JP2002234333A - 自動車の空調装置のフラップアクチュエータを制御する方法 - Google Patents
自動車の空調装置のフラップアクチュエータを制御する方法Info
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Abstract
移動させるために、ステップモータにより供給される必
要トルクの関数として、ステップモータの駆動周波数を
低下させる。フラップを移動させるために、ステップモ
ータにより供給される必要トルクを示す情報を連続的に
収集し、必要トルクの増加を検出すると、駆動周波数を
低下させ、駆動周波数が所定の最大駆動周波数よりも低
い時に、必要トルクの減少を検出すると、駆動周波数を
増加させるようになっている。このように、必要トルク
の瞬間ピーク値に対応するとともに、アクチュエータの
電力を制限することができる。
Description
において、空気を分配、混合、または再循環(吸気)さ
せるフラップアクチュエータに関する。
は、換気、周囲温度調節、除曇、除氷等を開始したり終
了したりするために、中央制御ユニットにより発生させ
られる駆動コマンドに応答して、ギヤダウンモータによ
り移動される。
に作動させたり、特別な状況、例えば、空気の汚染を検
出した場合でも動作させるようにするためには、フラッ
プを、最短時間で所望の位置へ移動させるようにするの
が望ましい。
減速モータは、あらゆる状況の下で、すなわち電源電圧
や必要トルクが変動しても、フラップを最高速度で駆動
させるのに必要な動力を出力しうるようになっている。
必要トルクは、フラップの型式や駆動特性、さらに、換
気力、所望の動作と反対方向にフラップにかかる背圧、
温度等の瞬間的な状況に基づいて変化する。
ギヤダウンモータは、必要トルクを供給させるために、
大きな出力を有するものとされている。
一般に用いられているものよりも出力の小さいギヤダウ
ンモータを使用することにより、空調装置のコストを下
げ、かつ、駆動コマンドの実行速度を遅らせることな
く、必要トルクを供給できるようにすることにある。
フラップを駆動させている間、ステップモータの駆動周
波数を、フラップを移動させるためにステップモータに
より供給される必要トルクに対応するように調節して、
アクチュエータのステップモータを制御することによ
り、上述した目的を達成することができる。
タにより供給される必要トルクを示す情報を連続的に収
集し、必要トルクが増加したことを検出すると、駆動周
波数を低下させ、かつ駆動周波数が所定の最大駆動周波
数よりも小さい時に、必要トルクが減少したと検出する
と、駆動周波数を増加させることにより、駆動周波数を
調整するようになっている。
を、所定の最大駆動周波数で初期作動させるようになっ
ているのが好ましい。
続的に、または、検出された必要トルクが閾値と交差す
ることにより段階的に、駆動周波数を変化させることが
できる。
いて、駆動周波数、すなわちステップモータの速度を変
化させることにより、電力を最適に利用することができ
る。フラップが移動する相における過渡期間中に、必要
トルクのピーク値を発生するような過電力を用いなくて
済む。過渡期間中にモータが低速になっても、全駆動期
間に影響を及ぼすことがないように、上述した過渡期間
は、通常、フラップの全駆動時間の20%以下とされて
いる。
により、ステップモータを過熱することなく、大出力で
の動作モードに対応する電圧を印加して、過電力モード
でステップモータを機能させることができる。安全のた
めに、過熱制限温度を超えた時に、ステップモータを停
止させることができるようになっている。
クは、トルク量、例えば、ステップモータの1つの相に
おける電圧、ステップモータの巻線に流れる電流、また
はステップモータの瞬間回転速度を、直接的または間接
的に測定することにより検出される。瞬間回転速度を測
定する場合には、ステップモータの速度が所定の値を下
回ったか否か、すなわち、駆動周波数がトルクの閾値と
交差したか否かが検出される。
するアクチュエータを提供することにある。
プモータと、ステップモータのための電源回路と、制御
入力部と、制御入力部を介して受け取られた駆動コマン
ドに対応して、所定の周波数で電源電圧をステップモー
タへ供給する電源回路と制御入力部とに接続された制御
ユニットとを備えており、 −フラップを移動させるためにステップモータが供給す
るべき必要トルクを示す情報を、制御ユニットに送る手
段を備え、かつ −制御ユニットは、必要トルクを示す前記情報に基づい
て、ステップモータの駆動周波数を調節する手段を備え
ているフラップアクチュエータにより達成される。
ュエータを少なくとも1つ備える空調装置を提供するこ
とにある。
