JP3465447B2 - 比重選別装置 - Google Patents

比重選別装置

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JP3465447B2 JP26823595A JP26823595A JP3465447B2 JP 3465447 B2 JP3465447 B2 JP 3465447B2 JP 26823595 A JP26823595 A JP 26823595A JP 26823595 A JP26823595 A JP 26823595A JP 3465447 B2 JP3465447 B2 JP 3465447B2
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sediment
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般廃棄物及び産
業廃棄物処理システムに使用する廃棄物の選別処理を行
う比重選別装置に係り、特に廃プラスチックの多種混合
物を再資源材として利用するための選別回収を行うのに
好適な比重選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多量に発生する一般廃棄物或いは産業廃
棄物の中でも、プラスチック系の廃棄物が占める割合は
多い。プラスチックを焼却すれば、高温燃焼となるので
焼却炉の耐久性が必要となる事や焼却時に有毒ガスを発
生して公害問題を招く。また、埋立て処分すれば容積率
が大きく埋立て後の地盤沈下等の不安定性を生じ、か
つ、広大な土地が必要となる。しかし、焼却設備の不足
や埋立て地の不足等が原因で、その処理方法に苦慮する
現状にある。
【0003】家電品の様な部品の大半がプラスチック製
品によって構成される物の減容及び削減には、プラスチ
ックを回収しリサイクルを行うことが効果的である。リ
サイクル化には、多種類に存在するプラスチックを材質
毎に選別を行う事で可能となり、この材質毎に選別する
技術がリサイクル処理する上で重要である。
【0004】そこで、この様な廃プラスチックを焼却や
埋立て等の処分をすること無くリサイクル利用するた
め、廃プラスチックを材質別に選別処理する方法とし
て、例えば、特開昭52−86452号公報などに記載
の静電分別法、特開昭50−142681号公報等に記
載の液体サイクロン法、また、特開昭56−56246
号公報や特願平6−182251号公報に記載の比重選
別方法等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術にお
いて静電分別方法は、廃プラスチックを高電圧の電場内
を通過させ静電誘導による吸着力、反発力の差を利用し
て分別する方法である。この方法は、廃プラスチック破
砕片の大きさ(質量)によって分離効率などが異なる等
の問題を生じると共に、高電圧発生設備、原料乾燥設
備、微粉砕設備等が必要になり設備費が高くなる難点が
あった。
【0006】液体サイクロン法は、分別容器の上部から
容器壁に対して接線方向に液体と廃プラスチック破砕片
を搬送し、容器壁面に沿って液体の下降旋回流、中心部
に上昇旋回流を形成することによる方法である。プラス
チック破砕片の内、液体との比重差の大きな物を下降旋
回流に乗せて沈降させ容器下部から排出し、液体との比
重差の小さい物は上昇旋回流に吸引され、容器上部から
溢流させる様にして廃プラスチックを分別する。すなわ
ち、廃プラスチック破砕片を液体の旋回流を利用し、比
重差によって分別する方法である。この液体サイクロン
法では、液体と廃プラスチック破砕片を分別容器に搬送
する液循環ポンプの消費電力が大きくなることや廃プラ
スチック破砕片の大きさ(質量)によって分離効率が異
なる等の問題がある。
【0007】比重選別方法は、比重液との比重差を利用
してプラスチックを選別した場合に、浮上したプラスチ
ックを更に選別したり、沈降したプラスチックを更に2
種類に選別したりする方法として提案されている。
【0008】従来技術では何れの物も、選別性能のアッ
プを図ろうとしてもそれが出来ないという問題が有っ
た。廃プラスチック等の量は前述したように増加の一途
をたどり、その増加に応じて選別能力のアップを図る事
は非常に重要な事であり、選別能力のアップが出来るよ
うにとの強い要望が有った。
【0009】本発明は、従来、苦慮しているプラスチッ
ク廃棄物の処理方法として、プラスチック廃棄物を再資
源材として利用するために、プラスチックを材質毎に選
別する装置を提供せんとするものであり、廃プラスチッ
ク破砕片の分離効率が優れ、装置の省動力化を図り、工
業的に大量処理可能なプラスチックの比重選別装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の比重選別装置
は、上記目的を達成するために、比重選別手段を備え比
重液を蓄えた比重選別槽と、これに付設されて浮上物を
搬送する浮上物搬送装置と沈降物を搬送する沈降物搬送
装置からなる搬出装置とを有し、被選別物の選別を前記
比重選別手段にて行い、選別された浮上物と沈降物を前
記搬出装置で自動的に回収する比重選別装置において、
前記沈降物搬出装置の搬送経路の比重選別槽出口部に、
比重液を噴射する比重液噴射装置を1つ以上設ける
【0011】特に、前記比重液噴射装置は搬送中の沈降
物に比重液を噴射する機構とした
【0012】また、前記比重液噴射装置は選別槽内の循
環流の上流方向、又は上流方向でかつ斜め下方に向け
て、搬送中の沈降物に比重液を噴射する機構とした。
【0013】さらに、前記比重液噴射装置は比重液の噴
射によって搬送経路に比重液の壁を形成する。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以上の構成を備えた本発明の比重
選別装置により、種々の材質からなる廃家電品のプラス
チック選別処理を例に先ずはその作用を説明する。◆廃
家電品に含まれる主なプラスチックは、ポリエチレン
(比重0.9〜0.98)、ポリプロピレン(比重0.
