JP2002234030A - プラスチック製品のリサイクル方法と破砕プラスチックの洗浄方法及び装置 - Google Patents

プラスチック製品のリサイクル方法と破砕プラスチックの洗浄方法及び装置

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JP2002234030A
JP2002234030A JP2001277029A JP2001277029A JP2002234030A JP 2002234030 A JP2002234030 A JP 2002234030A JP 2001277029 A JP2001277029 A JP 2001277029A JP 2001277029 A JP2001277029 A JP 2001277029A JP 2002234030 A JP2002234030 A JP 2002234030A
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Japan
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plastic
crushed
cleaning
crushed plastic
washing
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Kazuyoshi Suehara
和芳 末原
Yoshihiro Tominaga
佳博 富永
Tsutomu Iwamoto
勉 岩本
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Fuji Photo Film Co Ltd
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    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック製品をリサイクルする際の物性
劣化を防止するとともに、環境負荷,汚染を減少させ、
リサイクルコストを低減する。 【解決手段】 使用済みプラスチック製品を粗破砕機2
4で破砕して、風力選別機25でプラスチックのみを選
別し、細破砕機26にて細かく破砕する。螺旋状の水流
を用いて温水で洗浄を行なう洗浄機27にて破砕プラス
チックを清浄にし、脱水機28,乾燥機29で乾燥させ
た後に、金属検出機30にて混入金属を除去する。その
後、ペレタイズ処理を行なわずに破砕プラスチックをそ
のまま成形に用いる。射出成形機のノズルには、溶融プ
ラスチック内の異物を除去するフィルタを組み込み、成
形トラブル及び不良品発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済みプラスチ
ック製品を破砕して再利用するリサイクル方法と、破砕
したプラスチックの清浄方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】簡単な撮影機構を備え、予め写真フイル
ムが装填されたレンズ付きフイルムユニットが各種販売
されている。近年、環境問題への関心が高まるなかで、
材料として大きな比重を占めているプラスチックは、リ
サイクルの推進が緊急の課題となっており、環境負荷低
減や省エネルギー化、コストダウン等を目的として再生
ペレットや再生チップ等の再生プラスチックの使用量が
急速に増大している。そのため、使用済みのレンズ付き
フイルムユニットは回収され、構成部品ごとにリユー
ス、あるいは原材料としてリサイクルされている。
【0003】上記再生プラスチックは、一度市場に出た
製品の回収品を原料としていることから、汚れの付着や
異物混入が多く、リサイクル工程での選別や洗浄の各種
処理でも完全には取り除ききれない。したがって、これ
らの再生プラスチックは、前述のバージンプラスチック
と較べても異物混入がほとんど避けられず、いかに異物
混入を防ぐかがリサイクルにおける重要な課題となって
いる。
【0004】レンズ付きフイルムユニットのリサイクル
ラインでは、回収されたレンズ付きフイルムユニットが
機種ごとに選別され、それぞれの分解ラインに送られ
る。分解ラインでは、レンズ付きフイルムユニットの外
側を覆う紙箱やラベルが取り除かれ、各構成部品に分解
される。分解された構成部品は、機能検査及び洗浄及び
調整を経て再使用されるリユース部品と、原材料として
再利用されるリサイクル部品とに分別され、それぞれの
再生ラインに送られる。
【0005】リサイクル部品は、熱可塑性プラスチック
で形成された部品であり、具体的には、レンズ付きフイ
ルムユニットの前面及び背面側を覆う前カバー及び後カ
バーと、写真フイルムが装填される本体部と、フイルム
巻上げ操作に用いられる巻上げノブ等である。これらの
リサイクル部品は、破砕装置によって細かく破砕され
る。
【0006】破砕プラスチックは、洗浄液が吹き付けら
れるシャワー式洗浄機によって、付着していた汚れや異
物が取り除かれる。プラスチックをリサイクルする際の
洗浄方法として、特許第2604262号,特許第26
40786号,特許第2717020号の発明が知られ
ている。これらの発明では、洗浄タンク内において破砕
プラスチックと洗浄液とを攪拌することで、汚れや異物
(写真フイルムの下塗り層や印刷)等を取り除くように
なっている。また、洗浄力をより高めるために、界面活
性剤等の水系洗剤を洗浄液中に混入させたり、洗浄タン
クの底面を傾斜させ、攪拌羽根を取り付ける等の工夫が
施されている。
【0007】洗浄後に乾燥された破砕プラスチックは、
加熱して溶融され、押出し装置を用いたペレタイズ処理
によって円柱形状のペレットに成形される。ペレット
は、単独またはバージンプラスチックと混合して、レン
ズ付きフイルムユニットの前カバー及び後カバー,本体
部,巻上げノブの成形に用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】リサイクル部品をペレ
ット化するまでの工程において必要なエネルギーを分析
すると、リサイクル部品を溶融する工程で大量の熱エネ
ルギーが必要であり、電力エネルギーや水の使用量が多
く、環境負荷が大きいという問題があった。
【0009】また、リサイクルプラスチックを使用した
製品は、バージンプラスチックを使用した製品に比べ
て、熱劣化が進んでいるため強度他のプラスチック物性
が劣るという問題がある。これは、ペレタイズ処理ごと
に加熱溶融が余分に加わることによって、物性劣化が発
生しているためである。また、加熱溶融によって、写真
性懸念物質等が発生することもある。
【0010】更に、破砕プラスチックの洗浄に使用され
ていたシャワー式洗浄機は、あまり洗浄能力の高いもの
ではなかった。そのため、押出し装置では、プラスチッ
クに混入した異物を除去するために設けたフィルタがよ
く詰まり、稼働率,作業性低下の一因となっていた。ま
た、高温作業のため、フィルタの交換作業が危険で煩雑
であり、フィルタの消耗、フィルタの破損監視等のため
に、自動化、無人化が難しく、半自動型のフィルタ交換
