JP2002232463A - ネットワークシステムおよびネットワーク接続装置 - Google Patents

ネットワークシステムおよびネットワーク接続装置

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JP2002232463A JP2001030036A JP2001030036A JP2002232463A JP 2002232463 A JP2002232463 A JP 2002232463A JP 2001030036 A JP2001030036 A JP 2001030036A JP 2001030036 A JP2001030036 A JP 2001030036A JP 2002232463 A JP2002232463 A JP 2002232463A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他のネットワークと冗長接続されたサブネッ
トが故障等により分断された場合においても、分断され
た個々のセグメントが通信を継続可能なネットワークシ
ステムを得ること。 【解決手段】 サブネットおよび管理用パスを用いて他
のネットワーク接続装置との導通状態を監視する状態確
認部101と、接続装置情報の収集指示により接続され
た全端末装置の接続装置情報を収集する接続装置情報収
集部102と、収集した接続装置情報を記録する第1の
記録部107と、接続装置情報を管理用パスを用いて他
のネットワーク接続装置と交換する接続装置情報交換部
103と、交換により取得した接続装置情報を記録する
第2の記録部109と、受け取ったIPパケットに関す
る情報が第1の記録手段または第2の記録手段にあるか
を判断し、当該判断結果に応じてIPパケットを中継す
る中継部105と、を備える構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックボーンネッ
トワークとサブネットとを冗長接続する複数のネットワ
ーク接続装置を備えたネットワークシステムに関するも
のであり、特に、サブネット分断時の端末間の通信を救
済可能なネットワークシステムおよびネットワーク接続
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来技術について説明する。IP
(Internet Protocol)ネットワークにおいて、ルータ
によって他のネットワークと区切られたサブネットは、
ルータを経由して当該サブネットの外部と通信を行う。
しかしながら、ルータが故障した場合にはサブネットの
外部と通信が行えなくなるため、たとえば、複数のルー
タを用いて通信経路の冗長化を行うことが一般的に知ら
れている。
【0003】複数のルータを用いて通信経路の冗長化を
行うシステムとしては、VRRP(Virtual Router Red
undancy Protocol,Internet Engineering Task Force:
IETFRFC2338)を用いたネットワークシステムがある。
【0004】VRRPでは、冗長化を行うサブネットに
対して、複数のルータが仮想ルータを構成し、仮想MA
CアドレスとIPアドレスを共有する。現用ルータは、
定期的にVRRPメッセージをサブネット内に送信する
ことで仮想MACアドレスとIPアドレスを待機ルータ
に通知し、現用ルータの健在を知らしめる。また、現用
ルータは、サブネットのルートを当該サブネット以外の
ネットワークに対して広告する。一方、待機ルータは、
現用ルータが正常に動作している場合には仮想MACア
ドレスを用いた通信を行わず、上記ルートの広告も行わ
ない。また、待機ルータは、一定時間、現用ルータから
のVRRPメッセージの到着がないことをもって現用ル
ータの障害を検知し、その後、仮想MACアドレスとI
Pアドレスを使用して代理動作を行う。
【0005】図16は、VRRPを用いたネットワーク
システムの構成を示す図である。図16において、2
0,21はルータであり、23,24,25はスイッチ
ングハブであり、26,27は端末装置であり、28は
サブネットであり、29はバックボーンネットワークで
ある。
【0006】また、図17は、VRRPで用いられるA
RP(Address Resolution Protocol)リプライパケッ
トフォーマットの概略を示す図である。図17におい
て、30aは宛先MACアドレス(MAC_DA)であ
り、30bは送信元MACアドレス(MAC_SA)で
あり、30cはソースハードウェアアドレス(SRC_
MAC_ADDR)であり、30dはソースプロトコル
アドレス(SRC_IP_ADDR)であり、30eは
ターゲットハードウェアアドレス(TAGT_MAC_
ADDR)であり、30fはターゲットプロトコルアド
レス(TAGT_IP_ADDR)である。
【0007】端末装置26および27では、デフォルト
ルートとして仮想MACアドレスを設定しておくと、サ
ブネット外への通信フレームを仮想MACアドレス宛に
送信する。たとえば、ルータ20が現用ルータとして、
ルータ21が待機ルータとして動作している場合、通信
フレームは、現用ルータ20が中継する。このとき、待
機ルータ21は、仮想MACアドレスを使用した通信
(中継動作を含む)を一切行わない。また、現用ルータ
20は、サブネット28のルートを当該サブネット以外
のネットワークに対して広告する。
【0008】そして、現用ルータ20が故障すると、待
機ルータ21では、図17に示すARPリプライパケッ
トをサブネット28に対して送信する。すなわち、待機
ルータ21では、仮想MACアドレスを送信元MACア
ドレス30bおよびソースハードウェアアドレス30c
に格納し、共有IPアドレスをソースプロトコルアドレ
ス30dに格納し、ブロードキャストアドレスを宛先M
ACアドレス30aに格納し、この状態でARPリプラ
イパケットをサブネット28に対して送信する。
【0009】また、各スイッチングハブでは、上記AR
Pリプライパケットを受信および転送し、仮想MACア
ドレスの装置がルータ21の方向のポートにあることを
学習し、以後、仮想MACアドレス宛のMACフレーム
をルータ21の方向に転送する。また、ルータ21で
は、上記中継動作を開始するとともに、バックボーンネ
ットワーク上でサブネット28のルート広告を開始す
る。これにより、現用ルータ20が故障した場合におい
ても、サブネット28と他のサブネットとの接続性を確
保できる。
【0010】また、複数のルータを用いて通信経路の冗
長化を行うシステムとしては、上記以外に、特開平10
−271155号公報に記載の「通信システム」があ
る。このシステムでは、送信元端末を収容するLAN間
接続装置を始点とし、宛先端末を収容する冗長化された
LAN間接続装置を終点とする、マルチキャストコネク
ションを設定する。そして、冗長化されたLAN間接続
装置のいずれかを現用としてパケット中継を行い、もう
一方のLAN間接続装置はパケット中継を行わないよう
にする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
VRRPを用いた従来のネットワークシステムにおいて
は、サブネットが分断された場合、上記のように、待機
ルータとして動作していたルータが代理の現用ルータと
して動作を開始し、サブネットのルート広告を送信す
る。また、はじめから現用ルータとして動作していたル
ータについても、通常どおりルート広告の送信を継続し
ている。これにより、バックボーンネットワーク上で両
方のルート広告を受信した他のルータでは、上記両ルー
ト広告のなかからいずれか1つを選択し、そのサブネッ
ト宛のIPパケット中継を行うことになるため、このネ
ットワークシステムでは、選択されなかったルータに接
続されたサブネットにはパケットが到着せず、通信を行
うことができなくなる、という問題があった。
【0012】また、VRRPを用いた従来のネットワー
クシステムにおいては、現用ルータの故障に伴って待機
ルータが代理の現用ルータとして動作し、サブネットの
ルート広告を行った場合であっても、元の現用ルータの
広告したルート情報がタイムアウトにより無効化するま
で、代理の現用ルータの広告したルート情報が経路選択
に反映されない場合がある、という問題があった。
【0013】また、上記公報記載のネットワークシステ
ムにおいては、マルチキャストパスにより、宛先サブネ