9〜0.96)、ポリスチレン(比重1.02〜1.1
5)、ABS樹脂(比重1.03〜1.09)、フェノ
ール樹脂(比重1.25〜1.30)、ポリ塩化ビニル
(比重1.33〜1.45)であり、プラスチックの比
重が何れも1.0前後である事から、例として比重液を
水とする場合のプラスチック廃棄物の選別処理方法につ
いて説明する。
【0020】本発明の代表的実施例に係る比重選別装置
は、水の循環装置からの水を流す水路と、水路の一端上
部にプラスチック廃棄物を投入するホッパーにより、ホ
ッパー下部近傍に投入されたプラスチック廃棄物は、給
水口より噴射された水により水中に押し込まれる。この
ときプラスチック廃棄物の表面には気泡が付着してプラ
スチックの見掛け比重が小さくなり比重選別が不正確に
なるが、比重選別装置にはプラスチック廃棄物の個々の
表面に付着した気泡を除去する消泡装置、上部ガイドと
下部ガイドにより形成された水中水路を備えているの
で、プラスチック廃棄物は消泡装置で表面に付着した気
泡が除去され、空気に触れることなく選別部に送られ
る。
【0021】選別部では水より比重の小さいポリエチレ
ン、ポリプロピレンは、水面に浮上し、浮上搬出装置に
よって回収される。水より比重の大きなポリスチレン、
ABS樹脂、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニルは選別部
の底に沈む。水に沈むプラスチックの中でもポリスチレ
ン、ABS樹脂は、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニルと
比較すると比重が小さく、フェノール樹脂、ポリ塩化ビ
ニルより沈降速度が遅いので循環流に乗って下流側に運
ばれる物が多い。
【0022】選別部の下流側には、プラスチックが循環
装置に吸引されるのを防止する抵抗板を設けている。本
選別部の底には複数個の受け箱が循環流方向に備えられ
ているので、上流側の受け箱には比重の大きなフェノー
ル樹脂、ポリ塩化ビニルが多く入り、下流側の受け箱に
なるに従いポリスチレン、ABS樹脂が多く入る。
【0023】上流側の受け箱には水の噴射口が設けら
れ、この噴射口より受け箱内部に水を噴射すると箱内部
のプラスチックを撹拌する。この受け箱内を撹拌すると
比重の小さいポリスチレン、ABS樹脂はフェノール樹
脂、ポリ塩化ビニルより浮き上がり水路の循環流に乗っ
て下流側の受け箱に流れる。夫々の受け箱内の選別物は
循環流と直交する方向に沈降物の回収を行う沈降搬出装
置によって搬送され、選別部から運び出して水面上の回
収部に導く回収槽を経て、沈降物を水中から回収する。
【0024】比重選別装置は、プラスチック廃棄物を連
続的に投入し、選別処理を行いながら搬出装置によって
回収する。従って、選別槽内の回収槽側は沈降物の選別
時間が短く、選別が不十分なままプラスチックが回収さ
れるので、非選別防止装置として選別槽と回収槽の仕切
り板下部付近に上流側受け箱内部のプラスチックに水を
噴射する噴射装置を設け、水を噴射する事で不十分な選
別のまま搬出されるポリスチレン、ABS樹脂を選別槽
内に押し戻し、選別槽内で再度選別を行わせる。この作
用により、水に沈降するプラスチックの選別処理を行
う。
【0025】また、非選別防止装置として用いる噴射装
置により、上流側受け箱内プラスチックに向け循環流上
流側方向に水を噴射する。選別が不十分なまま回収部に
搬送されるプラスチックに水を噴射して選別槽内の上流
側に押し戻すことで、再度選別の作用を受けると共に、
循環流の上流側方向にプラスチックが押し戻されるので
噴射装置からの水流により水中に舞い上げられたフェノ
ール樹脂、ポリ塩化ビニルが下流側の受け箱に流される
のを防止して、上流側受け箱内でポリスチレン、ABS
樹脂とフェノール樹脂、ポリ塩化ビニルの選別を行う。
【0026】また、選別槽内の上流側受け箱に設けた噴
射装置に、選別が不十分なまま沈降搬出装置にて搬送さ
れるプラスチックを選別槽内に押し戻す非選別防止装置
の噴射機能を設け、噴射装置1つのみで選別不十分なポ
リスチレン、ABS樹脂を押し戻し更に、選別槽内で選
別を行い沈降物プラスチックの選別を行う。
【0027】また、沈降物のプラスチックを上流側受け
箱内部で撹拌による選別を行う場合、選別槽内の回収槽
側では、撹拌作用を受けないで選別槽から回収槽に流れ
るポリスチレン、ABS樹脂のプラスチックが有るの
で、非選別防止装置として選別槽と回収槽の仕切り板下
部付近に水流を噴射する噴射装置を設け、仕切り板と装
置底の間に水流壁を形成する様に水を噴射し、選別され
ずに選別槽から回収槽に流されるポリスチレン、ABS
樹脂の流出を防止するので、上流側受け箱内でプラスチ
ックの選別が行われ、沈降物の選別が可能となる。
【0028】また、非選別防止装置として選別槽と回収
槽の間の仕切り板を装置底に付く様な、弾力性の板を付
