JP2002233049A - 通信子局及び制御装置 - Google Patents

通信子局及び制御装置

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JP2002233049A
JP2002233049A JP2001023465A JP2001023465A JP2002233049A JP 2002233049 A JP2002233049 A JP 2002233049A JP 2001023465 A JP2001023465 A JP 2001023465A JP 2001023465 A JP2001023465 A JP 2001023465A JP 2002233049 A JP2002233049 A JP 2002233049A
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寿之 重久
Masaru Imoto
勝 井本
Takanori Fukuda
孝規 福田
Masanori Yamashita
雅典 山下
Hirobumi Iwanaga
博文 岩永
Tomohito Noda
智史 野田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえ短絡を生じたとしても、内部回路(C
PU)等への悪影響を生じないようにすること 【解決手段】 プログラマブルコントローラの通信親局
に対してリモートI/O通信をする通信子局である。内
部電源供給端子11から供給される電力を、内部回路1
4と、外付けのセンサ20の動作電源とするための電源
供給系統を持つ。電源供給系統中の内部回路への電源供
給点Aと、センサへの電源供給点Bの間に、保護回路1
5を設ける。短絡保護回路の作動により短絡発生時にス
イッチング素子Tr3がOFFとなり、センサへの電源
供給を停止するが、内部回路への電源供給は継続して正
常に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通信子局及び制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、本発明が適用される全体システ
ムの一例を示している。同図に示すように、親局である
PLC(プログラマブルコントローラ)1と、子局であ
る複数の通信スレーブ2が、ネットワーク3を介して接
続されている。リモートI/Oの通信スレーブ2は、ネ
ットワーク3によりバス接続されている。つまり、通信
機器(親局,子局)ごとにアドレスが付与され、各チャ
ンネルの信号を送受信するようになっている。
【0003】PLC1は、図示の例では、電源ユニット
1a,演算処理をするCPUユニット1b,I/Oユニ
ット1c,通信マスタユニット1dなどの複数のユニッ
トを連結することにより構成されるものを示しているが
これに限るものではない。
【0004】通信スレーブ2は、入力チャンネルと出力
チャンネルの少なくとも一方を持ち、所定のチャンネル
にセンサ,スイッチ等の入力用のI/O機器(入力機
器)4や、バルブ,モータ駆動装置,リレー,ソレノイ
ド,サーボドライバなどの出力用のI/O機器(出力機
器)5が接続される。より具体的には、入力チャンネル
に接続される入力機器4は、光電スイッチ,近接スイッ
チなどのセンサのように、電源供給を必要とするもの
と、リミットスイッチ,マイクロスイッチ,押しボタン
スイッチなどの各種スイッチのように、電源供給が不要
なものがある。そして、電源供給が必要なものの場合、
通信スレーブ2から供給を受けるものもある(具体的な
構成は後述する)。なお、これら入力機器4や出力機器
5は、PLC1のI/Oユニット1cにも接続可能とな
っている。
【0005】良く知られているように、上記した構成の
システムでは、入力機器4の状態を示すON/OFF信
号が、通信スレーブ2に与えられ、そこにおいてパラレ
ル/シリアル変換を行った後、PLC1の通信マスタユ
ニット1dに送られる。すると、PLC1は、受け取っ
た入力機器4の状態をCPUユニット1bに与え、そこ
において演算処理など必要な処理を実行し、出力機器5
の動作を決定する。そして、ネットワーク3を介してそ
の出力機器5が接続された通信スレーブ2に対し、制御
命令を送り、通信スレーブ2は受け取った制御命令に従
い、出力機器5の動作を制御する。
【0006】図2は、入力機器4が接続される通信スレ
ーブ2の外観を示している。同図(a)に示すように、
ネットワーク3(リモートI/Oのバスライン)に接続
するコネクタ2aと、入力機器4を取り付けるための端
子2bと、内部回路への内部電源供給端子2cと、I/
O機器(入力機器4)へ電源を供給するためのI/O電
源供給端子2dと、I/O信号を表示する(ON:点
灯,OFF:消灯)ための表示灯2eを備えている。
【0007】そして、上記した端子2b,内部電源供給
端子2c並びにI/O電源供給端子2dの端子配置は、
同図(b)に示すようになっている。図示の例では、入
力8点のものについて示している。そして、この例で
は、通信スレーブ2側から入力機器4に対する電源供給
を行うものであり、内部電源供給端子2cとI/O電源
供給端子2dは、通信スレーブ2の内部で導通されてい
る。これにより、内部電源供給端子2cに対して外部電
源を接続すると、I/O電源供給端子2dに所定の電圧
が出力される。
【0008】よって、電源が必要とする入力機器4は、
I/O電源供給端子2dに接続することにより電力供給
を受けることができる。そして、具体的な接続形態の一
例を示すと、図3のようになる。3線式センサ4aの場
合には、I/O電源供給端子2dのプラス(V)側とマ
イナス側(G)と、端子2bに接続する。この端子2b
に接続するのがセンサ出力である。また、2線式センサ
4bの場合には、電力供給が不要であるので、端子2b