ットに冗長化接続されたルータに対してパケットを中継
し、いずれか1つのルータがパケットの中継を行うた
め、サブネットが複数のセグメントに分断された場合に
は到達不能となるセグメントが発生する、という問題が
あった。
【0014】また、上記公報記載のネットワークシステ
ムにおいては、たとえば、サブネットの分断に伴い双方
のルータを現用動作させた場合に、宛先の端末が収容さ
れていないセグメントにもパケットを送信するべく不要
なARP手順が実行される、という問題があった。ま
た、宛先がARPテーブルに登録されている場合には、
不要なトラヒックが送信される、という問題があった。
【0015】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、たとえば、他のネットワークと冗長接続されたサ
ブネットが故障等により分断された場合においても、分
断された個々のセグメントが通信を継続可能なネットワ
ークシステムおよびネットワーク接続装置を得ることを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかるネットワークシ
ステムにあっては、バックボーンネットワークと、少な
くとも1つの端末装置を収容する複数のサブネット、で
構成され、当該バックボーンネットワークおよびサブネ
ット間が、複数のネットワーク接続装置を介して冗長に
接続された構成とし、前記各ネットワーク接続装置は、
同一サブネット、および同一サブネットに接続された全
ネットワーク接続装置間を結ぶ管理用パスを用いて、他
のネットワーク接続装置との導通状態を監視し、当該サ
ブネット内の各端末装置が分断されている状態を認識し
た場合に接続装置情報の収集を指示する状態監視手段
(後述する実施の形態の状態確認部101に相当)と、
接続装置情報の収集指示により、接続された全端末装置
のIPアドレスとMACアドレスを接続装置情報として
収集する接続装置情報収集手段(接続装置情報収集部1
02に相当)と、収集した接続装置情報を記録する第1
の記録手段(第1の記録部107に相当)と、記録した
接続装置情報を、前記管理用パスを用いて同一サブネッ
トに接続された他のネットワーク接続装置と交換する接
続装置情報交換手段(接続装置情報交換部103に相
当)と、交換により取得した他のネットワーク接続装置
からの接続装置情報を記録する第2の記録手段(第2の
記録部109に相当)と、前記バックボーンネットワー
クからIPパケットを受信した場合に、前記第1の記録
手段に宛先端末装置に該当する情報があれば、直接IP
パケットを中継し、前記第2の記録手段に宛先端末装置
に該当する情報があれば、前記管理用パスを経由して当
該宛先端末装置と接続するネットワーク接続装置にIP
パケットを中継する中継手段(中継部105に相当)
と、を備えることを特徴とする。
【0017】つぎの発明にかかるネットワークシステム
にあっては、前記管理用パスとして、各ネットワーク接
続装置間に専用リンク(専用リンク211に相当)を設
けることを特徴とする。
【0018】つぎの発明にかかるネットワークシステム
にあっては、前記管理用パスとして、バックボーンネッ
トワークに、各ネットワーク接続装置を接続するための
論理パス(論理パス211に相当)を設けることを特徴
とする。
【0019】つぎの発明にかかるネットワークシステム
にあっては、前記論理パスを、同一サブネットに接続す
るネットワーク接続装置間を相互に接続するマルチキャ
ストコネクションおよびユニキャストコネクションによ
り構成することを特徴とする。
【0020】つぎの発明にかかるネットワークシステム
にあっては、前記バックボーンネットワークからIPパ
ケットを受信し、前記第2の記録手段に宛先端末装置に
該当する情報がない場合に、自ネットワーク接続装置に
接続するサブネットに対してARPを実行し、同時に、
前記管理用パスで接続されたすべてのネットワーク接続
装置に対して当該IPパケットを送信することを特徴と
する。
【0021】つぎの発明にかかるネットワークシステム
にあっては、バックボーンネットワークと、少なくとも
1つの端末装置を収容する複数のサブネット、で構成さ
れ、当該バックボーンネットワークおよびサブネット間
が、複数のネットワーク接続装置を介して冗長に接続さ
れた構成とし、前記各ネットワーク接続装置は、同一サ
ブネット、および同一サブネットに接続された全ネット
ワーク接続装置間を結ぶ管理用パスを用いて、他のネッ
トワーク接続装置との導通状態を監視し、当該サブネッ
ト内の各端末装置が分断されている状態を認識した場合
に接続装置情報の収集を指示する状態監視手段と、接続
装置情報の収集指示により、接続された全端末装置のI
PアドレスとMACアドレスを接続装置情報として収集
する接続装置情報収集手段と、収集した接続装置情報を
記録する第1の記録手段と、記録した接続装置情報を、
前記管理用パスを用いて同一サブネットに接続された他
のネットワーク接続装置と交換する接続装置情報交換手
段と、交換により取得した他のネットワーク接続装置か
らの接続装置情報を記録する第2の記録手段と、前記バ
ックボーンネットワークからIPパケットを受信した場
合に、前記第1の記録手段に宛先端末装置に該当する情
報があれば、直接IPパケットを中継し、前記第2の記
録手段に宛先端末装置に該当する情報があれば、そのI
Pパケットを廃棄する中継手段(中継部105bに相
当)と、を備えることを特徴とする。
【0022】つぎの発明にかかるネットワークシステム
にあっては、前記バックボーンネットワークがコアネッ
トワークとアクセスネットワークで構成されている場
合、同一のサブネットに接続されたネットワーク接続装
置を収容するアクセスネットワークでは、マルチキャス
トコネクションを設定することを特徴とする。
【0023】つぎの発明にかかるネットワークシステム
において、前記接続装置情報収集手段は、ICMPエコ
ーリクエストメッセージをブロードキャストアドレスで
送信するリクエスト送信手段(リクエスト送信部441
に相当)と、前記リクエストに対する応答としてICM
Pエコーリプライメッセージを受信する受信手段(受信
部442に相当)と、前記ICMPエコーリプライメッ
セージに基づいてサブネット内の端末装置のIPアドレ
スとMACアドレスの組み合わせを学習する学習手段
(学習部443に相当)と、を備えることを特徴とす
る。
【0024】つぎの発明にかかるネットワーク接続装置
にあっては、バックボーンネットワークと複数の端末装
置を収容するサブネットとを接続し、さらに、同一サブ
ネット、および同一サブネットに接続された全ネットワ
ーク接続装置間を結ぶ管理用パスを用いて、他のネット
ワーク接続装置との導通状態を監視し、当該サブネット
内の各端末装置が分断されている状態を認識した場合に
接続装置情報の収集を指示する状態監視手段と、接続装
置情報の収集指示により、接続された全端末装置のIP
アドレスとMACアドレスを接続装置情報として収集す
る接続装置情報収集手段と、収集した接続装置情報を記
録する第1の記録手段と、記録した接続装置情報を、前
記管理用パスを用いて同一サブネットに接続された他の
ネットワーク接続装置と交換する接続装置情報交換手段
と、交換により取得した他のネットワーク接続装置から
の接続装置情報を記録する第2の記録手段と、前記バッ
クボーンネットワークからIPパケットを受信した場合
に、前記第1の記録手段に宛先端末装置に該当する情報
があれば、直接IPパケットを中継し、前記第2の記録
手段に宛先端末装置に該当する情報があれば、前記管理
用パスを経由して当該宛先端末装置と接続するネットワ
ーク接続装置にIPパケットを中継する中継手段と、を
備えることを特徴とする。
【0025】つぎの発明にかかるネットワーク接続装置
にあっては、前記バックボーンネットワークからIPパ
ケットを受信し、前記第2の記録手段に宛先端末装置に
該当する情報がない場合に、自ネットワーク接続装置に
接続するサブネットに対してARPを実行し、同時に、
前記管理用パスで接続されたすべてのネットワーク接続
装置に対して当該IPパケットを送信することを特徴と
する。
【0026】つぎの発明にかかるネットワーク接続装置
にあっては、バックボーンネットワークと複数の端末装
置を収容するサブネットとを接続し、さらに、同一サブ
ネット、および同一サブネットに接続された全ネットワ
ーク接続装置間を結ぶ管理用パスを用いて、他のネット
