JP2004216258A - 油汚染土壌の処理システム、処理装置及び処理方法 - Google Patents

油汚染土壌の処理システム、処理装置及び処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004216258A
JP2004216258A JP2003005928A JP2003005928A JP2004216258A JP 2004216258 A JP2004216258 A JP 2004216258A JP 2003005928 A JP2003005928 A JP 2003005928A JP 2003005928 A JP2003005928 A JP 2003005928A JP 2004216258 A JP2004216258 A JP 2004216258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
contaminated soil
soil
particles
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003005928A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Sekino
聡 関野
Yuuki Nakagawa
勇樹 中川
Yoshihiro Hoshino
吉弘 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2003005928A priority Critical patent/JP2004216258A/ja
Publication of JP2004216258A publication Critical patent/JP2004216258A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/52Mechanical processing of waste for the recovery of materials, e.g. crushing, shredding, separation or disassembly

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

【課題】コンパクトで低コストな構成で、油分に汚染された土壌を洗浄処理することができる油汚染土壌の処理システム、処理装置及び処理方法を提供する。
【解決手段】油汚染土壌を洗浄水と共に吸い込み、油汚染土壌を解砕しつつスラリー化すると共に、解砕した油汚染土壌粒子を土壌粒子及び油分に分離して吐出するターボ遠心式のスラリーポンプ18と、このスラリーポンプ18からの土壌粒子及び油分を処理槽25内の貯留水中に受け入れ、選別対象粒度の土壌粒子の沈降速度に応じた流速で土壌粒子の沈降方向に対向する水流により、油分及び油分の付着した細粒分を浮上させて処理槽25の上部に設けた排水口31に導くと共に、沈降した上記選別対象粒度の土壌粒子を下部側から排出する分離装置2とで油汚染土壌を洗浄処理する油汚染土壌処理システムを構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油分により汚染された油汚染土壌から油分を分離し、再利用可能な清浄土を生成する油汚染土壌の処理システム、処理装置及び処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、石油備蓄所、ガソリンスタンド、機械製造工場等の地下埋設タンクやその配管等の破損箇所から周囲の土壌中に油分が漏洩したり、海難事故により海に流出した原油が海浜の土壌に漂着した場合等において、土壌が油分に汚染されることがある。
【0003】
従来、こうした油汚染土壌の処理としては、廃棄処理(最終処分場への廃棄)や、高温又は低温の加熱処理(油分の焼却又は酸化分解)等が行われてきた。しかしながら、廃棄処理は、最終処分場の受入容量や石油資源の有効活用等の観点から好ましい方策とは言えない。また、加熱処理も同様、石油資源を有効利用するものではなく、また、処理に要するエネルギーが多大で適用可能な処理施設も少ないことから、やはり好ましい方策とは言えない。一方、近年、微生物により油分を分解除去するバイオ処理が注目されている。しかしながら、このバイオ処理は、その処理に要する時間が非常に長期間であるという憾みがある。
【0004】
そこで、他の油汚染土壌の処理方法として、必要に応じて有機溶剤や薬剤を添加した洗浄水を用いて洗浄することにより油分を除去する洗浄処理がある(例えば特許文献1参照)。この処理方法においては、油分を大部分回収し土壌を再利用可能とすることができ、しかも回収した油分も、精製することで再利用可能な状態とすることができる。また、上記のバイオ処理と組み合わせることで、更なる土壌の浄化レベルの向上、またバイオ処理による土壌の浄化処理時間の短縮を図ることも可能である(例えば特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−126718号公報
【特許文献2】
特開2001−327952号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、洗浄処理を採用した油汚染土壌処理方法は、一般に複数の工程を有するため、従来、これを行う処理システムは、各工程毎に配置された多数の装置を有し、大規模で高価な設備となってしまう傾向がある。
【0007】
上記の特許文献1に開示した技術を例にとっても、油汚染土壌の油分濃度を予め低下させる前処理手段と、前処理後の土壌粒子に加水して油分を処理水中に浮遊させる磨砕処理装置と、この磨砕処理装置からスラリーを受入れるフィードサンプと、このフィードサンプからのスラリーから浄化された土壌粒子を分離する液体サイクロンと、この液体サイクロンからの土壌粒子を分級する分級手段と、フィードサンプからの処理水から油分を抽出する水処理施設と、フィードサンプからの処理水を磨砕処理装置に供給する給水手段とを備えている。しかも、このうち、上記前処理手段は、フィードサンプに受入れた土壌を、フィードポンプにより液体サイクロンに供給し、土壌中の微粒分を分離する一方、フィードサンプで分離された油分を油分離装置に回収するようになっている。更に、上記の分級手段においても、液体サイクロンからの土壌粒子をスピゴットタンクに受入れ、このスピゴットタンクからの土壌粒子を、振動スクリーン及び脱水振動スクリーンによって順次粒度別に分級するようになっている。
【0008】
このように、従来の洗浄処理を行う油汚染土壌の処理システムは、必要とする装置が多数となり、それだけ大規模で高価な設備となっていた。
【0009】
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、コンパクトで低コストな構成で、油分に汚染された土壌を洗浄処理することができる油汚染土壌の処理システム、処理装置及び処理方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の本発明は、油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理システムにおいて、油汚染土壌を洗浄水と共に吸い込み、油汚染土壌を解砕しつつスラリー化すると共に、解砕した油汚染土壌粒子を土壌粒子及び油分に分離して吐出するターボ遠心式のスラリーポンプと、このスラリーポンプからの土壌粒子及び油分を処理槽内の貯留水中に受け入れ、選別対象粒度の土壌粒子の沈降速度に応じた流速で土壌粒子の沈降方向に対向する水流により、油分及び油分の付着した細粒分を浮上させて前記処理槽の上部に設けた排水口に導くと共に、沈降した前記選別対象粒度の土壌粒子を下部側から排出する分離装置とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、第2の発明は、油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理システムにおいて、油汚染土壌を洗浄水と共に吸い込み、油汚染土壌を解砕しつつスラリー化すると共に、解砕した油汚染土壌粒子を土壌粒子及び油分に