JP2012013321A - ヒートポンプ式空調システム - Google Patents

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航介 増沢
Daisuke Yamaoka
大祐 山岡
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Kengo Hayashi
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Abstract

【課題】外気温度が低くても温調対象である空気を好適に暖めることが可能なヒートポンプ式空調システムを提供する。
【解決手段】コンプレッサ11と、暖房時に、コンプレッサ11からの高温・高圧の冷媒と空気との間で熱交換させ、空気を暖めると共に冷媒を凝縮させる第1コンデンサ12と、冷媒を膨張させると共に、開度を可変することで冷媒の膨張率を可変する膨張弁15と、冷媒を蒸発させる第1エバポレータ17と、外気温度を検出する温度センサ43と、膨張弁15の開度を制御するECU70と、を備え、暖房時に、冷媒が、コンプレッサ11、第1コンデンサ12、膨張弁15、第1エバポレータ17、コンプレッサ11の順で循環する暖房用回路を有する空調システム1であって、暖房時に、外気温度が所定温度以下である場合、ECU70は、第1コンデンサ12に流入する冷媒のエンタルピーが高くなるように、膨張弁15の開度を小さくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒートポンプ式空調システムに関する。
電気自動車、燃料電池車等の内燃機関(熱源)を搭載しない車両では、ヒートポンプを搭載し、ヒートポンプのコンデンサ(熱交換器)をヒータとして利用し、このコンデンサで発生する熱で、車室に導入される空気を暖めている(特許文献1〜2参照)。
特開平7−4755号公報 特開2009−23564号公報
しかしながら、従来のヒートポンプ式空調システムでは、外気温度が低くなると(例えば−20℃〜10℃以下)、車室に向かう空気を好適に暖めることができないという虞があった。
そこで、本発明は、外気温度が低くても温調対象である空気を好適に暖めることが可能なヒートポンプ式空調システムを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、暖房時に、前記圧縮機からの高温・高圧の冷媒と温調対象である空気との間で熱交換させ、空気を暖めると共に冷媒を凝縮させる第1熱交換手段と、冷媒を膨張させると共に、開度を可変することで冷媒の膨張率を可変する膨張弁と、冷媒を蒸発させる第1蒸発器と、外気温度を検出する外気温度センサと、前記膨張弁の開度を制御する制御手段と、を備え、暖房時に、冷媒が、前記圧縮機、前記第1熱交換手段、前記膨張弁、前記第1蒸発器、前記圧縮機の順で循環する暖房用回路を有するヒートポンプ式空調システムであって、暖房時に、外気温度が所定温度以下である場合、前記制御手段は、前記圧縮機から前記第1熱交換手段に流入する冷媒のエンタルピーが高くなるように、前記膨張弁の開度を小さくすることを特徴とするヒートポンプ式空調システムである。
このようなヒートポンプ式空調システムによれば、暖房時に、外気温度が所定温度以下である場合、制御手段が、膨張弁の開度を小さくするので、圧縮機の仕事量が増加する。そうすると、圧縮機から第1熱交換手段に流入する冷媒のエンタルピーが高く、つまり、圧縮機から吐出され第1熱交換手段に流入する冷媒の温度及び圧力が高くなる。これにより、第1熱交換手段において、冷媒から空気に放熱される熱量が増加するので、暖房能力が高まり、空気を好適に暖めることができる。
また、本発明は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、暖房時に、前記圧縮機からの高温・高圧の冷媒と温調対象である空気との間で熱交換させ、空気を暖めると共に冷媒を凝縮させる第1熱交換手段と、冷媒を膨張させる膨張弁と、前記膨張弁に向かう冷媒の流量を絞る絞り弁と、冷媒を蒸発させる第1蒸発器と、外気温度を検出する外気温度センサと、前記絞り弁の開度を制御する制御手段と、を備え、暖房時に、冷媒が、前記圧縮機、前記第1熱交換手段、前記膨張弁、前記第1蒸発器、前記圧縮機の順で循環する暖房用回路を有するヒートポンプ式空調システムであって、暖房時に、外気温度が所定温度以下である場合、前記制御手段は、前記第1熱交換手段において冷媒のエンタルピーが低くなるまで、冷媒の過冷却が進むように、前記絞り弁の開度を小さくすることを特徴とするヒートポンプ式空調システムである。
このようなヒートポンプ式空調システムによれば、暖房時に、外気温度が所定温度以下である場合、制御手段は、絞り弁の開度を小さくするので、第1熱交換手段において冷媒の過冷却は進み、冷媒のエンタルピーは低くなる。すなわち、過冷却が進むことにより、第1熱交換手段において、冷媒から空気に放熱される熱量が増加するので、暖房能力が高まり、空気を好適に暖めることができる。