装置は高価で、いずれも高コストとなっていた。
【0011】洗浄力の弱いシャワー洗浄装置の代わり
に、前述の攪拌式洗浄装置を用いることもできるが、被
洗浄物が洗浄液と同程度、あるいは洗浄液よりも軽い場
合、一様な攪拌が難しく、所定の洗浄力を得ることがで
きないことがあった。また、洗浄液より軽い被洗浄物
は、洗浄後の排出において被洗浄物と洗浄液とが分離し
てしまい、効率的な排出が難しくなる。
【0012】また、軽い被洗浄物を洗浄する一例とし
て、プラスチックボトルのリサイクルライン等では、チ
ップ状に破砕したプラスチックボトルを網かご等に入
れ、洗浄タンク内で回転させる洗浄装置もある。しかし
ながら、破砕したプラスチックの網かごへの搬入,搬
出、及び洗浄タンク内への網かごのセット及び取り出し
等の作業が煩雑かつ自動化が困難であり、洗浄時時間が
長く、設備が複雑になる等の問題もあった。
【0013】更に、洗浄効果を確保するために洗浄液中
に混入される有機溶剤やフロン,界面活性剤等の洗剤
は、作業環境の悪化や、ランニングコスト,廃水処理コ
ストが大きいこと、更には近年大きな問題となっている
環境への影響が無視できない。
【0014】本発明は、上記各問題点を解決するための
もので、プラスチック製品のリサイクルにおいて、作業
効率,作業環境の向上と、物性劣化の減少,リサイクル
コスト及び環境負荷の低減とを実現することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の使用済みプラスチック製品のリサイクル
方法は、破砕プラスチックをペレタイズ処理せず、その
まま再成形の原材料として使用するようにしたものであ
る。
【0016】また、成形機のノズルにフィルタを組み込
むことで、成形直前にプラスチックから異物を除去する
ようにしたため、成形前の搬送工程等で混入する異物も
確実に取り除くことができる。
【0017】破砕プラスチックの洗浄方法としては、破
砕プラスチックを洗浄液と一緒に環流させ、この環流の
途中での循環配管内及び洗浄タンクでの洗浄液と破砕プ
ラスチックとの螺旋状の渦流状態の中で、洗浄液と破砕
プラスチック、及び破砕プラスチック同士の接触を多く
して、洗浄力を向上させたものである。なお、洗浄液と
破砕プラスチックとの環流の途中で、洗浄液中に気泡を
混入させると、キャビテーション効果によって更に洗浄
力を向上させることができる。
【0018】また、破砕プラスチックの洗浄装置として
は、略円筒形状の胴部の下方に略円錐形状の底部が連な
って設けられ、使用済みのプラスチック製品を破砕した
破砕プラスチックと洗浄液とが投入される洗浄タンク
と、この洗浄タンクの底部に設けられ洗浄液と破砕プラ
スチックとが流れ込む吸入口と、この吸入口に一端側の
流入口が接続され、他端側の吐出口が洗浄タンクの内側
面に沿うように配置される循環パイプと、吸入口に流れ
込んだ洗浄液と破砕プラスチックとを循環パイプ内に流
し込み、循環パイプの吐出口から吐出させる送液ポンプ
とから構成したものである。
【0019】また、洗浄タンクの略円筒形状の胴部の一
部に、規定サイズ以下のサイズの破砕プラスチックのみ
を通過させる開口を複数個形成し、規定サイズ以下のサ
イズの破砕プラスチックを洗浄タンク内から取り除いて
もよい。
【0020】更に、循環パイプの流入口へ、送液ポンプ
と流入口との間に設けた給気口より気泡を混入した洗浄
液を送液することで、キャビテーション効果によって更
に洗浄力を向上させることができる。そのため、温水を
洗浄液として用いても、充分な洗浄力を得ることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のリサイクル方法
にてリサイクルされるレンズ付きフイルムユニットの一
例を示すものである。レンズ付きフイルムユニット2
は、ユニット本体3と、このユニット本体3の外周を部
分的に覆うラベル4とからなる。レンズ付きフイルムユ
ニット2の前面には、撮影レンズ5,ファインダ6,ス
トロボ発光部7等が設けられている。ストロボ発光部7
の下方には、ストロボ用の充電操作部8が設けられてい
る。レンズ付きフイルムユニット2の上面には、シャッ
タボタン9、フイルムカウンタ窓10などが形成されて
おり、上面から背面にかけて巻き上げノブ11が露呈さ
れている。
【0022】図2に示すように、ユニット本体3は、フ
イルムパトローネ13が装填される本体基部14と、ス
トロボ発光を行なうストロボユニット15と、撮影レン
ズ5やシャッタ機構が組み込まれた露光ユニット16
と、本体基部14の前後面を覆う前カバー17及び後カ
バー18とからなる。
【0023】使用済みのレンズ付きフイルムユニット2
は、同時プリントの依頼時にユーザーによって現像取次
店に渡される。現像取次店に渡されたレンズ付きフイル
ムユニット2は、現像所に集められ、撮影済みの写真フ
イルム20を収納したパトローネ21が取り出される。
取り出された写真フイルム20は、現像処理とプリント
処理とを終えた後にユーザーに返却され、レンズ付きフ
イルムユニット2はメーカによって回収される。
【0024】図3は、レンズ付きフイルムユニット2の
リサイクルプラントの構成を示す概略図である。リサイ
クルプラントは、回収したレンズ付きフイルムユニット
2を分解する製品分解ラインと、分解された部品のうち
ストロボユニット15や露光ユニット16等の機能部品
を検査,洗浄,リペアまたは調整して再使用する機能部
品再使用ラインと、本体基部14と前カバー17及び後
カバー18等の熱可塑性プラスチックで形成された部品
を原材料に再生するプラスチック部品再生ラインと、本
体基部14と前カバー17及び後カバー18とに再度成
形する成形ラインとからなる。
【0025】回収されたレンズ付きフイルムユニット2
は、品種ごとに仕分けされて製品分解ラインに送られ
る。製品分解ラインでは、レンズ付きフイルムユニット
2の表面に貼着されたラベル4が剥がされる。その後、
前カバー17と巻上げノブ11とが取り外され、プラス
チック部品再生ラインに送られる。本体基部14から
は、露光ユニット16,ストロボユニット17とが取り
外され、機能部品再使用ラインに送られ、検査,洗浄、
リペアまたは調整して再使用可能なものは再使用され
る。また、ストロボユニット17の電池23も、検査後
再使用可能なものは再使用される。
【0026】最後に、残った本体基部14と後カバー1
8は、プラスチック部品再生ラインに送られる。なお、
前カバー17,後カバー18,本体基部14,巻上げノ
ブ11は、金属検出器によって金属製の部品が挟まった
り、絡みついたり、または内部に残留していないことが
確認されてから、プラスチック部品再生ラインに送られ
る。
【0027】図4は、プラスチック部品再生ラインの構
成を示す概略図である。プラスチック部品再生ライン
は、粗破砕機24,風力選別機25,細破砕機26,洗
浄機27,脱水機28,乾燥機29,金属検出機30,
集積部31からなる。分解された前カバー17,後カバ
ー18,本体基部14,巻上げノブ11は、まず粗破砕
