JP2012218585A - 信号衝突検知装置、電子制御装置、及び、バスシステム - Google Patents

信号衝突検知装置、電子制御装置、及び、バスシステム Download PDF

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Abstract

【課題】電子制御装置と複数の電子機器とが接続された共通バス上に各電子機器が出力した信号の衝突を検知できる信号衝突検知装置、それを有する電子制御装置、及び、バスシステムを提供する。
【解決手段】中継コネクタユニット22は、複数の電子機器33〜36が接続された下位ネットワーク回線43に含まれる共通データ信号線に接続されて、複数の電子機器33〜36が共通データ信号線から電流を引き込むことにより出力される応答信号を入力する。この中継コネクタユニット22は、複数の電子機器33〜33によって引き込まれる電流を共通データ信号線を通じて供給する電流供給部22bと、電流供給部22bにより供給された電流量を測定する電流量測定部22cと、電流量測定部22cで測定された電流量が所定の衝突閾値より大きいときに応答信号の衝突が生じたことを検知する衝突検知部22dと、を有している。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、車両に搭載される車両ネットワークシステムなど、共通バスと、この共通バスから論理値に応じた量の電流を引き込むことにより当該共通バス上に論理信号を出力する複数の電子機器と、これら複数の電子機器によって共通バス上に出力された論理信号を入力する電子制御装置と、を有するバスシステムで用いられ、共通バス上で生じた前記論理信号の衝突を検知する信号衝突検知装置、この信号衝突検知装置を有する電子制御装置、及び、この電子制御装置を有するバスシステムに関する。
例えば、図8に示される従来の車両ネットワークシステム901は、共通バス910と、複数の電子機器920と、電子制御装置930と、を有し、これら複数の電子機器920と電子制御装置930とが、共通バス910に含まれる共通データ信号線を共有して互いに接続されている。
複数の電子機器920は、共通データ信号線から電流を引き込むドライバ回路921を有しており、このドライバ回路921を用いて、電子制御装置930からの命令信号に対する応答信号を共通データ信号線に出力する。複数の電子機器920は、それぞれのドライバ回路921の1つが電流を引き込んだときに、共通データ信号線の電圧レベルが論理値「0」を示し、複数の電子機器920のいずれもが電流を引き込まないとき、論理値「1」を示すように構成されている。電子制御装置930は、共通データ信号線に出力された電圧レベルを検知する信号検知部931と、共通データ信号線を抵抗器932aを介して電源電圧Vに接続する電流供給部932と、を有している。
複数の電子機器920は、それぞれ固有の識別情報が割り当てられており、図示しない命令受信部で電子制御装置930から送信された命令信号を受信すると、当該命令信号に含まれる識別情報が自身のものか判断して、自身のものであれば当該命令信号に対する応答信号を供給データ信号線に出力し、自身のものでなければ当該命令信号を破棄するように動作する。つまり、電子制御装置930をマスタ装置とし、複数の電子機器920をそれぞれスレーブ装置として、電子制御装置930が識別情報により電子機器920を指定してマスタ−スレーブ通信を行うことにより、電子制御装置930と複数の電子機器920とで共通データ信号線を共通に用いていた。
しかしながら、上記車両ネットワークシステム901では、例えば、複数の電子機器920のうち1つの電子機器920において、他の電子機器920に割り当てられた識別情報を自身に割り当てられた識別情報と認識してしまう故障などが生じた場合、他の電子機器920向けの命令信号に対して、当該他の電子機器920と故障した電子機器920とが共に応答信号を出力してしまい、共通データ信号線上でこれら応答信号が衝突して、電子制御装置930において不正な応答信号を受信してしまう恐れがあるという問題があった。