け足す。例として弾力性の板の材質をプラスチックとす
る。このプラスチック板を設けた事で回収槽に近い選別
槽内の上流側受け箱内でポリスチレン、ABS樹脂の選
別が行われずに回収槽に流失するのを防止し、上流側受
け箱内でプラスチックの選別が行われ、フェノール樹
脂、ポリ塩化ビニルが沈降搬出装置により選別槽から回
収槽に搬送される。沈降搬出装置には選別物をかき出す
仕切り板が設けられており、この仕切り板により選別物
をかき出す時にプラスチックの板を押し曲げて回収槽に
搬送し、回収槽への搬送を終えるとプラスチックの板は
選別槽と回収槽を仕切る板として復元する。この作用に
よりプラスチック沈降物の選別を行う。
【0029】また、非選別防止装置として、選別槽と回
収槽の仕切り板下部の装置底に、循環流方向の軸を持
ち、この軸を中心に4枚の羽根を持つ回転板を設置す
る。羽根の1枚は絶えず選別槽と回収槽の仕切り板を装
置底まで延長した形となり、この1枚の羽根が上流側受
け箱内で選別されずに流出するプラスチックを防止す
る。選別を終えたプラスチックは沈降搬出装置の仕切り
板にかき出され回収槽への搬送時に、回転板の1枚の羽
根を押して回収槽に搬送する。この搬送を終えると回転
板の1枚の羽根が押されるので回転板が回転をし、次の
羽根が選別槽と回収槽の仕切り板を装置底まで延長する
形となり、選別を受けずに回収槽に流出するプラスチッ
クを絶えず防止する。この作用にてプラスチック沈降物
の選別を行う。
【0030】また、非選別防止装置として、選別槽と回
収槽との仕切り板近傍に上流側受け箱内部の選別不十分
のプラスチックに水を噴射する噴射装置、循環流の上流
側に向け水を噴射する噴射装置、また、上流側受け箱内
の噴射装置に選別不十分のプラスチックを選別槽内に押
し戻す機能を設けた噴射装置の何れかを設けた場合、上
流側受け箱内の選別物をかき出す沈降搬出装置の仕切り
板の形状を、沈降搬出方向を中心とする様な弧型とす
る。
【0031】上流側受け箱内で選別が不十分なまま回収
槽に搬送されるプラスチックに、非選別防止装置の噴射
装置から水を噴射するとポリスチレン、ABS樹脂を選
別槽内に押し戻すと共に選別槽に押し戻されたポリスチ
レン、ABS樹脂が弧型の仕切り板に沿う様な形で水中
に舞い上がり循環流で下流に運ばれ、沈降物プラスチッ
クの選別処理を容易に行う。
【0032】また、非選別防止装置として、選別槽と回
収槽との仕切り板近傍に上流側受け箱内部の選別不十分
のプラスチックに水を噴射する噴射装置、循環流の上流
側に向け水を噴射する噴射装置、また、上流側受け箱内
の噴射装置に選別不十分のプラスチックを選別槽内に押
し戻す機能を設けた噴射装置の何れかを設けた場合、沈
降搬出装置の仕切り板を搬送方向に反する方向に傾斜さ
せる。上流側受け箱内で選別が不十分なまま回収槽に搬
送されるプラスチックに、噴射装置から水を噴射すると
ポリスチレン、ABS樹脂を選別槽内に押し戻すと共に
選別槽に押し戻されたポリスチレン、ABS樹脂が沈降
搬出装置の傾斜した仕切り板に沿う様な形で水中に舞い
上がり循環流で下流に運ばれ、沈降物プラスチックの選
別処理を容易に行う。
【0033】また、上記記載の搬出装置の仕切り板を循
環流に対し上流側と下流側で取付け位置をずらし仕切り
板を上面から見た場合、2枚の仕切り板により平行四辺
形を形成する様に取り付け、下流側から先に回収槽に搬
送される構造とした。非選別防止装置の噴射装置により
選別槽内に押し戻されたプラスチックは、搬出装置仕切
り板が選別槽内の上流側に押し戻される様に傾斜してい
るので、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニルが噴射装置に
より舞い上げられ下流側に流されるのを防止し、沈降物
プラスチックの選別を行う。
【0034】また、比重選別装置内の循環流の流れ方向
に仕切り板を設け複数の選別槽からなる比重選別装置の
1枚以上の各選別槽の仕切り板下部近傍に、非選別防止
装置の噴射装置、弾力性の板、回転板の何れかを設け、
選別不十分、または沈降搬出装置により選別されずに回
収槽に搬送されるポリスチレン、ABS樹脂の選別を十
分に行う。
【0035】また、比重選別装置内の循環流の流れ方向
に仕切り板を設け複数の選別槽からなる比重選別装置の
1枚以上の各選別槽の仕切り板下部近傍に、非選別防止
装置の噴射装置、弾力性の板、回転板の何れかを設けた
場合、上記記載の何れかの搬出装置と組み合わせ、選別
不十分、または沈降搬出装置により選別されずに回収槽
に搬送されるポリスチレン、ABS樹脂の選別が容易に
行える。
【0036】また、上記記載の特徴を持つ比重選別装置
を廃棄物処理装置に組み込む。例として、使用済みの冷
蔵庫や洗濯機等の廃家電品の処理装置に組み込んだ場合
について説明する。廃電品処理装置は、廃家電品を材質
毎の分離を行いながら選別を容易とする粒径に破砕する