とグランド(I/O電源供給端子2dのマイナス側
(G))の間に接続する。なお、通信スレーブ2には、
NPNタイプのものとPNPタイプの2種類がある。こ
こでは、NPNタイプの通信スレーブを図示しており、
センサはNPNタイプのものを用いている。
【0009】図4は、3線式センサ4aと、通信スレー
ブ2を接続した際の内部構造を示している。尚、図示の
便宜上、他の入力7点のセンサは省略している。同図に
示すように、内部電源供給端子2cは、内部回路(CP
U)2fに接続されている。また、内部電源供給端子2
cと、I/O電源供給端子2dは、プラス側,マイナス
側のそれぞれが内部で結線され、導通されている。ま
た、接続するセンサがNPNタイプであるため、プラス
側を接地している。
【0010】これにより、図示するように内部電源供給
端子2cに内部供給電源6を接続すると、内部回路2f
に電力供給されるとともに、I/O電源供給端子2dの
端子間でも電圧がかかる。そこで、この2つのI/O電
源供給端子2dに、3線式の光電スイッチなどの3線式
センサ4aの2つの電源端子を接続する。すると、内部
供給電源6から3線式センサ4aに電力供給がなされ
る。
【0011】さらに、センサ出力が、端子2bに接続さ
れる。これにより、センサ内部回路4a′によりトラン
ジスタTrがON/OFF制御され、その状態がセンサ
出力として端子2bひいては通信スレーブ2の内部回路
2fに与えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の装置で
は、通信スレーブ2の内部電源と、I/O機器(入力機
器4)への電源を共通にした結果、以下に示す問題を生
じる。すなわち、小型化,ローコスト化のために上記し
たように電源供給ラインを共通化し単一系統としている
ため、その電源ラインのどこかで短絡すると、通信スレ
ーブ2内の内部回路(CPU)2fへの電源供給ができ
なくなるか、不安定となる。すると、内部回路2fが動
作停止したり、誤動作して誤った内容のデータを送信し
たりするおそれがある。すると、PLC1側の制御に悪
影響を与えるおそれもある。
【0013】そして、係る悪影響を与える短絡の発生現
象を鑑みると、3線式センサ4aや通信スレーブ2の内
部で発生するよりも、外部に露出する通信スレーブ2と
3線式センサ4aを接続する配線(コード)が破断等す
ることにより生じるおそれが高い。具体的には、センサ
供給電源ライン(プラス側,マイナス側)が短絡する場
合はもちろんのこと、マイナス側とシャーシグランドが
短絡した場合にも、そのシャーシグランドを介してプラ
ス側と短絡する(NPN用のため)。それ以外にも、セ
ンサの信号ライン(端子2bに導通する経路)と、セン
サ供給電源ラインのプラス側或いはシャーシグランドと
の間が短絡した状態でセンサがONになった場合も、同
様の問題が生じる。
【0014】上記現象が、特に外部に露出した配線(コ
ード)を踏まれたり、引っかけられたりすることによ
り、コードの被覆が剥けるなどが原因の場合には、配線
カバーで覆うことにより保護することも可能である。し
かし、係る配線カバーを設置することが煩雑であり、各
機器を移動する場合にはその都度配線カバーの移設をす
る必要があり煩雑であるという問題がある。更に、各線
の誤接続によっても短絡事故を生じるおそれがあり、そ
の場合には、当然のことながら上記した配線カバーでは
対処できない。この発明は、たとえ短絡を生じたとして
も、内部回路(CPU)等への悪影響を生じることがな
い通信子局及び制御装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明による通信子局
では、プログラマブルコントローラの通信親局に対して
通信をする通信子局において、電源入力部から供給され
る電力を、内部回路と、外付けの入力機器の動作電源と
するための電源供給系統を持ち、前記電源供給系統中の
前記内部回路への電源供給点と、前記入力機器への電源
供給点の間に、短絡保護回路を設け、前記短絡保護回路
の作動により短絡発生時に前記入力機器への電源供給を
停止するとともに、前記内部回路への電源供給異常の発
生を防止し、前記内部回路は、短絡発生時に異常時処理
を実行する機能を備えるようにした。
【0016】1つの短絡保護回路に接続される入力機器
は、第1の実施の形態に示すように、1つでも良いし、
第2の実施の形態に示すように複数でもよい。また、電
源入力部は、実施の形態では、内部電源供給端子11に
対応する。
【0017】この発明によると、入力機器につながる電
源供給系統(通信子局の外部に接続される入力機器との
接続線なども含む)で短絡事故が発生した場合、短絡保
護回路により入力機器への電源供給は停止される。そし
て、内部回路には安定して電源供給が継続される。つま
り、入力機器につながる電源供給系統と内部回路へつな
がる電源供給系統は、電気的に同一系統にあるので、そ
のままでは入力機器へつながる電源供給系統で短絡事故
があると、内部回路へつながる電源供給系統も短絡する
ことになるが、本発明では、短絡保護回路により内部回
路への電源供給が確保される。このように、内部回路は
正常に動作するので、各種の異常時処理をすることがで
きるし、短絡に伴う破損・損傷なども生じることがな
い。
【0018】多くの通信子局は、外付けの入力機器とし
て複数接続可能なものがある。係る場合に、複数の入力
機器を1つの短絡保護回路で管理するようにしても良
い。このようにすると、短絡保護回路が1個ですむの
で、回路基板等を小さくすることができる。また、複数
の入力機器に対する電源供給系統にそれぞれ設け、前記
短絡保護回路は、相互に独立して動作し、接続された前
記入力機器への電源供給のみ停止する機能を持つように
構成することもできる。このようにすると、入力機器の
数分だけ短絡保護回路が必要となり、装置全体は大型化
するが、個別の制御をすることから、短絡を生じていな