本発明は、上記課題に係る問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、電子制御装置と複数の電子機器とが接続された共通バス上に各電子機器が出力した信号の衝突を検知できる信号衝突検知装置、それを有する電子制御装置、及び、バスシステムを提供することを目的としている。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、共通バスと、前記共通バスから論理値に応じた量の電流を引き込むことにより前記共通バス上に論理信号を出力する複数の電子機器と、前記複数の電子機器によって前記共通バス上に出力された前記論理信号を入力する電子制御装置と、を有するバスシステムで用いられ、前記共通バス上で生じた前記論理信号の衝突を検知する信号衝突検知装置であって、前記複数の電子機器によって引き込まれる電流を前記共通バスを通じて供給する電流供給手段と、前記電流供給手段によって供給される電流量を測定する電流量測定手段と、前記電流量測定手段によって測定された前記電流量が予め定められた衝突閾値より大きいときに前記論理信号の衝突が生じたことを検知する衝突検知手段と、を有していることを特徴とする信号衝突検知装置である。
請求項2に記載された発明は、上記目的を達成するために、電子機器が共通バスから論理値に応じた量の電流を引き込むことにより前記共通バス上に出力された論理信号を入力する電子制御装置であって、請求項1に記載の信号衝突検知装置を有していることを特徴とする電子制御装置である。
請求項3に記載された発明は、上記目的を達成するために、共通バスと、前記共通バスから論理値に応じた量の電流を引き込むことにより前記共通バス上に論理信号を出力する複数の電子機器と、前記複数の電子機器によって前記共通バス上に出力された前記論理信号を入力する電子制御装置と、を有するバスシステムであって、請求項1に記載された信号衝突検知装置を有していることを特徴とするバスシステムである。
請求項4に記載された発明は、上記目的を達成するために、共通バスと、前記共通バスから論理値に応じた量の電流を引き込むことにより前記共通バス上に論理信号を出力する複数の電子機器と、前記複数の電子機器によって前記共通バス上に出力された前記論理信号を入力する電子制御装置と、を有するバスシステムであって、前記電子制御装置が、請求項2に記載された電子制御装置で構成されていることを特徴とするバスシステムである。
請求項5に記載された発明は、請求項3又は4に記載された発明において、前記複数の電子機器のそれぞれが引き込む電流量が、それぞれ同一の基準電流量に設定され、前記信号衝突検知装置の前記衝突閾値が、前記基準電流量より大きく且つ前記基準電流量の2倍より小さく設定されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、電流供給手段から共通バスを通じて複数の電子機器に供給された電流量を電流量測定手段で測定して、この測定した電流量が予め定められた衝突閾値より大きいときに共通バス上で論理信号の衝突が生じたことを検知するので、電流供給手段から供給される電流量は、複数の電子機器によって引き込まれる電流量の総和を示しており、そのため、この電流量に基づいて複数の電子機器が電流を引き込んでいるか否か、即ち、信号を出力しているか否かを判定することができ、共通バス上で生じた信号の衝突を確実に検知できる。
また、複数の電子機器のそれぞれが引き込む電流量がそれぞれ同一の基準電流量に設定されている場合において、衝突閾値が、前記基準電流量より大きく且つ前記基準電流量の2倍より小さく設定されていることで、各電子機器が引き込む電流量がそれぞれ異なる場合に比べて、衝突閾値を容易に設定することができる。
本発明のバスシステムの一実施形態である下位ネットワークを含む車両ネットワークシステムの概略構成図の一例である。 図1の車両ネットワークシステムが備える主制御装置の概略構成図である。 図1の車両ネットワークシステムが備える中継コネクタユニットの概略構成図である。 図1の車両ネットワークシステムが備える電子機器の概略構成図である。 図1の車両ネットワークに含まれる下位ネットワークの構成を説明する図である。 図5の下位ネットワークの電子機器が有する電流源の回路の一例を示す図である。 図5の下位ネットワークの動作を説明するタイミングチャートである。 従来の車両ネットワークシステムの概略構成図である。 図8の車両ネットワークシステムの動作を説明するタイミングチャートである。
以下、本発明のバスシステムの一実施形態である下位ネットワークを含む車両ネットワークシステムを、図1〜図7を参照して説明する。
