JP2002234800A - 炭化珪素単結晶の製造方法および炭化珪素単結晶 - Google Patents

炭化珪素単結晶の製造方法および炭化珪素単結晶

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成長するSiC単結晶に圧縮や拡大による歪
が生じて、異種多形が発生するのを防止し、高品質かつ
低抵抗率なSiC単結晶を得る。 【解決手段】 黒鉛容器1内に種結晶となる炭化珪素単
結晶基板3と、炭化珪素原料粉末5を配置する際、炭化
珪素原料粉末5に砒素または砒素化合物6を添加する。
炭化珪素原料粉末5を加熱昇華させた原料ガス5aに、
砒素または砒素化合物を含むガス6aが混入した混合ガ
スが、炭化珪素単結晶基板3に供給されることによっ
て、砒素を含有する炭化珪素単結晶4aが成長する。砒
素はn型ドーパントとして炭化珪素単結晶4aの抵抗率
を制御するととともに、珪素と同等の原子半径を有して
いるため、結晶を圧縮または拡大させず、結晶内歪を生
じにくい。その結果、異種多形の発生を抑制し、所望の
抵抗率でかつ良質の炭化珪素単結晶が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体装
置や発光ダイオード等の構成材料に利用することができ
る炭化珪素単結晶とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化珪素(SiC)は、広いバンドギャ
ップを有すること、熱的・機械的に安定した特性を有す
ることから、半導体基板材料として、各種用途への応用
が期待されている。このようなSiCの単結晶を成長さ
せる方法に、昇華再結晶法があり、SiC単結晶よりな
る種結晶上にSiC原料粉末の加熱昇華ガスを供給し
て、SiC単結晶を成長させている。昇華再結晶法で
は、SiC単結晶の成長雰囲気や成長条件を制御するこ
とにより、結晶多形や電気的・物理的性質が制御可能で
あることが知られており、所望の特性を備える高品質の
SiC単結晶を得るために、種々の改良方法が提案され
ている。
【0003】例えば、特開平6−1698号公報には、
SiC原料粉末に遷移金属の珪素化合物を添加すること
により、Si蒸気圧を一定に保ち、欠陥等を防止して結
晶性、均質性を向上させる方法が、特開平5−2217
96号公報には、SiC原料粉末にアルミニウムを添加
し、窒素を含む不活性ガス雰囲気下で、雰囲気圧力の変
化を制御しながら成長させることにより、多形の制御さ
れたSiC単結晶を得る方法が記載されている。また、
特表2000−503968号公報には、無色のSiC
単結晶を得るために、n型ドーパントとp型ドーパント
を添加する方法が記載されている。
【0004】また、得られるSiC単結晶の抵抗率は、
雰囲気ガス中に不純物を添加することによって制御可能
であることが知られている。図7は、この方法によるS
iC単結晶の成長に用いられる装置構成を示すもので、
図中、結晶製造装置10は、SiC原料粉末5を収容し
た黒鉛容器1aを有し、黒鉛容器1a内に設けた黒鉛台
座2には、種結晶となるSiC単結晶基板3が接合固定
されている。SiC原料粉末5は、黒鉛容器1aをSi
Cの昇華温度以上に加熱することによって、原料ガス5
aとなって上昇し、SiC単結晶基板3上で再結晶す
る。また、黒鉛容器1a上部壁には、不純物として例え
ば窒素を含むガス8bが導入される導入路12が形成さ
れており、該導入路12を経て導入される窒素はSiC
のCサイトに置換されてn型ドーパントとして作用し、
その抵抗率を低下させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
7に示した方法に基づき、6H型のSiC単結晶を種結
晶として成長試験を行ったところ、得られるSiC単結
晶4bは結晶歪が大きいものであること、また、SiC
単結晶4bの成長過程において、部分的に15R型Si
Cが成長する場合があることが判明した。これはCサイ
トに置換される窒素の原子半径が炭素より小さいため、
面間隔が小さくなって結晶に歪を生じさせるものと考え
られる。そして、歪が大きくなると、結晶としての安定
性を保とうとして、6H型よりも面間隔の小さい15R
型を成長させる、と推察されている。
【0006】このように、異種多形が発生すると、所望
の結晶多形を有し欠陥の少ない良質なSiC単結晶を広
い面積で得ることが困難になる。
【0007】そこで、本発明は、抵抗率の制御性と多形
制御性を両立させ、結晶に圧縮や拡大による歪が生じ
て、異種多形が発生するのを防止し、高品質かつ低抵抗
率なSiC単結晶を製造する方法を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、種結晶となる炭化珪素単結晶基板上に、炭化珪素原
料ガスを供給して炭化珪素単結晶を成長させる炭化珪素
単結晶の製造方法において、上記炭化珪素原料ガスに砒
素または砒素化合物を添加することを特徴としている。
【0009】炭化珪素のSiサイトに入るn型ドーパン
トである砒素は、珪素と同等の原子半径を有しているた
め、置換によって結晶を圧縮または拡大させることがな
く、結晶内歪を生じにくい。その結果、異種多形の発生
を抑制し、所望の抵抗率でかつ良質の炭化珪素単結晶が
