JP2002234336A - 吸収式冷凍機を用いた自動車用冷房装置 - Google Patents

吸収式冷凍機を用いた自動車用冷房装置

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JP2002234336A
JP2002234336A JP2001032694A JP2001032694A JP2002234336A JP 2002234336 A JP2002234336 A JP 2002234336A JP 2001032694 A JP2001032694 A JP 2001032694A JP 2001032694 A JP2001032694 A JP 2001032694A JP 2002234336 A JP2002234336 A JP 2002234336A
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ammonia
evaporator
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Takamitsu Kashima
隆光 鹿島
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炎天下の屋外に駐車・放置した場合であって
も、車室内を効果的に冷却する。 【解決手段】 自動車50を炎天下等の外気温の高い条
件下で駐車・放置すると、車体が熱せられてトランク5
1内に設置された発生器2に伝熱され、発生器2が加熱
される。すると、発生器2のアンモニア溶液に気泡が発
生し、気泡ポンプ3により分離器4に送られて気液分離
され、アンモニアの希薄液が吸収器7に送られる一方、
分離されたアンモニアガスが凝縮器5に送られる。そし
て、凝縮器5でアンモニアガスが冷却されて凝縮・液化
し、蒸発器6に入って蒸発し、気化熱を周囲から奪って
車室内を冷却する。これにより、炎天下の屋外に駐車・
放置した場合であっても、高温の屋外に対して車室内を
効果的に冷却することができ、車両放置後に乗り込むと
きの乗員の不快感を解消することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駐車中の自動車の
車室内を効果的に冷却することのできる吸収式冷凍機を
用いた自動車用冷房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用の冷房装置は、エンジ
ン駆動式のコンプレッサを用いた圧縮式冷凍機を用いて
おり、エンジンを停止して駐車する場合には、コンプレ
ッサを駆動することができず、冷房も停止する。このた
め、窓を閉め切った炎天下で車両を駐車して放置すると
車室内の温度が上昇し、放置後に乗り込むときに乗員に
不快感を与える。
【0003】これに対処するに、特開平8−20754
7号公報には、圧縮式冷凍機のコンデンサを車室外上部
に配設し、コンプレッサをバイパスしてエバポレータ出
口とコンデンサ入口とを電磁弁を介して連通する往路冷
媒配管と、レシーバと膨張弁をバイパスしてコンデンサ
出口とエバポレータ入口とを電磁弁を介して連通する復
路冷媒配管とにより冷媒の自然循環回路を形成し、この
自然循環回路と圧縮機吐出管、吸入管、及びレシーバ入
口に電磁弁を設けた通常の冷凍サイクルとを電磁弁の開
閉により切換え可能に構成した自動車用冷房装置が開示
されている。
【0004】上述の冷房装置では、駐車時は電磁弁を切
換えて冷媒の自然循環回路を形成しておくことにより、
車室内が車外より昇温すると、車室内のエバポレータ内
で冷媒が加熱されて蒸発し、往路冷媒配管を経て上昇、
車室外上のコンデンサに入り、ガス冷媒が冷却されて液
化し、復路冷媒配管を経て流下、車室内のエバポレータ
に戻り、再び蒸発して気化熱を車室内から奪い、コンデ
ンサへと上昇することを繰り返し、車室内の温度を低下
させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
先行技術では、自然循環回路の冷凍サイクルが有効に機
能するためには、車室外に設置したコンデンサが車室内
より低温となる必要があり、炎天下の屋外に駐車・放置
した場合、太陽電池による小電力でファンを駆動して
も、コンデンサから効果的に放熱させることは困難であ
る。すなわち、圧縮式冷凍機の冷媒循環回路を切り換え
て自然循環回路を形成するため、冷却効果が弱く、炎天
下の屋外に駐車・放置した場合、車室内の温度を高温の
外気温より低くすることができず、車両放置後に乗り込
