JP2002111003A - 薄膜トランジスタとその製造方法および薄膜トランジスタアレイ - Google Patents

薄膜トランジスタとその製造方法および薄膜トランジスタアレイ

Info

Publication number
JP2002111003A
JP2002111003A JP2000302189A JP2000302189A JP2002111003A JP 2002111003 A JP2002111003 A JP 2002111003A JP 2000302189 A JP2000302189 A JP 2000302189A JP 2000302189 A JP2000302189 A JP 2000302189A JP 2002111003 A JP2002111003 A JP 2002111003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
film
film transistor
gate
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000302189A
Other languages
English (en)
Inventor
Mayumi Inoue
真弓 井上
Mikihiko Nishitani
幹彦 西谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2000302189A priority Critical patent/JP2002111003A/ja
Publication of JP2002111003A publication Critical patent/JP2002111003A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜トランジスタの製造過程において、アモ
ルファスシリコン薄膜トランジスタのゲート金属膜とし
てAg系合金膜を用いた場合、後工程による膜表面酸化
などが課題となっていた。 【解決手段】 ゲート金属Ag系合金膜上にSiNx、
Ti、TaまたはMoWを積層した後ドライエッチによ
り一括パターン形成するこれにより、ゲート電極形成後
のアッシング工程や後の酸素プラズマに露出する工程で
Ag系合金膜からなるゲート電極が黒化することがない
ため、抵抗値が上昇することなく薄膜トランジスタの歩
留まりが向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス方式の液晶ディスプレイ(LCD)やメモリ集積回
路に利用される薄膜トランジスタ(Thin Film Transist
or:以下、TFTと略記する)や有機ELなどに用いら
れる配線電極およびその製造方法に属する。
【0002】
【従来の技術】従来薄膜トランジスタの構成は図2に示
すように、透光性基板1上に、所定形状のゲート金属膜
2、その上にゲート絶縁膜SiNx膜3、アモルファスシリ
コン膜4、その上にソースおよびドレイン電極とコンタ
クトをとるためのn+Si膜5が連続製膜されており、その
上に所定形状のソース・ドレイン金属膜6を形成する。
その上にパッシベーション膜7としてSiNx膜が形成され
ている。
【0003】ゲート金属膜として、Ag系合金膜が近年
注目されつつある。Ag系合金膜はシリコンやITO膜
と接触しても熱拡散や電解液中での電池現象を起こさな
いという点でゲート金属膜の単層化が可能であり、工程
が簡略化できると期待されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらゲート金
属膜2としてAg系合金膜を用いた場合、Ag合金膜は
酸素プラズマで酸化されやすく、パターン形成後にアッ
シング工程などがある場合に配線が黒化して抵抗が大き
くなるという問題もあった。本発明は従来技術の問題点
を解決し、プロセス中に黒化されたりすることがなく、
安定性の高い、即ち高歩留まりの大面積ディスプレイの
作成可能な薄膜トランジスタのゲート電極構造を提供す
ることを目的とする。ただしこれら電極構造は薄膜トラ
ンジスタにかぎられたものでなく、有機ELなどの電極
としても用いられるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タは、Ag系合金膜の酸素プラズマによる変質を防止す
るために、Ag系合金膜のゲート電極上にSiNx、T
i、TaまたはMoWより選ばれた1種類以上の材料を
含む薄膜が積層されているようにする。
【0006】以下に、本発明の作用を説明する。
【0007】Ag系合金膜のゲート電極上にSiNx、
Ti、TaまたはMoWより選ばれた薄膜が積層されて
いることでゲート電極形成後のアッシング工程や後の酸
素プラズマに露出する工程でAg系合金膜からなるゲー
ト電極が黒化することがないため、抵抗値が上昇するこ
となく薄膜トランジスタの歩留まりが向上する。またS
iNx、Ti、TaとMoWが選ばれた理由はドライエ
ッチングが一括にできるという簡略化プロセスを実現で
きるためである。また積層膜の膜厚を最小限にすること
により、タクトタイム低減効果もある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1には、本発明の薄膜トランジス
タの1例を示す。また、図3には、その製造プロセスの
1例を示す。図3に示すように、透光性基板1の上にゲ
ート金属膜Ag系合金薄膜2を成膜した後、黒化防止膜
としてSiNxを50nm製膜したあと、ドライエッチング
によりAg系合金薄膜とSiNxを同時にエッチングし
て所定の形状に加工する。
【0009】SiNx膜からなるゲート絶縁膜3を330n
mとアモルファスシリコン膜4を200nm、n+アモルファス
シリコン膜5を50nm連続してプラズマCVD法で形成し
たのち、所定の形状に加工する。その後、ソース・ドレ
イン電極としてTi/Al/Ti膜6などを製膜したの
ち所定形状に加工する。パッシベ―ション膜7としてS
