JP3295694B2 - スチロール樹脂の液化処理装置 - Google Patents
スチロール樹脂の液化処理装置Info
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
のスチロール樹脂の処理装置に関するものである。
理装置としては、スチロール樹脂を粉砕し、粉砕後のス
チロール樹脂粉砕物から代替燃料として使用可能な溶解
液を生成する構造の液化処理装置が知られている。
樹脂の液化処理装置において処理されるスチロール樹脂
には砂、ラベル、テープ等が混在している。従って、こ
れらの異物を除去して、スチロール樹脂のみを液化処理
装置に投入する必要がある。このような異物除去のため
の前処理を省略できると、便利であり、処理効率も改善
される。
ための溶解槽に対しては、その処理容量に応じた適切な
量のスチロール樹脂を供給する必要がある。
漏れないようにする必要がある。しかし、連続処理を行
う液化処理装置では、スチロール樹脂の投入口から溶解
槽までは、スチロール樹脂の供給経路で繋がっているの
で、この供給経路を通って、溶解槽で発生する異臭が外
部に漏れ出てしまう。
ール樹脂を十分に撹拌することにより、その液化を促進
することが望ましい。撹拌手段として撹拌棒等を用いる
場合には、その故障等に対するメンテナンスが必要とな
る。
スチロール樹脂の液化処理を効率良く連続して行うこと
の可能な液化処理装置を提案することにある。
ら異物等を除去するための前処理を行う必要のない液化
処理装置を提案することにある。
定量づつスチロール樹脂を供給できると共に、溶解槽か
ら発生する異臭が外部に漏れ出ることを防止可能な液化
処理装置を提案することにある。
機械的な撹拌機構を用いることなく、溶解槽内でスチロ
ール樹脂を撹拌可能な処理装置を提案することにある。
めに、本発明は、スチロール樹脂を粉砕し、粉砕後のス
チロール樹脂粉砕物から代替燃料として使用可能な溶解
液を生成するスチロール樹脂の液化処理装置において、
スチロール樹脂を投入するための投入コンベアと、この
投入コンベアにより投入されたスチロール樹脂を粉砕す
る粉砕機と、スチロール樹脂破砕物を搬送する供給用コ
ンベアと、この供給用コンベアによってスチロール樹脂
破砕物が供給される溶解槽と、この溶解槽で生成される
前記スチロール樹脂破砕物の溶解物に混入している異物
を除去する異物除去手段と、異物が除去された後の溶解
液を貯留する溶解液槽と、この溶解液槽に貯留されてい
る溶解液の一部を前記溶解槽内に戻す還流手段とを有す
ることを特徴としている。
から前記溶解液槽に移動する溶解物に含まれる未溶解の
スチロール樹脂および異物等をせき止め、溶解液のみを
通過させるフィルタ式ベルトを備えたコンベアであるこ
とを特徴としている。コンベア式のものを使用すると、
溶解槽内でせき止められた異物を連続的に溶解槽の外に
搬送して処分できる。この結果、溶解槽内にたまった異
物を定期的に除去するための作業が不要となる。
れたスクリューコンベアであることが望ましい。スクリ
ューコンベアを用いることにより、溶解槽に定量ずつス
チロール樹脂を供給できる。これに加えて、スクリュー
コンベアのスクリューによって、投入コンベアと溶解槽
の間が実質的に封鎖された状態になるので、溶解槽で発
生する異臭が投入コンベアを介して外部に漏れてしまう
ことを確実に防止できる。
からなる粗破砕機と、固定刃と一対の回転ドラム刃から
なる細破砕機とを備えた構成とすることが望ましい。こ
のように、二段階で粉砕を行うことにより、効率良く、
スチロール樹脂を溶解槽での溶解に適した大きさに粉砕
できる。
解液を噴射する複数個の噴射ノズルと、各噴射ノズルに
対して前記溶解液槽から溶解液を圧送するポンプとを備
えた構成のものであることが望ましい。
ることにより、そこに供給されたスチロール樹脂と溶解
液とが十分に撹拌された状態になる。よって、撹拌棒等
の機械式の撹拌機構を取り付ける必要が無くなる。
を適用したスチロール樹脂の液化処理装置を詳細に説明
する。