自動車などの車両には、ヘッドライト、デフォッガ、エアコン、パワーウィンドウなどの電子機器が搭載され、これら電子機器は、ワイヤハーネスを介して主制御装置に接続されるとともにこの主制御装置によって制御されて、これら電子機器や主制御装置により車両ネットワークシステムを構成している。そして、これら電子機器毎に専用の接続回路(即ち、電線)を設けた構成にすると、主制御装置によって制御される電子機器が増えるに従い、主制御装置と電子機器とを接続するワイヤハーネスの回路数(即ち、電線数)が増加してしまう。
そのため、本実施形態の車両ネットワークシステムでは、主制御装置と電子機器との間に補助的な電子制御装置としての中継コネクタユニットを設けて、この中継コネクタユニットによって制御信号(命令信号、応答信号)を中継することにより、間接的に電子機器を制御している。中継コネクタユニットにより電子機器を機能毎にまとめて下位ネットワークN1、N2を構成するとともに、主制御装置と中継コネクタユニットとで上位ネットワークを構成している。
車両ネットワークシステム1は、図1に示すように、主制御装置11と、電子制御装置としての複数の中継コネクタユニット21、22と、複数の電子機器31〜36と、を有している。車両ネットワークシステム1は、さらに、主制御装置11と中継コネクタユニット21、22とを接続する通信回線としてのワイヤハーネスからなる上位ネットワーク回線41と、各中継コネクタユニット21、22とこれらに制御される電子機器31〜36とを接続する共通バスとしてのワイヤハーネスからなる下位ネットワーク回線42、43と、を有している。
主制御装置11は、図2に示すように、予め定められたプログラムに従って動作するマイクロプロセッサ(MPU)10と、外部接続部15と、を有している。このMPU10は、車両ネットワークシステム1全体の制御を司る。このMPU10は、図2に示すように、予め定められたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)10a、CPU10aのための処理プログラムや各種情報等を格納した読み出し専用のメモリであるROM10b、各種のデータを格納するとともにCPU10aの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM10c等を有して構成している。
外部接続部15は、通信用モジュールなどで構成されており、MPU10と上位ネットワーク回線41とを接続する外部インタフェース部として機能する。この外部接続部15は、上位ネットワーク回線41を介して、中継コネクタユニット21、22との間で周知のCAN(Controller Area Network)プロトコルを用いた通信(CAN通信)が可能なように構成されている。勿論、CAN以外のプロトコルを用いて通信を行っても良い。
外部接続部15は、その各信号線が、主制御装置11のケース外部に嵌合部を露出して設けられた図示しないコネクタソケットの端子金具に接続されており、そして、このコネクタソケットに上位ネットワーク回線41を構成するワイヤハーネスに設けられたコネクタプラグが嵌合されることにより、外部接続部15と上位ネットワーク回線41とが電気的に接続される。
中継コネクタユニット21は、図示しないコネクタハウジングと、該コネクタハウジングに収容され、予め定められたプログラムに従って動作するマイクロプロセッサ(MPU)20と、上位接続部25と、下位接続部26と、を有している。このMPU20は、中継コネクタユニット21全体の制御を司る。このMPU20は、図3に示すように、主制御装置11のMPU10と同様に、CPU20a、ROM20b、RAM20c等を有している。なお、中継コネクタユニット21での処理は、主制御装置11での処理より簡易なものであるので、中継コネクタユニット21のMPU20は、主制御装置11のMPU10より低機能で安価なものを用いており、これにより、車両ネットワークシステム1全体の製造コストの低減を図っている。
上位接続部25は、通信用モジュールなどで構成されており、MPU20と上位ネットワーク回線41とを接続する外部インタフェース部として機能する。この上位接続部25は、上位ネットワーク回線41を介して、主制御装置11との間でCAN通信が可能なように構成されている。上位接続部25は、その各信号線が中継コネクタユニット21の図示しないコネクタハウジングに設けられたソケット部の端子金具に接続されており、そして、このソケット部に上位ネットワーク回線41を構成するワイヤハーネスに設けられたコネクタプラグが嵌合されることにより、上位接続部25と上位ネットワーク回線41とが電気的に接続される。
