JP2002102743A - 廃棄ペットボトル処理用分級装置 - Google Patents

廃棄ペットボトル処理用分級装置

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JP2002102743A
JP2002102743A JP2000300511A JP2000300511A JP2002102743A JP 2002102743 A JP2002102743 A JP 2002102743A JP 2000300511 A JP2000300511 A JP 2000300511A JP 2000300511 A JP2000300511 A JP 2000300511A JP 2002102743 A JP2002102743 A JP 2002102743A
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Kazuo Shimizu
一男 清水
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
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    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレークFとラベル類Lとペット粉Pとを確
実に分別回収できるようにする。 【解決手段】 処理槽10と、フレークガイド筒状体2
0と、ラベル類回収手段30とを備え、処理槽10を仕
切り板15で上層部11と下層部12とに区画し、上層
部11に上下方向に旋回する水流を発生させる旋回流形
成手段40を設け、仕切り板15にペット粉Pと水だけ
が通過できる貫通穴17を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄ペットボトル
を破砕して得られたフレークから非ペット(PET)製
のラベル類などを分別可能な廃棄ペットボトル処理用分
級装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート製の容器
(いわゆるペットボトル)は、油類や醤油、清涼飲料水
等の包装容器として普及している。そのため、一般家庭
等から廃棄される使用済みペットボトルは膨大な量に上
っている。
【0003】従来、廃棄ペットボトルは、焼却処分する
と有害ガスが発生するので、埋め立て処理場まで運ばれ
埋め立て処分されるのが一般的であった。しかし、平成
9年4月1日に「容器包装リサイクル法」が施行され、
製造メーカーにペットボトルの回収・再利用を図ること
が義務付けられたことから、廃棄ペットボトルが射出成
形・押出成形等に使用される原料(成形用原料)として
再利用されることが多くなってきている。
【0004】ところで、廃棄ペットボトルは、原形のま
までは成形用原料としては使用できないので、細かく破
砕して細片化(フレーク化)される。なお、フレークよ
りも小さな粒状(ペレット)とされることもある。
【0005】通常、廃棄ペットボトルをフレーク化する
のに先立って、非ペット製のキャップ等は取り除かれる
が、同じく非ペット製のラベルやシール(ラベル類)は
当該ボトルに付けられた状態では除去しにくいので、付
けられたままの状態で破砕され、破砕後に分別されてい
る。なお、廃棄ペットボトルには、土や砂、飲料水や油
等の残渣が付いているので、上記分別する前に、フレー
クを洗浄して土等を除去するものとされている。
【0006】上記分別に使用される装置(廃棄ペットボ
トル処理用分級装置)としては、(1)風力を利用する
もの、(2)比重差を利用するものなどがある。すなわ
ち、(1)の分級装置は、ファンなどで風を起こしてい
るところに、上からラベル類が混ざったフレークを落と
すことにより、軽いラベル類は風にとばされて遠い地点
に落下し、重いフレークは近い地点に落下するのを利用
して分別するものである。
【0007】また、(2)の分級装置は、水槽にラベル