得られる。
【0010】請求項2のように、具体的には、容器内
に、上記炭化珪素単結晶基板と、上記原料炭化珪素ガス
の供給源となる炭化珪素原料粉末を配置し、該炭化珪素
原料粉末に砒素または砒素化合物を添加する。これによ
り、容易に上記炭化珪素原料ガスに砒素または砒素化合
物を添加することができ、均一に混合した原料ガスが上
記炭化珪素単結晶基板に達するので、結晶内に均一に取
り込まれ、局所的な歪の発生等を抑制できる。
【0011】あるいは、請求項3のように、容器内に、
上記炭化珪素単結晶基板を配置し、上記容器内に砒素ま
たは砒素化合物を含有する部材を配置するか、あるい
は、上記容器の少なくとも内表面に砒素または砒素化合
物を含有させることにより、上記炭化珪素原料ガスに砒
素または砒素化合物を添加してもよい。例えば、上記容
器の構成材料中、または、上記容器の内表面に形成され
るコーティング層に、砒素または砒素化合物を添加する
ことができ、均一に混合した原料ガスが上記炭化珪素単
結晶基板に達するので、結晶内に均一に取り込まれ、局
所的な歪の発生等を抑制できる。
【0012】さらに、請求項4のように、容器内に、上
記炭化珪素単結晶基板を配置し、上記容器内に砒素また
は砒素化合物を含有するガスを供給することにより、上
記炭化珪素原料ガスに砒素または砒素化合物を添加する
こともできる。ガス状であるため、混合が容易で、均一
に混合した原料ガスが上記炭化珪素単結晶基板に達して
結晶内に均一に取り込まれ、局所的な歪の発生等を抑制
する効果がある。
【0013】請求項5の発明では、種結晶となる炭化珪
素単結晶基板上に、炭化珪素原料ガスを供給して炭化珪
素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造方法におい
て、上記炭化珪素原料ガスに、珪素より小さな原子半径
を有するn型ドーパント原子またはその化合物と、珪素
より大きな原子半径を有する軽金属を除く金属原子また
はその化合物を添加することを特徴とする。
【0014】珪素より小さな原子半径を有するn型ドー
パント原子は結晶の圧縮作用を有する。そこで、n型ド
ーパント原子によって抵抗率を制御する場合、珪素より
大きな原子半径を有する軽金属を除く金属原子を添加す
ると、Si位置に置換される上記金属原子が結晶の拡大
作用を有するため、n型ドーパント原子の圧縮作用を打
ち消す効果を示す。軽金属は珪素との原子半径の差が大
きく結晶欠陥の原因となり得るので好ましくない。よっ
て、結晶内歪を緩和して、異種多形の発生を抑制し、所
望の抵抗率でかつ良質の炭化珪素単結晶が得られる。
【0015】請求項6のように、上記金属原子の添加量
は、上記n型ドーパント原子の添加量より少なく、上記
n型ドーパント原子により生じる結晶内歪を緩和するた
めに必要な量以上とする。n型ドーパント原子の添加に
よる効果を保持するには、上記金属原子の添加量はでき
るだけ少ない方がよく、結晶内歪の緩和効果と両立する
ように適宜選択することが好ましい。
【0016】請求項7のように、具体的には、上記n型
ドーパント原子として、窒素およびリンから選ばれる少
なくとも1つを用いることができる。SiCのCサイト
に入る窒素、Siサイトに入るリンはともに結晶を圧縮
させるが、この圧縮量は上記金属原子の添加により緩和
できる量であり、両者の組み合わせによって結晶歪を低
減可能である。
【0017】請求項8のように、上記金属原子として
は、原子半径が1.17オングストローム以上、1.6
0オングストローム以下の原子が好適に用いられ、結晶
内歪の緩和する効果を発揮する。上記結晶の拡大作用を
有するためには、原子半径が1.17オングストローム
以上であることが必要である。一方、原子半径が1.6
0オングストロームより大きいと結晶欠陥の原因となり
得るため、好ましくない。
【0018】請求項9のように、上記金属原子の具体例
としては、チタン、バナジウムおよびタンタルから選ば
れる少なくとも1つが挙げられる。SiCのSiサイト
に入るこれら金属原子は、Si(1.17オングストロ
ーム)に対して、原子半径が1.35〜1.47オング
ストロームと大きいため、わずかな添加量で拡大効果を
得ることができる。
【0019】請求項10のように、具体的には、容器内
に、上記炭化珪素単結晶基板を配置し、上記容器内に上
記n型ドーパント原子またはその化合物を含有するガス
を供給する。これにより、容易に上記炭化珪素原料ガス
に上記n型ドーパント原子またはその化合物を添加する
ことができ、均一に混合した原料ガスが上記炭化珪素単
結晶基板に達するので、結晶内に均一に取り込まれ、局
所的な歪の発生等を抑制できる。
【0020】または、請求項11のように、容器内に、
上記炭化珪素単結晶基板と、上記原料炭化珪素ガスの供
給源となる炭化珪素原料粉末を配置し、該炭化珪素原料
粉末に上記金属原子またはその化合物を添加する。この
場合も、混合が容易で、均一に混合した原料ガスが上記
炭化珪素単結晶基板に達するので、結晶内に均一に取り
込まれ、局所的な歪の発生等を抑制できる。
【0021】または、請求項12のように、上記炭化珪
素単結晶基板を配置し、上記容器内に、上記金属原子ま
たはその化合物を含有する部材を配置するか、あるい
