JP2002231706A - エッチング液及びこれを用いた薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

エッチング液及びこれを用いた薄膜トランジスタの製造方法

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JP2002231706A
JP2002231706A JP2001025213A JP2001025213A JP2002231706A JP 2002231706 A JP2002231706 A JP 2002231706A JP 2001025213 A JP2001025213 A JP 2001025213A JP 2001025213 A JP2001025213 A JP 2001025213A JP 2002231706 A JP2002231706 A JP 2002231706A
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JP
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film
thin film
film transistor
etching solution
etching
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JP2001025213A
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Inventor
Mayumi Inoue
真弓 井上
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アモルファスシリコン薄膜トランジスタのゲ
ートまたはソース・ドレイン電極膜としてAg系合金膜
を用いた場合、ドライエッチングが困難であり、ウェッ
トエッチングの場合エッチング速度の制御が困難であっ
た。 【解決手段】 リン酸と硝酸と酢酸と水の混合液にエチ
レングリコールまたはグリセリンを混合することでAg
系合金膜のエッチング速度を制御でき、微細配線の加工
が容易になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス方式の液晶ディスプレイ(LCD)やメモリ集積回
路に利用される薄膜トランジスタ(Thin Film Transist
or:以下、TFTと略記する。)や有機ELなどに用い
られる配線電極およびその製造方法に属する。
【0002】
【従来の技術】従来薄膜トランジスタの構成は図4に示
すように、透光性基板1上に、所定形状のゲート金属膜
2、その上にゲート絶縁膜SiNx膜3、アモルファスシリ
コン膜4、その上にソースおよびドレイン電極とコンタ
クトをとるためのn+Si膜5が連続製膜されており、そ
の上に所定形状のソース・ドレイン金属膜6を形成す
る。その上にパッシベーション膜7としてSiNx膜が形成
されている。配線電極材料としてAg系合金膜が近年注
目されつつある。Ag系合金膜はシリコンやITO膜と
接触しても熱拡散や電解液中での電池現象を起こさない
という点で配線電極の単層化が可能であり、工程が簡略
化できると期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】Ag系合金はドライエ
ッチングが困難であり、エッチングにはリン酸と硝酸と
酢酸と水の混合液(以下混酸と記す)を用いたウェットエ
ッチングが行われている。しかしゲート配線材料にAg
系合金を用いた場合、混酸を用いてウェットエッチング
を行うとAg系合金のエッチング速度が非常に大きく、
エッチング液組成を変化させても5μm以下の配線を形
成するのは困難であった。また一方で、Ag系合金は耐
熱性がわるいために上層膜が必要でもあった。その場
合、上層膜のエッチング速度よりも下層のAg系合金の
ほうがエッチング速度が大きく異常形状になるという問
題もあった。
【0004】本発明はこれら従来技術の問題点を解決
し、歩留まりよく大面積ディスプレイの作成可能な薄膜
トランジスタの製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のエッチング液は、リン酸と硝酸と酢酸と水
の混合液とエチレングリコールまたはグリセリンよりな
ることを特徴とする。このエッチング液では、エチレン
グリコールまたはグリセリンの含有率が20wt%以上
40wt%未満であることが望ましい。
【0006】また、上層膜にMoがある場合、Moを混
酸でエッチングした後、前記組成のエッチング液を用い
てAg系合金をエッチングするほうが望ましい。そうす
ることでテーパ形状が形成され、より歩留まりよい薄膜
トランジスタの製造方法を提供することができる。
【0007】Ag系合金膜のエッチング液としてリン酸
と硝酸と酢酸と水の混合液とエチレングリコールまたは
グリセリンよりなるエッチング液を用いることにより、
Ag系合金膜のエッチング速度を5倍程度遅くすること
ができ、ゲートおよびソース・ドレイン電極の微細加工
が容易になる。またMoとの積層膜の場合にはテーパ形
状も容易に制御することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本実施例のエッチング液は、例え
ば市販の85%リン酸と60%硝酸と98%酢酸と水を16:
1:2:1の容量比で混合し、これにエチレングリコー
ルまたはグリセリンを、種々の容量比で加えて作成し
た。本エッチング液を用いてAg系合金薄膜のエッチン
グ速度を測定した結果を図1に示した。これらの図に示
すように、エチレングリコールおよびグリセリンの濃度
が増えるとAg系合金のエッチング速度が低下した。し
かし、エチレングリコールおよびグリセリンの容量比が
2〜4すなわち全体の20〜40重量%でほとんどエッ
チング速度の変化はなく、これらの組成比となるように
混合することで十分であることがわかる。
【0009】本実施例における薄膜トランジスの製造方
法は、図2に示すように透光性基板1の上にゲート金属
膜2aと上層膜2bを成膜した後、エッチングして所定
の形状に加工する。このとき上層膜のMoは従来から使
用していた混酸を用いて室温で30秒間エッチングした。
つづいて本発明のエッチング液であるリン酸と硝酸と酢
酸と水を16:1:2:1の容量比で混合し、これにエ
チレングリコールを容量比で2になるように混合したエ
ッチング液を用いて、ゲート金属膜Ag系合金をエッチ
ングした。
【0010】SiNx膜からなるゲート絶縁膜3を330n
mとアモルファスシリコン膜4を200nm、n+アモルファ
スシリコン膜5を50nm連続してプラズマCVD法で形成
したのち、所定の形状に加工する。その後にソース・ド
レイン電極としてMoW膜6を製膜したのち所定形状に
加工する。パッシベ―ション膜7としてSiNxを300n
m形成する。このようにして薄膜トランジスタを形成す
る。
【0011】なお薄膜トランジスタアレイを作成するた
めに、パッシベ―ション膜7にコンタクトウインドウを
形成した後ITO透明導電膜8を750nm形成する。画素電