破砕装置、被選別物の比重差を利用して風力により選別
を行う風力選別装置、金属類の鉄と非鉄類に分離する磁
力選別装置、非鉄類の金属と非金属のプラスチック等に
分離する渦電流装置、プラスチックを材質毎に分離を行
う本発明の比重選別装置から構成される。
【0037】廃家電品を処理装置に投入するとプラスチ
ックや発砲ウレタンや金属類がそれぞれの材質毎に剥離
される様に破砕装置で粒径が揃う様に破砕を行い、破砕
物を風力選別装置に投入し比重の一番小さい発砲ウレタ
ンを風力で吹き飛ばし、他の破砕片より分離して発砲ウ
レタンを回収する。他の破砕物は、磁力選別装置に投入
して磁力により鉄と銅、アルミ、プラスチック等の非鉄
類とに分離し鉄類を回収する。
【0038】非鉄類は更に渦電流装置に投入し、非選別
物を高電圧の電場内に通し、その時の被選別物の反発力
を利用して銅やアルミの金属類を吹き飛ばし、非金属類
のプラスチックから分離して金属類の回収を行う。プラ
スチックは比重選別装置により、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンとポリスチレン、ABS樹脂とフェノール樹
脂、ポリ塩化ビニルとに分離して回収を行う。
【0039】以上の行程から廃家電品からのプラスチッ
ク選別が可能になり、比重選別装置は複数の選別槽から
構成されるので処理能力が大きく大量のプラスチック処
理が可能となる。
【0040】本発明の実施例をプラスチック廃棄物を用
い、比重選別装置の選別槽が1槽以上の選別槽からなる
場合を例に取り、第1の実施例を説明する。選別槽4槽
から構成される比重選別装置上面図を図1に示し、図1
のA−A断面図を図2に示す。また、図1のB−B断面
図を図3に示す。比重選別装置1は複数の選別槽2a〜
2dからなり、プラスチック廃棄物の選別処理を行う選
別槽2の選別行程は次の通りである。
【0041】循環装置3より水を流す水路4の一端上部
に、プラスチック廃棄物を投入するホッパー5により水
中に投入されたプラスチック廃棄物は、給水口6から噴
射された水により水中に押し込まれる。水中に投入され
たプラスチックに付着した気泡を消泡装置7にて除去
し、上部ガイド8と下部ガイド9により形成された水中
水路を備えているので、プラスチック廃棄物は空気に触
れること無く選別部10に送られる。
【0042】選別部10では水より比重の小さいポリエ
チレン、ポリプロピレンは水面に浮上し、浮上したプラ
スチックは浮上物搬出装置11により水面から回収され
る。水より比重の大きなポリスチレン、ABS樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリ塩化ビニルは選別部10の底に沈
む。水に沈むプラスチックの中でもポリスチレン、AB
S樹脂は、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニルと比較する
と比重が小さいので、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニル
より沈降速度が遅く、循環流に乗って下流に運ばれる物
が多い。
【0043】選別部10の下流側にはプラスチックが循
環装置3に吸引されるのを防止する抵抗板12を設けて
いる。選別部10の底には複数個の受け箱13a〜13
bが循環流方向に備えられているので、上流側の受け箱
13aには比重の大きなフェノール樹脂、ポリ塩化ビニ
ルが多く入り、下流側の受け箱13bにはポリスチレ
ン、ABS樹脂が多く入る。受け箱13aには水の噴射
口14が設けられ、噴射口14より受け箱13a内部に
水を噴射すると、受け箱13a内部のプラスチックを撹
拌する。
【0044】受け箱13a内を撹拌すると比重の小さい
ポリスチレン、ABS樹脂はフェノール樹脂、ポリ塩化
ビニルより浮き上がり水路の循環流に乗って受け箱13
bに流れる。受け箱内13a〜13bの選別されたプラ
スチックは循環流と直交する方向に沈降物の回収を行う
沈降物搬出装置15a〜15bによって搬送される。沈
降物搬出装置15aは受け箱13a、沈降物搬出装置1
5bは受け箱13bのプラスチックを搬送する。
【0045】沈降物搬出装置15a〜15bにより受け
箱13a〜13b内のプラスチックを水面上部にかき上
げる間の回収槽16の傾斜部16aを経て回収部17に
沈降物のプラスチックを投入し、回収部17の下部にプ
ラスチックを回収する。
【0046】比重選別装置1は、選別槽2が複数槽設け
られているので回収槽16に近い選別槽2aでは選別槽
2dに比べて沈降物搬出装置15bによる受け箱13a
内のプラスチックを搬送する距離が短いため選別時間が
短くなり、沈降プラスチックの選別が不十分なまま回収
される。
【0047】選別槽2aの受け箱内13a〜13bの上
部と回収槽16を遮る仕切り板18aの下部付近19
