/50mm幅以下、下限は0.5N/50
mm幅程度)であったり、これらいずれの条件も満たす
と、更に、伸縮性に優れる伸縮性不織布であることがで
きる。
【0036】なお、本発明における各言葉の定義は、次
の通りである。 (1)「識別凹部単位」とは、凹部であることによって
認識できる文字、図形、模様、記号、絵、或いはこれら
の組み合わせからなる、長尺状の繰り返し単位をいい、
例えば、図1に示すように、「日本バイリーン株式会
社」なる文字が配置している場合には、この「日本バイ
リーン株式会社」を識別凹部単位2とし、図2に示すよ
うに、「日本バイリーン株式会社/伸縮性不織布」と2
種類の識別凹部が存在している場合には、この「日本バ
イリーン株式会社/伸縮性不織布」全体を識別凹部単位
2とする。 (2)「凹部」とは、相対的に窪んでいると認識できる
部分をいい、視覚的に窪んでいると認識できれば良く、
その程度は特に限定するものではない。 (3)「長尺状」とは、識別凹部単位又は識別凸部単位
を完全に囲むことのできる最も面積の小さい長方形にお
ける、長辺(X)と短辺(Y)との長さの比率(X/
Y)が、2以上であることをいう。例えば、図3に示す
ように、識別凹部単位が「日本バイリーン株式会社」で
ある場合には、識別凹部単位を完全に囲むことのできる
最も面積の小さい長方形3の長辺(X)と短辺(Y)と
の長さの比率(X/Y)は約11である。また、図4に
示すように、識別凹部単位が「日本×××××」であ
り、「日本」と「×××××」の大きさが異なる場合に
は、識別凹部単位を完全に囲むことのできる最も面積の
小さい長方形3の長辺(X)と短辺(Y)との長さの比
率(X/Y)は約4.5である。 (4)「識別凹部単位の中心軸」とは、識別凹部単位を
完全に囲むことのできる最も面積の小さい長方形の対角
線の交点を通り、前記長方形の長辺と平行な直線をい
う。 (5)「不織布のたて方向」は、不織布生産時における
繊維ウエブの流れ方向をいい、別の見方をすれば不織布
の長手方向をいう。また、「不織布のよこ方向」は、不
織布のたて方向と直交する方向をいう。 (6)「直線が交わる」とは、伸縮性不織布表面又は展
開したロール周面が平滑であると仮定し、直線を伸縮性
不織布表面又は展開したロール周面に描いた時に、直線
同士が交わることをいう。 (7)「識別凹部単位の中心」は、識別凹部単位を完全
に囲むことのできる最も面積の小さい長方形の対角線の
交点をいう。 (8)「隣接する識別凹部単位」とは、識別凹部単位の
中心間距離が最も短い識別凹部単位をいう。
【0037】本発明のいずれの伸縮性不織布もどのよう
な繊維から構成されていても良いが、ポリエステル系繊
維及び/又はポリオレフィン系繊維(特にポリプロピレ
ン系繊維)を含んでいるのが好ましい。
【0038】なお、いずれの伸縮性不織布の面密度(単
位面積あたりの重量)及び厚さは特に限定するものでは
ないが、例えば、貼付薬用支持体として用いる場合、面
密度は50〜150g/m程度であるのが適当であ
り、厚さは0.5〜1.5mm程度であるのが適当であ
る。厚さは20g/cm圧縮荷重下で測定した値をい
う。
【0039】本発明の伸縮性不織布は伸縮性及び外観的
に優れているため、これらの特性を活かせる用途、例え
ば、医療用貼付薬用支持体、化粧用貼付剤支持体として
好適に使用することができる。
【0040】以下、本発明の伸縮性不織布の製造方法に
ついて説明する。
【0041】まず、潜在捲縮性繊維を主体とする繊維ウ
エブを形成する。この潜在捲縮性繊維は、熱の作用によ
って捲縮を発現するものであれば良く、特に限定するも
のではないが、ポリエステル/変性ポリエステル、ポリ
プロピレン/変性ポリプロピレンなどの組み合わせから
なる、繊維横断面形状がサイドバイサイド(貼り合わ
せ)型又は偏芯型複合繊維を使用するのが好ましい。
【0042】なお、このような潜在捲縮性繊維は量が多
ければ多い程、伸縮性に優れる伸縮性不織布とすること
ができるため、繊維ウエブ中、60mass%以上含ん
でいるのが好ましく、70mass%以上含んでいるの
がより好ましく、80mass%以上含んでいるのが更
に好ましい。なお、潜在捲縮性繊維以外の繊維として
は、例えば、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊
維など、潜在捲縮性繊維と同種の樹脂組成からなる繊維
を使用することができる。
【0043】また、繊維ウエブの形成方法は、特に限定
するものではないが、例えば、カード法、エアレイ法な
どの乾式法や湿式法により形成することができる。
【0044】次いで、この繊維ウエブを、潜在捲縮性繊
維の捲縮が発現する温度で熱処理して、潜在捲縮性繊維
の捲縮を発現させて捲縮発現繊維ウエブを形成する。な
お、「潜在捲縮性繊維の捲縮が発現する温度(=捲縮発
現温度)」とは、捲縮が発現していない潜在捲縮性繊維
を主体とする繊維ウエブに対して熱を作用させて、該繊
維ウエブを構成する潜在捲縮性繊維の捲縮数が30個/
インチ以上となる最低温度をいう。なお、このような熱
処理は、例えば熱風ドライヤー、赤外線ランプを利用し
た加熱装置などによって実施することができるが、特
に、筐体内を所定の温度環境に制御し、この筐体内を通
過させることによって熱処理を実施する方法によれば、
安定した熱処理を実施することができる。
【0045】なお、前述の方法では、繊維ウエブを直接
熱処理して潜在捲縮性繊維の捲縮を発現させているが、
捲縮を発現させる前に、ニードルパンチや水流などの流
体によって繊維ウエブの絡合を行っても良い。このよう
な絡合工程を通すことによって、伸縮性不織布の形態安
定性が向上する。
【0046】次いで、この捲縮発現繊維ウエブを、潜在
捲縮性繊維の捲縮発現温度よりも低い温度に設定された
