JP6958930B2 - 廃プラスチックの水流式破砕片供給装置 - Google Patents
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Description
更に、選別を行なう際には、浮遊選別装置に投入する前に材料を湿潤状態にする工程が必要であった。
筒体部(5)上部の開口に、破砕片を投入するホッパ(6)を有する供給装置本体(2)と、
前記筒体部(5)内において軸周りに回転する、棒状部材(10)の周囲に凸条(11)がらせん状に形成されたスクリュウ部(8)と、該スクリュウ部(8)の下端に、複数の羽根(12)が放射状に取り付けられた円板状のインペラ部(9)とが設けられた撹拌部材(3)と、
前記筒体部(5)の下部に連続形成された、水を吸引する吸水口(13)と、水と共に破砕片を排出する排出口(14)とが設けられた、前記インペラ部(9)用のインペラケーシング(4)と、を備え、
前記インペラケーシング(4)の吸水口(13)に水を吸引させ、併せて前記ホッパ(6)に破砕片を投入し、この破砕片がスクリュウ部(8)の回転により解されながらインペラケーシング(4)に到達し、該インペラケーシング(4)内でインペラ部(9)の回転により、更に解された破砕片が、水と共に前記排出口(14)から前記比重選別装置(21,31)等の次工程の処理装置に供給され、
破砕片の輸送に用いた水は該比重選別装置(21,31)等の処理装置から回収し、この水を前記吸水口(13)に流入するように構成した、ことを特徴とする。
前記インペラケーシング(4)内に、前記インペラ部(9)外周の前記吸水口(13)近傍から前記排出口(14)近傍にかけて、前記棒状部材(10)の回転方向に沿って拡大流路(15)を形成することができる。
インペラケーシング(4)の内壁が、吸水口(13)から排出口(14)のまでの位置に形成された、インペラ部(9)先端との間隔が大きくなるように拡大流路(15)が、吸水する力を生じさせる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は実施例1の循環型の水流式破砕片供給装置を示す正面図である。図2は実施例1の循環型の水流式破砕片供給装置を示す平面図である。
実施例1の循環型の水流式破砕片供給装置1は、主に供給装置本体2、撹拌部材3とインペラケーシング4とから成り、廃プラスチックの破砕片を、水と共に比重選別装置21,31等の次工程の装置に供給する装置である。なお、本発明の水流式破砕片供給装置1は、次工程は比重選別装置(工程)に限定されず、他の処理装置にも用いることができる。
撹拌部材3は、スクリュウ部8とインペラ部9とから成る部材である。スクリュウ部8は、棒状部材10の周囲に凸条11がらせん状に形成された部材である。らせん状に形成された凸条11の傾斜状態は、回転に際して水が下方へ押し込まれる向きに形成されている。このスクリュウ部8の下端にインペラ部9が設けられている。インペラ部9は、複数の羽根12が円板に放射状に取り付けられた部材である。撹拌部材3のスクリュウ部8は筒体部5の位置において軸周りに回転する。撹拌部材3のインペラ部9は、インペラケーシング4の位置において回転する。
実施例1の循環型の水流式破砕片供給装置は、図3に示すように2段階で破砕片を処理しながら、次工程の比重選別装置へ供給するようになっている。
(1)第1段階
インペラケーシング4の吸水口13に水路を接続し、ホッパ6の位置に水面が来るようにする。このホッパ6に破砕片を投入する。投入された破砕片は、スクリュウ部8の回転により、下方へ輸送されインペラケーシング4に到達する。
(2)第2段階
このインペラケーシング4内でインペラ部9の回転により、解された破砕片が水と共に、筒体部5からインペラケーシング4に送られる。このインペラ部9に放射状に取り付けられた複数の羽根12が、破砕片を解すことができる。この解された破砕片は水と共に排出口14から比重選別装置21,31等の次工程の処理装置に供給される。
その輸送に使用された水は、本装置の吸引能力により、インペラケーシング4の吸水口13に吸引される。
図5は本発明の水流式破砕片供給装置と水槽型比重選別装置とを組みあわせた構成例について示す概略説明図である。