に、非選別防止装置として図4に示す噴射装置20を回
収槽16側に設置する。尚、18b〜dも仕切り板であ
る。図4は図3断面図の非選別防止装置位置の拡大図を
示す。噴射装置20より矢印20aの示す方向に水を噴
射すると受け箱13a内で選別が不十分なまま回収槽1
6に搬送されるポリスチレン、ABS樹脂のみを選別槽
2aに押し戻し、選別槽2a内で再度選別を行い、沈降
物プラスチックの比重選別を行う。
【0048】次に、図5を用いて第2の実施例を説明す
る。図5は非選別防止装置の上面拡大図を示す。非選別
防止装置として選別槽2aの循環流上流側に水流を噴射
する装置の例として図5に示す様に回収槽16側に噴射
装置21を用いる。選別槽2a内の受け箱13a内での
沈降物の選別が不十分なまま沈降物搬出装置15aで回
収槽16に搬送されるプラスチックに、噴射装置21に
より矢印21aの循環流の上流方向に噴射する水流でポ
リスチレン、ABS樹脂を選別槽2a内の受け箱13a
内の上流側に押し戻す。噴射装置21により押し戻され
たプラスチックは受け箱13a内の上流側に戻されるの
で、噴射装置21の水流によりフェノール樹脂、ポリ塩
化ビニルが水中に舞い上げられても比重が大きいので受
け箱13a内にすぐに沈降し、循環流により受け箱13
bに流されるフェノール樹脂、ポリ塩化ビニルを削減し
て、沈降物プラスチックの選別を行う。
【0049】次に、図6を用いて第3の実施例を説明す
る。図6は非選別防止装置の上面拡大図を示す。非選別
防止装置として、噴射装置20、21の様に選別不十分
のまま沈降物搬出装置15aにより選別槽2a内から搬
送されるプラスチックを選別槽2a内に押し戻す機能
を、受け箱13aに設置した噴射口14に設けた噴射装
置22を用いる。噴射装置22は矢印22aの方向に水
流を噴射し受け箱13a内のプラスチックに撹拌作用を
与えポリスチレン、ABS樹脂とフェノール樹脂、ポリ
塩化ビニルに選別を行うと同時に矢印22bの方向から
水流を噴射し選別不十分なまま沈降物搬出装置15aに
搬送さるポリスチレン、ABS樹脂を選別槽2a内に押
し戻し受け箱13a内で再度矢印22aの水流を受けて
選別され、沈降物プラスチックの選別が可能になる。
【0050】次に、図4を再度用いて第4の実施例を説
明する。選別槽2aは回収槽16に近いので、選別槽2
aに沈降するプラスチックが受け箱13a内部で撹拌処
理を行う前に、ポリスチレン、ABS樹脂が選別槽2a
から回収槽16に流出するのを防止するため、非選別防
止装置として設けた噴射装置20からの水流を矢印20
bの示す装置底23の真下に向けて吹き付け水流による
壁を形成する。選別処理が行われずに回収槽16に流れ
ようとするポリスチレン、ABS樹脂を噴射装置20に
よる水流壁が回収槽16への流出を防止するので、沈降
するプラスチックを選別槽2aの受け箱13a内で撹拌
による選別処理を行い、沈降物プラスチックの比重選別
を行う。
【0051】次に、図7を用いて第5の実施例を説明す
る。図7は図3断面図の非選別防止装置位置の拡大図を
示す。選別槽2aの受け箱13a内で選別処理が行われ
ずに回収槽16へ流出するのを防止する非選別防止装置
として、仕切り板18aにプラスチック製の流出防止板
24を設置する。流出防止板24は、沈降物搬出装置1
5aに設けられた仕切り板25が選別槽2aから回収槽
16に移動する際に、流出防止板24を流出防止板24
aの様に押し曲げて回収槽16側に移動すると、流出防
止板24は元の形状に復元する。流出防止板24により
選別されずに回収槽16に流出するポリスチレン、AB
S樹脂を防止し、選別槽2a内で沈降物プラスチックの
選別を行う。
【0052】次に、図8を用いて第6の実施例を説明す
る。図8は図3断面図の非選別防止装置位置の拡大図を
示す。仕切り板18a下部の装置底20に、循環流の方
向に軸26aを持ち4枚の羽根26b〜26eより構成
される回転板27を設置するため、装置底23を回転板
27の羽根26b〜26eが回転できる様、装置底23
の形状を回転板27の回転時の円周に沿った溝28を設
ける。回転板27の羽根26bにより選別槽2aと回収
槽16の間を仕切ることで、選別処理が行われずに回収
槽16に流失するプラスチックを防止し、選別槽2aの
受け箱13a内でポリスチレン、ABS樹脂とフェノー
ル樹脂、ポリ塩化ビニルの選別が可能になる。
【0053】沈降物搬出装置15aの仕切り板25で受
け箱13a内のプラスチックをかき出す時に、仕切り板
18aの真下にある羽根26bを押して、プラスチック
を回収槽16に搬送すると同時に、回転板27は羽根2
6bを押された事で搬送方向に回転し、装置底23の位
置に有った羽根26eが起き上がり、仕切り板18aの
真下の位置に来るので選別槽2aと回収槽16を遮る壁
を回転板27が常に形成することで沈降物プラスチック
の選別が可能になる。