下位接続部26は、通信用モジュールなどで構成されており、MPU20と下位ネットワーク回線42とを接続する外部インタフェース部として機能する。この下位接続部26は、下位ネットワーク回線42を介して、電子機器31、32との間で所定のマスタ−スレーブ通信が可能なように構成されている。また、下位接続部26は、その各信号線が中継コネクタユニット21の図示しないコネクタハウジングに設けられた圧接端子金具に接続されており、そして、この圧接端子金具を、下位ネットワーク回線42を構成するワイヤハーネスに圧接することにより、下位接続部26と下位ネットワーク回線42とが電気的に接続される。
中継コネクタユニット22は、上述した中継コネクタユニット21と同一に構成されており、図示しないコネクタハウジングと、該コネクタハウジングに収容され、予め定められたプログラムに従って動作するマイクロプロセッサ(MPU)20と、上位接続部25と、下位接続部26と、を有している。また、上位接続部25及び下位接続部26は、上述した中継コネクタユニット21と同様に、上位ネットワーク回線41及び下位ネットワーク回線43に接続されている。中継コネクタユニット22の下位接続部26は、下位ネットワーク回線43を介して、電子機器33〜36との間で所定のマスタ−スレーブ通信が可能なように構成されている。
複数の電子機器31〜36は、車両に搭載される周知のヘッドライト(電子機器31)、デフォッガ(電子機器32)、パワーウィンドウ(電子機器33〜36)である。勿論、これらに限定されるものではなく、他の種類の電子機器であってもよい。図4に電子機器31の概略構成を示す。
電子機器31は、図示しないコネクタハウジングと、該コネクタハウジングに収容され、予め定められたプログラムに従って動作するマイクロプロセッサ(MPU)30と、回線接続部37と、駆動部38と、コネクタハウジングとは別体に設けられ、コネクタハウジング内のMPU30にリード線などを介して接続された負荷部39と、を有している。このMPU30は、電子機器31全体の制御を司る。このMPU30は、図4に示すように、中継コネクタユニット21のMPU20と同様に、CPU30a、ROM30b、RAM30c、を有している。
回線接続部37は、通信用モジュールなどで構成されており、MPU30と下位ネットワーク回線42とを接続する外部インタフェース部として機能する。この回線接続部37は、下位ネットワーク回線42を介して、中継コネクタユニット21との間で所定のマスタ−スレーブ通信が可能なように構成されている。回線接続部37は、その各信号線が電子機器31の図示しないコネクタハウジングに設けられた端子金具に接続されており、そして、この端子金具を、下位ネットワーク回線42を構成するワイヤハーネスに接続することにより、回線接続部37と下位ネットワーク回線42とが電気的に接続される。
駆動部38は、負荷部を駆動するための駆動信号を出力するドライバ回路などで構成され、MPU30と負荷部39とを接続する外部インタフェース部として機能する。この駆動部38は、リード線を介して負荷部39に接続される。
負荷部39は、例えば、ライト点灯スイッチや電熱線スイッチを構成するリレー、モータを駆動するためのパワーMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)など負荷駆動回路と、この負荷駆動回路によって駆動されるライトや電熱線、モータなどの各電子機器に固有の負荷と、を有している。
他の電子機器32〜36についても、この電子機器31と同様の構成を備えており、それぞれ、中継コネクタユニット21、22に下位ネットワーク回線42、43を介して接続されている。
複数の電子機器31〜36は、各下位ネットワークN1、N2において、それぞれ固有の識別情報が割り当てられており、中継コネクタユニット21、22から下位ネットワーク回線42、43を通じて送信された命令信号を受信すると、当該命令信号に含まれる識別情報が自身のものか判断して、自身のものであれば当該命令信号に対する応答信号を下位ネットワーク回線42、43に出力し、自身のものでなければ当該命令信号を破棄するように動作する。
電子機器31〜36は、主制御装置11から中継コネクタユニット21、22を経由して送られる命令信号に基づいて、例えば、ライトの点灯、消灯や、電熱線への通電、遮断、モータ回転などの動作を行い、動作結果や機器の状態を示す応答信号を中継コネクタユニット21、22を経由して主制御装置11に送り返す。
次に、下位ネットワーク回線43と、電子機器33〜36と、中継コネクタユニット22と、によって構成されるバスシステムとしての下位ネットワークN2の構成について、図5〜図7を参照して具体的に説明する。