機24に送り込まれる。この粗破砕機24は、破砕品の
通過スクリーンをφ20〜φ60程度とするのがよい。
【0028】粗破砕された破砕プラスチックは、例えば
エアを用いたローダーホッパー33等の搬送装置によっ
て、風力選別機25に送られる。なお、搬送装置はコン
ベアや、パイプフィーダー等の破砕プラスチックを搬送
可能なものなら何でもよく、ローダーホッパーに限定さ
れるものではない。この風力選別機25では、投入され
た破砕プラスチックを風力で吹き飛ばし、重量の重い破
砕プラスチックと、重量の軽いラベル屑や写真フイルム
屑、混入したガゼット屑,紙類の屑等とに分別する。軽
いラベル屑及びフイルム屑等は、風力選別機25の下方
に集積され、廃棄処分される。選別された破砕プラスチ
ックは、次の細破砕機26に搬送される。
【0029】なお、風力選別機25では、風力に対する
破砕プラスチックとラベル屑及びフイルム屑の相対重量
差が小さくなると選別精度が低下する。そのため、粗破
砕ではあまり小さく破砕しないほうがよい。なお、粗破
砕機24のスクリーンサイズφ35では、重量比で93
%以上の分離精度が得られた。
【0030】細破砕機26では、洗浄や成形に適当な大
きさのサイズ、例えばペレット(φ2mm×3mm)に
近い大きさに破砕するため、例えばスクリーンサイズは
φ4〜φ12程度とするのがよい。なお、実施例ではプ
ラスチックのロスの減少と成形安定化とのために、1m
m以下の大きさの樹脂粉の発生が、10%以下となるよ
うな破砕機及び破砕条件とした。細かく破砕された破砕
プラスチックは、ローダーホッパー35によって次の洗
浄機27に搬送される。
【0031】レンズ付きフイルムユニット2は、一般の
カメラよりも手荒く扱われることが多く、回収品は一般
の油類,皮脂,食品類,化粧品類,その他の様々な汚れ
が付着している場合が多い。特に写真感材に有害な汚れ
は徹底して除去する必要がある。一般的な洗浄では有機
溶剤やフロン,洗剤等が用いられるが、作業環境の悪化
や環境負荷、ランニングコスト,排水処理コストが大き
いことが問題となる。高圧水による洗浄や、サンド,樹
脂粒,ドライアイス等のブラストによる表面剥離、超音
波洗浄や、X線洗浄,紫外線洗浄等も候補となるが、こ
れらの洗浄方法では、自動化とともに、十分な洗浄能力
を低コストで得ることは難しかった。
【0032】図5及び図6は、本発明で用いる洗浄機2
7の外観を示す斜視図、及び要部断面図である。洗浄機
27は、洗浄タンク37と、この洗浄タンク37の周囲
を囲むように設けられ、洗浄タンク37から溢れ出た洗
浄水39を受ける水受け38と、洗浄水39を貯留する
温水タンク40と、温水タンク40の洗浄水39を搬送
する送液ポンプ41と、洗浄水39と破砕プラスチック
44とが環流する循環配管43と、水切りカゴ42とか
らなる。
【0033】洗浄水39と破砕プラスチック44とが投
入される洗浄タンク37は、略円筒形状の胴部37a
と、この胴部37aの下方に連なって設けられた略円錐
形状の底部37bとからなる。この洗浄タンク37の底
部37bの中央には、破砕プラスチックと洗浄水39と
が流れ込む吸入口37cが設けられている。また、この
吸入口37cには、循環配管43を構成する接続パイプ
37dが連なって設けられている。
【0034】循環配管43を構成する搬送パイプ45
は、一端が洗浄タンク37の接続パイプ37dに接続さ
れ、他端が略T字形状の分岐管49に接続されている。
分岐管49の別の2本の端部には、循環配管43を形成
する循環パイプ50と、水切りカゴ42に向かう排出パ
イプ51とが接続されている。循環パイプ50の先端の
吐出口50aは、洗浄タンク37の側面に形成された穴
37fに挿入され、内壁面寄りの位置に配置されてい
る。
【0035】分岐管49内には、搬送パイプ45からの
流路を切り換えて、循環パイプ50と排出パイプ51と
に選択的に接続する切替弁が組み込まれている。この切
替弁は、分岐管49の外部に設けられた操作レバー52
によって切り替えられる。
【0036】温水タンク40内には、洗浄に用いられる
洗浄水39が貯留され、ヒーターによって温められてい
る。送液ポンプ41は、吸入パイプ46aによって吸入
ポートが温水タンク40に接続されており、吐出ポート
は吐出パイプ46bによって搬送パイプ45に接続され
ている。送液ポンプ41は、温水タンク40から洗浄水
39を吸入して搬送パイプ45に流し込む。吐出パイプ
46bの末端で搬送パイプ45への接続部分には、洗浄
水39の流速を速めるノズルが組み込まれている。これ
により、搬送パイプ45内に負圧が発生し、洗浄タンク
37内に投入された破砕プラスチック44と洗浄水39
とが吸引されて搬送パイプ45内に流し込まれる。
【0037】なお、送液ポンプ41と搬送パイプ45と
を接続する吐出パイプ46には、管内に空気を取り込ん
で洗浄水39に気泡を混入する給気口47が設けられて
いる。洗浄水39内に混入した気泡は、キャビテーショ
ン効果によって洗浄力を向上させる。
【0038】搬送パイプ45と、分岐管49と、循環パ
イプ50とを搬送された洗浄水39及び破砕プラスチッ
ク44は、吐出口50aから洗浄タンク37内に流し込
まれる。洗浄タンク37内に流し込まれた洗浄水39及
び破砕プラスチック44は、吐出口50aが洗浄タンク
37の内壁面寄りの位置にあることから、洗浄タンク3
7の内壁面に当たる。
【0039】洗浄タンク37の胴部37aは、水受け3
8よりも上方に配置されており、循環パイプ50の吐出
口50aに対面する部分は、パンチ板37eで形成され
ている。このパンチ板37eには、例えばφ1mm程度
のパンチ穴が開いているため、細破砕機26にて基準よ
りも小さく破砕されたプラスチック片やプラスチック
粉、汚れを含んだ洗浄水39は、パンチ板37eを通っ
て洗浄タンク37の外に排出される。
【0040】洗浄タンク37のパンチ板37eから流れ
出した洗浄水は、水受け38に受け入れられる。水受け
38には、洗浄水39を温水タンクに流し込む流出路3
8aが設けられているため、洗浄水39は再度温水タン
ク40に貯留される。なお、温水タンク40の上部に
は、水受け38から流し込まれる洗浄水39を濾過する
金網フィルタ54が配置されているので、パンチ板37
eを通過した小さな破砕片や破砕粉は温水タンク40内
に流れ込まない。
【0041】洗浄機27の平面図である図7に示すよう
に、洗浄タンク37内に戻った洗浄水39と破砕プラス
チック44は、吐出口50aから吐出される際の勢い
と、洗浄タンク37の底部37bの傾斜とによって、例
えば、反時計方向で螺旋状に旋回しながら吸入口37c
に流れ落ちていく。吸入口37cに流れ込んだ洗浄水3
9及び破砕プラスチック44は、再び搬送パイプ45内
の負圧によって吸引され、送液ポンプ41から送り込ま
れた圧送水とともに循環配管43内に環流する。
【0042】破砕プラスチック44は、洗浄タンク37
と循環パイプ50との間を洗浄水39によって繰り返し
循環されるが、その際に、破砕プラスチック44同士の
摩擦や、破砕プラスチック44と洗浄タンク37のパン