【0054】次に、図9を用いて第7の実施例を説明す
る。図9は図3断面図の非選別防止装置位置の拡大図を
示す。第1の実施例の噴射装置20、第2の実施例の噴
射装置21、第3の実施例の噴射装置22の何れかの非
選別防止装置を用いた場合、受け箱13a内のプラスチ
ックを回収する沈降物搬出装置15aの仕切り板29の
回収槽16側の形状を搬送方向に円の中心を持つ弧型2
9aとする。
【0055】例として非選別防止装置の噴射装置20を
用い説明する。選別が不十分なまま回収槽16に搬送さ
れるポリスチレン、ABS樹脂に噴射装置20より矢印
20aの示す方向に水流を吹き付け選別槽2a内にポリ
スチレン、ABS樹脂を押し戻す。このとき、仕切り板
29が弧型29aの形状をしているため、比重の比較的
小さいポリスチレン、ABS樹脂が弧型29aの形状に
沿って受け箱13aの内部で舞い上がり、循環流によっ
て受け箱13bに運ばれる。沈降物搬出装置15aの仕
切り板29の形状を弧型29aとすることで、沈降物プ
ラスチックの選別が容易になる。
【0056】次に、図10を用いて第8の実施例を説明
する。図10は図3の断面図の非選別防止装置位置の拡
大図を示す。第1の実施例の噴射装置20、第2の実施
例の噴射装置21、第3の実施例の噴射装置22の何れ
かの非選別防止装置を用いた場合、受け箱13a内のプ
ラスチックを回収する沈降物搬出装置15aの仕切り板
30の回収槽16側の形状を搬送方向に反する方向に勾
配を持つ傾斜型30aとする。
【0057】例として非選別防止装置の噴射装置20を
用い説明する。選別が不十分なまま回収槽16に搬送さ
れるポリスチレン、ABS樹脂に噴射装置20より矢印
20aの示す方向に水流を吹き付け選別槽2a内にポリ
スチレン、ABS樹脂を押し戻す。このとき、仕切り板
30が傾斜型30aの形状をしているため比重の比較的
小さいポリスチレン、ABS樹脂が傾斜型30aの形状
に沿って受け箱13aの内部で舞い上がり、循環流によ
って受け箱13bに運ばれる。沈降搬出装置15aの仕
切り板30の形状を弧型30aとする事で、沈降物プラ
スチックの選別が容易になる。
【0058】次に、図11を用いて第9の実施例を説明
する。図11は非選別防止装置の上面拡大図を示す。沈
降物搬出装置15aの板状の仕切り板25、弧型29
a、傾斜型30aの何れかの仕切り板を沈降物搬出装置
15aに用いる場合、仕切り板の上流側と下流側の取付
け位置を下流側が先に回収槽16に出るよう設置して仕
切り板31とし、第1の実施例の噴射装置20、第2の
実施例の噴射装置21、第3の実施例の噴射装置22の
何れかの非選別防止装置と組み合わせる。
【0059】例として、沈降搬出装置15aの仕切り板
31に仕切り板25用い、第1の実施例の非選別防止装
置に噴射装置20を用いて説明する。選別槽2aの受け
箱13a内で選別が不十分なまま沈降物搬出装置15a
で搬送されるプラスチックに噴射装置20により水流を
吹き付けるとポリスチレン、ABS樹脂は選別槽2aの
受け箱13a内に押し戻されるが、仕切り板31を下流
側から先に搬送される様な設置としているので、噴射装
置20の水流により受け箱13a内に舞い上げられるフ
ェノール樹脂、ポリ塩化ビニルは上流側に舞い上がり易
くなりため、受け箱13a内に再度沈降し、循環流によ
り受け箱13bに流されるフェノール樹脂、ポリ塩化ビ
ニルを削減し、沈降物プラスチックの選別を行う。
【0060】次に、図12を用いて第10の実施例を説
明する。図12は図3断面図の非選別防止装置位置の拡
大図を示す。選別槽2a〜2dの複数槽からなる比重選
別装置1の仕切り板18a〜18dの何枚かに第1〜第
5の実施例の非選別防止装置の1つを用いた実施例の一
例として、仕切り板18a、18bの2枚に非選別防止
装置の第1の実施例の噴射装置20を取り付けて説明す
る。
【0061】回収槽16に近い選別槽2aの仕切り板1
8aに噴射装置20、選別槽2bの仕切り板18bに噴
射装置20同様の機能を持つ噴射装置32を設置する。
選別槽2a以外の選別槽で受け箱13a内のプラスチッ
ク選別が不十分な場合、仕切り板18bに設けた噴射装
置32により矢印32aの方向に水を噴射してポリスチ
レン、ABS樹脂を選別槽2bに押し戻し再度選別を行
い、なおも選別が不十分であるポリスチレン、ABS樹
脂と選別槽2aのポリスチレン、ABS樹脂を噴射装置
20で選別槽2a内に押し戻し、再度選別処理を行う。
この様に1槽以上の選別槽からなる比重選別装置1に非
選別防止装置を選別槽2内に複数個設ける事で処理量が
増加しても高純度の沈降物プラスチックの選別が可能と
なる。
【0062】次に、図13を用いて第11の実施例を説
明する。図13は図3断面図の非選別防止装置位置の拡
大図を示す。選別槽2a〜2dの複数槽からなる比重選
別装置1の仕切り板18a〜18dの何枚かに第1〜第
5の実施例の非選別防止装置の1つを用い、更に第7〜