は、上記容器の少なくとも内表面に上記金属原子または
その化合物を含有させる。このようにしても、上記炭化
珪素原料ガスに上記金属原子またはその化合物を添加す
ることができ、結晶内に均一に取り込まれ、局所的な歪
の発生等を抑制する同様の効果が得られる。
【0022】請求項13のように、容器内に、上記炭化
珪素単結晶基板を配置し、上記容器内に上記金属原子ま
たはその化合物を含有するガスを供給することもでき
る。ガス状で添加することにより、上記炭化珪素原料ガ
スに上記金属原子またはその化合物を容易に添加混合で
き、結晶内に均一に取り込まれ、局所的な歪の発生等を
抑制する同様の効果が得られる。
【0023】請求項14の発明は、結晶構造中に砒素を
含有することを特徴とする炭化珪素単結晶である。上記
請求項1と同様の効果により、歪の少ない結晶が得ら
れ、異種多形の発生を抑制して、所望の抵抗率でかつ良
質の炭化珪素単結晶が得られる。
【0024】請求項15のように、上記効果を得るに
は、炭化珪素単結晶中の砒素濃度を、1×1016cm-3
以上、1×1020cm-3以下とすることが望ましい。
【0025】請求項16の発明は、結晶構造中に、珪素
より小さな原子半径を有するn型ドーパント原子と、珪
素より大きな原子半径を有する軽金属を除く金属原子を
含有することを特徴とする炭化珪素単結晶である。上記
請求項5と同様の効果により、n型ドーパント原子によ
る歪を上記金属原子が打ち消すことにより、歪を緩和し
て異種多形の発生を抑制し、所望の抵抗率でかつ良質の
炭化珪素単結晶が得られる。
【0026】請求項17のように、上記効果を得るに
は、上記n型ドーパント原子濃度が、1×1016cm-3
以上、1×1020cm-3以下であることが望ましい。
【0027】また、請求項18のように、上記金属原子
濃度は、1×1014cm-3以上、1×1018cm-3以下
とすることが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明のSiC単結晶の製
造方法を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明の
第1実施形態で用いる装置の構成を示す図で、結晶製造
装置10は、黒鉛容器1と、その上端開口を閉鎖する蓋
体を兼ねる黒鉛台座2を有している。黒鉛台座2の下面
中央には、種結晶となるSiC単結晶基板3が接合固定
してあり、黒鉛容器1の下半部内に充填されるSiC原
料粉末5と対向している。黒鉛容器1は、両端開口の筒
状体内に、SiC原料粉末5を保持する有底の容器体を
装着した構造となっている。なお、結晶製造装置10
は、黒鉛容器1を収容する真空容器(図略)を有し、こ
の真空容器を真空排気系およびガス供給系に接続するこ
とにより、黒鉛容器1内の雰囲気や圧力を制御できるよ
うになっている。また、黒鉛容器1は、外周に配置され
る加熱装置(図略)によって加熱できるようになってお
り、加熱装置への投入パワー等を調節することによって
黒鉛容器1内の温度を制御可能である。
【0029】本実施の形態では、黒鉛容器1内に収容さ
れるSiC原料粉末5中に、予め、砒素または砒素化合
物6を添加混合する。この砒素または砒素化合物6を含
有するSiC原料粉末5を加熱昇華させると、SiC原
料ガス5aに、砒素または砒素化合物を含むガス6aが
混入することにより、砒素を含有するSiC単結晶4a
が成長する。砒素または砒素化合物6としては、例え
ば、金属砒素等が好適に用いられる。
【0030】砒素は、SiCのSiサイトに置換されて
n型ドーパントとして作用し、得られるSiC単結晶4
aの抵抗値を低減させる。この時、砒素は原子半径が
1.18オングストロームと、珪素の原子半径(1.1
7オングストローム)と同等であるため、砒素の添加に
よる結晶の圧縮ないし拡大は生じない。従って、結晶歪
の小さいSiC単結晶4aが得られ、歪による異種多形
の発生や欠陥の発生が抑制される。
【0031】SiC単結晶4a中の砒素濃度は、1×1
16cm-3以上、1×1020cm-3以下とすることが好
ましく、この範囲で、所望の低抵抗値となるように適宜
選択することができる。砒素濃度が1×1016cm-3
満であると、抵抗値の低減効果が得られず、1×1020
cm-3を越えるとSiC特性への悪影響が懸念される。
【0032】上記結晶製造装置10を用いたSiC単結
晶の製造方法について説明する。まず、図略の真空容器
に導入した不活性ガスを、黒鉛容器1の1〜10mmの
隙間から内部に導入し、さらに、図略の加熱装置によ
り、SiC原料粉末5の温度を、通常、2000〜25
00℃に加熱する。その際、加熱装置の調節等により、
SiC単結晶基板3の温度がSiC原料粉末5の温度よ
りも低くなるように、黒鉛容器1内に温度勾配を設け
る。次に、黒鉛容器1内の圧力を徐々に減圧していく
と、0.1〜100Torr(13.3Pa〜13.3
kPa)に到達したところで、昇華法成長が開始され
る。
【0033】具体的には、SiC原料粉末5が昇華し
て、気相種Si、SiC2 、Si2 C等を含む原料ガス
5aとなり、上方のSiC単結晶基板3に輸送されて、
相対的に低温となるSiC単結晶基板3表面にて、再結
晶化する。同時に、SiC原料粉末5中に予め添加され
ている、砒素または砒素化合物6が昇華または蒸発し