下位ネットワーク回線43には1本の共通データ信号線が含まれており、中継コネクタユニット22と電子機器33〜36とが共通データ信号線を共有して互いに接続されている。中継コネクタユニット22と電子機器33〜36とは、共通データ信号線を用いて互いにシリアル通信を行い、論理信号としての命令信号及び応答信号の送受信を行う。また、電子機器33〜36と中継コネクタユニット22とは、図示しない車両電源から供給される電源電圧Vccにより動作する。
中継コネクタユニット22は、所定の動作を命令する命令信号を共通データ信号線を通じて電子機器33〜36に送信し、電子機器33〜36は、命令信号に対する応答信号を共通データ信号線を通じて中継コネクタユニット22に送信する。なお、図5においては、電子機器33〜36から中継コネクタユニット22に論理信号としての応答信号を出力するための機能ブロックの構成のみ記載しており、中継コネクタユニット22から各電子機器33〜36に命令信号を出力する構成については記載を省略している。
電子機器33は、電流源33aと、出力制御部33bと、を有している。上述した回線接続部37は、電流源33aを含み、上述したMPU30は、出力制御部33bを含む。
電流源33aは、例えば、図6に示すような、帰還型のVBE依存型電流源回路で構成されている。図6から判るように、NPN型のトランジスタQ2に流れる電流は、NPN型のトランジスタQ1のベースに流れる電流が非常に小さく無視できるので、抵抗R2に流れる電流に等しく、そのため、この電流源回路の出力電流Ioutは、Iout=VBE/R2となる。
また、図6のトランジスタQ2のコレクタ端子は、共通データ信号線に接続されている。また、電流源33aにおける電源電圧Vccとの接続線にはスイッチ素子として機能するPNP型のトランジスタQ3が設けられており、このトランジスタQ3のベース端子には、出力制御部33bが接続されている。出力制御部33bが、このトランジスタのコレクタ−エミッタ間が通電されるようにベース端子に信号を入力することで、共通データ信号線から上記出力電流Ioutが引き込まれ(即ち、ON)、共通データ信号線の電圧レベルが論理値「0」を示す値となり、又は、このトランジスタのコレクタ−エミッタ間が遮断されるようにベース端子に信号を入力することで、共通データ信号線からの電流の引き込みが停止され(即ち、OFF)、共通データ信号線の電圧レベルが論理値「1」を示す値となる。出力制御部33bは、MPU30(CPU30a)で構成されており、電流源33aを制御して共通データ信号線から論理値に応じた量の電流を引き込むことにより共通データ信号線の電圧レベルを変化させて応答信号を共通データ信号線に出力する。
電子機器34〜36についても、上記電子機器33と同様に、電流源34a〜36aと、出力制御部34b〜36bと、を有して構成されている。電子機器33〜36の電流源33a〜36aによって引き込まれる出力電流Ioutは、それぞれ同一の基準電流量に設定されている。
中継コネクタユニット22は、図5に示すように、信号検知部22aと、電流供給部22bと、電流量測定部22cと、衝突検知部22dと、制御部22eと、を有している。上述した下位接続部26は、信号検知部22aと、電流供給部22bと、電流量測定部22cと、衝突検知部22dと、を含み、上述したMPU20は、制御部22eを含む。
信号検知部22aは、例えば、上記マスタ−スレーブ通信に対応した通信用IC等で構成されており、共通データ信号線が接続されて、共通データ信号線の電圧レベルに基づいて各電子機器33〜36によって出力された応答信号を検知する。この信号検知部22aで検知された応答信号はMPU20(CPU20a)で構成された制御部22eに送られて、この制御部22eは応答信号に応じた処理、例えば、応答信号が電子機器の正常動作を示すものであれば次の所定処理に進み、又は、応答信号が電子機器の異常動作を示すものであれば、当該異常動作を主制御装置11に通知したり、直前に送信した命令信号を再送したりする。
電流供給部22bは、図示しない電源から共通データ信号線を介して各電子機器33〜36電流を供給する。