一対のロールにより押圧して、捲縮発現繊維ウエブに識
別凹部単位を付与して、本発明の伸縮性不織布を製造す
ることができる。このように、潜在捲縮性繊維の捲縮発
現温度よりも低い温度で押圧しているため、潜在捲縮性
繊維を融着させることなく、識別凹部単位を形成でき、
伸縮性不織布の伸縮性を損なわない。
【0047】なお、この一対のロールによる押圧は潜在
捲縮性繊維の捲縮発現温度よりも低い温度で実施するが
故に、識別凹部単位を鮮明に形成しにくい傾向がある。
したがって、できるだけ識別凹部単位を鮮明に形成でき
るように、この一対のロールによる押圧は、前記熱処理
に連続して実施するのが好ましい。つまり、捲縮発現温
度にまで加熱された繊維ウエブが放冷してしまわないう
ちに、一対のロールで押圧するのが好ましく、前述のよ
うに、筐体内を通過させることによって熱処理をする場
合には、この筐体の出口に一対のロールを設けるのが好
ましい。
【0048】前記一対のロールは潜在捲縮性繊維の捲縮
発現温度よりも低い温度に設定されれば良いが、捲縮発
現温度よりも40℃以上低い温度であるのが好ましく、
捲縮発現温度よりも60℃以上低い温度であるのがより
好ましく、捲縮発現温度よりも80℃以上低い温度であ
るのが更に好ましい。なお、一対のロールの温度制御は
どのような方法によるものであっても良いが、水を媒体
として、押圧力を調整できるのが好ましい。
【0049】なお、一対のロール全体の押圧力は、捲縮
発現繊維ウエブに視覚的に認識できる識別凹部単位を形
成できる圧力である限り、特に限定されるものではな
く、繊維の融着を阻止することができる圧力であるのが
好ましい。
【0050】また、一対のロールはいずれのロールも凸
部を有するものであっても良いが、一方のロールの表面
が平滑であり、もう一方のロールのみが凸部を有してい
るのが好ましい。
【0051】本発明で使用できる1つのロールは、ロー
ルの周面をロールの軸方向と一致する方向に切断して展
開した時に、凸部であることによって認識できる文字、
図形、模様、記号、絵、或いはこれらの組み合わせの鏡
像からなる長尺状の識別凸部単位の中心軸と一致する直
線(以下、「識別凸部単位直線」という)が、ロールの
軸方向と平行な直線(以下、「軸方向直線」という)
と、ロールの軸方向に直交する方向(以下、「直交方
向」という)と平行な直線(以下、「直交方向直線」と
いう)のいずれの直線とも交わるように配向した識別凸
部単位が複数個配置したロールである。このロールを使
用すると、識別凹部単位の中心軸と一致する直線が、不
織布のたて方向に平行な直線とよこ方向に平行な直線の
いずれの直線とも交わるように配向した識別凹部単位が
複数個配置しており、しかも凹部を構成する繊維が融着
していない、伸縮性に優れる伸縮性不織布を製造するこ
とができる。また、ロールの押圧力を調整することによ
って、不織布のたて方向又はよこ方向の50%モジュラ
ス強度が4N/50mm幅以下の、伸縮性の優れる伸縮
性不織布を製造することができる。
【0052】また、このように識別凸部単位が配向して
いると、捲縮発現繊維ウエブに対する線圧を均等化する
ことができ、しかもロール全体に加わる圧力が低くて
も、識別凸部単位を構成する個々の文字、図形、模様、
記号或いは絵にかかる圧力は高いため、鮮明な識別凹部
単位を形成することができる、という効果を奏する。ま
た、ロールを捲縮発現繊維ウエブに押圧した際の振動を
抑制することができる、という効果も奏する。
【0053】なお、このように配向している識別凸部単
位は一部であっても良いが、全ての識別凸部単位の識別
凸部単位直線が直交方向直線と軸方向直線のいずれとも
交わるように配向しているのが好ましく、全ての識別凸
部単位の識別凸部単位直線が直交方向直線と軸方向直線
のいずれとも交わるように配向しており、しかも全ての
識別凸部単位直線が同じ方向に配向しているのが更に好
ましい。
【0054】より具体的には、識別凸部単位直線と軸方
向直線との交わりにより形成される鋭角の角度が30°
〜60°であるように、識別凸部単位が配向しているの
が好ましく、30°〜45°の範囲内にあるように、識
別凸部単位が配向しているのがより好ましい。つまり、
図8に示すような、軸方向直線5’と平行な直線51’
と識別凸部単位直線4’との間に形成される角度α’が
30°〜60°の範囲内にあるように、識別凸部単位が
配向しているのが好ましく、30°〜45°の範囲内に
あるように、識別凸部単位が配向しているのがより好ま
しい。識別凸部単位直線と軸方向直線との交わりにより
形成される鋭角の角度が30°未満であっても、60°
を越える場合であっても、伸縮性のバランスが悪い伸縮
性不織布となる傾向があるためである。特に、後述のよ
うな識別凸部単位の比率(X’/Y’)が3以上である
場合には、識別凸部単位直線と軸方向直線との交わりに
より形成される鋭角の角度が30°〜45°であるよう
に、識別凸部単位が配向しているのが好ましい。
【0055】なお、このように配向している識別凸部単
位は一部であっても良いが、全ての識別凸部単位の識別
凸部単位直線が直交方向直線と軸方向直線のいずれとも
交わるように配向しているのが好ましく、全ての識別凸
部単位の識別凸部単位直線が直交方向直線と軸方向直線
のいずれとも交わるように配向しており、しかも全ての
識別凸部単位直線が同じ方向に配向しているのが更に好
ましい。
【0056】本発明で使用することのできる別のロール
は、(1)識別凸部単位の中心と、この識別凸部単位の
ロールの軸方向に隣接する識別凸部単位の中心とを結ぶ
ことによって形成される直線(以下、「軸方向隣接識別
凸部単位間直線」という)と、軸方向直線とが交わる、
及び/又は(2)識別凸部単位の中心と、この識別凸部
単位のロールの直交方向に隣接する識別凸部単位の中心