また、本発明は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、暖房時に、前記圧縮機からの高温・高圧の冷媒と温調対象である空気との間で熱交換させ、空気を暖めると共に冷媒を凝縮させる第1熱交換手段と、前記第1熱交換手段において冷媒と熱交換するように空気を通流させる空気通流手段と、冷媒を膨張させる膨張弁と、冷媒を蒸発させる第1蒸発器と、外気温度を検出する外気温度センサと、前記空気通流手段による空気の流量を制御する制御手段と、を備え、暖房時に、冷媒が、前記圧縮機、前記第1熱交換手段、前記膨張弁、前記第1蒸発器、前記圧縮機の順で循環する暖房用回路を有するヒートポンプ式空調システムであって、暖房時に、外気温度が所定温度以下である場合、前記制御手段は、前記圧縮機から前記第1熱交換手段に流入する冷媒のエンタルピーが高くなるように、前記空気通流手段が通流させる空気の流量を少なくすることを特徴とするヒートポンプ式空調システムである。
このようなヒートポンプ式空調システムによれば、暖房時に、外気温度が所定温度以下である場合、空気通流手段が第1熱交換手段を通流させる空気の流量を少なくするので、ヒートポンプのCOP(Coefficient Of Performance、成績係数)は低下する。ところが、圧縮機から第1熱交換手段に流入する冷媒のエンタルピーが高く、つまり、圧縮機から吐出され第1熱交換手段に流入する冷媒の温度及び圧力が高くなる。これにより、第1熱交換手段において、冷媒が空気に放熱される熱量が増加するので、暖房能力が高まり、空気を好適に暖めることができる。
また、前記ヒートポンプ式空調システムにおいて、冷房時に、前記圧縮機からの高温・高圧の冷媒と外部との間で熱交換させ、冷媒の熱を外部に放熱すると共に冷媒を凝縮させる凝縮器と、前記膨張弁で膨張することで圧力低下した冷媒と温調対象である外部からの空気との間で熱交換させ、空気を冷却すると共に冷媒を蒸発させる第2蒸発器と、を備え、冷房時に、冷媒が、前記圧縮機、前記凝縮器、前記膨張弁、前記第2蒸発器、前記圧縮機の順で循環する冷房用回路を有し、暖房時に冷媒が前記暖房用回路を通流し、冷房時に冷媒が前記冷房用回路を通流するように、冷媒の通流回路を切り替える冷暖切替手段をさらに備えることを特徴とする。
このようなヒートポンプ式空調システムによれば、冷暖切替手段によって、暖房用回路又は冷房用回路に、適宜に切り替えることができる。
本発明によれば、外気温度が低くても温調対象である空気を好適に暖めることが可能なヒートポンプ式空調システムを提供することができる。
第1実施形態に係る空調システムの構成を示す図であり、暖房時に冷媒が通流する暖房用回路を太線で示している。 第1実施形態に係る空調システムの構成を示す図であり、冷房時に冷媒が通流する冷房用回路を太線で示している。 第1実施形態に係る空調システムの暖房サイクルをモリエル線図上に示したものである。 第1実施形態に係る空調システムの暖房サイクルをモリエル線図上に示したものであって、膨張弁の開度を変化させた場合を模式的に示している。 第1実施形態に係る空調システムの暖房サイクルをモリエル線図上に示したものであって、絞り弁の開度を変化させた場合を模式的に示している。 第1実施形態に係る空調システムの暖房サイクルをモリエル線図上に示したものであって、第1コンデンサを通過する空気の流量を変化させた場合を模式的に示している。 第1実施形態に係る空調システムの動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る空調システムの構成を示す図であり、暖房時に冷媒が通流する暖房用回路を太線で示している。 第3実施形態に係る空調システムの構成を示す図であり、暖房時に冷媒が通流する暖房用回路を太線で示している。
≪第1実施形態≫
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
≪空調システムの構成≫
第1実施形態に係る空調システム1(ヒートポンプ式空調システム)は、車両100に搭載されている。車両100は、例えば、四輪車、三輪車、二輪車、一輪車、列車であり、さらに具体的には、熱源となる内燃機関(エンジン)を備えない電気自動車、燃料電池車等である。
ただし、車両100に限定されず、その他の移動体、例えば、船舶、航空機等に搭載される構成でもよい。
空調システム1は、冷媒を圧縮/膨張させながら循環させるヒートポンプ10と、車外の空気を車室に導入する空気導入系と、車室の空気を車外に排出する空気排出系と、システムを電子制御するECU70(Electronic Control Unit、電子制御装置)と、を備えている。
ここで、説明の便宜上、車外から車室に導入される空気を導入空気A、車室から車外に排出される空気を排出空気Bとする。つまり、導入空気Aが温度調節対象である。
また、ここでは、外気導入モードが選択され車外から車室に空気が導入される場合を例示するが、内気循環モードが選択された場合でもよい。
さらに、ヒートポンプ10を循環する冷媒の種類は特に限定はないが、過熱(スーパーヒート)及び過冷却(サブクール)が大きい冷媒、新冷媒を使用することが好ましい。
<ヒートポンプ−暖房用回路>
まず、暖房時に冷媒が循環する暖房用回路に関するヒートポンプ10のデバイスについて、図1を参照して説明する。