チ板37eとの摩擦、洗浄水39の気泡や流れなどによ
って、破砕プラスチック44に付着していた汚れや破砕
粉が洗い流される。これにより、有機溶剤やフロン,洗
剤等を用いなくても十分に洗浄される。また、温水のみ
で洗浄を行なうため、作業環境の悪化も少なく、環境負
荷や、ランニングコスト,排水処理コストを低くするこ
とができる。なお、洗浄水の温度は条件により異なり、
更に低くても洗浄可能である。
【0043】また、洗浄タンク37の吸入口37cは、
洗浄水39と破砕プラスチック44とによって完全に塞
がれず、部分的に開放されている状態を形成したほうが
よい。洗浄水39及び破砕プラスチック44は、空気と
一緒の方が吸入口37cが詰まりにくく安定して搬送パ
イプ45内に吸い込まれるので、洗浄タンク37内に残
っている洗浄水39及び破砕プラスチック44に安定し
た螺旋流を形成することができる。洗浄タンク37内に
安定した螺旋流が形成されると、洗浄タンク37内での
滞留が発生しにくくなり、洗浄効率と循環効率とが向上
する。なお、吸入口37cの近くに邪魔板を取り付け
て、螺旋流の一部を分岐し、直接吸入口へ流し込むよう
に調節すると、吸い込みがより効率的となる。
【0044】更に、安定した螺旋流を形成するには、送
液ポンプ41のポンプ圧力,圧送水量(ポンプ圧力の調
整または配管途中のバルブ調整でも可能),循環配管4
3の吐出口50aの位置,吐出量,パンチ板37eへの
衝突角度及び圧力,パンチ板37eの面積,パンチ板3
7eの穴径や開口率等を適宜調整して、洗浄タンク37
内への戻り洗浄水39の量と破砕プラスチック44の量
とを適切に配分する必要がある。また、一定以上の流れ
圧力を確保することも重要である。
【0045】また、螺旋流の状態には、洗浄タンク37
の底部37bの傾斜角度や、洗浄液の特性も関係があ
る。本実施形態では洗浄液に温水を使用しているが、比
重や粘度等の異なる他の洗浄液では、安定した螺旋流を
作るための条件が異なるため、新たに条件設定を行なう
必要がある。
【0046】洗浄タンク37に対する循環効率を向上さ
せるために、洗浄タンク37の内部に固定の邪魔板を取
り付け、螺旋流の一部を分岐して吸入口37cに直接流
し込むようにしてもよい。
【0047】所定回数の循環が終了、あるいは所定時間
が経過し、破砕プラスチック44の洗浄が完了すると、
操作レバー52が操作されて切替弁が排出パイプ51側
に切り替えられる。これにより、破砕プラスチック44
は排出パイプ51内に流し込まれる。排出パイプ51の
先端は、金網またはパンチ板で形成された水切りカゴ4
2内に設置されており、破砕プラスチック44は水切り
カゴ42内で洗浄水39と分離される。
【0048】水切りカゴ42に貯留された洗浄済みの破
砕プラスチックは、例えば、コンベアまたはパイプフィ
ーダー56によって脱水機28に送り込まれる。この脱
水機は、例えば遠心分離式の脱水装置であり、破砕プラ
スチックに付着した洗浄水39を例えば2%以下の含水
率となるように取り除く。なお、概略図の符号33,3
5,58,60,61の搬送装置は、搬送可能ならばロ
ーダーホッパー以外のもの、例えばエア圧送あるいは吸
引による搬送配管でもよい。
【0049】脱水された破砕プラスチックは、ローダー
ホッパー58によって乾燥機29に搬送される。乾燥方
式は、蒸気方式,電熱方式,マイクロ波方式,光加熱方
式等の各種方式が考えられるが、ここでの乾燥機29
は、ヒーターによって加熱された乾燥用エアをブロアに
よって破砕プラスチックに吹き付け、洗浄水39を蒸発
させる。
【0050】乾燥された破砕プラスチックは、ローダー
ホッパー60によって金属検出機30に搬送される。こ
の金属検出機30では、渦電流を用いて破砕プラスチッ
ク内から金属片を検出し、分離する。金属分離を終了し
た破砕プラスチックは、ローダーホッパー61によって
集積部31内に集積される。なお、ここで、金属検出器
30の前に磁石を入れて鉄系金属の予備選別を行なう
と、金属検出機30による分離効率が向上する。この磁
石は、金属検出器30以外の工程内にも設置すると更に
金属除去効率が向上する。
【0051】集積部31内に貯留された破砕プラスチッ
クは、成形ラインに搬送され、前カバー17及び後カバ
ー18や、本体基部14,巻上げノブ11等の樹脂部品
に成形される。図8に示すように、この射出成形に使用
される射出成形機64の先端には、加熱溶融されたプラ
スチックを金型66内に流し込むノズル65が取り付け
られている。
【0052】ノズル65は、射出成形機64に取り付け
られる略円筒形状のノズルケース68と、このノズルケ
ース68の先端に取り付けられて金型66に押しつけら
れるノズルヘッド69と、ノズルケース68内に組み込
まれる第1キャップ70及び第2キャップ71と、プラ
スチックの流入経路を切り替える転換シャフト72と、
フィルタ73とからなる。
【0053】図9に示すように、フィルタ73は、円筒
形状に形成した金属薄板の外周面に小径の穴73aが無
数に形成されたものである。フィルタ73は、射出成形
機64のシリンダ最大圧力によって破壊されない耐圧強
度を得るために、超強力鋼を用いて形成されており、そ
の厚みtは約2mmとなっている。
【0054】穴73aは、従来のペレット成形用の押出
機で使用されていた♯200程度の金網フィルタを参考
とし、直径dが例えば0.2mmとなっている。この場
合、(肉厚/穴径)比は、約10倍となる。また、穴ピ
ッチpは穴形成の限界に近い0.5mmとしている。こ
のとき、フィルタ73のサイズが外径Dをφ45mm,
長さLを30mmとし、開口率を11%とすると、穴の
数は15414個となる。この穴の総開口面積は、φ2
4.8mmの穴面積に相当し、一般的な射出成形機や金
型の樹脂流路面積より大きいので、フィルタ73の流路
抵抗を考慮しても、圧損は問題のないレベルとなる。
【0055】フィルタ73の穴73aは、穴径,ピッ
チ,穴数,肉厚,フィルタ形状等の特殊性や、穴精度,
加工時間,コスト等から鑑みて、通常のドリル加工で形
成することは困難である。また、レーザー加工の応用が
考えられるが、レーザー加工では瞬間時のパワーが低
く、穴開けに時間が掛かってしまう。そのため、隣り合
う穴が熱変形して歪んでしまい、精度よく形成すること
はできなかった。
【0056】本実施形態では、ビームを微小径に絞って
瞬間的な大エネルギー加工が可能な電子ビーム加工を用
いることで、精度よく効率的に加工を行なうことができ
た。また、電子ビーム加工では、加工の条件を調整する
ことで穴形状をテーパー状にすることができる。図10
に示すように、フィルタ73の穴73aは、外側の穴径
dよりも内側の穴径d2が小さくされたテーパー形状と
なっており、そのテーパー度は20%である。
【0057】射出成形時には、射出成形機64から供給
された溶融プラスチックがノズルケース68後端の流入
部68aに流し込まれる。流入部68aに流し込まれた
溶融プラスチックは、転換シャフト72を押圧してノズ
ル先端に向けてスライドさせる。これにより、転換シャ
フト72の後端部に形成された第1接続経路72aが第