とを結ぶことによって形成される直線(以下、「直交方
向隣接識別凸部単位間直線」という)と、直交方向直線
とが交わるように、識別凸部単位が複数個配置してい
る。このロールを使用すると、(1)よこ方向隣接識別
凹部単位間直線と、よこ方向直線とが交わる、及び/又
は(2)たて方向隣接識別凹部単位間直線と、たて方向
直線とが交わるように、識別凹部単位が複数個配置して
おり、しかも凹部を構成する繊維が融着していない伸縮
性不織布を製造することができる。また、ロールの押圧
力を調整することによって、不織布のたて方向又はよこ
方向の50%モジュラス強度が4N/50mm幅以下
の、伸縮性の優れる伸縮性不織布を製造することができ
る。
【0057】また、このように識別凸部単位が配向して
いると、捲縮発現繊維ウエブに対する線圧を均等化する
ことができ、しかもロール全体に加わる圧力が低くて
も、識別凸部単位を構成する個々の文字、図形、模様、
記号或いは絵にかかる圧力は高いため、鮮明な識別凹部
単位を形成することができる、という効果を奏する。ま
た、ロールを捲縮発現繊維ウエブに押圧した際の振動を
抑制することができる、という効果も奏する。更に、
(2)直交方向隣接識別凸部単位間直線と、直交方向直
線とが交わるように、識別凹部単位が配置していると、
他方のロールにかかる圧力を分散化できるため、他方の
ロールの磨耗を少なくできる、という効果も奏する。
【0058】たて方向及びよこ方向のいずれの方向にお
いても伸縮性に優れる伸縮性不織布を製造することがで
きるように、軸方向隣接識別凸部単位間直線と軸方向直
線とが交わり、しかも直交方向隣接識別凸部単位間直線
と直交方向直線とが交わるように、識別凸部単位が配置
しているのが好ましい。
【0059】より具体的には、軸方向隣接識別凸部単位
間直線と軸方向直線との交わりにより形成される鋭角の
角度(以下、「軸方向隣接角度」という)が3°〜80
°であるように、識別凸部単位が配置しているのが好ま
しい。このように識別凸部単位が配置していることによ
って、伸縮性を損なわず、外観的にも優れる伸縮性不織
布を製造することができる。より好ましい軸方向隣接角
度は4°〜60°であり、更に好ましい軸方向隣接角度
は5°〜45°であり、最も好ましい軸方向隣接角度は
5°〜30°である。つまり、図9に示すような、軸方
向直線5’と平行な直線51’と軸方向隣接識別凸部単
位間直線6’との間に形成される角度β’が3°〜80
°であるのが好ましく、4°〜60°であるのがより好
ましく、5°〜45°であるのが更に好ましく、5°〜
30°であるのが最も好ましい。
【0060】なお、このように配置している識別凸部単
位の組み合わせは一部であっても良いが、全ての識別凸
部単位の組み合わせに関して、軸方向隣接角度が3°〜
80°であるように配置しているのが好ましく、全ての
識別凸部単位の組み合わせに関して、軸方向隣接角度が
3°〜80°であり、しかも軸方向隣接角度がいずれの
組み合わせにおいても同じ角度であるのが更に好まし
い。
【0061】他方、直交方向隣接識別凸部単位間直線と
直交方向直線との交わりにより形成される鋭角の角度
(以下、「直交方向隣接角度」という)が3°〜80°
であるように、識別凸部単位が配置しているのが好まし
い。このように識別凸部単位が配置していることによっ
て、伸縮性を損なわず、外観的にも優れる伸縮性不織布
を製造することができる。より好ましい直交方向隣接角
度は4°〜60°であり、更に好ましい直交方向隣接角
度は5°〜45°であり、最も好ましい直交方向隣接角
度は5°〜30°である。つまり、図10に示すよう
な、直交方向直線7’と平行な直線71’と直交方向隣
接識別凸部単位間直線8’との間に形成される角度γ’
が3°〜80°であるのが好ましく、4°〜60°であ
るのがより好ましく、5°〜45°であるのが更に好ま
しく、5°〜30°であるのが最も好ましい。
【0062】なお、このように配置している識別凸部単
位の組み合わせは一部であっても良いが、全ての識別凸
部単位の組み合わせに関して、直交方向隣接角度が3°
〜80°であるように配置しているのが好ましく、全て
の識別凸部単位の組み合わせに関して、直交方向隣接角
度が3°〜80°であり、しかも直交方向隣接角度がい
ずれの組み合わせにおいても同じ角度であるのが更に好
ましい。
【0063】なお、軸方向隣接角度と直交方向隣接角度
とが、実質的に同じ角度であると、たて方向及びよこ方
向における伸縮性が優れ、外観的にも優れた伸縮性不織
布を製造することができる。このような関係を満たす識
別凸部単位の組み合わせは一部であっても良いが、全て
の識別凸部単位の組み合わせに関してこの関係を満たす
のが好ましく、全ての識別凸部単位の組み合わせに関し
て、この関係を満たし、しかも軸方向隣接角度と直交方
向隣接角度が全ての組み合わせにおいて実質的に同じ角
度であるのが更に好ましい。
【0064】また、このロールにおいて、前述のよう
に、識別凸部単位が配向(識別凸部単位直線と軸方向直
線との交わりにより形成される鋭角の角度が30°〜6
0°であるように識別凸部単位が配向しているのが好ま
しく、30°〜45°であるように識別凸部単位が配向
しているのがより好ましい)していると、更に、伸縮性
に優れる伸縮性不織布を製造することができる。
【0065】なお、本発明における各言葉の定義は、次
の通りである。 (1)「識別凸部単位」とは、凸部であることによって
認識できる文字、図形、模様、記号、絵、或いはこれら
の組み合わせの鏡像の繰り返し単位をいう。 (2)「凸部」とは、相対的に突出していると認識でき
る部分をいい、視覚的に突出していると認識できれば良
く、その程度は特に限定するものではない。 (3)「識別凸部単位の中心軸」とは、識別凸部単位を
完全に囲むことのできる最も面積の小さい長方形の対角