類が混ざったフレークを浸漬すると、比重が1より小さ
いラベル類は水面に浮かび、比重が1よりも重いフレー
クは沈むことを利用して分別するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記(1)
の分級装置では、風の当たり方やサイズの不揃いなどに
よって、フレークでも遠い地点まで飛ばされてしまった
り、ラベル類でも近い地点に落下したりして分別精度が
悪い欠点を有する。
【0009】また、上記(2)の分級装置では、比重差
を利用して分別するのでサイズの不揃いに左右されず、
風力を利用する上記(1)の装置よりも分別精度は良い
が、例えばフレークの破砕された端面(多数の微小凹凸
を有する面)とラベル類の破砕された端面(多数の微小
凹凸を有する面)とが引っ掛かるなどしている場合に
は、当該ラベル類がフレークと一緒に沈んでしまい分別
できない事態が生じることになる。
【0010】また、廃棄ペットボトルを破砕してフレー
ク化すれば、1割程度の粉状の破砕屑(ペット粉)が出
るが、当該ペット粉は洗浄時にフレークから除去された
土や油等と混ざり合って汚泥となってしまうため、再利
用されることなく廃棄処分されているのが現状である。
【0011】本発明の目的は、廃棄ペットボトルを無駄
なく再利用できるように、フレークとラベル類とペット
粉とを確実に分別できる廃棄ペットボトル処理用分級装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、廃棄
ペットボトルを破砕して得られたフレークからラベル類
およびペット粉を分別可能な廃棄ペットボトル処理用分
級装置であって、水を収容した処理槽と、この処理槽内
の水面の被投入部分にフレークを投入可能なフレーク投
入手段と、水面の被投入部分から離れた位置に配設され
当該水面上を移動して流れ着いたラベル類を回収可能な
回収部を有するラベル類回収手段とを備え、処理槽を、
仕切り板を境にして上層部と下層部とに区画し、当該仕
切り板の一部に水およびペット粉は通すがフレークは通
さない開口部を形成し、上層部内の水面上に浮ぶラベル
類を回収部へ向けて付勢できるように当該回収部と被投
入部分との間の水中部分で上下方向に旋回する水流を形
成可能な旋回流形成手段を設け、上層部の底部に沈降し
たフレークを槽外の第1箇所へ搬出可能な第1搬出手段
を設けるとともに、下層部内のペット粉を槽外の第2箇
所へ搬出可能な第2搬出手段を設けたことを特徴とす
る。
【0013】かかる発明では、例えばラベル類とペット
粉とが付着したフレークが、処理槽内の水面の被投入部
分に投入された場合、旋回流によって水中に引き込まれ
る。そして、旋回流に揉まれることによって、フレーク
からラベル類とペット粉とが分離する。
【0014】ここにおいて、フレークから分離したラベ
ル類は、比重が0.94であるので、旋回流に従って上
層部の底部近くまで下降した後上昇に転じて水面に浮き
上がる。そして、ラベル類は、水面上を旋回流に付勢さ
れて回収部へ向けて移動し、当該回収部で回収される。
こうして回収されたラベル類は、所定の処理を施すこと
により樹脂原料として再利用できる。
【0015】また、フレークおよび当該フレークから分
離したペット粉は、比重が1.34であるので、旋回流
に従って上層部の底部近くまで下降した後水流が上向き
に転じても追従せずに当該底部に沈降する。そして、フ
レークは、第1搬出手段によって槽外の第1箇所へ搬出
される。第1箇所に集められたフレークは、ラベル類や
ペット粉が付着していないので、高品質のペレット状成
形原料等として再利用できる。
【0016】また、ペット粉は、仕切り板の開口部を通
過して下層部へ入り、第2搬出手段によって槽外の第2
箇所へ搬出される。第2箇所に集められたペット粉は、
所定の処理を行うことにより、極めて高品質のペレット
状成形原料等として再利用できる。
【0017】上記したように、処理槽内の旋回流の勢い
によって、フレークに付いたラベル類およびペット粉を