分離して吐出するターボ遠心式のスラリーポンプと、このスラリーポンプからの土壌粒子及び油分を処理槽内の貯留水中に受け入れ、選別対象粒度の土壌粒子の沈降速度に応じた流速で土壌粒子の沈降方向に対向する水流により、油分及び油分の付着した細粒分を浮上させて前記処理槽の上部に設けた排水口に導くと共に、沈降した前記選別対象粒度の土壌粒子を下部側から排出する分離装置と、この分離装置の前記排水口からの懸濁水を回収し、油分を抽出する油分回収装置とを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、第3の発明は、油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理システムにおいて、受け入れた油汚染土壌から、大礫及び異物を除去する篩装置と、この篩装置により選別された油汚染土壌を受け入れるホッパと、このホッパに受け入れた油汚染土壌を搬送する搬送手段と、この搬送手段で搬送された油汚染土壌を洗浄水と共に吸い込み、油汚染土壌を解砕しつつスラリー化すると共に、解砕した油汚染土壌粒子を土壌粒子及び油分に分離して吐出するターボ遠心式のスラリーポンプと、このスラリーポンプからの土壌粒子及び油分を処理槽内の貯留水中に受け入れ、選別対象粒度の土壌粒子の沈降速度に応じた流速で土壌粒子の沈降方向に対向する水流により、油分及び油分の付着した細粒分を浮上させて前記処理槽の上部に設けた排水口に導くと共に、沈降した前記選別対象粒度の土壌粒子を下部側から排出する分離装置と、この分離装置の前記排水口からの懸濁水を回収し、油分を抽出する油分回収装置とを備えたことを特徴とする。
【0013】
上記第1乃至第3の発明によれば、油汚染土壌をスラリーポンプ中の激しい流れの中に導入することで、土壌粒子が、土壌粒子同士又はインペラやポンプのケーシングとの衝突の作用により、土塊が解砕、スラリー化され、また土壌粒子から油分が分離される。分離装置には、こうしてスラリー化された土壌粒子が、分離された油分と共に、スラリーポンプから吐出されて供給される。分離装置においては、土壌粒子の沈降速度がその粒径によって異なることに着目し、処理槽内には、選別対象粒度の土壌粒子の沈降速度に応じた流速で、沈降方向に対向する水流を生じさせた洗浄水が貯留してある。これにより、比較的沈降速度の速い選別対象粒度以上の土壌粒子は、水流に対向して沈降し、それよりも沈降速度の遅い細粒分は、水流と共に浮上する。勿論、洗浄水よりも比重の軽い油分等も、水流と共に浮上する。沈降した土壌粒子は、再利用可能な清浄な土壌として処理槽外に排出され、また浮上した油分や細粒分等は、例えば油分を抽出する油分回収装置等に回収される。
【0014】
第1乃至第3の発明においては、以上のように、油分に汚染された油汚染土壌から、清浄な土壌(清砂)及び油分を再利用可能な状態で回収することができるが、従来、別工程であった油汚染土壌のスラリー化及び油分の分離をスラリーポンプ単体で行え、同じように、従来、別工程であった油分の分離及び土壌粒子のすすぎの工程を分離装置単体で行うことができる。即ち、第1乃至第3の発明によれば、従来の油汚染土壌を洗浄処理するシステムに比べ、少ない装置でシステムを構築することができるので、システムをコンパクトかつ安価なものとすることができる。また、スラリーポンプは、小型であって安価に導入でき、しかも保守費用も安価である。分離装置についても、稼働部品がなく、しかも簡単な構造であるため、安価に構成できると共に、保守にかかるコストが発生しない。従って、先のコンパクト化及び低廉化の効果をより一層のものとすることができる。また、これにより、油汚染土壌の洗浄処理に要するコストそのものも低減させることができる。
【0015】
また、第4の発明は、上記第1乃至第3の発明のいずれかにおいて、前記スラリーポンプは、吸込んだ搬送流体を乱流化し、油汚染土壌の解砕を促進する乱流促進手段と、吐出圧を高める抵抗手段とを備えていることを特徴とする。
【0016】
また、第5の発明は、上記第1乃至第4の発明のいずれかにおいて、前記処理槽に対し下部側から給水し、処理槽内に、前記土壌粒子の沈降方向に対向する水流を生成させる給水手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
また、第6の発明は、上記第1乃至第5の発明のいずれかにおいて、前記処理槽に対し、少なくとも前記スラリーポンプからの油汚染土壌粒子及び油分が供給されるスラリー注入口よりも、下方位置から空気を供給する空気供給手段を更に備えたことを特徴とする。
【0018】
また、上記目的を達成するために、第7の発明は、油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理装置において、吸込んだ搬送流体を乱流化し、油汚染土壌の解砕を促進する乱流促進手段と、吐出口付近の流路抵抗を高める抵抗手段とを有するターボ遠心式のスラリーポンプを備えたことを特徴とする。
【0019】
また、第8の発明は、上記第7の発明において、前記乱流促進手段は、前記スラリーポンプ内のロータに設けた多数の小羽根又は攪拌棒であることを特徴とする。
【0020】
また、第9の発明は、上記第7又は第8の発明において、前記抵抗手段は、前記スラリーポンプの吐出口に設けた絞り又はスタティックミキサであることを特徴とする。
【0021】
また、上記目的を達成するために、第10の発明は、油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理装置において、内部に洗浄水を貯留した処理槽と、この処理槽の下部位置に設けた給水口と、前記処理槽の上部に設けた浮上油分回収槽と、この浮上油分回収槽に設けた排水口と、前記処理槽内にスラリー状の油汚染土壌粒子を導入するスラリー注入口と、前記処理槽の下部に設けられ、この処理槽内に沈降した土壌粒子を排出する沈降粒子排出手段とを有する分離装置を備えることを特徴とする。
【0022】
また、第11の発明は、第10の発明において、前記処理槽は、前記スラリー注入口を設けた槽上段部と、前記給水口を設けた槽下段部と、これら槽上段部及び槽下段部を接続すると共に、前記槽上段部及び槽下段部よりも小径の槽中段部とを有することを特徴とする。
【0023】
また、第12の発明は、第10又は第11の発明において、前記処理槽内における少なくとも前記スラリー注入口よりも下方位置に設けた給気口を更に備えたことを特徴とする。
【0024】
また、上記目的を達成するために、第13の発明は、油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理装置において、自力走行又は牽引走行が可能な走行手段と、この走行手段上に設けた本体フレームと、この本体フレーム上に設けた油汚染土壌を受け入れるためのホッパと、このホッパ下部に設けられ、前記ホッパに受け入れた油汚染土壌を搬送する搬送手段と、この搬送手段で搬送された油汚染土壌を洗浄水と共に吸い込み、油汚染土壌を解砕しつつスラリー化すると共に、解砕した油汚染土壌粒子を土壌粒子及び油分に分離して吐出するターボ遠心式のスラリーポンプと、このスラリーポンプからの土壌粒子及び油分を処理槽内の貯留水中に受け入れ、選別対象粒度の土壌粒子の沈降速度に応じた流速で土壌粒子の沈降方向に対向する水流により、油分及び油分の付着した細粒分を浮上させて前記処理槽の上部に設けた排水口に導くと共に、沈降した前記選別対象粒度の土壌粒子を下部側から排出する分離装置と、この分離装置の下部側から延在し、前記分離装置から排出された土壌粒子を搬送し排出する排出手段と、前記本体フレーム上に設けられ、各機器の動力源を内蔵した動力装置とを備えたことを特徴とする。
【0025】
また、第14の発明は、第13の発明において、前記ホッパの上部に位置し、前記ホッパに導入される油汚染土壌から、大礫及び異物を予め除去する篩装置を更に備えたことを特徴とする。
【0026】
また、上記目的を達成するために、第15の発明は、油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理方法において、ターボ遠心式のスラリーポンプに油汚染土壌を洗浄水と共に供給し、このスラリーポンプ内で、油汚染土壌を解砕しスラリー化しつつ、解砕した油汚染土壌粒子から油分を分離させることを特徴とする。