い入力機器は、そのまま動作させることも可能となる。
【0019】この発明の好ましい一実施態様によれば、
前記短絡保護回路は、短絡を検知した際に、通知する機
能をもつことである。ここで言う「通知」とは、例えば
内部回路に対して短絡発生を通知したり、LED等の表
示灯を点灯したり、警報ブザーを鳴らすなどの各種の報
知手段を用いて、ユーザへ通知することなどがある。要
は、短絡保護回路は、短絡発生を知っているので、それ
を他の短絡情報を必要とする箇所へ通知するものを全て
含む。このように、自発的に短絡発生を通知することに
より、通知を受けた相手側は、迅速に短絡に対応する処
理をすることができる。
【0020】異常時処理としては、例えば、短絡発生を
前記通信親局に通知する処理がある。短絡発生の検知
は、内部回路側で判断することもできるし、外部からの
短絡を通知する信号を受信することにより行える。さら
に、前記外付けの入力機器を複数接続可能な通信子局で
あって、前記内部回路の異常時処理は、短絡を生じてい
る箇所を特定し、その特定した箇所を短絡発生と併せて
前記通信親局に通知する処理を行うようにすると良い。
ここで短絡の箇所とは、実施の形態では、短絡事故が発
生している入力端子番号(チャンネルとも呼べる)とな
る。さらに言うと、その入力端子につながれた入力機器
(例えば3線式センサ)自体か、接続線間での短絡事故
の発生を、その入力端子系統での短絡箇所としている。
【0021】もちろん、本発明では、このように短絡箇
所を通知しなくても良い。短絡箇所が不明(認識できな
い)場合はもちろんのこと、認識できたとしても、通信
親局に対しては短絡の発生を通知するだけにしても良
い。
【0022】更に異常時処理としては、係る通知に限る
ことはなく、例えば、短絡発生を通知する表示灯を点灯
させるようにしたり、通信親局以外の所定の相手に通知
するようにしたり、短絡保護回路を自動復帰させるよう
にするなど各種のものがある。
【0023】さらにまた、前記短絡保護回路が短絡時に
電源供給を停止するに際し、遮断する電源供給系統は、
シャーシグランドの非接続側にするとよい。このように
すると、確実に短絡からの保護がはかれる。さらに、前
記短絡保護回路は、電源供給を再開可能とする自己復帰
機能を備えると好ましい。自己復帰機能は、手動スイッ
チの押下に伴うものでも良いし、自動的に行われるもの
でも良い。
【0024】また、本発明の通信子局は、プログラマブ
ルコントローラの通信親局に対して通信をする通信子局
であり、電源入力部から供給される電力を、内部回路
と、外付けの入力機器の動作電源とするための電源供給
系統を持ち、前記電源供給系統中に短絡保護回路を設
け、前記短絡保護回路の作動により短絡発生時に前記入
力機器並びに前記内部回路への電源供給を停止し、前記
短絡保護回路は、スイッチング素子を備え、そのスイッ
チング素子をOFFにすることにより前記電源供給を停
止するものであり、短絡発生に伴い前記スイッチング素
子がOFFになると、その状態を自己保持する機能と、
その自己保持を解消する復帰機能を備えることである。
【0025】さらに本発明の制御装置では、外付けの入
力機器からの信号を内部回路が受け取り、その内部回路
が受け取った信号に基づいて所定の処理をする制御装置
であって、電源入力部から供給される電力を、前記内部
回路と、前記入力機器の動作電源とするための電源供給
系統を持ち、前記電源供給系統中の前記内部回路への電
源供給点と、前記入力機器への電源供給点の間に、短絡
保護回路を設け、前記短絡保護回路の作動により短絡発
生時に前記入力機器への電源供給を停止するとともに、
前記内部回路への電源供給異常の発生を防止し、前記内
部回路は、短絡発生時に異常時処理を実行する機能を備
えることである。
【0026】この制御装置における動作原理並びに作用
効果は、上記説明した通信子局の場合と同様である。そ
して、具体的に明記していないが、通信子局に記載した
各限定要素は、制御装置においても同様に適用すること
ができる。
【0027】この発明の以上説明した構成要素は可能な
限り組み合わせることができる。この発明を構成する各
手段を専用のハードウエア回路によって実現することが
できるし、プログラムされたコンピュータによって実現
することもできる。
【0028】
【発明の実施の形態】図5は、本発明の第1の実施の形
態を示している。同図は、通信スレーブ10に入力機器
であるセンサ20を接続した状態を示している。そし
て、図示省略するか、この通信スレーブ10は、マスタ
であるPLCにネットワーク接続され、I/O通信す
る。つまり、図1に示したようなシステム構成で実現さ
れる。もちろん、図1の構成以外でも実現可能である。
【0029】センサ20は、NPNタイプの3線式のも
のである。そして、センサ20の本来的な機能であるセ
ンシングを行う内部回路21と、その結果を出力するた
めのトランジスタ22を内蔵する。つまり、内部回路2
1により、トランジスタ22のベース電圧を制御し、ト
ランジスタ22のON/OFFを制御する。センサ20
の状態をトランジスタ22のON/OFFで表すことに
より、通信スレーブ10にセンサ20の状態を伝えるよ
うになっている。
【0030】通信スレーブ10は、内部供給電源6を接
続するための内部電源供給端子11と、センサ20など
に電力供給するためのI/O電源供給端子12と、セン
サ信号を受けるためのI/O端子13を備えている。図
示するように駆動状態では、I/O電源供給端子12に
内部供給電源6を接続する。また、センサ20の内部回
路21を、I/O電源供給端子12に接続する。そし
て、共に各電源ラインのプラス側をシャーシグランドに
設置している。さらに、センサ20の出力信号を、I/
O端子13に接続する。
【0031】これにより、通信スレーブ10内の内部回
路(CPU)14とセンサ20の内部回路21の電源系