分離させるとともに、比重が1よりも小さいラベル類は
水面上に浮き上がらせ、比重が1よりも大きいフレーク
とペット粉とは沈ませ、さらに仕切り板にペット粉と水
のみが通過できる開口部を形成することによって、フレ
ークとペット粉とを分離することとしたので、フレーク
とラベル類とペット粉とを確実に分別して廃棄ペットボ
トルを無駄なく再利用できる。
【0018】請求項2の発明は、前記旋回流形成手段
が、前記上層部内の水中に配設され水又は空気を前記水
面の被投入部分へ向けて吹き出し可能なノズルを有する
吹出手段と、ノズルから吹き出された水又は空気を前記
回収部方向へ案内する上部ガイドと、前記回収部方向へ
流動する水又は空気を前記上層部底部へ向けて案内する
中間ガイドと、前記上層部底部へ向かう水又は空気を前
記ノズルへ向けて案内する下部ガイドとからなる廃棄ペ
ットボトル処理用分級装置である。
【0019】かかる発明の場合、ノズルから吹き出され
た水または空気が、上部ガイド・中間ガイド・下部ガイ
ドによって案内されて、上下方向の旋回流が形成され
る。したがって、請求項1記載の発明と同様な作用・効
果を奏し得る他、装置の構造を一段と簡単化できる。
【0020】請求項3の発明は、前記下部ガイドが前記
仕切り板から形成されており、当該仕切り板が前記開口
部を最下部としペット粉が当該開口部へ向けて滑り落ち
る勾配の両側傾斜面を有する形状とされた廃棄ペットボ
トル処理用分級装置である。
【0021】かかる発明の場合、請求項1又は2の発明
の場合と同様な作用・効果を奏し得る他、部品の共用化
が図られるので、一段と構造の簡素化およびコスト低減
を達成できる。また、ペット粉が仕切り板に堆積するこ
となく開口部を介して下層部へ入るので、一段と確実に
回収できる。
【0022】請求項4の発明は、前記下層部内の水を外
部へ排出する水排出手段と、当該排水量に相当する量の
水を前記上層部へ供給する水供給手段とを設けた廃棄ペ
ットボトル処理用分級装置である。
【0023】かかる発明の場合、請求項1,2又は3記
載の発明の場合と同様な作用・効果を奏し得る他、上層
部内の水が仕切り板の開口部を介して下層部へ引き込ま
れるので、一段と円滑かつ確実に上層部内のペット粉を
下層部へ入れることができる。
【0024】請求項5の発明は、前記水供給手段が、水
を前記上層部内の水面の被投入部分に前記回収部へ向け
て流れるように供給する構成とされた廃棄ペットボトル
処理用分級装置である。
【0025】かかる発明の場合、請求項1,2,3又は
4記載の発明の場合と同様な作用・効果を奏し得る他、
水面に浮かんだラベル類を一段と迅速かつ確実に回収で
きる。
【0026】請求項6の発明は、フレークを前記水面の
被投入部分に投入される前に不規則運動させる予備的分
別手段を設けた廃棄ペットボトル処理用分級装置であ
る。
【0027】かかる発明の場合、フレークが不規則運動
されることにより、高い確率で当該フレークからラベル
類やペット粉が分離する。したがって、フレークとラベ
ル類とペット粉とをより一層確実に分別できる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0028】本発明に係る廃棄ペットボトル処理用分級
装置は、図1に示すように、処理槽10と、フレーク投
入手段(20)と、ラベル類回収手段30とを備え、処
理槽10を仕切り板15で上層部11と下層部12とに
区画し、上層部11に上下方向に旋回する水流Sを発生
させる旋回流形成手段40を設け、仕切り板15にペッ
ト粉Pと水Qだけが通過できる開口部(17)を形成
し、水面Q1に浮かぶラベル類Lはラベル類回収手段3
0で、上層部11の底部(17)に沈降したフレークF
は第1搬出手段50で、下層部12に入ったペット粉P
は第2搬出手段60で、それぞれ分別回収可能に構成さ
れている。
【0029】具体的には、処理槽10は水Qを収容可能
に形成されている。そして、処理槽10は、仕切り板1
5を境にして上層部11と下層部12とに区画されてい
