JP2002230819A - 樹脂製光学部材およびその製造方法 - Google Patents
樹脂製光学部材およびその製造方法Info
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Abstract
り、1個ごとに形成され、小型なものが多いため、その
後の蒸着による鏡面や偏向面形成、検査、梱包および組
立て作業時における取り扱いが面倒であった。 【解決手段】 複数の光学部材2,2,2,…を、連結
部材3,3で連結した光学部材の集合体1として形成す
ることにより、個々の光学部材2を纏まりのある集合体
として取り扱うことができる。そのため、その後の蒸着
による鏡面や偏向面形成、検査、梱包作業時の取り扱い
が容易となる。
Description
置に用いられるレンズやミラーなどの樹脂製光学部材に
係わり、特に検査時、梱包時、組立て時などにおける取
り扱いを容易とした樹脂製光学部材およびその製造方法
に関する。
ニディスク)など各種のディスク装置内には、光ヘッド
装置が設けられている。前記光ヘッド装置では、ハーフ
ミラー又はビームスプリッタなどのミラー部材やレンズ
などの各種の光学部材が使用されている。レーザなどの
発光素子から照射された光は、前記ハーフミラーやビー
ムスプリッタなどで反射または透過させられ、前記対物
レンズに導かれる。前記レンズでは、入射した光を一点
に集光させ、ディスクの表面上に一定の外径寸法からな
るスポット径を形成し、その反射光が前記対物レンズお
よびハーフミラーやビームスプリッタなどを介して受光
素子に導かれ、ディスクに書き込まれている情報の読み
取りが行なわれる。
出成形などの手段により、1個ごとに形成されていた。
そして、ハーフミラーやビームスプリッタなどの光学部
材は、その表面に鏡面又は偏向面を蒸着装置により形成
する必要があるが、その製造工程において前記蒸着装置
内に前記光学部材を1個ごとに配置する必要があった。
搭載されるものであるため、小型なものが多い。また光
学部材の中には、表裏面を有するものがあるが、組立て
時に表裏両面を見分けて確実に取り付ける必要がある。
々に製造したのでは、その後の製造段階、品質検査段
階、梱包段階、および組立て段階等においてその取り扱
いが不便となる。特に対物レンズの形状は円形であるた
め、机上などから落下した場合には紛失しやすいという
問題もある。しかも、この場合には光学部材の表裏両面
の見分けも困難となりやすい。
ものであり、検査時、梱包時、組立て時などにおける取
り扱いを容易とした樹脂製光学部材およびその製造方法
を提供することを目的としている。
は、入射した光を反射又は透過させる樹脂製の光学部材
を複数並べた集合体と、前記集合体の並び方向に沿って
設けられる連結部材とを有し、前記集合体を形成する個
々の光学部材が前記連結部材によって連結されているこ
とを特徴とするものである。
一体的に連結されているので、個々の光学部材は小型で
あっても、纏まりのある集合体として取り扱うことがで
きるため、検査時、梱包時、組立て時における取り扱い
が容易となる。また光学部材を蒸着装置などへ装填する
作業などにおいては、個々の光学部材ごとに装填する必
要がなく複数の光学部材の集合体単位で装填作業が行え
るため、作業効率を向上させることができる。
う者が連結部材からそれぞれ切り離して光ヘッド機構な
どに取り付ける作業を行うこととなるため、光学部材の
集合体を見れば個々の光学部材の表裏面などを容易に見
分けることができる。
部材に、個々の光学部材を位置決めするための基準部が
形成されているものが好ましく、例えば前記基準部が凹
部又は孔からなるもので構成することができる。
部材の取り付け作業を容易とすることができる。また光
学部材の取り付け精度を高めることができる。
が、同じ樹脂材料で一体成形されているものとすること
ができ、あるいは前記連結部材を前記光学部材とは異な
る樹脂部材で形成することもできる。
断部が前記連結部材に形成されているものが好ましく、
切断作業を容易に行うことができる。
方法は、成形型内に樹脂材料を注入し、個々の光学材料
が連結部材によって連結される光学部材の集合体を一体
成形する工程と、成形後に前記集合体を移送する工程と
からなり、前記成形型によって次の光学部材の集合体を
成形し、これを繰り返すことにより、前記光学部材の集
合体を前記連結部材を介して連続的に形成することを特
徴とするものである。
方法は、前記異なる樹脂部材に複数個の光学部材からな
る集合体を成形し、成形後に前記異なる樹脂部材を移送
し、前記成形型によって次の光学部材の集合体を成形
し、これを繰り返すことにより、帯状の樹脂部材に光学
部材の集合体を連続して形成することを特徴とするもの
である。
個々の光学部材の数は、成形型のキャビティの数によっ
て決定されるが、上記製造方法ではキャビティの数以上
の光学部材の集合体を形成することができる。また、連
結した光学部材の集合体に含まれる個々の光学部材の数
を成形型のキャビティの数単位で調整することができ
る。
して説明する。