て、砒素または砒素化合物を含むガス6aとなる。砒素
または砒素化合物を含むガス6aは、原料ガス5aと混
合された後、原料ガス5aとともにSiC単結晶基板3
に輸送され、成長するSiC単結晶4aにn型ドーパン
トとして取り込まれる。
【0034】このようにして成長するSiC単結晶4a
は、珪素と原子半径が同等な砒素を導入するため、結晶
内に歪を発生させない。その結果、不純物の導入によ
り、例えば、6H型SiCの成長時に結晶内歪、すなわ
ち結晶面間隔が小さくなることで発生する15R型Si
Cのような異種多形を抑制することができる。よって、
所望の低抵抗率を有し、欠陥の少ない高品質なSiC単
結晶を成長させることができる。
【0035】図2に、本発明の第2実施形態で用いる結
晶製造装置10を示す。装置の基本構成および製造方法
は第1実施形態とほぼ同様であるため、以下、相違点を
中心に説明する。本実施形態の結晶製造装置10は、黒
鉛容器1内にSiC原料粉末5を収容せず、底面に設け
たガス導入路11からSiC原料ガス5aを供給する。
原料ガス5aとしては、SiC昇華ガスの他、例えば、
シラン(SiH4 )とプロパン(C3 8 )の混合ガス
等を用いることができる。この原料ガス5aとともに、
砒素または砒素化合物を含むガス6aを、第1実施形態
と同様の温度勾配を設けた黒鉛容器1内に導入する。砒
素または砒素化合物を含むガス6aとしては、例えば、
アルシン(AsH3 )等が好適に用いられる。
【0036】本実施形態では、砒素または砒素化合物を
含むガス6aを用いるので、SiC原料ガス5aへの添
加、混合が容易である。そして、均一混合された原料ガ
スがSiC単結晶基板3に到達するので、砒素が単結晶
に均一に取り込まれ、局所的な結晶歪の発生を抑制する
効果が大きい。よって、所望の低抵抗率を有し、欠陥の
少ない高品質なSiC単結晶を成長させることができ
る。
【0037】なお、SiC原料ガスの供給源となるSi
C原料粉末5を黒鉛容器1内に収容し、砒素または砒素
化合物を含むガス6aのみをガス導入路から導入する構
成としてもよい。また、黒鉛容器1の構成材料中に砒素
または砒素化合物を添加して、SiC原料粉末5を収容
し、SiC原料粉末5を加熱昇華させた原料ガス5aが
黒鉛容器1内表面に接触して反応する際に、原料ガス5
aに砒素が取り込まれるようにしてもよい。あるいは、
黒鉛容器1内表面に、SiCよりなるコーティング層を
形成する場合に、このコーティング層に砒素または砒素
化合物を添加することもできる。いずれの場合も均一な
混合ガスを得るためには、黒鉛容器1またはコーティン
グ層に砒素を均一に含有させることが望ましい。
【0038】図3に、本発明の第3実施形態で用いる結
晶製造装置10を示す。装置の基本構成は第1実施形態
とほぼ同様であるため、以下、相違点を中心に説明す
る。本実施形態の方法では、砒素または砒素化合物に代
えて、珪素より小さな原子半径を有するn型ドーパント
原子、またはその化合物と、珪素より大きな原子半径を
有する軽金属を除く金属原子、またはその化合物を、S
iC単結晶に導入する。
【0039】本実施形態の結晶製造装置10は、黒鉛容
器1内にSiC原料粉末5を収容するとともに、このS
iC原料粉末5に、珪素より大きな原子半径を有する金
属原子(軽金属を除く)またはその化合物を添加する。
軽金属(ナトリウム、カリウム、カルシウム、スカンジ
ウム等の密度が4g/cm3 未満の金属)は珪素との原
子半径の差が大きく結晶欠陥の原因となり得るので、こ
れより原子半径の小さい金属原子、具体的には、原子半
径が1.17オングストローム以上1.60オングスト
ローム以下の金属または金属化合物7を添加するとよ
い。
【0040】このような金属または金属化合物7として
は、例えば、チタン(原子半径1.46オングストロー
ム)、バナジウム(原子半径1.35オングストロー
ム)、タンタル(原子半径1.47オングストローム)
が、金属化合物としては、これら金属の窒化物、炭化物
等が挙げられる。チタン、バナジウムは黒鉛容器1やS
iC原料粉末5に微量に含まれ得るので、添加が容易で
ある。また、タンタルはタンタル単体や炭化タンタルと
して容易に添加することができる。
【0041】そして、これらのうち少なくとも1種をS
iC原料粉末5に、予め混合し、上述したのと同様の方
法で、黒鉛容器1内に不活性ガスを導入し、SiC原料
粉末5が2000〜2500℃となるように加熱する
と、SiC原料粉末5の原料ガス5aに、上記した金属
または金属化合物を含むガス7aが混入する。
【0042】一方、黒鉛台座2の外周には、ガス導入路
12が設けられて、珪素より小さな原子半径を有するn
型ドーパント原子またはその化合物を含むガス、具体的
には、窒素(原子半径0.70オングストローム)また
はリン(原子半径1.10オングストローム)を含むガ
ス8aが導入される。窒素またはリンを含むガス8a
は、黒鉛容器1内を加熱、減圧した時点で不活性ガスに
混合させて黒鉛容器1内に導入される。
【0043】黒鉛容器1内の圧力を減圧して、0.1〜
100Torr(13.3Pa〜13.3kPa)に達
すると、昇華法成長が開始される。昇華法成長の際、黒
鉛容器1内のSiC単結晶基板3には、SiCの昇華ガ