iNxを300nm形成する。このようにして薄膜トランジ
スタを形成する。
【0010】なお、薄膜トランジスタアレイを作成する
ために、パッシベ―ション膜7にコンタクトウインドウ
を形成した後ITO透明導電膜8を750nm形成する。画素
電極として所定の形状に加工してアレイを完成する。
【0011】本発明の薄膜トランジスタ基板12枚間の
ゲート電極配線の抵抗のばらつきと、比較のために従来
のトランジスタ12枚間のゲート電極配線の抵抗のばら
つきを図4に示す。なお、本発明の薄膜トランジスタの
ゲート電極配線12枚の抵抗の平均値を100として各基
板の抵抗のばらつきを示した。図4から、本発明では従
来と比較して抵抗のばらつきが非常に少なく、また再現
性も良好であることがわかる。
【0012】一方、Ag系合金膜上にSiNx、Ti、
TaまたはMoWを積層してパターン形成した後、酸素
プラズマ処理を行ったあと、抵抗値を測定し抵抗評価を
行った。結果を(表1)に示す。
【0013】
【表1】
【0014】(表1)より、SiNx、Ti、Taまた
はMoWをAg系合金薄膜上に積層し、ドライエッチン
グにより所定の電極パターンを形成した後、酸素プラズ
マ処理を行い、抵抗値や表面変質で評価した。
【0015】SiNx、Ti、TaまたはMoWの膜厚
が50nm以下であればタクトタイムも良好であり、耐酸素
プラズマ性も良好であった。
【0016】発明者等は、これら以外にも、Ag合金膜の
組成を種々変えた試料で同様の検討を行ったが、添加金
属濃度が各々0.05at%以上5at%以下であれば、酸素
プラズマ処理後もプロセス中の抵抗値変化がないものが
得られ、結果として良好な特性の薄膜トランジスタが得
られた。またソース・ドレイン電極としても同様に有効
であった。
【0017】
【発明の効果】本発明の薄膜トランジスタは、Ag系合
金薄膜をゲート金属膜として用いた場合でも、プロセス
中に黒化されたりすることがなく、安定性が高く、ま
た、本発明の薄膜トランジスタの製造方法によれば、高
歩溜まりの大面積ディスプレイの作成可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜トランジスタの一例を示す図
【図2】従来の薄膜トランジスタの一例を示す図
【図3】本発明の薄膜トランジスタのプロセスフローの
一例を示す図
【図4】本発明と従来発明の薄膜トランジスタのゲート
配線抵抗のばらつきを示す図
【符号の説明】
1 透光性基板 2 ゲート金属膜(Ag合金) 3 ゲート絶縁膜(SiNx) 4 アモルファスシリコン膜 5 n+シリコン膜 6 ソース・ドレイン電極 7 パッシベーション膜 8 透明導電膜ITO
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 HA04 JA26 JA35 JA36 JA46 JB57 KA05 KA12 KA18 MA08 MA17 MA22 NA21 NA28 5F110 AA30 BB01 CC07 DD01 EE04 EE06 EE14 FF03 FF09 FF30 GG02 GG15 GG24 GG45 HK03 HK04 HK09 HK16 HK22 HK35 NN02 NN24 NN72 QQ04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性基板上にAg系合金薄膜がゲート金
    属膜として形成され、この上にゲート絶縁膜とa−Si
    半導体膜とn+Si膜およびソース・ドレイン電極が積層
    されている薄膜トランジスタにおいて、前記ゲート金属
    膜上に窒化膜または金属膜が50nm以下の膜厚で積層され
    ていることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】窒化膜または金属膜がSiNx、Ti、T
    aまたはMoWより選ばれた1種類以上であることを特
    徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタ。
  3. 【請求項3】透光性基板上にAg系合金薄膜をゲート金
    属膜として製膜し、この上に窒化膜及び金属膜を製膜
    し、ケ゛ート電極として所定の形状に一括加工した後、ゲー
    ト絶縁膜と半導体膜とn+Si膜およびソース・ドレイン
    電極を積層することを特徴とする請求項1または2に記
    載の薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載の薄膜トランジス
    タと、画素電極をマトリックス状に配してなることを特
    徴とする薄膜トランジスタアレイ。
  5. 【請求項5】請求項1または2に記載の薄膜トランジス
    タと液晶駆動用の画素電極を形成する工程と、ゲートバ
    ライン及びソースバスラインを形成する工程と、を含む
    薄膜トランジスタアレイの製造方法。
JP2000302189A 2000-10-02 2000-10-02 薄膜トランジスタとその製造方法および薄膜トランジスタアレイ Pending JP2002111003A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000302189A JP2002111003A (ja) 2000-10-02 2000-10-02 薄膜トランジスタとその製造方法および薄膜トランジスタアレイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000302189A JP2002111003A (ja) 2000-10-02 2000-10-02 薄膜トランジスタとその製造方法および薄膜トランジスタアレイ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002111003A true JP2002111003A (ja) 2002-04-12