統を共通化し、内部回路(CPU)14,センサ20
は、内部供給電源6から電力供給を受ける。そして、セ
ンサ出力は、通信スレーブ10内の内部回路14に与え
られ、内部回路14により所定の処理を実行して送信フ
レームを作成し、PLCに向けて送信する。なお、係る
処理機能は従来と同様であるので、その詳細な説明を省
略する。
【0032】ここで本発明では、通信スレーブ10の電
源ラインに保護回路15を設け、その保護回路15より
も下流(内部供給電源6を基準)で短絡が発生した場合
に、電源ラインを切断する機能を設ける。さらに、保護
回路15の設置位置であるが、内部回路14の電力供給
点よりも下流側に接続している。つまり、内部回路14
とI/O端子13の間に、保護回路15を設置した。換
言すると、電源供給系統(電源ライン)中の内部回路1
4への電源供給点Aと、センサ20への電源供給点Bの
間に、保護回路15を設ける。
【0033】これにより、短絡を生じて保護回路15か
電源ラインを切断したとしても、それより上位、つま
り、内部電源供給端子11と保護回路15間での間の電
源ラインは、正常に動作するので、内部供給電源6から
内部回路14への電力供給は継続される。
【0034】この保護回路15は、図5に概略構成を示
すように、電源ライン(マイナス側)を流れる電流を監
視し、過電流状態となったか否かにより短絡の有無を判
断する短絡検知回路16と、電源ライン(マイナス側:
シャーシグランドとしているラインとは違う側のライ
ン)に直列に挿入されたスイッチング素子Tr3を有し
ている。このスイッチング素子Tr3は、定常状態では
ONとなりスイッチは閉じており、短絡検知回路16に
より短絡を検知した場合に、スイッチング素子Tr3が
OFFとなってスイッチを開く。つまり、遮断するよう
に動作する(動作原理は後述する)。
【0035】なお、このようにスイッチング素子Tr3
をシャーシグランドの非接地側のライン上に設けたの
は、以下の理由による。すなわち、この図5で例示した
通信スレーブはNPNタイプであるので、プラス側を電
気的コモンとしていて、I/O電源供給端子12のプラ
ス側端子をシャーシグランドに接地している。従って、
仮に電源ラインのプラス側にスイッチング素子を設け、
短絡事故が発生した際にそのスイッチング素子を遮断し
たとしても、通信スレーブ10内のシャーシグランドを
通じて短絡したままとなるおそれがある。それは、例え
ば、センサ20に接続するための3本のケーブルのうち
のマイナスラインがグランドに触れたり、または、セン
サ信号ラインがグランドに触れ、センサ20のトランジ
スタ22がONすれば、短絡ルートが構成されてしまう
おそれがあり、短絡事故が解消できないためである。
【0036】さらに、自己保持回路18を設け、一旦、
短絡検知回路16が短絡を検知して検出信号を出力した
ならば、その状態を保持するようにしている。つまり、
短絡検知回路16の出力に基づきスイッチング素子Tr
3がOFFになると、当然のことながら電流は流れなく
なり、過電流状態は解除される。従って、そのままでは
短絡検知回路16は、過電流でないと判断しスイッチン
グ素子Tr3が再度ONになってしまい、チャタリング
を生じてしまう。そこで、自己保持回路18によりスイ
ッチング素子Tr3のベース電位をLow状態のままと
してOFFの状態を保持するようにしている。
【0037】さらに、短絡検知表示灯19を設けてい
る。この短絡検知表示灯19はLEDから構成され、通
常は消灯しており、短絡発生時に点灯するように動作す
る。これにより、ユーザは、短絡検知表示灯19の点灯
の有無に基づき、視覚的にどのセンサで短絡を生じてい
るかがわかる。具体的な設置位置の一例としては、図2
示したセンサ信号のON/OFFを示す表示灯とそれぞ
れ隣りあって対応するように並列(例えば、上下2段)
に設置することができる。つまり、上下2段のうち一方
がセンサ信号で他方が短絡検知表示灯となる。
【0038】保護回路15のより具体的な回路構成の一
例を示すと、図6のようになる。動作を説明しながらそ
の構成を説明する。まず、定常状態では、センサ20に
印可される電圧(BS+,BS−間)を抵抗R5,R6
で分圧して生成される電圧がスイッチング素子Tr3の
ベースに印加される。これにより、スイッチング素子T
r3はON(常閉)となり、センサ20に電圧が印加さ
れる。なお、4つのトランジスタTr1,Tr2,Tr
4,Tr5は、定常状態ではOFFとなっている。
【0039】また、電源ラインのマイナス側には、検出
抵抗R7を直列に挿入している。これにより、例えば、
センサ20への供給電源ライン間で短絡が発生して過電
流が流れると、検出抵抗R7の上端電位が上昇する。す
ると、抵抗R9,R10,R11で生成されるトランジ
スタTr1のベース電圧も上昇し、トランジスタTr1
がONになる。すると、トランジスタTr4のベース電
圧は、抵抗R12,R13,R14により所定のベース
電圧が印加されているので、トランジスタTr1のON
に伴いトランジスタTr4もONする。
【0040】これにより、スイッチング素子Tr3のベ
ースとマイナス側ラインに接続された抵抗R6は、2つ
のトランジスタTr4,Tr1により短絡され、スイッ
チング素子Tr3のベースがLowになるのでスイッチ
ング素子Tr3がOFFする。これにより、電源ライン
が遮断されるので、センサ20への供給電源ライン間の
短絡経路への電源供給が停止し、いわゆる「短絡保護」
がされる。また、2つのトランジスタTr4,Tr1が
ONになることから、短絡検知表示灯19であるLED
に電流が流れ、点灯する。
【0041】そして、上記した検出抵抗R7,トランジ
スタTr1,トランジスタTr1のベース電圧を生成す
るための抵抗R9,R10,R11等により短絡検出回
路16が構成される。
【0042】なお、トランジスタTr4は突入電流保護