【0027】
また、上記目的を達成するために、第16の発明は、油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理方法において、選別対象粒度の土壌粒子の沈降速度に応じた流速で、土壌粒子の沈降方向に対向する流れを持つ貯留水中に、スラリー化した油汚染土壌を供給し、前記貯留水中で、油分及び油分の付着した土壌粒子の細粒分を浮上させることにより、沈降する前記選別対象粒度の土壌粒子を油分と分離することを特徴とする。
【0028】
また、上記目的を達成するために、第17の発明は、油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理方法において、ターボ遠心式のスラリーポンプに油汚染土壌を洗浄水と共に供給し、このスラリーポンプ内で、油汚染土壌を解砕しスラリー化しつつ、解砕した油汚染土壌粒子から油分を分離させ、選別対象粒度の土壌粒子の沈降速度に応じた流速で、土壌粒子の沈降方向に対向する流れを持つ貯留水中に、前記スラリーポンプでスラリー化した油汚染土壌を供給し、前記貯留水中で、油分及び油分の付着した土壌粒子の細粒分を浮上させることにより、沈降する前記選別対象粒度の土壌粒子を油分と分離することを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の油汚染土壌処理システムの実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の油汚染土壌処理システムの一実施の形態の全体構成を表すブロック図である。この図1において、1は油分に汚染された油汚染土壌を洗浄水と混合してスラリー化すると共に、油汚染土壌を洗浄して油分を分離させる洗浄装置、2はこの洗浄装置1から油分を含むスラリー状の土壌粒子を受入れて、油分と土壌粒子とに分離する分離装置、3はこの分離装置2からの懸濁水を油分、水分、汚泥に分離する油分回収装置、4は分離装置への給水量が制御可能な給水装置である。なお、本例で用いる洗浄水は、一般の家庭用水又は工業用水でも良いし、適宜選定された有機溶剤や薬剤を混入した洗浄用の水でも良い。
【0030】
図2は、上記洗浄装置1の概略構成を表す図で、この図2において、11は篩装置で、この篩装置11は、例えば、公知の振動スクリーン(又は固定式の篩)等で構成され、例えば油圧ショベル等により投入される油汚染土壌から大礫や異物を予め除去するものである。12はこの篩装置11の下方に設けられ、篩装置11を通過した油汚染土壌を受け入れるホッパで、このホッパ12は下方に向かって縮径するよう形成されており、その下部には、油汚染土壌の搬送手段としてのスクリュフィーダ13が設けられている。このスクリュフィーダ13は、円筒状のケーシング14と、このケーシング14の一端(この例では左端)に設けた駆動装置15と、この駆動装置15に連結したケーシング14内の連結したスクリュ(オーガ)16とを備えている。
【0031】
17はホッパ12の他端(この例では右端)に設けたフィードサンプで、このフィードサンプ17には、洗浄水と共にスクリュフィーダ13から油汚染土壌が供給されるようになっている。18は洗浄用に設けたターボ遠心式のスラリーポンプで、このスラリーポンプ18は、フィードサンプ17と配管19で接続されている。
【0032】
図3(a)はスラリーポンプ18の外観構造を表す斜視図、図3(b)はスラリーポンプ18の詳細構造を表す断面図である。これら図3(a)及び図3(b)において、20はケーシングで、このケーシング20は、上記配管19と接続する吸込口21と吐出口22とを備えている。23はケーシング20内に設けたインペラで、このインペラ23周囲のケーシング23内の空間は、渦巻流路24となっている。なお、図3(b)中、点線矢印はインペラ23の回転方向を、実線矢印は搬送流体の流れ方向を表している。
【0033】
図4は、上記分離装置2の詳細構造を表す断面図である。この図4において、25は内部に洗浄水を貯水した処理槽で、この処理槽25は、上から順に、槽上段部25a、槽中段部25b、槽下段部25cを連設した3段構造となっており、これら槽上段部25a、槽中段部25b、槽下段部25cは、それぞれほぼ均一な断面の筒状形状となっている。このうちの槽中段部25aの上部には、上部開口部の周囲を覆うように設けた浮上油分回収槽26が設けられており、また、槽中段部25bは、槽上段部25a及び槽下段部25cよりも小径となっている。更に、槽下段部25cの下端部は、先端に向かって縮径した形状となっている。
【0034】
27は槽上段部25aに設けたスラリー注入口で、このスラリー注入口27には、上記スラリーポンプ18からのスラリー供給管路28が接続している。29は槽下段部25cに設けた給水口(清浄水注入口)で、この給水口25cには、上記給水装置4からの給水管路30が挿入されている。また、31は浮上油分回収槽26の底部に設けた排水口で、この排水口31は、回収管路32を介して上記油分回収装置3に接続している。これにより、処理槽25内の貯留水は、上向きの水流を形成するが、給水装置4(図1参照)からの給水量や槽中段部25b及び槽下段部25cの径は、流路の絞られた(水流の流速が速くなる)槽中段部25bにおける水流が、選別対象粒度の土壌粒子40の沈降速度に応じ、それと同程度(或いはそれよりも僅かに遅い程度)の流速となり、槽下段部25cにおける流速が土壌粒子40の沈降速度よりも遅くなるよう調整されている。なお、33は槽下段部25cの下端部に沈降粒子排出装置で、この沈降粒子排出装置33は、例えば公知の構成のロータリフィーダが適用可能である。
【0035】
図1に戻り、上記油分回収装置3は、この種のものとして公知の構成のものであり、分離装置2から上記回収管路32を介して導入された懸濁水を、油分、水分、汚泥に分離する役割を果たす。34は抽出した水分を循環するために設けた循環管路で、この循環管路34は、給水装置4から分離装置2への給水管路に接続する循環管路34aと、洗浄装置1のフィードサンプ17(図2参照)に給水する循環管路34bとに分岐している。この分岐管路34bからの洗浄水は、図2に点線で図示したように、フィードサンプ17だけでなく、分級の円滑化のために篩装置11にも供給する構成とするのが好ましい。35は抽出した油分を排出する排油管で、油分回収装置3からこの排油管35を介して抽出された油分は、系外にて精製することにより再利用可能である。36は油分回収装置3にて脱水された汚泥を排出する排土管である。
【0036】
次に、以上の構成の油汚染土壌処理システムの動作及び作用を先の各図を参照しつつ説明する。
まず、図1及び図2において、例えば油圧ショベル等により投入された油汚染土壌は、洗浄装置1において、篩装置11により大礫や異物を除去され、ホッパ12内に一時的に堆積する。ホッパ12内に堆積した油汚染土壌は、スクリュフィーダ13によりフィードサンプ17へ定量供給され、スラリーポンプ18により、洗浄水と共に後段の分離装置2に移送される。
【0037】
このとき、本実施の形態において、スラリーポンプ18は、単なる移送のみでなく、フィードサンプ17から洗浄水と共に吸込んだ油汚染土壌を解砕しスラリー化しつつ、油汚染土壌から油分を分離することを目的として備えられている。即ち、図3(a)及び図3(b)において、スラリーポンプ18に吸込まれた油汚染土壌は、吸込口21から洗浄水と共に流入する油汚染土壌に対し、高速で回転するインペラ23により生じる外周方向に向かう力の作用により、渦巻流路24を介し吐出口22から吐出される。本実施の形態においては、その際のスラリーポンプ18内に生じる激しい乱流の中に油汚染土壌を導入することで、油汚染土壌中の土塊を解砕し洗浄水中に分散させることにより油汚染土壌中をスラリー化し、更に土壌粒子から油分を分離し土壌粒子のすすぎを行う。乱流中の油汚染土壌には、土壌粒子同士、又は土壌粒子とインペラ23やケーシング20内面との衝突により生じる摩擦力、せん断等が効果的に作用するので、効果的に上記のスラリー化、油分分離及びすすぎの作用が得られる。
【0038】