してミラーの集合体を示す斜視図であり、Aは光学部材
が一方向に連結されている状態、Bは他の方向に連結さ
れている状態示している。また図2は図1Aのミラーの
取り付け状態を示す斜視図である。
2,2,2,…が、斜面(光学面)2aを図示長手
(Y)方向に向け一定の間隔で並べられている。また図
1Bでは、同様の光学部材2,2,2,…が、側面2b
を図示長手(Y)方向に向け一定の間隔で並べられてい
る。
は、透明な樹脂材料で形成されており、前記斜面2aに
は複数の金属膜や誘電体膜が蒸着などの手段により積層
されている。前記光学部材2は、例えば全反射ミラーで
あり、光ヘッド装置などでは、レーザーなどの発光素子
が発した平行光を反射し、凸型レンズを介してディスク
面に導くものである。
長手方向に延びる連結部材3,3が設けられており、隣
り合う光学部材2どうしが前記連結部材3,3により連
結されている。そして、前記複数の光学部材2は、前記
連結部材3,3によって連結されることで、一体化され
た光学部材の集合体1とされている。なお、前記連結部
材3,3には、V字形状に切り欠かれた基準部3a,3
aが形成されている。
した樹脂材料と同じ樹脂材料で形成されている。あるい
は、樹脂材料の代りに板状の金属材料を連結部材3,3
として使用することも可能である。なお、前記光学部材
の集合体1は、切断線L−Lにて切断することが可能と
されている。この場合、例えばV字形状の溝などからな
る切断部を前記切断線L−Lに沿って前記連結部材3,
3に形成すると、個々の光学部材2を容易に切り離すこ
とが可能である。
材の集合体1の一部を切り離すものである。図2におい
て、符号4は光ヘッド装置などに設けられる基台を示し
ている。前記基台4の所定の位置には凸部4a,4aが
形成されており、一方の凸部4aと他方の凸部4aとの
対向寸法Wは、前記連結部材3,3に形成された基準部
3a,3aの間の寸法と同寸法に設定されている。よっ
て、光学部材2の前記基準部3a,3aで基台4の凸部
4a,4aを掛止することにより、光学部材を光ヘッド
装置内の所定の個所に位置決めすることが可能である。
このように、連結部材3は、個々の光学部材2を連結す
るだけでなく、個々の光学部材2を固定するための部材
として兼用することができるため、材料に無駄がない。
レンズを主体とする光学部材の集合体の斜視図を示し、
Aは光学部材の集合体の一例を示す斜視図、Bは光学部
材の集合体の他の例を示す斜視図、図4は第3の実施の
形態として平板型ミラーを主体とする光学部材の集合体
を示す斜視図、図5は第4の実施の形態としてプリズム
を主体とする光学部材の集合体を示す斜視図である。
12,12,12,…の間が、一対の連結部材3,3に
より連結され、複数のレンズ12からなる光学部材の集
合体10を形成している。また図3Bでは、個々のレン
ズ12,12,12,…の間が、1本の連結部材3によ
り連結されることにより、光学部材の集合体11を形成
している。
ー22,22,22,…の間が、一対の連結部材3,3
により連結され、複数の平板型ミラー22からなる光学
部材の集合体21が形成されており、図5では光学部材
である三角プリズム32,32,32,…の間が、一対
の連結部材3,3により連結され、三角プリズム32か
らなる光学部材の集合体31を形成している。
0,11,21,31では、個々の光学部材12,2
2,32が、それぞれ連結部材3を交叉する切断線L−
Lで切断され、個々の光学部材に切り分けることが可能
とされている。また前記切断線L−Lの両側には、貫通
孔からなる基準部3a,3aが形成されている。よっ
て、個々の光学部材12,22,32は、前記基準部3
a,3aを、図2同様に基台などに設けられた凸部に挿
通することにより、光ヘッド装置などの機器内の所定の
個所に容易に位置決め固定することが可能である。
部材2,12,22,32を連結部材3で連結させた光
学部材の集合体1,10,11,21,31として形成
することにより、光学部材の検査、梱包等を光学部材の
集合体1,10,11,21,31ごとに行うことが可
能となる。よって、個々の光学部材2,12,22,3
2ごとに取り扱う場合に比べてその取り扱いが容易なも
のとなる。
1,31が納品された組立工場などでは、作業者が、作
業時に個々の光学部材2,12,22,32に切り分け
ながら組立て作業を行うようになるので、光学部品が紛
失しにくくなる。さらには、光学部材の集合体1,1
0,11,21,31を見れば、一見して光学部材の表
裏面を区別することができるようになるため、光学部材
2,12,22,32の取り付けミス等を防止すること
ができる。
ついて説明する。図6は光学部材の製造方法を示す工程
図であり、Aは第1の工程、Bは第2の工程、Cは光学
部材を連続して形成する工程を示している。この製造方
法では、図6AないしCに示すように、光学部材2を成
形するための成形型41と、溶融状態の樹脂材料を前記
成形型41に注入するための押出し機42、および移送
手段43が設けられている。前記成形型41は、一対の
成形上型41Aと成形下型41Bとから構成される。