Family

ID=18783579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000302189A Pending JP2002111003A (ja) 2000-10-02 2000-10-02 薄膜トランジスタとその製造方法および薄膜トランジスタアレイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002111003A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007206134A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Epson Imaging Devices Corp アクティブマトリクス型表示装置の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007206134A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Epson Imaging Devices Corp アクティブマトリクス型表示装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI396885B (zh) 線路結構,製造線路之方法,薄膜電晶體基板,以及製造薄膜電晶體基板之方法
JP5230909B2 (ja) 薄膜トランジスタ表示板の製造方法
US8012815B2 (en) Array substrate and method for fabricating thereof
JP4542008B2 (ja) 表示デバイス
TWI249070B (en) Electronic device, method of manufacture of the same, and sputtering target
US7524706B2 (en) Method of fabricating a thin film transistor array panel
JP2007157917A (ja) 薄膜トランジスタ基板および表示デバイス
JPH08236775A (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法
JPH1195256A (ja) アクティブマトリクス基板
JPH09283765A (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法
JP2002299630A (ja) MoW/AlまたはAl合金/MoWの積層薄膜を用いた薄膜トランジスタおよび薄膜トランジスタアレイとその製造方法
JP4763568B2 (ja) トランジスタ基板
KR100480368B1 (ko) 박막트랜지스터및그의제조방법
JP3199404B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JPH10173191A (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法並びにこれを搭載した液晶表示装置
JP2002111003A (ja) 薄膜トランジスタとその製造方法および薄膜トランジスタアレイ
JP2009088049A (ja) 液晶表示装置
KR100441839B1 (ko) Tft기판
JP2002110678A (ja) Ag系合金とAg系合金薄膜、およびそれを用いた薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタアレイとそれらの製造方法
KR101281901B1 (ko) 액정표시장치 및 그 제조방법
JPH07254714A (ja) 液晶表示装置
JP2002231706A (ja) エッチング液及びこれを用いた薄膜トランジスタの製造方法
JP2000332248A (ja) 薄膜トランジスタおよびその製造方法
JP2009231641A (ja) 薄膜トランジスタ及びアクティブマトリクス型表示装置
JP2002231954A (ja) Ag系合金薄膜を用いた薄膜トランジスタとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20061109