続いて、スラリーポンプ18から吐出されたスラリー状の土壌粒子は、図4に示すように、スラリー注水管路28を介して処理槽25の槽上段部25aに供給される。本発明においては、粒度によって土壌粒子の沈降速度が異なることに着目し、前述のように、選別対象粒度以上の土壌粒子の沈降速度に応じて、この沈降方向に対向する水流を発生させている。
【0039】
即ち、処理槽25中の貯留水は、前述のように、給水管路30を介して槽下段部25cから給水され、浮上油分回収槽26の排水口31から排水されるため、全体に下から上へと土壌粒子の沈降方向に対向する水流を形成しており、最も流れの速い槽中段部25bの流速が、選別対象粒度の土壌粒子40の沈降速度と同程度(又は僅かに遅い程度)である。そのため、対向して上昇する水流よりも沈降速度の速い選別対象粒度以上の土壌粒子40のみを、重力の作用によって分級槽の役割を果たす槽中段部25bの水流に対向して沈降させ、槽下段部25cに沈殿させる。一方、それよりも軽量で沈降速度の遅い油分41や土壌粒子の細粒分42等は、水流にのって浮上し、槽上段部25aを越えて浮上油分回収槽26に導かれる。またこのとき、選別対象粒度以上の土壌粒子40に仮に油分が付着していたとしても、その沈降方向と対向する水流のすすぎの作用により、付着した油分を剥離して土壌粒子40から分離浮上させる。
【0040】
以上のように、油分と分離され、槽下段部25cに沈降し堆積した清浄な土壌粒子(清砂)は、沈降粒子排出装置33によって、順次、処理槽25外に排出される。この清浄な土壌粒子は、脱水又は乾燥させ再利用可能な土壌として供される。一方、浮上油分回収槽26に導かれた油分41や細粒分42は、排水口31、回収管路32を介し、油分回収装置3に供給され、油分、水分、及び細粒分に分離、抽出される。抽出された水分は、洗浄水として、循環管路34a,34bを介し、それぞれ分離装置の槽下段部25c、洗浄装置1のフィードサンプ17(また必要に応じて篩装置11)に循環供給される。また、抽出された油分は、系外にて精製することで再利用可能であり、細粒分は汚泥として廃棄される。
【0041】
本実施の形態によれば、以上のように、油分に汚染された油汚染土壌から、清浄な土壌(清砂)及び油分を再利用可能な状態で回収することができる。しかも、従来、別工程であった油汚染土壌のスラリー化及び油分の分離をスラリーポンプ18単体で行うことができ、同じように、従来、別工程であった油分の分離及び土壌粒子のすすぎの工程を分離装置2単体で行うことができる。このように、一連の処理工程のうち、主要工程を、実質的にこれらスラリーポンプ18及び分離装置2によって行うことができるので、従来の油汚染土壌を洗浄処理するシステムに比べ、少ない装置でシステムを構築することができ、システムをコンパクトかつ安価に構築することができる。特にスラリーポンプ18は、小型であって安価に導入でき、しかも保守費用も安価である。分離装置についても、稼働部品がなく、しかも簡単な構造であるため、安価に構成できると共に、保守にかかるコストが発生しない。従って、先のコンパクト化及び低廉化の効果をより一層のものとすることができる。また、これにより、油汚染土壌の洗浄処理に要するコストそのものも低減させることができる。
【0042】
更に、単に油汚染土壌から油分を分離する限りにおいては、スラリーポンプ18のみでも、その効果を得ることができる。つまり、スラリーポンプ18から吐出した状態のスラリー状の土壌粒子を、何等かの貯水槽に貯留しておけば、浮上した油分を回収することにより、沈殿した土壌粒子がある程度油分を除去された清浄な土壌粒子として回収可能である。また、分離装置2に関しても、必ずしもスラリーポンプ18を通過させたものでなくとも、予め大礫や異物を除去し解砕しておけば、貯留水の水流による油分の分離や土壌粒子のすすぎの効果によって、油汚染土壌を清浄な土壌粒子と油分とに分離する作用がある程度期待できる。これらの場合には、より一層少ない装置で洗浄処理を行うことができ、更にコンパクトかつ安価に洗浄処理を行うことができる。
【0043】
本発明の油汚染土壌処理システムの他の実施の形態を説明する。
本実施の形態が、前述の本発明の油汚染土壌処理システムの一実施の形態と主に相違する点は、単に油汚染土壌から清浄な土壌と油分とを抽出するのみでなく、清浄な土壌を粒度毎に選別して抽出する構成、分離装置2による油分や細粒分の分離を促進させる構成を備えていることにある。
【0044】
図5は、本発明の油汚染土壌処理システムの他の実施の形態の全体構造を表すブロック図で、この図5において、図1と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。図5において、50は分離装置2からの懸濁水から比較的粒度の小さな清浄な土壌粒子(細粒砂)を分級する分級工程で、この分級工程50には、分離装置2の浮上油分回収槽26からの懸濁水を吐出して後段に送水する水ポンプ51と、この水ポンプ51から吐出された懸濁水を分級して土壌粒子及び洗浄水に分離させる液体サイクロン52と、この液体サイクロン52で分離された洗浄水を受入れるフィードサンプ53と、フィードサンプ53に受入れた洗浄水を吐出し、それぞれ循環管路54,55を介し、処理槽25への前述の給水配管30及び洗浄装置1のフィードサンプ17(又、必要に応じて篩装置11)に、それぞれ循環供給させる液体ポンプ56,57とが配備されている。
【0045】
45は分離装置2の処理槽25内に空気を供給する空気供給装置(例えばコンプレッサ)で、本実施の形態においては、この空気供給装置45からの空気によって処理槽25内での油分の浮上を促進させるようになっている。
【0046】
図6は、本発明の油汚染土壌処理システムの他の実施の形態に備えられた分離装置の詳細構造を表す断面図で、この図6において、図4と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。図6において、46は空気供給装置45からの給気管路、47はこの給気管路46を挿通するために処理槽25に設けた給気口で、給気管路46は、先端部付近に空気を供給するための多数の孔を備えており、この部分が処理槽25の内部まで挿通されている。給気口47は、図6では、槽上段部25aに設けてあるが、処理槽25におけるスラリー注入口27よりも下方位置に設けてあれば良い。48,49は、それぞれ図5に示した油分回収装置3、水ポンプ51に接続する回収管路である。回収管路48は、上記の排水口から浮上油分回収槽26中の下部の懸濁水を、回収管路49は、浮上油分回収槽26中の水面付近の懸濁水を、それぞれ回収するようになっている。
その他の構成は、前述した本発明の油汚染土壌処理システムの一実施の形態と同様である。
【0047】
本実施の形態においても、前の実施の形態と同様、分離装置2の処理槽25に対し、スラリーポンプ18を介してスラリー化された土壌粒子が分離された油分等と共に供給される。この処理槽25内においても、供給された土壌粒子や油分等は、上記同様、処理槽25内の水流によって、油分41や細粒分42は浮上して、選別対象粒度の土壌粒子40のみが水流に対向して沈降し、沈降粒子排出装置33を介して排出され、再利用可能な清浄な土壌粒子として回収される。ここで、本例においては、前述の本発明の一実施の形態よりも土壌粒子の選別対象粒度を大きく(例えば2mm以上)設定し、槽中段部25bにおける水流が、この選別対象粒度以上の粒径の土壌粒子40の沈降速度とほぼ同程度(又はそれよりも僅かに遅い程度)の流速となるよう、給水装置4の給水量(又は処理槽25の断面積)を調整する。これにより、ここでは、選別対象粒度(つまり2mm)以上の土壌粒子40が清浄な土壌(清砂)として製砂され、その他の油分41や選別対象粒度以下の土壌粒子42は浮上油分回収槽26に回収される。
【0048】
このとき、本例においては、給気管路46の多数の孔から処理槽25内に空気が供給されており、給気管路46より上部では、この給気により生じる気泡60が多数水面に向かって浮上している。これらの気泡60は、最終的には水面に到達して放出されるが、浮上中、その界面に油分41や土壌粒子の細粒分42等を付着させて捕集し、積極的に浮上させることにより、これらの分離を促進する。
【0049】