る。仕切り板15の一部には、水Qおよびペット粉Pは
通すがフレークFは通さない開口部が形成されている。
もとよりラベル類Lは開口部を通過し得ない。
【0030】この実施形態では、開口部は、仕切り板1
5の最下部16に貫通穿設された多数の貫通穴17から
形成されている。各貫通穴17は、図3に示すように、
上層部11側の内径d1よりも下層部12側の内径d2
が大きくなるように形成されている。これにより、上層
部11から多数のペット粉Pが同時に入った場合でも貫
通穴17内で詰まるのを防止できる。
【0031】また、仕切り板15は、ペット粉Pが落ち
てきた場合には当該ペット粉Pが止まることなく最下部
16へ向けて滑り落ちる勾配の両側傾斜面(18A,1
8B)を有する形状とされている。これにより、ペット
粉Pの下層部12への入り込みを一段と促進して回収効
率を一層高めることができる。
【0032】さらに、この実施形態では、より一層ペッ
ト粉Pの回収効率を高めるために、下層部12内の水Q
を外部へ排出する水排出手段70と、当該排水量に相当
する量の水Qを上層部11へ供給する水供給手段80と
が設けられている。
【0033】具体的には、水排出手段70は、一端部7
1aが処理槽10の下層部12と連通されかつ他端部7
1bから水Qをタンク75内へ放出可能な排出管71
と、当該排出管71に介装された排出ポンプ72とを含
み、下層部12内の水Qを槽外へ排出可能に形成されて
いる。より具体的には、排出管71の一端部71aは、
ペット粉Pを吸い込まないように、下層部12の上方部
分と連通されている。
【0034】一方、水供給手段80は、供給管81と供
給ポンプ82とノズル83とを含み、タンク75内の水
Qを上層部11へ供給して当該上層部11内の水Qが常
時回収部31へオーバーフローするように形成されてい
る。そして、水供給手段80のノズル83は、水Qを上
層部11内の水面Q1の被投入部分Qxに回収部31へ
向けて流すことができるように配設されている。
【0035】さらにまた、この実施形態では、フレーク
Fを処理槽10内の水面Q1の被投入部分Qxに投入さ
れる前に不規則運動させる予備的分別手段90が設けら
れている。
【0036】予備的分別手段90は、上層部11内の水
面Q1の被投入部分Qxに配設され縦断面形状が逆への
字状の分散凹部97から形成されている。この分散凹部
97にノズル83から水Qが供給されると、当該水Qは
上下方向に旋回する流れとなってフレークFを不規則運
動させる。これにより、フレークFからのラベル類Lお
よびペット粉Pの分離が促進される。
【0037】なお、予備的分別手段90として、図1中
2点鎖線で示す一対の羽根車(91,93)および/ま
たは分散羽根車95を付加してもよい。羽根車(91,
93)は、図4に示すように、互いの羽根(92,9
4)が協働してフレーク投入手段(20)から落下して
くるフレークFを受け止め不規則運動させて下方へ落と
すことができるように配設されている。同様に、分散羽
根車95も、回転する羽根96でフレークFに不規則運
動を起こさせることができるように、分散凹部97に配
設されている。
【0038】次に、フレーク投入手段は、処理槽10内
の水面Q1の被投入部分QxにフレークFを投入可能に
形成されている。具体的には、フレーク投入手段は、図
示しない破砕機で破砕されたフレークFを処理槽10の
被投入部分Qxに案内するフレークガイド筒状体20か
ら形成されている。
【0039】ラベル類回収手段30は、処理槽10内の
水面Q1の被投入部分Qxから離れた位置に配設され当
該水面Q1上を移動して流れ着いたラベル類Lを回収可
能な回収部31を有する構成とされている。なお、回収
部31に収容されたラベル類Lは、図示しないベルトコ
ンベヤによって水切りされつつ所定箇所へ運ばれる。
【0040】旋回流形成手段40は、処理槽10の上層
部11内の水面Q1上に浮ぶラベル類Lを回収部31へ
向けて付勢できるように当該回収部31と上記被投入部
分Qxとの間の水中部分で上下方向に旋回する水流Sを