電流量測定部22cは、電流供給部22bから共通データ信号線に供給される電流量を測定する。電流量測定部22cは、例えば、電流供給部22bと共通データ信号線とを接続する配線に直列に挿入された電流検知抵抗器と、当該電流検知抵抗器の両端の電位差を増幅するオペアンプと、で構成されている。電流供給部22bから共通データ信号線に電流が供給されると、電流検知抵抗器に電流が流れてその両端に電位差が生じ、この電位差がオペアンプによって増幅されて、電流供給部22bから供給される電流量に応じた電圧が出力される。つまり、電流供給部22bから供給される電流量を測定して、当該電流量に応じた電圧で示す。
衝突検知部22dは、電流量測定部22cによって測定された電流量が予め定められた衝突閾値より大きいか否かを判定して、この判定結果を制御部22eに入力する。制御部22eは、電流量測定部22cによって測定された電流量が予め定められた衝突閾値より大きいとの判定結果が入力されると、共通データ信号線上で応答信号の衝突が生じたことを認識して、主制御装置11に異常状態が生じたことを通知する。衝突検知部22dは、例えば、2つ入力端子に入力された電圧を比較するコンパレータで構成されており、一方の入力端子に上記電流量測定部22cのオペアンプの出力が接続されており、他方の入力端子に衝突閾値に応じた電圧が入力されている。この衝突閾値は、複数の電子機器33〜36のそれぞれが引き込む電流量がそれぞれ同一の基準電流量に設定されている場合において、基準電流量より大きく且つ基準電流量の2倍より小さく設定されている。
中継コネクタユニット22の電流供給部22bと、電流量測定部22cと、衝突検知部22dと、がそれぞれ、請求項中の電流供給手段と、電流量測定手段と、衝突検知手段と、に相当し、中継コネクタユニット22が、請求項中の電子制御装置及び信号衝突検知装置に相当する。
次に、上述した下位ネットワークN2における本発明に係る動作(作用)について、図5、図7を参照して説明する。
まず、下位ネットワークN2の構成の一例を説明すると、電源供給部22bは、5kΩの抵抗器を備えており、共通データ信号線がこの抵抗器を通じて12Vの直流電源に接続されている。また、各電子機器33〜36の電流源33a〜36aは、共通データ信号線に論理値「0」を出力するときにそれぞれ基準電流量1mAの電流を引き込むように構成されている。また、衝突閾値を1.5mAに設定している。表1に、各電子機器33〜36の出力状態(即ち、電流引き込みOFF/ON)、共通データ信号線の電流値Ibus(即ち、電源供給部22bによって供給される電流量)及び共通データ信号線の電圧値Vbus、並びに、共通データ信号線の示す論理値の関係の一例を示す。なお、表1に示される数値はあくまで一例であり、電源供給部22bの中の抵抗器の値や基準電流量の値は装置構成などに応じて適宜設定されるので、これら数値に限定されるものではない。
Figure 2012218585
各電子機器33〜36が正常に動作している場合、期間T1に示すように、中継コネクタユニット22からの図示しない命令信号に対して、各電子機器33〜36が正常に応答する。このとき、各電子機器33〜36は、一時に1つの電子機器のみが基準電流量の電流を引き込むので、中継コネクタユニット22の電流量測定部22cで測定された電流供給部22bから供給された電流量は基準電流量となり、基準電流量より大きく且つ基準電流量の2倍より小さく設定された衝突閾値を超えることがない。
そして、例えば、電子機器34において他の電子機器33に割り当てられた識別情報を自身に割り当てられた識別情報と認識してしまう故障が生じた場合、期間T2に示すように、他の電子機器33向けの命令信号に対して、当該他の電子機器33と故障した電子機器34とがともに応答信号を出力してしまう。このとき、他の電子機器33と故障した電子機器34とがともに基準電流量の電流を引き込むので、電流量測定部22cで測定された電流量は基準電流量の2倍の値となって衝突閾値を超えることになり、これにより、中継コネクタユニット22(制御部22e)は、共通データ信号線上で応答信号の衝突が生じたことを検知する。そして、中継コネクタユニット22は、応答信号の衝突を検知すると、当該応答信号に対応する命令信号を再送し、この再送した命令信号に対応する応答信号においても衝突が検知されると、衝突を検知した旨を上位ネットワーク回線41を通じて主制御装置11に通知し、主制御装置11は、この通知を受けると図示しないコンビネーションメータに故障発生の警告を表示するための信号を送信する。
なお、下位ネットワークN1においても、上記と同様の動作を行う。