ヒートポンプ10は、冷媒を圧縮するコンプレッサ11と、第1コンデンサ12(第1熱交換手段)と、第1三方弁13と、絞り弁14(絞り手段)と、膨張弁15と、第2三方弁16と、第1エバポレータ17(第1蒸発器)と、第3三方弁18と、を備えている。
コンプレッサ11の吐出口から下流に向かって、配管11a、第1コンデンサ12、第1三方弁13、配管13a、絞り弁14、配管14a、膨張弁15、配管15a、第2三方弁16、配管16a、第1エバポレータ17、配管17a、第3三方弁18、配管18a、コンプレッサ11の吸入口に接続されている。
そして、コンプレッサ11が作動すると、図1に示すように、冷媒が、コンプレッサ11、第1コンデンサ12、第1三方弁13、絞り弁14、膨張弁15、第2三方弁16、第1エバポレータ17、第3三方弁18、コンプレッサ11、…を順に経由し、圧縮/膨張を繰り返しながら循環するようになっている。
すなわち、第1実施形態において、暖房時に冷媒が循環する暖房用回路は、配管11aと、配管12aと、配管13aと、配管14aと、配管15aと、配管16aと、配管17aと、配管18aと、を備えて構成されている。
なお、暖房時、第1三方弁13は配管12aと配管13aとが連通するように、第2三方弁16は配管15aと配管16aとが連通するように、第3三方弁18は配管17aと配管18aとが連通するように、ECU70によってそれぞれ制御される。
この他、第1エバポレータ17からの冷媒を、後記する第2エバポレータ22を経由させた後、コンプレッサ11に流入させる構成としてもよい。このような構成にすれば、第2エバポレータ22によって導入空気Aを一旦冷却し、導入空気Aに含まれる水蒸気を結露させた後、第1コンデンサ12で暖めることができる、つまり、除湿暖房できる。
<コンプレッサ>
コンプレッサ11は、気体状態(又は気液混合状態)の冷媒を圧縮し、冷媒を圧送する圧縮装置である。コンプレッサ11は、図示しない高圧バッテリを電源としており、その回転速度(冷媒の吐出量、吐出圧)はECU70によって適宜に制御される。コンプレッサ11によって圧縮されると、冷媒(気体)の温度・圧力は上昇し、過熱状態となる(図3、a→b)。
なお、図3のモリエル線図は、冷媒の種類に対応した固有のものであり、事前試験、シミュレーション等によって得られる。
<第1コンデンサ>
第1コンデンサ12は、暖房時に、コンプレッサ11からの高温・高圧の冷媒(過熱状態、気体状態)と低温の導入空気Aとを熱交換させ、冷媒の熱を導入空気Aに放熱し、冷媒を凝縮すると共に導入空気Aを暖める熱交換器である。
なお、冷媒(気体)は、第1コンデンサ12を通流すると、気体状態(過熱状態)で圧力一定のまま飽和蒸気温度まで温度低下し(図3、b→c)、その後、気液混合状態で温度・圧力一定のまま徐々に凝縮し、液体状態の冷媒が増加する(図3、c→d)。その後、冷媒(液体)は圧力一定のまま温度低下し過冷却状態となる(図3、d→e)。
<絞り弁>
絞り弁14は、ECU70からの指令に従って開度を可変することで、第1コンデンサ12から膨張弁15に向かう冷媒(液体)の流量を制御する電子制御式の膨張弁である。すなわち、絞り弁14は、第1コンデンサ12と膨張弁15との中間位置で、その開度を制御することで、冷媒流量を適宜に絞る(少なくする)ものであり、中間絞り弁とも称される。
このような絞り弁14は、例えば、リニアソレノイドを内蔵し、ECU70によってPWM(Pulse Width Modulation)制御される電磁弁で構成される。そして、冷媒(液体)が、絞り弁14を通流すると、同一温度のまま、圧力(液圧)が低下するようになっている(図3、e→f)。
<膨張弁>
膨張弁15は、ECU70からの指令に従って開度を可変することで、絞り弁14から第1エバポレータ17に向かう冷媒を適宜な膨張率で膨張させると共に、その二次側圧力を適宜に制御する電子制御式の膨張弁である。
このような膨張弁15は、例えば、リニアソレノイドを内蔵し、ECU70によってPWM(Pulse Width Modulation)制御されることで開度が可変する電磁弁で構成される。
そして、冷媒が膨張弁15を通流すると、膨張弁15の開度(絞り量)に対応して膨張、つまり、液冷媒の一部が蒸発して、気液混合状態となる(図3、f→g)。このように膨張すると、冷媒全体のエンタルピーは同一のままであるが、冷媒の圧力及び温度は低下する。
<第1エバポレータ>
第1エバポレータ17(第1蒸発器)は、車両100の後側に配置され、車室から車外に排出される排出空気Bと、膨張弁15からの冷媒(気液混合)とを熱交換させ、排出空気Bの熱を冷媒で回収する熱交換器である。
そして、冷媒(気液混合)が、第1エバポレータ17を通流すると、圧力・温度一定のまま、排出空気Bからの熱によって、液体状態の冷媒が徐々に蒸発し、気体状態の冷媒の割合が徐々に増加する(図3、g→a)。
<ヒートポンプ−暖房能力>
ここで、ヒートポンプ10の暖房能力は、冷媒から導入空気Aに放熱される熱量が大きくなるほど高くなる。すなわち、図3において、be工程(区間)が長くなるほど、暖房能力が高くなる。
<暖房能力−膨張弁の開度>