極として所定の形状に加工してアレイを完成する。
【0012】もう一つのこのエッチング液を用いた薄膜
トランジスタの製造方法は、図3に示したものと基本的
に同じであり、透光性基板1の上にゲート金属膜2を成
膜した後、エッチングして所定の形状に加工する。Si
Nx膜からなるゲート絶縁膜3を330nmとアモルファス
シリコン膜4を200nm、n+アモルファスシリコン膜5
を50nm連続してプラズマCVD法で形成したのち、所定
の形状に加工する。その後にソース・ドレイン電極とし
てAg系合金膜れにエチレングリコールを容量比で2に
なるように混合したエッチング液を用いて、ゲート金属
膜Ag系合金をエッチングした。を製膜したのち上層膜
であるMo膜6bを所定形状に加工する。このとき上層
膜のMoは従来から使用していた混酸を用いて室温で30
秒間エッチングした。つづいて本発明のエッチング液で
あるリン酸と硝酸と酢酸と水を16:1:2:1の容量
比で混合し、これにエチレングリコールを容量比で3に
なるように混合したエッチング液を用いて、ソース・ド
レイン金属膜Ag系合金膜6aをエチレングリコールを
容量比で2になるように混合したエッチング液を用いて
エッチングした。パッシベ―ション膜7としてSiNx
を300nm形成する。このようにして薄膜トランジスタを
形成する。
【0013】本実施例の薄膜トランジスタ基板12枚間
のゲートおよびソース・ドレイン電極配線の断線不良率
と、比較のために従来のエッチング液にてエッチングし
た薄膜トランジスタのトランジスタ12枚間のゲート電
極配線の断線不良率を表1に示す。本実施例では従来と
比較し断線不良率が非常に少なく、また再現性も良好で
あることがわかる。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、歩留まりよく大面積デ
ィスプレイの作成可能な薄膜トランジスタの製造方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエッチング液を用いたAg系合金のエ
ッチング速度を示す図
【図2】本発明の薄膜トランジスタの一例を示す図
【図3】本発明の薄膜トランジスタの一例を示す図
【図4】従来の薄膜トランジスタの一例を示す図
【符号の説明】 1 透光性基板 2a ゲート金属膜(Ag合金) 2b ゲート上層膜(Mo) 3 ゲート絶縁膜(SiNx) 4 アモルファスシリコン膜 5 n+シリコン膜 6a ソース・ドレイン電極(Ag合金) 6b ソース・ドレイン上層膜(Mo) 7 パッシベーション膜 8 コンタクトホール 9 画素電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 617J 617M Fターム(参考) 4M104 AA09 BB08 BB16 CC01 CC05 DD09 GG09 5F033 GG04 HH14 HH20 MM05 QQ08 QQ20 QQ21 VV06 VV15 XX03 5F043 AA26 BB18 5F110 AA26 BB01 CC07 EE04 EE06 EE14 FF03 FF30 GG02 GG15 GG24 GG45 HK06 HK09 HK16 HK35 HL07 NN04 NN24 QQ05 QQ09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともリン酸と硝酸と酢酸と水および
    エチレングリコールまたはグリセリンよりなることを特
    徴とする薄膜トランジスタ製造用エッチング液。
  2. 【請求項2】エチレングリコールまたはグリセリンの含
    有率が20wt%以上40wt%未満であることを特徴
    とする請求項1記載のエッチング液。
  3. 【請求項3】透光性基板上にゲート金属膜が形成され、
    その上にゲート絶縁膜とa−Si半導体膜とn+Si膜
    およびソース・ドレイン電極が積層されている薄膜トラ
    ンジスタにおいて、前記ゲート電極膜がAg系合金薄膜
    とMoからなり、前記ゲート電極膜をウェットエッチン
    グするときのエッチング液が請求項1記載のエッチング
    液であることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方
    法。
  4. 【請求項4】透光性基板上にゲート金属膜が形成され、
    その上にゲート絶縁膜とa−Si半導体膜とn+Si膜
    およびソース・ドレイン電極が積層されている薄膜トラ
    ンジスタにおいて、前記ソース・ドレイン電極膜がAg
    系合金薄膜とMoの積層膜からなり、前記ソース・ドレ
    イン電極膜をウェットエッチングするときのエッチング
    液が請求項1記載のエッチング液であることを特徴とす
    る薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 【請求項5】前記Mo/Ag系合金からなるゲートまた
    はソース・ドレイン電極を選択的に形成する工程におい
    て、Moを所定のエッチング液にてエッチングした後、
    請求項1記載のエッチング液を用いてAg系合金をエッ
    チングすることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方
    法。
  6. 【請求項6】請求項3または4に記載の製造方法により
    薄膜トランジスタを形成し、液晶駆動用の画素電極を形
    成する工程と、ゲートバスライン及びソースバスライン
    を形成する工程を含む薄膜トランジスタアレイの製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100347344C (zh) * 2002-11-26 2007-11-07 关东化学株式会社 以银为主成分的金属薄膜的蚀刻液组合物
US7357878B2 (en) 2005-06-09 2008-04-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Etchant, and method for fabricating a thin film transistor subtrate including conductive wires using the etchant and the resulting structure
CN104893728A (zh) * 2015-04-10 2015-09-09 深圳新宙邦科技股份有限公司 一种用于ITO/Ag/ITO薄膜的低张力的蚀刻液

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CN104893728A (zh) * 2015-04-10 2015-09-09 深圳新宙邦科技股份有限公司 一种用于ITO/Ag/ITO薄膜的低张力的蚀刻液
CN104893728B (zh) * 2015-04-10 2018-11-27 深圳新宙邦科技股份有限公司 一种用于ITO/Ag/ITO薄膜的低张力的蚀刻液

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