1キャップ70の中央経路70aに接続される。第1キ
ャップ70から流れ出た溶融プラスチックは、フィルタ
73の小穴73aを通過して、フィルタ73の内側から
外側に流れ出る。その際に、溶融プラスチックに混入し
ていた異物がフィルタ73の穴73aに引っ掛かり、フ
ィルタ73の内側に留まって、射出成形されるプラスチ
ックから除去される。
【0058】フィルタ73を通過した溶融プラスチック
は、第2キャップ71の外周経路71aを経てノズルヘ
ッド69内に流れ込む。ノズルヘッド69に流れ込んだ
溶融プラスチックは、ノズル経路69aを通過して金型
66内に圧入される。
【0059】また、ノズル65のフィルタ73が目詰ま
りしてきて圧損が大きくなった場合には、ノズル65を
分解せずにフィルタ73を洗浄して圧損の原因や目詰ま
りを解消することができる。図11に示すように、フィ
ルタ73の洗浄を行なう際には、ノズルヘッド69のノ
ズル経路69aに洗浄プランジャー75の洗浄ノズル7
5aを差し込み、洗浄プランジャー75を金型66に押
し付ける。洗浄ノズル75aは、その先端で転換シャフ
ト72を押圧し、成形機本体側向けてスライドさせる。
【0060】転換シャフト72の成形機本体側へのスラ
イドにより、第1接続経路72aが第1キャップ70の
外周経路70bに接続する。その後、射出成形機64か
ら溶融プラスチックを流し込むと、溶融プラスチックは
第1キャップ70の外周経路70bを通ってフィルタ7
3の外側に流れ込む。そして、フィルタ73の穴73a
の目詰まりを解消しながらフィルタ73の内部に流れ込
む。フィルタ73内に流れ込んだ溶融プラスチックは、
転換シャフト72の先端部の第2接続経路72bを通過
して洗浄プランジャー75の洗浄ノズル75a内に流れ
込み、排出口75bから排出される。
【0061】これにより、ノズル65を分解しないでフ
ィルタ73の洗浄を行なうことができるので、作業復帰
までの時間を短縮することができる。また、洗浄プラン
ジャー75の挿入だけで洗浄を行なえるので、危険で煩
雑な作業を少なくすることができる。
【0062】なお、フィルタ73の穴径は、小さい程異
物除去性能がよいが、加工が困難で高コスト、更に成形
時の圧損増加が問題となる。なお、フィルタ73は、金
属薄板に穴を形成する以外に、複数枚の金網を溶接や、
焼結,プレス等で接合して形成してもよく、他にフィル
タ効果をもつ焼結金属や多孔セラミックス及び金属スク
リーン等の応用でもよい。
【0063】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。図1及び図2に示すレンズ付きフイルムユニット2
は、ユーザーの使用後に回収され、図3に示すリサイク
ルプラントに送られる。リサイクルプラントに送られた
レンズ付きフイルムユニット2は、品種ごとに仕分けさ
れてそれぞれの機種の製品分解ラインに送られる。
【0064】製品分解ラインでは、レンズ付きフイルム
ユニット2の表面に貼着されたラベル4が剥がされる。
その後、前カバー17と巻上げノブ11とが取り外さ
れ、プラスチック部品再生ラインに送られる。本体基部
14からは、露光ユニット16,ストロボユニット17
とが取り外され、機能部品再使用ラインに送られ、検
査,洗浄、リペアまたは調整して再使用可能なものは再
使用される。また、ストロボユニット17の電池23
も、検査後再使用可能なものは再使用される。
【0065】最後に、残った本体基部14と後カバー1
8は、プラスチック部品再生ラインに送られる。なお、
前カバー17,後カバー18,本体基部14,巻上げノ
ブ11は、金属検出器によって金属製の部品が挟まった
り、絡みついたり、または内部に残留していないことが
確認されてから、プラスチック部品再生ラインに送られ
る。
【0066】図4に示すプラスチック部品再生ラインに
送られた前カバー17,後カバー18,本体基部14,
巻上げノブ11は、まず粗破砕機24に送り込まれる。
この粗破砕機24は、各部品を20〜60mm程度の粗
さで破砕する。
【0067】粗破砕された破砕プラスチックは、ローダ
ーホッパー33によって風力選別機25に送られる。風
力選別機25では、投入された破砕プラスチックを風力
で吹き飛ばし、重量の重い破砕プラスチックと、重量の
軽いラベル屑や写真フイルム屑、混入したガゼット屑,
紙類の屑等とに分別する。軽いラベル屑及びフイルム屑
等は、風力選別機25の下方に集積され、廃棄処分され
る。選別された破砕プラスチックは、次の細破砕機26
に搬送される。
【0068】細破砕機26では、粗破砕機24で粗く破
砕されたプラスチック部品を洗浄や成形に適当な4〜1
2mmの大きさに破砕する。細破砕機26で破砕されて
なる細かい破砕プラスチック44は、ローダーホッパー
35によって次の洗浄機27に搬送される。洗浄機27
に送られた破砕プラスチックは、洗浄機27の上方に設
置された定量ホッパーに、一定量ずつ収納される。
【0069】洗浄機27では、破砕プラスチック44を
投入する前に、60°Cに温められた洗浄水39が洗浄
タンク37内に200リットル投入され、送液ポンプ4
1が作動される。そして、洗浄水39が洗浄タンク37
と循環配管43との間を循環している間に、定量ホッパ
ーの底バルブを開放し、20Kgの破砕プラスチック4
4を洗浄タンク37内に投入する。これにより、洗浄水
39と破砕プラスチック44とがなじみやすくなり、安
定した循環流を形成することができる。
【0070】破砕プラスチック44の洗浄タンク37へ
の投入方法としては、破砕プラスチック44を洗浄タン
ク37内に投入した後に、送液ポンプ41を作動させて
洗浄水39を循環させることもできる。しかし、プラス
チックは撥水性で表面には成形時の離型剤が付着してい
るため、洗浄水39となじみにくく、うまく洗浄水39
と破砕プラスチック44とが混ざらずに、破砕プラスチ
ック44だけが滞留して吸入口37cを塞いでしまい、
安定した循環流が形成されなくなることがあった。この
問題に対する対策としては、破砕プラスチック44の投
入後に洗浄タンク37内に洗浄水39を満たし、一定時
間だけ浸漬を行なった後で送液ポンプ41を作動させ
る。
【0071】送液ポンプ41は、吸入パイプ46aを介
して温水タンク40から温められた洗浄水39を吸入
し、吐出パイプ46bを介して搬送パイプ45内に洗浄
水39を送り込む。このときに、搬送パイプ45内に負
圧が発生するため、洗浄タンク37内に貯留された破砕
プラスチック44が洗浄水39と一緒に吸入口37cに
吸い込まれ、搬送パイプ45内に流し込まれる。搬送パ
イプ45内に送り込まれた破砕プラスチック44は、洗
浄水39の流れによって、分岐管49を通って循環パイ
プ50内に送り込まれ、吐出口50aから洗浄タンク3
7内に勢いよく吐出される。
【0072】洗浄タンク37内に流し込まれた洗浄水3
9及び破砕プラスチック44は、吐出口50aが洗浄タ
ンク37の内壁面寄りの位置にあることから、洗浄タン
ク37の内壁面に当たり、吐出口50aから吐出される
際の勢いと、洗浄タンク37の底部37bの傾斜とによ
って、反時計方向で螺旋状に旋回しながら吸入口37c