スよりなる原料ガス5aに、窒素またはリンを含むガス
8aと金属または金属化合物を含むガス7aとが混合さ
れた原料ガスが輸送され、それぞれn型ドーパントと金
属不純物としてSiC単結晶4aに取り込まれる。
【0044】n型ドーパントとしての窒素またはリン
は、上記各実施形態における砒素と同様、SiC単結晶
4aの抵抗値を低減させる。ただし、SiCのCサイト
に入る窒素は、炭素(原子半径0.77オングストロー
ム)より原子半径が小さく、Siサイトに入るリンは、
珪素(原子半径1.17オングストローム)より原子半
径が小さいため、結晶を圧縮させ結晶歪をもたらす方向
に作用する。これに対し、本実施形態で添加する不純物
としての金属原子は、珪素より原子半径が大きいため、
結晶を拡大させる作用を有する。すなわち、窒素または
リンを含むガス8aと金属または金属化合物を含むガス
7aの両方を、原料ガス5aに混合することで、n型ド
ーパントの圧縮作用を打ち消し、結晶内の歪を緩和する
効果が得られる。
【0045】この時、SiC単結晶4a中の窒素または
リン濃度は、1×1016cm-3以上、1×1020cm-3
以下とすることが好ましく、この範囲で、所望の低抵抗
値と良好な結晶性を両立することができる。砒素濃度が
1×1016cm-3未満であると、抵抗値の低減効果が得
られず、1×1020cm-3を越えるとSiC特性への悪
影響が懸念される。一方、n型ドーパントによって生じ
る結晶歪の緩和効果を得るために、SiC単結晶4a内
の金属不純物(例えば、チタン、バナジウム、タンタ
ル)濃度は、1×1014cm-3以上とすることが必要で
ある。また、金属不純物濃度が大きくなると、n型ドー
パントの添加による抵抗値の低減効果が打ち消されるの
で、これを避けるには、1×1018cm-3、好適には、
1×1016cm-3以下とすることが好ましい。通常、n
型ドーパント濃度より約1〜2桁以上小さくなるように
濃度設定するとが望ましく、わずかな添加量で高い効果
が得られる。
【0046】その結果、結晶歪の小さいSiC単結晶4
aが得られ、例えば、6H型SiCの成長時に結晶内
歪、すなわち結晶面間隔が小さくなることで発生する1
5R型SiCのような異種多形を抑制することができ
る。よって、所望の低抵抗率を有し、欠陥の少ない高品
質なSiC単結晶を成長させる上記各実施形態と同様の
効果が得られる。
【0047】図4に、本発明の第4実施形態で用いる結
晶製造装置10を示す。装置の基本構成および製造方法
は第3実施形態とほぼ同様であるため、以下、相違点を
中心に説明する。本実施形態の結晶製造装置10は、n
型ドーパントとなる窒素またはリンを含むガス8aを外
部から導入する代わりに、黒鉛容器1内に収容したSi
C原料粉末5に、原子半径が1.17オングストローム
以上1.60オングストローム以下の金属または金属化
合物7とともに、窒素化合物またはリン化合物8を添加
混合する。
【0048】これにより、SiC原料粉末5の加熱昇華
時に、原料ガス5aに、金属または金属化合物を含むガ
ス7aと、窒素またはリンを含むガス8aが混入され、
この混合ガスがSiC単結晶基板3に輸送される。よっ
て、第3実施形態と同様、n型ドーパントとなる窒素ま
たはリンの圧縮作用を金属不純物が緩和することによっ
て、結晶歪の小さいSiC単結晶4aが得られ、所望の
低抵抗率を有し、欠陥の少ない高品質なSiC単結晶を
成長させる同様の効果が得られる。
【0049】図5に、本発明の第5実施形態で用いる結
晶製造装置10を示す。装置の基本構成および製造方法
は第3実施形態とほぼ同様であるため、以下、相違点を
中心に説明する。本実施形態の結晶製造装置10は、原
子半径が1.17オングストローム以上1.60オング
ストローム以下の金属または金属化合物7を、黒鉛容器
1内に収容したSiC原料粉末5に添加せず、筒状体と
してSiC単結晶基板3下方の黒鉛容器1内表面に固定
する。n型ドーパントとなる窒素またはリンを含むガス
8aはガス導入路12を経て外部から導入する。
【0050】このようにしても、SiC原料粉末5の加
熱昇華時に、原料ガス5aに、金属または金属化合物を
含むガス7aと、窒素またはリンを含むガス8aが混入
され、この混合ガスがSiC単結晶基板3に輸送され
る。よって、第3実施形態と同様、n型ドーパントとな
る窒素またはリンの圧縮作用を金属不純物が緩和するこ
とによって、結晶歪の小さいSiC単結晶4aが得ら
れ、所望の低抵抗率を有し、欠陥の少ない高品質なSi
C単結晶を成長させる同様の効果が得られる。
【0051】図6に、本発明の第6実施形態で用いる結
晶製造装置10を示す。装置の基本構成および製造方法
は第3実施形態とほぼ同様であるため、以下、相違点を
中心に説明する。本実施形態の結晶製造装置10は、S
iC原料粉末5を黒鉛容器1内に収容した添加せず、黒
鉛容器1底面に設けたガス導入路11から、原料ガス5
aを供給し、この原料ガス5aとともに、原子半径が
1.17オングストローム以上1.60オングストロー
ム以下の金属または金属化合物を含むガス7aと窒素ま
たはリンを含むガス8aを導入する。
【0052】このようにすると、原料ガス5aに、金属
または金属化合物を含むガス7aと、窒素またはリンを
含むガス8aを容易に混合でき、均一混合されたガスを