ワーク接続装置との導通状態を監視し、当該サブネット
内の各端末装置が分断されている状態を認識した場合に
接続装置情報の収集を指示する状態監視手段と、接続装
置情報の収集指示により、接続された全端末装置のIP
アドレスとMACアドレスを接続装置情報として収集す
る接続装置情報収集手段と、収集した接続装置情報を記
録する第1の記録手段と、記録した接続装置情報を、前
記管理用パスを用いて同一サブネットに接続された他の
ネットワーク接続装置と交換する接続装置情報交換手段
と、交換により取得した他のネットワーク接続装置から
の接続装置情報を記録する第2の記録手段と、前記バッ
クボーンネットワークからIPパケットを受信した場合
に、前記第1の記録手段に宛先端末装置に該当する情報
があれば、直接IPパケットを中継し、前記第2の記録
手段に宛先端末装置に該当する情報があれば、そのIP
パケットを廃棄する中継手段と、を備えることを特徴と
する。
【0027】つぎの発明にかかるネットワーク接続装置
において、前記接続装置情報収集手段は、ICMPエコ
ーリクエストメッセージをブロードキャストアドレスで
送信するリクエスト送信手段と、前記リクエストに対す
る応答としてICMPエコーリプライメッセージを受信
する受信手段と、前記ICMPエコーリプライメッセー
ジに基づいてサブネット内の端末装置のIPアドレスと
MACアドレスの組み合わせを学習する学習手段と、を
備えることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかるネットワ
ークシステムおよびネットワーク接続装置の実施の形態
を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形
態によりこの発明が限定されるものではない。
【0029】実施の形態1.図1は、本発明にかかるネ
ットワーク接続装置の実施の形態1の構成を示す図であ
る。図1において、100はネットワーク接続装置であ
り、101は状態確認部であり、102は接続装置情報
収集部であり、103は接続装置情報交換部であり、1
05は中継部であり、107は接続装置情報を記録する
第1の記録部、108はARPテーブルであり、109
は他ネットワーク接続装置の接続装置情報を記録する第
2の記録部であり、210はバックボーンネットワーク
であり、211はネットワーク接続装置間を結ぶ管理用
パスの一例として用いられる専用リンクであり、230
はサブネットであり、291はサブネットに接続する入
出力ポートであり、293はバックボーンネットワーク
に接続する入出力ポートである。
【0030】また、図2は、実施の形態1のネットワー
ク接続装置を用いたネットワークシステムの一例を示す
図である。図2において、200は上記ネットワーク接
続装置100と同様の構成を持つネットワーク接続装置
であり、231,232,233,234はスイッチン
グハブであり、221,222,227は端末装置であ
り、292はネットワーク接続装置200の入出力ポー
トであり、400は他のサブネットを収容するルータで
あり、430はサブネットであり、431はサブネット
430内の端末装置であり、801はIPパケットの経
路である。なお、本実施の形態では、説明の便宜上、バ
ックボーンネットワーク210に2つのサブネットが接
続されているが、これに限らず、図示のようなサブネッ
トが複数接続されていてもよい。
【0031】また、図3は、上記接続装置情報収集部1
02の構成を示す図である。図3において、441はI
CMPエコーリクエストメッセージをブロードキャスト
で送信するリクエスト送信部であり、442はICMP
エコーリプライメッセージを受信する受信部であり、4
43はIPアドレスとMACアドレスの組み合わせを学
習する学習部である。
【0032】ここで、図1、図2および図3を用いて上
記ネットワーク接続装置の動作を説明する。なお、本実
施の形態では、ネットワーク接続装置100と200が
冗長な構成をとり、バックボーンネットワーク210と
サブネット230とを接続する。また、ネットワーク接
続装置100および200は、専用リンク211により
直接接続されている。
【0033】また、ネットワーク接続装置100が待機
ルータとして、ネットワーク接続装置200が現用ルー
タとして、それぞれ動作しているものとする。したがっ
て、現用ルータとして動作するネットワーク接続装置2
00については、サブネット230から受け取るサブネ
ット外へのパケットやバックボーンネットワーク210
から受け取るサブネット230宛のパケットの中継処理
を行う。さらに、サブネット230のルート情報をバッ
クボーンネットワーク210に広告する。これにより、
ルータ400およびバックボーンネットワーク210に
接続する他のルータでは、サブネット230宛のパケッ
トの経路として、ネットワーク接続装置200経由の経
路を学習する。一方、待機ルータとして動作するネット
ワーク接続装置100については、サブネット230か
ら受け取るサブネット外へのパケットやバックボーンネ
ットワーク210から受け取るサブネット230宛のパ
ケットの中継処理を行わず、さらに、サブネット230
のルート情報の広告も行わない。
【0034】この状態で、ネットワーク接続装置100
では、状態確認部101が、サブネット230を経由し
てネットワーク接続装置200との導通状態を監視す
る。この監視は、たとえば、VRRPパケットを用いて
行う。また、ネットワーク接続装置100の状態確認部
101では、管理用パスである専用リンク211を用
い、ネットワーク接続装置200の状態確認部101に
対して定期的に自装置の動作状態を送信する。ここでい
う動作状態とは、待機ルータとして動作しているか、ま
たは現用ルータとして動作しているか、を示す情報を意
味する。なお、ネットワーク接続装置200において
も、同様に動作状態を、専用リンク211を経由してネ
ットワーク接続装置100に対して送信する。
【0035】つぎに、端末装置431から端末装置22
1へのパケットは、ルータ400とバックボーンネット
ワーク210を経由し、ネットワーク接続装置200に
到着する。
【0036】パケットを受け取ったネットワーク接続装
置200では、ARPテーブル108を検索し、端末装
置221のMACアドレスを取得する。ここで、端末装
置221のMACアドレスがなければ、ARPを実行
し、端末装置221のMACアドレスを取得する。そし
て、上記パケットを格納したMACフレームをポート2
92から送信する。この場合、MACフレームは、スイ
ッチングハブ233,232,231を経由して端末装
置221に到達する。
【0037】一方、スイッチングハブ232が故障し、
中継動作を行えなくなった場合、ネットワーク接続装置
100の状態確認部101では、VRRPメッセージの
未到着により障害発生を認識し、接続装置情報収集部1
02に対して接続装置情報の収集を指示する。そして、
専用リンク211を経由して、ネットワーク接続装置2
00に対して、自装置が、以後、現用ルータとして動作
する旨を通知する。また、ネットワーク接続装置100
では、現用ルータ動作として、バックボーンネットワー
ク210上にサブネット230のルート広告を開始す
る。
【0038】接続装置情報の収集を指示されたネットワ
ーク接続装置100の接続装置情報収集部102では、
ICMPエコーリクエストメッセージを生成し、リクエ
スト送信部441が、生成したICMPエコーリクエス
トメッセージをサブネット230のポート291に対し
て送信する。図4は、接続装置情報収集のために用いら
れるICMPエコーリクエストメッセージを格納するM
ACフレームフォーマットの一例を示す図である。図4
において、451はMACヘッダ部であり、452はI
Pヘッダ部であり、453はICMPメッセージ部であ
り、454は宛先MACアドレスであり、455は送信
元MACアドレスであり、456は宛先IPアドレスで
あり、457は送信元IPアドレスである。ここでは、
宛先MACアドレス454をブロードキャストアドレス
(MAC_Broadcast)とし、宛先IPアドレ
ス456をサブネット230へのブロードキャストアド
レス(IP_SubnetBroadcast)とした
ICMPエコーリクエストメッセージを送信する。この
メッセージは、スイッチングハブ231で中継され、端
末装置221に通知される。
【0039】ICMPエコーリクエストメッセージを受