回路である。すなわち、電源投入時の突入電流により、
電流値が大きくなりトランジスタTr1がONになるお
それがある。これを防止するために、抵抗R12,R1
3,R14並びにコンデンサC4により決定される時定
数により、電源投入からトランジスタTr4のベース電
圧が所望の値まで上昇するのを遅らせ、一定期間トラン
ジスタTr4をOFFにするようにしている。なお、一
定期間経過後は、ベース電圧は所望の値まで上昇する
が、上記したようにトランジスタTr1がOFFのため
トランジスタTr4もOFFのままとなる。
【0043】一方、スイッチング素子Tr3が短絡発生
時に一旦OFFになると、検出抵抗R7に電流が流れ
ず、そのままでは、トランジスタTr1のベース電圧が
低下してOFFになってしまい、スイッチング素子Tr
3のベース電位は抵抗R5を介してHighとなり、ス
イッチング素子Tr3が再びONになろうとする。
【0044】そこで、自己保持回路18を設け、トラン
ジスタTr1がOFFするのを抑止している。すなわ
ち、2つのトランジスタTr4,Tr1がONになるこ
とから、抵抗R3が電源ラインのマイナス側に導通し、
抵抗R2,R3により分圧された所望の電圧がベース電
圧としてトランジスタTr2に印加される。これにより
トランジスタTr2がONになる。すると、このトラン
ジスタTr2→抵抗R4→抵抗R10→抵抗R11とい
う経路が構成され、抵抗R4,R10,R11による分
圧により生成されたベース電圧によりトランジスタTr
1はON状態を保持する。
【0045】また、検出抵抗R7の上端電圧に基づいて
ON/OFF動作されるトランジスタTr5も設けてい
る。このトランジスタTr5も、Tr1と同様に、過電
流に伴い検出抵抗R7の上端電圧が上昇すると、トラン
ジスタTr5がONするようになる。そして、このトラ
ンジスタTr5のコレクタ端子は、内部回路(CPU)
14に接続する。これにより、短絡時はトランジスタT
r5がONして、コレクタ電位がHighからLowに
変化する。これを短絡検知信号として内部回路(CP
U)14に送る。よって、内部回路(CPU)14は、
係る短絡検知信号の変化に基づいて、短絡の有無を判断
することができるようになる。
【0046】なお、上記した例では短絡検知表示灯19
を保護回路15の中で動作させるように構成している
が、本発明では必ずしも係る構成にする必要はない。例
えば、内部回路(CPU)14がトランジスタTr5か
らの短絡検知信号によって、内部回路(CPU)14で
直接LEDを駆動制御することもできる。もちろん、L
EDその他のランプに限ることはなく、ブザーや音声を
用いた警報手段でも良い。
【0047】次に、自己保持回路18の解除について述
べる。常開接点である復帰スイッチSWをONにする
と、まず、トランジスタTr1のベース電圧がLowと
なるのでトランジスタTr1がOFFになる。すると、
スイッチング素子Tr3のベースには、抵抗R5,R6
に伴い所望のベース電圧が印加されるので、ONにな
る。また、自己保持回路18のトランジスタTr2も、
ベースがオープンとなるのでOFFとなる。また、この
復帰スイッチSWのONに伴い、ダイオードD2からD
4を介してコンデンサにチャージされた電荷が放電され
るようになっている。
【0048】なお、復帰スイッチSWは、手動でもよい
が、例えば内部回路(CPU)14からの制御信号に基
づき定期的にONにする自動復帰制御を行うようにして
もよい。
【0049】上記した構成の保護回路15は、好ましく
は、各センサ(入力用のI/O機器)に対しそれぞれ設
けることである。すなわち、図7に示すように、各セン
サに対するI/O電源供給端子12に対し、それぞれ保
護回路15を設ける。これにより各保護回路15は、内
部電源供給端子11からの電源ラインに対して並列に配
置されることになる。さらに、各保護回路15は、内部
回路(CPU)14よりも下流側に設置する。
【0050】なお、図7中では、総ての入力端子に3線
式センサを繋げた例を示しており、Vo(n)は、n番
目のセンサに対するセンサ供給電源(プラス側)であ
り、G(n)は、n番目のセンサに対するセンサ供給電
源(マイナス側)であり、S(n)は、n番目のセンサ
に対するセンサ信号の入力端子である。これらは、以下
の図においても同じである。
【0051】なお、このとき通信スレーブのI/O電源
供給端子12は、入力点数ごとに独立させる。図2〜図
4で説明した例では、I/O電源供給端子2dが2系統
としているが、本形態のように、入力点数が8つの時
は、電源供給端子も8系統となる。つまり、入力機器取
り付け用の端子でI/O端子13を1つに対してI/O
電源供給端子12のプラスとマイナスをそれぞれ1つ設
け、それを8系統とする。よって、図示省略するが、本
形態の外観は、図2,図3のものを基準とし、I/O電
源供給端子2dが8系統になるように所定数増えた構造
となる。
【0052】保護回路15の内部構成は、図6等に示し
たものと同様である。従って、トランジスタTr5によ
る短絡検知機能を備えている。そこで、各保護回路15
からの短絡検知信号を、内部回路(CPU)14の異な
るポートに入力するようにしている。これにより、内部
回路(CPU)14では、どのポートから短絡検知信号
を受信したか(つまり、HighとLowの変化があっ
たか)を判断することにより、短絡を生じたセンサ、ま
たはその入力端子番号を特定することができる。
【0053】さらに、本形態では、内部回路(CPU)
14に、どのチャンネルで短絡が起きているかをマスタ
側(PLC)に通信する機能も備えている。具体的に
は、図8に示すような内部構造を採る。すなわち、本例
では、センサを8個接続可能としたものであるので、セ
ンサ信号を入力するためのポートを8個用意し、それに
併せて各保護回路15からの短絡検知信号を入力するた
めのポートも8個用意している。センサ信号用の8チャ