第9の実施例の何れかの沈降搬出装置15aを用いた実
施例の1例を、仕切り板18a、18bの2枚に非選別
防止装置の第1の実施例の噴射装置20を取り付け、沈
降搬出装置15aの弧型29aの形状の仕切り板29を
用いた場合として説明する。
【0063】回収槽16に近い選別槽2aの仕切り板1
8aに噴射装置20、選別槽2bの仕切り板18bに噴
射装置20同様の機能を持つ噴射装置32を設置する。
選別槽2a以外の選別槽で受け箱13a内のプラスチッ
ク選別が不十分な場合、仕切り板18bに設けた噴射装
置32により矢印32aの方向に水を噴射してポリスチ
レン、ABS樹脂を選別槽2bに押し戻し、仕切り板2
9の弧型29a形状に沿うようにポリスチレン、ABS
樹脂を舞い上げ受け箱13a内の再度選別を行い、なお
も選別が不十分であるポリスチレン、ABS樹脂と選別
槽2aのポリスチレン、ABS樹脂を噴射装置20で選
別槽2a内に押し戻し、仕切り板29の弧型29a形状
に沿うようにポリスチレン、ABS樹脂を舞い上げ再度
選別処理を行い易くする。この様に1槽以上の選別槽か
らなる比重選別装置1に非選別防止装置を選別槽2内に
複数個設け、第7〜第9の実施例の何れかの沈降搬出装
置15aの仕切り板設ける事で、処理量が増加しても高
純度の選別が可能となる。
【0064】次に、図14を用いて第12の実施例を説
明する。第1〜第11の実施例の特徴を持つ比重選別装
置を廃棄物処理装置内に組み込んだ例として、使用済み
の冷蔵庫や洗濯機などの廃家電品の処理を行う家電品処
理装置を用いて説明する。図14は本発明の比重選別装
置を組み込んだ廃家電処理システムのフロー図を示すも
のである。
【0065】使用済みの冷蔵庫や洗濯機等の廃家電品3
3は、材質毎の分離を行いながら選別を容易とする粒径
に破砕する破砕装置34、被選別物の比重差を利用して
風力により選別を行う風力選別装置35、金属類の鉄と
非鉄類に分離する磁力選別装置36、非鉄類の金属と非
金属のプラスチック等に分離する渦電流装置37、プラ
スチックを材質毎に分離を行う比重選別装置38から構
成される廃家電処理システム39により処理される。廃
家電品33を廃家電処理システム39に搬送装置40に
より投入するとプラスチックや発砲ウレタンや金属類が
夫々の材質毎に剥離される様に破砕装置34で粒径が揃
う様に破砕を行い、破砕された破砕片を搬送装置41に
より風力選別装置35に投入し比重の一番小さい発砲ウ
レタンを風力で吹き飛ばし、他の破砕片より分離して発
砲ウレタンを搬送装置42により回収する。
【0066】他の破砕片は、搬送装置43により磁力選
別装置36に投入して磁力により鉄と銅、アルミ、プラ
スチック等の非鉄類とに分離し鉄類を搬送装置44によ
り回収する。非鉄類は更に搬送装置45により渦電流装
置37に投入し、被選別物を高電圧の電場内に通し、そ
の時の被選別物の反発力を利用して銅やアルミの金属類
を吹き飛ばし、プラスチックの非金属類から分離して金
属類を搬送装置44により回収を行う。
【0067】最後に残ったプラスチックは搬送装置47
により比重選別装置38に投入され、比重液に浮上する
ポリエチレン、ポリプロピレンを搬送装置48で回収
し、比重液に沈降するポリスチレン、ABS樹脂は搬送
装置49、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニルは搬送装置
50により回収される。
【0068】以上の行程から廃家電品33からのプラス
チック選別が行え、比重選別装置は複数の選別槽から構
成されるので処理能力が大きく大量のプラスチック処理
が可能となる。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、プラ
スチック混合物を選別すべく、水或いは適当な比重を有
する比重液を使用し、プラスチックの比重差を利用して
特定のプラスチックを選別する比重選別装置において、
選別が不十分なまま回収されるプラスチックを再度選別
槽に押し戻す噴射装置を非選別防止装置として設けたの
でプラスチックの選別がより精度良く実行できる。
【0070】また、前記噴射装置の水流の吹き出し方向
を選別槽内の上流に向け非選別防止装置として設置した
り、選別槽内の上流側受け箱内のプラスチックを撹拌す
る噴射装置に前記非選別防止装置の機能を設けたので、
より効率良くプラスチック回収ができる。
【0071】更に、噴射装置により選別槽と回収槽の間
に比重液を噴射して比重液の壁を形成する非選別防止装
置として設けたので、選別効果を受けずに回収槽に流出
するプラスチックを防止することが可能となる。また、
流出防止板若しくは回転板を設け非選別防止装置とすれ
ば、選別時に選別槽と回収槽を仕切ることができる。更
に、選別不十分のプラスチックを選別槽に押し戻す噴射
装置を用いる場合、沈降搬出装置の仕切り板形状を弧型