線の交点を通り、その長方形の長辺と平行な直線をい
う。 (4)「ロールの軸方向」は、ロールを両端の2点で支
持して回転させた時に形成される外形の軌跡が、回転前
のロールの外形と一致する時における、前記2点を結ぶ
ことによってできる直線方向をいう。 (5)「識別凸部単位の中心」は、識別凸部単位を完全
に囲むことのできる最も面積の小さい長方形の対角線の
交点をいう。 (6)「隣接する識別凸部単位」とは、識別凸部単位の
中心間距離が最も短い識別凸部単位をいう。
【0066】
【実施例】以下、本発明の実施例について特定の条件を
挙げて具体的に説明するが、これらの条件は説明の理解
を容易にするための例示に過ぎず、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。
【0067】(実施例1)まず、ポリエチレンテレフタ
レート/変性ポリエチレンテレフタレートの組み合わせ
からなる、繊維横断面形状がサイドバイサイド型の潜在
捲縮性繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:51m
m、東レテトロンT−25)のみを用い、当該潜在捲縮
性繊維を混綿した後、カード機により開繊して繊維ウエ
ブを形成した。
【0068】次いで、この繊維ウエブを線径0.15m
mのネット上に載置し、ノズル径0.13mm、ピッチ
0.6mmのノズルプレートから圧力4MPaの水流を
両面交互に2回づつ噴出し、繊維同士を絡合して、絡合
繊維ウエブを形成した。
【0069】次いで、この絡合繊維ウエブを、潜在捲縮
性繊維の捲縮が発現する温度である180℃に設定され
た筐体内を、20m/minの速度(筐体内滞在時間:
約10秒)で通過させた後、筐体の出口に設けられた、
平滑面を有する水冷式スチールロールと、「JAPAN
VILENE CO.LTD」(比率(X’/Y’)=
14.7)の鏡像からなる識別凸部単位が表1のように
配向した水冷式スチールロール(温度:30℃)との間
を通過(ロール全幅の平均線圧:60N/cm)させる
ことにより、捲縮が発現した潜在捲縮性繊維からなる絡
合繊維ウエブに識別凹部単位を形成して、本発明の伸縮
性不織布(面密度:80g/m、厚さ:0.6mm)
を製造した。
【0070】この伸縮性不織布の識別凹部単位は「JA
PAN VILENE CO.LTD」(比率(X/Y)
=14.7)であり、識別凹部単位が表1のように配向
し、図11のように配置していた。なお、伸縮性不織布
の識別凹部単位における、厚さ方向断面の電子顕微鏡写
真を撮り、その状態を観察したところ、繊維は融着した
状態にはなかった。
【0071】
【表1】
【0072】α’:凸部を有するロールの周面をロール
の軸方向と一致する方向に切断して展開した時に、識別
凸部単位直線と軸方向直線との間に形成される角度
(°)。なお、全ての識別凸部単位に関して全て同じ角
度であった。 β’:凸部を有するロールの周面をロールの軸方向と一
致する方向に切断して展開した時の軸方向隣接角度
(°)。なお、全ての軸方向隣接角度が同じ角度であっ
た。 γ’:凸部を有するロールの周面をロールの軸方向と一
致する方向に切断して展開した時の直交方向隣接角度
(°)。なお、全ての直交方向隣接角度が同じ角度であ
った。 α:伸縮性不織布の識別凹部単位直線とよこ方向直線と
の間に形成される角度(°)。なお、全ての識別凹部単
位に関して全て同じ角度であった。 β:伸縮性不織布の識別凹部単位のよこ方向隣接角度
(°)。なお、全てのよこ方向隣接角度が同じ角度であ
った。 γ:伸縮性不織布の識別凹部単位のたて方向隣接角度
(°)。なお、全てのたて方向隣接角度が同じ角度であ
った。 #1:50%モジュラス強度(N/50mm幅) #2:引張り強さ(N/50mm幅) #3:伸び率(%) #4:凹部の鮮明度 (実施例2)「JAPAN VILENE CO.LT
D」(比率(X’/Y’)=14.7)の鏡像からなる
識別凸部単位が表1のように配向した水冷式スチールロ
ール(温度:30℃)を使用したこと以外は、実施例1
と全く同様にして、本発明の伸縮性不織布(面密度:8
0g/m、厚さ:0.6mm)を製造した。
【0073】この伸縮性不織布は識別凹部単位が「JA
PAN VILENE CO.LTD」(比率(X/Y)
=14.7)であり、識別凹部単位が表1のように配向
し、図12のように配置していた。なお、伸縮性不織布
の識別凹部単位における、厚さ方向断面の電子顕微鏡写
真を撮り、その状態を観察したところ、繊維は融着した
状態にはなかった。
【0074】(実施例3)「JAPAN VILENE
CO.LTD」(比率(X’/Y’)=14.7)の鏡
像からなる識別凸部単位が表1のように配向した水冷式
スチールロール(温度:30℃)を使用したこと以外
は、実施例1と全く同様にして、本発明の伸縮性不織布
(面密度:80g/m、厚さ:0.6mm)を製造し
た。
【0075】この伸縮性不織布は識別凹部単位が「JA
PAN VILENE CO.LTD」(比率(X/Y)
=14.7)であり、識別凹部単位が表1のように配向
し、図13のように配置していた。なお、伸縮性不織布
の識別凹部単位における、厚さ方向断面の電子顕微鏡写
真を撮り、その状態を観察したところ、繊維は融着した
状態にはなかった。
【0076】(比較例1)「JAPAN VILENE
CO.LTD」(比率(X’/Y’)=14.7)の鏡
像からなる識別凸部単位が表1のように配向した水冷式
スチールロール(温度:30℃)を使用したこと以外
は、実施例1と全く同様にして、伸縮性不織布(面密
度:80g/m、厚さ:0.6mm)を製造した。
【0077】この伸縮性不織布は識別凹部単位が「JA
PAN VILENE CO.LTD」(比率(X/Y)