ンネル分のポートは、ポート情報読み取り部14aに直
接与えられ、保護回路15からの短絡検知信号用の8チ
ャンネル分のポートは、短絡検知入力部14bを介して
与えられ。図では、短絡検知入力部14bからポート情
報読み取り部14aへの接続線は1本で示しているが、
8チャンネル分用意されている。
【0054】係る構成によれば、センサ信号並びに保護
回路15からの短絡検知信号は、ポート情報読み取り部
14aに与えられる。そして、パラレル/シリアル変換
部14cにてパラレル/シリアル変換を行い、センサ信
号と短絡検知信号を所定の順番に並べてシリアル信号に
変換し、送信フレーム生成部14dに与える。この送信
フレーム生成部14dでは、受け取ったシリアル信号を
マスタであるPLCに向けて送信するための送信フレー
ムを生成する。具体的には、図9(a)に示すように、
送信先アドレスとヘッダに続いて受け取ったシリアル信
号(センサ信号+短絡検知データ)を付加し、更にその
後ろにフッタを付加した送信フレームを生成する。そし
て、その生成した送信フレームを通信ドライバ14eを
介してリモートI/Oのバスへ送信する。これにより、
送信先アドレスで規定される相手(PLC側の通信マス
タユニット1d)に、センサ情報並びに短絡の有無情報
を通知することができる。
【0055】係る構成にすると、マスタであるPLC
は、どのチャンネルで短絡事故が発生したかがわかるの
で、そのチャンネルのセンサ信号は不正確と判断し、そ
の不正確な信号として適切な制御を続けることができ
る。ここで、適切な制御とは、例えば、イベント割り込
みにより、予め決めた異常時の処理を実行することがで
きる。また、制御内容を安全側で停止するようにしても
よい。なお、事故を生じていないチャンネルからのセン
サ信号は有効と判断して制御を続けるようなこともでき
る。
【0056】なお、本実施の形態では、短絡検知入力部
14bで取得した保護回路15からの短絡検知信号は、
そのまま全てポート情報読み取り部14aに与えるよう
にしたため、最終的に送信するフレーム内にも、どのチ
ャンネルで短絡事故があったかを伝達可能としている
が、例えば、短絡検知入力部14bは、8点の入力に対
するOR回路とし、いずれかのチャンネルで短絡事故が
あった場合にONとなるようにしてもよい。
【0057】その場合には、ポート情報読み取り部14
aには、チャンネル分(n点分)のセンサ信号と、短絡
事故が発生したか否かを伝える1ビット分の信号がパラ
レル入力される。そして、最終的に送信フレーム生成部
14dで生成される送信フレームとしては、図9(b)
に示すようにすることができる。この場合には、どのチ
ャンネルで短絡事故が起こったかはPLC側で知ること
はできないものの、短絡が発生した通信スレーブ機器か
ら送信されてきたセンサ信号の信頼性が低いことがわか
るので、例えば、そのスレーブ機器から受信したセンサ
信号を全て無効にしたり、センサ信号の状態が変化して
いるものはそのチャンネルは正常に動作していると判断
し、それ以外のチャンネルのセンサ信号を無効にするな
どとすることができる。さらに、異常時に伴う適切な処
理を実行するのは上記したものと同様である。
【0058】また、本形態では、短絡を通知するための
メッセージを生成するメッセージ生成部14fを設け
た。つまり、短絡検知入力部14bの出力を受け、短絡
事故が発生したならば、そのことを伝える短絡検知メッ
セージを生成し、送信フレーム生成部14dに与える。
そして、この短絡検知メッセージは、送信フレーム生成
部14dにて送信アドレス,ヘッダ,フッタが付加さ
れ、図9(c)に示すような送信フレームを生成する。
この送信フレームは、イベント通信によりマスタである
PLCに送信する。このとき、短絡検知メッセージの中
身を短絡事故が起こったことを通知する内容だけでもよ
いし、どのチャンネルで短絡事故が発生かまでを特定す
る内容を付加してもよい。
【0059】また、上記した実施の形態では、短絡事故
の発生時に、自動的にマスタであるPLCに通知する機
能を持たせたが、この機能はなくてもよい。また、仮に
設けた場合でも、その機能を使用するか否かをユーザが
択一的に選択できるようにしてもよい。
【0060】図10は、本実施の形態の変形例を示して
いる。すなわち、上記した実施の形態では、NPNタイ
プの通信スレーブとセンサを用いた例を説明したが、図
示の例は、PNPタイプのセンサ20′を接続するPN
Pタイプの通信スレーブ10′を示している。同図に示
すように、PNPタイプの場合、マイナス側を電気的コ
モンとしているので、マイナス側をシャーシグランドに
接地する必要がある。従って、通信スレーブ10′に保
護回路15を設けるに際し、電源ラインのプラス側に遮
断用のスイッチング素子Tr3を設けるようにした。こ
れにより、電源ラインに過電流が流れると、スイッチン
グ素子Tr3を開いて遮断する。よって、短絡状態が解
消され、内部回路(CPU)14に安定して電源供給が
なされる。なお、保護回路15の内部構成は、プラスと
マイナスの関係及びPとNの関係が対称的に反転する
が、短絡時の内部回路14の動作等は、上記した実施の
形態並びに変形例と同様であるので、その詳細な説明を
省略する。
【0061】図11は、本発明の第2の実施の形態を示
している。同図に示すように、本実施の形態では、保護
回路15を1個設け、その保護回路15に対して複数の
センサ(I/O電源供給端子12)を並列接続するよう
にした。さらに、電源ラインでの保護回路15の設置位
置は、内部回路(CPU)14よりも下流側、つまり、
内部回路14とセンサ20の間に配置するようにしてい
る。換言すると、内部供給電源6からの電力供給は、セ
ンサに対しては保護回路15を経由して行われるが、内
部回路(CPU)14に対しては直接行われる。なお、
保護回路15の内部構成は、上記した第1の実施の形態
と同様である。