に流れ落ちていく。吸入口37cに流れ込んだ洗浄水3
9及び破砕プラスチック44は、再び搬送パイプ45内
の負圧によって吸引され、送液ポンプ41から送り込ま
れた圧送水とともに循環配管43内に環流され、洗浄タ
ンク37に流し込まれる。
【0073】破砕プラスチック44は、洗浄タンク37
と循環パイプ50との間を洗浄水39によって繰り返し
循環され、その際に、破砕プラスチック44同士の摩擦
や、破砕プラスチック44と洗浄タンク37のパンチ板
37eとの摩擦、洗浄水39の気泡や流れなどによっ
て、破砕プラスチック44に付着していた汚れや破砕粉
が洗い流される。また、吐出パイプ46に設けられた給
気口47によって洗浄水39内に気泡が発生されている
ので、キャビテーション効果によって洗浄力がより向上
する。
【0074】また、洗浄タンク37内に流し込まれた洗
浄水39と破砕プラスチック44のうち、細破砕機26
にて基準よりも小さく破砕されたプラスチック片やプラ
スチック粉、汚れを含んだ洗浄水39は、パンチ板37
eを通って洗浄タンク37の外に排出される。パンチ板
37eから流れ出した洗浄水は、水受け38に受け入れ
られ、流出路38aを流れて温水タンク40に流れ込
む。小さなプラスチック片やプラスチック粉は、温水タ
ンク40の上部に設けられた金網フィルタ54によって
濾過され、洗浄水39だけが温水タンク40内に回収さ
れる。
【0075】所定回数の循環が終了、あるいは所定時間
が経過して破砕プラスチック44の洗浄が完了すると、
操作レバー52が操作されて切替弁が排出パイプ51側
に切り替えられる。これにより、破砕プラスチック44
は排出パイプ51を経て水切りカゴ42内に流し込ま
れ、洗浄水39と分離される。
【0076】なお、破砕プラスチックの比重が洗浄水よ
りも小さい場合、通常の攪拌では上部に浮かび上がって
しまい、洗浄水に対する分散が悪く、十分な洗浄効果は
期待できない。しかしながら、本発明では、螺旋状の流
れによって順次に循環配管内に流し込むので、循環配管
内で洗浄水との分離を発生させずに効果的な洗浄を行な
うことができる。
【0077】水切りカゴ42に貯留された洗浄済みの破
砕プラスチック44は、パイプフィーダー56によって
脱水機28に送り込まれる。この脱水機は、例えば遠心
分離式の脱水装置であり、破砕プラスチックに付着した
洗浄水39を例えば2%以下の含水率となるように取り
除く。脱水された破砕プラスチックは、ローダーホッパ
ー58によって乾燥機29に搬送される。乾燥機29で
は、ヒーターによって加熱された乾燥用エアをブロアに
よって破砕プラスチック44に吹き付け、洗浄水39を
蒸発させる。
【0078】乾燥された破砕プラスチックは、ローダー
ホッパー60によって金属検出機30に搬送される。こ
の金属検出機30では、渦電流を用いて破砕プラスチッ
ク44内から金属片を検出し、分離する。金属分離を終
了した破砕プラスチック44は、ローダーホッパー61
によって集積部31内に集積される。
【0079】集積部31内に貯留された破砕プラスチッ
ク44は、成形ラインに搬送される。破砕プラスチック
44は、成形ラインに設置された射出成形機64の加熱
シリンダ内に投入され、加熱シリンダ内のスクリューの
剪断加熱とヒータの加熱とによって溶融される。
【0080】溶融されたプラスチックは、射出成形機6
4によってノズルケース68の後端の流入部68aに流
し込まれる。流入部68aに流し込まれた溶融プラスチ
ックは、転換シャフト72を押圧してノズル先端に向け
てスライドさせる。これにより、転換シャフト72の後
端部に形成された第1接続経路72aが第1キャップ7
0の中央経路70aに接続される。第1キャップ70か
ら流れ出た溶融プラスチックは、フィルタ73の小穴7
3aを通過して、フィルタ73の内側から外側に流れ出
る。その際に、溶融プラスチックに混入していた異物が
フィルタ73の穴73aに引っ掛かり、フィルタ73の
内側に留まって、射出成形されるプラスチックから除去
される。
【0081】フィルタ73を通過した溶融プラスチック
は、第2キャップ71の外周経路71aを経てノズルヘ
ッド69内に流れ込む。ノズルヘッド69に流れ込んだ
溶融プラスチックは、ノズル経路69aを通過して金型
66内に圧入される。これにより、前カバー17,後カ
バー18,本体基部14,巻上げノブ11等の部品が新
たに形成される。
【0082】また、ノズル65のフィルタ73が目詰ま
りしてきて圧損が大きくなった場合には、図11に示す
ように、ノズルヘッド69のノズル経路69aに洗浄プ
ランジャー75の洗浄ノズル75aを差し込み、洗浄プ
ランジャー75を金型66に押し付ける。洗浄ノズル7
5aは、その先端で転換シャフト72を押圧し、成形機
本体側向けてスライドさせる。
【0083】転換シャフト72の成形機本体側へのスラ
イドにより、第1接続経路72aが第1キャップ70の
外周経路70bに接続する。その後、射出成形機64か
ら溶融プラスチックを流し込むと、溶融プラスチックは
第1キャップ70の外周経路70bを通ってフィルタ7
3の外側に流れ込む。そして、フィルタ73の穴73a
の目詰まりを解消しながらフィルタ73の内部に流れ込
む。フィルタ73内に流れ込んだ溶融プラスチックは、
転換シャフト72の先端部の第2接続経路72bを通過
して洗浄プランジャー75の洗浄ノズル75a内に流れ
込み、排出口75bから排出される。
【0084】上述したように、ペレタイズ処理を行なわ
ないことにより、エネルギー消費量をペレタイズ処理を
行なう場合のリサイクル方法の40%程度、バージンプ
ラスチックの場合の10%程度に削減することができ、
コストを大幅に下げることができる。また、洗浄にも有
機溶剤や洗剤,フロンを使用しないので、環境負荷や排
水処理コストを大幅に低減することができる。
【0085】
【実施例】破砕プラスチックから安定した成形を行なう
ためには、破砕プラスチックのサイズが重要となる。破
砕プラスチックのサイズが大きすぎたり、または小さす
ぎると、以下に記すような問題を発生する。
【0086】破砕プラスチックのサイズが大きすぎる場
合に発生する問題点。 洗浄機内及び搬送等の各部で詰まりやすい。破砕プラ
スチックは、不定形であるため、密集して押圧されると
ブロッキングしやすく、かたまり状となり詰まりやすく
なる。 成形機での充填効率が悪くなる。破砕プラスチックの
間に無駄な空間が多くなるため、成形機に充填できるプ
ラスチックの量が少なくなる。 脱水性が悪くなる。プラスチック製品の盲穴やふくろ
形状の部分が破砕されずに残るため、洗浄液や異物が除
去されにくくなる。破砕プラスチックのサイズが小さす
ぎる場合に発生する問題点。 プラスチックのロスが多い。粉状のプラスチックが占
める割合が増えるため、洗浄機において除去される量が
多くなる。 成形が不安定となりやすい。破砕プラスチックのサイ
ズにバラツキが多くなり、成形時の溶融速度の不整合等
によって成形性が不安定となりやすい。 エア搬送で滞留しやすい。サイズが小さい程エア搬送
での搬送効率が悪くなり、配管内で滞留しやすくなる。