SiC単結晶基板3に輸送できる。よって、第3実施形
態と同様、n型ドーパントとなる窒素またはリンの圧縮
作用を金属不純物が緩和することによって、結晶歪の小
さいSiC単結晶4aが得られ、所望の低抵抗率を有
し、欠陥の少ない高品質なSiC単結晶を成長させる同
様の効果が得られる。
【0053】
【実施例】(実施例1)上記図1に示した結晶製造装置
10を用い、上記した方法でSiC単結晶の成長実験を
行った。黒鉛容器1に充填したSiC原料粉末5に、純
度99%以上の金属砒素を、SiCに対する原子比が約
10ppm重量となるように混入した。SiC単結晶基
板3は6H型を用い、Si面を成長面とした。不活性ガ
ス雰囲気下、500Torr(66.6kPa)で、S
iC原料粉末5の温度が2300℃、SiC単結晶基板
3の温度が2200℃となるように加熱した。その後、
減圧して約100Torr(13.3kPa)になった
時点で、約20時間の単結晶成長を行った。その結果、
成長量8mmの6H型のSiC単結晶4aが得られた。
【0054】得られたSiC単結晶4aを断面スライス
し、TEM(透過型電子顕微鏡)により電子線回折像か
ら面間隔を求めた。その結果、<0001>方向の面間
隔は2.52オングストロームで、文献値(PROPE
RTIES OF SILICON CARBIDE,
edited by Gery L Harris,e
ims DATAREVIEW Series No.
13,pp.4.)と同等であった。また、結晶内歪と
して、SiCのSiまたはCサイトに不純物(ここでは
砒素)が置換されたことによる結晶1molの体積変化
率を測定したところ、結晶内歪は0.5%以下であり、
歪のない高品質の結晶が得られた。SiC単結晶4aは
n型で、砒素濃度は2.5×1018cm-3、抵抗率は1
20mΩcmであった。
【0055】(実施例2)上記図2に示した結晶製造装
置10を用い、上記した方法でSiC単結晶の成長実験
を行った。黒鉛容器1に、原料ガス5aとしてシラン
(SiH4 )とプロパン(C3 8 )を3:1の容量比
で導入し、砒素または砒素化合物を含むガス8aとして
アルシン(AsH3 )を、原料ガス5aに対して約5p
pm容量で混入した。黒鉛容器1bの内部圧力が約20
0Torr(26.6kPa)となるようにガス量を調
整した。SiC単結晶基板3は6H型を用い、Si面を
成長面とした。不活性ガス雰囲気下、500Torr
(66.6kPa)で、SiC原料粉末5の温度が23
00℃、SiC単結晶基板3の温度が2200℃となる
ように加熱した。その後、減圧して約100Torr
(13.3kPa)になった時点で、約20時間の単結
晶成長を行った。その結果、成長量8mmの6H型のS
iC単結晶4aが得られた。
【0056】得られたSiC単結晶4aを断面スライス
し、TEM(透過型電子顕微鏡)により電子線回折像か
ら面間隔を求めた。その結果、<0001>方向の面間
隔は2.52オングストロームで、文献値と同等であっ
た。また、結晶内歪は1%以下であり、歪のない高品質
の結晶が得られた。SiC単結晶4aはn型で、砒素濃
度は3.0×1018cm-3、抵抗率は100mΩcmで
あった。
【0057】(実施例3)上記図3に示した結晶製造装
置10を用い、上記した方法でSiC単結晶の成長実験
を行った。黒鉛容器1に充填したSiC原料粉末5に、
金属または金属化合物7として、純度99%以上の金属
チタン(Ti)を、SiCに対する原子比が約5ppm
重量となるように混入した。SiC単結晶基板3は6H
型を用い、Si面を成長面とした。不活性ガス雰囲気
下、500Torr(66.6kPa)で、SiC原料
粉末5の温度が2300℃、SiC単結晶基板3の温度
が2200℃となるように加熱した。その後、減圧して
約100Torr(13.3kPa)になった時点で、
窒素またはリンを含むガス8aとして、窒素を不活性ガ
スに対して約0.1%容量混入した。その後、約20時
間の単結晶成長を行った結果、成長量8mmの6H型の
SiC単結晶4aが得られた。
【0058】得られたSiC単結晶4aを断面スライス
し、TEM(透過型電子顕微鏡)により電子線回折像か
ら面間隔を求めた。その結果、<0001>方向の面間
隔は2.51オングストロームで、文献値と同等であっ
た。また、結晶内歪は1%以下であり、歪のない高品質
の結晶が得られた。SiC単結晶4aはn型で、窒素濃
度は6.0×1018cm-3、チタン濃度は5.0×10
15cm-3、抵抗率は60mΩcmであった。
【0059】なお、金属または金属化合物7として、金
属チタン(Ti)に代えて、窒化チタン(TiN)、バ
ナジウム(V)、窒化バナジウム(VN)、炭化バナジ
ウム(VC)、タンタル(Ta)、炭化タンタル(Ta
C)、窒化タンタル(TaN)を約0.5〜5ppm重
量となるように混入した場合、窒素またはリンを含むガ
ス8aとして、窒素に代えてリン(P2 、P4 )を約
0.05〜0.1%容量混入した場合も、同様の結果が
得られた。
【0060】(実施例4)上記図4に示した結晶製造装
置10を用い、上記した方法でSiC単結晶の成長実験
を行った。黒鉛容器1に充填したSiC原料粉末5に、
窒素またはリンの化合物8として、純度99%以上の金