形成する手段である。
【0041】具体的には、旋回流形成手段40は、処理
槽10の上層部11内に配設され水又は空気を水面Q1
の被投入部分Qxへ向けて吹き出し可能なノズル42を
有する吹出手段41と、ノズル42から吹き出された水
又は空気を上記回収部31方向へ案内する上部ガイド
(97a)と、回収部31方向へ流動する水又は空気を
上層部底部(16)へ向けて案内する中間ガイド(4
6,13)と、上層部底部(16)へ向かう水又は空気
を上記ノズル42へ向けて案内する下部ガイド(18
A,18B)とから形成されている。
【0042】この実施形態では、旋回流形成手段40
は、ノズル42から微細な気泡が噴出できるように形成
されている。すなわち、吹出手段41は、上記下ノズル
42と、供給管43を介してノズル42へ圧縮空気を供
給する空気圧縮機44都〜形成されている。このよう
に、微細な気泡がノズル42から噴出されることによ
り、水面Q1上に浮かんだラベル類Lの下面に気泡が付
く。そのため、ラベル類Lは、水面Q1上を一段と移動
しやすくなり、回収部31による回収も一層迅速に行え
る。
【0043】また、本実施形態では、構成部品の共用化
を図るために、下部ガイドは仕切り板15から形成され
ている。また、上部ガイドは、分散凹部97の出っ張り
下面97aから形成されている。また、中間ガイドは、
中間ガイド板46と処理槽10の回収部31が設けられ
た側壁13の内面とから形成されている。
【0044】中間ガイド板46は、図1中紙面と直交方
向に伸延するように形成されており、上層部11内に下
方へゆくにしたがって上記側壁13との距離が小さくな
るように傾斜配設されている。また、中間ガイド板46
は、その上方端面と上部ガイド(97a)との間隔Y1
よりも下方端面と第1搬出手段50の内側搬出スクリュ
ー51との間隔Y2の方が大きくなるように配設されて
いる。上記間隔Y1は、ノズル42から噴出した気泡が
上部ガイド(97a)に従って流れるように狭く選定さ
れている。
【0045】第1搬出手段50は、処理槽10の上層部
11の底部(16)に沈降したフレークFを槽外の第1
箇所(図示省略)へ搬出可能に形成されている。具体的
には、第1搬出手段50は、処理槽10の上層部11の
底部(16)に図1中紙面と直交する方向へ伸延する一
対の内側搬出スクリュー51と、図2中2点鎖線で示す
ように処理槽10外に配設され内側搬出スクリュー51
によって送られてきたフレークFを第1箇所へ搬出可能
な外側搬出スクリュー52とから形成されている。
【0046】一対の内側搬出スクリュー51は、互いに
向き合った方向(図4中矢印方向)に回転するので、フ
レークFが揉み洗いされて一段と清浄化されるととも
に、フレークFとペット粉Pとの分離を一層促進でき
る。
【0047】第2搬出手段60は、処理槽10の下層部
12内のペット粉Pを槽外の第2箇所(図示省略)へ搬
出可能に形成されている。具体的には、第2搬出手段6
0は、処理槽10の下層部12の底部に配設された内側
搬出スクリュー61と、スクリュー61を覆う網状筒状
体64と、図2中2点鎖線で示すように処理槽10外に
配設され内側搬出スクリュー61によって送られてきた
ペット粉Pを第2箇所へ搬出可能な外側搬出スクリュー
62とから形成されている。
【0048】次に、この実施形態の作用について説明す
る。
【0049】フレークガイド筒状体20を介して、ラベ
ル類Lとペット粉Pとが付着したフレークFが処理槽1
0内の水面Q1の被投入部分Qxに投入される場合、フ
レークFは予備的分別手段90によって不規則運動させ
られる。これにより、フレークFに付いていたラベル類
Lやペット粉Pは相当程度分離される。
【0050】こうして、予備的分別手段90を通過した
フレークFは、処理槽10内の水面Q1の被投入部分Q
xに投入される。すると、フレークFは、旋回流Sによ
って水中へ引き込まれる。そして、旋回流Sに揉まれる
ことによって、予備的分別手段90で取れないままフレ
ークFに付いていたラベル類Lとペット粉Pとが分離す