図4に示すように、膨張弁15の開度を小さくすると、a点及びb点が右にシフトし、be工程が長くなるので、暖房能力は高くなる。つまり、膨張弁15の開度を小さくすると、コンプレッサ11から第1コンデンサ12に流入する冷媒のエンタルピー(b点)が高くなる。逆に、膨張弁15の開度を大きくすると、a点及びb点が左にシフトし、be工程が短くなるので、暖房能力は低くなる。
なぜなら、g点における冷媒(第1エバポレータ17に流入する冷媒)のエンタルピーは、膨張弁15の開度に関わらず略一定であって、第1エバポレータ17で排出空気Bから吸熱する吸熱量も略一定であると仮定した場合、第1エバポレータ17におけるエンタルピー増加量は、「第1エバポレータ17における吸熱量/冷媒流量(kg/h)」で与えられる。そして、膨張弁15の開度が小さくなると、冷媒流量が少なくなり、第1エバポレータ17におけるエンタルピー増加量が大きくなるからである。
このようにして、第1エバポレータ17におけるエンタルピー増加量が大きくなると、a点及びb点が右にシフトすることになる。
<暖房能力−絞り弁の開度(絞り量)>
次に、図5に示すように、絞り弁14の開度を小さくすると(絞り量を大きくすると)、絞り弁14の一次側の圧力(液圧)が高くなり、de工程(過冷却工程)と、bc工程(過熱工程)とが長くなり、その結果、be工程が長くなり、暖房能力は高くなる。つまり、絞り弁14の開度を小さくすると、e点は左にシフトし、冷媒のエンタルピーが低くなるまで、冷媒の過冷却が進むことになる。
逆に、絞り弁14の開度を大きくすると(絞り量を小さくすると)、絞り弁14の一次側の圧力(液圧)が低くなり、de工程(過冷却工程)と、bc工程(過熱工程)とが短くなり、その結果、be工程が短くなり、暖房能力は低くなる。
<暖房能力−導入空気の流量>
次に、図6に示すように、第1コンデンサ12を通流する導入空気Aの流量を少なくすると、第1コンデンサ12における熱交換効率及びヒートポンプ10のCOP(成績係数)は低下する。ところが、be工程における圧力が高くなると共に、be工程は長くなり、暖房能力は高くなる。つまり、導入空気Aの流量を少なくすると、コンプレッサ11から第1コンデンサ12に流入する冷媒のエンタルピー(b点)が高くなる。
<ヒートポンプ−冷房用回路>
次に、冷房時に冷媒が循環する冷媒用回路に関するヒートポンプ10のデバイスについて、図2を参照して説明する。
ヒートポンプ10は、第2コンデンサ21(第2凝縮器)と、第2エバポレータ22(第2蒸発器)と、を備えている。
第2コンデンサ21の上流側は配管13bを介して第1三方弁13に接続されており、第2コンデンサ21の下流側は配管21aを介して配管14aに接続されている。第2エバポレータ22の上流側は配管16bを介して第2三方弁16に接続されており、第2エバポレータ22の下流側は配管22aを介して第3三方弁18に接続されている。
そして、コンプレッサ11が作動すると、図2に示すように、冷媒が、コンプレッサ11、第1コンデンサ12、第1三方弁13、第2コンデンサ21、膨張弁15、第2三方弁16、第2エバポレータ22、第3三方弁18、コンプレッサ11、…を順に経由し、圧縮/膨張を繰り返しながら循環するようになっている。
すなわち、第1実施形態において、冷房時に冷媒が循環する冷房用回路は、配管11aと、配管12aと、配管13bと、配管21aと、配管14aの一部と、配管15aと、配管16bと、配管22aと、配管18aと、を備えて構成されている。
なお、冷房時、第1三方弁13は配管12aと配管13bとが連通するように、第2三方弁16は配管15aと配管16bとが連通するように、第3三方弁18は配管22aと配管18aとが連通するように、ECU70によってそれぞれ制御される。
そして、第1実施形態において、暖房時に冷媒が暖房用回路を通流し、冷房時に冷媒が冷房用回路を通流するように、冷媒の通流回路を切り替える冷暖切替手段は、第1三方弁13と、第2三方弁16と、第3三方弁18と、を備えて構成されている。
ただし、冷暖切替手段の具体的構成はこれに限定されず、例えば、第1三方弁13に代えて、配管13aと配管13bとに開閉弁をそれぞれ設け、この開閉弁を適宜に開閉することで、冷媒の通流回路を切り替える構成としてもよい。
<第2コンデンサ>
第2コンデンサ21は、フロントバンパ(図示しない)の裏に配置された所謂ラジエータであって、冷房時に、コンプレッサ11からの高温・高圧の冷媒と、外気(外部)との間で熱交換させ、冷媒の熱を外気に放熱すると共に冷媒を凝縮させる凝縮器である。
なお、冷房時は、後記するダンパ42によって導入空気Aの流路が切り替えられ、導入空気Aが第1コンデンサ12をバイパス(迂回)するようになっている。よって、コンプレッサ11からの高温・高圧の冷媒(過熱状態)は、第1コンデンサ12で熱交換せず、高温・高圧のまま、第2コンデンサ21に供給されるようになっている。
<第2エバポレータ>
第2エバポレータ22は、膨張弁15で膨張することで、温度・圧力低下した冷媒(気液混合)と、導入空気Aとの間で熱交換させ、導入空気Aを冷却すると共に冷媒を蒸発させる蒸発器である。
<ヒートポンプ−その他機器>
ヒートポンプ10は、温度センサ31、32と、圧力センサ35と、を備えている。