け取った端末装置221では、応答として、ICMPエ
コーリプライメッセージを生成/送信する。図5は、接
続装置情報収集のために用いられるICMPエコーリプ
ライメッセージを格納するMACフレームフォーマット
の一例を示す図である。図5において、461はMAC
ヘッダ部であり、462はIPヘッダ部であり、463
はICMPメッセージ部であり、464は宛先MACア
ドレスであり、465は送信元MACアドレスであり、
466は宛先IPアドレスであり、467は送信元IP
アドレスである。送信元IPアドレス467に自端末の
IPアドレス(IP_221)を設定し、送信元MAC
アドレス465に自装置のMACアドレス(MAC_2
21)を設定したICMPエコーリプライメッセージを
生成/送信する。このリプライメッセージは、ネットワ
ーク接続装置100の受信部442により受信され、学
習部443に通知される。
【0040】学習部443では、受け取ったリプライメ
ッセージを精査し、送信元IPアドレス467と送信元
MACアドレス465の組み合わせを学習し、その学習
結果を接続装置情報として第1の記録部107およびA
RPテーブル108に格納する。
【0041】上記のように接続装置情報収集部102に
より接続装置情報を収集したネットワーク接続装置10
0では、接続装置情報交換部103が、収集したIPア
ドレスを専用リンク211に送信する。専用リンク21
1はネットワーク接続装置100とネットワーク接続装
置200とを接続しており、接続装置情報は、ネットワ
ーク接続装置200の接続装置情報交換部103に通知
される。
【0042】ネットワーク接続装置200の接続装置情
報交換部103では、受信した接続装置情報に含まれる
IPアドレスに基づいて、ARPテーブル108に記録
された同一IPアドレスに対応するエントリを削除す
る。そして、受け取ったIPアドレス情報と、専用リン
ク211を識別可能な情報、たとえば、専用リンク21
1の識別子と、ネットワーク接続装置100が現用ルー
タとして動作していること、を第2の記録部109に記
録する。
【0043】図6は、ネットワーク接続装置200の第
2の記録部109に記録される内容(エントリ)の一例
を示す図である。図6において、260aは端末装置2
21のIPアドレスであり、260bは端末装置221
を収容するネットワーク接続装置100と接続する専用
リンク211の識別子であり、260cは端末装置22
1を収容するネットワーク接続装置100のルータ動作
状態である。ここでは、IPアドレス260aに「IP
_221」が設定され、識別子260bに「211」が
設定され、ルータ動作状態260cに「現用」が設定さ
れる。
【0044】つぎに、上記のような動作後、端末装置4
31から端末装置221へのIPパケットを受信したネ
ットワーク接続装置200の動作について説明する。な
お、ここでは、ルータ400およびネットワーク接続装
置100を経由したサブネット230への経路のメトリ
ックが、ルータ400およびネットワーク接続装置20
0を経由したサブネット230への経路のメトリックよ
りも大きい場合を想定する。
【0045】まず、ネットワーク接続装置200が端末
装置221へのIPパケットを受信すると、中継部10
5では、ARPテーブル108を検索し、受け取ったI
Pパケットの宛先アドレスに対応するエントリがあるか
どうかを確認する。このとき、ARPテーブル108に
は対応するエントリが格納されていないので、中継部1
05では、さらに第2の記録部109を宛先アドレスに
基づいて検索し、ここで、図6に示すエントリを得る。
そして、中継部105では、取得したエントリのルータ
動作状態260cが「現用」であれば、専用リンク識別
子260bにより示された専用リンク211へ上記IP
パケットを送信する。
【0046】IPパケットを受け取ったネットワーク接
続装置100の中継部105では、ARPテーブル10
8を検索して対応するMACアドレスを取得し、さら
に、受け取ったIPパケットをMACフレームに格納
し、その後、当該MACフレームをポート291からM
ACアドレス宛に送信する。このMACフレームは、ス
イッチングハブ231により中継され、端末装置221
に到着する。
【0047】以上のように、本実施の形態のネットワー
クシステムでは、サブネット230が分断されているよ
うな場合においても、端末装置431からのIPパケッ
トをネットワーク接続装置200経由で端末装置221
に対して送信できる。図2に示す太線は、上記のように
中継されたIPパケットの経路801を示す。なお、端
末装置221から端末装置431へのIPパケットにつ
いては、ネットワーク接続装置100が直接ルータ40
0に中継する。
【0048】一方、ネットワーク接続装置200では、
先に説明した手順でネットワーク接続装置100の状態
確認部101から送られてきた「現用ルータとして動作
する旨の通知」を、状態確認部101が受け取ること
で、サブネット230に障害が発生したことを認識す
る。そして、上記ネットワーク接続装置100と同様の
手順で、ネットワーク接続装置200の接続装置情報収
集部102が、端末装置222および227のIPアド
レスを接続装置情報として収集し、接続装置情報交換部
103が、当該接続装置情報をネットワーク接続装置1
00に対して送信する。
【0049】接続装置情報を受け取ったネットワーク接
続装置100では、上記ネットワーク接続装置200と
同様の手順で、IPアドレス情報と、専用リンク211
の識別子と、ネットワーク接続装置200が現用ルータ
として動作していること、を第2の記録部109に記録
する。図7は、ネットワーク接続装置100の第2の記
録部109に記録される内容(エントリ)の一例を示す
図である。図7において、261は端末装置222に対
応したエントリであり、262は端末装置227に対応
したエントリである。
【0050】つぎに、端末装置431から端末装置22
1へのIPパケットを受信したネットワーク接続装置1
00の動作について説明する。なお、ここでは、ルータ
400がサブネット230への経路としてネットワーク
接続装置100を選択し、さらに、ルータ400および
ネットワーク接続装置100を経由したサブネット23
0への経路のメトリックが、ルータ400およびネット
ワーク接続装置200を経由したサブネット230への
経路のメトリックよりも小さい場合を想定する。
【0051】まず、端末装置431から端末装置221
宛のIPパケットがネットワーク接続装置100に到着
し、中継部105では、ARPテーブル108を参照
し、対応するMACアドレスを取得する。そして、受け
取ったIPパケットをMACフレームに格納し、その
後、当該MACフレームをポート291からMACアド
レス宛に送信する。このMACフレームは、スイッチン
グハブ231により中継され、端末装置221に到着す
る。
【0052】なお、宛先が端末装置222や227のI
Pパケットについては、ネットワーク接続装置200と
同様の手順で、専用リンク211およびネットワーク接
続装置200を経由して宛先端末装置に送信する。
【0053】以上のように、本実施の形態のネットワー
クシステムでは、サブネット230が分断されているよ
うな状態のとき、同一のサブネットとバックボーンネッ
トワークに接続されるいずれのネットワーク接続装置に
IPパケットが到着した場合においても、宛先端末装置
に対して当該IPパケットを中継できる。
【0054】なお、中継部105では、ARPテーブル
108および第2の記録部109に、受け取ったIPパ
ケットの宛先IPアドレスに該当するエントリがない場
合、サブネット上でARP手順を実行するとともに、同
一のサブネットとバックボーンネットワークに接続され
る他のネットワーク接続装置に対してそのIPパケット
を中継する。また、専用リンク211から中継されたI
Pパケットを受信し、かつARPテーブルに対応するエ
ントリがない場合には、サブネット上でARP手順を実
行し、このとき、他のネットワーク接続装置へのIPパ
ケットの中継は行わない。また、ARP手順を実行して
新たな接続装置が検出された場合には、新たに検出され
た端末装置のIPアドレスとMACアドレスをARPテ
ーブル108および第1の記録部107に登録するとと
もに、他のネットワーク接続装置にその旨を通知する。
【0055】このように、本実施の形態においては、サ