る。
【0051】ここにおいて、フレークFから分離したラ
ベル類Lは、比重が0.94であるので、旋回流Sに従
って上層部11の底部近くまで下降した後上昇に転じて
水面Q1に浮き上がる。そして、ラベル類Lは、水面Q
1上を旋回流Sに付勢されて回収部31へ向けて移動
し、当該回収部31で回収される。こうして回収された
ラベル類Lは、所定の処理を施すことにより樹脂原料と
して再利用できる。
【0052】また、フレークFおよび当該フレークFか
ら分離したペット粉Pは、比重が1.34であるので、
旋回流Sに従って上層部11の底部(16)近くまで下
降した後水流Sが上向きに転じても追従せず当該底部に
沈降する。そして、フレークFは、第1搬出手段50に
よって槽外の第1箇所へ搬出される。第1箇所に集めら
れたフレークFは、ラベル類Lやペット粉Pが付着して
いないので、高品質の成形原料等として再利用できる。
【0053】また、ペット粉Pは、仕切り板15の貫通
穴17を通過して下層部12へ入り、第2搬出手段60
によって槽外の第2箇所へ搬出される。第2箇所に集め
られたペット粉Pは、所定の処理を行うことにより、極
めて高品質のペレット状成形原料等として再利用でき
る。
【0054】したがって、フレークFとラベル類Lとペ
ット粉Pとを確実に分別して廃棄ペットボトルを無駄な
く再利用できる。
【0055】而して、廃棄ペットボトルを破砕して得ら
れたフレークFからラベル類Lおよびペット粉Pを分別
可能な廃棄ペットボトル処理用分級装置であって、水Q
を収容した処理槽10と、この処理槽10内の水面Q1
の被投入部分QxにフレークFを投入可能なフレーク投
入手段(20)と、水面Q1の被投入部分Qxから離れ
た位置に配設され当該水面Q1上を移動して流れ着いた
ラベル類Lを回収可能な回収部31を有するラベル類回
収手段30とを備え、処理槽10を、仕切り板15を境
にして上層部11と下層部12とに区画し、当該仕切り
板15の一部(最下部16)に水Qおよびペット粉Pは
通すがフレークFは通さない開口部(17)を形成し、
上層部11内の水面Q1上に浮ぶラベル類Lを回収部3
1へ向けて付勢できるように当該回収部31と被投入部
分Qxとの間の水中で上下方向に旋回する水流Sを形成
可能な旋回流形成手段40を設け、上層部11の底部
(16)に沈降したフレークFを槽外の第1箇所へ搬出
可能な第1搬出手段50を設けるとともに、下層部12
内のペット粉Pを槽外の第2箇所へ搬出可能な第2搬出
手段60を設けたので、廃棄ペットボトルを無駄なく再
利用できるように、フレークFとラベル類Lとペット粉
Pとを確実に分別することができる。
【0056】また、旋回流形成手段40が、上層部11
内の水中に配設され水又は空気を水面Q1の被投入部分
Qxへ向けて吹き出し可能なノズル42を有する吹出手
段41と、ノズル42から吹き出された水又は空気を回
収部31方向へ案内する上部ガイド(97a)と、回収
部31方向へ流動する水又は空気を上層部底部(16)
へ向けて案内する中間ガイド(46,13)と、上層部
底部(16)へ向かう水Q又は空気Aをノズル42へ向
けて案内する下部ガイド(18A,18B)とからなる
ので、ノズル42から吹き出された水Qまたは空気A
が、上部ガイド(97a)・中間ガイド(46,13)
・下部ガイド(18A,18B)によって案内されて、
上下方向の旋回流Sが形成される。したがって、装置の
構造を一段と簡単化できる。
【0057】また、下部ガイドが仕切り板15から形成
されており、当該仕切り板15が開口部(17)を最下
部16としペット粉Pが当該開口部(17)へ向けて滑
り落ちる勾配の両側傾斜面(18A,18B)を有する
形状とされているので、部品の共用化が図られ、一段と
構造の簡素化およびコスト低減を達成できる。また、ペ
ット粉Pが仕切り板15に堆積することなく開口部(1
7)を介して下層部12へ入るので、一段と確実に分別
回収できる。
【0058】また、下層部12内の水Qを外部へ排出す