温度センサ31は、配管11aに取り付けられており、コンプレッサ11が吐出し、第1コンデンサ12に向かう熱交換前の冷媒(過熱状態、気体)の温度を検出し、ECU70に出力するようになっている。したがって、ECU70は、この温度に基づいて、第1コンデンサ12に流入する冷媒のエンタルピーを算出可能となる。
温度センサ32は、配管12aに取り付けられており、第1コンデンサ12から排出された熱交換後の冷媒(過冷却状態、液体)の温度を検出し、ECU70に出力するようになっている。したがって、ECU70は、この温度に基づいて、第1コンデンサ12から流出した熱交換後の冷媒のエンタルピーを算出可能となる。
なお、レイアウトやコスト等の都合により、温度センサ32を取り付けることができない場合、例えば、ECU70が、後記する圧力センサ35によって検出される冷媒の圧力に基づいて、冷媒の温度を推定することもできる。
圧力センサ35は、配管11aに取り付けられており、コンプレッサ11が吐出し、第1コンデンサ12に向かう熱交換前の冷媒(過熱状態、気体)の圧力を検出し、ECU70に出力するようになっている。
<空気導入系>
空気導入系は、フロントブロワ41(空気通流手段)と、ダンパ42と、温度センサ43(外気温度センサ)と、を備えている。
フロントブロワ41は、エアスクープ(図示しない)等を介して車外の空気を吸気し、導入空気Aとして吐出し、車室に向けて送る空気圧送装置である。フロントブロワ41は、図示しないバッテリを電源として作動し、その回転速度(吸気量、吐出量)は、ECU70によって適宜に制御されるようになっている。
ダンパ42は、フロントブロワ41から車室に向かう導入空気Aの流路を適宜に切り替える回動式、スライド式等の切り替え板である。
具体的には、暖房時には、導入空気Aが、第2エバポレータ22、第1コンデンサ12の順で経由し(図1参照)、冷房時には、導入空気Aが、第2エバポレータ22のみを経由するように構成されている(図2参照)。
温度センサ43は、外気温度を検出するセンサであり、第1実施形態では、車両100のフロントバンパ(図示しない)付近に取り付けられている。そして、温度センサ43は、検出した外気温度をECU70に出力するようになっている。
<空気排出系>
空気排出系は、リアブロワ51を備えている。
リアブロワ51は、車室の空気を吸気し、排出空気Bとして吐出し、第1エバポレータ17を通過させ、車外に向けて送る空気圧送装置である。リアブロワ51は、図示しないバッテリを電源として作動し、その回転速度(吸気量、吐出量)は、ECU70によって適宜に制御されるようになっている。
<その他機器>
操作パネル61は、空調システム1を制御するために運転者等が操作するパネルであり、運転席周りに配置されている。操作パネル61は、暖房/冷媒切換スイッチ、大・中・小のポジションを有する風量スイッチ等、を備えている。そして、操作パネル61は、これらスイッチの信号をECU70に出力するようになっている。
<ECU>
ECU70(制御手段)は、空調システム1を電子制御する制御装置であり、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス、電子回路などを含んで構成されており、その内部に記憶されたプログラムに従って、各種機能を発揮し、各種機器を制御するようになっている。
≪空調システムの動作≫
次に、空調システム1の動作について、図7のフローチャートを参照して説明する。
ステップS101において、ECU70は、操作パネル61を構成する暖房/冷房切換スイッチからの信号に基づいて、乗員(運転者等)から暖房要求があるか否か判定する。
暖房要求があると判定した場合(S101・Yes)、ECU70の処理はステップS102に進む。一方、暖房要求がないと判定した場合(S101・No)、ECU70の処理はステップS131に進む。
<冷房制御>
先に、ステップS131を説明する。
ステップS131において、ECU70は、冷媒の通流する回路を冷房用回路に切り替える(図2参照)。
具体的には、ECU70は、第1三方弁13によって配管12aと配管13bとを連通させ、第2三方弁16によって配管15aと配管16bとを連通させ、第3三方弁18によって配管22aと配管18aとを連通させる。
ステップS132において、ECU70は、冷房制御を実行する。
具体的には、ECU70は、操作パネル61からの冷房要求量に対応して、コンプレッサ11の回転速度、膨張弁15の開度を制御する。そうすると、膨張弁15で膨張することで温度低下した冷媒が、第2エバポレータ22において、導入空気Aを冷却する。
その後、ECU70の処理は、リターンを通ってスタートに戻る。
<暖房制御>
次に、ステップS102を説明する。
ステップS102において、ECU70は、冷媒の通流する回路を暖房用回路に切り替える。
具体的には、ECU70は、第1三方弁13によって配管12aと配管13aとを連通させ、第2三方弁16によって配管15aと配管16aとを連通させ、第3三方弁18によって配管17aと配管18aとを連通させる。
ステップS103において、ECU70は、温度センサ43を介して検出される現在の外気温度が所定温度以下であるか否か判定する。所定温度は、外気温度が低すぎるため、空調システム1(ヒートポンプ10)を、後記する通常暖房制御時(S121)よりも暖房能力を高める必要があると判断される温度(例えば−20℃〜10℃)に設定される。