=14.7)であり、識別凹部単位が表1のように配向
し、図14のように配置していた。なお、伸縮性不織布
の識別凹部単位における、厚さ方向断面の電子顕微鏡写
真を撮り、その状態を観察したところ、繊維は融着した
状態にはなかった。
【0078】(比較例2)温度200℃に設定された一
対のロール(識別凸部単位の配向は同じ)間に、捲縮が
発現した潜在捲縮性繊維からなる絡合繊維ウエブを通し
て、識別凹部単位を形成したこと以外は、実施例1と全
く同様にして、不織布(面密度:80g/m、厚さ:
0.6mm)を製造した。
【0079】この不織布は識別凹部単位が「JAPAN
VILENE CO.LTD」(比率(X/Y)=1
4.7)であり、識別凹部単位が表1のように配向し、
図11のように配置していた。なお、不織布の識別凹部
単位における、厚さ方向断面の電子顕微鏡写真を撮り、
その状態を観察したところ、繊維は融着した状態にあっ
た。
【0080】(比較例3)一対の水冷式スチールロール
の全幅にかかる平均線圧を180N/cmとしたこと以
外は、比較例1と全く同様にして、伸縮性不織布(面密
度:80g/m、厚さ:0.6mm)を製造した。
【0081】この伸縮性不織布は識別凹部単位が「JA
PAN VILENE CO.LTD」(比率(X/Y)
=14.7)であり、識別凹部単位が表1のように配向
し、図14のように配置していた。なお、伸縮性不織布
の識別凹部単位における、厚さ方向断面の電子顕微鏡写
真を撮り、その状態を観察したところ、繊維は融着した
状態にはなかった。
【0082】(50%モジュラス強度の測定)実施例1
〜3、比較例1〜3の伸縮性不織布又は不織布、及び実
施例1の捲縮が発現した潜在捲縮性繊維からなる絡合繊
維ウエブ(実施例1の伸縮性不織布のように識別凹部単
位を形成していないもの、参考例)の50%モジュラス
強度を、詳細な説明の欄において記載した方法により測
定した。この結果は表1に示す通りであった。
【0083】(引張り強さ及び伸び率の測定)実施例1
〜3及び比較例1〜3の伸縮性不織布又は不織布のたて
方向又はよこ方向と軸が一致するように、幅50mm、
長さ150mmの試験片を、それぞれ3枚づつ採取し
た。次いで、これら試験片を、JIS L 1096
(一般織物試験方法)6.12.1のA法(ストリップ
法)に準じて引張り強さ及び伸び率の測定を行った。試
験機として、定速引張り試験機(テンシロンUCT−5
00、オリエンテックコーポレーション製)を用いて、
チャック間間隔100mm、引張り速度200m/分で
伸長させ、試料が破断するまでの最も大きい荷重を引張
り強さとし、前記最も大きい荷重時の試験片の伸び(=
(最も大きい荷重時の長さ)−チャック間間隔(10
0))のチャック間間隔(100)に対する百分率を伸
び率とした。なお、これらの測定はたて方向及びよこ方
向について、それぞれ3回づつ行い、その平均値を算出
した。この結果は表1に示す通りであった。
【0084】(凹部の鮮明度の判定)室内蛍光灯の下
で、白紙(コピー用紙)の上に、それぞれ実施例1〜3
及び比較例1〜3の伸縮性不織布又は不織布の識別凹部
単位を有する面が、前記白紙と接触するように置いた。
その後、各伸縮性不織布又は不織布に対して直角方向
に、1m上方から伸縮性不織布又は不織布の識別凹部単
位を読み取れるかどうかを観察した。この観察の結果を
次の基準により判定した。 ◎:全部の文字を読み取ることができた ○:一部読み取れない文字があったものの、ほぼ読み取
ることができた △:文字の存在を確認できたものの、読み取るのが困難
であった ×:文字の存在自体を確認することができなかった
【0085】表1から、次のようなことがわかった。 (1)実施例1と比較例2との比較から、凹部を構成す
る繊維が融着していない本発明の伸縮性不織布は伸縮性
に優れている。 (2)比較例3と実施例1〜3の結果から、識別凹部単
位直線がよこ方向直線及びたて方向直線と交わると、伸
縮性に優れている。 (3)比較例1の結果から、識別凸部単位直線が軸方向
直線と交わらないロールを使用すると、鮮明な識別凹部
単位を形成することができない。 (4)実施例2と実施例1及び実施例3との比較から、
軸方向隣接角度が3°以上程度あるロールを使用する
と、より鮮明な識別凹部単位を形成することができる。
【0086】このような実施例1〜3の伸縮性不織布は
伸縮性及び外観が優れているため、貼付薬用支持体とし
て好適なものであった。
【0087】
【発明の効果】本発明の伸縮性不織布は識別凹部単位を
有するにもかかわらず、伸縮性に優れるものである。
【0088】本発明の伸縮性不織布の製造方法によれ
ば、鮮明な識別凹部単位を有するにもかかわらず、伸縮
性に優れる伸縮性不織布を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における識別凹部単位を表す伸縮性不
織布の模式的平面図
【図2】 本発明における別の識別凹部単位を表す伸縮
性不織布の模式的平面図
【図3】 本発明における識別凹部単位の模式的拡大図
【図4】 本発明における別の識別凹部単位の模式的拡
大図
【図5】 本発明における識別凹部単位の配向状態の説
明図
【図6】 本発明におけるある識別凹部単位と不織布の
よこ方向に隣接する識別凹部単位との配置関係の説明図
【図7】 本発明におけるある識別凹部単位と不織布の
たて方向に隣接する識別凹部単位との配置関係の説明図
【図8】 本発明における識別凸部単位の配向状態の説
明図
【図9】 本発明におけるある識別凸部単位とロールの
軸方向に隣接する識別凸部単位との配置関係の説明図
【図10】 本発明におけるある識別凸部単位とロール
の直交方向に隣接する識別凸部単位との配置関係の説明
【図11】 実施例1及び比較例2に係る伸縮性不織布