ブネットが分断された場合でも、ネットワーク接続装置
間で自装置の収容するIPアドレス情報を交換する構成
としたため、サブネット内の任意端末装置宛のパケット
を適切なネットワーク接続装置に中継することができ、
これにより、通信の継続が可能となる。
【0056】また、本実施の形態においては、第2の記
録部に中継IPパケットの宛先IPアドレスに該当する
情報がない場合に、自ネットワーク接続装置の収容する
サブネットでARPを実行するとともに、同一のサブネ
ットとバックボーンネットワークに接続される他の全て
のネットワーク接続装置にそのIPパケットを中継する
構成としたため、ARP実行後に転送するよりも迅速に
IPパケットの中継を行うことができる。
【0057】また、本実施の形態においては、サブネッ
トを構成する端末装置やスイッチングハブに対して特別
な処理を追加する必要がないため、バックボーンネット
ワークと接続するルータを置き換えるだけで耐障害性の
高いネットワークを構築することができる。
【0058】また、本実施の形態においては、接続装置
情報の収集時に、ICMPエコーリクエストメッセージ
をブロードキャストアドレスで送信し、サブネットに接
続された各端末装置のICMPエコーリプライメッセー
ジを同時に収集する構成としたため、効率よく接続装置
情報を収集できる。
【0059】実施の形態2.前述の実施の形態1では、
管理用パスとして専用リンク211を設けたが、実施の
形態2においては、当該専用リンク211をバックボー
ンネットワーク210内の仮想リンクである論理パスに
置き換えて同様の処理を実現する。
【0060】図8は、本発明にかかるネットワーク接続
装置の実施の形態2の構成を示す図である。図8におい
て、100aは前述のネットワーク接続装置100と同
様の処理を行うネットワーク接続装置であり、212は
ネットワーク接続装置間を結ぶ論理パスである。また、
図9は、実施の形態2のネットワーク接続装置を用いた
ネットワークシステムの一例を示す図である。図9にお
いて、200aは前述のネットワーク接続装置200と
同様の処理を行うネットワーク接続装置であり、802
はIPパケットの経路である。なお、前述の実施の形態
1と同様の構成については、同一の符号を付してその説
明を省略する。また、状態確認部101,接続装置情報
交換部103および中継部105が、バックボーンネッ
トワーク210内の論理パスを用いて通信を行うこと以
外の処理については、前述の実施の形態1と同様であ
る。
【0061】上記論理パス212の一例としては、たと
えば、バックボーンネットワーク210がATM(Asyn
chronous Transfer Mode)ネットワークであれば、VC
(virtual channel)が挙げられる。
【0062】また、論理パス212は、複数の宛先を指
定してパケットを送信可能なマルチキャストコネクショ
ンとしてもよい。この場合、各ネットワーク接続装置を
始点とし、同一のサブネットに接続した他のネットワー
ク接続装置を終点とするマルチキャストコネクションと
し、さらに各ネットワーク接続装置間をユニキャストコ
ネクションとする。
【0063】このように、本実施の形態においては、管
理用パスとして論理パスを用いる構成としたため、同一
のバックボーンネットワークとサブネットに接続される
ネットワーク接続装置間に専用リンクを設置することな
く、実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0064】また、本実施の形態においては、論理パス
をマルチキャストコネクションとすることで、同一のバ
ックボーンネットワークとサブネットに接続されるネッ
トワーク接続装置が多数ある場合においても、他のネッ
トワーク接続装置に接続装置情報を効率よく配送でき
る。
【0065】実施の形態3.図10は、本発明にかかる
ネットワーク接続装置の実施の形態3の構成を示す図で
ある。図10において、100bはネットワーク接続装
置であり、105bは中継部であり、501はバックボ
ーンネットワークであり、503はネットワーク接続装
置間を結ぶ通信パスであり、511はサブネット230
に接続する入出力ポートであり、513はバックボーン
ネットワークに接続する入出力ポートである。なお、先
に説明した実施の形態1と同様の構成については、同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0066】図11は、実施の形態3のネットワーク接
続装置を用いたネットワークシステムの一例を示す図で
ある。図11において、200bはネットワーク接続装
置であり、512はサブネット230に接続する入出力
ポートであり、400bは他のサブネットを収容するル
ータであり、502はルータ400bを始点としネット
ワーク接続装置100bおよび200bを終点とするマ
ルチキャストコネクションであり、803はIPパケッ
トの経路である。なお、先に説明した実施の形態1と同
様の構成については、同一の符号を付してその説明を省
略する。
【0067】ここで、図10および図11を用いて上記
ネットワーク接続装置の動作を説明する。なお、ここで
は、先に説明した実施の形態1および2と異なる動作に
ついてのみ説明する。また、本実施の形態では、ネット
ワーク接続装置100bと200bが冗長な構成をと
り、バックボーンネットワーク501とサブネット23
0とを接続する。
【0068】また、ネットワーク接続装置100bが待
機ルータとして、ネットワーク接続装置200bが現用
ルータとして、それぞれ動作しているものとする。した
がって、現用ルータとして動作するネットワーク接続装
置200bについては、サブネット230から受け取る
サブネット外へのパケットやバックボーンネットワーク
501から受け取るサブネット230宛のパケットの中
継処理を行う。一方、待機ルータとして動作するネット
ワーク接続装置100bについては、サブネット230
から受け取るサブネット外へのパケットやバックボーン
ネットワーク501から受け取るサブネット230宛の
パケットの中継処理を行わない。
【0069】また、ネットワーク接続装置100bで
は、状態確認部101が、サブネット230を経由して
ネットワーク接続装置200bとの導通状態を監視す
る。この監視は、たとえば、VRRPパケットを用いて
行う。また、ネットワーク接続装置100bの状態確認
部101では、バックボーンネットワーク501上の通
信パス503を用い、ネットワーク接続装置200bの
状態確認部101に対して定期的に自装置の動作状態を
送信する。なお、ネットワーク接続装置200bにおい
ても、同様に動作状態を、通信パス503を経由してネ
ットワーク接続装置100bに対して送信する。
【0070】また、ルータ400bには、あらかじめサ
ブネット230への冗長化された経路として、ネットワ
ーク接続装置100bおよび200bの情報を設定して
おき、さらに、バックボーンネットワーク501上にマ
ルチキャストコネクション502を設定しておく。
【0071】この状態で、端末装置431が端末装置2
21に対してIPパケットを送信すると、当該IPパケ
ットは、ルータ400bを経由し、バックボーンネット
ワーク501上でマルチキャストされ、ネットワーク接
続装置100bおよび200bの双方に到着する。
【0072】IPパケットを受け取ったネットワーク接
続装置200bでは、実施の形態1のネットワーク接続
装置200と同様の手順で、当該IPパケットを格納し
たMACフレームをポート512からサブネット230
に対して送信する。この場合、MACフレームは、スイ
ッチングハブ233,232,231を経由して端末装
置221に到達する。
【0073】また、同時にIPパケットを受け取ったネ
ットワーク接続装置100bでは、中継部105bが、
宛先IPアドレスがサブネット230であることを認識
すると、そのIPパケットを廃棄する。そのため、サブ
ネット230へ同一フレームが中継されることはない。
【0074】したがって、端末装置431が端末装置2
21に対して送信したIPパケットは、図11に示す経
路803をとることになる。
【0075】一方、スイッチングハブ232が故障し、
ネットワーク接続装置200bが端末装置221への中
継動作を行えなくなった場合、ネットワーク接続装置1
00bの状態確認部101では、VRRPメッセージの
未到着により障害発生を認識し、接続装置情報収集部1