なお、ステップS103の初回判定時、現在の外気温度に関わらず、ECU70の処理はステップS121に進む構成とすればよい。
外気温度は所定温度以下であると判定した場合(S103・Yes)、ECU70の処理はステップS104に進む。一方、外気温度は所定温度以下でないと判定した場合(S103・No)、ECU70の処理はステップS121に進む。
ステップS121において、ECU70は、通常の暖房運転条件で、コンプレッサ11、絞り弁14、膨張弁15、フロントブロワ41、リアブロワ51を作動させる。
その後、ECU70の処理はリターンを通ってスタートに戻る。
ステップS104において、ECU70は、現在要求されている暖房性能を満たしているか否か判定する。
暖房性能を満たしていると判定した場合(S104・Yes)、ECU70の処理はステップS121に進む。一方、暖房性能を満たしていないと判定した場合(S104・No)、ECU70の処理はステップS105に進む。
ここで、暖房性能を満たしているか否かについては、例えば、第1コンデンサ12を通流する冷媒が導入空気Aに放熱した熱量(図3のbe工程におけるエンタルピー減少量)が、現在の要求熱量以上である場合、暖房性能を満たしていると判定される。
この場合、第1コンデンサ12において冷媒が導入空気Aに放熱した熱量は、フロントブロワ41に印加される電圧に対応した吐気量(吐出空気の流量)及び吐気温度(吐出空気の温度)に基づいて算出される。そして、現在の要求熱量は、ECU70により算出された目標吐気温度に基づいて算出される。なお、目標吐気温度は、例えば、操作パネル61の風量スイッチのポジションが小、中、大となるにつれて、高くなる関係となっている。
ステップS105において、ECU70は、コンプレッサ11の現在の回転速度が最大回転速度以下であるか否か判定する。コンプレッサ11の最大回転速度は、例えばコンプレッサ11がオーバーヒートしない程度の上限値に設定される。
現在の回転速度が最大回転速度以下であると判定した場合(S105・Yes)、ECU70の処理はステップS106に進む。
一方、現在の回転速度が最大回転速度以下でないと判定した場合(S105・No)、ECU70の処理はステップS107に進む。なお、この場合、コンプレッサ11のオーバーヒートを防止するため、コンプレッサ11の回転速度を最大回転速度以下に低下させることが好ましい。
ステップS106において、ECU70は、コンプレッサ11の回転速度を、所定回転速度量にて増加させる。なお、所定回転速度量は事前試験等により適宜に設定される。
そして、このようにコンプレッサ11の回転速度を増加させると、コンプレッサ11の仕事量が増加し、冷媒に付与される熱量が増加し、コンプレッサ11から第1コンデンサ12に流入する冷媒のエンタルピーが高くなる。すなわち、冷媒の過熱が進み、図3のb点が右上にシフトし、be工程は長くなり、第1コンデンサ12の暖房能力は高くなる。
ステップS107において、ECU70は、温度センサ31を介して検出された第1コンデンサ12に流入する冷媒の現在の温度が、上限温度以上であるか否か判定する。上限温度は、例えば、コンプレッサ11の耐熱温度や、オーバーシュート等を考慮して前記耐熱温度よりも若干低い温度に設定される。
冷媒の現在の温度は上限温度以上であると判定した場合(S107・Yes)、ECU70の処理はステップS108に進む。一方、冷媒の現在の温度は上限温度以上でないと判定した場合(S107・No)、ECU70の処理はステップS109に進む。
ステップS108において、ECU70は、膨張弁15の開度を所定量にて大きくする。そうすると、図4に示すように、冷媒のエンタルピーは低下する。
ステップS109において、ECU70は、膨張弁15の開度を所定量にて小さくする。そうすると、図4に示すように、コンプレッサ11から吐出され第1コンデンサ12に流入する冷媒のエンタルピーは高くなり、暖房能力が高くなる。
なお、前記所定量は事前試験等により求められ、膨張弁15の開度の変更は、ECU70が膨張弁15に出力するPWM信号のデューティ比を変更することにより実行される。
ステップS110において、ECU70は、圧力センサ35を介して検出された第1コンデンサ12に流入する冷媒の現在の圧力が、上限圧力以上であるか否か判定する。上限圧力は、例えば、コンプレッサ11の耐圧温度や、オーバーシュートを考慮して前記耐熱温度よりも若干低い圧力に設定される。
冷媒の現在の圧力は上限圧力以上であると判定した場合(S110・Yes)、ECU70の処理はステップS111に進む。一方、冷媒の現在の圧力は上限圧力以上でないと判定した場合(S110・No)、ECU70の処理はステップS112に進む。
ステップS111において、ECU70は、絞り弁14の開度を所定量にて大きく、つまり、絞り量を所定量にて小さくする。そうすると、図5に示すように、コンプレッサ11から吐出される冷媒の圧力は低下する。
ここで、ステップS111における絞り弁14の開度の制御処理に代えて、フロントブロワ41の回転速度を調整(制御)する処理を実行してもよい。