理装置のシステム構成を示してある。図2には、本例の
装置による処理手順を示してある。
体構成を説明する。液化処理装置1は、スチロール樹脂
を投入するための投入コンベア2を備えており、投入口
22からコンベアベルト21上に投入されたスチロール
樹脂w0は斜め上方に向けて搬送される。
ロール樹脂w0は、そこから落下して、その直下に開い
ている開口31から破砕機3に供給される。破砕機3
は、上側に粗破砕機32が2列配置され、下側に細破砕
機33が配置された二段式の破砕機である。粗破砕機3
2は2軸の回転ドラム刃35を有しており、これらの間
を落下するスチロール樹脂w0を破砕する。
ル樹脂の粗破砕物w1は、下側の細破砕機33に落下す
る。細破砕機33は、両側の傾斜を付けた複数の固定刃
36と、これらの間に平行に配置された一対の回転ドラ
ム刃37、38とを備えた二軸破砕機である。この細破
砕機33を落下する間に、粗破砕物w1は細かく破砕さ
れて細破砕物w2となり、破砕機3の底面に開口して排
出口39から落下する。
ューコンベア4が配置されている。破砕機3の排出口3
9から細破砕物w2は、スクリューコンベア4の供給端
41に落下する。スクリューコンベア4は筒状のケース
42と、この中に同軸状態に配置されたスクリュー43
とを備えている。スクリュー43が回転すると、その供
給端41に落下した細破砕物w2は、スクリュー43の
排出端44に向けて搬送される。この排出端44の下面
には排出口45が開いており、従って、細破砕物w2は
定量づつ当該排出口45から落下する。
直ダクト5を通って、その下側に配置されている溶解槽
6に供給される。溶解槽6は横長のタンクであり、ここ
に供給された細破砕物w2は、溶解槽6の水平な底面6
1に沿って溶解液と共に反対側の端に向けて移動する。
移動しながら細破砕物w2は徐々に溶解されて液状化す
る。
してメッシュコンベア7のメッシュ状のコンベアベルト
71を通過して、溶解槽底面61に形成した連絡口62
に到る。メッシュコンベア7のメッシュ状のコンベアベ
ルト71は、溶解物w3に混入している未溶解状態のス
チロール樹脂、その他の異物をせき止め、実質的に溶解
液w4のみを通過させる。コンベアベルト71でせき止
められた異物は、コンベアベルト71によって排出され
て、異物バケット73内に回収される。例えば、異物バ
ケット73を通過するコンベアベルト71に溶解液を吹
きつける噴射ノズル74を配置しておけば、コンベアベ
ルト71に付着して異物バケット73まで搬送されてき
た異物は当該ベルトから異物バケット73に回収され
る。
用しても同様の効果をあげることができる。この場合に
は、ドラムフィルターを回転させて通過した液をタンク
内に戻す方法を採用すればよい。フィルター表面に付着
した異物は、本例と同様な噴射ノズルを利用して、異物
バケットに送られることになる。
して得られた溶解液w4は、溶解槽底面に形成した連絡
口62から下方に流下する。溶解槽6に下側にはその底
面61を隔てて溶解液槽8が形成されている。連絡口6
2から流下した溶解液w4は、この溶解液槽8に溜ま
る。
液槽8に溜まった溶解液w4の一部を溶解槽6に還流さ
せる還流手段が備わっている。この還流手段は、ポンプ
91と、このポンプ91を介して溶解液槽8から供給さ
れる溶解液を溶解槽6に噴射する複数個の噴射ノズル9
2と、溶解液を垂直ダクト5内に吹きつける噴射ノズル
93とを備えている。
ト5の側から他方の端に位置する連絡口62の側に向け
て所定の間隔で配列されている。溶解槽6内に供給され
た細破砕物w2に対して、これらのノズル92から溶解
液を噴射することにより、細破砕物w2と溶解液が撹拌
されて十分に混合されながら底面61に沿って連絡口6
2に向けて移動する。
の液化処理装置1の動作を説明する。まず、投入口22
から投入されたスチロールw0は投入コンベア2によっ
て破砕機3まで搬送される(ステップST1)。破砕機
3では、その上側の粗破砕機32によってスチロールw
0を大まかに破砕した後に、下側の細破砕機33によっ