浮上油分回収槽26内に回収された懸濁水は、排水口31及び回収管路48を介して、分級工程50に供される。回収管路48中に導かれた土壌粒子の細粒分42を含んだ懸濁水は、水ポンプ51によって液体サイクロン52に供給され、液体サイクロン52内では、サイクロン内部に形成される流れの作用により、懸濁水中の細粒分を分離し、所定粒度(例えば75μm)以上の清浄な土壌粒子(細粒砂)を抽出(製砂)する。これにより、この液体サイクロン52においては、設定粒度(ここでは75μm〜2mm程度)の細粒砂が、再利用可能な清浄な土壌として製砂される。
【0050】
また、液体サイクロン52において、土壌粒子と分離された洗浄水は、フィードサンプ53に供給される。このフィードサンプ53においては、仮に洗浄水に油分がまだ含まれていたとしても、このフィードサンプ53内でその油分を水面に浮上分離させ、油分を含まない清浄化された洗浄水を、液体ポンプ56,57によって、それぞれ循環管路54,55を介し処理槽25及び洗浄装置1に循環供給する。
【0051】
一方、分離装置2の浮上油分回収槽26において、水面にまで浮上した油分41や細粒分42の一部は、回収管路49を介して油分回収装置3に回収され、この油分回収装置3によって、油分と汚泥とに分離されて、それぞれ排油管35及び排土管36を介して排出される。排油管35を介して排出された抽出油分は、系外にて精製することにより再利用可能とされる。
【0052】
本実施の形態によっても、前述の本発明の油汚染土壌処理システムの一実施の形態と同様、少ない装置で油汚染土壌を洗浄処理することができ、従来、大型かつ高コストであった洗浄処理システムにあって、そのシステム構成をコンパクト化することができ、なおかつ導入コスト及び保守コストを低廉化することができる。
【0053】
また、これらに加え、分離装置3、液体サイクロン52によって、それぞれ粒度の異なる清浄な土壌を再利用可能な状態で回収する製砂機能を有するので、用途に応じた所望の粒度の清浄な土壌を生成することができ、利用価値の高い清浄土を生成することができる。なお、本例においては、液体サイクロン52を設けることにより、2種類の粒度範囲の清浄土を生成する構成としたが、より細かく粒度に応じて製砂する限りにおいては、液体サイクロンを更に多段に設ければ良い。
【0054】
更に、本実施の形態においては、処理槽25内に空気を供給することにより、油分の分離を促進することができる。油分41は、処理槽25内の貯留水よりも比重が軽いため、それ自体の浮力により浮上し貯留水の水面に達して油膜を形成するが、貯留水中の油分が微細で、貯留水中に分散した状態にある場合、貯留水中を浮上する速度が小さく、貯留水の流れに乗って貯留水と共に浮上油分回収槽26中の下部の懸濁水と共に処理槽25外へ排出されてしまう可能性がある。
【0055】
そこで、本実施の形態においては、こうした微細で貯留水中に分散した状態にある油分を気泡の界面に付着させることで、油分41に大きな浮力を与え(細粒分41の見かけ上の比重を軽くし)、油分41を円滑に浮上させることができる。このように、単に処理槽25内に空気を供給するという簡素な構成にあって、分離装置2における分離処理を迅速かつ確実なものとすることができる。
【0056】
また、以上の2つの実施の形態においては、少ない装置で簡素に構成可能であるため、各装置を集約配置し、走行手段上に搭載することにより、走行可能な油汚染土壌処理装置を構築することも可能である。走行手段としては、自力走行可能なものでも良いし、牽引走行可能な台車でも良い。以下に、例として図1の油汚染処理システムの主要部を、自力走行可能な走行手段上に集約配置して構成した自走式の油汚染土壌処理装置の一例を説明する。
【0057】
図7は、本発明の油汚染土壌処理システムの更に他の実施の形態の全体構成を概略的に表す側面図で、この図7において、先の各図と同様の部分又は同様の機能を果たす部分には同符号を付し説明を省略する。図7において、100は油汚染土壌のスラリー化、油分を分離、すすぎを行い清浄な土壌を生成して排出する自走式洗浄処理機(油汚染土壌処理装置)、200は自走式洗浄処理機100からの懸濁水を分離して油分を抽出し、分離した洗浄水を自走式洗浄処理機100に還流させる油分回収車である。
【0058】
まず、自走式洗浄処理機100の構成を説明すると、65は自力走行可能な走行装置で、この走行装置65は、無限軌道履帯66を備えた公知の構成のクローラ式のもの(ホイール式でも構わない)で、図7では図示省略してあるが、そのトラックフレーム67上に各機器を搭載するための本体フレームを備えている。洗浄装置1及び分離装置2は、この本体フレーム上に固定されており、本例では、洗浄装置1が本体フレーム一端側(図7中左側)に、分離装置2が本体フレームほぼ中央上に支持されている。68は分離装置2から排出された清浄土を機外に搬送し排出する排出コンベアで、この排出コンベア68は、分離装置2の沈降粒子排出装置33の下部から、機外に向かって上り傾斜に延在している。本例では、この排出コンベア68にベルトコンベアを用いた例を図示したが、スクリュコンベアや圧送ポンプ等を用いて清浄土を搬送するものに代えても良い。
【0059】
69は動力装置で、この動力装置69は、本体フレームの他端側(図7中右側)に搭載されており、走行装置65や排出コンベア68、スクリュコンベア13、篩装置11等の動力源となるエンジン等を備えている。70は各機器の操作や動作設定等を行う操作盤である。
【0060】
上記の油分回収車200は、走行車両75に油分回収装置3を搭載して構成されている。油分回収装置3の懸濁水供給口76は、自走式洗浄処理機100における分離装置2から懸濁水を回収する回収管路32の懸濁水排出口77に対し、管路(ホース等)78を介して接続している。一方、油分回収装置3の洗浄水排出口79は、自走式洗浄処理機100における分離装置2及びフィードサンプ17に洗浄水を供給する給水管路82の洗浄水供給口80に対し、管路(ホース等)81を介して接続しており、油分回収装置3が給水装置の役割を兼ねている。
【0061】
本実施の形態においても、投入された油汚染土壌は、篩装置11によって大礫や異物を除去され、ホッパ12からスクリュフィーダ13によってフィードサンプ17に供給される。フィードサンプ17に供給された油汚染土壌は、洗浄水と共にスラリーポンプ18に供給され、前述と同様に、解砕、スラリー化され、油分と分離されて分離装置2に供給される。分離装置2に供給された土壌粒子は、油分と分離されて沈降粒子排出装置33から排出され、再利用可能な清浄土として、最終的に排出コンベア68によって機外に排出される。
【0062】
一方、分離装置2で分離された油分を含む懸濁水は、管路78を介して油分回収車200の油分回収装置3に回収される。この油分回収装置3においては、再利用可能な油分が抽出され貯留されると共に、油分と分離された洗浄水は、管路81を介し、自走式洗浄処理機100の分離装置2及びフィードサンプ17に循環供給される。
【0063】
本実施の形態は、処理システム全体をコンパクト化することができる本発明の効果によって、上記のように、自走車両や牽引走行可能な台車上に搭載し、移動可能な油汚染土壌処理装置を構築することができたものである。従って、前述の2つの実施の形態と同様の効果が得られることは勿論のこと、現場内で機動力を発揮することができ、現場内の移動が容易であると共に、狭い現場であっても有効なスペースを見出してレイアウトすることができる。また、自力走行可能な構成とした場合、例えばトレーラ等で輸送するに際し、自力でトレーラに対する積み下ろしを行うこともでき、システムの搬入搬出のためのクレーン等といったものを必要としない。
【0064】
ここで、以上の各実施の形態において、洗浄装置1の主要装置であるスラリーポンプ18に、一般的なターボ遠心式のスラリーポンプを用いたが、このスラリーポンプ18は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。次に、そうしたスラリーポンプ18の変形例を幾つか説明する。
【0065】
図8(a)乃至図8(h)は、それぞれ本発明の油汚染土壌処理装置に用いるスラリーポンプの変形例の概略構成を表す外観図又は断面図で、これら図8乃至図8(h)において、先の図3(a)及び図3(b)と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
【0066】