すなわち、ECU70が、フロントブロワ41の回転速度を所定回転速度にて増大させてもよい。このように増大させると、図6に示すように、第1コンデンサ12を通流する導入空気Aの流量が多くなり、第1コンデンサ12に流入する冷媒のエンタルピーが低くなると共に、冷媒の圧力が低下する。
その後、ECU70の処理は、リターンを通って、スタートに戻る。
ステップS112において、ECU70は、絞り弁14の開度を所定量にて小さく、つまり、絞り量を所定量にて大きくする。そうすると、図5に示すように、bc工程(過熱状態)及びde工程(過冷却状態)が長くなり、暖房能力が高くなる。
ここで、ステップS112における絞り弁14の開度の制御処理に代えて、フロントブロワ41の回転速度を調整(制御)する処理を実行してもよい。
すなわち、ECU70が、フロントブロワ41の回転速度を所定回転速度にて減少させてもよい。このように減少させると、図6に示すように、第1コンデンサ12を通流する導入空気Aの流量が少なくなり、第1コンデンサ12に流入する冷媒のエンタルピーが高くなると共に、冷媒の圧力が高くなり、暖房能力も高くなる。
その後、ECU70の処理は、リターンを通って、スタートに戻る。
≪空調システムの効果≫
このような空調システム1によれば、次の効果を得る。
外気温度が所定温度以下である場合において(S103・Yes)、冷媒温度が上限以上でないとき(S107・No)、膨張弁15の開度を小さくすることにより(S109)、第1コンデンサ12に流入する冷媒のエンタルピー(温度)が高くなる(図4参照)。これにより、ヒータとして機能する第1コンデンサ12の暖房能力が高くなり、導入空気Aを好適に暖めることができる。
外気温度が所定温度以下である場合において(S103・Yes)、冷媒圧力が上限圧力以上でないとき(S110・No)、絞り弁14の開度を小さくすることにより(S112)、第1コンデンサ12に流入する冷媒のエンタルピー(温度)が高くなると共に、第1コンデンサ12において低エンタルピーまで冷媒の過冷却が進む(図5参照)。これにより、ヒータとして機能する第1コンデンサ12の暖房能力が高くなり、導入空気Aを好適に暖めることができる。
なお、過冷却させる冷媒のエンタルピー(温度)の下限値は、放熱先である導入空気Aのエンタルピー(温度)となる。
外気温度が所定温度以下である場合において(S103・Yes)、冷媒圧力が上限圧力以上でないとき(S110・No)、導入空気Aの流量を減少させることにより、第1コンデンサ12に流入する冷媒のエンタルピー(温度)が高くなる(図6参照)。これにより、ヒータとして機能する第1コンデンサ12の暖房能力が高くなり、導入空気Aを好適に暖めることができる。
≪変形例≫
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば次のように変更できる。
前記した実施形態では、空調システム1が車両100に搭載された構成を例示したが、その他に例えば、家庭用の据え置き型の空調システムである構成でもよい。
≪第2実施形態≫
次に、本発明の第2実施形態について図8を参照して説明する。なお、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
第2実施形態に係るヒートポンプ10Aは、気液分離器23と、過冷却用熱交換器24とをさらに備えている。そして、絞り弁14に接続された配管14aの下流端は、気液分離器23に接続されている。
気液分離器23は、気体状態の冷媒と液体状態の冷媒とを分離する装置である。配管14aは、気液分離器23内において、気液分離器23内に一時的に貯溜される液体状態の冷媒の液面よりも上方に延び、分離された液体状態の冷媒が配管14aを逆流しないようになっている。なお、第2実施形態において、第2コンデンサ21の下流に接続された配管21aは、配管14aに合流している。
そして、気液分離器23の底部は、配管23aを介して過冷却用熱交換器24に接続されており、分離された液体状態の冷媒が、配管23aを通って、過冷却用熱交換器24に供給されるようになっている。
過冷却用熱交換器24は、これに導入される冷媒(液体状態)の熱を外気に放熱し、冷媒をさらに過冷却するものである。そして、過冷却された冷媒(液体状態)は、配管24aを通って膨張弁15に供給されるようになっている。
ここで、第2実施形態において、「暖房時に、圧縮機からの高温・高圧の冷媒と温調対象である空気との間で熱交換させ、空気を暖めると共に冷媒を凝縮させる第1熱交換手段」は、第1コンデンサ12と、気液分離器23と、過冷却用熱交換器24とを備えて構成されている。そして、絞り弁14の開度を小さくすると、過冷却用熱交換器24において、冷媒の過冷却が進むようになっている。
≪第3実施形態≫
次に、本発明の第3実施形態について図9を参照して説明する。
第3実施形態に係るヒートポンプ10Bは、第2実施形態に係るヒートポンプ10Aに対して、気液分離器23及び過冷却用熱交換器24のレイアウトが異なる。
具体的には、第1コンデンサ12から下流に向かって、配管12a、気液分離器23、配管23a、過冷却用熱交換器24、配管24a、第1三方弁13の順に接続されている。そして、第1コンデンサ12からの気液混合状態の冷媒は、気液分離器23で気液分離され、液体状態の冷媒は過冷却用熱交換器24でさらに過冷却されるようになっている。