て溶解に適した細かな大きさに細破砕する(ステップS
T2,3)。
ベア4によって定量ずつ溶解槽6に搬送される(ステッ
プST4)。溶解槽6に供給される際に、垂直ダクト5
に配置されている噴射ノズル93から供給される溶解液
が細破砕物w2に混合される。
2から噴射される溶解液と、供給された細破砕物w2と
が混合されながら、他端側の連絡口62に向けて移動す
る。すなわち、噴射される溶解液によって細破砕物w2
は撹拌されて、徐々に溶解する(ステップST5)。
通過する際に異物等が除去されて(ステップST6)、
実質的に溶解液w4のみが溶解液槽8に流れ込み、ここ
に溜まる(ステップST7)。
は、常に、ポンプ91によって吸い上げられて、噴射ノ
ズル92から溶解槽内に供給されている。溶解液槽8内
の溶解液が飽和状態になるまで、上記の工程が繰り返し
行われて、スチロール樹脂の液化処理が継続する。
装置では、溶解物に混入している異物をメッシュコンベ
ア等からなる異物除去手段によって溶解槽の外に除去し
ている。従って、処理対象のスチロールを前処理で異物
を除去する工程が不要となるので、処理の効率化を実現
できる。
の破砕を行っているので、効率良く、溶解に適した大き
さとなるようにスチロールを破砕することができ、結果
として、液化処理の効率化を達成できる。
給する手段として横置きのスクリューコンベアを使用し
ているので、溶解に適した定量のスチロールを溶解液に
供給できるので、溶解槽での溶解を効率良く行うことが
できる。また、スクリューコンベアによって、投入コン
ベアと溶解装置の間は実質的に封鎖された状態となるの
で、溶解槽で発生した臭気が外部に漏れ出ることも防止
できるという利点がある。
ノズルから破砕後のスチロールに噴射することにより、
当該スチロールの撹拌および溶解液との混合を同時に行
うようにしているので、従来のような機械式の撹拌機構
を用いる場合に比べて、メンテナンスが容易なる等の利
点がある。
システム構成図である。
フローチャートである。
Claims (4)
- 【請求項1】 スチロール樹脂を粉砕し、粉砕後のスチ
ロール樹脂粉砕物から代替燃料として使用可能な溶解液
を生成するスチロール樹脂の液化処理装置において、 スチロール樹脂を投入するための投入コンベアと、この
投入コンベアにより投入されたスチロール樹脂を粉砕す
る粉砕機と、スチロール樹脂破砕物を搬送する供給用コ
ンベアと、この供給用コンベアによってスチロール樹脂
破砕物が供給される溶解槽と、この溶解槽で生成される
前記スチロール樹脂破砕物の溶解物に混入している異物
を除去する異物除去手段と、異物が除去された後の溶解
液を貯留する溶解液槽と、この溶解液槽に貯留されてい
る溶解液の一部を前記溶解槽内に戻す還流手段とを有
し、 前記異物除去手段は、前記溶解槽から前記溶解液槽に移
動する溶解物に含まれる未溶解のスチロール樹脂および
異物等をせき止め、溶解液のみを通過させるフィルタ式
ベルトを備えたコンベアであることを特徴とするスチロ
ール樹脂の液化処理装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記供給用コンベア
は、横置きされたスクリューコンベアであることを特徴
とするスチロール樹脂の液化処理装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記粉砕機
は、2軸の回転ドラム刃からなる粗破砕機と、固定刃と
一対の回転ドラム刃からなる細破砕機とを備えているこ
とを特徴とするスチロール樹脂の液化処理装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のうちのいずれかの項
において、前記還流手段は、前記溶解槽内に溶解液を噴射する複数
個の噴射ノズルと、各噴射ノズルに対して前記溶解液槽
から溶解液を圧送するポンプとを備えていることを特徴
とする スチロール樹脂の液化処理装置。
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