むときの不快感を解消することは困難である。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、炎天下の屋外に駐車・放置した場合であっても、車
室内を効果的に冷却することのできる吸収式冷凍機を用
いた自動車用冷房装置を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、吸収式冷凍機の発生器を車
体からの伝熱により加熱される部位に配設すると共に、
上記吸収式冷凍機の蒸発器を車室内に配設したことを特
徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記発生器と車体板金との間に、熱伝導率
の大きい部材を介在させたことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記発生器を、走行中に電気ヒータで予熱
することを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記発生器を、走行中の排気系からの熱に
より予熱することを特徴とする。
【0011】すなわち、請求項1記載の発明は、自動車
を炎天下等に駐車し、太陽光が車体に当たって加熱され
ると、その熱が伝熱して吸収式冷凍機の発生器を加熱し
て冷媒の気化→液化→気化の冷凍サイクルが繰り返さ
れ、車室内に配設した蒸発器で車室内を効果的に冷却す
る。
【0012】その際、請求項2記載の発明にように、発
生器と車体板金との間に熱伝導率の大きい部材を介在さ
せて車体からの熱の伝熱効率を向上させることが望まし
い。また、請求項3記載の発明、或いは請求項4記載の
発明のように、発生器を走行中に電気ヒータで予熱、或
いは走行中の排気系からの熱により予熱することが望ま
しく、外気温が高温となる夏期等の環境条件下で駐車す
る際、直ちに車室内の冷却を開始させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1及び図2は本発明の実施の一
形態に係わり、図1は吸収式冷凍機を用いた冷房装置の
全体構成図、図2は蒸発器の説明図である。
【0014】図1において、符号1は吸収式冷凍機を用
いた冷房装置であり、自動車50に搭載され、従来のエ
ンジン駆動式コンプレッサによる圧縮式冷凍機を用いた
冷房装置(図示せず)に対し、動力や電力を必要としな
い車両停止時の補助冷房装置として使用される。冷房装
置1は、例えばアンモニアを冷媒として、このアンモニ
アを水に溶解したアンモニア溶液を貯留してアンモニア
ガスを発生させるための発生器2、発生器2からの気液
混合のアンモニア溶液を上部に送り出す気泡ポンプ3、
気泡ポンプ3によって送られるアンモニア溶液からガス
成分と液体成分とを気液分離する分離器4、分離器4か
らのアンモニアガスを冷却して凝縮・液化させる凝縮器
5、凝縮器5で液化したアンモニア液を蒸発させて熱交
換を行う蒸発器6、分離器4からの液体成分に蒸発器6
で蒸発したアンモニアガスを吸収させる吸収器7、吸収
器7からのアンモニア液を回収して発生器2に戻す受液
器8とを備えて構成される。
【0015】発生器2は、自動車50の車体からの伝熱
により加熱される部位、例えばボンネットやトランク等
に、銅或いはアルミニウム等の熱伝導率の大きい部材を
車体板金との間に介在させて配設され、車体に受ける太
陽光等からの熱を効率的に吸収してアンモニアを蒸発さ
せる。図においては、発生器2は、自動車50のトラン
ク51の側壁内に設置され、トランク51からルーフ5
2にかけてのリアクォータパネルの車室側袋状構造内
に、発生器2から延出される気泡ポンプ3が配設されて
分離器4に接続されている。
【0016】この場合、発生器2を予熱するための電気
ヒータや発生器2の周囲に排気ガスを導入する経路等を
設けても良く、走行中に電気ヒータを通電、或いは排気
ガスを導入する等して発生器2を予め予熱しておくこと
で、外気温が高温となる夏期等の環境条件下で駐車する
際、直ちに吸収式冷凍機としての作用を発揮させること
ができる。
【0017】また、分離器4からは、ルーフ52の板金
部裏面と車室側のルーフトリムとの間に配設された凝縮
器5に連通する配管が延出され、凝縮器5からの配管が
蒸発器6に接続されている。蒸発器6は、自動車50の
後部座席のヘッドレスト53の上方で車室内に開口する
ルーフトリムの収納部に配設され、例えば、図2に示す
ように、車両の幅方向にU字状をなす配管によって構成
される。そして、蒸発器6を構成する横U字状の上部配
管に、分離器4の底部と受液器8の上部とを連通する吸
収器7からの配管が接続され、横U字状の下部配管が受
液器8に連通されている。受液器8は、発生器2より若