又は不織布の識別凹部単位の配置状態を表す平面図
【図12】 実施例2に係る伸縮性不織布の識別凹部単
位の配置状態を表す平面図
【図13】 実施例3に係る伸縮性不織布の識別凹部単
位の配置状態を表す平面図
【図14】 比較例1及び比較例3に係る伸縮性不織布
の識別凹部単位の配置状態を表す平面図
【符号の説明】
1 伸縮性不織布 2 識別凹部単位 3 識別凹部単位を完全に囲むことのできる最も面積の
小さい長方形 3’ 識別凸部単位を完全に囲むことのできる最も面積
の小さい長方形 X 長辺 Y 短辺 4 識別凹部単位直線 4’ 識別凸部単位直線 5 よこ方向直線 5’ 軸方向直線 51 よこ方向直線と平行な直線 51’ 軸方向直線と平行な直線 6 よこ方向隣接識別凹部単位間直線 6’ 軸方向隣接識別凹部単位間直線 7 たて方向直線 7’ 直交方向直線 71 たて方向直線と平行な直線 71’ 直交方向直線と平行な直線 8 たて方向隣接識別凹部単位間直線 8’ 直交方向隣接識別凹部単位間直線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 31/00 503 A41D 31/00 503G 503H A61K 9/70 405 A61K 9/70 405 D04H 1/50 D04H 1/50 3/14 3/14 A

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部であることによって認識できる文
    字、図形、模様、記号、絵、或いはこれらの組み合わせ
    からなる長尺状の識別凹部単位(以下、単に「識別凹部
    単位」という)の中心軸と一致する直線が、不織布のた
    て方向に平行な直線とよこ方向に平行な直線のいずれの
    直線とも交わるように配向した前記識別凹部単位が複数
    個配置しており、しかも不織布のたて方向又はよこ方向
    の50%モジュラス強度が4N/50mm幅以下である
    ことを特徴とする伸縮性不織布。
  2. 【請求項2】 識別凹部単位の中心軸と一致する直線
    が、不織布のたて方向に平行な直線とよこ方向に平行な
    直線のいずれの直線とも交わるように配向した前記識別
    凹部単位が複数個配置しており、しかも凹部を構成する
    繊維が融着していないことを特徴とする伸縮性不織布。
  3. 【請求項3】 識別凹部単位の中心軸と一致する直線
    と、不織布のよこ方向に平行な直線との交わりにより形
    成される鋭角の角度が、30°〜60°であるように、
    識別凹部単位が配向していることを特徴とする、請求項
    1又は請求項2に記載の伸縮性不織布。
  4. 【請求項4】 (1)識別凹部単位の中心と、該識別凹
    部単位の不織布のよこ方向に隣接する識別凹部単位の中
    心とを結ぶことによって形成される直線と、不織布のよ
    こ方向に平行な直線とが交わる、及び/又は(2)識別
    凹部単位の中心と、該識別凹部単位の不織布のたて方向
    に隣接する識別凹部単位の中心とを結ぶことによって形
    成される直線と、不織布のたて方向に平行な直線とが交
    わるように、識別凹部単位が複数個配置しており、しか
    も不織布のたて方向又はよこ方向の50%モジュラス強
    度が4N/50mm幅以下であることを特徴とする伸縮
    性不織布。
  5. 【請求項5】 (1)識別凹部単位の中心と、該識別凹
    部単位の不織布のよこ方向に隣接する識別凹部単位の中
    心とを結ぶことによって形成される直線と、不織布のよ
    こ方向に平行な直線とが交わる、及び/又は(2)識別
    凹部単位の中心と、該識別凹部単位の不織布のたて方向
    に隣接する識別凹部単位の中心とを結ぶことによって形
    成される直線と、不織布のたて方向に平行な直線とが交
    わるように、識別凹部単位が複数個配置しており、しか
    も凹部を構成する繊維が融着していないことを特徴とす
    る伸縮性不織布。
  6. 【請求項6】 (1)識別凹部単位の中心と、該識別凹
    部単位の不織布のよこ方向に隣接する識別凹部単位の中
    心とを結ぶことによって形成される直線と、不織布のよ
    こ方向に平行な直線との交わりにより形成される鋭角の
    角度が、3°〜80°であるように、識別凹部単位が配
    置していることを特徴とする、請求項4又は請求項5に
    記載の伸縮性不織布。
  7. 【請求項7】 (2)識別凹部単位の中心と、該識別凹
    部単位の不織布のたて方向に隣接する識別凹部単位の中
    心とを結ぶことによって形成される直線と、不織布のた
    て方向に平行な直線との交わりにより形成される鋭角の
    角度が、3°〜80°であるように、識別凹部単位が配
    置していることを特徴とする、請求項4〜請求項6のい
    ずれかに記載の伸縮性不織布。
  8. 【請求項8】 (1)識別凹部単位の中心と、該識別凹
    部単位の不織布のよこ方向に隣接する識別凹部単位の中
    心とを結ぶことによって形成される直線と、不織布のよ
    こ方向に平行な直線との交わりにより形成される鋭角の
    角度と、(2)該識別凹部単位の中心と、該識別凹部単
    位の不織布のたて方向に隣接する識別凹部単位の中心と
    を結ぶことによって形成される直線と、不織布のたて方
    向に平行な直線との交わりにより形成される鋭角の角度
    とが、実質的に同じ角度であることを特徴とする、請求
    項4〜7のいずれかに記載の伸縮性不織布。
  9. 【請求項9】 貼付薬用支持体として用いることを特徴
    とする請求項1〜8のいずれかに記載の伸縮性不織布。
  10. 【請求項10】 潜在捲縮性繊維を主体とする繊維ウエ