定的な実施例から、本発明をより明らかに理解しうると
思う。
である。この空調装置は、通常のもののように、制御パ
ネル(12)により制御され、所望の機能、すなわち、
換気、客室温度調節、除曇、除氷等を行うために、空気
混合フラップや空気分配フラップの動作を制御する複数
のアクチュエータ(10)(図1には、そのうちの2つ
だけを示してある)を備えている。
2)及び温度プローブ(14)は、車両のバッテリ電圧
を供給する電力バス(16)と情報バス(18)とに接
続されている。
となるので、大型の導電ワイヤハーネスを用いなくてす
むように、情報バス(18)が設けられているのが好ま
しい。情報バス(18)は、中央制御ユニット(20)
に接続されている。
位置に関する情報のような状態情報を、制御パネル(1
2)、温度プローブ(14)及びアクチュエータ(1
0)から受け取り、かつ、制御情報であるフラップ駆動
コマンドを、特定のアドレスを有するアクチュエータ
(10)へ、アドレス指定して送る。
(10)は、バスインタフェース(102)を介して情
報バス(18)に接続されたマイクロプロセッサベース
の制御ユニット(100)を備えている。
路(104)は、論理供給電圧Vccを制御ユニット(1
00)へ、またモータ供給電圧Vをアナログインタフェ
ース(106)へ供給する、電圧調整、保護及び濾波回
路を備えている。
(図示しない)に接続されたギヤダウンモータ(11
0)は、ステップモータ(112)を備えている。ステ
ップモータ(112)には、アナログインタフェース
(106)が接続された制御ユニット(100)の制御
により、アナログインタフェース(106)から、パル
ス列電圧Vが所定の駆動周波数で印加される。
ダウンモータ(110)及び制御ユニット(100)に
接続され、例えば、フラップが移動端へ到達したことを
示す状態データである位置データを、制御ユニット(1
00)へ送る。
当業者に公知であるので、これ以上の詳細については説
明しない。
は、フラップを移動させるために、ステップモータ(1
12)により供給される必要トルクを示す情報を送る必
要トルク検出回路(120)をも備えており、制御ユニ
ット(100)は、必要トルク検出回路(120)によ
り供給され、データインタフェース(108)を介して
送られる情報に基づいて、ステップモータ(112)の
駆動周波数を、適宜変更するようにプログラムされてい
る。
図4及び図6を参照して、後で説明する。
フラップの駆動期間中に、必要トルクの関数として調節
される。各駆動周波数には、制限トルクが設定されてい
る。制限トルクは、フラップを移動させるために、ステ
ップモータから供給される最大必要トルクのことであ
る。必要トルクが増加すると、制御ユニット(100)
により駆動周波数が低下され、それにより、制限トルク
を増加させることができる。必要トルクが減少すると、
制御ユニット(100)により駆動周波数が再び増加さ
れ、制限トルクが減少させられる。
(100)により、ステップモータ(112)の駆動周
波数が管理される。
ドがバスインタフェース(102)を介して送られる。
ステップ(132)では、ステップモータ(112)
が、最大駆動周波数fmaxと等しい駆動周波数fで作動
される。最大駆動周波数fmaxは、好ましくは過電力方
式により、最大速度でステップモータを回転させ始める
ような値に選択されている。ここで、過電力方式とは、
ステップモータの定格電力よりも大きい電力での作動モ
ードのことであり、このことは、フラップ駆動の相の間
での作動期間を短くすることにより実現され、かつ電力
は最適に利用されるようになる。
検出回路(120)からの情報に基づいて、ステップモ
ータ(112)から送られた必要トルクが所定の閾値
(S1)を越えたと検出されると、ステップ(134)
において、フラップが最終位置へ到達したかが検出され
る。
プモータ(112)は停止させられ(ステップ(13
5))、到達していない場合には、駆動周波数は小さい
値Δfだけ減少させられ、f=f−Δfとされる(ステ
ップ(136))。
テップ(137)において、必要トルクが所定の閾値S
2よりも小さくなったと検出されると、ステップ(13
8)において、駆動周波数fは、Δfだけ増加される。
小さくなっていない場合、処理はステップ(133)に
戻る。
プ(138))後に、ステップ(139)において、そ
の値がfmaxに到達したかが検出され、到達した場合に
は、処理はステップ(133)に戻り、到達していない
場合には、ステップ(137)に戻る。
fが閾値S1と交差しない場合には、最大駆動周波数f
maxが保たれる。ステップ(140)において、フラッ
プが最終位置に到達していないと検出されると、処理は