また、第3実施形態では、導入空気Aの流れ方向において、上流から下流に向かって、過冷却用熱交換器24、気液分離器23、第1コンデンサ12の順に配置されている。そして、過冷却用熱交換器24で放熱される冷媒の熱は、導入空気Aに与えられるようになっている。
1 空調システム(ヒートポンプ式空調システム)
10 ヒートポンプ
11 コンプレッサ(圧縮機)
12 第1コンデンサ(第1熱交換手段、第1凝縮器)
13 第1三方弁(冷房切替手段)
14 絞り弁(絞り手段)
15 膨張弁
16 第2三方弁(冷暖切替手段)
17 第1エバポレータ(第1蒸発器)
18 第3三方弁(冷暖切替手段)
21 第2コンデンサ(第2凝縮器)
22 第2エバポレータ(第2蒸発器)
31、32 温度センサ
35 圧力センサ
41 フロントブロワ(空気通流手段)
43 温度センサ(外気温度センサ)
70 ECU(制御手段)
100 車両(移動体)

Claims (4)

  1. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、
    暖房時に、前記圧縮機からの高温・高圧の冷媒と温調対象である空気との間で熱交換させ、空気を暖めると共に冷媒を凝縮させる第1熱交換手段と、
    冷媒を膨張させると共に、開度を可変することで冷媒の膨張率を可変する膨張弁と、
    冷媒を蒸発させる第1蒸発器と、
    外気温度を検出する外気温度センサと、
    前記膨張弁の開度を制御する制御手段と、
    を備え、
    暖房時に、冷媒が、前記圧縮機、前記第1熱交換手段、前記膨張弁、前記第1蒸発器、前記圧縮機の順で循環する暖房用回路を有するヒートポンプ式空調システムであって、
    暖房時に、外気温度が所定温度以下である場合、
    前記制御手段は、前記圧縮機から前記第1熱交換手段に流入する冷媒のエンタルピーが高くなるように、前記膨張弁の開度を小さくする
    ことを特徴とするヒートポンプ式空調システム。
  2. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、
    暖房時に、前記圧縮機からの高温・高圧の冷媒と温調対象である空気との間で熱交換させ、空気を暖めると共に冷媒を凝縮させる第1熱交換手段と、
    冷媒を膨張させる膨張弁と、
    前記膨張弁に向かう冷媒の流量を絞る絞り弁と、
    冷媒を蒸発させる第1蒸発器と、
    外気温度を検出する外気温度センサと、
    前記絞り弁の開度を制御する制御手段と、
    を備え、
    暖房時に、冷媒が、前記圧縮機、前記第1熱交換手段、前記膨張弁、前記第1蒸発器、前記圧縮機の順で循環する暖房用回路を有するヒートポンプ式空調システムであって、
    暖房時に、外気温度が所定温度以下である場合、
    前記制御手段は、前記第1熱交換手段において冷媒のエンタルピーが低くなるまで、冷媒の過冷却が進むように、前記絞り弁の開度を小さくする
    ことを特徴とするヒートポンプ式空調システム。
  3. 冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、
    暖房時に、前記圧縮機からの高温・高圧の冷媒と温調対象である空気との間で熱交換させ、空気を暖めると共に冷媒を凝縮させる第1熱交換手段と、
    前記第1熱交換手段において冷媒と熱交換するように空気を通流させる空気通流手段と、
    冷媒を膨張させる膨張弁と、
    冷媒を蒸発させる第1蒸発器と、
    外気温度を検出する外気温度センサと、
    前記空気通流手段による空気の流量を制御する制御手段と、
    を備え、
    暖房時に、冷媒が、前記圧縮機、前記第1熱交換手段、前記膨張弁、前記第1蒸発器、前記圧縮機の順で循環する暖房用回路を有するヒートポンプ式空調システムであって、
    暖房時に、外気温度が所定温度以下である場合、
    前記制御手段は、前記圧縮機から前記第1熱交換手段に流入する冷媒のエンタルピーが高くなるように、前記空気通流手段が通流させる空気の流量を少なくする
    ことを特徴とするヒートポンプ式空調システム。
  4. 冷房時に、前記圧縮機からの高温・高圧の冷媒と外部との間で熱交換させ、冷媒の熱を外部に放熱すると共に冷媒を凝縮させる凝縮器と、
    前記膨張弁で膨張することで圧力低下した冷媒と温調対象である外部からの空気との間で熱交換させ、空気を冷却すると共に冷媒を蒸発させる第2蒸発器と、
    を備え、
    冷房時に、冷媒が、前記圧縮機、前記凝縮器、前記膨張弁、前記第2蒸発器、前記圧縮機の順で循環する冷房用回路を有し、
    暖房時に冷媒が前記暖房用回路を通流し、冷房時に冷媒が前記冷房用回路を通流するように、冷媒の通流回路を切り替える冷暖切替手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のヒートポンプ式空調システム。
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