【0087】安定した成形に実績のあるサイズとして、
ペレットのサイズ(φ2mm×3mm)があり、破砕プ
ラスチックにおいてもペレットに近いサイズにすれば、
同様に安定した成形が可能となる。破砕プラスチックの
サイズを規定するには、細破砕機において使用される、
破砕プラスチックが通過するスクリーンの穴径を適切に
設定すればよい。スクリーンの穴径によって得られる破
砕プラスチックのサイズを調べるために、φ5mm,φ
6mm,φ7mmの穴が形成されたスクリーンをそれぞ
れ用意し、細破砕機にセットしてレンズ付きフイルムユ
ニットの破砕を実際に行なった。その結果を図12のグ
ラフに記載する。
【0088】図12は、スクリーンの穴径と破砕プラス
チックの粒度分布との関係を示すグラフである。このグ
ラフから分かるように、穴径φ5mmのスクリーンで
は、一辺が2mm以下のサイズの破砕プラスチックの量
が多く、特に洗浄時にロスとなる一辺が1mm以下の粉
状の破砕プラスチックが多くなる。また、穴径φ7mm
のスクリーンでは、一辺が5mm以上のサイズの破砕プ
ラスチックが増えてしまい、上述した問題点の発生頻度
が上昇する。これらと比較し、穴径φ6mmのスクリー
ンでは、ペレットに近い一辺が2〜4mm程度のサイズ
の破砕プラスチックを多く得ることができ、ペレタイズ
レス成形に最も適していることが分かった。
【0089】次に、穴径φ6mmのスクリーンを使用し
た細破砕機で得られた破砕プラスチックを使用して、実
際にレンズ付きフイルムユニットの構成部品、例えば本
体基部の成形を行い、重量変動を測定して成形安定性の
評価を行なった。その結果を図13のグラフに示す。な
お、比較例として、再生ペレットを用いて本体基部を成
形した際の重量変動も併記する。
【0090】図13は、レンズ付きフイルムユニットの
構成部品である本体基部を15000ショット成形し、
所定のショット数での成形品重量を表すものである。こ
のグラフに示すように、破砕プラスチックで成形した本
体基部は、上限と下限との間のほぼ中間付近の重量の成
形品を安定して成形することができ、再生ペレットを使
用した場合と比較しても何ら遜色のない成形品を得られ
ることが分かった。
【0091】また、以下に、上記洗浄機で実際に破砕プ
ラスチックを洗浄した際のプラスチックの清浄度につい
て記載する。使用した洗浄機の各種諸元、及び洗浄した
プラスチックの種類については、以下に記す通りであ
る。 洗浄機諸元 洗浄タンク径Dt:φ800mm 洗浄タンク底部の傾斜角度θ:35度 パンチ板寸法:円周長さPl600mm,高さPh40
0mm パンチ板の穴径:φ1mm パンチ板の開口率:約14% 吸入口及び循環配管径Di:40mm ポンプ圧力:3.6Kg/cm2 ポンプ吐出量:350リットル/分 循環回数:20回/分 洗浄液:温水(60°C) 被洗浄物 種類:カーボン練込み済みPS樹脂 比重:1.05 洗浄量:20kg 付着汚れ:皮脂
【0092】図14は、上記性能の洗浄機で洗浄した破
砕プラスチックの清浄度と、これに要した洗浄時間との
関係を表すグラフである。なお、プラスチックの清浄度
は、水滴法によって測定した。この水滴法は、試験サン
プル上に一定量の純水を滴下し、そのときに生じる水滴
の直径を計測するものである。水滴は、試験サンプルの
表面が清浄なほど表面張力で丸くなり、水滴直径は小さ
くなる。これとは逆に試験サンプルの表面が汚れている
と、水滴直径は大きくなる。
【0093】このグラフから分かるように、洗浄前の破
砕プラスチックでは、水滴の直径は2.7mm程度とな
る。これは、例えば新品の前カバーにおいて試験を行な
った際の水滴直径1.9mmに較べてかなり大きく、皮
脂によって表面が汚染されていることが分かる。
【0094】この破砕プラスチックを上述した作用と同
様に洗浄機に投入し、洗浄水とともに循環させると、
0.5分で水滴直径が2.05mmとなる程度まで清浄
になる。使用した洗浄機は、20回/分の性能であるか
ら、およそ10回の循環で新品の前カバーに近しい清浄
度が得られることになる。また、洗浄を3分間行なう
と、水滴直径は1.75mmとなり、新品の成形品より
も表面を清浄にすることができる。このように、通常は
有機溶剤や洗剤が必要な油脂汚れ(皮脂は油脂系で落ち
にくい)が、温水のみで短時間に洗浄できることが分か
る。なお、新品の成形品よりも清浄になるのは、成形時
に表面に付着する離型剤をも落とすためである。
【0095】また、洗浄液は、温度が高いほど活性化の
効果で洗浄効果が高くなる。そのため、上記洗浄機にお
いて洗浄水の温度を変化させて洗浄力を試験した。その
結果を図15のグラフに示す。なお、試験条件として
は、上記洗浄機とほぼ同じであるが、付着汚れをプレス
油とし、洗浄時間を3分間としている。
【0096】このグラフから分かるように、洗浄水の温
度を40°Cにしても、新品の成形品よりも清浄になる
ように洗浄することができる。また、洗浄水の温度を水
道水の常温である22°Cにしても、3分間の洗浄で新
品の成形品程度に洗浄することができる。このように、
洗浄機の動作内容を変更することで洗浄能力を変化させ
ることができるので、省エネルギー,環境負荷低減の観
点から、汚れの程度や要求される洗浄タクト等に応じ
て、洗浄水の温度,洗浄時間,洗浄水量等を設定する必
要がある。
【0097】なお、上記パンチ板の代わりに、洗浄タン
ク37の胴部37aに穴を複数個形成してもよい。ま
た、金網等で代用することも可能である。パンチ板の穴
径は、回収しようとする破砕プラスチックのサイズによ
って変わるが、穴径が大きくなると温水タンクのフィル
タで取り除かれる量が増え、ロスが多くなる。更に、パ
ンチ板には破砕プラスチックが引っ掛かって詰まりが発
生しやすいが、洗浄水がある程度の圧力でパンチ板に衝
突して穴を洗浄するようにすれば、自浄作用によって詰
まりの発生を防止することができる。
【0098】また、洗浄タンクの底部の傾斜角度を35
°としたが、洗浄時に所定の螺旋状安定流が形成される
ならば、これに限定されず、20〜75°の任意の角度
を使用してもよい。
【0099】更に、洗浄液として温水を使用したが、洗
剤や溶剤等を使用してもよい。ただし、泡が発生すると
破砕プラスチックの安定流が損なわれるので、泡立ちの
少ないものが好ましい。
【0100】更に、非水溶性で写真性に影響のある異物
汚れ品が混入していても、分散効果が大きいため、問題
のない一定濃度以下に納めることができる。また、洗浄
力が強力なので、短時間の洗浄で良い場合には、配管内
で移動させながら洗浄を行なうことができ、移送と洗浄
とを兼用することもできる。
【0101】また、上記実施形態では、破砕プラスチッ
クの洗浄を例に説明したが、粉体等で比重が軽く、液体
に浮遊しやすいために攪拌では分散しにくい物体も、吸
入口を開口状態に保ち、液体と分離せずに循環パイプ内
へ送り込むことができるため、効率よく液体に分散、あ
るいは溶解、混合する作業にも使用することができる。
この場合、パンチ板は粉体を含む液体を送液ポンプ側と
洗浄タンク側とへ適宜振り分ける働きをし、送液ポンプ