ステップ(133)に戻り、最終位置に到達したと検出
されると、ステップ(141)において、ステップモー
タ(112)は停止させられる。
御ユニット(100)が、この最終位置に対応する状態
情報(例えば移動端に到達したことを示す)を受け取る
ことにより認識される。
的小さい値Δfで増加させることにより、駆動周波数を
必要トルクにほぼ連続的に対応させることができる。例
えば、600Hz〜1200Hzの間で、駆動周波数f
を5Hzずつ増加させることができる。
fが最小駆動周波数fminであると検出されると、ステ
ップ(143)において、ステップモータ(112)を
停止させるように、安全面にも配慮されている。
0)の例を示し、図3の処理を実行できるようになって
いる。
0)の端子電圧Vbは、ツェナーダイオード(32)に
よる固定基準電圧Vrefと、コンパレータ(31)で比
較される。基準電圧Vrefは、ステップモータ(11
2)が、駆動周波数と対応する定格トルクを供給する時
に、コイル(30)の端子に発生する通常の電圧よりも
高い電圧に固定されている。
すなわち、必要トルクが増加すると、コンパレータ(3
1)は、カウンタ(33)に時間を計測させ始める。カ
ウンタ(33)により計測された値は、データインタフ
ェース(108)を介して、制御ユニット(100)に
送られる。
す時間の値に固定されている。
と、カウンタ(33)は、アナログインタフェース(1
06)を介して、制御ユニット(100)により0にリ
セットされる。
に固定されている。
理する他の方法のフローチャートであり、連続的ではな
く、段階的に管理される。駆動周波数は、3つの値、例
えば、最大駆動周波数fmax、中間駆動周波数fint及び
最小駆動周波数fminに設定される。600Hz〜12
00Hzまで、上述した周波数の増加を繰り返し、最大
駆動周波数fmaxを1200Hz、中間駆動周波数fint
を900Hz、最小駆動周波数fminを600Hzに設
定することができる。また、必要トルク検出回路(12
0)により送られる情報は、瞬間トルク値を示してい
る。
ドが発生すると、ステップ(152)において、ステッ
プモータ(112)は最大駆動周波数fmaxで始動す
る。
が第1の閾値cp1を越えたと検出されると、ステップ
(154)において、駆動周波数fは、中間駆動周波数
fin tに減少させられる。越えていない場合には、ステ
ップ(155)において、ステップモータ(112)が
最終位置に到達したかが検出される。最終位置に到達し
た場合には、ステップ(156)においてステップモー
タ(112)は停止させられ、到達していない場合に
は、処理はステップ(153)に戻る。
intに設定されると、ステップ(157)において、瞬
間トルクが第2の閾値cp2を越えたかが検出される。
越えた場合には、ステップ(158)において、周波数
が最小駆動周波数fminに減少させられる。
クが第3の閾値cp3を越えたか否かが検出され、越え
た場合には、ステップ(161)において、ステップモ
ータ(112)は停止させられる。
場合には、ステップ(162)において、瞬間トルクが
閾値cp’2より小さいか否かが検出される。小さい場
合には、ステップ(154)において、駆動周波数fは
中間駆動周波数fintに設定される。そうでない場合に
は、ステップ(164)において、フラップが最終位置
にあるかが検出され、最終位置にある場合には、ステッ
プ(165)において、ステップモータは停止させら
れ、最終位置にない場合には、処理はステップ(16
2)に戻る。
2の閾値cp2を越えていないと検出されると、ステッ
プ(166)において、フラップが最終位置にあるか否
かが検出される。最終位置にある場合には、ステップ
(169)において、ステップモータ(112)は停止
させられる。最終位置にない場合には、ステップ(16
7)において、トルクが閾値cp’1よりも小さいか否
かが検出される。小さい場合には、ステップ(168)
において、駆動周波数fは最大駆動周波数fmaxに増加
され、そうでない場合には、処理はステップ(157)
に戻る。
fが最大駆動周波数fmaxに設定されると、処理はステ
ップ(155)に進む。
0)の回路図であり、図3の処理を実行できるようにな
っている。
a)(30b)または(30c)を流れる電流に伴う電
圧Vfは、コイル(この場合はコイル(30a))と直
列接続されて、分圧器を構成する2つの抵抗(36)
(37)の中点に発生する。この電圧Vfは、A/Dコ
ンバータ(38)によりディジタル化され、データイン
タフェース(108)を介して、制御ユニット(10
0)に送られる。
る間に発生される逆起電力である。ステップモータ(1
12)の回転速度が低下すると、トルクの増加を示す電