次に、比重選別装置の一例である循環型の水槽型比重選別装置21に、本発明の水流式破砕片供給装置1を組みあわせた構成例について説明する。図示する水槽型比重選別装置21は、下向きシリンドリカル形状の底部を有する箱型選別水槽22の長手方向の一端に比重の異なるプラスチックの破砕片の投入部23を有する。この投入部23に本発明の流水式破砕片供給装置1の排出口14を接続している。水流式破砕片供給装置1の排出口14から破砕片が水と共に、この投入部23に供給される。
図6は本発明の水流式破砕片供給装置と円筒型比重選別装置とを組みあわせた構成例について示す概略説明図である。図7は円筒型比重選別装置の概略説明平面図である。
本発明の水流式破砕片供給装置1は、上述した箱型水槽の水槽型比重選別装置21との組みあわせに限定されない。円筒型比重選別装置31にも利用できる。
この円筒型比重選別装置31は、図示するように、沈降した廃プラスチックの破砕片を排出させる排出口32を具備した、略逆円錐形状の回収部33が下部に設けられた筒形状の外筒体34と、外筒体34の内部に、隙間を設けて同じ軸方向になるように配置された、筒形状の内筒体35と、から成る選別装置本体36を有する。この内筒体35の上部に、内筒体35の円周方向に沿って設けられた、一部に仕切壁37を有する内壁38と外壁39から成り、外壁39に、廃プラスチックの破砕片を放出させるスリット40がその円周方向に開けられた、トンネル状の円形二重壁41とを有する。円形二重壁41の上部に、仕切壁37を挟むようにそれぞれ取り付けられた、一方に廃プラスチックの破砕片を水と共に円形二重壁41内に投入する破砕片投入口42と、他方に円形二重壁41内を移動した水を回収する投入水回収口43とを有する。
比重の大きい粒子の破砕片を排出口32から回収する。また、比重の小さい粒子の破砕片は、外筒体34の上部から回収する。例えば、水流循環装置47の循環水により輸送された破砕片は水と共に回収する。
2 供給装置本体
3 撹拌部材
4 インペラケーシング
5 筒体部
6 ホッパ
8 スクリュウ部
9 インペラ部
10 棒状部材
11 凸条
12 羽根
13 吸水口
14 排出口
15 拡大流路
21 水槽型比重選別装置
31 円筒型比重選別装置
Claims (3)
- 廃プラスチックの破砕片を、比重選別装置(21,31)等の次工程の処理装置に供給する廃プラスチックの水流式破砕片供給装置であって、
筒体部(5)上部の開口に、破砕片を投入するホッパ(6)を有する供給装置本体(2)と、
前記筒体部(5)内において軸周りに回転する、棒状部材(10)の周囲に凸条(11)がらせん状に形成されたスクリュウ部(8)と、該スクリュウ部(8)の下端に、複数の羽根(12)が放射状に取り付けられた円板状のインペラ部(9)とが設けられた撹拌部材(3)と、
前記筒体部(5)の下部に連続形成された、水を吸水する吸水口(13)と、水と共に破砕片を排出する排出口(14)とが設けられた、前記インペラ部(9)用のインペラケーシング(4)と、を備え、
前記インペラケーシング(4)の吸水口(13)に水を吸引させ、併せて前記ホッパ(6)に破砕片を投入し、この破砕片がスクリュウ部(8)の回転により解されながらインペラケーシング(4)に到達し、該インペラケーシング(4)内でインペラ部(9)の回転により、更に解された破砕片が、水と共に前記排出口(14)から前記比重選別装置(21,31)等の次工程の処理装置に供給され、
破砕片の輸送に用いた水は該比重選別装置(21,31)等の処理装置から回収し、この水を前記吸水口(13)に流入するように構成した、ことを特徴とするプラスチックの水流式破砕片供給装置。 - 前記供給装置本体(2)の筒体部(5)の内径は、前記インペラケーシング(4)の内径より狭く形成された、ことを特徴とする請求項1の廃プラスチックの水流式破砕片供給装置。
- 前記インペラケーシング(4)内に、前記インペラ部(9)外周の前記吸水口(13)近傍から前記排出口(14)近傍にかけて、前記棒状部材(10)の回転方向に沿って拡大流路(15)が形成された、ことを特徴とする請求項1又は2の廃プラスチックの水流式破砕片供給装置。
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JP2019087285A JP6958930B2 (ja) | 2019-05-07 | 2019-05-07 | 廃プラスチックの水流式破砕片供給装置 |
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