属リン(P)を、SiCに対する原子比が約50ppm
重量となるように混入した。さらに、金属または金属化
合物7として、純度99%以上の金属チタン(Ti)
を、SiCに対する原子比が約5ppm重量となるよう
に混入した。SiC単結晶基板3は6H型を用い、Si
面を成長面とした。不活性ガス雰囲気下、500Tor
r(66.6kPa)で、SiC原料粉末5の温度が2
300℃、SiC単結晶基板3の温度が2200℃とな
るように加熱した。その後、減圧して約100Torr
(13.3kPa)になった時点で、約20時間の単結
晶成長を行った。その結果、成長量8mmの6H型のS
iC単結晶4aが得られた。
【0061】得られたSiC単結晶4aを断面スライス
し、TEM(透過型電子顕微鏡)により電子線回折像か
ら面間隔を求めた。その結果、<0001>方向の面間
隔は2.51オングストロームで、文献値と同等であっ
た。また、結晶内歪は1%以下であり、歪のない高品質
の結晶が得られた。SiC単結晶4aはn型で、リン濃
度は2.5×1018cm-3、チタン濃度は5.0×10
15cm-3、抵抗率は120mΩcmであった。
【0062】(比較例1)比較のため、上記図7に示し
た結晶製造装置10を用い、上記した方法でSiC単結
晶の成長実験を行った。黒鉛容器1に充填されるSiC
原料粉末5には、純度99%以上のSiCを用いた。S
iC単結晶基板3は6H型を用い、Si面を成長面とし
た。不活性ガス雰囲気下、500Torr(66.6k
Pa)で、SiC原料粉末5の温度が2300℃、Si
C単結晶基板3の温度が2200℃となるように加熱し
た。その後、減圧して約100Torr(13.3kP
a)になった時点で、窒素を含むガス8bとして、窒素
を不活性ガスに対して約0.1%容量混入した。その
後、約20時間の単結晶成長を行った結果、成長量8m
mの6H型と15R型が混在したSiC単結晶4bが得
られた。
【0063】得られたSiC単結晶4aを断面スライス
し、TEM(透過型電子顕微鏡)により電子線回折像か
ら面間隔を求めた。その結果、<0001>方向の面間
隔は文献値より小さい2.48オングストロームであっ
た。また、結晶内歪は1.5%以上であり、歪が生じた
結果、15R型が発生したことが分かった。SiC単結
晶4bはn型で、窒素濃度は6.0×1018cm-3、抵
抗率は60mΩcmであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における結晶製造装置の
構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態における結晶製造装置の
構成を示す図である。
【図3】本発明の第3実施形態における結晶製造装置の
構成を示す図である。
【図4】本発明の第4実施形態における結晶製造装置の
構成を示す図である。
【図5】本発明の第5実施形態における結晶製造装置の
構成を示す図である。
【図6】本発明の第6実施形態における結晶製造装置の
構成を示す図である。
【図7】従来の結晶製造装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 結晶製造装置 1a、1b 黒鉛容器 2 黒鉛台座 3 炭化珪素単結晶基板 4a、4b 炭化珪素単結晶 5 炭化珪素原料粉末 5a 原料ガス 6 砒素または砒素化合物 6a 砒素または砒素化合物を含むガス 7 金属または金属化合物 7a 金属または金属化合物を含むガス 8 窒素またはリンの化合物 8a 窒素またはリンを含むガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久野 裕也 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 永久保 雅夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 恩田 正一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 4G077 AA02 BE08 DA01 DA19 DB04 DB07 EB01 HA12 5F045 AA06 AB06 AC01 AC07 AC19 AD18 AE25 BB11 CA09 5F103 AA01 DD17 GG01 HH03 JJ03 KK10 LL02 RR06

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種結晶となる炭化珪素単結晶基板上に、
    炭化珪素原料ガスを供給して炭化珪素単結晶を成長させ
    る炭化珪素単結晶の製造方法において、上記炭化珪素原
    料ガスに砒素または砒素化合物を添加することを特徴と
    する炭化珪素単結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】 容器内に、上記炭化珪素単結晶基板と、
    上記炭化珪素原料ガスの供給源となる炭化珪素原料粉末
    を配置し、該炭化珪素原料粉末に砒素または砒素化合物
    を添加することにより、上記炭化珪素原料ガスに砒素ま
    たは砒素化合物を添加する請求項1記載の炭化珪素単結
    晶の製造方法。