る水排出手段70と、当該排水量に相当する量の水を上
層部11へ供給する水供給手段80とを設けたので、上
層部11内の水Qが仕切り板15の各貫通穴17を介し
て下層部12へ引き込まれることになり、一段と円滑か
つ確実に上層部11内のペット粉Pを下層部12へ入れ
て分別回収できる。
【0059】さらに、水供給手段80が、水Qを上層部
11内の水面Q1の被投入部分Qxに回収部31へ向け
て流れるように供給する構成とされているので、水面Q
1に浮かんだラベル類Lを一段と迅速かつ確実に回収で
きる。
【0060】さらにまた、フレークFを水面Q1の被投
入部分Qxに投入される前に不規則運動させる予備的分
別手段90を設けたので、フレークFとラベル類Lとペ
ット粉Pとをより一層確実に分別回収できる。
【0061】なお、上記実施形態では、仕切り板15の
開口部を貫通穴17から形成したが、これに限定される
ものではなく、例えばスリット形状としてもよい。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、処理槽と、フ
レーク投入手段と、ラベル類回収手段とを備え、処理槽
を仕切り板で上層部と下層部とに区画し、上層部に上下
方向に旋回する水流を発生させる旋回流形成手段を設
け、仕切り板にペット粉と水だけが通過できる開口部を
形成したので、水面に浮かぶラベル類はラベル類回収手
段で、上層部の底部に沈降したフレークは第1搬出手段
で、下層部に入ったペット粉は第2搬出手段で、それぞ
れ分別回収できる。これにより、廃棄ペットボトルを無
駄なく再利用できる。
【0063】請求項2の発明によれば、旋回流形成手段
が、処理槽の上層部内の水中に配設され水又は空気を水
面の被投入部分へ向けて吹き出し可能なノズルを有する
吹出手段と、ノズルから吹き出された水又は空気を回収
部方向へ案内する上部ガイドと、回収部方向へ流動する
水又は空気を上層部底部へ向けて案内する中間ガイド
と、上層部底部へ向かう水又は空気をノズルへ向けて案
内する下部ガイドとからなるので、請求項1記載の発明
と同様な効果を奏し得る他、装置の構造を一段と簡単化
できる。
【0064】請求項3の発明によれば、下部ガイドが仕
切り板から形成されており、当該仕切り板が開口部を最
下部としペット粉が当該開口部へ向けて滑り落ちる勾配
の両側傾斜面を有する形状とされているので、請求項1
又は2の発明の場合と同様な効果を奏し得る他、部品の
共用化が図られるので、一段と構造の簡素化およびコス
ト低減を達成できる。また、ペット粉が仕切り板に堆積
することなく開口部を介して下層部へ入るので、一段と
確実に分別回収できる。
【0065】請求項4の発明によれば、下層部内の水を
外部へ排出する水排出手段と、当該排水量に相当する量
の水を上層部へ供給する水供給手段とを設けたので、請
求項1,2又は3記載の発明の場合と同様な作用・効果
を奏し得る他、上層部内の水が仕切り板の開口部を介し
て下層部へ引き込まれるので、一段と円滑かつ確実に上
層部内のペット粉を下層部へ入れて分別回収することが
できる。
【0066】請求項5の発明によれば、水供給手段が、
水を上層部内の水面の被投入部分に回収部へ向けて流れ
るように供給する構成とされているので、請求項1,
2,3又は4記載の発明の場合と同様な効果を奏し得る
他、水面に浮かんだラベル類を一段と迅速かつ確実に回
収できる。
【0067】請求項6の発明によれば、フレークを処理
槽の水面の被投入部分に投入される前に不規則運動させ
る予備的分別手段を設けたので、フレークとラベル類と
ペット粉とをより一層確実に分別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃棄ペットボトル処理用分級装置
の全体構成を説明するための図である。
【図2】同じく、第1搬出手段と第2搬出手段とを説明
するための図である。
【図3】同じく、仕切り板の最下部に形成された貫通穴
を説明するための図である。
【図4】同じく、予備的分別手段を構成する一対の羽根
車を説明するための図である。