    ブを、前記潜在捲縮性繊維の捲縮が発現する温度で熱処
    理し、前記潜在捲縮性繊維の捲縮を発現させて捲縮発現
    繊維ウエブを形成した後、前記潜在捲縮性繊維の捲縮発
    現温度よりも低い温度に設定された一対のロールにより
    押圧して、前記捲縮発現繊維ウエブに識別凹部単位を付
    与する伸縮性不織布の製造方法であり、前記一対のロー
    ルの少なくとも1つのロールとして、ロールの周面をロ
    ールの軸方向と一致する方向に切断して展開した時に、
    凸部であることによって認識できる文字、図形、模様、
    記号、絵、或いはこれらの組み合わせの鏡像からなる長
    尺状の識別凸部単位(以下、単に「識別凸部単位」とい
    う)の中心軸と一致する直線が、ロールの軸方向と平行
    な直線と、ロールの軸方向に直交する方向と平行な直線
    のいずれの直線とも交わるように配向した前記識別凸部
    単位が複数個配置したロールを用いることを特徴とす
    る、伸縮性不織布の製造方法。
  11. 【請求項11】 潜在捲縮性繊維を主体とする繊維ウエ
    ブを、前記潜在捲縮性繊維の捲縮が発現する温度で熱処
    理し、前記潜在捲縮性繊維の捲縮を発現させて捲縮発現
    繊維ウエブを形成した後、前記潜在捲縮性繊維の捲縮発
    現温度よりも低い温度に設定された一対のロールにより
    押圧して、前記捲縮発現繊維ウエブに識別凹部単位を付
    与する伸縮性不織布の製造方法であり、前記一対のロー
    ルの少なくとも1つのロールとして、ロールの周面をロ
    ールの軸方向と一致する方向に切断して展開した時に、
    (1)識別凸部単位の中心と、該識別凸部単位のロール
    軸方向に隣接する識別凸部単位の中心とを結ぶことによ
    って形成される直線と、ロールの軸方向に平行な直線と
    が交わる、及び/又は(2)識別凸部単位の中心と、該
    識別凸部単位のロールの軸方向と直交する方向に隣接す
    る識別凸部単位の中心とを結ぶことによって形成される
    直線と、ロールの軸方向と直交する方向に平行な直線と
    が交わるように、識別凸部単位が複数個配置したロール
    を用いることを特徴とする、伸縮性不織布の製造方法。
JP2001034379A 2001-02-09 2001-02-09 伸縮性不織布及びその製造方法 Expired - Lifetime JP4034520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001034379A JP4034520B2 (ja) 2001-02-09 2001-02-09 伸縮性不織布及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001034379A JP4034520B2 (ja) 2001-02-09 2001-02-09 伸縮性不織布及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002235269A true JP2002235269A (ja) 2002-08-23
JP4034520B2 JP4034520B2 (ja) 2008-01-16

Family

ID=18897998

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001034379A Expired - Lifetime JP4034520B2 (ja) 2001-02-09 2001-02-09 伸縮性不織布及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4034520B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2479328A1 (en) 2011-01-21 2012-07-25 Japan Vilene Company, Ltd. Nonwoven fabric and method for manufacturing same
JP2013163879A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Japan Vilene Co Ltd 不織布
JP2017165001A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 花王株式会社 エンボスロール
CN107761254A (zh) * 2017-10-27 2018-03-06 山东恒鹏卫生用品有限公司 弹性无纺布及其制备方法和应用
CN109563663A (zh) * 2016-12-27 2019-04-02 可隆工业株式会社 用于地毯泡沫背衬的无纺布的制造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58163706A (ja) * 1982-03-23 1983-09-28 金井 宏之 柔軟性芯地材料
JPH0726458A (ja) * 1993-07-09 1995-01-27 Japan Vilene Co Ltd 不織布芯地及びその製造方法
JPH1112910A (ja) * 1997-06-12 1999-01-19 Teijin Ltd 医療用貼付材基布およびその製造方法
JP2000008259A (ja) * 1998-06-17 2000-01-11 Kuraray Co Ltd 柔軟性および伸長特性に優れたメルトブローン不織布
JP2001011762A (ja) * 1999-06-25 2001-01-16 Japan Vilene Co Ltd 伸縮性不織布