【0062】これにより、いずれかのセンサ,チャンネ
ルで短絡事故が発生すると、保護回路15が働き、すべ
てのセンサへの電源ラインが遮断される。従って、内部
回路(CPU)14に対する電力供給は確保され、短絡
事故が発生中であっても内部回路(CPU)は動作可能
なままとなり、例えば、係る短絡事故が発生したことを
PLCに伝えたり、通信スレーブ10自体を自動的に電
源OFF状態にするような制御が行える。
【0063】なお、短絡検知通知は、第1の実施の形態
と同様の機能に基づいて実行できる。但し、本実施の形
態では、どのチャンネルで短絡事故が発生したかまでは
特定できず、いずれかのチャンネルで短絡があった旨の
通知となる。従って、送信フレームも図9(b),
(c)のいずれかとなる。
【0064】以上のような第2の実施の形態は、複数入
力端子の短絡保護をまとめて行う思想のものである。図
11で示した例では、入力接点数が8(n=8)のと
き、8つの入力端子に対して保護回路15を1個設ける
ことにしているが、例えば1〜4つ目の入力端子に対し
て1つの保護回路を設けるとともに、5〜8つ目の入力
端子で1個の保護回路を設ける思想を含むものである。
このとき、通信スレーブのI/O電源供給端子は、2系
統となるので、図2〜図4に示したような2系統のもの
で対応できる。
【0065】さらに本発明では、1つの保護回路で複数
の入力端子の短絡保護をするようになっていれば、1つ
の通信スレーブ10内に設置する保護回路は1つに限る
ことはない。また、上記例示したように、短絡保護をす
るセンサを4個ずつと言うように均等に振り分ける必要
はなく、さらには、第1の実施の形態のように1つの入
力端子を1つの保護回路で短絡保護するものを一部に含
むようにすることもできる。すなわち、例えば、7個の
センサを1個の保護回路で短絡保護を図り、1個のセン
サを別の1個の保護回路で短絡保護を図ることができ
る。
【0066】このような本形態では、保護回路15が入
力端子に対して少なくてすむので、小型化・ローコスト
化には適している。なお、その他の構成並びに作用効果
は、上記した実施の形態並びに変形例と同様であるの
で、その詳細な説明を省略する。
【0067】図12は、本発明の第3の実施の形態を示
している。本実施の形態では、上記した図11に示す実
施の形態と同様に、保護回路15を一つ設けている。そ
して、その設置位置が上記した各実施の形態と相違し
て、内部回路(CPU)14よりも上流側に設置してい
る。つまり、短絡により過電流状態になると、保護回路
15が電源ラインを遮断し、下流側の電力供給をカット
するため、センサはもちろんのこと、内部回路(CP
U)14に対する電力供給も停止するようにしている。
【0068】係る構成をとることにより、短絡事故に伴
い内部回路(CPU)14が損傷したり、内部回路(C
PU)14への電源供給が不安定となることで生じる誤
った情報がPLCに送られたり、その誤った情報によっ
てPLCの制御がおかしくなることが根本的に抑制でき
る。なお、自発的に通信スレーブ10から短絡を通知す
ることはできないものの、現場の監視者などにより、動
作がおかしい(通信スレーブ10が非動作)ということ
は設備装置の動きから比較的簡単に気付くことが多く、
しかも、おかしくなった原因が限られていることもあ
り、故障したセンサや、配線ミスを確認調査などをする
ことで、修理・修繕の対応をすることができる。
【0069】なお、本形態では、内部回路(CPU)1
4が動作しなくなるので、第1,第3の実施の形態のよ
うに、保護回路15から短絡検知信号を出力する必要が
ない。従って、この保護回路15の内部構成は、上記し
た各実施の形態の構成から、トランジスタTr5を含む
短絡検知信号を出力する機能部分を除いたものにより実
現できる。
【0070】最後に他の適用例を説明しておく。上記し
た3つの実施の形態では、PLCのリモートI/Oの子
局である通信スレーブに適用した例を示したが、本発明
はこれに限ることはなく入力機器を接続可能な制御装置
で、その入力機器と制御装置の内部回路に対する電力供
給ラインが共通しているものに適用できる。一例を示す
と、マイクロPLC等と称される小型の単ユニットPL
C(図1に例示したPLCの各ユニットを一体化し単一
のケースに収納したPLC)がある。
【0071】係る制御機器に対して接続される入力機器
に対する接続線などが短絡した場合に、保護回路が働
き、その入力機器の動作を停止し、制御装置の動作は継
続させるようにしてもよい。
【0072】また、通信スレーブでも、入力機器と出力
機器の両方をつなぐ入出力接点対応の通信スレーブにも
適用できるのはもちろんのことである。このときは、入
力機器への電源供給ラインが内部回路と共通している入
力系統に対して発明思想を適用することになる。なお、
いずれの場合も保護回路の構成並びに設置位置は、上記
した各実施の形態と同様であるので、その詳細な説明を
省略する。
【0073】
【発明の効果】以上のように、この発明では、たとえ短
絡を生じたとしても、短絡保護回路が動作するため内部
回路(CPU)等への悪影響を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるシステムの全体構成の一例
を示している。
【図2】(a)は、通信スレーブの外観の一例を示す図
である。(b)は、端子の配置例を示す図である。
【図3】配線例を示す図である。
【図4】従来例を示すセンサ,通信スレーブの内部構造
を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図6】保護回路15の具体的な構成例を示す図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施の形態の具体例を示す図で
ある。
【図8】内部回路の内部構造を示す図である。
【図9】送信フレームの一例を示す図である。