圧V fは低下する。すなわち、電圧Vfは、ステップモー
タにより供給されるトルクと反比例している。
p2、cp3は、周波数fmax、fint、fminの制限トル
ク、より詳しく言うと、制限トルクよりもやや小さいト
ルクの関数として選択されている。
おける、ステップモータ(112)により供給されるト
ルクの変動を示すグラフである。必要トルクが瞬間的に
増加することが示されている。
波数fmax、fint、fminと対応する制限トルクcb1、
cb2、cb3として示されている。
されている。不安定性を取り除くために、閾値c
p’1、cp’2は、それぞれ、閾値cp1、cp2よりも
やや小さく選択されている。
値cp1との交差時)との間、及び時間(t4)(閾値c
p’1との交差時)と時間(t5)(フラップの最終位置
への到達時)との間では、フラップは、最大駆動周波数
fmaxにより最高速度で駆動される。
の交差時)との間、及び時間(t3)(閾値cp’2との
交差時)と時間(t4)との間では、フラップは、中間
駆動周波数fintにより中間速度で駆動される。時間
(t2)と時間(t3)との間では、フラップは、最小駆
動周波数により最低速度で駆動される。
するようにしてもよく、また、図5において、駆動周波
数を連続的に制御するようにしてもよい。
図である。
理のフローチャートである。
る。
理のフローチャートである。
る。
に対するステップモータのトルク変化を示すグラフであ
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 自動車の空調装置のフラップアクチュエ
ータのステップモータを制御する方法において、 フラップを駆動している間、フラップを移動させるため
に、ステップモータ(112)により供給される必要ト
ルクを示す情報を連続的に収集し、 必要トルクの増加を検出すると、駆動周波数を低下さ
せ、 駆動周波数が所定の最大駆動周波数よりも低い時に、必
要トルクの減少を検出すると、駆動周波数を増加させる
ことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 駆動コマンドに対応して、ステップモー
タを所定の最大駆動周波数で初期作動させることを特徴
とする、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 駆動周波数を、検出された必要トルクの
変動の関数として、ほぼ連続的に変化させることを特徴
とする、請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項4】 駆動周波数を、検出された必要トルクが
閾値を交差するのに対応して、段階的に変化させること
を特徴とする、請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項5】 ステップモータに、過電力を供給するこ
とを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の方
法。 - 【請求項6】 ステップモータにより供給される瞬間ト
ルクを検出することにより、必要トルクを示す情報を収
集することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記
載の方法。 - 【請求項7】 フラップを駆動させるステップモータ
(112)と、ステップモータの電源回路(104)
と、制御入力部(102)と、制御入力部(102)を
介して受け取られた駆動コマンドに対応する所定の周波
数で電源電圧をステップモータ(112)に供給する電
源回路(104)と制御入力部(102)とに接続され
た制御ユニット(100)とを備える自動車の空調装置
のフラップアクチュエータにおいて、 −フラップを移動させるためにステップモータ(11
2)が供給すべき必要トルクを示す情報を、制御ユニッ
ト(100)に送る手段(120)を設け、 −制御ユニット(100)は、必要トルクを示す前記情
報に基づいて、ステップモータ(112)の駆動周波数
を調節する手段を備えていることを特徴とするフラップ
アクチュエータ。 - 【請求項8】 制御ユニット(100)は、必要トルク
の増加を検出すると、駆動周波数を低下させ、駆動周波
数が所定の最大駆動周波数よりも低い時に、必要トルク
の減少を検出すると、駆動周波数を増加させるように、
必要トルクを示す前記情報を受け取ると作動する手段を
備えている、請求項7に記載のフラップアクチュエー
タ。 - 【請求項9】 請求項7または8に記載のアクチュエー
タを、少なくとも1つ備えている自動車の空調装置。
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