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58163706A (ja) * 1982-03-23 1983-09-28 金井 宏之 柔軟性芯地材料
JPH0726458A (ja) * 1993-07-09 1995-01-27 Japan Vilene Co Ltd 不織布芯地及びその製造方法
JPH1112910A (ja) * 1997-06-12 1999-01-19 Teijin Ltd 医療用貼付材基布およびその製造方法
JP2000008259A (ja) * 1998-06-17 2000-01-11 Kuraray Co Ltd 柔軟性および伸長特性に優れたメルトブローン不織布
JP2001011762A (ja) * 1999-06-25 2001-01-16 Japan Vilene Co Ltd 伸縮性不織布

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2479328A1 (en) 2011-01-21 2012-07-25 Japan Vilene Company, Ltd. Nonwoven fabric and method for manufacturing same
CN102605556A (zh) * 2011-01-21 2012-07-25 日本韦琳株式会社 无纺布及其制造方法
JP2012162840A (ja) * 2011-01-21 2012-08-30 Japan Vilene Co Ltd 不織布及びその製造方法
US9963809B2 (en) 2011-01-21 2018-05-08 Japan Vilene Copmany, Ltd. Nonwoven fabric and method for manufacturing same
JP2013163879A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Japan Vilene Co Ltd 不織布
JP2017165001A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 花王株式会社 エンボスロール
CN109563663A (zh) * 2016-12-27 2019-04-02 可隆工业株式会社 用于地毯泡沫背衬的无纺布的制造方法
CN109563663B (zh) * 2016-12-27 2021-08-24 可隆工业株式会社 用于地毯泡沫背衬的无纺布的制造方法
CN107761254A (zh) * 2017-10-27 2018-03-06 山东恒鹏卫生用品有限公司 弹性无纺布及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP4034520B2 (ja) 2008-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI413514B (zh) 不織布及其製造方法
JP5898499B2 (ja) 不織布及びその製造方法
TWI232248B (en) Process for producing non-woven fabric for the production of clean room clothing and the non-woven fabric thereby obtained
US4172172A (en) Nonwoven fabric of three dimensional entanglement
JP2005187954A (ja) 鮮明なエンボス模様が施された高伸縮性不織布、及びその製造方法
JP2008512580A (ja) 吸水スパン溶融不織布
JP3934916B2 (ja) 伸縮性不織布およびその製造方法
TWI640666B (zh) 重複耐久性優異之伸縮性不織布
JP2013177701A (ja) 混綿詰め綿
JP4891826B2 (ja) 抄紙用プレスフェルト
JP2002235269A (ja) 伸縮性不織布及びその製造方法
JP7125836B2 (ja) 電磁波シールド材用不織布基材
JPH0147588B2 (ja)
JP5944678B2 (ja) 不織布
US4188690A (en) Nonwoven fabric and manufacturing method thereof
JPH0819611B2 (ja) 高フイツト性不織布及びその製造法
JP3856972B2 (ja) 熱収縮性を有する分割型複合短繊維およびこれを用いた短繊維不織布
JP3966988B2 (ja) 耐久性に優れた高中空ポリエステル繊維及びこれを用いてなる繊維製品
JP2002054036A (ja) 捲縮ポリエステル繊維およびその製造方法
JP2005330612A (ja) 不織布およびその製造方法
JPH05321186A (ja) 抄紙用フエルト及びその製造方法
US20230323569A1 (en) Composite fiber, hollow fiber and multifilament
JP3898385B2 (ja) 伸縮性不織布に対するパターン形成方法
JP2003089955A (ja) 極細繊維不織布およびその製造方法
JP2005299001A (ja) 長繊維不織布およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071025

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4034520

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term