02に接続装置情報収集を指示する。そして、通信パス
503を経由して、ネットワーク接続装置200bに対
して、自装置が、以後、現用ルータとして動作する旨を
通知する。ネットワーク接続装置100bでは、現用ル
ータとして、サブネット230に対するIPパケットの
中継動作を開始する。
【0076】上記指示を受けたネットワーク接続装置1
00bの接続装置情報収集部102では、先に説明した
実施の形態1と同様の手順で、接続装置情報を収集し、
当該接続装置情報を第1の記録部107およびARPテ
ーブル108に格納する。
【0077】接続装置情報収集部102により接続装置
情報を収集したネットワーク接続装置100bでは、接
続装置情報交換部103が、収集したIPアドレスを通
信パス503に送信する。通信パス503はネットワー
ク接続装置100bとネットワーク接続装置200bと
を接続しており、接続装置情報は、ネットワーク接続装
置200bの接続装置情報交換部103に通知される。
【0078】ネットワーク接続装置200bの接続装置
情報交換部103では、受信した接続装置情報に含まれ
るIPアドレスについて、ARPテーブル108に記録
された同一IPアドレスに対応するエントリを削除す
る。そして、受け取ったIPアドレス情報と、通信パス
503を識別可能な情報、たとえば、パス識別子と、ネ
ットワーク接続装置100bが現用ルータとして動作し
ていること、を第2の記録部109に記録する。
【0079】図12は、ネットワーク接続装置200b
の第2の記録部109に記録される内容(エントリ)の
一例を示す図である。図12において、560aは端末
装置221のIPアドレスであり、560bは端末装置
221を収容するネットワーク接続装置100bと接続
する通信パス503の識別子であり、560cは端末装
置221を収容するネットワーク接続装置100bのル
ータ動作状態である。ここでは、IPアドレス560a
に「IP_221」が設定され、識別子560bに「5
03」が設定され、ルータ動作状態560cに「現用」
が設定される。
【0080】つぎに、上記のような動作後、端末装置4
31から端末装置221へのIPパケットを受信したネ
ットワーク接続装置100bの動作について説明する。
IPパケットを受け取ったネットワーク接続装置100
bの中継部105bでは、自装置が現用ルータとして動
作しているため、当該IPパケットを廃棄せず、ARP
テーブル108を検索し、対応するMACアドレスを取
得する。そして、中継部105bでは、IPパケットを
格納したMACフレームを、宛先MACアドレスに対し
て送信する。この場合、MACフレームは、スイッチン
グハブ231を経由して端末装置221に到着する。
【0081】また、マルチキャストコネクション502
を介して同時にIPパケットを受け取ったネットワーク
接続装置200bでは、中継部105bが、ARPテー
ブル108を検索し、宛先アドレスに対応するエントリ
があるかどうかを確認する。このとき、ARPテーブル
108には対応するエントリが格納されていないので、
中継部105bでは、さらに第2の記録部109を宛先
アドレスに基づいて検索し、ここで、図12に示すエン
トリを取得する。そして、中継部105bでは、エント
リのルータ動作状態560cが「現用」であることを確
認し、当該IPパケットを廃棄する。
【0082】以上のように、本実施の形態のネットワー
クシステムでは、サブネットが分断されているような場
合においても、端末装置431からのIPパケットをネ
ットワーク接続装置100b経由で端末装置221に対
して送信できる。図13は、サブネットが分散された場
合のIPパケットの経路を示す図である。図示の太線が
IPパケットの経路804を示す。
【0083】また、ネットワーク接続装置200bで
は、先に説明した手順でネットワーク接続装置100b
の状態確認部101から送られてきた「現用ルータとし
て動作する旨の通知」を、状態確認部101が受け取る
ことで、サブネット230に障害が発生したことを認識
する。そして、上記ネットワーク接続装置100bと同
様の手順で、ネットワーク接続装置200bの接続装置
情報収集部102が、端末装置222および227のI
Pアドレスを接続装置情報として収集し、接続装置情報
交換部103が、当該接続装置情報をネットワーク接続
装置100bに対して送信する。
【0084】接続装置情報を受け取ったネットワーク接
続装置100bでは、上記ネットワーク接続装置200
bと同様の手順で、IPアドレス情報と、通信パスの識
別子と、ネットワーク接続装置200bが現用ルータと
して動作していること、を第2の記録部109に記録す
る。図14は、ネットワーク接続装置100bの第2の
記録部109に記録される内容(エントリ)の一例を示
す図である。図14において、561は端末装置222
に対応したエントリであり、562は端末装置227に
対応したエントリである。
【0085】したがって、本実施の形態のネットワーク
システムでは、サブネット230が分断されているよう
な状態のときに、端末装置431が端末装置222また
は端末装置227宛にIPパケットを送信すると、上記
と同様の手順で、ネットワーク接続装置200bがIP
パケットを中継し、ネットワーク接続装置100bがI
Pパケットを廃棄する。
【0086】なお、中継部105bでは、ARPテーブ
ル108および第2の記録部109に、受け取ったIP
パケットの宛先IPアドレスに該当するエントリがない
場合、サブネット上でARP手順を実行する。また、前
記ARP手順を実行して新たな接続装置が検出された場
合には、新たに検出された端末装置のIPアドレスとM
ACアドレスをARPテーブル108および第1の記録
部107に登録するとともに、他のネットワーク接続装
置にその旨を通知する。
【0087】このように、本実施の形態においては、サ
ブネットが分断された状態のときに、当該サブネットに
冗長接続されたすべてのネットワーク接続装置がIPパ
ケットを受け取った場合でも、適切なネットワーク接続
装置が宛先端末装置に対してIPパケットを中継し、そ
の他のネットワーク接続装置が受け取ったIPパケット
を廃棄する構成としたため、各セグメントの不要なトラ
ヒックを削減できる。
【0088】また、本実施の形態においては、バックボ
ーンネットワークにあらかじめマルチキャストコネクシ
ョンを設定し、冗長化したすべてのネットワーク接続装
置に対してIPパケットを送信しているため、障害でサ
ブネットが分断された場合においても、待機ルータが現
用ルータ動作に移行した段階で、ただちに新たな経路で
IPパケットを中継できる。
【0089】なお、本実施の形態では、説明の便宜上、
図11に示すようなバックボーンネットワーク501を
用いてネットワークシステムにおける処理について説明
したが、これに限らず、たとえば、以下に示すようなバ
ックボーンネットワークを適用することとしてもよい。
図15は、バックボーンネットワークの内部構成を示す
図である。図15において、501bはバックボーンネ
ットワークであり、504はコアネットワークであり、
505,506はアクセスネットワークであり、805
はIPパケットの経路である。このように、バックボー
ンネットワーク501bが、コアネットワーク504と
アクセスネットワーク505および506で構成されて
いるような場合は、マルチキャストの分岐点をアクセス
ネットワーク505内に設け、コアネットワーク504
上のトラヒックをユニキャストにすることで、トラヒッ
クを削減できる。
【0090】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、サブネットが分断された場合でも、ネットワーク接
続装置間で自装置の収容するIPアドレス情報を交換す
る構成としたため、サブネット内の任意端末装置宛のパ
ケットを適切なネットワーク接続装置に中継することが
でき、これにより、通信の継続が可能となる、という効
果を奏する。また、サブネットを構成する端末装置やス
イッチングハブに対して特別な処理を追加する必要がな
いため、バックボーンネットワークと接続するルータを
置き換えるだけで耐障害性の高いネットワークを構築す
ることができる、という効果を奏する。
【0091】つぎの発明によれば、サブネットが分断さ
れた場合でも、ネットワーク接続装置間でIPアドレス
情報を交換できるようになるため、サブネット内の任意