まず、図8(a)及び図8(b)にそれぞれ外観及び断面図を示した一変形例におけるスラリーポンプ18Aは、図3(a)及び図3(b)に示したものと同様、一般的なターボ遠心式のスラリーポンプであるが、図3(a)及び図3(b)に示したものは、インペラ23の羽根が径方向に向いたラジアル式であったのに対し、本例のものは、インペラ23の羽根23aが、径方向に対し回転方向(図中反時計回り)に傾斜した渦巻き式である点で相違する。このような構成のスラリーポンプ18でも、同様の効果を得ることができる。
【0067】
次に、図8(c)及び図8(d)にそれぞれ外観及び断面図を示した他の変形例におけるスラリーポンプ18Bは、ロータ23bに対し多数の小羽根23cを設けたインペラ23を備えた点、及び吐出口22に絞り部22aを設けた点で、図3(a)及び図3(b)のスラリーポンプ18と異なる。
【0068】
一般に、ターボ形遠心式のスラリーポンプは、インペラ回転速度が適正範囲にあれば、インペラ回転速度の増加に応じて搬送量が増加し、揚程(出口圧)の増加に伴い搬送量が減少するので、吸込み側及び吐出側の管路抵抗を極力小さくし、搬送流体に対してインペラ外周方向以外の流れ成分を極力与えないように配慮されている。
【0069】
それに対し、本例では、より土塊の解砕及び油分の分離の作用を効果的に得るために、敢えて搬送流体の乱流化を促進し、なおかつ搬送流体がポンプ内になるべく長く滞留するよう、乱流促進手段としての多数の小羽根23c及び抵抗手段としての絞り部22aを設けたものである。このように、一般的なスラリーポンプに比して、敢えて搬送効率を低下させることにより、同一搬送量を得るために必要なインペラ回転速度を高く設定し、多数の小羽根23cにより乱流化した流れの中で土塊を十分に解砕することができ、かつ絞り部22aによって吐出圧が高まり、土壌粒子のポンプ内の滞留時間を十分確保することができる。これにより、図3(a)及び図3(b)に示したスラリーポンプ18に比し、本例のスラリーポンプ18Bは、土壌粒子同士の衝突、インペラ23やケーシング20と土壌粒子との衝突を促進し、土壌粒子に摩擦力やせん断力を効果的に作用させることにより、スラリー化及び油分分離の作用をより一層高めることができ、洗浄処理を更に確実なものとすることができる。また、インペラを高速回転させることにより、敢えてキャビテーションが発生し易い状態とし、キャビテーションによって更なる土塊の解砕及び油分分離の効果を期待することもできる。
【0070】
図8(e)及び図8(f)にそれぞれ外観及び断面図を示した更に他の変形例におけるスラリーポンプ18Cは、ロータ23bに乱流促進手段としての攪拌棒23dを多数設けてインペラ23を構成した点を除いて、図8(c)及び図8(d)に示したスラリーポンプ18Bと同様の構成である。本例における攪拌棒23dも、図8(c)及び図8(d)のスラリーポンプ18Bに用いた小羽根23cと同様に作用し、先のスラリーポンプ18Bと同様の効果を得ることができる。
【0071】
図8(g)及び図8(h)にそれぞれ外観及び断面図を示した更に他の変形例におけるスラリーポンプ18Dは、図8(c)及び図8(d)に示したスラリーポンプ18Bと同様の乱流促進手段(つまり小羽根23c)を備えている。一方、抵抗手段としては、絞り部22aに代えて、その吐出口22にスタティックミキサ22bを設けている。スタティックミキサ22bは、内壁面にの攪拌部材22c(例えば螺旋状)を備えており、流路抵抗を増大させると共に、通過する搬送流体の更なる攪拌の効果を得ることもできる。従って、本例においては、スラリー化及び油分分離の作用を更に効果的に得ることができる。
【0072】
このように、乱流促進手段及び抵抗手段を設けることにより、スラリーポンプにおける土壌粒子の細粒化(スラリー化)及び油分の分離が効果的に行われ、洗浄処理効率を一層高めることができる。なお、乱流促進手段及び抵抗手段の態様は、図8(c)乃至図8(h)に示したものに限定されるものでなくとも、搬送流体を乱流化し、搬送流体の滞留時間を長くする作用が得られるものであれば足りる。
【0073】
なお、以上の各実施の形態において、油分回収装置3又は液体サイクロン52で分離された洗浄水を再び系内に循環供給する構成としたが、必ずしも洗浄水を循環供給させる必要なない。また、図5及び図6に示した実施の形態では、処理槽25内に空気を供給する構成としたが、空気に限られず、処理槽25内に何等かの気体を供給するようにすれば良い。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、従来、別工程であった油汚染土壌のスラリー化及び油分の分離をスラリーポンプ単体で行え、同じように、従来、別工程であった油分の分離及び土壌粒子のすすぎの工程を分離装置単体で行うことができる。これにより、従来の油汚染土壌を洗浄処理するシステムに比べ、少ない装置でシステムを構築することができるので、コンパクトかつ安価なシステムで、油汚染土壌から清浄な土壌及び油分を再利用可能な状態で回収することができる。またこれにより、油汚染土壌の洗浄処理に要するコストそのものも低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油汚染土壌処理システムの一実施の形態の全体構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の油汚染土壌処理システムの一実施の形態に備えられた洗浄装置の概略構成を表す図である。
【図3】本発明の油汚染土壌処理システムの一実施の形態に備えられたスラリーポンプの外観構造を表す斜視図及び詳細構造を表す断面図である。
【図4】本発明の油汚染土壌処理システムの一実施の形態に備えられた分離装置の詳細構造を表す断面図である。
【図5】本発明の油汚染土壌処理システムの他の実施の形態の全体構造を表すブロック図である。
【図6】本発明の油汚染土壌処理システムの他の実施の形態に備えられた分離装置の詳細構造を表す断面図である。
【図7】本発明の油汚染土壌処理システムの更に他の実施の形態の全体構成を概略的に表す側面図である。
【図8】本発明の油汚染土壌処理装置に用いるスラリーポンプの変形例の概略構成を表す外観図又は断面図である。
【符号の説明】
2 分離装置
3 油分回収装置
4 給水装置(給水手段)
11 篩装置
12 ホッパ
13 スクリュフィーダ(搬送手段)
18 スラリーポンプ
22a 絞り部(抵抗手段)
22b スタティックミキサ(抵抗手段)
23b ロータ
23c 小羽根(乱流促進手段)
23d 攪拌棒(乱流促進手段)
25 処理槽
25a 槽上段部
25b 槽中段部
25c 槽下段部
26 浮上油分回収槽
27 スラリー注入口
29 給水口
31 排水口
33 沈降粒子排出装置(沈降粒子排出手段)
45 空気供給装置(空気供給手段)
47 給気口
65 走行装置(走行手段)
68 排出コンベア(排出手段)
69 動力装置

Claims (17)

  1. 油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理システムにおいて、
    油汚染土壌を洗浄水と共に吸い込み、油汚染土壌を解砕しつつスラリー化すると共に、解砕した油汚染土壌粒子を土壌粒子及び油分に分離して吐出するターボ遠心式のスラリーポンプと、
    このスラリーポンプからの土壌粒子及び油分を処理槽内の貯留水中に受け入れ、選別対象粒度の土壌粒子の沈降速度に応じた流速で土壌粒子の沈降方向に対向する水流により、油分及び油分の付着した細粒分を浮上させて前記処理槽の上部に設けた排水口に導くと共に、沈降した前記選別対象粒度の土壌粒子を下部側から排出する分離装置と
    を備えたことを特徴とする油汚染土壌処理システム。
  2. 油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理システムにおいて、
    油汚染土壌を洗浄水と共に吸い込み、油汚染土壌を解砕しつつスラリー化すると共に、解砕した油汚染土壌粒子を土壌粒子及び油分に分離して吐出するターボ遠心式のスラリーポンプと、
    このスラリーポンプからの土壌粒子及び油分を処理槽内の貯留水中に受け入れ、選別対象粒度の土壌粒子の沈降速度に応じた流速で土壌粒子の沈降方向に対向する水流により、油分及び油分の付着した細粒分を浮上させて前記処理槽の上部に設けた排水口に導くと共に、沈降した前記選別対象粒度の土壌粒子を下部側から排出する分離装置と、