  3. 【請求項3】 容器内に、上記炭化珪素単結晶基板を配
    置し、上記容器内に砒素または砒素化合物を含有する部
    材を配置するか、あるいは、上記容器の少なくとも内表
    面に砒素または砒素化合物を含有させることにより、上
    記炭化珪素原料ガスに砒素または砒素化合物を添加する
    請求項1記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  4. 【請求項4】 容器内に、上記炭化珪素単結晶基板を配
    置し、上記容器内に砒素または砒素化合物を含有するガ
    スを供給することにより、上記炭化珪素原料ガスに砒素
    または砒素化合物を添加する請求項1記載の炭化珪素単
    結晶の製造方法。
  5. 【請求項5】 種結晶となる炭化珪素単結晶基板上に、
    炭化珪素原料ガスを供給して炭化珪素単結晶を成長させ
    る炭化珪素単結晶の製造方法において、上記炭化珪素原
    料ガスに、珪素より小さな原子半径を有するn型ドーパ
    ント原子またはその化合物と、珪素より大きな原子半径
    を有する軽金属を除く金属原子またはその化合物を添加
    することを特徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記金属原子の添加量を、上記n型ドー
    パント原子の添加量より少なく、上記n型ドーパント原
    子により生じる結晶内歪を緩和するために必要な量以上
    とする請求項5記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記n型ドーパント原子が、窒素および
    リンから選ばれる少なくとも1つである請求項5または
    6記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記金属原子が、原子半径が1.17オ
    ングストローム以上、1.60オングストローム以下の
    原子である請求項5ないし7のいずれかに記載の炭化珪
    素単結晶の製造方法。
  9. 【請求項9】 上記金属原子が、チタン、バナジウムお
    よびタンタルから選ばれる少なくとも1つである請求項
    8記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  10. 【請求項10】 容器内に、上記炭化珪素単結晶基板を
    配置し、上記容器内に上記n型ドーパント原子またはそ
    の化合物を含有するガスを供給することにより、上記炭
    化珪素原料ガスに上記n型ドーパント原子またはその化
    合物を添加する請求項5ないし9のいずれかに記載の炭
    化珪素単結晶の製造方法。
  11. 【請求項11】 容器内に、上記炭化珪素単結晶基板
    と、上記原料炭化珪素ガスの供給源となる炭化珪素原料
    粉末を配置し、該炭化珪素原料粉末に上記金属原子また
    はその化合物を添加することにより、上記炭化珪素原料
    ガスに上記金属原子またはその化合物を添加する請求項
    5ないし10のいずれかに記載の炭化珪素単結晶の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 容器内に、上記炭化珪素単結晶基板を
    配置し、上記容器内に、上記金属原子またはその化合物
    を含有する部材を配置するか、あるいは、上記容器の少
    なくとも内表面に上記金属原子またはその化合物を含有
    させることにより、上記炭化珪素原料ガスに上記金属原
    子またはその化合物を添加する請求項5ないし10のい
    ずれかに記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  13. 【請求項13】 容器内に、上記炭化珪素単結晶基板を
    配置し、上記容器内に上記金属原子またはその化合物を
    含有するガスを供給することにより、上記炭化珪素原料
    ガスに上記金属原子またはその化合物を添加する請求項
    5ないし10のいずれかに記載の炭化珪素単結晶の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 結晶構造中に砒素を含有することを特
    徴とする炭化珪素単結晶。
  15. 【請求項15】 砒素濃度が1×1016cm-3以上、1
    ×1020cm-3以下である請求項14記載の炭化珪素単
    結晶。
  16. 【請求項16】 結晶構造中に、珪素より小さな原子半
    径を有するn型ドーパント原子と、珪素より大きな原子
    半径を有する軽金属を除く金属原子を含有することを特
    徴とする炭化珪素単結晶。
  17. 【請求項17】 上記n型ドーパント原子濃度が1×1
    16cm-3以上、1×1020cm-3以下である請求項1
    6記載の炭化珪素単結晶。
  18. 【請求項18】 上記金属原子濃度が1×1014cm-3
    以上、1×1018cm-3以下である請求項16または1
    7記載の炭化珪素単結晶。
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