以上より、本発明によれば、電流供給部22bから共通データ信号線を通じて複数の電子機器33〜34に供給された電流量を電流量測定部22cで測定して、この測定した電流量が予め定められた衝突閾値より大きいときに共通データ信号線上で応答信号の衝突が生じたことを検知するので、電流供給部22bから供給される電流量は、複数の電子機器33〜36によって引き込まれる電流量の総和を示しており、そのため、この電流量に基づいて複数の電子機器33〜36が電流を引き込んでいるか否か、即ち、信号を出力しているか否かを判定することができ、共通データ信号線上で生じた応答信号の衝突を確実に検知できる。
また、複数の電子機器33〜36のそれぞれが引き込む電流量がそれぞれ同一の基準電流量に設定されている場合において、衝突閾値が、この基準電流量より大きく且つ前記基準電流量の2倍より小さく設定されていることで、各電子機器33〜36が引き込む電流量がそれぞれ異なる場合に比べて、衝突閾値を容易に設定することができる。
上述した本実施形態において、電流供給部22bと、電流量測定部22cと、衝突検知部22dと、が中継コネクタユニット22に設けられているものであったが、これに限定されるものではない、例えば、コネクタハウジング内に、これら電流供給部22bと、電流量測定部22cと、衝突検知部22dと、が設けられた、中継コネクタユニット22と別体の衝突検知コネクタユニットを、下位ネットワーク回線43に接続して、この衝突検知コネクタユニットにより、共通データ信号線上での応答信号の衝突の発生を検知するようにしてもよい。この場合、この衝突検知コネクタユニットが、請求項中の信号衝突検知装置に相当する。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 車両用ネットワークシステム
11 主制御装置
20 MPU
21、22 中継コネクタユニット(電子制御装置、信号衝突検知装置)
22a 信号検知部
22b 電流供給部(電流供給手段)
22c 電流量測定部(電流測定手段)
22d 衝突検知部(衝突検知手段)
22e 制御部
25 上位接続部
26 下位接続部
31〜36 電子機器
31a〜36a 電流源
41 上位ネットワーク回線
42、43 下位ネットワーク回線(共通バス)
N1、N2 下位ネットワーク(バスシステム)

Claims (5)

  1. 共通バスと、前記共通バスから論理値に応じた量の電流を引き込むことにより前記共通バス上に論理信号を出力する複数の電子機器と、前記複数の電子機器によって前記共通バス上に出力された前記論理信号を入力する電子制御装置と、を有するバスシステムで用いられ、前記共通バス上で生じた前記論理信号の衝突を検知する信号衝突検知装置であって、
    前記複数の電子機器によって引き込まれる電流を前記共通バスを通じて供給する電流供給手段と、
    前記電流供給手段によって供給される電流量を測定する電流量測定手段と、
    前記電流量測定手段によって測定された前記電流量が予め定められた衝突閾値より大きいときに前記論理信号の衝突が生じたことを検知する衝突検知手段と、を有している
    ことを特徴とする信号衝突検知装置。
  2. 電子機器が共通バスから論理値に応じた量の電流を引き込むことにより前記共通バス上に出力された論理信号を入力する電子制御装置であって、
    請求項1に記載の信号衝突検知装置を有していることを特徴とする電子制御装置。
  3. 共通バスと、前記共通バスから論理値に応じた量の電流を引き込むことにより前記共通バス上に論理信号を出力する複数の電子機器と、前記複数の電子機器によって前記共通バス上に出力された前記論理信号を入力する電子制御装置と、を有するバスシステムであって、
    請求項1に記載された信号衝突検知装置を有していることを特徴とするバスシステム。
  4. 共通バスと、前記共通バスから論理値に応じた量の電流を引き込むことにより前記共通バス上に論理信号を出力する複数の電子機器と、前記複数の電子機器によって前記共通バス上に出力された前記論理信号を入力する電子制御装置と、を有するバスシステムであって、
    前記電子制御装置が、請求項2に記載された電子制御装置で構成されていることを特徴とするバスシステム。
  5. 前記複数の電子機器のそれぞれが引き込む電流量が、それぞれ同一の基準電流量に設定され、
    前記信号衝突検知装置の前記衝突閾値が、前記基準電流量より大きく且つ前記基準電流量の2倍より小さく設定されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のバスシステム。
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