に所定の間隔で並ぶ複数(図6では3ヶ)のキャビティ
41a,41a,41aが設けられている。前記成形上
型41Aには、前記複数のキャビティ41a,41a,
41aに溶融樹脂を導くランナ41bと注入口41cが
形成されている。前記押出し機42は、例えばスクリュ
ー押出し機などである。押出し機42のバレル内では、
樹脂材料を溶融するとともに攪拌させ、その先端のノズ
ルから溶融樹脂を前記成形上型41Aの注入口41cに
押し出す。また移送手段43は、例えばベルトコンベア
などであり、ベルト43aを間欠的に一定方向(図5で
図示Y1方向)に移動させることができるようになって
いる。
ート成形を基本としている。すなわち、図6Aに示すよ
うに、第1の工程では、移送手段43のベルト43a上
に成形下型41Bが載置され、この成形下型41Bの前
記凹部内に樹脂材料からなる連結部材3,3が長手
(Y)方向に向け互いに平行な状態で並べられる。図6
Bに示す第2の工程では、成形上型41Aが成形下型4
1Bの上に設置され、連結部材3,3が成形上型41A
と成形下型41Bの間に挟持された状態に設定される。
そして、前記注入口41cに押出し機42のノズルの先
端が挿入され、溶融樹脂が前記ランナ41bを通じて各
キャビティ41aの内部に注入される。
を図示上方に引き離すと、成形下型41B上に連結部材
3と複数の光学部材2が一体化された光学部材の集合体
1を形成することができる。
程の終了後に移送手段43を上流(Y1)方向に所定の
距離だけ送り、再び第1の工程および第2の工程を繰り
返し連続的に行うものであってもよい。この場合には、
前記連結部材3,3の上には、前回の第1および第2の
工程で形成された光学部材の集合体1の隣に新たな光学
部材の集合体1を連続して形成することができる。よっ
て、連結部材3,3の長さに応じ、形成すべき個々の光
学部材2の数を光学部材の集合体1の単位で調整するこ
とが可能となる。
結部材3とを一体成形するものであってもよい。この場
合には、連結部材3に相当するキャビティ部分に基準部
3aや前記切断部を形成しておくことが好ましい。これ
により、連結部材3に基準部3aおよび切断部を一体成
形することができる。
学部材を1つのまとまりのある光学部品の集合体として
扱うことができるため、検査時、梱包時および組立て時
などにおける取り扱いが容易となる。
り、光学部材を位置決めしやすくなるとともに、高い精
度で光学部材を固定することができる。
の集合体を示す斜視図であり、Aは光学部材が一方向に
連結されている状態、Bは他の方向に連結されている状
態、
体とする光学部材の集合体の斜視図を示し、Aは光学部
材の集合体の一例を示す斜視図、Bは光学部材の集合体
の他の例を示す斜視図、
する光学部材の集合体を示す斜視図、
光学部材の集合体を示す斜視図、
第1の工程、Bは第2の工程、Cは光学部材を連続して
形成する工程、
Claims (8)
- 【請求項1】 入射した光を反射又は透過させる樹脂製
の光学部材を複数並べた集合体と、前記集合体の並び方
向に沿って設けられる連結部材とを有し、前記集合体を
形成する個々の光学部材が前記連結部材によって連結さ
れていることを特徴とする樹脂製光学部材。 - 【請求項2】 隣合う光学部材の間の連結部材に、個々
の光学部材を位置決めするための基準部が形成されてい
る請求項1記載の樹脂製光学部材。 - 【請求項3】 前記基準部が凹部又は孔からなる請求項
2記載の樹脂製光学部材。 - 【請求項4】 前記光学部材と前記連結部材とが、同じ
樹脂材料で一体成形されている請求項1ないし3のいず
れかに記載の樹脂製光学部材。 - 【請求項5】 前記連結部材が、前記光学部材とは異な
る樹脂部材からなる請求項1ないし3のいずれかに記載
の樹脂製光学部材。 - 【請求項6】 個々の光学部材を切り離すための切断部
が前記連結部材に形成されている請求項1ないし5のい
ずれかに記載の樹脂製光学部材。 - 【請求項7】 成形型内に樹脂材料を注入し、個々の光
学部材が連結部材によって連結される光学部材の集合体
を一体成形する工程と、成形後に前記集合体を移送する
工程とからなり、前記成形型によって次の光学部材の集
合体を成形し、これを繰り返すことにより、前記光学部
材の集合体を前記連結部材を介して連続的に形成するこ
とを特徴とする光学部材の製造方法。 - 【請求項8】 前記異なる樹脂部材に複数個の光学部材
からなる集合体を成形し、成形後に前記異なる樹脂部材
を移送し、前記成形型によって次の光学部材の集合体を
成形し、これを繰り返すことにより、帯状の樹脂部材に
前記光学部材の集合体を連続して形成することを特徴と
する光学部材の製造方法。
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- 2001-02-06 JP JP2001029423A patent/JP3895551B2/ja not_active Expired - Fee Related
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