や傾斜型の物を用い、また、前記仕切り板の上流側と下
流側で取付け位置をずらした沈降搬出装置を設けること
により、効率的なプラスチック選別回収が可能となる。
【0072】また、比重選別装置が複数の選別槽より構
成される場合、非選別防止装置の噴射装置や流出防止板
や回転板の何れかを選別槽を仕切る複数の仕切り板に複
数個設置したり、非選別防止装置を選別槽の仕切り板に
複数個設置する場合に、前記記載の沈降搬出装置の仕切
り板の何れかと組み合わせ使用することにより、比重液
内に沈降したプラスチックの選別方法として効率良い選
別が可能となる。
【0073】そして以上の各工夫を1つ乃至複数組み合
わせて採用することによって、比重選別装置でプラスチ
ック廃棄物を多種類に選別することができるようになる
ことから、プラスチックの再生利用が容易となる。しか
も、本発明の複数の選別槽から構成される比重選別装置
を廃棄物処理装置に組み込んで使用することで、廃棄物
の処理能力が向上し、比重選別装置により多量のプラス
チック選別が行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る比重選別装置の上
面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図3の噴射装置部の拡大図である。
【図5】本発明の第2の実施例に用いる非選別防止機構
における上流方向噴射装置の上面拡大図である。
【図6】本発明の第3の実施例に用いる非選別防止機構
における一体型噴射装置の上面拡大図である。
【図7】本発明の第5の実施例に用いる非選別防止機構
における流出防止板近傍の拡大図である。
【図8】本発明の第6の実施例に用いる非選別防止機構
における回転板近傍の拡大図である。
【図9】本発明の第7の実施例に用いる非選別防止機構
における沈降物搬出装置の仕切り板近傍の拡大図であ
る。
【図10】本発明の第8の実施例に用いる非選別防止機
構における沈降物搬出装置の仕切り板近傍の拡大図であ
る。
【図11】本発明の第9の実施例に用いる非選別防止機
構における沈降物搬出装置の仕切り板近傍の上面拡大図
である。
【図12】本発明の第10の実施例に用いる非選別防止
装置の組合せを説明する拡大図である。
【図13】本発明の第11の実施例に用いる非選別防止
装置と沈降物搬出装置の組合せを説明する拡大図であ
る。
【図14】本発明の実施例に係る比重選別装置を適用し
た廃家電処理装置のフロー図である。
【符号の説明】
1…比重選別装置、20…噴射装置、21…噴射装置、
22…噴射装置、24…流出防止板、27…回転板、2
9…搬出装置仕切り板、29a…弧型、30…搬出装置
仕切り板、30a…傾斜型、31…搬出装置仕切り板、
32…噴射装置、39…廃家電処理装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 敬信 山口県下松市大字東豊井794番地 株式 会社 日立製作所 笠戸工場内 (56)参考文献 特開 平7−144148(JP,A) 特開 平6−182251(JP,A) 特開 昭56−60651(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03B 1/00 - 13/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】比重選別手段を備え比重液を蓄えた比重選
    別槽と、これに付設されて浮上物を搬送する浮上物搬送
    装置と沈降物を搬送する沈降物搬送装置からなる搬出装
    置とを有し、被選別物の選別を前記比重選別手段にて行
    い、選別された浮上物と沈降物を前記搬出装置で自動的
    に回収する比重選別装置において、前記沈降物搬出装置
    の搬送経路の比重選別槽出口部に、比重液を噴射する
    重液噴射装置を1つ以上設けることを特徴とする比重選
    別装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記比重液噴射装置は
    搬送中の沈降物に比重液を噴射する機構であることを特
    徴とする比重選別装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記比重液噴射装置は
    選別槽内の循環流の上流方向、又は上流方向でかつ斜め
    下方に向けて、搬送中の沈降物に比重液を噴射する機構
    であることを特徴とする比重選別装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記比重液噴射装置は
    比重液の噴射によって搬送経路に比重液の壁を形成する
    ことを特徴とする比重選別装置。
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