端末装置宛のパケットを適切なネットワーク接続装置に
中継することができる、という効果を奏する。
【0092】つぎの発明によれば、管理用パスとして論
理パスを用いる構成としたため、同一のバックボーンネ
ットワークとサブネットに接続されるネットワーク接続
装置間に専用リンクを設置することなく、サブネット内
の任意端末装置宛のパケットを適切なネットワーク接続
装置に中継することができる、という効果を奏する。
【0093】つぎの発明によれば、論理パスをマルチキ
ャストコネクションとすることで、同一のバックボーン
ネットワークとサブネットに接続されるネットワーク接
続装置が多数ある場合においても、他のネットワーク接
続装置に接続装置情報を効率よく配送できる、という効
果を奏する。
【0094】つぎの発明によれば、第2の記録手段に中
継IPパケットの宛先IPアドレスに該当する情報がな
い場合に、自ネットワーク接続装置の収容するサブネッ
トでARPを実行するとともに、同一のサブネットとバ
ックボーンネットワークに接続される他のすべてのネッ
トワーク接続装置にそのIPパケットを中継する構成と
したため、ARP実行後に転送するよりも迅速にIPパ
ケットの中継を行うことができる、という効果を奏す
る。
【0095】つぎの発明によれば、サブネットが分断さ
れた状態のときに、当該サブネットに冗長接続されたす
べてのネットワーク接続装置がIPパケットを受け取っ
た場合でも、適切なネットワーク接続装置が宛先端末装
置に対してIPパケットを中継し、その他のネットワー
ク接続装置が受け取ったIPパケットを廃棄する構成と
したため、各セグメントの不要なトラヒックを削減でき
る、という効果を奏する。
【0096】つぎの発明によれば、マルチキャストの分
岐点をアクセスネットワーク内に設け、コアネットワー
ク上のトラヒックをユニキャストにすることにより、ト
ラヒックを削減できる、という効果を奏する。
【0097】つぎの発明によれば、ICMPエコーリク
エストメッセージをブロードキャストアドレスで送信
し、サブネットに接続された各端末装置のICMPエコ
ーリプライメッセージを同時に収集する構成としたた
め、効率よく接続装置情報を収集できる、という効果を
奏する。
【0098】つぎの発明によれば、サブネットが分断さ
れた場合でも、ネットワーク接続装置間で自装置の収容
するIPアドレス情報を交換する構成としたため、サブ
ネット内の任意端末装置宛のパケットを適切なネットワ
ーク接続装置に中継することができ、これにより、通信
の継続が可能となる、という効果を奏する。
【0099】つぎの発明によれば、第2の記録手段に中
継IPパケットの宛先IPアドレスに該当する情報がな
い場合に、自ネットワーク接続装置の収容するサブネッ
トでARPを実行するとともに、同一のサブネットとバ
ックボーンネットワークに接続される他のすべてのネッ
トワーク接続装置にそのIPパケットを中継する構成と
したため、ARP実行後に転送するよりも迅速にIPパ
ケットの中継を行うことができる、という効果を奏す
る。
【0100】つぎの発明によれば、バックボーンネット
ワークからIPパケットを受信した場合に、第1の記録
手段に宛先端末装置に該当する情報があれば、直接その
IPパケットを中継し、第2の記録手段に宛先端末装置
に該当する情報があれば、そのIPパケットを廃棄する
構成としたため、不要なトラヒックを削減できる、とい
う効果を奏する。
【0101】つぎの発明によれば、ICMPエコーリク
エストメッセージをブロードキャストアドレスで送信
し、サブネットに接続された各端末装置のICMPエコ
ーリプライメッセージを同時に収集する構成としたた
め、効率よく接続装置情報を収集できる、という効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるネットワーク接続装置の実施
の形態1の構成を示す図である。
【図2】 実施の形態1のネットワーク接続装置を用い
たネットワークシステムの一例を示す図である。
【図3】 接続装置情報収集部102の構成を示す図で
ある。
【図4】 接続装置情報収集のために用いられるICM
Pエコーリクエストメッセージを格納するMACフレー
ムフォーマットの一例を示す図である。
【図5】 接続装置情報収集のために用いられるICM
Pエコーリプライメッセージを格納するMACフレーム
フォーマットの一例を示す図である。
【図6】 ネットワーク接続装置200の第2の記録部
109に記録される内容の一例を示す図である。
【図7】 ネットワーク接続装置100の第2の記録部
109に記録される内容の一例を示す図である。
【図8】 本発明にかかるネットワーク接続装置の実施
の形態2の構成を示す図である。
【図9】 実施の形態2のネットワーク接続装置を用い
たネットワークシステムの一例を示す図である。
【図10】 本発明にかかるネットワーク接続装置の実
施の形態3の構成を示す図である。
【図11】 実施の形態3のネットワーク接続装置を用
いたネットワークシステムの一例を示す図である。
【図12】 ネットワーク接続装置200bの第2の記
録部109に記録される内容の一例を示す図である。
【図13】 サブネットが分散された場合のIPパケッ
トの経路を示す図である。
【図14】 ネットワーク接続装置100bの第2の記
録部109に記録される内容の一例を示す図である。
【図15】 バックボーンネットワークの内部構成を示
す図である。
【図16】 VRRPを用いた従来のネットワークシス
テムの構成を示す図である。
【図17】 VRRPで用いられるARP(Address Re
solution Protocol)リプライパケットフォーマットの
概略を示す図である。
【符号の説明】
100,100a,100b,200,200a,20
0b ネットワーク接続装置、101 状態確認部、1
02 接続装置情報収集部、103 接続装置情報交換
部、105,105b 中継部、107 第1の記録
部、108 ARPテーブル、109 第2の記録部、
210,501,501b バックボーンネットワー
ク、211 専用リンク、212 論理パス、221,
222,227,431 端末装置、230 サブネッ
ト、231,232,233,234スイッチングハ
ブ、291,292,293,511,512,513
ポート、400,400b ルータ、430 サブネ
ット、441 リクエスト送信部、442 受信部、4
43 学習部、502 マルチキャストコネクション、
503 通信パス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市橋 立機 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA12 HA08 HB14 HC01 HD03 HD09 JL07 KA05 KA13 LA14 LB08 MB16 MD02 MD10 5K033 AA06 CB01 CB08 DA06 DB12 DB19 DB20 EA03 EA04 EA07 EB03 EB06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックボーンネットワークと、少なくと
    も1つの端末装置を収容する複数のサブネット、で構成
    され、当該バックボーンネットワークおよびサブネット
    間が、複数のネットワーク接続装置を介して冗長に接続
    されているネットワークシステムにおいて、 前記各ネットワーク接続装置は、 同一サブネット、および同一サブネットに接続された全
    ネットワーク接続装置間を結ぶ管理用パスを用いて、他
    のネットワーク接続装置との導通状態を監視し、当該サ
    ブネット内の各端末装置が分断されている状態を認識し
    た場合に接続装置情報の収集を指示する状態監視手段
    と、 接続装置情報の収集指示により、接続された全端末装置
    のIPアドレスとMACアドレスを接続装置情報として
    収集する接続装置情報収集手段と、 収集した接続装置情報を記録する第1の記録手段と、 記録した接続装置情報を、前記管理用パスを用いて同一
    サブネットに接続された他のネットワーク接続装置と交
    換する接続装置情報交換手段と、 交換により取得した他のネットワーク接続装置からの接
    続装置情報を記録する第2の記録手段と、 前記バックボーンネットワークからIPパケットを受信
    した場合に、前記第1の記録手段に宛先端末装置に該当