【図10】変形例を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態の具体例を示す図
である。
【図12】本発明の第3の実施の形態の具体例を示す図
である。
【符号の説明】
6 内部供給電源 10 通信スレーブ(子局) 11 内部電源供給端子 12 I/O電源供給端子 13 I/O端子 14 内部回路(CPU) 15 保護回路 16 短絡検知回路 18 自己保持回路 19 短絡検知表示灯 Tr3 スイッチング素子 20,20′ センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/28 100 G05B 19/05 N (72)発明者 福田 孝規 佐賀県武雄市朝日町大字中野小字小原 11000番地 オムロン武雄株式会社内 (72)発明者 山下 雅典 佐賀県武雄市朝日町大字中野小字小原 11000番地 オムロン武雄株式会社内 (72)発明者 岩永 博文 佐賀県武雄市朝日町大字中野小字小原 11000番地 オムロン武雄株式会社内 (72)発明者 野田 智史 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 5G053 AA01 AA02 BA01 CA01 DA01 EC03 FA06 5G065 BA04 BA07 EA01 GA04 GA07 JA02 KA05 LA02 5H209 CC03 DD13 FF09 GG13 HH04 5H220 BB13 CC03 CX05 FF10 HH08 JJ07 JJ12 MM01 MM06 5K033 AA06 BA03 DA02 DB20 DB25 EA07 EB03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラマブルコントローラの通信親局
    に対して通信をする通信子局において、 電源入力部から供給される電力を、内部回路と、外付け
    の入力機器の動作電源とするための電源供給系統を持
    ち、 前記電源供給系統中の前記内部回路への電源供給点と、
    前記入力機器への電源供給点の間に、短絡保護回路を設
    け、前記短絡保護回路の作動により短絡発生時に前記入
    力機器への電源供給を停止するとともに、前記内部回路
    への電源供給異常の発生を防止し、 前記内部回路は、短絡発生時に異常時処理を実行する機
    能を備えたことを特徴とする通信子局。
  2. 【請求項2】 前記短絡保護回路は、短絡を検知した際
    に、通知する機能をもつことを特徴とする請求項1に記
    載の通信子局。
  3. 【請求項3】 前記外付けの入力機器を複数接続可能な
    通信子局であって、 前記短絡保護回路は、前記複数の入力機器に対する電源
    供給系統にそれぞれ設け、 前記短絡保護回路は、相互に独立して動作し、接続され
    た前記入力機器への電源供給のみ停止する機能を持つこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の通信子局。
  4. 【請求項4】 前記異常時処理は、短絡発生を前記通信
    親局に通知する処理を含むことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の通信子局。
  5. 【請求項5】 前記外付けの入力機器を複数接続可能な
    通信子局であって、 前記内部回路の異常時処理は、短絡を生じている箇所を
    特定し、その特定した箇所を短絡発生と併せて前記通信
    親局に通知する処理であることを特徴とする請求項4に
    記載の通信子局。
  6. 【請求項6】 前記短絡保護回路が短絡時に電源供給を
    停止するに際し、 遮断する電源供給系統は、シャーシグランドの非接続側
    にしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の通信子局。
  7. 【請求項7】 前記短絡保護回路は、電源供給を再開可
    能とする自己復帰機能を備えたことを特徴とする請求項
    1〜6のいずれか1項に記載の通信子局。
  8. 【請求項8】 プログラマブルコントローラの通信親局
    に対して通信をする通信子局において、 電源入力部から供給される電力を、内部回路と、外付け
    の入力機器の動作電源とするための電源供給系統を持
    ち、 前記電源供給系統中に短絡保護回路を設け、前記短絡保
    護回路の作動により短絡発生時に前記入力機器並びに前
    記内部回路への電源供給を停止し、 前記短絡保護回路は、スイッチング素子を備え、そのス
    イッチング素子をOFFにすることにより前記電源供給
    を停止するものであり、短絡発生に伴い前記スイッチン
    グ素子がOFFになると、その状態を自己保持する機能
    と、その自己保持を解消する復帰機能を備えたことを特
    徴とする通信子局。
  9. 【請求項9】 外付けの入力機器からの信号を内部回路
    が受け取り、その内部回路が受け取った信号に基づいて
    所定の処理をする制御装置であって、 電源入力部から供給される電力を、前記内部回路と、前
    記入力機器の動作電源とするための電源供給系統を持
    ち、 前記電源供給系統中の前記内部回路への電源供給点と、
    前記入力機器への電源供給点の間に、短絡保護回路を設
    け、前記短絡保護回路の作動により短絡発生時に前記入
    力機器への電源供給を停止するとともに、前記内部回路
    への電源供給異常の発生を防止し、 前記内部回路は、短絡発生時に異常時処理を実行する機
    能を備えたことを特徴とする制御装置。
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