干上方に配設され、アンモニア溶液を発生器2に還流さ
せる。
【0018】次に、以上の吸収式冷凍機を用いた冷房装
置1の作用について説明する。自動車50を炎天下等の
外気温の高い条件下で駐車・放置すると、自動車50の
車体が熱せられてトランク51内に設置された発生器2
に板金を介して伝熱され、発生器2が加熱される。する
と、発生器2のアンモニア溶液に気泡が発生し、気泡ポ
ンプ3のポンプ作用、すなわち気液混合体の比重が溶液
の比重よりも低くなって底部に働く圧力により押し上げ
られるポンプ作用によりルーフ52方向に上昇して分離
器4で気液分離され、アンモニアの希薄液が吸収器7に
送られる一方、分離されたアンモニアガスが凝縮器5に
送られる。
【0019】そして、凝縮器5でアンモニアガスが冷却
されて凝縮・液化し、蒸発器6に入って蒸発し、気化熱
を周囲から奪って車室内を冷却する。蒸発器6で蒸発し
たアンモニアガスは、受液器8から吸収器7に達し、分
離器4からのアンモニア希薄液に吸収され、濃厚なアン
モニア液が受液器8に回収されて発生器2に還流され
る。
【0020】すなわち、車両駐車時に、動力や電力を使
用することなく、自動車50の車体に受ける太陽エネル
ギーを吸収してアンモニアが気化→液化→気化を繰り返
し、蒸発器6で気化熱を周囲から奪って車室内を冷却す
るため、炎天下の屋外に駐車・放置した場合であって
も、高温の屋外に対して車室内を効果的に冷却すること
ができ、車両放置後に乗り込むときの乗員の不快感を解
消することができる。しかも、蒸発器6を後部座席のヘ
ッドレスト53の上方に配設しているため、強制的に空
気を送らなくとも自然対流によって冷気が循環し、騒音
や振動の発生がなく、静かであり、違和感を与えること
がない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、炎
天下の屋外に駐車・放置した場合であっても車室内を効
果的に冷却し、車両放置後に乗り込むときの乗員の不快
感を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸収式冷凍機を用いた冷房装置の全体構成図
【図2】蒸発器の説明図
【符号の説明】
1 吸収式冷凍機を用いた冷房装置 2 発生器 6 蒸発器 50 自動車

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収式冷凍機の発生器を車体からの伝熱
    により加熱される部位に配設すると共に、 上記吸収式冷凍機の蒸発器を車室内に配設したことを特
    徴とする吸収式冷凍機を用いた自動車用冷房装置。
  2. 【請求項2】 上記発生器と車体板金との間に、熱伝導
    率の大きい部材を介在させたことを特徴とする請求項1
    記載の吸収式冷凍機を用いた自動車用冷房装置。
  3. 【請求項3】 上記発生器を、走行中に電気ヒータで予
    熱することを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍機を
    用いた自動車用冷房装置。
  4. 【請求項4】 上記発生器を、走行中の排気系からの熱
    により予熱することを特徴とする請求項1記載の吸収式
    冷凍機を用いた自動車用冷房装置。
JP2001032694A 2001-02-08 2001-02-08 吸収式冷凍機を用いた自動車用冷房装置 Withdrawn JP2002234336A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012516005A (ja) * 2009-01-23 2012-07-12 リ−テック・バッテリー・ゲーエムベーハー 温度制御された電池システム
EP3792329A1 (en) 2019-09-16 2021-03-17 Evonik Operations GmbH Vehicle system and process for efficient use of waste heat from the power unit
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EP3792088A1 (en) 2019-09-16 2021-03-17 Evonik Operations GmbH Vehicle system and process for efficient use of waste heat from the power unit
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