は粉体等が溶解したスラリー状のものも送液可能なタイ
プを用いるとよい。
【0102】更に、上記実施形態では、再生プラスチッ
クの成形を行なう射出成形機のノズルにフィルタを組み
込んだが、このフィルタはバージンプラスチックを使用
して成形を行なう一般の射出成形機にも用いることがで
き、同様に異物混入によるトラブルを未然に防ぐことが
できる。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の使用済み
プラスチックのリサイクル方法によれば、ペレタイズ処
理を行なわずにリサイクルを実施することで、プラスチ
ックの物性劣化の増加と、写真性影響物質の発生とを防
止することができる。また、ペレタイズ処理に必要な電
力エネルギーや水等の使用を少なくすることができ、悪
臭,廃水等の環境負荷,環境汚染も減少することができ
る。更に、ペレタイズ処理の押し出し工程が無くなるた
め、高熱,悪臭,危険等の過酷な作業環境を改善するこ
ともできる。また、省エネルギーと工程数の減少、全自
動化によって、大幅なコストダウンを図ることができ
る。
【0104】また、通常の攪拌洗浄では分散が悪く洗浄
しにくい破砕プラスチックを、短時間に効率よく洗浄す
ることができる。更に、洗剤を使用せずに温水だけで強
力な洗浄力を得ることができるので、廃水処理が容易で
あり、ローコストに実施できる。そして、環境負荷が低
く、作業環境が良いので、実施しやすい。
【0105】また、複雑な機構部品を使用しないので、
メンテナンス及び自動化が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いてリサイクルするレンズ付きフイ
ルムユニットの一例を示す外観図である。
【図2】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットのリサイクルプラ
ントの構成を示すブロック図である。
【図4】プラスチック部品再生ラインの構成を示す概略
図である。
【図5】洗浄機の構成を示す外観斜視図である。
【図6】洗浄機の要部断面図である。
【図7】洗浄器の平面図である。
【図8】射出成形時の射出成形機のノズルの要部断面図
である。
【図9】ノズルのフィルタの外観斜視図である。
【図10】フィルタの要部断面図である。
【図11】洗浄時の射出成形機のノズルの要部断面図で
ある。
【図12】スクリーン径と破砕プラスチックの粒度分布
との関係を表すグラフである。
【図13】成形品の重量変化を表すグラフである。
【図14】洗浄時間と清浄度との関係を表すグラフであ
る。
【図15】洗浄水温度と清浄度との関係を表すグラフで
ある。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 24 粗破砕機 25 風力選別機 26 細破砕機 27 洗浄機 28 脱水機 29 乾燥機 30 金属検出機 31 集積部 64 射出成形機 65 ノズル 66 金型 73 フィルタ 75 洗浄プランジャー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 3/00 566 G03C 3/00 566P 575 575Z 590 590E (72)発明者 岩本 勉 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 3B201 AA48 AB01 BB02 BB82 BB92 CC12 CD22 4D071 AA03 DA20 4F301 AD08 BC13 BC64 BF12 BF26 BF27 BF32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済みのプラスチック製品を破砕して
    リサイクルする方法において、 前記破砕プラスチックを洗浄,乾燥して、ペレタイズ処
    理を行なわずに再成形製品の原材料として使用すること
    を特徴とするプラスチック製品のリサイクル方法。
  2. 【請求項2】 前記破砕プラスチックを用いてプラスチ
    ック製品を成形する成形機のノズルに、溶融された再生
    プラスチックから異物を除去するフィルタを組み込んだ
    ことを特徴とする請求項1記載のプラスチック製品のリ
    サイクル方法。
  3. 【請求項3】 前記プラスチック製品は、レンズ付きフ
    イルムユニットのプラスチック成形部品であることを特
    徴とする請求項1または2記載のプラスチック製品のリ
    サイクル方法。
  4. 【請求項4】 使用済みのプラスチック製品を破砕した
    破砕プラスチックを洗浄液と一緒に複数回環流させ、こ
    の環流の途中で洗浄液と破砕プラスチックとを螺旋状に
    渦流させることを特徴とする破砕プラスチックの洗浄方
    法。
  5. 【請求項5】 前記洗浄液と破砕プラスチックとの環流
    の途中で、洗浄液中に気泡を発生させることを特徴とす
    る請求項4記載の破砕プラスチックの洗浄方法。
  6. 【請求項6】 略円筒形状の胴部の下方に略円錐形状の
    底部が連なって設けられ、使用済みのプラスチック製品
    を破砕した破砕プラスチックと洗浄液とが投入される洗
    浄タンクと、この洗浄タンクの底部に設けられ洗浄液と
    破砕プラスチックとが流れ込む吸入口と、この吸入口に
    一端側の流入口が接続され、他端側の吐出口が洗浄タン
    クの内側面に沿うように配置される循環配管と、吸入口
    に流れ込んだ洗浄液と破砕プラスチックとを循環配管内
    に流し込み、吐出口から吐出させる送液ポンプとからな
    ることを特徴とする破砕プラスチックの洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記洗浄タンクの略円筒形状の胴部の一
    部に、規定サイズ以下のサイズの破砕プラスチックのみ
    を通過させて洗浄タンク内から取り除く複数個の開口を
    設けたことを特徴とする請求項6記載の破砕プラスチッ
    クの洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記循環配管の送液ポンプと流入口との
    間に洗浄液に気泡を混入させる給気口を有し、気泡混在
    の洗浄液を前記循環配管の流入口へ送液することを特徴
    とする請求項6または7記載の破砕プラスチックの洗浄
    装置。
  9. 【請求項9】 前記洗浄液として、温水を用いたことを
    特徴とする請求項6ないし8いずれか記載の破砕プラス
    チックの洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記破砕プラスチックは、レンズ付き
    フイルムユニットのプラスチック成形部品を破砕したも
    のであることを特徴とする請求項6ないし9いずれか記
    載の破砕プラスチックの洗浄装置。
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