    する情報があれば、直接IPパケットを中継し、前記第
    2の記録手段に宛先端末装置に該当する情報があれば、
    前記管理用パスを経由して当該宛先端末装置と接続する
    ネットワーク接続装置にIPパケットを中継する中継手
    段と、 を備えることを特徴とするネットワークシステム。
  2. 【請求項2】 前記管理用パスとして、各ネットワーク
    接続装置間に専用リンクを設けることを特徴とする請求
    項1に記載のネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 前記管理用パスとして、バックボーンネ
    ットワークに、各ネットワーク接続装置を接続するため
    の論理パスを設けることを特徴とする請求項1に記載の
    ネットワークシステム。
  4. 【請求項4】 前記論理パスを、同一サブネットに接続
    するネットワーク接続装置間を相互に接続するマルチキ
    ャストコネクションおよびユニキャストコネクションに
    より構成することを特徴とする請求項3に記載のネット
    ワークシステム。
  5. 【請求項5】 前記バックボーンネットワークからIP
    パケットを受信し、前記第2の記録手段に宛先端末装置
    に該当する情報がない場合に、自ネットワーク接続装置
    に接続するサブネットに対してARPを実行し、 同時に、前記管理用パスで接続されたすべてのネットワ
    ーク接続装置に対して当該IPパケットを送信すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のネッ
    トワークシステム。
  6. 【請求項6】 バックボーンネットワークと、少なくと
    も1つの端末装置を収容する複数のサブネット、で構成
    され、当該バックボーンネットワークおよびサブネット
    間が、複数のネットワーク接続装置を介して冗長に接続
    されているネットワークシステムにおいて、 前記各ネットワーク接続装置は、 同一サブネット、および同一サブネットに接続された全
    ネットワーク接続装置間を結ぶ管理用パスを用いて、他
    のネットワーク接続装置との導通状態を監視し、当該サ
    ブネット内の各端末装置が分断されている状態を認識し
    た場合に接続装置情報の収集を指示する状態監視手段
    と、 接続装置情報の収集指示により、接続された全端末装置
    のIPアドレスとMACアドレスを接続装置情報として
    収集する接続装置情報収集手段と、 収集した接続装置情報を記録する第1の記録手段と、 記録した接続装置情報を、前記管理用パスを用いて同一
    サブネットに接続された他のネットワーク接続装置と交
    換する接続装置情報交換手段と、 交換により取得した他のネットワーク接続装置からの接
    続装置情報を記録する第2の記録手段と、 前記バックボーンネットワークからIPパケットを受信
    した場合に、前記第1の記録手段に宛先端末装置に該当
    する情報があれば、直接IPパケットを中継し、前記第
    2の記録手段に宛先端末装置に該当する情報があれば、
    そのIPパケットを廃棄する中継手段と、 を備えることを特徴とするネットワークシステム。
  7. 【請求項7】 前記バックボーンネットワークがコアネ
    ットワークとアクセスネットワークで構成されている場
    合、 同一のサブネットに接続されたネットワーク接続装置を
    収容するアクセスネットワークでは、マルチキャストコ
    ネクションを設定することを特徴とする請求項6に記載
    のネットワークシステム。
  8. 【請求項8】 前記接続装置情報収集手段は、 ICMPエコーリクエストメッセージをブロードキャス
    トアドレスで送信するリクエスト送信手段と、 前記リクエストに対する応答としてICMPエコーリプ
    ライメッセージを受信する受信手段と、 前記ICMPエコーリプライメッセージに基づいてサブ
    ネット内の端末装置のIPアドレスとMACアドレスの
    組み合わせを学習する学習手段と、 を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つ
    に記載のネットワークシステム。
  9. 【請求項9】 バックボーンネットワークと複数の端末
    装置を収容するサブネットとを冗長接続するネットワー
    ク接続装置において、 同一サブネット、および同一サブネットに接続された全
    ネットワーク接続装置間を結ぶ管理用パスを用いて、他
    のネットワーク接続装置との導通状態を監視し、当該サ
    ブネット内の各端末装置が分断されている状態を認識し
    た場合に接続装置情報の収集を指示する状態監視手段
    と、 接続装置情報の収集指示により、接続された全端末装置
    のIPアドレスとMACアドレスを接続装置情報として
    収集する接続装置情報収集手段と、 収集した接続装置情報を記録する第1の記録手段と、 記録した接続装置情報を、前記管理用パスを用いて同一
    サブネットに接続された他のネットワーク接続装置と交
    換する接続装置情報交換手段と、 交換により取得した他のネットワーク接続装置からの接
    続装置情報を記録する第2の記録手段と、 前記バックボーンネットワークからIPパケットを受信
    した場合に、前記第1の記録手段に宛先端末装置に該当
    する情報があれば、直接IPパケットを中継し、前記第
    2の記録手段に宛先端末装置に該当する情報があれば、
    前記管理用パスを経由して当該宛先端末装置と接続する
    ネットワーク接続装置にIPパケットを中継する中継手
    段と、 を備えることを特徴とするネットワーク接続装置。
  10. 【請求項10】 前記バックボーンネットワークからI
    Pパケットを受信し、前記第2の記録手段に宛先端末装
    置に該当する情報がない場合に、自ネットワーク接続装
    置に接続するサブネットに対してARPを実行し、 同時に、前記管理用パスで接続されたすべてのネットワ
    ーク接続装置に対して当該IPパケットを送信すること
    を特徴とする請求項9に記載のネットワーク接続装置。
  11. 【請求項11】 バックボーンネットワークと複数の端
    末装置を収容するサブネットとを冗長接続するネットワ
    ーク接続装置において、 同一サブネット、および同一サブネットに接続された全
    ネットワーク接続装置間を結ぶ管理用パスを用いて、他
    のネットワーク接続装置との導通状態を監視し、当該サ
    ブネット内の各端末装置が分断されている状態を認識し
    た場合に接続装置情報の収集を指示する状態監視手段
    と、 接続装置情報の収集指示により、接続された全端末装置
    のIPアドレスとMACアドレスを接続装置情報として
    収集する接続装置情報収集手段と、 収集した接続装置情報を記録する第1の記録手段と、 記録した接続装置情報を、前記管理用パスを用いて同一
    サブネットに接続された他のネットワーク接続装置と交
    換する接続装置情報交換手段と、 交換により取得した他のネットワーク接続装置からの接
    続装置情報を記録する第2の記録手段と、 前記バックボーンネットワークからIPパケットを受信
    した場合に、前記第1の記録手段に宛先端末装置に該当
    する情報があれば、直接IPパケットを中継し、前記第
    2の記録手段に宛先端末装置に該当する情報があれば、
    そのIPパケットを廃棄する中継手段と、 を備えることを特徴とするネットワーク接続装置。
  12. 【請求項12】 前記接続装置情報収集手段は、 ICMPエコーリクエストメッセージをブロードキャス
    トアドレスで送信するリクエスト送信手段と、 前記リクエストに対する応答としてICMPエコーリプ
    ライメッセージを受信する受信手段と、 前記ICMPエコーリプライメッセージに基づいてサブ
    ネット内の端末装置のIPアドレスとMACアドレスの
    組み合わせを学習する学習手段と、 を備えることを特徴とする請求項9、10または11に
    記載のネットワーク接続装置。
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