【図5】同じく、予備的分別手段を構成する分散羽根車
を説明するための図である。
【符号の説明】
10 処理槽 11 上層部 12 下層部 15 仕切り板 16 仕切り板の最下部 17 貫通穴(開口部) 18A,18B 仕切り板の両側傾斜面 20 フレークガイド筒状体 30 ラベル類回収手段 31 回収部 40 旋回流形成手段 50 第1搬出手段 60 第2搬出手段 70 水排出手段 80 水供給手段 90 予備的分別手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄ペットボトルを破砕して得られたフ
    レークからラベル類およびペット粉を分別可能な廃棄ペ
    ットボトル処理用分級装置であって、水を収容した処理
    槽と、この処理槽内の水面の被投入部分にフレークを投
    入可能なフレーク投入手段と、水面の被投入部分から離
    れた位置に配設され当該水面上を移動して流れ着いたラ
    ベル類を回収可能な回収部を有するラベル類回収手段と
    を備え、 処理槽を、仕切り板を境にして上層部と下層部とに区画
    し、当該仕切り板の一部に水およびペット粉は通すがフ
    レークは通さない開口部を形成し、上層部内の水面上に
    浮ぶラベル類を回収部へ向けて付勢できるように当該回
    収部と被投入部分との間の水中部分で上下方向に旋回す
    る水流を形成可能な旋回流形成手段を設け、上層部の底
    部に沈降したフレークを槽外の第1箇所へ搬出可能な第
    1搬出手段を設けるとともに、下層部内のペット粉を槽
    外の第2箇所へ搬出可能な第2搬出手段を設けたことを
    特徴とする廃棄ペットボトル処理用分級装置。
  2. 【請求項2】 前記旋回流形成手段が、前記上層部内の
    水中に配設され水又は空気を前記水面の被投入部分へ向
    けて吹き出し可能なノズルを有する吹出手段と、ノズル
    から吹き出された水又は空気を前記回収部方向へ案内す
    る上部ガイドと、前記回収部方向へ流動する水又は空気
    を前記上層部底部へ向けて案内する中間ガイドと、前記
    上層部底部へ向かう水又は空気を前記ノズルへ向けて案
    内する下部ガイドとからなる請求項1記載の廃棄ペット
    ボトル処理用分級装置。
  3. 【請求項3】 前記下部ガイドが前記仕切り板から形成
    されており、当該仕切り板が前記開口部を最下部としペ
    ット粉が当該開口部へ向けて滑り落ちる勾配の両側傾斜
    面を有する形状とされた請求項1又は2記載の廃棄ペッ
    トボトル処理用分級装置。
  4. 【請求項4】 前記下層部内の水を外部へ排出する水排
    出手段と、当該排水量に相当する量の水を前記上層部へ
    供給する水供給手段とを設けた請求項1,2又は3記載
    の廃棄ペットボトル処理用分級装置。
  5. 【請求項5】 前記水供給手段が、水を前記上層部内の
    水面の被投入部分に前記回収部へ向けて流れるように供
    給する構成とされた請求項1から4までのいずれか1項
    に記載の廃棄ペットボトル処理用分級装置。
  6. 【請求項6】 フレークを前記水面の被投入部分に投入
    される前に不規則運動させる予備的分別手段を設けた請
    求項1から5までのいずれか1項に記載の廃棄ペットボ
    トル処理用分級装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002346431A (ja) * 2001-05-28 2002-12-03 Nikko Co Ltd 廃プラスチック片の浮沈選別装置
JP2010105223A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Shinryo Corp 廃ペットボトル分離回収システム及びその方法

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