    この分離装置の前記排水口からの懸濁水を回収し、油分を抽出する油分回収装置と
    を備えたことを特徴とする油汚染土壌処理システム。
  3. 油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理システムにおいて、
    受け入れた油汚染土壌から、大礫及び異物を除去する篩装置と、
    この篩装置により選別された油汚染土壌を受け入れるホッパと、
    このホッパに受け入れた油汚染土壌を搬送する搬送手段と、
    この搬送手段で搬送された油汚染土壌を洗浄水と共に吸い込み、油汚染土壌を解砕しつつスラリー化すると共に、解砕した油汚染土壌粒子を土壌粒子及び油分に分離して吐出するターボ遠心式のスラリーポンプと、
    このスラリーポンプからの土壌粒子及び油分を処理槽内の貯留水中に受け入れ、選別対象粒度の土壌粒子の沈降速度に応じた流速で土壌粒子の沈降方向に対向する水流により、油分及び油分の付着した細粒分を浮上させて前記処理槽の上部に設けた排水口に導くと共に、沈降した前記選別対象粒度の土壌粒子を下部側から排出する分離装置と、
    この分離装置の前記排水口からの懸濁水を回収し、油分を抽出する油分回収装置と
    を備えたことを特徴とする油汚染土壌処理システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載の油汚染土壌処理システムにおいて、前記スラリーポンプは、吸込んだ搬送流体を乱流化し、油汚染土壌の解砕を促進する乱流促進手段と、吐出圧を高める抵抗手段とを備えていることを特徴とする油汚染土壌処理システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の油汚染土壌処理システムにおいて、前記処理槽に対し下部側から給水し、処理槽内に、前記土壌粒子の沈降方向に対向する水流を生成させる給水手段を備えたことを特徴とする油汚染土壌処理システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の油汚染土壌処理システムにおいて、前記処理槽に対し、少なくとも前記スラリーポンプからの油汚染土壌粒子及び油分が供給されるスラリー注入口よりも、下方位置から空気を供給する空気供給手段を更に備えたことを特徴とする油汚染土壌処理システム。
  7. 油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理装置において、
    吸込んだ搬送流体を乱流化し、油汚染土壌の解砕を促進する乱流促進手段と、
    吐出口付近の流路抵抗を高める抵抗手段と
    を有するターボ遠心式のスラリーポンプを備えたことを特徴とする油汚染土壌処理装置。
  8. 請求項7記載の油汚染土壌処理装置において、前記乱流促進手段は、前記スラリーポンプ内のロータに設けた多数の小羽根又は攪拌棒であることを特徴とする油汚染土壌処理装置。
  9. 請求項7又は8記載の油汚染土壌処理装置において、前記抵抗手段は、前記スラリーポンプの吐出口に設けた絞り又はスタティックミキサであることを特徴とする油汚染土壌処理装置。
  10. 油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理装置において、
    内部に洗浄水を貯留した処理槽と、
    この処理槽の下部位置に設けた給水口と、
    前記処理槽の上部に設けた浮上油分回収槽と、
    この浮上油分回収槽に設けた排水口と、
    前記処理槽内にスラリー状の油汚染土壌粒子を導入するスラリー注入口と、
    前記処理槽の下部に設けられ、この処理槽内に沈降した土壌粒子を排出する沈降粒子排出手段と
    を有する分離装置を備えることを特徴とする油汚染土壌処理装置。
  11. 請求項10記載の油汚染土壌処理装置において、前記処理槽は、前記スラリー注入口を設けた槽上段部と、前記給水口を設けた槽下段部と、これら槽上段部及び槽下段部を接続すると共に、前記槽上段部及び槽下段部よりも小径の槽中段部とを有することを特徴とする油汚染土壌処理装置。
  12. 請求項10又は11記載の油汚染土壌処理装置において、前記処理槽内における少なくとも前記スラリー注入口よりも下方位置に設けた給気口を更に備えたことを特徴とする油汚染土壌処理装置。
  13. 油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理装置において、
    自力走行又は牽引走行が可能な走行手段と、
    この走行手段上に設けた本体フレームと、
    この本体フレーム上に設けた油汚染土壌を受け入れるためのホッパと、
    このホッパ下部に設けられ、前記ホッパに受け入れた油汚染土壌を搬送する搬送手段と、
    この搬送手段で搬送された油汚染土壌を洗浄水と共に吸い込み、油汚染土壌を解砕しつつスラリー化すると共に、解砕した油汚染土壌粒子を土壌粒子及び油分に分離して吐出するターボ遠心式のスラリーポンプと、
    このスラリーポンプからの土壌粒子及び油分を処理槽内の貯留水中に受け入れ、選別対象粒度の土壌粒子の沈降速度に応じた流速で土壌粒子の沈降方向に対向する水流により、油分及び油分の付着した細粒分を浮上させて前記処理槽の上部に設けた排水口に導くと共に、沈降した前記選別対象粒度の土壌粒子を下部側から排出する分離装置と、
    この分離装置の下部側から延在し、前記分離装置から排出された土壌粒子を搬送し排出する排出手段と、
    前記本体フレーム上に設けられ、各機器の動力源を内蔵した動力装置と
    を備えたことを特徴とする油汚染土壌処理装置。
  14. 請求項13記載の油汚染土壌処理装置において、前記ホッパの上部に位置し、前記ホッパに導入される油汚染土壌から、大礫及び異物を予め除去する篩装置を更に備えたことを特徴とする油汚染土壌処理装置。
  15. 油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理方法において、
    ターボ遠心式のスラリーポンプに油汚染土壌を洗浄水と共に供給し、
    このスラリーポンプ内で、油汚染土壌を解砕しスラリー化しつつ、解砕した油汚染土壌粒子から油分を分離させる
    ことを特徴とする油汚染土壌処理方法。
  16. 油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理方法において、
    選別対象粒度の土壌粒子の沈降速度に応じた流速で、土壌粒子の沈降方向に対向する流れを持つ貯留水中に、スラリー化した油汚染土壌を供給し、
    前記貯留水中で、油分及び油分の付着した土壌粒子の細粒分を浮上させることにより、沈降する前記選別対象粒度の土壌粒子を油分と分離する
    ことを特徴とする油汚染土壌処理方法。
  17. 油汚染土壌を受け入れ、油分を分離除去する油汚染土壌処理方法において、
    ターボ遠心式のスラリーポンプに油汚染土壌を洗浄水と共に供給し、
    このスラリーポンプ内で、油汚染土壌を解砕しスラリー化しつつ、解砕した油汚染土壌粒子から油分を分離させ、
    選別対象粒度の土壌粒子の沈降速度に応じた流速で、土壌粒子の沈降方向に対向する流れを持つ貯留水中に、前記スラリーポンプでスラリー化した油汚染土壌を供給し、
    前記貯留水中で、油分及び油分の付着した土壌粒子の細粒分を浮上させることにより、沈降する前記選別対象粒度の土壌粒子を油分と分離する
    ことを特徴とする油汚染土壌処理方法。
JP2003005928A 2003-01-14 2003-01-14 油汚染土壌の処理システム、処理装置及び処理方法 Pending JP2004216258A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003005928A JP2004216258A (ja) 2003-01-14 2003-01-14 油汚染土壌の処理システム、処理装置及び処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003005928A JP2004216258A (ja) 2003-01-14 2003-01-14 油汚染土壌の処理システム、処理装置及び処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004216258A true JP2004216258A (ja) 2004-08-05

Family

ID=32896466

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003005928A Pending JP2004216258A (ja) 2003-01-14 2003-01-14 油汚染土壌の処理システム、処理装置及び処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004216258A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007191920A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Tachibana Material Co Ltd 複数流動体の調合・攪拌・注入装置
CN101875044A (zh) * 2010-03-03 2010-11-03 柳州市圣诺科技有限公司 一种漂珠的抽吸分离方法及漂珠的抽吸分离装置
JP2011043280A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Ikio Horie 油温脱水処理方法と油温脱水処理装置
JP2011194555A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Citizen Holdings Co Ltd ワーク分離装置
JP2013029442A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Shimizu Corp アスベスト分析方法
CN105478225A (zh) * 2016-01-05 2016-04-13 北京科技大学 一种尾砂分级分区高浓度排放系统及排放方法
JP2018201423A (ja) * 2017-06-06 2018-12-27 株式会社Ihi 細胞培養槽
WO2019068171A1 (en) * 2017-10-06 2019-04-11 Stitech Industries Inc. SYSTEM FOR SEPARATING VISCOUS MATERIAL FROM SOLIDS
CN111648969A (zh) * 2020-06-10 2020-09-11 湖北众堃科技股份有限公司 一种无堵塞固定式潜水排污泵
JP2020183299A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 日本シーム株式会社 廃プラスチックの水流式破砕片供給装置
CN112973950A (zh) * 2019-12-02 2021-06-18 中国石油化工股份有限公司 一种油泥砂分离系统及分离方法
CN114273379A (zh) * 2021-12-29 2022-04-05 西南科技大学 土壤微塑料连续流动分离浮选系统

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007191920A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Tachibana Material Co Ltd 複数流動体の調合・攪拌・注入装置
JP2011043280A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Ikio Horie 油温脱水処理方法と油温脱水処理装置
CN101875044A (zh) * 2010-03-03 2010-11-03 柳州市圣诺科技有限公司 一种漂珠的抽吸分离方法及漂珠的抽吸分离装置
JP2011194555A (ja) * 2010-03-24 2011-10-06 Citizen Holdings Co Ltd ワーク分離装置
JP2013029442A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Shimizu Corp アスベスト分析方法
CN105478225A (zh) * 2016-01-05 2016-04-13 北京科技大学 一种尾砂分级分区高浓度排放系统及排放方法
JP2018201423A (ja) * 2017-06-06 2018-12-27 株式会社Ihi 細胞培養槽
WO2019068171A1 (en) * 2017-10-06 2019-04-11 Stitech Industries Inc. SYSTEM FOR SEPARATING VISCOUS MATERIAL FROM SOLIDS
JP2020183299A (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 日本シーム株式会社 廃プラスチックの水流式破砕片供給装置
CN112973950A (zh) * 2019-12-02 2021-06-18 中国石油化工股份有限公司 一种油泥砂分离系统及分离方法
CN111648969A (zh) * 2020-06-10 2020-09-11 湖北众堃科技股份有限公司 一种无堵塞固定式潜水排污泵
CN111648969B (zh) * 2020-06-10 2021-10-08 湖北众堃科技股份有限公司 一种无堵塞固定式潜水排污泵
CN114273379A (zh) * 2021-12-29 2022-04-05 西南科技大学 土壤微塑料连续流动分离浮选系统
CN114273379B (zh) * 2021-12-29 2022-10-18 西南科技大学 土壤微塑料连续流动分离浮选系统及其应用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112058889B (zh) 用于石油烃类有机污染土壤的高效一体化清洗系统及方法
JP2004216258A (ja) 油汚染土壌の処理システム、処理装置及び処理方法
KR101982969B1 (ko) 복합 오염토양 정화시스템용 유수분리장치
US9296953B2 (en) Apparatus and methods for removing hydrocarbons and other adherents from sand
CN104747107A (zh) 钻井废弃泥浆一体化处理方法
JP2005081247A (ja) 汚染土壌の浄化装置
JP5916005B2 (ja) 沈砂洗浄装置
JP4364889B2 (ja) 浚渫土の処理方法および装置
CN201500475U (zh) 污泥净化处理系统中用的沙水分离机
JP5067809B2 (ja) 沈砂洗浄装置
CN102020403B (zh) 污泥净化处理方法及其装置
JP4697719B2 (ja) 汚染土壌の浄化方法及びそれに用いる分離装置
CN110204157B (zh) 油泥处理工艺
KR100668478B1 (ko) 오. 폐수의 모래 세정장치
CN106378253A (zh) 油基岩屑处理装置及循环处理系统
CN212076775U (zh) 一种油田含油污泥撬装式处理设备
JP4112276B2 (ja) 泥水中の微細土粒子の洗浄回収方法
KR102208394B1 (ko) 굴삭기 버킷 및 이를 이용한 복합 오염 토양의 정화 시스템
KR200354155Y1 (ko) 오염 토양의 복원과 선별 처리를 위한 토양 분류 세척 장치
KR101929269B1 (ko) 복합 오염토양 정화시스템용 침적물분쇄장치
CN208500591U (zh) 一种洗扫车干湿垃圾分离处理站
JP2010234217A (ja) 粉粒体処理システム及び粉粒体処理方法
JP2002321000A (ja) スカム処理方法及び装置
KR200337189Y1 (ko) 건설폐기물 재활용 골재 생산을 위한 쓰레기의 분류 및세척장치
CN110434151A (zh) 循环式生活垃圾分离系统